HAPSと地上のゲートウェイとの間でマイクロ波、ミリ波、又はレーザー光通信等の高周波のフィーダリンクを確立する場合、又は、5Gのモバイル通信サービスを提供するために高周波のサービスリンクを確立する場合、気象条件により回線の維持が困難になることがあった。回線の高稼働率維持のためには、そういった回線維持に劣悪な環境を動的に回避する必要があった。事前の局地的な気象予報又は気象予測によってフィーダリンク及びサービスリンクを回線確立が可能な地点を割り出し、自律的又は自動的に移動可能な自動車や船舶でゲートウェイを回線確立が可能な地点に牽引する。例えば、回線確立が可能な地点にゲートウェイが到着した後、HAPSとゲートウェイとの間でフィーダリンクを確立し、HAPSとUE(User Equipment)との間でサービスリンクを確立する。また、ゲートウェイを搭載した自動車や船舶及びHAPSに気象観測可能な設備を搭載することで、データ収集を行い、そのデータをもって、フィーダリンクのパフォーマンスとサービスリンクのパフォーマンスを考慮しながら、最適なHAPS及びゲートウェイの位置を計算することができる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、飛行体100を備える。図1では、システム10が1機の飛行体100を備える一例を図示している。システム10は、複数の飛行体100を備えてもよい。システム10は、情報処理装置300を備えてよい。システム10は、複数の移動体を備えてよい。図1では、システム10が移動体40及び移動体50の2機の移動体を備える一例を図示している。システム10が備える移動体の数は、2機に限らず、他の数であってもよい。システム10は、複数の通信インフラを備えてよい。図1では、システム10が通信インフラ60、通信インフラ70、及び通信インフラ80の3つの通信インフラを備える一例を図示している。システム10が備える通信インフラの数は、3つに限らず、他の数であってもよい。
飛行体100は、主翼部121、本体部122、プロペラ124、太陽電池パネル130、SLアンテナ132、FLアンテナ134、FLアンテナ136、及び衛星通信アンテナ138を有する。主翼部121及び本体部122の少なくともいずれかにバッテリが配置される。バッテリは、太陽電池パネル130によって発電された電力を蓄電する。本体部122は、情報処理装置150と、不図示の飛行制御装置及び基地局装置とを含む。
飛行制御装置は、飛行体100の飛行を制御する。飛行制御装置は、例えば、バッテリに蓄電された電力を用いてプロペラ124を回転させることによって、飛行体100を飛行させる。
基地局装置は、SLアンテナ132を用いてSLビームを照射することによって無線通信エリア140を形成して、無線通信エリア140内のユーザ端末200に無線通信サービスを提供する。基地局装置は、例えば、SLアンテナ132を用いて無線通信エリア140内のユーザ端末200とサービスリンクを確立する。基地局装置は、例えば、SLアンテナ132を用いて移動体とサービスリンクを確立する。基地局装置は、例えば、ビームフォーミング技術によって、SLビームの照射位置や照射範囲を調整する。
SLアンテナ132は、マルチビームアンテナであってもよい。無線通信エリア140は、マルチセルであってもよい。
SLビームの周波数は、例えば、ミリ波帯である。SLビームの周波数は、Sub6帯であってもよい。
ユーザ端末200は、飛行体100とサービスリンクを確立することが可能な通信端末であればどのような通信端末であってもよい。例えば、ユーザ端末200は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びウェアラブル端末等である。ユーザ端末200は、PC(Personal Computer)であってもよい。ユーザ端末200は、IoT(Internet of Thing)端末であってもよい。ユーザ端末200は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
基地局装置は、FLアンテナを用いて、FLビームを照射することによってゲートウェイとフィーダリンクを確立する。基地局装置は、例えば、ビームフォーミング技術によって、FLビームの照射位置や照射範囲を調整する。
基地局装置は、例えば、FLアンテナ134を用いて、ゲートウェイとフィーダリンクを確立する。基地局装置は、例えば、FLアンテナ136を用いて、ゲートウェイとフィーダリンクを確立する。基地局装置は、ゲートウェイを介してネットワーク20にアクセスしてよい。
基地局装置は、FLアンテナ134及びFLアンテナ136を用いて、2つのゲートウェイとそれぞれフィーダリンクを確立してもよい。基地局装置は、2つのゲートウェイのそれぞれを介してネットワーク20にアクセスしてよい。
基地局装置は、例えば、電波無線通信でゲートウェイとフィーダリンクを確立する。この場合、FLビームの周波数は、例えば、マイクロ波帯である。FLビームの周波数は、ミリ波帯であってもよい。
基地局装置は、光無線通信でゲートウェイとフィーダリンクを確立してもよい。この場合、FLビームの周波数は、例えば、赤外光帯である。
飛行体100がフィーダリンクを確立する対象のゲートウェイは、例えば、移動体に搭載されたゲートウェイである。飛行体100がフィーダリンクを確立する対象のゲートウェイは、地上に設置されたゲートウェイであってもよい。
通信インフラは、移動体に搭載されたゲートウェイがネットワーク20にアクセスするための接続部を有する。接続部は、例えば、有線接続によって当該ゲートウェイと接続する。当該有線接続を確立及び切断する作業は、例えば、ロボットアームによって実行される。ロボットアームは、例えば、移動体に搭載される。ロボットアームは、例えば、通信インフラに搭載される。ロボットアームは、通信インフラの周囲に設置されてもよい。当該有線接続を確立及び切断する作業は、通信インフラを管理する管理者等の人物によって実行されてもよい。接続部は、無線接続によって当該ゲートウェイと接続してもよい。
通信インフラは、例えば、移動体に電力を供給する電力供給部を有する。電力供給部は、例えば、有線給電によって移動体に電力を供給する。電力供給部と移動体との間の有線接続を確立及び切断する作業は、例えば、ロボットアームによって実行される。当該有線接続を確立及び切断する作業は、人物によって実行されてもよい。電力供給部は、無線給電によって当該移動体に電力を供給してもよい。
なお、通信インフラは、電力供給部を有していなくてもよい。この場合、電力供給部と同様の機能を有する電力給電装置が設置されてよい。
移動体に搭載されたゲートウェイは、例えば、通信インフラの接続部を介してネットワーク20にアクセスする。移動体に搭載されたゲートウェイは、移動体に搭載された通信装置及び地上に設置された地上基地局を介してネットワーク20にアクセスしてもよい。
移動体に搭載されたゲートウェイは、例えば、通信インフラの電力給電部から当該移動体に給電される電力を用いて稼働する。当該ゲートウェイは、例えば、電力給電装置から当該移動体に給電される電力を用いて稼働する。当該ゲートウェイは、当該移動体に搭載されたバッテリに蓄電された電力を用いて稼働してもよい。
移動体は、ゲートウェイを搭載可能な移動体であれば、どのような移動体であってもよい。移動体は、例えば、自動車である。自動車は、例えば、自動運転車である。移動体は、例えば、船舶である。船舶は、例えば、自動運転船舶である。移動体は、航空機であってもよい。航空機は、例えば、ドローン等の無人航空機である。
ネットワーク20は、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでもよい。
基地局装置は、FLアンテナ134を用いて、他の飛行体100と無線通信接続を確立してもよい。基地局装置は、FLアンテナ136を用いて、他の飛行体100と無線通信接続を確立してもよい。基地局装置は、他の飛行体100を介してネットワーク20にアクセスしてよい。
基地局装置は、衛星通信アンテナ138を用いて、通信衛星30と通信してもよい。基地局装置は、通信衛星30を介して、ネットワーク20にアクセスしてよい。
飛行体100は、例えば、成層圏を飛行してユーザ端末200に無線通信サービスを提供する。飛行体100は、成層圏プラットフォームとして機能してよい。飛行体100は、HAPSであってよい。飛行体100は、例えば、カバー対象の地上のエリアの上空を巡回しながら、無線通信エリア140によって当該エリアをカバーする。
飛行体100は、例えば、飛行体100の飛行位置を示す飛行位置情報を取得する機能を有する。飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載されたGNSS(Global Navigation Satellite System)機能を用いて、飛行位置情報を取得する。飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載されたGPS(Global Positioning System)機能を用いて、飛行位置情報を取得する。
飛行体100は、例えば、天候情報を取得する機能を有する。飛行体100は、例えば、飛行体100に搭載された気象観測装置を用いて天候情報を取得する。
気象観測装置は、例えば、気象レーダを含む。気象観測装置は、例えば、大気レーダを含む。気象観測装置は、例えば、LiDAR(Light Detection And Ranging)を含む。気象観測装置は、例えば、降水計を含む。気象観測装置は、例えば、降雪計を含む。気象観測装置は、例えば、雲底高度計を含む。気象観測装置は、例えば、風速風向計を含む。気象観測装置は、例えば、温度計を含む。気象観測装置は、例えば、湿度計を含む。気象観測装置は、例えば、気圧計を含む。気象観測装置は、例えば、視程計を含む。気象観測装置は、乱流計測装置を含む。気象観測装置は、撮像装置を含んでもよい。撮像装置は、例えば、光学カメラである。
気象観測装置は、移動体に搭載されてもよい。気象観測装置は、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの任意の地点に設置されてもよい。例えば、気象観測装置は、通信インフラの周囲に設置されてもよい。気象観測装置は、地上に設置されたゲートウェイの周囲に設置されてもよい。
情報処理装置150は、基地局装置を介して、情報処理装置300と通信する。情報処理装置150は、例えば、基地局装置を介して、飛行体100が取得した情報を情報処理装置300に送信する。
情報処理装置150と基地局装置とは、一体であってもよい。情報処理装置150と飛行制御装置とは、一体であってもよい。
情報処理装置300は、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の状況に応じて、移動体の配置を決定する。情報処理装置300は、例えば、地上のエリアのうちの上空の状況が良好なエリアで移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間にフィーダリンクを確立すべく、移動体の配置を決定する。上空の状況が良好なエリアは、例えば、上空の天候が好天である好天エリアである。上空の状況が良好なエリアは、飛行体100より低い高度で飛行する航空機の飛行経路を含まないエリアであってもよい。
情報処理装置300は、例えば、地上のエリアの上空の天候情報に基づいて、移動体の配置を決定する。情報処理装置300は、航空機が地上のエリアの上空を飛行する飛行経路を示す飛行経路情報に基づいて、移動体の配置を決定してもよい。
情報処理装置300は、MEC(Multi-access Edge Computing)として機能してよい。すなわち、情報処理装置300は、MECサーバであってよい。
図1では、情報処理装置300が、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の天候に応じて、移動体の配置を決定する一例を主に説明する。ここでは、接続部62及び電力供給部64を有する通信インフラ60が設置されている領域に移動体40が配置されており、接続部72及び電力供給部74を有する通信インフラ70が設置されている領域に移動体50が配置されており、飛行体100が移動体40に搭載されたゲートウェイ45との間のフィーダリンクを介してネットワーク20にアクセスしている状態を開始状態として説明する。
情報処理装置300は、例えば、飛行体100から、ゲートウェイ45及び通信インフラ60を介して、地上のエリアの上空の天候情報を受信する。情報処理装置300は、飛行体100から受信した天候情報に基づいて、地上のエリアの上空の天候の変化を予測する。情報処理装置300は、地上のエリアの上空の天候の変化を予測した予測結果に基づいて、地上のエリアの上空の天候の変化がゲートウェイ45と飛行体100との間に確立されているフィーダリンクに対して悪影響を与えるか否かを予測する。ここでは、雨雲90が右方向に移動する天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えると情報処理装置300が予測したものとして説明を続ける。
情報処理装置300は、地上のエリアの上空の天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えると予測したことに応じて、地上のエリアの上空の天候情報に基づいて、好天エリアを特定する。ここでは、好天エリアは、雨雲95が上空に存在する通信インフラ70が設置されている領域を含まず、雨雲が上空に存在しない接続部82及び電力供給部84を有する通信インフラ80が設置されている領域を含むものとして説明を続ける。
情報処理装置300は、特定した好天エリアに基づいて、移動体50の配置を決定する。ここでは、情報処理装置300が、移動体50の配置を通信インフラ70が設置されている領域から通信インフラ80が設置されている領域に移動体50の配置を変更すると決定したものとして説明を続ける。
情報処理装置300は、移動体50の配置を決定したことに応じて、通信インフラ80が設置されている領域に移動体50を配置する。情報処理装置300は、通信インフラ80が設置されている領域に移動体50を配置したことに応じて、移動体50に搭載されたゲートウェイ55と飛行体100との間にフィーダリンクを確立すべく、移動体50及び飛行体100を制御する。移動体50及び飛行体100は、情報処理装置300による制御に従って、当該フィーダリンクを確立する。
情報処理装置300は、ゲートウェイ55と飛行体100との間にフィーダリンクが確立されたことに応じて、ゲートウェイ45と飛行体100との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスから、ゲートウェイ55と飛行体100との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替えるよう飛行体100を制御する。飛行体100は、情報処理装置300による制御に従って、ゲートウェイ55と飛行体100との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替える。
情報処理装置300は、飛行体100がゲートウェイ55と飛行体100との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替えてから所定の期間が経過した後に、地上のエリアの上空の天候の変化を予測した予測結果に基づいて、地上のエリアの上空の天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えるか否かを予測する。ここでは、雨雲95が右方向に移動する天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えると情報処理装置300が予測したものとして説明を続ける。
情報処理装置300は、地上のエリアの上空の天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えると予測したことに応じて、地上のエリアの上空の天候情報に基づいて、好天エリアを特定する。ここでは、好天エリアは、所定の期間の間に右方向に移動した雨雲90が上空に存在する通信インフラ70が設置されている領域を含まず、雨雲が上空に存在しない通信インフラ60が設置されている領域を含むものとして説明を続ける。
情報処理装置300は、特定した好天エリアに基づいて、移動体40の配置を決定する。ここでは、情報処理装置300が、移動体40の配置を通信インフラ60が設置されている領域から変更しないと決定したものとして説明を続ける。
情報処理装置300は、移動体40の配置を決定したことに応じて、移動体40に搭載されたゲートウェイ45と飛行体100との間にフィーダリンクを確立すべく、移動体40及び飛行体100を制御する。移動体40及び飛行体100は、情報処理装置300による制御に従って、フィーダリンクを確立する。
情報処理装置300は、ゲートウェイ45と飛行体100との間にフィーダリンクが確立されたことに応じて、ゲートウェイ55と飛行体100との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスから、ゲートウェイ45と飛行体100との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替えるよう飛行体100を制御する。飛行体100は、情報処理装置300による制御に従って、飛行体100とゲートウェイ45との間のフィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替える。
無線通信サービスを提供する飛行体とゲートウェイとの間のフィーダリンクには、高周波数帯域で指向性の高いビームが用いられる。高周波数帯域で指向性の高いビームは、高速通信に適しており、他のビームから受ける干渉の影響も比較的少ない。しかしながら、高周波数帯域で指向性の高いビームは、水等によるビームの減衰の影響を受けやすく、上空を飛行する航空機や鳥群等の障害物によるビームの遮蔽の影響を受けやすい。したがって、高周波数帯域で指向性の高いビームを用いたフィーダリンクは、飛行体とゲートウェイとの間に雨雲や障害物等の存在によって、切断される可能性がある。特に、高周波数帯域で指向性の高いビームを用いたフィーダリンクは、スコールやゲリラ豪雨等の局所的に激しい雨によって、切断される可能性が高い。
これに対して、図1に示す例によれば、情報処理装置300は、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の状況に応じて、地上のエリアのうちの上空の状況が良好なエリアにゲートウェイを搭載した移動体を配置する。飛行体100は、良好なエリアに配置された移動体に搭載されたゲートウェイとフィーダリンクを確立する。ゲートウェイを移動体に搭載し、地上のエリアの上空の状況に応じて当該移動体の配置を動的かつ柔軟に決定することによって、フィーダリンクが地上のエリアの上空の状況の影響を受けにくい無線通信サービスを提供するために必要なゲートウェイの数を、ゲートウェイを地上に設置する場合と比較して少なくすることができる。さらに、ゲートウェイを移動体に搭載することによって、ゲートウェイを地上に設置するために必要なコストを削減することができ、ゲートウェイを地上に設置することが困難なエリアにもゲートウェイを配置できる。これにより、図1に示す例によれば、フィーダリンクが地上のエリアの上空の状況の影響を受けにくい無線通信サービスを低コストで実現できる。
図2は、システム10の他の一例を概略的に示す。図2では、情報処理装置150が、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の天候に応じて、SLビームの周波数を切り替える一例を主に説明する。ここでは、SLアンテナ132が、ミリ波帯のSLビームを照射することによってサブセル142、サブセル144、サブセル146、及びサブセル148を含む無線通信エリア140を形成している状態を開始状態として説明する。
情報処理装置150は、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の天候情報に基づいて、サブセル142、サブセル144、サブセル146、及びサブセル148のそれぞれに対応する4つの地上のサブエリアが好天エリアであるか否かを判定する。ここでは、上空に雨雲存在しないサブセル142、サブセル144、及びサブセル146のそれぞれに対応する3つの地上のサブエリアが好天エリアであり、上空に雨雲90が存在するサブセル148に対応する地上のサブエリアが好天エリアでないと情報処理装置150が判定したものとして説明を続ける。
情報処理装置150は、サブセル148に対応する地上のサブエリアが好天エリアでないと判定したことに応じて、サブセル148に対応する地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替えるようSLアンテナ132を制御する。SLアンテナ132は、情報処理装置150による制御に従って、サブセル148に対応する地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替える。
情報処理装置150は、サブセル148に対応する地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替えてから所定の期間が経過した後に、4つの地上のサブエリアが好天エリアであるか否かを再度判定する。ここでは、所定の期間の間に雨雲90が右方向に移動したことにより、サブセル142、サブセル144、サブセル146、及びサブセル148のそれぞれに対応する4つの地上のサブエリアの上空の天候が好天エリアであると情報処理装置150が判定したものとして説明を続ける。
情報処理装置150は、サブセル148に対応する地上のサブエリアが好天エリアであると判定したことに応じて、サブセル148に対応する地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をSub6波帯からミリ波帯に切り替えるようSLアンテナ132を制御する。SLアンテナ132は、情報処理装置150による制御に従って、サブセル148に対応する地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をSub6帯からミリ波帯に切り替える。
ミリ波帯のSLビームを用いたデータ通信の通信速度は、Sub6帯のSLビームを用いたデータ通信と比較して通信速度が速い。しかしながら、ミリ波帯のSLビームは、Sub6帯のSLビームと比較して、水等によるビームの減衰の影響を受けやすい。したがって、ミリ波帯のSLビームを用いたサービスリンクは、雨雲等の存在によって、切断される可能性がある。特に、ミリ波帯のSLビームを用いたサービスリンクは、スコールやゲリラ豪雨等の局所的に激しい雨によって、切断される可能性が高い。
これに対して、図2に示す例によれば、情報処理装置150は、地上のエリアが好天エリアである場合にはミリ波帯のSLビームを照射し、地上のエリアが好天エリアでない場合にはSub6波帯のSLビームを照射するようSLアンテナ132を制御する。これにより、システム10の全体として、サービスリンクが天候の影響を受けにくく、高品質で安定した無線通信サービスを提供できる。
なお、情報処理装置300が、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の天候に応じて、SLビームの周波数を切り替えてもよい。すなわち、情報処理装置300は、情報処理装置150と同様の機能を有してもよい。
図3は、情報処理装置300の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置300は、情報格納部302、飛行体制御部304、状況関連情報受信部306、位置情報受信部308、交通関連情報受信部310、太陽位置取得部312、状況条件設定部314、予測部318、教師データ格納部320、モデル生成部322、配置決定部324、及び移動体制御部326を有する。なお、情報処理装置300がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
情報格納部302は、各種情報を格納する。情報格納部302は、例えば、飛行体100の目標位置を示す目標位置情報と、飛行体100の飛行経路を示す飛行経路情報とを格納する。目標位置は、例えば、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空に設定される。目標位置情報は、3次元位置を示してよい。飛行経路情報は、飛行体100が旋回飛行する飛行経路を示してよい。情報格納部302は、例えば、移動体の位置を示す移動体位置情報を格納する。情報格納部302は、例えば、地上に設置されたゲートウェイの設置位置を示す設置位置情報を含む。情報格納部302は、例えば、通信インフラに関連する通信インフラ関連情報を格納する。通信インフラ関連情報は、例えば、通信インフラの設置位置を示す設置位置情報を含む。通信インフラ関連情報は、通信インフラが電力供給部を含むか否かを示す情報を含んでもよい。情報格納部302は、電力供給装置の設置位置情報を含んでもよい。
飛行体制御部304は、飛行体100を制御する。飛行体制御部304は、例えば、飛行体100に搭載された飛行制御装置を制御する。飛行体制御部304は、例えば、飛行体100が、情報格納部302に格納されている飛行体100の目標位置情報が示す目標位置に移動して、情報格納部302に格納されている飛行体100の飛行経路情報が示す飛行経路を飛行するように、飛行制御装置を制御する。
飛行体制御部304は、例えば、飛行体100に搭載されたアンテナを制御する。飛行体制御部304は、例えば、SLアンテナ132を制御する。飛行体制御部304は、例えば、FLアンテナ134を制御する。飛行体制御部304は、例えば、FLアンテナ136を制御する。飛行体制御部304は、衛星通信アンテナ138を制御してもよい。飛行体制御部304は、アンテナ制御部の一例であってよい。
飛行体制御部304は、例えば、飛行体100を制御する飛行体制御情報を飛行体100に送信することによって、飛行体100を制御する。飛行体制御部304は、例えば、飛行体100とゲートウェイとの間に確立されているフィーダリンクを介して、飛行体制御情報を飛行体100に送信する。飛行体制御部304は、通信衛星30を介して、飛行体制御情報を飛行体100に送信してもよい。
状況関連情報受信部306は、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の状況に関連する状況関連情報を受信する。状況関連情報受信部306は、例えば、飛行体100から状況関連情報を受信する。状況関連情報受信部306は、例えば、移動体から状況関連情報を受信する。状況関連情報受信部306は、例えば、地上のエリアに設置された気象観測装置から状況関連情報を受信する。状況関連情報受信部306は、天候情報管理サーバや航空機の飛行経路を管理する飛行経路管理サーバ等の外部装置から状況関連情報を受信してもよい。状況関連情報受信部306は、受信した状況関連情報を情報格納部302に格納する。
状況関連情報は、例えば、地上のエリアの上空の天候に関連する天候関連情報を含む。天候関連情報は、例えば、地上のエリアの上空の天候を示す天候情報を含む。天候情報は、例えば、雲が発生している領域を示す雲領域情報を含む。天候情報は、例えば、霧が発生している領域を示す霧領域情報を含む。天候情報は、例えば、靄が発生している領域を示す靄領域情報を含む。天候情報は、例えば、大気擾乱が発生している領域を示す大気擾乱領域情報を含む。天候情報は、大気の乱流が発生している領域を示す乱流領域情報を含む。天候情報は、例えば、予め定められた範囲の空間に占める雲の割合である雲量を示す雲量情報を含む。天候情報は、例えば、上空から地上のエリアへの降雨量を示す降雨量情報を含む。天候情報は、例えば、上空から地上のエリアへの予測降雨量を示す予測降雨量情報を含む。天候情報は、例えば、上空から地上のエリアへの降雪量を示す降雪量情報を含む。天候情報は、例えば、上空から地上のエリアへの予測降雪量を示す予測降雪量情報を含む。天候情報は、例えば、雲底高度を示す雲底高度情報を含む。天候情報は、雲の厚さを示す雲厚情報を含む。天候情報は、例えば、風速を示す風速情報を含む。天候情報は、例えば、風向を示す風向情報を含む。天候情報は、例えば、温度を示す温度情報を含む。天候情報は、例えば、湿度を示す湿度情報を含む。天候情報は、例えば、気圧を示す気圧情報を含む。天候情報は、大気の消光率を示す消光率情報を含む。天候情報は、大気の光透過率を示す光透過率情報を含んでもよい。
天候関連情報は、例えば、飛行体100に搭載された撮像装置が地上のエリアを撮像した撮像画像を含む。天候関連情報は、移動体や地上のエリアに設置された気象観測装置に搭載された撮像装置が地上のエリアの上空を撮像した撮像画像を含んでもよい。
状況関連情報は、例えば、飛行体100から照射されたビームが地上に到達するまでに減衰すると推定された推定減衰量を示す推定減衰量情報を含む。推定減衰量は、例えば、飛行体100から照射されたFLビームが地上に到達するまでに減衰すると推定された推定減衰量を含む。推定減衰量は、例えば、飛行体100から照射されたSLビームが地上に到達するまでに減衰すると推定された推定減衰量を含む。状況関連情報は、飛行経路情報を含んでもよい。
位置情報受信部308は、位置情報を受信する。位置情報受信部308は、例えば、移動体位置情報を受信する。位置情報受信部308は、例えば、飛行位置情報を受信する。位置情報受信部308は、受信した位置情報を情報格納部302に格納する。
交通関連情報受信部310は、地上のエリアの交通状況に関する交通状況関連情報を受信する。交通関連情報受信部310は、例えば、交通状況関連情報を管理する交通状況関連情報管理サーバから交通状況関連情報を受信する。交通関連情報受信部310は、受信した交通状況関連情報を情報格納部302に格納する。
交通状況関連情報は、例えば、道路の渋滞状況を示す渋滞状況情報を含む。交通状況関連情報は、道路の交通規制状況を示す交通規制状況情報を含んでもよい。
太陽位置取得部312は、地上のエリアの太陽高度及び太陽方位で表される太陽位置を示す太陽位置情報を取得する。太陽位置取得部312は、例えば、外部装置から太陽位置情報を受信することによって、太陽位置情報を取得する。太陽位置取得部312は、地上のエリアの緯度情報及び経度情報に基づいて太陽位置を計算することによって、太陽位置情報を取得してもよい。太陽位置取得部312は、取得した太陽位置情報を情報格納部302に格納する。
減衰量推定部313は、飛行体100から照射されたビームが地上に到達するまでに減衰する減衰量を推定する。減衰量推定部313は、例えば、飛行体100から照射されたFLビームが地上に到達するまでに減衰する減衰量を推定する。減衰量推定部313は、例えば、飛行体100から照射されたSLビームが地上に到達するまでに減衰する減衰量を推定する。減衰量推定部313は、推定した減衰量を推定減衰量情報として情報格納部302に格納する。
減衰量推定部313は、例えば、飛行体100から照射されたビームの周波数と、情報格納部302に格納されている飛行位置情報が示す飛行体100の飛行位置とに基づいて、飛行体100から照射されたビームが地上に到達するまでに減衰する減衰量を推定する。減衰量推定部313は、情報格納部302に格納されている天候情報にさらに基づいて、飛行体100から照射されたビームが地上に到達するまでに減衰する減衰量を推定してもよい。例えば、減衰量推定部313は、天候情報に含まれる雲厚情報が示す雲の厚さに基づいてビームが当該雲を通過する際に減衰する減衰量を推定することによって、飛行体100から照射されたビームが地上に到達するまでに減衰する減衰量を推定する。
状況条件設定部314は、地上のエリアのうちの上空の状況が良好であるエリアを特定するための条件である状況条件を設定する。状況条件設定部314は、例えば、情報処理装置300のユーザが所有する通信端末から、状況条件を受信することによって、状況条件を設定する。状況条件設定部314は、情報処理装置300が備える入力デバイスを用いて情報処理装置300のユーザの入力を受け付けることによって、状況条件を設定してもよい。状況条件設定部314は、設定した状況条件を情報格納部302に格納する。
状況条件は、例えば、地上のエリアのうちの好天エリアを特定するための条件である天候条件を含む。天候条件は、例えば、雲量が予め定められた雲量閾値より少ないことを含む。天候条件は、例えば、降雨量が予め定められた降雨量閾値より低いことを含む。天候条件は、例えば、予測降雨量が予め定められた予測降雨量閾値より低いことを含む。天候条件は、例えば、降雪量が予め定められた降雪量閾値より低いことを含む。天候条件は、例えば、予測降雪量が予め定められた予測降雪量閾値より低いことを含む。天候条件は、例えば、霧が発生していないことを含む。天候条件は、例えば、靄が発生していないことを含む。天候条件は、例えば、大気擾乱が発生していないことを含む。天候条件は、大気の乱流が発生していないことを含んでもよい。
状況条件は、例えば、FLビームの推定減衰量が予め定められたFLビーム減衰量閾値より低いことを含む。状況条件は、例えば、SLビームの推定減衰量が予め定められたSLビーム減衰量閾値より低いことを含む。状況条件は、航空機の飛行経路を含まないことを含んでもよい。状況条件は、光無線通信でフィーダリンクを確立する場合において、ゲートウェイが飛行体100に向けられた場合に、当該ゲートウェイが太陽に面さないことを含んでもよい。
予測部318は、地上のエリアの上空の天候の変化を予測する。予測部318は、例えば、情報格納部302に格納されている天候関連情報に基づいて、地上のエリアの上空の天候の変化を予測する。
予測部318は、例えば、地上のエリアの上空の天候の変化を予測した予測結果に基づいて、地上のエリアの上空の天候の変化がゲートウェイと飛行体100との間に確立されているフィーダリンクに対して悪影響を与えるか否かを予測する。予測部318は、例えば、ゲートウェイと飛行体100との間の天候が予め定められた期間内に天候条件を満たさなくなると予測した場合に、地上のエリアの上空の天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えると予測する。
教師データ格納部320は、教師データを格納する。教師データ格納部320は、例えば、状況関連情報受信部306が受信した、飛行体100に搭載された撮像装置が地上のエリアを撮像した撮像画像と、当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後の地上のエリアの上空の天候を示す天候情報とを対応付けて格納する。
モデル生成部322は、教師データ格納部320に格納されている複数の撮像画像及び当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後の天候情報を教師データとして用いて、状況関連情報受信部306が飛行体100から受信した撮像画像から、当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後の地上のエリアの上空の天候を推定する推定モデルを機械学習により生成する。モデル生成部322は、例えば、飛行体100が過去に地上のエリアを撮像したときの複数の撮像画像と、当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後の天候情報とを用いて推定モデルを生成する。教師データ格納部320は、例えば、撮像画像に含まれる雲の位置及び大きさと、当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後に雨が降った地上の降雨エリアの位置及び範囲とを対応付けて格納する。撮像画像に含まれる雲の位置及び大きさと、当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後に雨が降った地上の降雨エリアの位置及び範囲との対応関係は、情報処理装置300のユーザによって登録されてよい。モデル生成部322は、状況関連情報受信部306が飛行体100から受信した撮像画像に含まれる雲の位置及び大きさから、当該撮像画像の撮像時刻から予め定められた期間が経過した後に雨が降る地上に降雨エリアの位置及び範囲を推定可能な推定モデルを生成してよい。予測部318は、モデル生成部322が生成した推定モデルを用いて、状況関連情報受信部306が飛行体100から受信した撮像画像から、地上のエリアの上空の天候を推定することによって、地上のエリアの上空の天候の変化を予測してよい。
配置決定部324は、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、飛行体100がフィーダリンクを確立している状態を維持すべく、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、飛行体100が2本のフィーダリンクを確立している状態を維持すべく、移動体の配置を決定する。
配置決定部324は、例えば、地上のエリアの上空の天候の変化がゲートウェイと飛行体100との間に確立されているフィーダリンクに対して悪影響を与えると予測部318が予測した場合に、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、地上のエリアの上空の天候の変化が2機のゲートウェイのそれぞれと飛行体100との間に確立されている2本のフィーダリンクの少なくともいずれかに対して悪影響を与えると予測部318が予測した場合に、移動体の配置を決定する。
配置決定部324は、例えば、移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間にフィーダリンクを確立すべく、飛行体100とフィーダリンクを確立していないゲートウェイを搭載した移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、飛行体100とフィーダリンクを確立していないゲートウェイを搭載した移動体が複数存在する場合、当該複数の移動体から移動体を選択する。
配置決定部324は、例えば、情報格納部302に格納されている状況関連情報及び移動体位置情報に基づいて、移動体を選択する。配置決定部324は、例えば、情報格納部302に格納されている状況条件を満たすエリアに配置されている移動体を優先的に選択する。配置決定部324は、例えば、天候条件を満たすエリアに配置されている移動体を優先的に選択する。
配置決定部324は、例えば、状況条件を満たすエリアまでの移動距離が短い移動体を優先的に選択する。配置決定部324は、例えば、天候条件を満たすエリアまでの移動距離が短い移動体を優先的に選択する。
配置決定部324は、例えば、交通状況関連情報にさらに基づいて、移動体を選択する。配置決定部324は、例えば、状況条件を満たすエリアまでの移動時間が短い移動体を優先的に選択する。配置決定部324は、例えば、天候条件を満たすエリアまでの移動時間が短い移動体を優先的に選択する。
配置決定部324は、例えば、状況関連情報に基づいて、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、状況条件を満たすエリアに移動体を配置することを決定する。
配置決定部324は、例えば、天候関連情報に基づいて、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、天候条件を満たすエリアに移動体を配置することを決定する。
配置決定部324は、例えば、情報格納部302に格納されている飛行経路情報に基づいて、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、移動体が配置された場合に、飛行経路情報が示す飛行経路が移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間に含まれないエリアに移動体を配置することを決定する。
配置決定部324は、光無線通信でフィーダリンクを確立すべく、情報格納部302に格納されている太陽位置情報に基づいて、移動体の配置を決定してもよい。配置決定部324は、例えば、移動体が配置されて移動体に搭載されたゲートウェイが飛行体100に向けられた場合に、当該ゲートウェイが太陽に面さないエリアへの移動体の配置を決定してもよい。
配置決定部324は、例えば、天候関連情報に基づいて予測した地上のエリアの上空の天候に基づいて、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、予め定められた期間の間、天候条件を満たすと予測されたエリアに移動体を配置することを決定する。
配置決定部324は、例えば、状況関連情報受信部306が飛行体100から受信した撮像画像からモデル生成部322が生成した推定モデルを用いて地上のエリアの上空の天候を推定した推定結果に基づいて、移動体の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、予め定められた期間の間、天候条件を満たすと推定されたエリアに移動体を配置することを決定する。
配置決定部324は、例えば、移動体位置情報に基づいて、状況条件を満たすエリアのうちの、移動体の移動距離が短い領域に移動体を優先的に配置する。配置決定部324は、例えば、移動体位置情報に基づいて、天候条件を満たすエリアのうちの、移動体の移動距離が短い領域に移動体を優先的に配置する。
配置決定部324は、例えば、移動体位置情報及び交通状況関連情報に基づいて、状況条件を満たすエリアのうちの、移動体の移動時間が短い領域に移動体を優先的に配置する。配置決定部324は、例えば、移動体位置情報及び交通状況関連情報に基づいて、天候条件を満たすエリアのうちの、移動体の移動時間が短い領域に移動体を優先的に配置する。
配置決定部324は、例えば、天候関連情報に基づいて予測した地上のエリアの上空の天候に基づいて、天候条件を満たすエリアのうちの、天候条件を満たす期間が長いと予測された領域に移動体を優先的に配置する。配置決定部324は、例えば、状況関連情報受信部306が飛行体100から受信した撮像画像からモデル生成部322が生成した推定モデルを用いて地上のエリアの上空の天候を推定した推定結果に基づいて、天候条件を満たすエリアのうちの、天候条件を満たす期間が長いと推定された領域に移動体を優先的に配置する。
配置決定部324は、例えば、情報格納部302に格納されている通信インフラ関連情報に含まれる通信インフラの設置位置情報に基づいて、状況条件を満たすエリアのうちの、通信インフラが設置されている領域に移動体を優先的に配置する。配置決定部324は、情報格通信インフラの設置位置情報に基づいて、天候条件を満たすエリアのうちの、通信インフラが設置されている領域に移動体を優先的に配置する。配置決定部324は、通信インフラ関連情報に含まれる、通信インフラが電力供給部を含むか否かを示す情報に基づいて、通信インフラが設置されている領域のうちの、電力供給部を含む通信インフラが設置されている領域に移動体を優先的に配置してもよい。
配置決定部324は、飛行体100の配置を決定してもよい。配置決定部324は、例えば、決定した移動体の配置において、飛行体100が当該移動体に搭載されたゲートウェイとフィーダリンクを確立できるように、飛行体100の配置を決定する。配置決定部324は、例えば、飛行体100の飛行位置情報が示す飛行体100の飛行位置と移動体の配置先の位置を示す配置先情報とに基づいて、飛行体100の配置を決定する。
移動体制御部326は、移動体を制御する。移動体制御部326は、例えば、配置決定部324移動体の配置を決定したことに応じて、移動体が配置先に移動するよう移動体を制御する。移動体制御部326は、例えば、移動体を制御する移動体制御情報を移動体に送信することによって、移動体が配置先に移動するよう移動体を制御する。移動体制御部326は、例えば、配置先情報を移動体に送信することによって、移動体が配置先に移動するよう移動体を制御する。この場合、配置先情報を受信した移動体は、自律的に配置先に移動する。移動体制御部326は、配置先情報を、移動体を運転する運転手が所有する通信端末に送信することによって、移動体が配置先に移動するよう移動体を制御してもよい。この場合、通信端末が受信した配置先情報を確認した移動体の運転手は、移動体を運転して移動体を配置先に配置してよい。
移動体制御部326は、移動体が配置先まで移動したことに応じて、移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間にフィーダリンクを確立するよう移動体を制御してよい。飛行体制御部304は、移動体が配置先まで移動したことに応じて、当該フィーダリンクを確立するよう飛行体100を制御してよい。飛行体制御部304は、当該フィーダリンクを確立したことに応じて、当該フィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替えるよう飛行体100を制御してよい。
飛行体制御部304は、状況条件を満たすエリアが存在しない場合、移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体との間にフィーダリンクを確立すべく、FLアンテナ134によって当該ゲートウェイに照射するFLビームの周波数を下げるようFLアンテナ134を制御してもよい。飛行体制御部304は、天候条件を満たすエリアが存在しない場合、当該ゲートウェイと飛行体との間にフィーダリンクを確立すべく、FLアンテナ134によって当該ゲートウェイに照射するFLビームの周波数を下げるようFLアンテナ134を制御してもよい。
飛行体制御部304は、状況条件を満たすエリアが存在しない場合、SLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替えるようSLアンテナを制御してもよい。飛行体制御部304は、天候条件を満たすエリアが存在しない場合、SLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替えるようSLアンテナを制御してもよい。
配置決定部324は、飛行体100とフィーダリンクを確立しているゲートウェイを搭載した移動体の配置を決定してもよい。配置決定部324は、例えば、当該移動体が予め定められた距離より短い距離を移動することによって、予測部318が予測した当該フィーダリンクに対する悪影響を回避できる場合、当該移動体の配置を決定する。この場合、移動体制御部326は、当該移動体の移動中に、当該フィーダリンクを維持するよう移動体を制御してよい。飛行体制御部304は、当該移動体の移動中に、当該フィーダリンクを維持するよう飛行体を制御してよい。
図4は、情報処理装置300の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図4では、飛行体100がゲートウェイとフィーダリンクを確立している状態を開始状態として説明する。
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、状況関連情報受信部306は、天候関連情報を受信する。S104において、予測部318は、S102で状況関連情報受信部306が受信した天候関連情報に基づいて、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの天候の変化を予測する。予測部318は、地上のエリアの天候の変化を予測した予測結果に基づいて、地上のエリアの上空の天候の変化がゲートウェイと飛行体100との間に確立されているフィーダリンクに対して悪影響を与えるか否かを予測する。地上のエリアの上空の天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えると予測部318が予測した場合、S106に進む。地上のエリアの上空の天候の変化が当該フィーダリンクに対して悪影響を与えないと予測部318が予測した場合、S118に進む。
S106において、配置決定部324は、S102で状況関連情報受信部306が受信した天候関連情報に基づいて、天候条件を満たすエリアが存在するか否かを特定する。天候条件を満たすエリアが存在すると配置決定部324が特定した場合、S108に進む。天候条件を満たすエリアが存在しないと配置決定部324が特定した場合、S116に進む。
S108において、配置決定部324は、移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間にフィーダリンクを確立すべく、S106で配置決定部324が特定した天候条件を満たすエリアに当該移動体を配置することを決定する。S110において、移動体制御部326は、S108で配置決定部324が決定した配置先に移動体が移動するよう移動体を制御する。S112において、移動体制御部326及び飛行体制御部304は、移動体が配置先まで移動したことに応じて、移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間にフィーダリンクを確立すべく、移動体及び飛行体100をそれぞれ制御する。S114において、飛行体制御部304は、当該フィーダリンクを確立したことに応じて、当該フィーダリンクを介したネットワーク20へのアクセスに切り替えるよう飛行体100を制御する。
S116において、飛行体制御部304は、FLアンテナ134によって移動体に搭載されたゲートウェイに照射するFLビームの周波数を下げるようFLアンテナ134を制御する。飛行体制御部304は、例えば、光無線通信から電波無線通信に切り替えるようFLアンテナ134を制御する。飛行体制御部304は、FLビームの周波数をミリ波帯からマイクロ波帯に切り替えるようFLアンテナ134を制御してもよい。
S118において、情報処理装置300は、終了指示を取得したか否かを判定する。情報処理装置300は、例えば、情報処理装置300のユーザが所有する通信端末から終了指示を受信することによって、終了指示を取得する。情報処理装置300は、情報処理装置300が備える入力デバイスを用いて情報処理装置300のユーザの入力を受け付けることによって、終了指示を取得してもよい。情報処理装置300が終了指示を取得していない場合、S102に戻る。情報処理装置150が終了指示を取得した場合、処理が終了する。
図4に示す処理の流れにおいて、S106及びS108は、配置決定部324が、S102で状況関連情報受信部306が受信した天候関連情報に基づいて移動体の配置を決定し、決定した移動体の配置先が天候条件を満たすエリアであるか否かを特定することに置き換えられてもよい。この場合、配置決定部324が決定した移動体の配置先が天候条件を満たすエリアである場合にS110に進み、配置決定部324が決定した移動体の配置先が天候条件を満たさないエリアである場合にS116に進む。
図4に示す処理の流れにおいて、S116は、飛行体制御部304が、飛行体100と他の飛行体100との間に無線通信接続を確立し、当該無線通信接続を介したネットワーク20へのアクセスに切り替えるよう飛行体100及び他の飛行体100をそれぞれ制御することに置き換えられてもよい。図4に示す処理の流れにおいて、S116で移動体に搭載されたゲートウェイに照射するFLビームの周波数を下げた後にS112で移動体に搭載されたゲートウェイと飛行体100との間にフィーダリンクを確立する場合、FLビームの周波数を元に戻した上で当該フィーダリンクを確立してもよい。
図5は、情報処理装置150の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置150は、情報格納部152、アンテナ制御部154、状況関連情報取得部156、位置情報取得部158、情報送信部160、判定条件設定部162、及び状況判定部164を有する。なお、情報処理装置150がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
情報格納部152は、各種情報を格納する。情報格納部152は、例えば、目標位置情報と、飛行経路情報とを格納する。情報格納部152は、例えば、移動体位置情報を格納する。情報格納部152は、例えば、地上に設置されたゲートウェイの設置位置情報を含んでもよい。
アンテナ制御部154は、飛行体100に搭載されたアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、例えば、SLアンテナ132を制御する。アンテナ制御部154は、例えば、ミリ波帯のSLビームを照射するようSLアンテナ132を制御する。アンテナ制御部154は、例えば、Sub6帯のSLビームを照射するようSLアンテナ132を制御する。
アンテナ制御部154は、例えば、FLアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、例えば、FLアンテナ134を制御する。アンテナ制御部154は、例えば、FLアンテナ136を制御する。
アンテナ制御部154は、例えば、移動体に搭載されたゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、地上に設置されたゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御してもよい。
アンテナ制御部154は、例えば、電波無線通信でゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、例えば、マイクロ波帯の周波数のFLビームでゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、例えば、ミリ波帯の周波数のFLビームでゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、光無線通信でゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御してもよい。アンテナ制御部154は、例えば、赤外光帯の周波数のFLビームでゲートウェイとフィーダリンクを確立するようFLアンテナを制御する。アンテナ制御部154は、他の飛行体100と無線通信接続を確立するようFLアンテナを制御してもよい。
アンテナ制御部154は、衛星通信アンテナ138を制御してもよい。アンテナ制御部154は、例えば、通信衛星30と通信するよう衛星通信アンテナ138を制御する。
状況関連情報取得部156は、状況関連情報を取得する。状況関連情報取得部156は、例えば、飛行体100に搭載された気象観測装置が天候情報を観測することによって、状況関連情報を取得する。状況関連情報取得部156は、例えば、飛行体100に搭載された撮像装置が地上のエリアを撮像した撮像画像を取得する。状況関連情報取得部156は、状況関連情報を受信することによって、状況関連情報を取得してもよい。状況関連情報取得部156は、例えば、移動体から状況関連情報を受信する。状況関連情報取得部156は、例えば、地上のエリアに設置された気象観測装置から状況関連情報を受信する。状況関連情報取得部156は、基地局装置を介して、天候情報管理サーバや航空機の飛行経路管理サーバ等の外部装置から状況関連情報を受信してもよい。状況関連情報取得部156は、取得した状況関連情報を情報格納部152に格納する。
位置情報取得部158は、位置情報を取得する。位置情報取得部158は、例えば、飛行体100の飛行位置情報を取得する。位置情報取得部158は、基地局装置を介して、移動体位置情報を受信してもよい。位置情報取得部158は、取得した位置情報を情報格納部152に格納する。
情報送信部160は、基地局装置を介して、各種情報を送信する。情報送信部160は、例えば、情報処理装置300に各種情報を送信する。情報送信部160は、移動体に各種情報を送信してもよい。
情報送信部160は、例えば、移動体に搭載されたゲートウェイを介して、各種情報を送信する。情報送信部160は、例えば、地上に設置されたゲートウェイを介して、各種情報を送信する。情報送信部160は、通信衛星30を介して、各種情報を送信してもよい。
情報送信部160は、例えば、状況関連情報取得部156が取得した情報を送信する。情報送信部160は、例えば、位置情報取得部158が取得した情報を送信する。
判定条件設定部162は、飛行体100が無線通信サービスを提供する地上のエリアの上空の状況を判定するための条件である判定条件を設定する。判定条件設定部162は、例えば、飛行体100のユーザが所有する通信端末から、判定条件を受信することによって、判定条件を設定する。判定条件設定部162は、飛行体100が備える入力デバイスを用いて飛行体100のユーザの入力を受け付けることによって、判定条件を設定してもよい。判定条件設定部162は、設定した判定条件を情報格納部152に格納する。
判定条件は、例えば、地上のエリアの上空の状況が状況条件を満たすことを含む。判定条件は、例えば、地上のエリアのうちの上空の状況が状況条件を満たすエリアの割合が予め定められた割合より高いことを含む。判定条件は、例えば、地上のエリアの上空の天候が天候条件を満たすことを含む。判定条件は、例えば、地上のエリアのうちの上空の天候が天候条件を満たすエリアの割合が予め定められた割合より高いことを含む。
判定条件は、無線通信エリア140を構成するサブセルに対応する地上のサブエリアの上空の状況を判定するための条件を含んでもよい。判定条件は、例えば、地上のサブエリアの上空の状況が状況条件を満たすことを含む。判定条件は、例えば、地上のサブエリアのうちの上空の状況が状況条件を満たすエリアの割合が予め定められた割合より高いことを含む。判定条件は、例えば、地上のサブエリアの上空の天候が天候条件を満たすことを含む。判定条件は、例えば、地上のサブエリアのうちの上空の天候が天候条件を満たすエリアの割合が予め定められた割合より高いことを含む。
状況判定部164は、地上のエリアの上空の状況を判定する。状況判定部164は、例えば、情報格納部152に格納されている状況関連情報に基づいて、地上のエリアの上空の状況が情報格納部152に格納されている判定条件を満たすか否かを判定する。状況判定部164は、例えば、情報格納部152に格納されている天候関連情報に基づいて、地上のエリアの上空の状況が判定条件を満たすか否かを判定する。
状況判定部164は、例えば、無線通信エリア140を構成する複数のサブセルのうちのそれぞれに対応する複数の地上のサブエリアの上空の状況を判定することによって、地上のエリアの上空の状況を判定する。状況判定部164は、例えば、無線通信エリア140を構成する複数のサブセルのうちのそれぞれに対応する複数の地上のサブエリアの上空の状況が判定条件を満たすか否かを判定する。
アンテナ制御部154は、例えば、SLアンテナ132からミリ波帯でSLビームを地上のエリアに照射している場合において、地上のエリアの状況が判定条件を満たさないと状況判定部164が判定した場合に、ミリ波帯からSub6帯にSLビームの周波数を切り替えるようSLアンテナ132を制御する。アンテナ制御部154は、例えば、SLアンテナ132からSub6帯でSLビームを地上のエリアに照射している場合において、地上のエリアの状況が判定条件を満たすと状況判定部164が判定した場合に、Sub6帯からミリ波帯にSLビームの周波数を切り替えるようSLアンテナ132を制御する。
アンテナ制御部154は、例えば、SLアンテナ132からミリ波帯で複数のSLビームを複数の地上のサブエリアに照射している場合おいて、状況判定部164によって複数の地上のサブエリアのいずれかについて、上空の状況が判定条件を満たさないと判定された場合、判定条件を満たさないと判定された地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替えるようSLアンテナ132を制御する。アンテナ制御部154は、例えば、SLアンテナ132からSub6帯で複数のSLビームを複数の地上のサブエリアに照射している場合おいて、状況判定部164によって複数の地上のサブエリアのいずれかについて、上空の状況が判定条件を満たすと判定された場合、判定条件を満たすと判定された地上のサブエリアに照射されるSLビームの周波数をSub6帯からミリ波帯に切り替えるようSLアンテナ132を制御する。
図6は、情報処理装置150の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図6では、SLアンテナ132から複数のSLビームを複数の地上のサブエリアに照射している状態を開始状態として説明する。
S202において、状況関連情報取得部156は、状況関連情報を取得する。S204において、アンテナ制御部154は、複数の地上のサブエリアのうちの1つのサブエリアに照射されるSLビームの周波数がミリ波帯であるか否かを判定する。SLビームの周波数がミリ波帯である場合、S206に進む。SLビームの周波数がSub6帯である場合、S210に進む。
S206において、状況判定部164は、S202で状況関連情報取得部156が取得した状況関連情報に基づいて、サブエリアの上空の状況が判定条件を満たすか否かを判定する。サブエリアの上空の状況が判定条件を満たすと状況判定部164が判定した場合、S214に進む。サブエリアの上空の状況が判定条件を満たさないと状況判定部164が判定した場合、S208に進む。
S208において、アンテナ制御部154は、サブエリアに照射されるSLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替えるようSLアンテナ132を制御する。SLアンテナ132は、アンテナ制御部154による制御に従って、サブエリアに照射されるSLビームの周波数をミリ波帯からSub6帯に切り替える。
S210において、状況判定部164は、S202で状況関連情報取得部156が取得した状況関連情報に基づいて、サブエリアの上空の状況が判定条件を満たすか否かを判定する。サブエリアの上空の状況が判定条件を満たすと状況判定部164が判定した場合、S212に進む。サブエリアの上空の状況が判定条件を満たさないと状況判定部164が判定した場合、S214に進む。
S212において、アンテナ制御部154は、サブエリアに照射されるSLビームの周波数をSub6帯からミリ波帯に切り替えるようSLアンテナ132を制御する。SLアンテナ132は、アンテナ制御部154による制御に従って、サブエリアに照射されるSLビームの周波数をSub6帯からミリ波帯に切り替える。
S214において、状況判定部164は、全てのサブエリアの上空の状況を判定したか否かを判定する。全てのサブエリアの上空の状況を判定している場合、S216に進む。全てのサブエリアの上空の状況を判定していない場合、S204に戻る。
S216において、情報処理装置150は、終了指示を取得したか否かを判定する。情報処理装置150は、例えば、飛行体100のユーザが所有する通信端末から終了指示を受信することによって、終了指示を取得する。情報処理装置150は、飛行体100が備える入力デバイスを用いて情報処理装置150のユーザの入力を受け付けることによって、終了指示を取得してもよい。情報処理装置150が終了指示を取得していない場合、S102に戻る。情報処理装置150が終了指示を取得した場合、処理が終了する。
図7は、情報処理装置150及び情報処理装置300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。