JP2023095403A - 空調機及びこれを用いた放射空調装置 - Google Patents

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幹治 小野
Kanji Ono
勇輝 滝澤
Yuki Takizawa
徹郎 林
Tetsuo Hayashi
洋祐 貞包
Yosuke Sadakane
啓之 中本
Noriyuki Nakamoto
祥弘 久保田
Sachihiro Kubota
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Abstract

【課題】放射空調装置に用いる空調機の小型化を図る。【解決手段】空調機は、空気吸込口と送風口とを有する筐体と、空気吸込口と送風口との間に配置される熱交換器と、熱交換器と送風口との間に配置されるクロスフローファンと、カバーパネルと、を有する。空調機は、空気吸込口が筐体の前面に配置され送風口が筐体の上面に配置されている。カバーパネルは筐体との間に空気吸込口の前面を覆い空気吸込口へ空気が流れる流路を形成するように筐体から離隔して配置されている。【選択図】図3

Description

本発明の一実施形態は、空気調和機(以下「空調機」ともいう)及びそれを用いた放射空調装置の構造に関する。
家庭用及び一部業務用として使用されている空冷ヒートポンプ式の冷暖房設備(エアコンディショナーという名称もあり、略して「エアコン」とも呼ばれている。)は、室内機と室外機とから構成され、室内機の送風口から冷された(又は暖められた)空気を吹き出して室内の温度を調節している。これに対し、温調された空気を送風するのではなく、水又は空気によって冷やされた(又は暖められた)放射パネルにより室内の温度調整を行う放射方式の放射空調装置が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示される放射空調装置は、天井面に空調機と扁平形状を有する中空のケースが取り付けられている。扁平形状を有する中空のケースは、間隙を有するように対面させた透湿性を有する放射パネルと断熱パネルとから構成され、この2つのパネルの間隙に風路が形成され空調機から冷やされた(又は暖められた)空気が送風される構造を有している。
特開2016-217630号公報
家庭用及び一部業務用として使用されているエアコンは、室内機の上面に空気吸込口があり前面下方に送風口が設けられ、外観においてはインテリア性を重視して機能美を兼ね備えたデザインがされている。一方、特許文献1に開示される放射空調装置の空調機は天井近くに配置され、断熱パネルと放射パネルとの間に温度が調整された空気を流すため、空気の送風口と吸込口との相対的な位置関係が通常のエアコンと異なることが問題となる。すなわち、特許文献1に開示される放射空調装置のように天井に空調機を設置する方式は新築の建物に適用することができるが、既存の建物に設置するには不向きである。また、放射空調装置は空調機(室内機)の空気抵抗を極力小さくするために空気吸込口の間口をなるべく大きくすることが好ましいと考えられる。しかし、空気吸込口を大きくすると空調機(室内機)が大型化することが問題となる。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、放射空調装置に用いる空調機の小型化を図ることを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る空調機は、空気吸込口と送風口とを有する筐体と、空気吸込口と送風口との間に配置される熱交換器と、熱交換器と送風口との間に配置されるクロスフローファンと、カバーパネルと、を有する。空調機は、空気吸込口が筐体の前面に配置され送風口が筐体の上面に配置されている。カバーパネルは筐体との間に空気吸込口の前面を覆い空気吸込口へ空気が流れる流路を形成するように筐体から離隔して配置されている。
本発明の一実施形態において、カバーパネルの上端が筐体から離れて空気が流入する開口部を形成し、カバーパネルの下端が筐体に接するように設けられていてもよい。本発明の一実施形態において、カバーパネルの上端が開口部の間口を広げるように前方に湾曲していてもよい。本発明の一実施形態において、カバーパネルの上端が筐体から40mm以上離隔して配置されていてもよい。本発明の一実施形態において、カバーパネルが空気吸込口の全体を覆い外観に表れないように取り付けられていてもよい。本発明の一実施形態において、カバーパネルがフック機構とプッシュラッチ機構とで筐体に取り付けられていてもよい。本発明の一実施形態において、カバーパネルが筐体に着脱可能に取り付けられていてもよい。
本発明の一実施形態に係る放射空調装置は、上記のようなカバーパネルが設けられた空調機と、空調機の送風口の上方から筐体の前方に広がるように天井面に取り付けられる断熱パネルと、送風口から吹き出される空気の流路を形成するように断熱パネルに対向し且つ離隔して配置される放射パネルとを有する。空調機は断熱パネルが取り付けられた天井面に隣接する壁面に取り付けられていることが好ましい。放射パネルは、平面視でカバーパネルの一部と重なるように設けられていてもよい。
本実施形態に係る空調機によれば、筐体の前面に設けられた空気吸込口を覆うように設けられたカバーパネルによって、筐体の前面に設けられた空気吸込口を外観に表れないようにすることができ、また、カバーパネルによって筐体の上部に空気吸込口に通じ空気が流れ込む流路の開口部を形成することができる。このような構成により、空調機の小型化を図ることができ、壁面に取り付けた場合でも圧迫感がないようにすることができる。
本発明の一実施形態に係る空調機の構造を示し、(A)は正面図、(B)は上面図を示す。 本発明の一実施形態に係る空調機の構造を示し、(A)は正面図、(B)は上面図を示す。 本発明の一実施形態に係る空調機の構造を示し、(A)は図1(A)に示すA-B間の断面模式図、(B)は図1(A)に示すC-D間の断面模式図を示す。 本発明の一実施形態に係る放射空調装置の上面図を示す。 本発明の一実施形態に係る放射空調装置の側面図を示す。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。さらに各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有しない。
[第1実施形態]
本実施形態は、放射空調装置に用いる空気調整装置(本明細書では「空調機」ともいう。)の構成を示す。なお、本実施形態で説明される空調機は室内に設置される機器を指しており、家庭用及び一部業務用として用いられるエアコンの室内機に相当する機器である。空調機にはエアコンの室外機に相当する機器が含まれるが、本実施形態では室外機に相当する機器の説明は省略されている。
図1(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る空調機102の構成を示す。図1において、(A)は空調機102の正面図を示し、(B)は空調機102の上面図を示す。
空調機102は、筐体104及びカバーパネル110を含む。筐体104には空気吸込口106及び送風口108が設けられる。筐体104には図示されない熱交換器及びクロスフローファンなどが収納される。また、空気吸込口106には塵、埃などを取り除くためにエアフィルタが設けられる。空気吸込口106は筐体104の前面設けられ、送風口108は筐体104の上面(天井側の面)に設けられる。空調機102は、クロスフローファンの回転により空気吸込口106から空気を吸い込み、熱交換器で温度調節を行い、送風口108から温度調節された空気が送風されるように動作する。
一般的なエアコンは、室内機の上面に空気の吸込口が設けられ、前面下方に送風口が設けられている。すなわち、エアコンの室内機は、本体の上面(天井側の面)から空気を吸い込み、温度調節された空気が前面下方から送風される構成を有している。これに対し本実施形態の空調機102は、筐体104の前面から空気を吸い込み、上面(天井側の面)から温度調節された空気が送風される構成を有している。そして空調機102は、空気を吸い込むときの空気抵抗がなるべく小さくなるように、空気吸込口106が筐体104の前面の大部分を占めるように大きな間口で設けられている。
空調機102を室内の壁に設置すると、筐体104の前面は室内の内側に向けられる。筐体104の前面に空気吸込口106が大きく設けられていると、筐体104の空気吸込口106に設けられたエアフィルタが外観に露出してしまう。本実施形態に係る空調機102はこの問題を解消するために、筐体104の前面を覆うようにカバーパネル110が設けられた構造を有する。カバーパネル110は、筐体104に密接して設けられるのではなく、筐体104との間に間隙が形成され、間隙を通して空気が空気吸込口106に流入するように設けられる。
なお、後述されるように、空調機102は壁に設置される。図1(A)及び(B)に示す例において、空調機102は、カバーパネル110が設けられる面と反対側の面が壁に向けて取り付けられる。本明細書では、空調機102において、カバーパネル110が取り付けられる側を「前面」と呼び、「前面」が向く方向を「前方」と呼ぶことがある。空調機102において、カバーパネル110の反対側(壁に取り付けられる面)を「背面」と呼び、「背面」が向く方向を「後方」と呼ぶことがある。また、空調機102において、前面と背面の間の面であって、天井側を向く面を「上面」と呼び、「上面」が向く方向を「上方」と呼び、前面と背面の間の面であって床側を向く面を「下面」と呼び、「下面」が向く方向を「下方」と呼び、前面と背面との間であって左右方向を向く面を「側面」と呼び、「側面」が向く方向を「側方」と呼ぶことがある。上記で述べる前面、前方、背面、後方、上面、上方、下面、下方、側面、側方などは、筐体104についても同様に用いることがある。
カバーパネル110は筐体104に取り付けられる。カバーパネル110はさまざまな方法で筐体104に取り付けることができる。カバーパネル110は、例えば、留具120によって筐体104に取り付けられる。図1(A)は、カバーパネル110が筐体104の前面を覆うように配置され、留具120によって上下左右の4箇所で筐体104に取り付けられる構成を例示する。留具120の種類に限定はなく、ピン、フック、ネジなどを用いることができる。図1(A)及び(B)では詳細に示されないが、カバーパネル110の上側の留具120としてフック機構1201が用いられ、下側の留具120としてプッシュラッチ機構1202が設けられてもよい。また、図示されないが、カバーパネル110は筐体104と一体に成形されていてもよい。
カバーパネル110は、空気吸込口106が空調機102の外観に表れないように、少なくとも空気吸込口106の縦横の寸法より大きな寸法を有していることが好ましく、筐体104の幅及び高さと同程度の外寸、又はそれより大きな外寸を有していてもよい。図2(A)及び(B)は、カバーパネル110の外寸が筐体104の外寸より大きい場合の一例を示す。図2において、(A)は空調機102の正面図を示し、(B)は空調機102の上面図を示す。カバーパネル110は筐体104より幅広の大きさを有し、筐体104の前面だけでなく側面の一部を覆うよう形状を有する。カバーパネル110は、上部及び側部が開放され空気が空気吸込口106に流れ込むようにされており、下部が筐体104に近接又は接触して空気の流路が塞がれる形状を有する。
図1(A)及び(B)、並びに図2(A)及び(B)に示すカバーパネル110の形状は一例であり、図示される形状に限定されない。カバーパネル110は空調機102の外観に表れる主要な部材であり、さまざまな形状で筐体104に取り付けることができるため、空調機102の意匠を工夫する際に役立てることができる。空調機102は室内で天井に近く比較的高い位置に設置されるため、カバーパネル110は、空調機102を正面及び斜め下方から見たときに空気吸込口106が視認されない大きさ及び形状を有していることが好ましい。上記で例示したように、カバーパネル110の大きさ及び形状はさまざまに変更できるため、設計の自由度が高く、形状、色彩、及び模様を総合的に考慮して意匠を施すことで空調機102の外観を装飾することができる。なお、カバーパネル110は、空調機102の外観に影響を与えるのみでなく、後述されるように空気吸込口106に流れ込む空気の流路を形成するという機能を有する。
図3(A)は、図1(A)に示すA-B間(中央部)の断面構造を示し、図3(B)は、図1(A)に示すC-D間(カバーパネル110の取り付け部)の断面構造を示す。また、図3(A)及び(B)は、空調機102と共に放射空調装置を構成する部材の配置を一点鎖線で示す。具体的には、空調機102の上部に設けられる断熱パネル154(第1断熱パネル154a、第2断熱パネル154b)、断熱パネル154に対向して設けられる放射パネル156の一部分を示す。
空調機102は、熱交換器112、クロスフローファン114、ドレンパン116などの機器を収納する筐体104と、筐体104の外部に取り付けられるカバーパネル110を有する。筐体104の前面には空気吸込口106が設けられ上面には送風口108が設けられる。空気吸込口にはエアフィルタ107が取り付けられる。熱交換器112は、空気吸込口106に取り付けられたエアフィルタ107の後方に配置され、熱交換器112の後方にクロスフローファン114が配置される。筐体104の内部には、クロスフローファン114の回転により、空気吸込口106から入った空気が熱交換器112を通って送風口108から流れ出るように第1断熱材124a、第2断熱材124bによって空気の流路が形成されていてもよい。熱交換器112の下には結露した水を受け止めるドレンパン116が設置され、ドレンパン116に溜まる水を排出するようにドレンホース118が設けられる。
カバーパネル110を筐体104に取り付ける留具120は、外観に表れないようにカバーパネル110の裏面に設けられることが好ましい。図3(B)は、カバーパネル110の上側にフック機構1201、下側にプッシュラッチ機構1202が設けられた構造を示す。フック機構1201は、カバーパネル110の裏面に設けられたフックが筐体104に設けられたピンに掛かる構成を有している。プッシュラッチ機構1202は、カバーパネル110の裏面に設けられたラッチが筐体104に設けられたラッチ受けに嵌合する構成を有する。このような留具120(フック機構1201及びプッシュラッチ機構1202)を用いることで、カバーパネル110を筐体104に着脱可能に取り付けることができる。なお、図3(B)に示される留具120の構成は一例であり、カバーパネル110は例示される構成の他にも、マグネットで筐体104に取り付けられてもよいし、ネジなどの締結具によって着脱可能に筐体104に取り付けられてもよい。
カバーパネル110は板状の部材であり、下側が筐体104に近接して又は接して取り付けられ、上部が空調機102の前方に(手前側に)倒れるように取り付けられる。カバーパネル110のこのような配置により、筐体104との間に隙間が形成され、上部が開口部126となり、空気吸込口106へ空気が流れる流路128を形成することができる。
従来の家庭用及び一部業務用のエアコンは、冷気又は暖気のある空気を吹き出して室温を調節している。これに対し、本実施形態に係る空調機102は、断熱パネル154と放射パネル156との間に空気を流して温度を制御できればよいので、大風量を必要としない。したがって、カバーパネル110と筐体104との間に空気の流路128を形成する場合でも、その流路は比較的狭くしても問題はない。カバーパネル110と筐体104との好適な間隔は、10mm以上300mm以下、例えば20mm以上300mm以下、好ましくは40mm以上300mm以下にすることができる。例えば、カバーパネル110は、開口部126において筐体104から20mm~100mm程度の間隔を空けて配置されていることが好ましい。カバーパネル110と筐体104との間隔が上記の範囲より小さく間隔が狭いと、空調機102に負荷がかかり所定量の空気を放射パネルに吹き出すために回転数を上げなければならなくなる。一方、カバーパネル110と筐体104との間隔を上記の範囲より必要以上に広げすぎてもカバーパネル110が大型化するだけで性能向上には寄与しないので好ましくない。カバーパネル110が筐体104に対して上記のような間隔で配置されることで、空気吸込口106に流れる空気の流路128を形成すると共に空気吸込口106を外観から隠し、見る人に違和感を与えないようにすることができる。
なお、カバーパネル110と筐体104との間隔は可変であってもよい。例えば、カバーパネル110と筐体104との間隔は、カバーパネル110の角度を変更することで調整することができる。また、カバーパネル110を筐体104に接する状態から、所定の角度まで傾けた状態に変位可能とすることで、空気の流路128の大きさを調整可能とすると共に、空調機102を駆動しないときは空気吸込口106を閉じるシャッタとして使用することができる。
空調機102を運転すると、クロスフローファン114が回転し、熱交換器112に図示されない室外機から冷媒ガスが送り込まれる。クロスフローファン114が回転すると、開口部126及び流路128を通って空気が空気吸込口106から筐体104の内部に流入し、熱交換器112によって熱交換された空気が送風口108から吹き出される。
空気が流入する開口部126と空気が吹き出される送風口108は筐体104の上部で近接しているため、従来の家庭用及び一部業務用のエアコンでは送風口108から吹き出された空気が開口部126に流入するという、いわゆる空気の循環の短絡(ショートサーキット)が問題となる。しかし、図3(A)及び(B)に示すように、送風口108の先に、断熱パネル154と放射パネル156に挟まれた空気の流路が形成されていることで、空気の循環の過剰な短絡が防止される構成を有している。
放射空調装置は、空調機102から送風される冷やされた空気又は暖められた空気による熱エネルギーを放射パネル156が赤外線に変換している。カバーパネル110によって形成される開口部126は放射パネル156に向けられており、近接して設けられている。室内の空気は、冷やされた又は暖められた放射パネル156の近傍を通って空気吸込口106へ流入することから、空気吸込口106へ流入する空気を冷やし又は暖めることができる。さらに、放射パネル156に面するカバーパネル110及び筐体104の部分は、放射パネル156の作用によって冷やされ又は暖められることにより、開口部126から空気吸込口106へ流入する空気を冷やし又は暖めることができる。その結果、熱交換器112の能力が一定の場合で比べると、送風口108から吹き出される空気の温度を冷房運転時はより低く、暖房運転時はより高くすることができる。このことから、熱交換器112の能力を高めるために大型化する必要がなく、筐体104のサイズを小型化することが可能となる。
カバーパネル110の断面形状は、空気の流れをスムーズにして風切り音が発生しないようになだらかな曲面形状を有していてもよい。また、図3(A)及び(B)に示すように、開口部126の間口を広げるように、カバーパネル110の上端が前方に湾曲する形状を有していてもよい。
カバーパネル110は、形状の安定性を有し(形状を保持することができ)、軽量な素材で形成されることが好ましい。カバーパネル110は、例えば、プラスチック、金属、不織布等で形成されることが好ましい。また、カバーパネル110は、網目の細かいメッシュ状の部材で形成されていてもよい。さらに、カバーパネル110は、細い木枠に和紙を張った構造で形成されてもよい。
このように、本実施形態に係る空調機102は、筐体104の前面に設けられた空気吸込口106を覆うようにカバーパネル110が設けられ、そのカバーパネル110が空気吸込口106に流入する空気の流路を形成するように設けられることで、空気吸込口106が外観に表れず視認されないようにすることができ、空気吸込口106に空気を導入する開口部126を空調機102の前面上部側に設けることができる。このような構成により、空調機102の小型化を図ることができ、壁面に取り付けた場合でも圧迫感がないようにすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、第1実施形態に示す空調機102が用いられる放射空調装置100の一例を示す。以下の説明においては、第1実施形態と相違する部分を中心に説明する。
図4は放射空調装置100を天井側から見た平面図を示し、図5は放射空調装置100の模式的な断面図を示す。以下の説明ではこの両図面を参照して説明する。なお、放射空調装置100は壁面及び天井面に設置されるため、図4に示す構造は直接視認されるものではない。
放射空調装置100は、空調機102、断熱パネル154、放射パネル156を含む。空調機102は取付金具122によって壁202に取り付けられる。空調機102は、筐体104の前面に空気吸込口106が向けられ、上面(天井側)に送風口108が向けられている。筐体104の前面側に空気吸込口106を覆うようにカバーパネル110が取り付けられ、空調機102が壁202に設置されたとき、空気吸込口106が視認されないようにされている。
空調機102は壁202に取り付けられ、断熱パネル154は天井204に取り付けられる。断熱パネル154は、天井に取り付ける前は複数に分割されていてもよい。例えば、図4及び図5に示すように、空調機102の上側の第1断熱パネル154a、その前方の第2断熱パネル154b、さらにその前方の第3断熱パネル154cの3つに分割されていてもよい。
空調機102は天井204との間に所定の隙間が形成されるように壁202に取り付けられる。第1断熱パネル154aは空調機102と天井204との間の隙間に挿入され、先端が空調機102から前方に突出するように取り付けられる。この第1断熱パネル154aの位置を基準として第2断熱パネル154bが設けられ、さらに第3断熱パネル154cが設けられる。第1断熱パネル154aは空調機102と天井204との間に挿入された状態で保持され、第2断熱パネル154b及び第3断熱パネル154cは、あらかじめ天井に取り付けられた固定具152によって取り付けられる。固定具152は、金属製の枠であり、第1断熱パネル154aの先端に当接するように配置され、空調機102の前方の天井204に取り付けられる。第1断熱パネル154aの先端を基準として固定具152を取り付けることにより、第2断熱パネル154b及び第3断熱パネル154cの位置が、第1断熱パネル154aと整合し、連続する一つの断熱パネル154を形成するように組み立てることができる。
図5の挿入図に示すように、第1断熱パネル154aは天井204に当接する平板部15401aと、平板部の外周部を囲む側壁部15402aとで構成され、平板部と側壁とで囲まれた空間に送風口108からの空気が流れ込む構造を有している。第1断熱パネル154aの前方には側壁が設けられておらず、送風口108から吹き出された空気が前方に流れ出るようにされている。第2断熱パネル154b及び第3断熱パネル154cも同様に平板部と側壁部とで構成され、平板部の両側に側壁部が設けられ、第1断熱パネル154aに連接される平板部の前後には側壁が設けられない構造を有する。
断熱パネル154(第1断熱パネル154a、第2断熱パネル154b、第3断熱パネル154c)は、例えば、発泡ポリスチレン(発泡スチロール)、発泡ポリウレタン、樹脂、グラスウール、ロックウール、石膏などの断熱材料、又はこれらの断熱材料の複数種が組み合わされた断熱材を含むように構成される。断熱パネル154(第1断熱パネル154a、第2断熱パネル154b、第3断熱パネル154c)は天井面に取付けられた固定具152によって天井面に取付けられる。
放射パネル156は第2断熱パネル154b及び第3断熱パネル154cの全体を覆うように設けられる。放射パネル156は、例えば、布製であり、平板状に広がるようにフレームに張られた構造を有する。このような放射パネル156は、取付部材158a、158bによって固定具152に着脱可能に取り付けられる。
第1断熱パネル154a、第2断熱パネル154b、及び第3断熱パネル154cに設けられた側壁部と放射パネル156との間に送風口108から吹き出される空気の流路が形成される。第1断熱パネル154a、第2断熱パネル154b、及び第3断熱パネル154cに設けられた側壁部と放射パネル156との間を流れた空気は、そのまま第3断熱パネル154cの前方に流れ出る。放射空調装置100は、空調機102から送風される冷やされた空気又は暖められた空気をこの流路に流すことで、空気が持つ熱エネルギーを放射パネル156で赤外線に変換し、赤外線の効果により放射パネル156の下方に置かれた物体又は生体を直接冷暖房する。放射空調装置100は、冷やされた空気又は暖められた空気だけで直接室温を調整するのではなく、放射パネル156の作用によっても対象物を直接的に冷暖房するので、空調機102から送風される空気の風量は小さくても十分な空調効果を発揮することができる。したがって、空調機102の前面にカバーパネル110を設けても、空調機102の動作に影響を及ぼさないようにすることができる。
図4に示すように、放射パネル156は、カバーパネル110に対して平面視で少なくとも一部が重なるように配置される。また、図5に示すように、カバーパネル110によって形成される開口部126は放射パネル156に比較的近接して設けられる。第1実施形態でも説明したように、室内の空気は、冷やされた又は暖められた放射パネル156の近傍を通って空気吸込口106へ流入することから、空気吸込口106へ流入する空気を冷やし又は暖めることができる。さらに、放射パネル156に近接するカバーパネル110及び筐体104の一部は、放射パネル156の作用により冷暖房されるので間接的に空気吸込口106に流入する空気を冷やし又は暖めることができる。この場合、送風口108から吹き出される空気は放射パネル156によって遮られるので空気吸込口106へは直接流入せず、空気の循環の過剰な短絡(ショートサーキット)が生じないようにすることができる。この結果、熱交換器112の能力が一定の場合で比べると、送風口108から吹き出される空気の温度を冷房運転時はより低く、暖房運転時はより高くすることができる。すなわち、送風口108から吹き出される空気と室内の空気との温度差を大きく保つことができるので熱交換器112の小型化を図ることができる。このため、空調機102を壁に設置したときに、上方(天井側)から下方に突出する大きさを縮小することができ、圧迫感を抑制することができる。
100:放射空調装置、102:空調機、104:筐体、106:空気吸込口、107:エアフィルタ、108:送風口、110:カバーパネル、112:熱交換器、114:クロスフローファン、116:ドレンパン、118:ドレンチューブ、120:留具、1201:フック機構、1202:プッシュラッチ機構、122:取付金具、124:断熱材、124a:第1断熱材、124b:第2断熱材、126:開口部、128:流路、152:固定具、154:断熱パネル、154a:第1断熱パネル、154b:第2断熱パネル、154c:第3断熱パネル、15401a:平板部、15402a:側壁部、156:放射パネル、158:取付部材、158a:第1取付部材、158b:第2取付部材、202:壁、204:天井

Claims (10)

  1. 空気吸込口と送風口とを有する筐体と、
    前記空気吸込口と前記送風口との間に配置される熱交換器と、
    前記熱交換器と前記送風口との間に配置されるクロスフローファンと、
    カバーパネルと、を有し、
    前記空気吸込口が前記筐体の前面に配置され、前記送風口が前記筐体の上面に配置され、
    前記カバーパネルが前記空気吸込口の前面を覆い前記空気吸込口へ空気が流れる流路を形成するように前記筐体から離隔して配置されている、
    ことを特徴とする空調機。
  2. 前記カバーパネルの上端が、前記筐体から離れて空気が流入する開口部を形成し、前記カバーパネルの下端が前記筐体に接するように設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の空調機。
  3. 前記カバーパネルの上端が、前記開口部の間口を広げるように前方に湾曲している、請求項2に記載の空調機。
  4. 前記カバーパネルの上端が、前記筐体から20mm以上離隔して配置されている、請求項1又は2に記載の空調機。
  5. 前記カバーパネルが、前記空気吸込口の全体を覆い外観に表れないように取り付けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の空調機。
  6. 前記カバーパネルが、フック機構と、プッシュラッチ機構と、で前記筐体に取り付けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の空調機。
  7. 前記カバーパネルが、前記筐体に着脱可能に取り付けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空調機。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の空調機と、
    前記空調機の送風口の上方から前記筐体の前方に広がり、天井面に取り付けられる断熱パネルと、
    前記送風口から吹き出される空気の流路を形成するように、前記断熱パネルに対向し且つ離隔して配置される放射パネルと
    を有することを特徴とする放射空調装置。
  9. 前記空調機が、前記断熱パネルが取り付けられた天井面に隣接する壁面に取り付けられている、請求項8に記載の放射空調装置。
  10. 前記放射パネルは、平面視で前記カバーパネルの一部と重なる、請求項8又は9に記載の放射空調装置。
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