JP2023090192A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】より安全性が向上した二次電池を提供すること。【解決手段】ここに開示される二次電池は、開口部を有する電池ケース本体12と、開口部を塞ぐ蓋体と、蓋体に設けられた安全弁と、を備える箱型の電池ケースと、電池ケースの内部に収容される電極体と、を備える。電池ケースは、電池ケース本体12の側壁の内壁面12fに形成された溝部18を有する。溝部18は、前記電池ケース本体12の底壁に接するまたは底壁に近接する領域から蓋体の方向に向けて形成されている。内壁面12fには、少なくとも一部が溝部18に配置されるように補填部30が形成されている。ここで、補填部30は、融点が500℃以下の材料から構成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、二次電池に関する。
近年、二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)は、パソコン、携帯端末等のポータブル電源や、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)等の車両に搭載される駆動用電源として好適に用いられている。この種の二次電池は、例えば、正極および負極を備える電極体と、非水電解液とが電池ケースに収容された構成を有している。
二次電池において短絡などが生じて内部にガスが発生した場合には、電池内部は高温になり、内圧が上昇する。特許文献1においては、電池内部の圧力が上昇した際に電池ケースの変形を防止する手段として、電池ケースの側面の一部に、電池ケースの外側に向けて突出した構造を有するリチウムイオン二次電池が開示されている。
特許第4633528号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によっては、電池ケース自体が変形するため、変形部が脆化してラプチャー(亀裂や穴)が生じる虞がある。また、複数の二次電池を備える組電池においては、一つの電池ケースが変形することで近接する他の二次電池にも影響が及ぶ虞がある。したがって、二次電池において短絡などが生じて内部にガスが発生した場合でも、ラプチャー等が生じ難い安全性の高い二次電池が求められている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、より安全性が向上した二次電池を提供することにある。
上記目的を実現するため、ここに開示される二次電池が提供される。ここに開示される二次電池は、開口部を有する電池ケース本体と、該開口部を塞ぐ蓋体と、該蓋体に設けられた安全弁と、を備える箱型の電池ケースと、上記電池ケースの内部に収容される電極体と、を備える。上記電池ケースは、上記電池ケース本体の側壁の内壁面に形成された溝部を有している。上記溝部は、上記電池ケース本体の底壁に接するまたは上記底壁に近接する領域から上記蓋体の方向に向けて形成されている。上記内壁面には、少なくとも一部が上記溝部に配置されるように補填部が形成されている。ここで、上記補填部は、融点が500℃以下の材料から構成されていることを特徴とする。
かかる構成の二次電池は、短絡などが生じて高温のガスが噴出し、電池内部の温度が上昇した場合には、補填部が溶融して空間が形成される。そして、電池ケース本体の内壁面に形成された溝部がガス排出経路として機能するため、高温のガスが好適に安全弁から排出される。これにより、電池内部に高温のガスが充満してラプチャー(亀裂や穴)の発生が抑制されるため、安全性の高い二次電池が実現される。
ここに開示される二次電池の好ましい一態様では、上記電池ケース本体の上記側壁の最大厚みを厚みW1、上記補填部の最大厚みを厚みW2としたときに、上記厚みW1に対する上記厚みW2の比(W2/W1)が、0.7以上1.7以下である。
かかる構成によれば、好適に補填部が溶融して電池内部に空間が形成されるため、より安全性の高い二次電池を提供することができる。
ここに開示される二次電池の好ましい一態様では、上記電池ケース本体の上記側壁の最大厚みを厚みW1、上記溝部の深さを溝深さaとしたときに、上記厚みW1に対する上記溝深さaの比(a/W1)が、0.05以上0.85以下である。また、別の好適な一態様では、上記電池ケースにおいて、上記蓋体側の上記溝部の深さを溝深さa、上記底壁側の上記溝部の深さを溝深さaとしたときに、上記溝深さaのほうが上記溝深さをaよりも深くなるように形成されていてもよい。
かかる構成によれば、より好適にガス排出経路として機能し得る溝部を電池ケースの側壁の内壁面に形成することができるため、安全性の高い二次電池を提供することができる。
ここに開示される二次電池の好ましい一態様では、上記側壁の上記内壁面の面積に対して上記溝部の面積が占める割合(%)は、5%以上93%以下である。また、別の好適な一態様では、上記側壁の上記内壁面の長辺方向の幅を全幅b、上記溝部の幅を溝幅cとしたときに、上記溝幅cは、(1/110)×b≦c≦(1/2)×bを満たすように形成されていてもよい。
かかる構成によれば、電池ケース内壁面側にに適切な溝部が形成されるため、好適に高温のガスを安全弁から排出することができる。
ここに開示される二次電池の好ましい一態様では、上記補填部が、スズ(Sn)またはスズ合金から構成されている。
かかる構成によれば、短絡などが生じて電池内部の温度が上昇した場合でも、比較的早い段階で補填部が溶融し、高温のガスを安全弁から好適に排出することができる。これにより、他の二次電池に熱が伝播して電池モジュール全体が高温になることを抑制することができる。
一実施形態に係る二次電池の模式的な斜視図である。 一実施形態に係る二次電池の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 一実施形態に係る二次電池の電池ケースの一部を模式的に示す説明図である。 一実施形態に係る二次電池の溝部の形状の一例を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る二次電池の溝部の形状の他の一例を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る二次電池の溝部の形状の他の一例を模式的に示す断面図である。
以下、ここで開示される二次電池の一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特にここで開示される技術を限定することを意図したものではない。ここで開示される技術は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、数値範囲を示す「A~B」の表記は、特に言及されない限りにおいて「A以上B以下」を意味するとともに、「Aを上回り、Bを下回る」をも意味する。
本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充電可能な電池一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池などのいわゆる蓄電池の他に、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ等も包含する。以下では、ここに開示される二次電池の一実施形態としてリチウムイオン二次電池を説明するが、かかる説明は本発明の適用対象を限定する意図ではない。すなわち、ここに開示される二次電池は、リチウムイオン二次電池以外の二次電池(例えばニッケル水素電池など)であってもよい。
図1は、一実施形態に係る二次電池の斜視図であり、図2は、二次電池の内部構造を模式的に示す縦断面図である。図3は、一実施形態に係る電池ケースの一部を模式的に示す図である。以下、図1~図3を参照しながら、ここに開示される二次電池について説明する。なお、以下の説明において、図面中の符号Xは「奥行方向」を示し、符号Yは「幅方向」を示し、符号Zは「上下方向」を示すものとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、二次電池の設置形態を何ら限定するものではない。
図3に示すように、ここに開示される二次電池100は、電池ケース本体12の側壁の内壁面12fにおいて溝部18を有し、内壁面12fには、少なくとも一部が溝部18に配置されるように補填部30が形成されることによって特徴づけられている。したがって、それ以外の二次電池100の構成(例えば電極体や電解質)は特に限定されない。例えば、二次電池100は、図2に示すように、発電要素である電極体20と、適当な電解質(図示せず)とを備え、当該電極体20および電解質が電池ケース10に収容された構成を有する。二次電池100は、ここでは、リチウムイオン二次電池である。
電池ケース10は、電極体20を収容する箱型のケースである。電池ケース10は、ここでは扁平かつ有底の直方体形状(角型)の外形を有する。ただし、電池ケース10の形状は、角型以外の形状(例えば円筒形状等)であってもよい。電池ケース10は、開口部12hを有する電池ケース本体12と、開口部12hを塞ぐ蓋体14と、を備えている。電池ケース本体12は、図1に示すように、底壁12aと、底壁12aから延び相互に対向する一対の長側壁12bと、底壁12aから延び相互に対向する一対の短側壁12cと、を備えている。底壁12aは、略矩形状である。底壁12aは、開口部12hと対向している。短側壁12cの面積は、長側壁12bの面積よりも小さい。長側壁12bおよび短側壁12cは、ここに開示される二次電池の側壁の一例である。
電池ケース本体12の底壁12a、長側壁12bおよび短側壁12cのそれぞれの厚みは、例えば、0.1mm以上3mm以下であってもよい。底壁12a、長側壁12bおよび短側壁12cのそれぞれの厚みは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、底壁12a、長側壁12bおよび短側壁12cのそれぞれの内壁面12fの厚みは、均一に形成されていてもよいし、不均一に形成されて(例えば、長辺方向の端辺が厚く形成される等)いてもよい。
蓋体14は、電池ケース本体12の開口部12hを塞ぐように電池ケース本体12に取り付けられている。蓋体14は、電池ケース本体12の底壁12aと対向している。蓋体14は、平面視において略矩形状である。図1に示すように、蓋体14には、注液孔15と、安全弁17とが設けられている。注液孔15は、封止部材16により封止されている。安全弁17は、電池ケース10内の圧力が所定値以上になったときに破断して、電池ケース10内部に生じたガスを外部に排出するように構成されている。
また、蓋体14には、外部接続用の正極端子42および負極端子44がそれぞれ固定されている。図2に示すように、正極端子42は、後述する正極集電板42aと電気的に接続されている。負極端子44は、後述する負極集電板44aと電気的に接続されている。
ここに開示される二次電池100は、図3に示すように、電池ケース本体12の側壁(すなわち、長側壁12bおよび短側壁12c)の内壁面12fに溝部18が形成されている。溝部18は、底壁12aに接する、または、底壁12aに近接する領域から、蓋体14の方向に向けて形成されている。そして、内壁面12fには、少なくとも一部が当該溝部18に配置されるように補填部30が形成されており、補填部30は、融点が500℃以下の材料から構成されている。かかる構成の二次電池100によれば、電池ケース本体12の内壁面12fに形成された溝部18がガス排出経路として機能するため、例えば二次電池100において短絡などが生じて高温(例えば500~800℃程度であり得る)のガスが発生した場合において、かかる高温のガスを速やかに安全弁17から排出することができる。このような溝部18の少なくとも一部に補填部30が設けられていることにより、通常使用時においては電池ケース本体12の強度向上や、溝部18を形成したことによる電極体20を拘束する際の拘束圧のムラを抑制し得る。一方で、上記したように短絡などが生じた場合には、高温のガスや電池内部の温度上昇によって補填部30が溶融し、ガス排出経路として機能する空間が増大させることができる。これにより、高温のガスが安全弁17から効率よく排出されるため、電池ケース10にラプチャー(穴や亀裂)が生じてガスが噴出することや、二次電池100の温度が上昇することが抑制される。また、電池ケース10自体が変形することなく、電池内部の圧力を低減させることができる。したがって、より安全性の高い二次電池が実現される。
電池ケース10(すなわち、電池ケース本体12および蓋体14)の材料は、融点が500℃以上の金属材料から構成されることが好ましい。このような金属材料の一例として、アルミニウム、鉄、もしくはこれらの金属を主体とした合金(例えばアルミニウム合金、ステンレス鋼)などが挙げられる。かかる金属材料を主体として電池ケース10を構成することにより、上記したように電池内部で短絡が生じ、補填部30が溶融するような温度に達した場合にも電池ケース10の形状が維持される。なお、本明細書において「Aを主体として構成する」とは、Aの含有量(質量%)が最も多いことを意味し、例えば、60質量%以上がAから構成されていることをいう。
電池ケース本体12の内壁面12fには、上記したように底壁12aに接する、または、底壁12aに近接する領域から、蓋体14の方向に向けて溝部18が形成されている。
ここで、本明細書において「底壁に近接する領域」とは、電池ケース本体12の底壁12aから蓋体14までの全高(図1中の上下方向Zの長さ)を100%として25%ずつ4等分した場合に、底壁12a側の1/4の第1領域のことをいう。溝部18は、当該第1領域から蓋体14側の1/4の第4領域まで形成されていることが好ましく、第1領域から蓋体14に接するように形成されていることがより好ましく、底壁12aに接し、蓋体14に接するように形成されていることがさらに好ましい。
溝部18は、電池内部で発生したガスが蓋体14に設けられた安全弁17から好適に排出されるように、蓋体14の方向に向けて形成されていればよい。溝部18は、上記した第1領域から第4領域にかけて形成されていればよく、例えば、電池ケース10の幅方向Yに対して垂直に形成されていてもよい。あるいは、第1領域および第4領域を通過するように電池ケース10の幅方向Yに対して斜めに形成されていてもよい。また、溝部18は、直線状に形成されていてもよいし、ジグザグ状に形成されていてもよい。
溝部18の断面視における形状は、特に限定されない。図4~図6は、断面視における溝部18の形状の一例を模式的に示している。溝部18の断面視における形状は、図4に示すように四角型であってもよいし、図6に示すように半円型であってもよい。溝部18の断面視における形状は、図4に示すように、溝部18の開口部側の長さL1と底部側の長さL2とが同じであってもよいし、図5に示すように開口部側の長さL1と底部側の長さL2とが異なっていてもよい。
図3に示すように、溝部18の深さ(ここでは奥行方向Xの長さ)を溝深さa(mm)としたときに、溝深さaは、ガス排出経路として機能し得る程度の深さであればよい。溝深さaは、電池ケース10の大きさ等によって異なるため一概には規定されないが、例えば0.1mm~2.5mm程度であることが好ましい。また、溝部18は、電池ケース本体12の側壁の最大厚みを厚みW1(mm)としたときに、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)が、0.05以上0.85以下であることが好ましく、0.1以上0.8以下であることがより好ましい。
なお、溝部の溝深さは、例えば、対象物(すなわち側壁)の断面(平面方向に対して垂直に切断し研磨したもの)に対して光学顕微鏡を用いて、溝部の溝深さをランダムに複数箇所(例えば5~20箇所)測定し、かかる値の平均を算出することで求めることができる。
溝部18は、蓋体14側の深さを溝深さa、底壁12a側の深さを溝深さaとしたときに、溝深さaが溝深さaよりも深くなるように形成されていることが好ましい。より具体的には、電池ケース本体12の底壁12aから蓋体14までの全高を100%として、底壁12a側から10%の位置における溝部18の深さを溝深さa(以下、「底壁側の溝深さa」ともいう。)、90%の位置における溝部18の深さを溝深さa(以下、「蓋体側の溝深さa」ともいう。)、としたときに、a>aであるこという。蓋体側の溝深さaは、a≧1.2×aであることが好ましく、a≧1.5×aであることがより好ましく、a≧1.8×aであることがさらに好ましい。これにより、蓋体14の方向に向けてガスが排出されやすくなり、二次電池100安全性をより向上させることができる。また、別の好ましい一態様としては、底壁12aに近接する領域(すなわち、上述した第1領域)から蓋体14に近接する領域(すなわち、上述した第4領域)に向けて、溝部18の深さが漸増するように形成されていてもよい。
溝部18の溝幅c(mm)は、電池ケース本体12の側壁の内壁面12fの幅方向の長さ(ここでは、幅方向Yの長さ)を全幅b(mm)としたときに、(1/110)×b≦c≦(1/2)×bを満たすことが好ましい。溝部18は、電池内部で発生したガスが蓋体14の安全弁17から好適に排出されるような溝幅cおよび本数を有することが好ましい。かかる観点から、溝幅cは、(1/100)×b≦c≦(1/3)×bであることが好ましく、(1/100)×b≦c≦(1/20)×bであることがより好ましく、(1/50)×b≦c≦(1/20)×bであることがさらに好ましい。
また、電池ケース本体12の側壁の内壁面12fの面積に対して、溝部18が占める面積の割合(以下、「溝部面積率」ともいう。)は、5%以上であることが好ましく、10%以上であることがより好ましく、25%以上であることがさらに好ましく、50%以上であることが特に好ましい。また、電池ケース本体12の内壁面の面積に対して溝部18が占める面積の割合の上限は、例えば95%以下であることが好ましく、93%以下であることがより好ましく、90%以下であることがさらに好ましい。例えば、電池ケース本体12の内壁面の面積に対して溝部18が占める面積の割合は、5%以上93%以下であることが好ましい。
上記したような溝部18を形成するための手段は特に限定されない。例えば、所定の厚みを有する金属板や合金板を、切削加工をすることにより形成することができる。あるいは、金型に所望する溝部18の形状に対応した突起を設け、プレス加工することにより形成することができる。
ここに開示される二次電池100は、上記したように、少なくとも一部が溝部18に配置されるように補填部30が形成されている。補填部30は、例えば二次電池100において短絡などが生じて高温(例えば500~800℃程度であり得る)のガスが発生した場合には溶融するような材料から構成されている。補填部30は、例えば融点が500℃以下の材料から構成されており、融点が400℃以下の材料から構成されることが好ましく、融点が300℃以下の材料から構成されることがより好ましく、融点が250℃以下の材料から構成されることがさらに好ましい。一方で、二次電池100を通常使用した場合には、ある程度電池ケース10の内部の温度が上昇するため、融点が低すぎる場合には通常使用されている段階で補填部30が溶融する虞がある。したがって、補填部30は、融点が120℃以上の材料から構成されていることが好ましく、150℃以上の材料から構成されていることがより好ましい。例えば、補填部30は、融点が120℃以上500℃以下の材料から構成されていることが好ましく、150℃以上300℃以下の材料から構成されていることがより好ましい。
補填部30の材料としては、融点が500℃以下の金属材料や樹脂材料を好ましく用いることができる。融点が500℃以下の金属材料としては、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、スズ合金等が挙げられる。スズ合金としては、Snを主体として構成される合金であって、例えば、Sn-Sb系合金(例えば、質量比でSn:Sb=95:5等)、Sn-Cu系合金(例えば、質量比でSn:Cu=99.3:0.7等)、Sn-Cu-Ag系合金(例えば、質量比でSn:Cu:Ag=99:0.7:0.3等)、Sn-Ag-Cu系合金(例えば、質量比でSn:Ag:Cu=95.5:3.8:0.7、Sn:Ag:Cu=96.5:3:0.5等)、Sn-Ag系合金(例えば、質量比でSn:Ag=96.5:3.5等)、Sn-Ag-Bi-Cu系合金(例えば、質量比でSn:Ag:Bi:Cu=96:2.5:1:0.5等)、Sn-Ag-In-Bi系合金(例えば、質量比でSn:Ag:In:Bi=92:3.5:4:0.5、Sn:Ag:In:Bi=88:3.5:8:0.5等)、Sn-Zn系合金(例えば、質量比でSn:Zn=91:9等)、Sn-Zn-Bi系合金(例えば、質量比でSn:Zn:Bi=89:8:3等)が挙げられる。
樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂等が挙げられる。
かかる金属材料や樹脂材料から構成される補填部30は、少なくともその一部が溝部18に充填されるように構成されればよく、形状は限定されない。例えば、補填部30は、板状であってもよく、棒状であってもよく、粒状であってもよい。
補填部30の最大厚みを厚みW2(mm)としたときに、厚みW2は、収容する電極体20の性状等によって異なるため一概には規定されないが、例えば0.12mm~2.7mm程度であることが好ましい。厚みW2は、電池ケース本体12の側壁の最大厚みを厚みW1としたときに、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が0.7以上1.7以下であることが好ましく、0.8以上1.5以下であることがより好ましい。厚みW2がかかる範囲であることにより、二次電池100に短絡などが生じて電池内部が高温になった際には速やかに補填部30が溶融して、溝部18がガス排出経路としての役割を果たすことができる。さらに、W2/W1>1の場合には、二次電池100の抵抗増加率を抑制する効果も発揮し得る。これは、電池ケース10内部の厚みが増加することで、電極体20に対して適度に拘束圧を付加することができ、充放電反応による膨張を抑制するためと推測される。
上記したような補填部30を作製する手段は特に限定されない。例えば、溝部18が形成された電池ケース本体12の側壁の内壁面12f上に、所望する厚みとなるように融点が500℃以下の材料を付与する。このとき、付与した材料が所定の位置に配置されるよう内壁面12fの周囲に、アルミナ等の高融点の材料で構成される支持部材を設けることが好ましい。そして、内壁面12f上に融点が500℃以下の材料を載せた状態で、電気炉で所定の時間(例えば10分~3時間程度)加熱し、その後自然冷却させることによって、溝部18が形成された側壁の内壁面12f上に補填部30を備える合板を作製することができる。なお、電気炉で加熱する際の加熱温度は、補填部30を構成する材料の融点よりも高い温度(例えば1℃以上高い温度、好ましくは5℃~200℃程度高い温度)であって、電池ケース本体12を構成する材料が溶融しない程度の温度に設定するとよい。
電池ケース本体12は、上記作製した合板を、補填部30を備える側が内側となるようにして、深絞り加工によって作製してもよいし、複数の合板の端をそれぞれ溶接接合(例えばレーザー溶接)することによって作製してもよい。溶接接合によって作製する場合には、電池ケース本体12の外壁側のみが接合されるように溶接することが好ましい。これにより、側壁の内壁面12fにおいて溝部18を有し、少なくとも一部が溝部18に配置されるように補填部30が形成される電池ケース本体12を作製することができる。
特に限定されるものではないが、図3に示すように、側壁と補填部30との合計厚みを厚みW3(mm)としたときに、W3は、0.2mm以上3mm以下であることが好ましい。長側壁12bおよび短側壁12cのそれぞれの厚みW3は、同じ厚みであってもよいし、異なる厚みであっていてもよい。
図2に示すように、電極体20は、長尺シート状の正極50(以下、「正極シート50」ともいう。)と、長尺シート状の負極60(以下、「負極シート60」ともいう。)と、長尺シート状のセパレータ70(以下、「セパレータシート70」ともいう。)と、を有している。電極体20は、例えば、正極シート50と負極シート60とが2枚のセパレータシート70とを介して重ねあわされて長手方向に捲回された捲回電極体であってもよい。電極体20が捲回電極体である場合には、絶縁性合成樹脂(例えばポリエチレン)製の電極体ホルダ(図示せず)に収容した状態で電池ケース本体12に収容されることが好ましい。このとき、電極体20と、電池ケース本体12の底壁12aとの間にわずかに隙間が生じるように収容するとよい。これにより、溶融した補填部30が好適に流れ落ちるためのスペースを確保することができる。
図2に示すように、正極シート50は、長尺状の正極集電体52と、該正極集電体52の長手方向に沿って片面または両面(ここでは両面)に形成された正極活物質層54とを備える。正極集電体52の幅方向Yの一方(図2の左側)の端部には、正極活物質層54が形成されていない正極集電体露出部52aが設けられている。正極シート50は、正極集電体露出部52aに付設された正極集電板42aを介して正極端子42と電気的に接続される。正極集電体52としては、例えばアルミニウム箔などが挙げられる。正極集電体52の寸法は特に限定されず、電池設計に応じて適宜決定すればよい。正極集電体52の厚みは、特に限定されないが、例えば2μm以上20μm以下であり、好ましくは5μm以上15μm以下である。
正極活物質層54は、少なくとも正極活物質を含んでいる。正極活物質層54に含まれる正極活物質は特に限定されず、一好適例としては、リチウムニッケル系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム系複合酸化物等のリチウム遷移金属複合酸化物等が挙げられる。正極活物質層54の固形分全体を100質量%としたときに、正極活物質の含有量は、特に限定されないが、概ね80質量%以上、典型的には90質量%以上、例えば95質量%以上であってもよい。正極活物質層54は、正極活物質以外の任意成分、例えば、導電材、バインダ、各種添加成分等を含んでいてもよい。導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)等の炭素材料を使用し得る。バインダとしては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)等を使用し得る。
負極シート60は、長尺状の負極集電体62と、該負極集電体62の長手方向に沿って片面または両面(ここでは両面)に形成された負極活物質層64とを備える。負極集電体62の幅方向Yの一方(図2の左側)の端部には、負極活物質層64が形成されていない負極集電体露出部62aが設けられている。負極シート60は、負極集電体露出部62aに付設された負極集電板44aを介して負極端子44と電気的に接続される。負極集電体62としては、例えば銅箔等が挙げられる。負極集電体62の寸法は特に限定されず、電池設計に応じて適宜決定すればよい。負極集電体62の厚みは、特に限定されないが、例えば5μm以上35μm以下であり、好ましくは7μm以上20μm以下である。
負極活物質層64は、負極活物質を含んでいる。負極活物質層64に含まれる負極活物質としては、特に限定されず、一好適例としては、黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料が挙げられる。負極活物質は、粒状の天然黒鉛の表面に非晶質炭素(例えばカーボンブラック)がコートされた、非晶質コート黒鉛であってもよい。負極活物質層64の固形分全体を100質量%としたときに、負極活物質の含有量は、特に限定されないが、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、99質量%以上がさらに好ましい。負極活物質層64は、負極活物質以外の任意の成分、例えば、増粘剤、バインダ、分散剤等を含んでいてもよい。増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)やメチルセルロース(MC)等のセルロース類が挙げられる。バインダとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム類や、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のハロゲン化ビニル樹脂が挙げられる。
セパレータシート70は、正極シート50の正極活物質層54と、負極シート60の負極活物質層64との間に配置され、正極活物質層54と負極活物質層64とを絶縁する。セパレータシート70は、多孔性の樹脂基材で構成されている。樹脂基材としては、例えば、ポリエチレン(PE)や、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、セルロース等の樹脂からなるシート(フィルム)が例示される。セパレータシート70は、単層構造であってもよく、性質や性状(厚みや空孔率等)の異なる2種以上の多孔性樹脂シートが積層された構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。また、セパレータシート70は、その表面にセラミック粒子等により構成された耐熱層(Heat Resistant Layer:HRL層)を備えていてもよい。
二次電池100は、上記したように非水電解質を含んでいる。非水電解質は従来と同様でよく、特に制限はない。非水電解質は、例えば、非水系溶媒と支持塩とを含有する非水電解液である。非水系溶媒は、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート類を含んでいる。支持塩は、例えば、LiPF等のフッ素含有リチウム塩である。
なお、電極体20は、例えば、セパレータシートを介在させつつ、正極シートと負極シートとが交互に所定の枚数積層された積層電極体であってもよい。かかる積層電極体では、幅方向の中央部に正極活物質層と負極活物質層とが対向するように複数枚積層されたコア部が形成される。また、幅方向の一方の側縁部には、正極集電体露出部が複数枚積層された正極集電部が形成され、他方の端部には負極集電体露出部が複数枚積層された負極集電部が形成される。電極体20が積層電極体である場合には、電池ケース10内での絶縁性をより高めるべく、積層方向の一方の両端端の外表面側にセパレータを配置してもよい。あるいは、積層電極体を絶縁性合成樹脂(例えばポリエチレン)製の電極体ホルダ(図示せず)に収容した状態で、電池ケース本体12に収容してもよい。このとき、電極体20と、電池ケース本体12の底壁12aとの間にわずかに隙間が生じるように収容するとよい。これにより、溶融した補填部30が好適に流れ落ちるためのスペースを確保することができる。
以上のようにして構成される二次電池100は、各種用途に利用可能である。好適な用途としては、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)等の車両に搭載される駆動用電源が挙げられる。また、二次電池100は、複数個を直列および/または並列に接続してなる組電池の形態でも使用され得る。
<試験例>
以下、本発明に関する実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
1.電池ケース本体の構造の検討
(1)評価用二次電池の用意
本試験では、電池ケース本体の側壁の最大厚み(厚みW1)、補填部の最大厚み(厚みW2)、電池ケース本体の内壁面の溝部の深さ(溝深さa)、溝部の幅(溝幅c)を異ならせて、二次電池の安全性を評価した。
まず、正極活物質粉末としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)と、を用意した。上記した材料を、溶媒としてのN-メチルピロリドン(NMP)と混合し、正極活物質層形成用スラリーを調整した。このスラリーを長尺状のアルミニウム箔の両面に帯状に塗布して、乾燥した後プレスすることにより、正極シートを作製した。
次いで、負極活物質としての天然黒鉛(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)と、を用意した。上記した材料を、溶媒としてのイオン交換水と混合し、負極活物質層形成用スラリーを調整した。このスラリーを長尺状の銅箔の両面に帯状に塗布して、乾燥した後プレスすることにより、負極シートを作製した。
また、セパレータとしては、PP/PE/PPの三層構造の多孔質ポリオレフィンシートを使用した。
上記作製した正極シートおよび負極シートと、2枚の上記用意したセパレータとを積層し、捲回した後に側面方向から押圧することにより、扁平形状の捲回電極体を作製した。
例1では、安全弁および注液孔を有する蓋体と、アルミニウムにより構成される電池ケース本体と、から構築される電池ケースを用意した。当該電池ケースは、電池ケース本体の内壁面に溝部および補填部を備えていない。上記作製した捲回電極体に正極端子および負極端子を接続し、当該電池ケースに収容した。続いて、電池ケースの注液孔に非水電解液を注液し、当該注液孔を気密に封止した。なお、非水電解液には、エチレンカーボネート(EC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)と、ジメチルカーボネート(DMC)とをEC:EMC:DMC=3:3:4の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを、1.1mol/Lの濃度で溶解したものを用意した。その後、活性化処理を行って、例1の評価用二次電池を得た。
例2~例22では、安全弁および注液孔を有する蓋体と、アルミニウムにより構成される電池ケース本体と、から構築される電池ケースを用意した。当該電池ケースは、電池ケース本体の側壁の内壁面に溝部および補填部を備えるものを用意した。電池ケース本体の側壁の内壁面の溝部は、底壁から蓋体の方向に向けて形成し、当該溝部の断面視の形状は四角型となるようにした。そのほかの溝部の形態については後述するように調整した。補填部は、スズ(Sn)と銅(Cu)との合金(Sn-Cu合金)を用いて作製した。かかるSn-Cu合金は、質量比でSn:Cu=99.3:0.7であり、融点が217℃のものを用いた。
例2~例6では、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)を表1に示すように異ならせた。まず、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)は0.3、電池ケース本体の蓋体側の溝部の深さ(溝深さa)と底壁側の溝部の深さ(溝深さa)は同じ深さ、電池ケース本体の側壁の内壁面の面積に対して、溝部が占める面積の割合(以下、「溝部面積率」ともいう。)が50%、溝幅cは電池ケース本体の側壁の内壁面の幅方向の長さを全幅bとしたときにc=(1/20)×b、となるように溝部を形成した。当該溝部の上に、Sn-Cu合金を表1に示す厚みとなるように調整して配置し、電気炉内において230℃で30分間加熱した。これにより、例2~例6の電池ケースを作製した。各例の電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例2~例6の評価用二次電池を得た。
例7~例11では、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)を表1に示すように異ならせた。まず、溝深さaを表1に示す値となるように調整した。溝深さaと溝深さaは同じ深さ、溝部面積率が50%、溝幅cはc=(1/20)×b、となるように溝部を形成した。当該溝部の上に、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.1となるようにSn-Cu合金を調整して配置し、電気炉内において230℃で30分間加熱した。これにより、例7~例11の電池ケースを作製した。各例の電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例7~例11の評価用二次電池を得た。
例13では、蓋体側の溝深さaと底壁側の溝深さaの深さを異ならせた。具体的には、例13では、蓋体側の溝深さaは、底壁側の溝深さaの1.5倍程度深くなるように溝部を形成した。なお、例12では、溝深さaと溝深さaは同じ深さとした。また、例12および例13では、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)は0.2、溝部面積率は50%、溝幅cはc=(1/20)×b、となるように溝部を形成した。当該溝部の上に、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.15となるようにSn-Cu合金を調整して配置し、電気炉内において230℃で30分間加熱した。これにより、例12および例13の電池ケースを作製した。各例の電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例12および例13の評価用二次電池を得た。
例14~例18では、電池ケース本体の内壁面における溝部面積率を表1に示すように異ならせた。例14~例18では、溝部面積率を表1に示す値となるように調整し、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)は0.4、溝深さaは、溝深さaの1.7倍程度の深さ、溝幅cは、c=(1/20)×b、となるように溝部を形成した。当該溝部の上に、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.2となるようにSn-Cu合金を調整して配置し、電気炉内において230℃で30分間加熱した。これにより、例14~例18の電池ケースを作製した。各例の電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例14~例18の評価用二次電池を得た。
例19~例22では、溝幅cを表1に示すように異ならせて、二次電池の安全性および抵抗増加率を評価した。例19~例22では、溝幅cを表1に示すように調整し、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)は0.5、溝深さaは、溝深さaの1.4倍程度の深さ、溝部面積率は40%となるようにして、溝部を形成した。当該溝部の上に、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.3となるようにSn-Cu合金を調整して配置し、電気炉内において230℃で1時間加熱した。これにより、例19~例22の電池ケースを作製した。各例の電池ケースを作製した。各例の電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例19~例22の評価用二次電池を得た。
(2)抵抗増加率の測定
活性化処理をした各例(例1~例22)の評価用二次電池をSOC60%に調整し、25℃の環境下に置いた。2.5Cの電流値で240秒間充電、120秒間休止、30Cの電流値で20秒間放電、120秒間休止を1サイクルとする充放電を1000サイクル繰り返した。1サイクル目と1000サイクル目のそれぞれにおいて、電圧下降量ΔVを取得し、電流値IとΔVとを用いて1サイクル目の抵抗値(初期抵抗値)と1000サイクル後の抵抗値を算出した。そして、各評価用二次電池の初期抵抗値を100としたときの1000サイクル後の抵抗値の比(抵抗増加比)を算出した。結果を表1に示す。
(3)安全性の評価(釘刺し試験)
各例(例1~例22)の評価用二次電池に対し、安全性の評価をするために釘刺し試験を実施した。各例の評価用二次電池を充電し、SOC100%の充電状態に調整した。各例の評価用二次電池を60℃まで加温した状態で、二次電池の奥行方向に沿って鉄製の丸釘を1mm/secの速度で貫通させて、強制的に内部短絡させた。なお、丸釘は、株式会社ダイドーハント製、N65、長さ65mm、φ3mmのものを使用した。このとき、当該意図的に形成した穴を除く、電池ケース本体や本体と蓋体との溶接部分に生じたラプチャー(穴および亀裂)の数を数えた。結果を表1に示す。
Figure 2023090192000002
例1~例22に示すように、電池ケース本体の側壁の内壁面に溝部および補填部を備えることにより、ラプチャー数が減少することがわかる。すなわち、電池ケース本体の内壁面において、底壁に接するまたは底壁に近接する領域から蓋体の方向に向けて溝部が形成され、融点が500℃以下の材料から構成される補填部の少なくとも一部が溝部に配置されるように形成されていることにより、安全性の高い二次電池を実現することができる。
例1と例2~例6とを比較すると、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)は、0.7~1.7の範囲であれば十分に効果が発揮され、0.8~1.5の範囲であれば特に効果が発揮されることがわかる。これは、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が0.7である例2においては、補填部の厚みW2が薄いため、電極体からの距離が長くなり補填部が溶融するほどの熱が伝わるまでに時間を要したため、若干ラプチャー数が多くなったと推測される。一方で、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.7である例6においては、補填部の厚みW2が厚いため溶融する補填部の量が多く、当該補填部が溶融して電池ケース本体の溝部が露出するまでに時間を要したため、若干ラプチャー数が多くなったと推測される。
抵抗増加比については、厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が高くなるにつれて低減する傾向がみられた。これは、厚みW2が増加(すなわち内壁面の厚みが増加)したことにより電極体を適度に拘束することができ、電極体の膨張が抑制されたことによるものと推測される。
例1と例7~例11とを比較すると、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)は、0.05~0.85の範囲であれば十分に効果が発揮され、0.1~0.8の範囲であれば特に効果が発揮されることがわかる。これは、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)が0.05である例7においては、溝深さaが浅いため、電池内部で発生したガスを排出する効果がやや低くなり、若干ラプチャー数が多くなったと推測される。一方で、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)が0.85である例11においては、電池ケース本体の厚みに対して溝深さaが深いため、電池ケース本体の耐圧性がやや低下することにより、若干ラプチャー数が多くなったと推測される。
例12および例13に示すように、蓋体側の溝深さaを、底壁側の溝深さaよりも深くなるように形成することで、電池内部に発生したガスが好適に排出され、ラプチャー数が減少することがわかる。これは、蓋体側の溝深さaが深くなることで、蓋体に備えられる安全弁からより好適にガスが排出されたためと推測される。
例1と例14~例18とを比較すると、電池ケース本体の内壁面における溝部面積率は、5%~93%の範囲であれば十分に効果が発揮され、10%~93%の範囲であれば特に効果が発揮されることがわかる。また、抵抗増加比を考慮した場合には、溝部面積率は、10%~90%であることが特に好ましい。これは、溝部面積率が5%である例14においては、溝部面積率が低いため、電池内部において発生したガスを排出する効果が低くなり、若干ラプチャー数が多くなったと推測される。一方で、溝部面積率が93%である例18においては、溝部の面積率が高いために電池ケース本体の強度がやや低下したことで拘束力が低下したため、抵抗増加比が増加したと推測される。
例1と例19~例22とを比較すると、溝幅cは、(1/110)×b≦c≦(1/2)×bの範囲であれば十分に効果が発揮され、(1/110)×b≦c≦(1/3)×bの範囲であれば特に効果が発揮されることがわかる。さらに抵抗増加比を考慮した場合には、溝幅cは、(1/100)×b≦c≦(1/3)×bの範囲であることが特に好ましい。これは、電池ケースの内壁面に一定数以上の溝部を形成する場合には、電極体にかかる圧力の差が生じ、電解液の移動が抑制されるためと推測される。
2.電池ケース本体および補填部の材料の検討
(1)評価用二次電池の用意
本試験では、電池ケース本体および補填部の材料を異ならせて、二次電池の安全性を評価した。まず上記したような正極シート、負極シート、セパレータシートを用意して、捲回電極体を作製した。
例23~例26では、補填部の材料を異ならせて、二次電池の安全性を評価した。例23~例26では、安全弁および注液孔を有する蓋体と、アルミニウムにより構成される電池ケース本体とから構築される電池ケースを用意した。当該電池ケースは、電池ケース本体の側壁の内壁面に溝部および補填部を備えるものを用意した。電池ケース本体の側壁の内壁面の溝部は、底壁から蓋体の方向に向けて形成した。例23~例26では、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)が0.6、蓋体側の溝深さaは、底壁側の溝深さaの1.8倍程度の深さ、溝部面積率が60%、溝幅cは、c=(1/30)×b、となるように溝部を形成した。例23~例25では、当該溝部の断面視の形状は四角型にした。例26では、当該溝部の断面視の形状は半円型にした。
例23では、補填部は、スズ(Sn)を用いて作製した。補填部の作成に用いたスズの融点は、232℃であった。上記形成した溝部の上に、スズ(Sn)を厚みW1に対するW2の比(W2/W1)が1.4となるように調整して配置し、電気炉内において245℃で1時間加熱した。これにより、例23の電池ケースを作製した。当該電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例23の評価用二次電池を得た。
例24および例26では、補填部は、スズ(Sn)と亜鉛(Zn)との合金(Sn-Zn合金)を用いて作製した。かかるSn-Zn合金は、質量比でSn:Zn=91:9であり、融点が199℃のものを用いた。上記形成した溝部の上に、Sn-Zn合金をW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.4となるように調整して配置し、電気炉内において220℃で20分間加熱した。これにより、例24および例26の電池ケースを作製した。当該電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例24および例26の評価用二次電池を得た。
例25では、補填部は、ポリエチレン(PE)を用いて作製した。補填部の作成に用いたポリエチレンの融点は、140℃であった。上記形成した溝部の上に、ポリエチレンシートを厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.4となるように調整して配置し、電気炉内において145℃で2時間加熱した。これにより、例25の電池ケースを作製した。当該電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例25の評価用二次電池を得た。
例27~例29では、電池ケースの材料を異ならせて二次電池の安全性を評価した。例27では、アルミニウムにより構成される電池ケースを用意した。例28では、鉄により構成される電池ケースを用意した。例29では、ステンレスにより構成される電池ケースを用意した。各例の電池ケース本体の内壁面には、溝部および補填部を備えるものを用意した。例27~例29では、厚みW1に対する溝深さaの比(a/W1)が0.7、蓋体側の溝深さaは、底壁側の溝深さaの1.8倍程度の深さ、溝部面積率が70%、溝幅cは、c=(1/50)×b、となるように溝部を形成した。当該溝部は、底壁から蓋体の方向に向けて形成し、溝部の断面視の形状は四角型となるように形成した。
例27~例29では、補填部は、スズ(Sn)と亜鉛(Zn)とビスマス(Bi)の合金(Sn-Zn-Bi合金)を用いて作製した。かかるSn-Zn-Bi合金は、質量比でSn:Zn:Bi=89:8:3であり、融点が196℃のものを用いた。上記形成した溝部の上に、Sn-Zn-Bi合金を厚みW1に対する厚みW2の比(W2/W1)が1.6となるように調整して配置し、電気炉内において220℃で1.1時間加熱した。これにより、例27~例29の電池ケースを作製した。当該電池ケースに上記作成した捲回電極体と、例1と同様の非水電解液を収容して、活性化処理を行い、例27~例29の評価用二次電池を得た。
(2)抵抗増加率の測定
活性化処理をした各例(例23~例29)の評価用二次電池を上述した条件と同様にして、1サイクル目の抵抗値(初期抵抗値)と1000サイクル後の抵抗値を算出した。そして、各評価用二次電池の初期抵抗値を100としたときの1000サイクル後の抵抗値の比(抵抗増加比)を算出した。結果を表2に示す。なお、表2においては、比較のために例1の結果も併せて記載している。
(3)安全性の評価(釘刺し試験)
各例(例23~例29)の評価用二次電池に対し、安全性の評価をするために上述した条件と同様にして釘刺し試験を実施した。このとき、当該意図的に形成した穴を除く、電池ケース本体や本体と蓋体との溶接部分に生じたラプチャー(穴および亀裂)の数を数えた。結果を表2に示す。なお、表2においては、比較のために例1の結果も併せて記載している。
Figure 2023090192000003
例1および例23~例29に示すように、電池ケース本体および補填部の材料を異ならせた場合でも、電池ケース本体の側壁の内壁面に溝部および補填部を備えることにより、ラプチャー数が減少することがわかる。また、抵抗増加比は、すべて同じ程度であることがわかる。
例1と例23~例26とを比較すると、融点が120℃以上500℃以下の材料で補填部を構成することにより十分に効果が発揮され、融点が150℃以上500℃以下の材料で補填部を構成することにより特に効果が発揮されることがわかる。特に、SnまたはSn系合金で補填部を構成することが好ましい。これは、ポリエチレンを用いて補填部を構成した例25においては、樹脂の一部が炭化して溝部に残留することで、ガスの排出経路が減少するため、若干ラプチャー数が多くなったと推測される。
また、例1と例27~例29とを比較すると、アルミニウムをよりも高融点材料である鉄やステンレスから電池ケース本体が構成されることにより、さらにラプチャー数が減少することがわかる。
以上、ここで開示される技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 電池ケース
12 電池ケース本体
12a 底壁
12b 長側壁
12c 短側壁
12f 内壁面
12h 開口部
14 蓋体
15 注液孔
16 封止部材
17 安全弁
18 溝部
20 電極体
30 補填部
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極(正極シート)
52 正極集電体
52a 正極集電体露出部
54 正極活物質層
60 負極(負極シート)
62 負極集電体
62a 負極集電体露出部
64 負極活物質層
70 セパレータ(セパレータシート)
100 二次電池

Claims (7)

  1. 開口部を有する電池ケース本体と、該開口部を塞ぐ蓋体と、該蓋体に設けられた安全弁と、を備える箱型の電池ケースと、
    前記電池ケースの内部に収容される電極体と、
    を備える二次電池であって、
    前記電池ケースは、前記電池ケース本体の側壁の内壁面に形成された溝部を有し、
    前記溝部は、前記電池ケース本体の底壁に接するまたは前記底壁に近接する領域から前記蓋体の方向に向けて形成されており、
    前記内壁面には、少なくとも一部が前記溝部に配置されるように補填部が形成されており、
    ここで、前記補填部は、融点が500℃以下の材料から構成されていることを特徴とする、二次電池。
  2. 前記電池ケース本体の前記側壁の最大厚みを厚みW1、前記補填部の最大厚みを厚みW2としたときに、
    前記厚みW1に対する前記厚みW2の比(W2/W1)が、0.7以上1.7以下である、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記電池ケース本体の前記側壁の最大厚みを厚みW1、前記溝部の深さを溝深さaとしたときに、
    前記厚みW1に対する前記溝深さaの比(a/W1)が、0.05以上0.85以下である、請求項1または2に記載の二次電池。
  4. 前記電池ケースにおいて、前記蓋体側の前記溝部の深さを溝深さa、前記底壁側の前記溝部の深さを溝深さaとしたときに、前記溝深さaのほうが前記溝深さをaよりも深いことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の二次電池。
  5. 前記側壁の前記内壁面の面積に対して前記溝部の面積が占める割合(%)は、5%以上93%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の二次電池。
  6. 前記側壁の前記内壁面の幅方向の長さを全幅b、前記溝部の幅を溝幅cとしたときに、
    前記溝幅cは、(1/110)×b≦c≦(1/2)×bを満たす、請求項1~5のいずれか一項に記載の二次電池。
  7. 前記補填部が、スズ(Sn)またはSn合金から構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の二次電池。
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