JP2023084931A - 電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力系統に供給される電力の量が計画から乖離してしまうことを抑制すること。【解決手段】電力供給制御装置は、太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、太陽光発電パネルにより発電された電力の量から建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視し、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、差分の少なくとも一部を蓄電池に充電するよう蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、差分の少なくとも一部に等しい量の電力を電力系統に供給するよう蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する。【選択図】図3
Description
本発明は、電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法に関する。
近年、二酸化炭素の排出に伴う地球温暖化を緩和するため、化石燃料を使用せずに発電される電力の活用に注目されている。このような電力の一例として、太陽光発電パネルを使用して発電された電力が挙げられる。また、太陽光発電パネルを使用して発電された電力は、太陽光発電パネルを設置している建物同士で互いに融通し合い、電力系統に加わる負担を抑制しつつ、効率的に活用し易いという利点を有する。
ただし、太陽光発電パネルを使用して発電された電力は、電力系統に供給される場合、電力系統に供給される量が所定の期間ごとに事前に計画されておく必要がある。また、この計画は、電力系統を介した電力の融通を管理している機関に通知される。このような計画を達成させるための技術として、例えば、特許文献1に開示されている電力管理装置が挙げられる。
上述した電力管理装置は、需要家施設分類部と、電力制御部とを備える。需要家施設分類部は、電力管理エリアにおける複数の需要家施設について、少なくとも第1需要家施設グループと第2需要家施設グループとのうちのいずれかに属するように分類を行う。電力制御部は、電力管理エリアに対応して策定された発電計画が達成されるように第1需要家施設グループに属する需要家施設における電力設備の制御を行い、電力管理エリアに対応して策定された需要計画が達成されるように第2需要家施設グループに属する需要家施設における電力設備の制御を行う。
しかしながら、上述した電力管理装置は、天候の変化、太陽光発電パネルが設置されている建物で消費される電力の量の変化等により、電力系統に供給される電力の量が計画から乖離してしまう事態を回避させ得ないことがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電力系統に供給される電力の量が計画から乖離してしまうことを抑制することができる電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、太陽光発電パネルが設置されており、前記太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が前記電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、前記太陽光発電パネルにより発電された電力の量から前記建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視する監視部と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、前記差分の少なくとも一部を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、前記差分の少なくとも一部に等しい量の電力を前記電力系統に供給するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する制御部と、を備える電力供給制御装置である。
また、上述した電力供給制御装置は、前記充電処理が実行された場合、前記充電処理が実行された後の前記計画電力量に前記充電処理で前記蓄電池に充電された電力の量を含める計画部を更に備える。
また、上述した電力供給制御装置は、前記放電処理が実行された場合、前記放電処理が実行された後の前記計画電力量から前記放電処理で放電された電力の量を差し引く計画部を更に備える。
また、上述した電力供給制御装置において、前記制御部は、前記放電処理が実行された後、前記放電処理で放電された電力の量に等しい量の電力を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する。
また、上述した電力供給制御装置において、前記制御部は、前記充電処理を実行する前に、前記蓄電池の充電率を所定の充電率以下にするよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する。
また、上述した電力供給制御装置において、前記制御部は、前記放電処理を実行する前に、前記蓄電池の充電率を所定の充電率以上にするよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する。
本発明の一態様は、太陽光発電パネルが設置されており、前記太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が前記電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、前記太陽光発電パネルにより発電された電力の量から前記建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視する監視機能と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、前記差分の少なくとも一部を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、前記差分の少なくとも一部に等しい量の電力を前記電力系統に供給するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する制御機能と、をコンピュータに実現させる電力供給制御プログラムである。
本発明の一態様は、太陽光発電パネルが設置されており、前記太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が前記電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、前記太陽光発電パネルにより発電された電力の量から前記建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視し、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、前記差分の少なくとも一部を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、前記差分の少なくとも一部に等しい量の電力を前記電力系統に供給するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する、電力供給制御方法である。
本発明によれば、電力系統に供給される電力の量が計画から乖離してしまうことを抑制することができる電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法を提供することができる。
[実施形態]
図1から図7を参照しながら実施形態に係る電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法について説明する。
図1から図7を参照しながら実施形態に係る電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る太陽光発電パネル、蓄電池、電力系統及び電力供給制御装置の一例を示す図である。図1は、太陽光発電パネル10と、蓄電池20と、電力系統30と、電力供給制御装置40とを示している。
太陽光発電パネル10は、建物及び当該建物の敷地内の少なくとも一方に設置されている。太陽光発電パネル10により発電された電力は、当該建物、当該建物の敷地内及び電力系統の少なくとも一つに供給され得る。また、ここで言う建物は、例えば、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビルである。
蓄電池20は、建物又は当該建物の敷地内に設置されている。この場合、蓄電池20は、建物又は当該建物の敷地内に固定されていてもよいし、建物及び当該建物の敷地内の少なくとも一方において移動可能であってもよい。或いは、蓄電池20は、当該建物の周辺で使用されるハイブリッドカー(HV:Hybrid Vehicle)、電気自動車(EV:Electric Vehicle)等に搭載されている。いずれの場合も、蓄電池20は、建物又は当該建物の敷地内に設置されており、蓄電池20に付帯する設備に接続されることが可能であり、当該設備を通して当該建物、当該建物の敷地内及び電力系統の少なくとも一つに電力を供給し得る。また、蓄電池20は、充電される余地を残しておくために充電率(SOC:State of charge)が所定の充電率以下になっていることが好ましい。さらに、蓄電池20は、放電する余地を残しておくために充電率が所定の充電率以上になっていることが好ましい。
電力系統30は、建物及び当該建物の敷地内の少なくとも一方に電力を供給する。また、電力系統30は、太陽光発電パネル10及び蓄電池20の少なくとも一方から電力の供給を受けることも可能である。
電力供給制御装置40は、蓄電池20に付帯する設備を制御し、実績電力量が計画電力量から乖離してしまうことを抑制する。実績電力量は、太陽光発電パネル10により発電された電力の量から建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である。建物で消費された電力は、建物で消費された電力を含んでおり、当該建物の敷地内で消費された電力を含んでいてもよい。計画電力量は、建物が太陽光発電パネル10及び蓄電池20の少なくとも一方から電力系統30に供給することが事前に計画されている電力の量である。
蓄電池20に付帯する設備は、蓄電池20に蓄えられている電力を建物、当該建物の敷地内及び電力系統30の少なくとも一つに供給したり、太陽光発電パネル10により発電された電力を蓄電池20に供給したりするために使用される電気設備である。なお、電力供給制御装置40は、建物に設置されていてもよいし、当該建物の敷地の中に設置されていてもよいし、当該建物の敷地の外に設置されていてもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る電力供給制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、電力供給制御装置40は、プロセッサ41と、主記憶装置42と、通信インターフェース43と、補助記憶装置44と、入出力装置45と、バス46とを備える。
プロセッサ41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、電力供給制御プログラムを読み出して実行し、電力供給制御装置40が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ41は、電力供給制御プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、電力供給制御装置40が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。
主記憶装置42は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、プロセッサ41により読み出されて実行される電力供給制御プログラムその他のプログラムを予め記憶している。
通信インターフェース43は、ネットワークを介して他の機器と通信を実行するためのインターフェース回路である。また、ネットワークは、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、イントラネットである。
補助記憶装置44は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
入出力装置45は、例えば、入出力ポート(Input/Output Port)である。入出力装置45は、例えば、入力装置、出力装置が接続されている。入力装置は、例えば、ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ、マウス、キーボードであり、電力供給制御装置40の操作、電力供給制御装置40へのデータの入力に使用される。出力装置は、例えば、ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ、スピーカであり、電力供給制御装置40がユーザに情報を提示するために使用される。
バス46は、プロセッサ41、主記憶装置42、通信インターフェース43、補助記憶装置44及び入出力装置45を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
次に、図3を参照しながら電力供給制御装置のソフトウェア構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る電力供給制御装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、電力供給制御装置40は、監視部401と、制御部402と、計画部403を備える。監視部401、制御部402及び計画部403は、いずれもプロセッサ41が主記憶装置42に格納されている電力供給制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
監視部401は、上述した計画電力量と、実績電力量との差分を監視する。監視部401は、計画電力量と、実績電力量との差分を常に監視し続けてもよいし、所定の期間ごとに監視してもよいし、事前に設定されたタイミングで監視してもよい。例えば、監視部401は、建物又は当該建物の敷地内で使用されている家電製品により消費されている電力の量を監視することにより実績電力量を監視し、計画電力量と、実績電力量との差分を監視する。また、監視部401は、太陽光発電パネル10により発電された電力の量を監視することにより実績電力量を監視し、計画電力量と、実績電力量との差分を監視する。
制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っているか否かを判定する。所定の第一電力量は、例えば、実績電力量と計画電力量との有意な差分の最小値を超える電力量である。或いは、所定の第一電力量は、実績電力量と計画電力量との差分として許容され得ない電力量である。そして、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、実績電力量と計画電力量との差分の少なくとも一部を蓄電池20に充電するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する充電処理を実行する。また、制御部402は、実行済みの充電処理の内容を示すデータを電力供給制御装置40の外部に設置されている記憶装置及び補助記憶装置44の少なくとも一方に格納する。さらに、制御部402は、充電処理を実行する前に、蓄電池20の充電率を所定の充電率以下にするよう蓄電池20に付帯する設備を制御しておくことが好ましい。
図4は、本発明の実施形態に係る充電処理が実行される場合の一例を示す図である。図4の横軸は、時間を表している。図4の縦軸は、電力の量を表している。図4に示した実線は、実績電力量を表している。図4に示した点線は、計画電力量を表している。制御部402は、例えば、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合、上述した充電処理を実行し、図4に矢印で示すように、実績電力量を計画電力量に近づける。
また、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っているか否かを判定する。所定の第二電力量は、例えば、実績電力量と計画電力量との有意な差分の最小値を超える電力量である。或いは、所定の第二電力量は、実績電力量と計画電力量との差分として許容され得ない電力量である。そして、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、実績電力量と計画電力量との差分の少なくとも一部に等しい量の電力を電力系統30に供給するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する放電処理を実行する。また、制御部402は、実行済みの放電処理の内容を示すデータを電力供給制御装置40の外部に設置されている記憶装置及び補助記憶装置44の少なくとも一方に格納する。さらに、制御部402は、放電処理を実行する前に、蓄電池20の充電率を所定の充電率以上にするよう蓄電池20に付帯する設備を制御しておくことが好ましい。
図5は、本発明の実施形態に係る放電処理が実行される場合の一例を示す図である。図5の横軸は、時間を表している。図5の縦軸は、電力の量を表している。図5に示した実線は、実績電力量を表している。図5に示した点線は、計画電力量を表している。制御部402は、例えば、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合、上述した放電処理を実行し、図5に矢印で示すように、実績電力量を計画電力量に近づける。
計画部403は、充電処理が実行された場合、充電処理が実行された後の計画電力量に充電処理で蓄電池20に充電された電力の量を含める処理を実行する。また、計画部403は、電力供給制御装置40の外部に設置されている記憶装置及び補助記憶装置44の少なくとも一方に格納されており、実行済みの充電処理の内容を示すデータに基づいて当該処理を実行してもよい。
また、計画部403は、放電処理が実行された場合、放電処理が実行された後の計画電力量から放電処理で放電された電力の量を差し引く。そして、この場合、制御部402は、放電処理が実行された後、放電処理で放電された電力の量に等しい量の電力を蓄電池20に充電するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する。例えば、制御部402は、放電処理が実行された後、放電処理で放電された電力の量に等しい量の電力を太陽光発電パネル10から蓄電池20に充電するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する。また、計画部403は、電力供給制御装置40の外部に設置されている記憶装置及び補助記憶装置44の少なくとも一方に格納されており、実行済みの放電処理の内容を示すデータに基づいて、これらの処理を実行してもよい。
次に、図6を参照しながら電力供給制御装置40が実行する処理の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る電力供給制御装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図6に示した処理は、所定の期間ごとに実行されてもよいし、事前に設定されたタイミングで実行されてもよい。
ステップS11において、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っているか否かを判定する。制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っていると判定した場合(ステップS11:YES)、処理をステップS12に進める。一方、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っていないと判定した場合(ステップS11:NO)、処理を終了させる。
ステップS12において、制御部402は、実績電力量と計画電力量との差分の少なくとも一部を蓄電池に充電するよう蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理を実行する。
次に、図7を参照しながら電力供給制御装置40が実行する処理の一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係る電力供給制御装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示した処理は、所定の期間ごとに実行されてもよいし、事前に設定されたタイミングで実行されてもよい。
ステップS21において、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っているか否かを判定する。制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っていると判定した場合(ステップS21:YES)、処理をステップS22に進める。一方、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っていないと判定した場合(ステップS21:NO)、処理を終了させる。
ステップS22において、制御部402は、実績電力量と計画電力量との差分の少なくとも一部に等しい量の電力を電力系統に供給するよう蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理を実行する。
以上、実施形態に係る電力供給制御装置40について説明した。電力供給制御装置40は、監視部401と、制御部402とを備える。
監視部401は、計画電力量と、実績電力量との差分を監視する。計画電力量は、太陽光発電パネル10により発電された電力及び蓄電池20に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統30に供給することが可能な建物が電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である。実績電力量は、太陽光発電パネル10により発電された電力の量から建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である。
制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、差分の少なくとも一部を蓄電池20に充電するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する充電処理を実行する。また、制御部402は、実績電力量が計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、差分の少なくとも一部に等しい量の電力を電力系統に供給するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する放電処理を実行する。
これにより、電力供給制御装置40は、実績電力量が計画電力量から乖離してしまうことを抑制することができる。
電力供給制御装置40は、充電処理が実行された場合、充電処理が実行された後の計画電力量に充電処理で蓄電池20に充電された電力の量を含める計画部403を更に備える。これにより、電力供給制御装置40は、充電処理で蓄電池20に充電された電力の量を考慮した計画電力量を設定することができる。
電力供給制御装置40は、放電処理が実行された場合、放電処理が実行された後の計画電力量から放電処理で放電された電力の量を差し引く計画部403を更に備える。これにより、電力供給制御装置40は、放電処理で放電された電力の量を考慮した計画電力量を設定することができる。
電力供給制御装置40は、放電処理が実行された後、放電処理で放電された電力の量に等しい量の電力を蓄電池20に充電するよう蓄電池20に付帯する設備を制御する。これにより、電力供給制御装置40は、放電処理で放電された量の電力を蓄電池20に供給し、蓄電池20に蓄えられている電力が不足してしまう事態を回避することができる。
電力供給制御装置40は、充電処理を実行する前に、蓄電池20の充電率を所定の充電率以下にするよう蓄電池20に付帯する設備を制御する。これにより、電力供給制御装置40は、蓄電池20の充電率が100%になるまで充電処理を実行し続けることを可能にし、実績電力量と計画電力量との差分が大きくても当該差分を小さくすることができる。
電力供給制御装置40は、放電処理を実行する前に、蓄電池20の充電率を所定の充電率以上にするよう蓄電池20に付帯する設備を制御する。これにより、電力供給制御装置40は、蓄電池20の充電率が0%になるまで放電処理を実行し続けることを可能にし、実績電力量と計画電力量との差分が大きくても当該差分を小さくすることができる。
なお、上述した実施形態では、プロセッサ41が電力供給制御プログラムを読み出して実行することにより、図3に示したデータ取得部101及び電力供給制御部102が実現される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
図3に示した電力供給制御装置40が有する機能の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等の回路部(circuitry)を含むハードウェアにより実現されてもよい。或いは、図3に示した電力供給制御装置40が有する機能の少なくとも一部は、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現されてもよい。また、これらのハードウェアは、一つに統合されていてもよいし、複数に分かれていてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明した。ただし、電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、置換、組み合わせ及び設計変更の少なくとも一つを加えることができる。
また、上述した本発明の実施形態の効果は、一例として説明した効果である。したがって、本発明の実施形態は、上述した効果以外にも上述した実施形態の記載から当業者が認識し得る他の効果も奏し得る。
10…太陽光発電パネル、20…蓄電池、30…電力系統、40…電力供給制御装置、41…プロセッサ、42…主記憶装置、43…通信インターフェース、44…補助記憶装置、45…入出力装置、46…バス、401…監視部、402…制御部、403…計画部
Claims (8)
- 太陽光発電パネルが設置されており、前記太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が前記電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、前記太陽光発電パネルにより発電された電力の量から前記建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視する監視部と、
前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、前記差分の少なくとも一部を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、前記差分の少なくとも一部に等しい量の電力を前記電力系統に供給するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する制御部と、
を備える電力供給制御装置。 - 前記充電処理が実行された場合、前記充電処理が実行された後の前記計画電力量に前記充電処理で前記蓄電池に充電された電力の量を含める計画部を更に備える、
請求項1に記載の電力供給制御装置。 - 前記放電処理が実行された場合、前記放電処理が実行された後の前記計画電力量から前記放電処理で放電された電力の量を差し引く計画部を更に備える、
請求項1に記載の電力供給制御装置。 - 前記制御部は、前記放電処理が実行された後、前記放電処理で放電された電力の量に等しい量の電力を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する、
請求項3に記載の電力供給制御装置。 - 前記制御部は、前記充電処理を実行する前に、前記蓄電池の充電率を所定の充電率以下にするよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する、
請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の電力供給制御装置。 - 前記制御部は、前記放電処理を実行する前に、前記蓄電池の充電率を所定の充電率以上にするよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する、
請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の電力供給制御装置。 - 太陽光発電パネルが設置されており、前記太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が前記電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、前記太陽光発電パネルにより発電された電力の量から前記建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視する監視機能と、
前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、前記差分の少なくとも一部を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、前記差分の少なくとも一部に等しい量の電力を前記電力系統に供給するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する制御機能と、
をコンピュータに実現させる電力供給制御プログラム。 - 太陽光発電パネルが設置されており、前記太陽光発電パネルにより発電された電力及び蓄電池に蓄えられている電力の少なくとも一方を電力系統に供給することが可能な建物が前記電力系統に供給することが事前に計画されている電力の量である計画電力量と、前記太陽光発電パネルにより発電された電力の量から前記建物で消費された電力の量を差し引いた電力の量である実績電力量との差分を監視し、
前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第一電力量を超えて上回っている場合に、前記差分の少なくとも一部を前記蓄電池に充電するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する充電処理と、前記実績電力量が前記計画電力量を所定の第二電力量を超えて下回っている場合に、前記差分の少なくとも一部に等しい量の電力を前記電力系統に供給するよう前記蓄電池に付帯する設備を制御する放電処理との少なくとも一方を実行する、
電力供給制御方法。
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JP2021199334A JP2023084931A (ja) | 2021-12-08 | 2021-12-08 | 電力供給制御装置、電力供給制御プログラム及び電力供給制御方法 |
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