JP2023097396A - 角栓分解促進剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、肌への負担軽減と角栓への効果とを両立できる角栓ケア剤を提供することを目的とする。【解決手段】芳香族アミノ酸と、塩基性物質及び/又は界面活性剤とを組み合わせることで、角栓の分解を促進できるとともに、肌への負担をほぼ感じさせることなく角栓ケアが可能となる。【選択図】なし

Description

本発明は、角栓分解促進剤に関する。
毛穴に詰まった角栓は除去が容易でないため、美容上の大きな問題となっている。毛穴を洗浄又は角栓除去するための方法としては、一般的に、洗顔料の洗浄力を強める方法、及び粘着性シートを用いる方法に大別される。
洗顔料の洗浄力を強める方法では、スクラブ剤等の研磨剤を配合した洗浄剤が用いられており、例えば、活性化ゼオライトと特定のアルコール類及びノニオン界面活性剤を組み合わせて用いることで、水と混合したときに発熱する作用を利用して毛穴の中の皮脂を洗い流す技術(特許文献1)が挙げられる。
粘着性シートを用いる方法の例としては、角栓除去用パック剤を、ポリビニルアルコール、炭素数4~18のアルキル基を有するアクリル酸アルキル-スチレン共重合体エマルジョンおよび水を含有するように構成する技術(特許文献2)、粘着シートを、所定厚の粘着剤層を備えさせ所定のモジュラス特性を有するように構成する技術(特許文献3)等が挙げられる。
洗顔料の洗浄力を強める方法及び粘着性シートを用いる方法のいずれも皮膚への物理的刺激を与えるものであり、皮膚の負担が大きい。そこで、このような点を考慮した角栓ケア用組成物についても検討されており、具体的には、有機酸塩、塩基性アミノ酸、脂肪酸塩基性アミノ酸塩、炭酸グアニジン、炭酸水素ナトリウムから選ばれる一種又は二種以上が配合された角栓溶解剤(特許文献4)、乳酸、リンゴ酸、及び酒石酸から選ばれる1種以上と、所定のN-アシルタウリン型陰イオン性界面活性剤とを含む皮膚洗浄剤組成物(特許文献5)、及び2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール又は2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオールを単独で含有し、かつ25℃におけるpHが9.0以上12.5以下である組成物(特許文献6)等が提案されている。
特開平8-59455号公報 特開平8-109119号公報 特開平9-194325号公報 特開2004-075575号公報 特開2015-113307号公報 特開2019-089857号公報
しかしながら、これまでの角栓ケア剤は、肌への負担を軽減するように構成されているものは角栓への効果が十分でなく、また、角栓への効果を重視するように構成されているものは肌への負担が大きい。つまり、これまでの角栓ケア剤では、肌への負担軽減と角栓への効果とを未だ両立できていない。
そこで本発明は、肌への負担軽減と角栓への効果とを両立できる角栓ケア剤を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、芳香族アミノ酸と、塩基性物質及び/又は界面活性剤とを組み合わせることで、角栓の分解を促進できるとともに、肌への負担をほぼ感じさせることなく角栓ケアが可能となることを見出した。本発明は、この知見に基づいてさらに検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)芳香族アミノ酸と、(B)塩基性化合物及び/又は(C)界面活性剤とを含む、角栓分解促進剤。
項2. 前記(A)成分が、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン及び/又はヒスチジンである、項1に記載の角栓分解促進剤。
項3. 前記(B)成分が、塩基性アミノ酸、脂肪族アミン、強塩基と弱酸との塩、芳香族アミン、及び金属水酸化物からなる群より選択される、項1~3のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項4. 前記(B)成分が、アルギニン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール、及びモルホリンからなる群より選択される、項1~3のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項5. 前記(C)成分が、アミノ酸系アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及びリン脂質からなる群より選択される、項1~4のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項6. 前記(A)成分の含有量が0.008~5重量%である、項1~5のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項7. 前記(B)成分の含有量が0.01~1.5重量%である、項1~6のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項8. 前記(A)成分1重量部に対する前記(B)成分の含有量が0.016~52重量部である、項1~7のいずれかに記載の栓分解促進剤。
項9. 前記(C)成分の含有量が0.05~20重量%である、項1~8のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項10. 前記(A)成分1重量部に対する前記(C)成分の含有量が0.1~500重量部である、項1~9のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項11. 25℃におけるpHが4~12.5である、項1~10のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項12. リンスオフ用である、項1~11のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項13. リーブオン用である、項1~11のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項14. マスク用である、項1~13のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項15. ふき取り用である、項1~13のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
項16. 化粧品又は医薬部外品である、項1~15のいずれかに記載の角栓分解促進剤。
本発明によれば、肌への負担軽減と角栓への効果とを両立できる角栓ケア剤が提供される。
本発明の角栓分解促進剤は、(A)芳香族アミノ酸(以下、「(A)成分」とも表記する。)と、(B)塩基性化合物(以下、「(B)成分」とも表記する。)及び/又は(C)界面活性剤(以下、「(C)成分」とも表記する。)とを含むことを特徴とする。以下、本発明の角栓分解促進剤について詳述する。
(A)芳香族アミノ酸
本発明の角栓分解促進剤は、(A)成分として芳香族アミノ酸を含む。芳香族アミノ酸としては、側鎖に芳香族環を有するアミノ酸であれば特に限定されない。(A)成分の具体例としては、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン等が挙げられる。また、芳香族アミノ酸は、L体であってもよいし、D体であってもよいし、DL体であってもよい。本発明の角栓分解促進剤において、(A)成分として、上記の芳香族アミノ酸のうち1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
本発明において、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果をより一層高める観点から、(A)成分として、好ましくは(A1)フェニルアラニン(以下、「(A1)成分」とも表記する。)、(A2)チロシン(以下、「(A2)成分」とも表記する。)、(A3)トリプトファン(以下、「(A3)成分」とも表記する。)、(A4)ヒスチジン(以下、「(A4)成分」とも表記する。)が挙げられ、より好ましくは(A1)成分であるフェニルアラニンが挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤における(A)成分の含有量については特に限定されず、求められる角栓分解促進効果の程度、又は当該効果及び肌への負担軽減効果の程度、並びに(A)成分の溶解度に応じて適宜設定すればよく、例えば0.008~5重量%が挙げられる。
角栓分解促進効果をより一層高める観点から、(A)成分の含有量としては、好ましくは0.009~5重量%、0.02~5重量%、0.04~5重量%、0.06~5重量%、又は0.08~5重量%、より好ましくは、0.7~5重量%、0.8~5重量%、又は0.9~5重量%が挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤は、(A)成分が少量であっても効果的に角栓分解促進効果が得られる。このような観点から、(A)成分の含有量の別の好適な例としては、例えば0.008~0.5重量%、0.008~0.4重量%、0.008~0.3重量%、0.008~0.2重量%、0.008~0.1重量%、又は0.008~0.05重量%が挙げられる。
肌への負担軽減効果をより一層高める観点から、(A)成分の含有量としては、好ましくは0.008~4重量%、より好ましくは0.008~3.5重量%、0.008~3.2重量%、0.008~2.5重量%、0.008~2.2重量%、0.008~1.5重量%、又は0.008~1.2重量%が挙げられる。
より具体的には、(A)成分として(A1)フェニルアラニンを含む場合、(A1)成分の濃度としては、好ましくは0.01~3.5重量%、より好ましくは0.8~3.5重量%が挙げられ;(A)成分として(A2)チロシンを含む場合、(A2)成分の濃度としては、好ましくは0.008~0.05重量%、0.01~0.04重量%が挙げられ;(A)成分として(A3)トリプトファンを含む場合、(A3)成分の濃度としては、好ましくは0.008~1.2重量%、0.01~1重量%が挙げられ;(A)成分として(A4)ヒスチジンを含む場合、(A4)成分の濃度としては、好ましくは0.008~1,2重量%、0.01~1重量%が挙げられる。
(B)塩基性化合物
本発明の角栓分解促進剤は、(B)成分として塩基性化合物を含む。塩基性化合物としては、薬学的又は香証学的に許容される化合物であれば特に限定されない。(B)成分の具体例としては、塩基性アミノ酸、脂肪族アミン、強塩基と弱酸との塩、芳香族アミン、及び金属水酸化物が挙げられる。本発明の角栓分解促進剤において、(B)成分として、上記の塩基性化合物のうち1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
本発明において、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、(B)成分として、好ましくは(B1)塩基性アミノ酸(以下、「(B1)成分」とも表記する。)、(B2)脂肪族アミン(以下、「(B2)成分」とも表記する。)、及び(B3)強塩基と弱酸との塩(以下、「(B3)成分」とも表記する。)が挙げられる。
(B1)成分である塩基性アミノ酸は、本発明においては、等電点が9以上の塩基性アミノ酸を指す。塩基性アミノ酸の具体例としては、アルギニン及びリシンが挙げられる。また、塩基性アミノ酸は、L体であってもよいし、D体であってもよいし、DL体であってもよい。本発明の角栓分解促進剤において、塩基性アミノ酸として、これらの塩基性アミノ酸のうち1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、塩基性アミノ酸としては、好ましくはアルギニンが挙げられる。
(B2)成分である脂肪族アミンは、一般式NR123(式中、R1~R3は、互いに同一又は異なっていてもよい、水素若しくは置換又は無置換の脂肪族基(但し、R1~R3の全てが水素となる場合は無い。)であり、R1及びR2は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)で表される化合物である。
前記脂肪族基としては、好ましくはアルキル基又はアルキレン基が挙げられ、前記アルキル基又はアルキレン基の炭素数としては、例えば1~4、好ましくは2~3、より好ましくは2が挙げられる。前記脂肪族基が置換されている場合、置換基としては水酸基が挙げられ、置換基の位置としては脂肪族基の末端が挙げられる。置換又は無置換の脂肪族基の好ましい例としては、ヒドロキシアルキル基が挙げられ、より好ましくはヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基が挙げられ、さらに好ましくはヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基が挙げられ、一層好ましくはヒドロキシエチル基が挙げられる。R1及びR2が互いに結合して環構造を形成している場合の好ましい例としては、ヒドロキシアルキル基であるR1及びR2が脱水結合して窒素及び酸素を含むヘテロシクロアルキル基を形成している場合が挙げられる。
脂肪族アミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール、及びモルホリンが挙げられる。本発明の角栓分解促進剤において、脂肪族アミンとして、これらの脂肪族アミンのうち1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、好ましくはトリエタノールアミン及びモルホリンが挙げられる。
(B3)成分である強塩基と弱酸との塩としては特に限定されないが、例えば、クエン酸、酢酸、炭酸等の弱酸のアルカリ金属塩が挙げられる。クエン酸のアルカリ金属塩としては、クエン酸一アルカリ金属塩、クエン酸二アルカリ金属塩、クエン酸三アルカリ金属塩が挙げられる。炭酸のアルカリ金属塩としては、炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩が挙げられる。また、アルカリ金属塩の具体例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。本発明の角栓分解促進剤において、強塩基と弱酸との塩として、これらの強塩基と弱酸との塩のうち1種を単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、強塩基と弱酸との塩としては、好ましくはクエン酸のアルカリ金属塩が挙げられ、より好ましくはクエン酸三アルカリ金属塩が挙げられ、さらに好ましくはクエン酸三ナトリウムが挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤における(B)成分の含有量については特に限定されず、求められる角栓分解促進効果の程度、及び/又は肌への負担軽減効果の程度に応じて適宜設定すればよく、例えば0.01~1.5重量%、好ましくは0.1~1.2重量%、より好ましくは0.2~1重量%、さらに好ましくは0.4~0.7重量%が挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤において、(A)成分に対する(B)成分の比率については特に限定されず、求められる角栓分解促進効果の程度、及び/又は肌への負担軽減効果の程度に応じて適宜設定すればよく、(A)成分1重量部に対する(B)成分の含有量として、例えば0.016~52重量部、好ましくは0.16~50重量部が挙げられる。また、本発明の角栓分解促進剤がリーブオン用である場合、(A)成分1重量部に対する(B)成分の含有量として、より好ましくは0.16~15重量部が挙げられ;本発明の角栓分解促進剤がリンスオフ用である場合、(A)成分1重量部に対する(B)成分の含有量として、より好ましくは0.1~50重量部、さらに好ましくは0.2~10重量部、一層好ましくは0.3~5重量部又は0.3~1.5重量部、より一層好ましくは0.4~0.7重量部が挙げられる。
(C)界面活性剤
本発明の角栓分解促進剤は、(C)成分として界面活性剤を含む。界面活性剤としては特に限定されないが、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、好ましくは、(C1)アミノ酸系アニオン性界面活性剤(以下、「(C1)成分」とも表記する。)、(C2)ノニオン性界面活性剤(以下、「(C2)成分」とも表記する。)、及び(C3)リン脂質(以下、「(C3)成分」とも表記する。)が挙げられる。
(C1)成分であるアミノ酸系アニオン性界面活性剤としては特に限定されないが、例えば、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ココイル基等の炭素数8~24の飽和又は不飽和のN-アシル基を有するN-アシルアミノ酸及びその塩(カルボン酸型アミノ酸系アニオン性界面活性剤)が挙げられる。アミノ酸系アニオン性界面活性剤におけるN-アシルアミノ酸としては、N-アシルサルコシン、N-アシルアスパラギン酸、N-アシルグルタミン酸、ラウロイルメチル-β-アラニン等が挙げられる。より具体的なアミノ酸系アニオン性界面活性剤としては、アシル(C12,14)アスパラギン酸、N-ラウロイルサルコシン、N-ラウロイルアスパラギン酸、N-ココイルグルタミン酸(N-ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸)及びこれらの塩が挙げられる。
また、アミノ酸系アニオン性界面活性剤が塩の形態である場合、塩の具体例としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;トリエタノールアミン(TEA)塩;アンモニウム塩等が挙げられる。
これらのアミノ酸系アニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらのアミノ酸系アニオン性界面活性剤の中でも、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、好ましくは、アシル(C12,14)アスパラギン酸塩、N-ラウロイルアスパラギン酸塩、N-ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸塩が挙げられ、より好ましくは、アシル(C12,14)アスパラギン酸トリエタノールアミン、N-ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンが挙げられる。
(C2)成分であるノニオン性界面活性剤としては特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル又はアラキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤のHLB値としては、例えば6~19、好ましくは10~18.5、さらに好ましくは11.5~18.5が挙げられる。HLB値(親水性-親油性のバランス)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
これらのノニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらのノニオン性界面活性剤の中でも、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、好ましくは、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルについて、エチレンオキサイド付加数としては、2~200、又は2~12が挙げられ;脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸等の、炭素数8~24の脂肪酸が挙げられ、好ましくはステアリン酸、ヤシ油脂肪酸が挙げられ、脂肪酸付加数としては、1~2が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルについて、グリセリン付加数としては、2~14が挙げられ;脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸等の、炭素数8~24の脂肪酸が挙げられ、好ましくはラウリン酸が挙げられ;脂肪酸付加数としては、1~14、好ましくは1~10、より好ましくは1~5、さらに好ましくは1~3、一層好ましくは1~2、特に好ましくは1が挙げられる。
これらのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(脂肪酸PEGグリセリル)及びポリグリセリン脂肪酸エステル(脂肪酸ポリグリセリル)の中でも、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、好ましくは、ヤシ油脂肪酸PEG-2~12(好ましくは4~10、より好ましくは6~8)グリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル-2~14(好ましくは6~12、より好ましくは9~11)が挙げられる。
(C3)成分であるリン脂質は、グリセリン又はスフィンゴシンを中心骨格として脂肪酸とリン酸が結合し、さらにリン酸にアルコールがエステル結合した構造をもつものをいう。リン脂質の典型例として、レシチン及びリゾレシチンが挙げられる。
レシチンとしては、動植物由来の天然レシチン(例えば、大豆レシチン、卵黄レシチン等)そのものであってもよいし、天然レシチンの化学処理物であってもよいし、天然レシチンの精製物であってもよい。天然レシチンの化学処理物としては、水素添加処理により得られた水素添加レシチン(例えば、完全水素添加レシチンや部分水素添加レシチン)、水酸化処理により得られた水酸化レシチン等が挙げられる。天然レシチンの精製物としては、アセトン等の溶剤によりホスファチジルコリンの含有量を高めたレシチンが挙げられる。
リゾレシチンとしては、上記のレシチン(天然レシチン、天然レシチンの化学処理物、天然レシチンの精製物)のリゾ体が挙げられる。リゾレシチンは、レシチンをホスホリパーゼA2などの酵素による加水分解(溶解)でホスファチジルコリンの2位の脂肪酸が除去された構造を有する。
これらのリン脂質の中でも、角栓分解促進効果をより一層高める観点、又は当該観点に加えて肌への負担軽減効果もより一層高める観点から、好ましくは、リゾレシチンが挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤における(C)成分の含有量については特に限定されず、求められる角栓分解促進効果の程度、及び/又は肌への負担軽減効果の程度に応じて適宜設定すればよく、例えば0.05~20重量%、好ましくは0.05~10重量%、より好ましくは0.05~5重量%が挙げられる。また、本発明の角栓分解促進剤がリーブオン用である場合、(C)成分の含有量として、さらに好ましくは0.05~3重量%、一層好ましくは0.05~1.2重量%が挙げられ;本発明の角栓分解促進剤がリンスオフ用である場合、(C)成分の含有量として、さらに好ましくは0.5~5重量%、一層好ましくは1~5重量%、より一層好ましくは2~4重量%が挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤において、(A)成分に対する(C)成分の比率については特に限定されず、求められる角栓分解促進効果の程度、及び/又は肌への負担軽減効果の程度に応じて適宜設定すればよく、(A)成分1重量部に対する(C)成分の含有量として、例えば0.1~500重量部が挙げられる。また、本発明の角栓分解促進剤がリーブオン用である場合、(A)成分1重量部に対する(C)成分の含有量として、好ましくは0.4~35重量部、より好ましくは0.4~10重量部、さらに好ましくは、0.9~5重量部、0.9~3重量部、又は0.9~2重量部が挙げられ;本発明の角栓分解促進剤がリンスオフ用である場合、(A)成分1重量部に対する(C)成分の含有量として、好ましくは10~400重量部、より好ましくは20~200重量部、さらに好ましくは25~120重量部が挙げられる。
他の成分
本発明の角栓分解促進剤には、前記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、製剤化等に必要とされる他の基剤や添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、水、炭素数1~5の低級アルコール、多価アルコール、油性基剤、防腐剤、着香剤、着色剤、粘稠剤、pH調整剤(上記(B)成分以外)、湿潤剤、安定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。これらの基材や添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの基材や添加剤の含有量は、角栓分解促進剤の製剤形態等に応じて適宜設定することができる。
本発明の角栓分解促進剤には、前記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて他の薬理成分を含有していてもよい。このような薬理成分としては、例えば、ビタミン類、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、抗炎症剤、血行促進成分、清涼化剤、ムコ多糖類等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの薬理成分を含有させる場合、その含有量については、使用する薬理成分の種類、期待する効果等に応じて適宜設定すればよい。
液性
本発明の角栓分解促進剤の25℃におけるpHとしては特に限定されず、求められる肌への負担軽減効果の程度、又は当該効果及び角栓分解促進効果の程度に応じて適宜設定すればよく、例えば4~12.5が挙げられる。
肌への負担軽減効果をより一層高める観点から、25℃におけるpHとしては、好ましくは4~10、より好ましくは4~9.3、4~9.1、4~8.5、4~8、又は4~7.6、さらに好ましくは4~7.2、4~7.1、4~6.6、4.5~6.6、又は5.5~6.6が挙げられる。
より具体的には、本発明の角栓分解促進剤がリーブオン用である場合、25℃におけるpHとしては、好ましくは4~7.6、より好ましくは5.6~7.2、さらに好ましくは6.4~7.1が挙げられ;本発明の角栓分解促進剤がリンスオフ用である場合、25℃におけるpHとしては、好ましくは4~12.5、より好ましくは5.6~9.1、さらに好ましくは6~7.2、一層好ましくは6.4~6.6が挙げられる。
形態
本発明の角栓分解促進剤の性状については特に制限されず、液状(水溶液状)、クリーム状、ジェル状等が挙げられるが、好ましくは常温(25℃)で液状である。
本発明の角栓分解促進剤の具体的な形態としては、化粧水(ふき取り用でないもの及びふき取り用の両方を含む。)、マスク、及び皮膚洗浄用組成物等が挙げられる。また、化粧水の場合、当該化粧水は、ローション剤の形態であってもよいし、コットンや不織布等の吸液性基材に含浸させられた湿潤パックの形態であってもよい。
本発明の角栓分解促進剤の具体的な形態としては、化粧品、医薬部外品、医薬品等が挙げられ、好ましくは化粧品、医薬部外品が挙げられる。
製造方法
本発明の角栓分解促進剤は、前述する(A)成分と(B)成分及び/又は(C)成分、並びに必要に応じて配合される他の成分等を混合して、所定の形態に調製することによって製造される。
用途
本発明の角栓分解促進剤は、角栓の分解を目的として用いられる。より具体的には、本発明の角栓分解促進剤は、角栓詰まりの改善を目的として用いることができる。
本発明の角栓分解促進剤が適用できる皮膚の場所としては、毛穴に角栓が形成されている場所であれば特に限定されず、鼻、頬、眉間、顎等が挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤の具体的な使用方法については、角栓が詰まっている毛穴が存在する皮膚表面と接触させて適用する限りにおいて、特に限定されない。
本発明の角栓分解促進剤は、リンスオフ(皮膚への適用後に洗い流すことをいう。)用であってもよいし、リーブオン(皮膚への適用後に洗い流さないことをいう。)用であってもよい。本発明の角栓分解促進剤がリンスオフ用である場合、洗い流す方法としては、水で洗い流す方法、及び洗浄組成物を用い洗顔して洗い流す方法が挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤は、マスク用(水分の蒸発を抑制した態様で皮膚との接触状態を維持する方法で用いられることをいう。)であってもよいし、マスク用以外であってもよい。
本発明の角栓分解促進剤がマスク用である場合に、本発明の角栓分解促進剤を水分の蒸発を抑制した態様で皮膚と接触させておく時間としては特に限定されないが、例えば1~8分が挙げられ、角栓分解促進効果をより一層高める観点から、好ましくは2~8分、より好ましくは4~8分、さらに好ましくは4.5~8分が挙げられ、負担軽減効果をより一層高める観点から、好ましくは1~6分、より好ましくは1~5.5分が挙げられる。
本発明の角栓分解促進剤がマスク用である場合における、角栓分解促進剤を皮膚に適用する具体的な方法の一例としては、角栓分解促進剤を吸液性基材に含浸させた湿潤マスクの形態で作成し、湿潤マスクで皮膚表面を覆う方法が挙げられる。吸液性基材としては、コットン、不織布等が挙げられる。湿潤マスクとは、終始湿潤状態でマスクするパック剤であり、粘着シートのパック及びピールオフパック等の、乾かした後に剥離するパック剤は除外される。
本発明の角栓分解促進剤がマスク用である場合における、角栓分解促進剤を皮膚に適用する具体的な方法の他の例としては、角栓分解促進剤を容器内にためて、当該容器内で直接皮膚を浸漬する形態が挙げられる。この場合、例えば鼻の大きさに対応する大きさ、つまり鼻がちょうど入る程度の開口部と深さとを有する大きさの容器に、1回分の角栓分解促進剤を注ぎ入れ、容器内の開口部を鼻まわりに押し当てる等により、容器内の角栓分解促進剤に鼻を浸漬することができる。
本発明の角栓分解促進剤がマスク用以外である場合における、角栓分解促進剤を皮膚に適用する具体的な方法の一例としては、塗布が挙げられる。この場合、皮膚表面に角栓分解促進剤を、指又は手により、若しくは吸液性基材を用いたパッティングにより皮膚になじませ、そのまま自然に乾燥させる。
本発明の角栓分解促進剤がマスク用以外である場合における、角栓分解促進剤を皮膚に適用する具体的な方法の他の例としては、ふき取りが挙げられる。この場合、角栓分解促進剤を含浸させた吸液性基材を皮膚表面で滑らせ、角栓をぬぐい取る。
本発明の角栓分解促進剤を皮膚に適用する頻度としては特に限定されず、例えば、2~7日、2~5日、又は2~3日に1回のペースであってもよいし、また、毎日であってもよいし、さらに、1日あたりの頻度としては、1日に1回以上(例えば2~3回又は2回)であってもよい。本発明の角栓分解促進剤は優れた角栓分解効果を奏しながら肌への負担が低減されているため、毎日の連用も可能となり、また、毎日連用しながら、1日に1回以上(例えば2~3回又は2回)適用することも可能である。本発明の角栓分解促進剤の使用期間としては、例えば2週間~2か月、好ましくは3週間~1か月が挙げられる。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下の試験例において用いた各成分の詳細は以下の通りである。
・フェニルアラニン:L-フェニルアラニン
・チロシン:L-チロシン
・トリプトファン:L-トリプトファン
・ヒスチジン:L-ヒスチジン
・バリン:L-バリン
・メチオニン:L-メチオニン
・アルギニン:L-アルギニン
・アシル(C12,14)アスパラギン酸TEA:アミノフォーマーFCMT-L(旭化成ファインケム株式会社)
・ラウロイルアスパラギン酸Na:アミノフォーマーFLDS-L(旭化成ファインケム株式会社)
・N-アシル-L-グルタミン酸TEA:N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、アミソフトCT-12S(味の素ヘルシーサプライ株式会社)
・ラウリン酸ポリグリセリル-10:モノラウリン酸ポリグリセリル-10、サンソフトM-12J(太陽化学株式会社)、HLB15.5
・ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル:Cetiol HE-JP(BASF株式会社)、HLB12
・ジステアリン酸PEG-190:HLB18
・リゾレシチン:リゾレシチン協和(協和発酵バイオ株式会社)
試験例1
表1A~表1C及び表2A~表2Cに示す組成の水溶液を試料として調製した。得られた試料について、25℃でのpHを測定し、角栓分解能、角栓詰まりの改善、及び肌負担のなさの程度について評価した。
<角栓分解能>
角栓(ピールオフ式の鼻パックで取得したもの)0.03gをスライドガラス上に配置し、カバーガラスを被せた後、試料をカバーガラスの縁に50μL滴下した。これによりスライドガラスとカバーガラスのすきまに試料を毛細管現象によって入り込ませ、角栓と試料を接触させた。20分経過後の角栓の状態を顕微鏡(OLYMPUS社製、倍率40倍)で観察し、角栓の分解程度について以下の基準に基づいて評点し、平均化した。なお、試験は25℃、n=3で行った。結果を「角栓分解能」として表1A~表1C及び表2A~表2Cに示す。
4点:角栓表層からその中心部にかけて、角質の剥離及び/又は分離が認められる
3点:角栓の表層において、角質の剥離及び/又は分離が認められる
2点:角栓表層への角栓分解促進剤の浸透が認められる
1点:角栓の外観変化がほとんどない
<角栓詰まりの改善、及び肌負担のなさ>
化粧品評価専門パネラー10名により以下の手順で試料を角栓による毛穴詰まりのある皮膚部位(鼻)に適用した。
(リーブオン・ふき取り)
各試料5gをコットンにしみこませ、毛穴詰まりのある皮膚部位をふき取った。
(リンスオフ・マスク)
各試料13gをしみこませたシートマスクを、毛穴詰まりのある皮膚部位に5分間貼りつけた。その後、洗顔料を用いて洗顔を行った。
角栓詰まりの改善の程度、及び肌負担のなさの程度について以下の基準に基づいて評点し、評点の合計値を導出した。
(角栓詰まりの改善)
4点:角栓詰まりが非常に改善している
3点:角栓詰まりが改善している
2点:角栓詰まりがやや改善している
1点:角栓詰まりが改善していない
(肌負担のなさ)
4点:肌負担を感じない
3点:肌負担をあまり感じない
2点:肌負担をやや感じる
1点:肌負担を感じる
評点の合計値を以下の基準に基づいて分類した。結果を「角栓詰まりの改善」及び「肌負担のなさ」として表1A~表1C及び表2A~表2Cに示す。
◎:35点以上
〇:30点以上35点未満
△:25点以上30点未満
×:25点未満


Figure 2023097396000001


Figure 2023097396000002


Figure 2023097396000003


Figure 2023097396000004


Figure 2023097396000005

Figure 2023097396000006
比較例5~15に示す通り、(A)成分及び(B)成分のいずれかを単独で用いても、角栓分解能及び角栓詰まりの改善の効果を得られることができないか、又は、それらの効果を得られる場合には肌負担が大きくなり、両方の効果を両立することができなかった。これに対して、実施例1~47に示す通り、(A)成分及び(B)成分を組み合わせることで、角栓分解能及び角栓詰まりの改善の効果と、肌負担低減効果との両方の効果を両立できた。なお、比較例1~4、16~17に示す通り、(A)成分の代わりに他のアミノ酸を用いても、角栓分解能及び角栓詰まりの改善の効果は得られなかったことに鑑みると、実施例で確認された効果は、(A)成分を用いることによる特有の効果であることが認められた。
試験例2
表3に示す処方の化粧水を調製した。調製した化粧水を、化粧品評価専門パネラー10名が、1日2回(朝及び夜)の頻度で1か月間毎日、角栓による毛穴詰まりのある皮膚部位(鼻)に塗布した。毛穴詰まりの改善の程度を、「毛穴が目立たなくなった」、「やや毛穴が目立たなくなった」、及び「使用前と変化なし」の3段階で評価した。結果を表3に示す。
Figure 2023097396000007
表3に示す通り、(B)成分を含み(A)成分を含まない含む化粧水(比較例18)では、連用しても毛穴に対して効果が認められなかったが、(A)成分及び(B)成分を含む化粧水(実施例48、49)の連用により、毛穴が目立たなくなる効果が得られた。なお、化粧水(実施例48、49)の1か月の連用の結果、肌への負担も認められなかった。
試験例3
表4に示す処方の液体洗顔料を調製した。調製した液体洗顔料を用い、化粧品評価専門パネラー10名が、1日2回(朝及び夜)の頻度で1か月間毎日、全顔を洗顔した。角栓による毛穴詰まりの改善の程度を、「毛穴が目立たなくなった」、「やや毛穴が目立たなくなった」、及び「使用前と変化なし」の3段階で評価した。結果を表4に示す。
Figure 2023097396000008
表4に示す通り、(C)成分を含み(A)成分を含まない含む化粧水(比較例19)では、連用しても毛穴に対して効果が認められなかったが、(A)成分及び(C)成分を含む液体洗顔料(実施例50、51)の連用により、毛穴が目立たなくなる効果が得られた。なお、液体洗顔料(実施例50、51)の1か月の連用の結果、肌への負担も認められなかった。

Claims (16)

  1. (A)芳香族アミノ酸と、(B)塩基性化合物及び/又は(C)界面活性剤とを含む、角栓分解促進剤。
  2. 前記(A)成分が、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン及び/又はヒスチジンである、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  3. 前記(B)成分が、塩基性アミノ酸、脂肪族アミン、強塩基と弱酸との塩、芳香族アミン、及び金属水酸化物からなる群より選択される、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  4. 前記(B)成分が、アルギニン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール、及びモルホリンからなる群より選択される、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  5. 前記(C)成分が、アミノ酸系アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及びリン脂質からなる群より選択される、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  6. 前記(A)成分の含有量が0.008~5重量%である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  7. 前記(B)成分の含有量が0.01~1.5重量%である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  8. 前記(A)成分1重量部に対する前記(B)成分の含有量が0.016~52重量部である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  9. 前記(C)成分の含有量が0.05~20重量%である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  10. 前記(A)成分1重量部に対する前記(C)成分の含有量が0.1~500重量部である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  11. 25℃におけるpHが4~12.5である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  12. リンスオフ用である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  13. リーブオン用である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  14. マスク用である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  15. ふき取り用である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
  16. 化粧品又は医薬部外品である、請求項1に記載の角栓分解促進剤。
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