JP2023084540A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 強度を損ねずに、フェース部の高反発領域をトウ・ヒール方向に拡大することができるゴルフクラブヘッドを提供すること。【解決手段】 内部に中空部を有するゴルフクラブヘッド1であって、フェース部2と、フェース部2からヘッド後方に延びるクラウン部4及びソール部5を含む本体部3とを含む。本体部3には、本体部3を貫通する少なくとも1本のスリット10が設けられている。スリット10は、トウ・ヒール方向の幅と、前記幅よりも大きいヘッド前後方向の長さとを有する。スリット10の周囲の少なくとも一部には、厚肉部が形成されている。【選択図】 図1
Description
本開示は、内部に中空部を有するゴルフクラブヘッドに関する。
下記特許文献1は、フェースの裏面を碁盤状に9つの領域に仮想区分し、各領域の平均厚さを特定したウッド型のゴルフクラブヘッドが記載されている。このゴルフクラブヘッドは、フェース部の高反発領域をトウ・ヒール方向に拡大させるという効果が期待されている。
本開示は、これまでとは異なるアプローチで、強度を損ねずに、フェース部の高反発領域をトウ・ヒール方向に拡大することができるゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。
本開示は、内部に中空部を有するゴルフクラブヘッドであって、フェース部と、前記フェース部からヘッド後方に延びるクラウン部及びソール部を含む本体部とを含み、前記本体部には、前記本体部を貫通する少なくとも1本のスリットが設けられており、前記スリットは、トウ・ヒール方向の幅と、前記幅よりも大きいヘッド前後方向の長さとを有し、前記スリットの周囲の少なくとも一部には、厚肉部が形成されている、ゴルフクラブヘッドである。
本開示のゴルフクラブヘッドは、上記の構成を採用することにより、強度を損ねずに、フェース部の高反発領域をトウ・ヒール方向に拡大することが可能である。
以下、本開示の実施形態が図面に基づき説明される。全ての実施形態を通して、同一の部材ないし部分については、同じ符号が付されており、重複する説明は省略される。
図1~4は、本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1の斜視図、正面図、平面図及び底面図をそれぞれ示す。また、図5は、図3のV-V線断面図であり、図6及び7はヘッド1の様々な断面図である。
[基準状態等]
図1~4において、ヘッド1は基準状態とされている。基準状態とは、ヘッド1が、当該ヘッド1に定められたライ角α(図2)及びロフト角(図示省略)に保持されて水平面HPに置かれた状態である。また、基準状態では、ヘッド1のシャフト軸中心線CLは、基準垂直面VP内に配される。シャフト軸中心線CLは、ヘッド1のホーゼル部7に形成されたシャフト差込孔7aの軸中心線によって画定される。本明細書において、特に言及されていない場合、ヘッド1は、この基準状態に置かれているものとする。
図1~4において、ヘッド1は基準状態とされている。基準状態とは、ヘッド1が、当該ヘッド1に定められたライ角α(図2)及びロフト角(図示省略)に保持されて水平面HPに置かれた状態である。また、基準状態では、ヘッド1のシャフト軸中心線CLは、基準垂直面VP内に配される。シャフト軸中心線CLは、ヘッド1のホーゼル部7に形成されたシャフト差込孔7aの軸中心線によって画定される。本明細書において、特に言及されていない場合、ヘッド1は、この基準状態に置かれているものとする。
[ヘッドの座標系]
本明細書では、ヘッド1にx-y-zの座標系が関連付けられている。x軸は、基準垂直面VPに直交し、かつ、水平面HPと平行な軸とされる。y軸は、基準垂直面VP及び水平面HPにともに平行な軸とされる。z軸は、x軸及びy軸にともに直交する軸とされる。そして、ヘッド1に関して、x軸に沿った方向がヘッド前後方向、y軸に沿った方向がトウ・ヒール方向、及び、z軸に沿った方向がヘッド上下方向として定義される。なお、ヘッド前後方向に関し、フェース部2の側が前側であり、その反対側が後側である。
本明細書では、ヘッド1にx-y-zの座標系が関連付けられている。x軸は、基準垂直面VPに直交し、かつ、水平面HPと平行な軸とされる。y軸は、基準垂直面VP及び水平面HPにともに平行な軸とされる。z軸は、x軸及びy軸にともに直交する軸とされる。そして、ヘッド1に関して、x軸に沿った方向がヘッド前後方向、y軸に沿った方向がトウ・ヒール方向、及び、z軸に沿った方向がヘッド上下方向として定義される。なお、ヘッド前後方向に関し、フェース部2の側が前側であり、その反対側が後側である。
[ヘッドの基本形態]
本実施形態のヘッド1は、本質的に金属材料で形成されており、図5に示されるように、内部に中空部iを有する。
本実施形態のヘッド1は、本質的に金属材料で形成されており、図5に示されるように、内部に中空部iを有する。
ヘッド1の中空部iは、例えば、そのまま空間とされても良いし、その一部に重量調整用のゲル剤などが配置されても良い。
ヘッド1を構成する金属材料としては、例えば、ステンレス、マレージング鋼、チタン、チタン合金、マグネシウム合金、アルミニウム合金等が好適である。ヘッド1の一部に、繊維強化樹脂が用いられても良い。
図1~4に示されるように、本実施形態のヘッド1は、例えば、ウッド型に構成されている。ウッド型のヘッド1は、例えば、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド等を少なくとも含む。本実施形態のヘッド1は、ドライバーとして構成されている。
ヘッド1は、フェース部2と、フェース部2からヘッド後方に延びる本体部3とを含む。これらは、薄い部材で形成されており、内部に中空部iを形成するような中空構造体を形成する。また、本体部3は、例えば、クラウン部4と、フェース部2及びホーゼル部7を少なくとも含む。図2において、符号Tはヘッド1のトウを、符号Hはヘッド1のヒールをそれぞれ指す。
フェース部2は、ボールを打撃する部分であり、ヘッド1の前側に形成されている。フェース部2は、ボールと直接接触する打撃面2aを有する。図示していないが、打撃面2aには、フェースラインが形成されても良い。フェースラインは、トウ・ヒール方向に延びる細溝である。
フェース部2は、ボール打撃時の破損を防止するために、比較的大きい肉厚を有する板材で構成されている。好ましい態様では、図7から理解されるように、フェース部2は、例えば、クラウン部4及びフェース部2などに比べて大きい肉厚tfを有する。フェース部2の肉厚tfは、特に限定されるものではないが、例えば、2.0mm以上、好ましくは2.2mm以上とされる。また、ボール打撃時にフェース部2を十分に撓ませるために、フェース部2の肉厚tfは、例えば、4.0mm以下、好ましくは3.8mm以下とされる。
フェース部2は、打撃面2aの境界を画定する周縁Eを備える。本明細書において、フェース部2の周縁Eは、明瞭な稜線として肉眼で確認できる場合、当該稜線である。一方、そのような稜線が明確に形成されていない場合、フェース部2の周縁Eは、次のようにして求める。まず、図8(A)に示されるように、ヘッド重心GとスイートスポットSSとを結ぶ法線Nを含む各断面s1、s2、s3…が特定される。そして、図8(B)に示されるように、各断面において、フェース外面輪郭線Lfの曲率半径rがスイートスポットSS側からフェースの外側に向かって初めて200mmとなる位置Eがフェース部2の周縁とされる。この周縁Eのうち、クラウン部4との境界部分が、フェース部2の上縁2bとされ、ソール部5との境界部分が、フェース部2の下縁2cとされる。
クラウン部4は、ヘッド上面を形成するようにフェース部2の上縁2bからヘッド後方に延びている。クラウン部4のヒール側には、ホーゼル部7が設けられている。ホーゼル部7には、シャフト(図示省略)を固定するためのシャフト差込孔7aが形成されている。クラウン部4は、図3に示されるヘッド平面視において、フェース部2及びホーゼル部7を除いた部分である。
クラウン部4は、例えば、後述の厚肉部11を除き、ほぼ一定の基準の肉厚で形成されている。図5及び図7に示されるように、クラウン部4の基準の肉厚tcは、特に制限されるものではないが、例えば、反発性の向上という観点では、1.0mm以下、好ましくは0.7mm以下の範囲で定められる。また、クラウン部4の基準の肉厚tcは、耐久性の観点では、例えば、0.2mm以上、好ましくは、0.3mm以上の範囲で定められる。
図1及び図4に示されるように、ソール部5は、ヘッド底面を形成するように、フェース部2の下縁2cからヘッド後方に延びている。ソール部5は、ヘッド底面視において、ホーゼル部7を除いた部分である。
図5及び図7に示されるように、ソール部5は、例えば、後述の厚肉部11を除き、ほぼ一定の基準の肉厚で形成されている。ソール部5の基準の肉厚tsは、特に制限されるものではないが、例えば、反発性の向上という観点では、1.5mm以下、好ましくは1・0mm以下とされる。また、ソール部5の肉厚tsは、耐久性の観点では、例えば、0.3mm以上、好ましくは、0.5mm以上とされる。
[スリット及び厚肉部]
本実施形態のヘッド1において、本体部3には、本体部3を貫通する少なくとも1本のスリット10が設けられている。本実施形態では、クラウン部4及びフェース部2にそれぞれスリット10が設けられている。また、本実施形態では、クラウン部4及びソール部5のそれぞれに、複数のスリット10が設けられている。他の実施形態では、スリット10は、クラウン部4のみに設けられても良いし、フェース部2のみに設けられても良い。また、クラウン部4に1本のみのスリット10が設けられても良いし、フェース部2に1本のみのスリット10が設けられても良い。
本実施形態のヘッド1において、本体部3には、本体部3を貫通する少なくとも1本のスリット10が設けられている。本実施形態では、クラウン部4及びフェース部2にそれぞれスリット10が設けられている。また、本実施形態では、クラウン部4及びソール部5のそれぞれに、複数のスリット10が設けられている。他の実施形態では、スリット10は、クラウン部4のみに設けられても良いし、フェース部2のみに設けられても良い。また、クラウン部4に1本のみのスリット10が設けられても良いし、フェース部2に1本のみのスリット10が設けられても良い。
図9には、図3の一つのスリット10の部分拡大図である。図9に示されるように、スリット10は、ヘッド前後方向の長さLと、トウ・ヒール方向の幅Wとを有する。本実施形態では、スリット10の長さLは、スリット10の幅Wよりも大きい。すなわち、本実施形態のスリット10は、ヘッド前後方向に長く延びている。このようなスリット10は、本体部3(例えば、クラウン部4やソール部5)のトウ・ヒール方向の剛性を局所的に低下させる。したがって、ボール打撃時に、本体部3は、トウ・ヒール方向に撓みやすくなる。
本実施形態のヘッド1は、スリット10の周囲の少なくとも一部には、厚肉部11が形成されている。本実施形態の厚肉部11は、スリット10に隣接して設けられている。また、本実施形態の厚肉部11は、図5に示されるように、本体部3の肉厚を局所的に増加させることにより形成されている。また、厚肉部11の周囲には、厚肉部11よりも肉厚が小さい部分が形成されている。
[本実施形態の作用]
フェース部2の打撃面2aでボールを打撃したとき、フェース部2に接続されているクラウン部4及びソール部5は複雑な変形をする。具体的には、ボール打撃時のクラウン部4の変形は、ヘッド前後方向の曲げ変形とともにトウ・ヒール方向の引張変形が生じる。ソール部5についても、クラウン部4とほぼ同様の変形形態を示す。そして、発明者らが種々研究を行ったところ、本体部3のトウ・ヒール方向の引張剛性を低下させると、スリットを設けた付近の打点におけるヘッド1の反発性能が増加することが分かった。このことから、本体部に3にヘッド前後方向に延びるスリットを設け、かつフェース肉厚を厚く調整することで、ヘッド1の最大反発係数は変えないままで、ヘッド1の反発性能をトウ・ヒール方向に効果的に拡大できる。
フェース部2の打撃面2aでボールを打撃したとき、フェース部2に接続されているクラウン部4及びソール部5は複雑な変形をする。具体的には、ボール打撃時のクラウン部4の変形は、ヘッド前後方向の曲げ変形とともにトウ・ヒール方向の引張変形が生じる。ソール部5についても、クラウン部4とほぼ同様の変形形態を示す。そして、発明者らが種々研究を行ったところ、本体部3のトウ・ヒール方向の引張剛性を低下させると、スリットを設けた付近の打点におけるヘッド1の反発性能が増加することが分かった。このことから、本体部に3にヘッド前後方向に延びるスリットを設け、かつフェース肉厚を厚く調整することで、ヘッド1の最大反発係数は変えないままで、ヘッド1の反発性能をトウ・ヒール方向に効果的に拡大できる。
本実施形態のヘッド1は、上記の知見を踏まえ、ヘッド1の本体部3に、ヘッド前後方向に延びるスリット10が設けられている。このような本体部3は、ボール打撃時、スリット10を起点として、トウ・ヒール方向に大きく弾性変形し、フェース部2の高反発領域が、トウ・ヒール方向に拡大される。したがって、本実施形態のヘッド1は、打撃面2aのトウ側又はヒール側でボールを打撃したときでも、飛距離の低下を小さく抑えることができる。
一方、ボール打撃時、本体部3(とりわけ、スリット10の周辺部)には、ヘッド前後方向の曲げによる曲げ応力と、トウ・ヒール方向の引張変形による引張応力とが作用することから、高い応力が生じやすい。ヘッド1の強度を維持するために、本開示のヘッド1では、スリット10の周囲の少なくとも一部に、厚肉部11が設けられている。厚肉部11は、スリット10の周辺部で応力を分散させ、局所的な著しい応力上昇を抑制することができる。
以下、本開示のより好ましい形態について説明する。
[スリットとフェースの周縁との間の最短距離]
図9に示されるように、スリット10は、ヘッド前後方向の前端10a及び後端10bを備える。前端10a及び後端10bは、それぞれ、スリット10の最もヘッド前側及びヘッド後側に位置する。好ましい態様では、スリット10の前端10aと、周縁Eとの間の最短距離Dが10mm以下とされ、より好ましくは3mm以下とされ、さらに好ましくは1mm以下とされる。フェース部2の周縁Eは、フェース部2と本体部3とが接続されるコーナ部であり、剛性が高く、ボール打撃時でも比較的変形が小さい。したがって、スリット10の前端10aを周縁Eに接近させると、スリット10の前端10a付近での応力の上昇が効果的に抑制される。
図9に示されるように、スリット10は、ヘッド前後方向の前端10a及び後端10bを備える。前端10a及び後端10bは、それぞれ、スリット10の最もヘッド前側及びヘッド後側に位置する。好ましい態様では、スリット10の前端10aと、周縁Eとの間の最短距離Dが10mm以下とされ、より好ましくは3mm以下とされ、さらに好ましくは1mm以下とされる。フェース部2の周縁Eは、フェース部2と本体部3とが接続されるコーナ部であり、剛性が高く、ボール打撃時でも比較的変形が小さい。したがって、スリット10の前端10aを周縁Eに接近させると、スリット10の前端10a付近での応力の上昇が効果的に抑制される。
[スリットの輪郭形状]
図9に示されるように、スリット10の平面視において、前端10a及び/又は後端10bの輪郭が円弧状であるのが望ましい。このようにスリット10は、前端10a付近及び後端10b付近に、鋭い角が形成されていないため、そこでの応力集中を緩和することができる。本実施形態では、前端10a及び後端10bがともに円弧状とされている。
図9に示されるように、スリット10の平面視において、前端10a及び/又は後端10bの輪郭が円弧状であるのが望ましい。このようにスリット10は、前端10a付近及び後端10b付近に、鋭い角が形成されていないため、そこでの応力集中を緩和することができる。本実施形態では、前端10a及び後端10bがともに円弧状とされている。
スリット10の後端10b側の幅は、スリット10の前端10a側の幅よりも大きいのが望ましい。発明者らの実験によれば、ボール打撃時、クラウン部4やフェース部2のトウ・ヒール方向の引張変形は、フェース部2の周縁Eからヘッド後方に離れるほど大きい傾向がある。しかし、スリット10の後端10b側の幅を、スリット10の前端10a側の幅よりも大きくすることにより、スリット10の後端10b付近での応力上昇を効果的に抑制することができる。
本実施形態のスリット10は、前端10aからヘッド後方に延びる第1部分101と、第1部分101に繋がり、かつ、輪郭が円形状の第2部分102とを含む。本実施形態では、第1部分101は、一定の幅Wを延びている。また、第2部分102の幅は、第1部分101の幅よりも大きい。このようなスリット10は、本体部3の変形が大きくなりやすいスリット10の後端10b付近での応力上昇を効果的に抑制することができる。好ましい態様では、第2部分102の幅は、第1部分101の幅の1.5倍以上、さらには2.0倍以上とされる。
[スリットの長さ、幅]
スリット10によって本体部3のトウ・ヒール方向の撓みを効果的に促進するために、スリット10の長さLは、例えば、10mm以上、好ましくは12mm以上、さらに好ましくは15mm以上とされる。一方、スリット10の長さLが大きくなると、本体部3の耐久性が低下するおそれがあることから、前記長さLは、例えば、40mm以下、好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下とされる。
スリット10によって本体部3のトウ・ヒール方向の撓みを効果的に促進するために、スリット10の長さLは、例えば、10mm以上、好ましくは12mm以上、さらに好ましくは15mm以上とされる。一方、スリット10の長さLが大きくなると、本体部3の耐久性が低下するおそれがあることから、前記長さLは、例えば、40mm以下、好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下とされる。
スリット10によって本体部3のトウ・ヒール方向の撓みを効果的に促進するために、スリット10の幅Wは、例えば、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上とされる。一方、スリット10の幅Wが大きくなると、本体部3の耐久性が低下するおそれがあることから、前記幅Wは、例えば、10mm以下、好ましくは8mm以下、さらに好ましくは6mm以下とされる。なお、スリット10の幅Wは、一定でも良いし、図9のように、変化しても良い。
[スリットの角度]
ヘッド平面視において、スリット10は、前端10aと後端10bとを通る基準直線10cを定義する。好ましい態様では、スリット10の基準直線10cは、ヘッド前後方向(すなわち、x軸)に対して15°以下の角度とされる。このようなスリット10は、トウ側打撃時又はヒール側打撃時において、本体部3のトウ・ヒール方向の撓みを効果的に促進させることができる。
ヘッド平面視において、スリット10は、前端10aと後端10bとを通る基準直線10cを定義する。好ましい態様では、スリット10の基準直線10cは、ヘッド前後方向(すなわち、x軸)に対して15°以下の角度とされる。このようなスリット10は、トウ側打撃時又はヒール側打撃時において、本体部3のトウ・ヒール方向の撓みを効果的に促進させることができる。
本体部3のトウ・ヒール方向の撓みをさらに効果的に促進させるために、スリット10の基準直線10cの前記角度は10°以下とされ、さらに好ましくは5°以下とされる。基準直線10cが、ヘッド前後方向に対して傾斜する場合、基準直線10cの傾斜の向きは、特に限定されない。本実施形態のスリット10は、ヘッド前後方向と平行に直線状に延びているが、スリット10は、円弧状、ジグザグ状、波状等の非直線状であっても良い。
[スリットのカバー]
スリット10には、ゴム、樹脂、エラストマー等の弾性体(図示省略)からなるカバーが設けられても良い。このようなカバーは、本体部3の変形を何ら妨げることなく、ヘッド1の中空部i内への異物の進入を防止できる。
スリット10には、ゴム、樹脂、エラストマー等の弾性体(図示省略)からなるカバーが設けられても良い。このようなカバーは、本体部3の変形を何ら妨げることなく、ヘッド1の中空部i内への異物の進入を防止できる。
[厚肉部の好ましい態様]
図10は、図9のスリット10を中空部i側から見た裏面図である。また、図11は、図9のXI-XI線断面図である。図9~図11に示されるように、本実施形態の厚肉部11は、スリット10を囲むように環状に形成されている。このような厚肉部11は、本体部3のスリット10の周辺部の応力を緩和するのにより効果的である。
図10は、図9のスリット10を中空部i側から見た裏面図である。また、図11は、図9のXI-XI線断面図である。図9~図11に示されるように、本実施形態の厚肉部11は、スリット10を囲むように環状に形成されている。このような厚肉部11は、本体部3のスリット10の周辺部の応力を緩和するのにより効果的である。
本実施形態の厚肉部11は、例えば、中空部i側に隆起している内側厚肉部11aを含む。内側厚肉部11aは、クラウン部4の基準の肉厚tcが形成する基準肉厚部11cの内面4iから中空部i側に隆起している。内側厚肉部11aと基準肉厚部11cとの間の厚さ方向の境界は、基準肉厚部11cの内面4iをスリット10まで滑らかに延長して定められた仮想の境界である。
図10に示されるように、内側厚肉部11aは、例えば、スリット10の周囲を途切れることなく環状に連続している。これにより、ボール打撃時の応力の上昇が、スリット10の全周に亘って抑制される。また、図10から明らかなように、内側厚肉部11aは、その内縁がスリット10の輪郭形状に一致している。
内側厚肉部11aの肉厚taは、特に制限されるものではないが、スリット周辺部での応力低減効果を十分に発揮させるために、例えば、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上、さらに好ましくは1.5mm以上とされる。また、ヘッド1の重量増加を抑制するために、内側厚肉部11aの肉厚taは、例えば、5.0mm以下、好ましくは4.0mm以下、さらに好ましくは3.0mm以下とされる。
本実施形態の厚肉部11は、例えば、ヘッド外面側に隆起している外側厚肉部11bをさらに含んでも良い。外側厚肉部11bは、内側厚肉部11aとともに、又は、内側厚肉部11aに代えて、厚肉部11を構成しても良い。
外側厚肉部11bは、クラウン部4の基準の肉厚tcが形成する基準肉厚部11cの外面4oからヘッド外側に隆起している。外側厚肉部11bと基準肉厚部11cとの間の厚さ方向の境界は、基準肉厚部11cの外面4oをスリット10まで滑らかに延長して定められた仮想の境界である。
図9に示されるように、この実施形態では、外側厚肉部11bは、スリット10の周囲で一部が途切れるように形成されている。具体的には、外側厚肉部11bは、スリット10の前端10aを含む前側部分の周囲には形成されていない。スリット10の前端10aは、比較的剛性の高いフェース部2の周縁Eの近傍に位置することから、この部分には外側厚肉部11bを設けなくても、スリット10の前端10a付近での応力の上昇は緩和できる。また、外側厚肉部11bの配置を部分的になくすことで、本体部3(とりわけ、クラウン部4)を軽量化するのに役立つ。また、図9から明らかなように、外側厚肉部11bは、その内縁がスリット10の輪郭形状に一致している。
外側厚肉部11bの肉厚tbは、特に制限されるものではないが、スリット周辺部でのトウ・ヒール方向の引張応力低減効果を十分に発揮させるために、例えば、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上、さらに好ましくは1.5mm以上とされる。また、肉厚tbが厚すぎるとヘッド前後方向の曲げ剛性が増加して、それによりヘッド前後方向の曲げ応力が高まることから、スリット周辺部でのヘッド前後方向の曲げ応力低減効果を十分に発揮させるために、かつ、ヘッド1の重量増加を抑制するために、外側厚肉部11bの肉厚tbは、例えば、5.0mm以下、好ましくは4.0mm以下、さらに好ましくは3.0mm以下とされる。
内側厚肉部11a及び外側厚肉部11bの幅TW(図10に例示される)は、特に制限されるものではないが、スリット周辺部での応力低減効果を十分に発揮させるために、例えば、1.0mm以上、好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは3.0mm以上とされる。また、ヘッド1の重量増加を抑制するために、内側厚肉部11a及び外側厚肉部11bの幅TWは、例えば、15.0mm以下、好ましくは12.0mm以下、さらに好ましくは10.0mm以下とされる。なお、前記幅TWは、図10に例示されるように、スリット10のエッジと直交する向きに測定される。
[厚肉部の断面形状]
厚肉部11の断面形状については、特に制限されることなく様々な態様が採用可能である。図11の例では、内側厚肉部11aの肉厚taは、0.75mmで実質的に一定である。内側厚肉部11aの外縁は、肉厚が連続的に減少して基準肉厚部11cに接続されている。また、図11の例では、外側厚肉部11bの肉厚tbは、0.50mmで実質的に一定である。外側厚肉部11bの外縁は、肉厚が連続的に減少して基準肉厚部11cに接続されている。図11の例では、厚肉部TWの幅に関し、内側厚肉部11aの幅は、外側厚肉部11bの幅よりも大きい。このように、外側厚肉部11bの体積を内側厚肉部11aの体積よりも小さくすることにより、ヘッド重心Gの位置が高くなるのが抑制される。
厚肉部11の断面形状については、特に制限されることなく様々な態様が採用可能である。図11の例では、内側厚肉部11aの肉厚taは、0.75mmで実質的に一定である。内側厚肉部11aの外縁は、肉厚が連続的に減少して基準肉厚部11cに接続されている。また、図11の例では、外側厚肉部11bの肉厚tbは、0.50mmで実質的に一定である。外側厚肉部11bの外縁は、肉厚が連続的に減少して基準肉厚部11cに接続されている。図11の例では、厚肉部TWの幅に関し、内側厚肉部11aの幅は、外側厚肉部11bの幅よりも大きい。このように、外側厚肉部11bの体積を内側厚肉部11aの体積よりも小さくすることにより、ヘッド重心Gの位置が高くなるのが抑制される。
図12~図15には、厚肉部11の断面形状の様々な例が示される。これらの各断面は、図9のXI-XI線の位置に対応している。これらの例においても、ボール打撃時におけるスリット10の周辺部の応力を効果的に減少させることができる。
図12の例では、内側厚肉部11aは、スリット10側の肉厚ta1が、内側厚肉部11aの外縁側の肉厚ta2よりも大きくなるようにステップ状に変化している。外側厚肉部11bについては、図11と同様である。
図13の例では、内側厚肉部11aは、スリット10側の肉厚ta1が、内側厚肉部11aの外縁側の肉厚ta2よりも小さくなるようにステップ状に変化している。外側厚肉部11bについては、図11と同様である。
図14の例では、内側厚肉部11aは、スリット10側の肉厚ta1から内側厚肉部11aの外縁側の最大の肉厚ta2まで連続的に増加している。外側厚肉部11bについては、図11と同様である。
図15の例では、内側厚肉部11aは、スリット10側の肉厚ta1から内側厚肉部11aの外縁側の最大の肉厚ta2まで連続的に増加している。また、外側厚肉部11bについては、スリット10側の肉厚tbから、外側厚肉部11bの外縁まで連続的に減少してゼロになっている。
[クラウン部でのスリットのトウ・ヒール方向の好ましい位置]
スリット10がクラウン部4に設けられる場合、スリット10は、クラウン部4の中央領域CAよりもトウ側及び/又はヒール側の領域に設けられるのが望ましい。言い換えると、スリット10は、クラウン部4において、中央領域CAに設けられていないことが望ましい。ここで、クラウン部4の中央領域CAは、図3に示されるように、ヘッド上面視において、フェースセンターFCを通るヘッド前後方向線FCLからトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲A、Aの領域とされる。また、「フェースセンター」とは、フェース部2の周縁Eによって特定された領域の幾何学的中心を意味する。
スリット10がクラウン部4に設けられる場合、スリット10は、クラウン部4の中央領域CAよりもトウ側及び/又はヒール側の領域に設けられるのが望ましい。言い換えると、スリット10は、クラウン部4において、中央領域CAに設けられていないことが望ましい。ここで、クラウン部4の中央領域CAは、図3に示されるように、ヘッド上面視において、フェースセンターFCを通るヘッド前後方向線FCLからトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲A、Aの領域とされる。また、「フェースセンター」とは、フェース部2の周縁Eによって特定された領域の幾何学的中心を意味する。
フェースセンターFCからトウ側及びヒール側に打撃位置がずれた場合、クラウン部4のトウ・ヒール方向の撓みが特に大きくなるのは、中央領域CAよりもトウ側及びヒール側であることが分かった。したがって、そのような位置に対応してスリット10を設けると、フェース部2の高反発領域がトウ・ヒール方向により一層拡大され得る。
[ソール部でのスリットのトウ・ヒール方向の好ましい位置]
スリット10がソール部5に設けられる場合、スリット10は、ソール部5の中央領域CB、中央領域CBよりもトウ側領域TA及び中央領域CBよりもヒール側領域HAの各に設けられるのが望ましい。ここで、ソール部5の中央領域CBは、図4に示されるように、ヘッド底面視において、フェースセンターFCを通るヘッド前後方向線FCLからトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲A、Aの領域とされる。
スリット10がソール部5に設けられる場合、スリット10は、ソール部5の中央領域CB、中央領域CBよりもトウ側領域TA及び中央領域CBよりもヒール側領域HAの各に設けられるのが望ましい。ここで、ソール部5の中央領域CBは、図4に示されるように、ヘッド底面視において、フェースセンターFCを通るヘッド前後方向線FCLからトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲A、Aの領域とされる。
フェースセンターFCからトウ側及びヒール側に打撃位置がずれた場合、ソール部5のトウ・ヒール方向の撓みは、中央領域CB、トウ側領域TA及びヒール側領域HAでほぼ均等に生じやすい傾向がある。したがって、そのような位置にそれぞれ対応してスリット10を設けると、ソール部5の高反発領域がトウ・ヒール方向により一層拡大され得る。
以上、本開示の実施形態が詳細に説明されたが、本開示は、上記の具体的な開示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、種々変更して実施することができる。
次に、本開示のより詳細な実施例が説明される。実施例1として、図1~6及び図11に示されるように、クラウン部に2本、ソール側に3本のスリットを設けたゴルフクラブヘッドについて、有限要素モデルが作成され、コンピュータシミュレーションによって、フェース部の打撃面の各位置での反発係数(COR)が計算された。より具体的には、フェース部の打撃面が、フェースセンターを中心として、トウ・ヒール方向にそれぞれ20mm、及び、上下方向にそれぞれ10mmの範囲が5mm間隔のマトリックス領域に区画され、各領域それぞれについてCORが示されている。CORの値は、各領域の4隅のCORの平均値として求められた。ゴルフクラブヘッドの仕様は、次のとおりである。
[実施例]
ヘッド材料:チタン合金
ヘッド体積:460cc
ヘッド質量:172g
フェース部の肉厚:
中央部3.7mm、周縁部2.1mm、中央部と周縁部と間は、肉厚が滑らかに変化
スリットの幅:2mm
スリットの長さ22mm
クラウン部のスリット:フェースセンターからトウ側及びヒール側にそれぞれ24mm隔てた位置でヘッド前後方向に平行に配置
クラウン部のスリットとフェース部の周縁との間の最短距離D:1.0mm
ソール部のスリット:中央領域と、フェースセンターからトウ側及びヒール側にそれぞれ26mm隔てた位置でヘッド前後方向に平行に配置
[実施例]
ヘッド材料:チタン合金
ヘッド体積:460cc
ヘッド質量:172g
フェース部の肉厚:
中央部3.7mm、周縁部2.1mm、中央部と周縁部と間は、肉厚が滑らかに変化
スリットの幅:2mm
スリットの長さ22mm
クラウン部のスリット:フェースセンターからトウ側及びヒール側にそれぞれ24mm隔てた位置でヘッド前後方向に平行に配置
クラウン部のスリットとフェース部の周縁との間の最短距離D:1.0mm
ソール部のスリット:中央領域と、フェースセンターからトウ側及びヒール側にそれぞれ26mm隔てた位置でヘッド前後方向に平行に配置
[比較例]
また、比較例として、実施例の有限要素モデルから、厚肉部をなくした有限要素モデルを作成した。
また、比較例として、実施例の有限要素モデルから、厚肉部をなくした有限要素モデルを作成した。
[CORの計算]
CORについては、USGA(United States Golf Association:全米ゴルフ協会)で規定されている「Interim Procedure for Measuring the Coefficient of Restitution of an Iron Clubhead Relative to a Baseline Plate Revision 1.3 January 1, 2006」に準じて計算された。シミュレーション結果は、表1に示される。
CORについては、USGA(United States Golf Association:全米ゴルフ協会)で規定されている「Interim Procedure for Measuring the Coefficient of Restitution of an Iron Clubhead Relative to a Baseline Plate Revision 1.3 January 1, 2006」に準じて計算された。シミュレーション結果は、表1に示される。
表1では、各マトリックス領域について、実施例1のCORから比較例のCORを差し引いた値(×1000)が示されている。数値が大きいほど、実施例1のCORが比較例のそれよりも向上していることを意味する。また、表1では、正の値のマトリックス領域(すなわち、CORが上昇した箇所)を、値が大きくなるほど濃くなるように網掛け表示している。
表1から理解されるように、実施例1のヘッドは、比較例のヘッドに比べて、フェース部のCORがトウ・ヒール方向及び上下方向のほぼ全域において、有意に拡大していることが確認できる。
次に、図12~図15に示した断面形状の厚肉部を有するゴルフクラブヘッドのシミュレーションモデルが作成され(実施例2ないし5)、実施例1及び比較例とともに、ボール打撃時のスリット周辺で生じる応力分布が解析された。図16には、スリット周辺の応力分布図を示す。図16において、上側がスリットの前端であることを示す。また、表2には、スリット周辺の平均応力を示す。
図16において、比較例1では、スリットの前端、後端及び両側部に接するように色の濃い部分が生じており、この部分の応力が高いことを示す。比較例1では、スリット周辺において、最大応力は1565MPa、平均応力が1076MPaであった。
図16において、実施例1では、スリットの周辺部に、比較例のような応力の高い部分が見受けられない。なお、実施例1の応力分布図において、スリット前端付近から右側に延びる黒色部は、応力が著しく小さい部分を示していることに留意されたい。実施例1では、比較例1に対してヘッド重量の増加を押さえながら、スリット周辺での最大応力が929MPaまで減少しており、平均応力については801MPaに減少していた。
実施例2ないし5についても、比較例に比べて、スリット周辺での最大応力及び平均応力が減少していることが確認できる。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
内部に中空部を有するゴルフクラブヘッドであって、
フェース部と、前記フェース部からヘッド後方に延びるクラウン部及びソール部を含む本体部とを含み、
前記本体部には、前記本体部を貫通する少なくとも1本のスリットが設けられており、
前記スリットは、トウ・ヒール方向の幅と、前記幅よりも大きいヘッド前後方向の長さとを有し、
前記スリットの周囲の少なくとも一部には、厚肉部が形成されている、
ゴルフクラブヘッド。
[本開示2]
前記フェース部は、周縁を備えており、
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端を備えており、
前記前端と前記周縁との間の最短距離が10mm以下である、本開示1に記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示3]
前記最短距離が3mm以下である、本開示2に記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示4]
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端及び後端を備えており、
前記スリットの平面視において、前記前端及び/又は前記後端の輪郭が円弧状である、本開示1ないし3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示5]
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端及び後端を備えており、
前記スリットの前記後端側の幅は、前記スリットの前記前端側の幅よりも大きい、本開示1ないし4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示6]
前記スリットは、前記前端からヘッド後方に延びる第1部分と、前記第1部分に繋がる輪郭が円形状の第2部分とを含む、本開示5に記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示7]
前記スリットの前記長さが10mm~40mmであり、前記スリットの前記幅が0.5~10mmである、本開示1ないし6のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示8]
前記厚肉部は、前記スリットを囲むように環状に形成されている、本開示1ないし7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示9]
前記厚肉部は、前記中空部側に隆起している内側厚肉部を含む、本開示1ないし8のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示10]
前記厚肉部は、ヘッド外面側に隆起している外側厚肉部を含む、本開示1ないし9のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示11]
前記スリットは、前記クラウン部及び/又はソール部に設けられる、本開示1ないし10のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示12]
前記スリットは、前記クラウン部に設けられており、
前記クラウン部は、ヘッド上面視において、フェースセンターを通るヘッド前後方向線からトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲である中央領域を含み、
前記スリットは、前記中央領域よりもトウ側及び/又はヒール側の領域に設けられている、本開示1ないし11のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示13]
前記スリットは、前記ソール部に設けられており、
前記ソール部は、ヘッド底面視において、フェースセンターを通るヘッド前後方向線からトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲である中央領域を含み、
前記スリットは、前記中央領域、前記中央領域よりもトウ側及び前記中央領域よりもヒール側の各領域に設けられている、本開示1ないし12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
内部に中空部を有するゴルフクラブヘッドであって、
フェース部と、前記フェース部からヘッド後方に延びるクラウン部及びソール部を含む本体部とを含み、
前記本体部には、前記本体部を貫通する少なくとも1本のスリットが設けられており、
前記スリットは、トウ・ヒール方向の幅と、前記幅よりも大きいヘッド前後方向の長さとを有し、
前記スリットの周囲の少なくとも一部には、厚肉部が形成されている、
ゴルフクラブヘッド。
[本開示2]
前記フェース部は、周縁を備えており、
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端を備えており、
前記前端と前記周縁との間の最短距離が10mm以下である、本開示1に記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示3]
前記最短距離が3mm以下である、本開示2に記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示4]
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端及び後端を備えており、
前記スリットの平面視において、前記前端及び/又は前記後端の輪郭が円弧状である、本開示1ないし3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示5]
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端及び後端を備えており、
前記スリットの前記後端側の幅は、前記スリットの前記前端側の幅よりも大きい、本開示1ないし4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示6]
前記スリットは、前記前端からヘッド後方に延びる第1部分と、前記第1部分に繋がる輪郭が円形状の第2部分とを含む、本開示5に記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示7]
前記スリットの前記長さが10mm~40mmであり、前記スリットの前記幅が0.5~10mmである、本開示1ないし6のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示8]
前記厚肉部は、前記スリットを囲むように環状に形成されている、本開示1ないし7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示9]
前記厚肉部は、前記中空部側に隆起している内側厚肉部を含む、本開示1ないし8のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示10]
前記厚肉部は、ヘッド外面側に隆起している外側厚肉部を含む、本開示1ないし9のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示11]
前記スリットは、前記クラウン部及び/又はソール部に設けられる、本開示1ないし10のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示12]
前記スリットは、前記クラウン部に設けられており、
前記クラウン部は、ヘッド上面視において、フェースセンターを通るヘッド前後方向線からトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲である中央領域を含み、
前記スリットは、前記中央領域よりもトウ側及び/又はヒール側の領域に設けられている、本開示1ないし11のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
[本開示13]
前記スリットは、前記ソール部に設けられており、
前記ソール部は、ヘッド底面視において、フェースセンターを通るヘッド前後方向線からトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲である中央領域を含み、
前記スリットは、前記中央領域、前記中央領域よりもトウ側及び前記中央領域よりもヒール側の各領域に設けられている、本開示1ないし12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
1 ヘッド
2 フェース部
3 本体部
4 クラウン部
5 ソール部
10 スリット
10a スリットの前端
10b スリットの後端
11 厚肉部
11a 内側厚肉部
11b 外側厚肉部
101 第1部分
102 第2部分
CA 中央領域
D 最短距離
E フェース部の周縁
FC フェースセンター
FCL ヘッド前後方向線
i 中空部
2 フェース部
3 本体部
4 クラウン部
5 ソール部
10 スリット
10a スリットの前端
10b スリットの後端
11 厚肉部
11a 内側厚肉部
11b 外側厚肉部
101 第1部分
102 第2部分
CA 中央領域
D 最短距離
E フェース部の周縁
FC フェースセンター
FCL ヘッド前後方向線
i 中空部
ヘッド1は、フェース部2と、フェース部2からヘッド後方に延びる本体部3とを含む。これらは、薄い部材で形成されており、内部に中空部iを形成するような中空構造体を形成する。また、本体部3は、例えば、クラウン部4と、ソール部5及びホーゼル部7を少なくとも含む。図2において、符号Tはヘッド1のトウを、符号Hはヘッド1のヒールをそれぞれ指す。
フェース部2は、ボール打撃時の破損を防止するために、比較的大きい肉厚を有する板材で構成されている。好ましい態様では、図7から理解されるように、フェース部2は、例えば、クラウン部4に比べて大きい肉厚tfを有する。フェース部2の肉厚tfは、特に限定されるものではないが、例えば、2.0mm以上、好ましくは2.2mm以上とされる。また、ボール打撃時にフェース部2を十分に撓ませるために、フェース部2の肉厚tfは、例えば、4.0mm以下、好ましくは3.8mm以下とされる。
[スリット及び厚肉部]
本実施形態のヘッド1において、本体部3には、本体部3を貫通する少なくとも1本のスリット10が設けられている。本実施形態では、クラウン部4及びソール部5にそれぞれスリット10が設けられている。また、本実施形態では、クラウン部4及びソール部5のそれぞれに、複数のスリット10が設けられている。他の実施形態では、スリット10は、クラウン部4のみに設けられても良いし、ソール部5のみに設けられても良い。また、クラウン部4に1本のみのスリット10が設けられても良いし、ソール部5に1本のみのスリット10が設けられても良い。
本実施形態のヘッド1において、本体部3には、本体部3を貫通する少なくとも1本のスリット10が設けられている。本実施形態では、クラウン部4及びソール部5にそれぞれスリット10が設けられている。また、本実施形態では、クラウン部4及びソール部5のそれぞれに、複数のスリット10が設けられている。他の実施形態では、スリット10は、クラウン部4のみに設けられても良いし、ソール部5のみに設けられても良い。また、クラウン部4に1本のみのスリット10が設けられても良いし、ソール部5に1本のみのスリット10が設けられても良い。
スリット10の後端10b側の幅は、スリット10の前端10a側の幅よりも大きいのが望ましい。発明者らの実験によれば、ボール打撃時、クラウン部4やソール部5のトウ・ヒール方向の引張変形は、フェース部2の周縁Eからヘッド後方に離れるほど大きい傾向がある。しかし、スリット10の後端10b側の幅を、スリット10の前端10a側の幅よりも大きくすることにより、スリット10の後端10b付近での応力上昇を効果的に抑制することができる。
Claims (13)
- 内部に中空部を有するゴルフクラブヘッドであって、
フェース部と、前記フェース部からヘッド後方に延びるクラウン部及びソール部を含む本体部とを含み、
前記本体部には、前記本体部を貫通する少なくとも1本のスリットが設けられており、
前記スリットは、トウ・ヒール方向の幅と、前記幅よりも大きいヘッド前後方向の長さとを有し、
前記スリットの周囲の少なくとも一部には、厚肉部が形成されている、
ゴルフクラブヘッド。 - 前記フェース部は、周縁を備えており、
前記スリットは、ヘッド前後方向の前端を備えており、
前記前端と前記周縁との間の最短距離が10mm以下である、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記最短距離が3mm以下である、請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記スリットは、ヘッド前後方向の前端及び後端を備えており、
前記スリットの平面視において、前記前端及び/又は前記後端の輪郭が円弧状である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記スリットは、ヘッド前後方向の前端及び後端を備えており、
前記スリットの前記後端側の幅は、前記スリットの前記前端側の幅よりも大きい、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記スリットは、前記前端からヘッド後方に延びる第1部分と、前記第1部分に繋がる輪郭が円形状の第2部分とを含む、請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記スリットの前記長さが10mm~40mmであり、前記スリットの前記幅が0.5~10mmである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記厚肉部は、前記スリットを囲むように環状に形成されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記厚肉部は、前記中空部側に隆起している内側厚肉部を含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記厚肉部は、ヘッド外面側に隆起している外側厚肉部を含む、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記スリットは、前記クラウン部及び/又はソール部に設けられる、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記スリットは、前記クラウン部に設けられており、
前記クラウン部は、ヘッド上面視において、フェースセンターを通るヘッド前後方向線からトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲である中央領域を含み、
前記スリットは、前記中央領域よりもトウ側及び/又はヒール側の領域に設けられている、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記スリットは、前記ソール部に設けられており、
前記ソール部は、ヘッド底面視において、フェースセンターを通るヘッド前後方向線からトウ側及びヒール側にそれぞれ15mmの範囲である中央領域を含み、
前記スリットは、前記中央領域、前記中央領域よりもトウ側及び前記中央領域よりもヒール側の各領域に設けられている、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
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2022
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