JP2023092360A - 喫煙具用カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成にして、サセプタを設けた喫煙具用カートリッジを提供する。【解決手段】誘導加熱式の喫煙具に装着して使用される喫煙具用カートリッジであって、加熱されることによりエアロゾルを発生する充填物集積体と、前記充填物集積体の内部に配置されて外部から誘導加熱されると所定熱量で発熱するサセプタと、を有し、当該喫煙具用カートリッジは、長手方向に延びる棒状に形成されており、前記サセプタは、前記長手方向に延びる平板状の加熱体を含み、前記平板状の加熱体は、前記喫煙具用カートリッジの径方向断面で視て厚さが0.1~1.0mm、幅が1.0~6.0mmである。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱式の喫煙具に装着して使用される喫煙具用カートリッジに関する。
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用した喫煙具も知られ始めている。
このような喫煙具においては、充填物が集積された充填物集積体を加熱することで、エアロゾルを発生させる。充填物集積体の加熱方法として、充填物集積体の内部に磁性体からなるサセプタを設け、喫煙具からサセプタを誘導加熱することで、充填物を加熱することが知られている。このように充填物集積体中にサセプタを設けた喫煙具用カートリッジとして、例えば特許文献1に挙げるものがある。
特表2017-519493号公報
しかしながら、特許文献1に記載のサセプタは、複数種類の金属を複数層に形成してなるため、当該サセプタの製造が難しい。ゆえに、このようなサセプタ材料を喫煙具用カートリッジに設けることは、喫煙具用カートリッジの製造単価を高めることとなり、好ましいことではない。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、簡単な構成にして、サセプタを設けた喫煙具用カートリッジを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る喫煙具用カートリッジは、誘導加熱式の喫煙具に装着して使用される喫煙具用カートリッジであって、加熱されることによりエアロゾルを発生する充填物と、前記充填物集積体の内部に配置されて外部から誘導加熱されると所定範囲の熱量で発熱するサセプタと、を有し、当該喫煙具用カートリッジは、長手方向に延びる棒状に形成されており、前記サセプタは、前記長手方向に延びる平板状の加熱体を含み、前記平板状の加熱体は、前記喫煙具用カートリッジの径方向断面で視て厚さが0.1~1.0mm、幅が1.0~6.0mmである。
本発明に係る喫煙具用カートリッジによれば、簡単な構成にして、サセプタを設けた喫煙具用カートリッジを提供することができる。
本実施形態における充填物集積体を有する喫煙具用カートリッジの断面図である。 喫煙具用カートリッジの使用形態を表す断面図である。 第1実施形態に係る、図1中のI-I断面の断面図である。 充填物集積体の製造方法を説明する説明図である。 粉状または粒状に成形された充填物が充填される喫煙具用カートリッジの製造方法を説明する説明図である。 ペースト状に成形される充填物が充填される喫煙具用カートリッジの製造方法を説明する説明図である。 第2実施形態に係る、図1中のI-I断面の断面図である。
<第1実施形態>
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の第1実施形態を説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、
重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際
の比率とは異なる場合がある。
(喫煙具用カートリッジの全体構成)
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における充填物集積体10を有する喫煙具用カートリッジ1の断面図を示している。この図に示すように、喫煙具用カートリッジ1は、充填物20が多数充填された略円筒状の充填物集積体10と、充填物集積体10からの気流を通すことのできる支持部材12と、一端に吸口14aを有するマウスピース14と、他端に導入口18aを有するシール部材18とが、長手方向に沿って配列され、シート状の包装部材16で巻かれることで一体化されて形成されている。包装部材16は、紙等で形成することができる。
本実施形態において喫煙具用カートリッジ1は、径が4.0mm~7.5mm、より好ましくは5.0mm~7.0mm、長さが40mm~80mmに形成される。喫煙具用カートリッジ1の外径を6.5~7.5mmの範囲に設定すれば、喫煙具2に設けられた喫煙具用カートリッジ1を差し込む挿入部51と適度な力で嵌合するため、喫煙具用カートリッジ1を喫煙具2に好適に保持させることを可能にしつつ、喫煙具用カートリッジ1の着脱を容易にすることができる。喫煙具用カートリッジ1の長さを40~80mmの範囲に設定すれば、喫煙具2に設けられた喫煙具用カートリッジ1を受け入れる挿入部51の長さよりも長くなるので、喫煙具用カートリッジ1を喫煙具2に差し込んでも吸口14aを喫煙具2から露出させることができ、喫煙者が喫煙するのに必要な長さを確保可能となる。
(支持部材の構成)
支持部材12は、充填物集積体10の支持部材12側への移動を抑制するとともに、充填物集積体10で発生したエアロゾルを含む気流をマウスピース14側に流通させる。支持部材12は、例えば円筒状かつ中実状に設けられ、その軸方向が中心軸に沿うように充填物集積体10とマウスピース14との間に配置される。支持部材12は、例えば、外径が4.0mm~7.5mm、中心軸に沿った長さが50mm以下に形成される。なお、支持部材12は、適宜機能および構成に応じて上記とは異なる寸法を有していてもよい。
支持部材12は、樹脂材で形成される。支持部材12を形成する樹脂材としては、例えば、ポリプロピレン、ポリ乳酸、シリコーンのようなものが挙げられる。ただし、支持部材12はこれ以外の樹脂材、あるいは冷却効果が増す木材、金属(アルミ等)のような樹脂材以外の材料で形成されていてもよい。なお、支持部材12は必ずしも必要ではなく、充填物集積体10がマウスピース14側に容易に動くことのない構成(充填物集積体10が包装部材16に固定されている等)であれば、支持部材12を設けなくてもよい。
(マウスピースの構成)
マウスピース14は、円筒状に形成され、例えば直径が4.0mm~7.5mm、中心軸に沿った長さが50mm以上に形成される。マウスピース14は、例えば紙等を用いて形成される。また、マウスピース14は、例えば紙からなるシート状の部材を巻いて円筒状に設けられてもよいし、微粒子を取り除くセルロースアセテートフィルタ等を含んでいてもよい。マウスピース14は、充填物集積体10で生成された水蒸気やエアロゾル中の微粒子の一部を濾過する機能を有する白色のフィルタである。なお、後述するように充填物20が非タバコ植物を原料としているため、マウスピース14は必ずしも必要ではない。
(充填物集積体の構成)
充填物集積体10は、長尺状の充填物20が長さ方向に沿って束状とされ、シート状の包摂部材25で巻かれることで略円筒状となるように形成されている。充填物20は、タバコ植物または非タバコ植物から形成される。充填物集積体10は、10~25mmの長さを有する。なお、充填物20は、長尺状に限られず、粒状、ダスト状、ペースト状、多孔質状など他の形態であってもよい。また、喫煙具用カートリッジ1は、喫煙具2の形状に合わせて、上記とは異なる寸法を有していてもよい。
充填物集積体10の外径は、支持部材12やマウスピース14の外径と等しく、また、中心軸に沿って概ね一定の値となっている。この外径の大きさは、例えば4.0mm~7.5mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは5.0mm~7.0mmの範囲である。
充填物集積体10の内部には、サセプタ30が設けられる。サセプタ30は、平板部材である金属板31を有する。なお、サセプタ30における金属板31の配置については、後ほど詳しく説明する。
金属板31は、磁性体を含む金属材料で形成される。磁性体は、強磁性体、常磁性体、反磁性体に大別される。磁性体のうち強磁性体は、外部磁界を加えると外部磁界と同じ方向の磁性を強く帯び、外部磁界ゼロにしても強い磁気が残る材料であり、例えば、強磁性体の材料である鉄、フェライト鉄、フェライト粉末、フェライト粒子、フェライト系ステンレス、強磁性鋼、ステンレス鋼、ニッケル、あるいはコバルト等が挙げられる。強磁性体の比透磁率は、1よりも極めて大きく、例えば、鉄であれば5000程度であり、ニッケルであれば600程度であり、コバルトであれば250程度であり、フェライト系ステンレスであれば1000~1800程度である。
磁性体のうち常磁性体は、外部磁界を加えると外部磁界と同じ方向の磁気を弱く帯び、外部磁界をゼロにすると磁気を帯びなくなる材料であり、例えば、アルミニウム、白金およびマンガン等が挙げられる。常磁性体の比透磁率は1よりもわずかに大きく、例えば、アルミニウムであれば1.000021程度であり、白金であれば1.000265程度であり、マンガンであれば1.000830程度である。
また、磁性体のうち反磁性体は、外部磁界を加えると外部磁界と反対方向の磁気を帯び、外部磁界をゼロにすると磁気を帯びなくなる材料であり、例えば銅、グラファイト、ビスマスおよびクロム等が挙げられる。反磁性体の比透磁率は、1よりもわずかに小さく、例えば、銅であれば0.999990程度であり、グラファイトであれば0.99980程度であり、ビスマスであれば0.999834程度である。
強磁性体は、交流磁界が発生すると、誘導電流が流れてジュール熱が発生するだけでなく、分子同士の摩擦や振動によって熱(ヒステリシス損失)が発生するため、常磁性体や反磁性体に比べて容易に誘導加熱でき、充填物集積体10を十分に加熱できる。
また、強磁性体は、キュリー温度が高く、例えば、ニッケルであれば358℃程度である。そのため、喫煙具用カートリッジ1を例えば200℃の高温で加熱する際にも、加熱温度がキュリー温度に達することはなく、強磁性体として性質を維持でき、充填物集積体10を安定して加熱できる。
金属板31には、強磁性体の材料である、上述した鉄、フェライト鉄、フェライト粉末,フェライト粒子、フェライト系ステンレス、強磁性鋼、ステンレス鋼、ニッケル、コバルト、またはこれらを組み合わせた金属材料を採用してもよい。例えば、フェライト系ステンレスとニッケルを組み合わせたもの等が挙げられ、より好ましくは、鉄、クロム、アルミを組合せた合金(鉄クロムアルミ合金)である。
ここで、鉄及びクロムの温度と磁性の関係性について説明すると、鉄は、強磁性体から常磁性体に変わる温度であるキュリー温度が約770℃、クロムは、強反磁性体から常磁性体に変わる温度であるネール温度が約308℃である。
また、金属板31は、強磁性体を主成分として含む金属材料によって構成されてもよく、例えば磁性体を、60%以上、好ましくは80%以上含む合金である強磁性合金を採用してもよい。例えば、ニッケル合金あるいはニッケル鉄合金等が挙げられる。この場合でも、強磁性体が誘導加熱されることで、充填物集積体10を十分に加熱できる。なお、強磁性体の代わりに、常磁性体および反磁性体を含む金属材料を用いてもよい。この場合でも誘導加熱自体は可能である。ただし、加熱時間の短縮化や消費電力の低減の観点から強磁性体を含む金属材料を用いる方が好ましい。
同様に、サセプタ30には、強磁性体、常磁性体または反磁性体の金属板31を組み合わせてもよい。例えば、強磁性体の材料であるニッケルで形成された金属板31と強磁性体の材料である鉄で形成された金属板31とを物理的に密着したもの、または金属板31と常磁性体の材料であるアルミニウムで形成された金属板31とを物理的に密着したもの、金属板31の外表面を金属板31で被覆する等が挙げられる。
(シール部材の構成)
シール部材18は、円筒状に形成され、例えば直径が4.0mm~7.5mm、中心軸に沿った長さが30~70mm以下に形成される。シール部材18は、マウスピース14と同様に、例えば紙からなるシート状の部材を巻いて円筒状に設けられてもよい。シール部材18は、導入部18a、すなわち上流側から充填物集積体10に向かって空気を通過させる機能を有する。また、シール部材18は、充填物集積体10で生成された水蒸気やエアロゾルのうち、充填物集積体10に留まって液化した残留液を吸収することができる。このシール部材18は、マウスピース14とは異なる色(例えば黒)にすることで、喫煙具用カートリッジ1の上流側と下流側を簡単に判断可能にすることができる。
(喫煙具用カートリッジの使用態様)
図2には、喫煙具用カートリッジ1の使用形態を表す断面図を示している。喫煙具用カートリッジ1は、シール部材18側を喫煙具2に装着されて使用される。喫煙具2は、喫煙具用カートリッジ1を挿入させる挿入部51を有している。喫煙具2には、挿入部51に沿うように誘導加熱部52が設けられている。誘導加熱部52は、誘導コイルを含んでおり、挿入部51に挿入された充填物集積体10に含まれるサセプタ30の金属板31と誘導結合して、サセプタ30を加熱することができる。サセプタ30が加熱されることで周囲の充填物20が加熱され、エアロゾルを発生させることができる。この状態で、喫煙者がマウスピース14から吸うことにより、エアロゾルを含む気流を吸引することができる。
さらに、喫煙具2は、サセプタ30の温度を検出することができる。具体例としては、誘導加熱部52は、金属板31に供給した磁力によってサセプタ30を加熱する一方、定期的(例えば1msに一回)に、誘導加熱部52へ供給されるDC電源のDC電源電圧およびDC電源から引き出されるDC電流から決定されるサセプタ30の見かけのオーム抵抗を検出することで、当該検出時のサセプタ30の抵抗値を検出することができる。すなわち、金属板31が鉄クロムアルミ合金からなる場合、クロムの磁性が308℃で反磁性から常磁性に変化し、鉄の磁性が770℃で強磁性から常磁性に変化するため、喫煙具2は、金属板31の見かけのオーム抵抗に基づいて、サセプタ30の温度を、308℃未満か、308℃以上770℃未満か、あるいは770℃以上かを検出することができる。
(充填物の構成)
充填物20は、乾燥・粉砕された非タバコ植物に、エアロゾルを発生させるエアロゾルフォーマや、微結晶セルロース、風味を追加する添加剤、保存料、粘着剤または増粘剤等を混合し、シート状に成形した上で、所定の幅及び長さを有するように切断されることで形成される。なお、充填物20は長尺状に限定されず、多様な形状を有してもよい。例えば、ペースト状に形成されてもよいし、顆粒状に形成されてもよい。
充填物20を長尺状で構成した場合、中心軸に直交する断面は略長方形状であり、その断面の長辺と短辺の比は、例えば、1:1~30:1の範囲であることが好ましい。長辺の長さは、0.1mm~7.5mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは、0.1mm~3.0mmの範囲である。短辺の長さは、0.1mm~1.0mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは0.1mm~0.5mmの範囲である。また、充填物20の長さは充填物集積体10の長さと略同一であるのが好ましい。充填物20の長さは10mm~25mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは10mm~20mmの範囲である。このような充填物20の寸法の一例を挙げると、長辺が1.5mm、短辺が0.3mm、長さが12mmである。
次に、充填物20として用いられる原料の具体例について説明する。充填物20は、以下に示す原料のうち任意の1つまたは複数の組み合わせで構成される。
充填物20は、タバコ植物または非タバコ植物を原料とする。タバコ植物としては、タバコ葉、タバコ茎、膨張タバコ、均質化タバコ等が挙げられる。非タバコ植物としては、タバコ植物以外の植物が挙げられる。非タバコ植物の好ましい部位としては、葉、果肉、種子、根(鱗根、塊根等)、茎、塊茎、皮(茎皮、樹皮等)、花(花弁、雄蕊、雌蕊等)、幹、枝等が挙げられる。
なお、本明細書でいう「植物」とは動物に対する一群を意味し、草および木等のように、根があって場所が固定されて生きているような生物以外に、微細藻類および海藻等のような藻類、キノコ等の菌類等をも含む。
充填物20は、例えば、乾燥・粉砕された非タバコ植物に、エアロゾルを発生させるエアロゾルフォーマ、微結晶セルロース、風味を追加する添加剤、保存料、結着剤または増粘剤等を適宜混合し、粉砕若しくは分級して粉状または粒状にしたり、ペースト状に成形される。また、エアロゾル形成基材23は、シート状に成形した上で、所定の幅および長さを有するように切断して短冊状または棒状とされる。
例えば、非タバコ植物の部位が葉である場合は、好ましくは茶類を使用できる。茶類は茶になる植物が異なるだけでなく、同じ植物であっても加工法によって異なるお茶になる。具体的には、たとえば、日本茶、紅茶、明日葉茶、甘茶、アマチャヅル茶、アロエ茶、イチョウ葉茶、ウーロン茶、ウコン茶、ウラジロガシ茶、エゾウコギ茶、オオバコ茶、カキオドシ茶、柿の葉茶、カミツレ茶、カモミールティ、河原決明茶、カリン茶、菊花茶、ギムネマ茶、グァバ茶、クコ茶、柔の葉茶、黒豆茶、ゲンノショウコ茶、玄米茶、ゴボウ茶、コンフリー茶、毘布茶、桜茶、サフラン茶、シイタケ茶、シソ茶、ジャスミン茶、しょうが茶、スギナ茶、セキショウ茶、センブリ茶、ソバ茶、タラノキ茶、タンポポ茶、甜茶、ドクダミ茶、杜仲茶、ナタマメ茶、ニワトコ茶、ネズミモチ茶、ハトムギ茶、ハブ茶、ビワの葉茶、プーアル茶、紅花茶、松葉茶、マテ茶、麦茶、メグスリノキ茶、ヨモギ茶、ユーカリ茶、羅漢果茶、ルイボスティ、ゴーヤ茶などが挙げられる。これらお茶については飲用後の茶殻を使用しても良い。茶殻などを使用すれば高価なお茶などを再利用して有効活用できる。
さらに、上記に例示した非タバコ植物の抽出物、所謂エキスや加工品も使用することができる。抽出物の形態としては、液体、水あめ状、粉末、顆粒、溶液等が挙げられる。
充填物20の原料としてのエアロゾルフォーマは、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、トリエチレングリコール、乳酸、ジアセチン(グリセリンジアセタート)、トリアセチン(グリセリントリアセタート)、トリエチレングリコールジアセタート、クエン酸トリエチル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸メチル、ドデカンジオン酸ジメチル、テトラデカンサンジオン酸ジメチルなどが挙げられる。なかでも、グリセリン、プロピレングリコールが好ましい。
充填物20の原料としての微結晶セルロースとは、例えば、繊維性植物のパルプから得られたα-セルロースを酸で部分的に解重合したものとして得られるものであり、セルロースから可溶性部分を取り除き、適宜、不溶性部分を結晶化したものである。
微結晶セルロースは、粉体のままでも良いし、水などの溶媒に分散させて懸燭液でも良い。この場合、溶媒ヘの分散は、高速攪拌機や高圧ホモジナイザーなどが使用できる。
さらに、必要に応じ充填物20の原料として風味を追加する風味添加剤も好ましく用いられる。風味添加剤としては、はっか、ココア、コーヒー、紅茶のエキス、茶抽出物のカテキンの粉末等が挙げられる。保存料としては食品に使用されるものが好ましく、例えば、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
充填物20に、メントールおよび非水溶性架橋ポリマー(好ましくはポリビニルポリピロリドン)を含有させても良い。メントールに非水溶性架橋ポリマーを組み合わせることで、メントールの昇華を効果的に抑制でき、メントールの風味を長期間保つことができる。ここで、メントールとは、天然物から得られたものに限られず、合成物でも良い。また、はっか、ミント、ハッカ油、その他のメントールを含むものを使用しても良い。
風味添加剤は、例えば、マウスピース14の壁部に含浸させることによってマウスピース14に設けられている。風味添加剤がマウスピース14に設けられている態様は、このような態様に限られず、例えば、当該風味添加剤が封入されているカプセルをマウスピース14の壁部に埋設することによって、マウスピース14に風味添加剤が設けられているようにしても良い。または、マウスピース14と充填物集積体20との間に風味添加剤が封入されたカプセルが配置されるようにしても良い。風味添加剤がカプセルに封入されている場合、喫煙者は、カプセルを指で押圧することにより、カプセルを破壊することができ、所望のタイミングで風味添加剤の芳香成分を揮発させることが可能となる。
さらに、風味添加剤は、例えば、マイクロカプセルに封入されている場合、封入されているマイクロカプセルを充填物集積体10に設けても良い。勿論、当該マイクロカプセルを支持部材12に設けても良い。
充填物20の原料としての結着剤または増粘剤としては、グアーガム、キサンタンガム、アラビアゴムおよびローカストビーンガムなどのゴム、例えばヒドロキシプロピルセルレロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースおよびエチルセルロースなどのセルロース結合剤、例えばデンプン、アルギン酸などの有機酸、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラナギン、寒天およびペクチンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
(充填物の製造工程)
充填物20の製造工程は、主原料となるタバコ植物または非タバコ植物を乾燥・粉砕し、秤量等を行う乾燥・粉砕工程と、その他の原料の前処理、秤量等を行う準備工程と、原料を混合して組成物とする混合工程と、組成物を成形する充填物成形工程と、を有する。
乾燥・粉砕工程では、主原料となるタバコ植物または非タバコ植物の使用部位(例えば、葉、種子、乾燥果実、茎、樹皮、根など)を組成物とするため、所定の粉砕物に加工する。その際、後に添加するエアロゾルフォーマ、水その他の成分を吸収あるいは担持するのに都合の良い水分量に調整することが好ましい。乾燥において、温度は60℃以上80℃以下が好ましい。この範囲とすることで、必要とする香味成分の散逸を避けながら、所望の水分量に到達させやすい。さらに、乾燥・粉砕工程には、粉砕物を篩分けする篩工程を設けることもでき、所望の粒度に調整して混合工程に投入することができる。
準備工程においては、充填物20を作製するにあたり必要な原料を準備することができる。前述の微結晶セルロースは、準備工程において秤量され、混合工程に投入される。
混合工程においては、通常の混合機を使用することができる。例えば、混合槽中の原料を撹拌羽根にて、剪断力を加えつつ混合するような形態が好ましく用いられる。
充填物成形工程では、各種原料が混合された組成物を薄いシート状に成形してから、切断することで、短冊状または棒状の充填物20が成形される。本実施形態では、薄いシートにするため、複数本のロールミルを用意する。複数本のロールミルを用いると、狭いロール間に押し込まれることによる圧縮と、ロール速度差による剪断により、混練、分散などを行いながら、ドクターブレードにより所望の厚さのシートとすることが可能であり、好ましい。また、プレスローラあるいはプレス機を用いて作製することもできる。
また、粉状または粒状の充填物20とするには、上記組成物について、適宜粉砕若しくは分級を行うことが好ましい。粉状または粒状の充填物20における平均粒子径は、例えば0.1~3.0mmであることが好ましく、0.5mm以下であることがより好ましい。当該平均粒子径は、例えばJIS K 0069:1992に記載された篩分け法によって求められる。つまり、この平均粒子径は、複数の篩による試験結果について、目開きの大きいほうからの質量の積算を行い、その質量50%に相当する径をいう。また、レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径を平均粒子径としても良い。
充填物成形工程では、組成物を加圧によりオリフィスを通過させて成形するなど、他の手段を用いても良い。また、充填物成形工程では、必要に応じて、非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、結着剤または増粘剤等、風味添加剤、保存料をさらに添加しても良いし、水などを添加しても良い。
充填物成形工程で得られるシートの厚さは、0.1mm~1.0mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは0.1mm~0.5mmの範囲である。得られたシートは、カッター、回転刃方式のロータリーカッター等により、所定の幅に切断される。
ここで、充填物20の表面に粘着性を付与する場合は、粘着性を付与できる手段であれば特に限定されないが、既述の結着剤を少なくとも一部に付着させれば良い。粘着性を付与することで、短冊状または棒状の充填物20と粉状、粒状またはペースト状の充填物20と組み合わせる場合に、短冊状または棒状の充填物20の表面に粉状、粒状またはペースト状の充填物20を安定して保持することができる。
(サセプタの形態と配置)
図3には図1中のI-I断面の断面図を示している。図3に示すように、金属板31は、全体として細長い平板状に形成されている。この金属板31は、厚さが0.1~1.0mm、幅が1.0~6.0mm、好ましくは厚さが0.1~0.3mm、幅が1.0~4.0mmに形成されている。
サセプタ30の長手方向における長さは、充填物集積体10の全長に対して占める割合の100%である。すなわち、サセプタ30は、充填物集積体10の全長に渡る長さを有している。
なお、サセプタ30は、充填物集積体10の全長に渡っていなくてもよく、長手方向における長さが充填物集積体10の全長に対して占める割合の25%以上100%以下の長さとすることができる。
図3に示すように、サセプタ30は、充填物集積体10の径方向で視て略中央に配置される。これにより、充填物集積体10は、充填物20全体が、充填物集積体10の径方向中央から均一に、むらなく加熱されるようにして、効率よくエアロゾルを発生させることができる。
(充填物集積体の製造方法)
図4を参照すると、充填物集積体10の製造方法を説明する説明図が示されている。充填物集積体10の製造方法は、大別して、上述した充填材形成工程(不図示)、収束工程S1、包摂工程S2及び切断工程S3を有している。
収束工程S1では、上述した充填材形成工程後の、延在してなる充填物20Aを充填物集積体10の径に合わせて収束させる。この収束工程S1では、延在してなる金属板31Aが所定の位置に配設されるように位置させ、当該金属板31Aに沿うように、延在してなる充填物20Aを配設させつつ、当該充填物20Aで当該金属板31Aを覆い収束させる。
包摂工程S2では、収束工程S1で収束させた充填物20Bを、延在してなる包摂部材25Bにより包み、延在してなる充填物集積体10Cを形成する。
そして、切断工程S3では、包摂工程S2で作成した、延在してなる充填物集積体10Cを、例えば図示しないローラカッタを用いて所定の長さ(10~25mm)に切断し、充填物集積体10を形成する。
したがって、金属板31の厚さを0.1~1.0mm、幅が1.0~6.0mm、好ましくは厚さを0.1~0.3mm、幅が1.0~4.0mmとすることで、蓄熱性や誘導磁場による加熱性を高めつつ、切断工程S3における延在してなる充填物集積体10Cの切断に要する力を軽減させることや、ローラカッタの消耗を低減させることができる。
図5を参照すると、粉状または粒状に成形された充填物が充填される喫煙具用カートリッジ101の製造方法を説明する説明図が示されている。以下、粉状または粒状に成形された充填物(以下、シート状に形成された充填物20と区別するべく、充填物120とする)が充填された喫煙具用カートリッジ101(以下、充填物20が充填された喫煙具用カートリッジ1と区別するべく、喫煙具用カートリッジ101とする)の製造方法について説明する。
喫煙具用カートリッジ101の製造方法は、図示しない隔壁部材配設工程、充填物充填工程S11、サセプタ充填工程S12及び蓋取付工程S13並びに図示しないフィルタ取付工程及び包装工程を有している。まず、隔壁部材配設工程では、厚紙(例えば0.3~0.7mm程度)を筒状に形成させてなる骨格部材116の内側に、隔壁部材112を配置させる。次に、充填物充填工程S11では、骨格部材116の上流側端部から充填物120を充填する。
次に、サセプタ充填工程S12では、充填物充填工程S11にて骨格部材116に充填された充填物120に金属板31を差し込む。このとき、骨格部材116の上流側端部と充填物120との間に所定の空間Cを形成する。この空間Cは、喫煙具用カートリッジ1のシール部材18の外形と同様に、例えば直径が4.0mm~7.5mm、中心軸に沿った長さが30~70mmの空間である。
次に、蓋取付工程S13では、充填物120の上流側を覆うよう、骨格部材116の内部に、通気性を有する例えば紙製の蓋部材118を取り付ける。そして、フィルタ取付工程では、骨格部材116の下流端部にフィルタ14を差し込んで取付け、包装工程では、骨格部材116の径方向周囲を図示しないラベル紙で包む。なお、フィルタ14を差し込む前に、芳香成分が密封されたカプセルを任意で入れてもよく、各工程の順番は適宜入れ替えてもよい。
このような製造方法により製造された喫煙具用カートリッジ101は、粉状または粒状に成形された充填物120を喫煙具用カートリッジ101の上流側に配設させつつ、空間Cの長さの分だけ充填物120及び金属板31を下流側に位置させることができる。
図6を参照すると、ペースト状に成形される充填物が充填される喫煙具用カートリッジ201の製造方法を説明する説明図が示されている。以下、ペースト状に成形された充填物(以下、シート状に形成された充填物20と区別するべく、充填物220とする)が充填された喫煙具用カートリッジ201(以下、充填物20が充填された喫煙具用カートリッジ1と区別するべく、喫煙具用カートリッジ201とする)の製造方法について説明する。
喫煙具用カートリッジ201の製造方法は、サセプタ取付工程S21、骨格部材取付工程S22、充填物充填工程S23及び図示しない乾燥工程並びに図示しないフィルタ取付工程及び包装工程を有している。なお、フィルタ取付工程及び包装工程については、喫煙具用カートリッジ101の製造方法における製造方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
まず、サセプタ取付工程S21では、治具241に金属板31を差し込む。ここで、治具241は、例えば喫煙具用カートリッジ1のシール部材18の外形と同様に、直径が4.0mm~7.5mm、中心軸に沿った長さが30~70mmの円柱状の突起241aが形成された台である。これにより、治具241は、喫煙具用カートリッジ101と同様の骨格部材116の上流側端部に突起241aを嵌合させることで、該骨格部材116を支持することが可能である。また、治具241には、サセプタ取付孔241bが設けられている。具体的には、サセプタ取付孔241bは、突起241aに骨格部材116が嵌合した際に喫煙具用カートリッジ1におけるサセプタ30と同じ位置に金属板31すなわちサセプタ30が位置するように金属板31を支持することが可能な孔である。
次に、骨格部材取付工程S22では、骨格部材116の上流側端部を治具241の突起241aを嵌合させることで、該骨格部材116を治具241に取り付け、支持する。次に、充填物充填工程S23では、骨格部材116の下流側端部から充填ノズル充填物243を差し込み、ペースト状に成形された充填物材料を充填する。
次に、乾燥工程では、充填物充填工程S23にて骨格部材116に充填された充填物220を30~50℃で加熱乾燥させる。これにより、ペースト状に成形された充填物材料は、内部の水分が揮発して多孔質状の充填物220となる。
このような製造方法により製造された喫煙具用カートリッジ201は、ペースト状に成形される充填物220を喫煙具用カートリッジ201の上流側に配設させつつ、空間Cの長さの分だけ充填物220及び金属板31を下流側に位置させることができる。
なお、上記のような骨格部材取付工程S22、充填物充填工程S23及び充填物充填工程S23に代えて、予め多孔質状に形成した充填物を骨格部材116の一方の端部から嵌合させて骨格部材116の下流側端部に配設し、治具241の突起241aに骨格部材116の下流側端部を押し当てるようにして充填物の位置を調整しつつ金属板31を差し込むようにしてもよい。このような工程にすれば、乾燥工程中に治具241を用いる必要がなくなり、設備費用を軽減させることができる。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、処理の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
以上説明したように、第1実施形態に係る喫煙器具では、誘導加熱式の喫煙具2に装着して使用される喫煙具用カートリッジ1であって、加熱されることによりエアロゾルを発生する充填物集積体10と、充填物集積体10の内部に配置されて外部から誘導加熱されるサセプタ30と、を有し、当該喫煙具用カートリッジ1は、長手方向に延びる棒状に形成されており、サセプタ30は、長手方向に延びる平板状の金属板31を含み、平板状の金属板31は、喫煙具用カートリッジ1の径方向断面で視て厚さが0.1~1.0mm、幅が1.0~6.0mmである。
従って、長手方向に延びる複数の金属板31を含むサセプタ30を用いたので、金属板31の蓄熱性を向上させることができる。また、複数の金属板31を含むサセプタ30を用いることで、製造時、サセプタ30と同量の金属を含む単体のサセプタ、すなわち金属板31よりも大型の金属部材を切断することと比較して比較的小さい力でサセプタ30を切断することができ、サセプタ30を切断するために用いる例えばローラカッタの消耗を軽減させることができる。またさらに、例えば円柱状のサセプタ材料を用いる場合と比較して、金属板31は、表面積が当該円柱状のサセプタ材料よりも大きいため、充填物集積体10との摩擦を大きくすることができ、充填物集積体10に対する金属板31の位置を好適に維持することができ、ひいては、喫煙時に充填物集積体10から金属板31が脱落することを防止することや、切断工程S3の際に金属板31の位置がずれることを抑制することができる。
そして、平板状の金属板31は、喫煙具用カートリッジ1の径方向断面で視て厚さを0.1~0.3mm、幅を1.0~4.0mmとすれば、上記した蓄熱性、製造性及び摩擦性の均衡を最適化することができる。
<第2実施形態>
以下、図7に基づき第2実施形態について説明する。
なお、上記第1実施形態と共通の構成については説明を省略し、ここでは第1実施形態と異なる部分について説明する。
図7を参照すると、第2実施形態に係る、図1中のI-I断面の断面図が示されている。第2実施形態に係るサセプタ330は、4本の金属板331、331を有している。
サセプタ330には、第1実施形態における金属板31と比較して細い金属板331が、地点Pを軸にして位相を90°ずつ移動させた位置に、すなわち等間隔となるように4本配設されている。
具体的には、金属板331は、金属板31の厚さを0.1~1.0mm、幅が0.25~2mm、好ましくは厚さが0.1~0.3mm、幅が0.5~1.5mmに形成されている。また、金属板331は、充填物20の径方向中央(地点Pに相当)から金属板31の断面中央(地点Qに相当)までの距離を距離L1、包摂部材25から金属板31までの距離を距離L2と規定すると、距離L1:距離L2=1:3~1:1、好ましくは1:2~2:3の距離となるよう配設されている。
このように、サセプタ330の金属板331の数を4本にすることで、サセプタ330は、第1実施形態におけるサセプタ30の金属板31と比較して幅の狭い金属板331を用いつつ、誘導加熱による加熱温度を、金属板31を1本用いたサセプタ30と同等にすることができる。また、金属板31と比較して細い金属板331を用いたことで、充填物集積体の製造方法の切断工程S3のような、充填物集積体10Cを切断する工程においては、切断に要する力をより軽減させることができる。
ここで、金属板331の断面積、すなわち太さについて鑑みると、金属板331は、切断工程S3で図示しないローラカッタによって切断される際、太いほど剛性が高まるため、湾曲することを抑制することができる。一方で、金属板331は、当該切断時に、細いほど容易に切断されるため、金属板331がローラカッタによって押圧されることに伴い充填物20が変形することを抑制することができる。また、金属板331は、太いほどジュール熱による発熱量を上昇させることができ、細いほどジュール熱による発熱量を軽減させることができる。
したがって、金属板331が平板状に形成される場合、厚さが0.1~1.0mm、幅が0.25~2mmであると、充填物集積体10Cは、切断工程S3で図示しないローラカッタによって切断される際の上記利点を両立することができる。また、当該厚さが0.1~0.3mm、幅が0.5~1.5mmであると、充填物集積体10Cは、ジュール熱による発熱量を適度に保つことができる。
本発明の各実施形態において、喫煙具用カートリッジ1には、支持部材12が設けられる例を示したが、本発明は、これに限定されない。喫煙具用カートリッジ1の充填物集積体10は、例えば、喫煙具用カートリッジ201のごとく、支持部材12がなくてもマウスピース14側に移動するのを抑制するように喫煙具用カートリッジ1の内周面と充填物集積体10との間で固定されていれば、支持部材12を有しなくてもよい。
また、本実施形態では、サセプタ30を充填物集積体10の径方向で視て中央に配置したが、充填物集積体10の径方向中央より外側に配置してもよい。また、本実施形態では、円柱状の金属板31を用いて説明したが、短冊状等の複雑な形状であってもよく、螺旋状に巻回させた形状にしてもよい。
1、101、201 喫煙具用カートリッジ
2 喫煙具
10 充填物集積体
12 支持部材
14 マウスピース
14a 吸口
16 包装部材
18 シール部材
18a 導入部
20 充填物
25 包摂部材
30、330 サセプタ
31 金属板(加熱体)
51 挿入部
52 誘導加熱部

Claims (2)

  1. 誘導加熱式の喫煙具に装着して使用される喫煙具用カートリッジであって、
    加熱されることによりエアロゾルを発生する充填物と、
    前記充填物集積体の内部に配置されて外部から誘導加熱されると所定範囲の熱量で発熱するサセプタと、を有し、
    当該喫煙具用カートリッジは、長手方向に延びる棒状に形成されており、
    前記サセプタは、前記長手方向に延びる平板状の加熱体を含み、
    前記平板状の加熱体は、前記喫煙具用カートリッジの径方向断面で視て厚さが0.1~1.0mm、幅が1.0~6.0mmである、
    ことを特徴とする喫煙具用カートリッジ。
  2. 前記平板状の加熱体は、前記喫煙具用カートリッジの径方向断面で視て厚さが0.1~0.3mm、幅が1.0~4.0mmである、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の喫煙具用カートリッジ。
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