JP2023090442A - レシーバタンクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レシーバタンクのタンク本体とキャップとをノコロックろう付け法によって確実にろう付けできるようにする。【解決手段】キャップ60におけるタンク本体51の内面と接する部分にろう材をクラッドし、キャップ60の嵌合部61に、タンク本体51の外部と内部に連通する連通溝部61aを形成しておく。キャップ60の嵌合部61をタンク本体51の端部の内側に嵌合させる。タンク本体51及びキャップ60をろう付け用の炉内に収容してろう材を溶融させて連通溝部61a内までろう材を流動させた後、ろう材が固化する温度まで降温させる。【選択図】図5

Description

本開示は、凝縮器と一体化された状態で使用されるレシーバタンクの製造方法に関する。
例えば自動車の空調装置の凝縮器にはレシーバタンクが設けられる場合がある(特許文献1参照)。特許文献1の凝縮器は、水平方向に延びる複数本のチューブの両端部にそれぞれ上下方向に延びるヘッダタンクが接続されたものである。ヘッダタンクの内部には仕切板が設けられており、この仕切板により、チューブは、冷媒を凝縮するチューブと、凝縮された冷媒を過冷却するチューブとに分かれている。レシーバタンクは、ヘッダタンクに比べて大容量であり、冷媒を凝縮するチューブの最下流部と、冷媒を過冷却するチューブの最上流部とに接続されており、凝縮された冷媒を流入させて一旦貯留するように構成されている。
レシーバタンクは、筒状のタンク本体と、本体部の端部に取り付けられたキャップとを備えている。キャップは、タンク本体の中心軸と略直交する蓋部、蓋部の外周部から連なってタンク本体の内壁と略平行に延びる円筒部、及びタンク本体の長手方向端部全周に被さるようなフランジ部を有して構成されたもので、蓋部、円筒部及びフランジ部は、タンク本体の内側に相当する面にろう材が被覆されたアルミニウム板材(クラッド材)にプレス加工を施すことにより一体形成されている。
特開2003-240120号公報
ところで、フラックスを使用したノコロックろう付け法では、クラッド材が窒素ガス雰囲気下で昇温されると、あらかじめろう付け箇所に塗布されたフラックスが活性化し、ろう材がクラッドされたアルミニウム合金製板材の表面に形成されている酸化皮膜を破壊する。その後、ろう材が液相状態になる温度を超えるまで昇温されると、溶けたろう材が酸化皮膜を超えて板材表面に達し、相手部品とろう付け接合に寄与する。ノコロックろう付け法で雰囲気が酸素リッチであった場合、フラックスによる酸化皮膜の破壊が不十分となり、ろう付け欠陥が発生する懸念がある。
すなわち、特許文献1のようなレシーバタンク付きの凝縮器はノコロックろう付け法で各部を一度にろう付けすることが可能であるが、レシーバタンクを構成しているタンク本体はヘッダタンクと比べて容量が大きく、しかも端部がキャップで閉塞されているため、内部の空気が窒素に置き換わりにくい。したがって、ろう材が液相状態になる温度を超えるまで昇温された段階でも、タンク本体の内部には空気が残存し、ろう付け部にフラックスが塗布されていても酸化皮膜が破壊されにくい環境となり、その結果、タンク本体とキャップとのろう付け性が悪化し、ろう付けフィレットが小さくなるか、形成されなくなる。
また、タンク本体の内部の空気は、仕切板で仕切られたヘッダタンクの内部に流れ込むこともあり、こうなるとヘッダタンクとチューブとのろう付け性も悪化してしまう。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、レシーバタンクのタンク本体とキャップとをノコロックろう付け法によって確実にろう付けできるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様では、冷媒を凝縮する凝縮器が有するヘッダタンクに接続されるレシーバタンクの製造方法を前提とすることができる。レシーバタンクの製造方法は、前記レシーバタンクの本体部分を構成する筒状の部材からなるタンク本体と、前記タンク本体の端部の内側に嵌合する嵌合部を有し、前記タンク本体の端部を閉塞するキャップとを用意し、前記キャップにおける前記タンク本体の内面と接する部分にろう材をクラッドし、前記嵌合部に、前記タンク本体の外部と内部に連通する連通溝部を形成しておくとともに、前記タンク本体と前記キャップとの接合箇所にフラックスを塗布しておく。その後、前記キャップの前記嵌合部を前記タンク本体の端部の内側に嵌合させる。次いで、前記タンク本体及び前記キャップをろう付け用の炉内に収容してろう材を溶融させて前記連通溝部内までろう材を流動させた後、ろう材が固化する温度まで降温させることにより、前記キャップを前記タンク本体にろう付け接合する。
この構成によれば、キャップの嵌合部がタンク本体に嵌合した状態で炉内に収容されると、嵌合部には連通溝部が形成されているので、タンク本体の内部の空気が連通溝部を通って外部へ流出し易くなるとともに、炉内の窒素が連通溝部を通ってタンク本体の内部に流入し易くなる。これにより、タンク本体の内部の空気が窒素に置換されるので、炉内でフラックスが活性化してタンク本体及びキャップの酸化皮膜が破壊される。その後、液相になったろう材は、連通溝部内まで流動してから固化するので、連通溝部がろう材により閉塞される。また、上述したようにタンク本体及びキャップの酸化皮膜が破壊されていることによってろう付け性が良好になるので、十分な大きさのフィレットが確実に形成される。
本開示の第2の態様では、複数の前記連通溝部を前記キャップの周方向に互いに間隔をあけて形成することができる。この構成によれば、タンク本体の外部と内部とが複数箇所において連通するので、タンク本体の内部の空気が窒素に置換され易くなる。これにより、タンク本体とキャップとのろう付け性がより一層良好になる。
本開示の第3の態様では、前記タンク本体は円筒状である。また、前記キャップの前記嵌合部は、前記タンク本体の断面形状に対応する円筒状に形成されており、前記嵌合部の外周面には、前記タンク本体に圧入状態とするための突起を径方向外方に向けて突設している。
この構成によれば、キャップの嵌合部をタンク本体に嵌合させると、突起がタンク本体の内面に圧接して嵌合部がタンク本体に圧入された状態になる。これにより、ろう付け前、及び炉内でのろう付け中にキャップがタンク本体から脱落することがなくなり、キャップをタンク本体に確実にろう付けできる。
本開示の第4の態様では、複数の前記突起を前記キャップの周方向に互いに間隔をあけて形成することができる。この構成によれば、複数の突起がタンク本体の内面に圧接するので、ろう付け前のキャップを安定させることができる。
本開示の第5の態様では、前記突起を、前記タンク本体の中心軸に沿う方向に延びるように形成することができる。この構成によれば、キャップがタンク本体の中心軸に対して傾くような嵌合状態になり難く、ろう付け前のキャップを安定させることができる。
本開示の第6の態様では、前記連通溝部を、前記タンク本体の中心軸に沿う方向に直線状に延びるように形成することができるので、タンク本体の内部と外部を短い距離で連通させることができる。
本開示の第7の態様では、前記連通溝部の深さをHmとした場合、Hm=0.3mm以上0.7mm以下に設定することができる。これにより、ろう付け前における窒素への置換が十分に行われるとともに、ろう材による連通溝部の閉塞も確実に行われるようになる。
本開示の第8の態様では、前記タンク本体の内径をDr、前記キャップの前記嵌合部の外径をDc、前記突起の高さをHtとした場合、Dc-Dr=0.05mm以上0.20mm以下に設定し、Ht=0.1mm以上0.2mm以上に設定することができる。これにより、キャップの嵌合部をタンク本体に容易に嵌合させながら、キャップの脱落を抑制できる。
以上説明したように、キャップの嵌合部に気体の流通が可能な連通溝部を形成しておき、ろう付け時に連通溝部をろう材で閉塞するようにしたので、タンク本体とキャップとをノコロックろう付け法によって確実にろう付けできる。
本発明の実施形態に係るレシーバタンク付き凝縮器の正面図である。 上記凝縮器の断面図である。 キャップの平面図である。 図3におけるIV-IV線断面図である。 ヘッダタンクへキャップを取り付ける前の状態を示す側面図である。 ろう付け前のレシーバタンク上部の縦断面図である。 ろう付け後のレシーバタンク上部の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る凝縮器1の正面図である。凝縮器1は、例えば自動車の空調装置(図示せず)を構成する冷凍サイクルの一要素であり、冷媒圧縮機から吐出された高温冷媒を外部空気と熱交換させて液化するとともに、液化した冷媒を過冷却することもできるように構成されている。凝縮器1は、自動車の前側に設けられたエンジンルーム等に搭載されて走行風等が当たるようになっている。尚、この実施形態の説明では、図1及び図2に示すように、凝縮器1の右方向と左方向を定義するが、これは説明の便宜を図るためだけであり、使用時の方向や製造時の方向を限定するものではない。また、どちら側が左または右であってもよい。
凝縮器1は、コア2と、左側ヘッダタンク3及び右側ヘッダタンク4とを備えている。コア2は、左右方向に延びる複数のチューブ2aと、複数のフィン2bと、上側エンドプレート2cと、下側エンドプレート2dとを備えている。各チューブ2aは、例えばアルミニウム合金製であり、外部空気の通過方向に長い扁平な断面を有する扁平チューブである。複数のチューブ2aが上下方向に互いに間隔をあけて配置されており、上下方向に並ぶチューブ2a、2aの間にフィン2bが配置されている。フィン2bは、アルミニウム合金製の板材を波型に成形してなるコルゲートフィン等で構成されている。
チューブ2aとフィン2bとの少なくとも一方は、ろう材がクラッドされたクラッド材で構成されている。フィン2bの上端部が上に位置するチューブ2aの下面にろう付けされ、また、フィン2bの下端部が下に位置するチューブ2aの上面にろう付けされている。つまり、複数のチューブ2aと複数のフィン2bとが上下方向に交互に積層された状態でろう付けされて一体化されている。図2に示すように、チューブ2aの左端部はフィン2bの左端部よりも左側へ突出し、また、チューブ2aの右端部はフィン2bの右端部よりも右側へ突出している。
上側エンドプレート2c及び下側エンドプレート2dはアルミニウム合金製である。上側エンドプレート2c及び下側エンドプレート2dもろう材がクラッドされたクラッド材で構成することが可能である。上側エンドプレート2cは、最上部に配置されているフィン2bの上端部に沿って左右方向に延びるとともに、外部空気の通過方向にも延びている。上側エンドプレート2cの下面と、最上部に配置されているフィン2bの上端部とがろう付けされている。また、下側エンドプレート2dは、最下部に配置されているフィン2bの下端部に沿って左右方向に延びるとともに、外部空気の通過方向にも延びている。下側エンドプレート2dの上面と、最下部に配置されているフィン2bの下端部とがろう付けされている。
左側ヘッダタンク3は、コア2の左側方に配置されて上下方向に延びる左側ヘッダ30と、上部閉塞部材31と、下部閉塞部材32とを備えている。上部閉塞部材31及び下部閉塞部材32もろう材がクラッドされたクラッド材で構成することが可能である。左側ヘッダ30は、アルミニウム合金製の円筒状の部材で構成されている。図2に示すように、左側ヘッダ30の周壁部における右側部分には、チューブ2aの左端部が挿入される複数の左側チューブ挿入孔30aが形成されている。左側チューブ挿入孔30aの間隔は、チューブ2aの間隔と一致している。チューブ2aの左端部が左側チューブ挿入孔30aに挿入された状態で、チューブ2aの左端部の外周面が左側チューブ挿入孔30aの内周面にろう付けされている。
上部閉塞部材31及び下部閉塞部材32は、アルミニウム合金製の板材で構成されている。上部閉塞部材31は、左側ヘッダ30の上端部に嵌合した状態で当該左側ヘッダ30の内周面にろう付けされている。下部閉塞部材32は、左側ヘッダ30の下端部に嵌合した状態で当該左側ヘッダ30の内周面にろう付けされている。
左側ヘッダタンク3は、アルミニウム合金製の円管材等で構成された冷媒流入管33及び冷媒流出管34も備えている。冷媒流入管33は、圧縮機から吐出された冷媒を左側ヘッダタンク3の内部に流入させるための部材であり、左側ヘッダ30の上下方向中央よりも上側部分に接続されている。冷媒流出管34は、左側ヘッダタンク3の内部の冷媒を外部へ流出させるための部材であり、左側ヘッダ30の上下方向中央よりも下側部分に接続されている。冷媒流入管33及び冷媒流出管34は、左側ヘッダ30から左側へ向けて突出しており、当該左側ヘッダ30にろう付けされている。また、冷媒流入管33及び冷媒流出管34には、図示しない冷媒配管が接続されるようになっている。
左側ヘッダタンク3は、アルミニウム合金製の板材で構成された第1仕切板35及び第2仕切板36も備えている。第1仕切板35は、左側ヘッダ30の上下方向中央よりも上側かつ冷媒流入管33より下側に配置されている。第1仕切板35の周縁部は、左側ヘッダ30の内面にろう付けされており、この第1仕切板35により、左側ヘッダ30の内部の空間が上下に仕切られる。また、第2仕切板36は、左側ヘッダ30の上下方向中央よりも下側かつ冷媒流出管34より上側に配置されている。第2仕切板36の周縁部は、左側ヘッダ30の内面にろう付けされており、この第2仕切板36により、左側ヘッダ30の第1仕切板35よりも下側の空間が上下に仕切られる。
右側ヘッダタンク4は、コア2の右側方に配置されて上下方向に延びる右側ヘッダ40と、上部閉塞部材41と、下部閉塞部材42とを備えている。右側ヘッダ40、上部閉塞部材41及び下部閉塞部材42は、左側ヘッダタンク3のものと同様に構成されている。すなわち、右側ヘッダ40と左側ヘッダ30とは略同径に形成されており、右側ヘッダ40と左側ヘッダ30との長さも同程度に設定されている。右側ヘッダ40の周壁部における左側部分には、チューブ2aの右端部が挿入される複数の右側チューブ挿入孔40aが形成されている。右側チューブ挿入孔40aの間隔は、チューブ2aの間隔と一致している。チューブ2aの右端部が右側チューブ挿入孔40aに挿入された状態で、チューブ2aの右端部の外周面が右側チューブ挿入孔40aの内周面にろう付けされている。
右側ヘッダタンク4の上部閉塞部材41は、右側ヘッダ40の上端部に嵌合した状態で当該右側ヘッダ40の内周面にろう付けされている。下部閉塞部材42は、右側ヘッダ40の下端部に嵌合した状態で当該右側ヘッダ40の内周面にろう付けされている。
本実施形態の凝縮器1は、レシーバタンク(受液器)50を備えている。レシーバタンク50は右側ヘッダタンク4に接続された状態で固定されている。レシーバタンク50を右側ヘッダタンク4に接続するための構造として、右側ヘッダタンク4はアルミニウム合金製の円管材等で構成された第1接続管43及び第2接続管44も備えている。第1接続管43は、右側ヘッダタンク4内の冷媒をレシーバタンク50の内部に流入させるための部材である。第1接続管43の一端部(図2における左端部)は、右側ヘッダ40の上下方向中央よりも下側部分に接続されている。第2接続管44は、レシーバタンク50の内部の冷媒を右側ヘッダタンク4へ流入させるための部材である。第2接続管44の一端部(図2における左端部)は、右側ヘッダ40における第1接続管43が接続された部分よりも下側部分に接続されている。第1接続管43及び第2接続管44は、右側ヘッダ40から右側へ向けて突出するとともに、左端部が右側ヘッダ40にろう付けされている。
右側ヘッダタンク4は、アルミニウム合金製の板材で構成された第3仕切板45及び第4仕切板46も備えている。第3仕切板45は、右側ヘッダ40の上下方向中央よりも下側かつ第1接続管43が接続された部分よりも上側に配置されている。第3仕切板45の周縁部は、右側ヘッダ40の内面にろう付けされており、この第3仕切板45により、右側ヘッダ40の内部の空間が上下に仕切られる。また、第4仕切板46は、右側ヘッダ40の第1接続管43が接続された部分と第2接続管44が接続された部分との間に配置されている。第4仕切板46の周縁部は、右側ヘッダ40の内面にろう付けされており、この第4仕切板46により、右側ヘッダ40の第3仕切板45よりも下側の空間が上下に仕切られる。
図2に示すように、第1仕切板35、第2仕切板36、第3仕切板45及び第4仕切板46の配設位置により、第1パスP1、第2パスP2、第3パスP3及び第4パスP4をコア2に形成することができる。具体的には、第1仕切板35が最も上に、第2仕切板36及び第4仕切板46が最も下にそれぞれ配置されており、また、第2仕切板36及び第4仕切板46の高さは同じに設定されている。さらに、第3仕切板45の高さは、第1仕切板35よりも下かつ第2仕切板36及び第4仕切板46よりも上となるように設定されている。これにより、複数のチューブ2aのうち、第1仕切板35よりも上に位置するチューブ2a群によって第1パスP1が構成される。また、第1仕切板35と第3仕切板45との間に位置するチューブ2a群によって第2パスP2が構成される。また、第3仕切板45と第4仕切板46との間に位置するチューブ2a群によって第3パスP3が構成される。また、第2仕切板36及び第4仕切板46よりも下に位置するチューブ2a群によって第4パスP4が構成される。第1~第4パスP1~P4のうち、第1パスP1を構成しているチューブ2aの本数が最も多く、その次に第2パスP2を構成しているチューブ2aの本数が多い。また、第4パスP4を構成しているチューブ2aの本数が最も少なく、第3パスP3を構成しているチューブ2aの本数は、第4パスP4を構成しているチューブ2aの本数よりも多いが、第2パスP2を構成しているチューブ2aの本数よりも少ない。つまり、第1パスP1の冷媒流路断面積が最も広く、第4パスP4の冷媒流路断面積が最も狭くなっている。
左側ヘッダタンク3の第1仕切板35よりも上の空間には冷媒流入管33から冷媒が流入するので、第1パスP1を構成しているチューブ2aには、その左端部から冷媒が流入する。第1パスP1を構成しているチューブ2aに流入した冷媒は右側へ向けて流れた後、右側ヘッダタンク4の第3仕切板45よりも上の空間に流入して下へ流れる。右側ヘッダタンク4の第3仕切板45よりも上の空間に流入した冷媒は、第2パスP2を構成しているチューブ2aの右端部から流入する。第2パスP2を構成しているチューブ2aに流入した冷媒は左側へ向けて流れた後、左側ヘッダタンク3の第2仕切板36よりも上の空間に流入して下へ流れる。左側ヘッダタンク3の第2仕切板36よりも上の空間に流入した冷媒は、第3パスP3を構成しているチューブ2aにその左端部から流入する。第3パスP3を構成しているチューブ2aに流入した冷媒は右側へ向けて流れた後、右側ヘッダタンク4の第3仕切板45よりも下の空間に流入する。右側ヘッダタンク4の第3仕切板45よりも下の空間に流入した冷媒は、第1接続管43を流通してレシーバタンク50に流入し、一旦貯留される。レシーバタンク50に貯留されている冷媒は、第2接続管44を流通して右側ヘッダタンク4の第4仕切板46よりも下の空間に流入する。右側ヘッダタンク4の第4仕切板46よりも下の空間に流入した冷媒は、第4パスP4を構成しているチューブ2aにその右端部から流入する。第4パスP4を構成しているチューブ2aに流入した冷媒は左側へ向けて流れた後、左側ヘッダタンク3の第2仕切板36よりも下の空間に流入し、その後、冷媒流出管34から外部へ排出される。
冷媒は、第1~第3パスP1~P3を構成するチューブ2aを流通する間に外部空気をと熱交換することによって凝縮していく。第1~第3パスP1~P3凝縮用のパスである。その結果、第3パスP3を構成するチューブ2aの下流側では殆どが液冷媒となっている。この液冷媒がレシーバタンク50に貯留されてから、第4パスP4を構成するチューブ2aに流入する。第4パスP4は、過冷却用のパスであり、冷媒は第4パスP4を流通する間に過冷却される。尚、パスの数は4つに限られるものではなく、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。
(レシーバタンクの構成)
次に、レシーバタンク50の構成について説明する。レシーバタンク50は、凝縮器1の右側に配置されており、右側ヘッダタンク4に接続されて一体化されている。よって、本実施形態に係る凝縮器1はレシーバタンク付き凝縮器である。レシーバタンク50は右側ヘッダタンク4から右に離れている。レシーバタンク50の位置は、図示した位置に限られるものではなく、任意の位置に配設することができる。例えば、凝縮器1の右側に冷媒流入管33及び冷媒流出管34が設けられている場合には、レシーバタンク50を凝縮器1の左側に配置すればよい。
レシーバタンク50は、当該レシーバタンク50の本体部分を構成するアルミニウム合金製部材からなるタンク本体51と、上側キャップ60と、下側キャップ70とを備えている。タンク本体51は、円筒状をなしており、右側ヘッダ40と同様に上下方向に延びている。タンク本体51の外径は、右側ヘッダ40の外径よりも大きく設定されている。また、タンク本体51の上下方向の寸法は、右側ヘッダ40の上下方向の寸法よりも短く設定されており、タンク本体51の上端部(一端部)は右側ヘッダ40の上端部よりも下に、タンク本体51の下端部(他端部)は右側ヘッダ40の下端部よりも上にそれぞれ位置付けられている。
第1接続管43及び第2接続管44の右端部は、それぞれタンク本体51の周壁部を貫通し、当該タンク本体51の内部に達している。第1接続管43及び第2接続管44の外面がタンク本体51にろう付けされている。第1接続管43及び第2接続管44は、いずれも、タンク本体51の上下方向中央部から下方に離れた部分、即ち、下端部寄りの部分に接続されている。これにより、タンク本体51の下端部寄りの部分を右側ヘッダタンク4に接続することができる。
図3~図5に示すように、上側キャップ60は、タンク本体51の上端部の内側に嵌合する上側嵌合部61と、タンク本体51の上端部を閉塞する上側閉塞板部62とを有している。上側嵌合部61及び上側閉塞板部62は、アルミニウム合金製部材からなるものである。例えば、アルミニウム合金製の板材をプレス成形することにより、上側嵌合部61及び上側閉塞板部62が一体成形された上側キャップ60を得ることができる。板材の厚みとしては、例えば0.8mm以上2.0mm以下の範囲とすることができる。板材の厚みをこの範囲に設定することで、レシーバタンク50の圧力に十分耐え、しかもプレス成形時の成形性も良好になる。また、上側キャップ60におけるタンク本体51の内面と接する部分にはろう材がクラッドされている。つまり、クラッド材で上側キャップ60が構成されている。尚、上側嵌合部61及び上側閉塞板部62はそれぞれ別部材で構成されたものであってもよい。
上側閉塞板部62は、平面視で略円形とされており、タンク本体51の上端の開口から当該タンク本体51の内部に挿入される蓋状の部分である。上側閉塞板部62がタンク本体51の内部に挿入された状態で、上側閉塞板部62の中心部はタンク本体51の中心軸上に配置される。
上側嵌合部61は、上側閉塞板部62の周縁部から上方へ突出するとともに、上側閉塞板部62の周方向に連続している。上側嵌合部61の形状は、タンク本体51の断面形状に対応する円筒状である。上側嵌合部61の中心軸は、タンク本体51の中心軸上に配置される。
上側嵌合部61には、タンク本体51の外部と内部に連通する連通溝部61aが形成されている。具体的には、連通溝部61aの上端部(一端部)がタンク本体51の外部に開放されており、また、連通溝部61aの下端部(他端部)がタンク本体51の内部に開放されている。これにより、連通溝部61aを介して気体の流通が可能になる。
すなわち、上側嵌合部61はタンク本体51の断面形状に対応する円筒状であるため、仮に上側嵌合部61の外径とタンク本体51の内径とを一致させると、上側嵌合部61の全周がタンク本体51の内面に密着することになり、ろう付け用の炉内においてタンク本体51内の空気が窒素と置き換わりにくくなる。本実施形態では、上側嵌合部61をタンク本体51に嵌合させた状態で、上側嵌合部61に形成されている連通溝部61aがタンク本体51の内部及び外部の両方に連通するので、炉内の窒素がタンク本体51の内部へ流入し易くなるとともに、タンク本体51の内部の空気が外部へ流出し易くなる。
連通溝部61aの数は1つまたは2つ以上であってもよい。本実施形態では3つの連通溝部61aを有しており、3つの連通溝部61aが上側キャップ60の周方向に互いに間隔をあけて形成されている。3つの連通溝部61aは、上側キャップ60の周方向に等間隔に形成してもよいし、不等間隔に形成してもよい。
各連通溝部61aは、タンク本体51の中心軸に沿う方向に直線状に延びている。具体的には、タンク本体51の中心軸が上下方向に延びているので、各連通溝部61aも上下方向に延びることになる。これにより、タンク本体51の内部と外部とを最短経路で連通させることができる。尚、連通溝部61aは、側面視で傾斜していてもよいし、湾曲していてもよい。
上側嵌合部61の外周面には、タンク本体51に圧入状態とするための突起61bが径方向外方に向けて突設されている。突起61bの数は1つまたは2つ以上であってもよい。本実施形態では3つの突起61bを有しており、3つの突起61bが上側キャップ60の周方向に互いに間隔をあけて形成されている。3つの突起61bは、上側キャップ60の周方向に等間隔に形成してもよいし、不等間隔に形成してもよい。周方向に並ぶ突起61b、61bの間に1つの連通溝部61aが位置している。これにより、連通溝部61aと突起61bとが上側キャップ60の周方向に交互に並ぶことになる。
各突起61bは、タンク本体51の中心軸に沿う方向に直線状に延びている。具体的には、各突起61bは連通溝部61aと同様に上下方向に延びている。尚、連通溝部61aは、側面視で傾斜していてもよいし、湾曲していてもよい。
図3に示すように、連通溝部61aの深さをHmとした場合、Hm=0.3mm以上0.7mm以下に設定されている。連通溝部61aの深さHmが0.3mm未満であると、連通溝部61aを介した空気の置換効率が低下し、タンク本体51の内部に空気が残り易くなる場合があるが、深さHmを0.3mm以上とすることで、連通溝部61aによる空気の置換効率が向上し、タンク本体51の内部に空気が残り難くなる。また、連通溝部61aの深さHmが0.7mmを超えると、溶融したろう材により連通溝部61aが閉塞され難くなり、ろう付け後においても孔が残る可能性が高まるが、深さHmを0.7mm以下とすることで、溶融したろう材により連通溝部61aを確実に閉塞してろう付け不良が発生し難くなる。
図5に示すように、タンク本体51の内径をDrとし、上側キャップ60の上側嵌合部61の外径をDcとした場合、Dc-Dr=0.05mm以上0.20mm以下に設定されている。Dcは、連通溝部61a及び突起61bが形成されていない部分の外径である。すなわち、タンク本体51の内径Drが上側嵌合部61の外径Dcよりも大きくなっており、その差が0.05mm以上0.20mm以下である。Dc-Drが0.05mm未満であると、成形誤差等を考慮した場合に上側嵌合部61をタンク本体51に嵌合する際に要する力が大きくなることがあるが、Dc-Drが0.05mm以上になると、成形誤差等を考慮しても上側嵌合部61をタンク本体51に嵌合する際に要する力が小さくて済む。特に、突起61bを形成していることで、上側嵌合部61をタンク本体51に圧入することが前提となっており、このため、Dc-Drを0.05mm未満に設定してしまうと、嵌合の途中で、突起61bの先端部がタンク本体51の内面に強く摺接してしまい、その結果、嵌合する際に要する力が大きくなりがちであるが、Dc-Drを0.05mm以上に設定しておくことで、突起61bを形成したとしても、嵌合する際に要する力が小さくて済む。一方、Dc-Drが0.20mmを超えると、嵌合状態にある上側嵌合部61の外面とタンク本体51の内面との間の隙間がろう材で埋まり難くなり、ろう付け不良が発生し易くなるが、Dc-Drが0.20mm以下であることで、嵌合状態にある上側嵌合部61の外面とタンク本体51の内面との間の隙間がろう材で埋まりやすくなり、ろう付け不良が発生し難くなる。
また、図3に示すように、突起61bの高さをHtとした場合、Ht=0.1mm以上0.2mm以下に設定されている。突起61bの高さHtが0.1mm未満であると、Dc-Drを上述した範囲とし、かつ、成形誤差等を考慮した場合、上側嵌合部61のタンク本体51への嵌合力が弱くなり、上側キャップ60がタンク本体51から脱落するおそれがあるが、突起61bの高さHtを0.1mm以上にすることで、上側嵌合部61のタンク本体51への嵌合力が十分に強くなり、上側キャップ60がタンク本体51から脱落し難くなる。一方、突起61bの高さHtが0.2mmを超えると、Dc-Drを上述した範囲とし、かつ、成形誤差等を考慮した場合、上側嵌合部61をタンク本体51に嵌合する際に要する力が大きくなり、嵌合作業が難しくなることがあるが、突起61bの高さHtを0.2mm以下にすることで、上側嵌合部61をタンク本体51に嵌合する際に要する力がそれほど大きくならず、嵌合作業が容易に行えるようになる。
下側キャップ70は、タンク本体51の下端部の内側にねじ込まれるねじ込み部71と、タンク本体51の下端部を閉塞する下側閉塞板部72とを有している。下側キャップ70は、例えば樹脂材等で構成されており、各部のろう付け後にタンク本体51の下端部の内側に形成された雌ねじ部(図示せず)にねじ込まれる。
(レシーバタンクの製造方法)
次に、上記のように構成されたレシーバタンク50の製造方法について説明する。凝縮器1の製造時にはレシーバタンク50も一緒に製造される。まず、凝縮器1を構成する部材として、チューブ2a、フィン2b、上側エンドプレート2c、下側エンドプレート2d、左側ヘッダ30、上部閉塞部材31、下部閉塞部材32、右側ヘッダ40、上部閉塞部材41、下部閉塞部材42、第1~第4仕切板35、36、45、46、冷媒流入管33、冷媒流出管34、第1接続管43及び第2接続管44を用意し、これらを仮組みした状態で治具(図示せず)等により保持しておく。以上が凝縮器1の仮組工程である。これら部材は、ろう付け部分にろう材がクラッドされた部材で構成されている。また、ろう付けで接合される箇所には、酸化皮膜を破壊して除去するためのフラックスを塗布しておく。フラックスを塗布する工程はフラックス塗布工程であり、凝縮器1の仮組工程の前に行うことができる。
また、レシーバタンク50を構成するタンク本体51及び上側キャップ60も用意する。タンク本体51と上側キャップ60との接合箇所にもフラックスを塗布しておく。
その後、上側キャップ60の上側嵌合部61をタンク本体51の上端部に嵌合させる。このとき、上側嵌合部61に突起61bが形成されているので、上側嵌合部61をタンク本体51に圧入した状態で保持させることができる。よって、例えば搬送時等に上側キャップ60がタンク本体51から脱落することはない。タンク本体51の下端部は開放しておく。また、タンク本体51の下側部分を第1接続管43及び第2接続管44によって右側ヘッダタンク40に接続する。これがレシーバタンク50の仮組工程である。仮組の順番は特に限定されるものではなく、上述した順番以外の順番で仮組することもできる。
次いで、仮組状態の凝縮器1及びレシーバタンク50を一体のままでろう付け用の炉内(図示せず)まで搬送する。レシーバタンク50付き凝縮器1を構成している各部材(タンク本体51、上側キャップ60を含む)は炉内に収容する。これがろう付け用の炉内への収容工程である。ろう付け用の炉内には窒素が充填されており、炉内の雰囲気は窒素となっている。炉内では、凝縮器1を構成している各部材がろう付けに最適な温度まで加熱される。これが加熱工程である。この加熱工程では、図6Aに示すように、上側キャップ60の上側嵌合部61には連通溝部61aが形成されているので、タンク本体51の内部の空気が連通溝部61aを通って外部へ流出し易くなるとともに、炉内の窒素が連通溝部61aを通ってタンク本体51の内部に流入し易くなる。従って、加熱工程ではタンク本体51の内部の空気と窒素との置換が行われる。
これにより、タンク本体51の内部の空気が窒素に置換されるので、炉内でフラックスが活性化してタンク本体51及びキャップ60の酸化皮膜が破壊される。また、炉内でろう材を溶融させ、液相になったろう材を連通溝部61a内まで流動させる。
その後、ろう材が固化する温度まで降温させる。これが降温工程であり、降温工程を経ることにより、キャップ60をタンク本体51にろう付け接合することができる。つまり、ろう材が連通溝部61a内まで流動してから固化するので、連通溝部61aがろう材によって確実に閉塞される。また、上述したようにタンク本体51及びキャップ60の酸化皮膜が破壊されていることによってろう付け性が良好になるので、図6Bに示すように十分な大きさのフィレット80が確実に形成される。フィレット80は、タンク本体51の内面と上側キャップ60との間をはじめ、その他の各部ろう付け箇所にも形成されるので、各部のろう付けを一度に行うことができる。
ろう付け後、タンク本体50の内部には、その下端部から乾燥剤やフィルター等(図示せず)を挿入し、下側キャップ70によって閉塞する。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、上側キャップ60の上側嵌合部61に連通溝部61aを形成したことで、炉内でタンク本体51の内部の空気を窒素と置換することができ、フラックスによる酸化皮膜の破壊効果を高めることができる。そして、ろう付け時に連通溝部61aをろう材で閉塞することができるので、タンク本体51と上側キャップ60とをノコロックろう付け法によって確実にろう付けできる。
また、連通溝部61aを複数形成することでタンク本体51の外部と内部とが複数箇所において連通するので、タンク本体51の内部の空気が窒素に置換され易くなる。これにより、タンク本体51と上側キャップ60とのろう付け性がより一層良好になる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るレシーバタンクの製造方法は、例えば自動車の空調装置を構成する凝縮器を製造する場合に適用することができる。
1 凝縮器
40 右側ヘッダタンク
50 レシーバタンク
51 タンク本体
60 上側キャップ
61 上側嵌合部
61a 連通溝部
16b 突起
62 上側閉塞板部

Claims (8)

  1. 冷媒を凝縮する凝縮器が有するヘッダタンクに接続されるレシーバタンクの製造方法において、
    前記レシーバタンクの本体部分を構成する筒状の部材からなるタンク本体と、前記タンク本体の端部の内側に嵌合する嵌合部を有し、前記タンク本体の端部を閉塞するキャップとを用意し、
    前記キャップにおける前記タンク本体の内面と接する部分にろう材をクラッドし、前記嵌合部に、前記タンク本体の外部と内部に連通する連通溝部を形成しておくとともに、前記タンク本体と前記キャップとの接合箇所にフラックスを塗布しておき、
    その後、前記キャップの前記嵌合部を前記タンク本体の端部の内側に嵌合させ、
    次いで、前記タンク本体及び前記キャップをろう付け用の炉内に収容してろう材を溶融させて前記連通溝部内までろう材を流動させた後、ろう材が固化する温度まで降温させることにより、前記キャップを前記タンク本体にろう付け接合することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  2. 請求項1に記載のレシーバタンクの製造方法において、
    複数の前記連通溝部を前記キャップの周方向に互いに間隔をあけて形成することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のレシーバタンクの製造方法において、
    前記タンク本体は円筒状であり、
    前記キャップの前記嵌合部は、前記タンク本体の断面形状に対応する円筒状に形成されており、
    前記嵌合部の外周面には、前記タンク本体に圧入状態とするための突起を径方向外方に向けて突設していることを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  4. 請求項3に記載のレシーバタンクの製造方法において、
    複数の前記突起を前記キャップの周方向に互いに間隔をあけて形成することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  5. 請求項3または4に記載のレシーバタンクの製造方法において、
    前記突起を、前記タンク本体の中心軸に沿う方向に延びるように形成することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のレシーバタンクの製造方法において、
    前記連通溝部を、前記タンク本体の中心軸に沿う方向に直線状に延びるように形成することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  7. 請求項3から5のいずれか1つに記載のレシーバタンクの製造方法において、
    前記連通溝部の深さをHmとした場合、
    Hm=0.3mm以上0.7mm以下に設定することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
  8. 請求項7に記載のレシーバタンクの製造方法において、
    前記タンク本体の内径をDr、前記キャップの前記嵌合部の外径をDc、前記突起の高さをHtとした場合、
    Dc-Dr=0.05mm以上0.20mm以下に設定し、
    Ht=0.1mm以上0.2mm以下に設定することを特徴とするレシーバタンクの製造方法。
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