JP2023096787A - 加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱装置における温度のばらつきを抑制する。【解決手段】ヒータ23の基材55の長手方向Xの一方側の端55aと発熱領域60の基材一方側の端60aとの間の長さLaが、基材55の長手方向Xの他方側の端55bと発熱領域60の他方側の端60bとの間の長さLbよりも長く、発熱領域60の一方側の端60aと加圧ローラ22の一方側の端22aとの間の長さGaが、発熱領域60の他方側の端60bと加圧ローラ22の他方側の端22bとの間の長さGbよりも短い。【選択図】図7

Description

本発明は、加熱装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機又はプリンタなどの画像形成装置に搭載される加熱装置の一例として、未定着画像が担持されたシートを加熱して、未定着画像をシートに定着させる定着装置が知られている。
定着装置においては、シートを均一に加熱できるように、シートが通過するシート通過領域の中央を基準にヒータなどの加熱源が対称に配置されている。しかしながら、定着装置を構成する他の部材については、種々の事情により必ずしもシート通過領域の中央を基準に対称に配置されない場合がある。その場合、加熱源が有する発熱体から周囲の部材に移動する熱の移動量が、シート通過領域の中央を基準に加熱源の一端側と他端側において同じではなくなる。このため、特に熱の移動量が多い側においては、シートを加熱する熱が不足し、反対に熱の移動量が少ない側においては、温度上昇が顕著になる問題がある。
このような問題に対して、特許文献1(特開2008-76857号公報)においては、発熱体の単位面積当たりの発熱量を加熱源の一端側と他端側とにおいて異ならせる構成が提案されている。この場合、温度が高くなる側の発熱量を、温度が低くなる側の発熱量よりも下げることにより、定着装置における温度のばらつきを抑制している。
しかしながら、上記のように、発熱体の単位面積当たりの発熱量を加熱源の一端側と他端側において異ならせると、発熱体を最大限に発熱させた場合に、定着装置における温度のばらつきが顕著となる。特に発熱量が多い部分においては、加熱源及び加熱される部材の熱膨張が局部的に顕著になり、部品が破損する虞がある。このため、定着装置などの加熱装置における温度のばらつきを抑制する対策として、発熱量を異ならせる方法は好ましくなく、別の対策が求められる。
上記課題を解決するため、回転可能な第1回転体と、前記第1回転体の外周面に接触してニップ部を形成する回転可能な第2回転体と、前記第1回転体を加熱する加熱源を備える加熱装置であって、前記加熱源は、基材と、前記基材に設けられる発熱体を有し、前記基材は、前記発熱体が配置される発熱領域を有し、前記基材の長手方向の一方側の端と前記発熱領域の前記一方側の端との間の長さが、前記基材の長手方向の他方側の端と前記発熱領域の前記他方側の端との間の長さよりも長く、前記発熱領域の前記一方側の端と前記第2回転体の前記一方側の端との間の長さが、前記発熱領域の前記他方側の端と前記第2回転体の前記他方側の端との間の長さよりも短いことを特徴とする。
本発明によれば、加熱装置における温度のばらつきを抑制できる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 本実施形態に係る定着ベルトの断面図である。 本実施形態に係るヒータの平面図である。 本実施形態に係るヒータに給電部材としてのコネクタが接続された状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るヒータの平面図である。 本発明の第1実施形態に係る構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る構成を示す図である。 中央側発熱体が複数の抵抗発熱体により構成される例を示す図である。 基材の両端側に電極部が設けられている例を示す図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 上記実施形態とは異なる画像形成装置の構成を示す図である。 図17に示される定着装置の構成を示す図である。 図18に示されるヒータの平面図である。 図18に示されるヒータ及びヒータホルダの斜視図である。 図18に示されるヒータに対するコネクタの取付方法を示す図である。 図17に示される定着装置が備える温度センサとサーモスタットの配置を示す図である。 図21に示されるフランジの溝部を示す図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 図24に示されるヒータ、第1高熱伝導部材、ヒータホルダの斜視図である。 第1高熱伝導部材の配置を示すヒータの平面図である。 第1高熱伝導部材の配置の他の例を示すヒータの平面図である。 第1高熱伝導部材の配置のさらに別の例を示すヒータの平面図である。 拡大分割領域を示すヒータの平面図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 図30に示されるヒータ、第1高熱伝導部材、第2高熱伝導部材、ヒータホルダの斜視図である。 第1高熱伝導部材及び第2高熱伝導部材の配置を示すヒータの平面図である。 第1高熱伝導部材及び第2高熱伝導部材の配置の他の例を示すヒータの平面図である。 第2高熱伝導部材の配置のさらに別の例を示すヒータの平面図である。 上記実施形態とは異なる定着装置の構成を示す図である。 グラフェンの原子結晶構造を示す図である。 グラファイトの原子結晶構造を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材及び構成部品などの構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。ここで、本明細書中における「画像形成装置」には、プリンタ、複写機、ファクシミリ、印刷機、又は、これらのうちの二つ以上を組み合わせた複合機などが含まれる。また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字及び図形などの意味を持つ画像を形成するだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を形成することも意味する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置100は、用紙などのシート状の記録媒体に画像を形成する画像形成部200と、記録媒体に画像を定着させる定着部300と、記録媒体を画像形成部200へ供給する記録媒体供給部400と、記録媒体を装置外へ排出する記録媒体排出部500を備えている。
画像形成部200には、作像ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkと、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが備える感光体2に静電潜像を形成する露光装置6と、記録媒体に画像を転写する転写装置8が設けられている。
各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色のトナー(現像剤)を収容している以外、基本的に同じ構成である。具体的に、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電部材3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面を清掃するクリーニング部材5を備えている。
転写装置8は、中間転写ベルト11と、一次転写ローラ12と、二次転写ローラ13を備えている。中間転写ベルト11は、無端状のベルト部材であり、複数の支持ローラによって張架されている。一次転写ローラ12は、中間転写ベルト11の内側に4つ設けられている。各一次転写ローラ12が中間転写ベルト11を介して各感光体2に接触することにより、中間転写ベルト11と各感光体2との間に一次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11の外周面に接触し、二次転写ニップを形成している。
定着部300においては、定着装置20が設けられている。定着装置20は、無端状のベルトから成る定着ベルト21と、定着ベルト21に対向する対向部材としての加圧ローラ22などを備えている。定着ベルト21と加圧ローラ22は、それぞれの外周面において互いに接触し、ニップ部(定着ニップ)を形成する。
記録媒体供給部400には、記録媒体としての用紙Pを収容する給紙カセット14と、給紙カセット14から用紙Pを送り出す給紙ローラ15が設けられている。以下、「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は、紙(用紙)だけでなくOHPシート又は布帛、金属シート、プラスチックフィルム、あるいは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。また、「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙及びアート紙など)、トレーシングペーパなども含まれる。
記録媒体排出部500には、用紙Pを画像形成装置外に排出する一対の排紙ローラ17と、排紙ローラ17によって排出された用紙Pを載置する排紙トレイ18が設けられている。
次に、図1を参照しつつ本実施形態に係る画像形成装置100の印刷動作について説明する。
画像形成装置100において印刷動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2及び転写装置8の中間転写ベルト11が回転を開始する。また、給紙ローラ15が、回転を開始し、給紙カセット14から用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、一対のタイミングローラ16に接触することにより静止し、用紙Pに転写される画像が形成されるまで用紙Pの搬送が一旦停止される。
各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、まず、帯電部材3によって、感光体2の表面を均一な高電位に帯電させる。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント画像情報に基づいて、露光装置6が、各感光体2の表面(帯電面)に露光する。これにより、露光された部分の電位が低下して各感光体2の表面に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4がトナーを供給し、各感光体2上にトナー画像が形成される。各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達すると、回転する中間転写ベルト11上に順次重なり合うように転写される。かくして、中間転写ベルト11上にフルカラーのトナー画像が形成される。なお、画像形成装置100においては、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか一つを使用して単色画像を形成したり、いずれか2つ又は3つのプロセスユニットを用いて2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、感光体2から中間転写ベルト11へトナー画像が転写された後は、クリーニング部材5によって各感光体2上の残留トナーなどが除去される。
中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、タイミングローラ16によって搬送されてきた用紙P上に転写される。その後、用紙Pは、定着装置20へと搬送され、定着ベルト21と加圧ローラ22によって用紙P上のトナー画像が加熱及び加圧されることにより、トナー画像が用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、記録媒体排出部500へ搬送され、排紙ローラ17によって排紙トレイ18へ排出される。これにより、一連の印刷動作が終了する。
続いて、図2に基づき、本実施形態に係る定着装置の構成について詳しく説明する。
図2に示されるように、本実施形態に係る定着装置20は、定着ベルト21及び加圧ローラ22のほか、ヒータ23と、ヒータホルダ24と、ステー25と、ガイド部材26、温度センサ27などを備えている。
定着ベルト21は、用紙Pの未定着トナー担持面に接触して未定着トナー(未定着画像)を用紙Pに定着する回転体(第1回転体又は定着部材)であり、可撓性を有する無端状のベルトにより構成される。定着ベルト21の直径は、例えば15~120mmになるように設定されている。本実施形態においては、定着ベルト21の内径が25mmに設定されている。
図3に示されるように、定着ベルト21は、例えば、内周面側から外周面側に向かって順に、基材210、弾性層211、離型層212が積層され、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。基材210は、層厚が30~50μmであって、ニッケル、ステンレスなどの金属材料、あるいはポリイミドなどの樹脂材料により形成されている。弾性層211は、層厚が100~300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム材料により形成されている。定着ベルト21が弾性層211を有していることにより、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなるため、用紙P上のトナー画像に熱が均一に伝わりやすくなる。離型層212は、層厚が10~50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)などの材料により形成されている。定着ベルト21が、離型層212を有していることにより、トナー(トナー画像)に対する離型性(剥離性)が確保される。
図2に示されるように、加圧ローラ22は、定着ベルト21の外周面に対向して配置される回転体(第2回転体又は対向部材)である。加圧ローラ22は、定着ベルト21を介してヒータ23に接触し定着ベルト21との間にニップ部Nを形成する。
加圧ローラ22は、例えば、外径が25mmに設定されたローラであり、中空の鉄製芯材220と、この芯材220の外周面に設けられる弾性層221と、弾性層221の外周面に設けられる離型層222を有している。弾性層221は、例えば厚みが3.5mmであり、シリコーンゴムなどにより形成される。離型層222は、例えば厚みが40μm程度であり、フッ素樹脂などにより形成される。
ヒータ23は、定着ベルト21をその内側から加熱する加熱源である。ヒータ23は、定着ベルト21の長手方向(用紙搬送方向に交差する用紙幅方向)に渡って長手状に延在する面状又は板状のヒータであり、定着ベルト21の内周面に接触するように配置されている。本実施形態に係るヒータ23は、基材55と、基材55上に設けられた抵抗発熱体56と、抵抗発熱体56を覆う絶縁層57などを有している。
図2に示されるように、本実施形態においては、抵抗発熱体56が、基材55の加圧ローラ22側(ニップ部N側)の面に設けられているが、これとは反対側の面に設けられていてもよい。その場合、各抵抗発熱体56の熱が基材55を介して定着ベルト21に伝達されるため、基材55は窒化アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料によって構成されることが好ましい。
ヒータホルダ24は、定着ベルト21の内側に配置され、ヒータ23を保持する加熱源保持部材である。ヒータホルダ24は、ヒータ23の熱によって高温になりやすいため、耐熱性の材料によって構成されることが好ましい。例えば、ヒータホルダ24が、LCP又はPEEKなどの低熱伝導性の耐熱性樹脂によって構成される場合は、ヒータホルダ24の耐熱性を確保しつつ、ヒータ23からヒータホルダ24への伝熱が抑制されるので、定着ベルト21を効率的に加熱できる。
ステー25は、ヒータホルダ24を支持する支持部材である。ステー25によってヒータホルダ24の加圧ローラ22側の面とは反対の面が定着ベルト21の長手方向に渡って支持されることにより、ヒータホルダ24が加圧ローラ22の加圧力によって撓むのが抑制され、定着ベルト21と加圧ローラ22との間に均一な幅のニップ部Nが形成される。ステー25は、その剛性を確保するため、SUS又はSECCなどの鉄系金属材料によって構成されることが好ましい。
ガイド部材26は、定着ベルト21を内側からガイドする部材である。ガイド部材26は、定着ベルト21の内周面に倣って円弧状の断面形状を有し、定着ベルト21の回転方向(図2中の矢印方向)におけるヒータ23の上流側及び下流側にそれぞれ配置されている。本実施形態においては、各ガイド部材26が、ヒータホルダ24と一体に構成されているが、別体に構成されてもよい。
温度センサ27は、ヒータ23の温度を検知する温度検知部材である。温度センサ27としては、サーモパイル、サーモスタット、サーミスタ、又はNCセンサなどの公知の温度センサを適用可能である。本実施形態においては、ヒータ23の加圧ローラ22側とは反対側の面に接触して温度を検知する接触式の温度センサが用いられている。また、温度センサ27は、接触式の温度センサに限らず、ヒータ23に対して非接触に配置され、ヒータ23近傍の雰囲気温度を検知する非接触式の温度センサであってもよい。
本実施形態に係る定着装置20は、次のように動作する。
図2に示されるように、加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ベルト21に伝達されることにより、定着ベルト21が従動回転する。そして、定着ベルト21がヒータ23によって加熱され、定着ベルト21が加熱される。また、このときのヒータ23の温度が温度センサ27によって検知され、その検知された温度に基づきヒータ23の発熱量が制御される。これにより、定着ベルト21の温度が画像を定着可能な温度(定着温度)に維持される。そして、未定着画像を担持する用紙Pが、定着ベルト21と加圧ローラ22との間(ニップ部N)に搬送されると、定着ベルト21と加圧ローラ22によって用紙P上のトナー画像が加熱及び加圧され、画像が用紙Pに定着される。
図4は、本実施形態に係るヒータの平面図である。
図4に示されるように、本実施形態に係るヒータ23は、一方向(図4中の矢印X方向)に伸びる板状の基材55を有している。基材55は、その長手方向Xが定着ベルト21の長手方向又は加圧ローラ22の軸方向を向くように配置される。基材55の表面には、2つの抵抗発熱体56が、基材55の長手方向Xへ伸び、基材55の短手方向Yに並んで配置されている。なお、この「短手方向」とは、基材55の抵抗発熱体56が設けられる面に沿って長手方向Xとは直交する方向を意味する。
図4に示されるように、基材55の長手方向Xの一方側には、一対の電極部58が設けられている。各電極部58は、給電線59を介して各抵抗発熱体56に接続されている。また、各抵抗発熱体56の電極部58に接続される端とは反対側の端は、別の給電線59を介して互いに接続されている。各抵抗発熱体56及び各給電線59は、絶縁性を確保するため、絶縁層57によって覆われている。これに対し、各電極部58は、後述の給電端子としてのコネクタが接続できるように、絶縁層57によって覆われておらず露出している。
基材55は、アルミナ又は窒化アルミなどのセラミック、ガラス、マイカ、ポリイミドなどの耐熱性と絶縁性に優れる材料によって構成される。また、基材55は、ステンレス(SUS)、鉄又はアルミニウムなどの金属材料(導電性材料)の上に絶縁層を形成したものであってもよい。特に、基材55の材料が、アルミニウム、銅、銀、グラファイト、グラフェンなどの高熱伝導材料である場合は、ヒータ23の均熱性が向上し、画像品質を高めることができる。絶縁層57は、アルミナ又は窒化アルミなどのセラミック、ガラス、マイカ、ポリイミドなどの耐熱性と絶縁性に優れる材料によって構成される。抵抗発熱体56は、例えば、銀パラジウム(AgPd)及びガラス粉末などを調合したペーストを基材55の表面にスクリーン印刷などにより塗工し、その後、基材55を焼成することによって形成される。また、抵抗発熱体56の材料として、銀合金(AgPt)又は酸化ルテニウム(RuO)などの抵抗材料を用いることも可能である。また、電極部58及び給電線59は、銀(Ag)もしくは銀パラジウム(AgPd)をスクリーン印刷するなどにより形成される。
図5は、ヒータ23に給電部材としてのコネクタ40が接続された状態を示す斜視図である。
図5に示されるように、コネクタ40は、樹脂製のハウジング41と、ハウジング41に設けられた複数のコンタクト端子42と、各コンタクト端子42に接続された給電用のハーネス43を有している。各コンタクト端子42は、板バネなどの弾性変形可能な部材によって構成されている。
図5に示されるように、コネクタ40は、ヒータ23及びヒータホルダ24を一緒に挟むようにして取り付けられる。これにより、ヒータ23及びヒータホルダ24は、コネクタ40によって一緒に保持される。また、この状態において、コネクタ40の各コンタクト端子42の先端(接触部42a)が、それぞれ対応する電極部58に弾性的に接触(圧接)することにより、各コンタクト端子42と各電極部58とが電気的に接続される。これにより、コネクタ40を介して画像形成装置に設けられた電源からヒータ23(各抵抗発熱体56)へ給電可能な状態となる。
ところで、本実施形態に係るヒータにおいては、図6に示されるように、基材55の長手方向Xの一方側のみに電極部58が設けられ、これとは反対の他方側には電極部58が設けられていない。このため、基材55の一方側に、電極部58を配置するスペースを確保する必要があり、電極部58を配置するスペースを確保すると、基材55が一方側へ長くなる。すなわち、本実施形態においては、電極部58が、基材55の一方側のみに配置されているため、各抵抗発熱体56が配置される発熱領域60の電極部側の端60aと基材55の電極部側の端55aとの間の長さLaが、発熱領域60の電極部側とは反対側(以下、「反電極部側」という。)の端60bと基材55の反電極部側の端55bとの間の長さLbよりも長くなる。なお、ここでいう「発熱領域」とは、1つの抵抗発熱体56が配置される領域ではなく、基材55上の全ての抵抗発熱体56の端から端までの領域を意味する。また、以下の説明中の「発熱領域」についても同じである。
このように、ヒータ23の基材55が長手方向Xの片側へ長く形成された構成においては、ヒータ23を発熱させた場合に、基材55へ移動する熱の量が基材55の短い端側よりも長い端側において多くなる。すなわち、電極部58が設けられている端側へ移動する熱の量が多くなる。このため、電極部側においては、反電極部側に比べてヒータの温度が相対的に低くなりやすい傾向にある。特に、画像形成装置の電源投入後、最初に定着装置の立ち上げ動作を行う際は、定着装置の温度が低くなっているため、電極部側におけるヒータの温度が上がりにくい。これにより、定着ベルトの温度にばらつきが生じると、ニップ部を通過する用紙を均一に加熱することができなくなる虞がある。そのため、本実施形態においては、このような定着装置の温度のばらつきを抑制するため、次のような対策を講じている。
図7に、本実施形態に係る定着装置の構成を示す。図7においては、定着装置が備えるヒータ23及び加圧ローラ22と、最大幅の用紙Pが通過する最大通紙領域(最大シート通過領域)Wが示されており、定着ベルトなどは省略されている。
図7に示されるように、ヒータ23の発熱領域60は、いずれのサイズの用紙であってもその幅方向(紙面に沿って通紙方向と直交する方向)に渡って均一に加熱できるように、最大通紙領域W以上の範囲で、かつ、最大通紙領域Wの幅方向中央mを基準に左右対称に配置されている。すなわち、最大通紙領域Wの幅方向中央mから発熱領域60の電極部側の端60aまでの長さEaと、最大通紙領域Wの幅方向中央mから発熱領域60の反電極部側の端60bまでの長さEbは、同じ長さに設定されている(Ea=Eb)。なお、本実施形態においては、各種幅サイズの用紙がそれぞれの幅方向中央を基準に合わせて搬送される、いわゆる中央基準搬送方式が採用されている。従って、最大通紙領域Wの幅方向中央mは、最大幅の用紙以外の用紙の通紙領域の幅方向中央でもある。
一方、ヒータ23の基材55は、電極部側において長く形成されているため、最大通紙領域Wの幅方向中央mを基準に非対称に配置されている。すなわち、最大通紙領域Wの幅方向中央mから基材55の電極部側の端55aまでの長さDaは、最大通紙領域Wの幅方向中央mから基材55の反電極部側の端55bまでの長さDbよりも長く設定されている(Da>Db)。このため、上述の通り、発熱領域60から基材55の電極部側へ移動する熱量が、反電極部側へ移動する熱量に比べて多くなる。
ここで、発熱領域60において生じる熱の一部は、基材55へ移動するほか、定着ベルト21を介して加圧ローラ22にも移動する。このため、加圧ローラ22へ移動する熱の量は、ヒータ23及び定着ベルト21の温度分布に影響を与える。従って、加圧ローラ22へ移動する熱の量を電極部側と反電極部側において調整できれば、ヒータ23及び定着ベルト21の温度分布を調整することが可能である。この点に着目し、本実施形態においては、加圧ローラ22を、反電極部側に比べて電極部側において短くしている。
すなわち、図7に示されるように、最大通紙領域Wの幅方向中央mから加圧ローラ22の電極部側の端22aまでの長さFaを、最大通紙領域Wの幅方向中央mから加圧ローラ22の反電極部側の端22bまでの長さFbよりも短くしている(Fa<Fb)。なお、この「加圧ローラの端」とは、軸受などにより支持される加圧ローラ22の軸部61(芯材220)の端ではなく、弾性層などから成るローラ部62の端を意味する。
このように、本実施形態においては、加圧ローラ22が電極部側において短く形成されているため、図7に示されるように、発熱領域60の電極部側の端60aと加圧ローラ22の電極部側の端22aとの間の長さGaが、発熱領域60の反電極部側の端60bと加圧ローラ22の反電極部側の端22bとの間の長さGbよりも短くなる。このため、電極側においてヒータ23から加圧ローラ22へ移動する熱の量が反電極部側に比べて少なくなり、電極部側における温度低下を抑制できる。すなわち、本実施形態においては、基材55が電極部側へ長く形成されている分(La>Lb)、基材55の電極部側へ移動する熱量が多くなるのに対して、発熱領域60に対する加圧ローラ22の電極部側への突出量を小さくすることにより(Ga<Gb)、加圧ローラ22の電極部側へ移動する熱量を少なくし、電極部側と反電極部側における熱の均衡を図っている。これにより、本実施形態においては、定着装置における温度のばらつきを抑制できるようになり、電極部側における温度低下及び反電極部側における過剰な温度上昇を抑制できるようになるため、定着品質を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、上記特許文献1のように、発熱量をヒータ長手方向の一端側と他端側において異ならせなくても、定着装置における温度のばらつきを抑制できる。このため、発熱量を異ならせることによる弊害(発熱体を最大限に発熱させた場合の温度のばらつき、及び局部的な熱膨張に伴う部品の破損)も回避できる。従って、本実施形態によれば、装置としての信頼性も向上する。
続いて、上述の実施形態(第1実施形態)とは異なる本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、主に上記実施形態とは異なる部分について説明し、それ以外の部分については基本的に同じ構成であるので適宜説明を省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る構成を示す図である。
図8に示される第2実施形態においては、加圧ローラ22の反電極部側に、高摩擦部63が設けられている。このように、本実施形態においては、加圧ローラ22の反電極部側に高摩擦部63が設けられているため、最大通紙領域Wの幅方向中央mよりも反電極部側(高摩擦部63側)における定着ベルト21と加圧ローラ22との間の摩擦力が、最大通紙領域Wの幅方向中央mよりも電極部側における定着ベルト21と加圧ローラ22との間の摩擦力に比べて大きくなる。言い換えれば、基材55の長手方向Xにおける定着ベルト21の中央(図8中のmの位置)よりも反電極部側(高摩擦部63側)における定着ベルト21と加圧ローラ22との間の摩擦力が、基材55の長手方向Xにおける定着ベルト21の中央よりも電極部側における定着ベルト21と加圧ローラ22との間の摩擦力に比べて大きくなる。それ以外は、上記第1実施形態と同じ構成である。なお、定着ベルトと加圧ローラとの間の摩擦力(F)は、定着ベルトと加圧ローラとの間の摩擦係数(μ)と、定着ベルトに対する加圧ローラの接触圧(N)とを用いて下記式(1)により求められる。
(数1)
F=μ×N・・・・・(1)
本実施形態においても、上記第1実施形態と同じように、基材55が電極部側へ長く形成されている分(La>Lb)、加圧ローラ22を電極部側へ短く形成することにより(Ga<Gb)、電極部側と反電極部側における熱の均衡を図っている。しかしながら、加圧ローラ22を電極部側へ短くすると、電極部側における加圧ローラ22と定着ベルト21の接触面積(長手方向の接触範囲)が少なくなるため、加圧ローラ22と定着ベルト21の間における回転伝達力が低下する。その結果、定着ベルト21が加圧ローラ22に対して良好に従動回転できず、用紙がニップ部を通過する際に、定着ベルト21がスリップする虞がある。
そこで、第2実施形態においては、加圧ローラ22の反電極部側に、定着ベルト21に対する摩擦力が大きい高摩擦部63を設けることにより、定着ベルト21と加圧ローラ22との間におけるグリップ力を向上させている。これにより、電極部側において加圧ローラ22を短くしたことによる回転伝達力の低下を補填でき、加圧ローラ22から定着ベルト21へ回転を良好に伝達できるようになる。
具体的に、本実施形態においては、加圧ローラ22が有する弾性層221の外周面の一部に表層としての離型層222(図2参照)を設けず、弾性層221の一部を露出させて、高摩擦部63を構成している。高摩擦部63の位置は、いずれのサイズの用紙が通紙されたとしても高摩擦部63が定着ベルト21に対して接触できるように、最大通紙領域Wよりも外側(反電極部側)であることが好ましい(図8参照)。また、高摩擦部63は、加圧ローラ22の表面に設けられる場合に限らず、定着ベルト21の表面の一部に設けられていてもよい。
図9は、本発明の第3実施形態に係る構成を示す図である。
図9に示される第3実施形態においては、上記各実施形態と同じように、電極部側と反電極部側における熱の均衡を図るため、基材55が電極部側へ長く形成されている分(La>Lb)、加圧ローラ22を電極部側へ短く形成している(Ga<Gb)。
さらに、本実施形態においては、温度低下しがちな電極部側の温度を上げるため、発熱領域60を電極部側へ長くしている。従って、発熱領域60は、最大通紙領域Wの幅方向中央mを基準に左右対称には配置されていない。すなわち、本実施形態においては、最大通紙領域Wの幅方向中央mから発熱領域60の電極部側の端60aまでの長さEaが、最大通紙領域Wの幅方向中央mから発熱領域60の反電極部側の端60bまでの長さEbよりも長く設定されている(Ea>Eb)。このため、最大通紙領域Wの電極部側の端Paと発熱領域60の電極部側の端60aとの間の長さHaは、最大通紙領域Wの反電極部側の端Pbと発熱領域60の反電極部側の端60bとの間の長さHbよりも長く設定されている(Ha>Hb)。なお、ここでは、発熱領域60の左右の長さの関係を、最大通紙領域Wを基準に説明しているが、本実施形態においては、中央基準搬送方式であるので、それ以外の幅サイズの通紙領域を基準とした場合の発熱領域60の左右の長さの関係も同じである。
このように、本実施形態においては、発熱領域60が電極部側へ長く形成されているため、電極部側における温度低下をより効果的に抑制できる。また、このような構成は、上記各実施形態のように、加圧ローラ22を電極部側へ短くしても、電極部側における温度低下を効果的に抑制できない場合に特に好適である。すなわち、本実施形態によれば、加圧ローラ22を電極部側へ短くすることに加え(Ga<Gb)、発熱領域60を電極部側へ長くすることにより(Ha>Hb)、電極部側における温度低下をより効果的に抑制できるようになる。
図10は、本発明の第4実施形態に係る構成を示す図である。
図10に示される第4実施形態においては、上記各実施形態とは抵抗発熱体の構成及び配置が異なっている。具体的に、第4実施形態に係るヒータ23は、長手方向Xの中央側に配置される中央側発熱体65と、中央側発熱体65よりも長手方向Xの一方側(図10における右側)に配置される一方側発熱体66と、中央側発熱体65よりも長手方向Xの他方側(図10における左側)に配置される他方側発熱体67を有している。ここで、一方側発熱体66は、電極部58が設けられている側に配置されているため、以下「電極部側発熱体」と称し、他方側発熱体67は、電極部側とは反対側に配置されているため、以下「反電極側発熱体」と称する。なお、各発熱体65,66,67は、各電極部58に対して電気的に接続されているが、図10においては、各発熱体65,66,67と各電極部58を接続する給電線は省略されている。
本実施形態においては、基材55の長手方向Xに並ぶ3つの発熱体65,66,67のうち、中央側発熱体65と両側の各発熱体66,67が互いに独立して発熱可能に構成されている。このため、用紙の幅サイズに応じて発熱範囲を変更することが可能である。例えば、中央側発熱体65と同じ幅、あるいはそれ以下の幅の用紙が通紙される場合は、中央側発熱体65のみを発熱させ、中央側発熱体65よりも大きい幅の用紙が通紙される場合は、中央側発熱体65に加え、電極部側発熱体66及び反電極部側発熱体67も発熱させる。このように、通紙される用紙の幅サイズに応じて発熱範囲を変更することにより、特に小さい幅サイズの用紙が通紙された場合の非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制できる。
ここで、本実施形態においては、上記各実施形態と同じように、電極部側と反電極部側における熱の均衡を図るため、基材55が電極部側へ長く形成されている分(La>Lb)、加圧ローラ22が電極部側へ短く形成されている(Ga<Gb)。
また、本実施形態においては、温度低下しがちな電極部側の温度を上げるため、発熱領域60を電極部側へ長くしている(Ea>Eb)。具体的には、基材55の長手方向Xにおける、電極部側発熱体66の長さJaを、反電極部側発熱体67の長さJbよりも長くすることにより(Ja>Jb)、発熱領域60を電極部側へ長くしている(Ea>Eb)。
一方、中央側発熱体65は、最大通紙領域Wの中央mを基準に電極部側と反電極部側へ同じ長さKa,Kbに設定されている(Ka=Kb)。すなわち、中央側発熱体65は、最大通紙領域Wの中央mを基準に電極部側と反電極部側へ対称に配置されている。このように、本実施形態においては、中央側発熱体65が最大通紙領域Wの中央mを基準に対称に配置されているため、中央側発熱体65よりも小さい幅の用紙が通紙された場合に、左右の非通紙領域における加熱幅が同じとなる。このため、一方の非通紙領域が他方の非通紙領域に比べて過剰に温度上昇するのを抑制でき、局部的な温度上昇による定着ベルトの損傷を回避できる。
また、図11に示される例のように、中央側発熱体65は、複数の抵抗発熱体56によって構成されていてもよい。この場合も、中央側発熱体65を構成する各抵抗発熱体56が、最大通紙領域Wの中央mを基準に電極部側と反電極部側に対称に配置されているため、中央側発熱体65よりも小さい幅の用紙が通紙された場合の非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制できる。
以上のように、本発明によれば、電極部が基材の長手方向の一方側のみに配置されることにより、基材が一方側へ長く形成された構成においても、一方側と他方側における加圧ローラの長さのバランスを調整したり、さらに発熱領域の長さのバランスを調整したりすることにより、一方側と他方側における熱の均衡を図れるようになる。また、本発明は、基材の一方側のみに電極部が配置される構成に限らず、図12に示されるような基材55の一方側と他方側の両方にそれぞれ電極部58が配置される構成においても適用可能である。
図12に示される例においては、電極部58が、基材55の長手方向Xの両端側にそれぞれ配置されている。すなわち、電極部58は、基材55の一方側の端55aと発熱領域60の一方側の端60aとの間、及び、基材55の他方側の端55bと発熱領域60の他方側の端60bとの間にそれぞれ配置されている。ただし、基材55の一方側と他方側に配置される電極部58の数が異なっている。この場合、基材55の一方側の端55aと発熱領域60の一方側の端60aとの間には、2つの電極部58が配置され、これに対して、基材55の他方側の端55bと発熱領域60の他方側の端60bとの間には、1つの電極部58が配置されている。
このように、図12に示される例においては、基材55の一方側と他方側に配置される電極部58の数が異なるため、電極部58が相対的に多く配置される基材55の一方側においては、他方側に比べて電極部58を配置するスペースを多く確保する必要がある。このため、図12に示される例においては、基材55の一方側の端55aと発熱領域60の一方側の端60aとの間の長さLaが、基材55の他方側の端55bと発熱領域60の他方側の端60bとの間の長さLbよりも長く設定されている。
従って、図12に示されるヒータ23においても、上記各実施形態に係るヒータと同じように、ヒータ23を発熱させると、基材55へ移動する熱の量が基材55の短い端側よりも長い端側において多くなる問題がある。このため、本発明を適用することが好ましい。本発明を適用することにより、長手方向の一方側と他方側における熱の均衡を図れるようになり、ヒータ及び定着ベルトの温度のばらつきを抑制できるようになる。
また、本発明は、図13~図16に示されるような構成の定着装置にも適用可能である。以下、図13~図16に示される各定着装置の構成について説明する。
図13に示される定着装置20は、上記図2に示される定着装置20と比べて、ヒータ23の温度を検知する温度センサ27の位置が異なる。それ以外の部分は、同じ構成である。図13に示される定着装置20においては、通紙方向におけるニップ部Nの中央Mよりも通紙方向上流側(ニップ入口側)に配置されている。一方、図2に示される定着装置20においては、温度センサ27が、ニップ部Nの中央Mに配置されている。図13に示されるように、温度センサ27がニップ部Nの中央Mよりも通紙方向上流側に配置されている場合は、温度センサ27によってニップ入口側の温度を精度良く検知できる。ニップ入口側においては、ニップ部Nに進入する用紙Pによって定着ベルト21の熱が特に奪われやすい領域であるため、温度センサ27によってニップ入口側の温度を精度良く検知することにより、画像の定着性を確保でき、定着オフセット(トナー画像を十分に加熱できない状態)の発生を効果的に抑制できる。
次に、図14に示される実施形態においては、ヒータ23によって定着ベルト21を加熱する加熱用のニップ部N1と、用紙Pを通過させる定着用のニップ部N2が、それぞれ別の位置に形成されている。具体的に、本実施形態においては、定着ベルト21の内側に、ヒータ23のほかニップ形成部材68が配置され、ヒータ23とニップ形成部材68に対してそれぞれ加圧ローラ69,70が定着ベルト21を介して押し当てられることにより、加熱用のニップ部N1と定着用のニップ部N2が形成されている。この場合、加熱用のニップ部N1において定着ベルト21が加熱され、定着用のニップ部N2において定着ベルト21の熱が用紙Pへ付与されることにより、未定着画像が用紙Pに定着される。
続いて、図15に示される定着装置20は、上記図14に示される定着装置において、ヒータ23側の加圧ローラ69が省略され、ヒータ23が定着ベルト21の曲率に合わせて円弧状に形成された例である。それ以外は、図14に示される構成と同じである。この場合、ヒータ23が円弧状に形成されていることにより、定着ベルト21とヒータ23とのベルト回転方向の接触長さを確保し、定着ベルト21を効率良く加熱できる。
続いて、図16に示される定着装置20は、一対のベルト71,72の間に、ローラ73が配置された例である。この例においては、図16における左側のベルト71内にヒータ23が配置され、右側のベルト72内にニップ形成部材74が配置されている。ヒータ23が左側のベルト71を介してローラ73に接触し、ニップ形成部材74が右側のベルト72を介してローラ73に接触することにより、加熱用のニップ部N1と定着用のニップ部N2が形成されている。
また、本発明に係る画像形成装置は、図1に示されるカラー画像形成装置に限らず、図17に示されるような構成の画像形成装置にも適用可能である。以下、本発明を適用可能な他の実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図17に示される画像形成装置100は、感光体ドラムなどから成る画像形成手段80と、一対のタイミングローラ81などから成る用紙搬送部と、給紙装置82と、定着装置83と、排紙装置84と、読取部85を備えている。給紙装置82は複数の給紙トレイを備え、それぞれの給紙トレイが異なるサイズの用紙を収容する。
読取部85は原稿Qの画像を読み取る。読取部85は、読み取った画像から画像データを生成する。給紙装置82は、複数の用紙Pを収容し、搬送路へ用紙Pを送り出す。タイミングローラ81は搬送路上の用紙Pを画像形成手段80へ搬送する。
画像形成手段80は、用紙Pにトナー画像を形成する。具体的には、画像形成手段80は、感光体ドラムと、帯電ローラと、露光装置と、現像装置と、補給装置と、転写ローラと、クリーニング装置と、除電装置を含む。定着装置83は、トナー画像を加熱及び加圧して、用紙Pにトナー画像を定着させる。トナー画像の定着された用紙Pは、搬送ローラなどにより排紙装置84へ搬送される。排紙装置84は、画像形成装置100の外部に用紙Pを排出する。
次に、図18に基づき、本実施形態に係る定着装置83について説明する。なお、図18に示される構成において、図2に示される上記実施形態の定着装置20と共通する構成の部分については、同一の符号を付すことによりその説明を省略する。
図18に示されるように、定着装置83は、定着ベルト21と、加圧ローラ22と、ヒータ23と、ヒータホルダ24と、ステー25と、温度センサ27などを備えている。
定着ベルト21と加圧ローラ22との間にニップ部Nが形成される。ニップ部Nのニップ幅は10mm、定着装置83の線速は240mm/sである。
定着ベルト21は、ポリイミドの基体と離型層とを備え、弾性層を有していない。離型層は、例えばフッ素樹脂から成る耐熱性のフィルム材によって形成される。定着ベルト21の外径は約24mmである。
加圧ローラ22は、芯金と弾性層と離型層とを含む。加圧ローラ22の外径は24~30mmであり、弾性層の厚みは3~4mmである。
ヒータ23は、基材と、断熱層と、抵抗発熱体などを含む導体層と、絶縁層とを含み、全体の厚みが1mmに設定される。また、ヒータ23の用紙搬送方向の幅は13mmである。
図19に示されるように、ヒータ23の導体層は、複数の抵抗発熱体56と、給電線59と、電極部58A~58Cを備えている。複数の抵抗発熱体56は、ヒータ23の長手方向(矢印X方向)に互いに間隔をあけて配置されている。ここで、各抵抗発熱体56同士の間の部分を、「分割領域」と称すると、図19の拡大図に示されるように、各抵抗発熱体56の間は、それぞれ分割領域Bが形成されている(図19においては、拡大図の範囲のみで分割領域Bを図示しているが、実際は全ての抵抗発熱体56同士の間に分割領域Bが設けられている)。また、図19において、矢印Y方向は、ヒータ23の長手方向Xに交差又は直交する方向(長手交差方向)で、基材55の厚み方向と異なる方向である。また、矢印Y方向は、複数の抵抗発熱体56の配列方向に交差する方向(配列交差方向)、又は、基材55の抵抗発熱体56が設けられた面に沿う方向でヒータ23の短手方向、あるいは、定着装置に通紙される用紙の搬送方向と同じ方向でもある。
また、複数の抵抗発熱体56により、中央の発熱部35Bと、これとは独立して発熱可能な両端側の発熱部35A,35Cが構成されている。例えば、3つの電極部58A~58Cのうち、図19の左端の電極部58Aと中央の電極部58Bに通電すると、両端側の発熱部35A,35Cが発熱する。また、両端の電極部58A,58Cに通電すると、中央の発熱部35Bが発熱する。例えば、小サイズ用紙に定着動作を行う場合は、中央の発熱部35Bのみを発熱させ、大サイズ用紙に定着動作を行う場合は、全ての発熱部35A~35Cを発熱させることにより、用紙のサイズに応じた加熱が可能である。
また、図20に示されるように、本実施形態に係るヒータホルダ24は、ヒータ23を収容して保持する凹部24aを有している。凹部24aは、ヒータホルダ24のヒータ23側に形成されている。また、凹部24aは、ヒータ23とほぼ同じサイズの矩形(長方形)に形成された面(底面)24fと、その面24fの外郭を形成する4つの辺に沿って面24fと交差するように設けられた4つの壁部(側面)24b,24c,24d,24eにより構成されている。なお、図20において、右側の壁部24eは、図示省略されている。また、ヒータ23の長手方向X(抵抗発熱体56の配列方向)に対して交差する一対(左右)の壁部24d,24eのうち、一方の壁部を省略し、凹部24aがヒータ23の長手方向の一端部において開口するように構成してもよい。
図21に示されるように、本実施形態に係るヒータ23及びヒータホルダ24は、コネクタ86によって保持される。コネクタ86は、樹脂製(例えばLCP)のハウジングと、ハウジング内に設けられた複数のコンタクト端子などを有している。
コネクタ86は、ヒータ23及びヒータホルダ24に対して、ヒータ23の長手方向X(抵抗発熱体56の配列方向)とは交差する方向に取り付けられる(図21のコネクタ86からの矢印方向参照)。また、コネクタ86は、ヒータ23の長手方向X(抵抗発熱体56の配列方向)におけるいずれか一方の端部側であって、加圧ローラ22の駆動モータが設けられる側とは反対側において、ヒータ23及びヒータホルダ24に取り付けられる。なお、コネクタ86のヒータホルダ24に対する取り付け時に、コネクタ86とヒータホルダ24のうちの一方に設けられた凸部が、他方に設けられた凹部に係合し、凸部が凹部内を相対移動する構成としてもよい。
コネクタ86が取り付けられた状態においては、ヒータ23とヒータホルダ24がその表側と裏側からコネクタ86によって挟まれるようにして保持される。この状態において、各コンタクト端子がヒータ23の各電極部に接触(圧接)されることにより、コネクタ86を介して各抵抗発熱体56と画像形成装置に設けられた電源とが電気的に接続される。これにより、電源から各抵抗発熱体56へ電力が供給可能な状態となる。
また、図21に示されるフランジ87は、定着ベルト21の長手方向における両端部に設けられ、定着ベルト21の両端部を内側から保持するベルト保持部材である。フランジ87は、ステー25の両端に挿入され、定着装置のフレーム部材である一対の側板に固定される。
図22は、本実施形態に係る温度センサ27と、通電遮断部材であるサーモスタット88の配置を示す図である。
図22に示されるように、本実施形態に係る温度センサ27は、定着ベルト21の長手方向Xにおける中央Xm側と端部側のそれぞれの内周面に対向するように配置されている。また、これらの温度センサ27のうちいずれか一方は、ヒータ23の抵抗発熱体同士間の上記分割領域B(図19参照)に対応する位置に配置される。
また、定着ベルト21の中央Xm側と端部側においては、通電遮断部材としてのサーモスタット88が定着ベルト21の内周面に対向するように配置されている。各サーモスタット88は、定着ベルト21の内周面の温度又は内周面近傍の雰囲気温度を検知する。サーモスタット88によって検知された温度があらかじめ設定された閾値を超えた場合は、ヒータ23への通電が遮断される。
また、図22及び図23に示されるように、定着ベルト21の両端部を保持するフランジ87には、スライド溝87aが設けられている。スライド溝87aは、定着ベルト21の加圧ローラ22に対する接離方向に延在する。スライド溝87aには定着装置の筐体の係合部が係合する。この係合部がスライド溝87a内を相対移動することにより、定着ベルト21は加圧ローラ22に対する接離方向へ移動可能に構成されている。
また、本発明は、次のような構成の定着装置にも適用可能である。
図24は、本発明を適用可能な別の実施形態に係る定着装置の概略構成図である。
図24に示すように、本実施形態に係る定着装置20は、回転体あるいは定着部材としての定着ベルト21と、対向回転体あるいは加圧部材としての加圧ローラ22と、加熱源としてのヒータ23と、加熱源保持部材としてのヒータホルダ24と、支持部材としてのステー25と、温度検知部材としての温度センサ(サーミスタ)27と、第1高熱伝導部材89を備えている。定着ベルト21は、無端状のベルトから成る。加圧ローラ22は、定着ベルト21の外周面に接触して、定着ベルト21との間にニップ部Nを形成する。ヒータ23は、定着ベルト21を加熱する。ヒータホルダ24は、ヒータ23を保持する。ステー25は、ヒータホルダ24を支持する。温度センサ27は、第1高熱伝導部材89の温度を検知する。すなわち、本実施形態に係る定着装置20は、上記図2に示される定着装置と比べて、第1高熱伝導部材89を備えている以外、基本的に同じ構成である。なお、図24の紙面に直交する方向は、定着ベルト21、加圧ローラ22、ヒータ23、ヒータホルダ24、ステー25、第1高熱伝導部材89の長手方向であり、以下、この方向を単に長手方向と呼ぶ。また、この長手方向は搬送される用紙の幅方向、定着ベルト21のベルト幅方向、そして、加圧ローラ22の軸方向でもある。
ここで、本実施形態におけるヒータ23は、上記図19に示されるヒータと同じように、複数の抵抗発熱体56が、ヒータ23の長手方向に互いに間隔をあけて配置されている。しかしながら、複数の抵抗発熱体56が互いに間隔をあけて配置される構成においては、抵抗発熱体56同士の間隔である分割領域Bにおけるヒータ23の温度が、抵抗発熱体56が配置される部分に比べて低くなる傾向にある。このため、分割領域Bにおいては、定着ベルト21の温度も低くなり、定着ベルト21の温度が長手方向に渡って不均一になる虞がある。
そのため、本実施形態においては、分割領域Bにおける温度落ち込みを抑制して、定着ベルト21の長手方向の温度ムラを抑制するために、上記第1高熱伝導部材89を設けている。以下、第1高熱伝導部材89についてより詳細に説明する。
図24に示されように、第1高熱伝導部材89は、図の左右方向において、ヒータ23とステー25との間に配置され、特にヒータ23とヒータホルダ24との間に挟まれる。つまり、第1高熱伝導部材89の一方の面は、ヒータ23の基材55の裏面に当接し、第1高熱伝導部材89の他方の面(一方の面とは反対側の面)は、ヒータホルダ24に当接している。
ステー25は、ヒータ23などの厚み方向に延在する二つの垂直部25aの当接面25a1をヒータホルダ24に当接させ、ヒータホルダ24、第1高熱伝導部材89、ヒータ23を支持する。長手交差方向(図24の上下方向)において、当接面25a1は抵抗発熱体56が設けられる範囲よりも外側に設けられる。これにより、ヒータ23からステー25への伝熱を抑制でき、ヒータ23が定着ベルト21を効率よく加熱できる。
図25に示されるように、第1高熱伝導部材89は、一定の厚みを有する板状の部材であり、例えば、その厚みが0.3mm、長手方向方向の長さが222mm、長手交差方向の幅が10mmに設定される。本実施形態においては、第1高熱伝導部材89が単一の板材により構成されるが、複数の部材からなってもよい。なお、図25においては、図24に記載のガイド部材26が省略されている。
第1高熱伝導部材89は、ヒータホルダ24の凹部24aに嵌め込まれ、その上からヒータ23が取り付けられることで、ヒータホルダ24とヒータ23とに挟み込まれて保持される。本実施形態においては、第1高熱伝導部材89の長手方向の幅がヒータ23の長手方向の幅と略同じに設定されている。第1高熱伝導部材89及びヒータ23は、凹部24aの長手方向と交差する方向に配置される両側壁(長手方向規制部)24d,24eによって、長手方向の移動が規制される。このように、第1高熱伝導部材89の定着装置内における長手方向の位置ずれが規制されることにより、長手方向の狙いの範囲に対して熱伝導効率を向上させることができる。また、第1高熱伝導部材89及びヒータ23は、凹部24aの長手方向に配置される両側壁(配列交差方向規制部)24b,24cによって、長手交差方向の移動が規制される。
第1高熱伝導部材89が配置される長手方向(矢印X方向)の範囲は、図25に示される範囲に限らない。例えば、図26に示されるように、抵抗発熱体56が配置される長手方向の範囲のみに第1高熱伝導部材89が配置されてもよい(図26におけるハッチング部参照)。また、図27に示される例のように、長手方向(矢印X方向)の間隔(分割領域)Bに対応する位置で、その全域のみに第1高熱伝導部材89を配置することもできる。なお、図27においては、便宜上、抵抗発熱体56と第1高熱伝導部材89が図27の上下方向にずらして示されているが、両者は長手交差方向(矢印Y方向)のほぼ同じ位置に配置される。また、第1高熱伝導部材89は、抵抗発熱体56の長手交差方向(矢印Y方向)の一部に渡って配置されてもよいし、図28に示される例のように、第1高熱伝導部材89が抵抗発熱体56の長手交差方向(矢印Y方向)の全体に渡って配置されていてもよい。さらに、図28に示されるように、第1高熱伝導部材89を、長手方向の間隔Bに対応する位置に加えて、その間隔Bを間にはさむ両側の抵抗発熱体56にまたがって配置することもできる。この「第1高熱伝導部材89を両側の抵抗発熱体56にまたがって配置する」とは、第1高熱伝導部材89が両側の抵抗発熱体56と長手方向の位置が少なくとも一部重なることを意味する。また、第1高熱伝導部材89は、ヒータ23の全ての間隔Bに対応する位置に配置されてもよいし、図28に示される例のように、一部の間隔B(この場合1箇所)に対応する位置だけ配置されてもよい。ここで、「第1高熱伝導部材89が間隔Bに対応する位置に配置される」とは、間隔Bと第1高熱伝導部材89の少なくとも一部が長手方向において重なることを意味する。
加圧ローラ22の加圧力により、第1高熱伝導部材89はヒータ23とヒータホルダ24との間に挟み込まれてこれらの部材に密着する。第1高熱伝導部材89がヒータ23に接触することにより、ヒータ23の長手方向の熱伝導効率が向上する。そして、第1高熱伝導部材89が、長手方向において、ヒータ23の間隔Bに対応する位置に配置されることにより、間隔Bにおける熱伝導効率を向上させることができ、間隔Bへ伝達される熱量を増やし、間隔Bにおける温度を上昇させることができる。これにより、ヒータ23の長手方向の温度ムラを抑制でき、定着ベルト21の長手方向の温度ムラを抑制できる。その結果、用紙に定着される画像の定着ムラ及び光沢ムラを抑制できる。また、間隔Bにおいて十分な定着性能を確保するために、ヒータ23の発熱量を多くする必要が無くなり、定着装置の省エネ化を実現できる。特に、抵抗発熱体56が配置される長手方向全域に渡って第1高熱伝導部材89が配置される場合は、ヒータ23による主な加熱領域(つまり、通紙される用紙の画像形成領域)全域において、ヒータ23の伝熱効率を向上させ、ヒータ23ひいては定着ベルト21の長手方向の温度ムラを抑制できる。
さらに、第1高熱伝導部材89とPTC特性を有する抵抗発熱体56との組み合わせにより、小サイズ用紙通紙時の非通紙領域による過昇温をより効果的に抑制できる。このPTC特性とは、温度が高くなると抵抗値が高くなる(一定電圧をかけた場合に、ヒータ出力が下がる)特性である。すなわち、抵抗発熱体56がPTC特性を有していることにより、非通紙領域における抵抗発熱体56の発熱量を効果的に抑制できると共に、第1高熱伝導部材89によって、温度が上昇した非通紙領域の熱量を通紙領域へ効率的に伝達できるので、これらの相乗効果により非通紙領域による過昇温を効果的に抑制できる。
また、間隔Bの周辺においても、間隔Bの発熱量が小さいことによりヒータ23の温度が低くなるため、第1高熱伝導部材89を配置することが好ましい。例えば、図29に示される間隔Bの周辺の領域を含む拡大分割領域Cに対応する位置に、第1高熱伝導部材89を配置することにより、間隔B及びその周辺における長手方向の熱伝達効率を向上させ、ヒータ23の長手方向の温度ムラをより効果的に抑制できる。また、第1高熱伝導部材89が、全ての抵抗発熱体56が配置される領域の長手方向全体に渡って配置されている場合は、ヒータ23(定着ベルト21)の長手方向の温度ムラをより確実に抑制できる。
続いて、定着装置のさらに別の実施形態について説明する。
図30に示される定着装置20は、ヒータホルダ24と第1高熱伝導部材89との間に第2高熱伝導部材90を有している。第2高熱伝導部材90は、ヒータホルダ24、ステー25、第1高熱伝導部材89などの部材の積層方向(図30における左右方向)において、第1高熱伝導部材89と異なる位置に設けられる。より詳しくは、第2高熱伝導部材90は、第1高熱伝導部材89に重ね合わせされて設けられる。また、本実施形態においては、上記図24に示される実施形態と同じように、温度センサ(サーミスタ)27が設けられているが、図30は、温度センサ27が配置されていない断面を示している。
第2高熱伝導部材90は、基材55よりも熱伝導率の高い部材、例えばグラフェン又はグラファイトにより構成される。本実施形態においては、第2高熱伝導部材90が、厚み1mmのグラファイトシートにより構成される。また、第2高熱伝導部材90は、アルミニウム、銅、銀などの板材により構成されてもよい。
図31に示されるように、第2高熱伝導部材90は、ヒータホルダ24の凹部24aに複数配置され、各第2高熱伝導部材90同士の間には長手方向の間隔が介在している。ヒータホルダ24の第2高熱伝導部材90が設けられる部分には、その他の部分よりも一段深い窪みが形成されている。第2高熱伝導部材90は、長手方向の両側において、ヒータホルダ24との間に隙間が設けられている。これにより、第2高熱伝導部材90からヒータホルダ24への伝熱が抑制され、ヒータ23によって定着ベルト21が効率的に加熱される。なお、図31においては、図24に記載のガイド部材26が省略されている。
図32に示されるように、第2高熱伝導部材90(ハッチング部参照)は、長手方向(矢印X方向)において、間隔Bに対応する位置で、隣り合う抵抗発熱体56の少なくとも一部に重なる位置に配置されている。特に、本実施形態においては、第2高熱伝導部材90が、間隔B全域に渡って配置されている。なお、図32(および後述の図34)においては、第1高熱伝導部材89が、全ての抵抗発熱体56が配置される領域の長手方向全体に渡って配置されている場合を示しているが、第1高熱伝導部材89の配置範囲はこれに限らない。
本実施形態のように、第1高熱伝導部材89に加えて、長手方向の間隔Bに対応する位置で、隣り合う抵抗発熱体56の少なくとも一部に重なる位置に第2高熱伝導部材90が配置されていることにより、間隔Bにおける長手方向の熱伝達効率をより一層向上させ、ヒータ23の長手方向の温度ムラをより効果的に抑制できる。また、最も好ましくは、図33に示されるように、間隔Bに対応する位置でその全域にのみ第1高熱伝導部材89及び第2高熱伝導部材90を設ける。これにより、間隔Bに対応する位置において、その他の領域と比較して特に熱伝達効率を向上させることができる。なお、図33においては、便宜上、抵抗発熱体56と第1高熱伝導部材89及び第2高熱伝導部材90が、図の上下方向にそれぞれずらして示されているが、これらは長手交差方向(矢印Y方向)のほぼ同じ位置に配置される。ただし、これに限るものではなく、第1高熱伝導部材89及び第2高熱伝導部材90は、抵抗発熱体56の長手交差方向の一部に配置されていてもよいし、長手交差方向の全体を覆うようにして配置されていてもよい。
また、第1高熱伝導部材89及び第2高熱伝導部材90の両方が上記グラフェンシートにより構成されてもよい。この場合、グラフェンの面に沿う所定の方向、つまり、厚み方向ではなく長手方向に熱伝導率の高い第1高熱伝導部材89及び第2高熱伝導部材90を形成できる。このため、ヒータ23及び定着ベルト21の長手方向の温度ムラを効果的に抑制できる。
グラフェンは薄片状の粉体である。グラフェンは、図36に示されるように、炭素原子の平面状の六角形格子構造から成る。グラフェンシートとは、シート状のグラフェンであり、通常、単層である。また、グラフェンシートは、炭素の単一層に不純物を含んでいてもよいし、フラーレン構造を有するものであってもよい。フラーレン構造は、一般的に、同数の炭素原子が5員環および6員環でかご状に縮環した多環体を形成して成る化合物として認識されており、例えば、C60、C70およびC80フラーレン又は3配位の炭素原子を有する他の閉じたかご状構造である。
グラフェンシートは、人工物であり、例えば化学気相蒸着(CVD)法により作製され得る。
グラフェンシートには市販品を用いることができる。グラフェンシートの大きさ、厚み、あるいは後述するグラファイトシートの層数などは、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)によって測定される。
また、グラフェンを多層化したグラファイトは大きな熱伝導異方性を持つ。グラファイトは、図37に示すように、炭素原子の縮合六員環層面が平面状に広がった層を有し、この層が何重にも重なった結晶構造を有する。この結晶構造における炭素原子間は、層内での隣接する炭素原子同士は共有結合をなし、層間の炭素原子同士はファン・デル・ワールス結合をなす。そして、共有結合はファン・デル・ワールス結合に比べてその結合力が大きく、層内での結合と層間での結合とでは大きな異方性を持つ。つまり、第1高熱伝導部材89あるいは第2高熱伝導部材90をグラファイトにより構成することにより、第1高熱伝導部材89あるいは第2高熱伝導部材90における長手方向の伝熱効率が厚み方向(つまり、部材の積層方向)に比べて大きくなり、ヒータホルダ24への伝熱を抑制できる。従って、ヒータ23の長手方向の温度ムラを効率よく抑制するとともに、ヒータホルダ24側へ流出する熱を最小限に抑えることができる。また第1高熱伝導部材89あるいは第2高熱伝導部材90をグラファイトにより構成することにより、700度程度まで酸化しない優れた耐熱性を第1高熱伝導部材89あるいは第2高熱伝導部材90に持たせることができる。
グラファイトシートの物性や寸法は、第1高熱伝導部材89あるいは第2高熱伝導部材90に求められる機能に応じて適宜変更できる。例えば、高純度のグラファイトあるいは単結晶グラファイトを用いる、あるいは、グラファイトシートの厚みを大きくすることにより、その熱伝導の異方性を高めることができる。また、定着装置を高速化するために、厚みの小さいグラファイトシートを用いて定着装置の熱容量を小さくしてもよい。また、ニップ部N及びヒータ23の幅が大きい場合には、それに合わせて第1高熱伝導部材89あるいは第2高熱伝導部材90の長手方向の幅を大きくしてもよい。
機械的強度を高める観点から、グラファイトシートの層数は11以上であることが好ましい。またグラファイトシートは部分的に単層と多層の部分とを含んでいてもよい。
第2高熱伝導部材90は、長手方向において、間隔B(さらに拡大分割領域C)に対応する位置で、隣り合う抵抗発熱体56の少なくとも一部に重なる位置に設けられればよく、図32の配置に限らない。例えば、図34に示される例のように、第2高熱伝導部材90Aは、長手交差方向(矢印Y方向)において、基材55よりも長手交差方向の両側へ飛び出して設けられていてもよい。また、第2高熱伝導部材90Bは、長手交差方向において、抵抗発熱体56が設けられる範囲に設けられていてもよい。また、第2高熱伝導部材90Cは、間隔Bの一部に設けられていてもよい。
また、図35に示される別の実施形態においては、第1高熱伝導部材89とヒータホルダ24との間に厚み方向(図35における左右方向)の隙間が設けられている。つまり、ヒータ23、第1高熱伝導部材89、及び第2高熱伝導部材90が配置されるヒータホルダ24の凹部24a(図31参照)の一部の領域に、断熱層としての逃げ部24gが設けられている。逃げ部24gは、第2高熱伝導部材90(図35においては図示省略)が設けられる部分以外の長手方向の一部の領域に設けられる。また、逃げ部24gは、ヒータホルダ24の凹部24aの深さをその他の部分よりも深くすることにより形成されている。これにより、ヒータホルダ24と第1高熱伝導部材89との接触面積を最小限にとどめることができるので、第1高熱伝導部材89からヒータホルダ24への伝熱が抑制され、ヒータ23によって定着ベルト21を効率的に加熱できるようになる。なお、長手方向の第2高熱伝導部材90が設けられる断面においては、上記図30に示される実施形態のように、第2高熱伝導部材90がヒータホルダ24に当接する。
また、本実施形態においては、逃げ部24gが、長手交差方向(図35における上下方向)において、抵抗発熱体56が設けられた範囲全域に渡って設けられている。これにより、第1高熱伝導部材89からヒータホルダ24への伝熱が効果的に抑制され、ヒータ23による定着ベルト21の加熱効率が向上する。なお、断熱層として、逃げ部24gのように空間を設ける構成の他、ヒータホルダ24よりも熱伝導率の低い断熱部材を設ける構成であってもよい。
また、本実施形態においては、第2高熱伝導部材90を第1高熱伝導部材89とは異なる部材として設けたが、これに限らない。例えば、第1高熱伝導部材89の間隔Bに対応する部分を、その他の部分よりも厚みを大きくすることにより、第1高熱伝導部材89が第2高熱伝導部材90の機能を兼ねるようにしてもよい。
以上、本発明を適用可能な他の定着装置及び画像形成装置の構成について説明したが、斯かる構成の定着装置及び画像形成装置においても本発明を適用することにより、上記実施形態と同様の効果を得られる。すなわち、本発明を適用することにより、ヒータ及びベルトの温度のばらつきを抑制でき、定着品質を向上させることができる。
また、以上の説明においては、本発明を、加熱装置の一例である定着装置に適用する場合を例に説明した。しかしながら、本発明は、定着装置に限らず、用紙に塗布されたインクなどの液体を乾燥させる乾燥装置、被覆部材としてのフィルムを用紙などのシートの表面に熱圧着させるラミネータ、包材のシール部を熱圧着するヒートシーラーなどの加熱装置にも適用可能である。
20 定着装置(加熱装置)
21 定着ベルト(第1回転体)
22 加圧ローラ(第2回転体)
23 ヒータ(加熱源)
55 基材
55a 一方側の端
55b 他方側の端
56 抵抗発熱体
58 電極部
63 高摩擦部
65 中央側発熱体
66 電極部側発熱体(一方側発熱体)
67 反電極部側発熱体(他方側発熱体)
100 画像形成装置
N ニップ部
X 長手方向
特開2008-76857号公報

Claims (8)

  1. 回転可能な第1回転体と、
    前記第1回転体の外周面に接触してニップ部を形成する回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体を加熱する加熱源を備える加熱装置であって、
    前記加熱源は、基材と、前記基材に設けられる発熱体を有し、
    前記基材は、前記発熱体が配置される発熱領域を有し、
    前記基材の長手方向の一方側の端と前記発熱領域の前記一方側の端との間の長さが、前記基材の長手方向の他方側の端と前記発熱領域の前記他方側の端との間の長さよりも長く、
    前記発熱領域の前記一方側の端と前記第2回転体の前記一方側の端との間の長さが、前記発熱領域の前記他方側の端と前記第2回転体の前記他方側の端との間の長さよりも短いことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記基材の前記一方側の端と前記発熱領域の前記一方側の端との間に、前記発熱体に接続される電極部が設けられ、
    前記基材の前記他方側の端と前記発熱領域の前記他方側の端との間に、前記電極部が設けられていない請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記長手方向における前記第1回転体の中央よりも前記他方側における第1回転体と前記第2回転体との間の摩擦力が、前記中央よりも前記一方側における第1回転体と前記第2回転体との間の摩擦力に比べて大きい請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記第2回転体は、弾性層と、前記弾性層の外周面に設けられる表層を有し、
    前記中央よりも前記他方側において、前記弾性層の外周面の少なくとも一部に前記表層が設けられておらず、前記弾性層が露出している請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記ニップ部をシートが通過するシート通過領域の前記一方側の端と前記発熱領域の前記一方側の端との間の長さが、前記シート通過領域の前記他方側の端と前記発熱領域の前記他方側の端との間の長さよりも長い請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記加熱源は、中央側発熱体と、前記中央側発熱体よりも前記一方側に配置される一方側発熱体と、前記中央側発熱体よりも前記他方側に配置される他方側発熱体を有し、
    前記一方側発熱体の前記長手方向の長さは、前記他方側発熱体の前記長手方向の長さよりも長い請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱装置を用いて未定着画像をシートに定着させることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱装置、又は請求項7に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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