JP2001099156A - 高温超電導磁気軸受装置及び高温超電導フライホイール装置 - Google Patents
高温超電導磁気軸受装置及び高温超電導フライホイール装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C37/00—Cooling of bearings
- F16C37/005—Cooling of bearings of magnetic bearings
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- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/04—Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
- F16C32/0406—Magnetic bearings
- F16C32/0408—Passive magnetic bearings
- F16C32/0436—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part
- F16C32/0438—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part with a superconducting body, e.g. a body made of high temperature superconducting material such as YBaCuO
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- F16C2300/40—Application independent of particular apparatuses related to environment, i.e. operating conditions
- F16C2300/62—Application independent of particular apparatuses related to environment, i.e. operating conditions low pressure, e.g. elements operating under vacuum conditions
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2361/00—Apparatus or articles in engineering in general
- F16C2361/55—Flywheel systems
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温超電導磁気軸受装置の冷却構造を改善す
ること。 【解決手段】 真空に保持されるケーシング19、2
0、21、22内に、回転駆動される回転軸3’、
4’,6’と、この回転軸に固定されたスラストカラー
5に組み込まれた内外周の永久磁石7、8及び同永久磁
石に対し隙間を存して配置された高温超電導バルク体1
0よりなる超電導スラスト軸受50を収納してなる高温
超電導軸受装置において、永久磁石7、8に対向する面
と反対の高温超電導バルク体10の背面を熱伝導板61
に取り付け、熱伝導板61をたわみ導体62を介して冷
凍機63に接続し、熱伝導板61を断熱支持架台64で
支持した。
ること。 【解決手段】 真空に保持されるケーシング19、2
0、21、22内に、回転駆動される回転軸3’、
4’,6’と、この回転軸に固定されたスラストカラー
5に組み込まれた内外周の永久磁石7、8及び同永久磁
石に対し隙間を存して配置された高温超電導バルク体1
0よりなる超電導スラスト軸受50を収納してなる高温
超電導軸受装置において、永久磁石7、8に対向する面
と反対の高温超電導バルク体10の背面を熱伝導板61
に取り付け、熱伝導板61をたわみ導体62を介して冷
凍機63に接続し、熱伝導板61を断熱支持架台64で
支持した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温超電導磁気軸受
装置及び高温超電導フライホイール装置の冷却構造に関
し、電力貯蔵用フライホール等に用いて有用なものであ
る。
装置及び高温超電導フライホイール装置の冷却構造に関
し、電力貯蔵用フライホール等に用いて有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本願発明に関連する技術として、特願平
10−302580号として提案した超電導フライホイ
ール装置を、図5を参照して説明する。図5は同超電導
フライホイール装置の回転軸に沿う断面図である。
10−302580号として提案した超電導フライホイ
ール装置を、図5を参照して説明する。図5は同超電導
フライホイール装置の回転軸に沿う断面図である。
【0003】図5において、1はCFRP製のフライホ
イールリングであり、円板状の支持ディスク2の外周に
固定されている。3’は上部軸、4’は中間軸、6’は
下部軸であり、上記支持ディスク2は上部軸3’の下部
フランジと中間軸4’の上部フランジとの間に挾持さ
れ、複数のボルト(図示省略)によって固定されてい
る。
イールリングであり、円板状の支持ディスク2の外周に
固定されている。3’は上部軸、4’は中間軸、6’は
下部軸であり、上記支持ディスク2は上部軸3’の下部
フランジと中間軸4’の上部フランジとの間に挾持さ
れ、複数のボルト(図示省略)によって固定されてい
る。
【0004】5は円板状のスラストカラーであり、上記
中間軸4’の下部フランジと下部軸6’の上部フランジ
との間に挾持され、複数のボルト(図示省略)によって
固定されている。上記スラストカラー5には、内周側か
ら順に、リング状の内周永久磁石7、中間リング9、リ
ング状の外周永久磁石8が固着され、上記上部軸3’、
中間軸4’、下部軸6’等からなる回転軸と一体で回転
するようになっている。上記スラストカラー5、内周永
久磁石7、外周永久磁石8及び中間リング9によって永
久磁石組立体を構成する。
中間軸4’の下部フランジと下部軸6’の上部フランジ
との間に挾持され、複数のボルト(図示省略)によって
固定されている。上記スラストカラー5には、内周側か
ら順に、リング状の内周永久磁石7、中間リング9、リ
ング状の外周永久磁石8が固着され、上記上部軸3’、
中間軸4’、下部軸6’等からなる回転軸と一体で回転
するようになっている。上記スラストカラー5、内周永
久磁石7、外周永久磁石8及び中間リング9によって永
久磁石組立体を構成する。
【0005】18は充・放電により本フライホイール装
置の回転エネルギの入出力を行う発電・電動機である。
置の回転エネルギの入出力を行う発電・電動機である。
【0006】10は上記内周、外周永久磁石7、8の下
方に微小間隙を存して対向して設置された高温超電導バ
ルク体、11は液体窒素が収容される液体窒素溜めであ
り、同液体窒素溜め11に外部Xから配管12を経て液
体窒素が導入され、上記高温超電導バルク体10と上記
永久磁石7、8との間に磁気反撥力を発生せしめること
により、上記回転軸、支持ディスク2及びフライホイー
ルリング1、永久磁石7、8及び中間リング9が固定さ
れたスラストカラー5等からなるロータ60の重量を支
持し浮上させる超電導スラスト軸受50を構成してい
る。13は上記液体窒素溜め11と外部Yとを接続する
配管で、液体窒素溜め11内において外部からに侵入熱
で蒸発した窒素ガスを外部Yに排出するものである。
方に微小間隙を存して対向して設置された高温超電導バ
ルク体、11は液体窒素が収容される液体窒素溜めであ
り、同液体窒素溜め11に外部Xから配管12を経て液
体窒素が導入され、上記高温超電導バルク体10と上記
永久磁石7、8との間に磁気反撥力を発生せしめること
により、上記回転軸、支持ディスク2及びフライホイー
ルリング1、永久磁石7、8及び中間リング9が固定さ
れたスラストカラー5等からなるロータ60の重量を支
持し浮上させる超電導スラスト軸受50を構成してい
る。13は上記液体窒素溜め11と外部Yとを接続する
配管で、液体窒素溜め11内において外部からに侵入熱
で蒸発した窒素ガスを外部Yに排出するものである。
【0007】21は上記ロータ60の中央部が収納され
るケーシング、20は上記発電・電動機18が収納され
るケーシング、19は上記ケーシング20の上部を覆う
上部側のケーシング、22は上記ケーシング21の下部
を覆う下部側のケーシングであり、これらのケーシング
19、20、21、22は複数のボルト(図示省略)に
よって液体密に締め付け固定されることにより、その内
部が真空に保持されている。
るケーシング、20は上記発電・電動機18が収納され
るケーシング、19は上記ケーシング20の上部を覆う
上部側のケーシング、22は上記ケーシング21の下部
を覆う下部側のケーシングであり、これらのケーシング
19、20、21、22は複数のボルト(図示省略)に
よって液体密に締め付け固定されることにより、その内
部が真空に保持されている。
【0008】21’は上記中央部のケーシング21の外
周に巻装された防護材、23は上記ケーシング20に設
けられた真空排気口であり、同排気口23により、上記
ロータ60が収納されているケーシング19、20、2
1、22内の真空排気を図のZ方向に行なうことによっ
て、ロータ60の回転による風損の低減及び真空断熱を
行なうようになっている。
周に巻装された防護材、23は上記ケーシング20に設
けられた真空排気口であり、同排気口23により、上記
ロータ60が収納されているケーシング19、20、2
1、22内の真空排気を図のZ方向に行なうことによっ
て、ロータ60の回転による風損の低減及び真空断熱を
行なうようになっている。
【0009】30は上記上部軸3’の上部側を支持する
上部ラジアル軸受、31は同上部ラジアル軸受30の外
側に設けられた上部ダンパスリーブ、33は同上部ダン
パスリーブ31内に形成された上部粘性流体室、32
a、32bは同上部粘性流体室33内をシールする耐油
ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、上部軸受装置41を構成する。
上部ラジアル軸受、31は同上部ラジアル軸受30の外
側に設けられた上部ダンパスリーブ、33は同上部ダン
パスリーブ31内に形成された上部粘性流体室、32
a、32bは同上部粘性流体室33内をシールする耐油
ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、上部軸受装置41を構成する。
【0010】また、36は上記下部軸6’の下部を支持
する下部ラジアル軸受、37は同下部ラジアル軸受36
の外側に設けられた下部ダンパスリーブ、39は同下部
ダンパスリーブ37内に形成された下部粘性流体室、3
8a、38bは同下部粘性流体室39内をシールする耐
油ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、下部軸受装置42を構成する。
する下部ラジアル軸受、37は同下部ラジアル軸受36
の外側に設けられた下部ダンパスリーブ、39は同下部
ダンパスリーブ37内に形成された下部粘性流体室、3
8a、38bは同下部粘性流体室39内をシールする耐
油ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、下部軸受装置42を構成する。
【0011】上記上部軸受装置41の上部ダンパスリー
ブ31及び下部軸受装置42の下部ダンパスリーブ37
は外周側が開いたコの字状に形成されている。そして、
上記上部ダンパスリーブ31の内面とケーシング19の
内面との間には上記Oリング32a、32bが並行して
介装され、双方のOリング32a及び32bの間には上
部粘性流体室33が形成されている。また、上記下部ダ
ンパスリーブ37の内面とケーシング22の内面との間
には上記Oリング38a及び38bが並行して介装さ
れ、双方のOリング38a及び38bの間には下部粘性
流体室39が形成されている。
ブ31及び下部軸受装置42の下部ダンパスリーブ37
は外周側が開いたコの字状に形成されている。そして、
上記上部ダンパスリーブ31の内面とケーシング19の
内面との間には上記Oリング32a、32bが並行して
介装され、双方のOリング32a及び32bの間には上
部粘性流体室33が形成されている。また、上記下部ダ
ンパスリーブ37の内面とケーシング22の内面との間
には上記Oリング38a及び38bが並行して介装さ
れ、双方のOリング38a及び38bの間には下部粘性
流体室39が形成されている。
【0012】上記上部粘性流体室33及び下部粘性流体
室39にはケーシング19に穿けられた上部供給口34
及びケーシング22に穿けられた下部供給口40を経て
夫々供給された潤滑油(シリコン油等、他の粘性流体で
もよい)が充填されている。
室39にはケーシング19に穿けられた上部供給口34
及びケーシング22に穿けられた下部供給口40を経て
夫々供給された潤滑油(シリコン油等、他の粘性流体で
もよい)が充填されている。
【0013】また上記上部ラジアル軸受30及び下部ラ
ジアル軸受36はころがり軸受からなり、それぞれの内
輪が上部軸3’及び下部軸6’に固挿され、外輪が上部
ダンパスリーブ31の内周面及び下部ダンパスリーブ3
7の内周面に固挿されている。
ジアル軸受36はころがり軸受からなり、それぞれの内
輪が上部軸3’及び下部軸6’に固挿され、外輪が上部
ダンパスリーブ31の内周面及び下部ダンパスリーブ3
7の内周面に固挿されている。
【0014】従って、上記上部軸受装置41は、上記上
部軸3’をころがり軸受からなる上部ラジアル軸受30
で支持し、同上部ラジアル軸受30をOリング32a、
32b及び上部粘性流体室33内の潤滑油を介して支持
する弾性支持軸受に構成される。また、上記下部軸受装
置42は、上記上部軸受装置41と同様に、下部軸6’
を下部ラジアル軸受36で支持し、同下部ラジアル軸受
36をOリング38a、38b及び下部粘性流体室39
内の潤滑油を介して支持する弾性支持軸受に構成され
る。
部軸3’をころがり軸受からなる上部ラジアル軸受30
で支持し、同上部ラジアル軸受30をOリング32a、
32b及び上部粘性流体室33内の潤滑油を介して支持
する弾性支持軸受に構成される。また、上記下部軸受装
置42は、上記上部軸受装置41と同様に、下部軸6’
を下部ラジアル軸受36で支持し、同下部ラジアル軸受
36をOリング38a、38b及び下部粘性流体室39
内の潤滑油を介して支持する弾性支持軸受に構成され
る。
【0015】35は上記上部軸3’の外周に固定された
ストッパ部であり、上記上部ラジアル軸受30の上部に
接近して設けられている。同ストッパ部35の下面と上
部ラジアル軸受30の上側面との間隙は、上記超電導ス
ラスト軸受50の動作不良時にこれのスラスト軸受部で
接触が生ずる前よりも先に同ストッパ部35と上部ラジ
アル軸受30とが接触できるような間隙に設定される。
ストッパ部であり、上記上部ラジアル軸受30の上部に
接近して設けられている。同ストッパ部35の下面と上
部ラジアル軸受30の上側面との間隙は、上記超電導ス
ラスト軸受50の動作不良時にこれのスラスト軸受部で
接触が生ずる前よりも先に同ストッパ部35と上部ラジ
アル軸受30とが接触できるような間隙に設定される。
【0016】上記フライホイール装置の運転時におい
て、図6に示される運転モードのように、回転数の上昇
時A→B間において発電・電動機18により充電を行な
い、B→C間においては一定回転数で以って電力貯蔵を
行ない、回転数の下降時C→D間において放電を行な
う。
て、図6に示される運転モードのように、回転数の上昇
時A→B間において発電・電動機18により充電を行な
い、B→C間においては一定回転数で以って電力貯蔵を
行ない、回転数の下降時C→D間において放電を行な
う。
【0017】また、上記フライホイール装置の通常運転
時においては、高速回転するロータ60の重量によるス
ラスト荷重は上記超電導スラスト軸受50にて支持する
ことによりロータ60を浮上させながら回転せしめる。
そして、ラジアル荷重は、弾性支持軸受である上部軸受
装置41及び下部軸受装置42によって弾性的に支持さ
れる。
時においては、高速回転するロータ60の重量によるス
ラスト荷重は上記超電導スラスト軸受50にて支持する
ことによりロータ60を浮上させながら回転せしめる。
そして、ラジアル荷重は、弾性支持軸受である上部軸受
装置41及び下部軸受装置42によって弾性的に支持さ
れる。
【0018】上記超電導スラスト軸受が動作不良を生じ
て、ロータ60が上部ラジアル軸受30の端部で接触支
持されるタッチダウン状態となる際においては、ストッ
パ部35が上部ラジアル軸受30に接触し、ころがり軸
受からなる上部あるいは下部ラジアル軸受30あるいは
36は、Oリング32a、32bと上部粘性流体室33
内の潤滑油からなるダンパ、あるいはOリング38a、
38bと下部粘性流体室39内の潤滑油からなるダンパ
を介して支持されているので、かかるタッチダウン時に
おける衝撃力が吸収される。これにより、超電導スラス
ト軸受50を保護することができる。
て、ロータ60が上部ラジアル軸受30の端部で接触支
持されるタッチダウン状態となる際においては、ストッ
パ部35が上部ラジアル軸受30に接触し、ころがり軸
受からなる上部あるいは下部ラジアル軸受30あるいは
36は、Oリング32a、32bと上部粘性流体室33
内の潤滑油からなるダンパ、あるいはOリング38a、
38bと下部粘性流体室39内の潤滑油からなるダンパ
を介して支持されているので、かかるタッチダウン時に
おける衝撃力が吸収される。これにより、超電導スラス
ト軸受50を保護することができる。
【0019】従って上記上部軸受装置41及び下部軸受
装置42は、通常運転時におけるラジアル荷重の支持を
行なうとともに、上記のような動作不良発生時における
衝撃力の吸収、緩和作用をなすことができる。
装置42は、通常運転時におけるラジアル荷重の支持を
行なうとともに、上記のような動作不良発生時における
衝撃力の吸収、緩和作用をなすことができる。
【0020】また、ロータ60の増速時において危険速
度を超える際にはOリング32a、32b及び38a、
38bのダンピング作用によってロータ60の軸振れを
抑制するので、過大な軸振動の発生を伴うことなく危険
速度を超えることができる。
度を超える際にはOリング32a、32b及び38a、
38bのダンピング作用によってロータ60の軸振れを
抑制するので、過大な軸振動の発生を伴うことなく危険
速度を超えることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図5に示される超電導
フライホイール装置は液体窒素による冷却構造を有する
ため、下記の点に関して改善を行うこととする。 (1) 液体窒素の配管部及び支持架台からの侵入熱があ
り、冷却損失が生じる。 (2) 高温超電導バルク体を冷却する液体窒素封入の金属
箱から、永久磁石の変動磁場による渦電流発熱が生じ
る。 (3) こららの入熱に伴い、液体窒素が気化し、軸受箱に
気泡が溜まって冷却が不十分になる。 (4) Y系高温超伝導体の臨界温度は90Kであり、液体
窒素温度77Kに対して13Kの温度マージンしかな
い。
フライホイール装置は液体窒素による冷却構造を有する
ため、下記の点に関して改善を行うこととする。 (1) 液体窒素の配管部及び支持架台からの侵入熱があ
り、冷却損失が生じる。 (2) 高温超電導バルク体を冷却する液体窒素封入の金属
箱から、永久磁石の変動磁場による渦電流発熱が生じ
る。 (3) こららの入熱に伴い、液体窒素が気化し、軸受箱に
気泡が溜まって冷却が不十分になる。 (4) Y系高温超伝導体の臨界温度は90Kであり、液体
窒素温度77Kに対して13Kの温度マージンしかな
い。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、真空に保持されるケーシン
グ内に、回転駆動される回転軸と、上記回転軸に固定さ
れたスラストカラーに組み込まれた永久磁石及び同永久
磁石に対し隙間を存して配置された高温超電導体よりな
る超電導スラスト軸受を収納してなる高温超電導軸受装
置において、上記永久磁石に対向する面と反対の上記高
温超電導体の背面を熱伝導板に取り付け、上記熱伝導板
をたわみ導体を介して冷凍機に接続し、上記熱伝導板を
断熱支持架台で支持してなることを特徴とする高温超電
導磁気軸受装置であり、請求項2に係る発明は、請求項
1に係る発明において、上記高温超電導体の外径が上記
永久磁石の外径より大きく、上記高温超電導体で上記熱
伝導板への磁気漏洩を抑える構造であることを特徴と
し、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明におい
て、上記熱伝導板の体積が大きく、同熱伝導板の蓄冷で
上記冷凍機の停止に対して上記高温超電導体の超電導状
態を一定期間保持する構造であることを特徴とする。
め、請求項1に係る発明は、真空に保持されるケーシン
グ内に、回転駆動される回転軸と、上記回転軸に固定さ
れたスラストカラーに組み込まれた永久磁石及び同永久
磁石に対し隙間を存して配置された高温超電導体よりな
る超電導スラスト軸受を収納してなる高温超電導軸受装
置において、上記永久磁石に対向する面と反対の上記高
温超電導体の背面を熱伝導板に取り付け、上記熱伝導板
をたわみ導体を介して冷凍機に接続し、上記熱伝導板を
断熱支持架台で支持してなることを特徴とする高温超電
導磁気軸受装置であり、請求項2に係る発明は、請求項
1に係る発明において、上記高温超電導体の外径が上記
永久磁石の外径より大きく、上記高温超電導体で上記熱
伝導板への磁気漏洩を抑える構造であることを特徴と
し、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明におい
て、上記熱伝導板の体積が大きく、同熱伝導板の蓄冷で
上記冷凍機の停止に対して上記高温超電導体の超電導状
態を一定期間保持する構造であることを特徴とする。
【0023】請求項4に係る発明は、請求項1に係る発
明において、上記高温超電導体及び上記熱伝導板を多層
断熱構造物で覆ったことを特徴とし、請求項5に係る発
明は、請求項4に係る発明において、上記多層断熱構造
物を更にガラス繊維強化プラスチックで覆ったことを特
徴とする。
明において、上記高温超電導体及び上記熱伝導板を多層
断熱構造物で覆ったことを特徴とし、請求項5に係る発
明は、請求項4に係る発明において、上記多層断熱構造
物を更にガラス繊維強化プラスチックで覆ったことを特
徴とする。
【0024】請求項6に係る発明は、請求項1から5い
ずれかに係る発明の高温超電導磁気軸受装置と、同高温
超電導磁気軸受装置の上記回転軸に固定したフライホー
ルを備えることを特徴とする高温超電導フライホイール
装置である。
ずれかに係る発明の高温超電導磁気軸受装置と、同高温
超電導磁気軸受装置の上記回転軸に固定したフライホー
ルを備えることを特徴とする高温超電導フライホイール
装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態例に係る装置
を、図により説明する。図5に示した装置中の部材と同
一部材には同一符号を付す。
を、図により説明する。図5に示した装置中の部材と同
一部材には同一符号を付す。
【0026】[第1実施形態例]図1を参照して、第1
実施形態例として、本発明を適用した電力貯蔵用の高温
超伝導フライホール装置を説明する。
実施形態例として、本発明を適用した電力貯蔵用の高温
超伝導フライホール装置を説明する。
【0027】図1において、1はCFRP製のフライホ
イールリングであり、円板状の支持ディスク2の外周に
固定されている。3’は上部軸、4’は中間軸、6’は
下部軸であり、上記支持ディスク2は上部軸3’の下部
フランジと中間軸4’の上部フランジとの間に挾持さ
れ、複数のボルト(図示省略)によって固定されてい
る。
イールリングであり、円板状の支持ディスク2の外周に
固定されている。3’は上部軸、4’は中間軸、6’は
下部軸であり、上記支持ディスク2は上部軸3’の下部
フランジと中間軸4’の上部フランジとの間に挾持さ
れ、複数のボルト(図示省略)によって固定されてい
る。
【0028】5は円板状のスラストカラーであり、上記
中間軸4’の下部フランジと下部軸6’の上部フランジ
との間に挾持され、複数のボルト(図示省略)によって
固定されている。上記スラストカラー5には、内周側か
ら順に、リング状の内周永久磁石7、中間リング9、リ
ング状の外周永久磁石8、外周リング9’(図4参照)
が固着され、上記上部軸3’、中間軸4’、下部軸6’
等からなる回転軸と一体で回転するようになっている。
上記スラストカラー5、内周永久磁石7、外周永久磁石
8、中間リング9及び外周リング9’によって永久磁石
組立体を構成する。
中間軸4’の下部フランジと下部軸6’の上部フランジ
との間に挾持され、複数のボルト(図示省略)によって
固定されている。上記スラストカラー5には、内周側か
ら順に、リング状の内周永久磁石7、中間リング9、リ
ング状の外周永久磁石8、外周リング9’(図4参照)
が固着され、上記上部軸3’、中間軸4’、下部軸6’
等からなる回転軸と一体で回転するようになっている。
上記スラストカラー5、内周永久磁石7、外周永久磁石
8、中間リング9及び外周リング9’によって永久磁石
組立体を構成する。
【0029】18は充・放電により本フライホイール装
置の回転エネルギの入出力を行う発電・電動機である。
置の回転エネルギの入出力を行う発電・電動機である。
【0030】10は上記内周、外周永久磁石7、8の下
方に微小間隙を存して対向して設置されたY系等の高温
超電導バルク体である。これらの永久磁石組立体の対向
する面と反対の上記高温超電導バルク体10の背面は銅
板等の熱伝導板61に接合や接着等で取り付けられ、上
記熱伝導板61は銅材等のたわみ導体62を介して冷凍
機63の吸熱端に直結されている。これにより、上記高
温超電導バルク体10が冷凍機63によって約50K
等、所定温度まで冷却される。
方に微小間隙を存して対向して設置されたY系等の高温
超電導バルク体である。これらの永久磁石組立体の対向
する面と反対の上記高温超電導バルク体10の背面は銅
板等の熱伝導板61に接合や接着等で取り付けられ、上
記熱伝導板61は銅材等のたわみ導体62を介して冷凍
機63の吸熱端に直結されている。これにより、上記高
温超電導バルク体10が冷凍機63によって約50K
等、所定温度まで冷却される。
【0031】更に、上記熱伝導体61はFRP(繊維強
化プラスチック)等の断熱支持架台64で支持されてい
る。
化プラスチック)等の断熱支持架台64で支持されてい
る。
【0032】上記外周永久磁石8の外径Dpに対し、上
記高温超電導バルク体10の外径DbをDp<Dbと、
大きくしてある。
記高温超電導バルク体10の外径DbをDp<Dbと、
大きくしてある。
【0033】上記高温超電導バルク体10と上記永久磁
石7、8との間に磁気反撥力を発生せしめることによ
り、上記回転軸、支持ディスク2及びフライホイールリ
ング1、永久磁石7、8、中間リング9及び外周リング
9’が固定されたスラストカラー5等からなるロータ6
0の重量を支持し浮上させる超電導スラスト軸受50を
構成している。
石7、8との間に磁気反撥力を発生せしめることによ
り、上記回転軸、支持ディスク2及びフライホイールリ
ング1、永久磁石7、8、中間リング9及び外周リング
9’が固定されたスラストカラー5等からなるロータ6
0の重量を支持し浮上させる超電導スラスト軸受50を
構成している。
【0034】ロータ60の重量を磁気反撥力で浮上支持
する際の反力は、断熱支持架台64にて断熱支持する。
する際の反力は、断熱支持架台64にて断熱支持する。
【0035】21は上記ロータ60の中央部が収納され
るケーシング、20は上記発電・電動機18が収納され
るケーシング、19は上記ケーシング20の上部を覆う
上部側のケーシング、22は上記ケーシング21の下部
を覆う下部側のケーシングであり、これらのケーシング
19、20、21、22は複数のボルト(図示省略)に
よって気密または液体密に締め付け固定されることによ
り、その内部が真空に保持されている。
るケーシング、20は上記発電・電動機18が収納され
るケーシング、19は上記ケーシング20の上部を覆う
上部側のケーシング、22は上記ケーシング21の下部
を覆う下部側のケーシングであり、これらのケーシング
19、20、21、22は複数のボルト(図示省略)に
よって気密または液体密に締め付け固定されることによ
り、その内部が真空に保持されている。
【0036】21’は上記中央部のケーシング21の外
周に巻装された防護材、23は上記ケーシング20に設
けられた真空排気口であり、同排気口23により、上記
ロータ60及び超電導スラスト軸受50が収納されてい
るケーシング19、20、21、22内の真空排気を図
のZ方向に行なうことによって、ロータ60の回転によ
る風損の低減及び真空断熱を行なうようになっている。
周に巻装された防護材、23は上記ケーシング20に設
けられた真空排気口であり、同排気口23により、上記
ロータ60及び超電導スラスト軸受50が収納されてい
るケーシング19、20、21、22内の真空排気を図
のZ方向に行なうことによって、ロータ60の回転によ
る風損の低減及び真空断熱を行なうようになっている。
【0037】上記ケーシング22に、上記冷凍機63が
その吸熱端を真空ケーシング内に置いて設置されてい
る。本例では複数台の冷凍機63が等間隔で環状に配置
されている。
その吸熱端を真空ケーシング内に置いて設置されてい
る。本例では複数台の冷凍機63が等間隔で環状に配置
されている。
【0038】また、上記ケーシング22に、上記断熱支
持架台64が設置されている。
持架台64が設置されている。
【0039】従って、高温超電導バルク体10は熱伝導
板61、たわみ導体62を介して冷凍機63により直接
熱伝導にて冷却されると同時に、断熱支持架台64にて
熱伝導パスを稼いでロータ重量を支持する構造となって
いるため、液体窒素による冷却で問題となる液体窒素配
管部及び支持架台からの侵入熱が低減できるとともに、
液体窒素の気化に伴う気泡貯りによる冷却不足の恐れが
解消した。また、熱伝導板61と冷凍機63との接続に
たわみ導体62を用いているため、たわみ導体62が冷
凍機63の振動絶縁の役目を果たしている。
板61、たわみ導体62を介して冷凍機63により直接
熱伝導にて冷却されると同時に、断熱支持架台64にて
熱伝導パスを稼いでロータ重量を支持する構造となって
いるため、液体窒素による冷却で問題となる液体窒素配
管部及び支持架台からの侵入熱が低減できるとともに、
液体窒素の気化に伴う気泡貯りによる冷却不足の恐れが
解消した。また、熱伝導板61と冷凍機63との接続に
たわみ導体62を用いているため、たわみ導体62が冷
凍機63の振動絶縁の役目を果たしている。
【0040】また、熱伝導板61が高温超電導バルク体
10の永久磁石7、8と対向する面とは反対側に配置さ
れているため、永久磁石7、8の磁場が高温超電導バル
ク体10で磁気シールドされ、渦電流損失の発生が抑え
られる。また、外周永久磁石8の外径Dpより、高温超
電導バルク体10の外径Dbが大きいため、熱伝導板6
1への磁気漏洩が軽減できる。
10の永久磁石7、8と対向する面とは反対側に配置さ
れているため、永久磁石7、8の磁場が高温超電導バル
ク体10で磁気シールドされ、渦電流損失の発生が抑え
られる。また、外周永久磁石8の外径Dpより、高温超
電導バルク体10の外径Dbが大きいため、熱伝導板6
1への磁気漏洩が軽減できる。
【0041】更に、冷凍機63を用いた冷却構造である
ため、冷却温度を50Kまで下げることができた。これ
により、液体窒素による冷却の場合の77Kに対して、
回転損失の低減及び反発力の増大を図ることができた。
ため、冷却温度を50Kまで下げることができた。これ
により、液体窒素による冷却の場合の77Kに対して、
回転損失の低減及び反発力の増大を図ることができた。
【0042】図2は本発明の作用効果を示すために実施
した浮上特性試験用の高温超電導磁気軸受装置の概念図
であり、図1と同一部材には同符号を付してある。図3
中、スラストカラー5の下面に突出部5aを設け、内周
永久磁石7、中間リング9及び外周永久磁石8の取り付
けに使用している。この突出部5aは鉄等のスラストカ
ラー5に一体に形成したり、別物をスラストカラー5に
取り付けたものでも良い。また、図3では冷凍機63を
ケーシング22の中央部に1台設置しているが、図1と
同様、冷凍機63を複数台設置することができる。
した浮上特性試験用の高温超電導磁気軸受装置の概念図
であり、図1と同一部材には同符号を付してある。図3
中、スラストカラー5の下面に突出部5aを設け、内周
永久磁石7、中間リング9及び外周永久磁石8の取り付
けに使用している。この突出部5aは鉄等のスラストカ
ラー5に一体に形成したり、別物をスラストカラー5に
取り付けたものでも良い。また、図3では冷凍機63を
ケーシング22の中央部に1台設置しているが、図1と
同様、冷凍機63を複数台設置することができる。
【0043】図3に、図2の浮上特性試験用装置で行っ
て得た試験データ例を示す。図3では、反発力と損失を
冷却温度80Kにおける値を基準値(1.0)とした時
の比で示している。図3より、損失が大幅に低減し、ま
た、反発力つまり負荷能力が大幅に増大していることが
判る。
て得た試験データ例を示す。図3では、反発力と損失を
冷却温度80Kにおける値を基準値(1.0)とした時
の比で示している。図3より、損失が大幅に低減し、ま
た、反発力つまり負荷能力が大幅に増大していることが
判る。
【0044】更に、高温超電導バルク体10を取り付け
ている熱伝導板61の体積を大きくし、熱伝導板61に
蓄冷させることにより、停電時等により冷凍機63が停
止しても超電導状態を一定時間保持し、他の補助的軸受
を使用せずにロータ60を安全に停止することができた
り、冷凍機63の間欠運転による総合効率の改善を図る
ことができる。また、短時間の電力補償を行うフライホ
イール等の軸受に採用した場合は、停電等で冷凍機63
が停止しても、短時間であれば高温超電導バルク体10
の温度が臨界温度(Y系では90K等)以下になってい
るので、停電状態でも使用可能である。また、停電時に
フライホイールの回転エネルギを発電・電動機18で電
力に変換し、これを冷凍機63を動作させる冷却電力に
使用できる。
ている熱伝導板61の体積を大きくし、熱伝導板61に
蓄冷させることにより、停電時等により冷凍機63が停
止しても超電導状態を一定時間保持し、他の補助的軸受
を使用せずにロータ60を安全に停止することができた
り、冷凍機63の間欠運転による総合効率の改善を図る
ことができる。また、短時間の電力補償を行うフライホ
イール等の軸受に採用した場合は、停電等で冷凍機63
が停止しても、短時間であれば高温超電導バルク体10
の温度が臨界温度(Y系では90K等)以下になってい
るので、停電状態でも使用可能である。また、停電時に
フライホイールの回転エネルギを発電・電動機18で電
力に変換し、これを冷凍機63を動作させる冷却電力に
使用できる。
【0045】上記高温超電導バルク体10は高温超電導
物質を溶融凝固して環状に一体成形したものであるが、
予め分割成形した複数個の高温超電導体を後から環状に
配置して一体化したものを使用することもできる。
物質を溶融凝固して環状に一体成形したものであるが、
予め分割成形した複数個の高温超電導体を後から環状に
配置して一体化したものを使用することもできる。
【0046】上記熱伝導板61及びたわみ導体62とし
ては、銅及び銅合金やアルミニウム等、熱伝導率の良い
ものであれば、材料や構造には限定されない。また、た
わみみ導体62として、熱伝導率の良い導線を複数本撚
って使用したり、たわみ性がある板材等を使用すること
もできる。
ては、銅及び銅合金やアルミニウム等、熱伝導率の良い
ものであれば、材料や構造には限定されない。また、た
わみみ導体62として、熱伝導率の良い導線を複数本撚
って使用したり、たわみ性がある板材等を使用すること
もできる。
【0047】更に、図1では冷凍機63を複数台使用
し、個々の冷凍機に近い部分で熱伝導板61をたわみ導
体62で各冷凍機63に直結しているが、冷凍機を1台
使用し、図2に示すように、熱伝導体61の複数個所を
たわみ導体62で冷凍機63に直結しても良い。
し、個々の冷凍機に近い部分で熱伝導板61をたわみ導
体62で各冷凍機63に直結しているが、冷凍機を1台
使用し、図2に示すように、熱伝導体61の複数個所を
たわみ導体62で冷凍機63に直結しても良い。
【0048】図1に戻り、30は上記上部軸3’の上部
側を支持する上部ラジアル軸受、31は同上部ラジアル
軸受30の外側に設けられた上部ダンパスリーブ、33
は同上部ダンパスリーブ31内に形成された上部粘性流
体室、32a、32bは同上部粘性流体室33内をシー
ルする耐油ゴム等の弾性体からなるOリングである。こ
れらにより、上部軸受装置41を構成する。
側を支持する上部ラジアル軸受、31は同上部ラジアル
軸受30の外側に設けられた上部ダンパスリーブ、33
は同上部ダンパスリーブ31内に形成された上部粘性流
体室、32a、32bは同上部粘性流体室33内をシー
ルする耐油ゴム等の弾性体からなるOリングである。こ
れらにより、上部軸受装置41を構成する。
【0049】また、36は上記下部軸6’の下部を支持
する下部ラジアル軸受、37は同下部ラジアル軸受36
の外側に設けられた下部ダンパスリーブ、39は同下部
ダンパスリーブ37内に形成された下部粘性流体室、3
8a、38bは同下部粘性流体室39内をシールする耐
油ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、下部軸受装置42を構成する。
する下部ラジアル軸受、37は同下部ラジアル軸受36
の外側に設けられた下部ダンパスリーブ、39は同下部
ダンパスリーブ37内に形成された下部粘性流体室、3
8a、38bは同下部粘性流体室39内をシールする耐
油ゴム等の弾性体からなるOリングである。これらによ
り、下部軸受装置42を構成する。
【0050】上記上部軸受装置41の上部ダンパスリー
ブ31及び下部軸受装置42の下部ダンパスリーブ37
は外周側が開いたコの字状に形成されている。そして、
上記上部ダンパスリーブ31の内面とケーシング19の
内面との間には上記Oリング32a、32bが並行して
介装され、双方のOリング32a及び32bの間には上
部粘性流体室33が形成されている。また、上記下部ダ
ンパスリーブ37の内面とケーシング22の内面との間
には上記Oリング38a及び38bが並行して介装さ
れ、双方のOリング38a及び38bの間には下部粘性
流体室39が形成されている。
ブ31及び下部軸受装置42の下部ダンパスリーブ37
は外周側が開いたコの字状に形成されている。そして、
上記上部ダンパスリーブ31の内面とケーシング19の
内面との間には上記Oリング32a、32bが並行して
介装され、双方のOリング32a及び32bの間には上
部粘性流体室33が形成されている。また、上記下部ダ
ンパスリーブ37の内面とケーシング22の内面との間
には上記Oリング38a及び38bが並行して介装さ
れ、双方のOリング38a及び38bの間には下部粘性
流体室39が形成されている。
【0051】上記上部粘性流体室33及び下部粘性流体
室39にはケーシング19に穿けられた上部供給口34
及びケーシング22に穿けられた下部供給口40を経て
夫々供給された潤滑油(シリコン油等、他の粘性流体で
もよい)が充填されている。
室39にはケーシング19に穿けられた上部供給口34
及びケーシング22に穿けられた下部供給口40を経て
夫々供給された潤滑油(シリコン油等、他の粘性流体で
もよい)が充填されている。
【0052】また上記上部ラジアル軸受30及び下部ラ
ジアル軸受36はころがり軸受からなり、それぞれの内
輪が上部軸3’及び下部軸6’に固挿され、外輪が上部
ダンパスリーブ31の内周面及び下部ダンパスリーブ3
7の内周面に固挿されている。
ジアル軸受36はころがり軸受からなり、それぞれの内
輪が上部軸3’及び下部軸6’に固挿され、外輪が上部
ダンパスリーブ31の内周面及び下部ダンパスリーブ3
7の内周面に固挿されている。
【0053】従って、上記上部軸受装置41は、上記上
部軸3’をころがり軸受からなる上部ラジアル軸受30
で支持し、同上部ラジアル軸受30をOリング32a、
32b及び上部粘性流体室33内の潤滑油を介して支持
する弾性支持軸受に構成される。また、上記下部軸受装
置42は、上記上部軸受装置41と同様に、下部軸6’
を下部ラジアル軸受36で支持し、同下部ラジアル軸受
36をOリング38a、38b及び下部粘性流体室39
内の潤滑油を介して支持する弾性支持軸受に構成され
る。
部軸3’をころがり軸受からなる上部ラジアル軸受30
で支持し、同上部ラジアル軸受30をOリング32a、
32b及び上部粘性流体室33内の潤滑油を介して支持
する弾性支持軸受に構成される。また、上記下部軸受装
置42は、上記上部軸受装置41と同様に、下部軸6’
を下部ラジアル軸受36で支持し、同下部ラジアル軸受
36をOリング38a、38b及び下部粘性流体室39
内の潤滑油を介して支持する弾性支持軸受に構成され
る。
【0054】35は上記上部軸3’の外周に固定された
ストッパ部であり、上記上部ラジアル軸受30の上部に
接近して設けられている。同ストッパ部35の下面と上
部ラジアル軸受30の上側面との間隙は、上記超電導ス
ラスト軸受50の動作不良時にこれのスラスト軸受部で
接触が生ずる前よりも先に同ストッパ部35と上部ラジ
アル軸受30とが接触できるような間隙に設定される。
ストッパ部であり、上記上部ラジアル軸受30の上部に
接近して設けられている。同ストッパ部35の下面と上
部ラジアル軸受30の上側面との間隙は、上記超電導ス
ラスト軸受50の動作不良時にこれのスラスト軸受部で
接触が生ずる前よりも先に同ストッパ部35と上部ラジ
アル軸受30とが接触できるような間隙に設定される。
【0055】上記フライホイール装置の運転時におい
て、図6に示される運転モードのように、回転数の上昇
時A→B間において発電・電動機18により充電を行な
い、B→C間においては一定回転数で以って電力貯蔵を
行ない、回転数の下降時C→D間において放電を行な
う。
て、図6に示される運転モードのように、回転数の上昇
時A→B間において発電・電動機18により充電を行な
い、B→C間においては一定回転数で以って電力貯蔵を
行ない、回転数の下降時C→D間において放電を行な
う。
【0056】また、上記フライホイール装置の通常運転
時においては、高速回転するロータ60の重量によるス
ラスト荷重は上記超電導スラスト軸受50にて支持する
ことによりロータ60を浮上させながら回転せしめる。
そして、ラジアル荷重は、弾性支持軸受である上部軸受
装置41及び下部軸受装置42によって弾性的に支持さ
れる。
時においては、高速回転するロータ60の重量によるス
ラスト荷重は上記超電導スラスト軸受50にて支持する
ことによりロータ60を浮上させながら回転せしめる。
そして、ラジアル荷重は、弾性支持軸受である上部軸受
装置41及び下部軸受装置42によって弾性的に支持さ
れる。
【0057】上記超電導スラスト軸受50が動作不良を
生じて、ロータ60が上部ラジアル軸受30の端部で接
触支持されるタッチダウン状態となる際においては、ス
トッパ部35が上部ラジアル軸受30に接触し、ころが
り軸受からなる上部あるいは下部ラジアル軸受30ある
いは36は、Oリング32a、32bと上部粘性流体室
33内の潤滑油からなるダンパ、あるいはOリング38
a、38bと下部粘性流体室39内の潤滑油からなるダ
ンパを介して支持されているので、かかるタッチダウン
時における衝撃力が吸収される。これにより、超電導ス
ラスト軸受50を保護することができる。
生じて、ロータ60が上部ラジアル軸受30の端部で接
触支持されるタッチダウン状態となる際においては、ス
トッパ部35が上部ラジアル軸受30に接触し、ころが
り軸受からなる上部あるいは下部ラジアル軸受30ある
いは36は、Oリング32a、32bと上部粘性流体室
33内の潤滑油からなるダンパ、あるいはOリング38
a、38bと下部粘性流体室39内の潤滑油からなるダ
ンパを介して支持されているので、かかるタッチダウン
時における衝撃力が吸収される。これにより、超電導ス
ラスト軸受50を保護することができる。
【0058】従って上記上部軸受装置41及び下部軸受
装置42は、通常運転時におけるラジアル荷重の支持を
行なうとともに、上記のような動作不良発生時における
衝撃力の吸収、緩和作用をなすことができる。
装置42は、通常運転時におけるラジアル荷重の支持を
行なうとともに、上記のような動作不良発生時における
衝撃力の吸収、緩和作用をなすことができる。
【0059】また、ロータ60の増速時において危険速
度を超える際にはOリング32a、32b及び38a、
38bのダンピング作用によってロータ60の軸振れを
抑制するので、過大な軸振動の発生を伴うことなく危険
速度を超えることができる。
度を超える際にはOリング32a、32b及び38a、
38bのダンピング作用によってロータ60の軸振れを
抑制するので、過大な軸振動の発生を伴うことなく危険
速度を超えることができる。
【0060】[第2実施形態例]図4を参照して、本発
明の第2実施形態例を説明する。図4に示す装置は、図
1に示した高温超電導フライホイール装置に、多層断熱
構造物70とGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)
カバー71を追加したものであり、図1と同一部材には
同符号を付してある。但し、図4は高温超電導バルク体
10付近のみ示し、他の部分は図1と同じである。
明の第2実施形態例を説明する。図4に示す装置は、図
1に示した高温超電導フライホイール装置に、多層断熱
構造物70とGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)
カバー71を追加したものであり、図1と同一部材には
同符号を付してある。但し、図4は高温超電導バルク体
10付近のみ示し、他の部分は図1と同じである。
【0061】図4において、高温超電導バルク体10及
び熱伝導板61を多層断熱構造物70で囲み、更に、多
層断熱構造物70の上からGFRPカバー71で高温超
電導バルク体10及び熱伝導板61を覆っている。
び熱伝導板61を多層断熱構造物70で囲み、更に、多
層断熱構造物70の上からGFRPカバー71で高温超
電導バルク体10及び熱伝導板61を覆っている。
【0062】多層断熱構造物70は例えばAl箔を多層に
してポリエステル繊維で包み、外部からの輻射侵入熱を
防止する構造のものであり、スーパーインシュレーショ
ンと呼ばれるものがある。
してポリエステル繊維で包み、外部からの輻射侵入熱を
防止する構造のものであり、スーパーインシュレーショ
ンと呼ばれるものがある。
【0063】高温超電導バルク体10及び熱伝導板61
が多層断熱構造物70で覆われた構造であるため、外部
からの輻射侵入熱が大幅に低下する。例えば、10層の
多層断熱構造物を用いれば、約1/10の輻射侵入熱低
減が可能となる。
が多層断熱構造物70で覆われた構造であるため、外部
からの輻射侵入熱が大幅に低下する。例えば、10層の
多層断熱構造物を用いれば、約1/10の輻射侵入熱低
減が可能となる。
【0064】また、多層断熱構造物70が更にGFRP
カバー71で覆われた構造であるため、輻射侵入熱の低
減を更に防止するとともに、高温超電導バルク体10、
熱伝導板61及び多層断熱構造物70を保護することが
できる。
カバー71で覆われた構造であるため、輻射侵入熱の低
減を更に防止するとともに、高温超電導バルク体10、
熱伝導板61及び多層断熱構造物70を保護することが
できる。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に係る発明の高温超電導磁気軸受装置は、真空に保持さ
れるケーシング内に、回転駆動される回転軸と、上記回
転軸に固定されたスラストカラーに組み込まれた永久磁
石及び同永久磁石に対し隙間を存して配置された高温超
電導体よりなる超電導スラスト軸受を収納してなる高温
超電導軸受装置において、上記永久磁石に対向する面と
反対の上記超電導体の背面を熱伝導板に取り付け、上記
熱伝導板をたわみ導体を介して冷凍機に接続し、上記熱
伝導板を断熱支持架台で支持してなることを特徴とする
ので、高温超電導体は熱伝導板とたわみ導体を介して冷
凍機により直接熱伝導にて冷却されると同時に、断熱支
持架台にて熱伝導パスを稼いでロータ重量を支持する構
造となっているから、液体窒素による冷却で問題となる
液体窒素配管部及び支持架台からの侵入熱が低減できる
とともに、液体窒素の気化に伴う気泡貯りによる冷却不
足の恐れが解消できる。また、たわみ導体が冷凍機の振
動絶縁の役目を果たす。また、熱伝導板が高温超電導体
の永久磁石と対向する面とは反対側に配置されているた
め、永久磁石の磁場が高温超電導体で磁気シールドさ
れ、渦電流損失の発生が抑えられる。更に、冷凍機を用
いた冷却構造であるため、冷却温度を例えば50Kまで
下げることができ、液体窒素による冷却の場合の77K
に対して、回転損失の低減及び反発力の増大を図ること
ができる。
に係る発明の高温超電導磁気軸受装置は、真空に保持さ
れるケーシング内に、回転駆動される回転軸と、上記回
転軸に固定されたスラストカラーに組み込まれた永久磁
石及び同永久磁石に対し隙間を存して配置された高温超
電導体よりなる超電導スラスト軸受を収納してなる高温
超電導軸受装置において、上記永久磁石に対向する面と
反対の上記超電導体の背面を熱伝導板に取り付け、上記
熱伝導板をたわみ導体を介して冷凍機に接続し、上記熱
伝導板を断熱支持架台で支持してなることを特徴とする
ので、高温超電導体は熱伝導板とたわみ導体を介して冷
凍機により直接熱伝導にて冷却されると同時に、断熱支
持架台にて熱伝導パスを稼いでロータ重量を支持する構
造となっているから、液体窒素による冷却で問題となる
液体窒素配管部及び支持架台からの侵入熱が低減できる
とともに、液体窒素の気化に伴う気泡貯りによる冷却不
足の恐れが解消できる。また、たわみ導体が冷凍機の振
動絶縁の役目を果たす。また、熱伝導板が高温超電導体
の永久磁石と対向する面とは反対側に配置されているた
め、永久磁石の磁場が高温超電導体で磁気シールドさ
れ、渦電流損失の発生が抑えられる。更に、冷凍機を用
いた冷却構造であるため、冷却温度を例えば50Kまで
下げることができ、液体窒素による冷却の場合の77K
に対して、回転損失の低減及び反発力の増大を図ること
ができる。
【0066】請求項2に係る発明の高温超電導磁気軸受
装置は、上記高温超電導体の外径が上記永久磁石の外径
より大きいので、高温超電導体が上記熱伝導板への磁気
漏洩を抑え、熱伝導板への磁気漏洩が軽減できる。
装置は、上記高温超電導体の外径が上記永久磁石の外径
より大きいので、高温超電導体が上記熱伝導板への磁気
漏洩を抑え、熱伝導板への磁気漏洩が軽減できる。
【0067】請求項3に係る発明の高温超電導磁気軸受
装置は、上記熱伝導板の体積が大きいので、熱伝導板に
多く蓄冷させることができ、この蓄冷により、停電時等
で冷凍機が停止しても超電導状態を一定時間保持し、他
の補助的軸受を使用せずにロータを安全に停止すること
ができたり、冷凍機の間欠的運転による総合効率の改善
を図ることができる。また、短時間の電力補償を行うフ
ライホイール等の軸受に採用した場合は、停電等で冷凍
機が停止しても、短時間であれば高温超電導体の温度が
臨界温度以下になっているので、停電状態でも使用可能
である。また、停電時にフライホイールの回転エネルギ
を発電・電動機で電力に変換することで、冷凍機の冷却
電力に使用できる。
装置は、上記熱伝導板の体積が大きいので、熱伝導板に
多く蓄冷させることができ、この蓄冷により、停電時等
で冷凍機が停止しても超電導状態を一定時間保持し、他
の補助的軸受を使用せずにロータを安全に停止すること
ができたり、冷凍機の間欠的運転による総合効率の改善
を図ることができる。また、短時間の電力補償を行うフ
ライホイール等の軸受に採用した場合は、停電等で冷凍
機が停止しても、短時間であれば高温超電導体の温度が
臨界温度以下になっているので、停電状態でも使用可能
である。また、停電時にフライホイールの回転エネルギ
を発電・電動機で電力に変換することで、冷凍機の冷却
電力に使用できる。
【0068】請求項4に係る発明の高温超電導磁気軸受
装置は、上記高温超電導体及び上記熱伝導板を多層断熱
構造物で覆ったので、高温超電導体への外部からの輻射
侵入熱を大幅に低減することができる。
装置は、上記高温超電導体及び上記熱伝導板を多層断熱
構造物で覆ったので、高温超電導体への外部からの輻射
侵入熱を大幅に低減することができる。
【0069】請求項5に係る発明の高温超電導磁気軸受
装置は、上記多層断熱構造物を更にガラス繊維強化プラ
スチックで覆ったので、輻射侵入熱の低減を一層防止す
るとともに、高温超電導体、熱伝導板及び多層断熱構造
物を保護する。
装置は、上記多層断熱構造物を更にガラス繊維強化プラ
スチックで覆ったので、輻射侵入熱の低減を一層防止す
るとともに、高温超電導体、熱伝導板及び多層断熱構造
物を保護する。
【0070】請求項6に係る発明の高温超電導フライホ
イールは、請求項1から5いずれかに係る発明の高温超
電導磁気軸受装置と、同高温超電導磁気軸受装置の上記
回転軸に固定したフライホールを備えるので、上記各高
温超電導磁気軸受装置が有する効果を有し、電力貯蔵等
に有用である。
イールは、請求項1から5いずれかに係る発明の高温超
電導磁気軸受装置と、同高温超電導磁気軸受装置の上記
回転軸に固定したフライホールを備えるので、上記各高
温超電導磁気軸受装置が有する効果を有し、電力貯蔵等
に有用である。
【図1】本発明の第1実施形態例に係る高温超電導フラ
イホール装置を示す断面図。
イホール装置を示す断面図。
【図2】浮上特性試験に用いた装置の概念図。
【図3】浮上特性試験データの例を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る高温超電導フラ
イホール装置を示す図。
イホール装置を示す図。
【図5】超電導フライホイール装置の関連技術を示す断
面図。
面図。
【図6】超電導フライホイール装置の作用説明図。
1 フライホイールリング 2 支持ディスク 3’ 上部軸 4’ 中間軸 5 スラストカラー 6’ 下部軸 7 内周永久磁石 8 外周永久磁石 10 高温超電導バルク体 19、20、21、22 ケーシング 50 超電導スラスト軸受 60 ロータ 61 熱伝導板 62 たわみ導体 63 冷凍機 70 多層断熱構造物 71 ガラス繊維強化プラスチック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 正晴 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 河島 裕 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 宇仁菅 繁 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3J102 AA01 BA03 BA18 CA07 DA02 DA22 GA09 GA19 5H607 AA02 AA12 BB01 BB02 DD03 DD07 DD08 EE41 GG01 GG17 GG25 5H621 JK11 JK15 JK17 JK19
Claims (6)
- 【請求項1】 真空に保持されるケーシング内に、回転
駆動される回転軸と、上記回転軸に固定されたスラスト
カラーに組み込まれた永久磁石及び同永久磁石に対し隙
間を存して配置された高温超電導体よりなる超電導スラ
スト軸受を収納してなる高温超電導軸受装置において、
上記永久磁石に対向する面と反対の上記高温超電導体の
背面を熱伝導板に取り付け、上記熱伝導板をたわみ導体
を介して冷凍機に接続し、上記熱伝導板を断熱支持架台
で支持してなることを特徴とする高温超電導磁気軸受装
置。 - 【請求項2】 上記高温超電導体の外径が上記永久磁石
の外径より大きく、上記高温超電導体で上記熱伝導板へ
の磁気漏洩を抑える構造であることを特徴とする請求項
1記載の高温超電導磁気軸受装置。 - 【請求項3】 上記熱伝導板の体積が大きく、同熱伝導
板の蓄冷で上記冷凍機の停止に対して上記高温超電導体
の超電導状態を一定期間保持する構造であることを特徴
とする請求項1記載の高温超電導磁気軸受装置。 - 【請求項4】 上記高温超電導体及び上記熱伝導板を多
層断熱構造物で覆ったことを特徴とする請求項1記載の
高温超電導磁気軸受装置。 - 【請求項5】 上記多層断熱構造物を更にガラス繊維強
化プラスチックで覆ったことを特徴とする請求項4記載
の高温超電導磁気軸受装置。 - 【請求項6】 請求項1から5いずれかに記載の高温超
電導磁気軸受装置と、同高温超電導磁気軸受装置の上記
回転軸に固定したフライホールを備えることを特徴とす
る高温超電導フライホイール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28150699A JP3337440B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 高温超電導磁気軸受装置及び高温超電導フライホイール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28150699A JP3337440B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 高温超電導磁気軸受装置及び高温超電導フライホイール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001099156A true JP2001099156A (ja) | 2001-04-10 |
JP3337440B2 JP3337440B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=17640144
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28150699A Expired - Fee Related JP3337440B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 高温超電導磁気軸受装置及び高温超電導フライホイール装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3337440B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004087706A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 冷凍機冷却型超電導磁石装置 |
JP2004242490A (ja) * | 2002-11-18 | 2004-08-26 | Harris Corp | 単極装置及び電圧変換方法 |
US7002273B2 (en) | 2003-11-27 | 2006-02-21 | Nexans | Magnetic bearing |
JP2008304045A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Toshiba Corp | 超電導フライホイールシステム |
US20150054366A1 (en) * | 2012-04-03 | 2015-02-26 | Babcock Noell Gmbh | Scalable device and arrangement for storing and releasing energy |
WO2016182746A1 (en) * | 2015-05-11 | 2016-11-17 | General Electric Company | Superconducting magnet cooling system |
JP2016211714A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 超電導フライホイール蓄電システム用超電導磁気軸受 |
JP2020078243A (ja) * | 2012-04-03 | 2020-05-21 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | 入れ子型ロータオープンコアフライホイール |
-
1999
- 1999-10-01 JP JP28150699A patent/JP3337440B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004087706A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 冷凍機冷却型超電導磁石装置 |
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CN106678276A (zh) * | 2012-04-03 | 2017-05-17 | 巴布科克诺尔有限公司 | 用于存储和释放能量的装置 |
US9899894B2 (en) * | 2012-04-03 | 2018-02-20 | Babcock Noell Gmbh | Scalable device and arrangement for storing and releasing energy |
JP2020078243A (ja) * | 2012-04-03 | 2020-05-21 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | 入れ子型ロータオープンコアフライホイール |
WO2016182746A1 (en) * | 2015-05-11 | 2016-11-17 | General Electric Company | Superconducting magnet cooling system |
CN106298152A (zh) * | 2015-05-11 | 2017-01-04 | 通用电气公司 | 超导磁体冷却系统 |
JP2016211714A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 超電導フライホイール蓄電システム用超電導磁気軸受 |
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---|---|
JP3337440B2 (ja) | 2002-10-21 |
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