JP2023092610A - 回転電機 - Google Patents

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祐也 山岡
Yuya Yamaoka
龍一郎 天野
Ryuichiro Amano
慶明 野口
Yoshiaki Noguchi
正章 樫本
Masaaki Kashimoto
貴広 伊藤
Takahiro Ito
高廣 田中
Takahiro Tanaka
浩 渡部
Hiroshi Watabe
▲リー▼萱 ▲黄▼
Lixian Huang
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Abstract

Figure 2023092610000001
【課題】より確実にコイルエンドへオイルを供給する。
【解決手段】車両用駆動装置は、駆動モータ11と、ジェネレータ13と、ハウジング100と、供給システム5と、を備え、コイルエンド11gLは、ロータ11aよりもモータシャフト11cの軸方向外側に突出し、供給システム5は、上方側の第1コイルエンド部11uと、下方側の第2コイルエンド部11lとにコイルエンド11gLを2分した場合における第1コイルエンド部11uにオイルを供給し、モータシャフト11cと第1コイルエンド部11uとの間に配置され、コイルエンド11gLから垂れ落ちたオイルを受け止めるとともに、第2コイルエンド部11lの内周部11iへとオイルを供給する第1プレート部材200をさらに備える。
【選択図】図7

Description

本開示は、回転電機に関する。
例えば特許文献1には、電動機の冷却構造が開示されている。この特許文献に開示されているモータは、ロータと、ステータコア、固定リングおよびステータコイルを有するステータと、固定リングから突出するコイルエンドと、コイルエンドの概ね上半部を覆うオイルガイド部材と、を備えている。
そして、前記特許文献1に開示されているオイルガイド部材は、その貯留部を介してコイルエンドの上側領域へと冷却オイルを導くととともに、その誘導部から表面張力でもってコイルエンドの下半分の領域へと冷却オイルを導くように構成されている。
前記特許文献1によると、コイルエンドの上側領域へと導かれる冷却オイルは、冷却パイプの開口部から貯留部に流出し、その貯留部で一旦貯留されてから、滴下孔を通して前記上側領域へと滴下されたり、貯留部から更に前記誘導部へと導かれたりするようになっている。
特開2011-078148号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されているように表面張力を利用した構成では、オイルを供給する上で確実性に欠けるため、より確実なオイル供給という点で改善の余地があった。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より確実にコイルエンドへオイルを供給することにある。
本開示の第1の態様は、回転電機に係る。この回転電機は、回転軸と、該回転軸に固定されたロータと、該ロータよりも前記回転軸の径方向外側に位置するステータとを有する回転電機本体と、前記回転電機本体を収容するハウジングと、前記ステータに巻き付けられたコイルのコイルエンドにオイルを供給するオイル供給部と、を備え、前記コイルエンドは、前記ロータよりも前記回転軸の軸方向外側に突出し、前記オイル供給部は、前記回転軸と比べて上方側の第1コイルエンド部と、該回転軸と比べて下方側の第2コイルエンド部とに前記コイルエンドを2分した場合における前記第1コイルエンド部にオイルを供給する。
そして、本開示の第1の態様によれば、前記回転電機は、前記回転軸と前記第1コイルエンド部との間に配置され、前記コイルエンドから垂れ落ちたオイルを受け止めるとともに、前記第2コイルエンド部の内周部へとオイルを供給するプレート部材をさらに備え、前記プレート部材は、前記第1コイルエンド部の周方向に沿って延び、前記プレート部材は、該プレート部材の長手方向の両端を結んでなる範囲内に、前記回転軸の径方向両端が収まるように構成されている。
前記第1の態様によると、プレート部材を新たに設けることで、第1コイルエンド部に供給されたオイルを、第2コイルエンド部の内周部へとより確実に供給することができるようになる。また、プレート部材の両端を、回転軸の径方向両端の外側まで延ばすことで、回転軸に阻害されることなく、第2コイルエンド部の内周部へと従来よりも確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第2の態様によれば、前記プレート部材は、前記回転軸の軸方向におけるオイルの漏れを抑制する堰部を有し、前記堰部は、前記長手方向に沿って延びかつ前記プレート部材の上面から上方に向かって立ち上がるように構成されている、としてもよい。
前記第2の態様によると、プレート部材の上面に堰部を設けることで、軸方向に沿ったオイルの流出を抑制することができる。これにより、回転軸へのオイルの供給を抑制し、第2コイルエンド部の内周部へと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第3の態様によれば、前記プレート部材の上面は、前記長手方向の中央部が、該長手方向の両端部と比べて高くなるように構成されている、としてもよい。
前記第3の態様によると、プレート部材の上面に垂れ落ちたオイルは、重力にしたがって両端から流れ落ちるようになる。これにより、第2コイルエンド部の内周部へと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第4の態様によれば、前記プレート部材の上面は、前記長手方向の両端部がそれぞれ前記コイルエンドの内周部を指向するように、該内周部に沿った円弧状に湾曲している、としてもよい。
前記第4の態様によると、重力にしたがって流れるオイルは、プレート部材の両端からコイルエンドの内周部に向かって流出するようになる。これにより、第2コイルエンド部の内周部へと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第5の態様によれば、前記プレート部材の上面には、前記堰部によって区画されかつ前記長手方向の両端部が開放された流路が設けられ、前記流路は、前記長手方向の両端部が、該長手方向の中央部と比べて幅狭となるように構成されている、としてもよい。
前記第5の態様によると、両端に向かって幅狭とすることで、その両端から流出するオイルの流速を高めることができる。これにより、第2コイルエンド部の内周部へと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第6の態様によれば、前記プレート部材における前記長手方向の両端部の下方には、該プレート部材を前記ハウジングに締結するためのボス部が設けられ、前記ボス部には、前記コイルエンドの内周部に向かって突出した鍔部が設けられる、としてもよい。
前記第6の態様によると、プレート部材の両端から略下方に向かって流れ落ちたオイルを、鍔部を伝わらせてコイルエンドの内周部へと案内することができるようになる。これにより、第2コイルエンド部の内周部へと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第7の態様によれば、前記鍔部は、前記ボス部から前記コイルエンドの内周部に向かって伸びる先端部を有し、前記先端部は、前記ハウジングの壁面に対して間隔を空けるように配置されている、としてもよい。
前記第7の態様によると、先端部とハウジングの壁面とを離間させることで、その壁面を伝ったオイル流の発生を抑制することができる。これにより、第2コイルエンド部の内周部へと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、本開示の第8の態様によれば、前記プレート部材の下方には、前記回転軸の軸受が配置され、前記プレート部材の上面の長手方向中央部には、前記回転軸の径方向に沿って延びかつ前記軸受に向かって凹んだ凹部が形成されている、としてもよい。
前記第8の態様によると、プレート部材に凹部を設けることで、その凹部を通じて軸受にオイルを導くことができるようになる。これにより、第2コイルエンド部の内周部に加えて、軸受にもオイルを供給することが可能になる。
以上説明したように、本開示によると、より確実にコイルエンドへオイルを供給することができる。
図1は、車両用駆動装置のブロック図を示している。 図2は、車両の前部を上から見た平面図を示している。 図3は、車両用駆動装置の正面図を示している。 図4は、図3のIV-IV断面を示している。 図5は、図4のV-V断面を示している。 図6は、第1プレート部材の周辺構造を例示する斜視図である。 図7は、図5のXI-XI断面を正面から見て示している。 図8は、第1プレート部材の斜視図を示している。 図9は、第1プレート部材の平面図を示している。 図10は、第1プレート部材のボス部周辺を例示する斜視図である。 図11は、第2プレート部材の周辺構造を概略的に例示する斜視図である。
以下、車両用駆動装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は例示である。
(車両用駆動装置の全体構成)
図1は、車両用駆動装置のブロック図である。図1は、車両1に搭載された駆動装置Pを構成する各要素を概略的に示しているだけである。図1における各要素の位置は、各要素の実際の位置を限定するものではない。
車両1は、シリーズハイブリッド自動車である。車両1は、電力を利用して車両1を走行させるための電気駆動ユニット10と発電用のエンジンEとからなる駆動装置Pを備える。
電気駆動ユニット10は、駆動モータ11と、減速機12と、ジェネレータ13と、を有している。駆動モータ11は、電力供給を受けて駆動する。減速機12は、駆動モータ11の出力を減速させる。ジェネレータ13は、駆動モータ11に供給する電気を発電する。
エンジンEは、ジェネレータ13に接続されている。エンジンEは、ジェネレータ13が発電をするようジェネレータ13を駆動させる。車両1を走行させるための動力は駆動モータ11により生成される。駆動モータ11により生成された動力は、減速機12により変速された後、デファレンシャル装置91を介して、駆動輪92(ここでは前輪)に伝達される。
車両1は、高圧バッテリB1と低圧バッテリB2とを備える。高圧バッテリB1は、ジェネレータ13により発電された電気によって充電される。ジェネレータ13と高圧バッテリB1との間には、発電用インバータ22が設けられている。発電用インバータ22は、ジェネレータ13と高圧バッテリB1とに電気的に接続されている。ジェネレータ13からの発電電気は、発電用インバータ22を介して高圧バッテリB1に供給される。駆動モータ11と高圧バッテリB1との間には、モータ用インバータ21が設けられている。モータ用インバータ21は、駆動モータ11及び高圧バッテリB1に電気的に接続されている。モータ用インバータ21は、高圧バッテリB1からの電気を、駆動モータ11を駆動するための電力に変換して、駆動モータ11に出力する。高圧バッテリB1と低圧バッテリB2との間には、DCDCコンバータ23が設けられている。DCDCコンバータ23は、高圧バッテリB1と低圧バッテリB2とに電気的に接続されている。高圧バッテリB1からの電気は、DCDCコンバータ23を介して低圧バッテリB2に供給される。ジェネレータ13からの発電電気は、発電用インバータ22及びDCDCコンバータ23を介して低圧バッテリB2に供給される。モータ用インバータ21、発電用インバータ22、及びDCDCコンバータ23は、電気駆動ユニット10を制御する制御ユニット20を構成する。
(駆動装置の車両への搭載構造)
図2は、車両1の前部を上から見た平面図を示している。なお、以下の説明では、車両を基準とした前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上および下という。ここで、左右方向は、車両後方から前側を見たときの左側を左といい、右側を右という。左右方向は、車幅方向でもある。上下方向は、車高方向でもあり、これを高さ方向ともいう。
駆動装置Pは、車両1の前部に形成されたパワーユニットルーム2に配設されている。詳しくは、車両1は、前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム31を備え、この左右のフロントサイドフレーム31の間に、駆動装置Pを配設するためのパワーユニットルーム2が形成されている。駆動装置Pは、左右のフロントサイドフレーム31に支持部材32を介して支持されている。
図3に示すように、電気駆動ユニット10と制御ユニット20とは、上下方向に並んで配設されている。具体的には、制御ユニット20は、電気駆動ユニット10の上に位置している。
図4及び図5に示すように、駆動モータ11、減速機12、及びジェネレータ13は、ハウジング100内に収容されている。ハウジング100は、複数の部材が一体化されて構成されている。ハウジング100は、第1ハウジング110、第2ハウジング120、右エンドカバー130、及び左エンドカバー140を有する。
第1ハウジング110、及び、第2ハウジング120はそれぞれ、左右の両端それぞれが開口した筒形状を有している。左エンドカバー140、及び、右エンドカバー130はそれぞれ、右又は左の端が閉じた蓋形状を有している。第1ハウジング110の左側に第2ハウジング120が配置され、第2ハウジング120の左側に左エンドカバー140が配置されている。第1ハウジング110の右側に右エンドカバー130が配置されている。右エンドカバー130、第1ハウジング110、第2ハウジング120、及び、左エンドカバー140は、この順番に右から左に並んでいる。第1ハウジング110、第2ハウジング120、左エンドカバー140、及び右エンドカバー130は、左右の端部に設けられたフランジ同士がボルトにより結合されている。
第1ハウジング110、第2ハウジング120、左エンドカバー140、及び、右エンドカバー130はそれぞれ、例えば、アルミニウム合金からなり、鋳造によって成形される。
左エンドカバー140の左側には、エンジンEが配設されている。つまり、エンジンEは、電気駆動ユニット10の左側に位置している。
図5に示すように、第1ハウジング110は、ハウジング100内を複数の部屋に仕切るための第1仕切壁111を有する。第1仕切壁111は、第1ハウジング110の左右方向の中間位置において、左右方向に交差する方向に広がっている。より詳細に、第1仕切壁111は、左右方向に直交する上下方向及び前後方向のそれぞれに広がっている(図4も参照)。第2ハウジング120は、第2仕切壁121を有する。第2仕切壁121も、第2ハウジング120の左右方向の中間位置において、左右方向に交差する方向、より詳細には左右方向に直交する上下方向及び前後方向のそれぞれに広がっている。
駆動モータ11は、右エンドカバー130と第1ハウジング110の仕切壁111とで区切られた第1室101に収容されている。ジェネレータ13は、第2ハウジング120の仕切壁121と左エンドカバー140とで区切られた第3室103に収容されている。減速機12は、仕切壁111と仕切壁121とで区切られた第2室102に収容されている。
(電気駆動ユニットの各要素)
(駆動モータ)
駆動モータ11は、モータ用ロータ11a、モータ用ステータ11b、及び、モータシャフト11cを備えている。モータ用ステータ11bに三相交流電流が供給されることによって回転磁界が発生し、その回転磁界によってモータ用ロータ11a及びモータシャフト11cが回転する。
モータ用ロータ11aは、第1室101に位置している。モータ用ロータ11aは、磁石及び磁性体を有している。モータ用ロータ11aは、モータシャフト11cに固定されている。モータ用ロータ11aとモータシャフト11cとは、一体に回転する。
モータシャフト11cは、左右方向に伸びている。第1軸受11dは、モータシャフト11cの右端部を回転可能に支持している。右エンドカバー130は、第1軸受11dを保持している。モータシャフト11cの左端部は、第1ハウジング110の仕切壁111を貫通して、第2室102まで伸びている。第2軸受11eは、モータシャフト11cの左端部を回転可能に支持している。仕切壁121に一体に形成された第1ボス部122は、第2軸受11eを保持している。第1ボス部122は、仕切壁121から第2室102内へ、右方向に突出している。
モータ用ステータ11bは、モータ用ロータ11aの周囲を囲んでいる(モータ用ロータ11aの周囲に配置されている)。モータ用ステータ11bは、モータ用コイル11gを有している。モータ用ステータ11bは、第1ハウジング110及び右エンドカバー130に保持されている。モータ用コイル11gは、モータ用ステータ11bに巻き付けられている。
モータ用コイル11gの左右方向の端部である左モータ用コイルエンド11gL及び右モータ用コイルエンド11gRはそれぞれ、モータシャフト11cの軸方向においてモータ用ロータ11aの外側に位置する。左右のモータ用コイルエンド11gL,11gRは、径方向において層構造をなしている。
(ジェネレータ)
ジェネレータ13は、発電用ロータ13a、発電用ステータ13b、及び、ジェネレータシャフト13cを備えている。ジェネレータシャフト13c及び発電用ロータ13aがエンジンEの動力によって回転すると、電磁誘導により、発電用ステータ13bは発電する。
発電用ロータ13aは、第3室103に位置している。発電用ロータ13aは、磁石及び磁性体を有している。発電用ロータ13aは、ジェネレータシャフト13cに固定されている。発電用ロータ13aとジェネレータシャフト13cとは、一体に回転する。
ジェネレータシャフト13cは、左右方向に伸びている。この構成例において、ジェネレータシャフト13cと、モータシャフト11cとは、同軸上に位置している。尚、ジェネレータシャフト13cと、モータシャフト11cとは、ずれていてもよい。第3軸受13dは、ジェネレータシャフト13cの左端部を回転可能に支持している。仕切壁121に一体に形成された第2ボス部123は、第3軸受13dを保持している。第2ボス部123は、第2仕切壁121から、第3室103内へ右方向に突出している。ジェネレータシャフト13cの右端と、モータシャフト11cの左端とは、仕切壁121に対応する位置において、間隔を空けて向かい合っている。
ジェネレータシャフト13cの左端部は、左エンドカバー140を貫通して、左方向へ伸びている。ジェネレータシャフト13cの左端部は、エンジンEの出力シャフトに接続されている。第4軸受13eは、ジェネレータシャフト13cの左端部を回転可能に支持している。左エンドカバー140は、第4軸受13eを保持している。
発電用ステータ13bは、発電用ロータ13aの周囲を囲んでいる(発電用ロータ13aの周囲に配置されている)。発電用ステータ13bは、発電用コイル11gを有している。発電用ステータ13bは、第2ハウジング120に保持されている。発電用コイル11gは、発電用ステータ13bに巻き付けられている。
発電用コイル11gの左右方向の端部である左発電用コイルエンド13gL及び右発電用コイルエンド13gRは、ジェネレータシャフト13cの軸方向において発電用ロータ13aの外側に位置する。左右のコイルエンド13gL,13gRは、径方向において層構造をなしている。
駆動モータ11の外径とジェネレータ13の外径とは同じである。より詳細に、駆動モータ11のモータ用ロータ11aの外径とジェネレータ13の発電用ロータ13aの外径とは同じであり、かつ、駆動モータ11のモータ用ステータ11bの外径とジェネレータ13の発電用ステータ13bの外径とは同じである。また、モータシャフト11cとジェネレータシャフト13cとは、同軸上に位置している。同じ外径の駆動モータ11及びジェネレータ13が収容できるように、第1ハウジング110及び第2ハウジング120それぞれの前側の外周形状は、同じ大きさの円弧状の外周形状である(図4参照)。
(減速機)
減速機12は、前述したように、駆動モータ11とジェネレータ13との間に位置している。減速機12は、左右方向について駆動モータ11の左側方に位置している。減速機12はまた、前後方向についてモータシャフト11cの後方に位置している。
減速機12は、モータシャフト11cに接続される。減速機12は、平行軸歯車減速機である。減速機12は、図4に示すように、第1ギヤ12a、第2ギヤ12b、及び、第3ギヤ12cを有している。第1ギヤ12aは、モータシャフト11cに固定された出力ギヤ11fと噛み合う。出力ギヤ11fは、第1仕切壁111と第2軸受11eとの間に位置している。第1ギヤ12aは、出力ギヤ11fよりも径が大きい。
第1ギヤ12aは、第1シャフト12dと一体に回転する。第1シャフト12dは、モータシャフト11cと平行である。より詳細に、第1シャフト12dは、モータシャフト11cよりも後の位置において、左右方向に伸びている。ハウジング100は、第1シャフト12dを回転可能に支持している。
第2ギヤ12bは、第1シャフト12d及び第1ギヤ12aと一体に回転する。第2ギヤ12bは、第1ギヤ12aよりも径が小さい。
第3ギヤ12cは、第2ギヤ12bと噛み合う。第3ギヤ12cは、第2ギヤ12bよりも径が大きい。第3ギヤ12cは、第2シャフト12eと一体に回転する。第2シャフト12eは、モータシャフト11c及び第1シャフト12dと平行である。より詳細に、第2シャフト12eは、第1シャフト12dよりも後でかつ下の位置において、左右方向に伸びている。ハウジング100は、第2シャフト12eを回転可能に支持している。
第2シャフト12eは、デファレンシャル装置91を介して、ドライブシャフト93に接続される。ドライブシャフト93は、図2に示すように、ハウジング100の後方位置において、左右に伸びている。減速機12は、駆動モータ11の出力を、所定の減速比でもって減速させて、デファレンシャル装置91へ出力する。
(オイル供給部)
駆動装置Pは、駆動モータ11、減速機12、及び、ジェネレータ13のそれぞれへ、潤滑用及び/又は冷却用のオイルを供給する供給システム5を備えている。供給システム5は、オイルポンプ51、オイルクーラー52、オイル通路6、及び、オイルパイプ7を備えている。オイルパイプ7は、第1オイルパイプ71と第2オイルパイプ72とに分割されている。
ハウジング100の内部の第2室102の下部には、オイル溜まり105が形成されている。後述するように、駆動モータ11、減速機12、及び、ジェネレータ13のそれぞれへ供給されたオイルは、重力によって下に落ちる。下に落ちたオイルは、左右方向について、ハウジング100の中央へ流れて、第2室102の下部へ集まる。ハウジング100内で、オイルは循環する。
オイル溜まり105には、ストレーナ53が設置されている。ストレーナ53は、オイルと異物とを分離する。また、オイル溜まり105には、油温センサ54が設置されている。油温センサ54は、オイル溜まり105に溜まっているオイルの温度を計測する。
オイルポンプ51は、ハウジング100の外に取り付けられている。オイルポンプ51は、ハウジング100の下部に取り付けられている。オイルポンプ51は、ストレーナ53を通じてオイル溜まり105のオイルを吸い込み、吐出口から吐出する。オイルポンプ51は、電動式である。
オイルポンプ51の吐出口には、第1オイルパイプ71が接続されている。第1オイルパイプ71は、第2室102の中に配設されている。第1オイルパイプ71は、オイルポンプ51とオイルクーラー52とを接続する。
オイルクーラー52は、水冷式の熱交換器であって、冷却水とオイルとの間で熱交換を行う。冷却水は、オイルを冷却する他にも、駆動装置Pの、電気駆動ユニット10、及び、制御ユニット20を冷却する。オイルクーラー52は、冷却水の流入口521及び流出口522を有している。
オイルクーラー52は、オイル供給システム5における、オイルポンプ51の下流に配設されている。オイルクーラー52は、第1ハウジング110の下部における前側に位置している。オイルポンプ51とオイルクーラー52とは、上下方向について、ほぼ同じ高さに位置している。図4に示すように、この位置は、駆動モータ11の下方に相当する位置である。オイルクーラー52は、ハウジング100の前端よりも前方へ突出しない状態で配置されている。この配置は、車両1の衝突安全性を高める上で有利である。
第1ハウジング110の第1仕切壁111の中には、第1貫通孔112及び第2貫通孔113が形成されている(図4参照)。第1貫通孔112及び第2貫通孔113はそれぞれ、略径方向に伸びて、ハウジング100の内外を連通させる。これら第1貫通孔112及び第2貫通孔113は、例えば鋳造時に形成される鋳抜き孔である。第1貫通孔112には、オイルクーラー52のオイルの流入口が接続され、第2貫通孔113には、オイル流出口が接続される。
第1オイルパイプ71は、第1貫通孔112に接続されている。第2貫通孔113には、第2オイルパイプ72が接続されている。第2オイルパイプ72は、オイルクーラー52とオイル通路6とを接続する。
オイル通路6は、メイン通路60と、複数の分配通路61~67と、供給通路68とから構成されている。これらの通路60~68は、例えば鋳造時に形成される鋳抜き孔である。
メイン通路60は、ハウジング100の上端部に位置している。メイン通路60は、モータシャフト11c及びジェネレータシャフト13cの軸方向に沿うように、左右方向に延びている。メイン通路60は、右エンドカバー130、第1ハウジング110、第2ハウジング120、及び、左エンドカバー140にまたがっている。
分配通路61~67は、メイン通路60から分岐している。第1分配通路61は、右エンドカバー130の右端に形成されている。第1分配通路61は、主に、駆動モータ11の右モータ用コイルエンド11gRと、第1軸受11dとへオイルを供給する。
第2分配通路62は、右エンドカバー130の左右の中間に形成されている。第2分配通路62は、主に、駆動モータ11のモータ用ステータ11bへオイルを供給する。
第3分配通路63は、第1ハウジング110の第1仕切壁111の右隣に形成されている。第3分配通路63は、主に、駆動モータ11の左モータ用コイルエンド11gLへオイルを供給する。
第4分配通路64は、第2ハウジング120の第2仕切壁121の中に形成されている。第4分配通路64は、メイン通路60から、モータシャフト11c及びジェネレータシャフト13cの位置付近まで下向きに延びている。第4分配通路64は、モータシャフト11c及びジェネレータシャフト13cを通じて、駆動モータ11のモータ用ロータ11a、第2軸受11e、第3軸受13d、ジェネレータ13の発電用ロータ13aへオイルを供給する。
第5分配通路65は、第2ハウジング120の第2仕切壁121の左隣に形成されている。第5分配通路65は、主に、ジェネレータ13の右発電用コイルエンド13gRへオイルを供給する。
第6分配通路66は、第2ハウジング120の左右の中間に形成されている。第6分配通路66は、主に、ジェネレータ13の発電用ステータ13bへオイルを供給する。
第7分配通路67は、左エンドカバー140に形成されている。第7分配通路67は、主に、ジェネレータ13の左発電用コイルエンド13gLへオイルを供給する。
供給通路68は、第1ハウジング110の第1仕切壁111の中に形成されている。図4に示すように、供給通路68は、モータシャフト11cの真上に形成されている。供給通路68は、メイン通路60へオイルを供給する。供給通路68の上端はメイン通路60に接続されている。供給通路68は、メイン通路60から下向きに伸びている。供給通路68の下端は、モータシャフト11cの上方でかつ、駆動モータ11のモータ用ロータ11aの外周部付近に位置している。供給通路68はまた、駆動モータ11のモータ用ロータ11aへオイルを供給すると共に、減速機12へオイルを供給する。
供給通路68の中間位置には、連通孔681が形成されている。連通孔681は、第1仕切壁111の左表面に、左向きに開口している。第2オイルパイプ72は、連通孔681に接続されている。
オイルポンプ51が吐出したオイルは、第1オイルパイプ71、オイルクーラー52、第2オイルパイプ72の順に流れて、供給通路68に流入する。オイルは、供給通路68からメイン通路60へ流れて、各分配通路61~67を通じて、又は、供給通路68から、駆動モータ11、減速機12、及び、ジェネレータ13のそれぞれへ供給される。
(オイル供給に関連した構成)
ここで、モータ用コイル11g及び発電用コイル11gは、モータ用コイルエンド11gL,11gR及び発電用コイルエンド13gL,13gRにオイルを供給することで冷却される。モータ用コイル11g及び発電用コイル11gの冷却が不十分であると、各モータ用コイル11g,13gに温度分布が生じて、駆動モータ11の熱損失が大きくなったり、ジェネレータ13の発電効率が悪化したりする。従来は、それぞれのコイルエンド11gL,11gR,13gL,13gRの径方向外側からオイルを供給するようにして、各コイルエンド11gL,11gR,13gL,13gRを冷却していた。
これに対し、本実施形態では、左モータ用コイルエンド11gL及び右発電用コイルエンド13gRへのオイルの供給構造に工夫を凝らしたものとされている。以下、左モータ用コイルエンド11gLへのオイルの供給構造について説明する。右発電用コイルエンド13gRに対する供給構造については、基本的に左モータ用コイルエンド11gLに対する供給構造と同じであるため詳細を省略する。尚、以下の説明において、軸方向とはモータシャフト11cの軸方向をいい、径方向とはモータシャフト11cの径方向をいう。
(第1プレート部材)
前述したように、駆動モータ11の左モータ用コイルエンド11gLには、第3分配通路63を通じてオイルが供給される。ここで、図7に示すように、第3分配通路63は、左モータ用コイルエンド11gLの上方位置から下方に向かって伸びている。
したがって、回転軸としてのモータシャフト11cと比べて上方側の第1コイルエンド部11uと、該モータシャフト11cと比べて下方側の第2コイルエンド部11lとに左モータ用コイルエンド11gLを2分(より詳細には、モータシャフト11cの中心を通過しかつ水平方向に沿って延びる直線L2を境として2分)すると、第3分配通路63は、第1コイルエンド部11uにオイルを供給することになる。
第1コイルエンド部11uに供給されたオイルは、第1コイルエンド部11uの内部、ひいては第2コイルエンド部11lの内部を伝って周方向に沿って流れるとともに、少なくとも一部のオイルは、第1コイルエンド部11uの内周面から重力に従って垂れ落ちることになる。
そうして垂れ落ちたオイルは、本実施形態におけるプレート部材としての第1プレート部材200によって受け止められるようになっている。この第1プレート部材200は、図7に示すように、モータシャフト11cと第1コイルエンド部11uとの間に配置されており、左モータ用コイルエンド11gLから垂れ落ちたオイルを受け止めるとともに、第2コイルエンド部11lの内周部11iへとオイルを供給するように構成されている。
具体的に、本実施形態に係る第1プレート部材200は、第3分配通路63とモータシャフト11cを結ぶ直線L1上に配置されており、その上面を第1コイルエンド部11uの内周面に向かい合わせるように配置されている。
第1プレート部材200はまた、図7に示すように、左モータ用コイルエンド11gLの周方向に沿って延びており、この周方向を長手方向とした略矩形板状に形成されている。この長手方向は、前後方向に沿って延びる方向としてもよいし、第3分配通路63とモータシャフト11cを結ぶ直線L1に対して直交する直線L2に沿った方向としてもよい。本実施形態では、これらの方向は一致する。また本実施形態では、第1プレート部材200の長手方向中央部(図9の直線L3を参照)が、直線L1と交わるように配置されている。
そして、この長手方向に沿って見たとき、本実施形態に係る第1プレート部材200は、前記長手方向の両端を結んでなる範囲R2内に、モータシャフト11cの径方向両端が収まるように構成されている。言い換えると、前記長手方向における第1プレート部材200の長さR2は、モータシャフト11cの直径R1よりも長くなっている。さらに言い換えると、第1プレート部材200の両端は、モータシャフト11cの径方向両端の外側まで延びている。
また、図7および図8に示すように、第1プレート部材200の上面200aは、その長手方向の中央部が、該長手方向の両端部と比べて高くなるように構成されている。詳細には、前記上面200aは、長手方向の両端部200b,200bがそれぞれ左モータ用コイルエンド11gLの内周部11iを指向するように、該内周部に沿った円弧状に湾曲している。
さらに詳細には、前記長手方向の両端部200b,200bは、それぞれ、第1コイルエンド部11uと第2コイルエンド部11lとの境界(直線L2)よりも高く設定された高さ位置を指向するように延びている。
また、第1プレート部材200の上面200aには、長手方向の両端が開放された流路Fが区画されており、当該第1プレート部材200で受け止めたオイルを、長手方向の両側へと送り込むよう構成されている。
詳細には、第1プレート部材200は、軸方向におけるオイルの漏れを抑制する堰部202,203を有している。これらの堰部202,203は、図9の紙面下側(車体基準では右側)に位置する第1堰部202と、図9の紙面上側(車体基準では左側)に位置する第2堰部203と、からなる。第1及び第2堰部202,203は、長手方向に沿って延びかつ第1プレート部材200の上面200aから上方に向かって立ち上がるように構成されている。前記上面200aと、第1堰部202と、第2堰部203とによって、前述した流路Fが区画されるようになっている。
ここで、図9に示すように、第1堰部202が左右方向と略平行に延びているのに対し、第2堰部203の左右両端付近の部位は、左右方向に対して傾斜しながら延びている。これにより、前記流路Fにおける長手方向の両端部は、該長手方向の中央部と比べて幅狭となっている。また、これら両端部は、それ以外の部位と比べて、より大きな曲率で湾曲している。
また、第1プレート部材200の前記両端部200b,200bの下方には、該第1プレート部材200をハウジング100、特に第1仕切壁111に締結するためのボス部208,208が設けられている。そして、図8および図10等に示すように、左右のボス部208,208には、それぞれ、左モータ用コイルエンド11gLの内周部11iに向かって突出した鍔部209,209が設けられている。2つの鍔部209,209は直線L1に関して鏡映対照となっているため、以下の説明では、図10に示す一方の鍔部209についてのみ説明する。
図10に示すように、鍔部209は、第1プレート部材200の一端部200bと連続した基端部209aと、この基端部209aと連続しかつ左モータ用コイルエンド11gLの内周部11iに向かって伸びる先端部209bと、を有する。
このうち、基端部209aの上面は、ボス部208と連続しており、該ボス部208周辺に流れ落ちたオイルをスムースに導くようになっている。また、図10に示すように、先端部209bは、左モータ用コイルエンド11gLの内周部11iに向かって先細りながら突出して延びている。この先端部209bは、第1仕切壁111の壁面に対し、軸方向に間隔を空けて配置されている。このように配置することで、第1仕切壁111の壁面を伝うオイル流の発生を抑制することができる。
また、図7に示すように、第1プレート部材200とモータシャフト11cとの間には、供給通路68から供給されるオイルを噴射する噴射ノズル69が配置されている。本実施形態に係る噴射ノズル69は、前述した直線L1上に配置されている。
(第2プレート部材)
ジェネレータ13の右発電用コイルエンド13gRには、第5分配通路65を通じてオイルが供給される。詳細は省略するが、第5分配通路65は、右発電用コイルエンド13gRの上方位置から下方に向かって伸びている。
したがって、回転軸としてのジェネレータシャフト13cと比べて上方側の第1コイルエンド部と、該ジェネレータシャフト13cと比べて下方側の第2コイルエンド部とに右発電用コイルエンド13gRを2分すると、第5分配通路65は、第1コイルエンド部にオイルを供給することになる。
第1コイルエンド部に供給されたオイルは、第1コイルエンド部の内部、ひいては第2コイルエンド部の内部を伝って周方向に沿って流れるとともに、少なくとも一部のオイルは、第1コイルエンド部の内周面から重力に従って垂れ落ちることになる。
そうして垂れ落ちたオイルは、本実施形態における他のプレート部材としての第2プレート部材300によって受け止められるようになっている。この第2プレート部材300は、第1プレート部材200と同様に、ジェネレータシャフト13cと第1コイルエンド部との間に配置されており、右発電用コイルエンド13gRから垂れ落ちたオイルを受け止めるとともに、第2コイルエンド部の内周部11iへとオイルを供給するように構成されている。
ここで、図5に示すように、第2プレート部材300の下方には、ジェネレータシャフト13cの軸受(第3軸受13d)が配置されている。この場合、図11に示すように、第2プレート部材300の上面に、第3軸受13dへオイルを導く凹部307を設けてもよい。図例では、凹部307は、第2プレート部材300の上面の長手方向中央部に形成されている。この凹部307は、ジェネレータシャフト13cの径方向に沿って延びかつ第3軸受13dに向かって凹んでいる。凹部307を設けることで、第3軸受13dにオイルを供給することが可能になる。
(オイル供給の効率化について)
以上説明したように、本実施形態によれば、図7に示すような第1プレート部材200を新たに設けることで、第1コイルエンド部11uに供給されたオイルを、第2コイルエンド部11lの内周部11iへとより確実にオイルを供給することができるようになる。また、第1プレート部材200の両端を、モータシャフト11cの径方向両端の外側まで延ばすことで、モータシャフト11cによって妨げられることなく、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図8~図9に示したように、第1プレート部材200の上面200aに第1及び第2堰部202,203を設けることで、軸方向に沿ったオイルの流出を抑制することができる。これにより、モータシャフト11cへのオイルの供給を抑制し、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図7等に示したように、前記上面200aの長手方向中央部を相対的に高く形成したことで、その上面200aに垂れ落ちたオイルは、重力にしたがって両端から流れ落ちるようになる。これにより、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図7等に示したように、前記上面200aを円弧状に湾曲させるとともに、その先端を第2コイルエンド部11lの内周部11iへと指向させたことで、重力にしたがって流れるオイルは、第1プレート部材200の両端からコイルエンドの内周部11iに向かって流出するようになる。これにより、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図9に示したように、第1プレート部材200によって区画される流路Fを両端に向かって幅狭とすることで、その両端から流出するオイルの流速を高めることができる。これにより、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図10に示したような鍔部209を設けることで、第1プレート部材200の両端から略下方に向かって流れ落ちたオイルを、鍔部209を伝わらせてコイルエンドの内周部11iへと案内することができるようになる。これにより、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図10に示したように、鍔部209の先端部209bとハウジング100の壁面とを離間させることで、その壁面を伝ったオイル流の発生を抑制することができる。これにより、第2コイルエンド部11lの内周部11iへと確実にかつ効率的にオイル供給することができる。
また、図11に示したように、第2プレート部材300に凹部307を設けることで、その凹部307を通じて第1軸受11dにオイルを導くことができるようになる。これにより、第2コイルエンド部11lの内周部11iに加えて、第1軸受11dにもオイルを供給することが可能になる。
1 車両
5 供給システム(オイル供給部)
11 駆動モータ(回転電機本体)
11a モータ用ロータ(ロータ)
11b モータ用ステータ(ステータ)
11c モータシャフト(回転軸)
11d 第1軸受(軸受)
11g モータ用コイル
11gL 左モータ用コイルエンド(コイルエンド)
11gR 右モータ用コイルエンド(コイルエンド)
11u 第1コイルエンド部
11l 第2コイルエンド部
13 ジェネレータ(回転電機本体)
13a 発電用ロータ(ロータ)
13b 発電用ステータ(ステータ)
13c ジェネレータシャフト(回転軸)
13g 発電用コイル
13gL 左発電用コイルエンド(コイルエンド)
13gR 右発電用コイルエンド(コイルエンド)
100 ハウジング
200 第1プレート部材(プレート部材)
200a 上面
202 第1堰部(堰部)
203 第2堰部(堰部)
208 ボス部
209 鍔部
300 第2プレート部材(プレート部材)
307 凹部
F 流路

Claims (8)

  1. 回転電機であって、
    回転軸と、該回転軸に固定されたロータと、該ロータよりも前記回転軸の径方向外側に位置するステータとを有する回転電機本体と、
    前記回転電機本体を収容するハウジングと、
    前記ステータに巻き付けられたコイルのコイルエンドにオイルを供給するオイル供給部と、を備え、
    前記コイルエンドは、前記ロータよりも前記回転軸の軸方向外側に突出し、
    前記オイル供給部は、前記回転軸と比べて上方側の第1コイルエンド部と、該回転軸と比べて下方側の第2コイルエンド部とに前記コイルエンドを2分した場合における前記第1コイルエンド部にオイルを供給し、
    前記回転軸と前記第1コイルエンド部との間に配置され、前記コイルエンドから垂れ落ちたオイルを受け止めるとともに、前記第2コイルエンド部の内周部へとオイルを供給するプレート部材をさらに備え、
    前記プレート部材は、前記第1コイルエンド部の周方向に沿って延び、
    前記プレート部材は、該プレート部材の長手方向の両端を結んでなる範囲内に、前記回転軸の径方向両端が収まるように構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載された回転電機において、
    前記プレート部材は、前記回転軸の軸方向におけるオイルの漏れを抑制する堰部を有し、
    前記堰部は、前記長手方向に沿って延びかつ前記プレート部材の上面から上方に向かって立ち上がるように構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載された回転電機において、
    前記プレート部材の上面は、前記長手方向の中央部が、該長手方向の両端部と比べて高くなるように構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載された回転電機において、
    前記プレート部材の上面は、前記長手方向の両端部がそれぞれ前記コイルエンドの内周部を指向するように、該内周部に沿った円弧状に湾曲している
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載された回転電機において、
    前記プレート部材の上面には、前記堰部によって区画されかつ前記長手方向の両端部が開放された流路が設けられ、
    前記流路は、前記長手方向の両端部が、該長手方向の中央部と比べて幅狭となるように構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載された回転電機において、
    前記プレート部材における前記長手方向の両端部の下方には、該プレート部材を前記ハウジングに締結するためのボス部が設けられ、
    前記ボス部には、前記コイルエンドの内周部に向かって突出した鍔部が設けられる
    ことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6に記載された回転電機において、
    前記鍔部は、前記ボス部から前記コイルエンドの内周部に向かって伸びる先端部を有し、
    前記先端部は、前記ハウジングの壁面に対して間隔を空けるように配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  8. 請求項6または7に記載された回転電機において、
    前記プレート部材の下方には、前記回転軸の軸受が配置され、
    前記プレート部材の上面の長手方向中央部には、前記回転軸の径方向に沿って延びかつ前記軸受に向かって凹んだ凹部が形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
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