JP2023087482A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌への刺激を抑制しながら、持続的な悪臭抑制を可能とする吸収性物品を提供する。【手段】表面シート1、裏面シート2、及び、これらの両シート間に、繊維材料を含む吸収性シートを構成部材として含む吸収体3を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向Yと該縦方向Yに直交する横方向Xとを有する吸収性物品であって、吸収体3は、該吸収体3の横方向Xの少なくとも中央部に、肌対向面側10Aに位置する表面側吸収性シート31、非肌対向面側10Bに位置する裏面側吸収性シート32及びこれら両シート間に位置する中央吸収部33を含む積層構造を有しており、中央吸収部33に、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有する吸収性物品。【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド、おむつなどの吸収性物品に関する。
経血や尿等の排泄液は排泄された直後は無臭であり、菌の作用によって経時的に分解が進み、悪臭原因物質を発生する。悪臭原因物質には、例えば不快な臭いを発しやすいトリメチルアミンを含め種々存在する。これに対して、従来、生理用ナプキン等の吸収性物品において抗菌剤を含有させる技術が知られている(例えば、特許文献1~4)。
特開2019-162401号公報 特開2010-110443号公報 特開2014-158509号公報 特開2016-067749号公報
吸収性物品において抗菌剤による抗菌効果は視認できるものではないため、一般的に悪臭の軽減、菌による肌の痒み及びかぶれの低減によって実感され得る。しかし、一般的に抗菌剤は全ての菌に対して有効というわけではない。また、吸収性物品の長時間使用に対応するため抗菌剤の含有量を増量し過ぎると、排泄液の肌側への戻りでむしろ前記抗菌剤が肌に刺激を与えかねない。そのため吸収性物品において、悪臭の軽減の観点から更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の点に鑑み、肌への刺激を抑制しながら、持続的な悪臭抑制を可能とする吸収性物品に関する。
本発明は、肌対向面側に配される液透過性の表面シート、非肌対向面側に配される裏面シート、及び、これらの両シート間に、繊維材料を含む吸収性シートを構成部材として含む吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は、該吸収体の前記横方向の少なくとも中央部に、肌対向面側に位置する表面側吸収性シート、非肌対向面側に位置する裏面側吸収性シート及びこれら両シート間に位置する中央吸収部を含む積層構造を有しており、前記中央吸収部に、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有する吸収性物品を提供する。
本発明に係る吸収性物品は、肌への刺激を抑制しながら、持続的な悪臭抑制をすることができる。
本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面側から模式的に示す一部切欠斜視図である。 図1に示す生理用ナプキンのII-II線断面を模式的に示す断面図である。 吸収体を肌対向面側からの平面視した状態を示す平面図である。 中央吸収部における高繊維存在部及び低繊維存在部の積層状態を模式的に示す断面図である。 高繊維存在部及び低繊維存在部からなる吸収性シートを折り畳んで形成された中央吸収部の積層構造の好ましい一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキン(以下、ナプキンとも言う)10について、図面を参照しながら説明する。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌対向面側といい、これと反対側を非肌対向面側という。これらは、人体に接触する面を有さない部材に関しても、吸収性物品の部材構成における相対的な位置関係を示す用語として用いる。また、着用時に人体の前側に位置する方向を前方といい、後側に位置する方向を後方という。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向という。
ナプキン10は、図1及び2に示すように、肌対向面側10Aに配される液透過性の表面シート1、非肌対向面側10Bに配される裏面シート2、及び、これらの両シート1、2間に、液保持性の吸収体3を備える。表面シート1は排泄液を吸収体3へと送り込む液透過性を備え、裏面シート2は排泄液に対する防漏性を備える。表面シート1及び裏面シート2は吸収体3の両面を覆いつつ、吸収体3の外縁外方へと延出する大きさを有する。なお、上記の肌対向面側10A及び非肌対向面側10Bは、ナプキン10のみならず、ナプキン10の構成部材の厚み方向における相対的な配置位置を示す用語として用いる。
本実施形態においては、表面シート1と吸収体3との間に、吸収体3よりも幅狭の液透過性のセカンドシート4を有する。セカンドシート4は、表面シート1から透過される排泄液を平面方向に広げて、吸収体3の肌面側の吸収面積を広げる作用を有する。また、表面シート1の肌当接面側の両側にサイド防漏シート5が積層されている。サイド防漏シート5と裏面シート2とが吸収体3の横方向Xの外方に延出して、着衣等への固定手段であるウイング部6を形成している。ウイング部6及び裏面シート2の非肌当接面側には、ナプキン10を着衣に固定するための粘着部(図示せず)を有している。このシートの積層構造において、ナプキン10の外周縁は、吸収体3を介在させずに接合された外周シール部9となっている。
ナプキン10は、他の構成部材を含んでいてもよく、またセカンドシート4、ウイング部6、サイド防漏シート5を有さない形態であってもよい。さらに表面シート1から吸収体3にかけて圧搾した防漏溝、表面シート1上の複数のエンボスなどを有していてもよい。また、サイド防漏シート5は、表面シート1と接合されながら、表面シート1の両側よりも内方側に自由端部を残すようにしてもよく、前記自由端部に弾性部材等を配して防漏カフを構成してもよい。
ナプキン10は、平面視において、着用者の前後方向に対応する縦方向Yと、該縦方向と直交すると横方向Xとを有する、縦長形状である。また表面シート1、裏面シート2及び吸収体3は、ナプキン10と同様に、縦長形状である。縦方向Yは、ナプキン10の装着時における、着用者の腹側、股下及び背側を繋ぐ方向に対応する。横方向Xは、着用者の股下における左右の足を繋ぐ方向に対応する。本明細書において、縦方向Y及び横方向Xは、ナプキン10の平面視における方向を示すと同時に、表面シート1、裏面シート2及び吸収体3の平面視における方向を示す。
ナプキン10は、縦方向Yに関して、着用者の排泄ポイントに対向する部位を含む中間部Cを有する。さらに縦方向Yに関して、中間部Cよりも前方の下腹部側に配置される前方部F、後方の臀部側に配置される後方部Rを有する。また、中間部Cには、横方向Xの中央部に、前記排泄ポイントに対向し、排泄液を直接受け止める排泄部対向領域(受液領域ともいう)C1がある。排泄部対向領域C1がある、横方向Xの「中央部」とは、図1に示すように、横方向Xの中心線Lから左右に広がる所定幅の範囲をいい、吸収体3の横方向Xの両端縁よりも内側の範囲の部分を言う。具体的には、ナプキン10の横方向Xの中心線Lから左右に広がる領域であって、吸収体3の幅に対して40%以上60%以下の範囲の部分をいう。なお、中間部C、排泄部対向領域C1、前方部F及び後方部Rは、ナプキン10における区分を示すと同時に、これに対応する表面シート1、吸収体3及び裏面シート2における区分をも示す。
中間部C、前方部F及び後方部Rの区分位置は、使用目的等によって設定される吸収性物品の長さに応じて適宜設定され得る。ショーツの股下部に折り曲げて固定するウイング部を備える場合は、該ウイング部の存在する縦方向に沿った領域が中間部Cとなる。本実施形態のナプキン10は、昼用などとして設定される形状の例を示しており、縦方向の長さを3等分して、前方部F、中間部C及び後方部Rが設定されており、ウイング部を備えない昼用のナプキンの場合には、中間部はこの設定に従う。ナプキン10がどのような形状であっても一般的には、中間部Cは、前方部Fからの一定の距離の位置にある部位として設定され得る。さらに大人用若しくは幼児用のおむつなど、また、尿取りパッドなどについては、縦方向の長さを3等分して、前方部F、中間部C及び後方部Rが設定される。
次に、吸収体3について説明する。
吸収体3は、繊維材料を含む吸収性シートを構成部材として含む。
前記繊維材料は、排泄液を吸収し得る親水性を有し、疎水性の繊維を親水化処理したもの、それ自体が親水性である親水性繊維が挙げられる。特に、それ自体が親水性でかつ保水性を有するものが好ましい。親水性繊維としては、天然系の繊維、セルロース系の再生繊維又は半合成繊維が好ましい例として挙げられる。保水性を有する親水性繊維としては、特に木材パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース繊維等のセルロース系繊維が挙げられる。セルロース系繊維は1 種を単独で又は2 種以上を組み合わせて用いることができる。セルロース系繊維の原料パルプとしては、針葉樹クラフトパルプ或いは広葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ或いはワラパルプ等の非木材パルプが挙げられる。セルロース系繊維としては、セルロースの分子内又は分子間を適当な架橋剤によって架橋させた架橋セルロース繊維(パルプ繊維)、或いはセルロースの結晶化度を向上させたレーヨン繊維等の再生セルロース繊維等を用いることもできる。
前記繊維材料を含む吸収性シートとしては、セルロース系繊維とともに又はセルロース系繊維に代えて、合成繊維、例えば熱可塑性繊維を含んでいてもよい。熱可塑性繊維としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン等の単一の合成樹脂を用いて形成された単一繊維、或いは、これら2種以上の複合体等の合成樹脂を用いて形成された複合繊維、例えば、2種以上の合成樹脂を用いて形成した芯鞘型、サイドバイサイド型等の複合繊維を用いることもできる。これらの合成繊維は前述の通り親水化処理されたものであることが好ましい。
吸収性シートは、前記繊維材料のみからなるシートであってもよく、前記繊維材料からなる2つの繊維層間に高吸収性ポリマー材を挟持して固定したシートであってもよい。ここでいう高吸収性ポリマー材はいわゆるSAPと呼ばれる表面架橋された高分子材料である(以下、同様)。高吸収性ポリマー材を含む吸収性シートの形成にあたっては、高吸収性ポリマー材が湿潤によって発現する粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを利用して一体化することができる。例えば、特許第2963647号公報の段落[0019]~[0127]に記載のもの、特許第2955223号公報の段落[0020]~[0075]に記載のものなどが挙げられる。その作製は通常用いられる種々の方法によって行うことができ、湿式、乾式いずれの方式によってもよい。吸収性シートは厚みを3.0mm以下に抑えながら、高吸収性ポリマー材をシートの平面方向に分散配置させているためゲルブロキングを起こし難く、高い吸収力を有する。例えば、特開平8-246395号公報の段落[0019]~[0131]に記載のものなどが挙げられる。
高吸収性ポリマー材としては、一般に粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでもよい。粒子状の高吸収性ポリマーを用いる場合、その形状は球状、塊状、俵状又は不定形のいずれでもよい。高吸収性ポリマー材としては、一般に、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を用いることができる。その例としては、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリメタクリル酸及びその塩が挙げられる。ポリアクリル酸塩やポリメタクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用いることができる。また、アクリル酸又はメタクリル酸にマレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを高吸収性ポリマー材の性能を低下させない範囲で共重合させた共重合物も用いることができる。
吸収体3は、図2に示すように、前記吸収性シートとして表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32を有する。表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32は、中間部Cから前方部F及び後方部Rに及ぶ長さを有し、吸収体3の外形をなしている。
表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32は、図2に示すように1枚の吸収性シート3Aを折り畳んで形成してもよく、別々の吸収性シートによって形成してもよい。図2に示す態様においては、吸収性シート3Aは、吸収体3の肌対向面側10Aに配置される部分が表面側吸収性シート31となり、吸収体3の非肌対向面側10Bに配置される部分が裏面側吸収性シート32となる。また、吸収性シート3Aは、種々の折り畳みの態様をとり得る。図2に示す態様においては、1枚の吸収性シート3Aを肌対向面側10Aから横方向Xに延出させて非肌対向面側10Bに巻き回し、該吸収性シート3Aの横方向Xの両端部を非肌対向面側10Bで重ね合わせて接合している。ただし、折り畳みの態様はこれに限定されない。例えば、1枚の吸収性シート3Aの横方向Xの両端部を吸収体3の横方向Xの側部で重ねて接合してもよく、肌対向面側10Aで重ねて接合してもよい。排泄液の吸収性を高める観点、後述の水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物の肌への接触機会を低減する観点から、図2に示すように1枚の吸収性シート3Aの横方向Xの両端部を非肌対向面側10Bで重ね合わせて接合した態様が好ましい。
吸収体3は、横方向Xの少なくとも中央部に、肌対向面側10Aに位置する表面側吸収性シート31、非肌対向面側10Bに位置する裏面側吸収性シート32、及びこれら両シート間に位置する中央吸収部33を含む積層構造を有している。中央吸収部33は、前述の排泄部対向領域C1を含む領域にある。中央吸収部33の好ましい態様については後述する。
ナプキン10は、中央吸収部33に水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有している。すなわち、吸収体3の積層構造の内部であって、排泄部対向領域C1に対応する、排泄液を最も多く吸収する中央吸収部33に上記の水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有している。中央吸収部33においては、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は混在しながら分散配置されていることが好ましい。
水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は、排泄部対向領域C1に対応する中央吸収部33にあることにより、経血等の排泄液(以下、単に排泄液という)との接触機会がナプキン10の中で最も多くなる。しかも、吸収体3の積層構造によって、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は、吸収体3から外部への移行が抑えられている。特に、吸収体3の積層構造によって表面シートと中央吸収部33との間の距離が大きくされていることから、中央吸収部33から表面シート1への排泄液の液戻りが抑制され、排泄液に溶解する水溶性抗菌剤が表面シート1へ移行し難い。
その結果、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は、長時間安定的に排泄液に接触して効率的に抗菌及び消臭の作用を発現することができる。加えて、中央吸収部33での抗菌作用により、菌と肌との接触機会が低減されて肌への刺激が抑制される。更に、水溶性抗菌剤は前述のとおり吸収体3の積層構造の内部から外部への移行が抑えられるので、水溶性抗菌剤による肌への刺激が抑制される。特に、中央吸収部33の肌対向面側10Aは別部材である表面側吸収シート31によって被覆されて層間空隙が介在しているため、単に吸収体3の厚みを厚くした場合に比べて、水溶性抗菌剤が溶解する排泄液の肌対向面側10Aへの滲出に対する抑制効果が高い。また、水溶性抗菌剤単独ではなく、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物が協働して高い抗菌及び消臭作用を発現するので、水溶性抗菌剤は比較的少量でも悪臭抑制効果が高くなる。
上記の水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物の協働作用について、以下に説明する。
まず、水溶性抗菌剤は、水溶性ゆえに、中央吸収部33に排泄液が滲入するのを契機として排泄液に溶解し得る。水溶性抗菌剤は溶解することで排泄初期段階から中央吸収部33内を移動して抗菌作用をし、中央吸収部33の排泄液が存在する様々な場所で菌の増殖を抑制することができる。これにより、水溶性抗菌剤は、例えば菌による経血中蛋白質の分解を抑制するなどの作用をして、臭い原因物質が発生することを抑えることができる。
一方、一般的に水溶性抗菌剤を、その効果を高める目的で過剰に含有する場合には、着用者の動作等でナプキン10に強い外力が加わった際に、水溶性抗菌剤の一部は中央吸収部33から肌側の部材へと移行するリスクが高まり、延いては肌刺激のリスクが高まる。この問題を解決するために、本発明では、ポリフェノールを中央吸収部33に含有させている。ポリフェノール化合物は、トリメチルアミン等の臭い原因物質と化学的に反応しやすく、該臭い原因物質を不揮発性物質に変えて消臭することができる。そのため、ポリフェノール化合物は、多孔性材料が吸着した後に再放出するような臭い原因物質を化学的な結合作用によって再放出することなく消臭することができる。
加えて、本発明では中央吸収部33に多孔性材料を含んでいる。多孔性材料は、ポリフェノール化合物がより反応しやすいように反応場を提供する役割を有する。一般的に、臭い原因物質の揮散速度は、臭い原因物質とポリフェノール化合物との反応速度よりも速いことが多く、その場合にはポリフェノール化合物が消臭機能を十分に発揮できない可能性がある。そこで、本発明においては、多孔性材料に一時的に臭い原因物質を捕捉させ、そこから徐々に放出される臭い原因物質と反応することで、より効率的に両者を反応させることができる。多孔性材料は、一般的に水難溶性である一方で、ポリフェノール化合物は水溶性であるため、排泄液吸収後は多孔性材料の周りをポリフェノール化合物が取り囲む状態になる。さらに、多孔性材料の細孔内に水酸基が導入されるなど、その液性が親水性である場合、細孔内部までポリフェノール化合物が侵入し、臭い原因物質が揮散する前に反応することができるので、好ましい。
このように、多孔性材料及びポリフェノール化合物は、互いの弱点を補いあうことによって強い消臭性能を発揮することができる。
中央吸収部33において上記の3種の成分を組み合わせて含有することで、排泄初期段階では臭い発生原因の菌の増殖を水溶性抗菌剤で抑制して臭いの元を断ちながら、捕捉しきれない菌による排泄液分解初期段階において多孔性材料で物理吸着して消臭し、経時で放出される臭い原因物質をポリフェノール化合物で化学的に不揮発化する。このようにして臭い成分を3段の構えで多面的かつ包括的に封じ込め、この封じ込めを吸収体3の内部構造である中央吸収部33において持続させることができる。
これにより、ナプキン10は肌への刺激を抑制しながら持続的な悪臭抑制が可能となる。
ナプキン10において、上記の持続的な悪臭抑制効果をより高める観点から、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は中央吸収部33の平面視における全域に含有されることが好ましい。前記3つの成分が中央吸収部33におけるシート面と平行な方向の全域に亘って配される場合、中央吸収部33の厚み方向における含有位置は場所によって異なっていてもよい。この厚み方向における好ましい含有位置については後述する。
これにより、ナプキン10が長時間の使用等により排泄液を繰り返し受液する場合に、中央吸収部33において排泄液が拡散しても前記3種の成分と排泄液との接触機会を増やすことができ、より広い範囲で前述の作用を発現させることができる。
また、ナプキン10において、水溶性抗菌剤による肌への刺激をより効果的に抑制する観点から、表面側吸収性シート31に水溶性抗菌剤が含有されていないことが好ましい。
水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物の組み合わせにおいては、前述のとおり水溶性抗菌剤単独を含有する場合よりも、水溶性抗菌剤の含有量を低減しても高い悪臭抑制効果が得られる。そのため、中央吸収部33における水溶性抗菌剤の含有坪量は、肌への刺激をより低減する観点から、5.0g/m以下が好ましく、3.0g/m以下がより好ましく、1.0g/m以下が更に好ましい。また、中央吸収部33における水溶性抗菌剤の含有坪量は、抗菌作用を保持する観点から、0.003g/m以上が好ましく、0.005g/m以上がより好ましく、0.010g/m以上が更に好ましい。
中央吸収部33における多孔性材料の含有坪量は、臭い原因物質に対する吸着作用をより高める観点から、0.5g/m以上が好ましく、1.0g/m以上がより好ましい。また、中央吸収部33における多孔性材料の含有坪量は、中央吸収部33の吸収性能を維持する観点から、10g/m以下が好ましく、5.0g/m以下がより好ましい。
中央吸収部33におけるポリフェノール化合物の含有坪量は、臭い原因物質に対する化学的な結合作用をより高める観点から、0.001g/m以上が好ましく、0.003g/m以上がより好ましく、0.005g/m以上が更に好ましい。また、中央吸収部33におけるポリフェノール化合物の含有坪量は吸収体3の吸収性能維持の観点から、5.0g/m以下が好ましく、3.0g/m以下がより好ましく、1.0g/m以下が更に好ましい。
また、水溶性抗菌剤による肌への刺激をより効果的に抑制し、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物の組み合わせによる前述の作用をより効果的に発現させる観点から、ナプキン10における水溶性抗菌剤の含有坪量に占める、中央吸収部33における水溶性抗菌剤の含有坪量の割合は、80%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、100%が更に好ましい。
水溶性抗菌剤における「水溶性」とは、25℃のイオン交換水1Lに対する溶解度が2g以上であることを意味する。前記溶解度は、水溶性抗菌剤の排泄液での溶解性及び移動性を高める観点から、3g以上が好ましく、10g以上がより好ましい。
前記溶解度は、次の方法によって測定することができる。2Lビーカーに入れた25℃のイオン交換水1Lに対して、十分乾燥させた測定対象(水溶性抗菌剤)を投入する。次いで、長さ20mm、幅7mmのスターラーチップ(例えば、アズワン株式会社製HPS-100)を入れ、マグネチックスターラーを用いて600rpmで攪拌する。1時間攪拌しても溶解できない直前の投入量を、当該抗菌剤の25℃の水に対する溶解度とする。
水溶性抗菌剤としては、排泄液への溶解性及び移動性を有して抗菌作用を奏するものを種々用いるものができる。例えば、抗菌性の金属、抗菌性金属担持物、有機系抗菌剤等が挙げられる。
抗菌性金属担持物が水溶性である、とは、抗菌性金属を担持する担体が水難溶性であっても、担持された金属が水溶性あることを意味する。その具体例としては、銀担持シリカ、銀担持ゼオライトが挙げられる。
有機系抗菌剤は、比較的総炭素鎖数が少ないか中程度(炭素数4以上20以下)である、陽イオン構造に水溶性対イオンを備えた構造又はノニオン構造のものが水溶性の抗菌剤として好ましく選択できる。その具体例としては、第4級アンモニウム塩、塩化アルキルピリジニウムであって、上記構造を有するものが挙げられる。その中でも、第4級アンモニウム塩が好ましい。第4級アンモニウム塩の中でも、菌との親和性が高いものとして、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウムであって、上記構造を有するものが好ましい。
多孔性材料としては、臭い原因物質を捕捉できる細孔を有するものであればこの種の物品において通常用いられるものを種々使用でき、多孔性粒子が好ましい。その中でも、消臭性能を有するもの(以下、多孔性消臭剤という)であると、臭い原因物質がポリフェノールと反応する前の段階でも一定の消臭効果を期待できるので好ましく、特に多孔性消臭粒子であることが好ましい。また、多孔性材料は、抗菌性金属を担持していることが好ましい。
多孔性材料としての多孔性粒子とは、少なくとも粒子表面に多数の細孔を有する粒子であって、揮発する臭い原因物質をその孔に捕集、吸着及び/又は包摂できるものを指す。多孔性粒子の材質としては、有機化合物、無機化合物若しくはそれらの重合体、又はそれらの組み合わせ等が挙げられる。その具体例としては、例えば多孔メタクリル酸ポリマー、多孔アクリル酸ポリマー等のアクリル酸系ポリマー、多孔ジビニルベンゼンポリマー、多孔ピリジン共重合体等の芳香族系ポリマー、及びそれらの共重合体等の合成の多孔質ポリマー;キチン及びキトサン等の天然の多孔質ポリマー; 酸化亜鉛、活性炭、シリカ、二酸化ケイ素(シリカゲル)、ケイ酸カルシウム、アルミノ珪酸塩化合物、ハイシリカゼオライト(疎水性ゼオライト)、セピオライト、カンクリナイト、ゼオライト、及び水和酸化ジルコニウム等の無機多孔質物質などの金属担持多孔質などが挙げられ、これらからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。消臭の対象となる尿や経血等の排泄液由来の臭い成分は、アンモニア、アミン類、脂肪酸類、硫化水素やメルカプタン類等の成分が複数混合されたものである。一般的に、これらの臭い成分の分子サイズは1nm以上であるので、平均細孔径が2nm以上である多孔性粒子を消臭剤として用いることで、複数の臭い成分を効果的に吸着することができる。
多孔性材料の平均細孔径は、細孔径分布における細孔径のピークを意味する。多孔性粒子の細孔径のピークは、臭気の吸着効果と、後述する香料から揮散される香気成分を吸着しにくく、香りが変質、低減しにくくする観点から、香気成分の大きさよりも小さいことが好ましく、好ましくは0.1μm以下、さらに好ましくは0.04μm以下、そして、好ましくは0.005μm以上である。多孔性粒子の細孔径のピークは下記方法により測定される。
<多孔性材料の細孔径のピークの測定方法>
多孔性材料の細孔径のピークは、細孔分布測定装置(日本ベル株式会社製、商品名:BELSORP mini II)を用いて、液体窒素を用いた多点法により測定することができる。細孔分布におけるピークトップを細孔径のピークとする。測定試料は110℃で1時間加熱する前処理を施す。
ポリフェノール化合物としては、肌への刺激が小さく、化学的結合により臭い原因物質を不揮発性物質に変え得るものを種々用いることができる。ポリフェノール化合物は、上記に溶解度で定義した水溶性のものであってもよく、該水溶性に該当しない水難溶性のものであってもよい。ポリフェノール化合物は、前述の水溶性抗菌剤よりも溶解度が低いながらも、ある程度の溶解度を有するものが好ましい。これにより、ポリフェノール化合物は、水溶性抗菌剤の移動性を阻害しない程度に中央吸収部33内の様々な場所に移動して臭い原因物質を不揮発化することができる。
このようなポリフェノール化合物としては、肌への刺激を低減する観点から、天然由来成分であることが好ましい。例えば、ポリフェノール化合物は、植物性抽出エキスに含まれる成分であることが好ましい。
ポリフェノール化合物の具体例としては、茶カテキン、サトウキビ抽出ポリフェノール、カカオ抽出ポリフェノール、クロロゲン酸、アントシアニン、フェルラ酸等が挙げられる。その中でも、化学的結合作用が強い、茶カテキン、サトウキビ抽出ポリフェノールが好ましく、茶カテキンがより好ましい。
次に、中央吸収部33の好ましい態様について説明する。
中央吸収部33は、横方向Xの中央部に配されており、排泄部対向領域C1を含む。図2においては、中央吸収部33は横方向Xについて排泄部対向領域C1に対応する範囲にある。ただし図2に示す態様に限らず、中央吸収部33は横方向Xについて、表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32と厚み方向に積層される範囲で排泄部対向領域C1よりも広い領域に配されていてもよい。
表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32の横方向Xの幅W1に対する中央吸収部33の横方向Xの幅W2の比(W2/W1)は、前述の3種の成分の排泄液との接触機会をより多くして長時間の安定的な抗菌・消臭作用を発現させる観点から、0.3以上が好ましく、0.4以上がより好ましい。また、前記比(W2/W1)は、前述の3種の成分の吸収体3から外部への移行抑制を高める観点から、0.7以下が好ましく、0.6以下がより好ましく、0.5以下が更に好ましい。
また、中央吸収部33は、図3に示すように、表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32より縦方向Yの長さが短いことが好ましい。これにより、前述の3種の成分の排泄液との接触機会をより多くして長時間の安定的な抗菌・消臭作用を発現させ、かつ、前述の3種の成分の吸収体3から外部への移行抑制を高めることができる。
より具体的には、表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32の縦方向Yの長さT1に対する中央吸収部33の縦方向Yの長さT2の比(T2/T1)は、前述の3種の成分の排泄液との接触機会をより多くして長時間の安定的な抗菌・消臭作用をより高める観点から、0.2以上が好ましい。また、前記比(T2/T1)は、前述の3種の成分の吸収体3から外部への移行抑制を高める観点から、0.5以下が好ましい。上記の比の範囲において、中央吸収部33は、ナプキン10の縦方向Yにおいて、排泄部対向部領域C1を含む中間部Cから後方部Rの一部にかけて配されることが好ましい。
中央吸収部33は、表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32より縦方向Yの長さが短く、中央吸収部33と表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32とが積層される領域において、中央吸収部33の単位面積当たりの吸収容量が、表面側吸収性シート31及び裏面側吸収性シート32それぞれの単位面積当たりの吸収容量より大きいことが好ましい。これにより、ナプキン10を長時間使用する場合でも、排泄部対向領域C1において、中央吸収部33が排泄液をしっかりと吸収保持でき、前述の3種の成分による抗菌・消臭作用をより高めることができる。この場合、ポリフェノール化合物が前述の水溶性を有ると、水溶性抗菌剤による前述の作用に加えて、中央吸収部33内の様々な場所に移動して臭い原因物質を不揮発化することができる。
具体的には、表面側吸収性シート31の単位面積当たりの吸収容量(M1)及び裏面側吸収性シート32の単位面積当たりの吸収容量(M2)の少なくとも一方に対する、中央吸収部33の単位面積当たりの吸収容量(M3)の比(M3/M1、M3/M2)は、上記の観点から、1.1以上が好ましく、1.5以上がより好ましく、2以上が更に好ましい。また、前記比(M3/M1、M3/M2)は、中央吸収部33が過度に体液を吸収することで過度に膨張することによる着用違和感を抑制する観点から、20以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下が更に好ましい。
(単位面積当たりの吸収容量の測定方法)
表面吸収性シート31、裏面側吸収性シート32及び中央吸収部33それぞれ(以下、各吸収部ともいう)について、高吸水性樹脂の吸水試験法であるJIS K 7223-1996に準拠して吸収容量の測定を行う。吸収性物品(ナプキン1)から各吸収部を取り出し、25℃に調温した生理食塩水(0.9質量%塩化ナトリウム水)に全体が浸かるように浸漬させる。浸漬開始から10分後に吸収体を生理食塩水から取り出し、遠心脱水器(コクサン(株)、型式130c特型)を用いて脱水する。脱水条件は800rpm×5分とする。脱水後、試料の質量を測定し、次式に従って遠心保持量(単位:g/g)を算出し、その算出値を各吸収部の面積で除した値を、各吸収部の単位面積当たりの吸収容量とする。次式中、各質量はg単位である。
遠心保持量=(遠心脱水後の吸収体の質量-吸水前の吸収体の質量)/吸水前の吸収体の質量
測定は5回行い、上下各1点の値を除外し、残る3点の平均値を測定値とする。尚、測定は23±2℃、湿度50±5%で行い、測定の前には試料である各吸収部を測定と同じ環境で24時間以上保存する。
中央吸収部33は、前述の吸収性シートの積層構造を有し、該積層構造の内部に水溶性抗菌剤が含有されていることが好ましい。これにより、水溶性抗菌剤は、吸収体3の積層構造内部のより深いところに存在することになる。そのため、水溶性抗菌剤はより肌と接触し難く、水溶性抗菌剤による肌への刺激が抑制される。なお、この場合、水溶性抗菌剤と共に、多孔性材料及びポリフェノール化合物も、中央吸収部33における吸収性シートの積層構造の内部に含有されていることが好ましい。
中央吸収部33における上記の吸収性シートの積層構造は、図2に示すように1枚の吸収性シート3Bを折り畳んで形成してもよく、複数枚の吸収性シートを積層して形成してもよい。中央吸収部33の積層構造を1枚の吸収性シート3Bを折り畳んで形成する場合、種々の折り畳みの態様をとり得る。図2に示す態様においては、中央吸収部33は、横方向Xの2箇所の折り曲げ部A1、A2にて1枚の吸収性シート3Bを三つ折りした積層構造を有する。
前記三つ折りにより、吸収性シート3Bは、横方向Xの両端部E1、E2と上記の折り曲げ部A1、A2とで、第1折り部33A、第2折り部33B、第3折り部33Cに区分される。第1折り部33Aは、端部E1側から折り曲げ部A1までの部分であり、中央吸収部33における肌対向面側10Aに位置する。第2折り部33Bは、折り曲げ部A1、A2間の部分であり、中央吸収部33における非肌対向面側10Bに位置する。第3折り部33Cは、折り曲げ部A2から端部E2までの部分であり、第1折り部33Aと第2折り部33Bとによって厚み方向に挟持されて、中央吸収部33の積層構造の内部に配されている。第1折り部33Aが有する端部E1と第3折り部33Cが有する端部E2とは、幅方向Xの中央部にて厚み方向に重なる配置とされている。加えて、第3折り部33Cが有する端部E2が、第1折り部33A及び第2折り部33Bによって包皮され中央吸収部33の積層構造の内部に入り込んでいる。前記積層構造の内部として、第1折り部33Aの非肌対向面側10B、第3折り部33C及び第2折り部33Bの肌対向面側10Aに水溶性抗菌剤が含有されることが好ましい。これにより、水溶性抗菌剤はより肌と接触し難く、水溶性抗菌剤による肌への刺激が抑制される。
排泄された排泄液は、表面シート1及び表面側吸収性シート31を介して中央吸収部33に到達する。その際、一般には、中央吸収部33表面で縦方向Y及び横方向Xに排泄液が拡散する。この際、中央吸収部33の幅方向Xにおいて、単位面積当たりの吸収容量が中央吸収部33の幅方向X中央部で最も高く、両側部では中央部より低いと、当該中央部の吸収容量には余裕が出来やすく、長時間着用で多量の排泄液が中央吸収部33に到達しても、多くの排泄液が最初に到達する当該中央部で吸収、抗菌されるので、抗菌効果が持続し易い。また、図2に示される中央吸収部のように、中央吸収部の幅方向X中央部でその両側部より厚みがある構造であると、より着用者排泄部にフィットし易くなり、排泄液を中央吸収部に引き込み易くなるので、肌から離れた中央吸収部という狭い場所で抗菌作用をもたらすことが容易となり、好ましい。
中央吸収部33の積層構造は、図2に示す態様に限定されず、種々の折り畳みの態様を取り得る。例えば、中央吸収部33をなす吸収性シート3Bの第1折り部33A及び第3折り部33Cの少なくとも一方が第2折り部33Bの両端部まで至る構成や、前述の実施形態よりも短い吸収性シート3Bを重ねた構造であったり、幅狭い中央吸収部33をパルプ繊維と高吸収性ポリマーを混合積繊したものとしたりすることができる。
更に中央吸収部33は、図4に示すように、繊維材料の含有量が多い高繊維存在部35と、前記繊維材料の含有量が高繊維存在部35より少ない低繊維存在部36とを備え、低繊維存在部36に、前述の水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有することが好ましい。これにより、中央吸収部33が排泄液を保持したとき、低繊維存在部36の液保持量は高繊維存在部35の液保持量よりも少なくなる。そのため、高繊維存在部35に比べて低繊維存在部36では水溶性抗菌剤、又は、水溶性抗菌剤及びポリフェノール化合物が高濃度で溶解した状態になりやすい。また、低繊維存在部36では、高繊維存在部35よりも繊維量がすくないため、水溶性抗菌剤、又は、水溶性抗菌剤及びポリフェノール化合物が移動しやすい。そのため、高濃度で溶出した水溶性抗菌剤、又は、水溶性抗菌剤及びポリフェノール化合物が低繊維存在部36内でより広く、より早く拡散し、前述の抗菌・消臭作用をより効率的に発現させることができる。
高繊維存在部35と低繊維存在部36は、中央吸収部を構成する吸収シートユニットにおいて、縦方向、横方向に3cm×3cmのサンプルを切り出して、その縦方向及び横方向それぞれの断面を所定倍率で拡大した写真を撮影し、視野中の繊維本数をカウントする。
上記の作用をより効果的に発現させる観点、水溶性抗菌剤を含む前記3種の成分を中央吸収体33の外部に移行させ難くする観点から、低繊維存在部36は、高繊維存在部35よりも中央吸収部33の内部に配置されることが好ましい。
また、中央吸収部33が前述の吸収性シート3Bを有する場合、吸収性シート3B自体が、高繊維存在部35及び低繊維存在部36を厚み方向に積層したシートであることが好ましい。この場合、高繊維存在部35及び低繊維存在部36は、互いの境界が明確な状態で層状に積層されていてもよい。又は、高繊維存在部35及び低繊維存在部36は、一方の繊維材料が他方の繊維材料の繊維間空隙に入り込む等によって互いの境界が判別できない状態で積層され一体化されていてもよい。吸収性シート3Bにおいては、低繊維存在部36の繊維間に予め多孔性材料を担持させておき、水溶性抗菌剤及びポリフェノール化合物を溶解させた塗布液をスプレー等によって吹き付けることによって、低繊維存在部36に水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有させることができる。
高繊維存在部35及び低繊維存在部36からなる吸収性シート3Bを用いた中央吸収部33の積層構造としては、例えば、図5に示す態様が挙げられる。
図5に示す態様の中央吸収部33は、図2に示すように、第1折り部33A、第2折り部33B及び第3折り部33Cを三つ折りした積層構造を有する。第1折り部33A、第2折り部33B、第3折り部33Cそれぞれにおいて、厚み方向に積層された高繊維存在部35及び低繊維存在部36を有する。第1折り部33A及び第3折り部33Cそれぞれの厚みについて、肌対向面側10Aに高繊維存在部35、非肌対向面側10Bに低繊維存在部36が配されている。第2折り部33Bの厚みについて、肌対向面側10Aに低繊維存在部36、非肌対向面側10Bに高繊維存在部35が配されている。この積層構造において、中央吸収部33の肌対向面側10Aは第1折り部33Aの高繊維存在部35で構成され、中央吸収部33の非肌対向面側10Bは第2折り部33Bの高繊維存在部35で構成されている。より具体的には、中央吸収部33の肌対向面側10Aから非肌対向面側10Bに向かって、高繊維存在部35、低繊維存在部36、高繊維存在部35、低繊維存在部36、低繊維存在部36、高繊維存在部35の順に6つの繊維層が積層されている。これにより、3つの低繊維存在部36が、第1折り部33Aの高繊維存在部35及び第2折り部33Bの高繊維存在部35の間の、積層構造の内部に配されている。特に、第3折り部33Cの低繊維存在部36と第2折り部33Bの低繊維存在部36とが、高繊維存在部35を介さずに直接積層されて、低繊維存在積層部37となっている。
この中央吸収部33の前記積層構造において、3つ低繊維存在部36(第1折り部33A、第2折り部33B、第3折り部33Cそれぞれの低繊維存在部36)に前述の水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有することが好ましい。
これにより、中央吸収部33の積層構造の内部に配置された3つの低繊維存在部36、特に2つの低繊維存在部36、36が直接積層された低繊維存在積層部37において、水溶性抗菌剤を含む前記3種の成分を中央吸収体33の外部に移行させ難くして、前述の作用をより効果的に発現させることができる。その結果、ナプキン10は、より一層、肌への刺激を抑制しながら持続的な悪臭抑制が可能となる。
中央吸収部33の積層構造を形成する吸収性シート33Bが上記の高繊維存在部35及び低繊維存在部36を有する場合、この吸収性シート33Bの厚みは、液拡散性、液保持性を十分に備えてかつ装着感の良好な吸収性物品を得る観点から、0.1mm以上が好ましく、0.3mm以上がより好ましい。また、2mm以下が好ましく、1.5mm以下がより好ましい。
ナプキン10を構成する部材の形成材料は、この種の物品に用いられるものを特に制限なく用いることができる。
表面シート1としては、液透過性を有する種々のシートを用いることができる。例えば、単層又は複数層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。肌触りの良さを考慮すると、親水性の不織布が好ましく、サーマルボンド不織布がより好ましく、エアスルー不織布が特に好ましい。表面シート1の不織布を構成する繊維は、親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、表面シート1の不織布を構成する繊維は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工することで親水化する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、通常用いられる親水化剤による親水化処理を用いることができる。
また、表面シート1は、肌対向面側に凹凸を有するものであってもよい。表面シート1が複数層構造のものである場合、着用者の肌に近い側に位置する第1繊維層と、着用者の肌から遠い側に位置する第2繊維層とを有するものであってもよい。第1繊維層と第2繊維層とが部分的に形成された多数の接合部によって厚さ方向に一体化され、第1繊維層における、複数の該接合部どうし間に位置する部分が凸状に隆起して、前記凹凸形状の凸部を形成している凹凸シートを用いることができる。凸部が中実構造である凹凸シートとしては、例えば特開2007-182662号公報や特開2002-187228号公報に記載のものを用いることができる。
裏面シート2としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。裏面シート3は、液不透過性(液難透過性も含む)又は撥水性のものが用いられ、透湿性の樹脂フィルム等を用いることも好ましい。
セカンドシート4としては、親水性を有し液拡散性に優れているものが好ましい。熱可塑性繊維を含む不織布などが挙げられる。不織布としては、各種の製法によって得られた不織布を用いることができる。例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維どうしの熱融着点を形成したエアスルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維どうしの熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができる。
なお、吸収体3は、表面側吸収性シート31が水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物の少なくとも1つとリンクさせた色を呈していて、当該色が少なくとも表面シート1を介して視認可能であることが好ましい。ここで「リンクした色」とは、社会的背景や風俗的背景によって効果を奏すると消費者がイメージできる色や、商品パッケージやインターネット上に「緑色は抗菌効果を有する茶カテキンのイメージ」等の表記をすることで消費者が効果とリンクできる色のこと等を指す。このような構成を備えることで、着用者が吸収性物品を装着する前からその効果を認識できるので、機能がないか、機能が異なる吸収性物品を間違って使用することが抑制できる。
更に、裏面側吸収性シート32が水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物の少なくとも1つとリンクさせた色を呈していて、当該色が表面シート1を介して、又は裏面シート2を介して視認可能であることが好ましい。当該色が裏面シート3側から見えることによって、開封前にも効果のイメージを使用者が確認できる。生理用ナプキン1では、使用前に包装シートで個別の生理用ナプキン1が個包装されているので、包装シートと介して裏面側吸収性シート32の色が見えると、開封前に機能を認識できるのでより好ましい。
なお、生理用ナプキン10では表面側吸収性シート31と裏面側吸収性シート32とは同じ色で着色されていることが好ましい。このようにすることで、各吸収性シート31,32に使用する色素の含有量を過剰にしなくても、使用者が色を認識し易くなるので、体液の吸収速度や吸収容量に影響が小さくなるので、好ましい。
サイド防漏シート5としては、耐水圧の高い積層不織布、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態の生理用ナプキンに制限されるものではなく、例えばパンティライナー、失禁パッド、尿とりパッド、使い捨ておむつ等に適応することができる。また、経血に限らずその他、尿、オリモノ、軟便等に対しても効果的である。また、上記構成部材の他、用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
肌対向面側に配される液透過性の表面シート、非肌対向面側に配される裏面シート、及び、これらの両シート間に、繊維材料を含む吸収性シートを構成部材として含む吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前記吸収体は、該吸収体の前記横方向の少なくとも中央部に、肌対向面側に位置する表面側吸収性シート、非肌対向面側に位置する裏面側吸収性シート及びこれら両シート間に位置する中央吸収部を含む積層構造を有しており、
前記中央吸収部に、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有する吸収性物品。
<2>
前記水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は、前記中央吸収部の平面視における全域に含有されている、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記中央吸収部は、前記吸収性シートの積層構造を有し、該積層構造の内部に前記水溶性抗菌剤が含有されている、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記ポリフェノール化合物が天然由来成分である、前記<1>~<3>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記ポリフェノール化合物が茶カテキンである、前記<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記水溶性抗菌剤が第4級アンモニウム塩である、前記<1>~<5>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記中央吸収部は、前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートより前記縦方向の長さが短く、
前記中央吸収部と前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートとが積層される領域において、前記中央吸収部の単位面積当たりの吸収容量が、前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートそれぞれの単位面積当たりの吸収容量より大きい、前記<1>~<6>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートの単位面積当たりの吸収容量の少なくとも一方に対する、前記中央吸収部の単位面積当たりの吸収容量の比が、1.1以上20以下、好ましくは1.5以上15以下、更に好ましくは2以上10以下である、<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記中央吸収部は、前記繊維材料の含有量が多い高繊維存在部と、前記繊維材料の含有量が前記高繊維存在部より少ない低繊維存在部とを備えており、前記低繊維存在部に、前記水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物が含有されている、前記<1>~<8>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記単位面積当たりの吸収容量は、幅方向に関して、中央吸収部の幅方向中央部で最も高く、両側部で該中央部よりも低い、前記<1>~<9>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記中央吸収部は、幅方向中央部で幅方向両側部より厚みが大きい、前記<1>~<10>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<12>
中央吸収部における水溶性抗菌剤の含有坪量は、0.003g/m以上5.0g/m以下であり、好ましくは0.005g/m以上3.0g/m以下であり、より好ましくは0.010g/m以上1.0g/m以下である、前記<1>~<11>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<13>
中央吸収部における多孔性材料の含有坪量は、0.5g/m以上であり、好ましくは1.0g/m以上であり、また、10g/m以下であり、好ましくは5.0g/m以下である、前記<1>~<12>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<14>
中央吸収部におけるポリフェノール化合物の含有坪量は、0.001g/m以上であり、好ましくは0.003g/m以上であり、より好ましくは0.005g/m以上であり。また、5.0g/m以下であり、好ましくは3.0g/m以下であり、より好ましくは1.0g/m以下である、前記<1>~<13>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記多孔性材料は多孔性消臭剤である、前記<1>~<14>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記多孔性材料は抗菌剤金属を担持している、前記<1>~<15>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<17>
前記表面側吸収性シートは前記水溶性抗菌剤、多孔性材料又はポリフェノール化合物の機能とリンクさせた色を呈している、前記<1>~<16>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記裏面側吸収性シートは前記水溶性抗菌剤、多孔性材料又はポリフェノール化合物の機能とリンクさせた色を呈している、前記<1>~<17>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記ポリフェノール化合物が茶カテキンであって、前記表面側吸収性シートの色が緑色である、前記<1>~<18>のいずれか1に記載の吸収性物品。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
31 表面側吸収性シート
32 裏面側吸収性シート
33 中央吸収部
35 高繊維存在部
36 低繊維存在部
3A、3B 吸収性シート
10 生理用ナプキン
10A 肌対向面側
10B 非肌対向面側

Claims (8)

  1. 肌対向面側に配される液透過性の表面シート、非肌対向面側に配される裏面シート、及び、これらの両シート間に、繊維材料を含む吸収性シートを構成部材として含む吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は、該吸収体の前記横方向の少なくとも中央部に、肌対向面側に位置する表面側吸収性シート、非肌対向面側に位置する裏面側吸収性シート及びこれら両シート間に位置する中央吸収部を含む積層構造を有しており、
    前記中央吸収部に、水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物を含有する吸収性物品。
  2. 前記水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物は、前記中央吸収部の平面視における全域に含有されている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記中央吸収部は、前記吸収性シートの積層構造を有し、該積層構造の内部に前記水溶性抗菌剤が含有されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記ポリフェノール化合物が天然由来成分である、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記ポリフェノール化合物が茶カテキンである、請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記水溶性抗菌剤が第4級アンモニウム塩である、請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記中央吸収部は、前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートより前記縦方向の長さが短く、
    前記中央吸収部と前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートとが積層される領域において、前記中央吸収部の単位面積当たりの吸収容量が、前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートそれぞれの単位面積当たりの吸収容量より大きい、請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記中央吸収部は、前記繊維材料の含有量が多い高繊維存在部と、前記繊維材料の含有量が前記高繊維存在部より少ない低繊維存在部とを備えており、
    前記低繊維存在部に、前記水溶性抗菌剤、多孔性材料及びポリフェノール化合物が含有されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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