JP2023102573A - 弾性波デバイスおよび弾性波デバイスの製造方法 - Google Patents

弾性波デバイスおよび弾性波デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 浮遊容量の発生を回避しつつ、放熱性に優れた弾性波デバイスを提供する。【解決手段】配線基板と、前記配線基板上に形成されたデバイスチップと、前記配線基板と前記デバイスチップの間の空間を囲うように配置された光硬化性樹脂膜と、前記配線基板、前記デバイスチップおよび前記光硬化性樹脂膜を覆うように形成されたセラミックス層と、前記セラミックス層を覆う封止部と、を備える弾性波デバイス。【選択図】図1

Description

本開示は、弾性波デバイスルおよび弾性波デバイスの製造方法に関連する。
特許文献1には、弾性波デバイスのパッケージング方法として、回路基板上にチップをフェースダウン実装し、デバイスチップの周りを金属からなる封止部材で覆う方法が開示されている。
特開2020-53812号公報
例えば、Surface Acoustic Wave(SAW)フィルタは、機能素子が破壊されることを防止するため、放熱性を確保する必要がある。
また、放熱性やシールド効果を得ようとして、デバイスチップを金属層で覆うと、浮遊容量が発生してしまう。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、浮遊容量の発生を回避しつつ、放熱性に優れた弾性波デバイスを提供することである。
本開示にかかる弾性波デバイスは、
配線基板と、
前記配線基板上に形成されたデバイスチップと、
前記配線基板と前記デバイスチップの間の空間を囲うように配置された光硬化性樹脂膜と、
前記配線基板、前記デバイスチップおよび前記光硬化性樹脂膜を覆うように形成されたセラミックス層と、
前記セラミックス層を覆う封止部と、を備える。
前記光硬化性樹脂膜は、前記デバイスチップの前記配線基板との非対向主面および厚み方向の面の少なくとも一部には形成されておらず、かつ、その断面において、前記デバイスチップの厚み方向の面の下端から前記配線基板にかけて、湾曲して形成されていることが、本開示の一形態とされる。
前記光硬化性樹脂膜は、5μmから100μmの厚みであることが、本開示の一形態とされる。
前記セラミックス層は、145~230W/(m・k)の熱伝導率であることが、本開示の一形態とされる。
前記セラミックス層は、アルミナイトライドまたはアルミナであることが、本開示の一形態とされる。
前記封止部上に金属層が形成されたことが、本開示の一形態とされる。
前記弾性波デバイスを備えるモジュールであることが、本開示の一形態とされる。
また、本開示にかかる弾性波デバイスの製造方法は、
配線基板上にデバイスチップを実装する工程と、
前記デバイスチップを覆うように光硬化性樹脂膜を配置する工程と、
前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程と、
前記光硬化性樹脂膜のうち、光硬化していない部分を除去する工程と、
前記配線基板、前記デバイスチップおよび前記光硬化性樹脂膜上にセラミックス層を形成する工程と、を含む。
前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程は、前記配線基板の面方向に対して非垂直に光線を照射することが、本開示の一形態とされる。
前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程は、前記配線基板と前記デバイスチップにより形成されたコーナー部に沿って光線を照射することが、本開示の一形態とされる。
前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程は、前記デバイスチップの前記配線基板との非対向面上に配置された光硬化性樹脂を光硬化させないことが、本開示の一形態とされる。
前記セラミックス層を形成する工程は、エアロゾルデポジション法によることが、本開示の一形態とされる。
前記セラミックス層上に封止部を形成する工程と、前記封止部上にめっきにより金属層を形成する工程とを含むことが、本開示の一形態とされる。
本開示によれば、浮遊容量の発生を回避しつつ、放熱性に優れた弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを備えるモジュールを提供することができる。
実施の形態に係る弾性波デバイス10の断面図である。 弾性波デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 樹脂の一部をUV露光で硬化させることを示す図である。 樹脂の除去の例を示す図である。 セラミックス層20を形成した例を示す図である。 実施の形態2にかかるモジュール100の断面図である。
実施の形態について添付の図面を参照して説明する。なお、各図中、同一または対応する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る弾性波デバイス10の断面図である。この弾性波デバイス10は、配線基板12を備えている。一例によれば、配線基板12はPrinted Circuit board(PCB)基板、又はHigh Temperature Co-fired Ceramics(HTCC)基板である。
別の例によれば、配線基板12は、複数の誘電体層からなる低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics:LTCC)多層基板である。
別の例によれば、基材と、当該基材を貫通する配線電極が設けられた任意の基板を配線基板とすることができる。図1の例では、配線基板12は、基材と、上部電極と、ビア配線などによって上部電極と電気的に接続された下部電極とを備えている。
配線基板12の内部にコンデンサ又はインダクタ等の受動部品を形成してもよい。
一例によれば、弾性波デバイス10は、デバイスチップ14を含む。デバイスチップ14は、複数の弾性表面波共振器または複数の音響薄膜共振器を機能素子から構成されるバンドパスフィルタ、デュプレクサ、またはデュアルフィルタ等の機能を提供する。
デバイスチップ14は、機能素子を有する第1主面を配線基板12に対向させつつ配線基板12に実装されている。
図1の例では、デバイスチップ14は、第1主面に、機能素子としてIDT(Interdigital Transducer)14aと一対の反射器とを備える。
当該第1主面には、銀、アルミニウム、銅、チタン、パラジウムなどの適宜の金属又は合金により配線パターンが形成され得る。IDT14aと一対の反射器とは、弾性表面波を励振し得るように設けられる。
別の例によれば、第1主面に形成される機能素子は受信フィルタと送信フィルタである。
受信フィルタは、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、受信フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
送信フィルタは、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、送信フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
デバイスチップ14は、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムまたは水晶などの圧電単結晶で形成された基板を有する。別の例によれば、デバイスチップ14は、圧電セラミックスで形成された基板を有する。
別の例によれば、デバイスチップ14は、圧電基板と支持基板とが接合された基板を有する。例えば、支持基板は、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスで形成された基板である。
デバイスチップ14は、バンプ15によって配線基板12に実装されている。
バンプ15は、例えば金バンプである。別の例によれば、バンプ15を半田に置き換えることができる。一例によれば、バンプ15の高さは10μmから50μmである。
配線基板12とデバイスチップ14の間には、空隙16がある。空隙16は、光硬化性樹脂18で覆われている。
また、デバイスチップ14の側壁の少なくとも一部は、光硬化性樹脂18で覆われている。あるいは、空隙16は、デバイスチップ14の第1主面の端部から配線基板12にかけて光硬化性樹脂18により覆われてもよい。
図1に示すように、デバイスチップ14の側壁の少なくとも一部は光硬化性樹脂18に覆われていない。
光硬化性樹脂18は、デバイスチップ14の側壁の下側部分から、配線基板12にかけて、湾曲して形成されている。
光硬化性樹脂18は、例えば、5μmから100μmの厚みである。より望ましくは、25μmから75μmの厚みである。後述する製造工程における確実な光硬化、および、配線基板と機能素子の間の空隙16の封止の確保を両立するため、さらに望ましくは、35μmから55μmの厚みである。
一例によれば、光硬化性樹脂18は、熱硬化性の特性を備えてもよい。樹脂の熱硬化性とは、常温より高温である第1温度で一時的に軟化し、第1温度を継続すること又は第1温度より高温の第2温度とすることで硬化する性質を含むものである。
光硬化性樹脂18は、光硬化されているが、弾性波デバイス10の製造工程等における熱履歴によっては、熱硬化されていてもよい。
光硬化性樹脂18の材料として例を挙げると以下のものがある。
・エポキシ樹脂ベースの日本化薬製のKPM500ドライフィルム
・エポキシ樹脂ベースの太陽インキ製のPSR-800 AUS410,PSR-800 AUS SR1
・ポリイミド樹脂ベースの東レ製のLPA-22
デバイスチップ14は、第1主面と反対側の面である第2主面を有している。
この第2主面は、セラミックス層20で覆われている。セラミックス層20は、例えば、アルミナイトライド、アルミナを用いることができる。
セラミックス層20は、例えば、常温(摂氏25度)において、145~230W/(m・k)の熱伝導率を有する材料により形成することができる。これにより、デバイスチップ14の放熱性が高まる。
例えば、アルミナイトライドは常温(摂氏25度)において180~230W/(m・k)程度の熱伝導率を有する。
図1に示すように、デバイスチップ14の側壁の上側部分がセラミックス層20で覆われている。これにより、デバイスチップ14の放熱性がさらに高まる。
セラミックス層20は、多結晶構造とすることができる。また、セラミックス層20は、デバイスチップ14の第2主面の垂直方向よりも水平方向のほうが、結晶粒径が大きい構造とすることができる。これにより、デバイスチップ14の放熱性がさらに高まる。
セラミックス層20は、光硬化性樹脂18に対して食い込むように形成されてもよい。言い換えれば、セラミックス層20と光硬化性樹脂18の界面は、ギザギザ形状とすることができる。
これにより、セラミックス層20と光硬化性樹脂18の密着性が向上し、空隙16の封止性を高めることができる。
セラミックス層20は、配線基板12上のメタルパターン12と接触することが望ましい。これにより、デバイスチップ14の放熱性がさらに高まる。
図1に示すように、セラミックス層20を覆うように、封止部22が形成されている。封止部22は、例えば、合成樹脂等の絶縁体により形成してもよく、浮遊容量が問題とならない範囲であれば金属を用いてもよい。
合成樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミドなどを用いることができるが、これらに限るものではない。好ましくは、エポキシ樹脂を用い、低温硬化プロセスを用いて封止部22を形成する。
配線基板12とデバイスチップ14の間の空隙16は、光硬化性樹脂18、セラミックス層20および封止部22により、気密封止されている。
図1に示すように、封止部22上に、金属層24が形成されている。金属層24を備えることにより、シールド効果が向上した弾性波デバイス10を提供することができる。
金属層24とデバイスチップ14の間には、セラミックス層20および封止部22が形成されているため、シールド効果を得つつも浮遊容量が問題となることを回避できる。また、金属層24放熱性のさらなる向上に貢献する。
図2は、弾性波デバイス10の製造方法を示すフローチャートである。このフローチャートを参照しつつ、図1の弾性波デバイス10の製造方法を説明する。
ステップS1では、まず、配線基板をプラズマ洗浄処理する。一例によれば、配線基板は、単位配線基板12が2次元方向にアレイ配置された基板である。この場合、配線基板には複数の単位配線基板12が配置されているということができる。
そして、ステップS2にてデバイスチップ14をフリップチップボンディングにより配線基板に搭載する。
ステップS2は、一例によれば、Au-Au接合(GGI接合)工程である。必要に応じて、超音波、加熱または加圧を用いて、フリップチップボンディングにより、配線基板に、複数のデバイスチップ14を搭載する。
次いでステップS3に処理を進める。ステップS3は光硬化性樹脂18を形成する工程である。
まず、ステップS2にて実装された複数のデバイスチップにまたがるように樹脂シートをのせる。樹脂シートは光硬化性樹脂からなる。
樹脂シートは例えば液状のエポキシ樹脂をシート化したものである。別の例によれば、樹脂シートは、エポキシ樹脂とは異なるポリイミドなどの合成樹脂とすることができる。
樹脂シートの上面にポリエチレンテレフタレート(PET)を材料とする保護フィルムを設けたり、樹脂シートの下面にポリエステルを材料とするベースフィルムを設けたりすることができる。
複数のデバイスチップ14の上に樹脂シートをのせることで、樹脂シートが複数のデバイスチップ14に仮固定される。
次いでステップS4では、真空ラミネートによって、樹脂をチップ間に提供する。例えば、真空下で樹脂シートに配線基板12方向への圧力をかけながら、樹脂をチップ間の領域に提供していく。
圧縮空気で膨らませたシリコンゴムで樹脂シートに配線基板12方向への圧力をかけたり、ラバープレートで樹脂シートに配線基板12方向への圧力をかけたりすることができる。
真空ラミネートに代えて、別の方法でチップ間に樹脂を提供してもよい。例えば、熱ローララミネート法と呼ばれる方法を採用してもよい。
熱ローララミネート法では、少なくとも樹脂シートの軟化温度まで加熱した上ローラと下ローラの間にワークを通すことで、樹脂シートが、複数のデバイスチップの上面に提供されるとともに、複数のデバイスチップの側面と配線基板12の上面に充填される。
この場合の樹脂シートは、光硬化性及び熱硬化性を有する。
次いで、ステップS5では、樹脂のうち配線基板12とデバイスチップ14との間の空隙16を覆う部分を光硬化させる。
図3は、配線基板12とデバイスチップ14との間の空隙16を覆う部分を硬化させることを示す図である。
図3に示すように、樹脂のうち配線基板12とデバイスチップ14との間の空隙16を覆う部分にUV照射する。
一例によれば、このUV照射では、UV照射装置から照射されるUV光が、配線基板12とデバイスチップ14との間の空隙16を覆う部分、ならびに、その隣接する領域であって、デバイスチップ14の側壁の一部分および配線基板の一部分にのみ、提供される。他の部分にはUV照射しない。
また、このUV照射では、配線基板の面方向に対して非垂直に照射することが望ましい。
また、配線基板とデバイスチップ14により形成されたコーナー部に沿って照射することが望ましい。
配線基板を保持するステージを動かしながら走査することで選択的に照射してもよいし、マスクを併用してもよい。
個片化前のアレイ状に配置された複数のデバイスチップ14のそれぞれの4辺(デバイスチップが略直方体である場合)において、効率よく、光硬化性樹脂18の空隙16を覆う部分およびその隣接する領域を選択的に光硬化させることができるからである。
光硬化性樹脂18を選択的に硬化させる方法はUV露光に限定されない。例えば、電子線を選択的に照射することで、空隙16を覆う部分を選択的に硬化させてもよい。
光硬化性樹脂18の空隙16を覆う部分およびその隣接する領域が硬化し、図1の光硬化性樹脂18と同じ形状を維持することで、その後の工程において、弾性波デバイス10の機能素子にセラミックス粒子などのデブリが付着することを回避できる。一例によれば、この空隙16は密閉空間である。
次いで、ステップS6へ処理を進める。ステップS6では、樹脂の一部を除去する。
図4は、樹脂の除去の例を示す図である。この例では、光硬化性樹脂18の空隙16を覆う部分およびその隣接する領域以外の樹脂を除去する。一例によれば、樹脂の除去は現像により行う。
次いで、ステップS7へ処理を進める。ステップS7では、セラミックス層20を形成する。
図5は、セラミックス層20を形成した例を示す図である。この例では、配線基板12、デバイスチップ14および光硬化性樹脂18上に亘って、アルミナイトライド層が形成されている。また、デバイスチップ14の側壁の一部の領域においても、アルミナイトライド層が形成されている。
アルミナイトライド層は、エアロゾルデポジション法により形成することができる。
窒化アルミニウムをあらかじめ微粒子ないし超微粒子とし、ガスと混合してエアロゾル化しておく。これをガス搬送により加速して複数のデバイスチップ14がアレイ搭載された配線基板へ噴射する。
エアロゾルデポジション法による成膜工程において、配線基板の平面方向に対して、噴射角度を垂直および非垂直とすることができる。
デバイスチップ14の上面において選択的に非垂直とすることにより、デバイスチップ14表面または成膜されたセラミックス粒子に衝突したセラミックス粒子が塑性変形して、セラミックス層20は、デバイスチップ14の第2主面の垂直方向よりも水平方向のほうが、結晶粒径が大きい構造とすることができる。
これにより、低温プロセスでセラミックス層20を結晶成膜でき、弾性波デバイス10が製造工程において破壊されることを抑制できる。セラミックス層20がアモルファス状であると、熱伝導率が悪くなり、粒径成長させようと加熱すると、弾性波デバイス10が破壊されやすくなる。
また、デバイスチップ14の側壁および光硬化性樹脂18の空隙16を覆う部分に対しては、配線基板の平面方向に対して、噴射角度を非垂直とすることができる。
これにより、デバイスチップ14の側壁および光硬化性樹脂18の空隙16を覆う部分に対して効率的に成膜することができる。
エアロゾルデポジション法は、噴射された粒子の一部が散乱して、デバイスチップ14の第1主面に形成された機能素子を破壊する恐れがあった。
しかし、本発明によれば、光硬化性樹脂18が空隙16を覆っているため、機能素子が破壊されることなく、デバイスチップ14上にセラミックス層20をエアロゾルデポジション法により形成することができる。
次いで、ステップS8に処理を進める。ステップS8では、封止部22を形成する。エポキシ樹脂を用い、低温硬化プロセスを用いて封止部22を形成する。
次いで、ステップS9で、配線基板12の裏面にテープを貼付ける。ステップS10で無電解めっき反応を起こさせるための触媒処理を施す。
そして、ステップS11でテープを張替え、ステップS12で前処理を施し、ステップS13で例えば無電解Niめっきを形成する。こうして、めっき法によって、封止部22を覆う金属層24が形成される。
金属層24は、無電解Niめっき以外の方法で形成してもよい。
一例によれば、金属層を形成するために、無電解Cuめっきと、無電解Niめっきをこの順に施す。別の例によれば、金属層を形成するために、銀コートと無電解Niめっきをこの順に施す。
さらに別の例によれば、金属層を形成するためにTi形成、Cuスパッタ、電解Niめっきをこの順に施す。これらの変形例は、金属層を無電解Niめっきで形成した場合と比べて、樹脂と金属層の密着性を高め得るものである。
次いで、ステップS14で配線基板12をダイシングする。これにより個片化された弾性波デバイス10が得られる。
次いで、ステップS15で外観検査し、ステップS16で製品の電気的特性を検査する。問題がなければステップS17で製品を梱包する。こうして、図1に示す弾性波デバイス10の製造が終了する。
以上説明した本発明の実施形態によれば、浮遊容量の発生を回避しつつ、放熱性に優れた弾性波デバイスを提供することができる。
実施の形態2.
次に、本発明の別の実施形態である実施の形態2について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるモジュール100の断面図である。
図6に示すように、配線基板130の主面上に、弾性波デバイス10が実装されている。
弾性波デバイス10は、例えば、実施の形態1で説明した構成を採用したデュプレクサであるとすることができる。
配線基板130は、複数の外部接続端子131を有している。複数の外部接続端子131は、所定の移動通信端末のマザーボードに実装される構成となっている。
配線基板130の主面上に、インピーダンスマッチングのため、インダクタ111が実装されている。インダクタ111は、Integrated Passive Device(IPD)とすることができる。
モジュール100は、弾性波デバイス1を含む複数の電子部品を封止するための封止部117により、封止されている。
配線基板130の内部に、集積回路部品ICが実装されている。集積回路部品ICは、図示はしないが、スイッチング回路、ローノイズアンプを含む。
その他の構成は、実施の形態1で説明した内容と重複するため、省略する。
以上説明した本発明の実施形態によれば、浮遊容量の発生を回避しつつ、放熱性に優れた弾性波デバイスを含むモジュールを提供することができる。
少なくとも一つの実施形態のいくつかの側面が説明されたが、様々な改変、修正および改善が当業者にとって容易に想起されることを理解されたい。かかる改変、修正および改善は、本開示の一部となることが意図され、かつ、本開示の範囲内にあることが意図される。
理解するべきことだが、ここで述べられた方法および装置の実施形態は、上記説明に記載され又は添付図面に例示された構成要素の構造および配列の詳細への適用に限られない。方法および装置は、他の実施形態で実装し、様々な態様で実施又は実行することができる。
特定の実装例は、例示のみを目的としてここに与えられ、限定されることを意図しない。
本開示で使用される表現および用語は、説明目的であって、限定としてみなすべきではない。ここでの「含む」、「備える」、「有する」、「包含する」およびこれらの変形の使用は、以降に列挙される項目およびその均等物並びに付加項目の包括を意味する。
「又は(若しくは)」の言及は、「又は(若しくは)」を使用して記載される任意の用語が、当該記載の用語の一つの、一つを超える、およびすべてのものを示すように解釈され得る。
前後左右、頂底上下、横縦、表裏への言及は、いずれも、記載の便宜を意図する。当該言及は、本開示の構成要素がいずれか一つの位置的又は空間的配向に限られるものではない。したがって、上記説明および図面は、例示にすぎない。
10 弾性波デバイス
12 130 配線基板
14 デバイスチップ
15 バンプ
16 空隙
18 光硬化性樹脂
20 セラミックス層
22 封止部
24 金属層
100 モジュール
111 インダクタ
131 外部接続端子



Claims (13)

  1. 配線基板と、
    前記配線基板上に形成されたデバイスチップと、
    前記配線基板と前記デバイスチップの間の空間を囲うように配置された光硬化性樹脂膜と、
    前記配線基板、前記デバイスチップおよび前記光硬化性樹脂膜を覆うように形成されたセラミックス層と、
    前記セラミックス層を覆う封止部と、を備える弾性波デバイス。
  2. 前記光硬化性樹脂膜は、前記デバイスチップの前記配線基板との非対向主面および厚み方向の面の少なくとも一部には形成されておらず、かつ、その断面において、前記デバイスチップの厚み方向の面の下端から前記配線基板にかけて、湾曲して形成されている請求項1に記載の弾性波デバイス。
  3. 前記光硬化性樹脂膜は、5μmから100μmの厚みである請求項1または2に記載の弾性波デバイス。
  4. 前記セラミックス層は、145~230W/(m・k)の熱伝導率である請求項1~3に記載の弾性波デバイス。
  5. 前記セラミックス層は、アルミナイトライドまたはアルミナである請求項1~4に記載の弾性波デバイス。
  6. 前記封止部上に金属層が形成された請求項1~5に記載の弾性波デバイス。
  7. 請求項1~6に記載の弾性波デバイスを備えるモジュール。
  8. 配線基板上にデバイスチップを実装する工程と、
    前記デバイスチップを覆うように光硬化性樹脂膜を配置する工程と、
    前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程と、
    前記光硬化性樹脂膜のうち、光硬化していない部分を除去する工程と、
    前記配線基板、前記デバイスチップおよび前記光硬化性樹脂膜上にセラミックス層を形成する工程と、を含む弾性波デバイスの製造方法。
  9. 前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程は、前記配線基板の面方向に対して非垂直に光線を照射する請求項8に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  10. 前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程は、前記配線基板と前記デバイスチップにより形成されたコーナー部に沿って光線を照射する請求項8または9に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  11. 前記光硬化性樹脂膜の一部を光硬化させる工程は、前記デバイスチップの前記配線基板との非対向面上に配置された光硬化性樹脂を光硬化させない請求項8~10に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  12. 前記セラミックス層を形成する工程は、エアロゾルデポジション法による請求項8~11気に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  13. 前記セラミックス層上に封止部を形成する工程と、前記封止部上にめっきにより金属層を形成する工程とを含む請求項8~12に記載の弾性波デバイスの製造方法。


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