JP2023086567A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サブスクリプション契約の下で供給される収容デバイスとは異なる収容デバイスの使用を可能にする。【解決手段】情報処理装置は、画像形成装置において画像形成が許可されるシートの残り枚数を管理する管理手段と、消耗材を収容している収容デバイスが第1収容デバイスであるか第2収容デバイスであるかを判定するための第1判定情報を取得する取得手段と、収容デバイスから画像形成装置に消耗材が補給された場合、補給に使用された収容デバイスの第1判定情報に基づき補給に使用された収容デバイスが第1収容デバイスであるか否かを判定し、かつ、画像形成装置に補給された消耗材の補給量を判定する判定手段と、を備え、管理手段は、補給に使用された収容デバイスが第1収容デバイスであると、残り枚数を変更せず、補給に使用された収容デバイスが第2収容デバイスであると、補給量に対応する枚数だけ残り枚数を増加させる。【選択図】図14

Description

本開示は、印刷管理システムの情報処理装置及びプログラムに関する。
コピー機、プリンタ及びファクシミリ受信機といった画像形成装置は、トナー又はインクなどの消耗剤を消費してシートに画像を形成する。消耗剤が枯渇すると、ユーザは、消耗材を収容している使用済みのカートリッジを新しいカートリッジへ交換する、或いは、消耗材を収容している収容デバイスから画像形成装置のタンクへ消耗材を補給する。広く普及している着脱型のカートリッジ方式と比較すると、補給時にのみ補給パックのような収容デバイスを画像形成装置へ接続して消耗材を装置内へ補給(例えば、注入)する補給方式は、低コストであり且つ環境負荷が低いといった利点を有する。例えば、特許文献1は、トナーを収容しているシリンダ状の収容デバイスをプリンタへ接続し、収容デバイスからプリンタへトナーを補給するための仕組みを提案している。
画像形成装置の分野では近年サブスクリプションサービスが普及し始めている。サブスクリプションサービスとは、例えば、特許文献2に記載されている様に、ユーザが所定金額をサービス提供者(以下、事業者と表記する。)に支払うことにより、契約対象の画像形成装置により、規定枚数までの印刷の実行が可能となるサービスである。なお、契約対象の画像形成装置は、ユーザのオフィス等のユーザ環境に設置される。サブスクリプションサービスにおいて、事業者は、例えば、サブスクリプション契約の下、契約対象の画像形成装置の消耗材の残量を監視し、消耗材が枯渇しない様に、カートリッジ又は補給パックをユーザ環境に補充する。また、サブスクリプションサービスにおいて、事業者は、契約対象の画像形成装置によって印刷可能な残り枚数を管理する。
国際公開第2020/046338号 特開2018-156224号公報
契約対象の画像形成装置が補給方式である場合、ユーザは、基本的には、サブスクリプション契約の下で事業者から補充された補給パック(以下、契約内補給パック)を使用して消耗材の画像形成装置への補充を行う。しかしながら、サブスクリプション契約とは無関係にユーザが購入・取得した補給パック(以下、契約外補給パック)を使用して消耗材の画像形成装置への補充を行いたいケースが生じ得る。その様なケースの一例は、契約に基づく印刷可能枚数より多い枚数の印刷をユーザが緊急的に行いたい場合である。また、その様なケースの他の一例は、台風といった自然災害等により補給パックの配送が通常より大幅に遅れ、契約内補給パックでは不足が生じた場合である。
ここで、ユーザが契約対象の画像形成装置に対して契約外補給パックにより消耗材の補充を行って印刷を行うと、サブスクリプション契約における残り枚数を正しく管理することができなくなる。これを防ぐために、契約対象の画像形成装置に対して契約外補給パックによる消耗材の補充を禁止することは、ユーザの利便性を損なうことになる。
本発明は、サブスクリプション契約の下で供給される収容デバイスとは異なる収容デバイスの使用を可能にする技術を提供するものである。
本発明の一態様によると、情報処理装置は、消耗材を使用してシートに画像形成する画像形成装置において画像形成が許可される前記シートの残り枚数を管理する管理手段と、前記消耗材を収容している収容デバイスが第1収容デバイスであるか第2収容デバイスであるかを判定するための第1判定情報を取得する取得手段と、前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された場合、前記補給に使用された前記収容デバイスの前記第1判定情報に基づき前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであるか否かを判定し、かつ、前記画像形成装置に補給された前記消耗材の補給量を判定する判定手段と、を備え、前記管理手段は、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、前記残り枚数を変更せず、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第2収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、前記補給量に対応する枚数だけ前記残り枚数を増加させることを特徴とする。
本発明によると、サブスクリプション契約の下で供給される収容デバイスとは異なる収容デバイスの使用を可能にすることができる。
一実施形態による画像形成装置の外観の一例を示す概略斜視図。 一実施形態による画像形成装置の内部の物理的な構成の一例を示す概略断面図。 一実施形態による消耗材補給経路の構成の一例について説明するための概略斜視図。 一実施形態による貯蔵部及びその周辺の構成の一例について説明するための概略断面図。 一実施形態による補給パックの概略的な構成の一例について説明するための概略斜視図。 一実施形態による排出トレイの開閉について説明するための説明図。 トナー受け部に補給パックが接続された様子を示す説明図。 開閉機構の作動をロックするためのロック機構の一例について説明するための説明図。 一実施形態による印刷管理システムの構成の一例を示す模式図。 一実施形態による管理サーバの構成の一例を示すブロック図。 一実施形態によるユーザ端末の構成の一例を示すブロック図。 一実施形態による画像形成装置の機能面の構成の一例を示すブロック図。 一実施形態によるトナー補給処理のシーケンス図。 装置登録テーブルの一例を示す図。 一実施形態による印刷処理のシーケンス図。 装置登録テーブルの一例を示す図。 一実施形態による印刷処理のフローチャート。 一実施形態による管理サーバの構成の一例を示すブロック図。 発送パックテーブルの一例を示す図。 使用パック管理テーブルの一例を示す図。 使用パック管理テーブルの一例を示す図。 装置登録テーブルの一例を示す図。 一実施形態による印刷処理のフローチャート。 一実施形態による印刷処理のシーケンス図。 一実施形態による印刷処理のシーケンス図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下では各実施形態に共通な補給方式の画像形成装置の基本的な構成について図1~図8を用いて説明する。以下の説明では、モノクロレーザプリンタである画像形成装置1の構成を例示するが、本開示に係る技術は、例えばカラーレーザプリンタ及びインクジェットプリンタといった他の種類のプリンタにも適用可能である。概していうと、本開示に係る技術は、コピー機、プリンタ、ファクシミリ受信機及び複合機といった画像形成装置一般に、広く適用可能である。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置1の外観の一例を示す概略斜視図である。図2は、画像形成装置1の内部の物理的な構成の一例を示す概略断面図である。画像形成装置1は、入力画像データに基づいてシートに画像を形成するモノクロレーザプリンタである。ここでのシートは、紙、プラスチックフィルム、封筒、及び布といった、材質の異なる様々な記録媒体を含み得る。
以下の説明において、画像形成装置1が水平な面に設置された場合における画像形成装置1の高さ方向をZ方向とする。Z方向と直交し、後述する感光ドラム44の回転軸線方向(主走査方向)と平行な方向をX方向とする。X方向及びZ方向と直交する方向をY方向とする。
図1を参照すると、画像形成装置1の筐体は、前カバー20(図2参照)、外装カバー21、背面カバー22及び排出トレイ82を含む。背面カバー22には取っ手23が配設される。前カバー20は、画像形成装置1の一側面に開閉可能に配設され、後述する処理回路90を保護する。背面カバー22は、画像形成装置1の他側面に開閉可能に配設される。ユーザは、背面カバー22の取っ手23を把持して背面カバー22を開けることで、シートが搬送される搬送路の一部及びプロセスユニット41を露出させ、例えばジャムの解消又はプロセスユニット41の交換といった保守作業を行うことができる。図1(A)は背面カバー22が閉じられた状態、図1(B)は背面カバー22が開けられた状態を示している。
図2を参照すると、画像形成装置1は、給送部30、画像形成部40、定着部70、排出ローラ対80及び処理回路90を備える。給送部30は、画像形成部40へ向けてシートPを給送する。画像形成部40は、消耗材であるトナーを消費してシートに画像(トナー像)を形成する。定着部70は、画像形成部40により形成された画像をシートPに定着させる。排出ローラ対80は、定着部70により処理されたシートPを排出トレイ82へ排出する。
画像形成部40は、プロセスユニット41、スキャナユニット42及び転写ローラ43を有する。プロセスユニット41は、感光ドラム44、現像ローラ45、クリーニングユニット46、帯電ローラ47及び貯蔵部48を有する。プロセスユニット41は、画像形成装置1の本体に固定されていても、本体から取外し可能であってもよい。
感光ドラム44は、像担持体であり、ドラム状の基体上に有機感光体で形成された感光層を有する。感光ドラム44は、モータによって図中R方向に回転駆動される。帯電ローラ47は、高圧電源によって帯電電圧を印加され、感光ドラム44に圧接されて、感光ドラム44の表面を均一に帯電させる。スキャナユニット42は、入力画像データに従って、レーザ光を感光ドラム44に照射して感光ドラム44の表面を露光させる。この露光により、感光ドラム44の表面に入力画像に対応する静電潜像が形成される。なお、スキャナユニット42は、レーザ光ではなくLEDアレイからの光を感光ドラム44に照射してもよい。
現像ローラ45は、貯蔵部48によって回転可能に支持される。貯蔵部48は、トナーを貯蔵する。図2には示していないものの、貯蔵部48は、貯蔵部48に貯蔵されているトナーを現像ローラ45の表面に塗布する供給ローラをさらに有してもよい。現像ローラ45は、高圧電源によって現像電圧を印加される。現像ローラ45に担持されたトナーが感光ドラム44と接触すると、トナーは感光ドラム44の表面の電位分布に従って現像ローラ45からドラム表面に転移する。それにより、静電潜像からトナー像が現像される。
給送部30は、カセット31、ピックアップローラ32、分離ローラ対33及び搬送ローラ対34を有する。カセット31には、シートPの束が積載される。カセット31は、画像形成装置1の筐体から引出し可能である。ピックアップローラ32は、カセット31内のシートPをピックアップし、分離ローラ対33に向けてシートPを送り出す。分離ローラ対33は、1枚のシートPを分離し、搬送ローラ対34へ向けて搬送する。搬送ローラ対34は、シートPを、転写ローラ43及び感光ドラム44の間の転写ニップに向けて搬送する。転写ローラ43は、高圧電源から転写電圧を印加され、感光ドラム44の表面に現像されたトナー像を、転写ニップに搬送されてきたシートPに転写する。
トナー像を転写されたシートPは、搬送路に沿って搬送され、定着部70に到達する。定着部70は、加熱ローラ71、加圧ローラ72及び定着ヒータ73を有する。加熱ローラ71及び加圧ローラ72は、これらローラ間のニップをシートPが通過する際に、シートPを加熱し及び加圧する。これにより、トナー粒子が溶融し、その後固着することで、トナー像がシートPに定着する。定着部70を通過したシートPは、排出ローラ対80によって排出口81から排出トレイ82へ排出される。クリーニングユニット46は、感光ドラム44の近傍に配設される。クリーニングユニット46は、感光ドラム44の表面に残存したトナーを掻き取ることにより、感光ドラム44をクリーニングする。
処理回路90は、基板上に配設される電子部品群91、92、93を有する。例えば、電子部品91はプロセッサ、電子部品92は不揮発メモリ、電子部品93は入出力デバイスであってもよい。入出力デバイスは、通信インタフェースを含んでもよい。画像形成装置1に画像形成を指示するジョブが入力されると、例えば外部のコンピュータから受信される入力画像データに基づく画像形成プロセスが開始される。画像形成プロセスにおいて、上述したように、スキャナユニット42は入力画像データに従って感光ドラム44上に静電潜像を形成し、現像ローラ45はこの静電潜像からトナー像を現像し、転写ローラ43によってトナー像がシートPへ転写される。処理回路90は、こうした画像形成プロセスを制御するためのコントローラとして動作する。
次に、図3及び図4を用いて、貯蔵部48に関連するより具体的な構成の一例について説明する。図3は、画像形成装置1の消耗材補給経路の構成の一例について説明するための概略斜視図である。図4は、貯蔵部48及びその周辺の構成の一例について説明するための概略断面図である。図3を参照すると、貯蔵部48は、トナー補給部100の一部を構成する。トナー補給部100は、貯蔵部48、及びトナー受け部110を有する。トナー受け部110は、円筒部材112、本体シャッタ116及び接続部材120を含む。なお、トナー受け部110は、図6~図8を用いて詳しく説明するリング部材111をさらに含むが、図3ではリング部材111は他の構成要素を示す目的で省略されている。円筒部材112の内部空間は、側面開口115及び中空の接続部材120を介して貯蔵部48と連通している。本体シャッタ116は、後述する補給パック200から貯蔵部48への消耗材(ここでは、トナー)の補給経路を開閉可能な開閉機構としての役割を有する。本体シャッタ116の内側面には、突出部117が形成される。
図4には、トナー受け部110に補給パック200が接続された様子が、貯蔵部48及びその周辺の構成の断面と共に示されている。補給パック200は、画像形成のために消費される消耗材を収容している収容デバイスの一例である。本体シャッタ116が開かれると、補給パック200から接続部材120を通じて貯蔵部48へ伸びる補給経路が開放される。補給経路が開放された状態で、補給パック200から放出されるトナーは、補給経路を通って貯蔵部48へ補給される。
貯蔵部48の内部には、図4に示すように、X方向に沿って配設される軸60aと、軸60aの周りに回動する羽根60bとを有する撹拌部材60が設けられる。羽根60bは、モータ65により駆動されて回動する。羽根60bの回動によって、貯蔵部48内のトナーは、撹拌され、現像ローラ45に到達する。なお、撹拌部材60は、羽根60bの代わりに螺旋部材を有していてもよい。撹拌部材60は、現像ローラ45からトナーを掻き取って貯蔵部48内でトナーを循環させることで貯蔵部48内のトナーを均一化する役割を有していてもよい。
貯蔵部48には、残量検知部61がさらに配設される。残量検知部61は、貯蔵部48内のトナーの残量を検知するためのセンサである。残量検知部61は、発光器61a及び受光器61bを有する。発光器61aは、光軸Q1に沿って貯蔵部48の内部を進む光を発する。受光器61bは、発光器61aに対向する位置に配設され、発光器61aから発せられた光を受光する。なお、光が例えば導光管によって案内される場合には、受光器61bは、必ずしも発光器61aに対向する位置に配設されなくてもよい。発光器61aは、例えば、LEDのような発光素子であってもよく、又はハロゲンランプ若しくは蛍光灯などであってもよい。受光器61bは、例えば、フォトトランジスタ、フォトダイオード又はアバランシェフォトダイオードであってもよい。
受光器61bは、受光した光量に依存する信号レベルを有する光検知信号を出力する。光検知信号は、例えばアナログ-デジタル変換された後に処理回路90へ入力される。処理回路90は、例えば、トナーが撹拌されている最中の、一定の時間ウィンドウに対する発光器61aからの光が(トナーにより)遮蔽された時間の割合に基づいて、トナーの残量を推定してもよい。なお、上述した残量検知部61の構成例に限定されず、トナーの残量は、いかなる方法で検知され又は推定されてもよい。例えば、貯蔵部48の静電容量を検知してトナーの残量を推定してもよい。または、トナーのこれまでの使用量の履歴からトナーの残量を推定してもよい。処理回路90は、印刷により消費されたシートの枚数又はピクセルカウントといった画像形成動作に関する統計値に基づいて、トナーの使用量を導出することができる。
図5は、補給パック200の概略的な構成の一例を示している。この構成例において、補給パック200は、収容部211、ノズル212及びパックシャッタ214を備える。収容部211は、消耗材であるトナーを収容するために、例えば中空のチューブ又はパウチとして構成され得る。収容部211には、トナーが予め充填される。収容部211は、例えば、変形容易なプラスチック製の袋体であってよい。しかしながら、かかる例に限定されず、収容部211は、樹脂、紙又はビニールといった任意の素材で構成されてよく、ボトル、シリンダ又はボックスといった任意の形状を有していてよい。
ノズル212は、画像形成装置1のトナー受け部110とのインタフェース部分である。ノズル212の内部は、収容部211の内部と連通している。ノズル212の側面には、トナーを外部へ放出するための開口213が形成される。開口213は、通常時にはパックシャッタ214により閉塞されている。
パックシャッタ214は、ノズル212と同心の円筒形状の部材であり、ノズル212の径方向外側に配設される。パックシャッタ214は、開口214cを有する。開口214cを形成する縁部の一部は、駆動伝達面214bを構成する。トナー補給時に、ノズル212の開口213がパックシャッタ214の開口214cに重なるように、パックシャッタ214がノズル212に対して相対的に回転することで、パックシャッタ214により閉塞されていたトナーの放出経路が開放され得る。後述するように、駆動伝達面214bは、パックシャッタ214を回転させる力を受ける面となる。図5(A)は、トナーの放出経路が閉塞されている状態を示しており、図5(B)は、トナーの放出経路が開放されている状態を示している。パックシャッタ214の内周面には、通常時にノズル212の開口213を遮蔽するシール部材231がさらに配設され得る。シール部材231は、トナー補給時ではないときにトナーが補給パック200から漏出することを防止する。
次に、図6及び図7を用いて、トナー受け部110への補給パック200の接続について説明する。図6に示したように、排出トレイ82は、X方向に沿って筐体に配設される開閉軸を中心にして開閉可能に構成される。図6(A)の例では、排出トレイ82は、閉状態であり、排出口81から排出されるシートPがこの状態の排出トレイ82上に排出される。図6(B)の例では、排出トレイ82は、開状態であり、この状態で、トナー受け部110の補給口114が露出する。即ち、この構成例において、排出トレイ82は、補給口114を遮蔽する遮蔽部材としての役割をも有する。ユーザは、図6(B)のように排出トレイ82を持ち上げて開き、露出した補給口114へ図7の左のように補給パック200のノズル212を差込むことで、補給パック200をトナー受け部110に接続することができる。
図7の右には、トナー受け部110に補給パック200が接続された様子が拡大して示されている。補給口114の周囲を囲むリング部材111は、円筒部材112の天面において回転可能に支持される。リング部材111は、ユーザにより把持されるレバー111b、及び図中に点線で示した突出部111dを有する。突出部111dは、トナー受け部110に挿入された補給パック200のパックシャッタ214の駆動伝達面214bに係合する。駆動伝達面214bは、本体シャッタ116の突出部117(図3参照)にも係合する。ユーザがレバー111bを操作してリング部材111を中心軸の周りに回転させると、回転方向に生じた力は、突出部111dからパックシャッタ214の駆動伝達面214bへ伝わり、さらに駆動伝達面214bから本体シャッタ116の突出部117へ伝わる。それにより、本体シャッタ116及び補給パック200のパックシャッタ214がリング部材111に連動して回転し、例えば90度の回転の後にトナーの補給経路が開放され得る。補給経路が開放されると、補給パック200の収容部211に収容されていたトナーは、ノズル212の開口213からトナー受け部110へ注入され、接続部材120を通過して貯蔵部48へ補給される。なお、リング部材111の回転は、所定の角度上限を超える回転が行われないように、図示しない規制部材によって規制され得る。
上では、ユーザがレバー111bを操作することにより発生する回転方向の力でトナーの補給経路が開放される例を説明したが、補給経路の閉塞及び開放は、ユーザの操作に依拠することなく行われてもよい。一例として、画像形成装置1は、補給パック200がトナー受け部110に接続されていることを検知するパックセンサと、リング部材111を回転させるための駆動力を生成する駆動モータとを備えてもよい。この例において、処理回路90は、補給パック200のトナー受け部110への接続がパックセンサにより検知されていることを条件として、駆動モータを作動させ、駆動モータの回転力でリング部材111を回転させて補給経路を開放してもよい。
補給経路を開閉するための開閉機構は、上述したシャッタの回転による機構には限定されない。回転するシャッタの代わりに、直線方向に移動可能なシャッタが採用されてもよく、又は、シャッタとは異なる例えばバルブのような機構が採用されてもよい。また、開閉機構は、補給パック200のような収容デバイス及び画像形成装置の少なくとも一方に配設されていればよい。即ち、収容デバイスから画像形成装置への補給経路は、収容デバイス及び画像形成装置の一方の側では常に開放されており、他方の側においてのみ開閉されてもよい。その代わりに、補給経路は、上述した例のように、収容デバイス及び画像形成装置の双方で開閉されてもよい。また、ユーザによる開閉機構の操作を検知し又は開閉機構の状態(開状態若しくは閉状態)を検知するためのセンサが追加的に配設されてもよい。
上述した開閉機構は、次項で説明するロック機構によって(ユーザ操作による又は自動的な)その作動を抑止され得るものであってよい。開閉機構と同様に、ロック機構もまた、収容デバイス及び画像形成装置の少なくとも一方に配設されていればよい。画像形成装置1の補給口114又は補給パック200の開口213には、トナーの漏出を防止するための蓋又はキャップといった漏出防止部材が取付けられてもよい。こうした漏出防止部材は、ユーザによりいつでも自由に取外し可能であってよい。
画像形成装置1のリング部材111は、通常時にはユーザが力を加えても回転しないようにロックされていてよい。図8は、リング部材111の回転をロックするためのロック機構の一例について説明するための説明図である。図8は、トナー受け部110の内部の構成例がより詳細に理解できるように、トナー受け部110を装置の内側から(Z方向に向かって)見たときの様子を示している。トナー受け部110は、例えば、ロックユニット150を含む。ロックユニット150は、軸151により一端を支持され、軸151を中心として回動可能な、棒状のロック部材152を有する。また、リング部材111は、突起111kを有する。ロック部材152は、通常時には、ロックユニット150内のバネ(図示せず)の弾性力で、軸151とは反対側の先端153がロックユニット150から離れる方向へ付勢され、それにより先端153はリング部材111の突起111kの回転軌道上に位置する。したがって、ユーザがリング部材111を図中で時計回り(図中Rc方向)に回転させようとしても、ロック部材152の先端153が突起111kを支障し、リング部材111の回転は抑止され、即ち、補給経路の開閉機構は閉状態でロックされる(図8(A)参照)。
ロックユニット150は、さらに、例えばロック部材152をバネの弾性力とは逆方向に回動させるためのソレノイド(図示せず)を有する。ソレノイドは、補給パック200から画像形成装置1へのトナーの補給が許可される期間において一時的に通電され、その吸引力でロック部材152を回動させる。ソレノイドへの通電が行われ、ロック部材152が回動すると、ロック部材152の先端153はリング部材111の突起111kの回転軌道から退避する(図8(B)参照)。その結果、ユーザがリング部材111を図中で時計回りに回転させることが可能となり、即ち、補給経路の開閉機構がアンロックされる。こうした開閉機構のロック及びアンロックは、処理回路90により制御され得る。次節以降で、開閉機構がアンロックされる条件の様々な例を説明する。
なお、開閉機構をロックし及びアンロックするロック機構の構成は、上述した例には限定されず、機械的、電磁的、電気的又はソフトウェア的な任意の機構であってよい。例えば、ロック部材152は、ソレノイドではなくモータ又は他の種類のアクチュエータにより駆動されてもよい。ユーザの操作に依拠することなく、コンピュータ制御によって作動する開閉機構が採用される場合には、開閉機構のロック及びアンロックは、単にプログラムコードによって実現されてもよい。
図7の右に示したように、リング部材111の近傍にはインジケータ125が配設される。インジケータ125は、上述した開閉機構の状態がロック状態であるか又はアンロック状態であるかをユーザに指し示す。インジケータ125は、例えば、筐体内に配設されるLED(Light-Emitting Diode)と、LEDからの光を透過させる窓とにより構成されてよい。ユーザは、開閉機構がアンロック状態にあることをインジケータ125が示している場合に、リング部材111を回転させて補給経路を開放することができる。
<第一実施形態>
図9は、本実施形態による印刷管理システム300の構成の一例を示す模式図である。図9を参照すると、印刷管理システム300は、画像形成装置1、管理サーバ301及びユーザ端末401を含む。
画像形成装置1は、サブスクリプション契約(以下、単に"契約と表記する)をしているユーザのユーザ環境E1に設置される。画像形成装置1及びユーザ端末401は、例えばLAN(Local Area Network)であり得るローカルネットワークN1へ接続される。管理サーバ301は、遠隔環境E2に設置され、サブスクリプションサービスを提供する事業者によって運用される。遠隔環境E2は、外部ネットワークN2を介してローカルネットワークN1と接続される。外部ネットワークN2は、例えば、インターネット又はVPN(Virtual Private Network)であってよい。ローカルネットワークN1及び外部ネットワークN2の各々は、例えばルータ、スイッチ、ゲートウェイ、無線アクセスポイント、及び基地局といった、任意の種類のいかなる数のネットワーク装置を含んでもよい。
ユーザ環境E1において、ユーザは、画像形成装置1を利用する。画像形成装置1は、上述したように、消耗材を消費してシートに画像を形成する。以下の説明においては消耗材をトナーとする。画像形成装置1に貯蔵されているトナーが枯渇すると、ユーザは、トナーを収容している収容デバイスである補給パック200を画像形成装置1へ接続し、補給パック200から画像形成装置1へトナーを補給する。
管理サーバ301は、補給パック200から画像形成装置1へのトナーの補給と、画像形成装置1を用いた印刷を管理するためのサーバ装置である。管理サーバ301は、情報処理装置又は情報管理装置とも呼ばれ得る。管理サーバ301は複数のユーザによる個々の画像形成装置1の利用状況を一元的に管理する。管理サーバ301は、例えば、高性能な汎用コンピュータを用いて、アプリケーションサーバ、データベースサーバ又はクラウドサーバとして実装されてよい。ユーザ端末401は、管理サーバ301の補給管理機能を支援するためのユーザインタフェースをユーザに提供するユーザ装置又は通信装置である。ユーザ端末401は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)又はPDA(Personal Digital Assistant)といった汎用的な装置であってよい。画像形成装置1もまた、ユーザにユーザインタフェースを提供してよい。
なお、後に詳しく説明する管理サーバ301の機能は、単一の装置により提供されてもよく、又は物理的に別個の複数の装置が相互に連携することにより提供されてもよい。また、管理サーバ301が保持するものとして説明するデータベースの一部は、管理サーバ301とは別個の装置(例えば、他のデータベースサーバ)により保持されていてもよい。
サブスクリプションサービスにおいて、例えば画像形成装置1の残量検知部61によって推定されたトナー残量は、逐次、管理サーバ301へ送信される。管理サーバ301は、トナー残量の推移に基づいて、画像形成装置1の貯蔵部48からトナーが枯渇する前に契約内補給パック200がユーザに届くよう、契約内補給パック200の発送を行う。
図10は、本実施形態による管理サーバ301の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、管理サーバ301は、通信インタフェース(I/F)311、メモリ312、管理データベース(DB)313及び処理回路314を備える。
通信I/F311は、管理サーバ301が他の装置と通信するためのインタフェースである。例えば、通信I/F311は、ユーザ環境E1に存在する画像形成装置1及びユーザ端末401と通信する。通信I/F311は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線通信インタフェースであってもよい。
メモリ312は、例えばROM(Read Only Memory)若しくはRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリ、光ディスク、又は磁気ディスクといった、任意の種類の記憶媒体を含んでよい。メモリ312は、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体を含んでもよい。メモリ312は、処理回路314により実行される1つ以上のコンピュータプログラム、及び多様なデータを記憶する。
管理DB313は、印刷管理システム300の管理下にある1つ以上の画像形成装置への印刷を管理するためのテーブル群からなる。より具体的には、図10に示したように、管理DB313は、アカウントテーブル320、装置登録テーブル330、及び印刷データテーブル340を含む。
アカウントテーブル320は、契約を行っているユーザのアカウントに関する情報を保持するテーブルである。アカウントテーブル320は、例えば次の情報項目を含み得る:
・「ユーザID」
・「パスワード」
・「名前」
・「住所」
・「メールアドレス」
「ユーザID」は、ユーザアカウントの各々を一意に識別するための識別情報である。「パスワード」は、ユーザがシステムへログインする際のユーザ認証において使用される情報である。「名前」は、契約者名を表す。「住所」は、補給パック200の配送の際の宛て先として使用され得る。「メールアドレス」は、システムから各ユーザへの様々な通知を電子メールで行う際に使用され得る。
装置登録テーブル330は、契約対象の画像形成装置に関する情報を保持するテーブルである。装置登録テーブル330は、例えば次の情報項目を含み得る:
・「所有者」
・「装置ID」
・「トナー残量」
・「契約タイプ」
・「残り枚数」
「所有者」は、各画像形成装置を所有し又は管理するユーザのアカウントを、アカウントテーブル320に登録されている「ユーザID」で示す。「装置ID」は、各画像形成装置を一意に識別するための識別情報である。「所有者」と「装置ID」とのペアにより、各ユーザアカウントと当該アカウントを有するユーザの装置として登録された少なくとも1つの画像形成装置との間の関連付けが示される。1つのユーザアカウントに2つ以上の画像形成装置が関連付けられてもよい。「トナー残量」は、各画像形成装置から報告される最新のトナー残量の値を示す。例えば、「トナー残量」は、百分率で表されてもよい。
「契約タイプ」は、契約に様々なタイプがある場合に、ユーザが契約しているタイプを表す。例えば、契約タイプは、所定期間における印刷可能枚数や、当該所定期間の間に印刷した枚数が印刷可能枚数未満の場合に、残り枚数を次の所定期間に繰り越せるか否か等により区別され得る。なお、以下の説明では、所定期間については説明の簡略化のため毎月の1日から末日までの一月とする。「残り枚数」は、現在の月において印刷可能な残り枚数を表す。なお、本実施形態では、印刷可能枚数が画像形成装置1の個体毎に紐づけられるものとし、よって、「契約タイプ」及び「残り枚数」を装置登録テーブル330に含めていた。しかしながら、複数の契約対象の画像形成装置1があり、複数の契約対象の画像形成装置1の全体で印刷可能枚数を設定する場合、「契約タイプ」及び「残り枚数」は、アカウントテーブル320に含められ得る。
印刷データテーブル340は、各ユーザが印刷しようとするファイルの一覧を保持するテーブルである。印刷データテーブル340は、例えば次の情報項目のうちの1つ以上を含み得る:
・「所有者」
・「ファイル名」
「所有者」は、ファイルを所有するユーザのアカウントを、アカウントテーブル320に登録されている「ユーザID」で示す。「ファイル名」は、メモリ312に一時保存された印刷対象のファイルを示す。1つの「所有者」に対して複数の「ファイル名」が関連付けられ得る。
処理回路314は、例えばCPU(Central Processing Unit)であってよく、メモリ312に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、管理サーバ301の多様な機能を提供する。より具体的には、図10に示したように、処理回路314は、データ管理部350、提供管理部360及び認証部370として機能し得る。
データ管理部350は、処理回路314が有する他の機能、例えば、認証部370と連携して、管理DB313へのデータの登録及び更新を管理する。データ管理部350は、アカウントテーブル320に登録されるべきアカウント情報の入力を受け付けるための画面をユーザ端末401に表示させ、入力されたアカウント情報を通信I/F311を介して受信して、アカウントテーブル320に登録してもよい。同様に、データ管理部350は、契約で使用する画像形成装置についての装置情報の入力を受け付けるための画面をユーザ端末401に表示させ、入力された装置情報を通信I/F311を介して受信して、装置登録テーブル330に登録してもよい。これら入力画面は、例えばウェブページ、入力フォーム、又はアプリケーション画面など、いかなる形式で提供されてもよい。典型的には、装置情報の入力の受付けは、アカウントテーブル320に記憶されているユーザID及びパスワードを用いたユーザ認証が成功し、ユーザがシステムへログインしている期間中に行われてよい。
また、データ管理部350は、装置登録テーブル330の「契約タイプ」で示される契約内容に基づいて、所定期間毎に「残り枚数」の値を更新し得る。例えば、「契約タイプ」が毎月50枚までを印刷可能であり、未使用分を翌月に繰り越すものである場合、毎月の1日において、データ管理部350は、「残り枚数」の値を現在の値から50だけ増加させる。また、データ管理部350は、登録済みの画像形成装置1から、当該装置の貯蔵部48内のトナー残量に関する残量情報を、通信I/F311を介して受信する。そして、データ管理部350は、受信した残量情報に基づいて、装置登録テーブル330の「トナー残量」の値を更新し得る。
更に、データ管理部350は、印刷対象となるファイルの管理を行う。データ管理部350は、各ユーザから印刷対象のデータを受信すると、ファイルをメモリ312に保存すると共に、保存したデータの「ファイル名」を印刷データテーブル340に登録する。データ管理部350は、印刷が完了すると印刷対象のデータをメモリ312から削除すると共に、印刷データテーブル340から「ファイル名」の削除も行う。
提供管理部360は、ユーザに対する契約内補給パック200の提供を管理する。例えば、提供管理部360は、装置登録テーブル330の「トナー残量」の値が所定の値以下になると、アカウントテーブル320に登録されたユーザの住所へ契約内補給パック200を発送する手続きを行う。提供タイミングはこれに限定されず、例えば装置登録テーブル330の「トナー残量」の推移に基づいてタイミングを決定する機能を提供管理部360が有してもよい。
認証部370は、ユーザによるシステムへのログインの際のユーザ認証(例えば、パスワード認証)を行う。また、認証部370は、トナーの補給に使用されようとしている補給パック200について補給を許可するための認証(以下、補給前認証という)、印刷前に印刷を許可するための認証(以下、印刷前認証という)を行う。
図11は、本実施形態によるユーザ端末401の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、ユーザ端末401は、通信I/F411、メモリ412、カメラ413、入力デバイス414、表示デバイス415、及び処理回路416を備える。
通信I/F411は、ユーザ端末401が他の装置と通信するためのインタフェースである。例えば、通信I/F411は、ユーザ環境E1に存在する画像形成装置1、及び遠隔環境E2に存在する管理サーバ301と通信する。通信I/F411は、有線通信インタフェースであっても、無線通信インタフェースであってもよい。通信I/F411が無線通信インタフェースである場合、通信I/F411は、例えば、WLANアクセスポイントと通信するWLANインタフェース、又はセルラー基地局と通信するセルラー通信インタフェースであってもよい。なお、図11には単一の通信I/F411のみを示しているが、ユーザ端末401は、画像形成装置1及び管理サーバ301とそれぞれ通信するための異なる複数の通信モジュールを備えていてもよい。ユーザ端末401と画像形成装置1との間の通信は、例えばBluetooth(登録商標)又はUSB(Universal Serial Bus)といった周辺機器接続用の通信プロトコルを用いて行われてもよい。
メモリ412は、例えばROM若しくはRAMなどの半導体メモリ、光ディスク、又は磁気ディスクといった、任意の種類の記憶媒体を含んでよい。メモリ412は、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体を含んでもよい。メモリ412は、処理回路416により実行される1つ以上のコンピュータプログラム、及び多様なデータを記憶する。
カメラ413は、被写体の画像又は映像を撮像可能なモジュールである。本実施形態において、カメラ413は、補給パック200に固有のコード201を光学的に読取るために使用され得る。つまり、各補給パック200の収容部211の表面、又は各補給パック200のパッケージには、コード201が、ユーザにより人為的に読取可能な形式で、又はユーザ端末401により光学的に読取可能な形式で印刷される。光学的に読取可能な形式とは、例えば1次元のバーコード又は2次元のQRコード(登録商標)といった形式を含んでよい。本実施形態において、コード201は、補給パック200が契約内補給パック200であるか否かを判定するための第1判定情報を含み得る。また、コード201は、補給パック200が収容しているトナー量を示す容量情報を含み得る。なお、コード201は、第1判定情報や容量情報を直接的又は間接的に示し得る。間接的に示す場合、第1判定情報や容量情報は、例えば、補給パック200のシリアルナンバーを示し得る。管理サーバ301は、当該シリアルナンバーに基づき、管理サーバ301が保持する情報、或いは、外部装置に格納された情報を参照することで、補給パック200が収容しているトナー量や、補給パック200が契約内補給パックであるか否かを判定し得る。なお、間接的に示す場合、第1判定情報及び容量情報は同じ情報であり得る。また、さらにコード201は、管理サーバ301で復号できる暗号化データであってもよい。
入力デバイス414は、ユーザによる操作及び情報入力を受け付けるためのユーザインタフェースとして使用される。入力デバイス414は、例えば、タッチセンサ、キーパッド、キーボード、ポインティングデバイス及びマイクロフォンの内の1つ以上を含み得る。補給パック200に固有のコード201は、入力デバイス414を介してユーザにより入力されてもよい。
表示デバイス415は、画像及び情報を表示するために使用される。表示デバイス415は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又はOLED(Organic Light-Emitting Diode)で構成されてもよい。
処理回路416は、例えばCPUであってよく、メモリ412に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、ユーザ端末401の多様な機能を提供する。より具体的には、図11に示したように、処理回路416は、装置制御部420、コード取得部430及びアプリケーション部440として機能し得る。なお、本明細書では、画像形成装置1へのトナーの補給及び印刷に関連する機能のみについて主に説明するが、処理回路416は、ユーザ端末が一般的に有する他の多くの機能をもユーザに提供してよい。
装置制御部420は、画像形成装置1において行われる画像形成その他の動作を制御する。装置制御部420は、画像形成装置1のためのドライバソフトウェアを含んでもよい。例えば、装置制御部420は、ユーザ環境E1に存在するユーザ端末401により利用可能な1つ以上の装置を検知し、検知した装置のリストを表示デバイス415の画面上でユーザに提示する。装置制御部420は、各装置のステータス(例えば、電源のオン/オフ、及びトナー残量など)を取得して、取得したステータスをユーザに提示してもよい。
コード取得部430は、ユーザがトナーの補給に使用しようとする補給パック200のコード201を取得する。一例として前述した通り、カメラ413や入力デバイス414を用いることが出来る。
アプリケーション部440は、管理サーバ301と連携して動作する、補給及び印刷管理のためのアプリケーションであり得る。アプリケーション部440は、ウェブブラウザであってもよい。例えば、アプリケーション部440は、ユーザアカウントの新規登録の際、及び変更が生じた際に、アカウント情報入力画面を表示デバイス415に表示させる。アプリケーション部440は、アカウント情報入力画面においてアカウント情報が入力されると、受け付けたアカウント情報を通信I/F411を介して管理サーバ301へ送信する。また、アプリケーション部440は、画像形成装置1がユーザ環境E1に設置された際に、装置情報入力画面を表示デバイス415に表示させる。アプリケーション部440は、装置情報入力画面において装置情報が入力されると、受け付けた装置情報を通信I/F411を介して管理サーバ301へ送信する。アプリケーション部440は、ユーザにより印刷が指示されると、印刷する画像のデータを含む印刷ジョブを管理サーバ301へ送信し、管理サーバ301を介して画像形成装置1に当該画像を印刷させる。
また、アプリケーション部440は、画像形成装置1にトナーを補給することを希望するユーザに、補給前認証の実行を管理サーバ301に要求するためのユーザインタフェースを提供してもよい。例えば、アプリケーション部440は、認証要求用のボタンがユーザにより操作された場合に、コード取得部430を起動して補給パック200のコード201を取得させ、取得されたコード201を通信I/F411を介して管理サーバ301へ送信する。アプリケーション部440は、トナーの補給についての許可を求める要求の一部として、コード201を管理サーバ301へ送信してもよい。また、アプリケーション部440は、補給経路の開放(又は開閉機構のアンロック)を求める要求の一部として、コード201を管理サーバ301へ送信してもよい。
ある実施例において、アプリケーション部440は、管理サーバ301による補給前認証のために要する装置IDを管理サーバ301へ送信するように、画像形成装置1へ送信要求を送信してもよい。他の実施例において、アプリケーション部440は、画像形成装置1において装置IDの送信のための操作を行うことをユーザに促すメッセージを、表示デバイス415に表示させてもよい。
補給パック200のコード201に基づいて管理サーバ301により補給前認証が行われると、アプリケーション部440は、補給前認証の結果を管理サーバ301から受信する。認証結果が補給前認証の成功を示す場合に、アプリケーション部440は、開閉機構をアンロックさせるためのアンロック命令又は補給経路を開放させるため開放命令を、装置制御部420から画像形成装置1へ送信させてもよい。なお、これら命令が管理サーバ301から画像形成装置1へ直接送信される場合には、ユーザ端末401はこれら命令を画像形成装置1へ送信しなくてよい。
アプリケーション部440は、管理サーバ301から受信した補給前認証の結果を表示デバイス415に表示させる。例えば、ユーザは、補給前認証の結果が認証成功を示す場合、補給パック200を画像形成装置1へ接続し、トナーの補給経路を閉塞していた開閉機構を操作することで補給経路を開放して、補給パック200から画像形成装置1へトナーを補給することができる。このとき、画像形成装置1により開閉機構はアンロックされているため、ユーザによる補給経路を開放する操作は妨げられない。なお、画像形成装置1への補給パック200の接続は、補給前認証の要求の前に行われてもよく、認証成功後に行われてもよい。上述したように、ユーザが開閉機構を操作する代わりに、画像形成装置1が自動的に開閉機構を作動させてもよい。補給前認証の結果が認証失敗を示す場合、ユーザは、画面上に表示され得る失敗の原因に依存して、適切な処置の後に補給前認証を再試行するか、又は当面のトナーの補給を諦める。このとき、画像形成装置1により開閉機構はロックされたままであり、又は、開閉機構の自動的な作動が行われることなく補給経路は閉塞したままである。
図12は、本実施形態による画像形成装置1の機能面の構成の一例を示すブロック図である。図12を参照すると、画像形成装置1は、通信I/F11、メモリ12、ユーザI/F13、画像形成部40、開閉機構51、ロック機構52、及び処理回路90を備える。
通信I/F11は、画像形成装置1が他の装置と通信するためのインタフェースである。例えば、通信I/F11は、ユーザ環境E1に存在するユーザ端末401、及び遠隔環境E2に存在する管理サーバ301と通信する。通信I/F11は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線通信インタフェースであってもよい。通信I/F11が無線通信インタフェースである場合、通信I/F11は、例えば、WLANインタフェース又はセルラー通信インタフェースであってもよい。なお、図12には単一の通信I/F11のみを示しているが、画像形成装置1は、ユーザ端末401及び管理サーバ301とそれぞれ通信するための異なる複数の通信モジュールを備えていてもよい。
メモリ12は、例えばROM若しくはRAMなどの半導体メモリ、光ディスク、又は磁気ディスクといった、任意の種類の記憶媒体を含んでよい。メモリ12は、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体を含んでもよい。メモリ12は、処理回路90により実行される1つ以上のコンピュータプログラム、及び多様なデータを記憶する。メモリ12は、例えば、画像形成装置1を一意に識別する装置ID(装置識別情報ともいう)を予め記憶している。
ユーザI/F13は、ユーザによる操作及び情報入力を受け付けるための入力デバイスと、画像及び情報を表示するための表示デバイスとを含み得る。例えば、ユーザI/F13は、タッチパネル、キーパッド、ボタン、スイッチ、マイクロフォン及びスピーカのうちの1つ以上を含み得る。ユーザI/F13は、画像形成装置1に一体化された操作端末として扱われてもよい。ある実施例において、ユーザI/F13は、補給パック200のコード201の入力を受付けるために使用されてもよい。
画像形成部40は、図2を用いて説明したように、貯蔵部48に貯蔵されているトナーを消費して、シートに画像を形成する。開閉機構51は、トナー受け部110に接続される補給パック200から貯蔵部48への補給経路50を開閉可能な機構である。上述したレバー111b及び突出部111dを含むリング部材111、補給パック200のパックシャッタ214、並びに本体シャッタ116は、開閉機構51の一例である。ロック機構52は、ユーザによる開閉機構51の操作又は開閉機構51の自動的な作動を抑止(即ち、ロック)し及び抑止を解除(アンロック)するための機構である。上述したロックユニット150は、ロック機構52の一例である。
処理回路90の上述した電子部品群91、92、93は、機能的な観点から見ると、主に印刷制御部95及びロック制御部96として機能し得る。印刷制御部95は、画像形成部40による画像形成のための動作を制御する。例えば、印刷制御部95は、通信I/F11を介して管理サーバ301から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブに含まれる入力画像データに基づく画像をシートに形成するように、画像形成部40を制御する。
ロック制御部96は、ロック機構52による開閉機構51のロック及びアンロックを制御する。例えば、ロック制御部96は、所定の入力信号が検知された場合に、メモリ12に記憶されている装置IDを管理サーバ301へ送信する。管理サーバ301へ送信される装置IDは、装置登録のためにユーザにより指定された装置IDで識別される画像形成装置1が実際にそのユーザのユーザ環境E1に設置されているかの検証に使用されてもよい。また、管理サーバ301へ送信される装置IDは、管理サーバ301による補給前認証や印刷前認証の実行のために使用されてもよい。ロック制御部96は、装置IDと共に、最新のトナー残量を示す残量情報を管理サーバ301へ送信してもよい。
ある実施例において、装置IDの送信をトリガする上記入力信号は、ユーザ端末401から通信I/F11を介して受信される受信信号(例えば、装置IDの送信を求める送信要求)である。この場合、ロック制御部96は、送信要求の受信に応じて、メモリ12から装置IDを読出して、読出した装置IDを管理サーバ301へ送信する。他の実施例において、装置IDの送信をトリガする上記入力信号は、ユーザI/F13を介して検知されるユーザ入力信号(例えば、所定のボタンが操作されたことを示す操作信号)である。この場合、ロック制御部96は、ユーザ入力信号の検知に応じて、メモリ12から装置IDを読出して、読出した装置IDを管理サーバ301へ送信する。
ロック制御部96は、補給前認証のために装置IDを管理サーバ301へ送信した後、所定の待受期間にわたって、補給前認証の結果に基づく制御信号であるアンロック命令の受信を待受ける。そして、ロック制御部96は、待受期間の満了前にアンロック命令が受信されると、アンロック命令に従って、ロック機構52に開閉機構51をアンロックさせる。例えば、ロック制御部96は、ロックユニット150のソレノイドに通電してロック部材152を図8(B)の例のように回動させてもよい。それにより、ユーザがリング部材111と共に本体シャッタ116及び補給パック200のパックシャッタ214を回転させて補給経路50を開放することが可能となる。なお、画像形成装置1が自動的に開閉機構51を作動させる構成が採用される場合には、ロック制御部96は、アンロック命令の代わりに開放命令の受信を待受け、受信した開放命令に従って開閉機構51を作動させることにより補給経路50を開放してもよい。
ロック制御部96は、アンロック命令又は開放命令が受信されることなく待受期間が満了した場合(即ち、タイムアウトの場合)、命令の待受けを終了する。例えば、アンロック命令又は開放命令の待受けは、通信I/F11の特定の受信ポートを一時的にオープンすることにより行われてもよい。このように、外部からの制御信号の待受けを、所定の入力信号の検知をきっかけとする限られた期間においてのみ行うことで、第三者による画像形成装置1の操作のリスクを極小化することができる。また、待受期間以外の期間において画像形成装置1をスリープ状態にして、画像形成装置1の電力消費を低減することもできる。
ロック制御部96は、待受期間の満了前にアンロック命令又は開放命令が受信された場合には、命令の受信から所定のアンロック期間にわたって開閉機構51をアンロック状態に維持し、アンロック期間の満了後に開閉機構51を再度ロックしてもよい。図8の例では、開閉機構51が開状態にある間にソレノイドの通電が終了しても、リング部材111の反時計回りの回転は可能である。ユーザは、例えば、開閉機構51がアンロックされた後、リング部材111を図中で時計回りに回転させて補給経路を開放し、それによりトナーの補給が開始される。ユーザは、トナーの補給が終了した後、リング部材111を反時計回りに回転させて補給経路を閉塞する。ソレノイドの通電が終了し、リング部材111の回転位置が元の位置に戻されると、ロック部材152の先端153はバネの弾性力で図8(A)の位置に復帰する。それにより、ユーザが再度リング部材111を時計回りに回転させて補給経路を開放しようとしても、リング部材111の回転はロック部材152により抑止される。このようにして、開閉機構51の再ロックが達成され得る。なお、改めて述べると、図8に示した構成は開閉機構51及びロック機構52の一例に過ぎず、他のいかなる構成が採用されてもよい。
印刷制御部95は、例えば画像形成動作が行われる際、及びトナーの補給が行われる際に、貯蔵部48内のトナーの残量を検知するように残量検知部61を制御する。例えば、残量検知部61は、貯蔵部48に貯蔵されているトナーが撹拌部材60により撹拌されている間に、発光器61aから光を出射させ、受光器61bからの光検知信号を取得する。そして、残量検知部61は、取得した光検知信号に基づいてトナー残量を推定し、推定したトナー残量を印刷制御部95へ報告する。印刷制御部95は、このようにして検知されたトナー残量を示す残量情報を、通信I/F11を介して管理サーバ301へ報告する。トナー残量の報告は、管理サーバ301へ直接送信される代わりに、ユーザ端末401を介して管理サーバ301へ送信されてもよい。
トナーの補給が行われると、トナー残量は増加する。管理サーバ301は、上述したように、残量情報に基づいてトナー残量の増加を検知することで、補給前認証が成功した補給パック200がユーザにより使用されたことを知得することができる。なお、管理サーバ301の代わりに、画像形成装置1又はユーザ端末401がトナー残量の増加を検知し、補給パック200が使用済みとなったことを示す通知信号を管理サーバ301へ送信してもよい。
図13は、本実施形態によるトナー補給処理の概略を示すシーケンス図である。S60で、ユーザは、ユーザ端末401の表示デバイス415に表示されたログイン画面にユーザID及びパスワードを入力する。S61で、ユーザ端末401のアプリケーション部440は、入力されたユーザID及びパスワードを管理サーバ301へ送信する。S62で、管理サーバ301の認証部370は、ユーザ端末401から受信したユーザID及びパスワードがアカウントテーブル320のレコードに一致するかを認証するユーザ認証を実行する。ここでは、ユーザ認証は成功し、システムへのログインが成立するものとする。図13のその後の処理は、ログインセッションが継続している間に行われる。
S65で、ユーザ端末401のアプリケーション部440は、ユーザによる操作に応じてコード取得部430を起動する。コード取得部430は、補給パック200のコード201を、例えばカメラ413を用いて光学的に読取ることにより、或いは、ユーザ入力を受付けることにより取得する。次いで、S66で、アプリケーション部440は、コード取得部430により取得されたコード201を含むアンロック要求を管理サーバ301へ送信する。
管理サーバ301の認証部370は、アンロック要求の受信に応じて、補給前認証を開始する。S67は、補給前認証の第1段階であり、認証部370は、アンロック要求に含まれるコード201の正当性チェックを行う。コード201の正当性チェックは、例えば、コード201が暗号化されている場合は復号可能か否かを判定することを含む。また、コード201の正当性チェックは、補給パック200が契約内補給パック200であるか、契約外補給パック200であるかを判定できるか否かを判定することを含む。第1段階の認証に成功した場合、データ管理部350は、S68で、補給先の画像形成装置1において所定の操作を行うことを促すメッセージを表示するようにアプリケーション部440へ指示する。これにより、当該メッセージが表示デバイス415により表示される。
S72で、ユーザは、補給先の画像形成装置1のユーザI/F13に対し所定の操作を行う。すると、S73で、ロック制御部96は、メモリ12から装置IDを読出し、読出した装置IDを含む装置情報を管理サーバ301へ送信する。S74は補給前認証の第2段階であり、認証部370は、受信した装置情報に含まれる装置IDに基づき、補給先の画像形成装置1がログインユーザのユーザアカウントに対し正当な対応関係を有するかを、装置登録テーブル330を参照することにより判定する。ここでは、画像形成装置1はユーザアカウントに対し正当な対応関係を有するため、第2段階の認証も成功するものとする。データ管理部350は、補給前認証の成功に応じて、S75で、認証成功という結果をユーザ端末401へ通知する。また、S76で、データ管理部350は、画像形成装置1のロック機構52に開閉機構51をアンロックさせるためのアンロック命令を、画像形成装置1へ送信する。
S77で、画像形成装置1のロック制御部96は、管理サーバ301からのアンロック命令の受信に応じて、ロック機構52に開閉機構51をアンロックさせる。S78で、アンロックされた開閉機構51がユーザにより操作され(又は自動的に作動し)、補給経路50が開放され、補給パック200から画像形成装置1へのトナーの補給が行われる。S79で、印刷制御部95は、貯蔵部48内のトナーの残量を検知して、トナー残量を示す残量情報を管理サーバ301へ報告する。S80で、管理サーバ301のデータ管理部350は、残量情報の受信に応じて、補給先の画像形成装置1に対応する装置登録テーブル330のレコードの「トナー残量」の値を更新する。
続いて、データ管理部350は、S62で受信したアンロック要求に含まれるコード201に基づいて、消耗材の補給に使用された補給パック200が契約外補給パック200であるか否かを判定する。消耗材の補給に使用された補給パック200が契約外補給パック200であると判定した場合、データ管理部350は、レコードの「残り枚数」の加算処理を実行する。加算する枚数は、契約外補給パック200で補給されたトナーの補給量を、1つのシートへの印刷で消費する平均的なトナー量で除することで求められ得る。契約外補給パック200による補給量は、そのパックが収容しているトナー量の公称値とすること、或いは、画像形成装置1が報告したトナー残量の増加量に基づく値とすることができる。上述した様に、コード201は、補給パック200が収容しているトナー量を直接的、又は、間接的に示す容量情報を含み得る。容量情報が、トナー量を直接的に示す情報である場合、公称値は容量情報が示すトナー量である。一方、容量情報が、例えば、補給パック200のシリアルナンバーや補給パック200の種別を特定できる情報である場合、公称値は、この容量情報に基づき外部装置を参照することで、データ管理部350が外部装置から取得するトナー量である。なお、管理サーバ301は、容量情報と補給パック200が収容しているトナー量の公称値との関係を予め外部装置から取得して管理DB313に格納しておく構成とすることもできる。この場合、データ管理部350は、容量情報を取得する度に外部装置を参照する必要なく公称値を判定できる。なお、画像形成装置1に使用できる補給パック200の種別が1つである場合、データ管理部350には当該補給パック200が収容しているトナー量の公称値が予め格納される。この場合、データ管理部350は、容量情報を取得することなく公称値を判定できる。なお、1つのシートへの印刷で消費する平均的なトナー量は、所定の値であってもよいし、ユーザの過去の使用実績から判定した、当該ユーザによる1つのシートへの印刷で消費する平均的なトナー量であってもよい。
例えば、「ユーザID」がU01のユーザが、「装置ID」がE01の画像形成装置1に対して契約外補給パック200でトナーを補給したものとする。図14(A)は、装置登録テーブル330内の「所有者」がU01で、かつ、「装置ID」がE01の補給前のレコードを示している。図14(A)に示す様に、補給前において画像形成装置1の「トナー残量」は10%であり、「残り枚数」は10枚である。図14(B)は、補給後の当該レコードを示している。S79において、画像形成装置1が管理サーバ301に対して、トナー残量が60%に変化したと報告したことにより、データ管理部350は、「トナー残量」を60%に更新している。データ管理部350は、補給前後のトナー残量により、トナーの増加量が50%であると判定する。1%のトナー量で100枚の印刷が可能であるものとすると、50%のトナー量で5000枚の印刷が可能である。したがって、データ管理部350は、「残り枚数」を5000だけ増加させた5010としている。なお、契約内補給パック200でトナーを補給した場合、「残り枚数」は変更されず、10のままである。
図15は、本実施形態による印刷処理の概略を示すシーケンス図である。S100で、ユーザは、ログイン画面にユーザID及びパスワードを入力する。S101で、ユーザ端末401のアプリケーション部440は、入力されたユーザID及びパスワードを管理サーバ301へ送信する。S102で、管理サーバ301の認証部370は、ユーザ端末401から受信したユーザID及びパスワードに基づいてユーザ認証を実行する。ここでは、ユーザ認証は成功し、システムへのログインが成立するものとする。図15のその後の処理は、ログインセッションが継続している間に行われる。
次に、S103で、ユーザは、アプリケーション部440が提供する印刷画面において印刷するファイルを選択する。S104で、ユーザ端末401のアプリケーション部440は、管理サーバ301へ印刷対象となるデータと印刷部数などの印刷設定を含む印刷データを送信する。印刷対象となるデータは元ファイルのままであってもよいし、アプリケーション部440によってPostScript形式や他の画像形式等に変換されたデータであってもよい。なお、管理サーバ301のメモリ312に予め印刷データのファイルが格納されている場合、ユーザ端末401はその都度印刷データを管理サーバ301に印刷データを送信する必要はない。ユーザは、ユーザ端末401から、印刷対象のファイル名を選択すればよい。管理サーバ301は、印刷データテーブル340に登録された情報に基づきファイル名のリストを生成し、ユーザ端末401にその生成したリストを表示する為の情報を送信する。この送信によりユーザ端末401に印刷対象候補のリストが表示される。
データ管理部350は、S105において、受信した印刷データの印刷データ情報である総印刷枚数を取得する。データ管理部350は、例えば処理回路314が受信した印刷データを解析し生成した印刷データ情報を取得する。あるいはユーザ端末401が印刷データ情報を生成し、印刷データの一部として管理サーバ301へ送信する場合、データ管理部350は受信した印刷データから印刷データ情報を抽出する。あるいは、ユーザ端末401から送信される印刷データが例えば文書ファイル等の元ファイルのデータの場合、処理回路314は元ファイルのデータを画像形成装置1が解釈可能な所定形式のデータに変換する。処理回路314はデータ変換処理の際に印刷データ情報も生成し、データ管理部350はこの生成された印刷データ情報を取得すればよい。なお、印刷データ情報には、総印刷枚数の他に、例えばファイル名(ジョブ名)、ユーザ名、印刷データ作成日、サイズ、データの種類、論理ページ数などの印刷データの属性情報が含まれる。また印刷データ情報には、印刷部数、片面/両面設定、2in1のレイアウト設定などの設定情報も含まれている。
次にS106で、データ管理部350は、ユーザ端末401へ印刷に使用する画像形成装置を選択するように指示を行う。このとき、データ管理部350は、ユーザが選択する画像形成装置の一覧を、当該ユーザのユーザIDに基づき装置登録テーブル330から生成することができる。また、ユーザが選択する画像形成装置の一覧を、ユーザ端末401の装置制御部420が付近の画像形成装置を検知して作成することもできる。S107で、ユーザがユーザ環境E1に存在する画像形成装置1を選択すると、S108でアプリケーション部440は画像形成装置1の装置IDを管理サーバ301に送信する。
S109は印刷前認証であり、認証部370は、受信した装置IDに基づき、画像形成装置1の「残り枚数」がS105で算出した総印刷枚数以上であるかを判定する。「残り枚数」が総印刷枚数以上である場合、データ管理部350は、印刷を許可する。一方、「残り枚数」が総印刷枚数未満である場合、データ管理部350は印刷を許可しない。印刷を許可する場合、データ管理部350は、S110で認証成功を示す認証結果をユーザ端末401へ通知する。印刷を許可しない場合、データ管理部350は、認証不成功をユーザ端末401へ通知して図15のシーケンスを中断してもよいし、契約変更に関する提案をユーザ端末401へ通知してもよい。なお、ユーザ端末401は、認証不成功が通知されると、印刷が許可されないことを例えば表示デバイス415に表示し得る。また、ユーザ端末401は、契約変更に関する提案が通知されると、提案内容を例えば表示デバイス415に表示し得る。
S111で、画像形成装置1は、管理サーバ301に接続要求を行い、管理サーバ301との間で、画像形成装置1と管理サーバ301との間の通信のための通信セッションを確立する。この通信セッションは、所定期間、画像形成装置1と管理サーバ301との間で維持される。画像形成装置1は、定期的に管理サーバ301に接続要求を行う様に構成され得る。なお、管理サーバ301が画像形成装置1に接続要求を送信する構成であっても良い。S109で認証成功の場合、データ管理部350は、S112で画像形成装置1に印刷データを送信すると共に印刷命令を行う。S113で、画像形成装置1は受信した印刷データを基に印刷を実行する。印刷の完了後、S114で、画像形成装置1は、実際に印刷した実印刷枚数を含む印刷結果を少なくとも管理サーバ301へ送信する。管理サーバ301のデータ管理部350は、受信した印刷結果を基に、S115で「残り枚数」の値を実印刷枚数分だけ減じる。ここで、実印刷枚数が「残り枚数」より多い場合、データ管理部350は、「残り枚数」を0にすると共に、「残り枚数」と実印刷枚数との差分を記録する。この差分は、契約に基づき別途、清算され得る。なお、「残り枚数」をS105で算出した総印刷枚数だけ減ずる構成とすることもできる。
本実施形態においては、契約内補給パック200と契約外補給パック200の両方からコード201を取得可能な例について述べた。しかしながら、契約内補給パック200と契約外補給パック200の何れか一方はコード201を持たず、アンロック要求に固有のコード201が含まれるかどうかによって補給パック200が契約内補給パック200であるか否かを判断してもよい。
また、本実施形態のコード201は、ユーザ端末401が光学的に読み取り可能なもの、或いは、ユーザが読取可能なものであった。しかしながら、コード201が示す情報(判別情報や容量情報)をデータ化し、当該データを格納するメモリデバイスを補給パック200に設ける構成とすることができる。この場合、画像形成装置1又はユーザ端末401は、当該メモリデバイスと有線又は無線により通信することでコード201が示す情報を読み取る。
本実施形態における管理サーバ301、ユーザ端末401、画像形成装置の構成は一例であり、前述した各々の機能を管理サーバ301、ユーザ端末401、画像形成装置の何れが備えるかを限定するものではない。例えば、コード201の正当性チェック機能は画像形成装置が実施してもよい。また、コード201を画像形成装置1が管理サーバ301に送信しても良い。また、管理DB313のデータの一部または全ては画像形成装置のメモリ12に記憶されてもよい。
また、図15のシーケンスにおいては、管理サーバ301が印刷を許可するか否かを判定していた(図15のS109)。しかしながら、印刷を許可するか否かの判定を画像形成装置1又はユーザ端末401が行う構成とすることもできる。
図24は、印刷を許可するか否かの判定を画像形成装置1が行う場合の印刷処理の概略を示すシーケンス図である。なお、図24のシーケンスの内の図15と同様の処理ステップについては同じステップ番号を付与している。また、画像形成装置1と管理サーバ301との間の通信セッションの確立に関する処理(図15のS111)については省略している。S103で、ユーザは、アプリケーション部440が提供する印刷画面において印刷するファイルと、印刷に使用する画像形成装置1を選択する。S104で、ユーザ端末401の装置制御部420は、印刷に使用する画像形成装置1へ印刷データを送信する。画像形成装置1の印刷制御部95は、S120において、印刷データ情報としての総印刷枚数を取得する。印刷データ情報の取得について、画像形成装置1は、図15で説明したデータ管理部350及び処理回路314と同様の処理を実行すればよい。画像形成装置1の印刷制御部95は、S121において、管理サーバ301に、メモリ12に格納されている装置IDを通知して当該画像形成装置1の「残り枚数」の情報を要求する。管理サーバ301は、S122において、当該要求に応答して、管理DB313を参照することで、当該要求を行った画像形成装置1の「残り枚数」を取得し、「残り枚数」の情報を画像形成装置1に送信する。
S123において、画像形成装置1の印刷制御部95は、管理サーバ301からS122で通知された「残り枚数」とS120で算出した総印刷枚数とを比較することで印刷を許可するか否かを判定する。具体的には、「残り枚数」が総印刷枚数以上である場合には印刷を許可し、「残り枚数」が総印刷枚数未満である場合には印刷を許可しない。印刷を許可しない場合、印刷制御部95は、S124で、ユーザ端末401に印刷不許可を通知する。ユーザ端末401のアプリケーション部440は、印刷不許可が通知されると、S125において、表示デバイス415に印刷が許可されない旨を表示する。なお、このとき画像形成装置1は、ユーザI/F13を介してその表示デバイスに印刷が許可されないことを表示することもできる。一方、印刷を許可する場合、印刷制御部95は、S113で、受信した印刷データを基に印刷を実行する。印刷の完了後、S114で、印刷制御部95は、実際に印刷した実印刷枚数を含む印刷結果を少なくとも管理サーバ301へ送信する。管理サーバ301のデータ管理部350は、S115で、図15で説明した様に管理DB313の当該画像形成装置1の「残り枚数」の値を更新する。
なお、図24のシーケンス図では、画像形成装置1が受信した印刷データを解析して総印刷枚数を算出、或いは、受信した印刷データから総印刷枚数を抽出して取得していた(S120)。しかしながら、ユーザ端末401のアプリケーション部440が印刷データを解析して印刷データ情報(総印刷枚数)を算出又は取得し、S104において、総印刷枚数と共に印刷データを画像形成装置1に送信する構成とすることもできる。或いは、ユーザ端末401が、S104においては総印刷枚数のみを送信する構成とすることできる。この場合、画像形成装置1の印刷制御部95は、S123で印刷を許可すると判定すると、その旨をユーザ端末401に送信し、ユーザ端末401は、印刷が許可されると、印刷データを画像形成装置1に送信する。
なお、管理サーバ301に加えて、各画像形成装置1が、自装置の「残り枚数」の情報を管理する構成とすることもできる。この場合、画像形成装置1は、S120で総印刷枚数を算出すると、管理サーバ301に「残り枚数」の情報を要求することなくS123で印刷を許可するか否かを判定する。つまり、S121及びS122の処理は省略される。そして、印刷を実行すると、画像形成装置1は、実印刷枚数に基づき、自装置が管理する「残り枚数」の値を更新する。「残り枚数」の値の更新方法はS115と同様である。なお、この場合でも、管理サーバ301で管理する「残り枚数」の情報を更新するためにS114及びS115の処理は実行され得る。管理サーバ301が管理する「残り枚数」の情報は、ユーザがユーザ端末401を操作して管理サーバ301にログインして「残り枚数」を確認するため等に使用され得る。なお、画像形成装置1が、その「残り枚数」の値を更新するのではなく、S114の応答として、管理サーバ301から更新後の「残り枚数」の値を取得する構成とすることもできる。また、S114及びS115の処理を実行する代わりに、画像形成装置1が更新後の「残り枚数」の値を管理サーバ301に通知する構成とすることもできる。
図25は、印刷を許可するか否かの判定をユーザ端末401が行う場合の印刷処理の概略を示すシーケンス図である。なお、図25のシーケンスの内の図24と同様の処理ステップについては同じステップ番号を付与している。また、画像形成装置1と管理サーバ301との間の通信セッションの確立に関する処理(図15のS111)については省略している。S103で、ユーザは、アプリケーション部440が提供する印刷画面において印刷するファイルと、印刷に使用する画像形成装置1を選択する。S120で、ユーザ端末401のアプリケーション部440は、選択されたファイルを解析して印刷データ情報としての総印刷枚数を算出及び取得する。又は、ユーザ端末401のアプリケーション部440は、選択されたファイルから印刷データ情報としての総印刷枚数を生成及び取得することができる。S121において、アプリケーション部440は、管理サーバ301に、印刷に使用する画像形成装置1の装置IDを通知して当該画像形成装置1の「残り枚数」の情報を要求する。管理サーバ301は、S122において、当該要求に応答して、管理DB313を参照することで、当該画像形成装置1の「残り枚数」を取得し、「残り枚数」の情報をユーザ端末401に送信する。
S123において、アプリケーション部440は、管理サーバ301からS122で通知された画「残り枚数」とS120で算出した総印刷枚数とを比較することで印刷を許可するか否かを判定する。具体的には、「残り枚数」が総印刷枚数以上である場合には印刷を許可し、「残り枚数」が総印刷枚数未満である場合には印刷を許可しない。印刷を許可しない場合、アプリケーション部440は、S125において、表示デバイス415に印刷が許可されない旨を表示する。一方、印刷を許可する場合、アプリケーション部440は、S104で、印刷に使用する画像形成装置1へ印刷データを送信する。画像形成装置1の印刷制御部95は、受信した印刷データを基に印刷を実行する。印刷の完了後、S114で、画像形成装置1は、実際に印刷した実印刷枚数を含む印刷結果を少なくとも管理サーバ301へ送信する。管理サーバ301のデータ管理部350は、S115で、図15で説明した様に管理DB313の当該画像形成装置1の「残り枚数」の値を更新する。
なお、図25のシーケンスにおいて、画像形成装置1と管理サーバ301とが通信するのはS114の処理のみとなる。ここで、S114の処理時において画像形成装置1と管理サーバ301との通信が行えない状態である場合が生じ得る。この様な場合、画像形成装置1は、例えば、管理サーバ301への印刷結果の送信ができなかったことをユーザ端末401に通知する構成とすることができる。ユーザ端末401は、管理サーバ301への印刷結果の送信ができず、よって、管理サーバ301が管理する「残り枚数」の値が正しくないことを、例えば、表示デバイス415に表示する。なお、この処理は、図15及び図24のシーケンスに対しても同様に適用することができる。
なお、管理サーバ301に加えて、ユーザ端末401が、画像形成装置1の「残り枚数」の情報を管理する構成とすることもできる。この場合、ユーザ端末401は、S120で総印刷枚数を算出すると、管理サーバ301に「残り枚数」の情報を要求することなくS123で印刷を許可するか否かを判定する。つまり、S121及びS122の処理は省略される。この場合、画像形成装置1は、印刷を実行すると、S114において、印刷結果を管理サーバ301に加えてユーザ端末401にも送信する構成とすることができる。ユーザ端末401は、印刷結果に基づき印刷に使用した画像形成装置1の「残り枚数」の値を更新する。「残り枚数」の値の更新方法はS115と同様である。なお、印刷を実行した場合、画像形成装装置1が印刷結果を管理サーバ301のみに送信する構成とすることもできる。この場合、ユーザ端末401は、印刷実行後の所定タイミングにおいて印刷した画像形成装置1の装置IDを管理サーバ301に通知して、更新後の「残り枚数」の値を管理サーバ301から取得する。さらに、印刷を実行した場合、画像形成装装置1が印刷結果をユーザ端末401のみに送信する構成とすることもできる。この場合、ユーザ端末401は、更新後の「残り枚数」の値を画像形成装置1の装置IDと共に管理サーバ301に通知して管理サーバ301の管理DB313を更新させる。
さらに、図15のシーケンス図では、S104でユーザ端末401が、印刷データを管理サーバ301に送信し、「残り枚数」が総印刷枚数以上である場合、管理サーバ301は、画像形成装置1に印刷データを送信して印刷命令を行っていた。しかしながら、ユーザ端末401が、印刷データを画像形成装置1に送信し、画像形成装置1が総印刷枚数を管理サーバ301に送信する構成とすることもできる。この場合、管理サーバ301は、「残り枚数」が総印刷枚数以上であると、印刷命令のみを画像形成装置1に送信し、「残り枚数」が総印刷枚数未満であると、図15のシーケンスの中断・中止を画像形成装置1に送信する。さらに、画像形成装置1が印刷データを管理サーバ301に送信することもできる。さらに、ユーザ端末401が総印刷枚数を管理サーバ301に送信し、認証成功であると、印刷データを画像形成装置1に送信して印刷させる構成とすることもできる。これは、図15のS112の印刷命令を画像形成装置1ではなく、ユーザ端末401に送信することに対応する。
なお、図15のシーケンスにおいてはユーザ端末401によってアプリへのログイン処理を行った後、印刷指示を出していたがこれに限定されない。アプリを介さずに、つまりログイン処理を行わずに、通常のドライバ画面上から印刷指示を出してもよい。これにより、印刷指示を出す度にログイン処理をする必要がなくなり、ユーザビリティが向上する。また、図13において補給パック200の認証処理に用いられるユーザ端末401と、図15において印刷指示を出すために用いられるユーザ端末401は異なるデバイスであってよい。最も典型的なのは、補給パック200の認証処理にスマートフォンを使用し、オフィスに設置されたPCから印刷指示を出す構成である。なお、ユーザ端末401の組み合わせはこれに限定されない。
以上、本実施形態において、データ管理部350は、サブスクリプションサービスに加入しているユーザが当該サブスクリプションサービスにおいて使用する1つ以上の画像形成装置において画像形成が許可されるシートの「残り枚数」を管理する。また、データ管理部350は、ユーザが1つ以上の画像形成装置の内の第1画像形成装置に消耗材を補給する際、補給に使用される補給パック200が、契約内補給パック200であるか契約外補給パック200であるかを判定するための第1判定情報を取得する。第1判定情報は、コード201に対応する。
なお、データ管理部350は、第1判定情報を、第1画像形成装置又はユーザが使用するユーザ装置から取得し得る。ユーザ装置は、ユーザ端末401に対応し得る。また、データ管理部350は、第1画像形成装置に補給された消耗材の補給量を判定する。例えば、データ管理部350は、補給に使用された収容デバイスが収容している消耗材の量の公称値に基づき補給量を判定し得る。公称値は、コード201の容量情報が直接的に示す値、又は、容量情報に基づきデータ管理部350が取得・判定できる値である。なお、データ管理部350は、第1判定情報と同様に、容量情報を第1画像形成装置又はユーザが使用するユーザ装置から取得し得る。また、データ管理部350は、第1画像形成装置から通知される消耗材の残量の補給前後における変化量に基づき補給量を判定し得る。データ管理部350は、契約内補給パック200で補給された場合、「残り枚数」を変更しない。一方、契約外補給パック200で補給された場合、データ管理部350は、補給量に対応する枚数だけ「残り枚数」を増加させる。
なお、データ管理部350は、画像形成装置1による第1画像形成の前に、当該第1画像形成において画像が形成されるシートの枚数である第1シート枚数を判定するための第2判定情報を取得する。データ管理部350は、第2判定情報を画像形成装置1又はユーザ端末401から取得し得る。第2判定情報は、第1シート枚数を直接的に示す情報、又は、第1シート枚数を判定できる情報、例えば、第1画像形成で使用する画像データであり得る。データ管理部350は、第1シート枚数が「残り枚数」より多い場合、第1画像形成を許可せず、第1シート枚数が「残り枚数」より多くない場合、第1画像形成を許可する。データ管理部350は、第1画像形成を許可する場合、画像形成装置1に第1画像形成の実行を指示・通知する。第1画像形成が行われると、データ管理部350は、「残り枚数」が第2シート枚数だけ少なくなる様に「残り枚数」を更新する。第2シート枚数は第1シート枚数に等しい、或いは、第2画像形成装置から取得する、第1画像形成において実際に画像形成が行われたシート枚数に等しい。
また、上述した通り、複数の画像形成装置1を契約の対象として設定する場合、複数の画像形成装置1の全体で使用される印刷可能枚数が設定され得る。このような場合、契約対象であるいずれかの画像形成装置1において契約外補給パック200による補給が行われた場合、複数の画像形成装置1に対して設定されている「残り枚数」が更新される。具体的には、第1画像形成装置と第2画像形成装置が契約の対象として設定されており、この2つの装置で印刷できる「残り枚数」が管理サーバ301によって設定されている。そして、第1画像形成装置または第2画像形成装置において契約外補給パック200による補給が行われた場合、管理サーバ301はその補給量に基づき、2つの装置で印刷できる「残り枚数」の情報を更新する。
以上、ユーザが契約内補給パック200を使用した場合には、「残り枚数」を変更しないため、サブスクリプション契約での印刷可能枚数に影響はない。一方、ユーザが契約外補給パック200を使用した場合には、契約外補給パック200による補給量に基づき「残り枚数」を増加させる。これにより、ユーザは、サブスクリプションサービスでの印刷可能枚数を超えて、契約外補給パック200による補給量に対応する枚数の印刷が可能になる。上記構成により、サブスクリプション契約において契約外補給パック200、つまり、サブスクリプションサービス外でユーザが取得した補給パック200の使用が可能になる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、契約外補給パック200で補給した場合、装置登録テーブル330の「残り枚数」の値を増加させていた。ここで、例えば、契約タイプが、月末時点での「残り枚数」を翌月に繰り越せないものであるものとする。この場合、「残り枚数」の内の契約内補給パック200からのトナーによる枚数については翌月に繰り越せないが、契約外補給パック200からのトナーによる枚数については翌月に繰り越さなければならない。しかしながら、第一実施形態の構成では、「残り枚数」の内の契約外補給パック200からのトナーによる枚数を判定することはできない。このため、本実施形態では、残り枚数を「契約内」と「契約外」とに分けて管理する。以下では、第一実施形態との相違点を中心に本実施形態の説明を行う。
図16は、本実施形態による装置登録テーブル330の1つのレコードを示している。上述した様に、第一実施形態の「残り枚数」は、「契約内残り枚数」と、「契約外残り枚数」に分割されている。本実施形態のトナー補給処理のシーケンスは、図13に示す第一実施形態のシーケンスと基本的に同様である。但し、本実施形態では、S80におけるステータス更新の処理内容が第一実施形態とは異なる。本実施形態において、データ管理部350は、契約外補給パック200で補給されたと判定した場合、S80で、装置登録テーブル330の「契約外残り枚数」の値を増加させる。なお、「契約内残り枚数」については変更しない。一方、データ管理部350は、契約内補給パック200で補給されたと判定した場合、S80で、装置登録テーブル330の「契約内残り枚数」及び「契約外残り枚数」の値を変更しない。
例えば、図16(A)に示す様に、「所有者」がU01で、かつ、「装置ID」がE01の画像形成装置1の「トナー残量」が10%であり、当該画像形成装置1での「契約内残り枚数」が10枚、かつ、「契約外残り枚数」が0枚であったとする。この状態から契約外補給パック200を用いた補給が行われたことにより、S79において、トナー残量が60%に変化したことが管理サーバ301に報告されたものとする。この場合、データ管理部350は、補給前後のトナー残量により、トナーの増加量が50%であると判定する。1%のトナー量で100枚の印刷が可能であるものとすると、50%のトナー量で5000枚の印刷が可能である。したがって、データ管理部350は、図16(B)に示す様に、「契約外残り枚数」を5000だけ増加させた5000とする。
本実施形態による印刷処理のシーケンスも、図15に示す第一実施形態のシーケンスと基本的に同様である。但し、第一実施形態では、S109において、画像形成装置1の「残り枚数」がS105で算出した総印刷枚数以上である場合、S110で認証成功を示す認証結果をユーザ端末401へ通知し、S112で、画像形成装置1に印刷命令を送信していた。一方、本実施形態では、S109おいて、「契約内残り枚数」と「契約外残り枚数」との和が総印刷枚数以上である場合、S110で認証成功を示す認証結果をユーザ端末401へ通知し、S112で、画像形成装置1に印刷命令を送信する。なお、「契約内残り枚数」と「契約外残り枚数」との和が総印刷枚数未満である場合、認証部370は、ユーザ端末401へ通知して図15のシーケンスを中断してもよいし、契約変更に関する提案をユーザ端末401へ通知してもよい。
また、第一実施形態では、S115において、「残り枚数」の数値を実印刷枚数だけ減算していた。本実施形態では、S115の処理も第一実施形態とは異なる。図17は、本実施形態において図15のS115でデータ管理部350が実行する処理のフローチャートである。データ管理部350は、S200において、「契約内残り枚数」が実印刷枚数以上であるか否かを判定する。「契約内残り枚数」が実印刷枚数以上である場合、データ管理部350は、S201で、「契約内残り枚数」から実印刷枚数を減じた値を更新後の「契約内残り枚数」とする。一方、「契約内残り枚数」が実印刷枚数未満である場合、認証部370は、S202において、「契約内残り枚数」を0に更新する。そして、認証部370は、S203において、実印刷枚数から「契約内残り枚数」を減じた値を、「契約外残り枚数」から減ずることで、「契約外残り枚数」を更新する。
例えば、装置登録テーブル330が図16(B)に示す状態において、100枚の印刷を行うと、図16(C)に示す様に、「契約内残り枚数」は0になり、「契約外残り枚数」は4910になる。
以上、本実施形態において、データ管理部350は、第一実施形態における「残り枚数」を「第1残り枚数」と「第2残り枚数」に分けて管理する。「第1残り枚数」は「契約内残り枚数」に対応し、「第2残り枚数」は「契約外残り枚数」に対応する。データ管理部350は、契約内補給パック200で補給された場合、「第1残り枚数」と「第2残り枚数」の両方を変更しない。一方、契約外補給パック200で補給された場合、データ管理部350は、補給量に対応する枚数だけ「第2残り枚数」を増加させる。なお、「第1残り枚数」については変更しない。
データ管理部350は、1つ以上の画像形成装置の内の第2画像形成装置による第1画像形成の前に、当該第1画像形成において画像が形成されるシートの枚数である第1シート枚数を判定する。データ管理部350は、第1シート枚数が「第1残り枚数」と「第2残り枚数」の和より多くない場合に、第1画像形成を許可する。第1画像形成が行われると、データ管理部350は、第2シート枚数を判定する。第2シート枚数は第1シート枚数に等しい、或いは、第2画像形成装置から取得する、第1画像形成において実際に画像形成が行われたシートの枚数に等しい。データ管理部350は、第2シート枚数が「第1残り枚数」より多くない場合、「第1残り枚数」を第2シート枚数だけ減ずる。一方、データ管理部350は、第2シート枚数が「第1残り枚数」より多い場合、第2シート枚数と「第1残り枚数」との差だけ「第2残り枚数」を減じ、「第1残り枚数」を0にする。
以上、「残り枚数」を「契約内残り枚数」(第1残り枚数)と「契約外残り枚数」(第2残り枚数)とに分けて管理することにより、契約タイプによらず、ユーザが契約外補給パック200を使用することが可能になる。
<第三実施形態>
続いて、第三実施形態について第二実施形態との相違点を中心に説明する。例えば、トナーの補給時、契約内補給パック200のコード201に基づき補給前認証を行った後、契約外補給パック200から補給を実施してしまうケースや、その逆のケースが発生し得る。前者の場合、ユーザが補給パック200を自身で購入したにも関わらず、「契約外残り枚数」が増加しないことになる。また、後者であれば、契約内補給パック200による補給であるにも拘わらず、「契約外残り枚数」が増加してしまうことになる。本実施形態では、この様なユーザの誤操作が生じても、「契約外残り枚数」及び「契約内残り枚数」等を適切に訂正するための構成を提供する。
図18は、本実施形態による管理サーバ301の概略的な構成図である。本実施形態において、管理DB313は、図10で説明した構成に加えて、発送パックテーブル380と、使用パック管理テーブル390と、を含む。
発送パックテーブル380は、各ユーザに発送された契約内補給パック200に関する情報を保持するテーブルである。発送パックテーブル380は、次の情報項目を含む。
・「装置ID」
・「パックID」
・「ステータス」
「装置ID」は、各補給パック200の提供対象となった画像形成装置1を、装置登録テーブル330に登録されている「装置ID」で示す。なお、本実施形態では、補給パック200を特定の画像形成装置1のみで使用するものとしている。しかしながら、補給パック200を同じユーザが保持する複数の画像形成装置1のいずれで使用してもよい構成とする場合には、アカウントテーブル320に登録されている「ユーザID」等の他の情報で代替してもよい。
「パックID」は、各補給パック200を一意に識別するためのコード201に含まれる識別情報である。
「ステータス」は、各補給パックが画像形成装置1へのトナーの補給に使用されたか否かに関するするステータスを示す。発送の時点では「ステータス」は「未使用」を示し、「パックID」で示される補給パック200がトナーの補給に使用されると「使用済」に変更される。
使用パック管理テーブル390は、各画像形成装置1で使用された補給パック200の使用状況を保持するテーブルである。使用パック管理テーブル390は、例えば次の情報項目のうちの1つ以上を含み得る。
・「装置ID」
・「パックID」
・「パック種別」
・「トナー増加量」
・「残り枚数」
・「印刷済枚数」
・「補給時未使用パックID」
「装置ID」は、補給パック200が使用された画像形成装置1を、装置登録テーブル330に登録されている「装置ID」で示す。
「パックID」は、補給パック200を一意に識別するための固有のコード201に含まれる識別情報である。
「パック種別」は、補給パック200が契約内補給パック200であるか否かを示す。なお、本実施形態では、使用パック管理テーブル390で「パック種別」を管理しているが、発送パックテーブル380に同じ値の「パックID」が存在するかによって契約内補給パック200であるか否かを判定することもできる。
「トナー増加量」は、補給パック200でトナーが補給された際のトナー残量の増加量を示す。
「残り枚数」は、「パック種別」が契約外補給パック200を示している場合に設定され、当該契約外補給パック200による印刷可能な残り枚数を示す。「パック種別」が契約内補給パック200を示している場合、「残り枚数」には、無効を示す値が設定される。
「印刷済枚数」は、「パック種別」が契約外補給パック200を示している場合に設定され、当該契約外補給パック200での印刷枚数を示す。「パック種別」が契約内補給パック200を示している場合、「印刷済枚数」には、無効を示す値が設定される。
「補給時未使用パックID」は、「パック種別」が契約外補給パック200を示している場合に設定され、当該契約外補給パック200による補給時に、ユーザが既に受け取っている未使用の契約内補給パック200のパックIDを示す。
処理回路314は、図10に示すデータ管理部350、提供管理部360及び認証部370に加えて、訂正部400を含む。訂正部400は、コード201を取得した補給パック200とは異なる補給パック200から補給が行われたことが判明した場合に、データ管理部350を介して管理DB313を訂正する機能を有する。訂正部400による管理DB313の訂正は、例えば、ユーザから事業者への連絡によって事業者が管理サーバ301を直接操作することにより行われ得る。或いは、ユーザがユーザ端末401を用いて管理サーバ301へ要求を行うことにより、又は、管理サーバ301と連携したウェブページ等からユーザの要求を受け付けることにより行われ得る。
まず、契約外補給パック200のコード201を読み取った後、契約内補給パック200で補給した場合に、使用した補給パック200を契約内補給パック200に訂正する処理について説明する。なお、本説明の開始時点において、ユーザは、「パックID」がP03の契約外補給パック200を保持しているものとする。図19(A)は、本説明の開始時点における発送パックテーブル380を示し、図20(A)は、本説明の開始時点における使用パック管理テーブル390を示している。図19(A)に示す様に、開始時点において、装置IDがE01の画像形成装置1に対して、「パックID」がP01である契約内補給パック200は使用済みの状態である。画像形成装置1のトナー残量が減少すると、提供管理部360は契約内補給パック200を発送する。図19(B)は、「パックID」がP02の契約内補給パック200が発送され、「パックID」がP02のレコードが追加された状態を示している。
ここで、ユーザが、「パックID」がP03である契約外補給パック200のコード201を読み取った後、誤って「パックID」がP02の契約内補給パック200でトナーの補給を行ったものとする。この場合、図20(B)に示す様に、使用パック管理テーブル390には、「パックID」がP03の契約外補給パック200に関するレコードが追加される。「パック種別」が契約外であることから、「残り枚数」と、「印刷済枚数」と、「補給時未使用パックID」にも値が設定される。なお、「トナー増加量」には、「パック種別」に拘わらず対応する値が設定される。図20(B)によると、「補給時未使用パックID」には、未使用の契約内補給パック200の「パックID」であるP02が設定されている。
第二実施形態で説明した様に、データ管理部350は、装置登録テーブル330の「契約内残り枚数」が0になると、その後の印刷については「契約外残り枚数」を減少させる。データ管理部350は、装置登録テーブル330の「契約外残り枚数」を減少させると、その値だけ使用パック管理テーブル390の「残り枚数」も減少させ、かつ、「印刷済枚数」を増加させる。なお、例えば、使用パック管理テーブル390に「装置ID」が「E01」で「残り枚数」が0ではない複数のレコードが存在する場合、どのレコードについて「残り枚数」を減少させ、かつ、「印刷済枚数」を増加させるかは任意である。例えば、「残り枚数」の最も少ないレコードから「残り枚数」及び「印刷済枚数」を更新する構成とすることができる。図20(C)は、図20(B)の状態から装置登録テーブル330の「契約外残り枚数」を10だけ減少させたことにより、使用パック管理テーブル390の「残り枚数」を10だけ減少させ、「印刷済枚数」を10だけ増加させた状態を示している。
図19(B)及び図20(C)に示す状態において、ユーザが誤操作に気が付いた場合、事業者は、訂正部400を利用して管理DB313の情報を訂正する。具体的には、図19(C)に示す様に、発送パックテーブル380の「パックID」がP02のステータスを使用済に変更する。また、図20(D)に示す様に、使用パック管理テーブル390の「パックID」をP03からP02に訂正し、「パック種別」を契約内に変更する。「パック種別」が契約内となるため、「残り枚数」、「印刷済枚数」及び「補給時未使用パックID」には無効データに変更される。
なお、図20(C)に示す様に、訂正の際の「印刷済枚数」は10であるため、事業者は、装置登録テーブル330の「契約内残り枚数」の値を「印刷済枚数」が示す値だけ減ずることで情報の間違いを訂正することができる。なお、装置登録テーブル330の「契約内残り枚数」の値が「印刷済枚数」の値未満である場合、別途清算が行われ得る。
続いて、契約内補給パック200のコード201を読み取った後、契約外補給パック200で補給した場合に、使用した補給パック200を契約外補給パック200に訂正する処理について説明する。なお、本説明の開始時点において、ユーザは、パックIDがP03の契約外補給パック200と、パックIDがP02の未使用の契約内補給パック200を有するものとする。つまり、発送パックテーブル380が図19(B)のとおりであり、使用パック管理テーブル390が図21(A)のとおりとする。
ユーザが、「パックID」がP02である契約内補給パック200のコード201を読み取った後、誤って「パックID」がP03の契約外補給パック200でトナーの補給をおこなったものとする。この場合、発送パックテーブル380の「パックID」がP02の「ステータス」は、図19(C)に示す様に使用済に変更される。また、使用パック管理テーブル390には、図21(B)に示す様に、「パックID」がP02の契約内補給パック200に関するレコードが追加される。「パック種別」が契約内であることから、「トナー増加量」には対応する値が設定される。
図19(C)及び図21(B)に示す状態において、ユーザが誤操作に気が付いた場合、事業者は、訂正部400を利用して管理DB313の情報を訂正する。具体的には、図19(B)に示す様に、発送パックテーブル380の「パックID」がP02の「ステータス」を未使用に変更する。また、使用パック管理テーブル390の「パックID」をP02からP03に変更し、「パック種別」を契約外に変更する。なお、ユーザが既に「パックID」がP03の契約外補給パック200を廃棄し、そのコード201の値を取得できない場合、図21(C)に示す様に、「パックID」に不明を示す値を設定する構成とし得る。また、「残り枚数」には「トナー増加量」に対応する値を設定し、「補給時未使用パックID」には、未使用に変更した契約内補給パック200の「パックID」であるP02を設定する。また、誤操作に気が付くまでの印刷は契約内のトナーにより行われたものとして「印刷済枚数」には0を設定する。
なお、補給パック200の使用履歴を契約外から契約内に訂正する機能と、契約内から契約外に訂正する機能のいずれかのみを実装する構成とすることもできる。また、契約内から契約外に訂正後、再度、契約内に訂正するリスクを避けるため、未使用の契約内補給パック200が存在する場合には、訂正部400による訂正を禁止する等の制限を設けることもできる。また、本実施形態では、契約外補給パック200による全体の「契約外残り枚数」を装置登録テーブル330で管理し、個々の契約外補給パック200の「残り枚数」を使用パック管理テーブル390で管理していた。しかしながら、個々の契約外補給パック200の「残り枚数」から、契約外補給パック200による全体の「契約外残り枚数」を算出することができる。したがって、装置登録テーブル330での「契約外残り枚数」の管理を省略する構成とすることできる。また、使用パック管理テーブル390のトナー増加量に対応する枚数は、「残り枚数」と「印刷済枚数」との合計に等しいため、「残り枚数」と「印刷済枚数」の内の1つのみを管理する構成とすることもできる。
さらに、本実施形態では、第二実施形態で述べた様に、印刷が行われると、まず、「契約内残り枚数」を減少させ、「契約内残り枚数」が0になると、「契約外残り枚数」を減少させていた。しかしながら、画像形成の際、ユーザが「契約内」の枚数と「契約外」の枚数を指定する構成とすることができる。この場合、データ管理部350は、「契約内残り枚数」及び「契約外残り枚数」それぞれをユーザが指定した枚数だけ減少させる。なお、この構成は、第二実施形態にも適用できる。
以上、データ管理部350は、契約内補給パック200それぞれについて、消耗材を補給するために使用されたか否かを管理する。また、データ管理部350は、補給パック200から画像形成装置1に消耗材が補給された場合、当該補給パック200が契約外補給パック200であるか否かと、消耗材の補給量と、を補給に使用された補給パック200の識別子に関連付けて記録する。さらに、データ管理部350は、契約外補給パック200が補給に使用された場合、その時点において未使用である契約内補給パック200の識別子と、補給量に対応する枚数と、を補給に使用された収容デバイスの識別子に関連付けて記録する。そして、「契約外残り枚数」を減少させる場合、減少させる値を収容デバイスの識別子に関連付けて、「印刷済枚数」として記録する。
以上の構成により、ユーザが誤操作をした場合でも、データベースを適切に訂正することができる。
<第四実施形態>
第一実施形態から第三実施形態では、契約外補給パック200で補給を行った場合、「残り枚数」又は「契約外残り枚数」を増加させていた。本実施形態では、管理DB313で管理するデータを簡略化するため、契約外補給パック200で補給を行った場合、契約を一時的に停止する。以下、第一実施形態との相違点を中心に本実施形態について説明する。
図22は、本実施形態による装置登録テーブル330を示している。本実施形態の装置登録テーブル330は、第一実施形態で述べた情報項目に加えて、「契約更新日時」及び「契約再開条件」を含む。
「契約更新日時」は、レコードに対応する画像形成装置1に関する「残り枚数」の次の更新日を示している。「契約更新日時」になると、データ管理部350は、装置登録テーブル330の「契約タイプ」で示される契約内容に基づいて、「残り枚数」の値を更新すると共に、「契約更新日時」に次の更新タイミングを設定する。
「契約再開条件」には、事業者との契約を一時的に停止している場合に、契約を再開する条件が設定される。
本実施形態によるトナー補給処理のシーケンスは、図13に示す第一実施形態でのシーケンスと基本的に同様である。しかしながら、本実施形態では、契約外補給パック200で補給した場合のS80における処理が異なる。具体的には、契約外補給パック200で補給した場合、データ管理部350は、装置登録テーブル330の「残り枚数」を更新しない。代わりに、データ管理部350は、「契約再開条件」に契約の再開条件を設定する。例えば、データ管理部350は、補給によって増加したトナー量に基づき所定基準に従い期間を求める。そして、現時点から求めた期間だけ後の日時を「契約再開条件」に設定する。また、「契約更新日時」も当該期間だけ延長する様に更新する。これは、補給によって増加したトナー量に対応する期間の間は、契約外のトナーにより印刷しているとみなすことに対応する。この期間においてはサブスクリプションサービスに基づくユーザへの課金は行われないものとする。
上記の処理を、図22(A)に示す装置登録テーブル330の1つのレコードを用いて具体的に説明する。図22(A)によると、「契約タイプ」は、毎月50枚の印刷が可能であり、「トナー残量」が10%であり、「契約更新日時」は、2021年10月1日である。ここで、2021年9月15日に契約外補給パック200で補給し、「トナー残量」が50%だけ増加したものとする。トナー量50%に対応する期間を6カ月とすると、データ管理部350は、図22(B)に示す様に、「契約再開条件」に6ヶ月後の2022年2月15日を設定する。また、データ管理部350は、「契約更新日時」を6ヶ月だけ延長し、2022年3月1日に設定する。その後、契約再開日である2022年2月15日になると、データ管理部350は、「契約再開条件」に設定された値を削除して、未設定にする。
また、データ管理部350は、「契約再開条件」に補給前のトナー残量を設定することもできる。この場合の「契約再開条件」の意味は、「トナー残量」が「契約再開条件」に設定された値になると、契約が再開されるというものである。また、この場合、「契約再開条件」に現在の日時も設定する。そして、契約再開時、「契約再開条件」に設定されている日時と、契約再開の日時との差だけ、「契約更新日時」を延長する。
本実施形態による印刷処理のシーケンスは、図15に示す第一実施形態のシーケンスと基本的に同様であるが、図15のS109とS115での処理内容が第一実施形態とは異なる。図23は、本実施形態において、図15のS109で管理サーバ301が実行する処理のフローチャートである。データ管理部350は、S300において「契約再開条件」が設定されているかを判定する。「契約再開条件」が設定されている場合、契約外での印刷となるため、データ管理部350は、S301で、印刷命令を画像形成装置1に通知する。一方、S300で「契約再開条件」が設定されていない場合は、データ管理部350は、S302において、「残り枚数」が総印刷枚数以上であるかを判定する。「残り枚数」が総印刷枚数以上である場合、データ管理部350は、S301で、印刷命令を画像形成装置1に通知する。一方、「残り枚数」が総印刷枚数未満である場合、認証部370は、S303で、印刷不可(認証不成功)をユーザ端末401に通知する。また、このとき、契約変更に関する提案をユーザ端末401に通知することもできる。
また、本実施形態では、「契約再開条件」が設定されている場合、データ管理部350は、印刷後、図15のS115において「残り枚数」を更新しない。一方、「契約再開条件」が設定されていない場合、データ管理部350は、図15のS115において第一実施形態と同様に「残り枚数」を更新する。
以上、本実施形態では、1つ以上の画像形成装置の内の第1画像形成装置に契約外補給パック200から消耗材が補給された場合、データ管理部350は、第1条件を設定し、第1条件が満たされるまでは、印刷を行っても「残り枚数」を更新しない。なお、第1条件は、「契約再開条件」に対応する。例えば、第1条件は、図22(B)に示す様に、所定タイミングになると満たされる条件とすることができる。なお、図22(B)において所定タイミングは2022年2月15日である。この場合、データ管理部350は、所定タイミングを契約外補給パック200による補給量に基づき設定し得る。また、第1条件は、第1画像形成装置のトナー残量が所定量になると満たされる条件とすることができる。所定量は、契約外補給パック200による補給の際の、補給前のトナー残量とすることできる。
以上、本実施形態においては、契約外補給パック200で補給を行った場合、契約を一時的に停止して、契約再開までは契約外の印刷とする。この構成により、管理するデータを簡略化しつつ、ユーザが契約外補給パック200を使用することを可能にする。
なお、本実施形態においては契約を一時的に停止する例を説明したが、これに限定されない。契約外補給パック200で補給を行った場合、契約は継続しつつ一定期間「残り枚数」の更新を停止するだけでもよい。このとき、「残り枚数」の更新を開始するための第1条件としては、上述した条件に加え契約内補給パック200で補給を行うことを含んでもよい。つまり、契約外補給パック200で補給を行うと「残り枚数」の更新が一時停止され、契約内補給パック200で補給を行うと再び「残り枚数」の更新が開始されるようにしてもよい。ここで契約は継続しているため、トナー残量が低下すると自動的に契約内補給パック200がユーザのもとに発送されることとする。
なお、「残り枚数」の更新を停止している期間においては、サブスクリプションサービスに基づくユーザへの課金を停止してもよい。または通常よりも割安な価格でユーザに課金を行う料金体系としてもよい。例えば、「残り枚数」の更新を停止している期間においても、事業者によるプリンタの保守メンテナンスサービスが受けられるような契約形態にすれば、ユーザが割安な価格で契約を継続するメリットがある。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
350:データ管理部、370:認証部

Claims (31)

  1. 消耗材を使用してシートに画像形成する画像形成装置において画像形成が許可される前記シートの残り枚数を管理する管理手段と、
    前記消耗材を収容している収容デバイスが第1収容デバイスであるか第2収容デバイスであるかを判定するための第1判定情報を取得する取得手段と、
    前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された場合、前記補給に使用された前記収容デバイスの前記第1判定情報に基づき前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであるか否かを判定し、かつ、前記画像形成装置に補給された前記消耗材の補給量を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記管理手段は、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、前記残り枚数を変更せず、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第2収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、前記補給量に対応する枚数だけ前記残り枚数を増加させることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得手段は、前記画像形成装置による第1画像形成の前に、当該第1画像形成において画像が形成されるシートの枚数である第1シート枚数を判定するための第2判定情報を取得し、
    前記管理手段は、前記第1シート枚数が前記残り枚数より多い場合、前記第1画像形成を許可しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記管理手段は、前記第1シート枚数が前記残り枚数より多くない場合、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記管理手段は、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知した場合、前記残り枚数が第2シート枚数だけ少なくなる様に前記残り枚数を更新することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2シート枚数は前記第1シート枚数に等しい、或いは、前記画像形成装置から取得する前記第1画像形成において実際に画像形成が行われたシートの枚数に等しいことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記管理手段は、前記残り枚数として、第1残り枚数と、第2残り枚数と、を管理し、
    前記管理手段は、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、前記第1残り枚数と前記第2残り枚数の両方を変更せず、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第2収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、前記補給量に対応する枚数だけ前記第2残り枚数を増加させ、かつ、前記第1残り枚数を変更しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記画像形成装置による第1画像形成の前に、当該第1画像形成において画像が形成されるシートの枚数である第1シート枚数を判定するための第2判定情報を取得し、
    前記管理手段は、前記第1シート枚数が前記第1残り枚数と前記第2残り枚数の和より多い場合、前記第1画像形成を許可しないことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記管理手段は、前記第1シート枚数が前記第1残り枚数と前記第2残り枚数の和より多くない場合、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記管理手段は、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知した場合、第2シート枚数を判定し、前記第2シート枚数が前記第1残り枚数より多くない場合、前記第1残り枚数が前記第2シート枚数だけ少なくなる様に前記第1残り枚数を更新し、かつ、前記第2残り枚数を更新せず、前記第2シート枚数が前記第1残り枚数より多い場合、前記第2残り枚数が、前記第2シート枚数と前記第1残り枚数との差だけ少なくなる様に前記第2残り枚数を更新し、かつ、前記第1残り枚数を0に更新することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記第2シート枚数は前記第1シート枚数に等しい、或いは、前記画像形成装置から取得する前記第1画像形成において実際に画像形成が行われたシートの枚数に等しいことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記管理手段は、前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された場合、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであるか否かと、前記画像形成装置に補給された前記消耗材の補給量と、を前記補給に使用された前記収容デバイスの識別子に関連付けて記録することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
  12. 前記第1収容デバイスは、前記画像形成装置のユーザが加入するサービスにおいて供給される前記収容デバイスであり、
    前記管理手段は、前記サービスにおいて供給された前記第1収容デバイスの識別子それぞれについて、前記第1収容デバイスが前記画像形成装置に前記消耗材を補給するために使用されたか否かを管理し、
    前記管理手段は、前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された場合において、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第2収容デバイスである場合、その時点において前記画像形成装置の前記消耗材の補給に使用されていない前記第1収容デバイスの識別子を、前記補給に使用された収容デバイスの識別子に関連付けて記録することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記管理手段は、前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された場合において、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第2収容デバイスである場合、前記画像形成装置に補給された前記消耗材の前記補給量に対応する枚数も、前記補給に使用された収容デバイスの識別子に関連付けて記録することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記第2残り枚数を更新する場合、前記第2シート枚数と前記第1残り枚数との差の値を示す情報を記録することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記取得手段は、前記第2判定情報を、前記画像形成装置又は前記第1画像形成で使用する画像データを有するユーザ装置から受信することを特徴とする請求項2又は7に記載の情報処理装置。
  16. 前記第2判定情報は、前記第1画像形成で使用する画像データであり、
    前記判定手段は、前記画像データに基づき前記第1シート枚数を判定することを特徴とする請求項2又は7に記載の情報処理装置。
  17. 前記管理手段は、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知する場合、前記画像データを前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 前記判定手段は、前記補給に使用された前記収容デバイスが収容している前記消耗材の量の公称値に基づき前記補給量を判定することを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記判定手段は、前記公称値を、前記画像形成装置又は前記画像形成装置のユーザが使用するユーザ装置から取得することを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
  20. 前記判定手段は、前記画像形成装置又は前記画像形成装置のユーザが使用するユーザ装置から前記収容デバイス又は前記収容デバイスの種別を特定する情報を取得し、取得した前記情報に基づき前記公称値を判定することを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
  21. 前記取得手段は、前記画像形成装置から、前記画像形成装置に保持されている前記消耗材の残量を示す情報を取得し、
    前記判定手段は、前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された際の、前記画像形成装置に保持されている前記消耗材の残量の変化量に基づき前記補給量を判定することを特徴とする請求項1から20のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  22. 前記取得手段は、前記第1判定情報を、前記画像形成装置又は前記画像形成装置のユーザが使用するユーザ装置から取得することを特徴とする請求項1から21のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  23. 前記第1収容デバイスは、前記画像形成装置のユーザが加入するサービスにおいて供給される前記収容デバイスであり、
    前記第2収容デバイスは、前記ユーザが前記サービス外で取得した前記収容デバイスであることを特徴とする請求項1から22のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  24. 消耗材を使用してシートに画像形成する画像形成装置において画像形成が許可される前記シートの残り枚数と、前記残り枚数の更新タイミングと、を管理する管理手段と、
    前記消耗材を収容している収容デバイスが第1収容デバイスであるか第2収容デバイスであるかを判定するための第1判定情報を取得する取得手段と、
    前記収容デバイスから前記画像形成装置に前記消耗材が補給された場合、前記補給に使用された前記収容デバイスの前記第1判定情報に基づき前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第1収容デバイスであるか否かを判定し、かつ、前記画像形成装置に補給された前記消耗材の補給量を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記管理手段は、前記補給に使用された前記収容デバイスが前記第2収容デバイスであると前記判定手段が判定した場合、第1条件を設定し、前記第1条件が満たされるまでの間、前記残り枚数の更新を行わないことを特徴とする情報処理装置。
  25. 前記管理手段は、前記第1条件を設定してから前記第1条件が満たされるまでの間に、前記画像形成装置による第1画像形成の要求を受信すると、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知することを特徴とする請求項24に記載の情報処理装置。
  26. 前記管理手段は、前記第1条件を設定する前、或いは、前記第1条件が満たされた後に前記第1画像形成の要求を受信すると、前記第1画像形成において画像が形成されるシートの枚数である第1シート枚数が前記残り枚数より多くない場合、前記画像形成装置に前記第1画像形成の実行を通知することを特徴とする請求項25に記載の情報処理装置。
  27. 前記管理手段は、前記第1条件を設定する前、或いは、前記第1条件が満たされた後に受信した前記第1画像形成の実行を前記画像形成装置に通知した場合、前記残り枚数が第2シート枚数だけ少なくなる様に前記残り枚数を更新し、
    前記第2シート枚数は前記第1シート枚数に等しい、或いは、前記画像形成装置から取得する前記第1画像形成において実際に画像形成が行われたシートの枚数に等しいことを特徴とする請求項26に記載の情報処理装置。
  28. 前記管理手段は、前記第1条件を設定してから前記第1条件が満たされるときまでの期間に基づき、前記更新タイミングを延長することを特徴とする請求項24から27のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  29. 前記第1条件は、所定タイミングになると満たされる条件であり、
    前記管理手段は、前記所定タイミングを前記補給量に基づき設定することを特徴とする請求項24から28のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  30. 前記取得手段は、前記画像形成装置から、前記画像形成装置に保持されている前記消耗材の残量を示す情報を取得し、
    前記第1条件は、前記画像形成装置に保持されている前記消耗材の残量が、前記第2収容デバイスによる前記補給の前に前記画像形成装置が保持していた前記消耗材の残量になると満たされる条件であることを特徴とする請求項24から28のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  31. 1つ以上のプロセッサを有する装置の前記1つ以上のプロセッサで実行されると、当該装置を請求項1から30のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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