JP2023087825A - 燃焼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】煙や臭いを発生せずに燃料を燃焼し、燃焼温度を暖房や調理用の熱源として利用するようにした燃焼器に関して、最適な熱利用を図りつつ、室内外暖房と、室内外調理箇所の選択、調理スペースの有効利用とを達成可能とした燃焼器に関しての考え方は、開示されていない。【解決手段】小石、又は砂利を敷き詰めた焚き口埋設部を形成し、焚き口埋設部に、焚き口の焚き口筒部を、埋設するとともに、焚き口の燃焼ガス排出筒部を、焚き口埋設部に配備し、燃焼ガス排出筒部に、煙突を配備し、さらに煙突には、蓄熱ユニット、及び/又は、放熱ユニットの何れかを選択的に、配備する構成とした燃焼器である。【選択図】 図1

Description

本発明は、室内暖房熱源、及び/又は、料理用熱源として利用できる燃焼器であって、燃焼器の焚き口と、ヒートライザーの組合せを利用し、多目的に使用できて、かつ熱効率が良い燃焼器に関する。
周知の如く、この種の燃焼器は、ロケットストーブという名称で市販され、かつ近年、好評を博している機種である。従って、先行文献の中にも、これに類する技術が散見される。例えば、下記のような先行文献が挙げられる。
即ち、特許第5299802号公報の「蓄熱暖房装置」であって、この発明は、煙や臭いを発生せずにバイオマス燃料を燃焼し、その燃焼温度を暖房や調理用の熱源として利用するようにした蓄熱暖房装置に関する。そして、蓄熱塗料を塗布した燃焼筒と燃焼炭化筒を備えており、この燃焼炭化筒に空気取入れ口と燃焼室を備え、かつ完全燃焼した燃焼ガスを搬送、かつ排気する煙突を有する構造である(文献(1))。
また、特開2017-75770号公報の「無煙石炭ストーブ」であって、この発明は、現在石炭ストーブを使用する国外の寒冷地域である中国北部やモンゴル国等での大気汚染問題を解決するために、安価で完全燃焼する装置を製造普及させる目的で、本体外形が前部燃焼室と後部燃焼室とに分離制作したものを接続して組立てるというシンプルな構造である。その特徴は、ロストルと縦型二次燃焼室の組合せであって、縦型二次燃焼室を蓄熱材で囲繞するとともに、縦型二次燃焼室は、燃焼熱回収室で外嵌されている構造である(文献(2))。
特許第5299802号公報 特開2017-75770号公報
前記文献(1)は、煙や臭いを発生せずにバイオマス燃料を燃焼し、その燃焼温度を暖房や調理用の熱源として利用する蓄熱暖房装置であって、燃焼炭化筒の内部に投入して着火した可燃物の火炎を燃焼炭化筒の空気孔から空気流で一次燃焼し、燃焼炭化筒内の燃焼ガスを燃焼筒内の絞り径を経由し、火炎を絞った状態で2次燃焼させる構造であり、無煙化を意図する。
また、前記文献(2)は、一次燃焼室で石炭を燃焼し、この燃焼による燃焼ガス、及び未燃焼ガスを横引き接続路から強力に吸引し、縦型二次燃焼室内で再燃焼し、本体前面の燃料投入口の燃料投入口後方吊り下げ扉で、必要な燃焼空気量を調整し、投入口へ未燃焼ガスの逆流を防止、又横引き接続路側面の燃焼量調節扉は、燃焼制御し、石炭を無駄に燃焼せず、かつ完全燃焼と省エネを兼ね備える。これにより、構造の簡略化と触媒方式をやめ、低価格とし、かつ低品質な石炭を使用しても未燃焼ガス等を完全燃焼して大気汚染を減らすことにある。
文献(1)の概要は、燃焼温度を暖房や調理用の熱源として利用する蓄熱暖房装置であり、また、文献(2)の概要は、燃焼制御し、石炭を無駄に燃焼せず、かつ完全燃焼と省エネを兼ね備える。これにより、構造の簡略化と触媒方式をやめ、低価格とし、かつ低品質な石炭の使用を図るもので、大気汚染問題を解決できる石炭ストーブとする。
従って、本発明が意図する「小石、又は砂利を敷き詰めた焚き口埋設部を形成し、
この焚き口埋設部に、焚き口の焚き口筒部を、埋設するとともに、この焚き口の燃焼ガス排出筒部を、前記焚き口埋設部に配備し、
この燃焼ガス排出筒部に、煙突を配備し、
この煙突には、蓄熱ユニット、及び/又は、放熱ユニットの何れかを、単独、又は順次、選択的に配備し、蓄熱ユニットからの蓄熱利用と、放熱ユニットからの放熱利用、を介し、
最適な、熱利用を図りつつ、室内外暖房と、室内外調理箇所の選択、調理スペースの有効利用とを達成可能とした燃焼器」に関しての考え方は、反映されていない。
本発明は、「小石、又は砂利を敷き詰めた焚き口埋設部に、焚き口の焚き口筒部を、埋設するとともに、この焚き口の燃焼ガス排出筒部を、前記焚き口埋設部に配備し、最大の特徴は、熱利用を図りつつ、室内外暖房と、室内外調理箇所の選択、調理スペースの有効利用とを達成可能とした燃焼器」の提案である。
請求項1においては、
小石、又は砂利を敷き詰めた焚き口埋設部を形成し、
焚き口埋設部に、焚き口の焚き口筒部を、埋設するとともに、焚き口の燃焼ガス排出筒部を、焚き口埋設部に配備し、
燃焼ガス排出筒部に、煙突を配備し、
さらに煙突には、蓄熱ユニット、及び/又は、放熱ユニットの何れかを選択的に、配備する燃焼器である。
これにより、請求項1では、焚き口の薪、木材、或いは石炭、草木等の燃焼資材の火種を絶やすことなく、安定した燃焼と、火種に対し、注意を払うことなく、暖房用とか調理用の熱源を確保できる。また、誰でも、簡易に、かつ各種の燃焼器を組立できる。
請求項2においては、
燃焼ガス排出筒部に、ヒートライザーを連設する燃焼器である。
これにより、請求項2では、最もシンプルな燃焼器の構造を提供できる。
請求項3においては、
煙突を、断熱材で被覆し、ヒートライザーを構成し、ヒートライザー内部の空気を高温状態にし、強い上昇気流を生成し、燃焼効率を上げると共に、焚き口から、ヒートライザーの吹出し口に向かって、排気ガスを誘導可能とした燃焼器である。
これにより、請求項3では、ヒートライザーの役割確保と、かつ燃焼効率と、焚き口から、ヒートライザーの排気ガス用の第2吹出し口に向かって、排気ガスを誘導できる特徴がある。
請求項4においては、
焚き口の、燃料投入口は、焚き口埋設部の上面より突出し、開放部位を形成する燃焼器である。
これにより、請求項4では、請求項1の目的達成に有効である。
請求項5においては、
燃焼器は、焚き口筒部と燃焼ガス排出筒部でなる焚き口と、焚き口に設ける煙突と、でなり、
焚き口がT字型とし、
かつ煙突は、ヒートライザーと成り得る燃焼器である。
これにより、請求項5では、請求項1の目的達成に有効である。
請求項6においては、
煙突に、小石、又は砂利を敷き詰めた蓄熱ユニットを設ける燃焼器である。
これにより、請求項6では、請求項1の目的達成に有効である。
請求項7においては、
焚き口埋設部の天井に、遮蔽用の第1蓋を設ける燃焼器である。
これにより、請求項7では、請求項1の目的達成に有効である。
請求項8においては、
ヒートライザーを、放熱ユニットで囲繞する燃焼器である。
これにより、請求項8では、請求項1の目的達成に有効である。
請求項9においては、
一基、又は数基の蓄熱ユニットに、一基、又は数基の放熱ユニットを付設する燃焼器である。
これにより、請求項9では、請求項6の目的達成に有効である。
請求項10においては、
ヒートライザーと、一基、又は数基の蓄熱ユニット、及び/又は、一基、又は数基の放熱ユニットとで構成する燃焼器である。
これにより、請求項10では、請求項8、9の目的達成に有効である。
請求項11においては、
ヒートライザーに、一基、又は数基の蓄熱ユニット、及び/又は、一基、又は数基の放熱ユニットを付設する燃焼器である。
これにより、請求項11では、請求項6の目的達成に有効である。
図1~図4は第1実施例であり、基本の構造である。
図5、図6は第2実施例であり、第1実施例の変形態様で、例えば、用品(テーブル、各種家具、置物等の用品)の一例である。
図7~図11は第3実施例であり、玉砂利を充填した石窯構想等である。
図12~図15は第4実施例であり、玉砂利を充填した石窯構想等の他の一例である。
第1実施例の模式図 第1実施例の要部断面であり、全体の側面図 第1実施例の要部で焚き口埋設部の平面図(イ)、蓋の平面図(ロ)と、ヒートライザーに取付けるテーブルの平面図(ハ) 第1実施例の斜視図 第2実施例の模式図 第2実施例の全体の斜視図と、その(イ)~(ハ)は、蓄熱ユニットの各例における、それぞれの使用例 第3実施例の模式図 第3実施例の要部断面であり、全体の側面図と、その(イ)~(ハ)は、蓄熱ユニットの各例における、それぞれの使用例 第3実施例の要部で焚き口埋設部の平面図(イ)、玉砂利を充填した石窯の平面図(ロ) 図9の玉砂利を充填した石窯の断面図であり、蓄熱ユニット使用例 第3実施例の斜視図 第4実施例の模式図 第4実施例の要部断面であり、全体の側面図と、その(イ)~(ハ)は、蓄熱ユニットの各例における、それぞれの使用例 第4実施例の要部で焚き口埋設部に取付けた蓋の平面図(イ)、焚き口筒部の平面図(ロ) 第4実施例の斜視図
以下、本発明の各実施例を説明する。各実施例は、好ましい一例であり、各実施例の説明、及び/又は、図面に限定されない。従って、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造、又は同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
図1~図4に示した第1実施例において、1は、原則として、共通する蓄熱ユニットで、この1は、小石、又は砂利等の蓄熱材(以下、蓄熱材とする)を敷き詰め得る筐形(容積、及び/又は、高さ等の寸法は自由である)の焚き口埋設部2、及び、この焚き口埋設部2に内設し、かつ前記焚き口埋設部2との間に隙間3(筐体全体か、又はその一部間隙かは自由である)をもって設置される焚き口5で形成される。隙間3には、蓄熱材を略全体に敷き詰める(充填する)。この焚き口5の開放焚き口500は、焚き口埋設部2の蓄熱材の上面200から突出し、かつ焚き口5の燃焼ガス排出筒部5bは、蓄熱材を敷き詰めた焚き口埋設部2の埋設部201の上面から突出する例(例えば、図2)と、上面の中、即ち、埋設部201内に有る例(図1)とが考えられるが、焚き口5が開口されていれば、限定されない。焚き口5は全体視して、T字型であって、焚き口筒部5aと、この焚き口筒部5aの筒部方向の一方側で、かつ中間部に90°方向かつ水平方向に向かって伸びる燃焼ガス排出筒部5bで構成し、焚き口筒部5aの略全体と、燃焼ガス排出筒部5bの一部が、蓄熱材に埋設される構造である。尚、焚き口埋設部2は、原則として、焚き口5を覆う等が一例である。そして、焚き口埋設部2は、燃焼ガス排出筒部5bを覆う例も有り得る。この第1実施例の構造は、原則として、他の各実施例においても同じである。
そして、焚き口筒部5aの開放焚き口500までの突出長さ、又は焚き口筒部5aの高さX1(位置X1)と、後述する煙突11の高さX2(位置X2)の関係(バランス関係)は、ヒートライザー10の吸気力の働きに有効に作用する。例えば、焚き口5の燃焼効率の優劣に、直接関係する。図2の突出長さが理想である。そして、例えば、位置X1<位置X2の高さの関係を維持することで、吸引力の増力に有効である(他の各実施例でも同じ)。
第1実施例では、実測値で、例えば、焚き口5の径125φ、長さ200mm、突出長さ60~70mmとし、燃焼ガス排出筒部5bの長さ150mm、ヒートライザー10の全体長さ670mm、径全体210φとし、煙突11の長さ670mm、径全体115φとする。
図中11はヒートライザー10を構成する燃焼ガス排出用(吸込用)の煙突であり、この煙突11の周面は、断熱材12、例えば、パーライトで被覆される。尚、煙突11内に断熱材12が混入しないように注意する。煙突11の基端部11aと前記燃焼ガス排出筒部5bを接続する。図中501は燃焼ガス排出口であり、11bは煙突11の開口部である。
図中13は焚き口埋設部2の一部(焚き口5を除く)をカバーする蓋、14は、ヒートライザー10の適所に取付けるテーブル、15は五徳をそれぞれ示す。
この第1実施例の組立てに関して、一例を説明すると、焚き口埋設部2内に、隙間3を作るようにして焚き口5を埋める。そして、この隙間3に蓄熱材を充填するとともに、焚き口5の一部を埋設しないことが肝要である。理由は、ヒートライザー10の吸引力(吸込み力)の確保である。そして、この焚き口5に煙突11の基端部11aを連設し、かつ煙突11を、断熱材12で被覆する。焚き口5では高温となり、かつこの高温ガスは、煙突11に吸い込まれ(煙突11内の温度上昇が、確実に達成されるように吸い込まれ)、炎の集約、かつ二次燃焼が惹起され、完全燃焼が図れることと、炎の上昇気流の生成で、前記高温燃焼が図れることが特徴であり、無害の燃焼ガス(クリーンなガス)を排出できる利点がある。また、少ない燃料で、高温燃焼とクリーンなガスを生成できる特徴がある。尚、焚き口5は、焚き口埋設部2で埋設された形態であることで、常時、炎で熱気が蓄熱材に伝わり、かつ蓄熱材に蓄熱されている状況が確保されていることで、例えば、消火頻度が極めて少なく、かつ十分な熱量が確保されることで、効率的な燃焼と、かつ燃焼用資材に湿り気があっても、ほとんど、燃焼障碍とか、燃焼低下等の問題を発生しない(他の各実施例も同じである)。
前記焚き口5の燃焼ガス排出筒部5bは、請求項1の燃焼ガス排出筒部であり、この燃焼ガス排出筒部5bは、請求項3のヒートライザー10に繋がり、かつヒートライザー10の吹出し口10bを、請求項3の吹出し口とする。
図中に示した、Aは、第1実施例における空気、燃焼ガス、又はその他の気体、及び/又は、流体等の流れを示す。
また、焚き口5の開放焚き口500は、焚き口埋設部2の蓄熱材の上面200から突出し、かつ煙突11の下部の基端部11aは、焚き口埋設部2の上面200より鉛直方向下方に設けること、併せて、開放焚き口500と、煙突11の開口部11bとの間に、上下位置関係X(位置X1<位置X2)を確保することで、煙突11の上部の開口部11bに向かって、吹き上がる燃焼ガス(高温ガス)の吸気力となる。
図5、図6に示した第2実施例は、第1実施例の変形態様であって、基本の構造は、同じとする(同じとは、焚き口埋設部2、及び、隙間3、蓄熱材、或いは焚き口5等の構造と、形態、及び働き等を含む内容である。以下同じ)。即ち、この第2実施例は、第1実施例の活用例であり、ヒートテーブルである(場合により、キッチンテーブルとしての利用も可である)。例えば、ヒートライザー10を支柱に利用し、鍵形のテーブル20をセットし、このテーブル20(用品)を多目的に利用する構想である。例えば、図6に示した如く、キッチン、物置等のテーブル20の他に、会議用簡易テーブル20や、勉強テーブル20等としての利用が図れる(物置)。その他は、第1実施例に準ずる。図中21は(第1実施例で説明した)蓄熱材(以下同じ)を収容した筐形、器形等の適宜の形態(以下同じ)でなる蓄熱ユニットであり、ケース内に蓄熱材を充填する。そして、図中に示した、A1は、第2実施例における空気、燃焼ガス、又はその他の気体、及び/又は、流体等の流れを示す。この蓄熱ユニット21は、生成、又は伝播された熱を、所定量貯蓄する機器であって、熱による火力、熱量等の有効活用に役立つ装置である(各実施例も同じ)。従って、熱利用として、例えば、料理、冷気からの保護(暖を取ること、又は生命維持と保護等)等が考えられる(以下、熱利用1.とする。他の各実施例も同じ)。或いは、冷房(機器を要する)と、又は前述の生命維持と保護等が考えられる(各実施例も同じ)。
この第2実施例では、流れA1は、前述した第1実施例の流れAに準ずるとともに、この流れA1と、焚き口5と焚き口埋設部2、及び、隙間3、蓄熱材等の構造と、効果、及び/又は、蓄熱効果、燃焼効果等は、前述の第1実施例に準ずる。
前記テーブル20の下板20aには蓄熱ユニット1を載せ、上板20bには、ヒートライザー10を貫設支持する。図中20cは竪板を示す。
尚、第2実施例の寸法関係は、第1実施例に準ずる。図6に示す蓄熱ユニット21の(イ)は通常時は石(砂利)等による蓄熱とし、(ロ)は水を張ったラジウム加湿時であり、例えば、ラドン水を作り温浴用にするとか、(ハ)は玉砂利に、野菜、フルーツ、魚介類、その他の食物等を埋めて、焼き上げ、埋設燻化(チップ利用)や、その他の料理に使用する(グリル料理としての利用)。蓄熱ユニット21の代表例を、図6(イ)~(ハ)に示した。
そして、図7~図11に示した第3実施例において、基本の構造は、前述した第1・2実施例と同じとする(第3実施例では省略する)。従って、以下、第3実施例に特異な構造を、順次、説明する。ヒートライザー10の外周全体に、放熱ユニット30を備えている。この放熱ユニット30は、例えば、プロパンガスの廃材31(例えば、缶体の略全体)を利用し、この廃材31内に空間部32を形成するようにして、第1実施例等のヒートライザー10を収容するとともに、空間部32を形成し(廃材31の内面と、ヒートライザー10の外面10cとでなる空間部32を形成する)、この空間部32の上面開口32aは、ヒートライザー10の吹出し口(吹出し口10b)に繋がる。従って、ヒートライザー10の空気、燃焼ガス、又はその他の気体、及び/又は、流体等の流れ(例えば、第1実施例の流れA、第3実施例では流れA2)として、空間部32に至り、外気との熱交換が図れ、暖房器具として活用される。但し、放熱ユニット30の熱気に注意を要する。また、放熱ユニット30の上面開口30aには、例えば、蓄熱ユニット33(第2実施例の蓄熱ユニット21に準ずる)を設ける(例えば、嵌合支持する)。この一例では、図10に示すように、石窯感覚とする。図中Bはカキを示しており、蓄熱ユニット33の内部で調理している様子を表している。この蓄熱ユニット33は、図7、図8に示してあり、蓄熱ユニット33は、図6の蓄熱ユニット21(イ)~(ハ)の例に準ずる。尚、図10のカキBでは、カキBへの熱の付与と、カキBの殻内へ熱の伝わりで、専門家も絶賛するほど、極めて、美味になる。他の例も同じである。放熱ユニット30は、生成、又は伝播された熱を、放射する機器であって、熱による火力、熱量等の有効活用に役立つ装置である(各実施例も同じ)。従って、熱利用として、例えば、室内暖房、温泉、風呂、サウナ等による暖房、又は冷房(機器を要する)と、又は生命維持と保護等が考えられる(以下、熱利用2.とする。他の各実施例も同じ)。
そして、図中34は煙突であり、廃材31の下部に基端34aを取付け、その上面開口34bを空気中に開口する。上面開口34bの開口高さは、吸気力の必要に対応して随時定める。
また、焚き口5の開放焚き口500は、焚き口埋設部2の蓄熱材の上面200から突出し、かつ空間部32の下端内底32bは、廃材31の下端内底31aに設けること、併せて、開放焚き口500と、煙突11の開口部11bとの間に、上下位置関係X(X1<X2)を確保することで、燃焼ガス(高温ガス)が空間部32を下がり(下流の流れ)、かつ煙突34の基端34aに至り、上面開口34bに向かって、吹き上がる燃焼ガスの吸気力となる。後述する流れA2が確保される。
図中に示した、A2は、第3実施例における空気、燃焼ガス、又はその他の気体、及び/又は、流体等の流れを示す。
そして、この第3実施例の組立てに関して、一例を説明すると、焚き口埋設部2内に、隙間3を作るようにして焚き口5を埋める。この隙間3に蓄熱材を充填するとともに、焚き口5の一部を埋設しないことが肝要である。理由は、ヒートライザー10の吸引力(吸込み力)の確保である。そして、この焚き口5に煙突11の基端部11aを連設し、かつ煙突11を、断熱材12で被覆する。この際に、放熱ユニット30に空間部32を設けて、ヒートライザー10をセットすることで、このヒートライザー10と廃材31が組付けられ、かつ前記空間部32が、ヒートライザー10の外面10cとの間に形成される。但し、空間部32に繋がるように煙突34の基端34aを組み付ける。かつ煙突34を放熱ユニット30に併設する。一方、第1実施例の如く、焚き口5は高温となり、高温ガスが生成されるともに、この高温ガスが、煙突11に吸い込まれる。この吸込みで、煙突11内の温度上昇と、炎の集約が生じ、かつ二次燃焼が惹起され、完全燃焼が図れる。この例では、煙突11の高温ガスは、その後、放熱ユニット30の空間部32に流れ、かつ放熱ユニット30を高温化し、外部に向かって高温空気を発散する。また、空間部32内の高温ガスは、その後、空間部32の上面開口32aから煙突34に流れる構造である。この空気、燃焼ガス、又はその他の気体、及び/又は、流体等の流れが図中A2で示されている。
この第3実施例の流れA2の特徴と働き等は、例えば、前記高温燃焼が図れることと、無害の燃焼ガス(クリーンなガス)を排出できる利点等は、原則として、第1実施例に準ずる。また、焚き口5は、焚き口埋設部2で埋設された形態であることで、常時、炎で熱気が伝わり、消火の危険性がなく、かつ十分な熱量が確保されることで、効率的な燃焼と、かつ燃焼用資材に湿り気があっても、ほとんど、燃焼の障碍とか、燃焼低下等の問題を発生しない(各実施例も同じである)。
図9~図11において、35は石窯であって、蓄熱ユニット33としての役割があって、ケース内には、蓄熱材が充填されている。この例では、図6の蓄熱ユニット21(イ)~(ハ)か、図8の蓄熱ユニット33(イ)~(ハ)の例に準ずる。カキBの処理に関する。
尚、この例では、蓄熱ユニット33、及び/又は、放熱ユニット30を、適所に配備し、それぞれの特徴を最大限活用するには、目的とする箇所に、それぞれ、蓄熱ユニット33、及び/又は、放熱ユニット30を、一基、又は数基配備し、かつそれぞれの役割を活用する。従って、各人が意図する、熱利用1.と、熱利用2.を、個々、かつ同時に享受できる(他の実施例も同じ)。
第3実施例の寸法関係は、第1実施例に準ずる。また、煙突34は、2100mmとする。
また、図12~図15に示した第4実施例において、基本の構造は、前述した第1・2実施例と同じとする(第4実施例では省略する)。従って、以下、第4実施例に特異な構造を、順次、説明する。ヒートライザー10の吹出し口10bに蓄熱ユニット36を載架する。そして、この蓄熱ユニット36には、煙突50を経由し、放熱ユニット30、及び/又は、煙突51が付設される構造である。この第4実施例では、焚き口埋設部2を長く捉えた形態であり、特殊な構造とするが、一例である。尚、第4実施例では、ヒートライザー10には、蓄熱ユニット36、煙突50、及び/又は、放熱ユニット30を経由し、煙突51に繋がる構造とし、燃焼ガスの降温回避を図る構造とし、長く、燃焼ガスの配給を図るものである。蓄熱ユニット36は、図6の蓄熱ユニット21(イ)~(ハ)、及び図8の蓄熱ユニット33(イ)~(ハ)の例に準ずる。
この第4実施例では、ヒートライザー10の空気、燃焼ガス、又はその他の気体、及び/又は、流体等の流れをA3とする。また、ヒートライザー10の働きは、第1・第2実施例と同じであり、煙突50、及び/又は、放熱ユニット30の働きは、第3実施例と同じ、と考えられる。また、煙突51に関しても、第3実施例の煙突34と同じとする。この煙突50、51、及び/又は、放熱ユニット30を設置する間隔は、図示の例に限定されず、自由であり、例えば、広い室内、車内等の空間暖房の例では、空間全体に、前記煙突50、51、及び/又は、放熱ユニット30を設置する状況を、自由に決定、かつ変更できる。その効果は、前述の通りである。
この第4実施例の流れA3の特徴と働き等、例えば、前記高温燃焼が図れる特徴と、無害の燃焼ガス(クリーンなガス)を排出できる利点等は、原則として、第1実施例~第3実施例に準ずる。また、焚き口5は、焚き口埋設部2に埋設、突出等された形態であることで、常時、炎で熱気が伝わり、消火頻度を極めて少なく、かつ十分な熱量が確保されることで、効率的な燃焼と、かつ燃焼用資材に湿り気があっても、ほとんど、燃焼障碍とか、燃焼低下とか、熱量の供給低下、消火等の問題を発生しない(第1~第3実施例も同じである)。この第4実施例では、熱風、及び/又は、無害の燃焼ガスを自由な位置に配送できる。前述の第1~第3実施例でも採用できる。
この第4実施例の如く、ヒートライザー10の煙突11の働きによる吸気力は、このヒートライザー10(煙突11)に繋ぐ煙突50を流れる燃焼ガス(熱風の流れA3)の押下力(又は押上力)として働き、燃焼ガスの流れA3の確保と、併せて、放熱ユニット30、及び/又は、図示しないか、蓄熱ユニット21、36、或いは、煙突51の流れA3の押上力(又は押下力)に役立ち、かつ流れA3確保、及び補助として有効である。図示しないが、その他の実施例も同じである。
更に組付けは、前述の第3実施例に準じて、前記煙突11、50、51、及び/又は、蓄熱ユニット36、放熱ユニット30等を設置することと、縦横一例に設置する例に限定されず、鏡面形態、円弧形態とか、水平高低形態、一、二階形態等も自由である。この第4実施例の設置形態は、図示しないが、前述の第1乃至第3形態でも採用できる。煙突11、34、50、51、及び/又は、蓄熱ユニット21、36、放熱ユニット30等を、順次、繋ぐダクト60の利用で、簡易、かつ手間を掛けることなく設置可能である。
前述した、各実施例は、好ましい一例である。この各実施例の趣旨の範囲において、構成の一部を変更する構造、又は同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
1 蓄熱ユニット
2 焚き口埋設部
200 上面
201 埋設部
3 隙間
5 焚き口
5a 焚き口筒部
5b 燃焼ガス排出筒部
500 開放焚き口
501 燃焼ガス排出口
10 ヒートライザー
10b 吹出し口
10c 外面
11 煙突
11a 基端部
11b 開口部
12 断熱材
13 蓋
14 テーブル
15 五徳
20 テーブル
20a 下板
20b 上板
20c 竪板
21 蓄熱ユニット
30 放熱ユニット
30a 上面開口
31 廃材
31a 下端内底
32 空間部
32a 上面開口
32b 下端内底
33 蓄熱ユニット
34 煙突
34a 基端
34b 上面開口
35 石窯
36 蓄熱ユニット
50 煙突
51 煙突
60 ダクト
A 流れ
A1 流れ
A2 流れ
A3 流れ
B カキ

Claims (11)

  1. 小石、又は砂利を敷き詰めた焚き口埋設部を形成し、
    この焚き口埋設部に、焚き口の焚き口筒部を、埋設するとともに、この焚き口の燃焼ガス排出筒部を、前記焚き口埋設部に配備し、
    この燃焼ガス排出筒部に、煙突を配備し、
    さらにこの煙突には、蓄熱ユニット、及び/又は、放熱ユニットの何れかを選択的に、配備する構成とした燃焼器。
  2. 前記燃焼ガス排出筒部に、ヒートライザーを連設する構成とした請求項1に記載の燃焼器。
  3. 前記煙突を、断熱材で被覆し、前記ヒートライザーを構成し、このヒートライザー内部の空気を高温状態にし、強い上昇気流を生成し、燃焼効率を上げると共に、前記焚き口から、このヒートライザーの吹出し口に向かって、排気ガスを誘導可能とした請求項2に記載の燃焼器。
  4. 前記焚き口の、燃料投入口は、前記焚き口埋設部の上面より突出し、開放部位を形成する構成とした請求項1に記載の燃焼器。
  5. 前記燃焼器は、前記焚き口筒部と前記燃焼ガス排出筒部でなる前記焚き口と、この焚き口に設ける前記煙突と、でなり、
    前記焚き口がT字型とし、
    かつ前記煙突は、前記ヒートライザーと成り得る構成とした請求項2に記載の燃焼器。
  6. 前記煙突に、小石、又は砂利を敷き詰めた前記蓄熱ユニットを設ける構成とした請求項2に記載の燃焼器。
  7. 前記焚き口埋設部の天井に、遮蔽用の第1蓋を設ける構成とした請求項2に記載の燃焼器。
  8. 前記ヒートライザーを、前記放熱ユニットで囲繞する構成とした請求項2に記載の燃焼器。
  9. 一基、又は数基の前記蓄熱ユニットに、一基、又は数基の前記放熱ユニットを付設する構成とした請求項6に記載の燃焼器。
  10. 前記ヒートライザーと、一基、又は数基の前記蓄熱ユニット、及び/又は、一基、又は数基の前記放熱ユニットとで構成する請求項8、又は請求項9に記載の燃焼器。
  11. 前記ヒートライザーに、一基、又は数基の前記蓄熱ユニット、及び/又は、一基、又は数基の前記放熱ユニットを付設する構成とした請求項6に記載の燃焼器。
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