JP2023086013A - 情報処理装置、情報処理方法、記憶媒体及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、被保護者の位置情報に関連する情報を保護者や周辺車両に配信する技術に関する。
被保護者の使用する通信端末の位置情報を監視し、設定したルートから外れた場合や停滞している場合等に、保護者の通信端末に報知するシステムがある(特許文献1)。また近年では、注意を要する地域に被保護者が存在する場合に、周辺車両にその位置情報に基づいた報知を行う技術も検討されている。
ところで、被保護者と保護者は共に移動することもあり、このような状況下において保護者への過度な報知は煩雑な印象を与え得る。また、保護者が周辺におり、被保護者の行動に一定の安全性が見込まれる状況では周辺車両の運転者に注意を促す必要性が低いにもかかわらず、これを保護者が周辺にいない状況と同様に報知することは、運転者に煩雑な印象を与え得、結果、注意を好適に促せない可能性があった。
本発明の目的は、被保護者の位置に関する情報を好適に伝達し、ひいては安全な公共の場を提供することにある。
本発明によれば、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得手段と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御手段と、
を備える情報処理装置であって、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得手段を備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に応じて、前記送信制御の内容を切り替える、
ことを特徴とする情報処理装置が提供される。
第1の人物の位置情報を取得する第1取得手段と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御手段と、
を備える情報処理装置であって、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得手段を備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に応じて、前記送信制御の内容を切り替える、
ことを特徴とする情報処理装置が提供される。
本発明によれば、被保護者の位置に関する情報が好適に伝達され、ひいては安全な公共の場を提供できる。
[実施形態1]
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に説明する一実施形態は、情報処理装置の一例としての、被保護者の位置情報を監視し、当該被保護者の保護者に係る連絡先または当該被保護者の周辺車両に係る連絡先に、当該位置情報に関する情報を提供する監視サーバに本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、第1の人物の位置情報を取得し、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信することが可能な任意の機器に適用可能である。
また、本明細書において「保護者」とは、親、親権者、養育者、扶養義務者、後見人、保佐人、親戚、監督者、引率者等、保護・監督の義務を有するか否かによらず、特定の人物を保護・監督する立場にある人物、または一時的に保護・監督を代理する人物を指すものとして説明する。特定の人物の保護者であることは、システム上でその旨の情報が管理されているか否かに基づいて判断される。対して、「被保護者」とは、保護者により保護・監督される人物を指すものとし、血縁関係・戸籍関係を有することや未成年者であること等は問わない。例えば、一態様においては、被保護者が「子」で保護者がその「親」であり、別の態様においては、被保護者が「生徒」で保護者が「教師」であってもよい。また例えば、被保護者が「児童」で保護者が「(当該児童の居住区域の)地域監視ボランティア」である態様や、被保護者が「特定施設入居者」で保護者が「特定施設管理者/職員」である態様も含んでよい。
以下に説明する実施形態では、本発明に係る第1の人物としての被保護者が「子」であり、同第2の人物としての保護者が「親(母親、父親、またはその両方)」であるものとする。発明の理解を容易にすべく、本実施形態では1人の被保護者である子に対して、1人の親が保護者として関連付けて管理されるものとして説明するが、被保護者に対して関連付けられる保護者は変更可能であってもよいことは言うまでもない。
《監視システムの構成》
図1(a)は、本実施形態に係る監視サービスを提供する監視システムの構成を示した図である。図示されるように監視システムは、子211が使用する通信端末200a、親212が使用する通信端末200b、これらの位置情報を取得し、必要に応じて情報を送信する監視サーバ100、及びこれらの機器を通信可能に接続するネットワーク300を含む。
図1(a)は、本実施形態に係る監視サービスを提供する監視システムの構成を示した図である。図示されるように監視システムは、子211が使用する通信端末200a、親212が使用する通信端末200b、これらの位置情報を取得し、必要に応じて情報を送信する監視サーバ100、及びこれらの機器を通信可能に接続するネットワーク300を含む。
子211及び親212のそれぞれは、ユーザとして予め登録され、使用する通信端末200の識別情報を含めて監視サーバ100において情報が管理される。従って、監視サーバ100は、サービス提供中において各ユーザが使用する通信端末200から位置情報を取得して管理する。監視サーバ100において管理される情報には、親子関係を示す情報が含まれ、各子211に対応付けられた親212を特定することができる。
ここで、監視システムにより提供される監視サービスは、子211が、例えば交通量の多い交差点や事故発生現場等、危険性が高いと予め設定された所定のエリアに進入している(存在している)場合に、その旨を親212に報知するサービスである。このため、監視サーバ100は、子211が使用する通信端末200aが所定のエリアに存在する場合に、対応付けられた親212の通信端末200bに、子211の位置情報に関する情報(注意情報)を送信する。通信端末200bには、サービス提供用のアプリケーション(以下、見守りアプリとして言及)のプログラムがインストールされており、監視サーバ100からの注意情報を受信すると、親212に対する報知が行われる。
なお、通信端末200a及びbは、例えばスマートフォン等の情報通信機能を具備する汎用的な機器であってよい。またネットワーク300は、本実施形態の監視システムでは通信端末200と監視サーバ100との通信接続を実現するため、インターネット等の広域ネットワークであるものとして説明する。しかしながら、例えば特定のイベント会場等の限定的なロケーションにおいてサービスが提供される態様では、ネットワーク300はLANであってもよい。
以下、本発明に係る情報処理方法の実現に関与するハードウェア構成について、さらに図を参照して説明する。
〈監視サーバ100のハードウェア構成〉
まず、本実施形態の監視サーバ100のハードウェア構成について、図2(a)のブロック図を参照して説明する。制御部101は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶装置102に記録されたプログラムをメモリ103に展開して実行することにより、各ブロックの動作制御及び後述の各種機能を実現する。記憶装置102は、ROMやHDD等の恒久的な情報記憶が可能な不揮発性の記憶装置である。ここで、制御部101が実行するプログラムは、CD-ROM等の記憶媒体を介して監視サーバ100の記憶装置102にインストールされてもよい。またメモリ103は、RAM等の揮発性の記憶装置であり、プログラムの展開領域や機能の作業領域としてだけでなく、各ブロックの動作により出力された情報を一時的に記録する格納領域としても用いられる。通信I/F104は、外部装置との情報通信を行うためのインタフェースであり、本実施形態ではネットワーク300を介して、各通信端末200との間で情報通信を行う。
まず、本実施形態の監視サーバ100のハードウェア構成について、図2(a)のブロック図を参照して説明する。制御部101は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶装置102に記録されたプログラムをメモリ103に展開して実行することにより、各ブロックの動作制御及び後述の各種機能を実現する。記憶装置102は、ROMやHDD等の恒久的な情報記憶が可能な不揮発性の記憶装置である。ここで、制御部101が実行するプログラムは、CD-ROM等の記憶媒体を介して監視サーバ100の記憶装置102にインストールされてもよい。またメモリ103は、RAM等の揮発性の記憶装置であり、プログラムの展開領域や機能の作業領域としてだけでなく、各ブロックの動作により出力された情報を一時的に記録する格納領域としても用いられる。通信I/F104は、外部装置との情報通信を行うためのインタフェースであり、本実施形態ではネットワーク300を介して、各通信端末200との間で情報通信を行う。
記憶装置102は、制御部101により実行されるプログラムの他、監視サービスの利用ユーザに係る各種の情報(ユーザ情報)を管理するユーザDB110を含む。本実施形態の監視サーバ100では、説明を簡単にする目的で、監視サービスの利用ユーザとして予め登録された各ユーザ(子211及び親212)のユーザ情報は、対応する通信端末200aまたはbが位置検出可能にある状態において当該通信端末から位置情報を順次受信して、管理している情報が更新されるものとする。ユーザDB110で各ユーザについて管理されるユーザ情報は、例えば図3(a)に示されるように、各レコードがユーザID301、使用端末ID302、現在位置303、被保護者フラグ304、連携ユーザID305、連絡先306及び同行フラグ307を含んで構成される。
ここで、ユーザID301は、各ユーザを一意に特定する識別情報である。また使用端末ID302は、ユーザが使用する通信端末の端末識別情報やMACアドレス、あるいはIPアドレス等、当該通信端末を一意に特定する識別情報である。現在位置303は、ユーザの現在位置を示す情報である。現在位置303は、当該ユーザの使用する通信端末200において計測された位置情報を、監視サーバ100が受信したことに応じて順次更新され、現在のユーザの位置情報として管理される。
また被保護者フラグ304は、ユーザが被保護者であるか否かを示す情報である。被保護者フラグ304は、例えば論理型の情報であってよく、「真(True)」である場合に被保護者であることを示し、「偽(False)」である場合に保護者であることを示す。ユーザが被保護者であるか保護者であるかは、通信端末200において見守りアプリが起動された場合に行われる、ユーザ登録時や各種設定でなされた情報入力に基づいて判断され、管理されるものとする。連携ユーザID305は、ユーザと連携された他のユーザを一意に特定する識別情報(他のユーザのユーザID)である。ここで、「連携」とは被保護者のユーザと保護者のユーザとを互いに関連付けるものであり、本実施形態では子211のユーザには親212のユーザIDが、親212のユーザには子211のユーザIDが連携ユーザID305に格納される。連絡先306は、子211のユーザに連携中の親212のユーザIDや端末情報、もしくは親212のメールアドレスや電話番号が含まれる。即ち、連絡先306は、子211のユーザが所定のエリアに存在した場合に注意情報の送信先の情報である。
また同行フラグ307は、連携中のユーザ(子211と親212)が所定の範囲内にいる、「同行中」であるか否かを示す情報である。同行フラグ307は、例えば論理型の情報であってよく、「真(True)」である場合にユーザが関連付けられたユーザと同行中であることを示し、「偽(False)」である場合に同行中ではないことを示す。ここで、「同行」とは、子211と親212とが所定の距離範囲内に存在しながら共に移動することを指し、当該範囲内であれば、一時的に別行動をとったり立ち止まったりすることも許容する。
従って、例えば図3(a)に示されるレコード311は、被保護者フラグ304が「True」であるので子211のユーザ情報であることを示し、連携ユーザID305の情報から、ユーザID301が「A0002」のユーザ(親212)に連携されている(子211の保護者として関連付けられている)ことがわかる。当該ユーザ情報は、例えば当該子211が単独で所定のエリアに進入した場合には、親212に係る連絡先306「AAAAAAAAAA」に対して注意情報が送信されることを示す。
〈通信端末200のハードウェア構成〉
次に、本実施形態の通信端末200のハードウェア構成について、図4(a)のブロック図を参照して説明する。制御部201は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶装置202に記録されたプログラムをメモリ203に展開して実行することにより、各ブロックの動作制御及び後述の各種機能を実現する。記憶装置202は、ROMやHDD等の恒久的な情報記憶が可能な不揮発性の記憶装置である。またメモリ203は、RAM等の揮発性の記憶装置であり、プログラムの展開領域や機能の作業領域としてだけでなく、各ブロックの動作により出力された情報を一時的に記録する格納領域としても用いられる。通信I/F204は、外部装置との情報通信を行うためのインタフェースであり、本実施形態ではネットワーク300を介して、監視サーバ100との間で情報通信を行う。GPS受信機205は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)に係るGPS信号を受信し、通信端末200の現在の位置を示す位置情報を出力する。また表示装置206は、例えばLCD等の通信端末200が具備する表示装置である。
次に、本実施形態の通信端末200のハードウェア構成について、図4(a)のブロック図を参照して説明する。制御部201は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶装置202に記録されたプログラムをメモリ203に展開して実行することにより、各ブロックの動作制御及び後述の各種機能を実現する。記憶装置202は、ROMやHDD等の恒久的な情報記憶が可能な不揮発性の記憶装置である。またメモリ203は、RAM等の揮発性の記憶装置であり、プログラムの展開領域や機能の作業領域としてだけでなく、各ブロックの動作により出力された情報を一時的に記録する格納領域としても用いられる。通信I/F204は、外部装置との情報通信を行うためのインタフェースであり、本実施形態ではネットワーク300を介して、監視サーバ100との間で情報通信を行う。GPS受信機205は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)に係るGPS信号を受信し、通信端末200の現在の位置を示す位置情報を出力する。また表示装置206は、例えばLCD等の通信端末200が具備する表示装置である。
記憶装置202は、通信端末200のオペレーティングシステムに係るプログラムに加えて、見守りアプリのプログラムを記憶する。見守りアプリのプログラムはバックグラウンドで実行され、通信端末200が通信可能である状況において、GPS受信機205により出力された位置情報を取得し、監視サーバ100に送信する機能を含む。また見守りアプリのプログラムは、注意情報を受信した場合に、当該注意情報に係る表示を表示装置206に提示する。
《監視サービスの概要》
以下、本実施形態の監視サービスが提供する機能の概要を説明する。
以下、本実施形態の監視サービスが提供する機能の概要を説明する。
上述したように、監視サービスの各利用者の通信端末200には見守りアプリのプログラムがインストールされている。通信端末200の制御部201は、GPS受信機205により取得された位置情報を、例えば所定の時間間隔で通信I/F204を介して監視サーバ100に送信する。監視サーバ100の制御部101は、各通信端末200から位置情報を受信すると、該当のユーザ情報の現在位置303の情報を更新する。このため、通信端末200から送信される位置情報には、ユーザID及び使用端末IDの少なくともいずれかが付されている。
本実施形態では子211の使用する通信端末200aから位置情報(子211の位置情報)が受信されると、通信端末200において当該位置情報が指し示す位置が、所定のエリアに含まれるか否かが判定される。即ち、子211が所定のエリアに存在するか否かが判定される。所定のエリアは、例えば交通量の多い交差点や見通しの悪い交差点、事故発生現場等、危険性が高いと定められた地域に加え、通学/通塾ルートや知人宅等を除いた地域等、子211ごとに個別に設定された地域を含んでよい。各エリアの情報は、例えば監視サーバ100の記憶装置102に予め記憶されるものであってもよいし、更新のための情報を外部サーバ等から取得して順次更新されるものであってもよい。
子211が所定のエリアに存在する場合には、当該子211に連携された親212に係る連絡先に、当該子211の位置情報に関する注意情報が送信される。注意情報は、例えば子211の現在位置の情報と、存在するエリアの特徴(交通量が多い、見通しが悪い、現在交通事故や火災事故が発生している等)の情報とを含むものであってよい。送信された注意情報は、親212の通信端末200bで受信されると、見守りアプリから通知がなされ、当該通信端末200bの表示装置206を介してその内容が確認可能となる。即ち、見守りアプリは、受信した注意情報に基づいて、子211の状況を親212に報知することができる。これにより、親212は、子211が注意を要すべき状況にあることを把握することができる。
一方で、子211と親212とが同行中である場合には、親212が子211に直接注意を行える状況にあるため、見守りアプリによる報知は重要性が低く、不要である。特に、不要な通知が繰り返されることで、真に注意を要すべき通知が看過されることにも繋がり得る。故に、監視サーバ100の制御部101は、連携された子211と親212それぞれの位置情報に基づいて、子211から所定の範囲内に親212が存在するか否かを判断し、その判断結果に応じて注意情報の送信に係る動作を切り替える。より詳しくは、制御部101は、図9に示されるように、子211が親212から所定の範囲内に存在しない、即ち、親212が子211に同行していない場合には、注意情報を親212に係る連絡先に送信する一方で、図10に示されるように、子211が親212から所定の範囲内に存在する、即ち、親212が子211に同行している場合には、注意情報を親212に係る連絡先に送信しないよう制御する。
このため、監視サーバ100の制御部101は、例えば所定の時間間隔で、連携された子211と親212のペアについて位置情報を参照し、同行中であるか否かの判断を行ってユーザ情報の同行フラグ307を更新するものとする。より詳しくは、制御部101は、当該判断の実行時点でユーザDB110に格納されているユーザ情報に基づいて、例えば各ペアの子211の現在位置303と親212の現在位置303からユーザ間の距離を導出し、距離が予め定めた同行判定用の距離閾値より小さければ同行中であると判断し、これらユーザのユーザ情報の同行フラグ307をTrueに更新する。一方、ユーザ間の距離が距離閾値より大きい場合は同行中ではないと判断し、これらユーザのユーザ情報の同行フラグ307をFalseに更新する。
《送信制御処理》
以下、本実施形態の監視サーバ100において、注意情報の送信に係り行われる送信制御処理について、図5のフローチャートを参照して具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記録されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本送信制御処理は、任意の子211の通信端末200aから受信した位置情報が所定のエリアに含まれると判定した場合、即ち、当該子211が所定のエリアに存在すると判定した場合に開始されるものとして説明する。以下の送信制御処理の説明において、所定のエリアに存在すると判定した子211を「対象子ユーザ」、当該子211に連携された親212(対象子ユーザのユーザ情報の連携ユーザID305)を「対象親ユーザ」として言及する。
以下、本実施形態の監視サーバ100において、注意情報の送信に係り行われる送信制御処理について、図5のフローチャートを参照して具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記録されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本送信制御処理は、任意の子211の通信端末200aから受信した位置情報が所定のエリアに含まれると判定した場合、即ち、当該子211が所定のエリアに存在すると判定した場合に開始されるものとして説明する。以下の送信制御処理の説明において、所定のエリアに存在すると判定した子211を「対象子ユーザ」、当該子211に連携された親212(対象子ユーザのユーザ情報の連携ユーザID305)を「対象親ユーザ」として言及する。
S501で、制御部101は、対象子ユーザと対象親ユーザが同行中であるか否かを判断する。具体的には制御部101は、例えば対象子ユーザのユーザ情報の同行フラグ307を参照し、値がTrueであれば同行中である、値がFalseであれば同行中ではないと判断する。例えば、対象子ユーザのユーザ情報が図3(a)のレコード312である場合、同行フラグ307の値がTrueであるため、制御部101は、対象子ユーザが対象親ユーザと同行中であると判断する。一方、例えば、対象子ユーザのユーザ情報が図3(a)のレコード311である場合、同行フラグ307の値がFalseであるため、制御部101は、対象子ユーザが対象親ユーザと同行中ではないと判断する。制御部101は、対象子ユーザと対象親ユーザが同行中であると判断した場合は処理をS502に移し、同行中ではないと判断した場合は処理をS503に移す。
S502で、制御部101は、所定のエリアに存在する対象子ユーザに係る注意情報を対象親ユーザに係る連絡先に送信しないよう制御し、本送信制御処理を完了する。例えば、対象子ユーザのユーザ情報が図3(a)のレコード312である場合、制御部101は、連絡先306である「BBBBBBBBBB」に対する注意情報の送信を行わないよう制御する。
一方、S501で対象子ユーザと対象親ユーザが同行中ではないと判断した場合、制御部101はS503で、対象子ユーザに係る注意情報を構成する。
S504で、制御部101は、S503において構成した注意情報を通信I/F104に伝送し、対象親ユーザに係る連絡先に送信し、本送信制御処理を完了する。ここで、対象親ユーザに係る連絡先は、対象子ユーザのユーザ情報の連絡先306に格納されており、本実施形態では対象親ユーザの使用する通信端末200bであるものとする。例えば、対象子ユーザのユーザ情報が図3(a)のレコード311である場合、制御部101は、連絡先306である「AAAAAAAAAA」に対してS503において構成した注意情報を送信するよう制御する。
このようにすることで、本実施形態の情報処理装置によれば、被保護者の位置に関する情報を保護者に好適に伝達し、ひいては、被保護者や保護者が安全に使用できる公共の場を提供することができる。より詳しくは、被保護者が所定のエリアに存在する場合に、被保護者と保護者とが同行している場合には、その旨を示す注意情報が保護者の通信端末に送信されないため、当該通信端末において重要性の低い報知の発生を回避することができる。一方で、被保護者と保護者とが同行していない場合には、注意情報が保護者の通信端末に送信されるため、被保護者の状況を的確に保護者に伝達することができる。
なお、本実施形態では子211の位置情報が所定のエリアに含まれる場合に、注意情報を送信すべき状況にあると判定する態様を説明したが、例えば子211の位置情報の履歴から所定のエリアへの進入が予測される場合に、注意情報を送信すべき状況にあると判定してもよい。
[変形例1]
上述した実施形態では、子211と親212とが同行中である場合には、子211が所定のエリアに存在していたとしても親212に係る連絡先に注意情報を送信しない態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。本発明は、親212に対する重要性の低い報知が多発することを抑止するものであればよく、同状況において注意情報の送信頻度を低減することにより、これを実現するものとしてもよい。このようにすることで、子211が親212と同行している場合に、当該子211が所定のエリアに進入した旨の報知が親212に対して過度になされることを回避できる。
上述した実施形態では、子211と親212とが同行中である場合には、子211が所定のエリアに存在していたとしても親212に係る連絡先に注意情報を送信しない態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。本発明は、親212に対する重要性の低い報知が多発することを抑止するものであればよく、同状況において注意情報の送信頻度を低減することにより、これを実現するものとしてもよい。このようにすることで、子211が親212と同行している場合に、当該子211が所定のエリアに進入した旨の報知が親212に対して過度になされることを回避できる。
[変形例2]
上述した実施形態では、監視サーバ100において、連携された子211の位置情報と親212の位置情報に基づいて制御部101が導出したユーザ間の距離に基づいて、子211と親212とが同行しているか否かを判断する態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。GPS受信機の仕様によっては高さ方向(鉛直方向)の差を取得することができないため、位置情報に基づいて導出された2次元的な距離が距離閾値よりも小さい場合であっても、例えば子211と親212が建物内の異なる階に存在する等、現実には同行していない(または、同行していたがその後逸れている)ことがあり得る。
上述した実施形態では、監視サーバ100において、連携された子211の位置情報と親212の位置情報に基づいて制御部101が導出したユーザ間の距離に基づいて、子211と親212とが同行しているか否かを判断する態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。GPS受信機の仕様によっては高さ方向(鉛直方向)の差を取得することができないため、位置情報に基づいて導出された2次元的な距離が距離閾値よりも小さい場合であっても、例えば子211と親212が建物内の異なる階に存在する等、現実には同行していない(または、同行していたがその後逸れている)ことがあり得る。
本変形例の監視システムでは同行中であるか否かをより正確に判断すべく、通信端末200は図4(b)に示されるように、近距離無線通信方式で近距離に存在する外部装置との情報通信を行うためのインタフェースである近距離通信I/F221をさらに備える。ここで、近距離無線通信方式は、例えばBluetooth(登録商標)やUWB、ZigBee(登録商標)等のアドホック通信であるものとして説明するが、これらに限らず近距離に存在する機器を無線接続するものであればいずれの方式であってもよい。
通信端末200a及びbは、互いに近距離通信I/F221の通信圏内に存在する場合に通信接続し、情報を送受信することができる。より詳しくは、見守りアプリのプログラムは、例えば所定の時間間隔で、連携されたユーザの使用する通信端末200と近距離通信I/F221を介して通信接続であるかを試み、一度通信接続されると当該通信端末200が通信圏外となるまで当該接続を保持するよう動作する。従って、監視サーバ100へは、各通信端末200における近距離無線通信の接続状況の情報(通信接続中であるか否かの情報、またはこれに加えて通信相手からの信号強度)が位置情報同様に送信され、制御部101は、当該接続状況の情報に基づいて子211と親212とが同行中であるか否かを判断し、ユーザ情報を更新する。
このようにすることで、被保護者と保護者とが同行中であるか否かをより正確に知ることができ、状況に応じた的確な情報送信の制御を実現することができる。
[変形例3]
上述した実施形態及び変形例では、連携されたペアの各ユーザの通信端末200の位置情報や近距離無線通信の接続状況の情報に基づいて、制御部101が同行中であるかを判断して動的に情報送信の動作を切り替える態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、親212が見守りアプリにおいて動作モードを同行モードに設定する操作を行ったことに応じて、連携された子211と親212とが同行中であるものとみなして情報送信の動作を切り替えるものとしてもよい。より詳しくは、いずれかの通信端末200で実行される見守りアプリにおいて動作モードが同行モードに設定されると、その旨の情報が監視サーバ100に送信され、制御部101は該当のユーザ情報(モード設定を行ったユーザのユーザ情報、及び当該ユーザと連携されたユーザのユーザ情報)の同行フラグ307をTrueに更新する。
上述した実施形態及び変形例では、連携されたペアの各ユーザの通信端末200の位置情報や近距離無線通信の接続状況の情報に基づいて、制御部101が同行中であるかを判断して動的に情報送信の動作を切り替える態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、親212が見守りアプリにおいて動作モードを同行モードに設定する操作を行ったことに応じて、連携された子211と親212とが同行中であるものとみなして情報送信の動作を切り替えるものとしてもよい。より詳しくは、いずれかの通信端末200で実行される見守りアプリにおいて動作モードが同行モードに設定されると、その旨の情報が監視サーバ100に送信され、制御部101は該当のユーザ情報(モード設定を行ったユーザのユーザ情報、及び当該ユーザと連携されたユーザのユーザ情報)の同行フラグ307をTrueに更新する。
このようにすることで、ユーザが所望するタイミングで、手動で情報送信の動作を切り替えることが可能になるため、より確実に重要性の低い報知の発生を回避することができる。またユーザからの操作により被保護者と保護者とが同行中とすることができるため、同行しているとの判断に要する演算量を低減することができる。
なお、このように設定された同行モードは、設定時と同様に見守りアプリにおいて解除に係る操作を受け付けられたことに応じて解除されるものであってもよいし、ユーザの位置情報や近距離無線通信の接続状況の情報に基づいて、被保護者が保護者から所定の範囲内に存在しない状態となったと判断したことを条件として、強制的に解除されるものとしてもよい。このようにすることで、ユーザにより手動で同行モードに設定された場合であっても、例えば被保護者が保護者と逸れた場合にはこれを特定し、同行中と異なる情報送信の動作に切り替えることができる。このとき、同行モードの強制解除により親212に係る連絡先に送信されるようになる注意情報は、通常の子211が所定のエリアに存在する場合に送信されるものに加えて、同行していない旨を示すものを含んでもよい。
また本変形例のように、同行モードに設定されたタイミングを通信端末200において把握できる態様では、変形例2のような近距離無線通信の接続状況に応じてユーザ間の位置関係を推測する方式に代えて、同行モードに設定されたタイミングから通信端末200a及びbのそれぞれで検出された、不図示の加速度センサの計測値の累積値に基づいて子211と親212の位置関係を推測する方式を採用することもできる。
[変形例4]
上述した実施形態及び変形例では、子211が所定のエリアに存在する場合の注意情報の送信先は、当該子211に連携された親212に係る連絡先であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。注意情報の送信先には、当該子211に係る連絡先、即ち、当該子211が使用する通信端末200aが含まれるものであってもよい。
上述した実施形態及び変形例では、子211が所定のエリアに存在する場合の注意情報の送信先は、当該子211に連携された親212に係る連絡先であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。注意情報の送信先には、当該子211に係る連絡先、即ち、当該子211が使用する通信端末200aが含まれるものであってもよい。
制御部101は、子211が親212と同行中でない場合には、所定のエリアに進入している旨の注意情報や当該所定のエリアから離脱すべきである旨の注意情報を、当該子211に係る連絡先に対して送信するよう制御する。対して、子211が親212と同行中である場合には、親212が子211に注意を促すことができる状況であると推定できるため、制御部101は、子211に係る連絡先に対して、所定のエリアに存在する旨の情報等は送信しないよう制御する。
一方で、子211と親212とが同行中である場合には、子211が親212と逸れる可能性もあるため、制御部101は、例えば子211と親212との距離が5m以上離れている状況になった場合に、親212との距離が離れている旨の注意情報を子211に係る連絡先に対して送信するよう制御する。換言すれば、子211が親212から所定の範囲内に存在する場合には、所定のエリアに存在する旨の情報ではなく、子211と親212との距離等に応じた、両者の位置関係に関する注意情報が子211に係る連絡先に送信される。当該注意情報の送信は、所定のエリアに存在することに限定されず、同行中は離間距離が条件を満たした場合に行われるものであってよい。
このようにすることで、保護者が同行していない状況では所定のエリアに進入していることを示す報知を被保護者に対して行い、保護者が同行している状況では所定のエリアに進入していることを示す報知ではなく、当該保護者との距離に応じた報知を被保護者に対して行うことができる。故に、被保護者と保護者とが逸れにくく、安心して出かけられる仕組みを実現することができる。
[実施形態2]
上述した実施形態及び変形例では、子211が所定のエリアに存在することに係る注意情報は、子211に連携された親212に係る連絡先に送信される態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば交通量の多い交差点等に子211が進入した場合、当該子211の周辺や当該交差点近辺を走行中の車両(周辺車両)に対して注意情報を送信して、例えば子211が飛び出し得る状況にあることを運転者に報知を行うことで、交通事故の発生を未然に防ぐことができる。本実施形態では、子211が所定のエリアに存在する場合に、注意情報をこのような周辺車両に係る連絡先に送信する態様について説明する。
上述した実施形態及び変形例では、子211が所定のエリアに存在することに係る注意情報は、子211に連携された親212に係る連絡先に送信される態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば交通量の多い交差点等に子211が進入した場合、当該子211の周辺や当該交差点近辺を走行中の車両(周辺車両)に対して注意情報を送信して、例えば子211が飛び出し得る状況にあることを運転者に報知を行うことで、交通事故の発生を未然に防ぐことができる。本実施形態では、子211が所定のエリアに存在する場合に、注意情報をこのような周辺車両に係る連絡先に送信する態様について説明する。
《監視システムの構成》
図1(b)は、本実施形態に係る監視サービスを提供する監視システムの構成を示した図である。図示されるように監視システムは、子211が使用する通信端末200a、親212が使用する通信端末200b、車両600に搭載された車載装置610、これらの位置情報を取得し、必要に応じて情報を送信する監視サーバ100、及びこれらの機器を通信可能に接続するネットワーク300を含んで構成される。
図1(b)は、本実施形態に係る監視サービスを提供する監視システムの構成を示した図である。図示されるように監視システムは、子211が使用する通信端末200a、親212が使用する通信端末200b、車両600に搭載された車載装置610、これらの位置情報を取得し、必要に応じて情報を送信する監視サーバ100、及びこれらの機器を通信可能に接続するネットワーク300を含んで構成される。
車両600のぞれぞれは、予め登録され、搭載された車載装置610の識別情報を含めて監視サーバ100において情報が管理される。従って、監視サーバ100は、サービス提供中において各車載装置610から位置情報を取得して管理する。本実施形態の監視システムにより提供されるサービスは、被保護者のユーザである子211が、例えば所定のエリアに存在している場合に、その旨を当該子211の周辺車両に報知する。
以下、本発明に係る情報処理方法の実現に関与するハードウェア構成について、さらに図を参照して説明する。
〈監視サーバ100のハードウェア構成〉
本実施形態の監視サーバ100のハードウェア構成は上述の実施形態1と同様であってよいが、図2(b)に示されるように、記憶装置102に監視サービスに対応する車両600に係る各種の情報(車両情報)を管理する車両DB120をさらに含む点で異なる。各車両600の車両情報は、対応する車載装置610が位置検出可能にある状態において、当該車載装置から位置情報を順次受信して、管理している情報が更新されるものとする。車両DB120で各車両600について管理される車両情報は、例えば図3(b)に示されるように、各レコードが車両ID321、現在位置322及び連絡先323を含んで構成される。ここで、車両ID321は、各車両600を一意に特定する識別情報である。また現在位置322は、車両600の現在位置を示す情報である。連絡先323は、ユーザ情報の連絡先306とは異なり、車両600の車載装置610に情報を送信する際に用いられる連絡先を示す情報である。つまり、連絡先323に対して注意情報を送信すると、該当の車両600において当該注意情報に係る報知が行われ、車両600の運転者に周辺に子211が存在していることを知らしめることができる。
本実施形態の監視サーバ100のハードウェア構成は上述の実施形態1と同様であってよいが、図2(b)に示されるように、記憶装置102に監視サービスに対応する車両600に係る各種の情報(車両情報)を管理する車両DB120をさらに含む点で異なる。各車両600の車両情報は、対応する車載装置610が位置検出可能にある状態において、当該車載装置から位置情報を順次受信して、管理している情報が更新されるものとする。車両DB120で各車両600について管理される車両情報は、例えば図3(b)に示されるように、各レコードが車両ID321、現在位置322及び連絡先323を含んで構成される。ここで、車両ID321は、各車両600を一意に特定する識別情報である。また現在位置322は、車両600の現在位置を示す情報である。連絡先323は、ユーザ情報の連絡先306とは異なり、車両600の車載装置610に情報を送信する際に用いられる連絡先を示す情報である。つまり、連絡先323に対して注意情報を送信すると、該当の車両600において当該注意情報に係る報知が行われ、車両600の運転者に周辺に子211が存在していることを知らしめることができる。
〈車載装置610のハードウェア構成〉
次に、本実施形態の車両600に搭載される車載装置610のハードウェア構成について、図6のブロック図を参照して説明する。制御ユニット611は、車両600が備える各種ユニットの制御を司る。制御ユニット611は、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとの入出力インタフェース或いは通信インタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。制御ユニット611は、車両600の各機能に対応したプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数組備えていてもよい。
次に、本実施形態の車両600に搭載される車載装置610のハードウェア構成について、図6のブロック図を参照して説明する。制御ユニット611は、車両600が備える各種ユニットの制御を司る。制御ユニット611は、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとの入出力インタフェース或いは通信インタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。制御ユニット611は、車両600の各機能に対応したプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数組備えていてもよい。
通信I/F612は、外部装置との情報通信を行うためのインタフェースであり、本実施形態ではネットワーク300を介して、監視サーバ100との間で情報通信を行う。GPS受信機613は、GPS信号を受信し、車両600の現在の位置を示す位置情報を出力する。出力された位置情報は、通信I/F612を介して監視サーバ100に送信される。また表示装置614は、例えばLCD等の車両600に設けられた表示装置である。本実施形態では説明を簡単にする目的で、表示装置614の表示を車載装置610が制御するものとして説明するが、表示装置614の表示制御は専用に設けられたECUを介して行われるものであってもよい。
《監視サービスの概要》
以下、本実施形態の監視サービスが提供する固有の機能の概要を説明する。
以下、本実施形態の監視サービスが提供する固有の機能の概要を説明する。
子211が所定のエリアに存在する場合には、当該子211の周辺、または当該所定のエリア内及びその周辺に存在する周辺車両に係る連絡先に、当該子211の位置情報に関する注意情報が送信される。本実施形態における注意情報は、例えば子211の現在位置の情報(車両600の進行方向に見て、道路のいずれの側に子211が存在するか等)の情報を含むものであってよい。この他、注意情報は、子211の位置情報の履歴から推定された当該子211の進行方向の情報や、該当のエリアにおける運転注意事項の情報を含むものであってもよい。送信された注意情報は、車載装置610の通信I/F612により受信されると、制御ユニット611がこれを判別し、対応する警告表示を表示装置614に表示させる。即ち、車両600では、受信した注意情報に基づいて、周辺に存在する子211の存在を当該車両600の運転者に報知することができる。これにより、運転者は、注意を要すべき子211の存在を把握し、速度を低下させる、クラクションを鳴らす等、事故を未然に防ぐための警戒行動をとることができる。
一方で、子211が親212と同行中である場合には、親212が子211に直接注意を行える状況にあるため、子211が道路に飛び出す等の行動をとる可能性が低く、運転者の警戒の必要性が低い。換言すれば、子211が親212と同行中である場合は、子211が単独で行動している場合に比べて危険性が低く、後者と同様の警戒レベルの報知を運転者に行う必要がない。特に、不要な報知が繰り返されることで、運転者が運転に集中しにくい状況を招き、快適な運転体験を阻害し得る。
故に、監視サーバ100の制御部101は、連携された子211と親212それぞれの位置情報に基づいて、子211から所定の範囲内に親212が存在するか否かを判断し、その判断結果に応じて周辺車両に係る連絡先に送信する注意情報の種類を切り替える。より詳しくは、制御部101は、図11に示されるように、子211が親212から所定の範囲内に存在しない、即ち、親212が子211に同行していない場合には、警戒レベルの高い注意情報(以下、要注意情報として言及)を周辺車両に係る連絡先に送信する。一方で、制御部101は、図12に示されるように、子211が親212から所定の範囲内に存在する、即ち、親212が子211に同行している場合には、警戒レベルの低い注意情報(以下、軽注意情報として言及)を周辺車両に係る連絡先に送信するように制御する。
つまり、本実施形態の監視サービスにおいて周辺車両に対しては、子211が所定のエリアに存在する場合には、親212と同行しているか否かによらず周辺車両に注意情報が送信されるが、その注意情報に基づいて周辺車両の表示装置614に表示される注意表示の態様は、どの程度の警戒を要求すべきであるかの観点で異なる。換言すれば、要注意情報と軽注意情報とは、情報の受信に基づいて表示される注意表示が異なっており、例えば前者の情報に係る注意表示の方がより運転者の注意を惹きやすいよう構成される。本実施形態では、要注意情報に係る注意表示と軽注意情報に係る注意表示とは表示色が異なるものとして説明する。例えば、前者の場合には運転者の注意を惹きやすい「赤色」の注意表示を伴って報知がなされるのに対し、後者の場合には運転者の注意を惹きにくい「緑色」の注意表示を伴って報知がなされる。要注意情報と軽注意情報の違いは、例えば警戒レベルの情報等で判別可能に構成されるものであってよい。
《送信制御処理》
以下、本実施形態の監視サーバ100において、周辺車両の車載装置610への注意情報の送信に係り行われる送信制御処理について、図7のフローチャートを参照して具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記録されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本送信制御処理は、任意の子211の通信端末200aから受信した位置情報が所定のエリアに含まれると判定した場合、即ち、当該子211が所定のエリアに存在すると判定した場合に開始されるものとして説明する。
以下、本実施形態の監視サーバ100において、周辺車両の車載装置610への注意情報の送信に係り行われる送信制御処理について、図7のフローチャートを参照して具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記録されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本送信制御処理は、任意の子211の通信端末200aから受信した位置情報が所定のエリアに含まれると判定した場合、即ち、当該子211が所定のエリアに存在すると判定した場合に開始されるものとして説明する。
以下の送信制御処理の説明において、所定のエリアに存在すると判定した子211を「対象子ユーザ」、当該子211に連携された親212(対象子ユーザのユーザ情報の連携ユーザID305)を「対象親ユーザ」として言及する。
S701で、制御部101は、対象子ユーザの周辺に存在する周辺車両を特定する。具体的には制御部101は、例えば対象子ユーザのユーザ情報の現在位置303に基づいて周辺とみなすエリアを特定し、車両DB120に格納されている車両情報のうちから、当該エリアに含まれる現在位置322を示す車両情報を抽出し、周辺車両を特定する。周辺とみなすエリアは、例えば対象子ユーザの現在位置を中心とした所定の経緯度の範囲を定める矩形領域であってよく、現在位置の緯度及び軽度の双方が当該経緯度の範囲に含まれる車両600が周辺車両として特定される。
S702で、制御部101は、対象子ユーザと対象親ユーザが同行中であるか否かを判断する。制御部101は、対象子ユーザと対象親ユーザが同行中であると判断した場合は処理をS703に移し、同行中ではないと判断した場合は処理をS705に移す。
S703で、制御部101は、所定のエリアに存在する対象子ユーザに係る軽注意情報を構成する。
S704で、制御部101は、周辺車両に係る連絡先に対してS703で構成した軽注意情報を送信し、本送信制御処理を完了する。より詳しくは、制御部101は、S701において特定した周辺車両に係る車両情報の連絡先323の各々に対して、軽注意情報を送信するよう制御する。
一方、S702において対象子ユーザと対象親ユーザが同行中であると判断した場合、制御部101はS705で、所定のエリアに存在する対象子ユーザに係る要注意情報を構成する。
S706で、制御部101は、周辺車両に係る連絡先に対してS705で構成した要注意情報を送信し、本送信制御処理を完了する。より詳しくは、制御部101は、S701において特定した周辺車両に係る車両情報の連絡先323の各々に対して、要注意情報を送信するよう制御する。
このようにすることで、本実施形態の情報処理装置によれば、被保護者の位置に関する情報を保護者に好適に伝達し、ひいては、被保護者や保護者が安全に使用できる公共の場を提供することができる。より詳しくは、被保護者が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、被保護者が保護者と同行していない場合に比べて、被保護者が保護者と同行している場合の方が運転者の注意の惹かない態様にすることができる。これにより、真に注意が必要な被保護者の状況を運転者に的確に伝達し、注意を促すことができる。また、被保護者が所定のエリアに存在していることを運転手が目視した場合に、当該被保護者がどのような状態にあるかを、報知態様によって知らしめることができる。
なお、本実施形態では、被保護者が保護者と同行中であるか否かに応じて要注意情報または軽注意情報を選択的に送信することで、周辺車両において表示される注意表示の表示色を異ならせ、運転者に警戒レベルを知らしめる態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。要注意情報及び軽注意情報に基づく周辺車両の運転者への報知は、保護者の同行有無に応じて異なる態様であればよく、その態様は表示色の違い以外にも、表示位置の違いや表示部材の違い等を含むことができる。また周辺車両における報知は表示装置614によるものに限定されず、例えばスピーカからの音声出力やシートの振動出力等により実現されるものであってもよい。
また本実施形態では周辺車両に係る連絡先が、周辺車両に搭載された車載装置610であるものとして説明したが、例えば運転者の使用するスマートフォン等の通信端末をカーナビゲーションシステムとして使用する態様等では、運転者に関連付けられた当該通信端末を連絡先として選択してもよい。
[実施形態3]
上述した実施形態及び変形例では、1人の子211に対して1人の親212が関連付けられている態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、例えば、3人の子211の保護者として1人の親212が関連付けられる、1人の子211の保護者として2人の親212が関連付けられる等、監視サービスの利用形態は様々である。同様に、例えば、1人の親212が2人の子211と共に移動する、2人の親212が1人の子211とともに移動する等、同行の形態も様々である。
上述した実施形態及び変形例では、1人の子211に対して1人の親212が関連付けられている態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、例えば、3人の子211の保護者として1人の親212が関連付けられる、1人の子211の保護者として2人の親212が関連付けられる等、監視サービスの利用形態は様々である。同様に、例えば、1人の親212が2人の子211と共に移動する、2人の親212が1人の子211とともに移動する等、同行の形態も様々である。
ここで、同行中の親212の人数に対して子211の人数が多い場合、親212が子211に注意を促すことが難しい状況も存在する。例えば、1人の親212が3人の子211と同行中である場合に、道路に飛び出さないように親212が子211を掴んで引き寄せる状況では、左の手と右の手で2人の子211を同時に引き寄せることはできるが、3人目の子211は時間差で引き寄せることになり得る。また例えば、1人の親212が2人の子211と同行中である場合に、各子211が正反対の方向に移動する状況では、2人の子211の状況を同時に把握することが困難になる。
従って、同行中の親212の人数よりも子211の人数の方が多い状況では、親212が全ての子211に注意を促すことができる状況であるとは言えないため、同行中であることをもってして注意情報の送信動作を制御してしまうと、子211の安全が担保されない可能性がある。故に、本実施形態の監視サーバ100では、同行中の子211と親212それぞれの人数に基づいて、親212が全ての子211に注意を促すことができる状況であるか否かを判断した上で、送信する注意情報の種類を異ならせる。
なお、本実施形態の監視サーバ100では、1以上の親212と1以上の子211とを関連付けて管理可能なよう、ユーザ情報の連携ユーザID305は複数のユーザIDを含むことが可能に構成されているものとする。例えば、父親、母親、長男、次男、長女の5人家族が監視サービスを利用する態様において、父親と母親のそれぞれを親212として(被保護者フラグ304がFalseのユーザ情報で)登録し、長男、次男、長女のそれぞれを子211として(被保護者フラグ304がTrueのユーザ情報で)登録する場合、1人のユーザ情報の連携ユーザID305には、他の4人のユーザIDが格納される。即ち、次男のユーザ情報の連携ユーザID305には、父親、母親、長男、長女の4人のユーザIDが格納される。また母親のユーザ情報の連携ユーザID305には、父親、長男、次男、長女の4人のユーザIDが格納される。また3人の子211のユーザ情報の連絡先306には、父親に係る連絡先と母親に係る連絡先が格納されるものとする。
《送信制御処理》
以下、本実施形態の監視サーバ100において、周辺車両の車載装置610への注意情報の送信に係り行われる送信制御処理について、図8のフローチャートを参照して具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記録されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本送信制御処理は、任意の子211の通信端末200aから受信した位置情報が所定のエリアに含まれると判定した場合、即ち、当該子211が所定のエリアに存在すると判定した場合に開始されるものとして説明する。
以下、本実施形態の監視サーバ100において、周辺車両の車載装置610への注意情報の送信に係り行われる送信制御処理について、図8のフローチャートを参照して具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記憶装置102に記録されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本送信制御処理は、任意の子211の通信端末200aから受信した位置情報が所定のエリアに含まれると判定した場合、即ち、当該子211が所定のエリアに存在すると判定した場合に開始されるものとして説明する。
以下の送信制御処理の説明において、所定のエリアに存在すると判定した子211を「対象子ユーザ」、当該子211に連携された親212(対象子ユーザのユーザ情報の連携ユーザID305)を「対象親ユーザ」として言及する。また実施形態2の送信制御処理と同様の処理を行うステップについては同一の参照番号を付し、説明を省略する。
S702において対象子ユーザと対象親ユーザが同行中であると判断された場合、制御部101はS801で、当該対象子ユーザに連携されたユーザ(連携ユーザ)の同行状況の情報を取得する。具体的には、制御部101は、対象子ユーザから所定の範囲内に存在する連携ユーザを特定し、同行中の子211の人数(対象子ユーザを含む)と親212(対象親ユーザ)の人数を導出する。連携ユーザが子211と親212のいずれであるかは、対応するユーザ情報の被保護者フラグ304に基づいて判断することができる。
S802で、制御部101は、同行中の子211の人数が親212の人数以下であるか否かを判断する。制御部101は、同行中の子211の人数が親212の人数以下であると判断した場合は処理をS703に移す。また制御部101は、同行中の子211の人数が親212の人数よりも多いと判断した場合は処理をS705に移し、周辺車両に係る連絡先に対して要注意情報を送信するように制御することができる。
このようにすることで、例えば複数人の被保護者と1人以上の保護者とが同行している場合に、保護者の人数よりも被保護者の人数の方が多いのであれば被保護者の行動の安全性が担保されないと判断し、周辺車両の運転者に対して行う報知を、保護者が同行していない場合と同様の態様で行うことができる。
[実施形態4]
上述した実施形態2では、子211が親212と同行中である場合には周辺車両に係る連絡先に送信する情報を軽注意情報とする態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、同行中の子211と親212とが徒歩で移動している場合には、子211の道路への飛び出し等を親212が即座に抑止できる状況であるが、自転車で移動している場合には即座の抑止が難しい可能性がある。また自転車に限らず、例えばスケートボードやインラインスケート等を使用して移動している場合も、即座の抑止が難しい可能性がある。
上述した実施形態2では、子211が親212と同行中である場合には周辺車両に係る連絡先に送信する情報を軽注意情報とする態様について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、同行中の子211と親212とが徒歩で移動している場合には、子211の道路への飛び出し等を親212が即座に抑止できる状況であるが、自転車で移動している場合には即座の抑止が難しい可能性がある。また自転車に限らず、例えばスケートボードやインラインスケート等を使用して移動している場合も、即座の抑止が難しい可能性がある。
このため、本実施形態の監視サーバ100では、位置情報の履歴に基づいて導出された各ユーザの速度情報をユーザ情報に含めて管理し、同行中の子211と親212が徒歩よりも速い所定値を上回る速度で移動している場合には、同行中であっても軽注意情報に代えて要注意情報を周辺車両に係る連絡先に送信するように制御する。このようにすることで、行動に安全性が担保されない速度で移動中の被保護者について、当該被保護者が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、同行していない場合と同様の態様で行うことができる。
[変形例5]
上述した実施形態3及び4では、子211と親212とが同行中であっても、子211の行動に安全性が担保されない状況では、同行中ではない場合と同様に要注意情報を周辺車両に係る連絡先に送信するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、同行中であっても子211の行動に安全性が担保されない状況では、同行中の場合よりも注意を要すべき状況であることを周辺車両の運転者に知らしめるものであればよく、例えば運転者の注意をやや惹きやすい「橙色」の注意表示を行わせる情報等、同行していない場合と異なる注意情報であってもよい。
上述した実施形態3及び4では、子211と親212とが同行中であっても、子211の行動に安全性が担保されない状況では、同行中ではない場合と同様に要注意情報を周辺車両に係る連絡先に送信するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、同行中であっても子211の行動に安全性が担保されない状況では、同行中の場合よりも注意を要すべき状況であることを周辺車両の運転者に知らしめるものであればよく、例えば運転者の注意をやや惹きやすい「橙色」の注意表示を行わせる情報等、同行していない場合と異なる注意情報であってもよい。
また上述した実施形態2乃至4では、子211と親212とが同行中の状況でも軽注意情報を周辺車両に係る連絡先に送信するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、当該状況では注意情報を送信しないものとしてもよい。
[変形例6]
上述した実施形態及び変形例では、子211と親212とが通信端末200を携行し、当該通信端末200が備えるGPS受信機205により得られた位置情報を監視サーバ100が取得するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、子211に携行させる通信端末200は、GPS受信機205を有さず、カメラによって得られた撮像画像を解析することで現在位置を推定する機能を具備する装置であってもよい。また例えば、路上に設けられた監視カメラによって得られた撮像画像の人物認識結果に基づいて子211と親212の現在位置を特定する等、対象者に携行されない装置から位置情報が取得されるものであってもよい。
上述した実施形態及び変形例では、子211と親212とが通信端末200を携行し、当該通信端末200が備えるGPS受信機205により得られた位置情報を監視サーバ100が取得するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、子211に携行させる通信端末200は、GPS受信機205を有さず、カメラによって得られた撮像画像を解析することで現在位置を推定する機能を具備する装置であってもよい。また例えば、路上に設けられた監視カメラによって得られた撮像画像の人物認識結果に基づいて子211と親212の現在位置を特定する等、対象者に携行されない装置から位置情報が取得されるものであってもよい。
[実施形態5]
上述した実施形態では、監視サーバ100が送信制御処理を実行するものとして説明したが、送信制御処理は、例えばイベント運営者がイベント会場等で使用する情報通信端末において実行されるものであってもよい。この場合、情報通信端末が内蔵する不図示のCPUが、HDD等の記憶装置に記録された選択処理のプログラムをRAM等に展開することにより、選択処理が実行される。ここで、CPUが実行する選択処理のプログラムは、CD-ROM等の記憶媒体を介して情報通信端末の記憶装置にインストールされるものであってもよい。
上述した実施形態では、監視サーバ100が送信制御処理を実行するものとして説明したが、送信制御処理は、例えばイベント運営者がイベント会場等で使用する情報通信端末において実行されるものであってもよい。この場合、情報通信端末が内蔵する不図示のCPUが、HDD等の記憶装置に記録された選択処理のプログラムをRAM等に展開することにより、選択処理が実行される。ここで、CPUが実行する選択処理のプログラムは、CD-ROM等の記憶媒体を介して情報通信端末の記憶装置にインストールされるものであってもよい。
以上、複数の実施形態及び変形例に分けて本発明を説明したが、これらの実施形態及び変形例の構成は組み合わせて適用されるものであってよい。また情報送信の制御に用いられる被保護者と保護者の位置関係は、被保護者と保護者との距離に限定されるものではなく、各ユーザが最も近いビーコンとの距離等、その他要素に基づいて評価されるものであってもよい。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は、少なくとも以下の情報処理装置、情報処理方法、記憶媒体及びプログラムを開示する。
上記実施形態は、少なくとも以下の情報処理装置、情報処理方法、記憶媒体及びプログラムを開示する。
1.上記実施形態の情報処理装置は、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得手段と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御手段(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、
を備える情報処理装置であって、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得手段を備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に応じて、前記送信制御の内容を切り替える。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
第1の人物の位置情報を取得する第1取得手段と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御手段(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、
を備える情報処理装置であって、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得手段を備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に応じて、前記送信制御の内容を切り替える。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
2.上記実施形態の情報処理装置は、
前記送信制御手段(S501, S502, S504)は、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在する場合に、前記第2の人物に係る連絡先への情報の送信頻度を低減させる。
この実施形態によれば、例えば第1の人物が第2の人物と同行している場合に、第1の人物が所定のエリアに進入した旨の報知が第2の人物に対して過度になされることを回避できる。
前記送信制御手段(S501, S502, S504)は、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在する場合に、前記第2の人物に係る連絡先への情報の送信頻度を低減させる。
この実施形態によれば、例えば第1の人物が第2の人物と同行している場合に、第1の人物が所定のエリアに進入した旨の報知が第2の人物に対して過度になされることを回避できる。
3.上記実施形態の情報処理装置は、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しない場合には、前記第1の人物の位置情報に関する情報を前記第2の人物に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合には、前記第1の人物の位置情報に関する情報を前記第2の人物に係る連絡先に送信させない。
この実施形態によれば、例えば第1の人物と第2の人物とが同行している場合には、所定のエリアに進入したとしても、その旨を示す情報が第2の人物の通信端末に送信されないため、第2の人物に対する重要性の低い報知の発生を回避できる。
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しない場合には、前記第1の人物の位置情報に関する情報を前記第2の人物に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合には、前記第1の人物の位置情報に関する情報を前記第2の人物に係る連絡先に送信させない。
この実施形態によれば、例えば第1の人物と第2の人物とが同行している場合には、所定のエリアに進入したとしても、その旨を示す情報が第2の人物の通信端末に送信されないため、第2の人物に対する重要性の低い報知の発生を回避できる。
4.上記実施形態の情報処理装置は、
前記所定の連絡先は、車両に係る連絡先を含み、
前記情報処理装置は、車両の位置情報を取得する第3取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段(S702, S704, S706)は、前記第1の人物が前記所定のエリアに存在する場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在するか否かに応じて、前記第1の人物の周辺車両に係る連絡先に送信させる前記第1の人物の位置情報に関する情報を切り替える。
この実施形態によれば、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、例えば第1の人物が第2の人物と同行しているか否かに応じて異ならせることができる。
前記所定の連絡先は、車両に係る連絡先を含み、
前記情報処理装置は、車両の位置情報を取得する第3取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段(S702, S704, S706)は、前記第1の人物が前記所定のエリアに存在する場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在するか否かに応じて、前記第1の人物の周辺車両に係る連絡先に送信させる前記第1の人物の位置情報に関する情報を切り替える。
この実施形態によれば、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、例えば第1の人物が第2の人物と同行しているか否かに応じて異ならせることができる。
5.上記実施形態の情報処理装置は、
前記第1の人物の位置情報に関する情報には、第1の情報と、前記第1の情報よりも警戒レベルの低い第2の情報があり、
前記送信制御手段(S702, S703, S704, S705, S706)は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しない場合には、前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合には、前記第2の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、例えば第1の人物が第2の人物と同行している場合と同行していない場合とで異ならせるため、より注意すべき状況を運転者に把握させやすくすることができる。
前記第1の人物の位置情報に関する情報には、第1の情報と、前記第1の情報よりも警戒レベルの低い第2の情報があり、
前記送信制御手段(S702, S703, S704, S705, S706)は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しない場合には、前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合には、前記第2の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、例えば第1の人物が第2の人物と同行している場合と同行していない場合とで異ならせるため、より注意すべき状況を運転者に把握させやすくすることができる。
6.上記実施形態の情報処理装置は、
前記所定の範囲内に存在する前記第1の人物及び前記第2の人物の人数を判定する判定手段(S801)をさらに備え、
前記送信制御手段(S705, S706, S802)は、前記所定の範囲内に存在する前記第1の人物の数が前記第2の人物の数よりも多い場合に、前記第2の情報に代えて前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、例えば複数人の第1の人物と1人以上の第2の人物とが同行している場合に、第2の人物の人数よりも第1の人物の人数の方が多いのであれば行動の安全性が担保されないと判断し、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、同行していない場合と同様の態様で行うことができる。
前記所定の範囲内に存在する前記第1の人物及び前記第2の人物の人数を判定する判定手段(S801)をさらに備え、
前記送信制御手段(S705, S706, S802)は、前記所定の範囲内に存在する前記第1の人物の数が前記第2の人物の数よりも多い場合に、前記第2の情報に代えて前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、例えば複数人の第1の人物と1人以上の第2の人物とが同行している場合に、第2の人物の人数よりも第1の人物の人数の方が多いのであれば行動の安全性が担保されないと判断し、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、同行していない場合と同様の態様で行うことができる。
7.上記実施形態の情報処理装置は、
前記第1の人物及び前記第2の人物それぞれの速度情報を取得する第4取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合であっても、前記第1の人物と前記第2の人物が所定値を上回る速度で移動している場合には、前記第2の情報に代えて前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、例えば第1の人物と第2の人物とが自転車で移動中のように第1の人物の行動に安全性が担保されないと判断し、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、同行していない場合と同様の態様で行うことができる。
前記第1の人物及び前記第2の人物それぞれの速度情報を取得する第4取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合であっても、前記第1の人物と前記第2の人物が所定値を上回る速度で移動している場合には、前記第2の情報に代えて前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、例えば第1の人物と第2の人物とが自転車で移動中のように第1の人物の行動に安全性が担保されないと判断し、第1の人物が所定のエリアに存在する場合に周辺車両の運転者に対して行う報知を、同行していない場合と同様の態様で行うことができる。
8.上記実施形態の情報処理装置は、
前記第1の人物に係る通信端末と前記第2の人物に係る通信端末との間の近距離無線通信の接続状況の情報を取得する第5取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記近距離無線通信の接続状況の情報に基づいて、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在するか否かを判断する。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との距離をより詳細に計測できる。
前記第1の人物に係る通信端末と前記第2の人物に係る通信端末との間の近距離無線通信の接続状況の情報を取得する第5取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記近距離無線通信の接続状況の情報に基づいて、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在するか否かを判断する。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との距離をより詳細に計測できる。
9.上記実施形態の情報処理装置は、
前記第1の人物と前記第2の人物とが共に移動する同行モードの設定を受け付ける設定手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記同行モードが設定されている場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在するものとして、前記送信制御を実行する。
この実施形態によれば、同行モードの設定を手動で受け付けることができ、任意のタイミングから情報送信の動作の切り替えを開始することができる。また、第1の人物と第2の人物が同行しているとの判断に要する演算量を低減することができる。
前記第1の人物と前記第2の人物とが共に移動する同行モードの設定を受け付ける設定手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記同行モードが設定されている場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在するものとして、前記送信制御を実行する。
この実施形態によれば、同行モードの設定を手動で受け付けることができ、任意のタイミングから情報送信の動作の切り替えを開始することができる。また、第1の人物と第2の人物が同行しているとの判断に要する演算量を低減することができる。
10.上記実施形態の情報処理装置は、
前記送信制御手段は、前記同行モードが設定されている場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しなくなったことを条件として、前記送信制御の内容を切り替える。
この実施形態によれば、同行モードに設定された場合であっても、例えば第1の人物が第2の人物と同行していない状況となったことを特定し、同行モードと異なる情報送信の動作に切り替えることができる。
前記送信制御手段は、前記同行モードが設定されている場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しなくなったことを条件として、前記送信制御の内容を切り替える。
この実施形態によれば、同行モードに設定された場合であっても、例えば第1の人物が第2の人物と同行していない状況となったことを特定し、同行モードと異なる情報送信の動作に切り替えることができる。
11.上記実施形態の情報処理装置は、
前記所定の連絡先は、前記第1の人物に係る連絡先を含み、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在しない場合には、前記所定のエリアに存在する旨の情報を前記第1の人物に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在する場合には、前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に関する情報を前記第1の人物に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、第2の人物が同行していない状況では所定のエリアに進入していることを示す報知を第1の人物に対して行い、第2の人物が同行している状況では所定のエリアに進入していることを示す報知ではなく、当該第2の人物との距離に応じた報知を第1の人物に対して行うことができる。
前記所定の連絡先は、前記第1の人物に係る連絡先を含み、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在しない場合には、前記所定のエリアに存在する旨の情報を前記第1の人物に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在する場合には、前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に関する情報を前記第1の人物に係る連絡先に送信させる。
この実施形態によれば、第2の人物が同行していない状況では所定のエリアに進入していることを示す報知を第1の人物に対して行い、第2の人物が同行している状況では所定のエリアに進入していることを示す報知ではなく、当該第2の人物との距離に応じた報知を第1の人物に対して行うことができる。
12.上記実施形態の情報処理装置は、
前記第1の人物は、被保護者であり、
前記第2の人物は、前記第1の人物の保護者である。
この実施形態によれば、被保護者と保護者の位置関係に応じて、保護者に対して提供される情報を切り替えることができる。
前記第1の人物は、被保護者であり、
前記第2の人物は、前記第1の人物の保護者である。
この実施形態によれば、被保護者と保護者の位置関係に応じて、保護者に対して提供される情報を切り替えることができる。
13.上記実施形態の情報処理方法は、
情報処理方法であって、
情報処理装置が、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得工程と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得工程と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御工程(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、を備え、
前記送信制御工程において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
情報処理方法であって、
情報処理装置が、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得工程と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得工程と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御工程(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、を備え、
前記送信制御工程において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
14.上記実施形態の記憶媒体は、
コンピュータに、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得処理と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得処理を実行させ、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御処理(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、
を実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記送信制御処理において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
コンピュータに、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得処理と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得処理を実行させ、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御処理(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、
を実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記送信制御処理において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
15.上記実施形態のプログラムは、
コンピュータに、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得処理と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得処理を実行させ、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御処理(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、
を実行させるプログラムであって、
前記送信制御処理において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
コンピュータに、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得処理と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得処理を実行させ、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御処理(S501, S502, S504, S702, S704, S706)と、
を実行させるプログラムであって、
前記送信制御処理において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる。
この実施形態によれば、第1の人物と第2の人物との位置関係に応じて、第1の人物が所定のエリアに存在する場合の第2の人物への報知を的確に切り替えることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
100:監視サーバ、101:制御部、102:記憶装置、103:メモリ、104:通信I/F、110:ユーザDB、120:車両DB
Claims (15)
- 第1の人物の位置情報を取得する第1取得手段と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御手段と、
を備える情報処理装置であって、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得手段を備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に応じて、前記送信制御の内容を切り替える、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在する場合に、前記第2の人物に係る連絡先への情報の送信頻度を低減させる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しない場合には、前記第1の人物の位置情報に関する情報を前記第2の人物に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合には、前記第1の人物の位置情報に関する情報を前記第2の人物に係る連絡先に送信させない、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記所定の連絡先は、車両に係る連絡先を含み、
前記情報処理装置は、車両の位置情報を取得する第3取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記所定のエリアに存在する場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在するか否かに応じて、前記第1の人物の周辺車両に係る連絡先に送信させる前記第1の人物の位置情報に関する情報を切り替える、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記第1の人物の位置情報に関する情報には、第1の情報と、前記第1の情報よりも警戒レベルの低い第2の情報があり、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しない場合には、前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合には、前記第2の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記所定の範囲内に存在する前記第1の人物及び前記第2の人物の人数を判定する判定手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記所定の範囲内に存在する前記第1の人物の数が前記第2の人物の数よりも多い場合に、前記第2の情報に代えて前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項5または6に記載の情報処理装置であって、
前記第1の人物及び前記第2の人物それぞれの速度情報を取得する第4取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在する場合であっても、前記第1の人物と前記第2の人物が所定値を上回る速度で移動している場合には、前記第2の情報に代えて前記第1の情報を前記周辺車両に係る連絡先に送信させる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記第1の人物に係る通信端末と前記第2の人物に係る通信端末との間の近距離無線通信の接続状況の情報を取得する第5取得手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記近距離無線通信の接続状況の情報に基づいて、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在するか否かを判断する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記第1の人物と前記第2の人物とが共に移動する同行モードの設定を受け付ける設定手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記同行モードが設定されている場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在するものとして、前記送信制御を実行する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項9に記載の情報処理装置であって、
前記送信制御手段は、前記同行モードが設定されている場合に、前記第1の人物が前記第2の人物から前記所定の範囲内に存在しなくなったことを条件として、前記送信制御の内容を切り替える、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記所定の連絡先は、前記第1の人物に係る連絡先を含み、
前記送信制御手段は、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在しない場合には、前記所定のエリアに存在する旨の情報を前記第1の人物に係る連絡先に送信させる一方で、前記第1の人物が前記第2の人物から所定の範囲内に存在する場合には、前記第1の人物と前記第2の人物との位置関係に関する情報を前記第1の人物に係る連絡先に送信させる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記第1の人物は、被保護者であり、
前記第2の人物は、前記第1の人物の保護者である、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理方法であって、
情報処理装置が、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得工程と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得工程と、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御工程と、を備え、
前記送信制御工程において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる、
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得処理と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得処理を実行させ、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御処理と、
を実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記送信制御処理において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる、
ことを特徴とする記憶媒体。 - コンピュータに、
第1の人物の位置情報を取得する第1取得処理と、
前記第1の人物に関連付けられた第2の人物の位置情報を取得する第2取得処理を実行させ、
前記第1の人物が所定のエリアに存在する場合に所定の連絡先に情報を送信する送信制御を実行する送信制御処理と、
を実行させるプログラムであって、
前記送信制御処理において、前記第1の人物の位置情報と前記第2の人物の位置情報とに基づく前記第1の人物と前記第2の人物の位置関係に応じて、前記送信制御の内容が切り替えられる、
ことを特徴とするプログラム。
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JP2021200381A JP2023086013A (ja) | 2021-12-09 | 2021-12-09 | 情報処理装置、情報処理方法、記憶媒体及びプログラム |
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