JP2023084765A - 撮像装置、撮像システム、撮像制御方法およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像システム、撮像制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切な撮像間隔で対象物を撮像すること。【解決手段】撮像装置100は、車両500に設置され、移動しながらトンネル600の内壁面を撮像するカメラユニット300と、カメラユニット300を制御する撮像制御部1101と、を備え、カメラユニット300は、トンネル600の内壁面における対象領域600Aを、車両500の移動方向であるX方向に沿って所定の撮像間隔でトンネル600の対象領域600Aを複数の撮像領域dに分けて撮像するものであり、撮像制御部1101は、複数の撮像領域dのそれぞれを、対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。【選択図】図9

Description

本発明は、撮像装置、撮像システム、撮像制御方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、レーザスキャナ式測域センサ40によって、トンネルのコンクリート面7との距離が測定されて、トンネル内壁断面形状撮像データが、位置データの形で、パーソナルコンピュータ30のCPU35に入力され、入力されたトンネル内壁断面形状撮像データに基づいて、9台のビデオカメラ3a~3iが最適位置および最適角度に移動され、最適位置および最適角度に位置する各ビデオカメラ3a~3iによって、トンネル内壁のコンクリート面7が撮像されることが記載されている。
特許文献2には、ビデオ撮影装置で撮影しているフレーム毎の範囲を、前記ビデオ撮影装置から撮影対象物までの距離情報から求め、撮影画像フレームと同期させて記録することが記載されている。
特許文献3には、撮像対象物を複数の方向から撮影した複数の撮像画像に基づいて、前記撮像対象物の三次元情報を取得する三次元情報取得装置であって、前記撮像部の前記位置姿勢情報に基づいて、前記撮像部に撮像タイミングを通知するトリガ部を備えたことが記載されている。
特開2011-095222号公報 特開2011-097640号公報 特開2017-151026号公報
本発明は、適切な撮像間隔で対象物を撮像することを課題とする。
本発明に係る撮像装置は、移動体に設置され、移動しながら対象物を撮像する撮像部と、撮像部を制御する撮像制御部と、を備えた撮像装置であって、撮像部は、対象物における対象領域を、移動体の移動方向に沿って複数の撮像領域に分けて撮像するものであり、撮像制御部は、複数の撮像領域のそれぞれを、対象領域に対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように撮像部を制御する。
本発明によれば、対象物の対象領域に対応付けられた撮像間隔で対象物を撮像することができる。
本発明の実施形態にかかる撮像装置を備えた移動体の説明図である。 本実施形態の課題を説明する図である。 本実施形態に係る撮像装置を説明する図である。 本実施形態に係る撮像装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る撮像装置の構成の一例を説明する斜視図である。 図6に示した撮像装置の側面図である。 本実施形態に係る撮像部から対象領域への距離の説明図である。 本実施形態に係る対象領域と撮像間隔の説明図である。 本実施形態に係る撮像装置の撮像制御方法を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例における距離情報取得の説明図である。 変形例における撮像制御の説明図である。 本実施形態の第2の変形例の説明である。 本実施形態の第3の変形例の説明である。
図1は、本発明の実施形態にかかる撮像装置を備えた移動体の説明図である。図1(a)は移動方向から移動体の一例である車両500をみた図であり、図1(b)はトンネル600の内部を車両500が移動(進行)する様子を示す図である。撮像装置100は、車両500に設けられた状態で対象物の一例であるトンネル600の内壁面を撮像する。本実施形態に掛かる撮像システムは、車両500と撮像装置100を備えるものである。
図1(a)では、撮像装置100は、車両500のルーフの上に固定されている。撮像装置100が取り付けられる車両の部分は、ルーフに限定されるものではない。車両の前方、又は後方のボンネット等であってもよいし、車両がトラックであれば荷台等であってもよい。また、車両への撮像装置100の取り付けに関し、ルーフに取り付ける場合は、車両用のスキーキャリヤ等と同様に、フック部品等を用いて行えばよい。
図1(b)では、道路700のセンターに対し、左側に車線710があり、右側に車線720がある。車両500は車線720において、紙面に対し、手前の方向に移動している。
この例では、車線710(車両500の対向車線)側に歩道730がある。車線720側には歩道はないため、歩道がある場合と比較して、車両500はトンネル600の車両500側の壁面に近い位置を移動している。
図1(b)の破線100Aは、撮像装置100による撮像範囲を表す。つまり、撮像装置100は、トンネル600の壁面のうち、破線100Aで示されている撮像範囲内の対象領域600A(太線で示されている領域)を撮像している。太線で示されているように、実施形態ではトンネル壁面(覆工部)と地面との境目までを撮像する。
車両500を移動させながら撮像装置100による撮像を行うことで、トンネル600の入口から出口までにおいて、紙面に対して図1(b)の右側半分の壁面が撮像される。
そして、図1(b)の場合とは反対側の車線を逆方向に車両500を移動させながら撮像装置100による撮像を行うことで、トンネル600の入口から出口までにおいて、紙面に対して図1(b)の左側半分の壁面が撮像される。図1(b)の破線100aは、反対側の車線を逆方向に車両500を移動させた場合の撮像装置100による撮像範囲を示し、600aは、トンネル600の壁面のうち、破線100aで示されている撮像範囲内の対象領域を示す。
図1(b)の状態で撮像された壁面の画像と、図1(b)の場合とは反対側の車線を逆方向に車両500を移動させながら撮像された壁面の画像を繋ぎ合せることで、トンネル600の入口から出口までの全壁面の撮像画像を取得することができる。ここで、トンネル600の全壁面は、実際には円筒状の内壁面であるが、これを平面画像としたものを展開図画像と呼ぶ。この展開図画像は、傷等の変状箇所を点検するために用いられるため、撮像画像を改変すること無く、作成することが好ましい。いわゆるパノラマ撮影のように各画像を重複させて画像処理による繋ぎ合わせを行うことは、重複部分を画像処理する際に画像データが改変される可能性があり、変状箇所を視認するという観点からすると好ましくない。重複部分が生じたとしても、画像処理が最小限で済むように重複部分はできるだけ少ないことが望ましい。
画像を繋ぎ合せて一枚の展開図画像を作成するため、これらの壁面の画像は、天井部分で撮像されていない領域が生じないように撮像することが望ましい。換言すると、往きと帰りでトンネル600の壁面を撮像する場合、往きの対象領域600Aと帰りの対象領域600aを、車両500の移動方向であるX方向と交差する平面においてトンネル600の壁面で撮像されていない領域が生じないように撮像することが望ましい。ここで、X方向に交差する平面は、鉛直方向であるZ方向と、X方向およびZ方向に交差するY方向を含む平面(YZ平面)である。
なお、車両500は、道路を走行する車両に限られず鉄道を走行する車両であってもよく、動力を有する車両に限られず台車や手押し車のように動力を有しない車両であってもよい。また、移動体は車両に限らずドローンのように空中を移動するものであってもよい。さらに、トンネルは交通用トンネルに限らず導水路等のトンネルであってもよい。
本実施形態では、車両は左側通行の規則に則っている。よって、進行方向左側を撮像するよう撮像装置は配置されている。右側通行をする国や場合については、進行方向右側を撮像するよう撮像装置を配置する。その場合は、カメラユニット300と照明ユニット400が向いている向きを180度回転して車両に取り付ける。
図2は、本実施形態の課題を説明する図である。
図2(a)において、撮像装置100は、車両500とともに移動しながら、車両500の移動方向であるX方向に沿って一定の撮像間隔tで、距離L1を隔てた対象領域600A1を複数の撮像領域d1、d1’・・・に分けて撮像する。そして、複数の撮像領域d、d’・・・のそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせることにより、X方向に連続する対象領域600A1の撮像画像を得ることができる。
ここで、撮像領域dの大きさ(X方向の長さ)は、以下の式(1)で表すことができる。
d=pm ・・・(1)
p:カメラユニット300の1画素の画素サイズ(X方向のサイズ)
m:カメラユニット300の光学系倍率
撮像間隔tは、撮像してから次に撮像するまでの時間を示す値であり、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりしないように決定される。あるいは、撮像間隔は、撮像してから次に撮像するまでの車両500の移動距離を示す値に決定されても良い。
なお、車両500の速度が一定の場合、撮像時間間隔tが一定であれば、撮像距離間隔も一定であるが、車両500の速度が変化した場合、撮像時間間隔tが一定でも、撮像距離間隔は変化するため、撮像時間間隔tを決定する場合には、車両500の速度情報に基づき、撮像距離間隔が一定になるように補正することが好ましい。
図2(b)において、撮像装置100は、車両500とともに移動しながら、車両500の移動方向であるX方向に沿って一定の撮像間隔tで、距離L1よりも遠い距離L2を隔てた対象領域600A2を複数の撮像領域d2、d2’・・・に分けて撮像する。
ここで、図2(b)における撮像間隔tは、図2(a)における撮像間隔tと同じであるため、隣り合う撮像領域d2、d2の間で、重複している領域が生じてしまう。この場合、複数の撮像領域d2、d2’・・・のそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせた際に、つなぎ合わせ部分で品質が劣化したり、重複部分を除去したりするための工数が生じる可能性があった。つまり、重複部分は無いことが望ましく、重複部分が生じるとしても出来るだけ狭い領域で重複するようにすることが望ましい。
一方、図2(b)に示す対象領域600A2において、隣り合う撮像領域d2、d2’の間で、重複している領域が生じないように撮像間隔tを決定すると、今度は、図2(a)に示す対象領域600A1において、隣り合う撮像領域d1、d1’の間で、撮像できていない領域が生じる可能性があった。
以上の課題について、上述した特許文献1~3には、一切、記載及び示唆が無い。本実施形態は、以上の課題に鑑みて、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することにより、対象領域600Aにおける隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減することを目的とする。
これにより、複数の撮像領域dのそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、車両500の移動方向であるX方向に連続する対象領域600Aの撮像画像を高品質かつ効率的に得ることを目的とする。
なお、図2では、撮像装置100から対象領域600Aまでの距離に起因する課題について述べたが、例えば、複数の撮像領域dの境界付近に段差等の特殊な形状が存在する場合、隣り合う撮像領域dを意図的に重複させて後工程で画像処理や目視で処理した方が、X方向に連続する対象領域600Aの撮像画像を高品質に得られることもある。
本実施形態は、このような場合も含めて、撮像対象である対象領域600Aがどのようなものであるかによって、適切な撮像間隔で対象物を撮像することを目的とする。
図3は、本実施形態に係る撮像装置を説明する図である。
図3(a)に示すように、撮像装置100は、撮像部の一例であるカメラユニット300と、距離センサの一例であるTOF(Time of Flight)センサ141を備える。具体的には、図3(b)に示すように、カメラユニット300は、照明ユニット400とセットで設けられている。
図3(a)に示すように、TOFセンサ141は、カメラユニット300に対して、車両500の移動方向であるX方向における前方に配置される。TOFセンサ141は、車両500に設置されて移動しながら、X方向に沿って所定の間隔で対象領域600Aに向けて光141Aを投射し、対象領域600Aで反射された光141Aを計測することにより、TOFセンサ141から対象領域600Aまでの距離Lを測定する。ここで、距離Lは、カメラユニット300から対象領域600Aまでの距離にも相当する。
本実施形態では、TOFセンサ141は、LiDAR(Light Detection and Ranging)センサである。LiDARとは、パルスを用いて光飛行時間を測定する方式であるが、ToFセンサのその他の方式として、位相差検出方式で距離を計測してもよい。位相差検出方式では、基本周波数で振幅変調したレーザ光を計測範囲に照射し、その反射光を受光して照射光と反射光との位相差を測定することで時間を求め、その時間に光速をかけて距離を算出する。また、距離センサは、ステレオカメラ等により構成されてもよい。
図4は、本実施形態に係る撮像装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。撮像装置100は、カメラユニット300と、照明ユニット400と、制御部110と、TOFセンサ141と、IMU(Inertial Measurement Unit)160と、車速計/移動距離計170とを有する。
カメラユニット300は、トンネル内側の壁面を撮像し、照明ユニット400は、カメラユニット300による撮像のために、トンネル内側の壁面に向けて光を壁面に照明する。
TOFセンサ141は、上述したように、トンネル600の壁面からTOFセンサ141までの距離を計測する。受光素子にエリアセンサを用いたTOFセンサ141であれば、距離に応じて表示色が異なる2次元の等高線画像を得ることができる。
IMU160は、車両500の運動を司る3軸の角度/角速度と加速度を計測し、また車速計/移動距離計170は、車両500の速度/移動距離を計測することができる。
IMU160及び車速計/移動距離計170で計測されたデータは、制御部110を介してHDD114に出力されて記憶され、後に壁面の画像のサイズや傾き等を、画像処理で幾何補正するために使用される。
カメラユニット300は、レンズ331-1およびラインCCD331-2を備えている。ラインCCD331-2は、画素が一次元状(ライン状)に配列されているCCDであり、カメラユニット300は、ラインCCD331-2の画素の配列方向が車両500の移動方向と交差するように車両500に固定されている。
レンズ331-1は、レンズ331-1の光軸方向にある被写体の像をラインCCD331-2の撮像面上に結像させる。ラインCCD331-2は、結像した被写体の像を撮像する。レンズ331-1は、「結像光学系」の一例である。
またレンズ331-1は絞り331-1aを内部に備えている。絞り331-1aは、絞り羽根を有する虹彩絞りであり、直径が可変の開口である。絞り羽根にモータ等の駆動源を接続し、制御信号に基づいてモータを駆動させることで開口の直径を変化させることができる。これによりレンズ331-1を通過する光の光量を変化させ、レンズ331-1により結像される被写体の像の明るさを変化させることができる。
上述ではカメラユニット300がラインCCDを備える例を示したが、これに限定されるものではなく、カメラユニット300は、画素が二次元的に配列されているエリアCCDを備えてもよい。さらにCCDに代えてCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等を用いてもよい。
照明ユニット400は、照明部の一例であり、レンズ431-1と、光源431-2とを備えている。光源431-2は、メタルハライドライトやLED(Light Emitting Diode)等を用いることができ、レンズ431-1を介して、レンズ431-1の光軸方向にある被写体を照明する。またレンズ431-1は絞り431-1aを内部に備えている。
絞り431-1aは直径が可変の開口であり、開口の直径を変化させることで、レンズ431-1により照明される照明光の光量(明るさ)を変化させることができる
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、HDD(Hard Disk Drive)114と、外部I/F(Inter/Face)115と、ブザー116とを有し、それぞれがシステムバス117で相互に電気的に接続されている。
ROM112は各種プログラムやデータ、各種の設定情報等を格納し、RAM113はプログラムやデータを一時保持する。CPU111はROM112等からプログラムやデータ、設定情報等をRAM113上に読み出し、処理を実行することで、撮像装置100全体の制御や画像データの処理を実現する。ここで、画像データの処理とは、後述する複数のカメラ310~350がそれぞれ撮像したライン画像を繋ぎ合せる処理や、車両を移動させながら複数のカメラ310~350が所定の時間間隔で連続的に撮像したライン画像を、車両の移動方向で繋ぎ合せる処理等である。またCPU111は、各種機能を実現することができる。
尚、CPU111の実現する制御、画像データの処理、及び各種機能の一部又は全部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)で実現されてもよい。
HDD114は、カメラユニット300から入力した画像データや、TOFセンサ141、IMU160及び車速計/移動距離計170から入力したセンサデータ等を記憶する。
外部I/F115はユーザが撮像装置100を操作するためのユーザインターフェースの機能や、撮像装置100がPC(Personal Computer)等の外部装置とデータや信号のやりとりを行うためのインターフェースの機能を実現する。ブザー116は、ユーザへの警告の通知等のためにビープ音を発生させるものである。
図5は、本実施形態に係る撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
撮像装置10の制御部110は、撮像制御部1101、測定情報取得部1102、判断部1103、決定部1104および記憶・読出部1105を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、ROM112からRAM113上に展開された制御部用のプログラムに従ったCPU111からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。また、制御部110は、図4に示されているROM112またはHDD114によって構築される記憶部1106を有している。制御部110は、撮像装置100の外部に設けられてもよく、ネットワークを介して撮像装置100と通信するように構成されても良い。
撮像制御部1101は、主に、CPU111の処理によって実現され、カメラユニット300および照明ユニット400を制御する。撮像制御部1101は、例えば、撮影の開始および終了を制御する。
測定情報取得部1102は、主に、CPU301の処理によって実現され、TOFセンサ141、IMU160及び車速計/移動距離計170から各種測定情報を取得する。測定情報は、TOFセンサ141から取得した距離情報、車速計/移動距離計170から取得した車両500の現在位置を示す位置情報および車両500の移動速度(車速)を示す速度情報を含む。測定情報取得部1102は、距離情報取得部および位置情報取得部の一例である。
判断部1103は、CPU301の処理によって実現され、各種判断を行う。決定部1104は、CPU301の処理によって実現され、各種パラメータ等を決定する。
記憶・読出部1105は、主に、CPU301の処理によって実現され、記憶部1106に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部1106から各種データ(または情報)を読み出したりする。
図6は、本実施形態に係る撮像装置の構成の一例を説明する斜視図である。図中、X方向は車両50の移動方向を示し、Y方向は、車両500の移動方向および鉛直方向に交差する方向を示す。撮像装置100は、複数のカメラ310、320、330、340および350と、複数の照明部410、420、430、440、および450を有する。複数のカメラ310、320、330、340のそれぞれは、図4で示したカメラユニット300により構成され、車両500の移動方向に交差する方向で、トンネル600の内壁面上の異なる範囲を撮像する。複数の照明部410、420、430、440、および450のそれぞれは、図4で示した照明ユニット400により構成され、複数のカメラ310、320、330、340および350のそれぞれが撮像するトンネル600の内壁面上の範囲を照明する。
また、撮像装置100は、第1のカメラ310および第2のカメラ320を支持する支持部材210と、車両500の移動方向において支持部材210から離間して配置され、第3のカメラ330、第4のカメラ340および第5のカメラ350を支持する第2の支持部材220と、車両500の移動方向において、支持部材210および第2の支持部材220対向する対向部材230と、車両500のルーフの上に固定され、支持部材210、第2の支持部材220および対向部材230を支持するベース部材200を備える。
支持部材210、第2の支持部材220、対向部材230およびベース部材200は、複数の撮像部を支持する支持装置を構成する。
支持部材210は、第1のカメラ310および第1の照明部410が取り付けられる第1の取付部315と、車両500の移動方向に交差する方向において第1の取付部315から離間して配置され、第2のカメラ320および第2の照明部420が取り付けられる第2の取付部325を備える。
第2の支持部材220は、第3のカメラ330および第3の照明部430が取り付けられる第3の取付部335と、車両500の移動方向に交差する方向において第3の取付部335から離間して配置され、第4のカメラ340および第4の照明部440が取り付けられる第4の取付部345と、第3の取付部335から下方に離間して配置され、第5のカメラ350および第5の照明部450が取り付けられる第5の取付部355とを備える。
撮像装置100は、さらに、支持部材210と第2の支持部材220を車両500の移動方向に連結する連結部261、262、263と、第2の支持部材220と対向部材230を車両500の移動方向に連結する連結部271と、支持部材210と対向部材230を車両500の移動方向に連結する連結部281、282、283を備える。
図7は、図6に示した撮像装置の側面図である。図1に示したようにトンネル600は、車両500の移動方向と交差する断面が半円状の形状をしている。これに合わせ、図7に示すように、第1~第5のカメラ310~350のそれぞれの光軸310L~350Lは、トンネル600の壁面と交差するように放射状に配置されている。換言すると、図6に示した第1~第5のカメラ310~350のそれぞれは、車両500の移動方向を示すX方向に交差する平面において異なる位置にある複数の対象領域600Aのそれぞれに対向して撮像するように、放射状に配置されている。ここで、X方向に交差する平面は、鉛直方向であるZ方向と、X方向およびZ方向に交差するY方向を含む平面(YZ平面)である。
第1~第5のカメラ310~350がそれぞれ撮像するライン画像をカメラの配列方向に繋ぎ合せることで、トンネル600の形状に沿って、トンネル600の壁面のライン画像を撮像することができる。
そして車両500を移動させながら上記のライン画像を所定の時間間隔で連続的に撮像し、ライン画像の画素の配列方向と直交する方向に、撮像したライン画像を繋ぎ合せることで、トンネル600の壁面のエリア画像(2次元画像)を取得することができる。尚、所定の時間間隔はラインCCDによるライン画像の撮像間隔であり、ラインCCDによるライン画像の取得周期ということもできる。
ここで、上述ではカメラの台数を5台とする例を示したが、これに限定されるものではない。トンネル600の大きさなどの条件に応じてカメラの台数を増減させてもよい。また、レンズ331-1の結像倍率、視野及びFナンバ等は、撮像したい条件に合わせて決定してもよい。
また、図6では、第1~第5のカメラ310~350のそれぞれの位置を、光軸方向に前後にずらした構成を示したが、これはカメラ同士の物理的な干渉を防止するためである。
ここで、車両の移動方向(X方向)と交差する方向、すなわち「トンネルの壁面に対向する方向」について補足する。上述したように、トンネルは、車両の移動方向と直交する断面(YZ平面)が半円状の形状をしている。従って、トンネルの壁面のうち、地面付近では壁面は水平方向(Y方向)を向いており、天井付近では壁面は鉛直下方向(-Z方向)を向いている。「トンネルの壁面に対向する方向」とは、場所により向きが異なる壁面に対して対向する方向をいう。地面付近における「トンネルの壁面に対向する方向」は、略水平方向(Y方向)である。一方、天井付近における「トンネルの壁面に対向する方向」は、略鉛直上方向(-Z方向)である。
上述したようにトンネル600は、車両500の移動方向と交差する断面(YZ平面)が半円状の形状をしている。これに合わせ、第1~第5の照明部410~450のそれぞれの光軸は、図7に示した第1~第5のカメラ310~350のそれぞれの光軸310L~350Lと同様に、トンネル600の壁面と交差するように放射状に配置されている。換言すると、第1~第5の照明部410~450は、トンネル600の壁面に対向するように、放射状に配置されている。
第1~第5の照明部410~450は、車両500の移動方向と交差する方向(ラインCCDの画素の配列方向)に沿ったライン状の光をトンネル600の壁面に照明することができる。
尚、上述では、照明部の台数を5台とした例を説明したが、これに限定されるものではなく増減させてもよい。また照明部の台数は、カメラの台数と必ずしも一致する必要はなく、明るさ等の条件に応じて台数を決めてよい。さらにレンズの画角やFナンバ等も撮像したい条件に応じて決定してもよい。
また、図6では、第1~第5の照明部410~450のそれぞれの位置を、光軸方向に前後にずらした構成を示したが、これは照明部同士の物理的な干渉を防止するためである。
図8は、本実施形態に係る撮像部から対象領域への距離の説明図である。
図8(a)に示すように、TOFセンサ141は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある第1の対象領域600A1、第2の対象領域600A2を含む複数の対象領域600Aに向けて光141Aを放射状に投射して、複数の対象領域600Aで反射された光141Aを計測する。
図8(b)は、制御部110の測定情報取得部1102が、TOFセンサ141取得した距離情報を示すグラフである。図8(b)に示す距離情報は、車両500の移動方向を示すX方向に交差する平面におけるトンネル600の断面形状を示すものである。アーチ状に見えるのがトンネル壁面である。ここで、X方向に交差する平面は、鉛直方向であるZ方向と、X方向およびZ方向に交差するY方向を含む平面(YZ平面)である。
図8(b)に示したグラフの原点は、撮像装置100の設計上の原点と一致しており、設計上の原点と各カメラ310~350との相対的な設計上の位置姿勢情報は既知であるので、各カメラ310~350と各対象領域600Aとの距離を計算することができる。そして、後述するように、図5に示した撮像制御部1101は、取得された距離情報に基づき対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で、各カメラ310~350を制御する。
さらに、図3(a)で説明したように、TOFセンサ141は、車両500に設置されて移動しながら、X方向に沿って所定の間隔で対象領域600Aに向けて光141Aを投射するので、図8(b)に示した距離情報は、X方向に沿って所定の間隔で複数取得される。
この場合、後述するように、撮像制御部1101は、X方向に沿って複数取得された距離情報に基づき対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で、各カメラ310~350を制御する。あるいは、X方向に沿って各カメラ310~350と各対象領域600Aの距離がほぼ一定の場合は、撮像制御部1101は、複数取得された距離情報のうち代表的な距離情報に基づき対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で、各カメラ310~350を制御する。
各カメラ310~350がフォーカス調整できる場合は、各カメラ310~350と対象領域600Aとの距離に基づきフォーカス調整を行うことが好ましい。フォーカス調整により、より鮮明な画像を撮像することが可能となる。フォーカス調整は手動でもよいし電動でもよい。電動ならばPCから遠隔で実施することが可能なので迅速かつ確実な調整が可能となる。
ここで、カメラユニット300から第1、第2の対象領域600A1、600A2までの距離が異なる場合、撮像制御部1101は、第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれを撮像するときのそれぞれの撮像間隔が異なるように、カメラユニット300を制御する。
具体的には、カメラユニット300から第1の対象領域600A1までの距離よりも、カメラユニット300から第2の対象領域600A2までの距離が通り場合、撮像制御部1101は、第1の対象領域600A1を撮像するときの撮像間隔よりも、第2の対象領域600A2を撮像するときの撮像間隔を大きくする。
これにより、撮像装置100は、カメラユニット300から第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれまでの距離に応じた異なる撮像間隔で、第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれを撮像することができるため、図2で説明したように、第1、第2の対象領域600A1、600A2において、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
この結果、第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれにおいて、複数の撮像領域dのそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、車両500の移動方向であるX方向に連続する第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれの撮像画像を高品質かつ効率的に得ることができるとともに、第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、X方向に交差する方向に連続する撮像画像を高品質かつ効率的に得ることができる。
ここで、トンネル600の内壁には、照明等の付帯物や段差等の特殊な形状が存在するが、このような特殊な形状が複数の撮像領域dの境界付近に位置する場合、隣り合う撮像領域dを意図的に重複させて後工程で画像処理や目視で処理した方が、X方向に連続する対象領域600Aの撮像画像を高品質に得られることもある。
すなわち、撮像制御部1101は、距離情報だけでなく、対象領域600Aにおける段差等の特殊な形状の有無等に基づき、対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔でカメラユニット300を制御してもよい。
なお、図8(b)に示した距離情報を示すグラフは、可視化して表示部に表示してもよい。この場合、再生やコマ送りなどの操作を可能とし、代表的な断面形状とするに適した断面形状を選択できることが好ましい。
これにより、例えば付帯物が少なかったり、車両500の走行位置が安定していたり等、撮像間隔を算出するのに適した代表的な断面を示す撮像領域dを選択することができる。さらに、再生だけではなく早送り、コマ送り、巻き戻し、一時停止などの操作により、撮像領域dの選択が容易になる。
図9は、本実施形態に係る対象領域と撮像間隔の説明図である。
図9において、撮像装置100は、車両500とともに移動しながら、車両500の移動方向であるX方向に沿って所定の撮像間隔で、距離L1を隔てた第3の対象領域600A3を複数の撮像領域d1、d1’・・・に分けて撮像し、次に、距離L2を隔てた第4の対象領域600A4を複数の撮像領域d2、d2’・・・に分けて撮像し、続いて、距離L1を隔てた第5の対象領域600A5を複数の撮像領域d1、d1’・・・に分けて撮像する。
ここで、撮像制御部1101は、図8で説明したように、X方向に沿って複数取得された距離情報に基づき決定される撮像間隔で、カメラユニット300を制御する。
すなわち、図5に示した決定部1104は、第3の対象領域600A3では、距離L1に基づき、隣り合う撮像領域d1、d1’の間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりしないように撮像間隔を決定する。
そして、決定部1104は、第4の対象領域600A4では、距離L2に基づき、隣り合う撮像領域d2、d2’の間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりしないように、第3の対象領域600A3よりも長く撮像間隔を決定する。
また、決定部1104は、第5の対象領域600A5では、距離L1に基づき、隣り合う撮像領域d1、d1’の間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりしないように、第4の対象領域600A4よりも短く、第3の対象領域600A3と同じ長さの撮像間隔を決定する。
これにより、撮像装置100は、対象領域600Aに応じた適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、対象領域600Aにおける隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
ここで、図8の説明と同様に、撮像制御部1101は、距離情報だけでなく、対象領域600Aにおける段差等の特殊な形状の有無等に基づき、対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔でカメラユニット300を制御してもよい。
以上により、複数の撮像領域dのそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、車両500の移動方向であるX方向に連続する対象領域600Aの撮像画像を高品質かつ効率的に得ることができる。
図10は、本実施形態に係る撮像装置の撮像制御方法を示すフローチャートである。撮像装置100の制御部110は、図9に示したように、車両500とともに移動しながら、以下の処理を行う。
制御部110の決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nを1に初期設定する(ステップS1)。
制御部110の撮像制御部1101は、N番目の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御する(ステップS2)。この際、図7に示したように、第1~第5のカメラ310~350のそれぞれは、車両500の移動方向を示すX方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600AのそれぞれにおけるN番目の撮像領域dを撮像する。
制御部110の判断部1103は、値Nが予め設定された値に達したか、あるいは、制御部110の測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報が予め設定した位置に達したか等により、全ての撮像領域の撮像が完了したか判断し(ステップS3)、完了していれば制御部110は、処理を終了する。
測定情報取得部1102は、図8で説明したように、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、TOFセンサ141からN+1番目の撮像領域Sまでの距離Lを示す距離情報を取得する(ステップS4)。
決定部1104は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、図9で説明したように、ステップS4で取得した距離情報に基づき、N番目の撮像領域SからN+1番目の撮像領域Sまでの撮像間隔を決定する(ステップS5)。
決定部1104は、撮像間隔として撮像時間間隔を決定するが、撮像距離間隔を決定しても良い。決定部1104は、撮像時間間隔を決定する場合、図2で説明したように、測定情報取得部1102が取得した車両500の移動速度(車速)を示す速度情報に基づき、撮像時間間隔を補正することが好ましい。
判断部1103は、ステップS2で撮像した後の時間が、撮像時間間隔に達したか判断する(ステップS6)。ステップS5で撮像距離間隔が決定された場合、判断部1103は、測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報に基づき、ステップS2で撮像した後の移動距離が、撮像距離間隔に達したか判断する。
撮像間隔に達した場合、決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nに1を加算して(ステップS7)、撮像制御部1101は、次の順番の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御して(ステップS2)、処理を継続する。
以上のように、撮像制御部1101は、対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、対象領域600Aにおける撮像領域dに応じた適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
測定情報取得部1102は、TOFセンサ141から撮像領域dに投射され、撮像領域dから反射されてTOFセンサ141が受光した光141Aに基づき、距離情報を取得する。撮像制御部1101は、距離情報に基づき対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、カメラユニット300から撮像領域dまでの距離Lに応じた撮像間隔で、撮像領域dを撮像することができるため、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
複数の撮像領域dが、図9で示した第3の対象領域600A3と第4の対象領域600A4の境界に位置する場合、撮像するときのカメラユニット300からの距離が互いに異なる第1、第2の撮像領域d1、d2を含むことになる。
この場合、撮像制御部1101は、第1、第2の撮像領域d1、d2のそれぞれを撮像するときのそれぞれの撮像間隔が異なるように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、車両500の移動方向であるX方向に沿って、カメラユニット300から第1、第2の撮像領域d1、d2のそれぞれまでの距離が変化する場合でも、第1、第2の撮像領域d1、d2のそれぞれと隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
なお、撮像装置100は、車両500の移動方向であるX方向に沿って、カメラユニット300から撮像領域dまでの距離が変化する場合に、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像するだけでなく、他の例として、複数の撮像領域dの境界付近に段差等の特殊な形状が存在する場合にも、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができる。
図11は、本実施形態の変形例における距離情報取得の説明図である。図11(a)は、変形例における距離情報取得に掛かるフローチャートである。
撮像装置100の制御部110は、図9に示したように、車両500とともに移動しながら、以下の処理を行う。
測定情報取得部1102は、図8で説明したように、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、TOFセンサ141から撮像領域Sまでの距離Lを示す距離情報を取得する(ステップS11)。以下、TOFセンサ141から撮像領域Sまでの距離Lを示す距離情報を単に距離情報と記載する。
ここで、図8で説明したように、TOFセンサ141は、車両500に設置されて移動しながら、X方向に沿って所定の間隔で対象領域600Aに向けて光141Aを投射するので、ステップS11において、距離情報は、X方向に沿って所定の間隔で複数取得される。
測定情報取得部1102は、車速計/移動距離計170から、トンネル600の入口からの車両500の移動距離を示す移動距離情報を取得する(ステップS12)。
制御部110の記憶・読出部1105は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、ステップS11で取得された距離情報を、ステップS12で取得された移動距離情報と対応付けて記憶部1106に記憶させる(ステップS13)。本変形例では、ここで一旦、車両500の1回目の走行および制御部110の処理を終了する。
図11(b)は、複数の距離情報と移動距離を対応付けて記憶する距離情報管理テーブルの一例である。記憶部1106には、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、図11(b)に示す距離情報管理テーブルが記憶されている。
図9で示したX方向に沿って配置される第3の対象領域600A3、第4の対象領域600A4、および第5の対象領域600A5は、1つの対象領域600として距離情報管理テーブルに記憶されてもよく、別々の対象領域600として距離情報管理テーブルに記憶されてもよい。
図12は、変形例における撮像制御の説明図である。
図12(a)は、複数の撮像間隔情報と移動距離を対応付けて記憶する撮像間隔情報管理テーブルの一例である。記憶部1106には、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、図12(a)に示す撮像間隔情報管理テーブルが記憶されている。
図9で示したX方向に沿って配置される第3の対象領域600A3、第4の対象領域600A4、および第5の対象領域600A5は、1つの対象領域600として撮像間隔情報管理テーブルに記憶されてもよく、別々の対象領域600として撮像間隔情報管理テーブルに記憶されてもよい。
図12で示した撮像間隔情報管理テーブルに記憶される撮像間隔情報は、図11(b)に示した距離情報に基づき、図9に示したように、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりしないように決定された撮像間隔を示す。撮像間隔情報管理テーブルは、図11(b)に示した距離情報を必ずしも記憶しなくてもよい。
図12(b)は、変形例における撮像制御方法を示すフローチャートである。
撮像装置100の制御部110は、車両500の2回目の走行時に、車両500とともに移動しながら、以下の処理を行う。
制御部110の決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nを1に初期設定する(ステップS21)。
制御部110の撮像制御部1101は、N番目の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御する(ステップS22)。この際、図7に示したように、第1~第5のカメラ310~350のそれぞれは、車両500の移動方向を示すX方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600AのそれぞれにおけるN番目の撮像領域dを撮像する。
判断部1103は、値Nが予め設定された値に達したか、あるいは、制御部110の測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報が予め設定した位置に達したか等により、全ての撮像領域の撮像が完了したか判断し(ステップS23)、完了していれば制御部110は、処理を終了する。
測定情報取得部1102は、車速計/移動距離計170から、トンネル600の入口からの車両500の移動距離を示す移動距離情報を取得する(ステップS24)。
記憶・読出部1105は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、図12(a)に示した撮像間隔情報管理テーブルから、ステップS24で取得した移動距離情報に対応する撮像間隔情報を読み出す。決定部1104は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、記憶・読出部1105から読み出された撮像間隔情報に基づき、N番目の撮像領域SからN+1番目の撮像領域Sまでの撮像間隔を決定する(ステップS25)。
決定部1104は、撮像間隔として撮像時間間隔を決定するが、撮像距離間隔を決定しても良い。決定部1104は、撮像時間間隔を決定する場合、図2で説明したように、測定情報取得部1102が取得した車両500の移動速度(車速)を示す速度情報に基づき、撮像時間間隔を補正することが好ましい。
判断部1103は、ステップS22で撮像した後の時間が、撮像時間間隔に達したか判断する(ステップS26)。ステップS25で撮像距離間隔が決定された場合、判断部1103は、測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報に基づき、ステップS2で撮像した後の移動距離が、撮像距離間隔に達したか判断する。
撮像間隔に達した場合、決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nに1を加算して(ステップS27)、撮像制御部1101は、次の順番の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御して(ステップS22)、処理を継続する。
以上のように、撮像制御部1101は、測定情報取得部1102から取得した移動距離に対応する対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。移動距離は位置情報の一例であり、測定情報取得部1102は、車両500の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部の一例である。
これにより、撮像装置100は、車両500の位置に対応する撮像領域dに応じた適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
図13は、本実施形態の第2の変形例の説明である。
図13(a)は、複数の撮像間隔情報と撮像領域の順番を示す撮像順番情報を対応付けて記憶する第2の撮像間隔情報管理テーブルの一例である。記憶部1106には、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、図13(a)に示す第2の撮像間隔情報管理テーブルが記憶されている。
図9で示したX方向に沿って配置される第3の対象領域600A3、第4の対象領域600A4、および第5の対象領域600A5は、1つの対象領域600として第2の撮像間隔情報管理テーブルに記憶されてもよく、別々の対象領域600として第2の撮像間隔情報管理テーブルに記憶されてもよい。
第2の撮像間隔情報管理テーブルに記憶される撮像間隔情報は、図11(b)に示した距離情報に基づき、図9に示したように、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりしないように決定された撮像間隔を示す。
また、第2の撮像間隔情報管理テーブルに記憶される撮像順番情報は、図11(b)に示した移動距離情報に対応付けて決定される撮像領域の順番を示す。
撮像間隔情報管理テーブルは、図11(b)に示した移動距離情報を必ずしも記憶しなくてもよい。
ここで、車両500の速度が一定の場合、車両500の移動距離と撮像領域の順番は一対一で対応するため、第2の変形例では、図11および図12に示した変形例における移動距離に代えて、撮像領域の順番を距離情報と対応付けて記憶部1106に記憶させている。
図13(b)は、第2の変形例における撮像制御方法を示すフローチャートである。
撮像装置100の制御部110は、図11に示した1回目の走行に続く車両500の2回目の走行時に、車両500とともに移動しながら、以下の処理を行う。
制御部110の決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nを1に初期設定する(ステップS31)。
制御部110の撮像制御部1101は、N番目の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御する(ステップS32)。この際、図7に示したように、第1~第5のカメラ310~350のそれぞれは、車両500の移動方向を示すX方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600AのそれぞれにおけるN番目の撮像領域dを撮像する。
判断部1103は、値Nが予め設定された値に達したか、あるいは、制御部110の測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報が予め設定した位置に達したか等により、全ての撮像領域の撮像が完了したか判断し(ステップS33)、完了していれば制御部110は、処理を終了する。
記憶・読出部1105は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、図13(a)に示した第2の撮像間隔情報管理テーブルから、N+1番目の撮像順番情報に対応する撮像間隔情報を読み出す。決定部1104は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、記憶・読出部1105から読み出された撮像間隔情報に基づき、N番目の撮像領域SからN+1番目の撮像領域Sまでの撮像間隔を決定する(ステップS34)。
決定部1104は、撮像間隔として撮像時間間隔を決定するが、撮像距離間隔を決定しても良い。決定部1104は、撮像時間間隔を決定する場合、図2で説明したように、測定情報取得部1102が取得した車両500の移動速度(車速)を示す速度情報に基づき、撮像時間間隔を補正することが好ましい。
判断部1103は、ステップS22で撮像した後の時間が、撮像時間間隔に達したか判断する(ステップS35)。ステップS25で撮像距離間隔が決定された場合、判断部1103は、測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報に基づき、ステップS2で撮像した後の移動距離が、撮像距離間隔に達したか判断する。
撮像間隔に達した場合、決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nに1を加算して(ステップS36)、撮像制御部1101は、次の順番の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御して(ステップS32)、処理を継続する。
以上のように、撮像制御部1101は、撮像順番情報に対応する対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、撮像順番に対応する撮像領域dに応じた適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
図14は、本実施形態の第3の変形例の説明である。図14(a)は、第3の変形例における距離情報取得に掛かるフローチャートである。
撮像装置100の制御部110は、図9に示したように、車両500とともに移動しながら、以下の処理を行う。
測定情報取得部1102は、図8で説明したように、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、TOFセンサ141から撮像領域Sまでの距離Lを示す距離情報を、X方向に沿って所定の間隔で複数取得する(ステップS41)。
制御部110の記憶・読出部1105は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、X方向に沿って所定の間隔で複数取得された距離情報のうち、最小の距離情報を記憶部1106に記憶させる(ステップS42)
第3の変形例では、ここで一旦、車両500の1回目の走行および制御部110の処理を終了する。
図14(b)は、第3の変形例における撮像制御方法を示すフローチャートである。
撮像装置100の制御部110は、車両500の2回目の走行時に、車両500とともに移動しながら、以下の処理を行う。
制御部110の決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nを1に初期設定する(ステップS51)。
制御部110の撮像制御部1101は、N番目の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御する(ステップS52)。この際、図7に示したように、第1~第5のカメラ310~350のそれぞれは、車両500の移動方向を示すX方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600AのそれぞれにおけるN番目の撮像領域dを撮像する。
判断部1103は、値Nが予め設定された値に達したか、あるいは、制御部110の測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報が予め設定した位置に達したか等により、全ての撮像領域の撮像が完了したか判断し(ステップS53)、完了していれば制御部110は、処理を終了する。
記憶・読出部1105は、記憶部1106から、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、ステップS41で記憶された最小の距離情報を読み出す。決定部1104は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、記憶・読出部1105から読み出された距離情報に基づき、N番目の撮像領域SからN+1番目の撮像領域Sまでの撮像間隔を決定する(ステップS54)。
決定部1104は、撮像間隔として撮像時間間隔を決定するが、撮像距離間隔を決定しても良い。決定部1104は、撮像時間間隔を決定する場合、図2で説明したように、測定情報取得部1102が取得した車両500の移動速度(車速)を示す速度情報に基づき、撮像時間間隔を補正することが好ましい。
判断部1103は、ステップS52で撮像した後の時間が、撮像時間間隔に達したか判断する(ステップS55)。ステップS25で撮像距離間隔が決定された場合、判断部1103は、測定情報取得部1102が取得した車両500の位置情報に基づき、ステップS52で撮像した後の移動距離が、撮像距離間隔に達したか判断する。
撮像間隔に達した場合、決定部1104は、撮像領域dの撮像順番を示す値Nに1を加算して(ステップS56)、撮像制御部1101は、次の順番の撮像領域dを撮像するようにカメラユニット300を制御して(ステップS52)、処理を継続する。
第3の変形例は、TOFセンサ141から撮像領域Sまでの距離が、X方向に沿ってほぼ一定であるトンネル600を想定しており、撮像制御部1101は、対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御していない。
この場合でも、撮像制御部1101は、X方向に交差する平面(YZ平面)において異なる位置にある複数の対象領域600A毎に、対象領域600Aまでの最小距離に対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、対象領域600A毎の適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、複数の対象領域600Aのそれぞれにおいて、隣り合う撮像領域dの間で、撮像できていない領域が生じることを低減できる。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る撮像装置100は、移動体の一例である車両500に設置され、移動しながら対象物の一例であるトンネル600の内壁面を撮像する撮像部の一例であるカメラユニット300と、カメラユニット300を制御する撮像制御部1101と、を備えた撮像装置100であって、カメラユニット300は、トンネル600の内壁面における対象領域600Aを、車両500の移動方向であるX方向に沿って複数の撮像領域dに分けて撮像するものであり、撮像制御部1101は、複数の撮像領域dのそれぞれを、対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するようにカメラユニット300を制御する。
換言すると、撮像装置100は、撮像対象である対象領域600Aがどのようなものであるかによって、撮像間隔を決定するものである。ここで、対象物は、トンネル600の内壁面に限られず、例えば、法面等の構造物であってもよい。
これにより、撮像装置100は、対象領域600Aに応じた適切な撮像間隔で複数の撮像領域dのそれぞれを撮像することができるため、複数の撮像領域dにおける隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
この結果、複数の撮像領域dのそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、車両500の移動方向であるX方向に連続する対象領域600Aの撮像画像を高品質かつ効率的に得ることができる。
対象領域600Aは、車両500の移動方向であるX方向と交差するY方向およびZ方向を含む平面内で異なる位置にあり、撮像するときの複数のカメラ310、320、330、340のそれぞれからの距離が互いに異なる第1、第2の対象領域600A1、600A2を少なくとも含み、撮像制御部1101は、第1、第2の対象領域600A1、600A2等のそれぞれを撮像するときのそれぞれの撮像間隔が異なるように、複数のカメラ310、320、330、340のそれぞれを制御する。
これにより、撮像装置100は、複数のカメラ310、320、330、340のそれぞれから第1、第2の対象領域600A1、600A2等のそれぞれまでの距離に応じた異なる撮像間隔で、第1、第2の対象領域600A1、600A2等のそれぞれを撮像することができるため、第1、第2の対象領域600A1、600A2等において、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
この結果、第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれにおいて、複数の撮像領域dのそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、車両500の移動方向であるX方向に連続する第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれの撮像画像を高品質かつ効率的に得ることができるとともに、第1、第2の対象領域600A1、600A2のそれぞれの撮像画像をつなぎ合わせて、X方向に交差する方向に連続する撮像画像を高品質かつ効率的に得ることができる。
なお、撮像装置100は、カメラユニット300から対象領域600Aまでの距離が異なる場合に、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像するだけでなく、他の例として、複数の撮像領域dの境界付近に段差等の特殊な形状が存在する場合にも、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができる。
撮像制御部1101は、複数の撮像領域dのそれぞれに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、複数の撮像領域dのそれぞれに応じた適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
複数の撮像領域dは、撮像するときのカメラユニット300からの距離が互いに異なる第1、第2の撮像領域d1、d2を少なくとも含み、撮像制御部1101は、第1、第2の撮像領域d1、d2のそれぞれを撮像するときのそれぞれの撮像間隔が異なるように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、車両500の移動方向であるX方向に沿って、カメラユニット300から第1、第2の撮像領域d1、d2のそれぞれまでの距離が変化する場合でも、第1、第2の撮像領域d1、d2のそれぞれと隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
なお、撮像装置100は、車両500の移動方向であるX方向に沿って、カメラユニット300から撮像領域dまでの距離が変化する場合に、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像するだけでなく、他の例として、複数の撮像領域dの境界付近に段差等の特殊な形状が存在する場合にも、適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができる。
撮像装置100は、撮像するときのカメラユニット300から対象領域600Aまたは撮像領域dへの距離Lを示す距離情報を取得する距離情報取得部の一例である測定情報取得部1102を備え、撮像制御部1101は、距離情報に基づき対象領域600Aまたは対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
これにより、撮像装置100は、カメラユニット300から対象領域600Aまでの距離Lに応じた撮像間隔で、対象領域600Aを撮像することができるため、対象領域600Aにおいて、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
測定情報取得部1102は、TOFセンサ141から対象領域600Aまたは撮像領域dに投射され、対象領域600Aまたは撮像領域dから反射されてTOFセンサ141が受光した光141Aに基づき、距離情報を取得する。
撮像装置100は、車速計/移動距離計170から車両500の移動距離を示す移動距離情報を取得する測定情報取得部1102を備え、撮像制御部1101は、移動距離に対応する対象領域600Aの撮像領域dに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。移動距離は位置情報の一例であり、測定情報取得部1102は、車両500の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部の一例である。この場合、記憶部1106に位置情報と撮像間隔を対応付けて記憶させておくことが好ましい。
これにより、撮像装置100は、車両500の位置に対応する撮像領域dに応じた適切な撮像間隔で対象領域600Aを撮像することができるため、隣り合う撮像領域dの間で、重複している領域が生じたり、撮像できていない領域が生じたりすることを低減できる。
本発明の一実施形態に係る撮像システムは、車両500と、車両500に設置され、移動しながらトンネル600を撮像するカメラユニット300と、カメラユニット300を制御する撮像制御部1101を備えた撮像装置100と、を備え、カメラユニット300は、トンネル600における対象領域600Aを、車両500の移動方向であるX方向に沿って複数の撮像領域dに分けて撮像するものであり、撮像制御部1101は、複数の撮像領域dのそれぞれを、対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。
本発明の一実施形態に係る撮像制御方法は、車両500に設置され、移動しながらトンネル600を撮像するカメラユニット300を制御する撮像制御方法であって、カメラユニット300は、トンネル600における対象領域600Aを、車両500の移動方向であるX方向に沿って複数の撮像領域dに分けて撮像するものであり、複数の撮像領域dのそれぞれを、対象領域600Aに対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように、カメラユニット300を制御する。本発明の一実施形態に係るプログラムは、上記撮像制御方法をコンピュータに実行させる。
100 撮像装置
110 制御部
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 HDD
115 外部I/F
116 ブザー
117 システムバス
141 TOFセンサ
141A 光
160 IMU
170 車速計/移動距離計
200 ベース部材
210 支持部材
220 第2の支持部材
230 対向部材
261、262、263、271、281、282 連結部
283 連結部(連結部材)
300 カメラユニット(撮像部)
310、320、330、340、350 カメラ(撮像部)
315、325、335、345、355 取付部
331-1、334-1 レンズ
331-1a 絞り
331-2、334-2 ラインCCD
400 照明ユニット(照明部)
410、420、430、440、450 照明部
431-1 レンズ
431-1a 絞り
431-2 光源
500 車両(移動体)
600 トンネル(対象物)
600A 対象領域
700 道路
710、720 車線
730 歩道
1101 撮像制御部
1102 測定情報取得部(距離情報取得部、位置情報取得部)
1103 判断部
1104 決定部
1105 記憶・読出部
1106 記憶部
d 撮像領域

Claims (11)

  1. 移動体に設置され、移動しながら対象物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部を制御する撮像制御部と、
    を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部は、前記対象物における対象領域を、前記移動体の移動方向に沿って複数の撮像領域に分けて撮像するものであり、
    前記撮像制御部は、前記複数の撮像領域のそれぞれを、前記対象領域に対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように前記撮像部を制御する、撮像装置。
  2. 前記対象領域は、前記移動体の移動方向と交差する平面内で異なる位置にあり、撮像するときの前記撮像部からの距離が互いに異なる第1、第2の対象領域を少なくとも含み、
    前記撮像制御部は、前記第1、第2の対象領域のそれぞれを撮像するときのそれぞれの前記撮像間隔が異なるように、前記撮像部を制御する、請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記撮像制御部は、
    前記複数の撮像領域のそれぞれに対応付けて決定される前記撮像間隔で撮像するように、前記撮像部を制御する、請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記複数の撮像領域は、撮像するときの前記撮像部からの距離が互いに異なる第1、第2の撮像領域を少なくとも含み、
    前記撮像制御部は、前記第1、第2の撮像領域のそれぞれを撮像するときのそれぞれの前記撮像間隔が異なるように、前記撮像部を制御する、請求項3記載の撮像装置。
  5. 撮像するときの前記撮像部から前記対象領域への距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部を備え、
    前記撮像制御部は、前記距離情報に基づき前記対象領域に対応付けて決定される前記撮像間隔で撮像するように、前記撮像部を制御する、請求項1~4の何れか記載の撮像装置。
  6. 前記距離情報取得部は、
    投射部から前記対象領域に投射され、前記対象領域から反射された光に基づき、前記距離情報を取得する請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記移動体の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    前記撮像制御部は、前記位置情報に対応する前記対象領域の前記撮像領域に対応付けて決定される前記撮像間隔で撮像するように、前記撮像部を制御する、請求項1~4の何れか記載の撮像装置。
  8. 移動体に設置され、移動しながら対象物を撮像する撮像部を備えた撮像装置であって、
    前記撮像部は、前記対象物における対象領域を、前記移動体の移動方向に沿って複数の撮像領域に分けて撮像するものであり、
    前記複数の撮像領域のそれぞれを、前記対象領域に対応付けて決定される撮像間隔で撮像する、撮像装置。
  9. 移動体と
    前記移動体に設置され、移動しながら対象物を撮像する撮像部と、前記撮像部を制御する撮像制御部と、を備えた撮像装置と、
    を備える撮像システムであって、
    前記撮像部は、前記対象物における対象領域を、前記移動体の移動方向に沿って複数の撮像領域に分けて撮像するものであり、
    前記撮像制御部は、前記複数の撮像領域のそれぞれを、前記対象領域に対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように前記撮像部を制御する、撮像システム。
  10. 移動体に設置され、移動しながら対象物を撮像する撮像部を制御する撮像制御方法であって、
    前記撮像部は、前記対象物における対象領域を、前記移動体の移動方向に沿って複数の撮像領域に分けて撮像するものであり、
    前記複数の撮像領域のそれぞれを、前記対象領域に対応付けて決定される撮像間隔で撮像するように前記撮像部を制御する撮像制御方法。
  11. コンピュータに、請求項10記載の撮像制御方法を実行させるプログラム。
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