JP2023102324A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気回路とプリント配線基板との接続信頼性を高め、簡単な構造で良好な組立性を有する電子機器を提供する。【解決手段】ベース部材511,615と、可撓性を有する接続部540が設けられた接続基板530と、該接続部540に設けられ、弾性変形することにより付勢力を発生する付勢手段550,555とを有する。ベース部材は複数の凸部521,621を有し、該複数の凸部のそれぞれの凸面に接点パターン522,622が形成されている。接続部における複数の凸部に対応する複数の位置に接続パターン542が形成されている。電子機器320,600は、付勢手段の弾性変形を伴って接続パターンが接点パターンに接触するように変形した接続部をベース部材に固定する固定手段を有する。付勢力により接続パターンが接点パターンに押し付けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器に関する。
電子機器の小型化やデザインの多様化に伴い、電子機器内部の少ないスペースに電気回路を形成することが求められている。そのために、プリント配線基板の一部に、可撓性を有するフレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuits)が使用する構成が知られている。また、電子機器を構成する各種モジュールにおいて、MID(Molded Interconnect Device)技術を適用して電気回路を形成する構成が知られている。MID技術は、ベース部材の所定の箇所にレーザーを照射し、被照射部にのみ金属めっきを被膜形成させることで導電パターンを形成する技術である。
MID技術により形成された電気回路(MID電気回路)とプリント配線基板とを電気的に接続する際には、より接続信頼性が高く、簡単な構造で良好な組立性を有する接続方法が求められている。
特許文献1にはプリント配線基板とMIDの電気回路とが電気的に接続された電気回路装置が開示されている。
特表2010-538482
しかしながら、特許文献1の電気回路装置では、プリント配線基板とMID電気回路とを電気的に接続するために、これらに設けられたプリント配線板コンタクト素子とMIDコンタクト素子との間に導電性接続素子を設けている。そのため、特許文献1の電気回路装置は組立性およびリワーク性が低い。また、特許文献1の電気回路装置において接点が増えた場合、プリント配線板コンタクト素子とMIDコンタクト素子との距離が不均一になりやすく、接触が不均一になるおそれがあるため、接続信頼性が低化する。
本発明は、MID電気回路とプリント配線基板との電気的な接続において、接続信頼性が高く、簡単な構造で良好な組立性を可能にした電子機器を提供する。
本発明の一側面としての電子機器は、ベース部材と、可撓性を有する接続部が設けられた接続基板と、該接続部に設けられ、弾性変形することにより付勢力を発生する付勢手段とを有する。ベース部材は複数の凸部を有し、該複数の凸部のそれぞれの凸面に接点パターンが形成されている。接続部における複数の凸部に対応する複数の位置に接続パターンが形成されている。電子機器は、付勢手段の弾性変形を伴って接続パターンが接点パターンに接触するように変形した接続部をベース部材に固定する固定手段をさらに有する。付勢力により接続パターンが接点パターンに押し付けられる。
本発明の他の側面としての電子機器の組み立て方法は、ベース部材と、可撓性を有する接続部が設けられた接続基板と、該接続部に設けられ、弾性変形することにより付勢力を発生する付勢手段とを有し、ベース部材は複数の凸部と位置決め凸部とを有し、該複数の凸部のそれぞれの凸面に接点パターンが形成され、接続部における複数の凸部に対応する複数の位置に接続パターンが形成され、接続部における位置決め凸部に対応する位置に位置決め穴部が形成され、接続部をベース部材に固定する固定手段をさらに有する電子機器の組み立て方法である。組み立て方法は、接続部が変形せずに接点パターンが接続パターンに接触する位置までベース部材と接続基板とを組み付けるステップと、付勢手段の弾性変形を伴って接続パターンが接点パターンに接触するように接続部を変形させるステップと、固定手段によって接続部をベース部材に固定するステップとを有する。変形させるステップおよび固定するステップにおいて、付勢力により接続パターンが接点パターンに押し付けられる。
本発明の他の目的および特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、MID電気回路とプリント配線基板との電気的な接続において、接続信頼性が高く、簡単な構造で良好な組立性を可能にした電子機器を提供することができる。
実施例1におけるカメラの構成を示す図。 実施例1におけるカメラの外観を示す図。 実施例1におけるカメラを分解して示す図。 実施例1におけるカメラのトップカバーユニットの内部構造を示す図。 実施例1におけるカメラの振れ検出部を分解して示す図。 実施例1におけるカメラのセンサモジュールを示す図。 実施例1におけるカメラのフレキシブル基板を示す図。 実施例1におけるカメラのセンサモジュールにフレキシブル基板を組み付ける途中の状態を示す図。 実施例1におけるカメラのセンサモジュールにフレキシブル基板を組み付けた状態を示す図。 実施例1におけるカメラのフレキシブル基板の接続部に関する構成の変形例を示す図。 実施例1におけるカメラのフレキシブル基板の接続パターンに関する構成の変形例を示す図。 実施例1におけるカメラのフレキシブル基板の接続パターンに関する構成の変形例を示す図。 実施例2における指紋センサモジュールを分解して示す図。 実施例2における指紋センサモジュールを示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1におけるカメラ100の構成を示す。図2は、カメラ100の外観を示している。図3は、前面側、背面側および下面側のカバー部材を取り除いたカメラ100を分解して示している。図4(a)はカメラ100のトップカバーユニット110の内部構造を示し、図4(b)はトップカバーユニット110の一部を分解して示している。
レンズ交換型のカメラ100には、レンズユニット200が着脱可能に装着されている。レンズユニット200は、該レンズユニット200に備えられたレンズマウント201とカメラ100に備えられたカメラマウント101を介してカメラ100に固定されている。レンズユニット200とカメラ100とは、レンズユニット200に備えられたコネクタ202とカメラ100に備えられたコネクタ102を介して相互に通信可能である。具体的には、レンズユニット200のレンズ駆動制御部203とカメラ100のシステム制御部307は、コネクタ102、202を介して通信を行う。そして、レンズ駆動制御部203はシステム制御部307からの信号に基づいて、レンズ駆動部204による絞り211やレンズ210の駆動を制御する。レンズ210は、被写体からの光をカメラ100の撮像素子302上に結像させる。
シャッター301は、フォーカルプレーンシャッターであり、撮像素子302とレンズ210との間に配置されている。シャッター301は、シャッター羽根301aを有する。非撮像時には、シャッター301はシャッター羽根301aによりレンズ210から撮像素子302への光を遮光する。撮像時には、シャッター301はシステム制御部307により制御され、シャッター羽根301aを開いてレンズ210により形成された光学像を撮像素子302上に結像可能にする。撮像素子302は、被写体像を電気信号に変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子によりで構成され、電子シャッター機能を有する。
A/D変換器304は、撮像素子302から出力されたアナログ撮像信号をデジタル撮像信号(RAW画像データ)に変換する。画像処理部305は、A/D変換器304またはメモリ制御部306からのRAW画像データに対して画素補間、リサイズ処理、色変換処理およびAWB(オートホワイトバランス)処理等の画像処理を行って表示用および記録用画像データを生成する。
システム制御部307は、画像処理部305により生成された表示用または記録用画像データを用いた演算によりAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理およびEF(フラッシュプリ発光)処理を行う。
A/D変換器304から出力されたRAW画像データまたは画像処理部305により生成された表示用画像データは、メモリ制御部306を介してメモリ308に書き込まれる。メモリ308は、RAW画像データまたは表示用画像データを表示部105または表示部106に表示するために格納する。D/A変換器309は、メモリ308に格納されている表示用画像データをアナログ信号に変換して表示部105または表示部106に供給する。こうして、メモリ308に書き込まれた表示用画像データはD/A変換器309を介して、LCD等の表示素子により構成される表示部105または表示部106にライブビュー画像として表示される。また、表示部105は、静電容量式や感圧式のタッチセンサが内蔵されており、ユーザーが指等でタッチすることで各種入力を行えるタッチパネル機能を有する。
不揮発性メモリ310は、電気的に消去・記録可能な記録媒体としてのメモリであり、EEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ310には、システム制御部307の動作用の定数、プログラム等が記憶される。
システム制御部307は、少なくとも1つのプロセッサーを有し、カメラ100とレンズユニット200を制御する。システムメモリ311はRAMであり、ここにはシステム制御部307の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ310から読み出したプログラム等が展開される。また、システム制御部307は、メモリ308、D/A変換器309、表示部105および表示部106を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマ312は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する。
第1シャッタースイッチ104aは、カメラ100に設けられたシャッターボタン104の半押し操作(撮像準備指示)によりONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生させる。第1シャッタースイッチ信号SW1が発生すると、システム制御部307は、AF処理、AE処理およびEF処理等の撮像準備処理を開始する。
第2シャッタースイッチ104bは、シャッターボタン104の全押し操作(撮像指示)によりONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生させる。第2シャッタースイッチ信号SW2が発生すると、システム制御部307は、シャッター301のシャッター羽根301aを駆動するよう制御する。そして、撮像素子302からの信号読み出しから記録媒体330への記録用画像データの書き込みまでの一連の撮像処理を開始する。
シャッター羽根301aは、シャッター301内部でレンズ210の光軸に直交する方向に走行し、シャッター301内部の不図示のストッパー部材に衝突することで動作を停止する。
操作部108には、メニューボタン、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタンおよび属性変更ボタン等が含まれている。例えば、メニューボタンがユーザーにより押されると、各種設定を行うためのメニュー画面が表示部105または表示部106に表示される。
ダイヤル109は、回転操作可能に構成されている。ユーザーがダイヤル109を回転操作することで、露出補正設定やISO感度設定等の各種設定が変更される。
カメラ100の電源は、電源スイッチ103によってON/OFFされる。電源制御部313は、電池検出回路、DC-DCコンバータおよび通電ブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類および残量の検出を行う。また、電源制御部313は、その検出結果およびシステム制御部307の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体330を含む各部へ供給する。
電源部314は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F315は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体330とのインターフェースである。記録媒体330は、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成され、記録用画像データを記録する。
通信部316は、無線または有線ケーブルを介して画像データや音声信号等の送受信を行う。通信部316は無線LAN(Local Area Network)やインターネットにも接続可能である。通信部316は、RAW画像データ、表示用画像データおよび記録用画像データ(記録媒体330に記録されたものも含む)を外部機器に送信したり、外部機器から画像データや各種情報を受信したりすることができる。
振れ検出部320は、ジャイロセンサ等により構成され、手振れ等によるカメラ100の振れ(角速度))を検出する。本実施例では、振れ検出部320は、カメラ100のピッチ(Pitch)方向、ヨー(Yaw)方向およびロール(Roll)方向の3軸方向での振れを検出する。
撮像素子駆動部303は、振れ検出部320で検出された振れに応じて撮像素子302の光軸に直交する方向への移動を制御することにより光学的な像振れ補正を行う。また、システム制御部307は、振れ検出部320で検出された振れに応じて画像処理部305に表示用および記録用画像データに対する電子的な像振れ補正処理を行わせる。
図3に示す筐体120は、カメラ100の強度を担う構造体である。筐体120には、シャッター301、撮像素子302、撮像素子駆動部303およびシステム制御部307が不図示のビスにより取り付けられている。また、筐体120には、トップカバーユニット110が不図示のビスにより取り付けられている。
トップカバーユニット110は、カメラ100の上面を覆うトップカバー部材111、電源スイッチ103、シャッターボタン104およびトップカバーユニット基板115を有する。図4(b)に示すように、トップカバー部材111の裏面側の中央部には、振れ検出部320がビス401により固定されている。
トップカバーユニット基板115は、電源スイッチ103やシャッターボタン104等からの電気信号をシステム制御部307と通信するための電気回路を有し、不図示のコネクタによりシステム制御部307と電気的に接続されている。
次に、図5を参照して、本実施例の電子機器としての振れ検出部320の構成について説明する。図5は、振れ検出部320を分解して示している。振れ検出部320は、センサモジュール510、フレキシブル基板530、緩衝材504、プレート505、プレート506を有する。
センサモジュール510では、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer)等の樹脂を射出成形して形成されたベース部材511の表面に、電気回路を構成するパターン配線512がMID技術により形成されている。センサモジュール510のベース部材511には、角速度を検出し電気信号として出力するジャイロセンサ513がはんだ付け等により実装されている。また、センサモジュール510のベース部材511には、抵抗やコンデンサ等の不図示の受動素子が実装されており、ジャイロセンサ513を駆動する電気回路が形成されている。ベース部材511は、本実施例の接続基板としてのフレキシブル基板530と電気的に接続される接点部520を有する。接点部520の詳細については後述する。
フレキシブル基板(Flexible Printed Circuits)530は、ポリイミド等の絶縁材からなる基材の表面に銅箔等を用いて回路を形成し、最表面にポリイミド等からなるカバーレイをラミネートすることで構成されている。フレキシブル基板530は可撓性を有し、機器の形状に沿って折り曲げて配置したり、繰り返し折り曲げたりすることが可能である。フレキシブル基板530は接続部540を有する。接続部540は、固定手段としてのビス508によりベース部材511に固定され、接点部520に接触し、センサモジュール510とフレキシブル基板530を電気的に接続している。接続部540の詳細については後述する。また、フレキシブル基板530は、端子部535を有する。端子部535は、図4に示したトップカバーユニット基板115に不図示のコネクタを介して電気的に接続されている。すなわち、センサモジュール510とシステム制御部307は、フレキシブル基板530とトップカバーユニット基板115を介して通信可能に構成されている。
緩衝材504は、スポンジ等の振動や衝撃を吸収する弾性材料で形成されている。振れ検出部320は、緩衝材504を二つ有しており、二つの緩衝材504のそれぞれは、センサモジュール510を挟持するように配置されている。プレート505とプレート506は、ともに板金のプレス加工により形成され、センサモジュール510と二つの緩衝材504を挟持するように配置され、互いにビス507で固定されている。
次に図6乃至図9を参照して、本実施例のフレキシブル基板530の接続部540とベース部材511の接点部520の構成について説明する。
図6は、センサモジュール510を示す。図6の矩形で囲んだ部分は接点部520の一部を拡大して示している。センサモジュール510のベース部材511は、フレキシブル基板530と電気的に接続するための接点部520を有する。接点部520には、複数の凸部521が設けられ、凸部521のそれぞれの凸面には、パターン配線512から延伸する接点パターン522がMID技術により形成されている。
また、ベース部材511には、接点部520を挟んだ略対角の位置に、フレキシブル基板530の接続部540との位置決めを行う位置決め凸部としての円筒形状の位置決めボス515が設けられている。また、ベース部材511には、接点部520の長手方向の両端の近傍の位置に、フレキシブル基板530の接続部540とベース部材511の接点部520とをビス508により固定するためのビス穴516が設けられている。
図7は、フレキシブル基板530を示す。図7(a)は、図中-Y方向を上面にした状態を示し、図7(b)は、図中+Y方向を上面にした状態を示す。図7(b)の矩形で囲んだ部分は、接続部540の一部を拡大して示している。
接続部540における接点部520に対応する位置では、カバーレイが開口されており、ポリイミド等の絶縁材料からなる接続端子部541が露出している。接続部540および接続端子部541をまとめて接続部ともいう。接続端子部541の表面には、凸部521の接点パターン522に対応する複数の位置に銅箔等の導電材料からなる接続パターン542が形成されている。接続端子部541は、接続部540を所定の幅で切り欠くことにより形成されたスリット543により3辺を囲まれている。接続部540のベース部材511と対向する面には、ガラスエポキシ樹脂等の硬質材料の板材からなる補強部材547が備えられている。補強部材547は、接続端子部541に対応する位置に開口部548を有し、不図示の接着剤により接続部540に接着されている。
接続部540の接続端子部541を挟んだ略対角の位置であって、位置決めボス515に対応する位置には、位置決めボス515が挿入されて位置決めを行うための位置決め穴545が設けられている。また、接続部540の接続端子部541の長手方向の両端の近傍の位置であって、ビス穴516に対応する位置には、フレキシブル基板530とベース部材511とをビス508により固定するための取付穴546が設けられている。ここで、補強部材547が接続部540の位置決め穴545と取付穴546が設けられた範囲に接着されていることが望ましい。本実施例では、位置決め穴545と取付穴546は補強部材547を貫通するように形成されている。これにより、ビス508でフレキシブル基板530とベース部材511とを精度良く位置決めし、強固に固定することができる。
接続部540のベース部材511とは反対側の面には、接続端子部541を覆う範囲において付勢手段としての弾性シート550が設けられている。弾性シート550は、PE(Polyethylene)等からなり、弾性を有する略矩形のシート材(弾性シート材)である。弾性シート550は、粘着剤551によりフレキシブル基板530に貼り付けられる。粘着剤551は、液体の粘着剤でもよいし、いわゆる両面テープでもよい。ここで、弾性シート550は、あらかじめフレキシブル基板530に粘着剤551により貼り付けられていることが望ましい。これにより、弾性シート550をフレキシブル基板530と一体的にセンサモジュール510に組み付けることができ、振れ検出部320の組み立て性が良好になる。
位置決め穴545は弾性シート550上に設けられてもよい。このとき、位置決めボス515がスリット543を通過し、位置決め穴545に挿入するように位置決め穴545を設けてもよい。また、スリット543が位置決め穴545として機能するように形成されてもよい。このように位置決めボス515および位置決め穴545を配置すると接続部540を小型とすることができる。
図8は、センサモジュール510にフレキシブル基板530を組み付ける途中の様子を示す。具体的には、ベース部材511の接点パターン522に対し、フレキシブル基板530の接続パターン542が接触したタイミングを示している。図8(a)は、センサモジュール510とフレキシブル基板530を示し、図8(b)は、図8(a)の矢視断面を拡大して示す。図8(b)の矩形で囲まれた部分は、ベース部材511の接点パターン522に対しフレキシブル基板530の接続パターン542が接触している様子と、位置決めボス515と位置決め穴545の位置関係を拡大して示している。
図8(b)に示すとおり、ベース部材511の接点パターン522に対しフレキシブル基板530の接続パターン542が接触するタイミングにおいて、位置決めボス515は位置決め穴545に挿入されている。本実施例の位置決め穴545は、前述のとおり、補強部材547を貫通するように形成されているため、ベース部材511の接点パターン522に対し、フレキシブル基板530の接続パターン542を精度良く位置決めすることができる。
図9は、センサモジュール510にフレキシブル基板530を組み付けた状態を示す。図9(a)は、センサモジュール510とフレキシブル基板530をビス508で固定した状態を示し、図9(b)は、図9(a)の矢視断面を拡大して示す。図9(b)の矩形で囲まれた部分は、ベース部材511の接点パターン522に対しフレキシブル基板530の接続パターン542が接触し、弾性シート550により押し付けられている様子を拡大して示している。
図9に示すとおり、フレキシブル基板530がセンサモジュール510にビス508で固定されると、フレキシブル基板530の接続端子部541は、センサモジュール510の凸部521の形状に沿うように弾性変形を伴い接点パターン522に接触する。このとき、弾性シート550も弾性変形するが、弾性シート550は補強部材547に対し粘着剤551で固定されているため、弾性シート550の弾性変形を抑制する付勢力が発生する。この付勢力により、接続パターン542が接点パターン522に押し付けられる。その結果、接点パターン522と接続パターン542が密着し、接続信頼性が向上する。また、センサモジュール510とフレキシブル基板530をビス508で固定することで、機械的な接続と電気的な接続を同時に行うことができるため、振れ検出部320は構造が簡単で組み立て性が良好なものとなっている。
センサモジュール510にフレキシブル基板530を組み付けた状態において、弾性シート550の図9(b)のY方向における高さh1が、位置決めボス515の高さh2と同じかそれより低くなるように設定することが望ましい。すなわち、位置決めボス515の先端が、凸部521上の弾性シート550より突出しないように設定されていることが望ましい。これにより、フレキシブル基板530の接続部540と、ベース部材511の接点部520との接続構成の厚み方向(Y方向)の大きさを最小限に抑えることができる。
次に図10乃至図12を参照して、フレキシブル基板530の接続部540および接続パターン542の他の構成について説明する。なお、図7で説明したフレキシブル基板530と同様の構成を有する部分には、同じ番号を付している。また、説明を簡略化するため、構成が異なる部分についてのみ説明する。
図10は、フレキシブル基板530の接続部540に関する構成の変形例を示す。図10(a)は、図中-Y方向を上面にした状態を示し、図10(b)は、図中+Y方向を上面にした状態を示している。接続端子部541の周囲の隣り合う3辺には、所定の幅で切り欠いたスリット543が設けられている。付勢手段として、弾性シート550の替わりに弾性部555が設けられている。弾性部555は、フレキシブル基板530の基材でスリットの両側をつなぐように配置され、接続端子部541の図中Y方向への弾性変形を抑制するように作用する。弾性部555には、弾性変形を抑制する付勢力が発生する。この付勢力により、接続パターン542が接点パターン522に押し付けられる。すなわち、図9を参照して説明した弾性シート550と同様の役割を果たす。これにより、振れ検出部320を構造が簡単で組み立て性が良好なものとすることができる。
図11は、フレキシブル基板530の接続パターン542に関する構成の変形例を示す。図11(a)は、センサモジュール510とフレキシブル基板530をビス508で固定した状態の一部を示し、図11(b)は、図11(a)図中の矢視断面を拡大して示している。説明を分かりやすくするために、図11(a)では弾性シート550を省略して示している。接続端子部541の凸部521に対応する位置に穴部560が形成され、穴部560の内周に接続パターン542が露出している。穴部560は凸部521の一つに対応する位置に形成されていてもよいし、凸部521のそれぞれに対応する位置に形成されていてもよい。弾性シート550の付勢力が、接続端子部541の接続パターン542を凸部521の接点パターン522に押し付けることにより、凸部521の一部は穴部560に入り込む。このとき、穴部560の穴の内周に凸部521が引っかかるような状態になる。穴部560の内周において、凸部521の接点パターン522は接続パターン542と接触し、電気的に接続される。これにより、接点パターン522と接続パターン542はより強固に密着するため、接続信頼性を向上させることができる。
図12は、フレキシブル基板530の接続パターン542に関する構成の変形例を示す。図12(a)は、センサモジュール510とフレキシブル基板530をビス508で固定した状態を示し、図12(b)は、図12(a)の矢視断面を拡大して示している。説明を分かりやすくするために、図12(a)では弾性シート550を省略して示している。接続端子部541の凸部521に対応する位置に、隣り合う3辺を所定の幅で切り欠くことで形成され、穴の内周に接続パターン542を露出した切り起こし部570が形成されている。切り起こし部570は凸部521の一つに対応する位置に形成されていてもよいし、凸部521のそれぞれに対応する位置に形成されていてもよい。弾性シート550の付勢力が、接続端子部541の接続パターン542を凸部521の接点パターン522に押し付けることにより、凸部521の一部に切り起こし部570が密着する。これにより、接続信頼性を向上させることができる。特に複数の接点パターン522に複数の接続パターン542を接触させる場合に、接続パターン542のそれぞれに対し、切り起こし部570を設けることで、それぞれ接点パターン522と接続パターン542の密着性が均一となるため、接続信頼性を向上することができる。
次に、図13と図14を参照して本発明の実施例2について説明する。なお、実施例1と同様の構成を有する部分については、同じ番号を付している。また、説明を簡略化するため、実施例1と構成が異なる部分についてのみ説明する。
図13は、実施例2の指紋センサモジュール600を分解して示している。図13(a)は、図中-Y方向を上面にした状態を示し、図13(b)は、図中+Y方向を上面にした状態を示している。図14(a)は、実施例2の指紋センサモジュール600の外観を示す。図14(b)は、図14(a)の矢視断面を拡大して示している。図13および図14において、フレキシブル基板530は実施例1と同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
本体610は本実施例の電子機器としての指紋センサモジュール600の筐体であり、PC(Polycarbonate)等の樹脂の射出成形により形成されている。
本体610には、接続部540の位置決め穴545に対応する位置に、接続部540との位置決めを行う円筒形状の位置決めボス611が設けられている。本実施例の位置決めボス611は、本体610と後述するカバー615との位置決めも行う。また、本体610には、接続部540の取付穴546に対応する位置に、ビス508により接続部540に固定されるためのビス穴612が設けられている。さらに、本体610は、厚み方向(図中-Y方向)の厚みを周囲よりも減じることで設けられた凹部613を有する。凹部613は、接続部540の接続端子部541に対応する位置に設けられ、XZ平面において凹部613は接続端子部541よりも大きい。
カバー615は、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer)等の樹脂の射出成形により形成され、本体610と略同一の外形を有する。カバー615の表面には、電気回路を構成する不図示のパターン配線がMID技術により形成されている。カバー615には、本体610の位置決めボス611および接続部540の位置決め穴545に対応する位置に、カバー615との位置決めを行うための位置決め穴616が設けられている。
カバー615は、フレキシブル基板530と電気的に接続される接点部620を有する。接点部620は、実施例1で説明した接点部520と同様の構成を有する。凸部621は、実施例1で説明した凸部521と同様の構成を有する。凸部621の表面には接点パターン622が設けられる。接点パターン622は、実施例1で説明した接点パターン522と同様の構成を有する。
指紋センサ617は、指紋の凹凸を検出して電気信号に変換する光学式のセンサで構成される。指紋センサ617はカバー615の不図示のパターン配線にはんだ付け等で実装されている。
次に本実施例の指紋センサモジュール600の組み立て方法について説明する。
まず、本体610の位置決めボス611を位置決め穴545に挿入することで、本体610とフレキシブル基板530の接続部540との位置決めを行う。次に、ビス508を取付穴546とビス穴612に締結し、本体610と接続部540を固定する。
次に、指紋センサ617が実装されたカバー615の位置決め穴616に、本体610の位置決めボス611を挿入することで、本体610との位置決めを行う。このとき、カバー615の凸部621が接続端子部541に接触する前にカバー615と本体610の位置が決まるように位置決めボス611の高さを設定することが望ましい。これにより、凸部621と接続端子部541との位置ずれを抑制することができる。
続いて、カバー615をさらに押し込むことで、接続端子部541が凸部621の形状に沿うように弾性変形を伴い接触する。そして、弾性シート550も弾性変形し、実施例1で説明したように接続パターン542と凸部621の接点パターン622が密着する。このとき、図14(b)に示すとおり、接続端子部541と弾性シート550が弾性変形した状態で凹部613に入り込む。ここで、凹部613について、弾性変形した状態の接続端子部541と弾性シート550に干渉しないようにY方向の大きさ設定することが望ましい。これにより、指紋センサモジュール600を薄型化することができる。
最後に、カバー615と本体610とを、カバー615にあらかじめ組付けられた両面テープ等の、固定部材としての接着剤625で固定する。
以上説明したように、上記実施例によれば、MID技術により形成された電気回路とプリント配線基板との電気的な接続において、接続信頼性が高く、簡単な構造で良好な組立性を可能にした電子機器を提供することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
320 振れ検出部
508 ビス
511 ベース部材
521 凸部
522 接点パターン
530 フレキシブル基板
535 端子部
540 接続部
542 接続パターン
550 弾性シート
555 弾性部

Claims (8)

  1. ベース部材と、
    可撓性を有する接続部が設けられた接続基板と、
    前記接続部に設けられ、弾性変形することにより付勢力を発生する付勢手段とを有し、
    前記ベース部材は複数の凸部を有し、該複数の凸部のそれぞれの凸面に接点パターンが形成され、
    前記接続部における前記複数の凸部に対応する複数の位置に接続パターンが形成され、
    前記付勢手段の弾性変形を伴って前記接続パターンが前記接点パターンに接触するように変形した前記接続部を前記ベース部材に固定する固定手段をさらに有し、
    前記付勢力により前記接続パターンが前記接点パターンに押し付けられることを特徴とする電子機器。
  2. 前記付勢手段は、
    弾性シート材であり、
    前記接続部に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記付勢手段は前記接続部の一部であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記接続部は、前記複数の凸部の少なくとも一つに対応する位置に形成された穴部を有し、
    前記複数の凸部の前記少なくとも一つの一部が前記穴部に入り込むことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 前記接続部は、前記複数の凸部の少なくとも一つに対応する位置に形成された穴部内に露出した接続パターンを有し、
    前記露出した接続パターンが前記接点パターンに接触することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  6. 前記ベース部材は、前記接続部との位置決めを行う位置決め凸部を有し、前記位置決め凸部は前記複数の凸部と同方向に突出し、
    前記接続部は、前記位置決め凸部に対応する位置に位置決め穴部を有し、
    前記位置決め凸部の高さは、
    前記接続部が変形せずに前記接続パターンが前記接点パターンに接触する状態において、前記位置決め凸部の先端が前記位置決め穴部内に位置し、
    前記接続部が変形して前記接続パターンが前記接点パターンに接触する状態において、前記位置決め穴部から突出した前記位置決め凸部の先端が前記複数の凸部上の前記付勢手段より突出しないように設定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記ベース部材に対して前記接続部を覆うように取り付けられる本体を有し、
    前記本体における前記接続部側の面に凹部が形成され、
    前記複数の凸部に沿って変形した前記接続部および前記付勢手段が前記凹部内に入り込んでいることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. ベース部材と、可撓性を有する接続部が設けられた接続基板と、前記接続部に設けられ、弾性変形することにより付勢力を発生する付勢手段とを有し、前記ベース部材は複数の凸部と位置決め凸部とを有し、該複数の凸部のそれぞれの凸面に接点パターンが形成され、前記接続部における前記複数の凸部に対応する複数の位置に接続パターンが形成され、前記接続部における前記位置決め凸部に対応する位置に位置決め穴部が形成され、前記接続部を前記ベース部材に固定する固定手段をさらに有する電子機器の組み立て方法であって、
    前記接続部が変形せずに前記接点パターンが前記接続パターンに接触する位置まで前記ベース部材と前記接続基板とを組み付けるステップと、
    前記付勢手段の弾性変形を伴って前記接続パターンが前記接点パターンに接触するように前記接続部を変形させるステップと、
    前記固定手段によって前記接続部を前記ベース部材に固定するステップとを有し、
    前記付勢力により前記接続パターンが前記接点パターンに押し付けられることを特徴とする電子機器の組み立て方法。
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