JP2023097049A - カーボンナノチューブ複合膜及びその製造方法、並びに熱電変換素子 - Google Patents

カーボンナノチューブ複合膜及びその製造方法、並びに熱電変換素子 Download PDF

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幸英 白石
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慎一 秦
Shinichi Hata
直樹 戸嶋
Naoki Toshima
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Abstract

【課題】熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させ得る技術を提供する。【解決手段】カーボンナノチューブ膜は、複数本のカーボンナノチューブと、絶縁性高分子化合物の炭化物とを含み、複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部は、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されている。【選択図】なし

Description

本発明は、カーボンナノチューブ複合膜及びその製造方法、並びに熱電変換素子に関するものである。
従来から、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換できる熱電変換素子が注目されている。ここで、熱電変換素子において、上記エネルギー変換を担う熱電変換材料層の調製には、無機系材料が用いられてきた。しかしながら、近年、加工性や可とう性に優れる観点から、樹脂成分を含む有機系材料を用いて熱電変換素子の熱電変換材料層を調製する技術の検討が行われている。
例えば特許文献1では、絶縁性樹脂と、無機熱電変換材料と、電荷輸送材料とを含む樹脂組成物を用いて熱電変換材料層を形成することが開示され、当該文献は無機熱電変換材料として単層カーボンナノチューブを使用することを開示している。そして、特許文献1によれば、絶縁性樹脂と、無機熱電変換材料と、電荷輸送材料とを含む樹脂組成物を用いることで、熱電変換特性に優れる熱電変換素子を作製することができる。
特開2015-170766号公報
しかしながら、上記従来の技術を用いても、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させることは困難であった。
そこで、本発明は、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させ得る技術を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を解決するために鋭意検討を行い、ゼーベック係数及び電気伝導率の双方が高い材料を熱電変換素子に用いれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させ得ると考えた。そして、本発明者らは、従来の技術では、ゼーベック係数の向上と電気伝導率の向上はトレードオフの関係になることが多く、その原因は、電気伝導率を高める際に使用されるドーピング技術などは、材料中の電荷量を増加させるが、その場合、電荷の偏りが小さくなりゼーベック係数を低下させることを突き止めた。そこで、本発明者らは検討を重ね、カーボンナノチューブ(以下、「CNT」ともいう。)に特定の高分子材料を複合化させて炭化処理することで、電荷量が増加するとともに、CNTの電子状態が変化することでゼーベック係数が向上することを新たに見出した。そして、上述した知見に基づき、本発明を完成させた。
すなわち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のカーボンナノチューブ複合膜は、複数本のカーボンナノチューブと、絶縁性高分子化合物の炭化物とを含み、前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部は、前記絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されていることを特徴とする。このように、複数本のカーボンナノチューブと、絶縁性高分子化合物の炭化物とを含み、複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部が絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されているカーボンナノチューブ複合膜は、ゼーベック係数が高く、かつ、電気伝導率が高い。したがって、かかるCNT複合膜を使用すれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させることができる。
ここで、本発明のカーボンナノチューブ複合膜は、前記絶縁性高分子化合物が、環構造を有する高分子化合物であることが好ましい。環構造を有する高分子化合物を用いれば、CNT複合膜のゼーベック係数及び電気伝導率がさらに向上する。したがって、かかるCNT複合膜を用いれば、熱電変換素子の発電特性及び電気伝導特性をさらに向上させることができる。
また、本発明のカーボンナノチューブ複合膜において、前記環構造を有する高分子化合物は、シクロデキストリンポリマー(「ポリシクロデキストリン」ともいう。)であることが好ましい。シクロデキストリンポリマーを用いれば、CNT複合膜のゼーベック係数及び電気伝導率がより一層向上する。したがって、かかるCNT複合膜を用いれば、熱電変換素子の発電特性及び電気伝導特性をより一層向上させることができる。
さらに、本発明のカーボンナノチューブ複合膜は、前記カーボンナノチューブが単層カーボンナノチューブを含むことが好ましい。単層カーボンナノチューブを含んでいれば、CNT複合膜のゼーベック係数及び電気伝導率がより一層向上する。したがって、かかるCNT複合膜を用いれば、熱電変換素子の発電特性及び電気伝導特性をより一層向上させることができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の熱電変換素子は、上述したいずれかのカーボンナノチューブ複合膜を備えることを特徴とする。上述したいずれかのカーボンナノチューブ複合膜を備える熱電変換素子は、優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮することができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法は、絶縁性高分子化合物で被覆されているカーボンナノチューブを含む被覆カーボンナノチューブ膜を得る工程(以下、「成膜工程」ともいう。)と、前記被覆カーボンナノチューブ膜を無酸素状態で加熱する工程(以下、「加熱工程」ともいう。)と、を含む、ことを特徴とする。上述した成膜工程と加熱工程と含む製造方法により得られるCNT複合膜は、ゼーベック係数が高く、かつ、電気伝導率が高い。したがって、かかる製造方法により得られたCNT複合膜を用いれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させることができる。
ここで、本発明のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法において、前記無酸素状態で加熱する工程は、真空下で行うことが好ましい。真空下で加熱すれば、加熱により発生する水分などの不純物を除去することができる。
さらに、本発明のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法において、前記無酸素状態で加熱する工程は、不活性ガス下で行うことが好ましい。不活性ガス下で加熱すれば、加熱により発生するガス成分などの不純物を除去することができる。
また、本発明のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法は、前記加熱を800℃以上1500℃以下で行うことが好ましい。800℃以上1500℃以下で加熱すれば、CNT複合膜を効率的に製造することができる。
本発明によれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させ得るCNT複合膜とその製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮し得る熱電変換素子を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
ここで、本発明のカーボンナノチューブ複合膜は、例えば、熱電変換素子に用いることができる。そして、本発明のカーボンナノチューブ複合膜は、本発明のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法を用いて製造することができる。また、本発明の熱電変換素子は、本発明のカーボンナノチューブ複合膜を備える。
(カーボンナノチューブ複合膜)
本発明のカーボンナノチューブ複合膜は、複数本のCNTと、絶縁性高分子化合物の炭化物とを含み、複数本のCNTの少なくとも一部は、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されている。そして、本発明のCNT複合膜は、ゼーベック係数が高く、かつ、電気伝導率が高いため、当該CNT複合膜を用いれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させることができる。
なお、本発明のCNT複合膜のゼーベック係数が高い理由は、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されることにより表面電子状態が変化したCNTを含むことで、ドーピング効果によりCNT複合膜の特性が変化したためと推察される。また、本発明のCNT複合膜の電気伝導率が高い理由は、絶縁性高分子の炭化物で被覆されたCNT同士の間で界面抵抗が低下したことや、絶縁性高分子の炭化物で被覆されたCNT同士の間が導電化されたためと推察される。
<カーボンナノチューブ>
CNT複合膜に含まれるCNTは、単層CNTであっても、多層CNTであってもよいが、CNT複合膜のゼーベック係数及び電気伝導率を更に向上させる観点からは、単層CNTであることがより好ましい。
また、CNTの平均直径は、0.5nm以上であることが好ましく、1nm以上であることがより好ましく、15nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましい。
ここで、CNTを製造する方法としては、特に限定されることなく、二酸化炭素の接触水素還元による方法、アーク放電法、化学的気相成長法(CVD法)、レーザー蒸発法、気相成長法、気相流動法、及び、HiPCO法等が挙げられる。CNTとしては、例えば、CNT製造用の触媒層を表面に有する基材上に、原料化合物及びキャリアガスを供給して、CVD法によりCNTを合成する際に、系内に微量の酸化剤(触媒賦活物質)を存在させることで、触媒層の触媒活性を飛躍的に向上させるという方法(スーパーグロース法;国際公開第2006/011655号参照)により得られたものを用いることができる。なお、以下では、スーパーグロース法により得られるCNTを「SGCNT」と称することがある。また、CNTとしては、例えば、気相流動法の一種であるeDIPS法により得られたものも用いることができる。
<絶縁性高分子化合物の炭化物>
本発明において、「絶縁性高分子化合物の炭化物」は、絶縁性高分子化合物の炭化による残留物を指す。また、本発明において、「絶縁性高分子化合物」とは、絶縁性を有する高分子化合物であり、導電性又は半導電性を有する高分子化合物以外の高分子化合物を指す。
ここで、CNT複合膜のゼーベック係数及び電気伝導率を更に向上させる観点からは、絶縁性高分子化合物は、環構造を有する高分子化合物であることが好ましい。なお、本発明において、「環構造を有する高分子化合物」とは、高分子化合物であって、構造内部に原子や分子などを包接可能な空隙が形成されている高分子化合物を指す。
そして、環構造を有する高分子化合物としては、例えば、シクロデキストリンポリマーが挙げられる。なお、本発明において、「シクロデキストリンポリマー」とは、シクロデキストリンの架橋物を指す。シクロデキストリンポリマーとしては、例えば、α-シクロデキストリンの架橋物であるα-シクロデキストリンポリマー、β-シクロデキストリンの架橋物であるβ-シクロデキストリンポリマー、γ-シクロデキストリンの架橋物であるγ-シクロデキストリンポリマーなどが挙げられる。中でも、CNTを良好に被覆できることから、γ-シクロデキストリンポリマーが好ましい。環構造を有する高分子化合物は、1種類を単独で、又は2種類以上を併用してもよい。
ここで、環構造を有する高分子化合物の重量平均分子量は、3000以上であることが好ましく、3500以上であることがより好ましく、4000以上であることが更に好ましく、8000以下であることが好ましく、7000以下であることがより好ましく、6000以下であることが好ましい。環構造を有する高分子化合物の重量平均分子量が上記上限値以下であれば、CNT複合膜を製造する際に、当該環構造を有する高分子化合物を溶媒に良好に溶解させて、CNT複合膜の製造効率を高めることができる。なお、環構造を有する高分子化合物の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定することができる。
また、本発明のCNT複合膜において、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されたCNTの割合(以下、「被覆率」という。)は、50%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましく、70%以上であることが更に好ましい。被覆率が上記下限値以上であれば、CNT複合膜のゼーベック係数と電気伝導率とのバランスが優れたものとなる。なお、「被覆率」は、透過型電子顕微鏡(TEM)でCNT複合膜を観察し、CNT複合膜の全表面の面積のうち、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆された部分の面積が占める割合を求めることで得られる。
<CNT複合膜の性状>
そして、本発明のCNT複合膜は、さらに以下の性状を有していることが好ましい。
[厚み]
CNT複合膜の厚みは、特に限定されないが、20μm以上であることが好ましく、150μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましい。CNT複合膜の厚みが上記下限値以上であれば、本発明のCNT複合膜を熱電変換素子の熱電変換材料層として好適に用いることができる。また、CNT複合膜の厚みが上記上限値以下であれば、本発明のCNT複合膜を熱電変換材料層として用いた際に、熱電変換材料層が固くなり割れやすくなるのを防ぐことができる。
(カーボンナノチューブ複合膜の製造方法)
本発明のCNT複合膜の製造方法は、上述した本発明のCNT複合膜を製造する際に用いることができる。そして、本発明のCNT複合膜の製造方法は、絶縁性高分子化合物で被覆されているCNTを含む被覆CNT膜を得る工程(成膜工程)と、被覆CNT膜を無酸素状態で加熱する工程(加熱工程)と、を含む。
そして、本発明の製造方法によれば、得られるCNT複合膜は、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されているCNTを含んでいるため、ゼーベック係数が高く、かつ、電気伝導率が高い。したがって、かかるCNT複合膜を用いれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させることができる。
<成膜工程>
成膜工程では、例えば下記の(A)又は(B)のいずれかの方法を用いて被覆CNT膜を形成することができる。
(A)CNTと、絶縁性高分子化合物と、溶媒とを含有する混合分散液から溶媒を除去する方法(以下、「(A)法」という)。
(B)絶縁性高分子化合物と溶媒とを含有する絶縁性高分子化合物分散液をCNT膜に含浸させた後、CNT膜から溶媒を除去する方法(以下、「(B)法」という)。
なお、被覆CNT膜の電気伝導率を更に高める観点からは、上記(B)法を採用することが好ましい。以下、(A)法及び(B)法について具体的に説明する。
<(A)法>
(A)法では、例えば下記(i)及び(ii)のいずれかの方法を用いて、上述した混合分散液から溶媒を除去する。
(i)成膜基材を用いて上述した混合分散液をろ過し、得られたろ過物を乾燥させる方法。
(ii)上述した混合分散液を成膜基材上に塗布した後、塗布した混合分散液を乾燥させる方法。
[CNT]
(A)法で用いるCNTとしては、(カーボンナノチューブ複合膜)の項で説明したCNTを用いることができる。
[絶縁性高分子化合物]
(A)法で用いる絶縁性高分子化合物としては、(カーボンナノチューブ複合膜)の項で説明した絶縁性高分子化合物を用いることができる。
[溶媒]
(A)法で用いる溶媒としては、特に限定されることなく、例えば、水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、アミルアルコールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドンなどのアミド系極性有機溶媒;トルエン、キシレン、クロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン、パラジクロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類;などが挙げられる。これらは1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。そして、CNTの分散性を向上させる観点からは、溶媒として水を用いることが好ましい。
[混合分散液の調製]
上述した混合分散液の調製方法は、特に限定されず、例えば、公知の混合装置を用いて、CNTと、絶縁性高分子化合物とを溶媒中で分散させることにより混合分散液を調製することができる。混合装置としては、例えば、超音波分散機(超音波ホモジナイザー)やジェットミルなどの、キャビテーション効果が得られる混合装置や、ビーズミル、ボールミル、三本ロールなどのロールミル、サンドミル、顔料分散機、擂潰機、ホモジナイザー、プラネタリーミキサー、及びフィルミックスなどの、解砕効果が得られる混合装置などが挙げられる。
ここで、混合分散液中のCNTの含有割合は、特に限定されないが、混合分散液全体の質量を100質量%として、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましく、0.2質量%以上であることが更に好ましく、3.0質量%以下であることが好ましく、2.0質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以下であることが更に好ましい。CNTの含有割合が上記下限値以上であれば、CNT複合膜を良好に作製することができる。また、CNTの含有割合が上記上限値以下であれば、混合分散液中にCNTを良好に分散させることができる。
また、混合分散液中のCNTと絶縁性高分子化合物との混合割合は、質量比で、CNT:絶縁性高分子化合物=5:95~95:5であることが好ましい。CNTと絶縁性高分子化合物との混合割合が上記範囲内であれば、CNT複合膜を更に良好に製造することができる。
[成膜基材]
上述した成膜基材としては、特に限定されることなく、既知の基材を用いることができる。具体的には、上記(i)において混合分散液をろ過する成膜基材としては、ろ紙や、セルロース、ニトロセルロース、アルミナ等よりなる多孔質シートを挙げることができる。
上記(ii)において混合分散液を塗布する成膜基材としては、樹脂基材、ガラス基材などを挙げることができる。ここで、樹脂基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、アラミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ乳酸、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、脂環式アクリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、トリアセチルセルロースなどよりなる基材を挙げることができる。また、ガラス基材としては、通常のソーダガラスよりなる基材を挙げることができる。
[ろ過]
上記(i)において成膜基材を用いて混合分散液をろ過する方法としては、公知の方法を採用することができる。具体的には、ろ過方法としては、自然ろ過、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過、吸引ろ過などを用いることができる。
[塗布]
上記(ii)において混合分散液を成膜基材上に塗布する方法としては、公知の塗布方法を採用できる。具体的には、塗布方法としては、ディッピング法、ロールコート法、グラビアコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、ロールナイフコート法、ダイコート法、スクリーン印刷法、スプレーコート法、グラビアオフセット法などを用いることができる。
[乾燥]
上記(i)において得られたろ過物、又は、上記(ii)において成膜基材上に塗布した混合分散液を乾燥する方法としては、公知の乾燥方法を採用できる。乾燥方法としては、熱風乾燥法、真空乾燥法、減圧乾燥法、熱ロール乾燥法、赤外線照射法等が挙げられる。中でも、効率的に溶媒を除去する観点からは、減圧乾燥法が好ましい。乾燥温度は、特に限定されないが、通常、室温~200℃であり、乾燥温度は、特に限定されないが、通常、1分~180分である。
<(B)法>
(B)法で用いる絶縁性高分子化合物及び溶媒としては、上記(A)法で挙げた絶縁性高分子化合物及び溶媒を用いることができる。
[絶縁性高分子化合物分散液の調製]
(B)法で用いる絶縁性高分子化合物分散液の調製方法は、特に限定されず、例えば、上記(A)法で用いる混合装置を用いて、絶縁性高分子化合物を溶媒中で分散させることで調製することができる。
ここで、絶縁性高分子化合物分散液中の絶縁性高分子化合物の含有割合は、特に限定されないが、絶縁性高分子化合物分散液全体の質量を100質量%として、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更に好ましい。
[CNT膜]
(B)法で用いるCNT膜としては、上述したCNTからなる膜であれば特に限定されることなく、既知の方法によって製造したCNT膜を用いることができる。
[含浸]
絶縁性高分子分散液をCNT膜に含浸させる方法としては、絶縁性高分子分散液をCNT膜に均一に含浸させることができれば、特に限定されず、既知の方法を用いることができる。具体的には、絶縁性高分子化合物分散液をCNT膜上に塗布する方法、絶縁性高分子化合物分散液をCNT膜に噴霧する方法、絶縁性高分子化合物分散液中にCNT膜を浸漬させる方法などが挙げられる。
ここで、絶縁性高分子化合物分散液をCNT膜上に塗布する方法としては、特に限定されず、例えば上記(A)法で説明した塗布方法を用いることができる。
また、絶縁性高分子化合物分散液をCNT膜に噴霧する方法としては、例えば、スプレー法が挙げられる。
また、絶縁性高分子化合物分散液にCNT膜を浸漬させる方法としては、特に限定されず、既知の方法を用いることができる。その際、浸漬時間は、特に限定されることなく、例えば、1時間以上10時間以下とすることができる。また、浸漬温度は、特に限定されることなく、例えば20℃以上40℃以下とすることができる。
そして、絶縁性高分子分散液をCNT膜に含浸後、CNT膜から溶媒を除去する方法としては、特に限定されることなく、上記(A)法に挙げた乾燥方法を採用することができる。
なお、(A)法及び(B)法により得られた被覆CNT膜は、次に説明する加熱工程の前に、任意に、イソプロピルアルコール等のアルコールや水などを用いて洗浄することができる。
<加熱工程>
加熱工程では、得られた被覆CNT膜を無酸素状態で加熱する。これにより、被覆CNT膜に含まれる絶縁性高分子化合物は炭化され、絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されたCNTを含むCNT複合膜が得られる。
ここで、加熱工程は、例えば、真空下又は不活性ガス下で行うことが好ましい。真空下で加熱すれば、絶縁性高分子化合物の炭化により発生する水分を除去することができる。また、不活性ガス下で加熱すれば、絶縁性高分子化合物の炭化により発生するガスを除去することができる。不活性ガスとしては、特に限定されることなく、例えば、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどが挙げられる。中でも、取り扱い性に優れることから、窒素及びアルゴンが好ましく、アルゴンがより好ましい。不活性ガスは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、加熱工程における加熱温度は、絶縁性高分子化合物を炭化できる温度であればよいが、CNT複合膜を効率的に製造する観点から、加熱温度は、800℃以上であることが好ましく、850℃以上であることがより好ましく、900℃以上であることが更に好ましく、1500℃以下であることが好ましく、1200℃以下であることがより好ましく、1000℃以下であることが更に好ましい。加熱温度が上記下限値以上であれば、絶縁性高分子化合物を十分に炭化させることができる。また、加熱温度が上記上限値以下であれば、被覆CNT膜に含まれる単層CNTが加熱により多層CNTに変化することを防ぐことができる。
(熱電変換素子)
本発明の熱電変換素子は、CNT複合膜を備え、当該CNT複合膜は、本発明のCNT複合膜であることを特徴とする。そして、本発明の熱電変換素子は、本発明のCNT複合膜を備えているため、優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮することができる。
ここで、本発明の熱電変換素子の構造は、特に限定されず、例えば、上述した本発明のCNT複合膜を熱電変換素子の熱電変換材料層として備えることができる。熱電変換素子は、例えば、基材上に熱電変換材料層として本発明のCNT複合膜を設け、当該CNT膜に二つの電極を取り付けることで作製することができる。その際、電極は特に限定されず、例えば特開2014-199837号公報に記載のものを用いることができる。また、熱電変換材料層と二つの電極の位置関係は、特に限定されない。例えば、熱電変換材料層の両端に電極が配置されていてもよいし、熱電変換材料層が二つの電極で挟まれていてもよい。
以下、本発明について実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<ゼーベック係数及び電気伝導率>
熱電特性評価装置(アドバンス理工社製、「ZEM-3」)を用いて、大気中、温度25℃、湿度50%の条件下で、実施例及び比較例で作製した膜について、作製直後のゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。なお、ゼーベック係数の測定中の温度は345Kとした。
(実施例1)
<混合分散液の調製>
100mLトールビーカーに、絶縁性高分子化合物としてのγ-シクロデキストリンポリマー(CYCLOLAB R&D Ltd.製、Soluble γ-cyclodextrin polymer(PγCyD)、重量平均分子量(Mw):3700~5700)150mgと、溶媒としての水60mLとを加え、氷浴中でマグネチックスターラーを用いて攪拌しながら、超音波ホモジナイザー(Branson Sonifer 250D)を用いて、出力40%で30分間超音波処理し、絶縁性高分子化合物分散液を得た。得られた絶縁性高分子化合物分散液に、CNT(名城ナノカーボン社製、商品名:eDIPs CNT、品番:EC1.5、平均直径1.5nm、BET比表面積500m/g、G/D比60)60mgを添加し、さらに、氷浴中にて上記超音波ホモジナイザーを用いて出力40%で15分間超音波処理し、混合分散液を得た。
<成膜工程>
得られた混合分散液を成膜基材(ADVANTEC社製、親水性PTFEタイプメンブレンフィルター、品番:H100A090C、孔径:1.0μm)を用いて吸引ろ過することで、成膜基材上に堆積物を堆積させた。得られた堆積物を1Lの水で洗浄することを4回繰り返した。その後、成膜基材から堆積物を剥がし、ボックス型乾燥器(温度:60℃、乾燥器内の圧力:0.1MPa未満)で3時間乾燥させてPγCyD/CNT膜を得た。
得られたPγCyD/CNT膜を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、CNTの一部がγ-シクロデキストリンポリマーで被覆されていた。
<加熱工程>
上記のようにして得たPγCyD/CNT膜を、縦0.4cm×横1.6cmのサイズに切り出し、試料とした。得られた試料をアルゴン(Ar)下、無酸素状態の下、900℃で加熱し、膜(1)を得た。具体的には、上記のようにして得た試料をチューブ型電気炉(カーボライト・ゲロ社製、TF1 12/60/300)に挿入後、電気炉内の空気を排除するために、電気炉内にArガスを流速1L/分で30分間循環させた。それから、電気炉内を昇温速度10℃/分で室温から900℃まで加温し、900℃を1時間保持することで炭化処理を行った。その後、自然放冷により昇温させて、膜(1)を得た。
得られた膜(1)を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、CNTの一部がγ-シクロデキストリンポリマーの炭化物で被覆されていた。
膜(1)について、ゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
<CNT膜の作製>
100mLトールビーカーに溶媒としてのエタノール60mLを加え、実施例1と同様のCNT60mgを添加し、さらに氷浴中にて出力40%で15分間、実施例1と同様の超音波ホモジナイザーを用いて分散処理し、CNT分散液を得た。
得られたCNT分散液を、実施例1と同様の成膜基材を用いて実施例1と同様に吸引ろ過し、成膜基材上に堆積物を堆積させた。そして、エタノール200mLを用いて堆積物を洗浄した。その後、成膜基材から堆積物を剥がし、剥がした堆積物を実施例1と同様のボックス型乾燥器にて3時間乾燥させて、CNT膜を得た。
<絶縁性高分子化合物分散液の調製>
100mLトールビーカーに、実施例1で用いた絶縁性高分子化合物150mgと、溶媒としての水60mLとを加え、氷浴中でマグネチックスターラーを用いて攪拌しながら、実施例1と同様の超音波ホモジナイザーを用いて、出力40%で30分間超音波処理し、絶縁性高分子化合物分散液を得た。
<成膜工程>
得られた絶縁性高分子化合物分散液に、上記のようにして作製したCNT膜を含浸させて、4時間常温で放置した。その後、絶縁性高分子化合物分散液からCNT膜を取り出し、取り出したCNT膜を水500ml入ったビーカーに1時間含浸した。それから、CNT膜を流水で洗浄し、実施例1と同様のボックス型乾燥器で3時間乾燥させることで、含浸膜を得た。
得られた含浸膜をTEMで観察したところ、CNTの一部がγ-シクロデキストリンポリマーで被覆されていた。
<加熱工程>
上記のようにして得た含浸膜を、縦:0.4cm×横:1.6cmのサイズに切り出し、試料とした。得られた試料を実施例1と同様のチューブ型電気炉を用いて、実施例1と同様の条件にて加熱して、膜(2)を得た。
得られた膜(2)をTEMで観察したところ、CNTの一部がγ-シクロデキストリンポリマーの炭化物で被覆されていた。
膜(2)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(実施例3)
<混合分散液の調製>
混合分散液を調製するにあたり、CNTとして、eDIPs CNTに替えて、以下のようにして調製したSGCNTを使用した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行い、混合分散液を得た。
<<SGCNTの調製>>
国際公開第2006/011655号の記載に従い、スーパーグロース法によりCNT(SGCNT)を調製した。なお、得られたSGCNTは、平均直径が3nm、BET比表面積が1200m/g、G/D比が2であった。
<成膜工程>
実施例1で調製した混合分散液に替えて、上記のようにして得た混合分散液を使用した以外は、実施例1と同様にして成膜工程を実施し、PγCyD/CNT膜を得た。
<加熱工程>
上記のようにして得たPγCyD/CNT膜を用いた以外は実施例1と同様にして加熱工程を実施し、膜(3)を得た。
得られた膜(3)をTEMで観察したところ、CNTの一部がγ-シクロデキストリンポリマーで被覆されていた。
膜(3)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例2で作製したCNT膜を膜(4)として用いた。そして、膜(4)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1で作製したPγCyD/CNT膜を膜(5)として用いた。そして、膜(5)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(比較例3)
加熱工程において、加熱条件をAr下900℃に替えて大気下300℃とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、膜(6)を得た。
得られた膜(6)をTEMで観察したところ、γ-シクロデキストリンポリマーの炭化物は確認されなかった。
膜(6)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(比較例4)
CNTとして実施例3で調製したSGCNTを用いた。そして、実施例2と同様にして、CNT膜を作製し、得られたCNT膜を膜(7)として使用した。
膜(7)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
(比較例5)
加熱工程において、加熱条件をAr下900℃に替えて大気下300℃とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、膜(8)を得た。
得られた膜(8)をTEMで観察したところ、γ-シクロデキストリンポリマーの炭化物は確認されなかった。
膜(8)について、実施例1と同様にしてゼーベック係数及び電気伝導率を測定した。結果を表1に示す。
なお、表1中、「PγCyD」はγ-シクロデキストリンポリマーを示す。
Figure 2023097049000001
表1に示す結果より、CNTと、絶縁性高分子化合物の炭化物としてのγ-シクロデキストリンポリマーの炭化物とを含み、かつ、CNTの一部がγ-シクロデキストリンポリマーの炭化物で被覆されている実施例1~3の膜(1)~(3)は、ゼーベック係数が高く、かつ、対応する比較例に対して電気伝導率が高いことが分かる。
本発明によれば、熱電変換素子に優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮させ得るCNT複合膜とその製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、優れた発電特性及び電気伝導特性を発揮し得る熱電変換素子を提供することができる。

Claims (9)

  1. 複数本のカーボンナノチューブと、絶縁性高分子化合物の炭化物とを含み、
    前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部は、前記絶縁性高分子化合物の炭化物で被覆されている、カーボンナノチューブ複合膜。
  2. 前記絶縁性高分子化合物が、環構造を有する高分子化合物である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ複合膜。
  3. 前記環構造を有する高分子化合物は、シクロデキストリンポリマーである、請求項2に記載のカーボンナノチューブ複合膜。
  4. 前記カーボンナノチューブが単層カーボンナノチューブを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブ複合膜。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブ複合膜を備える、熱電変換素子。
  6. カーボンナノチューブ複合膜の製造方法であって、
    絶縁性高分子化合物で被覆されているカーボンナノチューブを含む被覆カーボンナノチューブ膜を得る工程と、
    前記被覆カーボンナノチューブ膜を無酸素状態で加熱する工程と、を含む、カーボンナノチューブ複合膜の製造方法。
  7. 前記無酸素状態で加熱する工程は、真空下で行う、請求項6に記載のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法。
  8. 前記無酸素状態で加熱する工程は、不活性ガス下で行う、請求項6に記載のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法。
  9. 前記加熱を800℃以上1500℃以下で行う、請求項6~8のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブ複合膜の製造方法。
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