JP2023079853A - 情報処理システム、ユーザ端末装置、情報処理装置、データ利用者端末装置および行動データ管理方法 - Google Patents

情報処理システム、ユーザ端末装置、情報処理装置、データ利用者端末装置および行動データ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】行動データを効率よく収集する。【解決手段】情報処理システムは、ユーザ端末装置と、情報処理装置と、データ利用者端末装置とを含む。データ利用者端末装置は、ユーザの行動データの収集要求を情報処理装置に対して行う。情報処理装置は、データ利用者端末装置からの収集要求に基づきユーザ端末装置に対して行動データの採取要求を行い、ユーザ端末装置から送信される行動データを受信し、受信した行動データをデータ利用者端末装置に送信する。ユーザ端末装置は、情報処理装置からの採取要求に基づき行動データを採取し、採取した行動データを情報処理装置に送信し、採取した行動データに基づき当該行動データのタグ情報を生成し、生成したタグ情報を情報処理装置に送信する。情報処理装置は、ユーザ端末装置から送信されるタグ情報を受信し、受信したタグ情報をデータ利用者端末装置に送信する。【選択図】図1B

Description

本発明は、情報処理システム、ユーザ端末装置、情報処理装置、データ利用者端末装置および行動データ管理方法に関する。
従来、例えばユーザの行動変容を支援する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来技術にあっては、例えばユーザに対して、ユーザの行動を変容させられる可能性が高い行動情報を提供するように構成される。
特開2019-133638号公報
ところで、近年、例えば目的地までの移動手段として自動車等を使わず、自転車や徒歩で移動するなどの行動が、CO2削減に資する環境的に貢献する行動(以下、「環境貢献行動」という)であるとして、推奨されている。そのため、ユーザに対して推奨される環境貢献行動を示す推奨行動情報を提供することで、ユーザの行動を環境貢献行動に変容させるようなシステムの普及が想定される。このようなシステムでは、例えばユーザが過去に実行した環境貢献行動を含む各種の行動データを収集して解析することで、ユーザに対して適切な内容、つまりユーザが受容できる可能性の高い推奨行動情報を提供することが可能になる。
しかしながら、例えばユーザが利用するユーザ端末装置から行動データの全てを収集すると、収集するデータ量の増大や通信負荷の増大を招くおそれがあり、改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、行動データを効率よく収集することができる情報処理システム、ユーザ端末装置、情報処理装置、データ利用者端末装置および行動データ管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、情報処理システムにおいて、ユーザ端末装置と、情報処理装置と、データ利用者端末装置とを含む。前記データ利用者端末装置は、ユーザの行動データの収集要求を前記情報処理装置に対して行う。前記情報処理装置は、前記データ利用者端末装置からの収集要求に基づき前記ユーザ端末装置に対して行動データの採取要求を行い、前記ユーザ端末装置から送信される行動データを受信し、受信した行動データを前記データ利用者端末装置に送信する。前記ユーザ端末装置は、前記情報処理装置からの採取要求に基づき行動データを採取し、採取した行動データを前記情報処理装置に送信し、採取した行動データに基づき当該行動データのタグ情報を生成し、生成したタグ情報を前記情報処理装置に送信する。前記情報処理装置は、前記ユーザ端末装置から送信されるタグ情報を受信し、受信したタグ情報を前記データ利用者端末装置に送信する。
本発明によれば、行動データを効率よく収集することができる。
図1Aは、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 図1Bは、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 図1Cは、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 図1Dは、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 図1Eは、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。 図2は、情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、ユーザ端末装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、行動データの一例を示す図である。 図5は、タグ情報の一例を示す図である。 図6は、情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、ユーザ情報の一例を示す図である。 図8は、収集データの一例を示す図である。 図9は、提供情報の一例を示す図である。 図10は、推奨行動情報が提供されたユーザ端末装置のディスプレイを示す図である。 図11は、実施形態に係る情報処理システムが実行する処理シーケンスの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報処理システム、ユーザ端末装置、情報処理装置、データ利用者端末装置および行動データ管理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<情報処理システムの概要>
まず、実施形態に係る情報処理システムの概要について、図1A~図1Eを用いて説明する。図1A~図1Eは、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
図1Aに示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置10と、ユーザU-1,U-2,U-3…が利用するユーザ端末装置100-1,100-2,100-3…と、データ利用者端末装置200とを含む。なお、以下では、ユーザU-1,U-2,U-3、および、ユーザ端末装置100-1,100-2,100-3を特に区別せずに説明する場合には、それぞれ「ユーザU」、「ユーザ端末装置100」と記載する。
情報処理装置10は、例えばインターネットや携帯電話回線網等のネットワークを介したクラウドサービスを提供するクラウドサーバとして構成される。情報処理装置10は、例えばデータ利用者からユーザUが実行した環境貢献行動に関する行動データなどの収集要求を受け付けるとともに、受け付けたデータ収集要求等に基づき、各ユーザ端末装置100から行動データなどを収集する。そして、情報処理装置10は、収集された行動データなどをデータ利用者へ提供する。
ユーザ端末装置100は、ユーザUに所持されて利用される装置である。なお、ユーザ端末装置100としては、例えばスマートフォンやタブレット端末、眼鏡型や時計型の情報処理端末であるウェアラブルデバイス(wearable device)などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
また、ユーザ端末装置100は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、加速度センサ、操作検出センサなどの各種センサ、および、記憶デバイスなどを有する。GPSセンサは、ユーザUの位置(正確にはユーザ端末装置100の位置)を検出し、加速度センサはユーザ端末装置100に作用する加速度を検出する。操作検出センサは、例えばユーザUによるユーザ端末装置100への入力操作(例えばタッチパネルへの接触操作)を検出するセンサである。なお、操作検出センサとしては、例えば静電容量式タッチセンサを用いることができるが、これに限定されるものではない。
ユーザ端末装置100は、情報処理装置10が受け付けたデータ収集要求に応じたデータ採取指示を情報処理装置10から取得し、かかるデータ採取指示に基づいて、例えばユーザUが実行した環境貢献行動に関する行動データを含む各種の行動データをセンサなどから採取(取得)する。そして、ユーザ端末装置100は、採取した行動データなどを情報処理装置10へ適宜アップロードする。なお、ユーザ端末装置100における各処理は、例えばユーザ端末装置100に登録されたアプリケーション(以下、アプリ)によって行われるが、これに限定されるものではない。
データ利用者端末装置200は、データ利用者が利用する装置である。データ利用者端末装置200としては、例えばノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップ型PC、スマートフォン、タブレット端末などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
本実施形態に係る情報処理システム1では、データ利用者端末装置200を介して指定された収集条件を元に、情報処理装置10がユーザ端末装置100から行動データなどを収集し、データ利用者端末装置200へ提供する。そして、データ利用者端末装置200のデータ利用者は、提供された行動データを解析(分析)することで、例えばユーザUに対して推奨される環境貢献行動を示す推奨行動情報を提供する際、当該ユーザUに適切な内容の情報を提供することが可能になる。なお、上記した行動データの解析処理は、情報処理装置10によって行われてもよい。
ところで、上記したような情報処理システム1において、例えば仮に、複数のユーザ端末装置100-1,100-2,100-3から行動データの全てを収集するように構成すると、収集するデータ量の増大や通信負荷の増大を招くおそれがある。また、行動データによっては解析処理において不要なデータが含まれる場合があり、例えば不要なデータを含めて行動データの全てが収集されると、解析処理の効率が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態に係る情報処理システム1においては、行動データ(例えばユーザUが実行した環境貢献行動を含む各種の行動データ)を効率よく収集することができるような構成とした。
以下、図1A~図1Eを用いて、情報処理システム1における具体的な処理について説明する。詳しくは、情報処理システム1においてデータ利用者へ行動データが提供されるとともに、ユーザUに対して推奨行動情報が提供されるまでの一連の流れについて説明する。
図1Aに示すように、まずデータ利用者は、情報処理装置10と接続されたデータ利用者端末装置200により収集条件を指定する。データ利用者端末装置200は、指定された収集条件データを含む収集要求を情報処理装置10に送信する。
上記した収集条件には、収集するデータ種別(位置・時間(移動経路)、移動距離、移動時間長、移動日時、移動地域、移動手段、行動種別、年齢層、環境貢献行動意識の有無、運転免許の有無、等)と、対象範囲(移動距離範囲、移動時間長範囲、移動日時範囲、移動地域範囲、移動手段種別範囲、行動種別範囲、年齢範囲、環境貢献行動意識の有無別、運転免許の有無別、等)と、収集の開始・継続・終了(トリガ)と言ったものがある。
かかる収集条件については、必要とするデータ等に応じてデータ利用者が任意に設定することになる。例えば、データ利用者が「運転免許所有者」(対象者種別)の「移動手段」、「移動距離」のデータ(データ種別)を「経路案内アプリの使用時」の範囲(収集の開始・継続・終了)で収集する、と言った内容でデータの収集条件を設定することになる。そして、このような設定の場合は、データ収集範囲「運転免許所有者・経路案内アプリの使用時」、収集データ「移動手段:自転車、移動距離:5Km」、「移動手段:徒歩、移動距離:2Km」、「移動手段:電動キックボード、移動距離:4Km」、と言ったデータをデータ利用者は取得することになる。なお、上記した自転車や徒歩、電動キックボードなどの移動手段は、環境負荷が比較的低い環境貢献行動の一例である。
なお、複数のデータ利用者がそれぞれ別の条件で情報収集を行う場合、情報処理装置10は、各データ利用者端末装置200から受信した収集条件を解析して必要なデータを収集できる合成収集条件を合成し、その合成収集条件に基づき収集したデータを各データ利用者向けに選択して提供する方法が効率的な方法となる。
なお、収集のトリガ開始・継続・終了(トリガ)の条件については、例えば日時、曜日、ユーザ位置、ユーザ操作(例えば、環境貢献行動を開始する旨の操作入力)、各種センサ入力に基づき判定される環境状況、等の条件が考えられる。
また、収集された実データR(行動データの一例)には、かかる実データRの検索や概要把握に用いられるインデックスデータとしての特性を有するタグデータ(タグ情報)Tが付加される。このタグデータTは、実データRの解析処理により生成されるもので、実データRがメタ情報化されたメタデータである。
かかるタグデータTの生成には実データRの解析方法(条件)を定めるタグ生成用データが必要である。生成用データは、例えば「移動距離を1Km毎に層別して上側境界値をタグ値とする」と言った対象データを層別化する条件のようなもので、この場合には実データR「1.6Km」に対してタグデータ「1Km」が生成付加される。
タグ生成用データは、希望するタグ化対象データ、タグ化条件等をデータ利用者がデータ利用者端末装置200に入力することにより、データ利用者端末装置200(データ利用者端末装置200に送信された後)あるいは情報処理装置10が予め設計、記憶されたプログラムや生成用各種データにより生成される。
そして、収集条件データや、タグ生成用データは、情報処理装置10に記憶される。そして、情報処理装置10は、ユーザ端末装置100に各種データ採取を行わせるための採取指示データを、記憶された収集条件データに基づき生成する。その後、情報処理装置10は、採取指示データ(採取要求)をタグ生成用データとともに、データ収集の対象となるユーザUのユーザ端末装置100に配信し、ユーザ端末装置100は、これらデータを記憶し、その後の処理に用いる。
次に、図1Bに示すように、各ユーザ端末装置100は、各種センサの出力データを監視し、記憶している採取指示データに基づいて各種センサの出力データ(例えば位置データや加速度データ等)等を実データRとして記憶デバイスに記憶する。
各ユーザ端末装置100は、記憶しているタグ生成用データと実データRとに基づき、当該実データRに対応するタグデータTを生成し、実データRと紐づけて記憶する。なお、タグデータTに含まれる項目は、移動手段、移動距離などであるが、これについては図5などを用いて後述する。
そして、各ユーザ端末装置100は、タグデータTを情報処理装置10にアップロードし、情報処理装置10はそのタグデータTを取得して記憶デバイスに登録(記憶)する。なお、このとき、実データRは、情報処理装置10へはアップロードされない。つまり、図1Bに示すように、情報処理装置10は、タグデータTのみを保有した状態となる。
続いて、データ利用者が、データ利用者端末装置200により、収集状況の確認や実データRの収集のために情報処理装置10と接続すると、情報処理装置10により収集されたタグデータTに基づくメタ情報がデータ利用者端末装置200に表示される。
そして、図1Cに示すように、データ利用者が、所定の実データR(行動データ。例えば位置データの時系列での推移データ、出発地点や到着地点の位置データなど)の入手を所望する場合、データ利用者端末装置200により、入手を所望する実データRに対応するタグデータT(例えば、移動距離のタグデータが2km以上の実データ)を指定する。これにより、データ利用者端末装置200は、指定されたタグデータTに対応する実データR(行動データ)のデータ送信要求を情報処理装置10へ出力する。そして、情報処理装置10は、当該データ送信要求に応じた実データRの送信指示(言い換えると、送信指令と、送信する実データRを指定する指示データ)を該当のユーザ端末装置100(図1Cの例では、ユーザ端末装置100-2)へ出力する。なお、実データRを指定する指示データは該当の実データRに対応するタグデータ(タグデータの識別記号等)であるが、タグデータにおける項目とその項目の選択条件(例えば、移動距離5km以上のタグデータに対応する実データRとの指定)でも指示が可能である。
その後、図1Dに示すように、送信指示に基づき、指定された実データRが、各ユーザ端末装置100から情報処理装置10へ送信(アップロード)され、情報処理装置10に記憶される。そして、データ利用者が、データ利用者端末装置200により、情報処理装置10に記憶された実データRにアクセスして、かかる実データRの閲覧やダウンロードなど情報処理装置10からデータ利用者端末装置200へ実データRの送信処理が行われる。
このように、本実施形態に係る情報処理システム1においては、ユーザ端末装置100がユーザの行動データに対応するタグ情報を生成し、情報処理装置10が、生成されたタグ情報を取得して記憶デバイスに登録する。そして、データ利用者端末装置200には、記憶デバイスに登録されたタグ情報が提供され、表示等がなされる。データ利用者は、このタグ情報を参照するなどして、取得すべき実データ(行動データ)を選択すると、データ利用者端末装置200は、データ利用者所望の実データを示すタグ情報に基づくデータ送信要求を行う。情報処理装置10は、タグ情報に基づくデータ送信要求をデータ利用者端末装置200から受け付けた場合、データ送信要求に応じた実データRの送信指示をユーザ端末装置100に行って、タグ情報に対応する行動データをユーザ端末装置100から収集し、データ利用者端末装置200へ送信する。
これにより、本実施形態においては、データ送信要求に基づく必要な行動データのみをユーザ端末装置100から収集することが可能になるため、例えば行動データの全てを収集するような構成に比べて収集するデータ量や通信負荷を低減させることができ、結果として行動データを効率よく収集することができる。
また、本実施形態にあっては、解析処理に必要な行動データのみを収集することも可能になることから、例えば不要なデータを含めて行動データの全てを収集することによる解析処理効率の低下を抑制することができる。
なお、ユーザ端末装置100のデータ容量の観点からは、情報処理装置10にアップロードされた実データRおよびこれに対応するタグデータTは、情報処理装置10へのアップロード後にユーザ端末装置100から削除されることが好ましい。
また、タグデータTは、実データRの一部を単純に抜粋したようなデータではなく、データ利用者が参照したときに実データRの概要を把握し、実データRの要否を判断できる程度にメタ情報化されていることが好ましい。
なお、実データRについては、各センサやカメラの出力信号そのものでなくてもよく、例えば、ノイズ除去や圧縮処理等の各種処理を施したデータや、採取指示データにおける収集条件に含まれるデータ加工処理を施したデータを適用してもよい。
次いで、図1Eに示すように、データ利用者端末装置200のデータ利用者、あるいは、情報処理装置10は、行動データを解析(分析)する。そして、情報処理装置10は、解析結果(データ利用者による解析の場合は、データ利用者の入力に基づきデータ利用者端末装置200から送信された解析結果)に基づいて、例えばユーザU(図1Eの例では、ユーザU-2)に対して推奨される環境貢献行動を示す推奨行動情報をユーザ端末装置100(ここではユーザ端末装置100-2)に提供する。なお、推奨行動情報は、任意に設定可能であるが、一例としてはユーザUに対して目的地まで自転車で移動することを提案するような情報などで、解析結果内容と推奨行動内容とが関連付けられて記憶されたテーブルのデータに基づき選択することにより提案動作が実現できる。
これにより、例えばユーザU(ここではユーザU-2)が推奨行動情報を受け入れた場合、ユーザUの行動を推奨行動情報に含まれる環境貢献行動へ変容させることができたことになる。
なお、上記では、環境貢献行動に関する行動データが、ユーザUの移動に関する移動データである場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、環境貢献行動に関する行動データは、環境貢献行動に関する製品(例えば環境負荷の低い素材によって製作された製品、省エネルギー化された家電製品)や飲食品(例えば地産地消の飲食品)などの購入内容を示す購入データなどであってもよく、要は環境貢献行動に関するものであればどのような種類の行動データであってもよい。
なお、行動データの種類に応じて、データ収集条件、タグデータ項目、タグ生成用データ等は適宜、作成・選択等されることになる。
<情報処理システムの構成>
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の構成例について、より具体的に説明する。図2は、情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図2等のブロック図では、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
また、図2等のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図2以降の説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、省略する場合がある。
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置10と、ユーザ端末装置100と、データ利用者端末装置200とを含む。情報処理装置10と、ユーザ端末装置100と、データ利用者端末装置200とは、ネットワークNを介して通信可能に接続される。なお、情報処理システム1は、ユーザによる環境貢献行動に関する行動データを収集する行動データ収集システムの一例である。また、情報処理装置10、データ利用者端末装置200は、外部装置の一例である。
<データ利用者端末装置>
データ利用者端末装置200は、データ利用者端末装置200における制御を行う利用者端末制御部210を有する。利用者端末制御部210は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含み、各種の処理を実行する。例えば、利用者端末制御部210は、上記したように、収集要求を情報処理装置10に送信する処理、ユーザの行動データに基づき生成されたタグ情報を受信する処理、受信したタグ情報に関連するタグ情報表示を行う処理、行動データのデータ送信要求を情報処理装置10に送信する処理、行動データの閲覧やダウンロードする処理などを実行する。
<ユーザ端末装置の構成>
図3を参照してユーザ端末装置100について説明する。図3は、ユーザ端末装置100の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、ユーザ端末装置100は、通信部101と、各種センサ102と、制御部110と、記憶部120とを備える。なお、制御部110は、ユーザ端末装置100における制御を行うユーザ端末制御部の一例である。
通信部101は、通信ネットワークNに双方向通信可能に接続する通信インターフェイスであり、情報処理装置10やデータ利用者端末装置200などとの間で情報の送受信を行う。言い換えると、通信部101は、外部装置と通信する。なお、通信部101は、ユーザ端末通信部の一例である。
各種センサ102は、上述したように、例えばGPSセンサ、加速度センサ、操作検出センサなどを含むが、これに限られず、GPSセンサ等に加えてあるいは代えて、例えばカメラセンサ、マイクセンサなどその他の種類のセンサを含んでもよい。
制御部110は、取得部111と、検出部112と、採取部113と、生成部114と、アップロード部115とを備え、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部110の取得部111、検出部112、採取部113、生成部114およびアップロード部115として機能する。
また、制御部110の取得部111、検出部112、採取部113、生成部114およびアップロード部115の少なくともいずれか一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部120は、例えば、不揮発性メモリやデータフラッシュ、ハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部120には、採取条件情報121、行動データ122、タグ情報123および各種プログラムなどが記憶される。
採取条件情報121は、情報処理装置10から配信された採取条件を含む情報である。行動データ122は、後述するように採取部113によって採取された行動データであり、詳しくは、ユーザが実行した環境貢献行動等の行動に関する行動データである。なお、行動データ122は、タグ化前のデータで、センサ出力データ、ノイズ除去等の各種フィルタ処理や複数のセンサデータを解析してまとめたデータ、あるいは採取条件に含まれるデータ加工方法に従ってセンサデータを加工したデータ等であり、解析に都合が良い形態のデータである。
また、行動データ122は、環境貢献行動に該当しないような行動に関するデータを含んでもよい。環境貢献行動に該当しないような行動としては、例えば環境負荷が比較的高い自動車(タクシーを含む)を使った移動などがあるが、これは例示であって限定されるものではない。つまり、採取・収集されるデータはデータ収集条件で規定されることになる。
ここで、図4を用いて、行動データ122について説明する。図4は、行動データ122の一例を示す図である。図4に示すように、行動データ122には、「行動データID」、「ユーザID」、「画像データ」、「移動詳細データ」、「グループ情報」および「認識」等の項目が含まれ、「行動データID」に各項目のデータが関連付けられている。つまり、「行動データID」で特定されるデータレコードに、「画像データ」、「移動詳細データ」等の対応するデータが記憶されることになる。
「行動データID」は、行動データを識別する識別情報である。なお、行動データには、後述するように、ユーザの行動に関する詳細なデータが含まれることから、「行動データID」は「詳細データID」であるともいえる。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「画像データ」は、ユーザ端末装置100に搭載されたカメラによる画像データである。なお、図4に示す例では、便宜上、「画像データ」を「C1」といったように抽象的な記載とするが、「C1」には具体的な情報が記憶されるものとする。以下、他の情報についても抽象的に記載する場合がある。
「移動詳細データ」は、ユーザの移動に関する詳細なデータである。例えば、「移動詳細データ」には、ユーザの移動日時、移動によるユーザ位置の時系列での推移データ(連続データ)、加速度データなどの詳細データが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「グループ情報」は、ユーザが属するグループに関する情報であり、言い換えると、ユーザがともに行動を行ったグループに関する情報である。例えば、「グループ情報」には、グループの人数を示す情報や、「家族」などグループの属性を示す属性情報が含まれるが、これらに限定されるものではない。なお、「グループ情報」は、例えばユーザ自身によってユーザ端末装置100のアプリなどに入力された情報であるが、これに限られない。
「認識」は、ユーザの自身の行動に対する認識に関する情報である。詳しくは、「認識」は、行動データに対する行動が環境貢献行動であるという該当ユーザ自身の認識状態を示す情報である。より詳しくは、「認識」は、ユーザが行動(ここでは環境貢献行動)を実行したとき、ユーザにおいて自身の行動が環境貢献行動であるという認識に関する認識情報であり、別言すれば、ユーザがどの程度意識して環境貢献行動を行ったかを示す情報である。「認識」には、「認識レベル:高」、「認識レベル:中」、「認識レベル:低」など、その認識のレベルを段階的に区分した情報が含まれてもよい。なお、「認識」は、例えばユーザ自身によってユーザ端末装置100のアプリなどに入力された情報である。具体的には、例えばユーザの認識についての質問がユーザ端末装置100のアプリなどを通じて行われ、「認識」は、その質問に対するユーザの回答に基づいた情報であるが、これに限定されるものではない。また、上記したユーザの認識についての質問は、行動前に行われるが、行動後に行われてもよい。
図4に示す例において、行動データID「A01」で識別される行動データは、ユーザID「B01」で識別されるユーザについてのデータであり、画像データが「C1」、移動詳細データが「D1」、グループ情報が「E1」、認識が「F1」であることを示している。
図3の説明に戻ると、タグ情報123は、採取された行動データに対応するタグ情報である。なお、タグ情報123は、前述のタグデータTを含む。ここで、図5を用いて、タグ情報123について説明する。図5は、タグ情報123の一例を示す図である。
図5に示すように、タグ情報123には、「タグID」、「行動データID」、「ユーザID」、「移動手段」、「移動距離」、「場所」、「人数」、「認識」、「システム評価」、「ユーザ評価」および「ステータス」等の項目が含まれ、「タグID」に各項目のデータが関連付けられている。つまり、「タグID」で特定されるデータレコードに、「移動手段」、「移動距離」等の対応するデータが記憶されることになる。
なお、上記した項目のうち、「移動手段」、「移動距離」、「場所」、「人数」、「認識」、「システム評価」、「ユーザ評価」および「ステータス」は、データ利用者が所望するタグ情報の項目の一例であるが、これらに限定されるものではない。
「タグID」は、タグ情報を識別する識別情報である。「行動データID」は、行動データを識別する識別情報であり、「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。なお、タグ情報における「行動データID」および「ユーザID」は、タグ情報と対応する行動データの「行動データID」および「ユーザID」が登録される。これにより、タグ情報と行動データとが「行動データID」や「ユーザID」により紐づけされる(関連付けられる)。
「移動手段」は、ユーザの移動手段を示す情報である。例えば、「移動手段」には、自転車、徒歩、電動キックボード、シェアリングカーなどを示す情報、別言すれば、環境貢献行動に該当する移動手段を示す情報が含まれる。なお、「移動手段」や後述する「移動距離」、「場所」などは、行動データを解析する処理(タグ化処理)によって得られる情報である。例えば、「移動手段」は、行動データの「移動詳細データ」に含まれる位置データの時系列での推移データ、加速度データなどから移動ルートや移動スピードが算出され、算出された移動ルート等に基づいて推定される情報である。なお、上記では、「移動手段」が行動データの解析処理によって得られるようにしたが、これに限られず、例えば「移動手段」は、ユーザ自身によってユーザ端末装置100のアプリなどに入力された情報などであってもよい。
「移動距離」は、ユーザの移動距離を示す情報である。例えば、「移動距離」には、「1km未満」、「1km以上2km未満」、「2km以上5km未満」、「5km以上」など移動距離を段階的に区分した情報が含まれる。なお、かかる「移動距離」は、行動データの「移動詳細データ」に含まれる位置データの時系列での推移データなどから、解析処理によって算出される情報であるが、これに限定されるものではない。
「場所」は、ユーザが行動(例えば環境貢献行動)を行ったときの場所を示す情報である。例えば、「場所」には、ユーザが移動する際の出発地点や到着地点を示す情報などが含まれる。なお、かかる「場所」は、例えば行動データの「移動詳細データ」に含まれる位置データと、記憶部120に予め記憶される地図情報とから、解析処理によって推定される情報であるが、これに限られず、例えばユーザ自身によってユーザ端末装置100のアプリなどに入力された情報などであってもよい。
「人数」は、ユーザが行動(例えば環境貢献行動)を行ったときの人数を示す情報である。「人数」は、例えばタグ化処理の際に、行動データの「グループ情報」などから推定されて登録される情報である。なお、「人数」には、人数のみならず、例えば「家族4人」など行動を行ったグループの属性を示す属性情報が含まれてもよい。
「認識」は、上記したように、ユーザの自身の行動に対する認識に関する情報である。かかる「認識」には、例えばタグ化処理の際に、行動データの「認識」と同様の情報が登録される。
「システム評価」および「ユーザ評価」は、行動データに対する行動の環境貢献行動に関する評価を示す評価情報の一例である。
具体的に「システム評価」は、ユーザの行動に対する、情報処理システム1の評価を示す評価情報である。例えば、「システム評価」は、情報処理システム1(例えばユーザ端末装置100や情報処理装置10)が自動的に生成する情報であり、詳しくはユーザの行動を行動データに基づいて評価した情報である。「システム評価」には、「評価レベル:高」、「評価レベル:中」、「評価レベル:低」、「評価レベル:無し」など、その評価のレベルを段階的に区分した情報が含まれてもよい。なお、「評価レベル:無し」は、例えば移動距離や移動時間が極度に短い場合など、ユーザの行動が環境貢献行動に該当しないと推定されるときに生成される評価情報である。従って、例えば「評価レベル:無し」の場合、ユーザの行動は環境貢献行動ではないと判定されるようにてもよい。
「ユーザ評価」は、ユーザが行動(例えば環境貢献行動)を実行したとき、実行した環境貢献行動に対するユーザの評価を示す評価情報である。言い換えると、「ユーザ評価」は、環境貢献行動を行った結果に対するユーザの評価を示す情報である。「ユーザ評価」には、「評価レベル:高」、「評価レベル:中」、「評価レベル:低」など、その評価のレベルを段階的に区分した情報が含まれてもよい。なお、「ユーザ評価」は、例えばユーザ自身によってユーザ端末装置100のアプリなどに入力された情報である。具体的には、例えば環境貢献行動が実行された後、実行した環境貢献行動に対するユーザの評価についての質問がユーザ端末装置100のアプリなどを通じて行われ、「ユーザ評価」は、その質問に対するユーザの回答に基づいた情報であるが、これに限定されるものではない。
なお、上記では、「システム評価」および「ユーザ評価」が、高、中、低、無しなどで区分される例を示したが、これに限られず、例えば0(ゼロ)を含む数値によって区分されてもよい。
「ステータス」は、行動データの収集状況を示す情報である。例えば、「ステータス」には、一連の行動データとして取りまとめる前でデータを収集中であることを示す「データ収集中」や、取りまとめた後でデータの収集が完了したことを示す「データ収集完了」などの情報が含まれるが、これらに限定されるものではない。なお、「ステータス」は、例えばユーザ操作や何らかの状況判断(スケジュールに基づく出発・到着判断等)によりデータが書き換えられる。
図5に示す例において、タグID「G01」で識別されるタグ情報のデータは、対応する行動データが行動データID「A01」で識別されるデータであり、ユーザID「B01」で識別されるユーザについてのデータであり、移動手段が「J1」、移動距離が「K1」場所が「L1」、人数が「M1」、認識が「F1」、システム評価が「P1」、ユーザ評価が「Q1」、ステータスが「R1」であることを示している。
なお、上記では、行動データのテーブルとタグデータのテーブルとが別々である例を示したが、これに限られず、例えば行動データのテーブルとタグデータのテーブルとが一体化したレコード構成であってもよい。
図3の説明に戻ると、制御部110の取得部111は、情報処理装置10から配信された、収集条件等を含む行動データの採取指示を取得し、取得された収集条件等を記憶部120に採取条件情報121として登録する。また、取得部111が取得するデータとしては、主に情報処理装置10から配信された収集条件データ、タグ生成用データ、また採取データ(センサ出力等)の処理方法データがある。
検出部112は、日時や各種センサ102からの出力データ等を監視し、収集条件におけるトリガ条件の成立を検出する。例えば、検出部112は、収集条件における日時条件や位置条件が成立するタイミングとなった場合に、採取部113に行動データを採取させる。
採取部113は、ユーザが実行した環境貢献行動に関する行動データを採取する。例えば、行動データの採取指示に基づいて行動データを採取し、採取された行動データを記憶部120に登録する。詳しくは、採取部113は、検出部112によって行動データを採取するトリガの発生が検出された場合に、各種センサ102の出力データに基づく行動データを採取して記憶部120に行動データ122として登録する。なお、採取部113は、情報処理装置10から配信された採取データ(センサ出力等)の処理方法データに基づき、各種センサ102の出力データに必要な加工処理等を行い記憶するデータを生成する。
生成部114は、ユーザが実行した行動データに対応するタグ情報を生成する。例えば、生成部114は、採取された行動データと、取得されたタグ生成用データ(別言すれば、タグ情報の生成条件を示すタグ生成情報)とに基づいて、タグ情報(図5参照)を生成する。そして、生成部114は、生成されたタグ情報を記憶部120に登録する。
このように、本実施形態に係るユーザ端末装置100にあっては、行動データに対応するタグ情報を生成するようにしたので、例えば行動データの情報処理装置10への送信に先立って、タグ情報のみを情報処理装置10へ送信することが可能になる。これにより、例えば解析処理に必要な行動データについて、データ利用者がタグ情報に基づいて指定することにより、ユーザ端末装置100は、指定された行動データのみを情報処理装置10へ送信することが可能となり、よって収集するデータ量や通信負荷を低減させ、行動データの収集における効率化を図ることができる。
また、生成部114は、情報処理装置10から送信されるタグ生成用データ(タグ情報の生成条件を示すタグ生成情報)に基づいてタグ情報を生成するようにしたので、例えばデータ利用者が所望する項目(例えば移動手段、移動距離など)を含むタグ情報を、データ利用者が所望する様式で生成することができる。
アップロード部115は、タグ情報や行動データを情報処理装置10へアップロードする(送信する)。なお、アップロード部115は、送信部の一例である。
例えば、アップロード部115は、タグ情報を所定のタイミングで情報処理装置10へアップロードする。このとき、アップロード部115は、タグ情報を情報処理装置10へ送信するタイミングに応じて、送信するタグ情報の内容を変更するようにしてもよい。
一例として、アップロード部115は、例えばアプリ開始時にタグ情報を送信する場合、生成されたタグ情報の全てを送信する。また、アップロード部115は、一連の行動の実行中にタグ情報を送信する場合、変化のあったタグ情報(例えば「人数」、「認識」等、通常一連の実行中に変化しないので送信しないタグ情報)を送信する。また、アップロード部115は、一連の行行動の実行が完了した時点でタグ情報を送信する場合、変化のあったタグ情報、および行動全体に関する情報、例えば行動に対する環境貢献評価の情報等を送信する。
このように、本実施形態にあっては、タグ情報を情報処理装置10へ送信するタイミングに応じて、送信するタグ情報の項目を変更するようにした。言い換えると、本実施形態にあっては、送信するタイミングに応じて送信するタグ情報の内容を変更するようにしたので、例えばユーザ端末装置100からタグ情報を情報処理装置10へ送信するときのデータ量や通信負荷を低減させることができる。
また、アップロード部115は、情報処理装置10から行動データの送信指示(言い換えると、行動データを指定する指示データ)が入力されると、送信指示に基づき、指定された行動データを情報処理装置10へアップロードする。
これにより、本実施形態に係るユーザ端末装置100にあっては、送信指示により要求された行動データのみを(例えば解析処理に必要な行動データのみを)送信することが可能になり、よって送信するデータ量や通信負荷を低減させることができる。
なお、上記では、ユーザ端末装置100がタグ情報を生成するようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば情報処理装置10が、上記したタグ情報の一部あるいは全部を生成するようにしてもよい。具体的には、後述する図6に想像線で示すように、情報処理装置10の制御部20が生成部28を備え、生成部28が行動データに対応するタグ情報を生成するようにしてもよい。このように、本実施形態にあっては、ユーザ端末装置100および情報処理装置10の少なくともいずれかが、タグ情報を生成する生成部114,28を備えていればよい。ただし、ユーザ端末装置100と情報処理装置10との間の送信容量に関しては、ユーザ端末装置100がタグ情報を生成する方が有利となる。また、処理容量を考慮すると、サイズ、消費電力等の関係で情報処理装置10の方が高性能の処理装置を搭載し易いので、ユーザ端末装置100の処理負荷を低減する形になる、情報処理装置10でタグ情報を生成する方法が好ましい。
<情報処理装置の構成>
次いで、情報処理装置10の構成について図6等を参照して説明する。図6は、情報処理装置10の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、情報処理装置10は、通信部11と、制御部20と、記憶部30とを備える。なお、制御部20は、情報処理装置10における制御を行う情報処理制御部の一例である。
通信部11は、通信ネットワークNに双方向通信可能に接続する通信インターフェイスであり、ユーザ端末装置100およびデータ利用者端末装置200との間で情報の送受信を行う。
制御部20は、受付部21と、配信部22と、登録部23と、収集部24と、解析部25と、提供部26と、付与部27とを備え、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部20の受付部21、配信部22、登録部23、収集部24、解析部25、提供部26および付与部27として機能する。
また、制御部20の受付部21、配信部22、登録部23、収集部24、解析部25、提供部26および付与部27の少なくともいずれか一部または全部をASICやFPGA等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部30は、例えば、不揮発性メモリやデータフラッシュ、ハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部30には、ユーザ情報31、収集条件情報32、タグ情報33、収集データ34、提供情報35および各種プログラムなどが記憶される。
ユーザ情報31は、ユーザに関する情報である。ここで、図7を用いて、ユーザ情報31について説明する。図7は、ユーザ情報31の一例を示す図である。図7に示すように、ユーザ情報31には、「ユーザID」、「年齢層」および「関心のある環境貢献行動」等の項目が含まれ、「ユーザID」に各項目のデータが関連付けられている。つまり、「ユーザID」で特定されるデータレコードに、「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」等の対応するデータが記憶されることになる。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「年齢層」は、ユーザの年齢層を示す情報である。例えば、「年齢層」には、「大人」、「子供」、「高齢者」など年齢を段階的に区分した情報が含まれる。「年齢層」は、例えばユーザ端末装置100からアプリなどを介して登録されて設定されたものであるが、これに限定されるものではない。
「関心のある環境貢献行動」は、ユーザが関心のある環境貢献行動を示す情報である。「関心のある環境貢献行動」は、例えばユーザに対して事前に行われた環境貢献行動に関するアンケートの回答結果や、ユーザが実際に行った環境貢献行動に関する行動履歴(行動データ)などに基づいて設定されたものである。なお、環境貢献行動に関するアンケートは、例えば、環境貢献行動への関心の有無、関心ある環境貢献行動の内容などを質問するアンケートである。また、環境貢献行動に関する行動履歴は、目的地までの移動手段として環境負荷が比較的低い自転車や徒歩で移動した移動履歴や、環境貢献行動に関する製品(例えば環境負荷の低い素材によって製作された製品)の購入履歴などから推定されて設定されたものであるが、これらは例示であって限定されるものではない。すなわち、「関心のある環境貢献行動」は、上記したアンケートなどに加えてあるいは代えて、例えばユーザ端末装置100からアプリ(ナビゲーションアプリ、ネット販売アプリ)などを介して登録されて設定されたものであってもよい。また、「関心のある環境貢献行動」は、ユーザの趣味や嗜好に基づいて推定されて設定されたものであってもよい。
図7に示す例において、ユーザID「B01」で識別されるユーザのデータは、年齢層が「T1」、関心のある環境貢献行動が「U1」であることを示している。
図6の説明に戻ると、収集条件情報32は、データ利用者端末装置200から指定され、後述する受付部21によって受け付けられた収集条件を示す情報である。
タグ情報33は、ユーザ端末装置100から送信され(アップロードされ)、後述する収集部24によって収集されたタグ情報である。なお、タグ情報33の項目は、図5で示したタグ情報123の項目と同じもので、情報処理装置10の記憶部30には、ユーザ端末装置100から送信されたものが記憶され、蓄積されていることになる。なお、記憶部30に記憶されたタグ情報33は、例えば、データ利用者端末装置200からの削除指令(データ利用者が、取込済み行動データおよびタグ情報について情報処理装置10への記憶が必要無いと判断した場合に、データ利用者端末装置200から出力される削除指令)などに基づき、行動データと共に消去するのが好ましい。
収集データ34は、ユーザ端末装置100から送信され(アップロードされ)、後述する収集部24によって収集された行動データなどの実(詳細)データである。なお、収集データ34は、行動データに加えて、対応するタグ情報などを含んでもよい。ここで、図8を用いて、収集データ34について説明する。図8は、収集データ34の一例を示す図である。
図8に示すように、収集データ34には、「行動データID」、「ユーザID」、「画像データ」、「移動詳細データ」、「グループ情報」、「認識」および「タグID」等の項目が含まれ、「行動データID」に各項目のデータが関連付けられている。つまり、「行動データID」で特定されるデータレコードに、「画像データ」、「移動詳細データ」等の対応するデータが記憶されることになる。
「行動データID」、「ユーザID」、「画像データ」、「移動詳細データ」、「グループ情報」および「認識」の項目は、図4で示した行動データ122の項目と同じものでるため、ここでの説明を省略する。「タグID」は、収集された行動データに対応するタグ情報を識別する識別情報である。この「タグID」により、収集データ34では、行動データとタグ情報とが紐づけされる(関連付けられる)。
なお、図8に示す例では、収集データ34は、行動データに、対応する「タグID」が付加されたデータとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えばデータ利用者の要求により、収集データ34は、行動データIDを除いた行動データのうちの一部を含むものであってもよい。
図8に示す例において、収集データ34は、行動データIDが「A01」、ユーザIDが「B01」、画像データが「C1」、移動詳細データが「D1」、グループ情報が「E1」、認識が「F1」、タグIDが「G01」であることを示している。
図6の説明に戻ると、提供情報35は、ユーザに対して提供される推奨行動情報などを含む情報である。ここで、図9を用いて、提供情報35について説明する。図9は、提供情報35の一例を示す図である。
図9に示すように、提供情報35には、「提供情報ID」、「解析結果」、「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」および「提供内容」等の項目が含まれ、「提供情報ID」に各項目は関連付けられている。つまり、「提供情報ID」で特定されるデータレコードに、「解析結果」、「年齢層」等の対応するデータが記憶されることになる。
「提供情報ID」は、提供情報を識別する識別情報である。「解析結果」は、行動データの解析の結果を示す情報である。「解析結果」、「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」のデータは、推奨行動情報などの「提供内容」のデータを決定する提供条件を示す情報である。なお、「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」のデータは、図7のユーザ情報31と連携するものであり、提供対象の個人に適した内容の提供情報を選択するために用いられる。また、これから行う行動に対してアドバイス等の情報提供を行う場合は、例えばユーザが移動を予定している移動距離や場所、一緒に移動する人数などを提供条件として含めればよい。
「提供内容」は、ユーザに対して提供されるユーザの行動に関する推奨行動のアドバイス等の情報である。つまり、「解析結果」、「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」等は、「提供内容」を決定する条件の働きを持ち、行動データの解析の結果、また個人情報を考慮して、対応する「解析結果」、「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」等の条件を満たす「提供内容」がユーザに提供される情報内容として決定されることになる。
図9に示す例において、提供情報ID「V01」で識別される提供情報は、解析結果が「W1」、年齢層が「T1」、関心のある環境貢献行動が「U1」、提供内容が「X1」であることを示している。この場合、ユーザの行動データが、解析結果「W1」、年齢層「T1」、関心のある環境貢献行動「U1」などを含む提供条件の全部あるいは一部を満たした時に、当該ユーザに提供内容「X1」のアドバイス等が表示・音声等により通知されることになる。
図6の説明に戻ると、制御部20の受付部21は、データ利用者端末装置200から指定された収集条件(収集要求に含まれる)を通信部11を介して受け付け、配信部22へ出力する。また、受付部21は、データ利用者により指定された収集条件を記憶部30に収集条件情報32として登録する。
また、受付部21は、タグ情報に基づきデータ利用者が入手を希望した行動データを特定する特定データを含むデータ送信要求をデータ利用者端末装置200から受け付ける。そして、受付部21は、受け付けたデータ送信要求を収集部24へ出力する。なお、特定データは、行動データを特定するものである。従って、タグID(タグIDに基づき行動データIDを検索し、検索された行動データIDにより行動データ(詳細データ)が特定される)、タグ情報における任意の項目のデータ条件(例えば、場所をXで指定すると、場所データがXであるタグIDを検索し、検索されたタグIDに基づき行動データIDを検索し、検索された行動データIDにより行動データが特定される)等を特定データとして用いることができる。
配信部22は、データ利用者によって指定された収集条件を含む収集要求に応じた採取指示を生成し、ユーザ端末装置100へ配信する。このとき、配信部22は、データ利用者の操作に基づいて生成されたタグ生成用データを採取指示とともに、ユーザ端末装置100へ配信する。
登録部23は、タグ情報を取得して記憶部30に登録する。具体的には、ユーザ端末装置100において生成されたタグ情報、詳しくは行動データに対応するタグ情報を取得し、記憶部30にタグ情報33として登録する。なお、記憶部30にタグ情報33が登録され、データ利用者端末装置200が情報処理装置10にアクセスすると、タグ情報、つまり対応する行動データに基づくメタ情報がデータ利用者端末装置200に表示される。
収集部24は、受付部21からタグ情報に基づきデータ利用者が入手を希望した行動データを特定する特定データを含むデータ送信要求が入力されると、データ送信要求に応じて、特定データに対応する行動データをユーザ端末装置100から収集する(言い換えると、ユーザ端末装置100に行動データを特定する情報を含む行動データ送信指示を行う)。そして、収集部24は、収集された行動データを記憶部30に登録するとともに、データ利用者端末装置200へ送信する。
これにより、データ利用者は、例えば解析処理(分析処理)に必要な行動データのみを閲覧あるいはダウンロードすることが可能になる。すなわち、本実施形態においては、データ送信要求で指定された行動データのみをユーザ端末装置100から収集することが可能になるため、例えば行動データの全てを収集するような構成に比べて収集するデータ量や通信負荷を低減させることができ、結果として行動データを効率よく収集することができる。
解析部25は、ユーザ端末装置100から収集された行動データに基づいて、ユーザが実行した環境貢献行動を解析する。なお、解析部25による解析処理は、例えばデータ利用者の操作に基づいて行わるが、これに限定されるものではない。
例えば、解析部25は、収集された行動データに基づいて、ユーザが環境貢献行動を実行したときの条件などを解析することができる。一例として、解析部25は、所定ユーザの行動データを解析し、『移動距離が「1km以上2km未満」、人数が「1人」、場所が「出発地点:X(例えば、住所(ある程度広さを持つ範囲指定でも可)や、自宅等の施設名(登録地点))等で規定」』という条件で、「自転車」での移動が行われた回数が「10回(条件成立回数)中8回」で比較的多い場合、『「出発地点:X(例えば、自宅)から1人で1km以上2km未満移動する」場合に環境貢献行動「自転車移動」を行う傾向がある』という解析結果を得ることができる。
また、他の例として、解析部25は、ユーザAの行動データを解析し、『移動距離が「2km以上」、移動手段が「自転車」』という条件で、ユーザAの認識情報が「認識レベル:高」の割合が80%で比較的高い場合、『ユーザAは、「2km以上の自転車移動」を、環境貢献行動であると認識する傾向がある』という解析結果を得ることができる。
また、他の例として、解析部25は、ユーザBの行動データを解析し、『移動距離が「2km未満」、移動手段が「自転車」』という条件で、ユーザBの評価情報が「評価レベル:低」の割合が90%で比較的高い場合、『ユーザBは、「2km未満の自転車移動」程度では、環境貢献行動として評価しない傾向がある』という解析結果を得ることができる。
そして、解析部25は、上記した解析結果に基づいて、提供する情報などを設定する。具体的には、解析部25は、「解析結果」、および、情報提供対象の個人情報(「年齢層」、「関心のある環境貢献行動」)を用いて図9の提供情報35を検索して、条件に合致する「提供内容」を選択し、提供する情報(アドバイス等)を決定する。
また、本実施形態にあっては、タグ情報がユーザの環境貢献行動に対する認識情報を含むようにしたので、当該認識情報を含めた解析処理を実行することが可能となり、よってユーザの環境貢献行動に対する意識の傾向を精度良く解析することができる。また、提供情報35の決定に対してユーザの個人情報が考慮されるので、ユーザにより適した推奨行動情報を提供することができる。
また、本実施形態にあっては、タグ情報が行動に対するユーザの評価情報を含むようにしたので、ユーザの評価情報を含めた解析処理を実行することが可能となり、よってユーザの環境貢献行動に対する評価レベルの傾向(例えば、平均的評価に対して高めに評価する傾向がある等)を精度良く解析することができる。また、評価情報を含めた解析処理の結果に基づいて提供情報が決定されることで、後述するように、ユーザにより適した推奨行動情報(適切な達成難易度の行動アドバイス等)を提供することができる。
また、解析部25は、上記した解析にユーザ情報31に含まれる「関心のある環境貢献行動」などを考慮して提供情報35を決定してもよい。この場合、ユーザの「関心のある環境貢献行動」が考慮されたアドバイス、例えば当該ユーザが好む推奨行動情報が提供されるので、ユーザが当該アドバイスを受け入れる可能性が高くなり、結果として当該ユーザのシステム対する信頼性が高くなる。
提供部26は、ユーザに対して推奨される環境貢献行動を示す推奨行動情報を提供する。詳しくは、提供部26は、通信部11を介してユーザ端末装置100に決定された推奨環境貢献行動アドバイス等の提供情報を送信する。ユーザ端末装置100では、提供された提供情報を表示・音声出力等によりユーザに通知する。
ここで、推奨行動情報が提供されたユーザ端末装置100について、図10を参照して説明する。図10は、推奨行動情報が提供されたユーザ端末装置100のディスプレイ130を示す図である。
図10に示すように、ユーザ端末装置100のディスプレイ130においては、推奨環境貢献行動アドバイス等、例えばユーザの将来の行動において推奨される環境貢献行動を示す情報(推奨行動情報)が表示欄131に表示される。これにより、ユーザが推奨行動情報を受け入れた場合、ユーザの将来の行動を推奨行動情報に含まれる環境貢献行動へ変容させたことになる。
なお、タッチスイッチ機能を有するディスプレイ130には、推奨行動情報をユーザが受け入れるか否かを入力するボタン132などが表示されてもよい。また、かかるボタン132への入力操作によって上記したユーザの環境貢献行動に対する認識状態を示す認識情報が設定されるようにしてもよい。すなわち、推奨行動情報をユーザが受け入れることを示すボタン132が操作された場合、ユーザにおいて自身の行動が環境貢献行動であると認識していると推定することが可能であるので、このような連携した設定が可能とになる。
図6の説明を続けると、付与部27は、推奨行動情報に関連する環境貢献行動がユーザによって実際に実行された場合、当該ユーザに対して特典を付与する。なお、特典は、店舗や公共交通機関などで利用可能なポイントであるが、これに限定されるものではなく、例えば店舗や公共交通機関などで利用可能なクーポンなどその他の種類の特典であってもよい。
具体的には、推奨行動情報に関連する環境貢献行動がユーザによって実際に実行された場合、特典を管理する特典管理システムに対して、ユーザを識別するIDコード(特典管理システムで管理しているIDコードに変換(変換情報は予め登録しておく))と、ユーザの実行した環境貢献行動の環境貢献行動識別コードを送信する。特典管理システムは、これら送信された情報に基づき、特典内容を決定し(環境貢献行動識別コードと特典のデータテーブルに基づき特典内容を決定し)、そしてユーザ毎に特典内容を記憶、蓄積し、また特典配布処理等を行う。また、ユーザ端末装置100は、特典管理システムにアクセスし、特典情報を入手してユーザに表示等により通知する。
このように、本実施形態にあっては、推奨行動情報に含まれる環境貢献行動がユーザによって実際に実行された場合に特典を付与することで、ユーザが推奨行動情報を受け入れる可能性を高くすることが可能になる。
<情報処理システムの制御処理>
次に、情報処理システム1における具体的な処理手順の一例について図11を用いて説明する。図11は、実施形態に係る情報処理システム1が実行する処理シーケンスの一例を示す図である。
図11に示すように、データ利用者端末装置200は、データ利用者の入力操作に基づきデータの収集条件を含む収集要求(タグ情報生成のためのデータを含む)を情報処理装置10に送信する。そして、情報処理装置10は、収集条件を含む収集要求をデータ利用者端末装置200から受け付ける(ステップS10)。情報処理装置10は、収集要求に応じた採取指示データ、および、タグ生成用データを生成し、ユーザ端末装置100へ配信する(ステップS11)。
続いて、ユーザ端末装置100は、情報処理装置10からの採取指示データ、および、タグ生成用データを受信し、記憶する。そして、ユーザ端末装置100は、当該採取指示データに基づいて各種センサ102の出力データから、採取指示に基づいた行動データを採取し、記憶する(ステップS12)。次いで、ユーザ端末装置100は、採取された行動データとタグ生成用データとに基づき、当該行動データに対応するタグ情報を生成し(ステップS13)、情報処理装置10に送信する。
そして、情報処理装置10は、ユーザ端末装置100からのタグ情報を受信し(ステップS14)、受信したタグ情報を記憶部120に登録する(ステップS15)。また、情報処理装置10は、データ利用者端末装置200からタグ情報の送信要求などに応じて、タグ情報をデータ利用者端末装置200へ送信する(ステップS16)。データ利用者端末装置200では、データ利用者の操作に基づき検索、集計等されたタグ情報が、データ利用者に報知(表示等)される。
続いて、データ利用者端末装置200は、データ利用者の入力操作(データ利用者がタグ情報を確認して必要とする行動データを判断して、指定する操作)に基づき行動データのデータ送信要求を情報処理装置10に送信する。なお、このデータ送信要求には、タグ情報に基づき送信要求対象の行動データを特定する特定データが含まれている。そして、情報処理装置10は、データ利用者端末装置200からのデータ送信要求を受け付ける(ステップS17)。次いで、情報処理装置10は、データ送信要求に応じた行動データの送信指示をユーザ端末装置100へ出力する(ステップS18)。
そして、ユーザ端末装置100は、情報処理装置10からの行動データの送信指示を受信し、送信指示に含まれる行動データに対する特定データに基づいて対応する行動データを記憶している行動データから抽出して、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、ユーザ端末装置100からの行動データを受信し(ステップS19)、受信された行動データを記憶し、またデータ利用者端末装置200へ送信する(ステップS20)。すなわち、データ利用者の操作に基づきデータ利用者端末装置200により行動データの閲覧やダウンロードなどが行われる。
続いて、情報処理装置10は、収集された行動データに基づいて、ユーザが実行した環境貢献行動等の行動を解析する(ステップS21)。情報処理装置10は、解析処理の結果などに基づいて生成された推奨行動情報をユーザ端末装置100へ提供する(ステップS22)。また、情報処理装置10は、推奨行動情報に含まれる環境貢献行動がユーザによって実際に実行された場合、当該ユーザに対して特典を付与する(ステップS23)。
上述してきたように、実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末装置100と、情報処理装置10と、データ利用者端末装置200とを含む。データ利用者端末装置200は、ユーザの行動データの収集要求を情報処理装置10に対して行う。情報処理装置10は、データ利用者端末装置200からの収集要求に基づきユーザ端末装置100に対して行動データの採取要求を行い、ユーザ端末装置100から送信される行動データを受信し、受信した行動データをデータ利用者端末装置200に送信する。ユーザ端末装置100は、情報処理装置10からの採取要求に基づき行動データを採取し、採取した行動データを情報処理装置10に送信し、採取した行動データに基づき当該行動データのタグ情報を生成し、生成したタグ情報を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、ユーザ端末装置100から送信されるタグ情報を受信し、受信したタグ情報をデータ利用者端末装置200に送信する。これにより、行動データ(例えばユーザUが実行した環境貢献行動を含む各種の行動データ)を効率よく収集することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
20 制御部
21 受付部
23 登録部
24 収集部
28 生成部
100 ユーザ端末装置
110 制御部
114 生成部
200 データ利用者端末装置

Claims (13)

  1. ユーザ端末装置と、情報処理装置と、データ利用者端末装置とを含み、
    前記データ利用者端末装置は、
    ユーザの行動データの収集要求を前記情報処理装置に対して行い、
    前記情報処理装置は、
    前記データ利用者端末装置からの収集要求に基づき前記ユーザ端末装置に対して行動データの採取要求を行い、
    前記ユーザ端末装置から送信される行動データを受信し、
    受信した行動データを前記データ利用者端末装置に送信し、
    前記ユーザ端末装置は、
    前記情報処理装置からの採取要求に基づき行動データを採取し、
    採取した行動データを前記情報処理装置に送信し、
    採取した行動データに基づき当該行動データのタグ情報を生成し、
    生成したタグ情報を前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記ユーザ端末装置から送信されるタグ情報を受信し、
    受信したタグ情報を前記データ利用者端末装置に送信する、
    情報処理システム。
  2. ユーザ端末装置と、情報処理装置と、データ利用者端末装置とを含み、
    前記データ利用者端末装置は、
    ユーザの行動データの収集要求を前記情報処理装置に対して行い、
    前記情報処理装置は、
    前記データ利用者端末装置からの収集要求に基づき前記ユーザ端末装置に対して行動データの採取要求を行い、
    前記ユーザ端末装置から送信される行動データを受信し、
    受信した行動データに基づき当該行動データのタグ情報を生成し、
    生成したタグ情報を前記データ利用者端末装置に送信し、
    受信した行動データを前記データ利用者端末装置に送信し、
    前記ユーザ端末装置は、
    前記情報処理装置からの採取要求に基づき行動データを採取し、
    採取した行動データを前記情報処理装置に送信する、
    情報処理システム。
  3. ユーザによる環境貢献行動に関する行動データを収集する行動データ収集システムのユーザ端末装置であって、
    前記ユーザ端末装置における制御を行うユーザ端末制御部を有し、
    前記ユーザ端末制御部は、
    ユーザが実行した行動に関する行動データを採取し、
    行動データに対応するタグ情報を生成する、
    ユーザ端末装置。
  4. 前記ユーザ端末制御部は、
    タグ情報を外部装置へ送信するタイミングに応じて、送信するタグ情報の項目を変更する、
    請求項3に記載のユーザ端末装置。
  5. 前記ユーザ端末制御部は、
    外部装置から提供されるタグ情報の生成条件を示すタグ生成情報に基づき、行動データに対応するタグ情報を生成する、
    請求項3または4に記載のユーザ端末装置。
  6. 前記外部装置と通信するユーザ端末通信部を有し、
    前記ユーザ端末制御部は、
    生成したタグ情報を前記ユーザ端末通信部によって前記外部装置へ送信し、
    行動データをタグ情報に基づき特定する特定データを含む、前記外部装置からのデータ送信要求の受信により、当該特定データで特定される行動データを前記ユーザ端末通信部によって前記外部装置に送信する、
    請求項5に記載のユーザ端末装置。
  7. ユーザによる環境貢献行動に関する行動データを収集する行動データ収集システムの情報処理装置であって、
    前記情報処理装置における制御を行う情報処理制御部を有し、
    前記情報処理制御部は、
    ユーザの行動データを採取するユーザ端末装置から、行動データと当該行動データに基づき生成されたタグ情報とを受信し、
    受信した行動データとタグ情報とを関連付けて記憶部に記憶する、
    情報処理装置。
  8. ユーザによる環境貢献行動に関する行動データを収集する行動データ収集システムの情報処理装置であって、
    前記情報処理装置における制御を行う情報処理制御部を有し、
    前記情報処理制御部は、
    ユーザの行動データを採取するユーザ端末装置から行動データを受信し、
    受信した行動データに基づき当該行動データのタグ情報を生成し、
    受信した行動データと生成したタグ情報とを関連付けて記憶部に記憶する、
    情報処理装置。
  9. ユーザによる環境貢献行動に関する行動データを収集する行動データ収集システムの行動データの利用者が操作するデータ利用者端末装置であって、
    前記データ利用者端末装置における制御を行う利用者端末制御部を有し、
    前記利用者端末制御部は、
    ユーザの行動データに基づき生成されたタグ情報を受信し、
    受信したタグ情報に関連するタグ情報表示を行う、
    データ利用者端末装置。
  10. ユーザによる環境貢献行動に関する行動データを収集し管理する行動データ管理方法であって、
    ユーザ端末装置が採取したユーザの行動データに基づきタグ情報を生成し、
    行動データと当該行動データに対応するタグ情報とを関連付けて記憶部に記憶する、
    行動データ管理方法。
  11. タグ情報は、
    行動データに対する行動が環境貢献行動であるという該当ユーザ自身の認識状態を示す認識情報を含む、
    請求項10に記載の行動データ管理方法。
  12. タグ情報は、
    行動データに対する行動の環境貢献行動に関する評価を示す評価情報を含む、
    請求項10または11に記載の行動データ管理方法。
  13. 行動データとタグ情報とに基づいてユーザが実行した環境貢献行動を解析し、
    解析結果に基づいてユーザに対して推奨される環境貢献行動を示す推奨行動情報を提供する、
    請求項10~12のいずれか一つに記載の行動データ管理方法。
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