JP2023081230A - ニーエアバッグ装置 - Google Patents

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功一 益子
Koichi Masuko
裕斗 村田
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Abstract

【課題】現状の取付け位置を変更することなく、素早くニーエアバッグを展開する。【解決手段】ニーエアバッグ10と、センシング信号により起動し、ニーエアバッグ10にガスを供給するインフレータ7と、ニーエアバッグ10と、インフレータ7とを収納し、インストルメントパネル11の下部に配設された収納部8と、収納部8の開口部に設けられ、上部部材9Uと、下部部材9Dとからなるリッド9と、を備え、上部部材9Uは、直線形状の平板であり、根本部分に脆弱部が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、ニーエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両において、他車両や物体等の自車両への衝突時に乗員の下腿部(膝及び脛を含む部分)に生じる衝撃を吸収するためのニーエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のニーエアバッグ装置は、一般に、乗員の膝前のインストルメントパネル等に配置され、他車両や物体等の自車両への衝突時にインストルメントパネルと乗員との間にエアバッグを膨張展開させ、乗員の脛や膝への損傷を可能な限り防止するために機能するものである。
特開平8-80797号公報
つまり、車両の前面衝突時において、ニーエアバッグによる乗員の脛や膝を含む下半身の拘束機能は、乗員の脛や膝を含む下半身の傷害を低減させるための重要な要素の一つである。
すなわち、ニーエアバッグが機能し、安定して乗員の脛や膝を含む下半身を拘束できれば、乗員の腰部を支点に上半身の前倒れ挙動がぶれることなく安定し、シートベルトや他のエアバッグにより、衝突のエネルギーを吸収し易くなる。
そのため、乗員の脛や膝を含む下半身の傷害についても、膝回りや足首回りへの強い圧迫によって発生するモーメントを低減することができる。
一方で、通常時から、インストルメントパネルの下部と乗員の膝や脛を含む下半身が常に接触している状態であれば、万が一の衝突時においても、乗員の脛や膝を含む下半身の傷害を低減できる可能性がある。
しかしながら、自動車には、安全性や操作性以外にも、車室内の快適性が求められることを考慮すると、乗員の膝や脛部の前側とインストルメントパネル下部との間にある程度の隙間を確保することは、乗員に対して、車室内の快適性を提供する観点からも重要な要素である。
つまり、万が一の衝突時における乗員の膝や脛を含む下半身への傷害の低減と、車室内の快適性を両立するものがニーエアバッグの存在意義である。
一方で、インストルメントパネルの下部にニーエアバッグ装置を搭載するスペースは限られており、現状のニーエアバッグ装置では、衝突を検知してから乗員の膝や脛部がインストルメントパネルに接触する前に、とにかくニーエアバッグを展開させることが主たる目的となっているという課題があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、現状の取付け位置を変更することなく、素早くニーエアバッグを展開し、安定した形状を保持することによって、乗員の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグの展開の過程で、乗員の膝および脛に与えるモーメントを低減できるニーエアバッグ装置を提供することを目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、ニーエアバッグと、センシング信号により作動し、前記ニーエアバッグにガスを供給するインフレータと、前記ニーエアバッグと、前記インフレータとを収納し、インストルメントパネルの下部に配設された収納部と、該収納部の開口部に設けられ、上部部材と、下部部材とからなるリッドと、を備え、前記上部部材は、直線形状の平板であり、根本部分に脆弱部が設けられていることを特徴とするニーエアバッグ装置を提案している。
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記ニーエアバッグが、直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室を有するアウターバッグと、アウターバッグ内部の車両上下方向に設けられ、膨張展開時に筒状をなす複数のインナーバッグと、を備え、前記複数のインナーバッグの筒状の両端部の形状は、前記筒状の幅よりも厚みを持った形状となっており、前記筒状の前記車両左右方向の少なくとも一方側には、前記アウターバッグの前記延在する複数の気室に前記ガスを排出するベントホールが複数連なって設けられ、複数の前記ベントホールのガス排出口の上部には、前記両端部を結ぶテザーが前記インナーバッグの非展開時には、前記ベントホールのガス排出口を塞ぎ、前記インナーバッグの展開時には、破断するように配置されていることを特徴とするニーエアバッグ装置を提案している。
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記両端部の形状が球形状であり、前記テザーは、前記インナーバッグが膨張展開したときに、前記筒状の幅に対して、最も幅の差が大きくなる前記球形状の点を通るように、前記両端部を結んでいることを特徴とするニーエアバッグ装置を提案している。
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記ニーエアバッグが、直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室を有するアウターバッグと、アウターバッグ内部の車両上下方向に設けられ、上部が開口された筒状をなす2つのインナーバッグと、を備え、前記インフレータは、前記アウターバッグの下部に設けられ、センシング信号により作動し、左右および上方向にガスを供給し、前記2つのインナーバッグは、展開時に、乗員の脛から膝までの部分に当接するように前記アウターバッグの内部に配置され、前記インナーバッグのそれぞれには、前記車両左右方向に延在する形状保持用テザーが上下方向に複数段設けられ、前記形状保持用テザーが設けられた部分には、前記形状保持用テザーの縫い方向と同じ向きにベントホールが設けられていることを特徴とするニーエアバッグ装置を提案している。
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記ベントホールは、展開した際に、前記乗員の脛または膝に接触しない場所に配置されていることを特徴とするニーエアバッグ装置を提案している。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、現状の取付け位置を変更することなく、素早くニーエアバッグを展開することができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係るニーエアバッグ展開時の状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るニーエアバッグ展開時の態様と乗員の下肢部との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係るインナーバッグの構成および展開途中と展開完了時の態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るリッドの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るリッドの展開時の態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るニーエアバッグの折態様と展開時の様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るニーエアバッグ装置の電気的構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るニーエアバッグ装置のニーエアバッグ展開時の制御フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るニーエアバッグ展開時の態様と乗員の下肢部との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図1から図9を用いて説明する。
なお、図1から図6、図9の図面では、車両の前方側を矢印FRで、車両の後方側を矢印BKで、車両の上方側を矢印UPで、車両上方側から見たときの車両の左方側(車幅方向一方側)を矢印LHで示している。
また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
<第1の実施形態>
以下、図1から図8を用いて、本発明の第1の実施形態に係るニーエアバッグ装置1について説明する。
<ニーエアバッグ装置1の概要>
図1は、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1において、ニーエアバッグ10部分が展開した状態を車両の左方側から見た図を示している。
図1に示すように、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1は、自車両MCと他車両あるいは物体との衝突時において、座席シート2の前方にあるインストルメントパネル11の下部の収納部8内に設けられたニーエアバッグ10が、膨張展開することによって、インストルメントパネル11と乗員5の脛SH部分から膝KN部分までの間隙を埋めて、乗員5の脛SH部分から膝KN部分までを保護するものである。
同図において、自車両MCと他車両あるいは物体との衝突により自車両MC前方方向に向かって加速度を受けた乗員5の脛SH部分から膝KN部分までがニーエアバッグ10により拘束された状態が実線で示されている。
また、比較のために、同図において、ニーエアバッグ10がない状態において、自車両MCと他車両あるいは物体との衝突により自車両MCの前方方向に向かって加速度を受けた場合の乗員5の移動状態が2点鎖線で示されている。
このとき、乗員5は、脛SH部分から膝KN部分にかけての下半身が展開膨張したニーエアバッグ10により座席シート2側に押さえつけら、拘束された状態となっている。
なお、ニーエアバッグ10があれば、乗員5が、たとえ、シートベルト装置6を装着しなかったような場合であっても、乗員5の脛SH部分から膝KN部分にかけての下半身を中心として拘束保護効果が得られることは言うまでもない。
このようにして図1に示した乗員5は、自車両MCと他車両あるいは物体との衝突時において、乗員5の脛SHから膝KNを含む下半身が座席シート2側に確実に拘束された状態となる。
<ニーエアバッグ10が収納された状態でのニーエアバッグ装置1の構成>
ニーエアバッグ10が収納された状態でのニーエアバッグ装置1は、例えば、インストルメントパネル11の下部に取り付けられ、区画形成されている収納部内部に収納されている。
具体的には、収納部8は、インフレータ7と、インフレータ7に接続され、展開しやすいような折り形状に折り畳まれたニーエアバッグ10等を収納している。
<ニーエアバッグ装置1の構成>
図2から図7に示すように、ニーエアバッグ10は、直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室10AACを有するアウターバッグ10Aと、アウターバッグ10A内部の車両上下方向に設けられた複数のインナーバッグ10B(10BL、10BC、10BR)と、インフレータ7と、収納部8と、リッド9と、を含んで構成されている。
(アウターバッグ10Aの構成)
図2に示すように、アウターバッグ10Aは、膨張展開時の断面形状が内圧の作用により角部分が丸みを帯びた略直方体状となる。
アウターバッグ10Aには、車両左右方向に、複数のインナーバッグ10Bの膨張展開を阻害しないように、形状保持用テザー10T1が縫い込まれており、アウターバッグ10Aの膨張展開時には、車両左右方向に延在する複数の非連続的な気室10AACを形成する。
なお、非連続的な領域は、高圧ガスの流路となり、上部の気室10AACに高圧ガスを供給する。
(インナーバッグ10Bの構成)
インナーバッグ10Bは、図3(A)、図3(B)に示すように、例えば、アウターバッグ10A内部の両端部、中央部に複数配置され、膨張展開時には、筒状となって展開する。
なお、図3(A)は、展開途中のインナーバッグ10Bを示し、図3(B)は、展開完了時のインナーバッグ10Bを示している。
インナーバッグ10Bの筒状部10BTの両方の端部10BEの形状は、筒状部10BTの幅よりも厚みを持った形状となっている。
なお、インナーバッグ10Bの筒状部10BTの両方の端部10BEの形状は、多角体でもよいが、球形状であることが好ましい。
また、インナーバッグ10Bの筒状部10BTの車両左右方向の少なくとも一方側には、アウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する複数の気室10AACに高圧ガスを排出するベントホール10BBHが複数連なって設けられている。
本実施形態においては、図2の左側端に配置されるインナーバッグ10BLは、ベントホール10BBHの高圧ガス排出口が、中央方向に向くように、筒状部10BTの右側に複数のベントホールBHが複数連なって設けられている。
図2の右側端に配置されるインナーバッグ10BRは、ベントホール10BBHの高圧ガス排出口が、中央方向に向くように、筒状部10BTの左側に複数のベントホール10BBHが複数連なって設けられている。
また、図2の中央部に配置されるインナーバッグ10BCは、ベントホール10BBHの高圧ガス排出口が、左右方向に向くように、筒状部10BTの左側および右側にそれぞれ複数のベントホール10BBHが複数連なって設けられている。
さらに、この複数のベントホール10BBHの高圧ガス排出口の上には、筒状部10BTの端部10BEの間を結ぶテザー10T2がインナーバッグ10Bの非展開時には、ベントホール10BBHの高圧ガス排出口を塞ぎ、インナーバッグ10Bの膨張展開時には、破断するように配置されている。
なお、インナーバッグ10Bの筒状部10BTの両方の端部10BEの形状が球形状である場合に、テザー10T2は、インナーバッグ10Bが膨張展開したときに、筒状部10BTの幅に対して、最も幅の差が大きくなる球形状の点または、球形状の点を通るように、筒状部10BTの端部10BEの間を結んでいることが好ましい。
また、図2の例の場合、インナーバッグ10BL、10BC、10BRは、展開時に、互いの隣接間隔が乗員5の脛SHから膝KNまでの部分の幅よりも小さくなるように配置されている。
なお、ここで、「狭い」とは、隣接間隔が乗員5の脛SHから膝KNまでの部分を安定的に拘束できる程度に狭いことをいう。
(インフレータ7の構成)
インフレータ7は、高圧ガスを供給する装置であり、点火装置と、着火剤と、高圧ガス発生剤と、を有し、折り畳まれたアウターバッグ10Aおよび複数のインナーバッグ10BL、10BC、10BRと、ともに、収納部8に収納されている。
インフレータ7は、複数のインナーバッグ10BL、10BC、10BRのそれぞれに接続されており、起動時には、複数のインナーバッグ10BL、10BC、10BRのそれぞれに対して、高圧ガスを供給する。
具体的には、インフレータ7は、図2に示す複数のインナーバッグ10BL、10BC、10BRの下端部に接続するよう配置されている。
インフレータ7は、自車両MCの衝突を検知するセンサからのセンシング信号が、後述する制御部に出力されると、このセンシング信号を検知した制御部から発せられた起動信号により起動し、高圧ガスを外部に排出する。
(リッド9の構成)
リッド9は、収納部8の上部部材9Uと下部部材9Dとを一体的に構成するものであり、インストルメントパネル11の端部と収納部8との間にヒンジ等を介して取り付けられている。
そして、リッド9は、インフレータ7の起動によって放出される高圧ガスにより、上部部材9Uと下部部材9Dとが開放される。
収納部8の上部部材9Uは、例えば、平板状をなしている。
一方、収納部8の下部部材9Dは、例えば、切欠溝を介して上部部材9Uの端部と連続して一体的に成形されている。
本実施形態において、リッド9は、図4、図5に示すような形態となっている。
具体的には、図4、図5に示すように、上部部材9Uは、インナーバッグ10Bと内面で結合されており、上部部材9Uの根本部分には、脆弱部9NPが設けられている。
なお、ここでは、脆弱部9NPは切り欠きとしたが、これに限らず他の部位よりも折れやすい態様であれば、如何なる態様であってもよい。
一方で、下部部材9Dは、インナーバッグ10Bと内面で結合されており、下部部材9Dの根本部分には、肉厚部9TPが設けられている。
また、リッド9全体は、例えば、所定形状に曲げ加工されたアルミ板を心材としたウレタン樹脂モールド材等から構成されており、乗降時や通常走行時に乗員5の膝KN等が当たっても変形したり、ヒンジ部分で折れ曲がったりしないように各部の剛性、変形抵抗性が設定されている。
なお、リッド9が、図4、図5に示すような形態である場合には、折り込まれるニーエアバッグ10は、図6に示すように、折りの根本部がロール折りで折りの先端部が蛇腹折りであることが好ましい。
<ニーエアバッグ装置1の電気的構成>
図6、図7を用いて、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1の電気的構成について説明する。
図6に示すように、ニーエアバッグ装置1は、車両制御部100と、車両衝突センサ110と、インフレータ7と、を含んで構成されている。
車両制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んで構成され、車両制御のための各種の演算等を実行する電子制御ユニット(ECU)である。
なお、本実施形態において車両制御部100は、後述する車両衝突センサ110からのセンシング信号に基づいて、インフレータ7の動作を制御する。
車両衝突センサ110は、車両前方等からの衝突が発生した場合に、衝突を検知した旨のセンシング信号を車両制御部100に出力する。
車両衝突センサ110としては、具体的に、車両に加わる衝撃や振動を加速度として検出する加速度センサ等を例示することができる。
また、加速度センサとしては、半導体の電気抵抗の変化を利用したピエゾ抵抗型あるいは、くし歯電極の可動部と固定部との間のギャップ変化を静電容量として検出する静電容量型のいずれであってもよい。
また、衝突を検知する加速度センサとフロアの加速度を検知する別の加速度センサとを備え、双方の加速度センサからの加速度の値から衝突の判断、衝突の判定を行うようにしてもよい。
なお、車両衝突センサ110は、自車両MCの前方、右方向、左方向のいずれで、他車両や物体等との衝突が発生したのかを検知するために、自車両MCの前方、右方向、左方向に同様の車両衝突センサが設けられている。
<ニーエアバッグ10の膨張展開制御>
図6を用いて、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1におけるニーエアバッグ10の膨張展開制御について説明する。
車両制御部100は、車両衝突センサ110からのセンシング信号を入力したか否かを判定する(ステップS110)。
そして、車両制御部100が、車両衝突センサ110からのセンシング信号を入力していないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、待機モードに移行する。
一方で、車両制御部100が、車両衝突センサ110からのセンシング信号を入力したと判定した場合(ステップS110の「YES」)には、インフレータ7に起動信号を出力する。
車両制御部100から起動信号を入力したインフレータ7は、接続されているインナーバッグ10BL、10BC、10BRに高圧ガスを供給する(ステップS120)。
インフレータ7から高圧ガスの供給を受けたインナーバッグ10BL、10BC、10BRは、膨張展開し、ベントホール10BHの高圧ガス排出口を塞いでいたテザー10T2が車両上下方向上部から下部にかけて順次破断する。
テザー10T2が破断すると、各ベントホール10BHの高圧ガス排出口が開口され、インナーバッグ10BLのベントホール10BHからは、それぞれのベントホール10BHに対応するアウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する気室10AACの中央部に向けて高圧ガスが供給され、インナーバッグ10BRのベントホール10BHからは、それぞれのベントホール10BHに対応するアウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する気室10AACの中央部に向けて高圧ガスが供給され、インナーバッグ10BCのベントホール10BHからは、それぞれのベントホール10BHに対応するアウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する気室10AACの中央部から左右方向に向けて高圧ガスが供給される。
そして、アウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する複数の気室10AACは、供給される高圧ガスによって、車両上下方向上部から下部にかけて順次、膨張展開する。
車両制御部100は、予め定めた時間が経過すると、インフレータ7からの高圧ガスの供給を停止するように制御を行い(ステップS140)、処理を終了する。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1は、ニーエアバッグ10と、センシング信号により起動し、ニーエアバッグ10に高圧ガスを供給するインフレータ7と、ニーエアバッグ10と、インフレータ7とを収納し、インストルメントパネル11の下部に配設された収納部8と、収納部8の開口部に設けられ、上部部材9Uと、下部部材9Dとからなるリッド9と、を備え、上部部材9Uは、直線形状の平板であり、根本部分に切り欠きが設けられ、下部部材9Dは、直線形状の平板であり、根元部分が肉盛りされている。
つまり、インフレータ7が起動し、高圧ガスが噴出すると、その高圧ガスの噴出の圧力によって、リッド9の上部部材9Uと、下部部材9Dとは当接状態から外部に向けて解放される。
上部部材9Uと、下部部材9Dとが外部に向けて解放されると、上部部材9Uは、根本部分の切り欠き部9NPが破断して、斜め上方に跳ね上げられる。
一方で、下部部材9Dは、根元部分が肉盛り部9TPの影響で、根元部分が破断せず、下方斜め方向に開放され、その状態を維持する。
このとき、上部部材9Uは、斜め上方への壁となり、下部部材9Dは、斜め下方への壁となる。
そのため、インフレータ7が起動して、高圧ガスとともに押し出されたニーエアバッグ10は、折り畳まれた状態から徐々に解放され、上部部材9Uにより形成された斜め上方への壁と、下部部材9Dの斜め下方の壁との間で展開しつつ、下部部材9Dに下支えされて、上方に展開する。
したがって、直線形状の平板であり、根本部分に切り欠き部9NPが設けられた上部部材9Uと、直線形状の平板であり、根元部分に肉盛り部9TPが設けられた下部部材9Dと、により、リッド9を形成することによって、ニーエアバッグ10をインストルメントパネル11の下部から、インストルメントパネル11に沿うように、上方に素早く展開することができる。
また、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1において、ニーエアバッグ10は、収納部8に折り畳まれて収納され、ニーエアバッグ10の折りの根本部は、ロール折りであり、折りの先端部は、蛇腹折りである。
つまり、ニーエアバッグ10は、根本部がロール折り、先端部が蛇腹折りに折り畳まれて収納部8に収納されている。
そのため、インフレータ7の起動直後には、高圧ガスによって、根元のロール折りが抵抗なく順次展開し、次いで、先端の蛇腹折りが一気に展開する。
具体的には、インフレータ7の起動直後(図6(A))から、根元のロール折りが徐々に展開し(図6(B))、根元のロール折りが展開すると(図6(C))、次いで、先端の蛇腹折りが一気に展開する(図6(D))。
したがって、ニーエアバッグ10の根本部をロール折りに、先端部を蛇腹折りにすることにより、ニーエアバッグ10をインストルメントパネル11の下部から、インストルメントパネル11に沿うように、上方に素早く展開することができる。
また、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1において、ニーエアバッグ10は、直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室10AACを有するアウターバッグ10Aと、アウターバッグ10A内部の車両上下方向に設けられ、膨張展開時には、筒状をなす複数のインナーバッグ10Bと、センシング信号により起動し、筒状をなす複数のインナーバッグ10Bにガスを供給するインフレータ7と、を含み、複数のインナーバッグ10Bの筒状部10BTの両方の端部10BEの形状は、筒状部10BTの幅よりも厚みを持った形状となっており、筒状部10BTの車両左右方向の少なくとも一方側には、アウターバッグ10Aの延在する複数の気室10AACにガスを排出するベントホール10BHが複数連なって設けられ、複数のベントホール10BHのガス排出口の上には、端部10BEの間を結ぶテザー10T2がインナーバッグ10Bの非展開時には、ベントホール10BHのガス排出口を塞ぎ、インナーバッグ10Bの展開時には、破断するように配置されている。
つまり、起動したインフレータ7は、接続されているインナーバッグ10BL、10BC、10BRに高圧ガスを供給し、インフレータ7から高圧ガスの供給を受けたインナーバッグ10BL、10BC、10BRは、膨張展開し、膨張展開が完了すると、ベントホール10BHのガス排出口を塞いでいたテザー10T2が車両上下方向上部から下部にかけて順次破断する。そして、テザー10T2が破断すると、各ベントホール10BHのガス排出口が開口され、インナーバッグ10BLのベントホール10BHからは、それぞれのベントホール10BHに対応するアウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する気室10AACの中央部に向けて高圧ガスが供給され、インナーバッグ10BRのベントホール10BHからは、それぞれのベントホール10BHに対応するアウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する気室10AACの中央部に向けて高圧ガスが供給され、インナーバッグ10BCのベントホール10BHからは、それぞれのベントホール10BHに対応するアウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する気室10AACの中央部から左右方向に向けて高圧ガスが供給され、アウターバッグ10Aの車両左右方向に延在する複数の気室10AACは、供給される高圧ガスによって、車両上下方向上部から下部にかけて順次、膨張展開する。
そのため、インナーバッグ10BL、10BC、10BRが、リッド9等の構造上の特徴と相まって、まず、素早く展開して、乗員5の脛SHから膝KN部分を拘束し、位置規制をするとともに、さらに、アウターバッグ10Aが展開するため、現状の取付け位置を変更することなく、素早くニーエアバッグ10を展開し、安定した形状を保持することによって、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
また、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1において、インナーバッグ10Bの両方の端部10BEは、球形状である。
つまり、インナーバッグ10Bの端部10BEが球形状であるため、筒状部10BTの幅よりも厚みを持った他の形状よりも、高圧ガスによる膨張展開完了までの時間が短くなる。
そのため、リッド9等の構造上の特徴と相まって、インナーバッグ10Bを素早く展開させることができる。
また、インナーバッグ10Bの素早い展開により、テザー10T2が素早く破断するため、直ちに、各ベントホール10BHのガス排出口が開口され、アウターバッグ10Aも素早く展開させることができる。
これにより、現状の取付け位置を変更することなく、リッド9等の構造上の特徴と相まって、素早くニーエアバッグ10を展開し、安定した形状を保持することによって、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
また、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1において、テザー10T2は、インナーバッグ10Bが膨張展開したときに、筒状部10BTの幅に対して、最も幅の差が大きくなる球形状の点を通るように、端部10BEの間を結んでいる。
つまり、インナーバッグ10Bの端部10BEが球形状であるため、他の形状よりも、高圧ガスによる膨張展開完了までの時間が短くなる。加えて、テザー10T2は、インナーバッグ10Bが膨張展開したときに、筒状部10BTの幅に対して、最も幅の差が大きくなる球形状の点を通るように、端部10BEの間を結んでいるため、インナーバッグ10Bの端部10BEの球形状が完全に展開するのを待つことなく、テザー10T2を破断させることができるため、アウターバッグ10Aの展開速度も早めることができる。
そのため、現状の取付け位置を変更することなく、リッド9等の構造上の特徴と相まって、素早くニーエアバッグ10を展開し、安定した形状を保持することによって、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
<第2の実施形態>
以下、図9を用いて、本発明の第2の実施形態に係るニーエアバッグ装置1Aについて説明する。
<ニーエアバッグ装置1の構成>
図2に示すように、ニーエアバッグ10は、直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室を有するアウターバッグ10Aと、アウターバッグ10A内部の車両上下方向に設けられた複数のインナーバッグ10Bと、インフレータ7と、収納部8と、リッド9と、を含んで構成されている。
(アウターバッグ10Aの構成)
アウターバッグ10Aは、膨張展開時の断面形状が内圧の作用により角部分が丸みを帯びた略直方体状となる。
アウターバッグ10Aには、車両左右方向に、2つのインナーバッグ10B1、10B2と交差しないように、第2の形状保持用テザー10T3が縫い込まれており、アウターバッグ10Aの膨張展開時には、車両左右方向に延在する不連続な複数の気室10AACを形成する。また、この不連続箇所は、高圧ガスの流路となっている。
また、アウターバッグ10Aの下部には、センシング信号により起動し、左右方向および上方向に高圧ガスを供給するインフレータ7が設けられている。
(インナーバッグ10Bの構成)
インナーバッグ10Bは、図2に示すように、膨張展開時には、上部が開口された筒状となるインナーバッグ10B1とインナーバッグ10B2とからなり、インナーバッグ10B1とインナーバッグ10B2とは、例えば、乗員5の脛SHから膝KNまでの部分に当接するようにアウターバッグ10Aの内部に配置されている。
また、インナーバッグ10B1、10B2のそれぞれには、車両左右方向に延在する形状保持用テザー10T2が上下方向に複数段設けられている。
さらに、形状保持用テザー10T2が設けられた部分には、形状保持用テザー10T2の縫い方向と同じ向きにベントホール10BHが設けられている。
また、ベントホール10BHは、インナーバッグ10B1、10B2の膨張展開時に、乗員5の脛SHおよび膝KNに接触しない場所に配置されており、例えば、乗員5の脛SHおよび膝KNの両側に配置されている。
なお、乗員5の脛SHおよび膝KNの両側とは、インナーバッグ10B1、10B2の展開時において、乗員5の脛SHおよび膝KNに接触しない、乗員5の脛SHおよび膝KNの近傍の両側である。
<ニーエアバッグの膨張展開制御>
図6、図7を用いて、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1におけるニーエアバッグ10の膨張展開制御について説明する。
車両制御部100は、車両衝突センサ110からのセンシング信号を入力したか否かを判定する(ステップS110)。そして、車両制御部100が、車両衝突センサ110からのセンシング信号を入力していないと判定した場合(ステップS110の「NO」)には、待機モードに移行する。
一方で、車両制御部100が、車両衝突センサ110からのセンシング信号を入力したと判定した場合(ステップS110の「YES」)には、インフレータ7に起動信号を出力する。
車両制御部100から起動信号を入力したインフレータ7は、接続されているアウターバッグ10Aの下部から左右および上方向に高圧ガスを供給する(ステップS120)。
インフレータ7から高圧ガスの供給を受けたアウターバッグ10A内では、中央部および両端部の不連続箇所が、ガスの流路となって、高圧ガスの大部分が上方向に進入する。
一方で、高圧ガスの一部は、車両左右方向に延在するアウターバッグ10Aの複数の気室10AACに流れ込み、アウターバッグ10Aを膨張展開させる。
また、上方向に進入した高圧ガスは、アウターバッグ10A内の上部で向きを変え、インナーバッグ10B1、10B2の開口部に流れ込む。インナーバッグ10B1、10B2の開口部に流れ込んだ高圧ガスは、ベントホール10BHを介して、インナーバッグ10B1、10B2の複数の気室10BACに、上側から下側に向けて進入し、順次、インナーバッグ10B1、10B2の複数の気室10BACを展開する。
車両制御部100は、予め定めた時間が経過すると、インフレータ7からの高圧ガスの供給を停止するように制御を行い(ステップS140)、処理を終了する。
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1Aは、直方体状に展開し、車両左右方向に不連続に延在する複数の気室10AACを有するアウターバッグ10Aと、アウターバッグ10A内部の車両上下方向に設けられ、上部が開口された筒状をなす2つのインナーバッグ10B1、10B2と、アウターバッグ10Aの下部に設けられ、センシング信号により起動し、左右方向および上方向にガスを供給するインフレータ7と、を備え、2つのインナーバッグ10B1、10B2は、展開時に、乗員5の脛SHから膝KNまでの部分に当接するようにアウターバッグ10Aの内部に配置され、2つのインナーバッグ10B1、10B2のそれぞれには、車両左右方向に延在する第2の形状保持用テザー10T3が上下方向に複数段設けられ、第2の形状保持用テザー10T3が設けられた部分には、第2の形状保持用テザー10T3の縫い方向と同じ向きにベントホール10BHが配置されている。
つまり、起動信号により起動したインフレータ7は、アウターバッグ10Aの下部から左右方向および上方向にガスを供給する。
また、インフレータ7から高圧ガスの供給を受けたアウターバッグ10A内では、例えば、中央部および両端部の不連続箇所が、高圧ガスの流路となって、高圧ガスの大部分が上方向に進入する。
一方で、高圧ガスの一部は、車両左右方向に延在するアウターバッグ10Aの複数の気室10AACに流れ込み、アウターバッグ10Aを膨張展開させる。
また、上方向に進入した高圧ガスは、アウターバッグ10A内の上部で向きを下向きに変え、インナーバッグ10B1、10B2の開口部に流れ込む。
そして、インナーバッグ10B1、10B2の開口部に流れ込んだ高圧ガスは、インナーバッグ10B1、10B2の複数の気室10BACに、第2の形状保持用テザー10T3の縫い方向と同じ向きに配置されたベントホール10BHを介して、上側から下側に向けて進入し、順次、インナーバッグ10B1、10B2の複数の気室10BACを展開する。
そのため、リッド9等の構造上の特徴と相まって、アウターバッグ10Aが、まず、素早く展開して、さらに、インナーバッグ10B1、10B2が展開して、乗員5の脛SHから膝KN部分を拘束し、位置規制をする。
したがって、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
また、本実施形態に係るニーエアバッグ装置1において、ベントホール10BHは、乗員5の脛SHまたは膝KNに接触しない場所に配置されている。
つまり、ベントホール10BHを乗員5の脛SHまたは膝KNに接触しない場所に配置することにより、乗員5の脛SHまたは膝KNがベントホール10BHに接触することによる傷害の危険性を防止している。
そのため、現状の取付け位置を変更することなく、リッド9等の構造上の特徴と相まって、素早くニーエアバッグ10を展開し、安定した形状を保持することによって、乗員5の脛SHまたは膝KNに傷害を負わせることなく、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
<変形例1>
第2の実施形態においては、ベントホール10BHは、乗員5の脛SHまたは膝KNに接触しない場所に配置されているとしたが、ベントホール10BHは、乗員5の脛SHまたは膝KNの両側に配置されるのが好ましい。
つまり、ベントホール10BHは、乗員5の脛SHまたは膝KNに接触しない乗員5の脛SHまたは膝KNの両側に配置されているため、乗員5の脛SHから膝KN部分に対する拘束性がさらに向上し、より強固な位置規制が可能となる。
そのため、現状の取付け位置を変更することなく、素早くニーエアバッグ10を展開し、安定した形状を保持することによって、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
<変形例2>
また、第2の実施形態においては、アウターバッグ10Aの複数の気室10AACは、不連続に形成され、その不連続箇所は、ガスの流路となっていることが好ましい。
つまり、アウターバッグ10Aの複数の気室10AACの不連続箇所が、ガスの流路となっているため、アウターバッグ10Aの下部に設けられたインフレータ7から放出される高圧ガスをガスの流路を介してアウターバッグ10Aに供給できるため、アウターバッグ10Aを速やかに膨張展開させることができる。
そのため、現状の取付け位置を変更することなく、素早くニーエアバッグ10を展開し、安定した形状を保持することによって、乗員5の下半身の拘束性を向上させるとともに、ニーエアバッグ10の展開の過程で、乗員5の膝KNおよび脛SHに与えるモーメントを低減させることができる。
なお、車両制御部100の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを車両制御部100に読み込ませ、実行することによって本発明のニーエアバッグ装置1を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1;ニーエアバッグ装置
2;座席シート
5;乗員
6;シートベルト装置
7;インフレータ
8;収納部
9;リッド
9U;上部部材
9D;下部部材
9NP;切り欠き部
9TP;肉厚部
10;ニーエアバッグ
10A;アウターバッグ
10B;インナーバッグ
10BL;インナーバッグ
10BC;インナーバッグ
10BR;インナーバッグ
10BE;端部
10BT;筒状部
10AAC;気室
10BAC;気室
10BH;ベントホール
10T1;第1の形状保持用テザー
10T2;テザー
10T3;第2の形状保持用テザー
10T4;第3の形状保持用テザー
100;車両制御部
110;車両衝突センサ
KN;膝
SH;脛
MC;自車両

Claims (5)

  1. ニーエアバッグと、
    センシング信号により作動し、前記ニーエアバッグにガスを供給するインフレータと、
    前記ニーエアバッグと、前記インフレータとを収納し、インストルメントパネルの下部に配設された収納部と、
    該収納部の開口部に設けられ、上部部材と、下部部材とからなるリッドと、
    を備え、
    前記上部部材は、直線形状の平板であり、根本部分に脆弱部が設けられていることを特徴とするニーエアバッグ装置。
  2. 前記ニーエアバッグが、
    直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室を有するアウターバッグと、
    アウターバッグ内部の車両上下方向に設けられ、膨張展開時に筒状をなす複数のインナーバッグと、
    を備え、
    前記複数のインナーバッグの筒状の両端部の形状は、前記筒状の幅よりも厚みを持った形状となっており、前記筒状の前記車両左右方向の少なくとも一方側には、前記アウターバッグの前記延在する複数の気室に前記ガスを排出するベントホールが複数連なって設けられ、複数の前記ベントホールのガス排出口の上部には、前記両端部を結ぶテザーが前記インナーバッグの非展開時には、前記ベントホールのガス排出口を塞ぎ、前記インナーバッグの展開時には、破断するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のニーエアバッグ装置。
  3. 前記両端部の形状が球形状であり、前記テザーは、前記インナーバッグが膨張展開したときに、前記筒状の幅に対して、最も幅の差が大きくなる前記球形状の点を通るように、前記両端部を結んでいることを特徴とする請求項2に記載のニーエアバッグ装置。
  4. 前記ニーエアバッグが、
    直方体状に展開し、車両左右方向に延在する複数の気室を有するアウターバッグと、
    アウターバッグ内部の車両上下方向に設けられ、上部が開口された筒状をなす2つのインナーバッグと、
    を備え、
    前記インフレータは、前記アウターバッグの下部に設けられ、センシング信号により作動し、左右および上方向にガスを供給し、前記2つのインナーバッグは、展開時に、乗員の脛から膝までの部分に当接するように前記アウターバッグの内部に配置され、前記インナーバッグのそれぞれには、前記車両左右方向に延在する形状保持用テザーが上下方向に複数段設けられ、前記形状保持用テザーが設けられた部分には、前記形状保持用テザーの縫い方向と同じ向きにベントホールが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のニーエアバッグ装置。
  5. 前記ベントホールは、展開した際に、前記乗員の脛または膝に接触しない場所に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のニーエアバッグ装置。
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