JP2023102124A - 折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法 - Google Patents

折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023102124A
JP2023102124A JP2022002507A JP2022002507A JP2023102124A JP 2023102124 A JP2023102124 A JP 2023102124A JP 2022002507 A JP2022002507 A JP 2022002507A JP 2022002507 A JP2022002507 A JP 2022002507A JP 2023102124 A JP2023102124 A JP 2023102124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
folding
wall
flap
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022002507A
Other languages
English (en)
Inventor
準司 夏川
Junji Natsukawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2022002507A priority Critical patent/JP2023102124A/ja
Publication of JP2023102124A publication Critical patent/JP2023102124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

Figure 2023102124000001
【課題】輸送に適したコンパクトな形状に折り畳むことができ、輸送コストを低減する。
【解決手段】折り畳み配送箱1は、胴部10の上縁部に連設される頂壁20と、胴部10の下縁部に連設される底壁30とを備えている。前後一対の側壁11,12の左右方向のそれぞれの中央部には、上下方向に延在する複数の側壁折曲誘導線51a,51bを備えた折曲領域50a,50bが形成されている。各折曲領域50a,50bは、前後一対の側壁11,12から頂壁20の前後一対の上側フラップ21,22及び底壁30の前後一対の下側フラップ31,32に亘ってそれぞれ延在している構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法に関する。
近年、ネット通販等の配送箱として段ボール製の配送箱が広く用いられており、種々の商品が配送されている。一方、不用品等を買い取るサービス等においては、コンパクトに折り畳んだ配送箱を顧客に対して送り、顧客側で組み立てた配送箱に不用品等を収容して、これを業者に送ることが行われている。
従来、コンパクトに折り畳むことができる配送箱として、特許文献1に開示されたものが知られている。この配送箱は、折曲罫線を備えており、その折曲罫線に沿って折り曲げることにより扁平な形状に折り畳み可能である。
特開平9-132230号公報
ところで、配送箱の配送料は、配送箱の大きさ(横幅、奥行き、高さの合計)に応じて増減する。このため、顧客に対して配送箱をコンパクトに折り畳んで輸送する際にも、できるだけ小さく折り畳みたいという要望があった。
しかしながら、配送箱は、容積が大きくなるに従ってコンパクトに折り畳むことが難しくなる。
本発明は、前記した問題を解決し、輸送に適したコンパクトな形状に折り畳むことができ、輸送コストを低減できる折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の折り畳み配送箱は、前後一対の側壁及び左右一対の端壁からなる胴部と、前記胴部の上縁部に連設され、前記前後一対の側壁の上端に連設される前後一対の上側フラップと、前記左右一対の端壁の上端に連設される左右一対の上端フラップと、を有する頂壁を備えている。また、折り畳み配送箱は、前記胴部の下縁部に連設され、前記前後一対の側壁の下端に連設される前後一対の下側フラップと、前記左右一対の端壁の下端に連設される左右一対の下端フラップと、を有する底壁を備えている。前記前後一対の側壁の左右方向のそれぞれの中央部には、上下方向に延在する複数の側壁折曲誘導線を備えた折曲領域が形成されている。前記各折曲領域は、前記前後一対の側壁から前記前後一対の上側フラップ及び前記前後一対の下側フラップに亘ってそれぞれ延在していることを特徴とする。
本発明の配送箱では、複数の折曲誘導線からなる折曲領域を利用して、前後一対の側壁と、これらに連続する前後一対の上側フラップ及び前後一対の下側フラップとを好適に折り曲げることができる。例えば、前後一対の側壁に対して前後一対の上側フラップ及び前後一対の下側フラップが折り重なるように折り畳んだ状態から、これらを折曲領域で左右に2つ折りに折り畳んだ場合にも、折れ曲がり箇所となる折曲領域がそれ以外の領域に比べて柔軟に折れ曲がるので、コンパクトな形状に折り畳むことができる。
また、前記各折曲領域に、材料のダンボールを厚み方向に押し潰した段潰し加工が施されていることが好ましい。
このような段潰し加工を施すことにより、材料が段ボールである場合にも折曲領域がより折り曲げ易くなるので、折り畳み作業が行い易い。また、段潰し加工を施すことにより、各折曲領域で確実に折り曲げることができるので、折り畳み後の保形性にも優れる。したがって、輸送性が向上する。
また、前記左右一対の端壁の前後方向のそれぞれの中央部に、上下方向に延在する端壁折曲誘導線を形成することが好ましい。この場合に、前記各端壁折曲誘導線は、前記左右一対の端壁から前記左右一対の上端フラップ及び前記左右一対の下端フラップに亘ってそれぞれ延在していることが好ましい。
このような端壁折曲誘導線を形成することにより、左右一対の端壁が折れ曲がり易くなるので、折り畳み作業が行い易い。
また、本発明の折り畳み配送箱の折り畳み方法は、前記端壁折曲誘導線を備え、折り畳み配送箱となるシート体を準備する過程と、前記前後一対の下側フラップを前記前後一対の側壁のそれぞれの外側に折り返すとともに、前記左右一対の下端フラップを前記左右一対の端壁のそれぞれの外側に折り返す過程と、前記前後一対の上側フラップを前記前後一対の側壁の外側に折り返すとともに、前記左右一対の上端フラップのうち一方の前記上端フラップを一方の前記端壁の上に向けて立ち上げた状態にし、かつ他方の前記上端フラップを他方の前記端壁の外側に折り返す過程と、を備えている。そして、折り畳み配送箱の折り畳み方法は、一方の前記端壁と、一方の前記端壁の外側に折り返した前記下端フラップと、一方の前記端壁の上に向けて立ち上げた状態の前記上端フラップと、を一方の前記端壁折曲誘導線でそれぞれ谷折りするとともに、他方の前記端壁と、他方の前記端壁の外側に折り返した前記下端フラップ及び前記上端フラップと、を他方の前記端壁折曲誘導線でそれぞれ谷折りすることにより、前記端壁、前記下端フラップおよび他方の前記上端フラップを前記前後一対の側壁の間に重ねた折り重ね体を形成する過程と、を備えている。さらに、折り畳み配送箱の折り畳み方法は、前記折り重ね体を前記各折曲領域で左右方向に二つ折りにする過程と、一方の前記上端フラップを前記側壁の内側に差し込む過程と、を備えている。
本発明では、前後一対の側壁や左右一対の端壁、さらには複数のフラップが折り重ねられてなる折り重ね体を形成してから、これを各折曲領域によりまとめて(一体的に)効率よく折り畳むことができるので、折り畳み性に優れる。
本発明の折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法は、輸送に適したコンパクトな形状に折り畳むことができ、輸送コストを低減できる。
本発明の第1実施形態に係る配送箱を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱のブランクシートを示した図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、シート状に畳んだ状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、胴部を広げた状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、底壁側のフラップを折り返す過程を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、頂壁側のフラップを折り返す過程を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、底壁及び頂壁を折り返した状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、左右の端壁を折り曲げる過程を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、前後の側壁を近づけて折り畳み体を形成した状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、折り畳み体を左右方向に二つ折りする過程を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、二つ折りにした折り畳み体を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、上端フラップの差し込み過程を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る配送箱の折り畳み手順により折り畳まれた配送箱を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱のブランクシートを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、シート状に畳んだ状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、胴部を広げた状態を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、頂壁側のフラップを折り返す過程を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、底壁側のフラップを折り返す過程を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、前後の側壁を折り曲げる過程を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、折り曲げた前後の側壁をさらに左右方向に折り畳む過程を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順を示した図であり、上端フラップ及び下端フラップの差し込み過程を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る配送箱の折り畳み手順により折り畳まれた配送箱を示した斜視図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照して詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右上下の方向は、図1,図9に示す方向を基準とする。なお説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
本実施形態の配送箱1は、図1に示すように、A式の箱であり、前後方向よりも左右方向の長さが大きい直方体を呈している。配送箱1は、筒状の胴部10と、胴部10の上側の開口部に形成された頂壁20と、下側の開口部に形成された底壁30とを備えている。頂壁20は、上側の開口部を閉じる蓋となり、底壁30は、下側の開口部を閉じる蓋となる。本実施形態の配送箱1は、後記するように、コンパクトな折畳形状(図8参照)に折り畳み可能である。
配送箱1は、図2に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートSを各罫線において山折り又は谷折りすることで形成される。図2に示すブランクシートSは内面側が見えるように配置したものである。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの内面側の表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。なお、罫線に切れ込み(ハーフカット線等)を形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
胴部10は、図1に示すように、配送箱1の通常の使用状態においては四角筒状を呈しており、前後一対の側壁11,12と、左右一対の端壁13,14とを有している。配送箱1の通常の使用状態において、前側壁11,後側壁12及び左端壁13,右端壁14で囲まれた内部空間には、図示しない収容物が収容可能である。
前側壁11,後側壁12は、同寸法の矩形形状を呈しており、前後方向に間隔をあけて対向している。左端壁13,右端壁14は、同寸法の矩形形状を呈しており、左右方向に間隔をあけて対向している。前側壁11,後側壁12及び左端壁13,右端壁14の寸法は、収容物の大きさに応じて適宜設定される。
胴部10は、図2に示すように、展開した状態では横長の長方形を呈している。前側壁11の左縁部には、罫線を介して左端壁13が連設されている。また、前側壁11の右縁部には罫線を介して右端壁14が形成されている。左端壁13の後縁部には、罫線を介して後側壁12が連設されている。また、後側壁12の右縁部には、罫線を介して帯状の接合片15が連設されている。接合片15は、右端壁14の後側内面にホットメルト等の接着手段によって接合されている。
そして、ブランクシートS(図2参照)を各罫線で折り曲げると、前側壁11,後側壁12、左端壁13,右端壁14によって、四角形の角筒状の胴部10が形成される。
頂壁20は、図1に示すように、前側壁11及び後側壁12のそれぞれの上縁部に連設された前上側フラップ21及び後上側フラップ22と、左端壁13及び右端壁14のそれぞれの上縁部に連設された左上端フラップ23及び右上端フラップ24と、によって形成されている。前上側フラップ21,後上側フラップ22及び右上端フラップ24は、いずれも長方形の平板であり、左上端フラップ23は、略台形状の平板である。前上側フラップ21,後上側フラップ22の先端部同士は、図1に示すように、頂壁20の前後方向の中央部にて突き合わされている。
底壁30は、前側壁11及び後側壁12のそれぞれの下縁部に連設された前下側フラップ31及び後下側フラップ32と、左端壁13及び右端壁14のそれぞれの下縁部に連設された左下端フラップ33及び右下端フラップ34と、によって形成されている。左下端フラップ33は、後下側フラップ32の左部の下面に重ねられている。右下端フラップ34は、後下側フラップ32の右部の下面に重ねられている。
前下側フラップ31は、前端部から後端部に向かうに従って左右方向の幅が狭くなる略台形状に形成されている。前下側フラップ31は、左下端フラップ33及び右下端フラップ34の下面にそれぞれ重なるとともに、後端部が後下側フラップ32の中央部の上面側に差し込まれている。
底壁30は、前下側フラップ31、後下側フラップ32及び左下端フラップ33、右下端フラップ34をアメリカンロック方式に組み合わせることで閉じられている。本実施形態の配送箱1は、底壁30がアメリカンロック方式によって閉じられているため、底壁30を簡単かつ確実に組み立てることができ、粘着テープや接着剤を用いなくても、底壁30の強度を十分に高めることができる。
前側壁11の内面には、図2に示すように、折曲領域として機能する前側折曲領域50aが形成されている。前側折曲領域50aは、前側壁11の左右方向の中央部において上下方向に帯状に延在している。前側折曲領域50aには、段ボールを厚み方向に押し潰した段潰し加工が施されている。そして、前側折曲領域50aには、側壁折曲誘導線として機能する3本の前側折曲誘導線51aが形成されている。各前側折曲誘導線51aは、前側折曲領域50aに沿って、前側壁11の上下方向に間隔を空けて連ねられた上下3本の線状の溝(押罫)である。
各前側折曲領域50aは、前側壁11の上縁部を跨いで前上側フラップ21に亘って形成されているとともに、前側壁11の下縁部を跨いで前下側フラップ31に亘って形成されている。同様に、各前側折曲誘導線51aも、前側壁11から前上側フラップ21及び前下側フラップ31に亘って形成されている。
後側壁12の内面にも、折曲領域として機能する後側折曲領域50bが形成されている。後側折曲領域50bは、後側壁12の左右方向の中央部において上下方向に帯状に延在している。後側折曲領域50bには、段ボールを厚み方向に押し潰した段潰し加工が施されている。そして、後側折曲領域50bには、側壁折曲誘導線として機能する3本の後側折曲誘導線51bが形成されている。各後側折曲誘導線51bは、後側折曲領域50bに沿って、後側壁12の上下方向に間隔を空けて連ねられた上下3本の線状の溝(押罫)である。
後側折曲領域50bは、後側壁12の上縁部を跨いで後上側フラップ22に亘って形成されているとともに、後側壁12の下縁部を跨いで後下側フラップ32に亘って形成されている。同様に、各後側折曲誘導線51bも、後側壁12から後上側フラップ22及び後下側フラップ32に亘って形成されている。
なお、前側折曲誘導線51a及び後側折曲誘導線51bは、上下1本または上下2本の線状の溝(押罫)で形成してもよいし、上下4本以上の線状の溝(押罫)で形成してもよい。また、例えばブランクシートSの厚みが大きい場合等には、溝に沿って切れ込み(ハーフカット線等)を形成してもよい。このようにすると、前側折曲誘導線51a及び後側折曲誘導線51bにおいて折り曲げ易くなる。
左端壁13の内面には、2本の左側折曲誘導線52aが形成されている。2本の左側折曲誘導線52aは、左端壁13の前後方向の中央部において上下方向に延在している。各左側折曲誘導線52aは、上下方向に連続する1本の線状の溝(押罫)である。
2本の左側折曲誘導線52aは、左端壁13の上縁部を跨いで左上端フラップ23に亘って形成されているとともに、左端壁13の下縁部を跨いで左下端フラップ33に亘って形成されている。
左上端フラップ23には、2本の左側折曲誘導線52aに直交するように2本の左上端折曲誘導線25が形成されている。各左上端折曲誘導線25は、左端壁13の上縁部と平行であり、左上端フラップ23の左右方向の略中央部において前後方向に延在している。
右端壁14の内面にも同様に、2本の右側折曲誘導線52bが形成されている。2本の右側折曲誘導線52bは、右端壁14の前後方向の中央部において上下方向に延在している。各右側折曲誘導線52bは、上下方向に連続する1本の線状の溝(押罫)である。
各右側折曲誘導線52bは、右端壁14の上縁部を跨いで右上端フラップ24に亘って形成されているとともに、右端壁14の下縁部を跨いで右下端フラップ34に亘って形成されている。
本実施形態の配送箱1に内容物を収容して搬送または保管する通常の使用状態では、一般的なA式の段ボール箱と同様に、頂壁20を閉じた状態にする。そして、配送箱1を開封するときには、一般的なA式の段ボール箱と同様に、頂壁20の前上側フラップ21,後上側フラップ22及び左上端フラップ23,右上端フラップ24を開く。
次に、ブランクシートSをコンパクトに折り畳む際の手順について、図3A~図8を参照して説明する。はじめに、ブランクシートSの状態から後側壁12の接合片15を右端壁14の後側内面にホットメルト等の接着手段によって接合し、図3Aに示すように、扁平に折り畳んだシート体を形成する。シート体は、展開した状態のブランクシートSよりもコンパクトな形状であるため、倉庫等でのストックに適している。
図3Aのシート体をよりコンパクトに折り畳む場合には、まず、シート体の状態から、図3Bに示すように、胴部10を角筒状に開く。その後、図4Aに示すように、前下側フラップ31を前側壁11の外側に折り返すとともに、後下側フラップ32を後側壁12の外側に折り返す。また、左下端フラップ33を左端壁13の外側に折り返すとともに、右下端フラップ34を右端壁14の外側に折り返す。
その後、図4Bに示すように、前上側フラップ21を前側壁11の外側に折り返すとともに、後上側フラップ22を後側壁12の外側に折り返す。また、右上端フラップ24を右端壁14の外側に折り返す。これにより、図5Aに示すように、前側壁11の外面において、前下側フラップ31の上部に前上側フラップ21の下部が重なる状態となる。また、後側壁12の外面において、後下側フラップ32の上部に後上側フラップ22の下部が重なる状態となる。また、右端壁14の外面において、右下端フラップ34の上部に右上端フラップ24の下部が重なる状態となる。なお、左上端フラップ23は、左端壁13の上に立ち上げたままにしておく。
次に、図5Bに示すように、左端壁13、左下端フラップ33(不図示)を左側折曲誘導線52aで一括して谷折りするとともに、上に立ち上がった左上端フラップ23を左側折曲誘導線52aで谷折りする。また、右端壁14、右下端フラップ34及び右上端フラップ24を右側折曲誘導線52bで一括して谷折りする。これにより、図6Aに示すように、V字形状に折れ曲がった左端壁13及び左下端フラップ33(不図示)が、前側壁11と後側壁12との間に重ねられ、また、V字形状に折れ曲がった右端壁14及びこれに重なった右下端フラップ34、右上端フラップ24が、前側壁11と後側壁12との間に重ねられた、折り畳み体60が形成される。
その後、図6Bに示すように、折り畳み体60の前側壁11の中央部及び後側壁12の中央部同士を当接させ、折り畳み体60を前側折曲領域50a(前側折曲誘導線51a)で谷折りして、左右方向に2つ折りに畳み、図7Aに示すようなコンパクトな形状にする。
そして、図7Bに示すように、上下2本の左上端折曲誘導線25で左上端フラップ23を前側に谷折りし、その先端部を後側壁12の内側に差し込む。この差し込みにより、2つ折りにした折り畳み体60が折り曲げ前の扁平な状態に逆戻りすることが防止され、図8に示したコンパクトな折リ畳み形状を保つことができる。
以上説明した本実施形態の配送箱1によれば、複数の前側折曲誘導線51aを備えた前側折曲領域50aと、複数の後側折曲誘導線51bを備えた後側折曲領域50bとを備えており、前側折曲領域50a及び後側折曲領域50bが、それ以外の領域に比べて柔軟に折れ曲がり易くなっている。これにより、前側折曲領域50a及び後側折曲領域50bを利用して、複数の段ボールが折り重なった状態の折り畳み体60をさらに2つ折りに折り曲げることができる。したがって、郵便や宅配便での配送に適したコンパクトな形状に折り畳むことができ、輸送コストを低減できる。
また、前側折曲領域50a及び後側折曲領域50bには、段潰し加工が施されている。これにより、前側折曲領域50a及び後側折曲領域50bがより折り曲げ易くなり、折り畳み作業が行い易い。また、段潰し加工を施すことにより、各折曲領域で確実に折り曲げることができるので、折り畳み後の保形性にも優れる。したがって、輸送性が向上する。
また、本実施形態の折り畳み方法によれば、前側壁11、後側壁12、左端壁13及び右端壁14、さらにはこれらに連続する複数のフラップが折り重ねられてなる折り重ね体60を形成してから、これを前側折曲領域50a及び後側折曲領域50bによりまとめて(一体的に)効率よく折り畳むことができるので、折り畳み性に優れる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る折り畳み配送箱について図9~図14Bを参照して説明する。本実施形態の配送箱1Aが第1実施形態の配送箱1と異なるところは、前側壁11及びこれに連続する前上側フラップ21、前下側フラップ31に亘って2本の前側折曲誘導線55aが形成され、後側壁12及びこれに連続する後上側フラップ22、後下側フラップ32に亘って2本の後側折曲誘導線55bが形成されている点である。つまり、左端壁13及びこれに連続する左上端フラップ23、左下端フラップ33と、右端壁14及びこれに連続する右上端フラップ24、右下端フラップ34とに対しては、折曲誘導線が形成されていない。
図9、図10に示すように、各前側折曲誘導線55aは、前側壁11を折り曲げるための側壁折曲誘導線として機能する。各前側折曲誘導線55aは、前側壁11の左右方向の中央部において上下方向に延在している。各前側折曲誘導線55aは、前側壁11の上下方向に間隔を空けて形成された上下3本の線状の溝(押罫)である。
各前側折曲誘導線55aは、前側壁11の上縁部を跨いで前上側フラップ21に亘って形成されているとともに、前側壁11の下縁部を跨いで前下側フラップ31に亘って形成されている。
各後側折曲誘導線55bは、後側壁12を折り曲げるための側壁折曲誘導線として機能する。各後側折曲誘導線55bは、後側壁12の左右方向の中央部において上下方向に延在している。各後側折曲誘導線55bは、後側壁12の上下方向に間隔を空けて形成された上下3本の線状の溝(押罫)である。
各後側折曲誘導線55bは、後側壁12の上縁部を跨いで後上側フラップ22に亘って形成されているとともに、後側壁12の下縁部を跨いで後下側フラップ32に亘って形成されている。
なお、前側折曲誘導線55a及び後側折曲誘導線55bは、上下1本または上下2本の線状の溝(押罫)で形成してもよいし、上下4本以上の線状の溝(押罫)で形成してもよい。また、ブランクシートS1の厚みが大きい場合等に、溝に沿って切れ込み(ハーフカット線等)を形成してもよい。このようにすると、前側折曲誘導線55a及び後側折曲誘導線55bにおいて折り曲げ易くなる。
左端壁13に連設された左下端フラップ33には、2本の左下端折曲誘導線35が形成されている。各左下端折曲誘導線35は、左端壁13の下縁部と平行であり、左下端フラップ33の左右方向の略中央部において前後方向に延在している。
本実施形態の配送箱1Aに内容物を収容して搬送または保管する通常の使用状態では、一般的なA式の段ボール箱と同様に、頂壁20を閉じた状態にする。そして、配送箱1を開封するときには、一般的なA式の段ボール箱と同様に、頂壁20の前上側フラップ21,後上側フラップ22及び左上端フラップ23,右上端フラップ24を開く。
次に、ブランクシートS1をコンパクトに折り畳む際の手順について、図11A~図14Bを参照して説明する。はじめに、ブランクシートSの状態から後側壁12の接合片15を右端壁14の後側内面にホットメルト等の接着手段によって接合し、図11Aに示すように、扁平に折り畳んだシート体を形成する。シート体は、展開した状態のブランクシートSよりもコンパクトな形状であるため、倉庫等でのストックに適している。
図11Aのシート体をよりコンパクトに折り畳む場合には、まず、シート体の状態から、図11Bに示すように、胴部10を角筒状に開く。その後、図12Aに示すように、前上側フラップ21を前側壁11の内側に折り返すとともに、後上側フラップ22を後側壁12の内側に折り返す。また、右上端フラップ24を右端壁14の内側に折り返す。なお、左上端フラップ23は、左端壁13の上に立ち上げたままにしておく。
その後、図12Bに示すように、前下側フラップ31を前側壁11の内側に折り返すとともに、後下側フラップ32を後側壁12の内側に折り返す。また、右下端フラップ34を右端壁14の内側に折り返す。これにより、図13Aに示すように、前側壁11の内面に、前上側フラップ21と前下側フラップ31とが上下に配置された状態となる。また、後側壁12の内面に、後上側フラップ22と後下側フラップ32とが上下に配置された状態となる。なお、左下端フラップ33は、左端壁13の下に下げたままにしておく。
次に、図13Bに示すように、前側壁11、前上側フラップ21及び前下側フラップ31を前側折曲誘導線55aで一括して谷折りするとともに、後側壁12、後上側フラップ22及び後下側フラップ32を後側折曲誘導線55bで一括して谷折りする。そして、前側折曲誘導線55aと後側折曲誘導線55bとが左右方向に交互に重なるように配置して、右端壁14を左端壁13に向けて近づける。これにより、左右方向に扁平に畳まれた折り畳み体70が形成される。
その後、図14Aに示すように、上下2本の左上端折曲誘導線25で左上端フラップ23を右側に谷折りし、その先端部を右端壁14の上側から右端壁14の内面に差し込む。また、上下2本の左下端折曲誘導線35で左下端フラップ33を右側に谷折りし、その先端部を右端壁14の下側から右端壁14の内面に差し込む。これらの差し込みにより、左右方向に扁平にした折り畳み体70が折り曲げ前の状態に逆戻りすることが防止され、図14Bに示したコンパクトな折リ畳み形状を保つことができる。
以上説明した本実施形態の配送箱1Aによれば、2本の前側折曲誘導線55aと、2本の後側折曲誘導線55bとを備えており、これらが形成された部分が、それ以外の部分に比べて柔軟に折れ曲がり易くなっている。これにより、前側折曲誘導線55a及び後側折曲誘導線55bを利用して、複数の段ボールが折り重なった状態の折り畳み体70を好適に折り曲げることができる。したがって、輸送に適したコンパクトな形状に折り畳むことができ、輸送コストを低減できる。
なお、本実施形態においても、前側折曲誘導線55a及び後側折曲誘導線55bに沿って段潰し加工を施してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、前記第1実施形態では、前側折曲領域50a及び後側折曲領域50bの両方に段潰し加工を施したが、これに限られることはなく、いずれか一方の領域に段潰し加工を施してもよく、いずれの領域にも段潰し加工を施さなくてもよい。
また、前記各実施形態では、底壁30をアメリカンロック方式によって閉じられ構成としたが、これに限られることはなく、種々の方式、形態のものを採用できる。
また、前側折曲誘導線51a,55a及び後側折曲誘導線51b,55bは、上下方向に間隔を有さずに連続する1本の折曲誘導線により形成してもよい。
また、前記第1実施形態では、左上端フラップ23に左上端折曲誘導線25を設けて左上端フラップ23を差し込み片として利用する構成としたが、これに限られることはなく、右上端フラップ24に右上端折曲誘導線を設けて右上端フラップ24を差し込み片として利用する構成としてもよい。
また、前記第2実施形態では、左上端フラップ23に左上端折曲誘導線25を設けるとともに、左下端フラップ33に左下端折曲誘導線35を設けて、差し込み片としてそれぞれ利用する構成としたが、これに限られることはなく、右上端フラップ24に右上端折曲誘導線を設けるとともに、右下端フラップ34に左下端折曲誘導線を設けて、差し込み片としてそれぞれ利用する構成としてもよい。
前記実施形態の配送箱1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によって配送箱を形成してもよい。
1,1A 配送箱
10 胴部
11 前側壁
11 側壁
12 後側壁
13 端壁
13 左端壁
14 右端壁
15 接合片
20 頂壁
21 前上側フラップ(上側フラップ)
22 後上側フラップ(上側フラップ)
23 左上端フラップ(上端フラップ)
24 右上端フラップ(上端フラップ)
30 底壁
31 前下側フラップ(下側フラップ)
32 後下側フラップ(下側フラップ)
33 左下端フラップ(下端フラップ)
34 右下端フラップ(下端フラップ)
50a 前側折曲領域(折曲領域)
50b 後側折曲領域(折曲領域)
51a 前側折曲誘導線(側壁折曲誘導線)
51b 後側折曲誘導線(側壁折曲誘導線)
52a 左側折曲誘導線(端壁折曲誘導線)
52b 右側折曲誘導線(端壁折曲誘導線)
55a 前側折曲誘導線(側壁折曲誘導線)
55b 後側折曲誘導線(側壁折曲誘導線)
60 折り畳み体
S,S1 ブランクシート

Claims (4)

  1. 前後一対の側壁及び左右一対の端壁からなる胴部と、
    前記胴部の上縁部に連設され、前記前後一対の側壁の上端に連設される前後一対の上側フラップと、前記左右一対の端壁の上端に連設される左右一対の上端フラップと、を有する頂壁と、
    前記胴部の下縁部に連設され、前記前後一対の側壁の下端に連設される前後一対の下側フラップと、前記左右一対の端壁の下端に連設される左右一対の下端フラップと、を有する底壁と、を備え、
    前記前後一対の側壁の左右方向のそれぞれの中央部には、上下方向に延在する複数の側壁折曲誘導線を備えた折曲領域が形成されており、
    前記各折曲領域は、前記前後一対の側壁から前記前後一対の上側フラップ及び前記前後一対の下側フラップに亘ってそれぞれ延在していることを特徴とする折り畳み配送箱。
  2. 前記各折曲領域には、材料の段ボールを厚み方向に押し潰した段潰し加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み配送箱。
  3. 前記左右一対の端壁の前後方向のそれぞれの中央部には、上下方向に延在する端壁折曲誘導線が形成されており、
    前記各端壁折曲誘導線は、前記左右一対の端壁から前記左右一対の上端フラップ及び前記左右一対の下端フラップに亘ってそれぞれ延在していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配送箱。
  4. 請求項3に記載の折り畳み配送箱となるシート体を準備する過程と、
    前記前後一対の下側フラップを前記前後一対の側壁のそれぞれの外側に折り返すとともに、前記左右一対の下端フラップを前記左右一対の端壁のそれぞれの外側に折り返す過程と、
    前記前後一対の上側フラップを前記前後一対の側壁の外側に折り返すとともに、前記左右一対の上端フラップのうち一方の前記上端フラップを一方の前記端壁の上に向けて立ち上げた状態にし、かつ他方の前記上端フラップを他方の前記端壁の外側に折り返す過程と、
    一方の前記端壁と、一方の前記端壁の外側に折り返した前記下端フラップと、一方の前記端壁の上に向けて立ち上げた状態の前記上端フラップと、を一方の前記端壁折曲誘導線でそれぞれ谷折りするとともに、他方の前記端壁と、他方の前記端壁の外側に折り返した前記下端フラップ及び前記上端フラップと、を他方の前記端壁折曲誘導線でそれぞれ谷折りすることにより、前記端壁、前記下端フラップおよび他方の前記上端フラップを前記前後一対の側壁の間に重ねた折り重ね体を形成する過程と、
    前記折り重ね体を前記各折曲領域で左右方向に二つ折りにする過程と、
    一方の前記上端フラップを前記側壁の内側に差し込む過程と、を備えたことを特徴とする折り畳み配送箱の折り畳み方法。
JP2022002507A 2022-01-11 2022-01-11 折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法 Pending JP2023102124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022002507A JP2023102124A (ja) 2022-01-11 2022-01-11 折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022002507A JP2023102124A (ja) 2022-01-11 2022-01-11 折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023102124A true JP2023102124A (ja) 2023-07-24

Family

ID=87425524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022002507A Pending JP2023102124A (ja) 2022-01-11 2022-01-11 折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023102124A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6863340B2 (ja) 包装箱の組み立て方法
JP2012210960A (ja) ダンボール箱
JP6217223B2 (ja) 包装用箱の製造方法
JP5375267B2 (ja) たとう紙タイプの包装用シート及び箱
JP6044091B2 (ja) 包装箱の特殊ブランク板
JP7005319B2 (ja) 包装箱
JP2023102124A (ja) 折り畳み配送箱及び折り畳み配送箱の折り畳み方法
JP2005014969A (ja) 包装用箱
JP2010143634A (ja) 包装箱
JP7044302B2 (ja) 包装箱およびブランクの製造方法
CN220333250U (zh) 一种便于叠放的纸箱
JP7310528B2 (ja) 包装箱
JP7437952B2 (ja) 補強部材及びそれを用いた包装箱
JP7360302B2 (ja) 多角形仕切付き包装箱
JP7424154B2 (ja) トレイ
JP7501397B2 (ja) 包装箱
JP2022025921A (ja) 包装箱
JP7318452B2 (ja) 包装箱
JP2024056300A (ja) 包装容器
JP6977288B2 (ja) 包装箱
JP3648208B2 (ja) 包装用箱
JP2021138389A (ja) 包装箱
JP4792264B2 (ja) 紙箱
JP2022061198A (ja) 包装箱
JP2006069563A (ja) ボトムロック式包装箱