JP2017022057A - 電池用の外装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の内圧が上昇した場合でも外装缶の変形が抑制できる外装体を提供する。【解決手段】電池用の外装体であって、外装体は、外装缶と、補強部材を備え、前記外装缶の側面は、互いに対向し、側面視で他の面よりも幅が広い2枚の幅広面を有しており、前記2枚の幅広面の対向方向が外装缶の厚み方向であり、前記幅広面には、前記外装缶の厚み方向で内方に凹んだ凹部が形成されており、前記凹部には、補強部材が配置されていることを特徴とする電池用の外装体。【選択図】図4

Description

本発明は、電極体及び電解液が封入された外装缶に、変形を抑制するため補強部材が配置された電池用の外装体に関する。
従来から、アルミニウムなどの金属体を深絞り加工して形成される外装缶を蓋板で封口した電池ケースを用いた扁平型の密閉型電池が知られている。このような密閉型電池は、高温環境下で電池を使用したり、充放電反応を繰り返すと、副反応によりガスが発生するので、内圧の上昇により外装缶が膨れることがあった。そこで、外装缶の側面に凹部が形成された密閉型電池も知られている。このような密閉型電池では、例えば特許文献1、2に開示されるように、電池ケースの側面の中央部分に、該電池ケースの内方に向かって凹んだ凹部が形成されている。凹部によって電池ケースの側面の一部が予め電池ケースの内方に位置しているため、電池ケースの内圧が上昇した場合でも、該電池ケースの側面の変形を小さくすることができる。
更に特許文献3では、内方に向かって凹んだ凹部と、開裂溝と、が形成された電池ケースを用い、特定の電極材料を用いることで電池ケースの変形抑制と、内圧上昇時に容易に開裂溝が開裂させることが出来る電池ケースを提供している。
特開平7−183010号公報 特開2002−042741号公報 特開2014−010893号公報
しかしながら、前記特許文献1〜3に開示される電池ケースの側面に凹部を設けた構成の場合、変形防止についてはまだ改善の余地があった。また、従来よりも外装缶の肉厚を薄くし内容積を向上させて電極体などの電池容量に寄与する材料を多くすることで電池の高容量化を図る場合など、これまで以上に外装缶の変形抑制が求められることになる。
本発明は、電池の内圧上昇による外装体の変形を抑制することが出来る外装体、又は電池を提供する。
本発明は、電池用の外装体であって、外装体は外装缶と補強部材を有し、前記外装缶の側面部は、互いに対向し、側面視で他の面よりも幅が広い2つの幅広面を有しており、記2つの幅広面の対向方向が外装缶の厚み方向であり、前記幅広面には、前記外装缶の厚み方向で内方に凹んだ凹部が形成されており、前記凹部には、補強部材が配置されていることを特徴とする(第1の構成)。
前記第1の構成において、凹部は、前記幅広面に複数設けられていると好ましい(第2の構成)。
凹部を幅広面に少なくとも1つ以上設け、更に凹部に補強部材が配置されると、凹部のみを設けた場合よりも、電池の内圧上昇に伴う外装体の変形をより抑制することが出来る。また、複数の凹部と補強部材とを設けると、更に変形抑制効果を発揮することが出来る。
前記幅広面は、側面からの投影形状が四角形であり、前記幅広面の前記投影形状における2本の対角線の交点に相当する箇所を中心点Cとしたときに、前記凹部は、前記中心点Cに対して点対称となるように形成されているのが更に好ましい(第3の構成)。これにより、外装缶の中で最も変形しやすい箇所である中心点Cを効率よく変形を抑制させることが出来る。
前記幅広面は、側面からの投影形状が互いに対向する短辺と長辺とからなる長方形である場合、補強部材は、前記幅広面における長手方向両端で凹部に固定されていると好ましい(第4の構成)。内圧上昇による外装缶の変形は、幅広面の短手方向よりも、長手方向の変形がより大きくなる。従って、補強部材を幅広面の長手方向の両端で固定しておけば、外装缶の変形抑制により効果的である。
前記幅広面は、側面からの投影形状が互いに対向する短辺と長辺とからなる長方形である場合、前記凹部は一方の短辺から他方の短辺に渡って形成されていると好ましい(第5の構成)。このような構成であると、外装缶の長手方向全体に渡って、外装缶の変形抑制効果を得ることが出来る。また、このような構造の外装缶を製造する場合、絞り加工により製造することが可能になる。絞り加工によって凹部を形成された外装缶は、プレス加工で凹部を形成された外装缶よりも応力が小さいので、より変形抑制効果を発揮することが出来る。
前記補強部材の材料は、前記外装缶の材料よりも剛性が高いと好ましい(第6の構成)。この構成により、外装缶が変形する力を、それよりも剛性が高い補強部材によって抑制することが出来るので、より変形抑制効果を発揮することが出来る。
前記凹部は、凹部側面部と凹部底面部とで形成されており、前記凹部側面部の少なくとも一部と、前記凹部底面部とでなす角は鈍角であると好ましい(第7の構成)。このような構成により、凹部側面部は一部が外方へ向かって開くように斜面となるが、この斜面に補強部材を接着や溶着などで固定することが出来るので、外装缶の厚み方向の寸法を増加させることなく外装体を形成することが出来る。
そして、第1〜第7の構成、いずれかの外装体を用いた電池であれば、電池の使用により外装缶が変形する力を受けても変形を抑制することが出来る電池とすることが出来る。
図1は、本発明の実施形態1にかかる電池(ただし補強部材を除く)の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1における縦断面図である。 図3は、電池の概略構成を示す側面図である。 図4は、図3における外装体のA−A線断面図である。 図5は、図3における外装体のD−D線断面図が電池の内圧が上昇した時の概略図を示す。 図6は、実施態様1の変形例である。 図7は、実施態様1の変形例である。 図8は、実施態様1の変形例である。 図9は、実施態様1の変形例である。 図10は、実施態様1の変形例である。 図11は、本発明の実施形態2を示す側面図である。 図12は、実施態様2の変形例である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1にかかる電池1の概略構成を示す斜視図である。この電池1は、有底筒状の外装缶10と、該外装缶10の開口を覆う蓋板20と、該外装缶10内に収納される電極体30とを備えている。外装缶10に蓋板20を取り付けることによって、内部に空間を有する柱状の電池ケース2が構成される。なお、この電池ケース2内には、電極体30以外に、非水電解液(以下、単に電解液という)も封入されている。
尚、後述する凹部71には補強部材が配置されるが、図1〜2では省略している。
電極体30は、それぞれシート状に形成された正極31及び負極32を、例えば両者の間及び該負極32の下側にセパレータ33がそれぞれ位置するように重ね合わせた状態で、図2に示すように渦巻状に巻回することによって形成された巻回電極体である。電極体30は、正極31、負極32及びセパレータ33を重ね合わせた状態で巻回した後、押しつぶして扁平状に形成される。
ここで、図2では、電極体30の外周側の数層分しか図示していない。しかしながら、この図2では電極体30の内周側部分の図示を省略しているだけであり、当然のことながら、電極体30の内周側にも正極31、負極32及びセパレータ33が存在する。また、図2では、蓋板20の電池内方に配置される絶縁体等の記載も省略している。
正極31は、正極活物質を含有する正極活物質層を、アルミニウム等の金属箔製の正極集電体の両面にそれぞれ設けたものである。詳しくは、正極31は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能なリチウム含有酸化物である正極活物質、導電助剤、及びバインダなどを含む正極合剤を、アルミニウム箔などからなる正極集電体上に塗布して乾燥させることによって形成される。正極活物質としては、例えば、LiCoOなどのリチウムコバルト酸化物やLiMnなどのリチウムマンガン酸化物、LiNiOなどのリチウムニッケル酸化物といった、リチウムと遷移金属とを含むリチウム含有複合酸化物を使用し、また前記リチウム含有複合酸化物の少なくとも一部は、遷移金属としてニッケルを含むリチウム含有複合酸化物であることを特徴とする。遷移金属としてニッケルを含むリチウム含有複合酸化物とは、前記複合酸化物を構成する遷移金属元素としてニッケルを少なくとも含有するものであり、コバルト、マンガン、チタン、クロム、鉄、銅、銀、タリウム、ニオブ、ジルコニウムなどの他の遷移金属を構成元素として含有してもよく、また、例えばホウ素、リン、亜鉛、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ゲルマニウム、スズ、マグネシウムなどの遷移金属元素以外の元素を含んでいてもよい。
負極32は、負極活物質を含有する負極活物質層を、銅等の金属箔製の負極集電体の両面にそれぞれ設けたものである。詳しくは、負極32は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質、導電助剤、及びバインダなどを含む負極合剤を、銅箔などからなる負極集電体上に塗布して乾燥させることによって形成される。負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素材料(黒鉛類、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類など)や、SiとOとを構成元素に含む材料(ただし、Siに対するOの原子比xは、0.5≦x≦1.5である。以下、当該材料を「SiO」と記載する場合がある。)が挙げられる。
また、電極体30の正極31には、正極リード34が接続されている一方、負極32には負極リード35が接続されている。これにより、正極リード34及び負極リード35が、電極体30の外部に引き出されている。そして、この正極リード34の先端側は、蓋板20に接続されている。一方、負極リード35の先端側は、後述するように、リード板27を介して負極端子22に接続されている。
外装缶10は、アルミニウム合金製の有底筒状部材である。外装缶10は、図1に示すように、長方形の短辺側が円弧状に形成された底面11を有する有底筒状の部材である。詳しくは、外装缶10は、底面11と、滑らかな曲面を有する扁平筒状の側面12とを備えている。側面12は、互いに対向し、側面視で他の面よりも幅が広い、一対の幅広面(本実施形態では長方形状)13と、該一対の幅広面13同士を接続する半円筒状の半円筒部とを有する。すなわち、外装缶10は、底面11の短辺方向に対応する厚み方向の寸法が、底面11の長辺方向に対応する幅方向よりも小さくなるように、扁平形状に形成されている。また、この外装缶10は、後述するように正極リード34に接続される蓋板20と接合されているため、密閉型電池1の正極端子も兼ねている。
図2に示すように、外装缶10の内側の底部には、該外装缶10を介して電極体30の正極31と負極32との間で短絡が発生するのを防止するためのポリエチレンシートからなる絶縁体15が配置されている。上述の電極体30は、該絶縁体15上に一方の端部が位置付けられるように配置されている。
蓋板20は、外装缶10の開口部を覆うように、該外装缶10の開口部に溶接によって接合されている。この蓋板20は、外装缶10と同様、アルミニウム合金製の部材からなり、該外装缶10の開口部の内側に嵌合可能なように長方形の短辺側が円弧状に形成されている。また、蓋板20には、その長手方向の中央部分に貫通孔が形成されている。この貫通孔内には、フッ素樹脂製の絶縁パッキング21及び炭素鋼製の負極端子22が挿通されている。具体的には、概略柱状の負極端子22が挿通された概略円筒状の絶縁パッキング21が前記貫通孔の周縁部に嵌合されている。
負極端子22は、円柱状の軸部の両端に平面部がそれぞれ一体形成された構成を有している。負極端子22は、平面部が外部に露出する一方、該軸部が絶縁パッキング21内に位置付けられるように、該絶縁パッキング21に対して配置されている。この負極端子22には、ニッケル製のリード板27が接続されている。これにより、負極端子22は、リード板27及び負極リード35を介して、電極体30の負極32に電気的に接続されている。なお、リード板27と絶縁パッキング21との間には、絶縁体26が配置されている。
蓋板20には、負極端子22と並んで電解液の注入口24が形成されている。注入口24は、平面視で略円形状に形成されている。また、注入口24は、蓋板20の厚み方向に径が2段階で変化するように小径部及び大径部を有している。この注入口24は、該注入口24の径の変化に対応して段状に形成された封止栓25によって封止されている。そして、封止栓25と注入口24の周縁部との間に隙間が生じないように、該封止栓25の大径部側の平面外周部と注入口24の周縁部とはレーザー溶接によって接合されている。
(凹部)
外装缶10の側壁12の幅広面13には、複数の凹部71が形成されている。凹部71は、幅広面13に配置されていれば、その大きさ、形状、個数など、制限はない。しかし、幅広面13の中央部に1個の凹部を設けるよりも、2個以上の凹部を設けた方が、電池ケースの変形をより抑制する効果が高く望ましい。以下、この形態を例にとり詳述する。
凹部71は、幅広面13の法線方向から見て、四角形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。凹部71は、矩形状の凹部底面部71aと、該底面部71aの各辺に対応して外装缶10の内方側に向かって延びる4つの凹部側面部71bとを有する。
図3は幅広面13を平面視した図であり、図4は図3のA−A断面を示す。図4の実線円は点線円部分の拡大図である。凹部71には、図3、図4に示すように、補強部材40が配置される。補強部材40は、凹部71にちょうど嵌るように凹部71と略同一寸法である。ただし、補強部材40を凹部71に固定するために接着剤やテープなどの接着手段を用いる場合、接着手段を配置できる程度にマージンをとっても良い。
一般に、電池は、仕上げとして電池全体を覆うように化粧フィルム(図示せず)で包装した状態で出荷される。その際、凹部71と補強部材40とが同一寸法であると、化粧フィルムに凹凸が転写されず、見た目を美しく仕上げることが出来る。
幅広面における外装缶の肉厚は、凹部も、凹部が形成されていない箇所も、標準の厚みに対して±0.05mmの範囲になるようにするのが好ましい。この範囲に収まるようにすれば、幅広面における肉厚がいずれの箇所でも略同一となるので、外装缶の変形抑制効果がより発揮される。
凹部71に補強部材40を固定する手段は、接着剤やテープなどに限らず、抵抗溶接や超音波溶接など補強部材40の材料によって適切な手段を選べばよい。
補強部材40の材料は、金属板(SUS,アルミ合金、炭素鋼、など)、ガラス、樹脂、セラミックプレートなどが挙げられる。補強部材が樹脂等の場合は、凹部に樹脂材料を塗布し乾燥・硬化させることで固定することが出来る。
補強部材が金属などの場合はあらかじめ凹部に対応する形状の補強材料を作成しておき、接着剤などで固定することが出来る。この時、補強部材40の材料は、外装缶10の材料よりも剛性が高いものを選択すると、外装缶の変形抑制効果をより発揮することが出来る。本実施例では、外装缶10がアルミニウム合金製であり、補強部材40はSUSを用いた。
図3の点線Bは長方形の幅広面の対角線を表す。対角線の交点に相当する箇所を中心点Cとすると、中心点Cは最も変形の度合いが大きい箇所になる。したがって、中心線Cに対して点対称となるように凹部を設けると、外装缶10の変形に偏りが生じず、且つ中心点Cに対して変形抑制効果を発揮できるので、好ましい。
外装缶10の2つの幅広面13には、片面とその反対面とに凹部71と補強部材40を電池の表裏対称の位置に設けている。このような構成にすると、外装缶が偏って変形することがないので好ましい。ただし、電池が搭載される機器により求められる変形抑制効果が異なるため、例えば片面にのみ凹部71と補強部材を設けたり、幅広面の片面とその反対面とで異なる形状の凹部と補強部材とを設けることも出来る。
図4の部分拡大図にあるように、凹部底面部71aと凹部側面部71bとは角度θをなしており、本実施態様では角度θは鈍角である。角度θが鈍角であると、凹部側面部71bが外装缶の外方へ向かって斜面をなしていることになり、この斜面に補強部材40を凹部71に固定する接着剤を配置すれば、外装缶10の厚み方向に寸法を増加させることなく補強部材40を固定することが出来るので、好ましい。
本実施形態では凹部側面部71bは全体において凹部底面部71aと鈍角をなしているが、凹部側面部71bの少なくとも一部が凹部底面部71aとで鈍角をなしていてもよい。また、角度θは直角であっても構わない。
図5は、図3のD−D断面で、且つ電池の内圧が上がって外装缶10の変形する様子(理解しやすいように誇張している)である。ここでは紙面左右方向が幅広面13の長手方向を表す。電池の内圧が上昇すると、幅広面13の長手方向中心付近が最も大きく変形する。図5のように、補強材料40が長手方向両端で接着部50によって凹部に固定されていると、内圧上昇による外装缶の変形方向に対して、変形抑制方向に反作用の力を発生させることが出来るため、変形抑制効果がより発揮することが出来る。
凹部71は、外装缶10をプレス成形することで形成することが出来る。また、変形例として、幅広面に一つの長方形状の凹部を設けたり(図6)、十字形状の凹部を設けたり(図7)、アルファベットのX形状の凹部を設けても良い(図8)。図6〜図8においては、(a)が平面視した図であり、(b)が中心部を通る幅広面の短手方向の断面図を表す。
更に、凹部側面部71bは曲面を構成していてもよい。凹部側面部71bが曲面の例として、図9、10を説明する。図9は凹部71が幅広面13の中心点Cを中心とした円形状である。上述した通り幅広面の中でも中心点Cが最も変形の度合いが大きい部分であるため、凹部71および補強部材40を円形に形成し、それらの円の中心を中心点Cに合わせると変形抑制効果がより発揮できる。この実施形態では凹部71と補強部材40の円の中心と中心点Cとは同心状である。「中心点Cを中心とした円」とは凹部71と補強部材40の円の中心と中心点Cとのずれが1mm以内のものが含まれる。この範囲であれば、凹部を中心点Cと同心円状に形成した場合と同様の効果を発揮することが出来るためである。
また、図10のように凹部71と補強部材40を楕円形に形成しても良い。凹部71と補強部材40の楕円と中心点Cは、円の時と同様に多少のずれは許容できる。図9、図10においては、中心部を通る幅広面の短手方向の断面図は図6(a)と変わらないため省略する。
<実施形態2>
図9は、本発明の別の実施形態を表す。本実施形態では外装缶110の幅広面113の一方の短辺から他方の短辺に渡って、凹部171が形成されている。このような構成であると、長手方向全体に渡って、外装缶の変形抑制効果を得ることが出来る。このような構造の外装缶を製造する場合、絞り加工により製造することが可能になる。絞り加工によって凹部を形成された外装缶は、プレス加工で凹部を形成された外装缶よりも、残留応力が小さく、且つ応力のバランスが安定的であるため、凹部が元の平面に戻ろうとする力が小さい。よって凹みそのものを安定的に形成できると共に、膨れ方向に対する抑制力も強い状態を維持しているので、電池の内圧が上昇した時にはより変形抑制効果を発揮することが出来る。
図示した以外は実施形態1と同様の構成の電池なので、説明は省略する。
変形例として、幅広面の一方の短辺から他方の短辺に渡って一つの長方形状の凹部を設けることも出来る(図10)。
前記各実施形態では、電池1をリチウムイオン電池として構成している。しかしながら、電池1はリチウムイオン電池以外の電池であってもよい。また、電極体は巻回電極体以外でも、複数の正極シート、負極シート、セパレータを積層させた積層電極体であっても構わない。
本発明は、電極体等が収納される外装缶を備えた電池に利用可能である。
1:電池、2:電池ケース、10:外装缶、11:底面、12:側壁、13:幅広面、14:半円筒部、20:蓋板、30:電極体、71:凹部、71a:凹部底面部、71b:凹部側面部、50:接着部

Claims (9)

  1. 電池用の外装体であって、
    外装体は、外装缶と、補強部材を有し、
    前記外装缶の側面は、互いに対向し、側面視で他の面よりも幅が広い2つの幅広面を有しており、
    前記2つの幅広面の対向方向が外装缶の厚み方向であり、
    前記幅広面には、前記外装缶の厚み方向で内方に凹んだ凹部が形成されており、
    前記凹部には、補強部材が配置されていることを特徴とする電池用の外装体。
  2. 前記凹部は、前記幅広面に複数設けられている請求項1に記載の電池用の外装体。
  3. 前記幅広面は、側面からの投影形状が四角形であり、
    前記幅広面の前記投影形状における2本の対角線の交点に相当する箇所を中心点Cとしたときに、
    前記凹部は、前記中心点Cに対して点対称となるように形成されている請求項1又は2に記載の電池用の外装体。
  4. 前記凹部は、前記中心点Cを中心とした円、又は楕円形状である請求項3に記載の電池用の外装体。
  5. 前記幅広面は、側面からの投影形状が互いに対向する短辺と長辺とからなる長方形であり、
    前記補強部材は、前記幅広面の長手方向両端で凹部に固定されている請求項1〜4のいずれかに記載の電池用の外装体。
  6. 前記幅広面は、側面からの投影形状は互いに対向する短辺と長辺とからなる長方形であり、
    前記凹部は一方の短辺から他方の短辺に渡って形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の電池用の外装体。
  7. 前記補強部材の材料は、前記外装缶の材料よりも剛性が高い請求項1〜6のいずれかに記載の電池用の外装体。
  8. 前記凹部は、凹部側面部と凹部底面部とで形成されており、
    前記凹部側面部の少なくとも一部と、前記凹部底面部とでなす角は鈍角である請求項1〜7のいずれかに記載の電池用の外装体。
  9. 内部に電極体と電解液が封入される外装体と、前記外装体の開口部を封口する蓋板とを備えた電池であって、
    外装体は、外装缶と、補強部材を備え、
    前記外装缶の側面部は、互いに対向し、側面視で他の面よりも幅が広い2枚の幅広面を有しており、
    前記2枚の幅広面の対向方向が外装缶の厚み方向であり、
    前記幅広面には、前記外装缶の厚み方向で内方に凹んだ凹部が形成されており、
    前記凹部には補強部材が配置されていることを特徴とする電池。
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