JP2023096401A - バッテリ冷却システム、及び、バッテリ冷却システムの制御方法 - Google Patents

バッテリ冷却システム、及び、バッテリ冷却システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリの熱劣化を抑制するバッテリ冷却システム、及び、バッテリ冷却システムの制御装置、車両を提供する。【解決手段】バッテリ10を冷却する冷却油を加熱するヒータ11と、ヒータ11から流出した冷却油が供給され、気液分離可能なリザーブタンク12と、リザーブタンク12から流出した冷却油が供給され、冷却油と所定の冷却液との間で熱交換する熱交換器13と、を備えるバッテリ冷却システム1において、制御装置21は、ヒータ11によりリザーブタンク12に貯留された冷却油の温度TresがTp1となるよう冷却油を加熱し、加熱された冷却油をTp1より低い温度であるTp2に冷却する。ヒータ11により加熱された冷却油は、リザーブタンク12、熱交換器13を経由してバッテリ10に流入する。加熱された冷却油はリザーブタンク12により水分が蒸発し、熱交換器13で冷却される。【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリ冷却システム、及び、バッテリ冷却システムの制御方法に関する。
近年、被冷却物を冷却する冷却油の通過流路内にヒータを設け、冷却油に水分が混入したときに冷却油を加熱し、冷却油内の水分を蒸発させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。被冷却物としては、医療用のX線管装置が挙げられている。
特開2004-311170号公報
特許文献1の技術では、被冷却物の手前にヒータを設けている為、上記の水分を蒸発させる制御を行った場合に高温の冷却油が被冷却物に到達する。被冷却物は医療用のX線管装置の他、電動車両に用いられるバッテリが考えられ、被冷却物がバッテリのような耐熱性が低いものである場合には、高温の冷却油により熱劣化する可能性がある。
本発明の目的は、バッテリの熱劣化を抑制するバッテリ冷却システム、及び、バッテリ冷却システムの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決する為に、本発明のバッテリ冷却システムは、バッテリと、バッテリを冷却する冷却油を加熱するヒータと、冷却油の気液分離が可能なリザーブタンクと、冷却油と所定の流体との間で熱交換する熱交換器と、ヒータと熱交換器を制御する制御装置と、
を備えたバッテリ冷却システムにおいて、記冷却油はヒータ、リザーブタンク、熱交換器、バッテリ、の順に流れ、制御装置は、ヒータにより冷却油を当該冷却油内の水分が蒸発する第1温度に加熱し、熱交換器により冷却油を第1温度より低い第2温度に冷却する制御を行うことを特徴とする。
ヒータにより加熱された冷却油は、リザーブタンク、熱交換器を経由してバッテリに流入する。加熱された冷却油はリザーブタンクにより水分が蒸発し、熱交換器により冷却される。これにより、バッテリには冷却された冷却油が流入する為、水分を蒸発させたときにバッテリに高温の冷却油が流入し、バッテリが熱劣化することを抑制できる。
好ましくは、制御装置は、第2温度をバッテリの温度に基づいて変化させる。
第2温度をバッテリの温度に基づいて変化させることで、バッテリに高温の冷却油が流入するのを抑制しつつ、バッテリの温度管理を行うことができる。
好ましくは、バッテリの温度が第3温度より低いとき、バッテリの温度が第3温度より高いときと比較して第2温度を高く設定する。
バッテリが第3温度より低いときに第2温度を高く設定することで、バッテリに高温の冷却油が流入するのを抑制しつつバッテリの暖機を行うことができる。また、一つのヒータで冷却油の水分蒸発とバッテリの暖機を兼用することで、コストを削減することができる。
好ましくは、上記のバッテリ冷却システムを備え、外部からバッテリの充電が可能な車両において、ヒータと熱交換器、制御装置のうち少なくとも1つはバッテリから電力を供給され、制御装置は、車両の充電時に、ヒータにより冷却油を冷却油内の水分が蒸発する第1温度に加熱し、熱交換器により冷却油を前記第1温度より低い第2温度となるよう冷却する制御を行う。
冷却油の水分蒸発制御を車両の充電時に行うことで、当該水分蒸発制御によりバッテリの消費電力が増加し、車両の走行性能が低下することを抑制することができる。
本発明によれば、バッテリの熱劣化を抑制するバッテリ冷却システム、及び、バッテリ冷却システムの制御方法を提供することができる。
実施の形態のバッテリ冷却システムを搭載した車両を示す図である。 実施の形態のバッテリ冷却システムの構成を概略的に示す図である。 図2の制御装置における水分を蒸発させる制御を示すフローチャートである。 冷却油の水分蒸発量の関係を示す図である。 図2の制御装置におけるバッテリを暖機する制御を示すフローチャートである。
<実施の形態>
図1は、実施の形態のバッテリ冷却システム1を搭載した車両を概略的に示す図である。バッテリ冷却システム1は、例えば、走行用のモータ(図示省略)、モータに電力を供給するバッテリ10(図示省略)を備える電動車両Aに搭載され、当該冷却システム1は、バッテリ10の冷却を行う。電動車両Aは、例えば、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(BEV:Battry Electric Vehicle)、または、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等を指す。
図2は、実施の形態のバッテリ冷却システム1の構成を概略的に示す図である。バッテリ冷却システム1は、冷却回路50、及び、制御装置21を備える。冷却回路50は、バッテリ10、ヒータ11、リザーブタンク12、熱交換器13、オイルポンプ、第1流路31、第2流路32、第3流路33、第4流路34、第5流路35、第1温度センサ41、第2温度センサ42、第3温度センサ43、第4温度センサ44を有する。
冷却回路50は、電動ポンプ14、第1流路31、バッテリ10、第2流路32、ヒータ11、第3流路33、リザーブタンク12、第4流路34、熱交換器13、第5流路35の順に冷却油を循環させる。したがって、熱交換器13は、ヒータ11とバッテリ10の間に配置される。また、図2において、第1流路31、第2流路32、第3流路33、第4流路34、第5流路35の矢印は、冷却油が流れる方向を示す。冷却油は、公知のオイルであってよく、例えば、電気絶縁性が高いオイルである。具体的には、冷却油は、鉱物油、合成油、シリコンオイル、フッ素オイル等であってよい。
電動ポンプ14は、バッテリ10から供給される電力で駆動され、吸入口から冷却油を吸入し、吐出口から冷却油を吐出する。電動ポンプ14の吐出口には、第1流路31が接続されている。電動ポンプ14から第1流路31に吐出された冷却油は、電動ポンプ14の吐出圧により冷却回路50の下流側に向けて圧送される。第1流路3120の下流側には、バッテリ10が接続されている。
バッテリ10は、電力を充電可能な蓄電装置であり、「バッテリ」に相当する。バッテリ10は、例えば、バッテリケースとバッテリモジュール(図示省略)とを有する構成となっている。バッテリモジュールは、例えば、リチウムイオン電池から構成されている。なお、バッテリセルは、電力を充放電可能な二次電池であれば特に限定されず、例えば、ニッケル水素電池等であってもよい。ここで、バッテリ10のバッテリケースの流入口には、第1流路31の下流側が接続されている。冷却油は、第1流路31からバッテリケースの内部に流入し、流入した冷却油の温度がバッテリモジュールの温度より低い場合、バッテリモジュールの熱は冷却油に移動し、冷却油によってバッテリモジュールを冷却することができる。バッテリ10から流出した冷却油は、第2流路32を通りヒータ11に供給される。
ヒータ11は、バッテリ10から供給される電力で駆動され、バッテリ10を暖機する「ヒータ」に相当する。バッテリ10の暖機は、例えば、気温が低い冬期等でバッテリ10の温度が低い状況において行われる。ここで、ヒータ11の流入口には、第2流路32の下流側が接続され、冷却油はヒータ11の流出口に接続された第3流路33を通りリザーブタンク12に供給される。前述の暖機は、ヒータ11が駆動されることでヒータ11に流入する冷却油を加熱し、加熱された冷却油がバッテリモジュールに移動することでバッテリ10を加熱する。また、ヒータ11は、後述する冷却油を加熱することで冷却油内の水分を蒸発させる役割を持つ。
リザーブタンク12は、冷却油の温度上昇による体積膨張を吸収して冷却回路50を循環する冷却油量を一定に保ち、また、冷却油に含まれる残留エア抜き(気液分離)を行う。ここで、リザーブタンク12の流入口には、第3流路33の下流側が接続され、冷却油はリザーブタンク12の流出口に接続された第4流路34を通り熱交換器13に供給される。
熱交換器13は、供給された冷却油と所定の流体との間で熱交換する「熱交換器」に相当する。熱交換器13は、バッテリ10の熱を排熱し、熱交換後の冷却油を流出させる。所定の流体は、例えば、冷凍サイクルの冷却液であり、冷却液供給ポンプ51により熱交換器13に冷却液が供給される。当該冷凍サイクルは、例えば、電動車両Aのエアコンに含まれるものであり、冷凍サイクルの冷却液を用いることで、所定の流体として空気を用いる場合より冷却油の温度を低下させることができる。ここで、熱交換器13の流入口には第4流路34の下流側が接続され、熱交換器13の流出口には第5流路35が接続される。熱交換器13から流出した冷却油は、第5流路35、電動ポンプ14、第1流路31を通りバッテリ10に供給される。冷却油は、熱交換器13により冷却され、例えば常温程度の冷却油がバッテリ10に流入する。熱交換器13から流出する冷却油の温度は、バッテリ10が許容できる温度であればよい。また、熱交換器13は、冷却の強弱が変更可能となっている。具体的には、バッテリ10から供給される電力で駆動され、熱交換器13に流入する冷凍サイクルの冷却液の流入量を調整可能な制御弁15が設けられ、制御弁15が開方向に制御されることで冷却液の流入量が多くなり、冷却が促進される。
第1温度センサ41は、バッテリ10のバッテリケース内の下流側に配置され、バッテリ10の温度Tbatを検出し、検出値を示す信号を制御装置21に出力する。
第2温度センサ42は、第1流路31内の下流側であり、バッテリ10の冷却油の流入口付近に配置される。第2温度センサ42は、第1流路31を通る冷却油の温度Tflow1を検出し、検出値を示す信号を制御装置21に出力する。
第3温度センサ43は、リザーブタンク12内の下流側に配置され、リザーブタンク12に貯留された冷却油の温度Tresを検出し、検出値を示す信号を制御装置21に出力する。
第4温度センサ44は、第5流路35内であり、熱交換器13の流出口付近に配置される。第4温度センサ44は、第5流路35を通る冷却油の温度Tflow5を検出し、検出値を示す信号を制御装置21に出力する。
制御装置21は、制御部22を有し、所定のタイミングでヒータ11、熱交換器13、電動ポンプ14を駆動させる「制御装置」に相当する。ヒータ11を駆動させるのは、冷却油に含まれる水分を蒸発させ取り除く為であり、制御装置21の制御部22は、ヒータ11を駆動させるときにあわせて熱交換器13の制御弁15を開く。ヒータ11の駆動により、ヒータ11に流入する冷却油の温度は上昇する。この冷却油の温度上昇により冷却油中の水分が気化し、気化した水分は第3流路33を通りリザーブタンク12にて気液分離される。また、ヒータ11の駆動とあわせて熱交換器13の制御弁15を開くことで、加熱された冷却油は所望の液体との熱交換により冷却され、熱交換器13から流出される冷却油は例えば常温程度まで下降する。これにより、冷却油に含まれた水分を蒸発させて冷却油の劣化を防止し、電気的絶縁性の絶縁耐圧を高くしつつ、バッテリ10に高温の冷却油が流入することを抑制することができる。ここで、制御部22は、検出された冷却油の温度Tres、Tflow5に基づいて、ヒータ11の駆動と熱交換器13の制御弁の駆動、停止を制御する。具体的には、制御装置21は、Tresが所定温度となるようにヒータ11を駆動させ、Tflow5が常温程度となるように熱交換器13の制御弁15を駆動させる。
制御装置21の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、ASIC、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
図3は、図2の制御装置21の水分を蒸発させる制御を示すフローチャートである。図3の処理は、制御装置21により定期的に繰り返される。なお、本実施形態における、定期的、とは、冷却油内に水分が多く溜まらない時間間隔であり、予め実験等により求められた所定間隔である。
まず初めに、制御装置21の制御部22は、電動ポンプ14を駆動させ、熱交換器13の制御弁15を開方向に駆動させる(S100)。電動ポンプ14の駆動により、冷却回路50内に冷却油が循環する。
次に、制御装置21の制御部22は、冷却回路50内に冷却油が循環しているとき、ヒータ11を駆動させる(S101)。ヒータ11の駆動により、第3流路33からヒータ11に流入する冷却油が加熱され、冷却油の温度が上昇する。
次に、第1流路31を通る冷却油の温度Tflow1、及び、第5流路35を通る冷却油の温度Tflow5が第2所定値Tp2未満となるように制御弁15を制御する(S102)。ここで、第2所定値Tp2は「第2温度」に相当する、バッテリ10が許容できる温度であり、例えば30℃~35℃の範囲内に設定される。制御装置21の制御部22は、第1流路31内であり、ヒータ11の冷却油の流入口付近に配置された第1温度センサ42の出力値Tflow1、及び、第5流路35内であり熱交換器13の流出口付近に配置された第4温度センサ44の出力値Tflow5がTp2未満になるよう制御弁15の開度を制御する。また、本実施形態では、Tflow1、Tflow5の双方が第2所定値Tp2未満となるように制御するが、どちらか一方が第2所定値Tp2未満となるように制御してもよい。
次に、制御装置21は、リザーブタンク12内の冷却油の温度Tresが第1所定値Tp1以上であるかを判定する(S103)。具体的には、制御装置21の制御部22は、リザーブタンク12内の下流側に配置された第3温度センサ43の出力値TresがTp1以上であるかを判定する。第3温度センサ43の出力値Tresが第1所定値未満であるときには(S103にてNo)、S101に戻る。後述するが、Tp1は「第1温度」に相当する、例えば50℃であり、冷却油内の水分が所定以上蒸発する温度であればよい。好ましくは、50℃以上80℃未満に制御することで耐熱性の低いリザーブタンク等の冷却回路50の熱劣化を抑制することができる。
リザーブタンク12内の冷却油の温度TresがTp1以上であると判定されたとき(S103にてYes)、制御装置21の制御部22は、冷却油の温度TresがTp1以上となってから所定時間以上経過したかを判定する(S104)。所定時間以上経過していないときには(S104にてNo)、S101に戻る。ここで、冷却油内の水分蒸発量は、加熱時間と冷却油の温度に依存する。すなわち、所定の水分蒸発量とするには、図4に示すような関係を満たす必要がある。具体的には、冷却油温度T1の場合はt1時間の加熱で水分を蒸発させることができるが、冷却油温度T2(<T1)であればt2(>t1)時間以上加熱する必要がある。冷却油の水分の蒸発にはこのような関係があり、本実施の形態での所定時間は、ヒータ11により冷却油が十分に加熱され、水分を蒸発できる程度の時間であればよい。ここで、本実施形態における所定の水分蒸発量はヒータ11の加熱温度に基づいて求められる。
リザーブタンク12内の冷却油の温度TresがTp1以上となってから所定時間以上経過したと判定されたとき(S104にてYes)、制御装置21の制御部22は、ヒータ11の駆動を停止させる(S105)。
次に、制御装置21は、リザーブタンク12内の冷却油の温度Tresが第2所定値Tp3未満であるかを判定する(S106)。具体的には、制御装置21の制御部22は、リザーブタンク12内の下流側に配置され、リザーブタンク12に貯留された冷却油の温度TresがTp2未満以上であるかを判定する。
第3温度センサ43の出力値TresがTp2以上であると判定されたとき(S106にてYes)、制御装置21の制御部22は、電動ポンプ14を停止させ、熱交換器13の制御弁15を閉方向に駆動させ、処理を終了する(S107)。ここで、本実施形態では電動ポンプ14を停止させ、熱交換器13の制御弁15を閉方向に駆動させているが、これは段階的でもよく、駆動が制限されていればよい。また、電動ポンプ14と熱交換器13の制御弁15の一方の駆動のみ停止、または制限されていてもよい。この場合、電動ポンプ14の制限とは、電動ポンプ14による吸入量、吐出量を減少させることであり、熱交換器13の制限とは、上述の制御弁15の開閉制御により冷凍サイクルの冷却液の流入量を減少させることを意味する。
実施の形態によれば、定期的にヒータ11を駆動させることで冷却油の温度を上昇させ、冷却油内の水分をリザーブタンク12にて蒸発させる。ここで、本実施の形態では、ヒータ11の駆動とともに熱交換器13の制御弁15を開方向に駆動させる。ヒータ11で加熱された冷却油は、リザーブタンク12、熱交換器13を経由してバッテリ10に流入する。上記により、バッテリ10には冷却された冷却油が流入する為、水分を蒸発させたときにバッテリ10に高温の冷却油が流入し、バッテリ10が熱劣化することを抑制できる。
ここで、ヒータ11をバッテリ10の暖機の為に駆動させる際の制御方法を図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、制御装置21におけるバッテリ10を暖機する制御を示すフローチャートであり、バッテリ10の温度に基づいて本制御は開始される。
制御装置21は、バッテリ10の温度Tbatが第3所定値Tp3未満であるかを判定する(S200)。具体的には、制御装置21の制御部22は、バッテリ10のバッテリケース内の下流側に配置された第1温度センサ41の出力値TbatがTp3未満であるかを判定する。
続いて、バッテリ10の温度TbatがTp4未満であるとき(S200にてYes)、冷却油の温度Tflow1が第4所定値Tp3未満であるかを判定する。具体的には、制御装置21の制御部22は、第1流路31内の下流側であり、バッテリ10の冷却油の流入口付近に配置された第2温度センサ42の出力値Tflow1の出力値がTp4未満であるか判定する(S201)。ここで、Tp4は、Tp3より高く、Tp2より低い温度であり、例えば、Tp3は、0℃であり、Tp4は、25℃である。
第1冷却路の冷却油の温度がTp4未満であるとき(S201にてYes、)ヒータ11を駆動させ(S202)、S200に戻る。このとき、熱交換器13の制御弁15を閉方向に駆動させる、または、制御弁15の開閉制御で熱交換器13による冷却を制限することでバッテリ10を暖機できる程度の温度を維持させる。これにより、ヒータ11により発生した熱は、冷却油を介してバッテリ10に移動し、バッテリ10を暖機することができる。また、ヒータ11が既に駆動されていた場合には、駆動を継続させる。
バッテリ10の温度TbatがTp3以上、または、冷却油の温度Tflow1がTp4以上であるとき(S200にてNo、S201にてNo)、制御装置21の制御部22は、ヒータ11を駆動させず、熱交換器13の制御弁を開方向に駆動させる(S203)。このとき、熱交換器13の制御弁15が既に開方向に制御されていた場合には、開方向の制御を継続させ、バッテリ10に常温の冷却油を流入させる。
このように、実施の形態では、ヒータ11と熱交換器13の制御弁15の駆動を、冷却油内の水分蒸発とバッテリ10の暖機に応じて切り替える。これにより、一つのヒータ11で冷却油の水分蒸発とバッテリ10の暖機を兼用することができ、コストを削減することができる。
<変形例>
上記実施の形態における水分を蒸発させる制御の際、第2所定値Tp2は、バッテリ10の温度に基づいて変化させてもよい。具体的には、バッテリ10のバッテリケース内の下流側に配置された第1温度センサ41の出力値に基づいて設定される。例えばバッテリ10が氷点下である「第3温度」に相当する場合には、バッテリ10の暖機が可能な温度の冷却油を流入させるようTp2を高い値に設定する。これにより、熱交換器13による冷却が早期に停止または制限され、冷却油の冷却が抑制されることで、バッテリ10の暖機が可能になり、冷却油の水分蒸発と、バッテリ10の暖機を同時に行うことができる。
上記実施の形態において、図3の水分を蒸発させる制御は定期的に行うものとして記載したが、冷却油の温度が低く冷却油内の水分の蒸発が見込めない温度であるときに行われてもよい。具体的には、バッテリ10の温度Tbat、または、第3温度センサ43の出力値Tresにより、冷却油内の水分の蒸発が見込めない温度である50℃以下であるときに水分を蒸発させる制御を行う。上記の状況では、このような冷却油内の水分が蒸発しづらく、冷却油内に水分が残留している可能性が高い状況でヒータ11により冷却油を加熱することで、冷却油内の水分を効率的に減少させることができる。
また、ヒータ11による加熱は、冷却油内の水分除去の為の加熱と、バッテリの暖機の為の加熱で異なる熱量としてもよい。具体的には、冷却油内の水分除去の為の加熱の方が、バッテリの暖機の為の加熱より大きな熱量で加熱させる。冷却油内の水分の蒸発の為には大きな熱量が必要であるが、バッテリの暖機の為にはバッテリの出力が確保される程度の温度、例えば、冬期であれば20~25℃程度でよい。ヒータ11によりバッテリ11の暖機の為に冷却油内の水分を蒸発できる温度に冷却油を加熱したとしても、熱交換器13によりバッテリが許容できる程度の温度に冷却される為、無駄な加熱が発生することになる。上記のように熱量を設定することで、不要な加熱を抑制し、バッテリ10の消費量を削減することができる。
また、変形例では、一つのヒータ11で冷却油の水分蒸発とバッテリ10の暖機を兼用していたが、冷却油の水分蒸発の為のヒータとバッテリ10の暖機の為のヒータをそれぞれ設けてもよい。その場合、冷却油の水分蒸発の為のヒータはヒータ11の位置に配置され、バッテリ10の暖機の為のヒータは第1流路31上に配置されるとよい。また、第1温度センサ41と第4温度センサ44は、どちらか一方のみでもよい。
また、上記冷却油内の水分を蒸発させる制御は、電動車両Aの充電時に行われてもよい。このタイミングで制御を行うことで、車両走行時に上記制御を行ったことによるバッテリ10の出力低下を抑制することができる。その他のタイミングとしては、電動車両Aイグニッションがオフとなっている停止時に行われてもよい。このようなタイミングで行うことでも、上述の効果を発揮することができる。
また、実施の形態及び変形例では、熱交換器の冷却の強弱を制御弁15により調整したが、冷凍サイクルの冷却液供給ポンプ51の流量を制御することにより、熱交換器の冷却の強弱を調整してもよい。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態はあくまでも例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せに複数の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 バッテリ冷却システム
10 バッテリ
11 ヒータ
12 リザーブタンク
13 熱交換器
14 電動ポンプ
21 制御装置
22 制御部
51 冷却液供給ポンプ
A 電動車両

Claims (7)

  1. バッテリと、
    前記バッテリを冷却する冷却油を加熱するヒータと、
    前記冷却油の気液分離が可能なリザーブタンクと、
    前記冷却油と所定の流体との間で熱交換する熱交換器と、
    前記ヒータと前記熱交換器を制御する制御装置と、
    を備えたバッテリ冷却システムにおいて、
    前記冷却油は前記ヒータ、前記リザーブタンク、前記熱交換器、前記バッテリ、の順に流れ、
    前記制御装置は、前記ヒータにより前記冷却油を前記冷却油内の水分が蒸発する第1温度に加熱し、前記熱交換器により前記冷却油を前記第1温度より低い第2温度に冷却する制御を行うことを特徴とする、バッテリ冷却システム。
  2. 前記制御装置は、前記第2温度を前記バッテリの温度に基づいて変化させることを特徴とする、請求項1に記載のバッテリ冷却システム。
  3. 前記制御装置は、前記バッテリの温度が第3温度より低いとき、前記バッテリの温度が前記第3温度より高いときと比較して前記第2温度を高く設定することを特徴とする、請求項1または2に記載のバッテリ冷却システム。
  4. 前記ヒータ、前記制御装置、前記熱交換器への冷却液の流入量を制御する制御弁の少なくとも1つは前記バッテリから電力を供給され、
    前記制御装置は、前記車両の充電時に、前記ヒータにより前記冷却油を前記冷却油内の水分が蒸発する第1温度に加熱し、前記熱交換器により前記冷却油を前記第1温度より低い第2温度となるよう冷却する制御を行うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のバッテリ冷却システム。
  5. 冷却油によりバッテリを冷却するバッテリ冷却システムの制御方法において、
    前記冷却油を前記冷却油内の水分が蒸発する第1温度に加熱する加熱ステップと、
    加熱後の前記冷却油が前記バッテリに到達する前に前記冷却油を前記第1温度より低い第2温度に冷却する冷却ステップと、
    を備える、バッテリ冷却システムの制御方法。
  6. 前記第2温度を前記バッテリの温度に基づいて変化させることを特徴とする、請求項5に記載のバッテリ冷却システムの制御方法。
  7. 前記バッテリの温度が第3温度より低いとき、前記バッテリの温度が前記第3温度より高いときと比較して前記第2温度を高く設定することを特徴とする、請求項5または6に記載のバッテリ冷却システムの制御方法。
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