JP2023087581A - タイヤ評価方法及びタイヤ評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両制御に対するタイヤの追従性を評価可能なタイヤ評価方法及びタイヤ評価装置が提供される。【解決手段】タイヤ評価方法は、リファレンスパスが定められたコースを自動運転で走行する車両に装着されたタイヤを評価するタイヤ評価方法であって、車両の走行経路のデータ及び車両がリファレンスパスを通るように走行中に設定された目標パスのデータを取得する工程(S1)と、目標パスのデータから、特定領域を抽出する工程(S4)と、特定領域と車両の走行経路との位置ずれを算出する工程(S7)と、位置ずれに基づいて、タイヤの車両に対する制御追従性を評価する工程(S8)と、を含む。【選択図】図7

Description

本開示は、タイヤ評価方法及びタイヤ評価装置に関する。
近年、車両の自動運転に関する技術開発が進められている。一般に、自動運転では、走行するコースのリファレンスパスが決まっている。実際の走行では、リファレンスパスから経路が外れるため、センサ等により車両の位置を推定して修正する制御が行われる。例えば特許文献1は、走行時間帯、交通量などに基づく運転モードに応じたパスポイントを設定する制御を開示する。
特開2019-174304号公報
ここで、タイヤの試験方法として実車試験方法が知られている。実車試験方法では、試験専用の周回コースに沿って車両を実際に走行させながら各種の試験が行われる。実車試験方法においても、車両が周回コースのリファレンスパスを通るように、自動運転が行われる。このような実車試験方法において、リファレンスパスと車両の走行経路とがどの程度一致しているかによって、車両の制御について評価を行うことができる。ただし、制御される車両とタイヤとのマッチング(タイヤの追従性)について、リファレンスパスと車両の走行経路の一致性だけから厳密に評価することはできない。そのため、車両の制御に伴い、タイヤがどう動いているかを評価できる手法が求められている。
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、車両制御に対するタイヤの追従性を評価可能なタイヤ評価方法及びタイヤ評価装置を提供することにある。
本開示の一実施形態に係るタイヤ評価方法は、リファレンスパスが定められたコースを自動運転で走行する車両に装着されたタイヤを評価するタイヤ評価方法であって、前記車両の走行経路のデータ及び前記車両が前記リファレンスパスを通るように走行中に設定された目標パスのデータを取得する工程と、前記目標パスのデータから、特定領域を抽出する工程と、前記特定領域と前記車両の走行経路との位置ずれを算出する工程と、前記位置ずれに基づいて、前記タイヤの前記車両に対する制御追従性を評価する工程と、を含む。
この構成により、車両制御に対するタイヤの追従性を評価することが可能になる。
本開示の一実施形態として、前記特定領域は、前記車両の進行方向に向かって、前記目標パスの起点から前記車両の速度に基づく距離の範囲で定められる。
この構成により、車両のステアリング操作によってタイヤの方向が変わった直後の車両の移動を示す領域を定めることができる。
本開示の一実施形態として、前記特定領域は、前記目標パスを分割し、前記目標パスの起点に最も近い分割された領域を除いた領域で定められる。
この構成により、特定領域を容易に定めることができる。
本開示の一実施形態として、前記特定領域は、前記車両の速度に基づいて決定される。
この構成により、車両が速度を変化させながらコースを走行する場合であっても、特定領域を正確に定めることができる。
本開示の一実施形態として、前記位置ずれの算出に用いられる前記車両の走行経路は、前記特定領域に対して、前記車両の進行方向に対して垂直な方向に位置する。
この構成により、進行方向の例えば加速度などの影響を除いて、タイヤの追従性をより良く示す位置ずれを算出することが可能になる。
本開示の一実施形態として、前記コースは周回コースであって、前記位置ずれは、1周における前記特定領域と前記車両の走行経路とを用いて算出される。
この構成により、例えば直線コースよりもタイヤの追従性の影響が出やすい周回コースでの走行によって、より適切なタイヤの評価を行うことができる。
本開示の一実施形態に係るタイヤ評価装置は、リファレンスパスが定められたコースを自動運転で走行する車両に装着されたタイヤを評価するタイヤ評価装置であって、前記車両の走行経路のデータ及び前記車両が前記リファレンスパスを通るように走行中に設定された目標パスのデータを取得する取得部と、前記目標パスのデータから、特定領域を抽出する特定領域抽出部と、前記特定領域と前記車両の走行経路との位置ずれを算出する位置ずれ算出部と、前記位置ずれに基づいて、前記タイヤの前記車両に対する制御追従性を評価する評価部と、を備える。
この構成により、車両制御に対するタイヤの追従性を評価することが可能になる。
本開示によれば、車両制御に対するタイヤの追従性を評価可能なタイヤ評価方法及びタイヤ評価装置を提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係るタイヤ評価装置を備えるタイヤ評価システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、図1に示す車両が走行するコースの一例を示す平面図である。 図3は、図2のコースにおけるリファレンスパスと車両の走行経路を例示する図である。 図4は、前方注視モデルを説明するための図である。 図5は、目標パスにおける特定領域を説明するための図である。 図6は、図2のコースにおける車両の走行経路と目標パスにおける特定領域を例示する図である。 図7は、本開示の一実施形態に係るタイヤ評価方法の処理を例示するフローチャートである。
以下、図面を参照して本開示の一実施形態に係るタイヤ評価方法及びタイヤ評価装置が説明される。各図中、同一又は相当する部分には、同一符号が付されている。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
図1は、本開示の一実施形態に係るタイヤ評価装置100を備えるタイヤ評価システム300の構成例を示すブロック図である。タイヤ評価システム300は、タイヤ7を装着した車両1と、タイヤ7の車両1に対する制御追従性を評価するタイヤ評価装置100と、を備える。本実施形態において、タイヤ評価システム300は1台の車両1を備えるとして説明されるが、タイヤ評価システム300が複数台の車両1を備えてよい。タイヤ評価システム300が複数台の車両1を備える場合に、タイヤ評価装置100は複数台の車両1のそれぞれが装着するタイヤ7を評価してよい。
まず、車両1の構成が説明される。車両1は、自動運転機能を備え、図2に示されるコース200を自動運転で走行する。コース200の詳細については後述する。
図1に示すように、車両1は、エンジン2と、動力伝達装置3と、操舵装置4と、制動装置5と、タイヤ7と、バッテリ12と、自動運転処理部13と、を備える。自動運転処理部13は、車両通信部8と、車載センサ9と、車両制御部10と、車両記憶部11と、を備える。自動運転処理部13は、車両1の自動運転機能を提供する。ここで、自動運転処理部13の構成は、図1に示す構成に限られるものでなく、車両1の自動運転機能を提供するための種々の構成が含まれてよい。
エンジン2は、車両1を走行させる動力源である。エンジン2は、バッテリ12から供給される電力によって始動する。車両1は、動力源として、エンジン2の代わりに、モータを備えてよい。また、車両1は、動力源として、エンジン2及びモータを備えてよい。
動力伝達装置3は、エンジン2から発生した動力をタイヤ7に伝達する。動力伝達装置3は、トランスミッションなどを含む。
操舵装置4は、ステアリングであって、タイヤ7の操舵角を制御する。
制動装置5は、タイヤ7を制動する。制動装置5は、ブレーキなどを含む。
バッテリ12は、例えば、鉛蓄電池又はリチウムイオン電池などの二次電池である。バッテリ12は、車両1のエンジン2などの動力源に電力を供給する。また、バッテリ12は、自動運転処理部13を含む、車両1に搭載された種々の電気機器又は電子機器に電力を供給してよい。
車両通信部8は、無線通信が可能な通信モジュールを含む。車両通信部8は、例えば、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)などの移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでよい。車両通信部8は、コース200の周辺に設けられて、コース200に関する情報を検出する定点センサなどと通信してよい。コース200に関する情報は、コース200上の状況(他の車両又は障害物などの物体の有無など)に関する情報を含んでよい。定点センサは、例えば、赤外線、ミリ波などの電磁波を放射し、その電磁波が周辺物で反射した反射波を検出することで、周辺物及び周辺物との距離を三次元的に検出する3D-LiDAR(Light Detection and Ranging)センサを含んでよい。車両通信部8は、受信したコース200に関する情報を車両制御部10に出力してよい。
また、車両通信部8は、タイヤ評価装置100を含む外部装置と通信可能な通信モジュールを含む。本実施形態において、車両通信部8は、タイヤ評価装置100と無線通信を行う。車両通信部8は、外部装置が車両1に搭載される車載装置を含む場合に、車載装置と有線通信を行ってよい。外部装置は、例えばサーバ装置、PC(Personal Computer)、タブレット端末などを含んでよい。ただし、外部装置に対して、通信を利用しないデータの移動が行われてよい。
また、車両通信部8は、少なくともタイヤ評価装置100に対して、コース200を走行する車両1の走行データを出力する。走行データは、車両1の速度及び加速度を含む「走行状態のデータ」、「走行経路のデータ」及び「目標パスのデータ」を含む。走行経路及び目標パスの詳細については後述する。
車載センサ9は車両1に関する情報を検出する。本実施形態において、車載センサ9が検出する情報には、車両1の位置、速度及び加速度が含まれる。車載センサ9が検出する情報には、さらに車両1の周辺の状況に関する情報が含まれてよい。車載センサ9は、車両1に搭載された速度メータ、タコメータ、燃料メータ及び走行距離メータなどの各種のメータから情報を取得してよい。車載センサ9は、GPS(Global Positioning System)などの測位システムを利用して車両1の位置を検出するGPSセンサを含んでよい。車載センサ9は、GPSを利用して車両1の速度及び加速度を検出する速度センサ及び加速度センサを含んでよい。車載センサ9は、モノクロカメラ又はステレオカメラなどの、車両1の周辺を撮像するカメラを含んでよい。車載センサ9は、LiDARセンサを含んでよい。車載センサ9は、検出した車両1に関する情報を車両制御部10に出力する。
車両制御部10は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサとしては、CPU(Central Processing Unit)などの汎用プロセッサ又は特定の処理に特化した専用プロセッサを使用することができる。車両制御部10には、1つ以上の専用回路が含まれてよい。また、車両制御部10において、1つ以上のプロセッサは1つ以上の専用回路に置き換えられてよい。専用回路としては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)を使用することができる。
車両制御部10は、エンジン2、動力伝達装置3、操舵装置4及び制動装置5を制御することで、車両1の挙動を自動運転で制御する。自動運転レベルは、例えば、SAE(Society of Automotive Engineering)によって定義されるレベル3-5であってよい。
車両制御部10は、車載センサ9及び定点センサの全部又は一部から検出結果を取得し、取得した検出結果に基づき、車両1の位置及び車両1の周辺の障害物の検出を行う。車両制御部10は、車両1の位置及び車両1の周辺の障害物の検出結果に基づき、車両1の走行を制御する。
車両記憶部11は、1つ以上のメモリである。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られず任意のメモリとすることができる。車両記憶部11は、任意のインタフェースを介して車両制御部10からアクセスされるが、例えば車両制御部10に内蔵される構成も可能である。車両記憶部11は、例えばタイヤ評価装置100に出力される車両1の走行データを記憶してよい。
次に、タイヤ評価装置100の構成が説明される。図1に示すように、タイヤ評価装置100は、通信部101と、記憶部102と、制御部103と、を備える。制御部103は、取得部111と、特定領域抽出部112と、位置ずれ算出部113と、評価部114と、を備える。ここで、タイヤ評価装置100の構成は、図1に示す構成に限られるものでなく、タイヤ7の車両1に対する制御追従性を評価するための種々の構成が含まれてよい。
通信部101は、無線通信が可能な通信モジュールを含む。通信部101は、例えば、4G及び5Gなどの移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでよい。通信部101は、車両1から上記の走行データを受信する。通信部101は、制御部103からの制御信号に従って、走行データを制御部103に出力したり、記憶部102に記憶させたりしてよい。
記憶部102は、1つ以上のメモリである。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られず任意のメモリとすることができる。記憶部102は、任意のインタフェースを介して制御部103などからアクセスされるが、例えば制御部103に内蔵される構成も可能である。
制御部103は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサは、例えば汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるが、これらに限られず任意のプロセッサとすることができる。制御部103は、タイヤ評価装置100の全体の動作を制御する。
ここで、タイヤ評価装置100は、以下のようなソフトウェア構成を有してよい。タイヤ評価装置100の動作の制御に用いられる1つ以上のプログラムが記憶部102に記憶される。記憶部102に記憶されたプログラムは、制御部103のプロセッサによって読み込まれると、制御部103を取得部111、特定領域抽出部112、位置ずれ算出部113及び評価部114として機能させる。
取得部111は、車両1の走行経路のデータ及び車両1がリファレンスパスを通るように走行中に設定された目標パスのデータを取得する。リファレンスパスは、車両1の走行シナリオに従ったコース200内の参照経路である。目標パスは、車両1がリファレンスパスに沿って走行するように、所定のタイミングで設定される車両1の走行を修正するための経路である。所定のタイミングは、例えば一定の時間毎であってよいし、リファレンスパスからの乖離が閾値より大きくなった場合であってよい。本実施形態において、取得部111は、走行経路のデータ及び目標パスのデータを含む走行データを車両1から取得する。上記の通り、走行データには、さらに車両1の速度及び加速度を含む走行状態のデータが含まれる。
特定領域抽出部112は、取得部111によって取得された目標パスのデータから、特定領域を抽出する。詳細について後述するが、特定領域は、目標パスの他の領域に比べて、タイヤ7の追従性をより良く示す領域である。
位置ずれ算出部113は、特定領域抽出部112によって抽出された特定領域と車両1の走行経路との位置ずれを算出する。
評価部114は、位置ずれ算出部113によって算出された位置ずれに基づいて、タイヤ7の車両1に対する制御追従性を評価する。位置ずれが小さい程、タイヤ7の車両1に対する制御追従性が高いと評価することができる。
上述したように、車両1は、自動運転機能により、コース200を自動運転で走行する。コース200は、例えば、タイヤ7を試験するための周回コースである。図2は、車両1がタイヤ7の試験のために走行するコース200の一例を示す平面図である。
図2に示すように、コース200は、互いに平行に延びる2本の直線路200a、200bと、直線路200a、200bの両端に配置され、かつ双方の直線路200a、200bの端部を結ぶように連結された半円状の曲線路200c、200dとからなる、閉じた周回コースである。車両1は、周回コースであるコース200を所定の方向に周回走行する。図2の例において、所定の方向は左回りである。
コース200は、複数の区間に分けられる。例えば、コース200は、位置P1を始点とし、位置P2を終点とする試験区間210を含む。位置P1及び位置P2は、直線路200aに含まれる。したがって、試験区間210は、直線区間である。試験区間210は、タイヤ7の試験に関する種々の測定を行うための区間である。試験区間210では、タイヤ7の追従性以外の試験が行われてよい。例えば、試験区間210における路面がISO10844の規格に基づく路面であって、通過騒音試験も行われてよい。
コース200はさらに、調整区間220と、バンク区間230と、加速区間240とを含む。
調整区間220は、位置P2を始点とし、位置P3を終点とする区間である。位置P3は、直線路200bと曲線路200dとが連結された位置である。調整区間220は、直線路200aのうち、試験区間210以後の区間と、曲線路220cと、直線路200bとを含む区間である。すなわち、調整区間220は、試験区間210の終点と、後述するバンク区間230の始点とに連結された区間である。調整区間220では、車両1による他の車両の追い越し及び他の車両による車両1の追い越しが許容される。
バンク区間230は、位置P3を始点とし、位置P4を終点とする区間である。位置P4は、直線路200aと曲線路200dとが連結された位置である。バンク区間230は、例えば、路面がカーブの内周から外周に向かって高くなるような傾斜が設けられている。すなわち、コース200は、カーブ形状を有し、路面がカーブの内周から外周に向かって高くなるように傾斜しているバンク区間230を含む。この傾斜により、バンク区間230では、車両1は、半円状のコーナーの外側を走行して遠心力を利用することにより、一定速度(例えば、60km/h)を維持して走行する。
加速区間240は、位置P4を始点とし、位置P1を終点とする区間である。すなわち、加速区間240は、試験区間210の始点(位置P1)と連結された区間である。加速区間240において、車両制御部10は、試験区間210への進入の際に必要な速度まで、例えば所定の加速率で車両1を加速する。
次に、車両制御部10による車両1の挙動の制御が説明される。
車両制御部10は、車載センサ9及び定点センサの検出結果に基づき、車両1の速度及び位置を検出する。車両制御部10は、検出した車両1の速度及び位置が、タイヤ7の試験における車両1の走行速度及び走行経路を規定した走行シナリオに追従するように、車両1の挙動を制御する。
図3は、コース200におけるリファレンスパスRPと車両1の走行経路SPを例示する図である。走行経路SPは、車両1が実際に走行した経路であって、車載センサ9によって検出された車両1の位置を、コース200の地図情報にマッピングすることによって得られる。車載センサ9が一定の時間間隔で車両1の位置を検出するため、走行経路SPを構成する車両1の位置は離散的に示される。車両制御部10は、走行経路SPをリファレンスパスRPに一致させるように、車両1の走行を制御する。
具体的には、車両制御部10は、車両1の位置が走行シナリオで規定された参照経路(すなわちリファレンスパスRP)に追従するように、車両1の操舵角の制御値を算出し、算出した制御値に従って車両1の操舵角を制御する。また、車両制御部10は、車両1の速度が走行シナリオで規定された目標となる走行速度に追従するように、車両1の加減速を制御する制御値を算出し、算出した制御値に従って車両1の加減速を制御する。
車両制御部10が操舵角の制御値を算出する方法は特に限定されないが、例えば前方注視モデルが用いられてよい。図4は、前方注視モデルを説明するための図である。前方注視モデルでは、車両1の現在位置から車両1の進行方向に所定距離(図4のL)だけ離れた地点を注視点として、この注視点とリファレンスパスRPとの横偏差(図4のε)に基づいて操舵角を制御する。車両制御部10は、例えば所定の時間間隔で、前方注視モデルを用いた計算を実行して操舵角を制御する。例えば60km/hで走行する車両1において、所定の時間間隔は1秒未満に設定されてよく、一例として0.5秒であってよい。車両制御部10は、車両1の速度に応じて所定の時間間隔を調整してよい。例えば車両1の速度が60km/hを超える場合に、所定の時間間隔がより短くなるように調整されてよい。また、所定の時間間隔は、本実施形態のように車載センサ9が車両1の位置を検出するタイミングと連動していてよい。このように、車両制御部10は所定の時間間隔で、車両1がリファレンスパスRPを通るように操舵角等を制御する。この制御によってリファレンスパスRPに向かうように設定される車両1の経路が目標パスである。
ここで、車両制御部10による車両1の操舵角及び加減速の制御による車両1の走行経路SPが、リファレンスパスRPとどの程度一致しているかによって、車両制御部10が実行する制御について評価することができる。しかし、制御される車両1とタイヤ7とのマッチング(タイヤ7の追従性)について、車両1の走行経路SPとリファレンスパスRPとの一致性だけから厳密に評価することはできない。ここで、上記のように、目標パスは車両制御部10による操舵角等の制御に基づいて設定される。本実施形態に係るタイヤ評価装置100は、目標パスに対してタイヤ7がどう動いているかを評価することによって、タイヤ7の車両1に対する制御追従性を評価する。
図5は、目標パスTPにおける特定領域SRを説明するための図である。まず、図5の左図は、コース200における車両1の走行経路SPを示す。その一部を拡大して、時刻t、t及びtにおける目標パスTPを示したものが右図である。時刻tは時刻tから所定の時間間隔が経過した時刻である。また、時刻tは時刻tから所定の時間間隔が経過した時刻である。また、本実施形態のようにコース200がカーブを含む場合に、車両1の進行方向は車両1の位置に応じて変化する。図5に示すように、車両1の通常走行における進行方向が前方、前方と反対方向が後方である。また、車両1の前方及び後方に対して垂直な方向であって、車両1の通常走行における右側が右方、右方と反対方向が左方である。以下において、右方と左方とをまとめて左右方向と称することがある。また、進行方向、前方及び左右方向の用語を用いて、位置関係を説明することがある。
図5の例において、時刻t、t及びtにおける車両1の位置(走行経路SP)はそれぞれSP(t)、SP(t)及びSP(t)で示されている。車両制御部10は、時刻tにおいて、車両1をSP(t)の位置からリファレンスパスRPに戻すように、操舵角及び加減速を制御して、目標パスTP(t)を定める。そして、車両1は目標パスTP(t)の通りに移動するように、車両制御部10によって制御される。同様に、車両制御部10は、時刻t、tにおいて、車両1をSP(t)、SP(t)の位置からリファレンスパスRPに戻すように、操舵角及び加減速を制御して、目標パスTP(t)、TP(t)をを定める。
ここで、目標パスTPは、操舵に対するタイヤ7の追従性の観察し易さに応じて、少なくとも3つの領域に区分できる。図5の目標パスTP(t)を例に説明すると、TP(t)はA、B及びCで示される3つの領域を含む。
Aの領域は、SP(t)に最も近い領域であって、時刻tでの操舵によるタイヤ7の向き及び回転に関する変化が十分でなく、それまでの車両1の慣性の影響が大きい領域である。したがって、目標パスTP(t)のAの領域と車両1の走行経路SPとの位置ずれは、タイヤ7の追従性以外の要素の影響が大きい。そのため、Aの領域を用いた評価は、タイヤ7の評価に適していない。
Bの領域は、Aの領域に続くさらに前方の領域であって、時刻tでの操舵によってタイヤ7が変化した後の瞬間的な移動が行われる領域である。換言すると、Bの領域は時刻tでの操舵によって発出するコーナリングフォースが具現化される領域である。したがって、目標パスTP(t)のBの領域と車両1の走行経路SPとの位置ずれは、タイヤ7の追従性の性能が高ければ小さくなり、性能が低ければ大きくなる。つまり、Bの領域を用いた評価は、タイヤ7の評価に適している。
Cの領域は、Bの領域に続くさらに前方の領域であって、時刻tでの操舵だけでなく、加減速、車両1の慣性、通過する路面仕様などがすべて統合されて影響する領域である。したがって、TP(t)のCの領域と車両1の走行経路SPとの位置ずれは、タイヤ7の追従性以外の要素の影響が多く含まれており、追従性に基づく影響だけを分離することが難しい。また、車両1がCの領域の最後に到達する前に、車両制御部10が新たな目標パスTP(t)を定めて、車両1の制御が目標パスTP(t)に基づくものに移行することがあり得る。そのため、Cの領域を用いた評価は、タイヤ7の評価に適していない。
タイヤ評価装置100は、上記のBの領域を目標パスTPの特定領域SRとして抽出し、特定領域SRと車両1の走行経路SPとの位置ずれを計算し、計算した位置ずれに基づいてタイヤ7を評価することができる。ここで、位置ずれは、特定領域SRの進行方向の範囲に含まれる車両1の位置(走行経路SP)と特定領域SRとの、左右方向の距離(図5のdp)として算出される。つまり、位置ずれの算出に用いられる車両1の位置(走行経路SP)は、特定領域SRに対して、車両1の進行方向に対して垂直な方向に位置する。タイヤ評価装置100は、例えば進行方向に大きく現れる加速度などの影響を除いて、左右方向の位置ずれを算出する。このように算出される位置ずれは、タイヤ7の追従性をより良く示す。
また、走行経路SPは離散的な車両1の位置の集合として示されるが、特定領域SRが進行方向に幅を持つため、いずれかの車両1の位置と比較が可能である。タイヤ評価装置100は、特定領域SRと走行経路SPとの位置ずれが小さい場合に、タイヤ7の車両1に対する制御追従性が高いと評価することができる。タイヤ評価装置100は、1つ以上の閾値を用いて、位置ずれと閾値とを比較することによって、タイヤ7の車両1に対する制御追従性の高さをランク付けする評価を行ってよい。
ここで、特定領域SRと走行経路SPとの複数の位置ずれが計算されてよい。図6はコース200における車両1の走行経路SPと目標パスTPにおける特定領域SRを例示する図である。タイヤ評価装置100は、図6の右図のように、複数の目標パスTPから抽出した複数の特定領域SRをコース200の地図情報にマッピングしてよい。そして、複数の特定領域SRのそれぞれについて、対応する車両1の位置(走行経路SP)との位置ずれが算出されてよい。タイヤ評価装置100は、得られた複数の位置ずれを平均し、平均値を用いてタイヤ7を評価してよい。
本実施形態のようにコース200が周回コースである場合に、位置ずれは、1周における特定領域SRと車両1の走行経路SPとを用いて算出されることが好ましい。例えば直線コースよりもタイヤ7の追従性の影響が出やすい周回コースでの走行によって、より適切なタイヤ7の評価を行うことができるためである。
上記のように、タイヤ評価装置100は上記のBの領域を特定領域SRとして抽出することによってタイヤ7を評価する。ただし、特定領域SRは車両1の速度などによって変動し得る。タイヤ評価装置100は、本実施形態のように車両1が試験用のコース200をほぼ定速で走行する場合に、特定領域SRを距離の範囲で定めてよい。より具体的に述べると、タイヤ評価装置100は、特定領域SRを、目標パスTPの起点からの車両1の速度に基づく距離の範囲で定めてよい。例えば車両1の速度がほぼ60km/hである場合に、特定領域SRの進行方向での距離の範囲は、目標パスTPの起点から10-α[m]~10+α[m]であってよい。αは、位置ずれの計算において、特定領域SRの進行方向の範囲に含まれる車両1の位置が存在するように、車載センサ9が車両1の位置を検出するタイミングに基づいて決定されてよい。この距離が車両1の速度に応じて変化してよい。このように、タイヤ評価装置100は、車両1のステアリング操作によってタイヤ7の方向が変わった直後の車両1の移動を示す領域(特定領域SR)を定めることができる。
別の例として、タイヤ評価装置100は、特定領域SRを、目標パスTPを分割した領域として定めてよい。タイヤ評価装置100は、目標パスTPを3つ以上の領域に分割する。分割は、等分割であってよいし、等分割でなくてよい。分割された目標パスTPの領域のうち、目標パスTP起点に最も近い領域は、図5のAの領域に対応する。そのため、タイヤ評価装置100は、目標パスTPの起点に最も近い分割された領域(Aの領域に対応)を除いた領域を用いて特定領域SRを定めることができる。特定領域SRを定める場合、タイヤ評価装置100は目標パスTPの起点から遠い、分割された領域(Cの領域に対応)も除く。最も近い分割された領域において、車両1の走行経路SPとの位置ずれは、タイヤ7の追従性以外の要素の影響が大きい。そのため、この領域を用いた評価は、タイヤ7の評価に適していない。また、目標パスTPの起点から遠い、分割された領域では、車両1がこの領域の最後に到達する前に、車両制御部10が新たな目標パスTPを定めて、車両1の制御が新たな目標パスTPに基づくものに移行することがあり得る。そのため、この領域を用いた評価は、タイヤ7の評価に適していない。そして、特定領域SRでは、車両1の走行経路SPとの位置ずれは、タイヤ7の追従性の性能が高ければ小さくなり、性能が低ければ大きくなる。つまり、特定領域を用いた評価は、タイヤ7の評価に適している。タイヤ評価装置100は、目標パスTPの起点から2番目に近い分割された領域を特定領域SRとして定めてよい。タイヤ評価装置100は、目標パスTPを分割する手法によって、特定領域SRを容易に定めることができる。
また、タイヤ評価装置100は、車両1から取得した速度のデータを用いて、特定領域SRの範囲を計算で求めてよい。例えば特定領域SRが、車両1のステアリング操作から所定時間後に車両1が走行する範囲に相当するとして、タイヤ評価装置100は車両1の速度と所定時間とに基づいて特定領域SRの範囲を計算してよい。このとき、タイヤ評価装置100は、車両1が速度を変化させながらコース200を走行する場合であっても、特定領域SRを正確に定めることができる。
図7は、本開示の一実施形態に係るタイヤ評価方法の処理を例示するフローチャートである。タイヤ評価装置100は、図7のフローチャートに従って処理を実行することによって、車両制御に対するタイヤ7の追従性を評価することができる。
取得部111は、車両1から走行データを取得する(ステップS1)。走行データは、走行状態のデータ、走行経路SPのデータ及び目標パスTPのデータを含む。本実施形態において、走行データは、車両1がコース200を少なくとも1周する間に車両記憶部11に記憶された時系列の複数のデータである。ただし、取得部111は、コース200を走行する車両1からリアルタイムに走行データを取得してよい。また、取得部111は、複数でなく1つの走行データを取得してよい。
走行状態のデータは、上記のように車両1の速度及び加速度を含む。走行経路SPのデータは、車載センサ9によって検出された車両1の実際の走行位置を示すデータである。目標パスTPのデータは、車両制御部10によってリファレンスパスRPに向かうように設定された車両1の経路を示すデータである。
取得部111は、走行データの選択を実行する。具体的に述べると、取得部111は、走行状態のデータが条件を満たす場合に、その走行データを使用するものとして選択する(ステップS2のYes)。取得部111は、走行状態のデータが条件を満たさない場合に、その走行データを使用せずに、ステップS1の処理に戻って次の走行データを取得する(ステップS2のNo)。本実施形態において、車両1の速度が第1の範囲であって、かつ、車両1の左右方向の加速度が第2の範囲である場合に、走行状態のデータは条件を満たす。第1の範囲は、例えば57km/h~63km/hであって、車両1がほぼ一定速度であると扱える狭い速度範囲である。第2の範囲は、例えば-0.5G~+0.5Gであって、車両1が様々なカーブを曲がることを想定する広い加速度範囲である。ここで、Gは重力加速度を示す。取得部111が上記のような条件で走行データを選択することによって、タイヤ7の応答の影響が高い走行データだけを用いて評価を行うことができる。
特定領域抽出部112は、前処理として、走行経路SPのデータの座標変換処理を実行する(ステップS3)。座標変換処理は、走行経路SPのデータが有する座標を、車両1のスタート地点から進行方向の前方に向かう座標軸、左右方向に向かう座標軸を有する直交座標系の座標に変換する処理である。この座標変換処理によって、コース200が周回コースであることに起因する座標の重複などの問題を回避することができる。
特定領域抽出部112は、目標パスTPのデータの特定領域SRを抽出する(ステップS4)。抽出された特定領域SRは、例えば図6の右図のように、コース200の地図情報にマッピングされてよい。
特定領域抽出部112は、ステップS3と同様に、特定領域SRの座標変換処理を実行する(ステップS5)。この座標変換処理によって、特定領域SRの座標が走行経路SPと同じ座標系に変換されて、比較可能になる。
特定領域抽出部112は、さらに特定領域SRの整列処理を実行してよい(ステップS6)。整列処理は、複数の特定領域SRがある場合に、これらを車両1のスタート地点から順に並べる処理である。また、整列処理は、車両1のスタート地点から進行方向のある位置において、複数の特定領域SRが存在する場合に、これらを平均化して座標を求める処理を含んでよい。例えばコース200を車両1が2周以上周回して、タイヤ評価装置100が得られた走行データをまとめて取得してタイヤ7の評価を行う場合に、整列処理が実行されてよい。複数の周回で得られた走行データを整列して平均化することによって、誤差などの影響を軽減し、信頼性の高いタイヤ7の評価を行うことができる。
位置ずれ算出部113は、特定領域SRと走行経路SPとの位置ずれを算出する(ステップS7)。位置ずれ算出部113は、特定領域SRの進行方向の範囲に含まれる車両1の位置(走行経路SP)を抽出する。そして、位置ずれ算出部113は、抽出した走行経路SPと特定領域SRとの左右方向の距離を位置ずれとして算出する。複数の特定領域SRがある場合に、位置ずれ算出部113は、それぞれの特定領域SRに対して位置ずれを算出する。
評価部114は、位置ずれ算出部113によって算出された位置ずれに基づいて、タイヤ7の車両1に対する制御追従性を評価する(ステップS8)。位置ずれが小さい程、タイヤ7の車両1に対する制御追従性が高いと評価することができる。複数の特定領域SRがある場合に、評価部114は、統計処理を行って得られる平均値又は中央値などに基づいて評価を行ってよい。評価部114は、位置ずれの値を閾値と比較することによって、ランク付けなどを行ってよい。評価部114は、通信部101を介して、評価結果を表示装置などに表示させてよい。ユーザ(例えば車両1の運行管理者)は、表示された評価結果に基づいて、装着するタイヤ7の継続又は変更を判断することが可能になる。
以上のように、本実施形態に係るタイヤ評価装置100及びタイヤ評価方法は、上記の構成及び工程によって、車両制御に対するタイヤ7の追従性を評価することができる。ここで、本実施形態に係るタイヤ評価装置100及びタイヤ評価方法は、目標パスTP等のデータが得られれば、自動運転の制御の詳細を必要とすることなく、タイヤ7の車両1に対する制御追従性を評価することができる。そのため、例えば上記の前方注視モデル以外を用いる自動運転、加減速のタイミングが情報として得られない自動運転などを行う車両1についても、タイヤ7の追従性を適切に評価することができる。
本開示の実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ(工程)などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行されるプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
また、上記の本実施形態において、タイヤ評価装置100は、タイヤ試験の一部としてタイヤ7を評価するとして説明したが、タイヤ7の一般的な自動運転車両に対する適正を判定するために用いられてよい。例えば自動運転を行う車両1が、コース200ではなく、公道における決められたルートを巡回するバスなどの公共交通機関であってよい。タイヤ評価装置100による評価に基づいて、公共交通機関である自動運転車両に適するタイヤ7が選択されてよい。
また、上記の本実施形態において、タイヤ評価装置100は、車両1から目標パスTPのデータを取得するが、リファレンスパスRP、走行状態のデータ及び走行経路SPのデータに基づいて目標パスTPを算出してよい。
また、タイヤ評価装置100の構成は任意である。例えば、上記の実施形態において1台のコンピュータであるタイヤ評価装置100が実行する処理は、複数台のコンピュータの分散処理によって実行されてよい。
1 車両
2 エンジン
3 動力伝達装置
4 操舵装置
5 制動装置
7 タイヤ
8 車両通信部
9 車載センサ
10 車両制御部
11 車両記憶部
12 バッテリ
13 自動運転処理部
100 タイヤ評価装置
101 通信部
102 記憶部
103 制御部
111 取得部
112 特定領域抽出部
113 位置ずれ算出部
114 評価部
200 コース
200a、200b 直線路
200c、200d 曲線路
210 試験区間
220 調整区間
230 バンク区間
240 加速区間
300 タイヤ評価システム

Claims (7)

  1. リファレンスパスが定められたコースを自動運転で走行する車両に装着されたタイヤを評価するタイヤ評価方法であって、
    前記車両の走行経路のデータ及び前記車両が前記リファレンスパスを通るように走行中に設定された目標パスのデータを取得する工程と、
    前記目標パスのデータから、特定領域を抽出する工程と、
    前記特定領域と前記車両の走行経路との位置ずれを算出する工程と、
    前記位置ずれに基づいて、前記タイヤの前記車両に対する制御追従性を評価する工程と、を含む、タイヤ評価方法。
  2. 前記特定領域は、前記車両の進行方向に向かって、前記目標パスの起点から前記車両の速度に基づく距離の範囲で定められる、請求項1に記載のタイヤ評価方法。
  3. 前記特定領域は、前記目標パスを分割し、前記目標パスの起点に最も近い分割された領域を除いた領域で定められる、請求項1に記載のタイヤ評価方法。
  4. 前記特定領域は、前記車両の速度に基づいて決定される、請求項1に記載のタイヤ評価方法。
  5. 前記位置ずれの算出に用いられる前記車両の走行経路は、前記特定領域に対して、前記車両の進行方向に対して垂直な方向に位置する、請求項2から4のいずれか一項に記載のタイヤ評価方法。
  6. 前記コースは周回コースであって、
    前記位置ずれは、1周における前記特定領域と前記車両の走行経路とを用いて算出される、請求項2から5のいずれか一項に記載のタイヤ評価方法。
  7. リファレンスパスが定められたコースを自動運転で走行する車両に装着されたタイヤを評価するタイヤ評価装置であって、
    前記車両の走行経路のデータ及び前記車両が前記リファレンスパスを通るように走行中に設定された目標パスのデータを取得する取得部と、
    前記目標パスのデータから、特定領域を抽出する特定領域抽出部と、
    前記特定領域と前記車両の走行経路との位置ずれを算出する位置ずれ算出部と、
    前記位置ずれに基づいて、前記タイヤの前記車両に対する制御追従性を評価する評価部と、を備える、タイヤ評価装置。
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