JP2023083112A - バッテリーの保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動を吸収しシール性能の長寿命化を図ることができるバッテリーの保持構造を提供する。【解決手段】冷却ケース1内に供給される冷却媒体3によって冷却されるバッテリー2を保持するバッテリーの保持構造であって、冷却ケース1の開口部1aをシールするとともに冷却媒体に浸漬された前記バッテリーの一方端2aを保持するシール部4と、前記バッテリーの側面2b(21,22)を支持する弾性材製の支持部5とを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、冷却ケース内に供給される冷却媒体によって冷却されるバッテリーを保持するバッテリーの保持構造に関する。
従来、バッテリーの保持構造として、空冷タイプと液冷タイプとが知られており、下記特許文献1及び下記特許文献2には、いずれも液冷タイプのバッテリー保持構造が開示されている。具体的には、下記特許文献1には、冷却媒体に浸漬されたバッテリーの上端部側をシールするシール部材(11)が開示されている。また下記特許文献2には、同じくバッテリーの上端部側をシールするシール部材(11)に加えて、バッテリーの間にセパレータ(6)が設けられた例が開示されている。
ところで、上記特許文献1及び上記特許文献2に開示されているようなバッテリーが、車両や船舶、航空機等の駆動バッテリーとして搭載される場合、振動がバッテリーに伝わると、バッテリーをシールするためのシール部材にも振動が伝わってしまう。そうすると、シール部材に負荷がかかって破損したり、シール寿命が縮む等の弊害が生じることが問題となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、振動を吸収しシール性能の長寿命化を図ることができるバッテリーの保持構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るバッテリーの保持構造は、冷却ケース内に供給される冷却媒体によって冷却されるバッテリーを保持するバッテリーの保持構造であって、前記冷却ケースの開口部をシールするとともに前記冷却媒体に浸漬された前記バッテリーの一方端を保持するシール部と、前記バッテリーの側面を支持する弾性材製の支持部とを備えている。
本発明に係るバッテリーの保持構造は、上述の構成としたことで、振動を吸収しシール性能の長寿命化を図ることができる。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
本実施形態に係るバッテリーの保持構造は、冷却ケース1内に供給される冷却媒体3によって冷却されるバッテリー2を保持するバッテリーの保持構造である。冷却ケース1の開口部1aをシールするとともに冷却媒体3に浸漬されたバッテリー2の一方端2aを保持するシール部4と、バッテリー2の側面2b(21,22)を支持する弾性材製の支持部5とを備えている。以下、詳述する。
本実施形態に係るバッテリーの保持構造は、冷却ケース1内に供給される冷却媒体3によって冷却されるバッテリー2を保持するバッテリーの保持構造である。冷却ケース1の開口部1aをシールするとともに冷却媒体3に浸漬されたバッテリー2の一方端2aを保持するシール部4と、バッテリー2の側面2b(21,22)を支持する弾性材製の支持部5とを備えている。以下、詳述する。
まずは図1(a)及び図1(b)を参照しながら、第1実施形態に係るバッテリーの保持構造について説明する。本実施形態のバッテリーの保持構造は、例えば車両や船舶、航空機等の駆動バッテリーを保持する構造として適用することができ、ここでは一例として、ハイブリッド車、電気自動車等の車両に搭載され二次電池として使用されるバッテリーの保持構造について説明する。図1(a)に示すバッテリー2は、角形のリチウムイオンセルであり、複数のバッテリー2は、冷却媒体3が供給された冷却ケース1内に複数並設されるとともに、隣接するバッテリー2,2の間には、略直方体で薄状平板形状の仕切り壁10が設けられている。冷却ケース1は、上方が開口した開口部1aと、四方を囲むように設けられた側壁部1bと、底部1cとを有した箱型の直方体からなる。冷却ケース1の素材は、例えば、PA、PP、POM等の樹脂材やエラストマー、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属等が挙げられ、特に限定されないが、冷却ケース1は、断熱性、耐熱性を備え強度1Mpa以上の素材からなるものが望ましい。冷却ケース1の構造は、冷却媒体3の流路を確保され、バッテリー2を液冷できれば、その構造自体は特に限定されず、図では簡略化したものを示している。冷却ケース1は、複数のバッテリー2が仕切り壁10を介在させた状態で極力高密度に並設される大きさを備え、この状態で冷却ケース1の開口部1aをシールし冷却媒体3の漏れを防止するシール部4の真下まで、冷却媒体3が行き渡る。冷却ケース1の底部1cには、冷却ケース1内に冷却媒体3を供給する供給ポートP1と、冷却ケース1内を流通した冷却媒体3の排出口となる排出ポートP2とが設けられている。
複数のバッテリー2は、冷却ケース1の上方に被さるように設けられる不図示の電極接続板によって電気的に互いに接続され、これにより電池モジュールを構成する。バッテリー2の外装は、アルミニウムやアルミニウム合金等からなり、バッテリー2は略長方体形状に形成され、上面20と、長側面21,21と、短側面22,22と、底面23とを備えている。上面20には正極端子20aと負極端子20bとが設けられ、上面20に対向する位置に底面23が配置される。長側面21は、対向して一対配置され、短側面22より面積が広い側面である。長側面21と仕切り壁10とは対向して設けられ、互いの対向面の形状及び大きさは、ほぼ同じである。短側面22は、対向して一対配置され、長側面21より面積が狭い側面である。図1(b)に示すとおり、バッテリー2の長側面21,21、短側面22,22及び底面23は、冷却ケース1内に供給された冷却媒体3に浸漬されている。そしてバッテリー2はシール部4及び支持部5によって保持され、仕切り壁10は底部1cに至らない大きさとされているので、冷却ケース1の底部1c側はバッテリー2や仕切り壁10がなく、冷却媒体3が流通する空間となっている。このようにバッテリー2の上面20を除くほとんどが冷却媒体3に浸かっているので、充電及び放電による熱発生を冷却媒体3によって効率よく冷却することができる。
バッテリー2の一方端2a、具体的にはバッテリー2の上面20側の上方端2aには、冷却ケース1の開口部1aをシールするとともに、バッテリー2の上方端2aを保持するシール部4が設けられている。シール部4は、環状体からなり、弾性材による加硫成型体により構成され、シール部4は、バッテリー2の上方端2aの周方向に沿って弾性的に圧嵌めされる。シール部4の内寸法は、バッテリー2の上方端2aの周囲と略同等もしくは上方端2aの周方向の寸法より若干小さく形成し、強固に装着できる構成としてもよい。よって、シール部4はバッテリー2の側面1b(長側面21,21及び短側面22,22)に隙間なく弾接するので、冷却媒体3の冷却ケース1外への漏出を防止している。冷却ケース1の開口部1aから冷却媒体3が漏れないように密封するともに、冷却媒体3に浸漬されたバッテリー2の上方端2aを所定の位置でしっかりと保持することができる。またシール部4は、冷却ケース1の側壁部1bとバッテリー2の長側面21との間及びバッテリー2の長側面21と仕切り壁10との間に空隙が確保されるように設けられる。シール部4の材料は冷却媒体3の漏れを防ぎ、バッテリー2の長側面21及び短側面22の熱膨張及び収縮を吸収できるものであれば、特に限定されないが、例えばエチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム等のゴム材、熱可塑性エラストマー(例えばJSR株式会社製 EXCELINK 1800B、1810B、リケンテクノス株式会社製・アクティマーHT LHA9998N,LHA9999N、アロン化成株式会社製・エステラールEA-A55N、EA-A70CR等)等が挙げられる。シール部4の断面形状は、円形状のOリングを図示しているが、これに限定されず、略方形状や菱形形状、方形の角を面取りした形状等としてもよい。シール部4とバッテリー2の上方端2aとの間、シール部4と冷却ケース1の側壁部1bとの間、さらにはシール部4と仕切り壁10との間には、シール性を高めるため、CIPG(Cured-In-Place-Gasket)を施してもよい。
バッテリー2の側面2b、具体的にはバッテリー2の長側面21及び短側面22の略中央部位(図例のものは長側面21及び短側面22の略中央部位より底面23寄り)には、長側面21及び短側面22の周方向に沿って、支持部5が設けられている。支持部5は環状体からなり、弾性材による加硫成形体により構成される。支持部5は、冷却ケース1の側壁部1bとバッテリー2の長側面21との間及びバッテリー2の長側面21と仕切り壁10との間に弾接して支持部5が介在することで、これらの間に空隙が確保され、冷却媒体3を流通させることができる。支持部5の材料は、バッテリー2の長側面21及び短側面22の熱膨張及び収縮を吸収できるものであれば、特に限定されないが、シール部4と同様に例えばエチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム等のゴム材、熱可塑性エラストマー(例えばJSR株式会社製 EXCELINK 1800B、1810B、リケンテクノス株式会社製・アクティマーHT LHA9998N,LHA9999N、アロン化成株式会社製・エステラールEA-A55N、EA-A70CR等)等が挙げられる。特にバッテリー2の側面のうち、面積が広い長側面21,21は熱膨張するときに変形が大きいため、支持部5は、長側面21の熱膨張を吸収できる弾性を備えている。支持部5の断面形状は、円形状のOリングを図示しているが、これに限定されず、略方形状や菱形形状、方形の角を面取りした形状等としてもよい。
上記構成によれば、シール部4に加えて、バッテリー2の長側面21,21及び短側面22,22を支持する弾性材製の支持部5を備えているので、車両の走行等により振動が発生しても、シール部4及び支持部5が、振動を吸収し、バッテリー2の動きを抑制しながらバッテリー2を冷却することができる。またシール部4及び支持部5を備えることで、各部にかかる負荷を軽減することができ、シール部4のみ、もしくは支持部5のみでバッテリー2を保持する場合と比べて、シール部4及び支持部5の長寿命化を図ることができる。
また上記構成によれば、シール部4だけでなく、支持部5によっても、冷却ケース1の側壁部1bとバッテリー2の長側面21との間及びバッテリー2の長側面21と仕切り壁10との間に空隙を確保できるので、冷却媒体3をバッテリー2の外表面の大部分に行き渡らせることができる。よって、バッテリー2の温度分布を調整でき、冷却効率の向上を図ることができる。また支持部5がバッテリー2同士等の間に介在してクッション的な役割をすることで、バッテリー2が熱膨張した場合でも、冷却ケース1の側壁部1bや仕切り壁10が変形する等の影響を緩和することができる。さらに側壁部1bとバッテリー2、バッテリー2と仕切り壁10の間に支持部5が設けられるので、冷却ケース1全体の剛性を向上させることができる。
次に図2~図4を参照しながら、第2実施形態に係るバッテリーの保持構造について説明する。なお、以下では第1実施形態と異なる点を主に説明し、共通する部分の構成及び効果の説明は適宜省略する。
第2実施形態に係るバッテリーの保持構造は、シール部4及び支持部5に加えて冷却ケース1A,1A’の底部1c側に配されバッテリー2の他方端2cを保持する底面支持部6を備える点で第1実施形態と異なる。また仕切り壁10に複数の溝部10a・・・を備え、支持部5は、溝部10aに嵌合されて装着される点でも第1実施形態と異なる。さらに仕切り壁10がバッテリー2とバッテリー2の間に設けられる点は共通するが、仕切り壁10が冷却ケース1Aに一体に形成されている点でも第1実施形態と異なる。
第2実施形態に係るバッテリーの保持構造は、シール部4及び支持部5に加えて冷却ケース1A,1A’の底部1c側に配されバッテリー2の他方端2cを保持する底面支持部6を備える点で第1実施形態と異なる。また仕切り壁10に複数の溝部10a・・・を備え、支持部5は、溝部10aに嵌合されて装着される点でも第1実施形態と異なる。さらに仕切り壁10がバッテリー2とバッテリー2の間に設けられる点は共通するが、仕切り壁10が冷却ケース1Aに一体に形成されている点でも第1実施形態と異なる。
まずは第2実施形態のうち、図2(a)及び図2(b)に示す例について、説明する。図2(a)及び図2(b)に示す底面支持部6は、環状体からなり、弾性材による加硫成形体により構成され、バッテリー2の他方端2c、すなわち下方端2cの周方向に沿って設けられる。底面支持部6は、バッテリー2の下方端2c側の角部を保護するように形成され、底面支持部6の角部がバッテリー2の角部に弾接し変形した状態に設けられている。よって、バッテリー2の下方端2cの長側面21,短側面22及び底面23が底面支持部6によって支持される。底面支持部6の内寸法は、バッテリー2の下方端2cの周囲と略同等もしくは下方端2cの周方向の寸法より若干小さく形成されている。
冷却ケース1Aの側壁部1b、底部1c及び仕切り壁10には、複数の溝部1ba,1ca,10aが設けられている。具体的には、側壁部1bの内面側(バッテリー2が配設される側)には、シール部4及び支持部5が嵌合される溝部1baが設けられている。また底部1cの内面側(バッテリー2が配設される側)には、底面支持部6が嵌合される溝部1caが設けられている。また仕切り壁10の両側面にも、バッテリー2の長側面21及び短側面22に対向して開口し、シール部4及び支持部5が嵌合される溝部10aが設けられている。図2(b)に示す溝部1ba,1ca,10aは、いずれも凹状で、シール部4、支持部5及び底面支持部6の形状・大きさに応じて形成される。溝部1ba,1ca,10aに、シール部4、支持部5及び底面支持部6を嵌合させ、バッテリー2を所定の位置に配すれば、シール部4、支持部5及び底面支持部6によって、冷却ケース1Aの側壁部1bとバッテリー2の長側面21,短側面22との間、冷却ケース1Aの底部1cとバッテリー2の底面23との間、さらには、バッテリー2の長側面21,短側面22と仕切り壁10との間に、冷却媒体3が流通する空隙が確保された状態でバッテリー2を保持できる。
冷却ケース1Aの開口部1a側の側壁部1b及び仕切り壁10の溝部1ba,10aには、環状体のシール部4が嵌合されている。すなわち、第2実施形態のシール部4は、バッテリー2の上方端2aに弾性的に圧嵌めされているのではなく、溝部1ba,10a内に嵌合された状態でバッテリー2の上方端2aに弾接し(図2(b)X部拡大図参照)、冷却ケース1A内の冷却媒体3が冷却ケース1A外へ漏出しないようにシールするとともにバッテリー2の上方端2aを保持している。また冷却ケース1Aの側壁部1b及び仕切り壁10の上下方向の略中央部位の溝部1ba,10aには、支持部5が嵌合されている。ここに示す支持部5は第1実施形態のように環状体ではなく、図2(a)に示すように長側面21の上下方向の略中央部位に且つ長側面21の表面に沿って部分的に設けられている。シール部4及び支持部5の素材は第1実施形態と同様である。シール部4及び支持部5の断面形状は、略方形状とされた例を示しているが、図例に限定されず、溝部1ba,10aに嵌合する部位は溝部1ba,10aの形状とし、バッテリー2の長側面21及び短側面22に向けて突出する部位は円弧形状等であってもよい。
底面支持部6は、底面支持部6の材料は、バッテリー2の長側面21、短側面22及び底面23の熱膨張及び収縮を吸収できるものであれば、特に限定されず、上述のシール部4及び支持部5と同様の材料を用いることができる。底面支持部6の断面形状は、略正方形のものを図示しているが、これに限定されず、略円形状や長方形状、菱形形状、方形の角を面取りした形状等としてもよい。
上記構成によれば、底面支持部6によって、冷却媒体3に浸漬されたバッテリー2の下方端2cを所定の位置でしっかりと保持することができる。よって、バッテリー2をシール部4、支持部5及び底面支持部6で保持できるので、振動が発生する場所に用いられても振動を吸収し、バッテリー2の動きを抑制しながらバッテリー2を冷却することができる。また上記構成によれば、シール部4、支持部5及び底面支持部6を溝部1ba,1ca,10aに嵌合すればよいので、位置決めしやすく、装着が容易である。シール部4及び支持部5による効果は第1実施形態と同様である。
次に図3を参照しながら、第2実施形態の変形例を説明する。図3には第2実施形態の変形例を説明するための図として、冷却ケース1A’を示している。図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明した第2実施形態とは異なる点を主に説明し、共通する部分の構成及び効果の説明は適宜省略する。図3では説明のため、バッテリー2は一部のみ二点鎖線で所定の位置に挿入される過程を示している。この変形例は、シール部4、支持部5、底面支持部6が嵌合される溝部1ba,1ca,10a以外に、側壁部1b及び底部1cの内面側、仕切り壁10の両側面に、冷却媒体3の流路となる複数の溝部1ba,1ca,10aが設けられている点で上述の例とは異なる。また底面支持部6が環状体ではなく、バッテリー2の長側面21に沿った方向に延びるように設けられ、バッテリー2の底面23に弾接するように設けられている点でも上述の例とは異なる。
上記構成によれば、側壁部1b及び底部1cの内面側、仕切り壁10の両側面に、冷却媒体3の流路となる複数の溝部1ba,1ca,10aが設けられているので、冷却媒体3の流れをコントロールできる。また図3に示すように複数の溝部1ba,1ca,10aが設けられていれば、バッテリー2の構成によって、支持部5、底面支持部6の配設位置を自在に変更したり、増やしたりすることができ、容易に装着できる。シール部4、支持部5及び底面支持部6の断面形状は、略円形状のものを図示しているが、これに限定されず、略正方形状や長方形状、菱形形状、方形の角を面取りした形状等としてもよい。上記構成によれば、底面支持部6によって、冷却媒体3に浸漬されたバッテリー2の底面23を所定の位置でしっかりと保持することができる。この他、底面支持部6による効果は第2実施形態と同様であり、シール部4及び支持部5による効果は第1実施形態と同様である。
次に図4(a)及び図4(b)を参照しながら、第2実施形態のさらなる変形例を説明する。ここでも第2実施形態とは異なる点を主に説明し、共通する部分の構成及び効果の説明は適宜省略する。図4(a)及び図4(b)では、バッテリー2に対して、シール部4、支持部5、底面支持部6がどのように設けられるかを説明するため、冷却ケース1や仕切り壁10等の図示は省略する。
まず図4(a)に示す変形例は、支持部5の変形例であり、シール部4及び底面支持部6は、図3に示すものと同様である。支持部5は、棒状の支持部5がバッテリー2の高さ方向に沿って上下に複数配されている。支持部5と支持部5との間は適宜間隔が空けられている。支持部5は、断面が扁平な半円状とされ、シール部4と間隔を空けて設けられている。支持部5の長さは、長側面21及び短側面22の高さ方向より小さく形成された例を示しているが、長側面21及び短側面22の高さ方向に対してシール部4を除くほぼ全長に亘るような長さとしてもよいし、バッテリー2の側面2bを支持できれば、図例の支持部5の半分以下の長さであってもよい。また図4(a)では同じ寸法の支持部5,5同士が略平行になるように並べて配置しているが、異なる寸法であってもよいし、支持部5,5を互い違いにずらして配置してもよい。さらに支持部5は、バッテリー2の充電及び放電に生じる熱による変形(膨張、収縮)を支持部5で吸収し抑制するため、より変形が大きい長側面21,21に支持部5を設け、短側面22は冷却媒体3が流通しやすいように支持部5を設けないようにしてもよい。また逆にバッテリー2の温度上昇を抑制し冷却機能向上を図るため、冷却媒体3と接触する面積が大きい長側面21,21に支持部5を設けず、短側面22,22に支持部5を設けるようにしてもよい。図4(a)に示す例では扁平な半円形状の支持部5の平面な面が側面2bに弾接するように配されているが、湾曲面側を側面2bに弾接するようにしてもよい。
図4(b)に示す支持部5は、図4(a)に示す例のさらなる変形例で、この例では、支持部5がバッテリー2の側面2bに対して斜め方向に沿って延出して複数配されている。シール部4は図3と同様である。底面支持部6は図2(a)、図2(b)とほぼ同様であるが、断面形状が円形状である点で異なるものを示している。支持部5は、断面が扁平な半円状とされ、その長さは、長側面21及び短側面22の大きさに応じて長短異なる長さとされており、バッテリー2の側面2bを支持できれば、図例の配列に限定されるものではない。この場合も、支持部5は、バッテリー2の充電及び放電に生じる熱による変形(膨張、収縮)を支持部5で吸収し抑制するため、より変形が大きい長側面21,21に支持部5を設け、短側面22は冷却媒体3が流通しやすいように支持部5を設けないようにしてもよい。また逆にバッテリー2の温度上昇を抑制し冷却機能向上を図るため、冷却媒体3と接触する面積が大きい長側面21,21に支持部5を設けず、短側面22,22に支持部5を設けるようにしてもよい。さらに扁平な半円形状の支持部5の平面な面が側面2bに弾接するように配されているが、湾曲面側を側面2bに弾接するようにしてもよい。
なお、前記実施形態に係るバッテリーの保持構造は、上述の実施形態に限定されるものではない。冷却ケース1,1A,1A’の構成・構造は図例に限定されず、例えば放熱板を備えたものであってもよいし、底部1c側に冷却ユニットが設けられたものであってもよい。冷却ケース1に供給される冷却媒体3も冷却媒体としているが、バッテリー2が過冷却になりすぎない温度に維持したり、所定の温度(例えば40℃等)に維持するための温度調整媒体も含む。またシール部4、支持部5、底面支持部6の構成・形状も図例に限定されず、バッテリー2の大きさ、形状に応じて支持部5、底面支持部6を複数設けてもよいし、一つの取付面(例えば一つの長側面21)に対して一つ設ける構成としてもよい。また、側壁部1b及び底部1cの内面側、仕切り壁10の両側面に設けられる溝部1ba,1ca,10aの態様も図例に限定されるものではない。
1,1A,1A’ 冷却ケース
1a 開口部
2 バッテリー
2a 一方端(上方端)
2b 側面
3 冷却媒体
4 シール部
5 支持部
1a 開口部
2 バッテリー
2a 一方端(上方端)
2b 側面
3 冷却媒体
4 シール部
5 支持部
Claims (5)
- 冷却ケース内に供給される冷却媒体によって冷却されるバッテリーを保持するバッテリーの保持構造であって、
前記冷却ケースの開口部をシールするとともに前記冷却媒体に浸漬された前記バッテリーの一方端を保持するシール部と、
前記バッテリーの側面を支持する弾性材製の支持部とを備えているバッテリーの保持構造。 - 請求項1において、
前記バッテリーは、前記冷却ケース内に複数並設されるとともに、隣接する前記バッテリーの間には仕切り壁が配置されており、
前記支持部は、前記冷却ケースの側壁部と前記バッテリーの前記側面との間及び前記バッテリーの前記側面と前記仕切り壁との間に空隙が確保されるように設けられるバッテリーの保持構造。 - 請求項1または請求項2において、
前記冷却ケースの底部側に配され前記バッテリーの他方端を保持する底面支持部を備えるバッテリーの保持構造。 - 請求項2または請求項3において、
前記仕切り壁は、複数の溝部を備え、
前記支持部は、前記溝部に嵌合されて装着されるバッテリーの保持構造。 - 請求項1~請求項4のいずれか1項において、
前記バッテリーは、アルミニウムで外装されたリチウムイオンセルであるバッテリーの保持構造。
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