JP2000081091A - フライホイール - Google Patents

フライホイール

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JP2000081091A
JP2000081091A JP10253660A JP25366098A JP2000081091A JP 2000081091 A JP2000081091 A JP 2000081091A JP 10253660 A JP10253660 A JP 10253660A JP 25366098 A JP25366098 A JP 25366098A JP 2000081091 A JP2000081091 A JP 2000081091A
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flywheel
ring
ring member
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inner peripheral
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JP10253660A
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English (en)
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Shigeo Nagaya
重夫 長屋
Masaharu Minami
正晴 南
Yutaka Kawashima
裕 河島
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Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】許容される回転数の低下を抑制できるフライホ
イールを提供する。 【解決手段】フライホイール1は電力貯蔵装置に用いら
れる。フライホイール1はリング部材7とディスク部材
8と押付部材9とを備えている。リング部材7はCFR
Pからなりかつ第1の剛性と第1の弾性係数を有してフ
ィラメントワインディング法などによって成形されてい
る。ディスク部材8は周縁部8aが軸線Pに沿って折れ
曲げられた格好に形成されている。周縁部8aの外周面
は断面が円弧状に形成されている。ディスク部材8が外
周面がリング部材7の内周面7aに接合して設けられて
いる。ディスク部材8は第1の剛性より低い第2の剛性
を有してプリプレグを積層されるなどして成形されてい
る。押付部材9はリング部材7の内周面7aに接合して
設けられている。押付部材9はリング部材7の周方向に
沿って等間隔に複数設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力貯蔵用、原動
機等に用いられるフライホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】発電用エネルギを大径の図6に示すフラ
イホイール41に回転エネルギとして蓄積し、電力多用
時に、フライホイール41に蓄積されたエネルギを取出
して電気エネルギとして使用する電力貯蔵装置が種々提
案されている。
【0003】電力貯蔵装置に用いられる図6に例示され
たフライホイール41は、電力貯蔵装置の回転自在な主
軸43に支持され、かつリング部材としてのフライホイ
ールリング47と、ディスク部材としての支持ディスク
48と、を備えている。
【0004】フライホイール41は、支持ディスク48
の周縁部48aがフライホイールリング47の内周面4
7aに接合した格好で、前記主軸43に支持されて、前
述した電力貯蔵装置に用いられている。
【0005】フライホイールリング47は、図7(A)
に示すように、炭素繊維49と、エポキシ樹脂50とか
らなるCFRP(Carbon fiber reinforced plastics)
などのFRP(fiber reinforced plastics )から成形
されている。フライホイールリング47は、フィラメン
トワインディング法などによって、エポキシ樹脂50な
どが含浸された炭素繊維49がその周方向に沿って巻か
れかつ径方向に沿って積層された後、例えば80℃など
の温度まで加熱されることによって硬化して成形されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した構成の従来の
フライホイール41の回転時において、フライホイール
リング47には、図7(A)から図7(C)に示すよう
に、その周方向に沿う図中の矢印σθで示す応力と、径
方向に沿う図中の矢印σrで示す応力と、が作用するこ
ととなる。
【0007】このとき、炭素繊維49が、フライホイー
ルリング47の周方向に沿って巻かれているので、周方
向に沿った引張強度が十分に確保されている。しかし、
前述した構成のフライホイール41は、径方向に沿った
引張強度がエポキシ樹脂50の引張強度に近くなってし
まい、回転数が高くなるとフライホイールリング47を
形成する炭素繊維49に層間剥離が生じやすく、許容さ
れる回転数が低くなる傾向にあった。
【0008】従って本発明の目的は、許容される回転数
が低くなることを抑制できるフライホイールを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のフライホイ
ールは、第1の剛性を有しかつ繊維を径方向に積層され
て形成されたリング部材と、前記第1の剛性より低い第
2の剛性を有してプリプレグを積層されて形成され、か
つ周縁部の断面が円弧状に形成されているとともに、前
記周縁部が前記リング部材の内周面と接して設けられた
ディスク部材と、を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の本発明のフライホイール
は、繊維を径方向に積層されて形成されたリング部を備
えたフライホイールにおいて、前記リング部の内周面に
接しかつこのリング部の周方向に沿って等間隔に複数設
けられた押付部材を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の本発明のフライホイール
は、請求項1に記載のフライホイールにおいて、前記リ
ング部材の内周面に接しかつこのリング部材の周方向に
沿って等間隔に複数設けられた押付部材を備えたことを
特徴としている。
【0012】請求項4に記載の本発明のフライホイール
は、繊維を径方向に積層されて形成されたリング部を備
えたフライホイールにおいて、前記フライホイールが所
定回転数で回転する際に生じる径方向に沿った応力が降
伏点を超えるリング材を前記リング部の内周面に接して
設けたことを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の本発明のフライホイール
は、第1の弾性係数を有して繊維を径方向に積層されて
形成されたリング部を備えたフライホイールにおいて、
前記第1の弾性係数より低い第2の弾性係数を有して形
成されかつ前記リング部の内周面に接して設けられたリ
ング材を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の本発明のフライホイール
は、繊維を径方向に積層されて形成されたリング部を備
えたフライホイールにおいて、円環状に形成されかつ内
周面より外周方向に向って凹の切欠を周方向に沿って等
間隔に複数設けるとともに、前記リング部の内周面に接
して設けられたリング材を備えたことを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて、図1から図3を参照して説明する。
【0016】図1及び図2に示すフライホイール1は、
電力貯蔵装置2に用いられるようになっている。電力貯
蔵装置2は、発電用エネルギをフライホイール1に回転
エネルギとして蓄積し、電力多用時にこのフライホイー
ル1に蓄積されたエネルギを取出して電気エネルギとし
て使用する装置である。
【0017】電力貯蔵装置2は、回転体としての前述し
たフライホイール1と、主軸3と、軸受部4と、動力伝
達装置5と、これらフライホイール1、主軸3、軸受部
4及び動力伝達装置5などを収容するケーシング6等を
備えている。
【0018】主軸3は、互いに同軸的に配される上部軸
10と下部軸11とを備えており、これら上下部軸1
0,11の間にフライホイール1の後述するディスク部
材8を挟み込んだ状態で、フライホイール1を支持して
いる。主軸3は、フライホイール1と一体に、軸線P回
りに回転するようになっている。
【0019】主軸3の上部軸10の上端部10aと、ケ
ーシング6の後述する第1の上部ケーシング27との間
には、上部ラジアル軸受12が設けられている。主軸3
の下部軸11の下端部11aと、ケーシング6の後述す
る下部ケーシング30との間には、下部ラジアル軸受1
3が設けられている、これらの上下部ラジアル軸受1
2,13は、それぞれ磁気軸受からなっており、主軸3
の軸線P回りの回転を前記ケーシング27,30に伝え
ないように、主軸3を回転自在に支持している。
【0020】主軸3の下部軸11の軸線P方向に沿った
中央部には、外周方向に突出して設けられたディスク状
のフランジ部材14が設けられている。また、ケーシン
グ6の後述する主ケーシング29には、側壁から内側に
向って突出して形成され、かつフランジ部材14と軸線
P方向に沿って相対するフランジ部31が一体に設けら
れている。
【0021】下部軸11に設けられたフランジ部材14
には、主ケーシング29のフランジ部31と相対する内
外周永久磁石15,16が設けられている。内外周永久
磁石15,16は、それぞれリング状に形成されてお
り、互いの間に中間リング17を設けている。
【0022】主ケーシング29のフランジ部31には、
内外周永久磁石15,16と相対する高温超電導体18
(バルク体)が設けられている。バルク体18は液体窒
素タンク19などを介して主ケーシング29のフランジ
部31に支持されている。液体窒素タンク19には、液
体窒素などを供給する配管20及び、この液体窒素が気
化して生じる窒素を排出する配管21とが接続してい
る。
【0023】バルク体18は、配管20を通して外部か
ら液体窒素が供給されることによって、相対する内外周
永久磁石15,16と互いに磁気反発力を生じる。そし
て、フランジ部材14等を介して、主軸3及びフライホ
イール1などを浮上させて支持するようになっている。
また、前記フランジ部材14、内外周永久磁石15,1
6、中間リング17及びバルク体18は、高温超電導磁
気軸受22を構成しており、主軸3などを軸線Pに沿う
スラスト方向に沿って支持している。
【0024】主軸3の上部軸10には、上部ラジアル軸
受12の上端側に、上部補助軸受23が設けられてい
る。主軸3の下部軸11には、下部ラジアル軸受13の
下端側に、下部補助軸受24が設けられている。これら
の上下部補助軸受23,24は、それぞれ上下部ラジア
ル軸受12,13の上下部軸10,11との間の隙間つ
まり軸受隙間の約半分の軸受隙間を有する転がり軸受と
なっている。
【0025】これらの上下部補助軸受23,24は、上
下部ラジアル軸受12,13が動作不良となった際に、
主軸3の軸線P回りの回転を許容して、主軸3およびフ
ライホイール1などの損傷を防止するようになってい
る。
【0026】なお、前記上下部ラジアル軸受12,1
3、高温超電導磁気軸受22および上下部補助軸受2
3,24は、前述した軸受部4を構成している。
【0027】動力伝達装置5は、主軸3の外周面に設け
られた回転子25と、この回転子25と相対してケーシ
ング6に設けられた固定子26とを備えた発電・電動機
である。動力伝達装置5は、フライホイール1及び主軸
3の回転エネルギの出し入れ(充放電)を行うようにな
っている。
【0028】ケーシング6は、第1の上部ケーシング2
7と第2の上部ケーシング28と主ケーシング29と下
部ケーシング30とを備えている。第1の上部ケーシン
グ27は、主軸3の上部軸10の上端部10aと、上部
ラジアル軸受12と、上部補助軸受23とを包囲してい
る。
【0029】第2の上部ケーシング28は、動力伝達装
置5を包囲している。主ケーシング29は、フライホイ
ール1及び高温超電導磁気軸受22などを包囲してい
る。下部ケーシング30は、主軸3の下部軸11の下端
部11aと、下部ラジアル軸受13と、下部補助軸受2
4とを包囲している。また、主ケーシング29の外周に
は防護材32が設けられている。
【0030】前述したケーシング27,28,29,3
0は、互いに流体密に接合するようになっている。ケー
シング6の一部には、排気口33が設けられている。ケ
ーシング6は、排気口33を介して、その内部の気体が
排出されて真空に保たれるようになっている。
【0031】ケーシング6は、内部が真空に保たれるこ
とによって、前記フライホイール1、主軸3、軸受部4
及び動力伝達装置5を、外部と遮断するようになってい
るとともに、フライホイール1の回転運動の損失低減
と、高温超電導磁気軸受22などの真空断熱を図ってい
る。
【0032】前記フライホイール1は、リング部として
のリング部材7と、ディスク部材8と、押付部材9と、
を備えている。リング部材7は、炭素繊維とエポキシ樹
脂とからなるCFRPなどのFRPから成形されてい
る。リング部材7は、第1の剛性及び第1の弾性係数を
有するように、フィラメントワインディング法などによ
って、エポキシ樹脂などが含浸された炭素繊維が、径方
向に沿って積層された後、例えば80℃まで加熱される
ことによって硬化して成形されるようになっている。
【0033】ディスク部材8は、その中央が前記上部軸
10と下部軸11とに挟まれた格好で、主軸3と同軸的
に配されるようになっている。ディスク部材8は、主軸
3と同軸的に配された際に、その周縁部8aが主軸3の
軸線Pに沿って折り曲げられた格好に形成され、かつ外
径がリング部材7の内径と略等しく形成されている。周
縁部8aの外周面8bは、断面が円弧状となるように形
成されている。図示例において、ディスク部材8は、周
縁部8aが、軸線Pに沿って高温超電導磁気軸受22に
向って折り曲げられた格好に形成されている。
【0034】ディスク部材8は、前記第1の剛性より低
い第2の剛性を有するように、一方向に沿って互いに平
行に炭素繊維などの繊維を引きそろえたシート状のプリ
プレグを積層した後、例えば80℃まで加熱されること
によって硬化して成形されるようになっている。
【0035】プリプレグを積層する際には、繊維の方向
が放射状となって、ディスク部材8の径方向に沿った引
張強度が、周方向に沿って略均一となるように、所謂擬
似等方成形されている。なお、図示例においては、プリ
プレグを繊維方向が0°、90°、+45°、−45°
となる方向に重ね合わせている。ディスク部材8は、そ
の周縁部8aの外周面8bをリング部材7の内周面7a
に接合させて、リング部材7に取付けられるようになっ
ている。
【0036】押付部材9は、前記リング部材7の内周面
7aに接合し、かつこのリング部材7の周方向に沿って
略等間隔に複数設けられている。図示例において、押付
部材9は、リング状に形成された母材がリング部材7の
周方向に沿って略等間隔に分割された格好に形成されて
いる。
【0037】前述した構成によって、電力貯蔵装置2
は、図3に示すように、動力伝達装置5などを介して、
充電すると、図A中の線分ABのように、フライホイー
ル1の回転数が増大して電力を回転エネルギとして蓄え
る。蓄えられたエネルギは図3中の線分BCのようにフ
ライホイール1が回転数一定で回転することによって貯
蔵される。図3中の線分CDに示すように、動力伝達装
置5などを介して、フライホイール1の回転数を低下さ
せることによって、放電して、蓄えた回転エネルギを取
出すことができる。
【0038】本実施形態のフライホイール1は、第1の
剛性を有するリング部材7の内周面7aに、周縁部8a
の外周面8bが接合した状態で、第1の剛性より低い第
2の剛性を有するディスク部材8が設けられている。こ
のため、フライホイール1が回転する際に、リング部材
7に層間剥離などが生じる前に、ディスク部材8が外周
方向に膨張することとなって、前記リング部材7を内周
面7aから外周方向に向って押し付けることとなる。
【0039】したがって、リング部材7の層間剥離が抑
制されることとなって、フライホイール1の許容される
回転数が低下することを抑制することができる。
【0040】また、フライホイール1は、リング部とし
てのリング部材7の内周面7aに接合してこのリング部
材7の周方向に沿って等間隔に複数の押付部材9を設け
ている。このため、フライホイール1が回転すると、押
付部材9が遠心力によってリング部材7を内周面7aか
ら外周方向に向って押し付けることとなる。したがっ
て、リング部材7の層間剥離がより一層確実に抑制され
ることとなって、フライホイール1の許容される回転数
が低下することをより一層確実に抑制することができ
る。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態を図4を参
照して説明する。なお、前記第1の実施形態と同一構成
部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0042】本実施形態のフライホイール1は、リング
部としてのリング部材7の内周面7aに接合した円環状
のリング材35を備えている。リング材35は、リング
部材7の内径と略等しい外径を有して形成され、外周面
35aを、リング部材7の内周面7aに接合した状態で
設けられている。
【0043】リング材35は、前記第1の弾性係数より
低い第2の弾性係数を有するとともに、フライホイール
1が所定回転数で回転すると、この回転によって生じる
遠心力による応力が降伏点を超えるように形成されてい
る。
【0044】本実施形態のフライホイール1は、このフ
ライホイール1が所定回転数で回転する際に生じる径方
向に沿った応力が降伏点を超えかつリング部材7が有す
る第1の弾性係数より低い第2の弾性係数を有するリン
グ材35を、リング部材7の内周面7aに接合して設け
ている。
【0045】このため、フライホイール1が回転する
と、遠心力によってリング材35が外周方向に膨張する
こととなって、前記リング部材7を内周面7aから外周
方向に向って押し付けることとなる。したがって、リン
グ部材7の層間剥離が抑制されることとなって、フライ
ホイール1の許容される回転数が低下することを抑制す
ることができる。
【0046】次に、本発明の第3の実施形態を図5を参
照して説明する。なお、前記第1及び第2の実施形態と
同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0047】本実施形態のフライホイール1は、リング
部としてのリング部材7の内周面7aに接合した円環状
のリング材36を備えている。リング材36は、リング
部材7の内径と略等しい外径を有して形成され、外周面
36aを、リング部材7の内周面7aに接合した状態で
設けられている。
【0048】リング材36は、その周方向に沿って略等
間隔に、その内周面36bから外周方向に向って凹に形
成された切欠37を複数設けて、フライホイール1が回
転する際に遠心力によるリング部材7の外周方向に向う
膨張より、大きく膨張するように形成されている。
【0049】本実施形態のフライホイール1は、内周面
36bから外周方向に向って凹の切欠37を周方向に沿
って等間隔に複数形成し、かつリング部材7より遠心力
によって外周方向に向って膨張しやすいリング材36
を、リング部材7の内周面7aに接合して設けている。
【0050】このため、フライホイール1が回転する
と、リング材36が遠心力によって前記リング部材7を
内周面7aから外周方向に向って押し付けることとな
る。したがって、リング部材7の層間剥離が抑制される
こととなって、フライホール1の許容される回転数が低
下することを抑制することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明のフライホイールは、第1の剛性
を有するリング部材の内周面に、周縁部が接しかつ第1
の剛性より低い第2の剛性を有するディスク部材が設け
られている。このため、フライホイールが回転する際
に、リング部材に層間剥離などが生じる前に、ディスク
部材が外周方向に膨張することとなって、前記リング部
材を内周面から外周方向に向って押し付けることとな
る。したがって、リング部材の層間剥離が抑制されるこ
ととなって、許容される回転数が低くなることを抑制す
ることができる。
【0052】本発明のフライホイールは、リング部の内
周面に接してこのリング部の周方向に沿って等間隔に複
数押付部材を設けているため、フライホイールが回転す
ると、押付部材が遠心力によって前記リング部を内周面
から外周方向に向って押し付けることとなる。したがっ
て、リング部の層間剥離が抑制されることとなって、許
容される回転数が低くなることを抑制することができ
る。
【0053】本発明のフライホイールは、第1の剛性を
有するリング部材の内周面に、周縁部が接しかつ第1の
剛性より低い第2の剛性を有するディスク部材を設けて
いる。さらに、リング部材の内周面に接してこのリング
部材の周方向に沿って等間隔に複数押付部材を設けてい
る。
【0054】このため、フライホイールが回転する際
に、リング部材に層間剥離などが生じる前に、ディスク
部材が外周方向に膨張することとなって、前記リング部
材を内周面から外周方向に向って押し付けるとともに、
押付部材が遠心力によって前記リング部を内周面から外
周方向に向って押し付けることとなる。したがって、リ
ング部材の層間剥離が抑制されることとなって、許容さ
れる回転数が低くなることを抑制することができる。
【0055】本発明のフライホイールは、このフライホ
イールが所定回転数で回転する際に生じる径方向に沿っ
た応力が降伏点を超えるリング材を、リング部の内周面
に接して設けている。このため、フライホイールが回転
すると、リング材が遠心力によって前記リング部を内周
面から外周方向に向って押し付けることとなる。したが
って、リング部の層間剥離が抑制されることとなって、
許容される回転数が低くなることを抑制することができ
る。
【0056】本発明のフライホイールは、第1の弾性係
数を有するリング部の内周面に、第1の弾性係数より低
い第2の弾性係数を有するリング材を接して設けてい
る。このため、フライホイールが回転する際に、リング
部に層間剥離などが生じる前に、リング材が外周方向に
膨張することとなって、前記リング部を内周面から外周
方向に向って押し付けることとなる。したがって、リン
グ部の層間剥離が抑制されることとなって、許容される
回転数が低くなることを抑制することができる。
【0057】本発明のフライホイールは、円環状に形成
されかつ内周面から外周方向に向って凹の切欠をリング
部の周方向に沿って等間隔に複数形成したリング材をリ
ング部の内周面に接して設けている。このため、フライ
ホイールが回転すると、リング材が遠心力によって前記
リング部を内周面から外周方向に向って押し付けること
となる。したがって、リング部の層間剥離が抑制される
こととなって、許容される回転数が低くなることを抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のフライホールを備え
た電力貯蔵装置を示す断面図。
【図2】図1に示されたII−II線に沿う方向からみ
たフライホイールの平面図。
【図3】図1に示された電力貯蔵装置の運転状況の一例
を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すフライホイール
の平面図。
【図5】本発明の第3の実施形態を示すフライホイール
の平面図。
【図6】従来のフライホイールの断面図。
【図7】(A)は図7に示された従来のフライホイール
の一部を拡大して示す断面図。(B)は図7に示された
従来のフライホイールに生じる周方向に沿った応力の分
布を示す図。(C)は図7に示された従来のフライホイ
ールに生じる径方向に沿った応力の分布を示す図。
【符号の説明】
1…フライホイール 7…リング部材(リング部) 7a…内周面 8…ディスク部材 8a…周縁部 9…押付部材 35…リング材 36…リング材 36a…内周面 37…切欠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 正晴 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 河島 裕 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 5H607 AA12 BB02 BB14 CC01 CC03 EE42 GG01 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の剛性を有しかつ繊維を径方向に積層
    されて形成されたリング部材と、 前記第1の剛性より低い第2の剛性を有してプリプレグ
    を積層されて形成され、かつ周縁部の断面が円弧状に形
    成されているとともに、前記周縁部が前記リング部材の
    内周面と接して設けられたディスク部材と、を備えたこ
    とを特徴とするフライホイール。
  2. 【請求項2】繊維を径方向に積層されて形成されたリン
    グ部を備えたフライホイールにおいて、前記リング部の
    内周面に接しかつこのリング部の周方向に沿って等間隔
    に複数設けられた押付部材を備えたことを特徴とするフ
    ライホイール。
  3. 【請求項3】前記リング部材の内周面に接しかつこのリ
    ング部材の周方向に沿って等間隔に複数設けられた押付
    部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のフライホ
    イール。
  4. 【請求項4】繊維を径方向に積層されて形成されたリン
    グ部を備えたフライホイールにおいて、前記フライホイ
    ールが所定回転数で回転する際に生じる径方向に沿った
    応力が降伏点を超えるリング材を前記リング部の内周面
    に接して設けたことを特徴とするフライホイール。
  5. 【請求項5】第1の弾性係数を有して繊維を径方向に積
    層されて形成されたリング部を備えたフライホイールに
    おいて、前記第1の弾性係数より低い第2の弾性係数を
    有して形成されかつ前記リング部の内周面に接して設け
    られたリング材を備えたことを特徴とするフライホイー
    ル。
  6. 【請求項6】繊維を径方向に積層されて形成されたリン
    グ部を備えたフライホイールにおいて、円環状に形成さ
    れかつ内周面より外周方向に向って凹の切欠を周方向に
    沿って等間隔に複数設けるとともに、前記リング部の内
    周面に接して設けられたリング材を備えたことを特徴と
    するフライホイール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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