JP2023091122A - フライホイール蓄電装置用の中空円盤ロータ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023091122000001
【課題】限界周速と限界蓄積エネルギーとを飛躍的に向上させたフライホイール蓄電装置用の中空円盤ロータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】円周巻きした複数の強化繊維と、強化繊維の間隙を充満するマトリクス材と、強化繊維の表面を基点にしてマトリクス材に向かって上方展開するカーボンナノチューブと、から構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、フライホイール蓄電装置のフライホイールの主要素である中空円盤(円筒を含む)ロータ、特に「円周巻き繊維強化中空円盤ロータ」の限界周速と蓄積エネルギーを向上させる技術に関する。このロータの典型例として、高強度炭素繊維を円周方向に巻いて繊維の間隙にエポキシ樹脂などマトリクス材を含浸させ固化させた「炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Rainforced Plastics:CFRP)」ロータが挙げられるが、これに限定されるものではない。
強化繊維は用途に応じてホウ素繊維でもガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、各種金属繊維でもよい。また、マトリクス剤はエポキシ樹脂を含む各種樹脂であってもよい。
以下「CFRP中空円盤(または円筒)ロータ」を「CFRPロータ」または単に「ロータ」、「フライホイール」を「FW」と略記する場合がある。
FW蓄電装置は、電気エネルギーと回転運動エネルギーを相互に変換する手段を介して、外部電力をFWロータに回転運動エネルギーとして蓄積したり、逆に、蓄えたFWロータの回転運動エネルギーを外部に電力として給電したりする機能を備えた蓄電装置である。
(I)低温環境でも高温環境でも安定して機能する、(II)充放電を繰り返しても、満充電状態で放置しても、特性や寿命の劣化がほとんど起こらない、(III)正確な充電量を簡単に検知できる、(IV)入出力密度を自在に設計できる、(V)2次電池に比べると内部抵抗がずっと小さい、などの優れた特長を有している。
一般に、FWロータなどの中空円盤を回転させるとき、半径方向に比べて円周方向に強い引張り応力が発生する。いま中空円盤の内半径a、外半径bとするとき、内外径比λ=a/b(ただし0<λ<1)が大きくなる(=1に近くなる)につれ、中空円盤の最大の円周方向引張り回転応力(以下、単に「円周応力」と呼称)はより大きく、最大の半径方向引張り回転応力(以下、単に「半径応力」と呼称)は逆により小さくなる傾向があり、円周応力最大値が半径応力最大値の2桁以上になることさえある。なお、円周応力最大値と半径応力最大値とは、異なった或る半径rで起こる。
近年、旧来のバルク金属製FWロータに替えて、炭素繊維などの高強度繊維を円周方向に沿って巻いて、繊維の間隙に(マトリクス剤としての)プラスチックを含侵させることによって形成した「円周巻き繊維強化プラスチック(周巻きCFRP)」FWロータの開発が盛んになってきている。理由は、この形態のロータが円周方向に対して極めて高い引張降伏強度を備えているからである。
しかしながら、このような単純円周巻きCFRPロータ(第1従来例)では、実際には、期待していたほどの限界周速あるいは限界蓄積エネルギーが得られないという問題があった。(ここで言う「限界周速」と「限界蓄積エネルギー」とは、ともにロータの蓄電性能を評価(比較)するときの基本量であって、回転速度を上げているロータが破壊する寸前に到達した周速が限界周速であり、ロータが破壊する寸前蓄えることができた最大の回転運動エネルギーが限界蓄積エネルギーである。これが高いほど高性能であることは言うまでもない)。
この理由を簡単に説明すると、回転円盤の限界蓄積エネルギーは一般に(1-λ)に比例して変化するから、限界蓄積エネルギーを大きくするためには内外径比λができるだけ小さい(=0に近い)ロータにしたいところだが、この要請に応えて内外径比λを小さくすると、回転させたときの半径方向最大引張応力の割合が急増し、単純円周巻きFRPロータにおいては、円周方向の引張降伏(以下、円周降服)が起こるより前のずっと低い回転速度で、半径方向の引張降伏(以下、半径降伏)が先に起きる事態を招くのである。
半径降伏が先に起きてしまう理由は、単純円周巻きCFRPロ-タでは半径方向には繊維強化が全くなされていないからである。結果として、円周降伏強度に対して半径降伏強度が著しく低くなる。
このような単純円周巻きCFRPロータの難を解決するために、下記特許文献1おいては、織物工法を用いて、強化繊維を織って円周方向のみならず、半径方向や回転軸方向にも配向させるとともに、半径方向の繊維体積率が一定となるように中心から外周に向って厚みを薄くさせる特徴を備えた「3次元織物炭素繊維骨格」で強化した3D織物CFRPロータを提案している(特許文献1の図1及び図3参照)。
しかし、3D織物CFRPロータ(第2従来技術)を実際に製作して回転試験を実施したところ、当該ロータは周速が増すにつれて軸振動が大きくなり、ついには、所期の限界周速よりずっと低い周速(530m/s付近)で破壊するというという問題が起きた、と報告されている(非特許文献1)。
精密な仕上げができない属性を持つ織物工法で炭素繊維骨格構造を織って構成し、3D織物CFRPロータを製作するとアンバランスが生じるのはどうしても避けられない。なお、当該アンバランスには、ロータの重心が回転中心からずれる偏心=静的アンバランスと、回転応力で炭素繊維骨格構造が不均一に歪んで起こる動的アンバランスの両方が存在する。
そして、上述の軸振動問題を解決するために、各種改良(非特許文献2参照)が続けられているが、周速800m/sを超える3D織物CFRPロータは未だ得られていない。
特許第5239058号公報
吉村純一,広嶋登,八田博志,後藤健,向後保雄,"三次元炭素繊維強化プラスチック製高速回転体の開発" 日本機械学会第18 回機械材料・材 料加工技術講演会(M&P2010 )CD-ROM論文集、No.10-29 N. Hiroshima, H. Hatta, M. Koyama, J. Yoshimura, Y. Nagura, K. Goto, Y. Kogo"Spin test of three-dimensional composite rotor for flywheel energy storage system" Composite Structures 136 (2016) pp.626-634
上述したように、従来の単純円周巻きCFRPロータには、半径降伏強度が弱いという致命的欠点があり、一方で、従来の3D織物CFRPロータには精密な回転バランス特性が得られないという重大な欠点があることにより、共にCFRPロータに潜在的に期待された高い限界周速、高い限界蓄積エネルギーを未だ実現できていない、という問題があった。
本願発明は、かかる問題点に鑑み、限界周速と限界蓄積エネルギーとを飛躍的に向上させたフライホイール蓄電装置用の中空円盤ロータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者らは、3D織物CFRPロータで起きたアンバランスに起因する軸振動問題が、単純円周巻きCFRPロータでは報告されていないという点に着目し、単純円周巻きCFRPロータの基本構成を保ったまま、半径降伏強度を高める構成や方法はないか思考を重ねたところ、単純円周巻きCFRPロータの半径降伏強度を、強化繊維に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ(以下CNTと略記する場合がある)で強化する方法を着想して、考察と検討を鋭意続けた結果、従来と比べて極めて高い限界周速と限界蓄積エネルギーを達成可能なCNT-CFRPロータを実現することに成功した。
CNTは可撓性に富むとともに、成長軸方向に極めて強い引張強度を示す材料として広く知られている。本発明では、後述するように、この性質がロータの半径方向に顕著に発現するよう、CNTを巧妙に取り込んでいる。
請求項1の発明は、フライホイール蓄電装置用フライホイールの中空円盤ロータであって、円周巻きした複数の強化繊維(FR)と、該強化繊維の間隙を充満するマトリクス材(P)と、該強化繊維の表面を基点にしてマトリクス材に向かって上方展開するカーボンナノチューブ(CNT)と、から構成される中空円盤ロータ(CNT-FRPロータ)であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータにおいて、最近隣に位置する一対の前記強化繊維の単繊維の平均離間距離をl、平均直径をD、前記上方展開する前記カーボンナノチューブの平均展開距離をTとすると、TとlとDとの間には、少なくとも、
Figure 2023091122000002

の関係、望ましくは、
Figure 2023091122000003

なる関係があることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータにおいて、前記強化繊維の表面の基点は、前記カーボンナノチューブが、その一端面を固着させている接ぎ木態様と、側面を一点接着させている点着固定態様との何れか一方の態様であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の中空円盤ロータにおいて、前記カーボンナノチューブは、平均の長さ寸法uと平均展開距離Tとの関係が、前記接ぎ木態様の場合
Figure 2023091122000004

であり、前記点着固定態様の場合
Figure 2023091122000005

であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータにおいて、前記強化繊維の平均体積占有率Vは、少なくとも0.5(50%)以上、好ましくは0.6(60%)以上であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータにおいて、前記強化繊維が、炭素繊維、ホウ素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、各種金属繊維から選ばれた1つ、もしくは、2つ以上の複合繊維からなることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の中空円盤ロータにおいて、前記強化繊維の直径は、平均値が少なくとも3μm~9μmの範囲であって、バラつきは平均値±1μm以内であり、望ましくは、平均値が5μm~7μmの範囲、バラつきは平均値±0.5μm以内であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータにおいて、前記マトリクス材は、熱硬化性のエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは、熱可塑性樹脂のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂から選ばれた1つであることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータにおいて、前記カーボンナノチューブは、直径が0.5~3nmの単層カーボンナノチューブ、または、直径が5~30nmの多層カーボンナノチューブ、または、前記単層カーボンナノチューブと前記多層カーボンナノチューブとが混合したカーボンナノチューブであることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9記載の中空円盤ロータにおいて、前記カーボンナノチューブは、前記マトリクス材に対する重量%濃度cがc=0.1wt%~8wt%の範囲であることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1記載の中空円盤ロータの製造方法であって、前記強化繊維にカーボンナノチューブを固着または接着させる第1の工程と、該第1の工程によって形成されたカーボンナノチューブ付強化繊維を束ねることにより強化繊維束を形成する第2の工程と、該第2の工程により形成された前記強化繊維束とマトリクス樹脂とを用いてフィラメントワイディング法にてロータを成形する第3の工程とを備えることを特徴とする。
本発明の中空円盤ロータを示す説明図。 本発明の中空円盤ロータの強化繊維の位置関係示す説明図。 カーボンナノチューブが強化繊維表面からマトリクス材に展開する態様を示す説明図。 接近した一対の強化単繊維表面のカーボンナノチューブが再構成する様子を示す説明図。 第1実施例による中空円盤ロータの回転性能を示す表。 第2実施例によるフライホイールの構成を示す説明図。 第2実施例によるフライホイールの回転性能を示す表。
以下に適宜、図面を用いて本発明の詳細を説明する。ただし、これら図面では、理解を容易にするために、厚さと平面寸法との関係や各層の厚さの比率、強化繊維(F)やカーボンナノチューブ(CNT)の太さや長さ、密度などは誇張したりデフォルメして描いている。また、同一部材には同一符号を付して再度の説明は省略する。以下、強化繊維の断面の形状はごく一般的な正円(又はほぼ正円)であるものとして説明するが、断面形状は正円に制限されない。
図1は本発明に係るフライホイール蓄電装置用フライホイールの半径方向カーボンナノチューブ強化-円周方向繊維強化プラスチック中空円盤ロータ(以下、CNT-FRPロータまたは単にロータ)1の巨視図である。図1Aはロータ1の斜視図、図1Bは任意のrθ面でロータ1を切断したときの断面図、図1CはZ軸に沿ってロータ1を切断したときの断面図である。説明の便を図るため、このロータ1は周知のrθZ円筒座標系のZ軸に回転軸が一致するように置いてある。
符号2はロータ1の中央に空いた円孔(外径a)である。符号b、a、hはそれぞれロータ1の外半径、内半径、丈(高さ)を示している。図中のrはロータ1の任意の位置を指示する変数としての半径である。
図3に示すように、本発明のロータ1の材料構造は、基本的にマトリクス材(プラスチック)をカーボンナノチューブと強化繊維で強化したCNT-FRP(符号3)である。ロータ1は円周巻きに積層して配設した強化繊維(F)11と、強化繊維の間隙に充満させたマトリクス材12と、強化繊維の表面を基点としてマトリクス材12の中を上方に向かって展開したカーボンナノチューブ(CNT)13とから構成される。
前記強化繊維11の典型例は、高い引張強度を有する炭素繊維(CF)であるが、用途に応じて、ホウ素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、各種金属繊維を用いてもよい。本発明強化繊維11の直径は、平均値が少なくとも3μm~9μmの範囲であって、バラつきは平均値±1μm以内とする。更に言えば、平均値は5μm~7μmの範囲、バラつきは平均値±0.5μm以内であることが、より望ましい。強化繊維11の直径が9μmを超えると所望の引張強度が得られない。また、直径が3μmを下回ると強化繊維の製造生産性が大きく低下する。以下、強化繊維(F)11は平均直径6μmの炭素繊維(CF)であるものとして説明を行う。
図2は断面を描いた図1Bを更に拡大したイメージ図である。最近隣配置した強化繊維11が取り得る2つの位置関係、即ち、6回対称配置(図2A)と4回対称配置(図2B)を示している。同図においてDは強化繊維11の直径、lは最近隣位置にある一対の強化繊維の表面間距離=平均離間距離、Lはこの一対の強化繊維の中心の間隔=平均線間距離であって、L=l+Dの関係がある。12は前記マトリクス材である。なお、図1、図2には、便宜上、CNT13は描いていない。
本発明のCNT-FRPロータ1の円周降伏強度を向上させるという要請に応えるために、同ロータの強化繊維の平均体積占有率Vはできるだけ高い方がよいことは言うまでもない。この趣旨に照らすと、具体的には、少なくとも0.5以上、好ましくは0.6以上であることが望ましい。
ここで、6回対称配置(図2A)と4回対称配置(図2B)が混在している場合の強化繊維のVと直径D、離間距離lの関係を説明すると、6回対称配置の体積占有率VFHは図2Aの幾何学的関係から
Figure 2023091122000006
と表される。同様に、図2Bを参照すると、4回対称配置の体積占有率VFTは、
Figure 2023091122000007
である。ロータ1においては6回対称配置の強化繊維と4回対称配置の強化繊維が同程度の割合で混じっていると仮定すると、平均体積占有率Vは、
Figure 2023091122000008
が得られる。ロータ1の仕様としてVとDが決まると、この式から、離間距離lが決まる。
6回対称配置の強化繊維と4回対称配置の強化繊維がm:nの割合で混じっている場合は式(1)の替りに
Figure 2023091122000009

を用いる。
前記マトリクス材12の材質は、たとえば、熱硬化性エポキシ樹脂である。これ以外に、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂であってもよい。以下、マトリクス材12はエポキシ樹脂であると想定して説明する。
カーボンナノチューブ(CNT)は、周知のように、成長軸方向に50~70GPaもの引張強度を有する補強素材である。本発明CNT-FRPロータ1に適用する前記CNT13は、直径が0.5~3nmの単層CNT、または、直径が5~30nmの多層CNT、または、前記単層CNTと前記多層CNTが混合したCNTである。
本発明ロータ1におけるCNT13は、図3に示すように、強化繊維11の表面に「一底面が固着」または「側面が一点で接着」する態様で接続していて、接続点を基点にして、上空のマトリクス材に向かって展開している(=散開して伸びている)。図中の符号Tは平均CNT展開距離である。領域14はCNTの有効展開領域である。有効展開領域14はCNT表面からCNT展開距離Tまでの空間の領域を指している。
上記マトリクス材に展開し、マトリクス材に含有されるCNT13の重量%濃度cはc=0.1wt%~8wt%の範囲である。濃度cが0.1wt%より低いと、多くの場合、有効な半径方向マトリクス強化効果が得られない。濃度cが8wt%より高くなると、マトリクス材が強化繊維表面まで含浸しずらくなり、製作が事実上困難になる。比較的高価な材料であるCNTの過剰な消費を抑えるため、前記濃度範囲から、(ロータ1の)所望の半径引張降伏強度を満足する最少の濃度が選択される。
前記CNT展開距離Tは強化繊維11表面から測ったCNT13展開端(浮いている方の底面)の平均高度を意味している。本発明ロータ1においては、Tは少なくとも
Figure 2023091122000010

であることが必要であるが、特段の理由がなければ、
Figure 2023091122000011
であることが望ましい。上式中のlは前記強化繊維離間距離、Dは前記強化繊維の直径である。式(2’)の右辺は、4回対称配置(図2B)の対角(=第2近隣位置)の位置にある一対の炭素繊維の位置の中点と炭素繊維の表面を直線で結ぶ距離に該当する。
CNT13を強化繊維11表面に「固着」させるには、たとえば、特開2018-12741号公報などで開示されている「接ぎ木法(図3A)」を用いることができる。接ぎ木法では強化繊維(CF)の表面に極微細粒状の触媒金属(たとえばNi)を被着させて、化学的気相成長法(CVD)などでCNTの成長を行う。すると、底面をCF表面に固着させたCNTが鉛直方向に成長する。CF表面から鉛直に成長するので、前記CNT13の平均長uは前記CNT展開距離Tとほぼ等しくなり、
Figure 2023091122000012

である。
一方、CNT13の一部側面を強化繊維11の表面に「接着」させるには、たとえば、特開2019-60050号公報などで開示されている「点着固定法(図3B)」を用いることができる。この方法は強化繊維(CF)の表面に平均長uのCNTを絡みつくように付着させた後、接着剤(たとえばエッポキシ接着剤)を点状分散させたエマルジョンタイプのサイジング剤に浸漬しサイジング処理を施すことによって、接着剤液滴15を被着させ固化させることで、強化繊維の表面にCNTの側面を点留め接着させる方法である。同文献によれば、接着剤の液滴サイズは最小0.05μmである。この方法で接着したCNTは接着点を基点として折れてマトリクス材に展開することになるので、所望のCNT平均展開距離Tを得るためにはCNTの平均長uをTの2倍の長さにする必要がある。この関係を数式を使って表すと、
Figure 2023091122000013

となる。
CNT13に関する展開距離Tや平均長u、濃度cなどのパラメータは、たとえば、次のような手順で決定される。まず、CNT-FRPロータ1の基本要件として使用する強化繊維の種類と体積占有率Vが決まったとする。そうすると、強化繊維の平均直径Dが確定するので、関係式(1)からVとDを用いて強化繊維離間距離lが求まる。lが求まると条件式(2)または(2’)からCNT展開距離Tが決まる。Tが決まると関係式(3)または(3’)から望ましいCNT平均長uが決まる。
次に、CNT-FRPロータ1の製造方法を説明する。まずはじめに、上記のように決定した平均長uを有するCNTを備えた強化繊維を、接ぎ木法または点着固定法で製作する。このようにして製作した強化繊維をトウ(束)にして、このトウと既定のマトリクス材(たとえば熱硬化性エポキシ樹脂)を用いて、フィラメントワインディング法で巻回積層する。その後、マトリクス材を加熱固化させ、必要に応じて整形するとロータ1が完成する。所望Vを得るためには、フィラメントワインディングの形成条件、たとえばトウの張力などを調整する。
また、所望の半径降伏強度が得られるようにするために、前記CNT濃度cを調節する。CNT濃度cを調節する替りにCNT平均長uを調節してもよい。あるいは、CNT濃度cとCNT平均長uの両方を調節することもできる。
なお、CNT濃度cと半径降伏強度の関係はフィラメントワインディン条件やマトリクス材料に依存するので、これらを変更する場合は再調整が必要である。
次に、模式図4を用いて本発明の効果とその効果が生まれる機構を説明する。
硬化前のマトリクス材12にCNT13を展開させた任意一対の最近隣強化繊維(CF)11a、11bが、互いの有効展開領域Tが重なり合うほどに接近すると(図4A:上記条件式(1))、CNT13の展開方向に再構成が起こり、図4Bのようになる。この状態でマトリクス材12が硬化すると、両強化繊維の間のマトリクス部分がCNT13によって連続的に強化された構造ができ上がる。
CNT13による強化の方向は、強化繊維が伸びる方向(ロータの円周方向)に対して垂直な方向であって、かつ、対向する強化繊維に向かう方向(ロータのrZ方向)である。このような強化現象がすべての最近隣強化繊維対で一斉に起こる。強化の強さは、離間距離lが縮まれば縮まるほど、CNTの濃度が高ければ高いほど、増大する。離間距離lの変更は強化繊維の体積占有率Vを介して、円周降伏強度にも影響を与えるので、通常、rZ方向の強化の調節はCNT濃度で行う。
このように、本発明CNT-FRPロータ1は、円周方向は繊維(CF)によって強化され、半径(r)方向と回転軸(Z)方向はカーボンナノチューブ(CNT)によって強化されたロータとなる。
こうして、本発明CNT-FRPロータ1は、強化繊維13の表面を基点とした多量のCNT13によって、半径方向にも強化されているので、従来の単純円周巻きFRPロータで起きた半径降伏強度が弱い、という欠点を軽減、ないしは、解消できる。さらには、本発明フライホイールFRPロータ1は円周巻き法(フィラメントワインディング法)で製作されるので、従来の3D織物FRPロータで起きた精密な回転バランス特性が得られないという欠点を克服することができる。故に、これら従来の両FRPロータが有していた「期待された高い限界周速、高い限界蓄積エネルギーを未だ実現できていない」という問題を解決することができる。
第1実施例
前記説明の仕様ならびに製造方法でCNT添加円周巻き炭素繊維強化(CNT-CFRP)中空円盤を形成し、切削で円周方向及び半径方向の引張試験サンプルを切り出した。このCNT-CFRPサンプルの平均体積占有率はV=0.7、炭素繊維の平均離間距離はl=0.61μmであった。使用した炭素繊維はT1000G(東レ製、平均半径D=6μm)、マトリクス剤はエポキシ樹脂470-36S(Ashland Inc.)、カーボンナノチューブは直径は5~20nmの多層CNTであった。前記条件式(2)に従い、CNT展開距離をT=2μmと決め、関係式(3)と(3’)を考慮して、CNTの平均長uは、接ぎ木態様サンプルではu=3μm、点着固定態様サンプルではu=6μm、になるように調節した。
CNTを添加しない参照サンプル(第1従来技術)の引張降伏強度σは、円周方向がσθy=4.5GPa、半径方向がσry=78MPaであった。これに対して、本発明に係るCNT-CFRPサンプルはCNT濃度cが増えるに従い、半径降伏強度σryが顕著に増加する傾向が認められ、接ぎ木態様サンプルではc=1.2wt%で、点着固定態様サンプルではc=2wt%で、σry=780MPaを超えることが分った。一方、半径降伏強度σθyは微かに増大したが、σryの増大と比べるとほぼ横ばいと言えるレベルであることが判明した。
この引張試験の結果に基づき、半径降伏強度σry=780MPa、円周降伏強度σθy=4.5GPaを備えた中空円盤CNT-CFRPロータ(図1)と、従来の半径降伏強度σry=78MPa、円周降伏強度σθy=4.5GPaを備えた単純円周巻CFRPロータの回転応力特性の理論計算を実行した。両ロータの外半径はb=0.15m、内半径a=0.03m、丈h=1mとした。計算に用いたCFRPの物性パラメータはつぎのとおり共通であって、ヤング率:Eθ=2.07×1011Pa、E=1.80×1010Pa、ポアソン比:νθ=0.246、密度:ρ=1650kg/mであった。なお、各パラメータ記号に付した下付き添え字r、θは円筒座標上の方向を指定している。
図5は、本発明の中空円盤ロータであるCNT-CFRPロータ1と、従来の単純円周巻きCFRPロータ(第1従来技術)との回転性能を比較した表である。
図5に示すように、本発明の中空円盤ロータであるCNT-CFRPロータ1の限界周速は2200m/s、限界回転速度は141000rpm、限界蓄積エネルギーは40kWh、質量限界蓄積エネルギー密度は355Wh/kgである、破壊モードは円周降伏であった。そして、本発明のCNT-CFRPロータ1は、半径降伏で破壊する従来の単純円周巻きCFRPロータ(第1従来技術)と比べて、限界周速が約3倍、限界蓄積エネルギーが約9倍に向上していることが明らかである。なお、図示しないが、軸振動で故障する3D織物CFRPロータ(第2従来技術)と比べても、CNT-CFRPロータ1は、同様に、限界周速と、限界蓄積エネルギーが向上することが確認できる。
第2実施例
本発明に係る第2実施例は、前記第1実施例(図5)のCNT-CFRPロータ1を用いて、図6のようなフライホイール蓄電装置のフライホイール4を構成した例である。同図において、1は前記第1実施例の中空円盤CNT-CFRPロータ、5は回転シャフト(非表示)と一体形成されたハブであって、ハブ5の半径は0.03m、高さは1m、回転シャフトの半径は0.015mである。ハブと回転シャフトの材質はアルミニウム合金A7075P(超々ジュラルミン)である。
A7075Pの物性パラメータは、ヤング率:Eθ=E=7.2×1010Pa、ポアソン比:νθ=0.3、密度:ρ=2800kg/mである。引張降伏強度はσry=σθy=5.1×10Paである。
理論計算を実行した結果を図7の表に示す。半径0.03mの超々ジュラルミンA7075Pハブの限界回転速度は210000rpmであるから、フライホイール4の限界回転速度は、ハブ5ではなくCNT-CFRPロータ1の限界回転速度で決まり、その値は前記141000rpmである。141000rpmで回転するハブ5(丈h=1m)の回転エネルギーと質量は、A7075Pの物性を基にして求めると、それぞれ、108Wh、7.9kgである。
図7に示すように、フライホイール4の限界周速は2200m/s、限界蓄積エネルギーは39.9kWh、限界質量エネルギー密度は332Wh/kgになる。そして、本発明のCNT-CFRPロータ1を用いたフライホイール4は、半径降伏で破壊する従来の単純円周巻きCFRPロータ(第1従来技術)を用いたフライホイールと比べて、限界周速と、限界蓄積エネルギーが向上することが確認できる。
1…CNT-CFRPロータ(中空円盤ロータ)
2…ロータの円孔
3…CNT-(C)FRP
4…CNT-(C)FRPロータを具有するフライホイール
5…ハブ
11…強化繊維(CF)
12…マトリクス材
13…CNT
14…CNT有効展開領域
15…液滴状接着剤
b…FWロータの外半径
a…FWロータの内半径
h…FWロータの丈
r…ロータ半径(変数)
θ…方位角(変数)
Z…中心軸
D…強化繊維の直径
l…最近隣強化繊維の離間距離
L…最近隣強化繊維の中心線間距離
T…CNT有効展開距離

Claims (11)

  1. フライホイール蓄電装置用フライホイールの中空円盤ロータであって、円周巻きした複数の強化繊維と、該強化繊維の間隙を充満するマトリクス材と、該強化繊維の表面を基点にしてマトリクス材に向かって上方展開するカーボンナノチューブと、から構成されることを特徴とする中空円盤ロータ。
  2. 最近隣に位置する一対の前記強化繊維の単繊維の平均離間距離をl、平均直径をD、前記上方展開する前記カーボンナノチューブの平均展開距離をTとすると、TとlとDとの間には、少なくとも、
    Figure 2023091122000014
    の関係、望ましくは、
    Figure 2023091122000015
    なる関係があることを特徴とする請求項1記載の中空円盤ロータ。
  3. 前記強化繊維の表面の基点は、前記カーボンナノチューブが、その一端面を固着させている接ぎ木態様と、側面を一点接着させている点着固定態様との何れか一方の態様であることを特徴とする請求項1記載の中空円盤ロータ。
  4. 前記カーボンナノチューブは、平均の長さ寸法uと平均展開距離Tとの関係が、前記接ぎ木態様の場合
    Figure 2023091122000016
    であり、前記点着固定態様の場合
    Figure 2023091122000017
    であることを特徴とする請求項3記載の中空円盤ロータ。
  5. 前記強化繊維の平均体積占有率Vは、少なくとも0.5(50%)以上、好ましくは0.6(60%)以上であることを特徴とする請求項1記載の中空円盤ロータ。
  6. 前記強化繊維が、炭素繊維、ホウ素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、各種金属繊維から選ばれた1つ、もしくは、2つ以上の複合繊維からなることを特徴とする請求項1記載の中空円盤ロータ。
  7. 前記強化繊維の直径は、平均値が少なくとも3μm~9μmの範囲であって、バラつきは平均値±1μm以内であり、望ましくは、平均値が5μm~7μmの範囲、バラつきは平均値±0.5μm以内であることを特徴とする請求項6記載の中空円盤ロータ。
  8. 前記マトリクス材は、熱硬化性のエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは、熱可塑性樹脂のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂から選ばれた1つであることを特徴とする請求項1記載の中空円盤ロータ。
  9. 前記カーボンナノチューブは、直径が0.5~3nmの単層カーボンナノチューブ、または、直径が5~30nmの多層カーボンナノチューブ、または、前記単層カーボンナノチューブと前記多層カーボンナノチューブとが混合したカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1記載の中空円盤ロータ。
  10. 前記カーボンナノチューブは、前記マトリクス材に対する重量%濃度cがc=0.1wt%~8wt%の範囲である、ことを特徴とする請求項9記載の中空円盤ロータ。
  11. 請求項1記載の中空円盤ロータの製造方法であって、
    前記強化繊維にカーボンナノチューブを固着または接着させる第1の工程と、
    該第1の工程によって形成されたカーボンナノチューブ付強化繊維を束ねることにより強化繊維束を形成する第2の工程と、
    該第2の工程により形成された前記強化繊維束とマトリクス樹脂とを用いてフィラメントワイディング法にてロータを成形する第3の工程とを備えることを特徴とする中空円盤ロータの製造方法。
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