JP2023088783A - 情報提供装置、情報提供方法、およびプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】商品を販売する店舗の収益向上のために効果的にクーポンを提供することができる情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】実店舗での購買に係る決済を処理する電子決済サービスにおける決済情報の履歴に基づいて、前記ユーザが前記実店舗において前記電子決済サービスを利用する傾向が高い時間帯を推定するユーザ傾向推定部と、前記時間帯に基づいて、前記決済情報に係るユーザが使用するユーザ端末装置に、前記実店舗において所定期間中に使用可能な特典を提供する特典提供部と、を備える、情報提供装置。【選択図】図1

Description

本発明は、情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムに関する。
従来、電子商取引において使用可能な期間が限定されたクーポンを提供する技術が知られている。例えば、特許文献1には、商品に対して事前に設定された開始条件が満たされた場合に、当該商品に関して有効期間が設定されたクーポンを提供する技術が開示されている。
特開2015-179364号公報
特許文献1に記載の技術は、商品ごとにクーポンの内容および有効期間を事前に設定するものである。すなわち、従来技術は、ユーザの決済行動の履歴を考慮して、クーポンを提供するものではない。その結果、商品を販売する店舗の収益向上のために必ずしも効果的にクーポンを提供できない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、商品を販売する店舗の収益向上のために効果的にクーポンを提供することができる情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、実店舗での購買に係る決済を処理する電子決済サービスにおける決済情報の履歴に基づいて、前記ユーザが前記実店舗において前記電子決済サービスを利用する傾向が高い時間帯を推定するユーザ傾向推定部と、前記時間帯に基づいて、前記決済情報に係るユーザが使用するユーザ端末装置に、前記実店舗において所定期間中に使用可能な特典を提供する特典提供部と、を備える情報提供装置。
本発明の態様によれば、商品を販売する店舗の収益向上のために効果的にクーポンを提供することができる。
電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。 電子決済の大まかな流れを例示した図である。 決済完了画面の一例を示す図である。 広告主専用ページの一例を示す図である。 決済サーバ100の構成図である。 ユーザ情報162の内容の一例を示す図である。 店舗情報166の内容の一例を示す図である。 ユーザ傾向情報168の内容の一例を示す図である。 店舗傾向情報170の内容の一例を示す図である。 広告主端末装置70に提供されるインターフェース画面の一例である画面IM1を示す図である。 決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れの一例を示すフローチャートである。 特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れの別の例を示すフローチャートである。 特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れのさらに別の例を示すフローチャートである。 特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れのさらに別の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムの実施形態について説明する。情報提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。情報提供装置は、電子決済サービスに付随して広告を配信する装置である。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、主に、電子商取引に係る仮想店舗とは異なり、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)である。なお、本発明の仕組みが電子商取引に係る仮想店舗が適用されることを必ずしも排除するものでは無いが、本発明が対象とする店舗は少なくとも実店舗を含むものとする。
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上のユーザ端末装置10、一以上の店舗端末装置50、一以上の広告主端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
ユーザ端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。ユーザ端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。ユーザ端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスをユーザに提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
広告主端末装置70は、後述する決済完了画面に含められるオンライン広告(以下、単に広告)を掲出しようとする者(広告主)の使用する端末装置である。広告主端末装置70は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末など、ネットワークNWに接続可能な任意のコンピュータ装置であってよい。
決済サーバ100は、ユーザ端末装置10または店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、ユーザIDに対応付けて管理している残高情報を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点の残高情報よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まずユーザ端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する。ユーザはユーザ端末装置10の表示面を店舗端末装置50に翳す(提示する)。店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ユーザID等の情報を取得する。そして、店舗端末装置50は、ユーザID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態のユーザ端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。ユーザは、店舗名等が表示された画面において、決済金額をユーザ端末装置10に入力する。そして、ユーザ端末装置10は、ユーザID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。なお、上記のいずれかのパターンでのみ電子決済が行われてもよい。
電子決済が完了すると、完了通知が決済サーバ100からユーザ端末装置10に送信される。ユーザ端末装置10は、受信した完了通知に応じて決済完了画面を表示する。完了通知は、例えばWebページの形式である。図3は、決済完了画面の一例を示す図である。決済完了画面は、例えば、決済が行われた店舗の情報が表示される領域A1、決済金額等が表示される領域A2、決済の結果としてユーザに付与されるポイントが表示される領域A3、電子決済サービスを用いた電子決済を利用可能な実店舗において使用可能なクーポン(特典)が表示される領域A4等を含む。図3では、クーポンの一例として、特定の時間帯(すなわち、13時から14時)において使用可能なクーポンが表示されているが、本発明はそのような構成に限定されない。例えば、クーポンが使用可能な期間は、決済が実行されてから特定の時間(例えば、90分)が経過するまでの間であってもよい。
広告主は、主として決済サーバ100の運営者とは異なる事業者である(決済サーバ100の運営者が広告主となっても構わない)。本実施形態において、広告主は、決済サーバ100の運営者が提供する電子決済サービスの加盟店舗、換言すると、当該電子決済サービスを用いて電子決済を行うことをユーザに許可する店舗であるものとする。
ユーザは、ユーザ端末装置10上で領域A4によって示されるクーポンをタップすると、表示されたクーポンを獲得することができる。より具体的には、ユーザが、ユーザ端末装置10上で領域A4によって示されるクーポンをタップすると、決済サーバ100は、ユーザが獲得したクーポンの内容情報を、有効期間と合わせて後述するユーザ情報162のクーポン付与情報に格納する。ユーザがある店舗について獲得したクーポンは、当該店舗で電子決済を行う際に自動的に適用され、例えば、割引などの処理が実行される。
また、別の形態として、ユーザが、ユーザ端末装置10上で領域A4によって示されるクーポン又は他の広告コンテンツをタップすると、決済サーバ100は、タップされたクーポン又は他の広告コンテンツを出稿した広告主の電子決済サービス上の専用ページに画面を遷移させてもよい。ユーザは、遷移先の広告主専用ページを通じて、電子決済の割引などに使用可能なクーポンを獲得してもよい。
図4は、広告主専用ページの一例を示す図である。広告主専用ページは、広告主の店舗の概要情報が表示される領域A5、広告主の店舗の詳細情報がタブによって切り替え可能に表示される領域A6等を含む。図4に示す通り、例えば、ユーザが領域A6に含まれる一つのタブである「クーポン」をタップした場合、現時点においてユーザが当該店舗での電子決済に使用可能なクーポンが表示される。ユーザは、例えば、表示されたクーポンをさらにタップすることによって、表示されたクーポンを獲得することができる。
[決済サーバ]
図5は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、特典制御部140と、記憶部160とを備える。特典制御部140は、例えば、決済情報取得部142と、設定受付部144と、ユーザ傾向推定部146と、店舗傾向推定部148と、特典決定部150と、特典提供部152と、を備える。決済情報取得部142と、設定受付部144と、ユーザ傾向推定部146と、店舗傾向推定部148と、特典決定部150と、特典提供部152のそれぞれは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部160は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部160は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部160には、ユーザ情報162、決済コンテンツ情報164、店舗情報166、ユーザ傾向情報168、店舗傾向情報170などの情報が格納される。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークカードである。
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、前述した決済完了画面を含む、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)をユーザ端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報164から適宜、必要なコンテンツを読み出してユーザ端末装置10に提供する。ユーザ端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態でユーザによる各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
決済処理部130は、ユーザ端末装置10または店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、ユーザ情報162を参照しながら決済処理を行う。
図6は、ユーザ情報162の内容の一例を示す図である。ユーザ情報162は、例えば、ユーザIDに対して、生年月日、性別、残高情報、連絡先情報、与信情報、クーポン付与情報、クーポン有効期間、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。生年月日は、各ユーザの生年月日を示す情報である。生年月日に代えて、年齢情報が設定されてもよい。性別は、各ユーザの性別を示す情報である。生年月日および性別は、例えば、ユーザが電子決済サービスに登録した際に設定するものである。残高情報は、ユーザが予め銀行預金等から電子決済サービスに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。なお残高情報は決済処理に伴うオートチャージによって自動的に加算される場合もある。連絡先情報は、ユーザが電子決済サービスに加入する際に入力された情報である。与信情報は、リボ払い等が承認されているか否かを示す情報である。クーポン付与情報は、ユーザが獲得し、付与されているクーポンの内容を示す情報である。クーポン有効期間は、クーポン付与情報によって示されるクーポンの有効期間を示す情報である。クーポンに有効期間が設定されていない場合、クーポン有効期間はブランクに設定される。決済履歴情報は、ユーザが行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。
店舗に関する情報は、店舗情報166として管理されている。図7は、店舗情報166の内容の一例を示す図である。店舗情報166は、例えば、店舗IDに対して、店舗カテゴリ、所在地、決済パターン等の情報が対応付けられたものである。店舗カテゴリは、一階層の情報であってもよいし、二階層以上の階層構造を有する情報であってもよい。例えば、図示する「寿司」の上位概念として「和食」や「食事処」、「飲食店」といった情報が付与されてもよい。所在地は、JISコードなどの階層化されたコード情報で表されてもよい。決済パターンは、前述したパターン1とパターン2のどちらで決済可能かを示す情報である。
図8は、ユーザ傾向情報168の内容の一例を示す図である。ユーザ傾向情報168は、例えば、ユーザ傾向推定部146が、過去の集計期間(例えば、直近1ヶ月)中に記録された決済履歴情報に基づいて、推定するものである。ユーザ傾向情報168は、例えば、ユーザIDに対して、嗜好カテゴリ、高決済頻度エリア、平均決済額、店舗ID、高決済頻度時間帯、時間帯毎所在地などの情報が対応付けられたものである。
嗜好カテゴリは、決済履歴情報のうち、決済頻度又は合計決済金額が高いカテゴリを示す情報である。嗜好カテゴリは、決済頻度又は合計決済金額が最も高いカテゴリのみが設定されてもよいし、決済頻度又は合計決済金額が閾値以上を満たすカテゴリが複数設定されてもよい。高決済頻度エリアは、決済履歴情報のうち、決済頻度が高い地域を示す情報である。高決済頻度エリアは、決済頻度が最も高い地域のみが設定されてもよいし、決済頻度が閾値以上を満たす地域が複数設定されてもよい。平均決済額は、集計期間中に電子決済を行った平均金額を示す情報である。
店舗IDは、ユーザが集計期間中に、電子決済サービスを用いた電子決済を実行した実店舗のIDを示す情報である。高決済頻度時間帯は、電子決済サービスを用いた電子決済を実行した実店舗において、当該ユーザにとって最も決済頻度が高い時間帯を示す情報である。店舗IDおよび高決済頻度時間帯は、決済履歴情報に基づいて、ユーザが閾値回数(例えば、5回)以上の電子決済を実行したと判定された店舗についてのみ記録されてもよい。時間帯毎所在地は、ユーザが各時間帯(例えば、8:00-9:00など)において存在していると想定される所在地を示す情報である。時間帯毎所在地は、例えば、高頻度決済時間帯に対応する店舗IDの店舗の所在地に基づいて推定することもできるし、ユーザ端末装置に備えられたGPS機能を利用することによって得られた位置情報に基づいて推定することもできる。
図9は、店舗傾向情報170の内容の一例を示す図である。店舗傾向情報170は、例えば、店舗傾向推定部148が、過去の集計期間(例えば、直近1ヶ月)中に記録された複数のユーザの決済履歴情報に基づいて、推定するものである。店舗傾向情報170は、例えば、店舗IDに対して、店舗カテゴリ、平均決済額、最大平均決済額時間帯、最大平均決済額等の情報が対応付けられたものである。平均決済額は、集計期間中の店舗における電子決済の平均決済額を示す情報である。最大平均決済額時間帯は、集計期間中の店舗における、時間帯毎の電子決済の平均決済額のうち、最大の平均決済額に対応する時間帯を示す情報である。最大平均決済額は、最大平均決済額時間帯における電子決済の平均決済額を示す情報である。図8および図9においては、一例として、時間帯を一時間ごとに設定しているが、本発明はそのような構成に限定されず、任意の間隔の時間帯が設定されてもよい。
[特典提供]
特典制御部140は、電子決済サービスを用いた電子決済を利用可能な実店舗において使用可能なクーポンをユーザ端末装置10に提供するための様々な処理を行う。本実施形態では、特典制御部140が決済サーバ100の一機能であるものとしているが、特典制御部140は決済サーバ100とは別体の装置であってもよい。特典制御部140は、「情報提供装置」の一例である。
決済情報取得部142は、電子決済サービスにおける決済情報を取得する。決済情報とは、図2で説明した通り、実店舗で決済が行われる度に生成されて決済サーバ100に送信される情報である。決済情報は、例えば、決済処理部130に提供されてユーザ情報162に反映されるのと並行して、決済情報取得部142に提供される。
設定受付部144は、ユーザ端末装置10に提供するクーポンの提供条件を入力するためのインターフェースを広告主端末装置70に提供し、インターフェースを介して提供条件を取得する。図10は、広告主端末装置70に提供されるインターフェース画面の一例である画面IM1を示す図である。画面IM1には、ユーザ端末装置10に提供するクーポンの内容および有効期間を指定するための領域A9からA20と、領域A9からA20に指定されたクーポンの内容および有効期間を確定して、決済サーバ100に送信することを指示する送信ボタンB1とが含まれる。決済サーバ100に送信されたクーポンの情報は、例えば、記憶部150の決済コンテンツ情報164に格納され、後述する特典提供部148によって、ユーザ端末装置10に提供される。
領域A9は、ユーザ端末装置10に提供するクーポンの割引金額を指定するための領域である。図9では、一例として、割引率(すなわち、30%オフ)を指定する場面について記載しているが、本発明はそのような構成に限定されず、例えば、割引額を指定するものであってもよい。
領域A10は、クーポンに有効期間を設定するか否かを指定するための領域である。本実施形態では、一例として、領域A10をON/OFFボタンとして表しており、ON/OFFボタンがONに設定された場合には、さらに下部の領域A11からA14で具体的な期間が指定される一方、ON/OFFボタンがOFFに設定された場合には、領域A11からA14での期間指定は行われず、有効期間が無期限のクーポンとして設定される。
領域A11は、電子決済の実行後に適用されるクーポンの有効期間を指定するための領域である。領域A11で指定される有効期間は、広告主によって任意の時間帯が指定される。広告主は、領域A11に有効期間を指定することによって、例えば、電子決済サービスのユーザが自店舗の平均決済額の高い時間帯に来店して電子決済を行うように誘導することができる。
領域A12は、店舗の専用ページで提供するクーポンの有効期間を指定するための領域である。すなわち、領域A12で有効期間が指定された場合、当該有効期間中に使用可能なクーポンが店舗の専用ページを介してユーザ端末装置10に提供される。領域A11と同様に、広告主は、領域A12に有効期間を指定することによって、例えば、電子決済サービスのユーザが自店舗の平均決済額の高い時間帯に来店して電子決済を行うように誘導することができる。領域A12で指定されたクーポンは、電子決済を実行したユーザに限らず、専用ページを訪問したユーザ全てに提供されるものであってもよい。
なお、図10では、図示を省略しているが、領域A11および領域A12では、さらに、「決済当日のみ」、「毎日」、「毎週月曜日」など、クーポンの有効期間として日付が指定可能であってもよい。これにより、例えば、特定の曜日の特定の時間帯に最も店舗が空いている場合には、当該曜日の時間帯にユーザを誘導することができる。
領域A13は、特典決定部150にクーポンの有効期間を自動で決定させるか否かを指定するための第1領域である。すなわち、領域A13で、特典決定部150にクーポンの有効期間を自動で決定させることが指定された場合、特典決定部150は、例えば、ユーザ傾向情報168を参照して、ユーザ傾向情報168によって示される高決済頻度時間帯とは異なる時間帯をクーポンの有効期間に設定する。これにより、ユーザに対して、通常とは異なる時間帯に店舗を訪問して電子決済を行うインセンティブを与え、店舗の収益を向上させることができる。
領域A14は、特典決定部150にクーポンの有効期間を自動で決定させるか否かを指定するための第2領域である。すなわち、領域A14で、特典決定部150にクーポンの有効期間を自動で決定させることが指定された場合、特典決定部150は、例えば、店舗傾向情報170を参照して、店舗傾向情報170によって示される最大平均決済額時間帯をクーポンの有効期間に設定する。これにより、ユーザが店舗においてより多くの金額の電子決済を行う可能性を高め、店舗の収益を向上させることができる。
領域A15は、領域A11から領域A14に設定された期間が夜間(例えば、19時以降)である場合に、未成年者をクーポンの提供対象から除外するか否かを指定するための領域である。すなわち、領域A15で、未成年者をクーポンの提供対象から除外することが指定された場合、特典決定部150は、ユーザ情報162の年齢を参照して、例えば、ユーザの年齢が20歳未満である場合には、当該ユーザをクーポンの提供対象から除外する。これにより、ユーザにとっての安全性に配慮しつつ、店舗の収益を向上させることができる。
領域A16は、決済完了画面でクーポンが提供される対象となる電子決済の距離を指定するための領域である。すなわち、領域A16である距離が指定された場合、自店舗から当該距離の範囲内で実行された電子決済の決済完了画面にのみ、クーポンが提供される。領域A16に距離を指定することによって、実際に来店する可能性が高いユーザにのみクーポンを提供することができる。
領域A17は、自店舗での決済時にクーポンを提供するか否かを指定するための領域である。すなわち、自店舗での決済時にクーポンを提供することが指定された場合、他店舗に加えて、自店舗で電子決済が実行したユーザにもクーポンが提供される一方、自店舗での決済時にクーポンを提供することが指定されなかった場合、他店舗で電子決済が実行したユーザにのみクーポンが提供される。これにより、クーポンを提供するターゲットを細かく設定し、広告効果を高めることができる。なお、図10では図示を省略しているが、例えば、自店舗での決済時にのみクーポンを提供するか否かを指定するための領域がさらに設けられてもよい。これにより、既存客のロイヤリティを高めることに特化したクーポンの提供を実現することができる。
領域A18は、自店舗のカテゴリへの嗜好性が高いユーザにのみクーポンを提供するか否かを指定するための領域である。すなわち、領域A18で、自店舗のカテゴリへの嗜好性が高いユーザにのみクーポンを提供することが指定された場合、ユーザ傾向情報168に基づいて、嗜好カテゴリが当該店舗のカテゴリと一致するユーザにのみ、クーポンが提供される。これにより、実際に来店する可能性が高いユーザにのみクーポンを提供することができる。
領域A19は、自店舗が存在する区域で頻繁に決済を行うユーザにのみクーポンを提供するか否かを指定するための領域である。すなわち、領域A19で、自店舗が存在する区域で頻繁に決済を行うユーザにのみクーポンを提供することが指定された場合、ユーザ傾向情報168に基づいて、高決済頻度エリアが当該店舗の区域と一致するユーザにのみ、クーポンが提供される。これにより、自店舗の近隣で電子決済が実行された場合であっても、出張者や観光客など、リピーターになる可能性が低いと想定されるユーザに対してクーポンが提供されることを防ぎ、広告効果を高めることができる。
領域A20は、自店舗の利用履歴がないユーザにのみクーポンを提供するか否かを指定するための領域である。すなわち、領域A19で、自店舗の利用履歴がないユーザにのみクーポンを提供することが指定された場合、決済履歴情報に基づいて、自店舗の利用履歴がないユーザにのみ、クーポンが提供される。これにより、自店舗を利用済みのユーザに対してクーポンが提供されることを防ぎ、広告効果を高めることができる。
[処理フロー]
図11は、決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、決済コンテンツ提供部120と特典制御部140のそれぞれは、決済サーバ100が決済情報を受信したか否かを判定する(S100)。決済サーバ100が決済情報を受信したと判定された場合、決済処理部130は、決済情報に基づいて決済処理を行う(S102)。
並行して、特典制御部140の決済情報取得部142は、受信された決済情報を取得すると共に、当該利用者(決済情報に係る利用者)の過去の決済履歴を、ユーザ情報162から取得する(S106)。
次に、特典制御部140の特典決定部150は、決済コンテンツ情報164を検索し、広告主が設定したクーポン提供条件に該当するクーポンを決定する(S108)。そして、特典提供部148は、決定したクーポンを決済コンテンツ情報164から取得して決済コンテンツ提供部120に提供する(S110)。
決済コンテンツ提供部120は、特典提供部148から提供されたクーポンを決済完了画面に含めてユーザ端末装置10に表示させる(S104)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
以上の説明では、設定受付部144が提供したインターフェース上で広告主によって入力されたクーポンの提供条件に基づいて、クーポンが提供されている。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、広告主がクーポンの提供条件を設定することなく、特典制御部140が、クーポンを自律的に提供してもよい。特典制御部140は、例えば、店舗が既に発行済みの付クーポンに対して、有効期間を設定し、クーポンとして提供してもよい。
図12は、特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れの一例を示すフローチャートである。まず、特典制御部140は、決済サーバ100が決済情報を受信したか否かを判定する(S200)。決済サーバ100が決済情報を受信したと判定された場合、決済情報取得部142は、決済情報を取得し、特典決定部146は、当該決済情報に係るユーザIDをキーにしてユーザ傾向情報168を参照し、ユーザ傾向情報168に格納された、電子決済を実行した店舗に対応する高頻度決済時間帯を抽出する(S202)。次に、特典決定部146は、店舗が発行した既存のクーポンに、当該高頻度決済時間帯とは異なる時間帯を有効期間として設定して提供することを決定する。特典提供部148は、決定されたクーポンをユーザ端末装置10に提供する(S204)。
図12のフローチャートの処理により、ユーザに対して、通常とは異なる時間帯に店舗を訪問して電子決済を行うインセンティブを与え、店舗の収益を向上させることができる。
なお、上記のフローチャートでは、ステップS200において、決済情報が受信されたことに応じて、当該決済情報に係る店舗について、ステップS202およびステップS204の処理が実行されている。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、ステップS200の処理は省略されてもよい。その場合、特典制御部140は、定期的、又は不定期にユーザ傾向情報168を参照して、各店舗に対応する高頻度決済時間帯を抽出し、抽出された高頻度決済時間帯とは異なる時間帯を有効期間として設定したクーポンをユーザ端末装置10に提供する。その場合、提供されるクーポンは、決済完了画面ではなく、例えば、ユーザ端末装置10の決済アプリ上のトップページやクーポンページ、又は店舗の専用ページなどに表示されることとなる。
また、別の例として、特典決定部146は、ユーザが電子決済を実行すると、ユーザ傾向情報158に格納された当該ユーザの高決済頻度時間帯を参照し、高決済頻度時間帯と電子決済を実行した店舗の最大平均決済額時間帯とが一致しない場合には、最大平均決済額時間帯を有効期間として設定したクーポンを提供してもよい。
図13は、特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れの別の例を示すフローチャートである。まず、特典制御部140は、決済サーバ100が決済情報を受信したか否かを判定する(S300)。決済サーバ100が決済情報を受信したと判定された場合、決済情報取得部142は、決済情報を取得し、特典決定部146は、当該決済情報に係るユーザIDをキーにしてユーザ傾向情報168を参照し、ユーザ傾向情報168に格納された、電子決済を実行した店舗に対応する高頻度決済時間帯を抽出する(S302)。次に、特典決定部146は、決済情報に係る店舗IDをキーにして店舗傾向情報170を参照し、当該店舗IDによって示される店舗の最大平均決済額時間帯を抽出する(S304)。
次に、特典決定部146は、ユーザの高決済頻度時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致するか否かを判定する(S306)。ユーザの高決済頻度時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致すると判定された場合、これは、ユーザが既に店舗の最大平均決済額時間帯に店舗を訪問していることを意味する。この場合、本フローチャートの処理は終了する。一方、ユーザの高決済頻度時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致しないと判定された場合、特典決定部146は、店舗が発行した既存のクーポンに、当該高決済頻度時間帯を有効期間として設定して提供することを決定する。特典提供部148は、決定されたクーポンをユーザ端末装置10に提供する(S308)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
図13のフローチャートの処理により、ユーザが店舗においてより多くの金額の電子決済を行う可能性を高め、店舗の収益を向上させることができる。
なお、上記のフローチャートでは、ステップS300において、決済情報が受信されたことに応じて、当該決済情報に係る店舗について、ステップS302からステップS308の処理が実行されている。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、ステップS300の処理は省略されてもよい。その場合、特典制御部140は、定期的、又は不定期にユーザ傾向情報168を参照して、各店舗に対応する高頻度決済時間帯を抽出するとともに、店舗傾向情報170を参照して、各店舗に対応する最大平均決済額時間帯を抽出する。特典制御部140は、高頻度決済時間帯と最大平均決済額時間帯とが一致しない店舗について、最大平均決済額時間帯を有効期間として設定したクーポンをユーザ端末装置10に提供する。その場合、提供されるクーポンは、決済完了画面ではなく、例えば、ユーザ端末装置10の決済アプリ上のトップページやクーポンページ、又は店舗の専用ページなどに表示されることとなる。
図13のフローチャートの処理では、ユーザの高頻度決済時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致しない場合に、当該最大平均決済額時間帯を有効期間として設定したクーポンがユーザ端末装置10に提供される。しかし、仮に最大平均決済額時間帯の間に、ユーザの所在地が店舗から離れている傾向にある場合(例えば、帰宅している場合など)、最大平均決済額時間帯を有効期間として設定したクーポンがユーザ端末装置10に提供することは無駄になり得る。図14のフローチャートの処理は、そのような状況に対処するものである。
図14は、特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れのさらに別の例を示すフローチャートである。まず、特典制御部140は、決済サーバ100が決済情報を受信したか否かを判定する(S400)。決済サーバ100が決済情報を受信したと判定された場合、決済情報取得部142は、決済情報を取得し、特典決定部146は、当該決済情報に係るユーザIDをキーにしてユーザ傾向情報168を参照し、ユーザ傾向情報168に格納された、電子決済を実行した店舗に対応する高頻度決済時間帯を抽出する(S402)。次に、特典決定部146は、決済情報に係る店舗IDをキーにして店舗傾向情報170を参照し、当該店舗IDによって示される店舗の最大平均決済額時間帯を抽出する(S404)。
次に、特典決定部146は、ユーザの高決済頻度時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致するか否かを判定する(S406)。ユーザの高決済頻度時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致すると判定された場合、本フローチャートの処理は終了する。一方、ユーザの高決済頻度時間帯と店舗の最大平均決済額時間帯とが一致しないと判定された場合、特典決定部146は、ユーザ傾向情報168を参照し、店舗の最大平均決済額時間帯に対応する時間帯毎所在地を特定する(S408)。
次に、特典決定部146は、特定した所在地と店舗との間の距離が第1閾値(例えば、1km)以内であるか否かを判定する(S410)。特定した所在地と店舗との間の距離が第1閾値(例えば、1km)以内ではないと判定された場合、これは、ユーザが最大平均決済額時間帯において店舗から離れた位置にいることが想定され、当該最大平均決済額時間帯を有効期間として設定したクーポンをユーザに提供しても、使用される見込みが薄いことを意味する。この場合、本フローチャートの処理は終了する。一方、特定した所在地と店舗との間の距離が第1閾値(例えば、1km)以内ではあると判定された場合、特典決定部146は、店舗が発行した既存のクーポンに、当該高決済頻度時間帯を有効期間として設定して提供することを決定する。特典提供部148は、決定されたクーポンをユーザ端末装置10に提供する(S412)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
図14のフローチャートの処理により、ユーザの所在地を考慮しつつ、ユーザが店舗においてより多くの金額の電子決済を行う可能性を高め、店舗の収益を向上させることができる。
なお、上記のフローチャートでは、ステップS400において、決済情報が受信されたことに応じて、当該決済情報に係る店舗について、ステップS402からステップS412の処理が実行されている。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、ステップS400の処理は省略されてもよい。その場合、特典制御部140は、定期的、又は不定期にユーザ傾向情報168を参照して、各店舗に対応する高頻度決済時間帯を抽出するとともに、店舗傾向情報170を参照して、各店舗に対応する最大平均決済額時間帯を抽出する。特典制御部140は、高頻度決済時間帯と最大平均決済額時間帯とが一致しない店舗について、最大平均決済額時間帯に対応するユーザの所在地を特定し、特定した所在地との距離が第1閾値以内である店舗について、最大平均決済額時間帯を有効期間として設定したクーポンをユーザ端末装置10に提供する。その場合、提供されるクーポンは、決済完了画面ではなく、例えば、ユーザ端末装置10の決済アプリ上のトップページやクーポンページ、又は店舗の専用ページなどに表示されることとなる。
また、別の例として、特典決定部146は、ユーザ傾向情報158に格納された当該ユーザの時間帯毎所在地を参照し、時間帯毎所在地の近隣に存在し、かつユーザの平均決済額よりも複数のユーザによる平均決済額が高い店舗(すなわち、ユーザの平均決済額よりも客単価が高い店舗)のクーポンを提供してもよい。
図15は、特典制御部140が、クーポンを自律的に提供する流れのさらに別の例を示すフローチャートである。まず、特典制御部140は、決済サーバ100が決済情報を受信したか否かを判定する(S500)。決済サーバ100が決済情報を受信したと判定された場合、決済情報取得部142は、決済情報を取得し、特典決定部146は、当該決済情報に係るユーザIDをキーにしてユーザ傾向情報168を参照し、ユーザ傾向情報168に格納された、決済時刻に対応するユーザの時間帯毎所在地を抽出する(S502)。次に、特典決定部146は、時間帯毎所在地から第2閾値(例えば、1km)以内の距離にある店舗の店舗傾向情報170を参照し、店舗傾向情報170の平均決済額がユーザ傾向情報168の平均決済額よりも高い店舗を特定する(S504)。このとき、特定される店舗は、ユーザ傾向情報168の嗜好カテゴリに属する店舗の中で絞り込みが行われてもよい。次に、特典決定部146は、特定した店舗が発行した既存のクーポンに、上記時間帯を有効期間として設定して提供することを決定する。特典提供部148は、決定されたクーポンをユーザ端末装置10に提供する(S506)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
図15のフローチャートの処理により、ユーザの所在地の傾向に基づいて、より多くの金額の電子決済を行う可能性が高い店舗にユーザを誘導することにより、店舗の収益を向上させることができる。
なお、上記のフローチャートでは、ステップS500において、決済情報が受信されたことに応じて、当該決済情報に係る店舗について、ステップS502からステップS506の処理が実行されている。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、ステップS500の処理は省略されてもよい。その場合、特典制御部140は、定期的、又は不定期にユーザ傾向情報168を参照して、時間帯毎所在地を抽出し、抽出した時間帯毎所在地から第2閾値(例えば、1km)以内の距離にある店舗の店舗傾向情報170を参照し、店舗傾向情報170の平均決済額がユーザ傾向情報168の平均決済額よりも高い店舗について、当該時間帯を有効期間として設定したクーポンをユーザ端末装置10に提供する。その場合、提供されるクーポンは、決済完了画面ではなく、例えば、ユーザ端末装置10の決済アプリ上のトップページやクーポンページ、又は店舗の専用ページなどに表示されることとなる。
さらに、上記のフローチャートでは、決済時刻に対応するユーザの時間帯毎所在地の近隣にある店舗についてクーポンが発行されている。しかし、この場合の時間帯毎所在地は、ユーザ傾向情報168に格納されているものであるため、ユーザが電子決済を行った店舗の所在地(すなわち、現在の所在地)とは異なる場合がある。そのため、ステップS502とステップS504の間において、時間帯毎所在地と現在の所在地とが一致するか否かを判定し、時間帯毎所在地と現在の所在地とが一致する場合にのみ、ステップS504の処理を実行してもよい。
なお、上記で説明した図12から図15のフローチャートにおいて、特典決定部146は、店舗が発行した既存のクーポンに有効期間を設定し、ユーザ端末装置10に提供している。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、特典決定部146は、発行するクーポンの内容を自律的に決定してもよい。この場合、特典決定部146は、例えば、店舗が過去に発行した複数のクーポンの内容(例えば、割引率)の平均を取ることによってクーポンの内容を決定してもよいし、店舗が属するカテゴリに一般的な内容(例えば、同一カテゴリの加盟店の割引率の平均値)をクーポンの内容として決定してもよい。さらに、特典決定部146は、特定の加盟店で使用可能なクーポンではなく、電子決済サービス共通で使用可能なポイントに有効期間を設定して提供する(すなわち、有効期間を設定してキャッシュバックを行う)形で本実施形態の処理を実現してもよい。
以上説明した実施形態によれば、ユーザによる電子決済サービスを利用する傾向が高い時間帯を推定し、推定した時間帯に基づいて、当該電子決済サービスを用いた電子決済を利用可能な実店舗において所定期間中に使用可能な特典を提供する。これにより、商品を販売する店舗の収益向上のために効果的にクーポンを提供することができる。
ことができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 ユーザ端末装置
20 決済アプリ
50 店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 広告主端末装置
100 決済サーバ
110 通信部
120 決済コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 特典制御部
142 決済情報取得部
144 設定受付部
146 ユーザ傾向推定部
148 店舗傾向推定部
150 特典決定部
152 特典提供部
160 記憶部
162 ユーザ情報
164 決済コンテンツ情報
166 店舗情報
168 ユーザ傾向情報
170 店舗傾向情報

Claims (13)

  1. 実店舗での購買に係る決済を処理する電子決済サービスにおける決済情報の履歴に基づいて、前記ユーザが前記実店舗において前記電子決済サービスを利用する傾向が高い時間帯を推定するユーザ傾向推定部と、
    前記時間帯に基づいて、前記決済情報に係るユーザが使用するユーザ端末装置に、前記実店舗において所定期間中に使用可能な特典を提供する特典提供部と、を備える、
    情報提供装置。
  2. 前記特典提供部は、前記ユーザによる購買決済の決済完了画面に含めて前記特典を前記ユーザ端末装置に提供する、
    請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記特典提供部は、前記電子決済を利用可能な実店舗の専用ページにおいて前記特典を前記ユーザ端末装置に提供する、
    請求項1に記載の情報提供装置。
  4. 前記実店舗の店舗端末から、前記ユーザ端末装置に提供する前記特典の内容と、前記所定期間とのうちの少なくとも一方の設定を受け付ける設定受付部を更に備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  5. 前記所定期間を決定する特典決定部を更に備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  6. 前記特典決定部は、前記ユーザ傾向推定部によって推定された前記時間帯とは異なる時間帯を前記所定期間として決定する、
    請求項5に記載の情報提供装置。
  7. 前記実店舗における複数のユーザの決済情報の履歴に基づいて、前記実店舗における決済金額が最も高い時間帯を推定する店舗傾向推定部を更に備え、
    前記特典決定部は、前記ユーザ傾向推定部によって推定された前記時間帯と、前記店舗傾向推定部によって推定された前記時間帯とが異なる場合には、前記店舗傾向推定部によって推定された前記時間帯を前記所定期間として決定する、
    請求項5又は6に記載の情報提供装置。
  8. 前記ユーザ傾向推定部は、前記決済情報の履歴に基づいて、時間帯ごとの前記ユーザの所在地の傾向を推定し、
    前記特典決定部は、前記ユーザ傾向推定部によって推定された前記時間帯と、前記店舗傾向推定部によって推定された前記時間帯とが異なる場合であっても、前記店舗傾向推定部によって推定された前記時間帯における前記所在地と、前記実店舗の所在地とが第1閾値以上離れている場合には、前記店舗傾向推定部によって推定された前記時間帯を前記所定期間とは決定しない、
    請求項7に記載の情報提供装置。
  9. 前記ユーザ傾向推定部は、前記決済情報の履歴に基づいて、時間帯ごとの前記ユーザの所在地の傾向を推定し、
    前記特典決定部は、前記所在地から第2閾値以内の範囲にあり、かつ前記決済情報の履歴に基づいて算出された前記ユーザの平均決済額よりも高い複数のユーザによる平均決済額を有する実店舗において前記時間帯中に使用可能な特典を提供することを決定する、
    請求項5から7のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  10. 前記特典決定部は、前記ユーザの属性情報を考慮して、前記所定期間を決定する、
    請求項6から9のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  11. 前記設定受付部は、前記実店舗の店舗端末から、前記所定期間を前記特典決定部に決定させるか否かを示す設定を更に受け付ける、
    請求項4から10のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  12. コンピュータが、
    実店舗での購買に係る決済を処理する電子決済サービスにおける決済情報の履歴に基づいて、前記ユーザが前記実店舗において前記電子決済サービスを利用する傾向が高い時間帯を推定し、
    前記時間帯に基づいて、前記決済情報に係るユーザが使用するユーザ端末装置に、前記実店舗において所定期間中に使用可能な特典を提供する、
    情報提供方法。
  13. コンピュータに、
    実店舗での購買に係る決済を処理する電子決済サービスにおける決済情報の履歴に基づいて、前記ユーザが前記実店舗において前記電子決済サービスを利用する傾向が高い時間帯を推定させ、
    前記時間帯に基づいて、前記決済情報に係るユーザが使用するユーザ端末装置に、前記実店舗において所定期間中に使用可能な特典を提供させる、
    プログラム。
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