JP2023080462A - 外毛根鞘細胞増殖促進剤 - Google Patents

外毛根鞘細胞増殖促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】外毛根鞘細胞の増殖効果に優れる外毛根鞘細胞増殖促進剤の提供。【解決手段】ヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする外毛根鞘細胞増殖促進剤である。【選択図】なし

Description

本発明は、外毛根鞘細胞増殖促進剤に関する。
近年、脱毛症の原因の1つである外毛根鞘細胞の機能低下に対する治療や予防が求められている。従来、発毛や育毛を促す成分としては、例えば、ミノキシジル、安息香酸ベンジル、オイゲノール等や、薬草のアルコール抽出物などが知られている。
例えば、より効果の高い発毛促進剤を提供する目的で、発毛促進成分として安息香酸ベンジル及び/又はオイゲノールを含有する発毛促進剤が提案されている(特許文献1を参照)。また、毛乳頭細胞増殖促進作用を有するペプチドを含有する育毛剤を提供する目的で、オウギ、オウレン、カシュウ等の薬草のアルコール抽出液を含有する育毛剤が提案されている(特許文献2を参照)。
しかし、これらの提案のいずれもが、毛乳頭細胞の増殖促進効果についてのみ検討されており、外毛根鞘細胞に対する増殖促進効果については検討されていなかった。
したがって、外毛根鞘細胞の増殖効果に優れる外毛根鞘細胞増殖促進剤として、未だ満足できるものは提供されておらず、その速やかな提供が強く求められているのが現状である。
特開2014-51454号公報 特開平9-208431号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、外毛根鞘細胞の増殖効果に優れる外毛根鞘細胞増殖促進剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、本発明の外毛根鞘細胞増殖促進剤が、ヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することにより、外毛根鞘細胞の増殖効果に優れる外毛根鞘細胞増殖促進剤が得られることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。
<1>ヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする外毛根鞘細胞増殖促進剤である。
<2>前記有効成分が、0.01質量%以上2.0質量%以下の濃度で用いられる、前記<1>に記載の外毛根鞘細胞増殖促進剤である。
<3>前記<1>から前記<2>のいずれかに記載の外毛根鞘細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする育毛剤である。
<4>前記<1>から前記<2>のいずれかに記載の外毛根鞘細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする毛髪洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、外毛根鞘細胞の増殖効果に優れる外毛根鞘細胞増殖促進剤を提供することができる。
(外毛根鞘細胞増殖促進剤)
本発明の外毛根鞘細胞増殖促進剤は、ヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスから選択される少なくとも1種を有効成分として含有し、必要に応じて、その他の成分(A)を含有していてもよい。
なお、本明細書において、ヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスから選択される少なくとも一種は、「有効成分」と称することがある。
<外毛根鞘細胞>
一般的に、毛の成長は、毛球部の上皮細胞である毛母細胞の増殖及び分化によって起こり、同時に毛包上皮細胞である外毛根鞘細胞及び内毛根鞘細胞によって支えられながら毛が伸長していくことが知られている。毛周期において、休止期の外毛根鞘細胞は未分化な上皮細胞であるが、毛周期が進行すると、毛乳頭細胞に近接した上皮細胞(外毛根鞘細胞)は、毛乳頭細胞から発せられるシグナルの働きによって増殖し、毛母細胞となることで、毛髪の形成に関与すると考えられている。
本発明の外毛根鞘細胞増殖促進剤に含有されるヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスは、外毛根鞘細胞に直接的に作用し、増殖能を向上させることで、毛周期の乱れを抑制し、脱毛の予防や毛髪の形成を促進することができると考えられる。
<ヘパリン類似物質>
ヘパリン類似物質は、ムコ多糖の多硫酸エステルの一種であり、保湿作用や血流量増加作用等を有することが知られている公知の薬剤である。前記ヘパリン類似物質の由来については、特に制限されないが、例えば、ムコ多糖類を多硫酸化することにより得られたもの、食用獣の組織(例えば、ウシの気管軟骨を含む肺臓)から抽出したものなどが挙げられる。前記ヘパリン類似物質としては、日本薬局方外医薬品規格に収戴されているヘパリン類似物質を好適に使用することができる。
前記ヘパリン類似物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コンドロイチン硫酸D、コンドロイチン硫酸E等のコンドロイチン多硫酸などが挙げられる。
前記ヘパリン類似物質の前記外毛根鞘細胞増殖促進剤における含有量としては、特に制限はなく、その使用量などに応じて適宜選択することができる。
前記ヘパリン類似物質は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記ヘパリン類似物質の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ヘパリン類似物質の市販品としては、例えば、ヘパリン類似物質(株式会社東理(Yantai Dongcheng Biochemicals Co.製)などが挙げられる。
<アカヤジオウエキス>
アカヤジオウ(学名:Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea)は、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)ジオウ属(Rehmannia)の基原植物である。本発明に用いるアカヤジオウは、その同属又は近縁植物(例えば、カイケイジオウ(学名:Rehmannia glutinosa Liboschitz var. hueichingensis)等)でもよく、また産地も問わない。
本明細書において、アカヤジオウエキスとは、前記アカヤジオウから後述する溶媒を用いて抽出し、得られたエキスのことを示す。
前記アカヤジオウエキスは、アカヤジオウの葉、茎、果実、果皮、花、花芽、種子、全草、根、根茎等の植物体の一部又は植物体全体、あるいはそれらの混合物の抽出物をいうが、本発明において抽出原料として使用する部位は、生薬の「ジオウ(地黄)」として用いられる根が好ましい。
前記アカヤジオウエキスの前記外毛根鞘細胞増殖促進剤における含有量としては、特に制限はなく、その使用量などに応じて適宜選択することができる。
前記抽出に使用する溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)などが挙げられる。これらの中でも、水、低級アルコール、液状多価アルコールが好ましく、水、エタノールがより好ましい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アカヤジオウの抽出方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱抽出法であってもよいし、常温・冷温抽出法であってもよい。
ここで、前記アカヤジオウの具体的な抽出方法を以下に示す。
アカヤジオウの根の乾燥物に前記溶媒を加え、95℃~100℃の条件下で熱水抽出を行うことで、アカヤジオウの抽出物を得ることができる。このとき、前記溶媒に対するアカヤジオウの添加量としては、例えば、1質量%~50質量%が挙げられ、5質量%~25質量%が好ましい。
また、前記アカヤジオウの別の抽出方法として、アカヤジオウの根の乾燥物に低級アルコール(例えば、エタノール等)又は液状多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等)を添加し、常温(例えば5~35℃)で抽出を行うことで、アカヤジオウの抽出物を得ることができる。このとき、溶媒に対するアカヤジオウの添加量としては、例えば、1質量%~50質量%が挙げられ、5質量%~25質量%が好ましい。
前記抽出方法によって得られたアカヤジオウの抽出物(溶媒相)を、アカヤジオウエキスとすることができる。また、必要に応じて、得られたアカヤジオウの抽出物を、濃縮(減圧濃縮、膜濃縮などによる濃縮)、希釈、濾過、乾燥等の処理、及び活性炭等による脱色、脱臭処理等に供して得られた生成物をアカヤジオウエキスとすることもできる。特に、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理に供し得られた乾燥物をアカヤジオウエキスとして用いることが好ましい。
前記アカヤジオウエキスは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アカヤジオウエキスの合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記アカヤジオウエキスの市販品としては、例えば、ファルコレックス ジオウ(アカヤジオウ根エキス、一丸ファルコス株式会社製)、ファルコレックス ジオウB(アカヤジオウ根エキス、一丸ファルコス株式会社製)、ジオウ抽出液BG-J(ジオウ根エキス、丸善製薬株式会社製)などが挙げられる。
<コーヒー種子エキス>
コーヒー種子エキスとは、アカネ科(Rubiaceae)アラビカコーヒーノキ(学名:Coffea arabica)から前記溶媒を用いて抽出し、得られたエキスのことを示す。
前記コーヒー種子エキスの抽出溶媒、抽出方法、及び抽出後の処理については、上述のアカヤジオウエキスと同様のもの及び方法で行うことができる。
前記コーヒー種子エキスの前記外毛根鞘細胞増殖促進剤における含有量としては、特に制限はなく、その使用量などに応じて適宜選択することができる。
前記コーヒー種子エキスは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記コーヒー種子エキスの合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記コーヒー種子エキスの市販品としては、例えば、カフェノアージュ(コーヒー種子エキス、一丸ファルコス株式会社製)、コーヒーエキス-BG(株式会社ヤマダ薬研製)などが挙げられる。
<チンピエキス>
チンピ(陳皮)とは、ミカン科(Rutaceae)ウンシュウミカン(Citrus unshiu)の皮を乾燥したものを示す。
前記チンピエキスの抽出溶媒、抽出方法、及び抽出後の処理については、上述のアカヤジオウエキスと同様のもの及び方法で行うことができる。
前記チンピエキスの前記外毛根鞘細胞増殖促進剤における含有量としては、特に制限はなく、その使用量などに応じて適宜選択することができる。
前記チンピエキスは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記チンピエキスの合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記チンピエキスの市販品としては、例えば、マンダリンクリア(チンピエキス、一丸ファルコス株式会社製)、チンピ抽出液BG(チンピエキス、丸善製薬株式会社製)、和ism(チンピエキス、丸善製薬株式会社製)などが挙げられる。
<使用量>
前記外毛根鞘細胞増殖促進剤の使用量としては、特に制限はなく、後述する有効成分の使用量に応じて、適宜選択することができる。
前記ヘパリン類似物質の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記アカヤジオウエキスの使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記コーヒー種子エキスの使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記チンピエキスの使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記有効成分の使用量は、外毛根鞘細胞の増殖を促進させる観点から、後述する対象物における前記有効成分の最終濃度が、0.01質量%以上2.0質量%以下の濃度となるように含まれることが好ましく、0.1質量%以上1.0質量%以下の濃度となるように含まれることがより好ましい。
後述する対象物における前記有効成分の最終濃度が、0.01質量%以上の濃度であると、外毛根鞘細胞の十分な増殖効果を得ることができ、好適である。
後述する対象物における前記有効成分の最終濃度が、2.0質量%以下の濃度であると、外毛根鞘細胞が死滅するといった問題を解消することができるため、好適である。
<対象物>
前記外毛根鞘細胞増殖促進剤は、例えば、育毛剤、毛髪洗浄剤組成物など(以下、「対象物」と称することがある)に配合して用いることができる。
前記対象物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する育毛剤、後述する毛髪洗浄剤組成物などが挙げられる。
前記対象物は、固体であってもよいし、液体であってもよいし、半固体であってもよい。
(育毛剤)
本発明の育毛剤は、前記外毛根鞘細胞増殖促進剤を含み、必要に応じて、その他の成分(B)を含んでいてもよい。
前記育毛剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記育毛剤における前記外毛根鞘細胞増殖促進剤の含有量及び使用量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の(外毛根鞘細胞増殖促進剤)の<使用量>の項目に記載した量とすることができる。
(毛髪洗浄剤組成物)
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、前記外毛根鞘細胞増殖促進剤を含み、必要に応じて、その他の成分(B)を含んでいてもよい。
前記毛髪洗浄剤組成物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シャンプーなどが挙げられる。
前記毛髪洗浄剤組成物における前記外毛根鞘細胞増殖促進剤の含有量及び使用量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の(外毛根鞘細胞増殖促進剤)の<使用量>の項目に記載した量とすることができる。
<その他の成分(B)>
前記その他の成分(B)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性高分子、前記有効成分以外のエキス、前記有効成分以外の育毛成分、油分、増粘剤、キレート剤、乳白化剤、色素、防腐・防黴剤、清涼化剤、香料・香料組成物、水などが挙げられる。
前記その他の成分(B)の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記その他の成分(B)は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
-ノニオン界面活性剤-
前記ノニオン界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル、脂肪酸モノエタノールアミドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ノニオン界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンセチルエーテルなどが挙げられる。
前記ノニオン界面活性剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.05質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記ノニオン界面活性剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-カチオン界面活性剤-
前記カチオン界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カチオン界面活性剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記カチオン界面活性剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-アニオン界面活性剤-
前記アニオン界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アニオン界面活性剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、6.0質量%以上21.0質量%以下が好ましい。
前記アニオン界面活性剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-両性界面活性剤-
前記両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記両性界面活性剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、6.0質量%以上21.0質量%以下が好ましい。
前記両性界面活性剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-カチオン性高分子-
前記カチオン性高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・N-(2-ヒドロキシエチル)アクリルアミド共重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カチオン性高分子の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記カチオン性高分子の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-有効成分以外のエキス-
前記有効成分以外のエキスとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コレウスエキス、ダイズエキスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有効成分以外のエキスの含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記有効成分以外のエキスの抽出方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-有効成分以外の育毛成分-
前記有効成分以外の育毛成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、6-ベンジルアミノプリン、サリチル酸グリコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有効成分以外の育毛成分の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記有効成分以外の育毛成分の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-油分-
前記油分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、硬化パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類及びそれらのエステル化合物;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類;グリセロールトリ-2-エチルヘキサン酸エステル、2-エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記油分の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.001質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記油分の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-増粘剤-
前記増粘剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどが挙げられる。
前記増粘剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記増粘剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-キレート剤-
前記キレート剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、クエン酸、EDTAなどが挙げられる。
前記キレート剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1.0質量%以下が好ましい。
前記キレート剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-乳白化剤-
前記乳白化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ジイソステアリン酸エチレングリコール、魚鱗、雲母片、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビットなどが挙げられる。
前記乳白化剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1.0質量%以下が好ましい。
前記乳白化剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-防腐・防黴剤-
前記防腐・防黴剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
前記防腐・防黴剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上2.0質量%以下が好ましい。
前記防腐・防黴剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-清涼化剤-
前記清涼化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、メントールなどが挙げられる。
前記清涼化剤の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1.0質量%以下が好ましい。
前記清涼化剤の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-水-
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記水の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、育毛剤又は毛髪洗浄剤組成物全量に対して、10.0質量%以上80.0質量%以下が好ましい。
<用途>
本発明の外毛根鞘細胞増殖促進剤の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、外毛根鞘細胞の増殖効果に優れることから、例えば、上述の育毛剤、上述の毛髪洗浄剤組成物、医薬品などに好適に用いることができる。
以下に実施例及び処方例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例及び処方例に何ら限定されるものではない。
なお、実施例及び処方例における各有効成分は、各対象物における最終濃度を示す。また、処方例に記載のその他の成分の含有量は、質量%で示し、純分換算した値である。
(実施例1~50)
<ヒト外毛根鞘細胞の培養>
10%FBSを含むDMEM培地(ダルベッコ改変イーグル培地)に、ヒト外毛根鞘細胞(ORSc(outer root sheath cells)、コスモ・バイオ株式会社)を懸濁し、24穴平底型カルチャープレートに5.0×10cells播種し、37℃、5%濃度COの条件で24時間培養した。
<外毛根鞘細胞増殖能の評価>
ヒト外毛根鞘細胞(ORSc)の増殖能を、MTTアッセイ(MTT Cell Viability Assay Kit、コスモ・バイオ株式会社)を用いて評価した。具体的には、表1~表8に示した濃度に調製した各有効成分を含有するDMEM培地に置換し、同条件で72時間培養を行った。その後、MTT溶液をDMEM培地100μLに対して10μL添加し、インキュベーター内で3時間発色させた後、蛍光マイクロプレートリーダー(インフィニット N200 NanoQuant,TECAN)を用いて吸光度(測定波長450nm、参照波長650nm)を測定した。なお、各実施例のサンプル数は3であり、実施例毎に全サンプル測定値の平均値を算出した。各有効成分無添加の培地にて培養した細胞の吸光度を100%としたとき、以下の評価基準に従い、評価を行った。
-評価基準-
5:160%以上
4:140%以上160%未満
3:120%以上140%未満
2:100%以上120%未満
1:100%未満
Figure 2023080462000001
Figure 2023080462000002
Figure 2023080462000003
Figure 2023080462000004
Figure 2023080462000005
Figure 2023080462000006
Figure 2023080462000007
Figure 2023080462000008
(処方例1~20)
下記表9~表12に示す組成及び含有量のシャンプー及び育毛剤を常法により調製した。
Figure 2023080462000009
Figure 2023080462000010
Figure 2023080462000011
Figure 2023080462000012
前記実施例及び処方例で使用した各成分の詳細について、下記表13に示す。
Figure 2023080462000013
本発明の外毛根鞘細胞増殖促進剤は、外毛根鞘細胞の増殖効果に優れるため、例えば、育毛剤、毛髪洗浄剤組成物、医薬品などに好適に用いることができる。

Claims (4)

  1. ヘパリン類似物質、アカヤジオウエキス、コーヒー種子エキス、及びチンピエキスから選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする外毛根鞘細胞増殖促進剤。
  2. 前記有効成分が、0.01質量%以上2.0質量%以下の濃度で用いられる、請求項1に記載の外毛根鞘細胞増殖促進剤。
  3. 請求項1から2のいずれかに記載の外毛根鞘細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする育毛剤。
  4. 請求項1から2のいずれかに記載の外毛根鞘細胞増殖促進剤を含有することを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
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