JP2023093819A - 観察方法、観察装置、及び、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】観察方法、観察装置、及びプログラムにおいて、ユーザによる観察対象の外周面の確認を容易にする。【解決手段】観察方法は、回転可能なステージ25に載置された観察対象Sを、ステージ25の回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、ステージ25の回転中心Cとは異なる方向から撮像する工程と、複数の位置で撮像された複数の画像(例えば撮像画像P1~P4)のそれぞれにおけるステージ25の回転角度を取得する工程と、複数の画像を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて表示部(例えば表示装置40)に表示させる工程とを含む。【選択図】図6

Description

本明細書の開示は、観察方法、観察装置、及びプログラムに関する。
従来、ヘッド傾斜機構に装着されたヘッド部が揺動軸を中心に揺動可能で、且つ、ステージが観察対象物を回転させる拡大観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、撮像部が、所定の速度で回転する円柱状の検査対象の側面の一次元画像を繰り返し撮像し、制御部が、これらの一次元画像を合成して、検査対象の一周分の側面展開画像(検査画像)を多値画像のまま作成する欠陥検査装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015-127777号公報 特許第6595800号公報
ところで、観察対象を撮像する撮像部を有するヘッドがチルト可能である場合、観察対象の外周面を観察することができる。更に、観察対象が載置されるステージが回転可能である場合、観察対象の外周面の任意の位置を観察することができる。これにより、例えば、円筒形状などの転がりやすい観察対象について、横に寝かせてV字状のブロックなどで保持しなくとも観察対象の外周面の任意の位置を観察することができる。そのため、ヘッドのストロークがブロック分短くなるのを回避することができる。
しかしながら、観察対象の外周面の任意の位置の画像が表示部に表示される場合、ユーザは、観察対象の外周面から不具合箇所を探すときなどには、複数回に分けて画像の確認を行うことになる。そのため、観察対象の外周面を直観的に把握することができない。
なお、観察対象の外周面が曲面である場合には、表示部の表示面が平面形状を成すため、観察対象の外周面を直観的に把握することが特に困難である。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、ユーザによる観察対象の外周面の確認を容易にすることができる観察方法、観察装置、及びプログラムを提供することである。
1つの態様では、観察方法は、回転可能なステージに載置された観察対象を、前記ステージの回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、前記ステージの回転中心とは異なる方向から撮像する工程と、前記複数の位置で撮像された複数の画像のそれぞれにおける前記ステージの回転角度を取得する工程と、前記複数の画像を、対応する前記ステージの回転角度と関連づけて表示部に表示させる工程とを含む。
他の1つの態様では、観察装置は、観察対象が載置される回転可能なステージと、前記ステージの回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、前記ステージの回転中心とは異なる方向から前記観察対象を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された前記観察対象の画像を表示する表示部と、前記複数の位置で撮像された複数の画像のそれぞれにおける前記ステージの回転角度を検出する回転角度検出部と、前記複数の画像を、対応する前記ステージの回転角度と関連づけて前記表示部に表示させる制御部とを備える。
他の1つの態様では、プログラムは、回転可能なステージに載置された観察対象を、前記ステージの回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、前記ステージの回転中心とは異なる方向から撮像した画像を取得する機能と、前記複数の位置で撮像された複数の画像のそれぞれにおける前記ステージの回転角度を取得する機能と、前記複数の画像を、対応する前記ステージの回転角度と関連づけて表示部に表示させる機能とをコンピュータに実行させる。
前記態様によれば、ユーザによる観察対象の外周面の確認を容易にすることができる。
一実施の形態に係る観察装置の構成を示す右側面図である。 一実施の形態に係る観察装置の一部を示す右側面図である。 一実施の形態に係る観察装置の一部を示す正面図である。 一実施の形態におけるXYステージ及び回転ステージを示す正面図である。 一実施の形態における表示画面を示す図である。 一実施の形態に係る観察方法を説明するためのフローチャートである。 一実施の形態における撮像画像及び貼り合わせ画像を説明するための説明図である。 一実施の形態における表示画面の表示内容の一例を示す図である。 一実施の形態における観察対象の撮像を説明するための平面図である。 一実施の形態における観察対象の形状を説明するための平面図である。 一実施の形態における観察対象の形状及び撮像方法を説明するための平面図である。 一実施の形態における観察対象の撮像方法を説明するための平面図である。 一実施の形態における合焦位置の判別を説明するためのコントラストとZ位置との関係を示す図である。 コンピュータのハードウェア構成を例示した図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、観察方法、観察装置、及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施の形態に係る観察装置10の構成を示す右側面図である。
なお、図1並びに後述する図2~図4及び図9~図12に示すX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、例えば、X軸方向及びY軸方向が互いに直交する水平方向であり、Z軸方向が鉛直方向である。
図1に示す観察装置10は、顕微鏡20と、顕微鏡20を制御する制御装置30と、表示装置40と、入力装置50とを備える。なお、顕微鏡20が、表示部(表示装置40)及び制御部(制御装置30)を備えるデジタルマイクロスコープなどである場合には、顕微鏡20自体が観察装置として機能することができる。
顕微鏡20は、ヘッド21と、光源22と、観察光学系23と、チルト部24と、ステージ25と、フレーム26と、デジタルカメラ27と、操作部28とを有する。光源22及びデジタルカメラ27は、ハーフミラー、ダイクロイックミラー、偏光ビームスプリッタなどの光路分割素子(スプリッタ)とともにヘッド21内に設けられている。スプリッタで分岐した光路の一方に光源22が配置され、他方にデジタルカメラ27が配置される。
ヘッド21は、チルト部24を介してフレーム26に保持されている。ヘッド21は、観察対象(試料)Sと観察光学系23との間の距離を変更する焦準部の一例であり、チルト部24に保持された状態で対物レンズ231の光軸(図3に示す観察光軸A)と平行に移動可能である。また、ヘッド21は、フレーム26によって保持されたチルト部24とともに、図2に示す回転軸部241を中心(Y軸方向)として、図3に示すように回転(チルト)する。回転軸部241の中心は、ステージ25又は観察対象Sの上面又はその近傍を通って延び、ユーセントリック観察を行うことができるとよい。なお、回転軸部241は、フレーム26に固定され、チルト部24のベアリングによって保持されているとよい。また、回転軸部241は、フレーム26に設けられたスケールの位置情報を読み出すスケールヘッドを有するとよい。このスケールヘッドは、フレーム26のスケールの位置情報を読み出すことによって回転軸部241の回転角度を検出する。なお、スケールヘッドは、例えば、ロータリーエンコーダであることが望ましい。このように、顕微鏡20には、スケールヘッド(ロータリーエンコーダ)が設けられていることによってヘッド21(及びチルト部24)の傾き角度を検出する傾き角度検出部が設けられているといえる。
ヘッド21の観察光軸A方向(図3参照)の移動は、例えば、手動で行われるが、制御装置30によって制御されてもよい。ヘッド21が観察光軸A方向に移動する際には、制御装置30は、例えば、チルト部24のZ軸保持部242のリニアスケールの位置情報をヘッド21に固定されたスケールヘッドで読み出すことでヘッド21の観察光軸A方向(Z軸方向)の位置を検出する。なお、ヘッド21の移動方向である観察光軸A方向は、ヘッド21が正立状態ではZ軸方向(鉛直方向)であるが、ヘッド21がチルトした状態では、Z軸方向に対して傾斜した方向となる。
ヘッド21のチルトは、ユーザによって手動で行われる。ヘッド21のチルト角度は、例えば、正立状態からプラスマイナス90°の範囲である。
光源22は、落射照明用の光源であり、例えば、白色LEDである。光源22は、キセノンランプ、ハロゲンランプなどの他の光源であってもよい。光源22から出射された照明光は、照明レンズでコリメートされる。コリメートされた照明光は、スプリッタで反射し、対物レンズ231を介してステージ25に配置された観察対象Sに照射される。
観察光学系23は、照明光が照射された観察対象Sの光学像をデジタルカメラ27へ投影する。観察光学系23は、例えば、対物レンズ231と結像レンズとを含んでいる。対物レンズ231は、レボルバで切り替え可能である。複数の異なる倍率の対物レンズがレボルバに装着されてもよく、ユーザの選択に応じて複数の対物レンズの中から任意の対物レンズが観察光軸A上に配置されてもよい。
デジタルカメラ27は、観察対象Sを撮像する撮像部の一例である。デジタルカメラ27は、イメージセンサ271を含む。このイメージセンサ271は、例えば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどの撮像素子である。デジタルカメラ27は、観察対象を撮像し、観察対象Sの画像を制御装置30へ出力する。これにより、制御装置30は、撮像された画像を取得する取得部として機能する。
観察対象Sが載置されるステージ25は、XYステージ251と回転ステージ252と、Zステージ253とを含む。
図4に示すように、XYステージ251は、X軸可動機構251xと、Y軸可動機構251yとを含む。X軸可動機構251xは、観察対象Sの載置プレートをX軸方向に移動させるボールネジ251xaなどの送り機構と、スケール251xb・スケールヘッド251xcなどのX座標検出機構と、モータ251xdなどのアクチュエータと、手動操作のためのハンドル251xeと、X軸可動機構251xを固定するための図示しないネジとの連結部分251xfとを含む。Y軸可動機構251yも、手動操作のためのハンドル251yaのみ図示するが、観察対象Sの載置プレートをY軸方向に移動させるボールネジなどの送り機構と、スケール・スケールヘッドなどのY座標検出機構と、モータなどのアクチュエータとを含む。
XYステージ251は、例えば、電動ステージであり、制御装置30によってXY方向の位置が制御される。XYステージ251は、回転ステージ252上に設けられる。なお、図4の例では、X軸可動機構251x及びY軸可動機構251yのそれぞれにモータ251xd及びハンドル251xe,251yaが配置されているため、電動及び手動の両方による移動が可能となるが、モータ251xdとハンドル251xe,251yaとのうち一方が省略され、電動及び手動のうちの一方による移動のみが可能であってもよい。
回転ステージ252は、図3に示すように鉛直方向に延びる回転中心Cを中心としてXYステージ251を回転させることによって、観察対象Sを回転させる。回転ステージ252の回転中心Cは、正立状態のヘッド21の観察光軸Aに一致する。回転ステージ252は、ステージ25の回転角度を検出する例えばスケール・スケールヘッド(例えば、ロータリーエンコーダ)を有することによって、ステージ25の回転角度を検出する回転角度検出部の一例として機能する。また、回転ステージ252は、モータなどのアクチュエータを含む。なお、ステージ25の回転角度を検出する回転角度検出部は、ロータリーエンコーダ、磁気センサなどの回転角度を直接的に検出する部材であってもよいし、制御装置30がステッピングモータのステップ数をカウントしたりステージ25上のマーク(指標:例えば1本線)の向きを検出したりする場合などには、制御装置30であってもよい。
Zステージ253は、観察対象Sと観察光学系23との間の距離を変更する焦準部の一例である。Zステージ253は、例えば、電動ステージ又は手動ステージであり、手動の場合には図示しないハンドルで鉛直方向(Z方向)の位置を調整可能である。なお、XYステージ251、回転ステージ252、及びZステージ253は、この例に限らず、それぞれ電動ステージであっても手動ステージであってもよい。
図1に示す操作部28は、顕微鏡20の動作などに関するユーザの各種操作情報の入力を受け付け、この入力情報を後述する制御装置30に送る。例えば、操作部28は、ステージ25やヘッド21を操作するための、ハンドル、スイッチ、ボタン、マウス、キーボード、ジョイスティック、ダイアル、タッチパネルなどの少なくとも1つを有するとよい。
制御装置30は、顕微鏡20を制御する装置であり、観察装置10の制御部の一例である。制御装置30は、複数の装置により構成されてもよい。制御装置30は、例えば、主に顕微鏡20の電動部の動作制御を担う顕微鏡コントローラと、主に顕微鏡20で取得した画像に対する画像処理を担う汎用コンピュータと、を含んでもよい。
表示装置40は、観察装置10の表示部の一例であり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの任意のディスプレイである。
表示装置40は、例えば、図5に示す表示画面41を表示する。この表示画面41の表示内容については後述するが、表示画面41は、撮像ボタン(画像取得ボタン)や画像の保存ボタンなどの複数の操作ボタン41a、取得した画像を表示するプレビュー表示部41b、現在の観察領域を表示するライブ画像表示部41c、取得した画像を貼り合わせたマップ画像を表示するマップ画像表示部41dなどを有するとよい。なお、操作ボタン41aは、表示画面41による表示領域に設けられ、タッチパネルの操作や入力装置50を用いたカーソル操作などによって選択されるが、表示領域以外の領域に設けられて押下されるものであってもよい。また、操作ボタン41aが省略され、顕微鏡20の操作部28、入力装置50などにおいて、操作ボタン41aを用いた操作と同様の操作が行われてもよい。
入力装置50は、キーボード、マウス、タッチパッド、ジョイスティックなどの任意の入力装置である。
次に、図6を参照しながら、本実施の形態に係る観察方法について説明する。
まず、制御装置30は、外周観察モードの設定を受け付ける(ステップS1)。この外周観察モードは、後述するが、ステージ25の回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、ヘッド21がチルトした状態(ヘッド21の観察光軸Aがステージ25の回転中心Cとは平行ではない状態)で撮像された複数の画像を、ステージ25の回転角度と関連づけて表示装置40に表示させるモード(後述するプレビュー画像表示工程S11などの表示を行うモード)である。
外周観察モードの設定は、例えば、表示画面41の操作ボタン41aの設定ボタンを選択するユーザによる手動操作に基づいて行われてもよい。また、外周観察モードの設定は、例えば、ヘッド21がチルト(後述するステップS4のように、ヘッド21の観察光軸Aがステージ25の回転中心Cに対してチルト)し、閾値(例えば90°)以上傾いた場合、ヘッド21がチルトし且つステージ25(回転ステージ252)が回転した場合、観察対象Sが曲面を有することが検出された場合(例えば、ヘッド21がチルトした状態で)、3Dモデル作成時などに観察対象Sの高さが閾値以上であることが検出された場合、ヘッド21が正立状態でデジタルカメラ27を用いて観察対象Sの周縁が円形(真円形及び楕円形を含む)であると判定された場合、または観察対象Sの中心とステージ25の回転中心Cとが一致する場合などのうちのいずれかの条件又は2つ以上の条件を満たす場合に、自動で設定されるか或いは実行設定を促すようにユーザに報知するとよい。なお、ユーザへの報知は、例えば、表示装置40による表示、図示しない音声出力部による音声出力などにより行われるとよい。
次に、制御装置30は、顕微鏡20が正立状態であるか、すなわち、ステージ25の回転中心Cに対するヘッド21の観察光軸Aの傾きが0°であるかを判別し、正立状態でなければ、ユーザによる手動で顕微鏡20を正立状態とするようにユーザに報知する(ステップS2)。また、制御装置30は、デジタルカメラ27により撮像された画像に基づいて、観察対象Sの周縁の形状を識別したり3Dモデル作成時に観察対象Sの高さを識別したりする。制御装置30がこれらの識別を行わない場合などには、ステップS2の工程は省略可能である。
次に、制御装置30は、観察対象Sの中心とステージ25の回転中心Cとを一致させるようにユーザに報知する(ステップS3)。観察対象Sの中心とステージ25の回転中心Cとを一致させるように報知されたユーザは、例えば、ステージ25上に付された「+」のマーク、グリッド線や補助線などに基づいて、観察対象Sを移動させるとよい。なお、制御装置30の制御によってステージ25のXYステージ251をXY方向に移動させて、観察対象Sの中心とステージ25の回転中心Cとを一致させてもよい。
次に、制御装置30は、ヘッド21がチルトしていなければ、ユーザによる手動でヘッド21をチルト(ここでは90°)させるように、すなわち、ステージ25の回転中心Cに対してヘッド21の観察光軸Aを傾けるように、ユーザに報知する(ステップS3)。また、制御装置30は、例えば回転軸部241のスケールヘッドが検出した観察光軸A(ヘッド21)の傾き角度を取得する。
制御装置30は、ヘッド21がチルトした状態で、デジタルカメラ27から取得される画像に基づいて、観察対象Sの被撮像部分の少なくとも一部(例えば、角柱形状であれば面であるが、円柱形状であれば面の一部)に対して観察光軸Aが垂直であるかを判定する(ステップS5)。
例えば、観察対象Sの形状が、頂点が上端に位置する円錐形状である場合にヘッド21が90°チルトしているときなどには、制御装置30は、観察対象Sの被撮像部分に観察光軸Aが垂直でないと判定する(ステップS5:NO)。この場合、上述のステップS4の処理に戻るが、制御装置30は、デジタルカメラ27により撮像された画像に基づいて、被撮像部分に観察光軸Aが垂直となる観察光軸Aの傾き角度をユーザに報知するとよい。観察対象Sの被撮像部分に観察光軸Aが垂直であるか否かは、撮像された画像中のある領域内に基づいて判定されてもいいし、閾値を設けて垂直からのズレがあってもズレが閾値の範囲内であれば垂直である(ステップS5:YES)とみなしてS6に進むことしてもいい。
例えば、観察対象SがステージXY平面に対して鉛直方向に延びる中心軸を有する円柱形状を呈する場合にヘッド21が90°チルトしているときなどには、制御装置30は、デジタルカメラ27により撮像された画像に基づいて、観察対象Sの被撮像部分に観察光軸Aが垂直であると判定する(ステップS5:YES)。
この場合、制御装置30は、ヘッド21が合焦位置にあるかを判定する(ステップS6)。例えば、制御装置30は、ある画素(エリア)のコントラスト値を見て、図13に示すZ位置(観察光軸A方向の位置)が異なる複数の位置(例えば、位置1、位置2、位置3、及び位置4)のうち最もコントラスト値の高いピーク値におけるZ位置(位置3)を合焦位置と判別することができる。これを全て又は一部(例えば注目領域のみ)の画素(エリア)で実施し、ヘッド21をZ位置に動かすことによって、公知の方法により全焦点画像や3D画像を生成することができる。このように全焦点画像や3D画像を生成する場合には、観察対象Sの外周面の粗さ測定を行ってもよい。なお、ヘッド21が合焦位置にあるかの判定工程(ステップS6)及び後述する焦点位置調整工程(ステップS7)は、正立状態のヘッド21において事前に観察対象Sの周縁形状が真円形状であることが判別されている場合などには省略可能である。一方、観察対象Sが楕円柱形状である場合などには、ステージ25の回転角度ごとにヘッド21が合焦位置にあるかの判定工程(ステップS6)を行うとよい。
ヘッド21が合焦位置になければ(ステップ6:NO)、制御装置30は、ヘッド21をチルト部24に対して観察光軸A方向に移動させるか、或いはステージ25により観察対象Sを移動させることによって、合焦位置に合わせる(ステップS7)。
ヘッド21が合焦位置にある場合(ステップ6:YES)又はヘッド21を合焦位置に合わせた後(ステップS7)、制御装置30は、デジタルカメラ27によって撮像された画像を取得する(ステップS8)。また、制御装置30は、撮像された画像のそれぞれにおける取得時のステージ25の回転角度を取得し、記憶する。
なお、図9に示す観察対象Sとは異なり、図10に示すように外周面に凹凸を有する円柱形状の観察対象S-1の場合、正立状態の段階のヘッド21によって、3点の座標から仮想真円を描き(破線)この仮想真円を基準として、凹凸を判別することができる。少なくともこの凹凸部分を撮像する場合には、ステージ25の回転角度が同一の位置で観察対象S-1を焦点が異なるようにデジタルカメラ27によって複数回撮像してもよい。この場合、同一の位置で撮像された観察対象Sの焦点が異なる画像を合成した合成画像(全焦点画像)を用いて、後述するように複数の画像を配列して或いは貼り合わせて、表示装置40に表示するとよい。
また、図11に示す観察対象S-2のように、外周面の一部のみに凹凸部(図11では凸部)が設けられている場合、この凹凸部のみで複数回の撮像(例えば、図12に示す縦線で示す3箇所)を行って合成画像を作成し、他の部分(例えば、凹凸が無い領域又は凹凸高さ(凹部と凸部との高さの差)が規定の閾値以下の領域)のみが撮像対象となる場合には、ステージ25の回転角度が同一の位置で観察対象Sの撮像を1回のみ行ってもよい。
デジタルカメラ27による撮像は、手動の操作によって或いは自動で行われる。手動の操作により撮像を行う場合には、制御装置30は、撮像する際に推奨されるステージ25の回転角度(例えば、0°、90°、180°、及び270°)をユーザに報知してもよい。また、自動で撮像を行う場合には、制御装置30は、ステージ25が予め定められた回転角度に手動で又は自動で回転したときに或いはステージ25が手動又は自動で回転している期間中の所定の時間ごとに、観察対象Sを自動で撮像するようにデジタルカメラ27を制御する。デジタルカメラ27による撮像時には、ステージ25の回転を一時的にロックするとよい。なお、制御装置30は、上述のステップ2の工程において観察対象Sの周縁の形状を識別できていれば、この周縁の形状に基づいて撮像時のステージ25の回転角度を決定することができる。一例ではあるが、観察対象Sが鉛直方向に延びる中心軸を有する円柱形状を呈し、観察対象Sの側面全周を撮像する場合、撮像時のステージ25の回転角度を0°、90°、180°、及び270°のように等間隔で設定するとよい。一方、観察対象Sの一部の注目領域のみを撮像する場合、ステージ25の回転角度を、注目領域に対応する1つ又は複数の回転角度を設定するとよい。なお、観察対象Sが直径の小さい円柱形状を呈する場合には、観察対象Sの被撮像部分が外周面の半分近くとなることもあり、被撮像部分の全体は観察光軸Aには直交しない。そのため、ステージ25の回転角度が上述の90°よりも短い間隔となるように撮像が行われてもよい。また、観察対象Sが鉛直方向に延びる中心軸を有する正三角柱形状を呈する場合、撮像時のステージ25の回転角度を、観察光軸Aが観察対象Sのある一面に直交するステージ回転角度を0°として120度ごとに0°、120°、及び240°に設定すると側面全面が撮像でき貼り合わせ画像の作成なども行える。推奨されるステージの回転角度は観察対象Sの形状に合わせて適宜設定されるとよい。但し、ユーザの所望の回転角度で撮像が行われてもよい。
制御装置30は、ステージ25が目標のすべての回転角度における撮像が行われたかを判定し(ステップS9)、撮像が途中であれば(ステップS9:NO)、ステージ25を次の回転角度に回転させ(ステップS10)、ステップS6の工程に戻る。なお、デジタルカメラ27は、上述のように正立状態のヘッド21において識別された観察対象Sの周縁の形状に基づいて、同一焦点で観察対象Sを撮像してもよいため(例えば円柱など)、この場合には、ステップS6の焦点調整を省略し、デジタルカメラ27による撮像処理(ステップS8)に進む。
撮像が終了であれば(ステップS9:YES)、制御装置30は、デジタルカメラ27によって撮像された画像を表示装置40に表示させる(ステップS11)。この画像表示工程(ステップS11)は、撮像終了より前に行われてもよい。なお、撮像の終了は、ユーザが決定する任意のタイミング(例えば、操作ボタン41aのプレビュー画像表示ボタンが選択されたタイミングや撮像終了の入力があったタイミングなど)に基づいて判別されてもよい。
ここで、図7に示すように、ステージ25の回転角度が0°、90°、180°、及び270°のときに円柱形状の観察対象Sの全周に亘って撮像が行われる場合を例に説明する。この観察対象Sには、外周面にA~Hの8文字がそれぞれ45°ごとに印刷されている。ステージ25の回転角度が0°の撮像画像P1はABCDの4文字が表れた画像であり、90°の撮像画像P2はCDEFの4文字が表れた画像であり、180°の撮像画像P3はEFGHの4文字が表れた画像であり、270°の撮像画像P4はGHABの4文字が表れた画像である。
制御装置30は、図8に示す表示画面41のプレビュー表示部41bに各画像P1~P4を表示させる(ステップS11)。表示された各画像P1~P4は、自動で保存されてもよいが、例えば、プレビュー表示部41bにおいて、タッチパネルの操作やカーソル操作などによって「レ」のチェックを入れて選択された1枚以上の撮像画像P1,P2について、操作ボタン41aの保存ボタンが選択されると、保存されてもよい。この場合、撮像画像P1,P2は、ステージ25の回転角度、ヘッド21の傾き角度などの情報とともに保存されるとよい。
なお、図7及び図8に示すように、複数の撮像画像P1~P4が左から0°、90°、180°、270°の順に表示される場合、複数の撮像画像P1~P4のそれぞれに含まれる観察対象Sの被撮像部分の位置関係に合わせて、複数の撮像画像P1~P4を配列して表示装置40(表示画面41)に表示させているといえる。制御装置30は、複数の撮像画像P1~P4を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて表示装置40に表示させている。また、スケールバーのようなステージ25の回転角度を表す指標を表示し、取得した角度に対応するスケールバー位置に撮像画像P1~P4を表示、または指標が選択された際に撮像画像P1~P4を表示させてもよい。なお、制御装置30は、撮像画像P1~P4内に又は撮像画像P1~P4の周囲に、対応するステージ25の回転角度を表示させてもよい。この場合、観察対象Sの被撮像部分の位置関係に合わせて複数の撮像画像P1~P4が配列されていなくとも、制御装置30は、複数の撮像画像P1~P4を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて表示装置40に表示させているといえる。このように、本実施の形態では、複数の撮像画像P1~P4を、撮影した時間順に並べるのではなく、ステージ25の回転角度と関連づけて表示装置40に表示することによって、画像間の位置関係を直感的に把握することができる。
また、制御装置30は、例えば、操作ボタン41aの貼り合わせボタンを選択されることに基づき、複数の撮像画像P1~P4のそれぞれに含まれる観察対象Sの被撮像部分の位置関係に合わせて、図7に示すように複数の撮像画像P1~P4を貼り合わせた貼り合わせ画像P10を表示装置40(表示画面41)に表示させてもよい。これによっても、制御装置30は、複数の撮像画像P1~P4を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて表示装置40に表示させているといえる。
制御装置30は、複数の撮像画像P1~P4を貼り合わせる場合には、例えば、ステージ25の座標や、ステージ25の回転角度、ヘッド21のZ位置座標などを用いて、例えば画像マッチングにより貼り合わせ画像P10を作成するとよい。
制御装置30は、例えば、操作ボタン41aの輝度調整ボタンを選択されたことに基づいて、複数の撮像画像P1~P4の貼り合わせによる重複部分の輝度値を調整した貼り合わせ画像P10を作成するとよい。例えば、撮像画像P1の右端が輝度値20%で、この撮像画像P1の右端に重複する撮像画像P2の中央部分が輝度値80%であれば、平均化して輝度値50%に調整してもよいし、明るい方を選択して輝度値80%に調整してもよいし、或いは、所定の輝度値(例えば、常に50%)に調整してもよい。また、重複部分の輝度値は、正立状態のヘッド21によって識別された観察対象Sの周縁形状に基づいて調整されてもよい。ここで、貼り合わせ画像P10は、撮像画像P1~P4が個別に配列される場合とは異なり、ステージ25の回転角度が異なる複数の画像の重複部分を省略することができるため、例えば、ステージ25の回転角度が10°、15°などの短い間隔で観察対象Sの撮像を行うともよい。また、貼り合わせ画像P10は、観察対象Sが円錐形状を呈し、撮像された各画像に観察対象Sの頂点が含まれている場合などには、頂点が一致する展開図のように貼り合わせ画像であるとよい。
図8に示すように、貼り合わせ画像P10は、マップ画像表示部41dに表示される。制御装置30は、この貼り合わせ画像P10のみならず、この貼り合わせ画像P10のうちタッチパネルの操作やカーソル操作などによって任意に選択された選択領域41eを拡大した拡大画像P20を表示装置40(ライブ画像表示部41c)に表示させるとよい。
なお、撮像画像P1~P4を配列して表示装置40に表示する場合も、貼り合わせ画像P10を表示装置40に表示する場合も、ステージ25の回転角度が異なる複数の画像のみならず、ステージ25のZ軸方向の位置が異なる複数の画像も用いて表示を行ってもよい。一例ではあるが、ステージ25のZ軸方向の位置が共通でステージ25の回転角度が異なる複数の画像を左右方向に並べ、ステージ25の回転角度が共通の画像の上下にステージ25のZ軸方向の位置が異なる画像をZ軸方向の位置とステージ25の回転角度を対応付けて画面上に並べて、または貼り合わせて表示してもよい。
図14は、上述した実施の形態に係る、制御装置30を実現するためのコンピュータ100のハードウェア構成を例示した図である。
図14に示すように、コンピュータ100は、ハードウェア構成として、プロセッサ101、メモリ102、記憶装置103、読取装置104、通信インタフェース106、及び入出力インタフェース107を備える。なお、プロセッサ101、メモリ102、記憶装置103、読取装置104、通信インタフェース106、及び入出力インタフェース107は、例えば、バス108を介して互いに接続されている。
プロセッサ101は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、記憶装置103に格納されているプログラムを読み出して実行することで、観察装置10の制御部として動作する。
メモリ102は、例えば、半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んでいてよい。記憶装置103は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、または外部記憶装置である。
読取装置104は、例えば、プロセッサ101の指示に従って着脱可能記憶媒体105にアクセスする。着脱可能記憶媒体105は、例えば、半導体デバイス、磁気的作用により情報が入出力される媒体、光学的作用により情報が入出力される媒体などにより実現される。なお、半導体デバイスは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリである。また、磁気的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、磁気ディスクである。光学的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc等(Blu-rayは登録商標)である。
通信インタフェース106は、例えば、プロセッサ101の指示に従って、他の装置と通信する。入出力インタフェース107は、例えば、入力装置および出力装置との間のインタフェースである。入力装置は、例えば、ユーザからの指示を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネルなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレイなどの表示装置、およびスピーカなどの音声装置である。
プロセッサ101が実行するプログラムは、例えば、下記の形態でコンピュータ100に提供される。
(1)記憶装置103に予めインストールされている。
(2)着脱可能記憶媒体105により提供される。
(3)プログラムサーバなどのサーバから提供される。
なお、図14を参照して述べた、制御装置30を実現するためのコンピュータ100のハードウェア構成は例示であり、実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の構成の一部が、削除されてもよく、また、新たな構成が追加されてもよい。また、別の実施の形態では、例えば、上述の算出部42の一部または全部の機能がFPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-Chip)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、およびPLD(Programmable Logic Device)などによるハードウェアとして実装されてもよい。即ち、制御装置30に含まれる任意の電気回路が上述した内部予測処理を行ってもよい。
以上説明した本実施の形態では、例えば観察装置10によって行われる観察方法は、回転可能なステージ25に載置された観察対象Sを、ステージ25の回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、ステージ25の回転中心Cとは異なる方向から撮像する工程と、複数の位置で撮像された複数の画像(撮像画像P1~P4)のそれぞれにおけるステージ25の回転角度を取得する工程と、複数の画像を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて、例えば、撮像画像P1~P4或いは貼り合わせ画像P10として、表示部の一例である表示装置40に表示させる工程とを含む。
他の観点では、観察装置10は、観察対象Sが載置される回転可能なステージ25と、このステージ25の回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、ステージ25の回転中心Cとは異なる方向から観察対象Sを撮像する撮像部の一例であるデジタルカメラ27と、このデジタルカメラ27によって撮像された観察対象Sの画像を表示する表示部の一例である表示装置40と、ステージ25の回転角度が異なる複数の位置で撮像された複数の画像(撮像画像P1~P4)のそれぞれにおけるステージ25の回転角度を検出する回転角度検出部(例えば、回転ステージ252)と、複数の画像を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて表示装置40に表示させる制御部の一例である制御装置30とを備える。
また、他の観点では、プログラムは、回転可能なステージ25に載置された観察対象Sを、ステージ25の回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、ステージ25の回転中心Cとは異なる方向から撮像した画像を取得する機能と、複数の位置で撮像された複数の画像(撮像画像P1~P4)のそれぞれにおけるステージ25の回転角度を取得する機能と、複数の画像を、対応するステージ25の回転角度と関連づけて表示部の一例である表示装置40に表示させる機能とをコンピュータ100(例えば制御装置30)に実行させる。
これらによって、ステージ25の回転角度と関連づいた、ステージ25の回転角度が異なる複数の画像が表示装置40に表示されるため、ユーザは、特に低倍領域の観察対象Sの外周面を直観的に把握しながら、欠陥や不具合などを確認することができる。よって、本実施の形態によれば、ユーザによる観察対象Sの外周面の確認を容易にすることができる。
また、本実施の形態では、複数の画像を表示させる工程では、複数の画像のそれぞれに含まれる観察対象Sの被撮像部分の位置関係に合わせて、複数の画像を配列して表示装置40に表示させる(例えば、図8のプレビュー表示部41b)。これにより、各画像内の被撮像対象の位置関係をユーザが把握しやすくなる。
また、本実施の形態では、複数の画像を表示させる工程では、複数の画像のそれぞれに含まれる観察対象Sの被撮像部分の位置関係に合わせて、複数の画像を貼り合わせた貼り合わせ画像P10(図8のマップ画像表示部41d参照)を表示装置40に表示させる。これにより、ユーザは、各画像に表れる観察対象Sを一体に捉えることができる。
また、本実施の形態では、複数の画像を表示させる工程では、貼り合わせ画像P10と、この貼り合わせ画像P10のうち任意に選択される選択領域41eを拡大した拡大画像P20(図8のライブ画像表示部41c参照)とを表示装置40に表示させる。これにより、ユーザは、各画像に表れる観察対象Sを一体に捉えながら、観察対象Sの細部を確認することができる。
また、本実施の形態では、複数の画像を表示させる工程では、複数の画像の貼り合わせによる重複部分の輝度値を調整して表示装置40に表示させる。これにより、貼り合わせ画像P10をユーザに確認させやすくすることができる。
また、本実施の形態では、観察方法は、所定の条件を満たす場合に複数の画像を表示させる工程(例えば、図6のプレビュー画像表示工程S11)を実行するか又はこの工程の実行設定を促すようにユーザに報知する。所定の条件を満たす場合は、例えば、観察対象Sを撮像する撮像部の一例であるデジタルカメラ27を有するヘッド21の観察光軸Aがステージ25の回転中心Cに対して閾値以上傾いた場合、ヘッド21の観察光軸Aがステージ25の回転中心Cに対して傾き、且つ、ステージ25が回転した場合、観察光軸Aがステージ25の回転中心Cに対して傾いた状態でヘッド21がデジタルカメラ27を用いて観察対象Sが曲面を有することを検出した場合、デジタルカメラ27を用いて観察対象Sの高さが閾値以上であることを検出した場合、或いは、ヘッド21の観察光軸Aがステージ25の回転中心Cと平行な状態でデジタルカメラ27を用いて観察対象Sの周縁が円形であると判定し、且つ、観察対象Sの中心とステージの回転中心Cとが一致する場合などである。これにより、ユーザは、ヘッド21をチルトさせたときなどの所定の条件を満たす場合に、操作ボタン41aのプレビュー画像表示ボタンを選択するなどの操作を意識的に行わなくとも、ステージ25の回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで撮像され、ステージ25の回転角度と関連づいた画像を表示装置40において確認することができる。
また、本実施の形態では、観察対象Sを撮像する工程では、ステージ25が予め定められた回転角度に回転したときに自動で観察対象Sを撮像する。これにより、ユーザがステージ25を手動で回転させる際に所定の回転角度で止める作業や、操作ボタン41aの撮像ボタンなどで撮像実行の操作を行う作業などを省略することができるため、ユーザの利便性が向上する。
また、本実施の形態では、観察対象Sを撮像する工程では、観察対象Sの全周に亘って観察対象Sを撮像する。これにより、ユーザは、観察対象Sの外周面の全体を確認することができる。
また、本実施の形態では、観察対象Sを撮像する工程では、ヘッド21の観察光軸Aが観察対象Sの被撮像部分の少なくとも一部に垂直である場合に、観察対象Sを撮像する。これにより、ヘッド21のチルトが観察対象S(被撮像部分)の形状に合っていない状態で観察対象Sが撮像されるのを防止することができる。
また、本実施の形態では、観察対象Sを撮像する工程では、ステージ25の回転角度が同一の少なくとも1つの位置で観察対象Sを焦点が異なるように複数回撮像し、複数の画像を表示させる工程では、同一の位置で撮像された全焦点画像を用いて複数の画像を表示装置40に表示させる。これにより、観察対象Sが外周面に凹凸を有する場合や、外周面が曲面である場合などでも、ユーザが、各画像に表れる観察対象Sを確認しやすくすることができる。
また、本実施の形態では、観察対象Sを撮像する工程では、ヘッド21の観察光軸Aがステージ25の回転中心Cと平行な状態でデジタルカメラ27を用いて判定された観察対象Sの周縁の形状に基づく同一焦点で例えば円柱形状の観察対象Sを撮像する。これにより、ステージ25の回転角度ごとの観察対象Sの撮像時の焦点合わせの処理を簡略化又は省略することができる。
上述した本実施の形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものである。そのため、本発明は、本実施の形態に限定されるものではなく、本実施の形態を変形した変形形態および上述した実施の形態に代替する代替形態を包含し得る。つまり、本実施の形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形することが可能である。また、本実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、新たな実施の形態を実施することができる。また、本実施の形態に示される構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよく、または本実施の形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加してもよい。さらに、各実施の形態に示す処理手順は、矛盾しない限り順序を入れ替えて行われてもよい。即ち、本発明の観察方法、観察装置、及びプログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
10 観察装置
20 顕微鏡
21 ヘッド
22 光源
23 観察光学系
231 対物レンズ
24 チルト部
241 回転軸部
242 Z軸保持部
25 ステージ
251 XYステージ
251x X軸可動機構
251xa ボールネジ
251xb スケール
251xc スケールヘッド
251xd モータ
251xe ハンドル
251xf 連結部分
251y Y軸可動機構
251ya ハンドル
252 回転ステージ
253 Zステージ
26 フレーム
27 デジタルカメラ
271 イメージセンサ
28 操作部
30 制御装置
40 表示装置
41 表示画面
41a 操作ボタン
41b プレビュー表示部
41c ライブ画像表示部
41d マップ画像表示部
41e 選択領域
50 入力装置
100 コンピュータ
101 プロセッサ
102 メモリ
103 記憶装置
104 読取装置
105 記憶媒体
106 通信インタフェース
107 入出力インタフェース
108 バス
A 観察光軸
C 回転中心
P1~P4 撮像画像
P10 貼り合わせ画像
P20 拡大画像
S 観察対象

Claims (18)

  1. 回転可能なステージに載置された観察対象を、前記ステージの回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、前記ステージの回転中心とは異なる方向から撮像する工程と、
    前記複数の位置で撮像された複数の画像のそれぞれにおける前記ステージの回転角度を取得する工程と、
    前記複数の画像を、対応する前記ステージの回転角度と関連づけて表示部に表示させる工程と
    を含むことを特徴とする観察方法。
  2. 前記複数の画像を表示させる工程では、前記複数の画像のそれぞれに含まれる前記観察対象の被撮像部分の位置関係に合わせて、前記複数の画像を配列して前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1記載の観察方法。
  3. 前記複数の画像を表示させる工程では、前記複数の画像のそれぞれに含まれる前記観察対象の被撮像部分の位置関係に合わせて、前記複数の画像を貼り合わせた貼り合わせ画像を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1記載の観察方法。
  4. 前記複数の画像を表示させる工程では、前記貼り合わせ画像と、当該貼り合わせ画像のうち任意に選択される選択領域を拡大した拡大画像とを前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項3記載の観察方法。
  5. 前記複数の画像を表示させる工程では、前記複数の画像の貼り合わせによる重複部分の輝度値を調整して前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の観察方法。
  6. 所定の条件を満たす場合に、前記複数の画像を表示させる工程を実行するか又は当該工程の実行設定を促すようにユーザに報知する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の観察方法。
  7. 前記所定の条件を満たす場合は、前記観察対象を撮像する撮像部を有するヘッドの観察光軸が前記ステージの回転中心に対して閾値以上傾いた場合である
    ことを特徴とする請求項6記載の観察方法。
  8. 前記所定の条件を満たす場合は、前記観察対象を撮像する撮像部を有するヘッドの観察光軸が前記ステージの回転中心に対して傾き、且つ、前記ステージが回転した場合である
    ことを特徴とする請求項6記載の観察方法。
  9. 前記所定の条件を満たす場合は、前記観察対象を撮像する撮像部を用いて前記観察対象が曲面を有することを検出した場合である
    ことを特徴とする請求項6記載の観察方法。
  10. 前記所定の条件を満たす場合は、前記観察対象を撮像する撮像部を用いて前記観察対象の高さが閾値以上であることを検出した場合である
    ことを特徴とする請求項6記載の観察方法。
  11. 前記所定の条件を満たす場合は、前記観察対象を撮像する撮像部を有するヘッドの観察光軸が前記ステージの回転中心と平行な状態で前記撮像部を用いて前記観察対象の周縁が円形であると判定した場合と、前記観察対象の中心と前記ステージの回転中心とが一致する場合とのうち少なくとも一方である
    ことを特徴とする請求項6記載の観察方法。
  12. 前記観察対象を撮像する工程では、前記ステージが予め定められた回転角度に回転したときに自動で前記観察対象を撮像する
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の観察方法。
  13. 前記観察対象を撮像する工程では、前記観察対象の全周に亘って前記観察対象を撮像する
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の観察方法。
  14. 前記観察対象を撮像する工程では、前記観察対象を撮像する撮像部を有するヘッドの観察光軸が前記観察対象の被撮像部分の少なくとも一部に垂直である場合に、前記観察対象を撮像する
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項記載の観察方法。
  15. 前記観察対象を撮像する工程では、前記ステージの回転角度が同一の少なくとも1つの位置で前記観察対象を焦点が異なるように複数回撮像し、
    前記複数の画像を表示させる工程では、前記同一の位置で撮像された全焦点画像を用いて前記複数の画像を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項記載の観察方法。
  16. 前記観察対象を撮像する工程では、前記観察対象を撮像する撮像部を有するヘッドの観察光軸が前記ステージの回転中心と平行な状態で前記撮像部を用いて判定された前記観察対象の周縁の形状に基づく同一焦点で前記観察対象を撮像する
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項記載の観察方法。
  17. 観察対象が載置される回転可能なステージと、
    前記ステージの回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、前記ステージの回転中心とは異なる方向から前記観察対象を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された前記観察対象の画像を表示する表示部と、
    前記複数の位置で撮像された複数の画像のそれぞれにおける前記ステージの回転角度を検出する回転角度検出部と、
    前記複数の画像を、対応する前記ステージの回転角度と関連づけて前記表示部に表示させる制御部と
    を備えることを特徴とする観察装置。
  18. 回転可能なステージに載置された観察対象を、前記ステージの回転角度が異なる複数の位置のそれぞれで、前記ステージの回転中心とは異なる方向から撮像した画像を取得する機能と、
    前記複数の位置で撮像された複数の画像のそれぞれにおける前記ステージの回転角度を取得する機能と、
    前記複数の画像を、対応する前記ステージの回転角度と関連づけて表示部に表示させる機能と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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