JP2023085699A - 電子装置、及びユニット間の通信方法 - Google Patents

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直也 木崎
Naoya Kizaki
貴昭 田口
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康孝 柿田
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Abstract

【課題】 電子装置の設計自由度を向上する。【解決手段】 本開示の一態様に係る装置は、バックプレーンと、前記バックプレーンに装着可能な監視主体である制御ユニットと、前記バックプレーンに装着可能な監視対象である複数の被制御ユニットと、を備える電子装置である。前記複数の被制御ユニットは、制御信号を中継可能な中継ユニットと、前記制御信号を中継しない非中継ユニットと、を含む。前記制御信号は、前記中継ユニットの監視用である第1制御信号と、前記非中継ユニットの監視用である第2制御信号と、を含む。前記制御ユニット、前記中継ユニット、及び前記非中継ユニットを前記バックプレーンに装着した場合のユニット間通信には、前記制御ユニットと前記中継ユニットが、中継なしで前記第1制御信号を送受信する第1通信と、前記制御ユニットと前記非中継ユニットが、前記中継ユニットを中継ノードとして前記第2制御信号を送受信する第2通信と、が含まれる。【選択図】 図2

Description

本開示は、電子装置、及びユニット間の通信方法に関する。
特許文献1には、活線挿抜方式の電子装置において、実装信号と電源アラーム信号を1対1接続のユニット間で送受信して、ユニットの状態を監視する技術が記載されている。
この電子装置では、実装信号や電源アラーム信号のチャタリングによる誤り信号の発生を防止することで、バックボードのコネクタに対する半抜け状態が検出されなくなるのを回避している。
特開2007-94975号公報
特許文献1の電子装置では、ユニット間を1対1で接続する接続形態を採用するので、監視主体である1つの制御ユニットが複数の被制御ユニットを監視対象とする場合は、制御ユニットに信号線が集中するスター接続になる。
この場合、バックプレーンに対する被制御ユニットの装着可能数(被制御ユニット用のコネクタの数)を増やすほど、制御ユニットに接続すべき信号線の本数が増え、制御ユニット用のコネクタが肥大化する。
従って、複数のコネクタをバックプレーンの所望位置に配置するのが困難となり、電子装置の設計自由度が低下するという問題がある。本開示は、かかる従来の問題点に鑑み、電子装置の設計自由度を向上することを目的とする。
本開示の一態様に係る装置は、バックプレーンと、前記バックプレーンに装着可能な監視主体である制御ユニットと、前記バックプレーンに装着可能な監視対象である複数の被制御ユニットと、を備える電子装置であって、前記複数の被制御ユニットは、制御信号を中継可能な中継ユニットと、前記制御信号を中継しない非中継ユニットと、を含み、前記制御信号は、前記中継ユニットの監視用である第1制御信号と、前記非中継ユニットの監視用である第2制御信号と、を含み、前記制御ユニット、前記中継ユニット、及び前記非中継ユニットを前記バックプレーンに装着した場合のユニット間通信には、前記制御ユニットと前記中継ユニットが、中継なしで前記第1制御信号を送受信する第1通信と、前記制御ユニットと前記非中継ユニットが、前記中継ユニットを中継ノードとして前記第2制御信号を送受信する第2通信と、が含まれる。
本開示の一態様に係る方法は、バックプレーンと、前記バックプレーンに装着された監視主体である制御ユニットと、前記バックプレーンに装着された監視対象である複数の被制御ユニットと、を備える電子装置において実行される、ユニット間の通信方法であって、前記複数の被制御ユニットは、制御信号を中継可能な中継ユニットと、制御信号を中継しない非中継ユニットと、を含み、前記制御信号は、前記中継ユニットの監視用である第1制御信号と、前記非中継ユニットの監視用である第2制御信号と、を含み、前記通信方法は、前記制御ユニットと前記中継ユニットが、中継なしで前記第1制御信号を送受信する第1ステップと、前記制御ユニットと前記非中継ユニットが、前記中継ユニットを中継ノードとして前記第2制御信号を送受信する第2ステップと、を含む。
本開示は、上記のような特徴的な構成を備えるシステム及び装置として実現できるだけでなく、かかる特徴的な構成をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、本開示は、システム及び装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本開示によれば、電子装置の設計自由度を向上することができる。
図1は、通信装置の内部構造の一例を示す斜視図である。 図2は、通信装置の回路構成の一例を示すブロック図である。 図3は、ユニット間通信の接続形態の従来例を示す説明図である。 図4は、ユニット間通信の接続形態の実施例を示す説明図である。 図5は、解決手段1の実施例を示す説明図である。 図6は、解決手段1の実施例を示す説明図である。 図7は、解決手段2の実施例を示す説明図である。 図8は、解決手段3の実施例を示す説明図である。 図9は、解決手段4の実施例を示す説明図である。 図10は、定期的な状態監視の一例を示すシーケンス図である。 図11は、イベント発生時の状態監視の一例を示すシーケンス図である。 図12は、状態監視制御の一例を示すフローチャートである。 図13は、ユニット間通信の接続形態の変形例を示す説明図である。
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の電子装置は、バックプレーンと、前記バックプレーンに装着可能な監視主体である制御ユニットと、前記バックプレーンに装着可能な監視対象である複数の被制御ユニットと、を備える電子装置であって、前記複数の被制御ユニットは、制御信号を中継可能な中継ユニットと、前記制御信号を中継しない非中継ユニットと、を含み、前記制御信号は、前記中継ユニットの監視用である第1制御信号と、前記非中継ユニットの監視用である第2制御信号と、を含み、前記制御ユニット、前記中継ユニット、及び前記非中継ユニットを前記バックプレーンに装着した場合のユニット間通信には、前記制御ユニットと前記中継ユニットが、中継なしで前記第1制御信号を送受信する第1通信と、前記制御ユニットと前記非中継ユニットが、前記中継ユニットを中継ノードとして前記第2制御信号を送受信する第2通信と、が含まれる。
本実施形態の電子装置によれば、ユニット間通信に上記の第1通信と第2通信が含まれるので、制御ユニットと中継ユニットを1対1で接続し、中継ユニットと非中継ユニットを1対1で接続する接続形態を採用できる。
従って、制御ユニット用のコネクタに必要な信号線の本数を減らすことができ、当該コネクタをコンパクト化できる。よって、複数のコネクタをバックプレーンの所望位置に配置し易くなり、電子装置の設計自由度を向上することができる。
(2) 本実施形態の電子装置において、前記制御ユニットは、自身が生成した前記第1制御信号及び1又は複数の前記第2制御信号を、前記中継ユニットに時分割で送信し、前記中継ユニットは、自身宛ての前記第1制御信号を取り込み、1又は複数の前記第2制御信号を前記非中継ユニットに送信してもよい。
このようにすれば、第1制御信号及び1又は複数の第2制御信号について、下り方向の時分割多重が実現される。従って、下り方向の制御信号の衝突を回避できる。
(3) 本実施形態の電子装置において、前記非中継ユニットは、自身宛ての前記第2制御信号を取り込み、自身宛てではない前記第2制御信号を破棄してもよい。
この場合、非中継ユニットが自身宛てではない第2制御信号を破棄するので、誤った制御信号の取り込みに伴う誤動作を回避できる。
(4) 本実施形態の電子装置において、前記非中継ユニットは、自身が生成した前記第2制御信号を前記中継ユニットに送信し、前記中継ユニットは、自身が生成した前記第1制御信号と1又は複数の前記非中継ユニットから受信した前記第2制御信号を、前記制御ユニットに時分割で送信してもよい。
このようにすれば、第1制御信号及び1又は複数の第2制御信号について、上り方向の時分割多重が実現される。従って、上り方向の制御信号の衝突を回避できる。
(5) 本実施形態の電子装置において、前記制御信号の種別に、自身の起動が完了したことを表す起動ステータスと、自身の前記バックプレーンへの装着を表す挿入完了と、が含まれる場合には、前記中継ユニットは、自身の前記起動ステータスに前記非中継ユニットの挿入完了を追加してもよい。
このようにすれば、制御ユニットが、自身に直接接続されていない非中継ユニットの挿入完了を確認できるようになる。
(6) 本実施形態の電子装置において、前記制御信号の種別に、受信側のユニットに再起動を指示する再起動要求が含まれる場合には、前記制御ユニットは、前記非中継ユニットの識別情報を含む再起動要求を前記中継ユニットに送信し、前記中継ユニットは、受信した前記再起動要求を前記非中継ユニットにブロードキャストしてもよい。
このようにすれば、所定の非中継ユニットに対する再起動要求を、中継ユニットが制御ユニットに代行して実行できるようになる。
(7) 本実施形態の電子装置において、前記中継ユニットが、冗長化された複数個のユニットである場合には、前記制御ユニットは、前記複数個のユニットに同じ内容の前記第2制御信号を送信し、前記複数個のユニットは、前記中継ユニット同士のユニット間通信によりいずれのユニットが動作状態になるかを決定し、動作状態となった前記ユニットのみが前記非中継ユニットに前記第2制御信号を送信してもよい。
このようにすれば、複数個の中継ユニットのいずれかが抜去されても、残りのいずれかが常に中継ユニットとして機能するので、制御ユニットが挿入中の非中継ユニットとの通信に失敗するのを回避でき、かつ非中継ユニットに同じ内容の第2制御信号が複数送信され、不要な処理をすることを防ぐことができる。
(8) 本実施形態の電子装置において、前記中継ユニットは、前記制御ユニットに接続される第1中継ユニットと、前記第1中継ユニットに接続され前記制御ユニットに接続されない第2中継ユニットと、を含み、前記第1中継ユニットは、前記第2中継ユニットの監視用である前記第1制御信号に、前記第2制御信号の場合と同様の通信制御を実行することにしてもよい。
このようにすれば、制御ユニットと第2中継ユニットが、第1中継ユニットを中継ノードとして第2中継ユニット用の第1制御信号を送受信するので、第2中継ユニットを制御ユニットの監視対象に含めることができる。
(9) 本実施形態の電子装置において、前記中継ユニットは、前記バックプレーンに装着された他のユニットに電力供給する電源ユニットであってもよい。
その理由は、電源ユニットが装着されていないと電子装置が稼働できない点で、電源ユニットはバックプレーンに常に装着されるべき必須のユニットであるから、中継ユニットとして兼用するのに最適なユニットだからである。
なお、本実施形態の電子装置において、制御ユニットは装置信頼性向上のために冗長構成をとることが多くみられ、この場合、対となる制御ユニットは、被制御ユニットへの信号線を有しているため、中継ユニットとしても利用可能である。
他にも、通信サービスを提供可能とするためには、少なくとも1つのラインユニットは挿入される必要があるので、ラインユニットも中継ユニットとして利用可能である。
(10) 本実施形態に係る通信方法は、上述の(1)~(9)の電子装置において実行されるユニット間の通信方法である。従って、本実施形態の通信方法は、上述の(1)~(9)の電子装置と同様の作用効果を奏する。
(11) 本実施形態の通信方法において、前記第2制御信号の種別には、前記非中継ユニットに状態チェックを要求するチェック要求と、前記非中継ユニットがチェック結果を応答するチェック応答と、が含まれていてもよい。
この場合、制御ユニットは、自身に直接接続されたユニットだけでなく、自身に直接接続されていない非中継ユニットに対しても、状態チェックを指示できる。
(12) 本実施形態の通信方法において、前記第2制御信号の種別には、前記非中継ユニットに所定の動作を要求する動作要求と、前記非中継ユニットが前記動作の完了を通知する動作応答と、前記非中継ユニットに前記動作の解除を要求する解除要求と、前記非中継ユニットが前記解除の完了を通知する解除応答と、が含まれていてもよい。
この場合、制御ユニットは、自身に直接接続されたユニットだけでなく、直接接続されていない非中継ユニットに対しても、所定の動作を指示できる。
また、制御ユニットは、自身に直接接続されたユニットだけでなく、自身に直接接続されていない非中継ユニットに対しても、所定の動作の解除を指示できる。
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔通信装置の構造例〕
図1は、通信装置1の内部構造の一例を示す斜視図である。
図2は、通信装置1の回路構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の通信装置1は、本開示の電子装置の一例であり、活線挿抜方式の通信装置よりなる。図1及び図2に示すように、通信装置1は、筐体2、バックプレーン3、制御ユニット4、ラインユニット5、電源ユニット6、及びファンユニット7を備える。
筐体2は、例えば1Uサイズの金属製のケーシングである。筐体2は、ユニット4~7を出し入れ可能な前面開口21と背面開口22を有する。
筐体2の内部には、バックプレーン3が組み込まれる。バックプレーン3は、筐体2の内空断面とほぼ同じ形状の、左右方向に長い回路基板である。バックプレーン3は、筐体2内の前後方向ほぼ中央部に位置し、筐体2の収容空間を前後方向でほぼ半分ずつに区画する壁体の役目を果たしている。
バックプレーン3は、ユニット間通信のための複数のコネクタ31を有する。コネクタ31は、例えばメス型である。バックプレーン3は、ファンの冷却風を前後方向に流通させるための複数の通風口32を有する。
図例では、バックプレーン3の前面に、5つのコネクタ31が左右方向に一列に配置されている。図1では背後に隠れているが、バックプレーン3の背面にも、5つのコネクタ31が左右方向に一列に配置されている。なお、バックプレーン3に対するコネクタ31の設置数は、10個に限らず任意に設計可能である。
通信装置1は、バックプレーン3のコネクタ31に接続可能なユニットとして、ユニット間通信による状態監視の監視主体である制御ユニット4と、監視対象である複数の被制御ユニット5~7とを備える。
すなわち、制御ユニット4は、バックプレーン3に装着された他のユニット5~7の状態を監視するユニットであり、上記のラインユニット5、電源ユニット6、及びファンユニット7は、制御ユニット4の監視対象である。
ユニット間通信の通信規格としては、デジタル通信ができれば特に限定されないが、例えばHDLC(High-Level Data Link Control)又はI2C、イーサネットなどを採用し得る。なお、本実施形態では、HDLCを採用するものとする。
図1の構造例では、制御ユニット4が2つ、ラインユニット5が2つ、電源ユニット5が2つ、及びファンユニット7が3つ装着される場合が例示されているが、各ユニット4~7の装着数は特に限定されない。
もっとも、電源ユニット5は通信装置1に電力供給するユニットであるから、装置稼働状態を保つためには、少なくとも1つの電源ユニット5を常にバックプレーン3に装着しておく必要がある。
〔制御ユニットの内部構成〕
図2に示すように、制御ユニット4は、回路基板40と、回路基板40の縁部に設けられたコネクタ41とを備える。コネクタ41は、バックプレーン3のコネクタ31に着脱可能な、例えばオス型のコネクタである。制御ユニット4は、回路基板40を覆う筐体を備えていてもよい。
制御ユニット4は、回路基板40に実装された電子部品として、信号処理部42、CPU(Central Processing Unit)43、メモリ44、通信処理部45、管理ポート46、及び電力供給部47を備える。これらの電子部品は、図2に実線で示す回路基板40の配線パターンにより電気的に接続されている。
信号処理部42は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)を含む電子回路である。FPGAには、HDLCなどの所定の通信規格に準拠したユニット間通信のための信号処理回路が設定される。
CPU43は、制御ユニット4の動作を統括的に制御する演算処理装置である。CPU43は、例えば、メモリ44に記録された所定の設定情報に基づいて、信号処理部42や通信処理部45などに対する設定変更を行う。
通信処理部45は、例えばMAC(Media Access Control)チップである。管理ポート46は、例えばRJ-45コネクタである。管理ポート46には、通信管理者が所持する管理コンピュータ、或いはインターネットに通じるルータなどが接続される。
通信処理部45は、自ユニットのCPU43だけでなく、管理用信号線33によりラインユニット5のCPU53と接続される。通信処理部45は、管理コンピュータから管理情報を含むイーサネットフレーム(「イーサネット」は登録商標である。)を受信する。
通信処理部45は、受信したフレームに含まれる管理情報が自ユニットの設定情報である場合は、当該設定情報を自ユニットのCPU43に送信する。CPU43は、受信した設定情報をメモリ44に記録する。
通信処理部45は、受信したフレームに含まれる管理情報がラインユニット5の設定情報である場合は、当該設定情報をラインユニット5のCPU53に送信する。CPU53は、受信した設定情報をメモリ54に記録する。
電力供給部47は、例えばDC/DCコンバータを含む電子回路である。DC/DCコンバータは、直流配電線34の直流電圧を所定電圧に変換し、変換後の直流電圧を回路基板40に実装された能動素子を含む電子回路に供給する。
〔ラインユニットの内部構成〕
図2に示すように、ラインユニット5は、回路基板50と、回路基板50の縁部に設けられたコネクタ51とを備える。コネクタ51は、バックプレーン3のコネクタ31に着脱可能な、例えばオス型のコネクタである。ラインユニット5は、回路基板50を覆う筐体を備えていてもよい。
ラインユニット5は、回路基板50に実装された電子部品として、信号処理部52、CPU53、メモリ54、スイッチ部55、外部ポート56、及び電力供給部57を備える。これらの電子部品は、図2に実線で示す回路基板50の配線パターンにより電気的に接続されている。
信号処理部52は、例えばFPGAを含む電子回路である。FPGAには、HDLCなどの所定の通信規格に準拠したユニット間通信のための信号処理回路が設定される。
CPU53は、ラインユニット5の動作を統括的に制御する演算処理装置である。CPU53は、例えば、メモリ54に記録された所定の設定情報に基づいて、信号処理部52やスイッチ部55などに対する設定変更を行う。
スイッチ部55は、例えば10ギガビットなどの高速イーサネットスイッチLSI(Large Scale Integration)である。外部ポート56は、例えばプラガブル光トランシーバ(図示せず)を挿抜可能なコネクタよりなる。
電力供給部57は、例えばDC/DCコンバータを含む電子回路である。DC/DCコンバータは、直流配電線34の直流電圧を所定電圧に変換し、変換後の直流電圧を回路基板50に実装された能動素子を含む電子回路に供給する。
〔電源ユニットの内部構成〕
図2に示すように、電源ユニット6は、回路基板60と、回路基板60の縁部に設けられたコネクタ61とを備える。コネクタ61は、バックプレーン3のコネクタ31に着脱可能な、例えばオス型のコネクタである。電源ユニット6は、回路基板60を覆う筐体を備えていてもよい。
電源ユニット6は、回路基板60に実装された電子部品として、信号処理部62、第1電圧変換部63、及び第2電圧変換部64を備える。これらの電子部品は、図2に実線で示す回路基板60の配線パターンにより電気的に接続されている。
信号処理部62は、例えばFPGAを含む電子回路である。FPGAには、HDLCなどの所定の通信規格に準拠したユニット間通信のための信号処理回路が設定される。
第1電圧変換部63は、例えばAC/DCコンバータを含む電子回路である。AC/DCコンバータは、商用電源などから供給される交流電圧を所定電圧の直流電圧に変換し、変換後の直流電圧を直流配電線34と第2電圧変換部64に出力する。
第2電圧変換部64は、例えばDC/DCコンバータを含む電子回路である。DC/DCコンバータは、第1電圧変換部63から供給される直流電圧を所定電圧の直流電圧に変換し、変換後の直流電圧を回路基板60に実装された能動素子を含む電子回路に供給する。
〔ファンユニットの内部構成〕
図2に示すように、ファンユニット7は、回路基板70と、回路基板70の縁部に設けられたコネクタ71とを備える。コネクタ71は、バックプレーン3のコネクタ31に着脱可能な、例えばオス型のコネクタである。ファンユニット7は、回路基板70を覆う筐体を備えていてもよい。
ファンユニット7は、回路基板70に実装された電子部品として、信号処理部72、冷却ファン73、及び電力供給部74を備える。これらの電子部品は、図2に実線で示す回路基板70の配線パターンにより電気的に接続されている。
信号処理部72は、例えばFPGAを含む電子回路である。FPGAには、HDLCなどの所定の通信規格に準拠したユニット間通信のための信号処理回路が設定される。
冷却ファン73は、電動モータの回転数制御により風量の調整が可能なファンである。冷却ファン73の回転数制御は、信号処理部72からの制御信号により実行される。
電力供給部74は、例えばDC/DCコンバータを含む電子回路である。DC/DCコンバータは、直流配電線34の直流電圧を所定電圧に変換し、変換後の直流電圧を信号処理部72、及び冷却ファン73の電動モータに供給する。
〔電源ユニットの中継機能〕
図2に示すように、本実施形態の電源ユニット6は、次の第1制御信号と第2制御信号のうち、第2制御信号を中継可能な中継ユニットとして機能する。
第1制御信号:自身(電源ユニット6)の監視用である制御信号
第2制御信号:自身(電源ユニット6)以外の被制御ユニット(ここでは一例としてファンユニット7とする。)の監視用である制御信号
すなわち、電源ユニット6の信号処理部62は、第1制御信号を中継しないが第2制御信号を他ユニットへ中継する信号処理を行うように構成されている。
従って、制御ユニット4、電源ユニット6、及びファンユニット7をバックプレーンに装着した場合のユニット間通信には、次の第1通信と第2通信が含まれる。
第1通信:制御ユニット4と電源ユニット6が中継なしで第1制御信号を送受信する。
第2通信:制御ユニット4とファンユニット7が電源ユニット6を中継ノードとして第2制御信号を送受信する。
バックプレーン3のプリント配線には、3つのユニット4,6,7が上記の第1及び第2通信を実行することを前提とした配線構造が含まれる。
すなわち、バックプレーン3のプリント配線には、管理用信号線33及び直流配電線34の他に、各ユニットの状態監視のための監視用信号線35が含まれ、この監視用信号線35には、少なくとも次の3種類の信号線が含まれる。
第1信号線35A:
制御ユニット4と電源ユニット6を電気的に接続する少なくとも2本の信号線
第2信号線35B:
電源ユニット6とファンユニット7を電気的に接続する少なくとも2本の信号線
第3信号線35C:
制御ユニット4とラインユニット5を電気的に接続する少なくとも2本の信号線
具体的には、制御ユニット4、ラインユニット5、及び電源ユニット6をバックプレーン3の所定番号のコネクタ31に装着すると、制御ユニット4の信号処理部42と電源ユニット6の信号処理部62が第1信号線35Aにより接続される。
同様に、電源ユニット6の信号処理部62とファンユニット7の信号処理部72が第2信号線35Bにより接続され、制御ユニット4の信号処理部42とラインユニット5の信号処理部52が第3信号線35Cにより接続される。
このように、制御ユニット4、電源ユニット6、及びファンユニット7が上述の第1通信及び第2通信を行うことにすれば、これらのユニット4,6,7の接続形態(トポロジ)として、制御ユニット4と電源ユニット6を1対1で接続し、電源ユニット6とファンユニット7を1対1で接続する形態を採用できる。
なお、図2では、図示の簡略化のため、制御ユニット4、ラインユニット5、電源ユニット6、及びファンユニット7が1つずつの場合の回路構成が例示されている。
従って、バックプレーン3に対するユニットの装着可能数(コネクタ31の設置数)に応じて、バックプレーン3に配線すべき第1、第2及び第3信号線35A~35Cの本数は増加する。
例えば、ラインユニット5用のコネクタ31を4つ設ける場合、すなわち、1つの制御ユニット4に対してラインユニット5を最大4つ接続可能とする場合は、バックプレーン3に配線される第3信号線35Cの本数は、図示の本数(例えば5本)の4倍となる。この点は、第1及び第2信号線35A,35Bについても同様である。
以下、図3及び図4を参照して、本実施形態において、電源ユニット6を中継ユニットとして利用する場合の利点について説明する。
〔従来の接続形態の問題点〕
図3は、ユニット間通信の接続形態の従来例を示す説明図である。
図3において、「CT」は制御ユニット4、「LN」はラインユニット5、「PW」は電源ユニット6、「FN」はファンユニット7を意味する。CT、LN、PW、及びFNの後の数値は、バックプレーン3に同種のユニットを装着可能とする場合における、当該同種のユニットの識別番号である。
ここでは、ユニット間通信に用いる制御信号に以下の5つの種別が含まれ、各制御信号はそれぞれ1つの信号線で伝送されるものとする。従って、図3の各矢印は、少なくとも5本の信号線を含む。
1)EXT:自ユニットの挿入完了(コネクタ31への装着完了)
2)RDY:自ユニットの起動ステータス
3)RST:相手ユニットに対する再起動要求
4)TX:データ送信
5)RX:データ受信
図3に示すように、従来の活性挿抜方式の通信装置では、CTとLN、PW、及びFNを1対1で接続するのが通例である。この場合、ユニット間の接続構造は、CTを中心としたスター接続とせざるを得ない。また、図例のようにCTを2つに冗長化する場合は、CT1/CT2間も信号線で接続される。
従って、各ユニットと図示のように冗長化する場合には、CT1及びCT2が8ユニットと接続可能な配線パターンのバックプレーン3が必要となる。この場合、CT用のコネクタ31に必要な信号線の本数は、5本×8ユニット=40本となる。
しかし、例えば1Uの筐体2に収容可能なバックプレーン3のサイズには自ずと制約がある。従って、CT用のコネクタ31が肥大化すると、複数のコネクタ31をバックプレーン30の所望位置(例えば、冷却ファン73の冷却風が流通し易い位置など)に配置できなくなるという構造上の問題が生じる。
〔本実施形態に係る接続形態の利点〕
図4は、ユニット間通信の接続形態の実施例を示す説明図である。
図4の接続形態では、PWが第2制御信号の中継機能を有することを利用して、CTとPWを上段側の第1信号線35Aで接続し、PWとFNを下段側の第2信号線35Bで接続する形態が採用されている。
この場合、各ユニットと図示のように冗長化するとしても、CT1及びCT2がそれぞれPW1,PW2,LN1,LN2と接続可能であり、かつCT1,CT2同士を接続可能な配線パターンのバックプレーン3を採用すればよい。
従って、CT用のコネクタ31に必要な信号線の本数は、5本×5ユニット=25本となり、従来の接続形態(図3)の場合に比べて、CT用のコネクタ31に必要な信号線の本数を大幅に削減できる。
このように、CTとPWを上段側の第1信号線35Aで接続し、PWとFNを下段側の第2信号線35Bで接続すれば、CT用のコネクタ31に必要な信号線の本数を減らすことができる。
従って、LN、PW、及びFNをすべてCTに接続する従来の接続形態に比べて、CT用のコネクタ31をコンパクト化できる。よって、コネクタ31をバックプレーン30の所望位置に配置し易くなり、通信装置1の設計自由度を向上できるという利点がある。
例えば、CT用のコネクタ31のコンパクト化に伴い、バックプレーン3の通風口32のサイズを現状より大きくしたり形状を変更したりすることができ、通信装置1内の冷却風の流通状態を改良することができる。
また、新たな通信装置を検討する際に、PWのみについて新規設計を行い、CT、FNは通信装置1と同じユニットを流用できる可能性が高まる。
なお、PWとFNの冗長化に対応するためには、PW1及びPW2がそれぞれCT1,CT2,FN1~FN3と接続可能であり、かつPW1,PW2同士を接続可能な配線のバックプレーン3を採用すればよい。
この場合、PW用のコネクタ31に必要な信号線の本数は、5本×6ユニット=30本となる。もっとも、この本数も、従来の接続形態(図3)においてCT用のコネクタ31に必要な信号線の本数(=40本)よりも大幅に少ない。
〔中継ユニットを採用する場合の課題と解決方法〕
上記の通り、PWを中継ユニットとすれば、CT用のコネクタ31をコンパクト化できるという構造上の利点があるが、通信面での新たな課題が生じる。以下、新たな課題の内容とその解決手段の概要を説明する。
(第1課題)
CT/PW間の制御信号(第1制御信号)とCT/FN間の制御信号(第2制御信号)を、衝突させずに同一の信号線(第1信号線35A)により伝送する必要がある。
(第1課題の解決手段:以下、「解決手段1」という。)
本実施形態では、第1課題を解決するため、CTが各PW及び各FNへの制御信号を時分割で送信する。具体的には、CT→FN方向(以下、「下り方向」という。)の第1及び第2制御信号を、上段側の第1信号線35Aに1つずつ時分割で送出する。
なお、CTは、自身に第1信号線35Aが複数接続されている場合(PWが冗長化されている場合)は、上記の時分割送信をすべての第1信号線35Aに対して実行する。
下り方向の第1及び第2制御信号を受信したPWは、自身宛ての第1制御信号の取り込み、前記第1制御信号を除く制御信号を下段側の第2信号線35Bに送出する。FNは、自身宛ての第2制御信号を取り込み、自身宛てではない第2制御信号を破棄する。
このようにすれば、下り方向の第1及び第2制御信号を、衝突させずに第1信号線35Aにより伝送でき、第1課題を解決できる。
一方、FN→CT方向(以下、「上り方向」という。)の第1及び第2制御信号については、PWがスイッチング制御(ゲート制御)を実行して時分割で第1信号線35Aに送出することにより、上り方向の信号衝突を回避する。
このようにすれば、上り方向の第1及び第2制御信号を、衝突させずに第1信号線35Aにより伝送でき、第1課題を解決できる。
(第2課題)
CTがFNのEXT(挿入完了)を直接確認できない。
第2課題の解決手段の1つとして、CTからPWへのポーリングにより、PWの配下のFNがEXTか否かを確認させることが考えられる。しかし、この解決手段では、前回のポーリング周期においてCTがFNにファン回転数の変更などの指令を出した後に、FNが抜かれた場合には、当該指令が無駄になる。
(第2課題の解決手段:以下、「解決手段2」という。)
本実施形態では、第2課題を解決するため、PWがCTに定期的に通知するRDY(起動ステータス)に、配下のFNのEXT(挿入完了)を追加する。
このようにすれば、定期的にFNの挿入完了がCTに通知される。従って、CTがFNの挿入完了を確認可能となり、第2課題を解決できる。また、CTによるポーリングと比較して、FN挿入完了の更新周期が向上し、FNへの指令が無駄になるのを防止できるという利点もある。
(第3課題)
CTがRST(再起動要求)を実行させるFNを指定できない。
(第3課題の解決手段:以下、「解決手段3」という。)
本実施形態では、第3課題を解決するため、CTがPWに送出するRST(再起動要求)にFNの識別情報(例えばFNのコネクタ番号)を追加する。また、このRSTを受信したPWは、当該識別情報を含むRSTをFNにブロードキャストする。
このようにすれば、所定のFNに対するRSTの通知を、PWがCTに代行して実行することになり、第3課題を解決できる。
(第4課題)
中継ユニットであるPWがPW1とPW2に冗長化されている場合に、FNに同じ制御信号が二重に届くのを防止する方策として、CTが、PW1とPW2のうちのいずれかを中継ユニットに指定することが考えられる。
しかし、この場合、CTから中継ユニットとして指定されたPW1が抜去されると、抜去されずに残存するCTとFNが通信できなくなるという問題がある。
(第4課題の解決手段:以下、「解決手段4」という)
本実施形態では、第4課題を解決するため、CTは、PWが冗長化されている場合でもPW1及びPW2の双方と通信することとする。
一方、PW1とPW2のうち、稼働状態のPW(例えばPW1)が下り方向の第2制御信号をFNに中継することとし、PW1/PW2間の通信により動作状態(例えば稼働又はスタンバイ)の切り替えを自律的に実行させる。
このように、PW1とPW2が動作状態(=中継機能)の切り替えを自律的に行うようにすれば、PW1又はPW2が抜去されても、残りのいずれかが常に中継ユニットとして機能することになる。従って、CTが挿入中のFNとの通信に失敗することがなくなり、第4課題を解決できる。
以下、図5~図9を参照して、解決手段1~4の実施例を説明する。
図5~図9において、「HDLC_TX」は、所定の制御信号を含むHDLCに準拠する通信フレーム(以下、「通信フレーム」と略記する。)の送信機能を意味する。「HDLC_RX」は、通信フレームの受信機能を意味する。
図5~図9において、矢印の下側に記される「QiRj_HDLC」は、送信側に接続されたユニットがQiであり、受信側に接続されたユニットがRjである、ユニット間の物理的な配線の名称を意味する。
また、矢印の上側に記される長方形及びその内部の「SiTj」は、送信元がSiでかつ宛先がTjである通信フレームを意味する。
「XXk_EXT」は、ユニットXXkの挿入(コネクタ31への接続)を通知する通信フレームを意味する。「YYl_RDY」は、ユニットYYlの起動ステータスを通知する通信フレームを意味する。「ZZm_RST」は、ユニットZZmに対する再起動要求を通知する通信フレームを意味する。
ただし、Q~Tは、CT、PW及びFNのうちのいずれかのユニットの頭文字を表す変数であり、XX、YY及びZZは、CT、PW及びFNのうちのいずれかのユニットを表す変数である。また、i~mは、同種のユニットの識別番号を表す変数である。
〔解決手段1の実施例〕
図5及び図6は、解決手段1の実施例を示す説明図である。
具体的には、図5は、下り方向の時分割多重の一例を示す説明図である。図6は、上り方向の時分割多重の一例を示す説明図である。
図5に示すように、CT1は、例えばPW1,FN1~FN3の4つのユニットに通信フレームを送信する場合、自身がそれぞれ生成したC1P1、C1F1、C1F2、及びC1F3を、C1P1_HDLC(第1信号線35A)に時分割で1つずつ送出する。
この場合、C1P1は、下り方向の第1制御信号であり、C1F1、C1F2、及びC1F3は、下り方向の第2制御信号である。
次に、PW1は、受信した下り方向の通信フレームについて、以下の処理を実行する。
処理1:自身宛ての通信フレーム(第1制御信号)を取り込む。
処理2:自身が稼働状態(Act)であることを条件として、非中継ユニットの監視用である通信フレーム(第2制御信号)を下り方向に転送する。
従って、図5の例では、PW1は、C1P1を取り込み、この通信フレームにより要求された処理を行う。
また、PW1は、自身が稼働状態(Act)である場合は、C1F1、C1F2、及びC1F3を、第2信号線35BであるP1F1_HDLC、P1F2_HDLC、及びP1F3_HDLCにそれぞれ送出し、FN1~FN3にブロードキャストする。FN1~FN3は、PW1から受信した通信フレームが自身宛てであれば取り込み、自身宛てでなければ破棄する。
図6に示すように、PW1は、複数(図例では4つ)入力1出力のスイッチング回路SWを有する。スイッチング回路SWの入力側は、複数の上り方向の送信バッファBF1~BF4に接続される。
送信バッファBF1は、FN1から受信した通信フレームを蓄積する。この通信フレームは、FN1が生成した上り方向の第2制御信号である。
送信バッファBF2は、FN2から受信した通信フレームを蓄積する。この通信フレームは、FN2が生成した上り方向の第2制御信号である。
送信バッファBF3は、FN3から受信した通信フレームを蓄積する。この通信フレームは、FN3が生成した上り方向の第2制御信号である。
送信バッファBF4は、自装置(PW1)のフレーム処理部が生成した通信フレームを蓄積する。フレーム処理部は自身宛てのC1P1に応じてCT1宛てのP1C1を生成し、送信バッファBF4に入れる。この通信フレームは、上り方向の第1制御信号である。
PW1は、スイッチング情報をスイッチング回路SWに入力する出力制御部を有する。出力制御部は、送信バッファBF1~BF4の通信フレーム蓄積状況に基づいて、どの送信バッファBF1~BF4の通信フレームを上り方向に送信するかを決定する。
例えば、現在P1C1_HDLCに通信フレームを送出中ではなく、送信バッファBF4に通信フレームが蓄積されている場合、送信バッファBF4のスイッチング情報がスイッチング回路SWのゲートに入力され、P1C1がP1C1_HDLCに送出する上り方向の通信フレームとして選択される。
同様に、現在P1C1_HDLCに通信フレームを送出中ではなく、送信バッファBF1に通信フレームが蓄積されている場合、送信バッファBF1のスイッチング情報がスイッチング回路SWのゲートに入力され、F1C1がP1C1_HDLCに送出する上り方向の通信フレームとして選択される。
送信バッファBF2,BF3に通信フレームが蓄積されている場合も、上記と同様の選択が行われる。
CT1は、下り方向の通信フレームを時分割で1つずつ送信するので、送信バッファBF1~BF4への通信フレームの蓄積によるスイッチング回路SWへのゲート入力は、下り方向のフレーム送信間隔とほぼ同じ周期で発生する。
〔解決手段2の実施例〕
図7は、解決手段2の実施例を示す説明図である。
図7に示すように、PW1配下にFN1のみが挿入状態であるとし、PW1/FN1間のユニット間通信にて、PW1のメモリにその挿入情報(例えばFN1に対応するコネクタ番号)が記録されているとする。
この場合、PW1は、自身の起動ステータスを通知するためのPW1_RDYのデータ領域にFN1_EXTを追加し、追加後のPW1_RDYをP1C1_HDLCに送出してCT1に送信する。
上記のPW1_RDYを受信したCT1は、通信フレームをデコードしてFN1_EXTを抽出し、抽出した情報をメモリに記録する。
これにより、CT1は、自身とは直接接続されてないFN1の挿入情報を確認でき、FN1の挿入情報を記憶することができる。
〔解決手段3の実施例〕
図8は、解決手段3の実施例を示す説明図である。
図8に示すように、CT1は、FN1に再起動要求を通知するためのFN1_RSTをC1P1_HDLCに送出する。
上記のFN1_RSTを受信したPW1は、通信フレームをデコードした結果、自身宛ての通信フレームではないことが判明すると、FN1_RSTをP1F1_HDLC、P1F2_HDLC、及びP1F3_HDLCに送出して、FN1_RSTをブロードキャストする。
この場合、通信フレームのデコードの結果、FN1のみが自身宛てのRSTに応じて再起動を実行し、FN2及びFN3は自身宛てでないRSTを破棄する。
このように、PW1が、配下のFN1宛てのRSTを下り方向にブロードキャストするので、CT1は、自身とは直接接続されてないFN1に対する再起動要求(RST)を、PW1に代行させることができる。
〔解決手段4の実施例〕
図9は、解決手段4の実施例を示す説明図である。
図9において、「ユニット挿入位置情報」は、バックプレーン3に対する自ユニットの挿入位置を表す情報であり、PW1及びPW2は、例えば自ユニットが挿入されるバックプレーン3のコネクタ番号に応じて位置情報の値を保持している。
ここでは、PW1の位置情報が[1]でかつPW2の位置情報が[0]であるとし、数値が大きい方のユニットが稼働し小さい方のユニットが休止する規約であるとする。
図9に示すように、PW2は、位置情報=0を含むP2P1をPW1に送信する。P2P1を受信したPW1は、自身の位置情報=1とPW2の位置情報=0を比較して自身の動作状態を決定する。
この場合、PW1の位置情報がPW2の位置情報よりも大きいので、PW1は、自身の動作状態を稼働状態(Act)とする。
逆にPW1は、位置情報=1を含むP1P2をPW2に送信する。P1P2を受信したPW2は、自身の位置情報=0とPW1の位置情報=1を比較して自身の動作状態を決定する。
この場合、PW2の位置情報がPW1の位置情報よりも小さいので、PW2は、自身の動作状態を休止状態(Stby)とする。
稼働状態のPW1は、下り方向の通信フレーム(第2制御信号)を配下のFNにブロードキャストするが、休止状態のPW2は、下り及び上り方向の通信フレームを送信しない。これにより、下り及び上り方向の通信フレームがFN又はCTに二重に届くのが防止される。
休止状態のPW2が抜去されても、稼働状態のPW1が通信フレームの中継を継続するので、CT/FN間の通信は維持される。
稼働状態のPW1が抜去されると、休止状態のPW2は、PW1との通信不能を契機として自身が稼働状態となり、下り方向の通信フレームの中継を開始する。このため、PW1が抜去されても、CT/FN間の通信は維持される。
図9では、PWが2つの場合を例示したが、PWはN個(N≧3)に冗長化されていてもよい。この場合、N個のPWのうち、上記のユニット間通信により自身のユニット挿入位置情報が最大と判断したユニットが動作状態(Act)となり、中継ユニットとして機能する。
〔定期的な状態監視〕
図10は、通信装置1内のユニット間通信により実行される、定期的な状態監視の一例を示すシーケンス図である。
ここでは、CT1が状態監視の監視主体(CT2は休止中)であり、バックプレーン3に挿入中の監視対象のユニットは、LN1、LN2、PW1、PW2、FN1、FN2、及びFN3の7つであるとする。
図10において、「CHE」は、状態チェックを要求する通信フレームである。「ACK」は、応答フレームである。指定し得るチェック対象には、ユニットの挿入状態、光トランシーバの挿入状態、基板温度、及びファン回転数などが含まれる。
CT1は、バックプレーン3に挿入中の全ユニットにそれぞれCHEを送信し、各ユニットからACKを取得することにより、全ユニットの状態チェックを定期的に実行する。すなわち、図10のシーケンスは所定周期ごとに定期的に実行される。
図10に示すように、CT1は、C1P1_CHEをPW1に送信する。この場合、PW1は、指定された状態チェックを実行し、チェック結果を含むP1C1_ACKをCT1に送信する(ステップS11)。
次に、CT1は、C1P2_CHEをPW2に送信する。この場合、PW2は、指定された状態チェックを実行し、チェック結果を含むP2C1_ACKをCT1に送信する(ステップS12)。
次に、CT1は、C1F1_CHEをPW1,PW2に送信する(ステップS13)。ここで、PW1がActでかつPW2がStbyであるとすると、PW1のみがC1F1_CHEをFN1,FN2、及びFN3に送信する(ステップS14)。
この場合、FN1のみが、C1F1_CHEを取り込んで指定された状態チェックを実行し、チェック結果を含むF1C1_ACKをPW1及びPW2に送信する(ステップS15)。PW1は、受信したF1C1_ACKをCT1に転送する(ステップS16)。
次に、CT1は、FN2及びFN3についても、ステップS13と同様の処理(FN2又はFN3を宛先とするCHEの送信)を実行する。これにより、CT1は、FN2及びFN3が実行した状態チェックのチェック結果を取得する。
次に、CT1は、C1L1_CHEをLN1に送信する。この場合、LN1は、指定された状態チェックを実行し、チェック結果を含むL1C1_ACKをCT1に送信する(ステップS17)。
最後に、CT1は、C1L2_CHEをLN2に送信する。この場合、LN2は、指定された状態チェックを実行し、チェック結果を含むL2C1_ACKをCT1に送信する(ステップS18)。
図10の例では、CT1が、状態チェックを要求する通信フレーム(CHE)をPW→FN→LNの順に送信しているが、送信順序はこれに限定されず、例えばLN→PW→FNなど他の順序であってもよい。
図10に示すように、CT1/PW1間で送受信される第1制御信号には、CT1がPW1に状態チェックを要求するチェック要求(C1P1_CHE)と、PW1がCT1にチェック結果を応答するチェック応答(P1C1_ACK)が含まれる。同様に、C1P2_CHEとP2C1_ACKも第1制御信号に該当する。
従って、CT1は、中継ユニットであるPW1,PW1に対しても、状態チェックを指示することができる。
図10に示すように、PW1が中継する第2制御信号には、CT1がFN1に状態チェックを要求するチェック要求(C1F1_CHE)と、FN1がCT1にチェック結果を応答するチェック応答(F1C1_ACK)が含まれる。
従って、CT1は、自身に直接接続されたユニット(LN及びPW)だけでなく、自身に直接接続されていないFNに対しても、状態チェックを指示することができる。
〔イベント発生時の状態監視〕
図11は、通信装置1内のユニット間通信により実行される、イベント発生時の状態監視の一例を示すシーケンス図である。
図11において、「ALM」は、異常を警告する通信フレームである。異常には、例えば、過大な温度上昇や過大な時刻誤差などがある。ここでは、LN1が過大な温度上昇を検出したことにより、ALMを送信する場合を想定する。
「INC」は、FNにファン回転数の増加を要求する通信フレームであり、「RTN」は、FNにファン回転数を通常に戻すことを要求する通信フレームである。
図11に示すように、過大な温度上昇を検出したLN1は、L1C1_ALMをCT1に送信する(ステップS21)。
次に、CT1は、C1L1_CHEをLN1に送信し、基板温度の状態をLN1にチェックさせる。LN1は、チェック結果を含むL1C1_ACKをCT1に送信する(ステップS22)。
ここでは、CT1が通知された基板温度を過大と判断し、LN1の基板温度を低下させるのに適した位置にあるFNとして、FN1を選択したとする。
この場合、CT1は、C1F1_INCをPW1,PW2に送信する(ステップS23)。ここで、PW1がActでかつPW2がStbyであるとすると、PW1のみがC1F1_INCをFN1,FN2、及びFN3に送信する(ステップS24)。
この場合、FN1のみが、C1F1_INCを取り込んでファン回転数の増加を実行し、増加に応答した旨のF1C1_ACKをPW1及びPW2に送信する(ステップS25)。PW1は、受信したF1C1_ACKをCT1に転送する(ステップS26)。
風量増加による温度低下を期待できる所定時間(例えば10分)が経過すると、CT1は、C1L1_CHEをLN1に送信し、基板温度の状態をLN1に再チェックさせる。LN1は、チェック結果を含むL1C1_ACKをCT1に送信する(ステップS27)。ここでは、CT1が通知された基板温度を通常と判断したとする。
この場合、CT1は、C1F1_RTNをPW1,PW2に送信する(ステップS28)。ここで、PW1がActでかつPW2がStbyであるとすると、PW1のみがC1F1_RTNをFN1,FN2、及びFN3に送信する(ステップS29)。
この場合、FN1のみが、C1F1_RTNを取り込んでファン回転数を通常に戻し、回転数を戻した旨のF1C1_ACKをPW1及びPW2に送信する(ステップS30)。PW1は、受信したF1C1_ACKをCT1に転送する(ステップS31)。
図11に示すように、PW1が中継する第2制御信号には、FN1に所定の動作(ここではファン回転数の増加)を要求する動作要求(C1F1_INC)と、FN1がCT1に動作の完了を応答する動作応答(F1C1_ACK)が含まれる。
従って、CT1は、自身に直接接続されたユニット(LN及びPW)だけでなく、自身に直接接続されていないFNに対しても、所定の動作を指示することができる。
図11に示すように、PW1が中継する第2制御信号には、FN1に所定の動作の解除(ここではファン回転数の増加の解除)を要求する解除要求(C1F1_RTN)と、FN1がCT1に解除の完了を応答する解除応答(F1C1_RTN)が含まれる。
従って、CT1は、自身に直接接続されたユニット(LN及びPW)だけでなく、自身に直接接続されていないFNに対しても、所定の動作の解除を指示することができる。
〔制御ユニットによる状態監視制御〕
図12は、アクティブなCT(ここではCT1とする。)が実行する、状態監視制御の一例を示すフローチャートである。
図12において、「n」はバックプレーン3のコネクタ番号を表す変数(n=1,2……)であり、「N」はバックプレーン3のコネクタ31の設置数である。
図12に示すように、CT1は、変数nを初期値(=1)に設定したあと(ステップST11)、変数nのコネクタ31にユニットが挿入されているか否かを判定する(ステップST12)。
ステップST12の判定結果が否定的である場合は、CT1は、ステップST13~ST17をスキップして、処理をステップST18の前に移行する。
ステップST12の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、変数nのユニットとの通信が可能か否かを判定する(ステップSRT13)。この判定は、例えば、FCSの異常発生回数が閾値を超えるか否かにより実行される。
ステップST13の判定結果が否定的である場合は、CT1は、リセット通知を行う(ステップST20)。リセット通知は、例えばユニットの差し直し又は交換などを管理コンピュータに送信する処理である。
ステップST13の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、変数nのユニットにアラームが発生していないか否かを判定する(ステップST14)。
ステップST14の判定結果が否定的である場合は、CT1は、アラームの要因特定のための追加処理を行う(ステップST21)。
ステップST14の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、ユニット間通信が正常か否かを判定する(ステップST15)。この判定は、例えば、所定時間内におけるデータ通信の異常発生回数が閾値を超えるか否かにより実行される。
ステップST15の判定結果が否定的である場合は、CT1は、故障通知を行う(ステップST22)。故障通知は、例えばユニットの故障を管理コンピュータに送信する処理である。
ステップST15の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、変数nのユニットの基板温度が正常か否かを判定する(ステップST16)。この判定は、ユニットから通知された基板温度が閾値を超えるか否かにより実行される。
ステップST16の判定結果が否定的である場合は、CT1は、ファン回転数の変更処理を行う(ステップST23)。変更処理は、例えば所定のFNにファン回転数の増加を指令する処理である。
ステップST16の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、変数nのユニットのRTC(リアルタイムクロック)が正常か否かを判定する(ステップST17)。
ステップST17の判定結果が否定的である場合は、CT1は、変数nのユニットとの時刻補正を行う(ステップST24)。時刻補正は、例えばCT1と当該ユニットとの時刻差を当該ユニットに通知することにより行われる。
ステップST17の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、変数nをインクリメントしたあと(ステップST18)、変数n=Nか否かを判定する(ステップST19)。
ステップST19の判定結果が否定的である場合は、CT1は、処理をステップST12の前に戻す。
ステップST19の判定結果が肯定的である場合は、CT1は、処理を終了する。これにより、バックプレーン3に装着中のすべてのユニットに対する状態監視が終了する。
〔第1の変形例〕
図13は、ユニット間通信の接続形態の変形例を示す説明図である。
図13の変形例は、CT1~CT2、LN1~LN6、FN1~FN2にはPW1/PW2が給電し、LN7~LN8、FN3にはPW3/PW4が給電する接続形態である。
LN1~LN6については通信サービスを常に提供可能とするため、PW1/PW2のいずれか一方は挿入が必須である。一方、PW3/PW4のいずれか一方を挿入すれば、LN7~LN8による通信サービスの提供が追加的に可能となる。
図13の接続形態では、PW1/PW2は、CT1/CT2と物理的に接続される。一方、PW3/PW4は、PW1/PW2と物理的に接続されるが、CT1/CT2とは接続されない。
このように、ユニット間通信の接続形態は、以下の複数種類の中継ユニットを含む接続形態であってもよい。
第1中継ユニット:制御ユニット(CT1/CT2)に接続される中継ユニット(PW1/PW2)
第2中継ユニット:第1中継ユニット(PW1/PW2)に接続され、制御ユニット(CT1/CT2)に接続されない中継ユニット(PW3/PW4)
この場合、第1中継ユニット(PW1/PW2)は、第2中継ユニット(PW3/PW4)の監視用である第1制御信号に対して、非中継ユニット(LN4等)の監視用である第2制御信号の場合と同様の通信制御(図5~図9の通信制御)を実行すればよい。
このようにすれば、CT1/CT2とPW3/PW4が、PW1/PW2を中継ノードとしてPW3/PW4用の第1制御信号を送受信するので、PW3/PW4をCT1/CT2の監視対象に含めることができる。
図13の接続形態において、PW3/PW4の配下のLN7~LN8,FN3用の第2制御信号については、PW1、PW2、PW3及びPW4が、いずれも非中継ユニット用の制御信号である第2制御信号として処理する。
従って、LN7~LN8,FN3用の第2制御信号は、PW1/PW2及びPW3/PW4の2段の中継ノードを経て、CT1/CT2とLN7~LN8,FN3との間で送受信される。
以上から明らかな通り、図13の接続形態では、制御ユニットCT1/CT2、中継ユニットPW1/PW2/PW3/PW4、非中継ユニットLN1~LN8,FN1~FN3をバックプレーン3に装着した場合のユニット間通信には、以下の第1通信~第4通信が含まれることになる。
第1通信:CT1/CT2とPW1/PW2が、中継なしでPW1/PW2用の第1制御信号を送受信する通信
第2通信:CT1/CT2とLN4~LN6,FN2が、PW1/PW2を中継ノードとして、LN4~LN6,FN2用の第2制御信号を送受信する通信
第3通信:CT1/CT2とPW3/PW4が、PW1/PW2を中継ノードとして、PW3/PW4用の第1制御信号を送受信する通信
第4通信:CT1/CT2とLN7~LN8,FN3が、PW1/PW2及びPW3/PW4を2段の中継ノードとして、LN7~LN8,FN3用の第2制御信号を送受信する通信
第5通信:CT1/CT2とLN1~LN3,FN1が、中継なしでLN1~LN3,FN1用の第2制御信号を送受信する通信
なお、図13では、中継ユニットPW1/PW2/PW3/PW4が2段で接続される場合を例示したが、3段以上の多段構成の接続形態であってもよい。
〔第2の変形例〕
上述の実施形態において、中継ユニット(電源ユニット6)に接続する非中継ユニットは、ファンユニット7だけでなく、ラインユニット5であってもよい。
この場合、電源ユニット6に通信処理部(管理通信LSI)45を搭載し、制御ユニット4の通信処理部45を管理用信号線33で電源ユニット6の通信処理部45と接続し、電源ユニット6の通信処理部45を管理用信号線33でラインユニット5のCPU53に接続してもよい。
このようにすれば、監視用信号線35だけでなく、管理用信号線33についても、ラインユニット7の増加に伴う制御ユニット4への集中を回避することができ、制御ユニット4用のコネクタ31のコンパクト化を増進できる。
従って、本実施形態のユニット間通信の通信媒体は、監視用信号線35に限定されるものではなく、上記の管理用信号線33など、バックプレーン3に実装可能な信号線であればよい。また、監視用の制御信号には、通信機能の設定のための管理情報も含まれる。
〔その他の変形例〕
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態において、中継ユニットとして電源ユニット6以外のユニットを採用してもよい。もっとも、挿抜活線方式の電子装置の場合でも、電源ユニット6の装着は必須であるから、中継ユニットは電源ユニット6であることが好ましい。
また、本開示の電子装置は、通信装置1だけでなく、サーバなどのコンピュータ装置であってもよい。
1 通信装置(電子装置)
2 筐体
3 バックプレーン
4 制御ユニット
5 ラインユニット(被制御ユニット)
6 電源ユニット(被制御ユニット、中継ユニット)
7 ファンユニット(被制御ユニット、非中継ユニット)
21 前面開口
22 背面開口
30 バックプレーン
31 コネクタ
32 通風口
33 管理用信号線
34 直流配電線
35 監視用信号線
35A 第1信号線
35B 第2信号線
35C 第3信号線
40 回路基板
41 コネクタ
42 信号処理部
43 CPU
44 メモリ
45 通信処理部
46 管理ポート
47 電力供給部
50 回路基板
51 コネクタ
52 信号処理部
53 CPU
54 メモリ
55 スイッチ部
56 外部ポート
57 電力供給部
60 回路基板
61 コネクタ
62 信号処理部
63 第1電圧変換部
64 第2電圧変換部
70 回路基板
71 コネクタ
72 信号処理部
73 冷却ファン
74 電力供給部

Claims (12)

  1. バックプレーンと、
    前記バックプレーンに装着可能な監視主体である制御ユニットと、
    前記バックプレーンに装着可能な監視対象である複数の被制御ユニットと、を備える電子装置であって、
    前記複数の被制御ユニットは、
    制御信号を中継可能な中継ユニットと、
    前記制御信号を中継しない非中継ユニットと、を含み、
    前記制御信号は、
    前記中継ユニットの監視用である第1制御信号と、
    前記非中継ユニットの監視用である第2制御信号と、を含み、
    前記制御ユニット、前記中継ユニット、及び前記非中継ユニットを前記バックプレーンに装着した場合のユニット間通信には、
    前記制御ユニットと前記中継ユニットが、中継なしで前記第1制御信号を送受信する第1通信と、
    前記制御ユニットと前記非中継ユニットが、前記中継ユニットを中継ノードとして前記第2制御信号を送受信する第2通信と、が含まれる、電子装置。
  2. 前記制御ユニットは、
    自身が生成した前記第1制御信号及び1又は複数の前記第2制御信号を、前記中継ユニットに時分割で送信し、
    前記中継ユニットは、
    自身宛ての前記第1制御信号を取り込み、1又は複数の前記第2制御信号を前記非中継ユニットに送信する、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記非中継ユニットは、
    自身宛ての前記第2制御信号を取り込み、自身宛てではない前記第2制御信号を破棄する、請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記非中継ユニットは、
    自身が生成した前記第2制御信号を前記中継ユニットに送信し、
    前記中継ユニットは、
    自身が生成した前記第1制御信号と1又は複数の前記非中継ユニットから受信した前記第2制御信号を、前記制御ユニットに時分割で送信する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記制御信号の種別には、
    自身の起動が完了したことを表す起動ステータスと、
    自身の前記バックプレーンへの装着を表す挿入完了と、が含まれ、
    前記中継ユニットは、
    自身の前記起動ステータスに前記非中継ユニットの挿入完了を追加する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 前記制御信号の種別には、
    受信側のユニットに再起動を指示する再起動要求が含まれ、
    前記制御ユニットは、
    前記非中継ユニットの識別情報を含む再起動要求を前記中継ユニットに送信し、
    前記中継ユニットは、
    受信した前記再起動要求を前記非中継ユニットにブロードキャストする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子装置。
  7. 前記中継ユニットは、
    冗長化された複数個のユニットであり、
    前記制御ユニットは、
    前記複数個のユニットに同じ内容の前記第2制御信号を送信し、
    前記複数個のユニットは、
    前記中継ユニット同士のユニット間通信によりいずれのユニットが動作状態になるかを決定し、
    動作状態となった前記ユニットのみが前記非中継ユニットに前記第2制御信号を送信する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子装置。
  8. 前記中継ユニットは、
    前記制御ユニットに接続される第1中継ユニットと、
    前記第1中継ユニットに接続され前記制御ユニットに接続されない第2中継ユニットと、を含み、
    前記第1中継ユニットは、
    前記第2中継ユニットの監視用である前記第1制御信号に、前記第2制御信号の場合と同様の通信制御を実行する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子装置。
  9. 前記中継ユニットは、
    前記バックプレーンに装着された他のユニットに電力供給する電源ユニットである、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子装置。
  10. バックプレーンと、
    前記バックプレーンに装着された監視主体である制御ユニットと、
    前記バックプレーンに装着された監視対象である複数の被制御ユニットと、を備える電子装置において実行される、ユニット間の通信方法であって、
    前記複数の被制御ユニットは、
    制御信号を中継可能な中継ユニットと、
    制御信号を中継しない非中継ユニットと、を含み、
    前記制御信号は、
    前記中継ユニットの監視用である第1制御信号と、
    前記非中継ユニットの監視用である第2制御信号と、を含み、
    前記通信方法は、
    前記制御ユニットと前記中継ユニットが、中継なしで前記第1制御信号を送受信する第1ステップと、
    前記制御ユニットと前記非中継ユニットが、前記中継ユニットを中継ノードとして前記第2制御信号を送受信する第2ステップと、を含む、通信方法。
  11. 前記第2制御信号の種別には、
    前記非中継ユニットに状態チェックを要求するチェック要求と、
    前記非中継ユニットがチェック結果を応答するチェック応答と、が含まれる、請求項10に記載の通信方法。
  12. 前記第2制御信号の種別には、
    前記非中継ユニットに所定の動作を要求する動作要求と、
    前記非中継ユニットが前記動作の完了を通知する動作応答と、
    前記非中継ユニットに前記動作の解除を要求する解除要求と、
    前記非中継ユニットが前記解除の完了を通知する解除応答と、が含まれる、請求項10又は請求項11に記載の通信方法。
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