JP2023088473A - 車両用電池ユニット - Google Patents

車両用電池ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2023088473A
JP2023088473A JP2021203220A JP2021203220A JP2023088473A JP 2023088473 A JP2023088473 A JP 2023088473A JP 2021203220 A JP2021203220 A JP 2021203220A JP 2021203220 A JP2021203220 A JP 2021203220A JP 2023088473 A JP2023088473 A JP 2023088473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
skin layer
tray
battery
reinforced resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021203220A
Other languages
English (en)
Inventor
竜介 中山
Ryusuke Nakayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Iron Works Co Ltd filed Critical Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority to JP2021203220A priority Critical patent/JP2023088473A/ja
Publication of JP2023088473A publication Critical patent/JP2023088473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】軽量化により車両の電費の向上に貢献することが可能な電池ユニットを提供する。【解決手段】電池パック10は、電池スタック13と、電池スタック13を車両下方側から受けつつ、電池スタック13が搭載されるトレイ11と、電池スタック13が搭載されたトレイ11を、車両上方側から覆うアッパーカバー12と、を備える。トレイ11は、コア層と、コア層に対して車両上方側で積層する上側スキン層と、コア層に対して車両下方側で積層する下側スキン層と、により形成されている。上側スキン層及び下側スキン層を形成する繊維強化樹脂は、コア層を形成する繊維強化樹脂よりも含有される樹脂長が長い。【選択図】図2

Description

電池セルの積層体である電池スタックをケースに収容した車両用電池ユニットに関する。
電池ユニットから供給される電力に基づいて駆動されるモータを駆動源とする電気自動車や、モータとエンジンを駆動源とするハイブリッド車両等が存在する。このようなモータを駆動源する電気自動車やハイブリッド車両の電源としては、設置スペースが制限される上に高電圧及び高エネルギー容量が要求されることから、複数の電池セルを積層した電池スタックを有する電池ユニットが用いられている。
特開2013-201112号公報
車両の重量を軽量化することで、電費を向上させることができる。しかし、電池ユニットは、電池スタックの重量や、この電池スタックからの荷重を支持するための金属製のケース自体の重量が重く、まだまだ軽量化の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、軽量化により車両の電費の向上に貢献することが可能な車両用電池ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る車両用電池ユニットでは、電池スタックと、電池スタックを車両下方側から支持する下側ケースと、電池スタックを支持する前記下側ケースを、車両上方側から覆う上側ケースと、を備える。車両用電池ユニットの下側ケースは、繊維を含有する繊維強化樹脂で形成されたコア層と、コア層に対して車両上方側で積層し、繊維強化樹脂で形成された上側スキン層と、コア層に対して車両下方側で積層し、繊維強化樹脂で形成された下側スキン層と、を有し、上側スキン層及び下側スキン層を形成する繊維強化樹脂は、コア層を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の樹脂長が長い。
請求項2に係る車両用電池ユニットでは、上側スキン層及び下側スキン層を形成する繊維強化樹脂は、コア層を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の割合が大きい。
請求項3に係る車両用電池ユニットでは、コア層における車両上下方向での厚み寸法は、上側スキン層及び下側スキン層における車両上下方向での厚み寸法よりも大きい。
請求項4に係る車両用電池ユニットでは、上側スキン層における車両上下方向での厚み寸法は、下側スキン層における車両上下方向での厚み寸法よりも大きい。
請求項5に係る車両用電池ユニットでは、下側スキン層における車両上下方向での厚み寸法は、上側スキン層における車両上下方向での厚み寸法よりも大きい。
請求項6に係る車両用電池ユニットでは、上側スキン層及び下側スキン層の繊維強化樹脂に含まれる繊維は、連続繊維及び長繊維の少なくともいずれかである。
本発明によれば、電池ユニットを軽量化し、ひいては車両の電費の向上に貢献することができる。
電池ユニットを備える車両を説明する図である。 電池ユニットの分解斜視図である。 電池ユニットを側面から見た断面図である。 トレイの断面図である。 トレイに加わる荷重を説明する図である。 車両走行時にトレイに加わる荷重を説明する図である。 第2実施形態に係るトレイの断面図である。 第2実施形態に係るトレイの断面図である。
以下、車両用電池ユニットの一実施形態であるバッテリパックについて説明する。以下の説明に用いる各図面では、基本的構成の一部が省略されて描かれており、描かれた各部の寸法比等は必ずしも正確ではない。
以下の説明では、バッテリパックを、車両に搭載した状態での方向を用いて説明する。具体的には、車両100の前方を「車両前方」と記載し、後方を「車両後方」と記載し、車両の上方を「車両上方」と記載し、車両の下方を「車両下方」と記載する。また、重力方向を、「車両上下方向」と記載し、車両の左右方向を「車幅方向」と記載する。各図において、「車両前方」を「前方」と、「車両後方」を「後方」と、「車両上方」を「上方」、「車両後方」を「下方」と簡略化して記載している。また、「車幅方向」の一方を「左」、他方を「右」と記載している。
(1-1)第1実施形態の概略
図1で表されるように、車両100は、モータ90を駆動源とする電気自動車であり、バッテリパック10から供給される電力に基づいてモータ90を駆動することで走行する。バッテリパック10は、車両100において、車室91よりも車両下方側の位置である床下に組付けられている。具体的には、バッテリパック10は、底面(後述するトレイ11の底面)が、車両100の床面を形成するフロアパネル92よりも車両下方側、又はフロアパネル92の底面と同じ高さとなるように、車両100に固定されている。
なお、車両100は、モータ90を駆動源とする電気自動車に限らず、モータ90とエンジンとを駆動源とするハイブリッド車両であってもよい。
図2,図3で表されるように、バッテリパック10は、トレイ11と、アッパーカバー12と、電池スタック13と、バッテリ監視モジュール14と、冷却部材15とを備えている。トレイ11とアッパーカバー12とは、電池スタック13を収容可能な収容空間Sを有するケースとして機能する。バッテリパック10は、トレイ11とアッパーカバー12とで形成される収容空間S内に、複数の電池スタック13と、冷却部材15とを収容している。なお、本実施形態では、バッテリ監視モジュール14は、収容空間Sの外に配置されているが、バッテリ監視モジュール14は、収容空間S内に配置されていてもよい。
電池スタック13は、複数の電池セルを積層して構成された直方体形状であり、例えば、積層方向が車両幅方向となるように電池スタック13の内部に収容されている。本実施形態では、6つの電池スタック13が収容空間Sに収容されている。具体的には、トレイ11において、車両後方側には、電池スタック13が上下二段に収容されており、車両前方側には、電池スタック13が一段に収容されている。電池スタック13は、リチウムイオン電池セルやニッケル水素電池セルを積層して構成されたものや、水素電池といった燃料電池セルを積層して構成されたものを用いることができる。これ以外にも、電解質を硫化物や酸化物といった個体により構成した全個体電池セルを用いてもよい。
バッテリパック10が備える電池スタック13の数は、バッテリパック10に要求される定格電圧や容量に応じて、その数は適宜変更されればよい。そのため、バッテリパック10が有する電池スタック13の数は、6個に限定されず、例えば、1~20個の範囲の数とすることができる。
トレイ11は、複数の電池スタック13を車両下方側から支持する。トレイ11は、電池スタック13が載置されて固定される載置面111を車両上方側に有する平板状の部材である。本実施形態では、トレイ11は、バッテリパック10が車両100に組付けられた場合に、車両下方側の面112が、車両100の底面の一部となる。トレイ11は、繊維強化樹脂(FRP)により形成されている。トレイ11の詳細な構成については後述する。本実施形態では、トレイ11が、下側ケースの一例である。
アッパーカバー12は、車両下方側に開口を有する部材である。具体的には、アッパーカバー12は、車両前方側の部位である前側カバー部121と、車両後方側の部位である後側カバー部122とにより形成されている。前側カバー部121は、上面視において矩形状であり、一段に配置された電池スタック13を収容可能な高さ寸法H1を有する部位である。後側カバー部122は、上面視において矩形状であり、二段に配置された電池スタック13を収容可能な高さ寸法H2を有する部位である。言い換えると、後側カバー部122の高さ寸法H2は、前側カバー部121の高さ寸法H1よりも大きくなっており、アッパーカバー12の内部に形成される収容空間Sは、車両後方側の空間が車両前方側の空間よりも広くなっている。本実施形態では、アッパーカバー12が、上側ケースの一例である。
アッパーカバー12は、トレイ11と異なり、電池スタック13からの荷重を支持しないため、トレイ11よりも軽量なものを用いることができる。例えば、アッパーカバー12は、熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂により形成することができる。例えば、アッパーカバー12に用いられる熱可塑性樹脂として、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンを用いることができる。アッパーカバー12に用いられる熱硬化性樹脂として、エポキシ、ビニルエステル、フェノール、不飽和ポリエステル、ポリイミド、ビスマレイドを用いることができる。
アッパーカバー12に対して車両後方側には、バッテリ監視モジュール14が配置されている。バッテリ監視モジュール14は、各電池スタック13の電圧、電流、温度を管理するモジュールである。バッテリ監視モジュール14は、車両100内において不図示のバッテリECUに接続されている。電池スタック13と、トレイ11との間には、冷却部材15が配置されている。冷却部材15は、電池スタック13の温度上昇を抑制するための部材である。
次に、本実施形態のトレイ11の構成について説明する。図4は、図2で示すトレイ11のA-A断面での断面図である。トレイ11は、3つの層が積層して構成されており、具体的には、コア層20と、上側スキン層21と、下側スキン層22とが積層して構成されている。
コア層20は、トレイ11において車両上下方向における中心層を形成し、繊維強化樹脂で形成された層である。コア層20を形成する繊維強化樹脂は、母材を樹脂とし、含有される強化用樹脂を短繊維とする樹脂である。
コア層20を形成する繊維強化樹脂は、母材を熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂とし、含有される繊維を短繊維とするものを用いることができる。短繊維は、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、スチール繊維、バサルト繊維の他、アラミド繊維やポリエチレン繊維等の有機繊維を用いることができる。母材に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンを用いることができる。母材に用いられる熱硬化性樹脂としては、エポキシ、ビニルエステル、フェノール、不飽和ポリエステル、ポリイミド、ビスマレイドを用いることができる。
上側スキン層21は、コア層20に対して車両上方側で積層する層である。下側スキン層22は、コア層20に対して車両下方側で積層する層である。上側スキン層21及び下側スキン層22を形成する繊維強化樹脂は、母材を樹脂とし、含有される強化用繊維を長繊維又は連続繊維とする樹脂である。言い換えると、上側スキン層21及び下側スキン層22を形成する繊維強化樹脂は、コア層20を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の繊維長が長い。以下では、上側スキン層21と下側スキン層22とを総称して記載するときは、「各スキン層21,22」と記載する。
各スキン層21,22を形成する繊維強化樹脂は、母材として熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂とし、含有される繊維を長繊維又は連続繊維とするものを用いることができる。長繊維又は連続繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、スチール繊維、バサルト繊維の他、アラミド繊維やポリエチレン繊維等の有機繊維を用いることができる。この場合において、コア層20の繊維強化樹脂に含まれる短繊維と、各スキン層21,22の繊維強化樹脂に含まれる長繊維又は連続繊維とは、異なる繊維であってもよいし、繊維長が異なるだけで同じ種類の繊維であってもよい。なお、母材である、熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂は、コア層20と同様のものを用いることができる。
各スキン層21,22を形成する繊維強化樹脂は、コア層20を形成する繊維強化樹脂よりも繊維の含有割合が高い。言い換えると、コア層20は、各スキン層21,22よりも、繊維の含有割合が低く、各スキン層21,22よりも比重が低い層である。
例えば、各スキン層21,22を形成する繊維強化樹脂に含有される連続繊維又は長繊維の含有割合は、基準値(例えば、30[%])を基準とした場合に、この基準値よりも高い値を用いることができる。各スキン層21,22を形成する繊維強化樹脂において、繊維の含有割合の上限値は、トレイ11に要求される性能に応じて適宜設定すればよい。例えば、繊維強化樹脂として、連続繊維である炭素繊維を含有する場合、含有割合の上限値は、40[%]よりも高く、99[%]よりも低い値となる。これに対して、コア層20を形成する繊維強化樹脂に含有される短繊維の含有割合は、0[%]以上、かつ60[%]未満とすることができる。
トレイ11において、コア層20における車両上下方向での厚み寸法H11は、各スキン層21,22における車両上下方向での各厚み寸法H12,H13よりも大きい。本実施形態では、コア層20の厚み寸法H11は、2~100[mm]でありる。上側スキン層21及び下側スキン層22の厚み寸法H12,H13は略同寸法であり、例えば、1~50[mm]とすることができる。
(1-2)車両停止時に、トレイ11に加えられる荷重とトレイ11との関係
以上のように構成されたバッテリパック10を車両100に組付けた場合の、トレイ11に加えられる荷重について図5を参照して説明する。
バッテリパック10のトレイ11には、複数の電池スタック13の重量に応じて車両上方から車両下方に向けた荷重F1が加えられている。図5では、複数の電池スタック13からの荷重F1を矢印により示している。各スキン層21,22を形成する繊維強化樹脂は、長繊維又は連続繊維が含有されており強度が高い。そのため、各スキン層21,22は、複数の電池スタック13からの荷重F1が加えられても、車両上下方向に変形しにくい。また、コア層20は、上側スキン層21と下側スキン層22とに挟まれることで、強度が高い各スキン層21,22により形状が保持され、複数の電池スタック13からの荷重F1が加えられても、車両上下方向に変形しにくい。トレイ11は、樹脂により形成されているため、金属で形成されるものよりも重量が軽い。更には、電池スタック13からの荷重F1に対して強度が高く、上下方向に変形しにくい。
(1-3)車両走行時に、トレイ11に加えられる荷重とトレイ11との関係
次に、車両100の走行時における、トレイ11と、加えられる荷重との関係を、図6を用いて説明する。なお、図6では記載していないが、車両走行時においても、トレイ11には、図5で表したのと同様、複数の電池スタック13からの荷重F1が加えられている。
バッテリパック10は、車両100の下方に取り付けられているため、トレイ11のうち、下側スキン層22における車両下方側の表面が、車両100の底面の一部となる。そのため、車両100の走行時において、縁石等の干渉物が下側スキン層22の表面に衝突する場合がある。この場合において、図6で表されるように、トレイ11には、干渉物との干渉によって車両下方側から車両上方側に向けた衝撃荷重F2が、下側スキン層22に加えられる。
下側スキン層22を形成する繊維強化樹脂は、強度が強く、衝撃荷重F2が加えられても破損しにくい。そのため、下側スキン層22は、破損することなく、加えられた衝撃荷重F2をコア層20に伝達させる。コア層20を形成する繊維強化樹脂は、繊維の含有割合が各スキン層21,22よりも低く、比重が各スキン層21,22よりも低い。そのため、コア層20は、衝撃荷重F2のエネルギーを吸収し易く、衝撃荷重F2を緩和させることができる。
その後、コア層20により緩和された衝撃荷重F2は、上側スキン層21を経て電池スタック13に加わることとなる。このとき、衝撃荷重F2のエネルギーは、コア層20により吸収されているため、電池スタック13に加わる衝撃荷重F2は、下側スキン層22に加えられたときよりも緩和されており、衝撃荷重F2から電池スタック13を保護することができる。
(1-4)作用・効果
以上説明した本実施形態では、以下の効果を奏することができる。
バッテリパック10は、電池スタック13と、電池スタック13を車両下方側から支持するトレイ11と、トレイ11を、車両上方側から覆うアッパーカバー12と、を備えている。トレイ11は、コア層20と、コア層20に対して車両上方側で積層する上側スキン層21と、コア層に対して車両下方側で積層する下側スキン層22と、で形成されている。上側スキン層21及び下側スキン層22を形成する繊維強化樹脂は、コア層20を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の樹脂長が長い。これにより、アッパーカバー12及びトレイ11を樹脂により構成することで、バッテリパック10の重量を、アッパーカバー12及びトレイ11を金属で構成する場合よりも軽量化することができる。また、トレイ11は、強度が高い各スキン層21,22によりコア層20を挟んだ積層構造であるため、電池スタック13からの荷重F1により車両上下方向に変形しにくい。これにより、トレイ全体での車両上下方向での厚み寸法の増加を抑制しつつ、各スキン層21,22の強度を所望の強度に維持することができる。
各スキン層21,22を形成する繊維強化樹脂は、コア層20を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の割合が大きい。これにより、車両100の走行時において、干渉物とトレイ11とが干渉することで車両下方側から衝撃荷重F2が加えられても、比重が各スキン層21,22よりも低いコア層20により、衝撃荷重F2のエネルギーを吸収し、電池スタック13に加わる衝撃荷重F2を緩和することができる。
コア層20における車両上下方向での厚み寸法H11は、各スキン層21,22における車両上下方向での厚み寸法H12,H13よりも大きい。これにより、トレイ全体での厚み寸法に対する、コア層20の厚み寸法H11を大きくすることができ、トレイ全体での重量の増加を抑制しつつ、電池スタック13を衝撃荷重F2から保護する機能を向上させることができる。
(2-1)第2実施形態
第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成を主に説明を行う。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号を付した箇所は、同一の箇所であり、その説明は繰り返さない。
上述の第1実施形態では、トレイ11において上側スキン層21と下側スキン層22とは、車両上下方向での厚み寸法が同じ寸法であった。これに代えて、本実施形態では、上側スキン層21と下側スキン層22とは、車両上下方向での厚み寸法が異なっている。
図7は、本実施形態での図2で示すトレイ11のA-A断面での断面図である。本実施形態においても、コア層20における車両上下方向での厚み寸法H21は、各スキン層21,22における車両上下方向での各厚み寸法H22,H23よりも大きい。一方、上側スキン層21における車両上下方向での厚み寸法H22は、下側スキン層22における車両上下方向での厚み寸法H23よりも大きい。
上記構成のバッテリパック10では、トレイ11には、複数の電池スタック13による車両上方から車両下方に向けた荷重が加えられる。本実施形態で示すトレイ11では、トレイ全体での厚み寸法(=H21+H22+H23)に占める、上側スキン層21の厚み寸法H22が、第1実施形態で示すトレイ11よりも大きくなる。これにより、トレイ全体での厚み寸法の増加を抑制しつつ、複数の電池スタック13からの荷重F1を直接受ける上側スキン層21の厚み寸法H22を大きくすることができる。その結果、トレイ11全体での重量の増加を最小限に留めつつ、トレイ11の強度や形状の安定性を所望のものに維持することができる。
(2-2)第2実施形態の変形例
上側スキン層21と下側スキン層22との車両上下方向での厚み寸法を異ならせる場合において、下側スキン層22の厚み寸法を、上側スキン層21の厚み寸法よりも大きくしてもよい。図8で表されるトレイ11では、下側スキン層22の車両上下方向での厚み寸法H33は、上側スキン層21の車両上下方向での厚み寸法H32よりも大きくなっている。これにより、トレイ全体での厚み寸法(H31+H32+H33)の増加を抑制しつつ、下側スキン層22の厚み寸法H33を大きくすることができる。その結果、トレイ11全体での重量の増加を最小限に留めつつ、車両走行時に、縁石等からの衝撃荷重F2が直接加えられる下側スキン層22の強度を高めることができる。
(3)その他の実施形態
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上述の実施形態では、トレイ11は、コア層20、上側スキン層21、下側スキン層22の3層により形成されていた。これに代えて、トレイ11は、コア層20と、各スキン層21,22との間に、樹脂で形成された層が積層されることで、3層以上の層により形成されていてもよい。
トレイ11の形状は、電池スタック13を車両下方側から支持できる構成であればよく、平板形状に限定されない。例えば、トレイ11は、底の浅い容器形状であってもよい。具体的には、トレイ11は、複数の電池スタック13が載置される載置面を有する底板部と、底板部の各縁から車両上方側に延びる側壁とを有することで、車幅方向での断面が容器形状を形成している。この場合においても、トレイ11において、複数の電池スタック13が配置される底板部は、コア層20と、上側スキン層21と、下側スキン層22とにより構成されている。なお、側壁は、コア層20と、上側スキン層21と、下側スキン層22で形成さていなくともよい。
上述の実施形態では、アッパーカバー12は、樹脂により形成されていた。これに代えて、アッパーカバー12を、樹脂以外の材質(例えば金属)により形成してもよい。
10…バッテリパック
11…トレイ
12…アッパーカバー
13…電池スタック
14…バッテリ監視モジュール
15…冷却部材
20…コア層
21…上側スキン層
22…下側スキン層
100…車両

Claims (6)

  1. 電池スタックと、
    前記電池スタックを車両下方側から支持する下側ケースと、
    前記電池スタックを支持する前記下側ケースを、車両上方側から覆う上側ケースと、
    を備える車両用電池ユニットであって、
    前記下側ケースは、
    繊維を含有する繊維強化樹脂で形成されたコア層と、
    前記コア層に対して車両上方側で積層し、繊維強化樹脂で形成された上側スキン層と、
    前記コア層に対して車両下方側で積層し、繊維強化樹脂で形成された下側スキン層と、
    を有し、
    前記上側スキン層及び前記下側スキン層を形成する繊維強化樹脂は、前記コア層を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の樹脂長が長い、車両用電池ユニット。
  2. 前記上側スキン層及び前記下側スキン層を形成する繊維強化樹脂は、前記コア層を形成する繊維強化樹脂よりも含有される繊維の割合が大きい請求項1に記載の車両用電池ユニット。
  3. 前記コア層における車両上下方向での厚み寸法は、前記上側スキン層及び前記下側スキン層における車両上下方向での厚み寸法よりも大きい請求項1又は2に記載の車両用電池ユニット。
  4. 前記上側スキン層における車両上下方向での厚み寸法は、前記下側スキン層における車両上下方向での厚み寸法よりも大きい請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用電池ユニット。
  5. 前記下側スキン層における車両上下方向での厚み寸法は、前記上側スキン層における車両上下方向での厚み寸法よりも大きい請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用電池ユニット。
  6. 前記上側スキン層及び前記下側スキン層の繊維強化樹脂に含まれる繊維は、連続繊維及び長繊維の少なくともいずれかである請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用電池ユニット。

JP2021203220A 2021-12-15 2021-12-15 車両用電池ユニット Pending JP2023088473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021203220A JP2023088473A (ja) 2021-12-15 2021-12-15 車両用電池ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021203220A JP2023088473A (ja) 2021-12-15 2021-12-15 車両用電池ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023088473A true JP2023088473A (ja) 2023-06-27

Family

ID=86935370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021203220A Pending JP2023088473A (ja) 2021-12-15 2021-12-15 車両用電池ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023088473A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11196120B2 (en) Battery module, and battery pack and vehicle comprising same
JP2024050560A (ja) 動力電池パック及び電気自動車
WO2012057322A1 (ja) 組電池及びこれを用いた車両
KR101799565B1 (ko) 안전성이 향상된 전지팩
CN211320182U (zh) 电池箱及装置
EP2416399A1 (en) Secondary battery and battery system
CN113287221A (zh) 车辆电池
JP5846045B2 (ja) 車両
JP7348174B2 (ja) 電池モジュール及びこれを備える車両
CN111477799A (zh) 电池模块、电池包和车辆
KR20170078381A (ko) 확장 가능한 적층형 모듈 하우징 및 이를 적용한 배터리 모듈
CN104064700B (zh) 包括夹层结构的交通工具部件
KR20140000761A (ko) 전지팩
JP2023088473A (ja) 車両用電池ユニット
JP2016012389A (ja) 電源装置及び電源装置を備える車両
KR20220099369A (ko) 배터리 모듈 외곽 하우징
CN118104043A (zh) 用于电动车辆的电池单元组
WO2021199595A1 (ja) 電源装置及びこれを備える車両並びに蓄電装置
CN216015544U (zh) 一种柱状电池的承托结构、带承托结构的电池及用电装置
EP3848995B1 (en) Battery pack and vehicle comprising same battery pack
CN111477798A (zh) 电池模块、电池包和车辆
US11495860B2 (en) Supercapacitor housing for battery packs
US20240075819A1 (en) Structural cross-member assemblies for traction battery packs
US20240079682A1 (en) Thermal barrier assemblies for traction battery packs
CN218228625U (zh) 电动汽车

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220808

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20220816

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240827