JP2023083672A - モータの駆動制御装置、駆動制御方法および冷凍空調機 - Google Patents

モータの駆動制御装置、駆動制御方法および冷凍空調機 Download PDF

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Abstract

【課題】 冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御装置、駆動制御方法および冷凍空調機を提供すること。【解決手段】 冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御装置が提供される。駆動制御装置100は、モータ102に接続されるインバータ回路122と、モータ102を起動する際に、モータ102の回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流をモータ102に流すようインバータ回路122を制御する制御部128を含み、制御部128は、冷凍サイクルの状態に応じて位置決め電流の大きさを調整する。【選択図】 図2

Description

本発明は、モータの駆動制御装置、モータの駆動制御方法およびモータを備えた圧縮機を備える冷凍空調機に関する。
永久磁石同期モータをインバータで制御する場合、モータ回転子の位相を検出することが望ましい一方で、圧縮機のような装置の内部は、通常高温高圧となるため、装置内にホール素子などの位相検出器を設置することが難しい。従来、圧縮機などの装置用インバータ回路に関しては、モータ巻線に流れる電流(モータ電流)から位相を推定する、いわゆるセンサレス制御と呼ばれる技術が用いられている。
一方、センサレス制御は、モータが回転する際に発生する誘起電圧を利用した制御方法であるため、圧縮機などの装置起動時における低回転領域においては、モータ回転子の位相の推定精度が低下してしまう。そこで、位置決め電流と呼ばれる直流電流をモータ巻線に流して、固定磁界を発生させることにより、回転子の位相を固定させる、位置決め制御と呼ばれる制御方法が知られている。位置決め制御後は、モータ電流の位相を徐々に進め、すなわち直流電流を交流電流に変化させモータを回転させる。
モータ起動時は、起動が失敗しないように、予想される負荷トルクよりも充分に大きなモータ電流に設定する必要がある。そのため、従来では、このモータ電流は、インバータ回路のハードウェア仕様から決定し、固定値としていた。
特許文献1(特開2008-157182号公報)は、起動時における圧縮機の駆動を安定させることを目的として、起動時に実施される同期運転モードにおいて、圧縮機の低圧側圧力または環境温度に応じて起動電流値を決定する構成を開示する。特許文献1の従来技術は、同期運転モードにおける振幅となる起動電流値を決定するものであり、一方、同期運転モードの前の初期励磁モードに関しては、各相に流れる電流値を、通常運転時において各相に流すことができる最大電流値(電流ピーク値)以下の範囲において、ゼロから徐々に大きくしている。位置決め電流のような直流成分の電流は、インバータ回路に熱ストレスを与えるところ、特許文献1は、このような位置決め電流についての改善を開示するものではなく、依然として、位置決め制御における改善の余地があった。
特開2008-157182号公報
本開示は、従来技術における上記点に鑑みてなされたものであり、本開示は、冷凍サイクルで使用されるモータの起動を安定化するとともに、起動時にかかるインバータ回路への熱ストレスを低減し、インバータ回路の素子の疲労や劣化を抑制し、ひいては、インバータ回路を含む装置の故障の防止および長寿命化を図ることが可能なモータの駆動制御装置、駆動制御方法および冷凍空調機を提供することを目的とする。
本開示では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する、冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御装置を提供する。駆動制御装置は、モータに接続されるインバータ回路と、制御部とを含む。制御部は、モータを起動する際に、モータの回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流をモータに流すようインバータ回路を制御する。制御部は、冷凍サイクルの状態に応じて、位置決め電流の大きさを調整する。
さらに、本開示によれば、下記特徴を有する、冷凍空調機が提供されてもよい。冷凍空調機は、熱交換器と、モータを備える圧縮機と、モータに接続されるインバータ回路と、インバータ回路を制御する制御部とを備える。制御部は、モータを起動する際に、モータの回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流をモータに流すようインバータ回路を制御する。制御部は、冷凍サイクルの状態に応じて位置決め電流の大きさを決定する。
さらに、本開示によれば、下記特徴を有する、冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御方法が提供されてもよい。駆動制御方法は、モータの回転子の位置を固定ないし調整するために流す位置決め電流の大きさを、冷凍サイクルの状態に応じて決定するステップと、モータを起動する際に、決定された大きさに従って位置決め電流をモータに流すようにモータに接続されるインバータ回路を制御するステップとを含む。
その他、本願が開示する課題、およびその解決方法は、発明を実施するための形態の欄および図面により明らかにされるであろう。
上記構成によれば、冷凍サイクルで使用されるモータの起動を安定化するとともに、起動時にかかるインバータ回路への熱ストレスを低減し、インバータ回路の素子の疲労や劣化を抑制し、ひいてはインバータ回路を含む装置の故障の防止および長寿命化を図ることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態による空気調和機の構成図である。 図2は、本発明の実施形態によるモータ駆動制御装置の構成図である。 図3は、本発明の実施形態によるモータ駆動制御装置においてインバータ制御器が実行する圧縮機起動時の電流値の大きさの決定処理を示すフローチャートである。 図4は、本実施形態によるモータ駆動制御装置による決定に基づく位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化を模式的に示す図である。 図5は、本実施形態によるモータ駆動制御装置における位置決め制御、同期制御およびセンサレス制御時の電流値の時間変化および負荷トルクをプロットしたグラフである。 図6は、種々の初期位相から起動した場合の位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化および回転子の位相の変化をプロットしたグラフである。 図7は、好適な実施形態による位相調整を伴う位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化を模式的に示す図である。 図8は、種々の初期位相から起動した場合の、好適な実施形態による位相調整を伴う位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化および回転子の位相の変化をプロットしたグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明する具体的な実施形態に限定されるものではない。なお、図面において、同一符号は、同一または相当部分を示すものとする。
本開示は、冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御装置、冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御方法、駆動制御装置を備える冷凍空気調和(以下、空気調和を空調と略す場合がある。)機を対象とする。本発明の実施形態による駆動制御装置は、例えば冷凍空調機の冷凍サイクルにおいて、例えば圧縮機内で使用されるモータに接続されるインバータ回路と、モータを起動する際に、モータの回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流をモータに流すようインバータ回路を制御する制御部を備え、制御部が、冷凍サイクルの状態に応じて位置決め電流の大きさを調整することを特徴とするものである。これにより、冷凍サイクルで使用されるモータの起動を安定化するとともに、起動時にかかるインバータ回路への熱ストレスを低減し、インバータ回路の素子の疲労や劣化を抑制し、ひいては装置の故障の防止および長寿命化を図る。
以下、図面を参照しながら、より具体的な実施形態をもって、冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御装置、冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御方法、駆動制御装置を備える冷凍空調機について説明する。
以下、図1~図5を参照しながら、本発明の実施形態によるモータの駆動制御装置およびその駆動制御方法について説明する。なお、図1~図5に示した実施形態は、冷凍空調機の一例としての空気調和機用のモータ駆動制御装置およびその駆動制御方法に対応するものである。ここで、冷凍空調機(冷凍空気調和機器)とは、エアーコンディショナーや、冷蔵庫、冷凍庫など、冷媒および冷凍サイクルを利用した機器を総称するものである。冷凍空気調和機の例としては、より具体的には、ルームエアコンやガスエンジンヒートポンプエアコンなど空気調和機、冷凍機やチリングユニットなどの熱源機器、ショーケースや冷凍冷蔵庫、ユニットクーラー、製氷機など業務用冷凍機、カーエアコンなどの輸送用冷凍機器、ヒートポンプ給湯機などが含まれ得るが、以下の説明では、空気調和機を一例として説明する。
以下、まず、図1を参照しながら、モータの駆動制御装置およびその駆動制御方法が実装される冷凍空調機の一例としての空気調和機1の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態による空気調和機1の構成図である。図1に示す空気調和機1は、冷房運転および暖房運転を切り替えて行う機器であり、冷媒回路Qと、制御装置30とを備える。なお、図1では、冷房運転中、冷媒回路Qにおける冷媒が流れる向きを実線矢印で示しており、以下、特に断りがない限り冷房運転を前提として説明するが、暖房運転中は、逆向きで冷媒が循環することになる。
冷媒回路Qは、圧縮機11、室外熱交換器13、室内膨張弁21および室内熱交換器22を順次接続して構成される。冷媒回路Qは、室外機10に設置される各機器と、室内機20に設置される各機器と、接続配管k1,k3とを含み構成される。
室外機10は、圧縮機11と、アキュムレータ12と、室外熱交換器13と、室外ファン14と、四方弁15と、ガス阻止弁18aと、液阻止弁18bと、センサ類19とを備える。
圧縮機11は、制御装置30からの指令に従って、アキュムレータ12を介して流入するガス状の冷媒を圧縮する。圧縮機11は、本実施形態におけるインバータ回路が制御および駆動する対象であるモータを備える。このような圧縮機11としては、特に限定されるものではないが、スクロール圧縮機を用いることができる。
アキュムレータ12は、圧縮機11の吸入側に設置されており、室内熱交換器22から流入する冷媒を気液分離する。アキュムレータ12を設けることにより、圧縮機11での液圧縮が防止され、また、圧縮機11に吸入される冷媒の乾き度が適度に調整される。
室外熱交換器13は、そこで、圧縮機11から吐出される高温高圧の冷媒と、室外ファン14によって送り込まれる外気との間で熱交換が行われる、熱交換器である。室外熱交換器13は、冷房運転においては、圧縮機11で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。図1に示す例では、室外熱交換器13の上流端が、四方弁15を介して圧縮機11の吐出口に接続されている。室外熱交換器13の下流端は、液阻止弁18b、接続配管k3および室内膨張弁21を順次介して、室内熱交換器22に接続されている。
室外ファン14は、室外熱交換器13の付近に設置されており、制御装置30からの指令に従って、室外熱交換器13に外気を送り込む。
四方弁15は、冷媒回路Qにおいて冷媒が流れる向きを切り替える弁である。冷房運転時には、四方弁15は、実線で示す流路に切り替えられ、圧縮機11と、室外熱交換器13(冷房運転においては凝縮器としてはたらく。)と、室内膨張弁21と、室内熱交換器22(冷房運転においては蒸発器としてはたらく。)とが、環状に順次接続されてなる冷媒回路Qにおいて冷媒が循環する。これに対して、暖房運転時には、四方弁15は、破線で示す流路に切り替えられ、圧縮機11と、室内熱交換器22(暖房運転においては凝縮器としてはたらく。)と、室内膨張弁21と、室外熱交換器13(暖房運転においては蒸発器としてはたらく)とが環状に順次接続されてなる冷媒回路Qにおいて冷媒が循環する。
ガス阻止弁18aおよび液阻止弁18bは、空気調和機1の据付作業後に開弁されることで、室外機10に封入されていた冷媒を冷媒回路Qの全体に行き渡らせるための弁である。ガス阻止弁18aは、その一方側(冷房運転の下流側)が、四方弁15に接続され、他方側(冷房運転の上流側)が接続配管k1を介して室内熱交換器22に接続されている。液阻止弁18bは、その一方側(冷房運転の上流側)が、室外熱交換器13に接続され、他方側(冷房運転の下流側)が接続配管k3を介して室内膨張弁21に接続されている。
室外機10のセンサ類19としては、吸入圧力センサ19a、吐出圧力センサ19b、吐出温度センサ19c、温度センサ19d、外気温度センサ19gおよび室外熱交換器中間温度センサ19hが含まれる。
吸入圧力センサ19aは、圧縮機11の吸入側に設置されており、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力を検出する。吐出圧力センサ19bは、圧縮機11の吐出側に設置されており、圧縮機11から吐出される冷媒の圧力を検出する。吐出温度センサ19cは、圧縮機11の吐出口の付近に設置されており、圧縮機11から吐出される冷媒の温度を検出する。温度センサ19dは、アキュムレータ12の上流側に設置されており、その温度を検出する。外気温度センサ19gは、室外機10の所定箇所に設置されており、外気の温度を検出する。室外熱交換器中間温度センサ19hは、室外熱交換器13に設置されており、室外熱交換器13の中間部(冷媒が通流する伝熱管の中間部)付近の温度(以下、中間温度と参照する。)を検出する。
図1においては、信号線を破線矢印で示しているが、これらのセンサ類19の検出値は、制御装置30に出力される。
室内機20は、室内膨張弁21と、室内熱交換器22と、室内ファン23と、室内電磁弁24と、室内熱交換器中間温度センサ25とを備える。
室内膨張弁21は、室外熱交換器13で凝縮された冷媒を減圧する弁である。室内膨張弁21は、冷房運転において、室外熱交換器13から接続配管k3を介して室内熱交換器22に向かう冷媒を減圧する機能を有している。なお、室内膨張弁21の開度は、制御装置30によって調整される。
室内熱交換器22は、そこで、室内膨張弁21によって減圧された冷媒と、室内空気(被空調空間の空気)との間で熱交換が行われる熱交換器である。冷房運転においては、室内熱交換器22は、室内膨張弁21で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。そして、室内熱交換器22を流れる冷媒の蒸発潜熱によって、室内空気が冷やされる。
室内ファン23は、室内熱交換器22の付近に設置されており、制御装置30からの指令によって、室内熱交換器22に室内空気を送り込む。室内電磁弁24は、室内膨張弁21の上流側に設置されており、室内機20を運転する際に冷媒を流通させるために開かれる。なお、室内膨張弁21が全閉可能な構造であれば、室内電磁弁24を省略することも可能である。
室内熱交換器中間温度センサ25は、室内熱交換器22に設置されており、室内熱交換器22の中間部付近の温度を検出する。
図1においては、信号線を破線矢印で示しているが、室内熱交換器中間温度センサ25の検出値は、制御装置30に出力される。
制御装置30は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、各種インタフェースを含む。ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行する。また、制御装置30は、後述するモータ駆動制御装置を備えており、上述したセンサ類19,25の検出値やリモート・コントローラからの操作信号に基づいて、圧縮機11や室内膨張弁21を含む各機器を制御する。
以下、図2を参照しながら、本発明の実施形態によるモータ駆動制御装置100およびその駆動制御方法について説明する。なお、図2に示した実施形態は、圧縮機11が備える空気調和機向けモータ102の駆動制御装置および駆動制御方法に対応するものである。モータ102は、交流モータであり、より具体的には、同期モータであり、典型的には、所定の磁極数の永久磁石同期モータ(PMSM、Permanent Magnet Synchronous Motor)が用いられる。
図2は、本実施形態によるモータ駆動制御装置100の全体構成を示す図である。なお、図2に示すモータ駆動制御装置100は、特に限定されるものではないが、図1に示す制御装置30に実装することができる。図2に示すように、モータ駆動制御装置100には、交流電源101とモータ102とが接続されており、モータ駆動制御装置100は、主に、コンバータ部110と、インバータ部120とを備える。
コンバータ部110は、整流回路111、平滑リアクトル113および平滑コンデンサ114を含み構成される。
交流電源101は、3相交流電源であり、これに対応して、整流回路111は、3相全波整流回路として構成されている。整流回路111は、6つのダイオード(ダイオードに代えてサイリスタであってもよい。)112を用いた3相ブリッジ構成となっている。整流回路111は、交流電源101に接続され、交流電源101からの交流電圧を直流電圧に変換し、インバータ部120に出力する。
平滑リアクトル113および平滑コンデンサ114は、整流回路111の直流出力端子に接続される。平滑リアクトル113および平滑コンデンサ114は、直流フィルタを構成し、整流回路111から出力される直流電圧を平滑する。
インバータ部120は、直流電圧検出部121、インバータ回路122、電流センサ125,126、ゲートドライブ回路127およびインバータ制御器128を含み構成される。インバータ部120には、コンバータ部110からの直流電圧が入力される。
直流電圧検出部121は、インバータ回路122入力側に設けられ、整流回路111の出力(平滑コンデンサ114の両端)の直流電圧を検出し、検出した電圧値をインバータ制御器128に出力する。
インバータ回路122は、コンバータ部110からの直流電力を交流電力へ変換して、交流負荷であるモータ102に出力する。インバータ回路122は、3相交流に対応して、6個の半導体スイッチング素子123と、各半導体スイッチング素子123に逆並列に接続されたダイオード124とによって3相ブリッジ回路が構成されている。なお、各スイッチング素子123に逆並列に接続されたダイオード124は、それぞれのスイッチング素子123のオフ時の転流動作のためのダイオードである。
ゲートドライブ回路127は、インバータ制御器128の制御の下、インバータ回路122のパルス幅変調(以下、パルス幅変調をPWM(Pulse Width Modulation)と参照する場合がある。)駆動を行う回路である。
インバータ回路122は、ゲートドライブ回路127から入力されるPWM信号に従って、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)FET(Field-Effect Transistor)などの半導体スイッチング素子123をオンおよびオフ動作させ、コンバータ部110の出力である直流電圧を交流電圧に変換して出力し、モータ102の回転数を制御する。
電流センサ125,126は、交流出力の交流電圧を検出し、測定値をインバータ制御器128に出力する。
インバータ制御器128は、直流電圧検出部121からの直流電圧値および電流センサ125,126からの交流電流値の検出信号に基づいて、ゲートドライブ回路127を制御し、PWM信号を生成させる。インバータ制御器128としては、マイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)などの演算処理装置が用いられ得る。インバータ制御器128は、また、サンプリングホールド回路およびA/D(Analog/Digital)変換部を備えており、入力される各電圧・電流の検出信号がデジタル信号に変換される。
図2に示した回路構成において、インバータ制御器128は、圧縮機11を起動する契機となる条件(電源オンなど)が満たされたことに応答して、ゲートドライブ回路127を介して、インバータ回路122に所定のPWM信号を入力することによって、圧縮機11(およびそのモータ102)を起動し、求められる回転数で圧縮機11を動作させる。
上述したように、圧縮機に内蔵されたモータ(例えば永久磁石同期モータ)をインバータ制御する場合、モータ回転子の位相(機械角)を検出することが望ましい。しかしながら、圧縮機内部は高温高圧となるため、圧縮機内にはホール素子などの位相検出のための素子を設置することが難しい。そのため、一般的には、モータ巻線に流れる電流(モータ電流)から位相を推定するセンサレス制御を行う。
一方、センサレス制御は、モータが回転する際に発生する誘起電圧を利用した制御方法であるため、圧縮機の起動時の低回転領域においては、回転子の位相の推知精度が低下する可能性がある。モータの誘起電圧が、回転数に比例して高くなるためである。そのため、圧縮機11の起動時は、モータ回転子の位相情報を必要としないように構成され、具体的には、位置決め電流と呼ばれる直流電流をモータ巻線に流し、固定磁界を発生させることにより、回転子の位相を固定させる位置決め制御と、その後、モータ電流の位相を徐々に進め、すなわち直流電流を交流電流に変化させモータを回転させる同期制御とが行われる。
一方、この位置決め電流のような直流電流(直流成分)は、インバータ回路に与える熱ストレスが大きく、インバータ回路を構成する素子の疲労や劣化を進め、インバータ回路、ひいてはインバータ回路を備える装置の故障や寿命低下の原因となる可能性がある。そのため、モータ起動時の初期の直流電流は、可能な限り小さく、かつ、短時間とすることが望ましい。一方で、位置決め電流を小さくすれば、発生トルクが小さくなるため、発生トルクが負荷トルクを下回る場合に脱調を引き起こし、圧縮機11の起動に失敗してしまうことになる。
そのため、従来では、モータの脱調、ひいては圧縮機11の起動失敗を防止する観点からは、起動時の安定性を重視した設計とし、想定される負荷トルクよりも充分に大きなモータ電流を設定するべく、インバータ回路のハードウェア仕様から、充分な発生トルクが確保できるような固定値を用いていた。しかしながら、固定値は、マージンを取った値であるため、位置決め電流をさらに削減できる余地がある。
そこで、本実施形態においては、図1に示す空気調和機1の冷凍サイクルにおいて圧縮機11内で使用されるモータ102に接続されるインバータ回路122を備えるモータ駆動制御装置100において、インバータ制御器128が、モータ102を起動する際に、モータの回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流をモータに流すようインバータ回路を制御するとともに、その際に、冷凍サイクルの状態に応じて位置決め電流の大きさを調整するよう構成される。これにより、冷凍サイクルで使用されるモータの起動を安定化するとともに、起動時にかかるインバータ回路への熱ストレスを低減し、インバータ回路の素子の疲労や劣化を抑制し、ひいては装置の故障の防止および長寿命化を図っている。
インバータ制御器128には、各種センサ類19a,19b,19h,25の測定値や空気調和機の動作状態の情報が入力される。上述した位置決め電流を調整するために検知する冷凍サイクルの状態は、図1に示す圧縮機11の吐出圧力を検知する吐出圧力センサ19b、圧縮機11の吸入圧力を検知する吸入圧力センサ19a、熱交換器13,22の中間温度を検知する中間温度センサ19h、25および圧縮機を停止させてから起動するまでの経過時間を計測する手段からなる群から選択された少なくとも1つの手段に基づいて検知され得る。
より具体的には、冷凍サイクルの状態は、例えば起動直前の圧縮機11の吐出圧力および吸入圧力の差圧に基づいて検知されてもよく、その場合において、位置決め電流は、差圧が大きい場合に大きくなるように調整されてもよい。また、冷凍サイクルの状態は、熱交換器の中間温度に基づいて検知されてもよく、この場合において、位置決め電流は、冷房運転の場合は室外機熱交換器の中間温度が高い場合に、暖房運転の場合は、中間温度が低い場合に、大きくなるように調整されてもよい。また、1または複数の実施形態では、冷凍サイクルの状態は、圧縮機11を一度停止させてから起動するまでの停止経過時間を計測し、計測される停止経過時間に基づいて検知されてもよく、この場合において、位置決め電流は、経過時間が短い場に大きくなるように調整されてもよい。
以下、冷凍サイクルの状態をどのように検知し、検知した冷凍サイクルに基づいてどのように位置決め電流の大きさを調整するのかについて、図3および図4を参照しながら、より具体的に説明する。
図3は、本発明の実施形態によるモータ駆動制御装置100においてインバータ制御器128が実行する、圧縮機11の起動時の電流値の大きさの決定処理を説明するフローチャートである。
図3に示す処理は、ステップS100から開始し、ステップS101では、インバータ制御器128は、起動前(直前)の圧縮機11の吐出圧力と吸入圧力との圧力差(差圧)、室外熱交換器の中間温度および圧縮機11の停止継続期間を求める。圧力差(差圧)は、起動前の時点で吐出圧力センサ19bおよび吸入圧力センサ19aの測定値を読み取り、差分を算出することによって求められる。中間温度は、起動前の時点で中間温度センサ19h(室内熱交換器を用いる場合は25)の測定値を読み取ることによって求められる。差分および中間温度は、起動前の1時点の値であってもよいし、起動前の複数時点の平均値であってもよい。圧縮機11の停止継続期間は、圧縮機11が停止されたタイミングで時刻を記憶し、起動前の時点で時刻を取得し、記憶した停止時刻との差分から求めることができる。
ステップS102では、インバータ制御器128は、求められた吐出圧力および吸入圧力の圧力差を閾値(以下、差圧に対する閾値を閾値1と参照する。)と比較し、求められた圧力差が閾値1を上回るか否かを判定する。ステップS102で、求められた圧力差が閾値1を上回ると判定された場合(YES)は、ステップS103へ分岐される。ステップS103では、段階を1引き上げ、ステップS104へ処理を進める。差圧が大きい場合、圧縮機11に加わる負荷トルクは大きいため、よりモータ電流を大きくする必要があるためである。一方、ステップS102で、求められた圧力差が閾値1を上回らないと判定された場合(NO)は、ステップ104へ直接処理が進められる。
ステップS104では、インバータ制御器128は、求められた中間温度を閾値(以下、中間温度に対する閾値を閾値2と参照する。)と比較し、求められた中間温度が閾値2を上回るか否かを判定する。ステップS104で、求められた中間温度が閾値2を上回ると判定された場合(YES)は、ステップS105へ分岐される。ステップS105では、段階を1引き上げ、ステップS106へ処理を進める。例えば、冷房運転においては、室外熱交換器13の中間温度が外気温より高い場合、吐出圧力が高いことが推定されるため、モータ電流を大きくする必要がある。一方、ステップS104で、求められた中間温度が閾値2を上回らないと判定された場合(NO)は、ステップ106へ直接処理が進められる。なお、暖房運転の場合は、室外熱交換器13の中間温度が外気温より低い場合に負荷トルクが大きくなるため、中間温度を別の閾値と比較して低い場合にモータ電流をより大きくする必要があるとして段階を1引き上げればよい。また、室内熱交換器の中間温度を用いる場合は、これらは逆転する。
ステップS106では、インバータ制御器128は、求められた停止継続期間を閾値(以下、停止継続期間に対する閾値を閾値3と参照する。)と比較し、求められた停止継続期間が閾値3を下回るか否かを判定する。ステップS106で、求められた停止継続期間が閾値3を下回ると判定された場合(YES)は、ステップS107へ分岐される。ステップS107では、段階を1引き上げ、ステップS108へ処理を進める。圧縮機11を停止させてから起動するまでの停止経過時間が短い場合、冷凍サイクル内の圧力差が残っていることが想定されるため、モータ電流は大きくする必要があるためである。一方、ステップS106で、求められた停止継続期間が閾値3を下回らないと判定された場合(NO)は、ステップ108へ直接処理が進められる。
ステップS108では、インバータ制御器128は、これまでの判定結果に基づいて、起動初期のモータ電流(位置決め電流および任意で同期電流)の大きさを決定する。なお、説明する実施形態では、段階の初期値が0であるとして、ステップS102~S107を経て、0~3までの4段階のうちのいずれかの判定結果が得られている。ステップS108では、段階0~段階3の各段階に対して用意されたプリセットの位置決め電流および任意で同期電流の大きさから、該当する段階のものを選択することができる。このように、吐出圧力および吸入圧力の差圧、熱交換器の中間温度、圧縮機を停止させてから起動するまでの停止経過時間に対して、それぞれ閾値を設け、各閾値との大小関係によって、段階的に起動時のモータ電流の大きさが調整される。
なお、説明する実施形態では、判定結果は、3つの判定項目についてそれぞれ1つの判定条件を設け、各判定条件が同得点であるとして合計4段階あるものとして説明した。しかしながら、段階数は、4未満でも5以上でもよいし、重み付けて加算されて段階が求められてもよい。また、各判定結果の真偽で合わせて8通りを保持するテーブルを用意してもよい。さらに、差圧、熱交換器の中間温度および停止継続時間の各項目に対して複数の閾値判定が設けられてもよく、いずれかの項目を条件から外してもよいし、別の判定項目が加わってもよい。さらに、閾値判定ではなく、圧力差、中間温度および停止継続期間の関数を用いてモータ電流の大きさを決定してもよい。
続いて、ステップS109で本処理を終了させる。以降、決定されたモータ電流の大きさに従って位置決め制御および同期制御が行われる。
図4(A)および図4(B)は、本実施形態によるモータ駆動制御装置100の決定に基づく位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化を模式的に示す。なお、インバータの制御状態(位置決め制御および同期制御の別)が両矢印で示されている。上述した説明では、判定結果が4段階あるものとして説明したが、図4(A)は、位置決め制御中と同期起動制御中のモータ電流が最も大きくなる場合(上記3項目の判定条件をすべて満たす場合)を例示し、図4(B)は、位置決め制御中と同期起動制御中のモータ電流が最も小さくなる場合(上記3項目の判定条件をすべてが満たされない場合)を模式的に表している。なお、図4には、3相分の電流値の時間変化が示されており、実線、破線および一点鎖線で3相の信号が識別される。
位置決め制御および同期制御時の3相の電流の時間変化は、例えば、以下の式で表される。
(数1)
Iu=A(t)*sin(ωt)
Iv=A(t)*sin(ωt+120°)
Iw=A(t)*sin(ωt+240°)
ωは、角周波数であり、同期制御の期間中は、所定周波数まで徐々に増大する関数である。A(t)は、電流の振幅を表す関数であり、通常運転時において各相に流すことができる最大電流以下の範囲で、かつ、上述した判定結果に応じた上限値以下の範囲で、時刻0で0から単調増加(例えば線形に増加)する関数である。A(t)の増加率(線形増加の場合は傾き)も、上述した判定結果に応じた値とすることができる。なお、A(t)は、時間の関数であるが、図3に示すステップS108で判定結果に基づいて上限値および増加率を決定することによって、一義的に決定される。なお、ωtは、位置決め制御の期間中は、固定されており、そのため、電流は、位置決め制御の期間中は、直流であり、同期制御の期間中は、振幅A(t)の周波数ω(同期制御期間中増加する時間の関数である。)の交流となる。なお、位置決め制御期間中のωtは、図4に示す例では、説明の便宜上、90°に固定される。3相の電流は、位相が互いに120°ずれている状態が維持される。
図4(A)は、最も大きな電流となる場合を示しており、太い破線で示すA(t)は、位置決め制御の期間いっぱいで上限値(最大値)まで線形に増加し、以降、同期制御中は、一定となっている。一方、図4(B)は、最も小さな電流となる場合を示し、太い破線で示すA(t)は、位置決め制御および同期制御の期間において線形に増加する。なお、図4(B)に示した例では、A(t)は、図4(A)の場合と比べて低い上限値以下の範囲に制限されている。しかしながら、これに限定されず、上限値を変更せずに、増加率(線形増加の場合は傾き)だけを変更することとしてもよい。
図4(A)では、同期制御中のモータ電流の波高値は一定であるが、図4(B)では、同期制御中のモータ電流の波高値は、徐々に高くなっている。位置決め制御中および同期制御中のモータ電流を調整するのは、直流電流(成分)が与える熱ストレスを軽減することであるため、同期制御中に周波数が高まれば、モータ電流の波高値を低くする必要性が低くなり、むしろモータ電流を高めることで、起動の安定性を確保することできる。
なお、図4に示す電流値の時間変化は例示であり、図4(A)および図4(B)の中間的な段階もあり、A(t)の増加率を各段階に応じて適宜設定することが可能である。また、A(t)の関数の形状も線形を一例に説明したが、これに限定されず、任意の単調増加関数を用いることもできる。
図5(A)および(B)は、本実施形態によるモータ駆動制御装置における位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化およびその際の負荷トルクをプロットしたグラフである。なお、インバータの制御状態が両矢印で示されている。また、図5には、代表して1相の電流の時間変化が示されている。
図4および図5に示すように、インバータ制御状態は、位置決め制御で開始し、同期(起動)制御が後続し、図5に示すようにさらにセンサレス制御(通常制御)に遷移する。位置決め制御中は、モータには位置決め電流(直流電流)を流す。つまり位置決め電流の極性は、変化しない。同期制御中は、同期電流と呼ばれる交流電流を流す。この交流電流の周波数は徐々に高くなり、圧縮機の回転数は増加する。圧縮機11の回転数が所定値に達したら、センサレス制御に遷移する。
なお、センサレス制御中は、モータ電流検出値からモータ回転子の位相を推定し、さらにモータ電流検出値と回転子の位相から負荷トルクを推定する。負荷トルクが推定できれば、モータ電流は、負荷トルクに応じた必要最小限の値に調整することができる。一方、起動初期の位置決め制御および同期起動制御中は、モータ電流の調整に回転子の位相情報を用いず、その点でオープンループ制御が行われる。オープンループ制御中は、負荷トルクに対して、充分大きいモータ電流を流す必要があるが、説明する実施形態においては、上述した冷凍サイクルの状態を表す判定結果に応じて電流値の大きさが調整される。そのため、モータ電流が小さすぎてモータが脱調するというような事象を回避しながら、位置決め制御(さらには同期起動制御中)においてモータ電流が必要最小限の値に調整される。このためインバータ回路の寿命の低下を防止することができる。このように起動初期の位置決め制御中および任意で同期制御中のモータ電流を、起動時の冷凍サイクルの状態に基づいて、脱調が起きない範囲で可能な限り小さな値に調整することで、インバータ回路やモータの損失を低減し、高効率化を図ることができる。
上述したように、図5は、位置決め制御、同期制御を行いその後センサレス制御に遷移する過程をたどっているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、位置決め制御(直流)と同期制御(交流)とが明確に分かれず、位置決め制御の期間中においても、周波数が小さな(例えば周波数1以下程度の)交流電流となっていてもよい。その場合、周波数ωが0に近い領域の直流成分が位置決め電流の役割を果たす。
なお、上述した実施形態では、圧縮機11が1台しかない構成を前提としていた。しかしながら、他の実施形態では、圧縮機11が複数台設けられていてもよい。1つの冷凍サイクル中に複数の圧縮機11が配置されている場合、他の圧縮機が駆動している場合と、停止している場合とで負荷トルクが異なることが想定される。例えば、全ての圧縮機が停止した状態から圧縮機を起動する場合と、1つ以上の他の圧縮機が既に駆動した状態で圧縮機を起動する場合とでは、前者の方が起動時の差圧が低く負荷トルクは小さい。そのため前者は、位置決め制御中と同期制御開始時のモータ電流波高値をより低くし、後者は位置決め制御中と同期起動制御開始時のモータ電流波高値をより高く設定することができる。つまり、ある一台の圧縮機に備えられたモータを起動する際に、他の圧縮機が駆動しているか否かに基づいて冷凍サイクルの状態を検知することができ、その場合に、位置決め電流は、他の圧縮機いずれかが駆動している場合に大きくなるように調整されてもよい。この判定条件は、単独で用いられてもよいし、上述した差圧、中間温度および停止継続時間の一部または全部と組み合わせられてもよい。
以下、図6~図8を参照しながら、好適な実施形態について説明する。上述までの実施形態では、位置決め制御中は、各相の電流は、直流であり、よって位置決め制御中のモータ電流の位相は変化しない。これに対して、以下に説明する好適な実施形態は、位置決め制御中の位置決め電流の位相をさらに調整することにより、位置決め電流を小さくした場合でも、より起動の安定性を高めることができるというものである。
上述したように、位置決め制御中のモータ電流の位相は変化しない。しかしながら、モータ回転子の位相(機械角)は、回転子の初期位相に応じて変化する。図6は、種々の初期位相から起動した場合の位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化および回転子の位相の変化をプロットしたグラフである。
図6では3通りの回転子の初期位相(A)~(C)を示しているが、位置決め制御中のモータ電流の位相は、全て、0rad(0°)である。図6(A)では、回転子の初期位相は、-0.87rad(‐50°)であり遅れている。そのため、位置決め制御中に回転子の位相は、-0.87rad(‐50°)から0rad(0°)に変化する。図6(B)では、回転子の初期位相は、0rad(0°)であり電流の位相と一致している。そのため、位置決め制御中に回転子の位相は変化しない。図6(C)では、回転子の初期位相は、1.04rad(+60°)であり進んでいる。そのため、位置決め制御中に回転子の位相は、1.04rad(+60°)から0rad(0°)に変化する。
以上より、モータ電流の位相に対して回転子の位相初期が遅れている場合、位置決め制御中に回転子の位相は正方向に進み、逆に回転子の初期位相が進んでいる場合、位置決め制御中に回転子の位相は、負方向に進むことが分かる。なお、図6は、3極対の永久磁石同期モータの挙動を表しており、3極対の場合、モータ電流の位相変化量に対して回転子の位相の変化量は1/3となる点に留意されたい。
ここで回転子の位相の変化と冷媒の圧縮について考察すると、回転子の位相を正方向に進める場合、冷媒が圧縮されることによる負荷トルクが発生するが、一方で、回転子の位相を負方向に進める場合は、冷媒圧縮による負荷トルクは発生しない。よって回転子の位相を正方向よりも、負方向に進める方が負荷トルクは小さく、これは、位置決め電流を下げる余地がより増えることを意味する。
そこで、好ましい実施形態においては、インバータ制御器128は、回転子の初期位相に関わらず、位置決め制御中は、回転子の位相が負方向に進むような制御を行う。
位相調整を伴う位置決め制御時の3相の電流の時間変化は、例えば、以下の式で表される。
(数2)
Iu=A(t)*sin(ωt+θ(t))
Iv=A(t)*sin(ωt+120°+θ(t))
Iw=A(t)*sin(ωt+240°+θ(t))
上記と同様に、ωは、角周波数であり、同期制御の期間中は、所定周波数まで徐々に増大する関数である。A(t)は、電流の振幅を表す関数であり、通常運転時において各相に流すことができる最大電流以下の範囲で、かつ、上述した判定結果に応じた上限値以下の範囲で、時刻0で0から単調増加(例えば線形に増加)する関数である。A(t)の増加率(線形増加の場合は傾き)も、上述した判定結果に応じた値とすることができる。ωtは、上述した実施形態と同様に、位置決め制御の期間中は、固定されているが、位相θ(t)が加わっており、3相の電流の位相が互いに120°ずれている状態は維持されるが、θ(t)分だけ、位置決め制御中も位相が変化することを表す。そして、θ(t)は、より具体的には、位置決め制御の期間いっぱいで、‐2πrad(360°逆方向の回転)に変化する関数となる。
図7は、好適な実施形態による位相調整を伴う位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化を模式的に示す。なお、図7にも、図4と同様に、3相分の電流値の時間変化が示されており、実線、破線、一点鎖線で3相の信号が識別される。図8は、種々の初期位相から起動した場合の、好適な実施形態による位相調整を伴う位置決め制御および同期制御時の電流値の時間変化および回転子の位相の変化をプロットしたグラフである。図8には、代表して1相の電流の時間変化が示されている。図8も、3極対の永久磁石同期モータの挙動を表しており、3極対の場合、モータ電流の位相変化量に対して回転子の位相の変化量は1/3となる点に留意されたい。
図7および図8に示すように位置決め制御中は、モータ電流の位相を負方向に電気角で2πrad(360°)変化させる。図8(A)では回転子の位相は、位置決め制御中に、-0.87rad(‐50°)から-2.09rad(‐120°)に変化する。図8(C)では、回転子の位相は位置決め制御中に1.04rad(60°)から0radに変化する。このように、位相を固定していた位置決め電流を、負方向に進めることで、回転子の初期位相によらず確実に回転子の位相を負方向に進めることが可能となる。したがって、冷媒圧縮による負荷トルクは発生しない方向に進められるので、負荷トルクはより小さなり、その分だけ、位置決め電流をより下げることができる。
以上説明したように、本開示によれば、冷凍サイクルで使用されるモータの起動を安定化するとともに、起動時にかかるインバータ回路への熱ストレスを低減し、インバータ回路の素子の疲労や劣化を抑制し、ひいては、インバータ回路を含む装置の故障の防止および長寿命化を図ることが可能なモータの駆動制御装置、駆動制御方法および冷凍空調機を提供することが可能となる。
本実施形態によるモータの駆動制御装置、駆動制御方法および冷凍空調機におけるインバータ回路においては、モータの起動時に流れる電流が、冷凍サイクルの状態に応じた最小限のものとなり、熱ストレスが可能な限り軽減される。特に、冷凍空調機の圧縮機など装置において、好適に、モータ駆動用インバータ回路の損耗を低減することにより、冷凍空調機など装置の故障の防止および長寿命化を図ることができる。
上述した特許文献1の従来技術では、同期運転モード前に行われる、各相に直流電流を流す初期励磁モードに関しては、各相の直流電流が、通常運転時において各相に流すことができる最大電流値電流ピーク値以下の範囲においてゼロから徐々に大きくする点のみを開示しており、同期制御中の波高値も一定に制御されている。これに対して本開示による制御では、吐出圧力および吸入圧力の差圧、熱交換器の中間温度、停止継続時間、他の圧縮機の動作状態から、位置決め制御および任意で同期制御の期間中の電流値の大きさを調整することで、より圧縮機の負荷に適した起動電流が決定できる。
なお、本発明の実施形態は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれ得る。例えば、上記した実施形態は、分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また上記の各構成、機能、処理部、処理手段等の一部または全部は、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。さらに、上記の各構成、機能等の一部または全部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された、プロセッサがそれぞれの機能を実現するコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリなどの記憶装置、フレキシブルディスク、CD-ROM、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、ブルーレイディスク、SD(登録商標)カード、MOなどコンピュータ可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
また、さらに、上記の各構成、機能等の一部または全部は、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、上記機能部をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog-HDLなどにより記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。また制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。また以上の説明で例示した各種のデータの形式は、例えば、CSV(Comma-Separated Values)、XML(eXtensible Markup Language)、バイナリ(binary)などにより構成することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
1…空気調和機、Q…冷媒回路、10…室外機、11…圧縮機、12…アキュムレータ、13…室外熱交換器、14…室外ファン、15…四方弁、18a…ガス阻止弁、18b…液阻止弁、19a…吸入圧力センサ、19b…吐出圧力センサ、19c…吐出温度センサ、19d…温度センサ、19g…外気温度センサ、19h…室外熱交換器中間温度センサ、20…室内機、21…室内膨張弁、22…室内熱交換器、23…室内ファン、24…室内電磁弁、25…室内熱交換器中間温度センサ、30…制御装置、100…モータ駆動制御装置100、101…交流電源、102…モータ、110…コンバータ部、111…整流回路、112‥ダイオード、113…平滑リアクトル、114…平滑コンデンサ、120…インバータ部、121…直流電圧検出部、122…インバータ回路、123…半導体スイッチング素子、124…ダイオード、125,126…電流センサ、127…ゲートドライブ回路、128…インバータ制御器

Claims (10)

  1. 冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御装置であって、
    前記モータに接続されるインバータ回路と
    前記モータを起動する際に、前記モータの回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流を前記モータに流すよう前記インバータ回路を制御する制御部であって、前記冷凍サイクルの状態に応じて前記位置決め電流の大きさを調整する、制御部と
    を含む、駆動制御装置。
  2. 前記制御部は、前記位置決め電流を所定期間流した後、交流電流に変化させて、同期電流を前記モータに流すよう前記インバータ回路を制御し、前記冷凍サイクルの状態に応じて前記同期電流の大きさをさらに調整する、請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記モータは、圧縮機に備えられ、前記冷凍サイクルの状態は、前記圧縮機の吐出圧力および吸入圧力の差圧に基づいて検知され、前記位置決め電流は、前記差圧が大きい場合に大きくなるように調整される、請求項1または2に記載の駆動制御装置。
  4. 前記モータは、熱交換器と接続される圧縮機に備えられ、前記冷凍サイクルの状態は、前記熱交換器の温度および前記圧縮機を停止させてから起動するまでの停止経過時間に基づいて検知され、前記位置決め電流は、前記温度もしくは前記停止経過時間またはこれらの両方に応じた大きさとなるように調整される、請求項1~3のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  5. 前記モータは、圧縮機に備えられ、前記圧縮機は、複数備えられ、1台の圧縮機に備えられたモータを起動する際に前記冷凍サイクルの状態は、他の圧縮機いずれが駆動しているか否かに基づいて検知され、前記位置決め電流は、前記他の圧縮機が駆動している場合に大きくなるように調整される、請求項1~4のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  6. 前記制御部は、前記モータを起動する際に、前記位置決め電流を流す期間内に前記モータの回転子の位相を逆方向に少なくとも電気角1回分進めてから、正回転を開始することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  7. 前記モータは、永久磁石同期モータである、請求項1~6のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  8. 熱交換器と、
    モータを備える圧縮機と、
    前記モータに接続されるインバータ回路と、
    前記インバータ回路を制御する制御部と
    を備え、前記制御部は、前記モータを起動する際に、前記モータの回転子の位置を固定ないし調整するための位置決め電流を前記モータに流すよう前記インバータ回路を制御し、冷凍サイクルの状態に応じて前記位置決め電流の大きさを決定することを特徴とする、冷凍空調機。
  9. 前記冷凍空調機は、さらに、
    前記圧縮機の吐出圧力を検知する吐出圧力センサ、前記圧縮機の吸入圧力を検知する吸入圧力センサ、前記熱交換器の温度を検知する温度センサ、前記圧縮機を停止させてから起動するまでの停止経過時間を計測する手段および他の圧縮機の駆動状態を検知する手段からなる群から選択された少なくとも1つの手段を含み、前記冷凍サイクルの状態は、前記少なくとも1つの手段に基づいて検知される、請求項8に記載の冷凍空調機。
  10. 冷凍サイクルにおいて使用されるモータを制御する駆動制御方法であって、
    前記モータの回転子の位置を固定ないし調整するために流す位置決め電流の大きさを、前記冷凍サイクルの状態に応じて決定するステップと、
    前記モータを起動する際に、決定された前記大きさに従って前記位置決め電流を前記モータに流すように前記モータに接続されるインバータ回路を制御するステップと
    を含む、駆動制御方法。
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