JP2023081519A - 収容具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用中のガイドワイヤを容易に巻回して収容できる機能を備えたガイドワイヤの収容具を提供する。【解決手段】ガイドワイヤ100を巻回した状態で収容可能なガイドワイヤ100の収容具10であって、ガイドワイヤ100を収容可能な内腔21を有し、壁に管状部材20の先端まで長軸方向Xに延びるスリット22が形成された管状部材20と、管状部材20に取り付けられ管状部材20を螺旋状に巻回された形状に維持する留め部材30と、ガイドワイヤ100を保持し管状部材20と係合および分離が可能な保持部材40と、を有し、保持部材40は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20の内腔21に配置されガイドワイヤ100を保持する固定部41と、固定部41に接続し管状部材20のスリット22を貫通する係合部42と、係合部42から管状部材20の径方向外側に延びる把持部44と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ガイドワイヤを収容する収容具に関する。
血管内治療に使用されるガイドワイヤは、管状部材を螺旋状に複数回巻回し留め部材で留めることによって形成した螺旋形状の収容具に収容された状態で保管、搬送される。ガイドワイヤを使用する際、術者は、ガイドワイヤを収容具から引き抜き、血管内に挿入する。
血管内治療の手技中、ガイドワイヤは、一旦体外に抜去された後、再び血管内に挿入されることがある。ガイドワイヤは、血管内に再挿入されるまでの間、生理食塩水で満たされた容器に浸漬した状態で保管される。このとき、ガイドワイヤは、術野からの脱落による汚染の防止や操作性の向上のために、巻回された状態で保持される。
ガイドワイヤを巻回した状態で保持するためのデバイスとして、特許文献1には、上側部材と下側部材とを組み合わせることにより形成された螺旋形状の収納口を有する収納ボックスと、上側部材に形成され収納口の一端から他端まで延びる溝にスライド可能に配置される牽引機構とを備えた収納器が開示されている。収納器は、牽引機構の固定部にガイドワイヤの端部を固定して、牽引機構を溝に沿ってスライドさせることによって、ガイドワイヤを収納口内に巻回した状態で保持する。
中国登録実用新案第213823090号公報
しかしながら、術者は、使用中のガイドワイヤを一時的に保持するために、使用前のガイドワイヤの保管や搬送に用いられる収容具とは別に、特許文献1に記載されるような装置を用意する必要がある。また、特許文献1に記載の装置は、ガイドワイヤを固定するための牽引機構の固定部が収納口内部に配置されており、術者が外部から牽引機構の固定部を確認することができない。そのため、術者は、牽引機構の固定部にガイドワイヤを着脱する際、収納ボックスの上側部材と下側部材とを分離して固定部を露出させる必要があり、操作が煩雑である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、使用中のガイドワイヤを容易に巻回して収容できる機能を備えたガイドワイヤの収容具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る収容具は、ガイドワイヤを巻回した状態で収容可能なガイドワイヤの収容具であって、前記ガイドワイヤを収容可能な内腔を有し、壁に管状部材の先端まで長軸方向に延びるスリットが形成された管状部材と、前記管状部材に取り付けられ前記管状部材を螺旋状に巻回された形状に維持する留め部材と、前記ガイドワイヤを保持し前記管状部材と係合および分離が可能な保持部材と、を有し、前記保持部材は、前記管状部材と前記保持部材とが係合した状態において、前記管状部材の内腔に配置され前記ガイドワイヤを保持する固定部と、前記固定部に接続し前記管状部材の前記スリットを貫通する係合部と、前記係合部から前記管状部材の径方向外側に延びる把持部と、を有する。
上記のような構成を有する収容具は、保持部材の固定部でガイドワイヤを保持し、保持部材の係合部と管状部材のスリットとを係合させた状態で、保持部材の把持部を管状部材の長軸方向に沿って基端側へ移動させることにより、ガイドワイヤを管状部材の内腔に容易に巻回して収容できる。また、収容具は、使用前のガイドワイヤの保管や搬送に用いることが可能であるとともに、使用中のガイドワイヤを巻回された状態で一時的に保管することが可能である。そのため、術者は、使用中のガイドワイヤを巻回した状態で保持するために、使用前のガイドワイヤの保管や搬送に用いられる収容具とは別の装置を用意する必要がない。また、収容具は、保持部材を管状部材から容易に分離することができる。そのため、術者は、保持部材にガイドワイヤを着脱する際、手元で確認しながら行うことが可能となり、操作が容易である。
前記保持部材は、前記管状部材と前記保持部材とが係合した状態において、前記把持部に接続され前記管状部材の外表面の少なくとも一部を覆う突出部を有してもよい。これにより、保持部材は、突出部の下面、固定部の外表面、および係合部の外表面との間で管状部材の壁を係合できるので、保持部材を管状部材に対して安定して移動可能である。
前記保持部材の前記固定部は、前記係合部と接続する管状の縁部と、縁部の内腔に充填された弾性体と、を備え、前記弾性体は、弾性体の先端から基端まで貫通する受入部を有してもよい。これにより、保持部材は、弾性体の受入部を押し広げながらガイドワイヤを受け入れることで生じる径方向内側に向かう弾性力によって、ガイドワイヤを保持することができる。
前記保持部材の前記固定部、前記係合部、前記突出部および前記把持部は、低摩擦性樹脂により一体的に形成されてもよい。これにより、保持部材は、単純な構造で強度を維持でき、かつ、管状部材との間に生じる摩擦力が小さくなるため、管状部材の長軸方向に沿って移動しやすくなる。
前記保持部材の前記把持部は、前記突出部と滑らかな曲面で接続された2つの把持面を有する薄い板状に形成され、各々の前記把持面は、中央部で前記把持部の厚みが減少する凹部を有してもよい。これにより、保持部材は、保持部材を移動させる際に外部から付与される力が把持部と突出部との境界部分に集中することが抑制されるため、破損しにくくなる。また、術者は、凹部に指を配置することにより、保持部材を確実に把持できる。
前記収容具は、前記管状部材と前記保持部材とを着脱可能に連結する連結部材を備えてもよい。連結部材は、固定部でガイドワイヤの基端部を保持した保持部材を管状部材の基端部に連結することにより、ガイドワイヤの管状部材の内腔での移動を規制する。これにより、収容具は、保管、搬送中のガイドワイヤの損傷を抑制できる。また、収容具は、包装体開封時に、保持部材が管状部材のスリットから脱落することを抑制できるため、操作性が向上する。
実施形態に係る収容具を包装体に封入した状態を示す平面図である。 収容具の一部を拡大して示す平面図であり、(A)は管状部材の先端側開口部の近傍を示し、(B)は管状部材の基端側開口部の近傍を示す。 ガイドワイヤを保持した保持部材を管状部材に収容した状態の収容具の一部を拡大して示す断面図である。 ガイドワイヤを保持した保持部材を管状部材に収容した状態の収容具を示す図であり、(A)は図3のA-Aに沿う断面図、(B)図3はB-B線に沿う断面図である。 収容具の第1変形例を示す図であり、(A)はガイドワイヤを保持した保持部材を管状部材に収容した状態の収容具の一部を拡大して示す断面図であり、(B)は図5(A)のC-C線に沿う断面図である。 留め部材を示す斜視図である。 収容具の第2変形例を示す平面図であり、(A)は第2変形例、(B)は第3変形例を示す。 収容具にガイドワイヤを一時的に保管する手順を説明する平面図であり、(A)は保持部材にガイドワイヤを保持した状態、(B)はガイドワイヤを保持した保持部材を管状部材の先端から管状部材内に収容した状態を示す。 収容具の第4変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書における「上」「下」「縦」「横」の表現は、説明のために便宜上使用するものであり、収容具の姿勢を限定するものではない。
本実施形態に係る収容具10は、図1~3に示すように、使用前にガイドワイヤ100の損傷を抑制しつつ保管、搬送するため、および血管内治療の手技中における使用中のガイドワイヤ100を一時的に巻回した状態で保持するために使用される。収容具10は、ガイドワイヤ100を収容可能な内腔21を有し、壁に管状部材20の先端まで長軸方向Xに延びるスリット22が形成された管状部材20と、管状部材20に取り付けられ管状部材20を螺旋状に巻回された形状に維持する留め部材30と、ガイドワイヤ100を保持し管状部材20と係合する保持部材40と、を備える。なお、収容具10は、巻回された管状部材20の外側に位置する端部を先端部、巻回された管状部材20の内側に位置する端部を基端部とする。
収容具10は、包装体60に封入された状態で保管、搬送される。包装体60は、内腔21にガイドワイヤ100が収容された管状部材20と保持部材40とを含む収容具10の全体を、滅菌された状態で封入可能な大きさの矩形形状の袋である。収容具10は、包装体60の内部における収容具10の移動や、巻回方向への回転によるガイドワイヤ100の先端部の損傷を抑制するために、台紙に固定されて包装体60に封入されてもよい。また、収容具10は、包装体60に、ガイドワイヤ100の先端に形状付けを行うための形状付け治具など、収容具10以外の付属品が同梱されてもよい。
収容具10に収容されるガイドワイヤ100は、特に限定されない。ガイドワイヤ100は、例えば、金属製の芯線の全体をウレタンなどの柔軟性の高い樹脂で被覆した形態や、芯線の基端部をポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂で被覆し、先端部に金属線を巻回して形成したコイルを有する形態などが挙げられる。芯線を形成する金属は、ニッケルチタン合金などの超弾性合金や、ステンレス鋼などが用いられる。また、ガイドワイヤ100の外表面は、親水性コーティングを備えている。
管状部材20は、図1~4に示すように、内腔21を有する管状の部材が、略同一の平面M内で渦巻状に複数回巻回された螺旋形状を有する。管状部材20は、管状部材20の壁に、管状部材20の長軸方向Xに延びる1つのスリット22を有する。したがって、スリット22は、管状部材20と同様の螺旋形状を有する。なお、管状部材20の長軸方向Xは、管状部材20の内腔21の中心軸が延びる方向とする。管状部材20の径方向は、管状部材20の長軸を基準軸とした管状部材20の軸直交断面(横断面)において、管状部材20に対して離隔または接近する方向とする。管状部材20の周方向は、管状部材20の長軸を基準軸とした回転方向とする。
管状部材20の寸法は、管状部材20の内腔21に収容されるガイドワイヤ100の寸法に応じて適宜設定される。管状部材20の長さは、例えば300mm~5000mmであり、管状部材20の内腔21に収容されるガイドワイヤ100の長さよりも10mm~150mm程度短く設定される。また、管状部材20の内径は、管状部材20の内腔21に収容されるガイドワイヤ100の外径よりも大きく、1.0mm~5.0mmであることが好ましい。管状部材20の壁厚は、0.1mm~2.0mmである。
管状部材20は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミドなどの樹脂により形成される。
スリット22は、管状部材20の壁を貫通するように形成され、保持部材40が管状部材20の壁を貫通した状態に保持することにより、保持部材40が管状部材20の長軸方向Xに沿って移動することを可能とする。スリット22は、管状部材20が螺旋を描く平面Mの一方の法線方向N側にある管状部材20の壁に形成される。このため、スリット22から突出する保持部材40は、渦巻状に複数回巻回されることによって隣接するように配置された管状部材20や、留め部材30に接触することなく、スリット22に沿って移動可能である。スリット22は、法線方向N側にある管状部材20の壁に形成されるため、湾曲している長軸方向Xに沿って湾曲する。
スリット22は、管状部材20の先端から基端まで、管状部材20の全長にわたって延びる。これにより、保持部材40を管状部材20から分離することができるため、術者は、保持部材40へのガイドワイヤ100の着脱を容易に行うことができる。なお、スリット22は、管状部材20の基端まで延びていなくともよい。この場合、保持部材40は、スリット22の基端より基端側に移動できないため、管状部材20から基端側への意図しない脱落を抑制できる。
スリット22を形成する管状部材20の壁は、図3および4に示すように、スリット22を挟んで対向配置される2つの摺動部23を形成している。各々の摺動部23は、丸みを帯びた形状であることが好ましい。これにより、スリット22と保持部材40との間に生じる摩擦力が小さくなるため、保持部材40を管状部材20の長軸方向Xに沿って移動させやすくなる。
また、摺動部23は、外表面に低摩擦性樹脂からなる低摩擦層を有してもよい。これにより、管状部材20と保持部材40との間に生じる摩擦力が小さくなるため、保持部材40を管状部材20の長軸方向Xに沿って移動させやすくなる。低摩擦層を形成する低摩擦性樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)などのフッ素系樹脂が好適に用いられる。
スリット22の幅は、図2に示すように、保持部材40が管状部材20の壁を貫通した状態で管状部材20の壁と係合可能な大きさに形成される。なお、スリット22の幅は、スリット22を挟んで対向配置される2つの摺動部23間の距離である。また、スリット22の幅は、留め部材30の収容部31の幅よりも小さいことが好ましい。したがって、スリット22の幅は、管状部材20の横断面において、管状部材20の外周の長さの5%以上50%未満であることが好ましく、10%~25%であることがより好ましい。これにより、スリット22は、管状部材20と保持部材40との係合を可能としつつ、スリット22からのガイドワイヤ100の脱落や突出を抑制することができる。
管状部材20は、図1および2(A)に示すように、先端部に、ガイドワイヤ100のカテーテルへの挿入操作を補助するためのインサータ70が連結されていてもよい。インサータ70は、先端に向かって縮径する管状の部材である。インサータ70は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂などの樹脂により形成される。ガイドワイヤ100は、先端部が管状部材20の先端またはインサータ70の先端から突出するように収容される。
留め部材30は、図1、2および6に示すように、管状部材20が螺旋状に巻回された形状を維持するために、管状部材20に1つ以上取り付けられる部材である。留め部材30は、管状部材20を収容する収容部31が複数個並列に配置された形状を有し、管状部材20を収容部31に押し込むことで管状部材20の隣接する管状部材20同士を連結する。留め部材30は、管状部材20の巻回方向に沿って1つ以上設けられる。留め部材30は、上述したインサータ70に適用可能な樹脂で形成できる。
保持部材40は、図1~4に示すように、管状部材20の内腔21に配置されガイドワイヤ100の基端部を保持する固定部41と、固定部41に接続し管状部材20のスリット22を貫通する係合部42と、係合部42に接続され管状部材20の外表面の少なくとも一部を覆う突出部43と、突出部43から管状部材20の径方向外側に延びる把持部44と、を有する。固定部41、係合部42、突出部43および把持部44は、一体的に形成されている。これにより、保持部材40は、構造が単純化でき、かつ、強度が維持できる。なお、固定部41、係合部42、突出部43および把持部44は、一体的に形成されなくてもよい。
保持部材40は、樹脂により形成される。保持部材40の外表面は、低摩擦性を有することが好ましい。これにより、管状部材20と保持部材40との間に生じる摩擦力が小さくなるため、保持部材40を管状部材20の長軸方向Xに沿って移動させやすくなる。保持部材40は、低摩擦性樹脂で形成されることが好ましく、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)などのフッ素系樹脂が好適に用いられる。
保持部材40が低摩擦性樹脂で形成されない場合、保持部材40は、上述したインサータ70や留め部材30に適用可能な樹脂で形成され、固定部41の縁部45、係合部42、突出部43の外表面に、低摩擦性樹脂からなる低摩擦層が設けられてもよい。低摩擦層を形成する材料は、上述した保持部材40に適用可能な低摩擦性樹脂を用いることができる。
固定部41は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20の内腔21に配置され、ガイドワイヤ100の基端部を保持する部分である。固定部41は、係合部42、突出部43および把持部44と一体的に形成された管状の縁部45と、縁部45の内側に充填された弾性体46と、を備える。縁部45は、縁部45の外表面において、係合部42の外表面と滑らかに接続している。
縁部45は、横断面形状が円形であり、管状部材20の長軸方向Xに所定の長さL1を有する管状を有する。縁部45の外径は、管状部材20の内径よりも小さく、スリット22を形成する2つの摺動部23の離間距離Dより大きい。縁部45の外表面と管状部材20の内表面との間には、隙間が形成されることが好ましい。具体的には、縁部45の横断面の面積は、管状部材20の横断面の面積の50%~95%であることが好ましく、70%~90%であることがより好ましい。これにより、保持部材40は、手技中に、収容具10を生理食塩水で満たされた容器に浸漬した状態でガイドワイヤ100を収容具10に収容する際、管状部材20の内腔21を満たしている生理食塩水が隙間を通じて流れやすくなるため、保持部材40が管状部材20の長軸方向Xに沿って移動する際の抵抗を減少させることができる。縁部45の長軸方向Xの長さL1は、例えば3mm~15mmである。これにより、保持部材40は、ガイドワイヤ100を保持しつつ、螺旋状に巻回されることにより湾曲した管状部材20の内腔21を長軸方向Xに沿って移動可能である。
弾性体46は、シリコーンゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性を有する樹脂で形成される。弾性体46は、固定部41の横断面における中心軸上に、弾性体46の先端から基端まで貫通する孔である受入部47を有する。受入部47は、横断面形状が円形の孔であり、受入部47の直径が管状部材20の内腔21に収容するガイドワイヤ100の直径よりも小さくなるように形成される。これにより、弾性体46は、受入部47を押し広げながらガイドワイヤ100を挿通させることで生じる径方向内側に向かう力によって、ガイドワイヤ100を保持することができる。受入部47である孔の横断面形状は、矩形や多角形でもよい。なお、受入部47は、ガイドワイヤ100を受け入れて保持することができれば、孔の形態に限定されず、弾性体46の先端から基端まで延びる十字状の切り込みでもよい。また、弾性体46は、縁部45の内側に、長軸方向Xに沿って互いに間隔を空けて複数個配置されてもよい。
係合部42は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20のスリット22を貫通する部分である。係合部42は、固定部41から管状部材20の径方向外側に延在する薄い平板状を有している。なお、係合部42は、平板状ではなく、管状部材20の長軸方向Xに沿って湾曲するスリット22の形状に対応した湾曲板状であってもよい。また、係合部42は、板状に限定されず、スリット22を貫通する1つまたは複数の柱状であってもよい。係合部42の下面は固定部41に接続し、上面は突出部43に接続している。管状部材20の横断面視において、係合部42は、外表面が管状部材20の2つの摺動部23に対向するように配置される。係合部42の厚みTは、管状部材20の2つの摺動部23と接触するか、摺動部23との間にわずかに隙間が形成されるように、スリット22の幅(2つの摺動部23の離間距離D)以下に形成される。また、係合部42の径方向の長さL2(固定部41の外表面と突出部43の下面との距離)は、管状部材20の壁厚より大きく形成される。このように形成された係合部42は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20と係合部42との間に適度な隙間を形成する。したがって、保持部材40は、管状部材20と確実に係合しつつ、管状部材20の長軸方向Xに沿って移動できる。係合部42の径方向の長さL2は、例えば0.15mm~3.0mmであることが好ましい。係合部42の長軸方向Xの長さL3は、固定部41における縁部45の長軸方向Xの長さL1以下であることが好ましく、例えば、3mm~15mmである。係合部42の長軸方向Xの長さL3を短くすることで、保持部材40は、係合部42の外表面と螺旋状に巻回された管状部材20のスリット22との接触面積が小さくなるため、管状部材20の長軸方向Xに容易に移動できる。
突出部43は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20の外表面の少なくとも一部を覆う部分である。突出部43は、保持部材40において、固定部41の縁部45の外表面と把持部44の外表面との間に形成され、管状部材20の長軸方向Xに所定の長さL4を有する。突出部43の長軸方向Xの長さL4は、固定部41の長軸方向Xの長さL1と等しい。これにより、術者は、管状部材20の外部からガイドワイヤ100の基端のおおよその位置を把握できる。
突出部43の横断面形状は、管状部材20の外周に沿う円弧状である。突出部43は、管状部材20の外表面に対向する外表面である下面と、把持部44側に向く外表面である上面とを有する。突出部43の下面と固定部41の外表面とは、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20のスリット22近傍の壁を挟み込むように配置される。これにより、保持部材40は、係合部42において管状部材20と係合することが可能となる。横断面視において、突出部43の下面の周方向の長さは、留め部材30の収容部31の開口部の幅よりも小さいことが好ましい。具体的には、横断面視における突出部43の下面の周方向の長さは、管状部材20の外周の長さの5%~50%であることが好ましく、10%~30%であることがより好ましい。これにより、保持部材40は、管状部材20と確実に係合でき、かつ、留め部材30に干渉することなく、管状部材20の長軸方向Xに沿って移動できる。
把持部44は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20の外部に配置され、保持部材40を移動させるために術者が把持する部分である。把持部44は、突出部43から管状部材20の径方向外側に延び、2つの把持面44Aを有する薄い板状に形成される。突出部43の上面と把持部44の2つの把持面44Aとは、滑らかな曲面で接続されることが好ましい。これにより、保持部材40は、保持部材40を移動させる際に外部から付与される力が把持部44と突出部43との境界部分に集中することが抑制され、破損しにくくなる。
本実施形態では、把持部44の2つの把持面44Aは、一方が管状部材20の先端側、他方が基端側に向くように配置されている。把持部44の各々の把持面44Aは、中央部で平板の厚みが減少するように、凹部48が形成されている。すなわち、長軸を含む断面(縦断面)視で、把持部44の2つの把持面44Aは、凹面である。これにより、術者は、凹部48に指を配置することにより、保持部材40を確実に把持できる。
また、把持部44の2つの把持面44Aは、摩擦係数が大きいことが好ましい。これにより、術者は、把持部44を把持した際に指が滑りにくくなるため、保持部材40を移動させやすくなる。把持部44は、把持面44Aに凹凸を形成したり、ゴムや熱可塑性エラストマーからなる層を設けたりすることにより、摩擦係数を大きくすることができる。
把持部44は、横断面視において、突出部43の上面から径方向外側に広がった形状を有している。外側の2つの角部49は、面取りされ、丸みを帯びている。把持部44の大きさは、術者が指で把持することが可能であり、かつ、包装体60に封入可能であれば、特に限定されない。把持部44の高さHは、例えば、5mm~20mmである。把持部44の幅Wは、突出部43の下面の端点50同士の距離以上であることが好ましく、例えば、5mm~15mmである。なお、把持部44の高さHは、把持部44の把持面44Aに沿う方向から見て、把持部44における突出部43の上面から最も離間した箇所と突出部43の上面との距離である。把持部44の幅Wは、横断面視において、固定部41の中心軸を含む面に直交する長さの最大値である。
把持部44の2つの把持面44Aは、図5に示す第1変形例のように、保持部材40の横断面視において、一方が管状部材20の螺旋の中心を向く側、他方が螺旋の中心から離れる側に向くように配置されてもよい。このとき、把持部44の幅Wは、保持部材40の縦断面視において、把持部44の長軸方向Xに沿う長さの最大値となる。把持部44の幅Wは、突出部43の長軸方向Xの長さ以上であることが好ましく、例えば、3mm~20mmである。
把持部44は、把持部44を挟み込むことが可能なチャックによって機械的に把持されてもよい。チャックは、駆動部を備えた装置に接続されることによって、保持部材40を管状部材20の長軸に沿って移動させることができる。
収容具10は、図1および2(B)に示すように、管状部材20と保持部材40とを着脱可能に連結する連結部材80を備えることが好ましい。連結部材80の一端は、留め部材30と同様の、管状部材20を収容する連結収容部81が複数個並列に配置された形状を有する留め部82を有し、管状部材20を連結収容部81に押し込むことで、管状部材20と接続可能である。連結部材80の他端は、対向配置された2つの押圧面84を含むクリップ83を有している。クリップ83は、弾性的に変形可能であり、2つの押圧面84を押し広げつつ保持部材40の把持部44を挟み込むことによって、保持部材40の把持部44と接続可能である。本実施形態において、2つの押圧面84は、平面であるが、図7(A)に示す第2変形例のように窪んだ曲面であってもよく、図7(B)に示す第3変形例のように凸状の曲面であってもよい。連結部材80は、上述した留め部材30に適用可能な材料で形成できる。連結部材80は、図1、2および7に示すように、固定部41でガイドワイヤ100の基端部を保持した保持部材40を管状部材20の基端部に連結することにより、ガイドワイヤ100の管状部材20の内腔21での移動を規制する。これにより、収容具10は、保管、搬送中のガイドワイヤ100の損傷を抑制できる。また、収容具10は、連結部材80を設けることにより、包装体60開封時に保持部材40が管状部材20のスリット22から脱落することを抑制できるため、操作性が向上する。なお、連結部材80は、血管内治療の手技中に、血管内でのガイドワイヤ100の位置を一時的に固定したい場合にも使用できる。
収容具10は、図1に示すように、ガイドワイヤ100の基端を保持して管状部材20の基端に連結される基端接続部材90を備えてもよい。基端接続部材90は、縦方向に1つの切り込み91が形成された弾性変形可能な筒体である。基端接続部材90は、切り込み91からガイドワイヤ100を筒体内部に収容し、管状部材20の基端開口部に指し込まれて管状部材20に連結されることで、弾性力によってガイドワイヤ100の基端部を保持する。基端接続部材90は、上述した弾性体46に適用可能な材料で形成できる。なお、基端接続部材90は、設けられなくてもよい。
<使用方法>
次に、収容具10の使用方法を、作用および効果とともに説明する。収容具10は、図1に示すように、管状部材20の内腔21に収容されたガイドワイヤ100とともに、包装体60に封入されて提供される。管状部材20は、図1~2に示すように、留め部材30により螺旋状に巻回された状態で保持されている。ガイドワイヤ100は、基端部が収容具10の保持部材40の固定部41に保持されている。保持部材40は、図3~4に示すように、係合部42が管状部材20に係合した状態で、図1および2(B)に示すように、連結部材80によって管状部材20の基端部に連結されている。
ガイドワイヤ100を使用する前の準備として、術者は、ガイドワイヤ100が収容された収容具10を包装体60から取り出し、生理食塩水で満たされた容器に浸漬する。収容具10は、管状部材20の壁にスリット22が設けられているため、生理食塩水が管状部材20の内腔21に速やかに流れ込み、ガイドワイヤ100の親水性コーティングの潤滑性を発現させることができる。
ガイドワイヤ100を使用する際、術者は、連結部材80を収容具10から取り外し、管状部材20と保持部材40との連結を解除する。これにより、保持部材40は、管状部材20と係合した状態で管状部材20の長軸方向Xに沿って移動することが可能となる。
血管内治療の手技中に、血管内のガイドワイヤ100を操作したり、ガイドワイヤ100に沿ってカテーテルを挿入したりする際、術者は、保持部材40を管状部材20およびガイドワイヤ100の基端部から取り外す。このとき、保持部材40は、紛失防止のために、連結部材80により管状部材20に連結して保管されてもよい。
血管内治療の手技中に、ガイドワイヤ100を体外に抜去し一時的に巻回した状態で保持する際、術者は、ガイドワイヤ100の基端部を保持部材40の固定部41の受入部47に挿入し、ガイドワイヤ100を保持部材40に保持する。保持部材40を管状部材20から容易に分離することができるため、術者は、保持部材40へのガイドワイヤ100の着脱を手元で確認しながら行うことができる。
次に、術者は、図8に示すように、保持部材40の係合部42を管状部材20の先端側からスリット22に挿入して管状部材20と保持部材40とを係合させ、保持部材40を管状部材20の長軸方向Xに沿って基端側へ移動させて、ガイドワイヤ100を管状部材20の内腔21に収容する。これにより、術者は、容易にガイドワイヤ100を巻回状態とすることができる。また、ガイドワイヤ100は、管状部材20の内腔21に収容されるため、ガイドワイヤ100を巻回状態とする際に、ガイドワイヤ100が絡まったり、ガイドワイヤ100の外表面同士が接触したりすることがない。そのため、ガイドワイヤ100は、損傷や親水性コーティングの剥離を生じにくい。さらに、術者は、連結部材80を利用して、保持部材40を管状部材20に連結できる。したがって、管状部材20の内腔21に、巻回状態のガイドワイヤ100を安定して収容できる。
このように、術者は、使用前にガイドワイヤ100の保管や搬送に用いられる収容具10を、使用中にガイドワイヤ100を巻回された状態で一時的に保管することに用いることが可能である。
以上のように、本実施形態に係る収容具10は、ガイドワイヤ100を巻回した状態で収容可能なガイドワイヤ100の収容具10であって、ガイドワイヤ100を収容可能な内腔21を有し、壁に管状部材20の先端まで長軸方向Xに延びるスリット22が形成された管状部材20と、管状部材20に取り付けられ管状部材20を螺旋状に巻回された形状に維持する留め部材30と、ガイドワイヤ100を保持し管状部材20と係合および分離が可能な保持部材40と、を有し、保持部材40は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、管状部材20の内腔21に配置されガイドワイヤ100を保持する固定部41と、固定部41に接続し管状部材20のスリット22を貫通する係合部42と、係合部42から管状部材20の径方向外側に延びる把持部44と、を有する。このような構成を有する収容具10は、保持部材40の固定部41でガイドワイヤ100を保持し、保持部材40の係合部42と管状部材20のスリット22とを係合させた状態で、保持部材40の把持部44を管状部材20の長軸方向Xに沿って基端側へ移動させることにより、ガイドワイヤ100を管状部材20の内腔21に容易に巻回して収容できる。また、収容具10は、使用前のガイドワイヤ100の保管や搬送に用いることが可能であるとともに、使用中のガイドワイヤ100を巻回された状態で一時的に保管することが可能である。そのため、術者は、使用中のガイドワイヤ100を巻回した状態で保持するために、使用前のガイドワイヤ100の保管や搬送に用いられる収容具10とは別の装置を用意する必要がない。また、収容具10は、保持部材40を管状部材20から容易に分離することができる。そのため、術者は、保持部材40にガイドワイヤ100を着脱する際、手元で確認しながら行うことが可能となり、操作が容易である。
さらに、ガイドワイヤ100は、管状部材20の内腔21に収容されるため、ガイドワイヤ100を巻回状態とする際に、ガイドワイヤ100が絡まったり、ガイドワイヤ100の外表面同士が接触したりすることがない。そのため、ガイドワイヤ100は、損傷や親水性コーティングの剥離を生じにくい。
保持部材40は、管状部材20と保持部材40とが係合した状態において、把持部44に接続され管状部材20の外表面の少なくとも一部を覆う突出部43を有する。これにより、保持部材40は、突出部43の下面、固定部41の外表面、および係合部42の外表面との間で管状部材20の壁を係合できるので、保持部材40を管状部材20に対してより安定して移動可能である。
保持部材40の固定部41は、係合部42と接続する管状の縁部45と、縁部45の内腔21に充填された弾性体46と、を備え、弾性体46は、弾性体46の先端から基端まで貫通する受入部47を有する。これにより、保持部材40は、弾性体46の受入部47を押し広げながらガイドワイヤ100を受け入れることで生じる径方向内側に向かう弾性力によって、ガイドワイヤ100を保持することができる。
保持部材40の固定部41、係合部42、突出部43および把持部44は、低摩擦性樹脂により一体的に形成される。これにより、保持部材40は、単純な構造で強度が維持でき、かつ、管状部材20との間に生じる摩擦力が小さくなるため、管状部材20の長軸方向Xに沿って移動しやすくなる。
保持部材40の把持部44は、突出部43と滑らかな曲面で接続された2つの把持面44Aを有する薄い板状に形成され、各々の把持面44Aは、中央部で把持部44の厚みが減少する凹部48を有する。これにより、保持部材40は、保持部材40を移動させる際に外部から付与される力が把持部44と突出部43との境界部分に集中することが抑制されるため、破損しにくくなる。また、術者は、凹部48に指を配置することにより、保持部材40を確実に把持できる。
収容具10は、管状部材20と保持部材40とを着脱可能に連結する連結部材80を備える。連結部材80は、固定部41でガイドワイヤ100の基端部を保持した保持部材40を管状部材20の基端部に連結することにより、ガイドワイヤ100の管状部材20の内腔21での移動を規制する。これにより、収容具10は、保管、搬送中のガイドワイヤ100の損傷を抑制できる。また、収容具10は、包装体60開封時に、保持部材40が管状部材20のスリット22から脱落することを抑制できるため、操作性が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、図9に示す第4変形例のように、保持部材40の一部が、管状部材20の基端開口部まで達するスリット22から基端側へ突出した状態で、管状部材20に連結された連結部材80に保持されてもよい。スリット22を貫通する保持部材40の係合部42が、スリット22よりも基端側へ突出していれば、係合部42はスリット22により移動を制限されないため、保持部材40は、管状部材20に対して自在に回転可能である。したがって、収容具10は、保持部材40の嵩張る把持部44を、管状部材20の螺旋の中心に向かって突出するように配置できるため、包装体60の内部の限られた空間内に把持部44を安定して配置できる。この場合、基端接続部材90(図1を参照)は設けられなくてよい。
また、保持部材40に設けられる把持部44は、係合部42に対して倒れるように傾動可能であってもよい。保持部材40は、把持部44と係合部42との間に接手を設けることにより、把持部44を傾動させることができる。嵩張る把持部44を長軸方向Xへ沿わせるように傾動させることにより、収容具10は、包装体60の内部の限られた空間内に、把持部44を安定して配置できる。
10 収容具
20 管状部材
21 内腔
22 スリット
23 摺動部
40 保持部材
41 固定部
42 係合部
43 突出部
44 把持部
44A 把持面
45 縁部
46 弾性体
47 受入部
80 連結部材
100 ガイドワイヤ
X 長軸方向

Claims (6)

  1. ガイドワイヤを巻回した状態で収容可能なガイドワイヤの収容具であって、
    前記ガイドワイヤを収容可能な内腔を有し、壁に管状部材の先端まで長軸方向に延びるスリットが形成された管状部材と、
    前記管状部材に取り付けられ前記管状部材を螺旋状に巻回された形状に維持する留め部材と、
    前記ガイドワイヤを保持し前記管状部材と係合および分離が可能な保持部材と、を有し、
    前記保持部材は、前記管状部材と前記保持部材とが係合した状態において、前記管状部材の内腔に配置され前記ガイドワイヤを保持する固定部と、前記固定部に接続し前記管状部材の前記スリットを貫通する係合部と、前記係合部から前記管状部材の径方向外側に延びる把持部と、を有する収容具。
  2. 前記保持部材は、前記管状部材と前記保持部材とが係合した状態において、前記把持部に接続され前記管状部材の外表面の少なくとも一部を覆う突出部を有する請求項1に記載の収容具。
  3. 前記保持部材の前記固定部は、前記係合部と接続する管状の縁部と、縁部の内腔に充填された弾性体と、を備え、
    前記弾性体は、弾性体の先端から基端まで貫通する受入部を有する請求項1または2に記載の収容具。
  4. 前記保持部材の前記固定部、前記係合部、前記突出部および前記把持部は、低摩擦性樹脂により一体的に形成される請求項1~3のいずれか1項に記載の収容具。
  5. 前記保持部材の前記把持部は、前記突出部と滑らかな曲面で接続された2つの把持面を有する薄い板状に形成され、各々の前記把持面は、中央部で前記把持部の厚みが減少する凹部を有する請求項1~4のいずれか1項に記載の収容具。
  6. 前記収容具は、前記管状部材と前記保持部材とを着脱可能に連結する連結部材を備える請求項1~5のいずれか1項に記載の収容具。
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