JP2023085835A - 無線送電装置、無線送電方法、および無線給電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 受電のために着陸しようとするドローンの飛行の制御を容易にする無線送電装置を実現する。【解決手段】 実施形態によれば、無線送電装置は、水平面回転翼により飛行可能であり、少なくとも一部に中空のフレームを有するドローンに対して、電力を伝送する。無線送電装置は、筐体と、送電コイルとを具備する。筐体は、前記ドローンのフレームの内側に挿入可能な部分を少なくとも含む。送電コイルは、前記筐体の前記部分に巻装される。前記筐体の前記部分は、側面に1つ以上の開口部を有する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、無線送電装置、無線送電方法、および無線給電システムに関する。
近年、複数の回転翼(例えば、ロータ、プロペラ)で飛行する移動体が利用されている。複数の回転翼で飛行する移動体は、ドローン、あるいはマルチコプタードローンとも称される。ドローンでは、複数の回転翼それぞれの回転数を制御することで、飛行する方向が制御される。
ドローンには、駆動源である電池が搭載される。ドローンの長距離移動を可能とするために、飛行経路の中継地点および目的地点には、充電のためのポートが配置される。ポートに着陸したドローンには、例えば、無線で電力が供給される。給電のための手間を軽減するために、ドローンに対して無線での電力供給が可能な無線給電システムが開発されている。
無線給電システムは、例えば、ポートに設置された無線送電装置と、ドローンが備える無線受電装置とによって構成される。無線送電装置は、ドローンがポート(例えば、無線送電装置の上部)に着陸した場合に、無線受電装置に電力を供給する。これにより、供給された電力を用いて、ドローンに搭載された電池を充電できる。
ドローンは、ポートに着陸するために下降して、地面(ポートの設置面)に近付いてきた場合、地面を含む周囲の面から吹き上がる風によるあおりを受ける。そのため、ドローンの姿勢は、下降して地面に近付いてきた際に、不安定になる。このような、地面近くを飛行する際の揚力の増加または減少、つり合いモーメントの変化等の現象は、地面効果(ground effect)と称される。ドローンの無線受電装置とポートの無線送電装置との位置を合わせるようにドローンをポートに着陸させる制御は、地面効果によって難しくなる。そして、無線受電装置と無線送電装置が適切な位置関係になければ、給電の効率が損なわれるか、あるいは給電ができなくなる可能性がある。
幸尾・岡、「地面近くでホバリングするヘリコプタロータに関する実験」、航空宇宙技術研究所報告、1966年8月、TR-113
本発明の一形態は、受電のために着陸しようとするドローンの飛行の制御を容易にする無線送電装置、無線送電方法、および無線給電システムを提供する。
実施形態によれば、無線送電装置は、水平面回転翼により飛行可能であり、少なくとも一部に中空のフレームを有するドローンに対して、電力を伝送する。無線送電装置は、筐体と、送電コイルとを具備する。筐体は、前記ドローンのフレームの内側に挿入可能な部分を少なくとも含む。送電コイルは、前記筐体の前記部分に巻装される。前記筐体の前記部分は、側面に1つ以上の開口部を有する。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る無線送電装置と移動体とを含む無線給電システムの構成例を示す(A)側面図および(B)上面図である。無線給電システムは、無線送電装置1から移動体2に電力を無線(ワイヤレス)で供給するためのシステムである。無線給電システムは、無線送電装置1と移動体2とによって構成される。図1は、移動体2が無線送電装置1に着陸した状態を例示している。
図1は、第1実施形態に係る無線送電装置と移動体とを含む無線給電システムの構成例を示す(A)側面図および(B)上面図である。無線給電システムは、無線送電装置1から移動体2に電力を無線(ワイヤレス)で供給するためのシステムである。無線給電システムは、無線送電装置1と移動体2とによって構成される。図1は、移動体2が無線送電装置1に着陸した状態を例示している。
(移動体2)
移動体2は、水平面回転翼により飛行可能な移動体である。移動体2は、例えば、複数の回転翼(例えば、ローター、プロペラ)を有するマルチコプタードローンである。以下では、無線送電装置1が電力を伝送する対象の移動体2を、ドローン2と称する。
移動体2は、水平面回転翼により飛行可能な移動体である。移動体2は、例えば、複数の回転翼(例えば、ローター、プロペラ)を有するマルチコプタードローンである。以下では、無線送電装置1が電力を伝送する対象の移動体2を、ドローン2と称する。
ドローン2は、ドローン本体201、フレーム203、受電コイル202、受電処理装置204、および回転翼Pを備える。
ドローン本体201は、天板201aと脚部201bとを含む。ドローン本体201は、主として、非金属材料により構成されている。この非金属材料は、例えば、カーボン、プラスチック、ガラス繊維、またはカーボンとプラスチックの混合である。なお、ドローン本体201の一部(例えば、結合部、ねじ等)は、金属材料で構成されていてもよい。ドローン本体201の四隅には、モーターにより駆動される回転翼Pがそれぞれ設けられている。天板201aの裏面には、受電処理装置204が配置されている。
フレーム203は、ドローン2が無線送電装置1に向かって降下した場合に、無線送電装置1上の充電用の位置に当接(嵌合)する部材である。フレーム203は、受電処理装置204の下方に配置される。フレーム203は、天板201aに概ね平行である。
フレーム203の内部は中空である。これにより、フレーム203を軽量化できる。なお、フレーム203の内部は中空でなくてもよい。フレーム203は、非金属材料により構成される。この非金属材料は、例えば、カーボン、プラスチック、ガラス繊維、またはカーボンとプラスチックの混合である。なお、フレーム203の一部に金属材料が含まれていてもよい。
フレーム203は非真円形の環状である。より詳しくは、フレーム203の内側形状203aおよび外側形状203bは、非真円形の環状である。図1(B)に示す例では、フレーム203の内側形状203aは長方形である。フレーム203の外側形状203bは、内側形状203aと短辺と長辺の比が概ね等しい長方形である。フレーム203の内側形状203aおよび外側形状203bは、無線送電装置1の上部が挿入可能な形状であればよく、長方形に限らず、楕円、四角形、三角形、五角形等であってもよい。
フレーム203は、複数の支持部材206(例えば、4つの支持部材206)によってドローン本体201の天板201aに支持される。また、フレーム203は、複数の支持部材205(例えば、4つの支持部材205)によってドローン本体201の脚部201bと連結され、これにより側方からも支持されている。したがって、フレーム203は、ドローン本体201に連結されている。
フレーム203には受電コイル202が搭載されている。図1(B)に示すように、受電コイル202は、フレーム203の上面において、環状のフレーム203に沿って配置される。配置された受電コイル202は、結束バンドや接着剤のような任意の固定手段によってフレーム203と連結される。なお、受電コイル202は、非金属製のカバーまたはパイプ(筒)に収納されて、フレーム203に配置(固定)されてもよい。あるいは、受電コイル202は、中空であるフレーム203の内部に、環状のフレーム203に沿って配置されてもよい。非金属製のカバーまたはパイプ内に、あるいは中空であるフレーム203の内部に、受電コイル202を設けることにより、受電コイル202の防水と汚損の防止とを実現できる。
受電コイル202は、磁界結合方式(電磁誘導)により、無線送電装置1によって伝送される電力を受け取るコイルである。受電コイル202は、配線を介して受電処理装置204に接続されている。受電コイル202は、受け取った電力を、受電処理装置204に送出する。
受電処理装置204は、受電コイル202から電力を受け取り、受け取った電力を使用する装置である。受電処理装置204は受電回路と負荷とを含む。受電回路は、受電コイル202を介して無線送電装置1から無線で電力を受け取る回路である。負荷は、受電回路が受け取った電力を使用する電気機器である。電気機器は、例えば、電力を蓄積する蓄電池(充電池)、または電力を消費する機器である。蓄電池はリチウムイオン電池等の2次電池である。電力を消費する機器は、例えば、ドローン2の回転翼Pを駆動するモーター、モーターの駆動を制御する制御装置、および移動を制御するコンピュータを含む。
このように、受電コイル202と受電処理装置204とは、無線送電装置1によって伝送された電力を受け取って、使用する無線受電装置として機能する。
(無線送電装置1)
無線送電装置1は、ドローン2に電力を無線で伝送する装置である。無線送電装置1は、例えば、ドローン2が飛行する飛行経路の中継地点および目的地点それぞれに設けられるポートに設置される。これにより、無線送電装置1は、ポートに着陸したドローン2に対して、電力を伝送できる。
無線送電装置1は、ドローン2に電力を無線で伝送する装置である。無線送電装置1は、例えば、ドローン2が飛行する飛行経路の中継地点および目的地点それぞれに設けられるポートに設置される。これにより、無線送電装置1は、ポートに着陸したドローン2に対して、電力を伝送できる。
無線送電装置1は、筐体101、1つ以上の磁性体102、送電コイル103、および送電回路105を備える。
筐体101は、上面101Tと、1つ以上の側面101S(図1では4つの側面101S)とを含む。1つ以上の側面101Sは、周面であってもよい。1つ以上の側面101Sは、1つ以上の開口部104を有する。また、上面101Tは開口部(図示せず)を有していてもよい。上面101Tの開口部には、ドローン2の中央部に搭載されるカメラ等の搭載物が収納されてもよい。その場合、上面101Tの開口部から収納された、ドローン2の搭載物が保護されるように、壁面が設けられてもよい。
筐体101には、上方から降下したドローン2が着陸する。そのため、筐体101は、上方から降下したドローン2が着陸可能な形状を少なくとも含む。上方から降下したドローン2が着陸可能な形状は、例えば、凸構造である。筐体の少なくとも一部は、ドローン2のフレーム203の内側に挿入可能である。筐体のうち、ドローン2のフレーム203の内側に挿入可能な部分は、垂直方向上向きに凸構造とすることができる。凸構造を有する筐体101は、例えば、上方から下方に向かって断面の外側形状が大きくなる。凸構造を有する筐体101の断面の外側形状は、フレーム203の内側形状203aと概ね相似である。図1に示す例では、筐体101は四角錐台であり、その断面の外側形状は長方形である。以下では、筐体101全体で凸構造が構成されている場合について例示するが、筐体101の一部が凸構造であってもよい。
なお、ドローンが筐体101に着陸するとは、ドローン2が自動運転や操縦者による操縦により筐体101の上方から降下し、充電用の位置に停止することである。充電用の位置は、ドローン2が筐体101の上方から降下し、且つ筐体101の凸構造の少なくとも上部がドローン2のフレーム203の内側に入り、且つドローン2のフレーム203が凸構造の側面101Sに当接する,あるいは相対する位置である。ドローン2の環状のフレーム203は、筐体101に係合する。筐体101の断面の外側形状が、フレーム203の内側形状203aと概ね相似であることにより、フレーム203が、特定の向き、且つ特定の高さで、筐体101とセルフアラインにより嵌合する。概ね相似するとは、フレーム203が筐体101に特定の向きおよび高さで嵌合する程度に形状が近似していれば、完全な相似でなくてもよいことを意味する。また、セルフアラインは、ドローン2が筐体101に着陸する際に、多少の水平方向の位置ずれ、角度ずれ、またはこれらの両方がある場合でも、フレーム203の内側形状203aと筐体101の断面の外側形状とが同じ向きになるように、ドローン2が誘導されることを意味する。セルフアラインにより、筐体101とフレーム203との間の位置ずれおよび角度ずれは生じない、あるいは生じにくい。したがって、フレーム203は、筐体101上の充電用の位置に適切に嵌合する。
以下では、ドローン2が筐体101の上方から降下し、且つ筐体101の凸構造の少なくとも上部がドローン2のフレーム203の内側に入り、且つドローン2のフレーム203が凸構造の側面101Sに当接する,あるいは相対する位置(すなわち、充電用の位置)にあることを、単に、ドローン2が筐体101に着陸する、とも称する。
なお、筐体101は、ドローン2を載置可能な形状を有するとも云える。ドローン2を筐体101に載置するとは、人または機械がドローン2を筐体101における充電用の位置に載置することである。以下、ドローン2が筐体101に着陸する場合を主に説明するが、ドローン2を筐体101に載置する場合は適宜記載を読み変えればよい。
筐体101は、例えば、非金属材料で構成される。この非金属材料は、例えば、アルミ、カーボン、プラスチック、カーボンとプラスチックの混合、ガラス、ガラス繊維とプラスチックの混合、または繊維強化プラスチック(FRP)である。非金属材料の筐体101は、磁界結合方式の無線電力伝送で発生する磁界による渦電流の発生を防止する。筐体101は、例えば、概ね一定の厚みの板状部材により構成される。あるいは、筐体101は、立体の一体型の構成でもよい。
筐体101は、磁性体102、送電コイル103、および送電回路105を内蔵する。
送電コイル103は、磁界結合方式により、ドローン2に電力を伝送するためのコイルである。送電コイル103は筐体101の凸構造に巻装される。送電コイル103は、ドローン2が筐体101の上方から降下して、凸構造の上部がドローン2のフレーム203の内側に入った場合に、ドローン2に電力を伝送する。図1(A)に示すように、送電コイル103の少なくとも一部の上下方向の位置は、ドローン2が筐体101に着陸(すなわち、充電用の位置に停止)したときの、ドローン2の受電コイル202の少なくとも一部の上下方向の位置と一致する。送電コイル103は、受電コイル202と上下方向の位置が一致する場合に、ドローン2に効率良く電力を伝送できる。
磁性体102は、送電コイル103とドローン2の受電コイル202との間の結合係数を向上させ,それにより,給電効率を向上させるための部材である。磁性体102は、例えば、フェライトである。磁性体102は、ドローン2が筐体101に着陸したときの、ドローン2の受電コイル202の上下方向の位置を少なくとも含む上下方向に連続した筐体101内の空間に配置される。磁性体102は、例えば、筐体101の側面101Sに重なり合うように配置される。磁性体102は、例えば、任意の固定手段を介して、側面101Sに対して固定される。
送電回路105は、送電コイル103へ交流電流を供給する。これにより、送電コイル103では交番磁界が発生する。交流電流は、例えば、9kHz帯、85kHz帯、または6.78MHz帯である高周波の交流電流である。
ここで、ドローン2とドローン2が着陸するポートとに生じる気流について説明する。地上を流れる気流がポートを通過する場合、気流がポートの左方向、右方向、および上方向へ分かれるときに風上側では気圧が上がり、上昇気流が発生する。一方、風下側では下降気流と同時に乱気流が発生する。まず,図1に示す開口部がない(104-1から104-4など)筐体101に、ドローン2がポートの上方から接近する際、図2に示すように,ドローン2の機体からのダウンウォッシュ(吹き下ろし)501が、ポートの周囲に高い気圧を生じさせる。このダウンウォッシュ501は,速度が毎秒20メートルに達するほど速い。このダウンウォッシュ501により、筐体101の周囲に大きなポートへ向かう渦502を生じさせる。その渦502が作り出す地面効果は、着陸時にドローン2の機体にドリフト(横滑り)を発生させる。さらに,このドリフトの方向は,上記の地上を流れる気流にも依存し,一定しない。そのため,ドローン2の機体の安定性を著しく悪化させ、また機体を前後左右へ動かす力が発生して、特定の位置に留まることを困難にする。
このような場合、ドローン2の受電コイル202と、無線送電装置1の送電コイル103との位置を合わせるようにドローン2をポートに着陸させる制御は、地面効果によって難しくなる。そして、受電コイル202と送電コイル103が適切な位置関係になければ、給電の効率が損なわれるか、あるいは給電ができなくなる可能性がある。
そのため、本実施形態の無線送電装置1の筐体101には、開口部104が設けられる。図3に示すように,開口部104は、筐体101の上面101Tおよび側面101Sを通過する気流が一定の方向に整流化されることを妨げ、方向性の無い、不規則な乱気流を意図的に発生させる作用を有する。すなわち,この乱気流により,渦503が大きな形状とならず,小規模になる。また,気圧はそれほど上昇しなくなる。これにより、ドローン2が筐体101に対して着陸または離陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流を拡散できる。つまり、筐体101に開口部104を設けることにより、地面効果が抑制され、ドローン2が筐体101に対して着陸または離陸しようとする際の飛行の制御が容易になる。ドローン2は、飛行中にポートの区域に入ると、ポートに配置された無線送電装置1に向かって下降して、フレーム203の内側に筐体101(凸構造)の頭頂部が入り込むように制御される。そして、フレーム203が筐体101の側面101Sに当接することで、ドローン2の筐体101への着陸が完了する。これにより、無線送電装置1の送電コイル103と、ドローン2の受電コイル202とが対向する。そして、送電コイル103に交流電流を流すことで、受電コイル202に誘電電流が生じるので、無線送電装置1からドローン2に電力を伝送できる。
開口部104の構成について、より具体的に説明する。
図1(A)に示すように、開口部104の上下方向の位置は、ドローン2が筐体101に着陸したときの、ドローン2の受電コイル202の少なくとも一部の上下方向の位置とは異なるように設けられてもよい。つまり、筐体101において、ドローン2が筐体101に着陸したときに、受電コイル202と上下方向の位置が一致する部分には、送電コイル103が巻装され、開口部104が設けられないようにしてもよい。
開口部104-1および104-2の少なくとも一部は、ドローン2が筐体101に着陸したときのドローン2の受電コイル202(あるいは、筐体101の側面101Sに巻装された送電コイル103)の上下方向の位置よりも上方に位置している。開口部104-3および104-4の少なくとも一部は、ドローン2が筐体101に着陸したときのドローン2の受電コイル202の上下方向の位置よりも下方に位置している。ドローン2が筐体101に着陸したときのドローン2の受電コイル202の位置の上方および下方それぞれに、開口部104-1~104-4が設けられることにより、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流を効果的に拡散できる。
また、開口部104-1および104-3の少なくとも一部は、筐体101の側面101Sの内の磁性体102が重なり合う部分に対して、第1の方向(図1(A)では左側)に位置している。開口部104-2および104-4の少なくとも一部は、筐体101の側面101Sの内の磁性体102が重なり合う部分に対して、第1の方向とは異なる第2の方向(図1(A)では右側)に位置している。筐体101の側面101Sの内の磁性体102が重なり合う部分に対して、例えば左右それぞれに開口部104-1~104-4が設けられることにより、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流を効果的に拡散できる。
開口部104は、方向性の無い、不規則な乱気流を発生させる任意の数、形状、および面積で設けられる。例えば、筐体101は、ドローン2が筐体101に着陸するときに、ドローン2のフレーム203が適切に嵌合するサイズを有している。また、無線送電装置1に内蔵される送電コイル103のサイズ(長さ,幅,厚み)、並びに磁性体102の数およびサイズは、例えば、無線送電装置1からドローン2に供給される時間当たりの電力量の仕様に応じて決定される。このような、筐体101、送電コイル103、および磁性体102の構成において、筐体101の側面101Sに設けられる開口部104の数、形状、および面積は、例えば、磁性体102が筐体101(凸構造)の側面101Sと重なり合う面積と、送電コイル103が側面101Sと重なり合う面積の少なくとも一方に基づいて決定される。これにより、無線送電装置1からドローン2に供給される時間当たりの電力量の仕様を満たしながら、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流を開口部104によって効果的に拡散できる。
また、1つの側面101Sに複数の開口部104が設けられる場合、複数の開口部104は、メッシュ状または格子状のような特定のパターンで形成されてもよい。この特定のパターンは、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流を拡散する効果を高めるように決定され得る。すなわち、発生する気流が抜けやすいパターンの開口部104によって、拡散の効果が高められる。
このように、筐体101に設けられる開口部104によって、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流が拡散される。これにより、ドローン2の姿勢が不安定になる地面効果が抑制されるので、着陸のためのドローン2の飛行の制御が容易になる。
なお,図1では,開口部104を用いて,気流を乱しているが,例えば,筐体101の側面101Sに,ゴルフボールの表面のようなディンプル,あるいは,凸部を設けることで,同様な効果が期待できる。また,一般には,図3で示したようなダウンウォッシュ501が筐体101表面から抜けるような形状,例えば,開口部104から筐体101内部へと続く筒のような形状の部品などでも良い。
図4を参照して、無線送電装置1の構成例についてより詳しく説明する。図4は、無線送電装置1の構成例を示す(A)側面図と(B)上面図である。
筐体101の1つ以上の側面101Sそれぞれは、上面101Tに対して垂直ではない。1つ以上の側面101Sそれぞれは、例えば、下方ほど、上面101Tに対して垂直な位置からより離れるように傾斜している。
送電コイル103は、例えば、筐体101の側面101Sの内周に沿って巻装される。したがって、巻装された送電コイル103は、非真円形の環状に配置される。送電コイル103が巻装される筐体101内の上下方向の位置(すなわち、側面101Sと重なり合う上下方向の位置)は、ドローン2が筐体101に着陸したときに、受電コイル202と高い結合係数で結合する位置である。
送電コイル103の少なくとも一部は、筐体101の側面101Sの内、開口部104とは異なる部分と重なり合うように巻装されてもよい。また、送電コイル103の少なくとも一部は、非金属製のカバーまたはパイプに収納されて、筐体101の側面101Sの内周に沿って巻装されてもよい。開口部104とは異なる部分と重なり合うように巻装されることと、非金属製のカバーまたはパイプ内に送電コイル103を設けることの少なくともいずれかにより、送電コイル103の内、開口部104から外部に露出しない部分に関しては、防水と汚損の防止とを実現できる。したがって、例えば、ドローン2の一部が接触して、送電コイル103が破損することを防止できる。
磁性体102は、筐体101内において上下方向に連続する任意の形状を有する。磁性体102の形状は、例えば、板状または筒状である。筒状の磁性体102である場合、筒の厚みは、送電に使用する周波数に応じた表皮深さ(skin depth)よりも概ね大きい厚みであればよい。これにより、磁界特性を犠牲にすることなく、磁性体102を中空としない場合と比較して、軽量で低コストにできる。
磁性体102は、例えば、筐体101内の空間において、環状に配置された送電コイル103よりも内側であって、筐体101の側面101Sと重なり合うように配置される。つまり、磁性体102は、環状に配置された送電コイル103の内側を、上下方向に貫通する。磁性体102の一端は、例えば、筐体101の底面付近に位置する。磁性体102の他端は、例えば、筐体101の上面101T付近に位置する。なお、磁性体102は、環状に配置された送電コイル103の内側を上下方向に貫通する形状であれば、その上下方向および左右方向の長さは任意に設定できる。
磁性体102の少なくとも一部は、非金属製のカバーまたはパイプに収納されて、筐体101の側面101Sに重なり合うように配置されてもよい。これにより、磁性体102の内、開口部104から外部に露出しない部分に関しては、防水と汚損の防止とを実現できる。したがって、例えば、ドローン2の一部が接触して、磁性体102が破損することを防止できる。
ドローン2が筐体101に着陸した場合、送電コイル103とドローン2の受電コイル202とは、磁性体102の周囲を巻回した状態で、フレーム203を介して対向する。
この状態において、送電回路105が送電コイル103に高周波電流を供給した場合、交番磁界が発生する。交番磁界により生ずる磁束のうち、多くの磁束は、磁性体102を通過する。この磁束による電磁誘導作用により、受電コイル202に、高周波電流と同一周波数の交流電流が流れる。この交流電流が受電コイル202から受電処理装置204に送出される。交流電流は、受電処理装置204において、必要に応じて直流に変換され、あるいは周波数変換され、ドローン2に搭載されている電気機器に供給される。
図5は、無線送電装置1とドローン2における給電のための構成例を示すブロック図である。無線送電装置1は、送電回路105と、送電共振器302とを備える。ドローン2は、受電共振器311と、受電処理装置204とを備える。
送電回路105は、高周波の電流を発生させる回路である。送電回路105は、直流電源303、インバータ304、およびローパスフィルタ305を含む。直流電源303は、直流電力を生成する。インバータ304は、直流電源303によって生成された直流電力から交流電流を生成する。ローパスフィルタ305は、例えば、互いに直列に接続された2つのインダクタと、これらインダクタの間に並列に接続されたキャパシタとを備える。ローパスフィルタ305は、インバータ304等の出力波形が有する高調波を低減すると共に、当該インバータ304の出力インピーダンスと、送電共振器302とのインピーダンスの調整変換を行う。
送電共振器302は、少なくとも送電コイル103を含む。なお、送電に用いられる周波数によっては、送電コイル103との共振周波数を送電に用いる周波数に近付けるため、送電コイル103に直列もしくは並列、または直並列に接続された少なくとも1つのキャパシタを設けることが考えられる。送電コイル103は、ローパスフィルタ305を介して入力された交流電流に基づく交番磁界を発生させる。ドローン2が筐体101に着陸した場合、発生した交番磁界は、ドローン2の受電共振器311の受電コイル202に結合する。
受電共振器311は、少なくとも受電コイル202を含む。なお、送電に用いられる周波数によっては、受電コイル202との共振周波数を送電に用いる周波数に近付けるため、送電コイル103に直列もしくは並列、または直並列に接続された少なくとも1つのキャパシタを設けることが考えられる。受電共振器311は、送電コイル103による近傍磁界を介した電磁誘導により、受電コイル202で高周波電流を受信する。
受電処理装置204は、受電回路312と、電池/電気機器313とを含む。受電回路312は、ローパスフィルタ314、整流回路315、および平滑回路316を含む。ローパスフィルタ314は、例えば、互いに直列に接続された2つのインダクタと、これらインダクタの間に並列に接続されたキャパシタとを備える。整流回路315は、ローパスフィルタ314から入力された交流電流を整流する。整流回路315は、例えば、4つのダイオードによるダイオードブリッジで構成される。ローパスフィルタ314は、整流回路315から受電共振器311へ反射する高調波成分を低減すると共に、整流回路315およびそれ以降の回路に対するインピーダンスと、受電共振器311とのインピーダンスの調整変換を行う。整流回路315で整流された電力信号は、平滑回路316で平滑化され、電池/電気機器313に供給される。平滑回路316は、例えば、コンデンサにより構成される。電池/電気機器313は、充電池、またはモーター等の電気機器のような負荷である。
以上の構成により、無線送電装置1は、筐体101に着陸したドローン2に対して、無線で電力を供給できる。
図6は、無線送電装置1の筐体101の外観の例を示す斜視図である。
前述した通り、筐体101は、上面101Tと1つ以上の側面101Sとを備える。上面101Tと1つ以上の側面101Sとは、凸構造を成す。1つ以上の側面101Sは、1つ以上の開口部104を有する。1つ以上の側面101Sそれぞれが、1つ以上の開口部104を有していてもよい。あるいは、1つ以上の側面101Sの内の幾つかが、1つ以上の開口部104をそれぞれ有していてもよい。
図7は、無線送電装置1の筐体101の外観の例を示す(A)上面図、(B)第1側面図、および(C)第2側面図である。
図7(A)に示すように、筐体101の断面の外側形状は、上方から下方に向かって大きくなる。筐体101の断面の外側形状は、例えば、長方形である。
筐体101は、筐体101の断面の外側形状の長辺を成す側面101S-1および101S-3と、短辺を成す側面101S-2および101S-4とを含む。
図7(B)に示すように、側面101S-1および101S-3は、例えば、台形である。側面101S-1および101S-3それぞれは、例えば、1つ以上の開口部104を有する。
図7(C)に示すように、側面101S-2および101S-4は、例えば、台形である。側面101S-2および101S-4それぞれは、例えば、1つ以上の開口部104を有する。
筐体101の側面101S-1~101S-4は、上面101T(あるいは設置面)に対する角度がより垂直に近いほど、筐体101に着陸したドローン2が安定しやすい。例えば、無線送電装置1を備えるポートを屋外に設置した場合に、風等の影響があったとしても、着陸したドローン2が、筐体101上の充電用の位置からずれたり、筐体101から外れたりする可能性を低減できる。
また、筐体101の上面101T(頭頂部)のサイズを狭くするほど、ドローン2を筐体101に着陸させやすくなる。つまり、筐体101の上面101Tのサイズと、ドローン2のフレーム203の内側形状203aのサイズとの差異が大きいほど、ドローン2を筐体101に着陸させやすくなる。そのため、ドローン2が着陸する位置精度がやや低い場合でも、ドローン2のフレーム203の内側形状203a内に、筐体101の頭頂部が入り込むように、ドローン2を制御できる可能性が高まる。フレーム203の内側形状203a内に、筐体101の頭頂部が入り込んだならば、その後、ドローン2が降下するだけで、自己整合的に、ドローン2のフレーム203を筐体101上の充電用の位置に嵌合させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、磁性体102の少なくとも一部が、筐体101の側面101Sの内、開口部104とは異なる部分と重なり合うように配置される。
第2実施形態では、磁性体102の少なくとも一部が、筐体101の側面101Sの内、開口部104とは異なる部分と重なり合うように配置される。
第2実施形態に係る無線送電装置1およびドローン2の構成は第1実施形態の無線送電装置1およびドローン2と同様であり、第2実施形態と第1実施形態とでは、磁性体102の形状および配置のみが異なる。以下、第1実施形態と異なる点を主に説明する。
図8は、第2実施形態に係る無線送電装置1の構成例を示す(A)側面図と(B)上面図である。
磁性体102の少なくとも一部は、筐体101の側面101Sの内、開口部104とは異なる部分と重なり合うように配置される。磁性体102は、例えば、筐体101の側面101Sの内、開口部104とは異なる部分と重なり合う形状を有している。これにより、磁性体102の内、開口部104から外部に露出しない部分に関しては、防水と汚損の防止とを実現できる。したがって、例えば、ドローン2の一部が接触して、磁性体102が破損することを防止できる。
(変形例)
なお、第1実施形態および第2実施形態における筐体101は、板状の部材と棒状(パイプ状)の部材の少なくともいずれかを錐体状に組み合わせて連結したフレーム構造であってもよい。この場合、例えば、連結された部材間の隙間が、1つ以上の開口部104となる。また、送電コイル103および磁性体102は、例えば、フレーム構造の筐体101内において、連結された部材と重なり合うように配置される。この場合にも、第1実施形態および第2実施形態における筐体101と同様に、開口部104が設けられることで、地面効果が抑制され、ドローン2が筐体101に対して着陸または離陸しようとする際の飛行の制御が容易になるという効果が得られる。
なお、第1実施形態および第2実施形態における筐体101は、板状の部材と棒状(パイプ状)の部材の少なくともいずれかを錐体状に組み合わせて連結したフレーム構造であってもよい。この場合、例えば、連結された部材間の隙間が、1つ以上の開口部104となる。また、送電コイル103および磁性体102は、例えば、フレーム構造の筐体101内において、連結された部材と重なり合うように配置される。この場合にも、第1実施形態および第2実施形態における筐体101と同様に、開口部104が設けられることで、地面効果が抑制され、ドローン2が筐体101に対して着陸または離陸しようとする際の飛行の制御が容易になるという効果が得られる。
図9および図10には,筐体101の他の構成例を示す。図9は,筐体101へ設ける開口部104と同様の効果を得るため,棒状あるいは板状の非金属材料を組合せて,筐体101Aを構成している。棒状あるいは板状の非金属材料で囲まれた内部が中空となり,開口部104と同様の効果を得ることができる。なお,図9は,複数の三角形で構成することで強度を得るトラス構造で筐体101Aを構成している。図10に示す筐体101Bは,図9の構造に加え,棒状あるいは板状の非金属材料で,水平に支持する部品106を加えて,さらに強度を高くすることができる。
以上説明したように、第1および第2実施形態によれば、受電のために着陸しようとするドローンの飛行の制御が容易になる。無線送電装置1は、水平面回転翼Pにより飛行可能であり、少なくとも一部に中空のフレーム203を有するドローン2に対して、電力を伝送する。無線送電装置1の筐体101は、ドローン2のフレーム203の内側に挿入可能な部分を少なくとも含む。送電コイル103は、この筐体の部分に巻装される。この筐体の部分は、側面101Sに1つ以上の開口部104を有する。
筐体101の側面101Sには、開口部104が設けられるので、筐体101の上面101Tおよび側面101Sを通過する気流が整流化することが妨げられ、方向性の無い、不規則な乱気流が発生する。これにより、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行に影響を及ぼす乱気流を拡散できる。つまり、筐体101に開口部104を設けることにより、地面効果が抑制され、ドローン2が筐体101に対して着陸しようとする際の飛行の制御が容易になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…無線送電装置、101…筐体、101T…上面、101S…側面、102…磁性体、103…送電コイル、104…開口部、105…送電回路、2…移動体(ドローン)、201…ドローン本体、201a…天板、201b…脚部、202…受電コイル、203…フレーム、204…受電処理装置、205,206…支持部材、P…回転翼。
Claims (13)
- 水平面回転翼により飛行可能であり、少なくとも一部に中空のフレームを有するドローンに対して、電力を伝送するための無線送電装置であって、
前記ドローンのフレームの内側に挿入可能な部分を少なくとも含む筐体と、
前記筐体の前記部分に巻装される送電コイルと、を具備し、
前記筐体の前記部分は、側面に1つ以上の開口部を有する、
無線送電装置。 - 前記筐体の前記部分は垂直方向上向きに凸構造である、請求項1に記載の無線送電装置。
- 前記送電コイルは、前記筐体の前記部分が前記ドローンのフレームの内側に入った場合に、前記ドローンに電力を伝送可能である、
請求項1に記載の無線送電装置。 - 前記送電コイルの少なくとも一部は、前記筐体の前記部分の側面の内、前記1つ以上の開口部とは異なる部分と重なり合うように巻装される
請求項1に記載の無線送電装置。 - 前記送電コイルの少なくとも一部は、非金属製のカバーまたはパイプに収納されて、前記筐体の前記部分に巻装される
請求項1または請求項3に記載の無線送電装置。 - 前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの上下方向の位置を少なくとも含む上下方向に連続した前記部分内の空間に配置される1つ以上の磁性体をさらに具備し、
前記1つ以上の磁性体の少なくとも一部は、前記部分の側面の内、前記1つ以上の開口部とは異なる部分と重なり合うように配置される
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の無線送電装置。 - 前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの上下方向の位置を少なくとも含む上下方向に連続した前記部分内の空間に配置される1つ以上の磁性体をさらに具備し、
前記1つ以上の磁性体の少なくとも一部は、非金属製のカバーまたはパイプに収納されて、前記部分の側面に重なり合うように配置される
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の無線送電装置。 - 前記送電コイルの少なくとも一部の上下方向の位置は、前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの少なくとも一部の上下方向の位置と一致し、
前記1つ以上の開口部の上下方向の位置は、前記ドローンが前記筐体の上方から降下し、且つ前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの少なくとも一部の上下方向の位置とは異なる
請求項1に記載の無線送電装置。 - 前記1つ以上の開口部は、第1開口部と第2開口部とを含み、
前記第1開口部の少なくとも一部は、前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの上下方向の位置よりも上方に位置し、
前記第2開口部の少なくとも一部は、前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの上下方向の位置よりも下方に位置する
請求項1に記載の無線送電装置。 - 前記部分の少なくとも上部が前記ドローンのフレームの内側に入り、且つ前記ドローンのフレームが前記部分の側面に当接あるいは相対したときの、前記ドローンの受電コイルの上下方向の位置を少なくとも含む上下方向に連続した前記部分内の空間に配置される磁性体をさらに具備し、
前記1つ以上の開口部は、第1開口部と第2開口部とを含み、
前記第1開口部の少なくとも一部は、前記部分の側面の内の前記磁性体が重なり合う部分に対して、第1の方向に位置し、
前記第2開口部の少なくとも一部は、前記部分の側面の内の前記磁性体が重なり合う部分に対して、前記第1の方向とは異なる第2の方向に位置する
請求項1に記載の無線送電装置。 - 前記部分は、
上方から下方に向かって断面の外側形状が大きくなり、かつ、前記ドローンのフレームの内側形状と概ね相似である
請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の無線送電装置。 - 水平面回転翼により飛行可能であり少なくとも一部に中空のフレームを有するドローンに対して、電力を伝送するための無線送電装置であって、前記ドローンのフレームの内側に挿入可能な部分を少なくとも含む筐体と、前記部分に巻装される送電コイルとを備える無線送電装置の無線送電方法であって、
前記筐体の側面に開口部を設け、
前記部分の上部が前記ドローンのフレームの内側に入った場合に、前記ドローンに電力を伝送する
無線送電方法。 - 水平面回転翼により飛行可能なドローンと無線送電装置とによって構成される無線給電システムであって、
前記ドローンは、
中空のフレームと、
前記中空のフレームに搭載される受電コイルとを具備し、
前記無線送電装置は、
前記ドローンのフレームの内側に挿入可能な部分を少なくとも含む筐体と、
前記部分に巻装される送電コイルとを具備し、
前記筐体の側面は、開口部を有する
給電システム。
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