JP2023087411A - ループヒートパイプ用の蒸発器及びループヒートパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型であっても蒸気による圧力損失を低減しつつ、強度を確保することが可能なループヒートパイプ用の蒸発器を提供する。【解決手段】平板状の筐体120と、ウィック104と、を備え、筐体は、底壁101と、厚み方向Tで底壁に対向する天壁102と、厚み方向で底壁及び天壁の外縁同士を接続する側壁103と、を有し、筐体における、底壁と天壁と側壁とで囲まれた内部領域に、底壁の内面に接する蒸気室が設けられ、ウィックは、蒸気室の天面を構成し、ウィックの外縁の少なくとも一部は、側壁の内面に直接又は間接的に固定されており、側壁には、液管接続口112と、蒸気室に連通する蒸気管接続口108と、が設けられ、蒸気管接続口は、厚み方向に底壁の内面とウィックとの間に設けられ、底壁の内面は、蒸気管接続口側の高さが厚み方向に低くなるような領域を有している、ことを特徴とするループヒートパイプ用の蒸発器。【選択図】図4

Description

本発明は、ループヒートパイプ用の蒸発器及びループヒートパイプに関する。
近年、各種素子が電子回路基板に実装された電子機器等の製品では、各種素子の高集積化及び高性能化により、発熱量が増加している。そのため、このような製品に対しては、放熱対策を行うことが重要となっている。そこで、このような放熱対策用の部材として、ループヒートパイプを使用することが検討されている。
特許文献1には、蒸発器と凝縮器と均温器とを備え、均温器が、蒸発器の蒸発端に設置され、内表面がメタルラスに覆われ、メタルラスが、通気孔を有するメタルプレートを包み、メタルプレートの両面には支柱が設けられ、均温器内には作動流体が充填されているループヒートパイプ装置が開示されている。
特表2010-527432号公報
電子機器等を小型化するために、ループヒートパイプ装置を薄型化することが検討されている。しかしながら、特許文献1のループヒートパイプ装置において、蒸発器を薄型化しようとすると、(1)蒸気室出口の高さが確保できないために圧力損失が大きくなる、(2)蒸気管の取り付け部の高さが確保できないために太い蒸気管を使えない、(3)蒸気室の高さが一定であっても、出口に近づくほど蒸気の流量が大きくなるため、特に出口付近の圧力損失が大きくなる、(4)蒸気室の高さを確保するために筐体を薄くすると蒸発器全体の強度が低下する、等の問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、薄型であっても蒸気による圧力損失を低減しつつ、強度を確保することが可能なループヒートパイプ用の蒸発器を提供することを目的とするものである。また、本発明は、上記蒸発器を有するループヒートパイプを提供することを目的とするものである。
本発明のループヒートパイプ用の蒸発器は、平板状の筐体と、ウィックと、を備え、上記筐体は、底壁と、厚み方向で上記底壁に対向する天壁と、上記厚み方向で上記底壁及び上記天壁の外縁同士を接続する側壁と、を有し、上記筐体における、上記底壁と上記天壁と上記側壁とで囲まれた内部領域に、上記底壁の内面に接する蒸気室が設けられ、上記ウィックは、上記蒸気室の天面を構成し、上記ウィックの外縁の少なくとも一部は、上記側壁の内面に直接又は間接的に固定されており、上記側壁には、液管接続口と、上記蒸気室に連通する蒸気管接続口と、が設けられ、上記蒸気管接続口は、上記厚み方向で上記底壁の内面と上記ウィックとの間に設けられ、上記底壁の内面は、前記蒸気管接続口側の高さが前記厚み方向に低くなるような領域を有している、ことを特徴とする。
本発明のループヒートパイプは、本発明の蒸発器と、凝縮器と、一端が上記蒸発器の上記液管接続口に接続され、かつ、他端が上記凝縮器の液管接続口に接続された液管と、一端が上記蒸発器の上記蒸気管接続口に接続され、かつ、他端が上記凝縮器の蒸気管接続口に接続された蒸気管と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、薄型であっても蒸気による圧力損失を低減しつつ、強度を確保することが可能なループヒートパイプ用の蒸発器を提供できる。また、本発明によれば、上記蒸発器を有するループヒートパイプを提供できる。
本発明のループヒートパイプの一例を示す平面模式図である。 図1中の蒸発器を分解した状態の一例を示す斜視模式図である。 図2中の蒸発器を厚み方向から透視した状態を示す模式図である。 図3中の線分A-Aに対応する部分を示す断面模式図である。 図3中の線分B-Bに対応する部分を示す断面模式図である。 本発明のループヒートパイプ用の蒸発器の蒸気室における底壁の内面形状の一例を示す断面模式図である。 図1中の蒸発器を分解した状態の別の一例を示す斜視模式図である。 図7中の蒸発器を厚み方向から透視した状態を示す模式図である。 図8中の線分C-Cに対応する部分を示す断面模式図である。 図1中の蒸発器を分解した状態の別の一例を示す斜視模式図である。 本発明のループヒートパイプの一例を示す平面模式図である。 本発明のループヒートパイプの別の一例を示す平面模式図である。 本発明のループヒートパイプの別の一例を示す平面模式図である。 本発明のループヒートパイプの別の一例を示す平面模式図である。 比較例1の蒸発器の蒸気室における底壁の内面形状の一例を示す断面模式図である。 実施例1の蒸発器の蒸気室における底壁の内面形状の一例を示す断面模式図である。 比較例2の蒸発器の蒸気室における底壁の内面形状の一例を示す断面模式図である。 比較例1の蒸発器の蒸気室における流速分布を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 実施例1の蒸発器の蒸気室における流速分布を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 比較例2の蒸発器の蒸気室における流速分布を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 比較例1の蒸発器の蒸気室における圧力分布を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 実施例1の蒸発器の蒸気室における圧力分布を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 比較例2の蒸発器の蒸気室における圧力分布を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 比較例1の蒸発器の蒸気室における強度を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 実施例1の蒸発器の蒸気室における強度を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。 比較例2の蒸発器の蒸気室における強度を数値シミュレーションにより計算した結果を示す図である。
以下、本発明のループヒートパイプ用の蒸発器と、本発明のループヒートパイプとについて説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
図1は、本発明のループヒートパイプの一例を示す平面模式図である。
図1に示すように、ループヒートパイプ1は、蒸発器100と、液管200と、蒸気管300と、凝縮器400と、を有している。
液管200は、一端が蒸発器100の液管接続口に接続され、かつ、他端が凝縮器400の液管接続口に接続されている。
蒸気管300は、一端が蒸発器100の蒸気管接続口に接続され、かつ、他端が凝縮器400の蒸気管接続口に接続されている。
以上により、ループヒートパイプ1は、ループ状に構成されている。
本明細書中、長さ方向、厚み方向、幅方向を、図1等に示すように、各々、L、T、及び、Wで定められる方向とする。長さ方向Lと厚み方向Tと幅方向Wとは、互いに直交している。また、厚み方向Tに直交する方向であって、長さ方向L及び幅方向Wを包含する方向を、面方向とする。
図2は、図1中の蒸発器を分解した状態の一例を示す斜視模式図である。図3は、図2中の蒸発器を厚み方向から透視した状態を示す模式図である。
図2及び図3に示すように、蒸発器100の第一の形態である蒸発器100Aは、筐体120を有している。
筐体120は、図2及び図3に示すように、平板状であり、底壁101と、厚み方向Tで底壁101に対向する天壁102と、厚み方向Tで底壁101及び天壁102の外縁同士を接続する側壁103と、を有している。
本明細書中、平板状とは、シート状も包含するものであり、例えば、厚み方向における寸法が、長さ方向における寸法及び幅方向における寸法のうちの小さい方の寸法の1/3以下、好ましくは1/10以下である形状を意味する。
筐体120の底壁101は、厚み方向Tに厳密に直交している必要はない。また、筐体120の天壁102は、厚み方向Tに厳密に直交している必要はない。更に、筐体120の側壁103は、厚み方向Tに厳密に平行である必要はない。
本明細書では、厚み方向Tを鉛直方向として、筐体120の底壁101を下側、筐体120の天壁102を上側として示しているが、これらの方向に限定されるものではなく、蒸発器100を設置する状態によって適宜変更される。
厚み方向Tから見たとき、筐体120の平面形状としては、例えば、正方形状、長方形状等の多角形状、円形状、楕円形状、これらの形状を複数種類組み合わせた形状等が挙げられる。筐体120の平面形状は、底壁101側から見たときと天壁102側から見たときとで、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
筐体120の天壁102は、平板状である。筐体120の底壁101及び側壁103は、一体として形成されており、側壁103が底壁101の外縁から厚み方向Tに延びている。筐体120の底壁101及び側壁103は、上部が開放された箱状を形成している。
天壁102の外縁と側壁103とは、全周で接合され、これにより、筐体120は気密封止されている。
天壁102と側壁103との接合方法としては、例えば、レーザー溶接、電気抵抗溶接、ロウ付け等が挙げられる。
筐体120の底壁101及び側壁103の構成材料は、熱伝導率が高い材料、例えば、金属であることが好ましく、銅であることが特に好ましい。
天壁102の構成材料は、熱伝導率が高い材料でなくてもよいが、熱膨張係数が底壁101及び側壁103の構成材料に近く、側壁103に容易に接合可能な材料であることが好ましい。このような材料としては、例えば、銅、ニッケル、ステンレス、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。中でも、天壁102の構成材料は、銅であることが特に好ましい。
天壁102と、底壁101及び側壁103の構成材料は、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
蒸発器100の第一の形態である蒸発器100Aの内部構造について、図2及び図3に加えて、図4及び図5も参照しつつ、以下に説明する。
図4は、図3中の線分A-Aに対応する部分を示す断面模式図である。図5は、図3中の線分B-Bに対応する部分を示す断面模式図である。
蒸発器100Aは、平板状の筐体120と、ウィック104と、を備えている。
図2、図4及び図5に示すように、筐体120における、底壁101と天壁102と側壁103とで囲まれた内部領域に、液室105と蒸気室106とが設けられている。ウィック104は内部領域に存在し、ウィック104により上記内部領域が液室105と蒸気室106とに隔てられている。蒸気室106はウィック104を挟んで筐体120の底壁101の内面に接しており、液室105はウィック104を挟んで筐体120の天壁102の内面に接している。ウィック104は、蒸気室106の天面を構成しており、蒸発器100Aを厚み方向Tから見ると、液室105、ウィック104及び蒸気室106が厚み方向Tに重なり合っている構成となっている。液室105及び蒸気室106がこのような位置関係にあると、蒸発器100Aの小型化及び薄型化が容易になる。
液室105は、液相の作動流体を貯留する場所であり、補償室とも呼ばれる。
蒸気室106は、液相の作動流体を気相の作動流体に変化させる場所である。
筐体120の底壁101の外面は、発熱素子が取り付けられる受熱面となっている。
側壁103には、液管接続口112と蒸気管接続口108とが設けられ、液管接続口112は液室105と連通し、蒸気管接続口108は蒸気室106と連通する。蒸気管接続口108は、厚み方向Tで底壁101の内面とウィック104との間に設けられている。
ウィック104は、液室105に存在する液相の作動流体を毛細管力により蒸気室106に供給しつつ、蒸気室106で発生した気相の作動流体が液室105に逆流することを防止する部材である。
ウィック104は、毛細管力が大きくて透過率が高い部材、例えば、多孔質部材からなることが好ましい。この場合、ウィック104としては、例えば、毛細管径が1μm以上、10μm以下であり、開口率が50%以上、90%以下である多孔質部材が用いられる。
多孔質部材の構成材料としては、例えば、金属、セラミック、樹脂等が挙げられる。これらの材料については、作動流体に対して耐食性が充分に高く、腐食したり、反応でガスが発生したりすることがないものを選定することが重要である。
蒸気室106は、図2、図3及び図4に示すように、枝分かれ部110と、蒸気管接続口108に連通する集束部109と、を備える枝分かれ流路が設けられている。蒸気室106は、枝分かれ部110と集束部109との境界で底壁101の内面に段差が設けられており、集束部109の底壁101の内面の平均高さが、枝分かれ部110の底壁101の内面の平均高さと比べて低くなっている。本明細書において、「集束部」は「掘り下げ部」ともいう。また、本明細書において、集束部109の底壁101の内面の平均高さが、枝分かれ部110の底壁101の内面の平均高さと比べて低くなっていることを、「集束部109の底面が掘り下げられている」と記載することがある。
蒸発器100Aの底壁101の内面は、蒸気室106において、上記蒸気管接続口側の高さが上記厚み方向に低くなるような領域を有していればよい。例えば、底壁101の内面は、蒸気管接続口108に連通する部分を含む第1領域と、第1領域以外の領域である第2領域とに分けたとき、第1領域と第2領域との境界に段差が設けられており、第1領域の平均高さが、第2領域の平均高さに比べて、厚み方向Tに低くなっていてもよく、あるいは、図6に示す蒸発器100A´のように、少なくとも蒸気室106の存在領域において、底壁101の内面が、蒸気管接続口108に向かって厚み方向Tに低くなる方向に傾斜している部分があってもよい。例えば、蒸発器100Aでは、集束部109が第1領域に相当し、枝分かれ部110が第2領域に相当する。なお、集束部109が第1領域と一致し、枝分かれ部110が第2領域と一致することが好ましいが、必ずしも一致しなくてもよい。
底壁101の内面の高さは、蒸気管接続口108に隣接する部分が厚み方向Tに最も低くなっていることが好ましい。
蒸発器100Aは、図2、図3及び図5に示すように、蒸気室106の枝分かれ部110において、底壁101と一体化した櫛歯状のフィン107を有していることが好ましい。
フィン107は、例えば、図2及び図5に示すように、底壁101から厚み方向Tに延びている。フィン107は、厚み方向Tに厳密に平行である必要はない。
フィン107は、例えば、図2及び図3に示すように、長さ方向Lに延びている。フィン107は、長さ方向Lに厳密に平行である必要はない。
フィン107は、一方向に延びる櫛歯状の構造ではなく、例えば複数のピンが一列に並んでいる構造であってもよい。しかしながら、蒸気室106が内圧によって変形することを軽減するためには、フィン107は、一方向に延びる櫛歯状の構造であることが、より望ましい。
なお、フィン107は、底壁101と一体化せず、筐体120と別の部材として設けられていてもよい。
フィン107は、図5に示すように、ウィック104に厚み方向Tで接していてもよい。つまり、フィン107とウィック104との間には、厚み方向Tに隙間が設けられていなくてもよい。
なお、フィン107は、ウィック104に厚み方向Tで接していなくてもよい。
フィン107の構成材料は、熱伝導率が高い材料、例えば、金属であることが好ましく、銅であることが特に好ましい。
フィン107は、金属、セラミック、樹脂等で構成される多孔質部材からなっていてもよい。
フィン107、底壁101及び側壁103の構成材料は、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
蒸気室106は、図2、図3及び図5に示すように、フィン107により、複数の溝(グルーヴ)111に区画されている。
溝111は、蒸気室106で発生する気相の作動流体が通る流路である。
溝111は、図2及び図3に示すように、長さ方向Lに延びており、蒸気管接続口108に向かって開口している。
溝111は、図4に示すように、幅方向Wに等間隔で設けられていることが好ましい。
なお、溝111は、幅方向Wに異なる間隔で設けられていてもよい。
図4及び図5に示すように、蒸発器100Aは、蒸気室106の存在領域において、蒸気室106の周縁に沿って、側壁103の内面と接合又は一体化したウィック封止部114を備えていることが好ましい。ウィック封止部114の上面とウィック104の周縁の下面とが接合され、蒸気室106は気密封止されている。ウィック104とウィック封止部114との接合は、拡散接合、接着剤による接合、溶着などの方法が考えられる。図4及び図5では、ウィック104の外縁は側壁103の内面に接しているが、ウィック封止部114の上面とウィック104の周縁の下面とが接合されて蒸気室106が気密封止されているので、ウィック104の外縁は側壁103の内面に接していなくてもよい。この場合、ウィック104の外縁がウィック封止部114を介して側壁103の内面に間接的に固定されている。
図2、図4及び図5に示すように、蒸発器100Aにおいて、ウィック封止部114は、底壁101の内面から厚み方向Tに延び、かつ側壁103の内面と接合又は一体化している。蒸気管接続口108を蒸気室106と連通させるために、蒸気管接続口108がウィック封止部114及び側壁103を貫通している。蒸気管接続口108の形状は、特に限定されないが、例えば、ウィック封止部の上面の形状に合わせて、上部が平らな半円形である。
ウィック封止部114は、底壁101の内面から厚み方向Tに延びる形状ではなく、側壁103の内面から長さ方向L及び幅方向Wに延びた板状であってもよい。この場合、蒸気管接続口108を塞ぐことがないように、ウィック封止部114の上面は、厚み方向Tに蒸気管接続口108とウィック104との間に設けられることが好ましい。
なお、ウィック封止部114は、設けられていなくてもよい。ウィック封止部114を設けない場合は、ウィック104の外縁を側壁103の内面に直接固定させる。ウィック104を側壁103に固定する方法としては、例えば拡散接合、接着剤による接合、溶着、側壁103に溝を設けてウィック104を嵌め込む方法、Oリングを用いて固定する方法、等が挙げられる。
筐体120の側壁103には、図2、図3及び図4に示すように、液室105に連通する液管接続口112が設けられている。一方、液管200は、液管接続口112に接続されている。よって、液管200は、液管接続口112を通じて、液室105に連通している。
液管200の構成材料は、熱膨張係数が側壁103の構成材料に近く、側壁103に容易に接合可能な材料であることが好ましい。このような材料としては、例えば、銅、ニッケル、ステンレス、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。中でも、液管200の構成材料は、銅であることが特に好ましい。
液管200及び側壁103の構成材料は、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
蒸気管300の構成材料は、熱膨張係数が側壁103の構成材料に近く、側壁103に容易に接合可能な材料であることが好ましい。このような材料としては、例えば、銅、ニッケル、ステンレス、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。中でも、蒸気管300の構成材料は、銅であることが特に好ましい。
蒸気管300及び側壁103の構成材料は、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
液管200及び蒸気管300の構成材料は、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
次に、蒸発器100の第二の形態である蒸発器100Bの内部構造について、図7、図8及び図9を参照して説明する。ここでは第一の形態である蒸発器100Aと異なる点のみ説明し、共通する箇所については説明を省略する。
図7は、図1中の蒸発器を分解した状態の別の一例を示す斜視模式図である。図8は、図7中の蒸発器を厚み方向から透視した状態を示す模式図である。図9は、図8中の線分C-Cに対応する部分を示す断面模式図である。
図7、図8及び図9に示すように、筐体120における、底壁101と天壁102と側壁103とで囲まれた内部領域に、液室105と蒸気室106とが設けられており、液室105と蒸気室106とは、隔壁115により区画されている。隔壁115は、底壁101の内面から厚み方向Tに延びている。隔壁115と天壁102との間は、空間が設けられており、作動流体はこの空間を通って液室105から蒸気室106へ移動する。
蒸気室106と液室105は長さ方向Lと幅方向Wとで形成される平面上に並んでいる。蒸気室106に区画されている部分の底壁101の外面は、発熱素子が取り付けられる受熱面となっている。
ウィック104は蒸気室106の天面を構成しており、ウィック104の周縁はウィック封止部114と接合され、気密封止されている。そのため、隔壁115は設けられていなくてもよい。
図7、図8及び図9に示すように、蒸気室106は、枝分かれ部110と集束部109との境界で底壁101の内面に段差が設けられているが、上記段差の代わりに、少なくとも蒸気室106の存在領域において、底壁101の内面が、蒸気管接続口108に向かって厚み方向Tに低くなる方向に傾斜している部分があってもよい。この場合、液室105の存在領域における底壁101の内面は、傾斜している部分があってもよいし、傾斜していなくてもよい。
液室105及び蒸気室106がこのような位置関係にあると、蒸発器100Bを極めて薄型化することが容易になる。
次に、蒸発器100の第三の形態である蒸発器100Cの内部構造について、図10を参照して説明する。ここでは第一の形態である蒸発器100Aと異なる点のみ説明し、共通する箇所については説明を省略する。
図10は、図1中の蒸発器を分解した状態の別の一例を示す斜視模式図である。
蒸発器100Cは、内部に液室を備えていない。液管200から流入した液相の作動流体は液管接続口112を通じて直接ウィック104に浸透する。ウィック104に浸透した作動流体は蒸気室106で沸騰して、枝分かれ部110から集束部109に集まり、蒸気管接続口108を通じて蒸気管300に流入する。
蒸発器内部に液室を備えない構成であると、蒸発器100Cの小型化及び薄型化が容易になる。
次に、本発明のループヒートパイプ用の蒸発器が有する効果について説明する。
ループヒートパイプ用の蒸発器は、蒸気室の外側の受熱面に発熱素子が取り付けられると、発熱素子の熱が受熱面を通じて蒸気室内部にある作動流体に伝えられ、作動流体は沸点に達して沸騰する。
図2、図7及び図10に示した本発明の蒸発器100A、100B及び100Cでは、蒸気室106は、枝分かれ部110と、蒸気管接続口108に連通する集束部109と、を備える枝分かれ流路が設けられている。蒸気管接続口108に隣接する集束部109の底壁101の内面の平均高さが、枝分かれ部110の底壁101の内面の平均高さに対して低くなっており、集束部109の底面が受熱面方向に掘り下げられている。気相となった作動流体は、枝分かれ部110から集束部109に集まり、蒸気管接続口108を通じて蒸気管300に流れる。
ここで、集束部109は枝分かれ部110から集められた気相の作動流体が集中するため、枝分かれ部110よりも作動流体の流量が多い。層流の場合のダルシー・ワイスバッハ(Darcy-Weisbach)の式ΔP=128/π×μQ/Aより、流体の圧力損失ΔPは流量Qに比例し、流路の断面積Aの二乗に反比例する。したがって、作動流体が集中する集束部109の底面を掘り下げて流路断面積を大きくすることにより、効率よく蒸気室106の圧力損失低減効果を高めることができる。また、集束部109は蒸気管接続口108に隣接するため、集束部109の底面が掘り下げられているほど、蒸気管接続口108の高さも確保できる。したがって、蒸気管接続口108の圧力損失も低減することができる。
また、本発明の蒸発器は、底壁の内面の全体ではなく一部のみ高さが低くなっているので、蒸発器全体の強度を維持しつつ、蒸気室の圧力損失低減効果を高めることができる。
本発明の蒸発器として、液室が蒸気室と厚み方向に重なっている態様(第一の形態)、液室と蒸気室とが平面上に並んでいる態様(第二の形態)、液室が設けられていない態様(第三の形態)について上述したが、それぞれの態様の蒸発器を用いたループヒートパイプについて、以下に説明する。
図11は、本発明のループヒートパイプの一例を示す平面模式図である。図11は、第一の形態である蒸発器100Aを蒸発器100として用いた場合のループヒートパイプ1Aを示す。液管200は液室105に連通し、蒸気管300は蒸気室106に連通している。
図12は、本発明のループヒートパイプの別の一例を示す平面模式図である。図12は、第二の形態である蒸発器100Bを蒸発器100として用いた場合のループヒートパイプ1Bを示す。液管200は液室105に連通し、蒸気管300は蒸気室106に連通している。
図13及び図14は、本発明のループヒートパイプの別の一例を示す平面模式図である。図13及び図14は、第三の形態である蒸発器100Cを蒸発器100として用いた場合のループヒートパイプ1C及び1Dを示す。ループヒートパイプ1C及び1Dは、蒸発器100Cの外部に独立した液室105を備えており、液室105が液管200の途中に設けられているか(図13)、又は液管200から枝分かれした箇所に設けられている(図14)。ループヒートパイプ1C及び1Dは、液室105を備えていなくてもよい。
次に、ループヒートパイプの動作について、ループヒートパイプ1Aを例にして以下に説明する。
まず、発熱素子(不図示)の熱は、蒸発器100の受熱面である底壁101に伝わる。一般的に、受熱面と発熱素子との間には、受熱面や発熱素子の表面の凹凸を埋めて熱抵抗を低下させるTIM(熱界面材料)と呼ばれる部材を挿入する場合が多い。発熱素子から底壁101に伝わった熱は、フィン107を通じて蒸気室106に伝わる。ここで、液室105には、液相の作動流体が一定量注液されており、蒸気室106には、液室105から液相の作動流体がウィック104の毛細管力により供給されている。そのため、蒸気室106に伝わった熱は、蒸気室106に供給された液相の作動流体に伝わる。これにより、蒸気室106において、液相の作動流体は、沸騰して気相の作動流体に変化する。蒸気室106で発生した気相の作動流体は、その蒸気圧を駆動力として、枝分かれ部110から集束部109に集まり、蒸気管接続口108を通じて蒸気管300に流入する。このとき、ウィック104は、蒸気室106内で発生した気相の作動流体が液室105に逆流することを防ぐ。
次に、蒸気管300に流入した気相の作動流体は、蒸気管300を通って凝縮器400に到達する。凝縮器400に到達した気相の作動流体は、凝縮器400の蒸気管接続口を通って凝縮器400に流入する。
そして、凝縮器400に流入した気相の作動流体は、熱が奪われることにより液相の作動流体に変化する。凝縮器400で発生した液相の作動流体は、凝縮器400の液管接続口を通って液管200に流入する。
その後、液管200に流入した液相の作動流体は、液管200を通って蒸発器100に到達する。蒸発器100に到達した液相の作動流体は、液管接続口112を通って液室105に流入する。
以上のように、ループヒートパイプ1Aでは、作動流体が気-液の相変化を生じつつ循環する。この際、発熱素子の熱は、蒸発器100(蒸気室106)において液相の作動流体を気相の作動流体に変化させる蒸発潜熱として吸収された後、凝縮器400において気相の作動流体を液相の作動流体に変化させる凝縮潜熱として放出される。このようにして、発熱素子の熱は、蒸発器100から凝縮器400に輸送されることで放熱される。更に、ループヒートパイプ1Aでは、底壁101の内面の高さが、蒸気管接続口108側に向かって、厚み方向Tに低くなっている領域を有している蒸発器100が用いられているため、上述したように、蒸気管接続口108の高さを確保することが可能であり、効率よく蒸気室106の圧力損失低減効果を高めることができる。
液相の作動流体については、動作温度(沸点)、ウィック104との濡れ性、毛細管力、化学的安定性、毒性、可燃性等を考慮して選定することが重要である。このような液相の作動流体としては、例えば、純水、低分子量のアルコール、低分子量の炭化水素系液体、フッ化炭化水素系液体、これらの液体を複数種類含む混合液等が挙げられる。
液室105に注液される液相の作動流体は、脱気されていることが好ましい。この場合、空気等の非凝縮性の気体が除去された液相の作動流体が、液室105に注液されることになる。よって、蒸気室106で発生した気相の作動流体に非凝縮性の気体が混在しにくくなるため、蒸発器100から凝縮器400への流路である蒸気管300において、気相の作動流体の輸送性能が向上しやすくなる。更に、凝縮器400で発生した液相の作動流体に非凝縮性の気体が混在しにくくなるため、凝縮器400から蒸発器100への流路である液管200において、液相の作動流体の輸送性能が向上しやすくなる。以上により、ループヒートパイプ1Aの熱輸送性能が向上しやすくなる。
同様の観点から、ループヒートパイプ1Aの内部は、脱気されていることが好ましい。より具体的には、蒸発器100、液管200、蒸気管300、及び、凝縮器400からなる群より選択される少なくとも1つの部材の内部は、脱気されていることが好ましい。中でも、蒸発器100、液管200、蒸気管300、及び、凝縮器400のすべての内部が脱気されていることが特に好ましい。
以下、本発明のループヒートパイプ用の蒸発器をより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明は、この実施例のみに限定されるものではない。
[比較例1]
図15に示した蒸発器500Aについて、寸法及び材質が以下の通りである態様を、比較例1の蒸発器とした。比較例1の蒸発器は、蒸気室における底壁の内面の高さが1.0mmで、掘り下げ部がない。
(流速分布及び圧力損失)
境界条件については、蒸気管接続口の中心を通る断面を対称面、蒸気管接続口を自由流出面、蒸気室の天面を定流速0.1m/sの流入面、他の境界をすべりなしの固体表面として、流体シミュレーションを行った。流速分布及び圧力損失を、シミュレーション結果から計算した。結果を図18及び図21に示す。圧力損失は、蒸気管接続口108を自由流出面、すなわち圧力ゼロの基準面として測定した値である。
蒸気室の寸法:長さ21mm×幅21mm×高さ1.0mm
蒸気管接続口の長さ:3.0mm
蒸気管接続口の寸法:高さ0.7mm、幅2.0mm(矩形)
蒸発器全体の材質:純銅
蒸気の物性:密度1.2kg/m、粘度1.82×10-5Pa・s(空気の物性を使用した)
(強度計算)
境界条件については、蒸発器天面を固定端、天面以外の外面を自由端とし、内面に一定圧力1.0×10Paを印加して応力シミュレーションを行い、最大変位値を求めた。結果を図24に示す。
蒸発器全体の外形寸法:長さ27mm×幅27mm×厚さ5mm
側壁の厚さ:1.0mm
蒸気室の寸法:長さ21mm×幅21mm×高さ1.0mm
蒸発器全体の材質:純銅
蒸気室の底面厚さ:1.0mm(掘り下げ部なし)
[実施例1]
蒸気管接続口付近に掘り下げ部が設けられた以外は比較例1と同様の寸法及び材質である態様(図16、蒸発器100)を、実施例1の蒸発器とし、シミュレーションにより流速分布、圧力損失及び最大変位値(強度)を計算した。結果を図19、図22及び図25に示す。
蒸気管接続口の寸法:高さ1.0mm、幅2.0mm(半円形)
蒸気室の高さ:掘り下げ部以外の高さ1.0mm、掘り下げ部の高さ1.5mm
蒸気室の底面厚さ:掘り下げ部以外1.0mm、掘り下げ部0.5mm
[比較例2]
底壁の内面が全面掘り下げられた以外は比較例1と同様の寸法及び材質である態様(図17、蒸発器500B)を、比較例2の蒸発器とし、数値シミュレーションにより流速分布、圧力損失及び最大変位値(強度)を計算した。結果を図20、図23及び図26に示す。
蒸気管接続口の寸法:高さ1.0mm、幅2.0mm(半円形)
蒸気室の高さ:1.5mm
蒸気室の底面厚さ:0.5mm
比較例1(図15)では、蒸気室の底面の掘り下げがなく、蒸気管接続口の高さが確保できず、流速及び圧力損失が大きかった。それに対し、比較例2(図17)では、蒸気室の底面全体を均一に掘り下げることによって、流速及び圧力損失を低減できる一方で、蒸気室の底壁の壁厚が全体に薄くなるため、最大変位値が大きく、機械的強度が小さくなった。
実施例1(図16)に示すように、蒸気室の底面の蒸気管接続口近傍だけを掘り下げることによって、蒸気が集中する部分の流速及び圧力損失を効率よく低減でき、機械的強度も確保することができた。
1、1A、1B、1C、1D ループヒートパイプ
100、100A、100A´、100B、100C 蒸発器
101 底壁
102 天壁
103 側壁
104 ウィック
105 液室
106 蒸気室
107 フィン
108 蒸気管接続口
109 集束部(掘り下げ部)
110 枝分かれ部
111 溝(グルーヴ)
112 液管接続口
114 ウィック封止部
115 隔壁
120 筐体
200 液管
300 蒸気管
400 凝縮器
500A、500B 蒸発器(比較例)

Claims (12)

  1. 平板状の筐体と、ウィックと、を備え、
    前記筐体は、底壁と、厚み方向で前記底壁に対向する天壁と、前記厚み方向で前記底壁及び前記天壁の外縁同士を接続する側壁と、を有し、
    前記筐体における、前記底壁と前記天壁と前記側壁とで囲まれた内部領域に、前記底壁の内面に接する蒸気室が設けられ、
    前記ウィックは、前記蒸気室の天面を構成し、
    前記ウィックの外縁の少なくとも一部は、前記側壁の内面に直接又は間接的に固定されており、
    前記側壁には、液管接続口と、前記蒸気室に連通する蒸気管接続口と、が設けられ、
    前記蒸気管接続口は、前記厚み方向で前記底壁の内面と前記ウィックとの間に設けられ、
    前記底壁の内面は、前記蒸気管接続口側の高さが前記厚み方向に低くなるような領域を有している、ことを特徴とするループヒートパイプ用の蒸発器。
  2. 前記底壁の内面の高さは、前記蒸気管接続口に隣接する部分が前記厚み方向に最も低くなっている、請求項1に記載の蒸発器。
  3. 前記底壁の内面は、前記蒸気管接続口に連通する部分を含む第1領域と、前記第1領域以外の領域である第2領域との境界に段差が設けられており、
    前記第1領域の平均高さが、前記第2領域の平均高さに比べて、前記厚み方向に低くなっている、請求項1に記載の蒸発器。
  4. 少なくとも前記蒸気室の存在領域において、前記底壁の内面が、前記蒸気管接続口に向かって前記厚み方向に低くなる方向に傾斜している部分がある、請求項1に記載の蒸発器。
  5. 前記蒸気室は、枝分かれ部と、前記蒸気管接続口に連通する集束部と、を備える枝分かれ流路が設けられており、
    前記枝分かれ部の前記底壁の内面の平均高さが、前記集束部の底壁の内面の平均高さに比べて、前記厚み方向に低くなっている、請求項1~4のいずれか一項に記載の蒸発器。
  6. 前記ウィックの外縁の少なくとも一部は、前記側壁の内面に直接固定されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の蒸発器。
  7. 前記蒸気室の存在領域において、前記蒸気室の周縁に沿って、前記側壁の内面と接合又は一体化したウィック封止部を備え、
    前記ウィック封止部の上面は、前記厚み方向に前記蒸気管接続口と前記ウィックとの間に設けられており、
    前記ウィック封止部の上面と前記ウィックの周縁の下面とが接合されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の蒸発器。
  8. 前記内部領域に、更に液室が設けられ、前記ウィックによって前記蒸気室と液室とが隔てられており、
    前記液管接続口は、前記液室と連通している、請求項1~7のいずれか一項に記載の蒸発器。
  9. 請求項1~7のいずれか一項に記載の蒸発器と、
    凝縮器と、
    一端が前記蒸発器の前記液管接続口に接続され、かつ、他端が前記凝縮器の液管接続口に接続された液管と、
    一端が前記蒸発器の前記蒸気管接続口に接続され、かつ、他端が前記凝縮器の蒸気管接続口に接続された蒸気管と、を備える、ことを特徴とするループヒートパイプ。
  10. 前記蒸発器の内部領域に、更に液室が設けられ、前記ウィックによって前記蒸気室と液室とが隔てられており、
    前記液管接続口は、前記液室と連通している、請求項9に記載のループヒートパイプ。
  11. 更に液室が、前記液管の途中に設けられている、請求項9に記載のループヒートパイプ。
  12. 更に液室が、前記液管から枝分かれした箇所に設けられている、請求項9に記載のループヒートパイプ。
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