JP2000130502A - 超電導フライホイール装置 - Google Patents

超電導フライホイール装置

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JP2000130502A
JP2000130502A JP10302580A JP30258098A JP2000130502A JP 2000130502 A JP2000130502 A JP 2000130502A JP 10302580 A JP10302580 A JP 10302580A JP 30258098 A JP30258098 A JP 30258098A JP 2000130502 A JP2000130502 A JP 2000130502A
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JP
Japan
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bearing
rotor
superconducting
radial
casing
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JP10302580A
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English (en)
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Shigeo Nagaya
重夫 長屋
Toshihiro Suga
俊裕 須賀
Masaharu Minami
正晴 南
Sunao Umemura
直 梅村
Yutaka Kawashima
裕 河島
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Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/0436Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part
    • F16C32/0438Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part with a superconducting body, e.g. a body made of high temperature superconducting material such as YBaCuO
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/55Flywheel systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のもののような常電導型磁気軸受を用い
ることなく、通常運転中のラジアル荷重を支持するとと
もに、超電導スラスト軸受の動作不良発生時における衝
撃力の吸収、緩和をなして超電導スラスト軸受を保護で
きる軸受装置を得ることにより、構造が簡単で装置コス
ト及び運転コストが低減された超電導フライホイール装
置を提供する。 【解決手段】 真空に保持されたケーシング内に、回転
軸及び環状のフライホイールリングを含むロータと、上
記回転軸に固定されたスラストカラー及び永久磁石及び
超電導バルク体より成る超電導スラスト軸受とを収納し
てなる超電導フライホイール装置において、上記回転軸
の両端部にころがり軸受を嵌挿し、同ころがり軸受を、
これの外周に嵌挿され弾性体を備えたダンパ装置を介し
て上記ケーシングに弾性支持して、ロータのタッチダウ
ン時における衝撃力を吸収、緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力貯蔵用超電導フ
ライホイール装置の軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、電力貯蔵用フライホイール装置
の回転軸心に沿う断面図である。図2において、1はC
FRP製のフライホイールリングであり、円板状の支持
ディスク2の外周に固定されている。3’は上部軸、
4’は中間軸、6’は下部軸であり、上記支持ディスク
2は上部軸3’の下部フランジと中間軸4’の上部フラ
ンジとの間に挟持され、複数のボルト(図示省略)によ
って固定されている。
【0003】5は円板状のスラストカラーであり、上記
中間軸4’の下部フランジと下部軸6’の上部フランジ
との間に挟持され、複数のボルト(図示省略)によって
固定されている。上記スラストカラー5には、内周側か
ら順に、リング状の内周永久磁石7、中間リング9、リ
ング状の外周永久磁石8が固着され、上記上部軸3’、
中間軸4’、下部軸6’等からなる回転軸と一帯で回転
するようになっている。上記スラストカラー5、内周永
久磁石7、外周永久磁石8及び中間リング9によって永
久磁石組立体を構成する。
【0004】10は上記内周、外周永久磁石7,8の下
方に微小間隙を存して対向して設置された高温超電導バ
ルク体、11は液体窒素が収容される液体窒素溜めであ
り、同液体窒素溜め11に外部Xから配管12を経て液
体窒素が導入され、上記高温超電導バルク体10と上記
永久磁石7,8との間に磁気反撥力を発生せしめること
により、上記回転軸、支持ディスク2’及びフライホイ
ールリング1、永久磁石7,8及び中間リング9が固着
されたスラストカラー5等からなる、ロータ60の重量
を支持し浮上させる超電導スラスト軸受50を構成して
いる。13は上記液体窒素溜め11と外部Yとを接続す
る配管で、液体窒素溜め11内において外部からの侵入
熱で蒸発した窒素ガスを外部Yに排出するものである。
【0005】14は上記上部軸3’を支持し、常電導型
磁気軸受からなる上部ラジアル軸受で、14aはその回
転子、14bは固定子である。また15は上記下部軸
6’を支持し、常電導型磁気軸受からなる下部ラジアル
軸受で、15aはその回転子、15bは固定子である。
24は上記上部ラジアル軸受14及び下部ラジアル軸受
15の磁力を制御する制御装置である。
【0006】また上部軸3’の軸端及び下部軸6’の軸
端はころがり軸受からなる上部補助軸受16及び下部補
助軸受17にて補助的に支持されている。18は、充、
放電により本フライホイール装置の回転エネルギの入、
出力を行なう発電、電動機である。
【0007】21は上記ロータ60の中央部が収納され
るケーシング、20は上記発電、電動機18が収納され
るケーシング、19は上記上部ラジアル軸受14及び上
部補助軸受16が取付けられるケーシング、22は上記
下部ラジアル軸受15及び下部補助軸受17が取付けら
れるケーシングであり、これらのケーシング19,2
0,21,22は複数のボルト(図示省略)によって液
体密に締め付け固定されることにより、その内部が真空
に保持されている。
【0008】21’は上記中央部のケーシング21の外
周に巻装された防護材、23は上記ケーシング20に設
けられた真空排気口であり、同排気口23により、上記
ロータ60が収納される上記ケーシング19,20,2
1,22内の真空排気を図のZ方向に行なうことによっ
て、ロータ60の回転による風損の低減及び真空断熱を
行なうようになっている。
【0009】上記フライホイール装置の運転時におい
て、図3に示される運転モードのように、回転数の上昇
時A→B間において発電・電動機18により充電を行な
い。B→C間においては一定回転数で以って電力貯蔵を
行ない、回転数の下降時C→D間において放電を行な
う。
【0010】また、上記フライホイール装置の通常運転
時においては、高速回転するロータ60の重量によるス
ラスト荷重は上記超電導スラスト軸受50にて支持する
ことによりロータ60を浮上させながら回転せしめ、ラ
ジアル荷重は常電導型磁気軸受である上部ラジアル軸受
14及び下部ラジアル軸受15によって非接触にて支持
している。
【0011】一方上記常電導型磁気軸受からなる上部ラ
ジアル軸受14及び下部ラジアル軸受15が動作不良を
生じた際には、ロータ60及び軸受類の損傷を防止する
ため、上記上部、下部ラジアル軸受14,15の軸受す
きまの約1/2の軸受すきまを有する上記上部及び下部
補助軸受16及び17によってロータ60を支持する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図2に示される従来の
超電導フライホイール軸受においては、ロータ60のラ
ジアル荷重を支持する軸受として、上部側及び下部側に
常電導型磁気軸受からなる上部ラジアル軸受14及び下
部ラジアル軸受15を設けている。このため上記従来装
置にあっては、上記上部、下部ラジアル軸受14,15
には常電導型磁気軸受を構成する回転子14a,15a
及び固定子14b,15bを装備し、かつ上記常電導型
磁気軸受の磁力を制御するための制御装置24を設置す
ることを要し、装置コスト及び運転コストの高騰を招
く。
【0013】また、常電導型磁気軸受からなる上部ラジ
アル軸受14及び下部ラジアル軸受15に動作不良が生
じた際には、上記のように、ころがり軸受からなる上部
補助軸受16及び下部補助軸受17によってロータ60
が支持されることとなるが、上記動作不良が生じて、ロ
ータ60が上記ころがり軸受(上部、下部補助軸受1
6,17)に接触する際に、上記ロータ60ところがり
軸受16,17とは衝撃を伴って接触することが多々あ
り、この衝撃力によってロータ60の破損が発生するこ
とがある。
【0014】本発明は上記のような問題点を解決するも
ので、その目的とするところは、上記従来のもののよう
な常電導型磁気軸受を用いることなく、通常運転中のラ
ジアル荷重を支持するとともに、超電導スラスト軸受の
動作不良発生時における衝撃力の吸収・緩和をなして超
電導スラスト軸受を保護できる軸受装置を得ることによ
り、構造が簡単で装置コスト及び運転コストが低減され
た超電導フライホイール装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するもので、その要旨とする第1の手段は、
真空に保持されたケーシング内に、回転駆動される回転
軸及び同回転軸に支持ディスクを介して固定された環状
のフライホイールリングを含むロータと、上記回転軸に
固定されたスラストカラーに組み込まれた永久磁石及び
同永久磁石に微小隙間を存して設置された超電導バルク
体より成る超電導スラスト軸受とを収納してなる超電導
フライホイール装置において、上記回転軸の両端部にこ
ろがり軸受を嵌装し、同ころがり軸受を、これの外周に
嵌装され弾性体を備えたダンパ装置を介して上記ケーシ
ングに弾性支持してなることにある。
【0016】また第2の手段は、上記第1の手段におい
て、上記ダンパ装置は、ゴム等の弾性体からなるリング
と同リングによってシールされ、内部に粘性流体が収容
された粘性流体室とを備えてなる。
【0017】上記手段によれば、通常運転時には超電導
スラスト軸受にてスラスト荷重を支持するとともに、ダ
ンパ装置を介してケーシングに弾性支持されたころがり
軸受によってラジアル荷重を支持する。また、超電導ス
ラスト軸受が動作不良を生じてロータがころがり軸受部
でタッチダウン状態となった際には、ころがり軸受がダ
ンパ装置を介して支持されているため、この際に生ずる
衝撃力をダンパ装置によって吸収、緩和することができ
る。
【0018】従って、上記手段によれば、ころがり軸受
は、これをダンパ装置を介して弾性支持されているの
で、同ころがり軸受及びダンパ装置によって通常運転時
におけるラジアル荷重の支持を行なうとともに、超電導
スラスト軸受の動作不良発生時におけるタッチダウンに
よる衝撃力の吸収、緩和作用をなすことができる。
【0019】これにより、従来のもののような常電導型
磁気軸受が不要となり、同磁気軸受の磁力を制御するた
めの制御装置も不要となり、構造が簡単化されるととも
に低コストの軸受装置を得ることができる。
【0020】また、ロータの増速時において危険速度を
越える際にはダンパ装置のダンピング作用によってロー
タの軸振れを抑制するので、過大な軸振動の発生を伴な
うことなく危険速度を越えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図1及び図3を参照して本発
明の実施形態につき詳細に説明する。図1は本発明の実
施形態に係る電力貯蔵用超電導フライホイール装置の回
転軸心に沿う断面図である。
【0022】図1において、1はCFRP製のフライホ
イールリングであり、円板状の支持ディスク2の外周に
固定されている。3’は上部軸、4’は中間軸、6’は
下部軸であり、上記支持ディスク2は上部軸3’の下部
フランジと中間軸4’の上部フランジとの間に挟持さ
れ、複数のボルト(図示省略)によって固定されてい
る。
【0023】5は円板状のスラストカラーであり、上記
中間軸4’の下部フランジと下部軸6’の上部フランジ
との間に挟持され、複数のボルト(図示省略)によって
固定されている。上記スラストカラー5には、内周側か
ら順に、リング状の内周永久磁石7、中間リング9、リ
ング状の外周永久磁石8が固着され、上記上部軸3’、
中間軸4’、下部軸6’等からなる回転軸と一帯で回転
するようになっている。上記スラストカラー5、内周永
久磁石7、外周永久磁石8及び中間リング9によって永
久磁石組立体を構成する。
【0024】18は、充、放電により本フライホイール
装置の回転エネルギの入、出力を行なう発電、電動機で
ある。
【0025】10は上記内周、外周永久磁石7,8の下
方に微小間隙を存して対向して設置された高温超電導バ
ルク体、11は液体窒素が収容される液体窒素溜めであ
り、同液体窒素溜め11に外部Xから配管12を経て液
体窒素が導入され、上記高温超電導バルク体10と上記
永久磁石7,8との間に磁気反撥力を発生せしめること
により、上記回転軸、支持ディスク2’及びフライホイ
ールリング1、永久磁石7,8及び中間リング9が固着
されたスラストカラー5等からなるロータ60の重量を
支持し浮上させる超電導スラスト軸受50を構成してい
る。13は上記液体窒素溜め11と外部Yとを接続する
配管で、液体窒素溜め11内において外部からの侵入熱
で蒸発した窒素ガスを外部Yに排出するものである。
【0026】21は上記ロータ60の中央部が収納され
るケーシング、20は上記発電、電動機18が収納され
るケーシング、19は上記ケージング20の上部を覆う
上部側のケーシング、22は上記ケーシング21の下部
を覆う下部側のケーシングであり、これらのケーシング
19,20,21,22は複数のボルト(図示省略)に
よって液体密に締め付け固定されることにより、その内
部が真空に保持されている。
【0027】21’は上記中央部のケーシング21の外
周に巻装された防護材、23は上記ケーシング20に設
けられた真空排気口であり、同排気口23により、上記
ロータ60が収納される上記ケーシング19,20,2
1,22内の真空排気を図のZ方向に行なうことによっ
て、ロータ60の回転による風損の低減及び真空断熱を
行なうようになっている。以上の構成は図2に示す従来
のものと同様である。
【0028】30は上記上部軸3’の上部側を支持する
上部ラジアル軸受、31は同上部ラジアル軸受30の外
側に設けられた上部ダンパスリーブ、33は同上部ダン
パスリーブ31内に形成された上部粘性流体室、32
a,32bは同上部粘性流体室33内をシールする耐油
ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、上部軸受装置41を構成する。
【0029】また、36は上記下部軸6’の下部を支持
する下部ラジアル軸受、37は同下部ラジアル軸受36
の外側に設けられた下部ダンパスリーブ、39は同下部
ダンパスリーブ37内に形成された下部粘性流体室、3
8a,38bは同下部粘性流体室39内をシールする耐
油ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り下部軸受装置42を構成する。
【0030】上記上部軸受装置41の上部ダンパスリー
ブ31及び下部軸受装置42の下部ダンパスリーブ37
は外周側が開いたコの字状に形成されている。そして、
上記上部ダンパスリーブ31の内面とケーシング19の
内面との間には上記Oリング32a,32bが並行して
介装され、双方のOリング32a及び32bの間には上
部粘性流体室33が形成されている。また、上記下部ダ
ンパスリーブ37の内面とケーシング22の内面との間
には上記Oリング38a及び38bが並行して介装さ
れ、双方のOリング38a及び38bの間には下部粘性
流体室39が形成されている。
【0031】上記上部粘性流体室33及び下部粘性流体
室39にはケーシング19に穿けられた上部供給口34
及びケーシング22に穿けられた下部供給口40を経て
夫々供給された潤滑油(シリコン油等、他の粘性流体で
もよい)が充填されている。
【0032】また上記上部ラジアル軸受30及び下部ラ
ジアル軸受36はころがり軸受からなり、それぞれの内
輪が上部軸3’及び下部軸6’に固挿され、外輪が上部
ダンパスリーブ31の内周面及び下部ダンパスリーブ3
7の内周面に固挿されている。
【0033】従って、上記上部軸受装置41は、上記上
部軸3’をころがり軸受からなる上部ラジアル軸受30
で支持し、同上部ラジアル軸受30をOリング32a,
32b及び上部粘性流体室33内の潤滑油を介して支持
する弾性支持軸受に構成される。また、上記下部軸受装
置42は、上記上部軸受装置41と同様に、下部軸6’
を下部ラジアル軸受36で支持し、同下部ラジアル軸受
36をOリング38a,38b及び下部粘性流体室39
内の潤滑油を介して支持する弾性支持軸受に構成され
る。
【0034】35は上記上部軸3’の外周に固定された
ストッパ部であり、上記上部ラジアル軸受30の上部に
近接して設けられている。同ストッパ部35の下面と上
部ラジアル軸受30の上側面との間隙は、上記超電導ス
ラスト軸受50の動作不良時にこれのスラスト軸受部で
接触が生ずる前よりも先に同ストッパ部35と上部ラジ
アル軸受30とが接触できるような間隙に設定される。
【0035】上記フライホイール装置の運転時におい
て、図3に示される運転モードのように、回転数の上昇
時A→B間において発電・電動機18により充電を行な
い、B→C間においては一定回転数で以って電力貯蔵を
行ない、回転数の下降時C→D間において放電を行な
う。
【0036】また、上記フライホイール装置の通常運転
時においては、高速回転するロータ60の重量によるス
ラスト荷重は上記超電導スラスト軸受50にて支持する
ことによりロータ60を浮上させながら回転せしめる。
そして、ラジアル荷重は、弾性支持軸受である上部軸受
装置41及び下部軸受装置42によって弾性的に支持さ
れる。
【0037】上記超電導スラスト軸受が動作不良を生じ
て、ロータ60が上部ラジアル軸受30の端部で接触支
持されるつまりタッチダウン状態となる際においては、
ストッパ部35が上部ラジアル軸受30に接触し、ころ
がり軸受からなる上部あるいは下部ラジアル軸受30あ
るいは36は、Oリング32a,32bと上部粘性流体
室33内の潤滑油からなるダンパ、あるいはOリング3
8a,38bと下部粘性流体室39内の潤滑油からなる
ダンパを介して支持されているので、かかるタッチダウ
ン時における衝撃力が吸収される。これにより、超電導
スラスト軸受50を保護することができる。
【0038】従って上記上部軸受装置41及び下部軸受
装置42は、通常運転時におけるラジアル荷重の支持を
行なうとともに、上記のような動作不良発生時における
衝撃力の吸収、緩和作用をなすことができる。これによ
り、従来のものにおける常電導型磁気軸受からなる上部
ラジアル軸受14及び下部ラジアル軸受15が不要とな
り、これに伴ってこれらの磁力を制御する制御装置24
を省略することができる。
【0039】また、ロータ60の増速時において危険速
度を越える際にはOリング32a,32b及び38a,
38bのダンピング作用によってロータ60の軸振れを
抑制するので、過大な軸振動の発生を伴うことなく危険
速度を越えることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、ロータ支持用のころがり軸受をダンパ
装置を介してケーシングに弾性支持しているので、同こ
ろがり軸受により、通常運転時におけるラジアル荷重の
支持を行なうとともに、超電導スラスト軸受の動作不良
発生時におけるタッチダウンによる衝撃力の吸収緩和作
用をなすことができ、超電導スラスト軸受を保護するこ
とができる。
【0041】これにより、従来のもののような常電導型
磁気軸受が不要となり、同磁気軸受の磁力を制御するた
めの制御装置も不要となり、構造が簡単化されるととも
に低コストの軸受装置を得ることができる。加えて、制
御装置が不要となることにより制御電力が不要となって
運転コストも低減される。
【0042】また、ロータの増速時において危険速度を
越える際にはダンパ装置のダンピング作用によってロー
タの軸振れを抑制するので、過大な軸振動の発生を伴な
うことなく危険速度を越えることができ、装置の耐久
性、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電力貯蔵用超電導フラ
イホイール装置の回転軸心に沿う断面図。
【図2】従来のフライホイール装置を示す図1応当図。
【図3】上記フライホイール装置の作用説明図。
【符号の説明】
1 フライホイールリング 2 支持ディスク 3’ 上部軸 4’ 中間軸 5 スラストカラー 6’ 下部軸 7 内周永久磁石 8 外周永久磁石 9 中間リング 10 高速超電導バルク体 11 液体窒素溜め 18 発電、電動機 19,20,21,22 ケーシング 23 真空排気口 30 上部ラジアル軸受 31 上部ダンパスリーブ 32a,32b Oリング 33 上部粘性流体室 34 上部給油口 36 下部ラジアル軸受 37 下部ダンパスリーブ 38a,38b Oリング 39 下部粘性流体室 40 下部給油口 41 上部軸受装置 42 下部軸受装置 50 超電導スラスト軸受 60 ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須賀 俊裕 名古屋市緑区大高町字北関山20番地の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 南 正晴 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 梅村 直 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 河島 裕 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3J048 AA02 AC04 BA10 BE04 DA04 EA07 EA32 5H655 AA17 BB00 CC23 DD04 DD13 DD19 FF14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に保持されたケーシング内に、回転
    駆動される回転軸及び同回転軸に支持ディスクを介して
    固定された環状のフライホイールリングを含むロータ
    と、上記回転軸に固定されたスラストカラーに組み込ま
    れた永久磁石及び同永久磁石に微小隙間を存して設置さ
    れた超電導バルク体より成る超電導スラスト軸受とを収
    納してなる超電導フライホイール装置において、上記回
    転軸の両端部にころがり軸受を嵌装し、同ころがり軸受
    を、これの外周に嵌装され弾性体を備えたダンパ装置を
    介して上記ケーシングに弾性支持してなることを特徴と
    する超電導フライホイール装置。
  2. 【請求項2】 上記ダンパ装置は、ゴム等の弾性体から
    なるリングと同リングによってシールされ、内部に粘性
    流体が収容された粘性流体室とを備えてなる請求項1記
    載の超電導フライホイール装置。
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