JP2023079627A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023079627000001
【課題】口部材にトップシール材を貼着する際におけるシール不良を抑制可能な包装容器を提供すること。
【解決手段】包装容器10は、包装袋100と口部材200とを備える。口部材200は、筒部210と、筒部210の上端部から外向きに張り出す形状を有するフランジ220と、フランジ220の上面から上向きに突出するとともに中心軸AXまわりに環状につながる形状を有し、トップシール材を受けることが可能な受け部230と、を有する。直交方向における受け部230の内周面S31の中心軸AXからの距離は、直交方向における筒部210の外周面S12の中心軸AXからの距離以上である。フランジ220は、受け部230から直交方向における外向きに突出する突出部222を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、包装容器に関する。
従来、口部材を備える包装容器が知られている。例えば、特開2008-247408号公報には、パウチ状の袋本体と、袋本体の開口部分に接合された口部リングと、を備える袋カップが開示されている。口部リングは、円筒状に形成された胴部と、胴部の上端部から胴部の径方向における外向きに張り出すフランジ部と、を有している。
特開2008-247408号公報
特開2008-247408号公報に記載される包装容器では、口部材にトップシール材を貼着する場合に、シール荷重を確保することが困難であり、シール不良が生じる懸念がある。
本発明の目的は、口部材にトップシール材を貼着する際におけるシール不良を抑制可能な包装容器を提供することである。
この発明の一局面に従った包装容器は、内容物を収容可能な収容部及び前記収容部を上向きに開放する開口部を有する包装袋と、前記開口部に接続された口部材と、を備え、前記口部材は、前記開口部を開いた状態に保持するように前記開口部に接続された筒部と、前記筒部の上端部から、前記筒部の中心軸と直交する直交方向における外向きに張り出す形状を有するフランジと、前記フランジの上面から上向きに突出するとともに前記筒部の前記中心軸まわりに環状につながる形状を有し、トップシール材を受けることが可能な受け部と、を有し、前記直交方向における前記受け部の内周面の前記中心軸からの距離は、前記直交方向における前記筒部の外周面の前記中心軸からの距離以上であり、前記フランジは、前記受け部から前記直交方向における外向きに突出する突出部を有する。
本発明によれば、口部材にトップシール材を貼着する際におけるシール不良を抑制可能な包装容器を提供することができる。
本発明の一実施形態の包装容器の斜視図である。 包装容器の正面図及び断面図である。 図2とは異なる平面での包装容器の断面の拡大図である。 図3において実線IVで示される範囲の拡大図である。 口部材にトップシール材を貼着する工程を概略的に示す図である。 口部材における受け部の変形例を概略的に示す斜視図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、本発明の一実施形態の包装容器の斜視図である。この包装容器10は、化粧品や日用品等の容器として好適である。
図1に示されるように、包装容器10は、包装袋100と、口部材200と、蓋部材300と、を備えている。
包装袋100は、内容物を収容可能な収容部110と、収容部110を上向きに開放する開口部112(図2を参照)と、を有している。図1に示されるように、包装袋100は、所謂スタンディングパウチの形態で自立可能である。具体的に、包装袋100は、表面シート101と、背面シート102と、底面シート103と、を有している。
各シート101~103は、表層となる基材と内面にシーラント層を有する積層体で構成されている。基材は、厚さ10~30μmの耐熱性を有するフィルム例えば二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等から形成される。シーラント層は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、プロピレンエチレン共重合体等のプロピレン系樹脂からなるフィルムや、押出しラミネートからなりヒートシール性を有する厚さ60~180μmの樹脂層が使用できる。また、基材とシーラント層との間に中間層としてガスバリアー層や補強層等を積層したものでも良い。ガスバリアー層としては、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン、ナイロンMXD6等のフィルムや樹脂層、シリカやアルミナ、アルミニウム等の金属等を蒸着したフィルム、アルミニウム箔等を使用することができる。各層は、ドライラミネート、サンドラミネート、押出しラミネート等の公知の方法で積層される。この積層体の総厚は、例えば80μm~200μm程度である。なお、自立性や保形性の観点で中間層に厚さ7μm~15μmのアルミニウム箔を積層したものが好ましく、また、内容物を透視可能にする場合は、透明な基材、シーラント層、ガスバリアー層を用いることが好ましい。また、基材には適宜、商品名や説明書き等が印刷される。
包装袋100は、表面シート101と背面シート102の間に、底側よりシーラント層を外側に山折りにした底面シート103を挟み込み、周縁部同士が互いにヒートシールされることによって形成されている。具体的に、包装袋100は、一対のサイドシール部120と、ボトムシール部130と、を有している。包装袋100のうち各シール部120,130の内側の領域に収容部110が形成されている。
サイドシール部120は、幅方向(図2における左右方向)における収容部110の両側に形成されている。ただし、サイドシール部120は、幅方向における収容部110の片側にのみ形成されてもよい。サイドシール部120は、高さ方向に延びる形状を有している。幅方向におけるサイドシール部の寸法は、3mm~12mm程度に設定されることが好ましく、自立性の点から5mm~12mmに設定されることがより好ましい。なお、幅方向は、表面シート101と背面シート102とを結ぶ方向及び高さ方向の双方に直交する方向を意味する。図2における右半分の断面図は、幅方向に平行でかつ各サイドシール部120を通る平面での包装袋100及び口部材200の断面を示している。
ボトムシール部130は、表面シート101の下端部及び背面シート102の下端部と底面シート103の周縁部とが互いにシールされることにより形成されている。幅方向及び高さ方向の双方と直交する奥行き方向(表面シート101と背面シート102とを結ぶ方向)における底面シート103の寸法は、ボトムシール部130の中央において、表面シート101側のボトムシール部130と背面シート102側のボトムシール部130との間が開いた状態で、口部材200の内側の径方向の距離(内径)に対して、70%~105%程度である。これにより底面シート103が開いた状態で安定して包装袋100が自立することができる。特に、底面シート103の前記寸法が口部材200の内径に対して95%~105%の場合は、包装袋100の胴部全体が実質的に円筒状に形成される。
本実施形態では、幅方向におけるボトムシール部130の両端部は、サイドシール部120に近づくにしたがって次第に上方に向かうように傾斜する形状を有している。これにより、幅方向におけるボトムシール部130の両端部が接地しないため、包装袋100が安定して自立する。また、幅方向におけるボトムシール部130の両端部が上記のように傾斜する形状を有し、かつ、底面シート103が開いた状態での奥行き方向における底面シート103の寸法が口部材200の内径の70%~90%に設定することで、包装容器10を積み重ねた際に、上側の包装容器10のボトムシール部130側が下側の包装容器10の口部材200の内側に嵌まり込むようにできるため、包装容器10をコンパクトに積み重ねることができる。このため、内容物を収納する前の包装容器10を重ねた状態で効率よく保管や輸送をすることができる。また、包装袋100(特に底面シート103)を折り畳んだ状態にすることなく重ねた状態から、包装容器10を取り出して内容物を充填することが可能となるため、作業効率も良い。
口部材200は、開口部112に接続されている。口部材200は、包装袋100よりも高い剛性を有しているため容易に変形しない。本実施形態では、口部材200は、樹脂からなる。口部材200は、射出成形により包装袋100と一体化されている。口部材200を構成する樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等が使用できるが、ポリオレフィン樹脂が好ましく、特に包装袋100の表面シート101、背面シート102に使用されるシーラント層と同系種の樹脂が良く、例えばシーラント層がポリエチレン系の場合は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンが好ましく、シーラント層がポリプロピレン系の場合は、ポリプロピレンやプロピレンエチレン共重合体が好ましい。この理由は、口部材200を射出成形で一体化する際に、溶融した口部材の樹脂がシーラント層の露出部分に融着することによって互いに強固に接合されるためである。なお、シーラント層は、厚めの100μm~180μmが好ましい。また、射出成形により溶融した樹脂が表面シート101及び背面シート102に隙間なく密着するため、口部材200が各シート101,102から剥離し難く一体感が有る包装容器10が得られる。
口部材200は、射出成型により包装袋100に一体化で設けるものに限られない。例えば、別途射出成型等により形成した口部材200の筒部210を包装袋100の開口部112の内側に挿入し、その状態で開口部112を形成する表面シート101と背面シート102の外側から筒部210の外周面に沿った加熱金型で押圧してヒートシールすることにより両者を一体化させても良い。ただし、この方法は、金型による押圧を伴うため、筒部210の強度が必要であるとともに、包装袋100のサイドシール部120の処置等も必要であるため、上記のように射出成形による口部材200及び包装袋100の一体化が好ましい。
口部材200は、筒部210と、フランジ220と、受け部230と、を有している。
筒部210は、開口部112を開いた状態に保持するように開口部112に接続されている。図4に示されるように、筒部210は、開口部112の外周面が露出するように開口部112に接続されている。ただし、筒部210は、開口部112の外周面を被覆していてもよい。筒部210は、開口部112の上端部を被覆している。筒部210の厚さ(筒部210の内周面S11及び外周面S12間の寸法)は、例えば、0.3mm~3mm程度に設定されることが好ましく、0.5mm~1.0mmに設定されることがより好ましい。本実施形態では、筒部210は、円筒状に形成されている。ただし、筒部210の中心軸AXと直交する平面での筒部210の断面は、楕円形や多角形等に形成されてもよい。
フランジ220は、筒部210の上端部から中心軸AXと直交する直交方向における外向きに張り出す形状を有している。本実施形態では、フランジ220は、円環状に形成されている。
受け部230は、フランジ220の上面S21(図4を参照)から上向きに突出するとともに中心軸AXまわりに環状につながる形状を有している。本実施形態では、受け部230は、円筒状に形成されている。受け部230は、トップシール材20(図5を参照)を受けることが可能な上端面230aを有している。トップシール材20は、その上端面230aに貼着される。上端面230aの幅(径方向の寸法)は、例えば1.5mm~5.0mmに設定される。受け部230の内径は、筒部210の内径よりも大きい。本実施形態では、受け部230の外周面に雄ネジ232が形成されている。なお、受け部230の外周面に雄ネジ232が形成される場合、受け部230は円筒状に形成されるが、雄ネジ232が形成されない場合、前記中心軸AXと直交する平面での受け部230の断面は、楕円形や多角形等に形成されてもよい。
トップシール材20は、表層となる基材と上端面230aに熱接着可能な内面のシーラント層とを有する積層体で構成されている。基材は、厚さ10~30μmの耐熱性を有するフィルム、例えば二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等から形成される。シーラント層は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、プロピレンエチレン共重合体等のプロピレン系樹脂の単体又は混合樹脂からなる熱接着性樹脂の単層又は複層の厚さ15~60μmのフィルムや、押出しラミネートからなる。シーラント層は、開封時にトップシール材20を剥がし易くするため、イージーピールタイプが好ましく、各種のポリオレフィン系樹脂や改質剤等を混合した樹脂を積層した、層間剥離タイプ、凝集破壊タイプ、界面剥離タイプ等が使用できる。このようなイージーピールシーラントとしては、東レフィルム加工株式会社の商品名「CFフィルム」や、DIC株式会社の商品名「DIFAREN」等が挙げられる。また、包装袋100を構成するシートと同様に、トップシール材20を構成する基材とシーラント層との間に、中間層としてガスバリアー層や補強層等が積層されても良い。トップシール材20は、受け部230の外径よりも1mm~8mm程度大きな径を有していることが好ましく、その外縁の一部に開封のための摘まみ片が設けられていても良い。
蓋部材300は、受け部230に装着可能である。蓋部材300には、受け部230の雄ネジ232に螺合する雌ネジ(図示略)が形成されている。蓋部材300の下端部は、当該蓋部材300が受け部230に装着された状態において突出部222の上面に当接する。
図3に示されるように、直交方向における受け部230の内周面S31の中心軸AXからの距離(受け部230の内径の半分)D31は、直交方向における筒部210の外周面S12の中心軸AXからの距離(筒部210の外径の半分)D12以上である。本実施形態では、前記距離D31は、前記距離D12よりも大きい。このとき、前記距離D31と前記距離D12との差は、例えば0.2mm~2.0mmである。
図1から図4に示されるように、フランジ220は、突出部222を有している。突出部222は、受け部230から直交方向における外向きに突出している。突出部222は、サイドシール部120よりも直交方向における外側に位置している。突出部222の受け部230からの突出寸法は、例えば、突出部222の厚みと同程度に設定される。
図4に示されるように、筒部210の内周面S11とフランジ220の上面S21との境界部215は、湾曲する形状に形成されることが好ましい。筒部210の外周面S12とフランジ220の下面S22との境界部216は、湾曲部で構成されている。この湾曲部は、前記境界部215に向かって凸となるように湾曲する形状を有している。湾曲部(境界部216)の曲率半径は、0.2mm以上、好ましくは0.3mm以上であり、直交方向における筒部210の外周面S12及び受け部230の内周面S31間の距離、すなわち、前記距離D31と前記距離D12との差以下に設定されている。具体的には、前記距離D13と前記距離D12の差が0.5mmの場合における境界部216の曲率半径は、0.2mm~0.5mmに設定される。
フランジ220の上面S21と受け部230の内周面S31との境界部225、及び、フランジ220の上面S21と受け部230の外周面S32との境界部226は、湾曲する形状に形成されていることが好ましい。
次に、図5を参照しながら、包装容器10にトップシール材20を貼着する工程について説明する。
まず、包装容器10をリテーナ30に載置する。リテーナ30の内径は、筒部210の外径よりも大きく、かつ、フランジ220の外径よりも小さい。より詳細には、リテーナ30の内径は、受け部230の内径と概ね等しい。
ここで、前記湾曲部(境界部216)の曲率半径は、直交方向における筒部210の外周面S12及び受け部230の内周面S31間の距離以下であるため、フランジ220のうち受け部230の真下に位置する部位は、直交方向(図5における左右方向)における全域にわたってリテーナ30で支持される。
そして、図5において矢印で示されるように、加熱された金型等の押付け部材40により、受け部230の上端面230aに載置されたトップシール材20が上端面230aに押し付けられる。このとき、突出部222がリテーナ30に当接しているため、リテーナ30に対する口部材200の傾きが抑制される。
以上に説明したように、本実施形態における包装容器10では、直交方向における受け部230の内周面S31の中心軸AXからの距離D31が、直交方向における筒部210の外周面S12の中心軸AXからの距離D12以上であるため、フランジ220のうち受け部230の下方に位置する部位をリテーナ30で受けることが可能となる。よって、トップシール時に受け部230に作用する荷重がリテーナ30で適切に受けられるため、シール荷重を確保することが可能となる。
さらに、フランジ220が突出部222を有しているため、トップシール時に突出部222がリテーナ30に当接することによってリテーナ30に対する口部材200の傾きが抑制される。このため、トップシール材20のシール不良が抑制される。
なお、図6に示されるように、受け部230の外周面から雄ネジ232が省略されてもよい。この場合、受け部230のフランジ220の上面からの突出寸法は、上記実施形態におけるそれよりも小さく設定される。また、受け部230の上端の外周面に嵌合突起を設け、蓋部材300は、その嵌合突起に嵌合可能な嵌合蓋や、ヒンジ蓋で構成されても良い。あるいは、口部材200に対して螺合や嵌合が可能な蓋部材300を設けず、口部材200にトップシール材20のみが設けられた構成であっても良い。
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
上記実施形態における包装容器は、内容物を収容可能な収容部及び前記収容部を上向きに開放する開口部を有する包装袋と、前記開口部に接続された口部材と、を備え、前記口部材は、前記開口部を開いた状態に保持するように前記開口部に接続された筒部と、前記筒部の上端部から、前記筒部の中心軸と直交する直交方向における外向きに張り出す形状を有するフランジと、前記フランジの上面から上向きに突出するとともに前記筒部の前記中心軸まわりに環状につながる形状を有し、トップシール材を受けることが可能な受け部と、を有し、前記直交方向における前記受け部の内周面の前記中心軸からの距離は、前記直交方向における前記筒部の外周面の前記中心軸からの距離以上であり、前記フランジは、前記受け部から前記直交方向における外向きに突出する突出部を有する。
この包装容器では、直交方向における受け部の内周面の中心軸からの距離が、直交方向における筒部の外周面の中心軸からの距離以上であるため、フランジのうち受け部の下方に位置する部位をリテーナで受けることが可能となる。よって、トップシール時に受け部に作用する荷重がリテーナで適切に受けられるため、シール荷重を確保することが可能となる。さらに、フランジが突出部を有しているため、トップシール時に突出部がリテーナに当接することによってリテーナに対する口部材の傾きが抑制される。したがって、トップシール材のシール不良が抑制される。
また、前記直交方向における前記中心軸及び前記受け部の内周面間の距離は、前記直交方向における前記中心軸及び前記筒部の外周面間の距離よりも大きいことが好ましい。前記筒部の外周面と前記フランジの下面との境界部は、湾曲部で構成されていてもよい。この場合において、前記湾曲部の曲率半径は、前記直交方向における前記筒部の外周面及び前記受け部の内周面間の距離以下であることが好ましい。
この態様では、フランジのうち受け部の下方に位置する部位は、前記直交方向における全域にわたってリテーナで支持されることが可能であるため、シール荷重がリテーナでより適切に受けられる。
また、前記受け部の内周面と前記フランジの上面との境界部、及び、前記受け部の外周面と前記フランジの上面との境界部は、湾曲する形状に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、トップシール時における受け部の撓みが抑制される。
また、前記包装袋は、幅方向における前記収容部の少なくとも片側に形成されており、高さ方向に延びる形状を有するサイドシール部を有していてもよい。この場合において、前記突出部は、前記サイドシール部よりも前記直交方向における外側に位置していることが好ましい。
このようにすれば、例えば受け部に蓋部材を装着する際、指がサイドシール部に接触するのを回避しつつ突出部を把持することが可能となるため、蓋部材の装着が容易になる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 包装容器、20 トップシール材、30 リテーナ、40 押付け部材、100 包装袋、110 収容部、112 開口部、120 サイドシール部、130 ボトムシール部、200 口部材、210 筒部、216 湾曲部、220 フランジ、222 突出部、230 受け部、230a 上端面、232 雄ネジ、300 蓋部材。

Claims (4)

  1. 内容物を収容可能な収容部及び前記収容部を上向きに開放する開口部を有する包装袋と、
    前記開口部に接続された口部材と、を備え、
    前記口部材は、
    前記開口部を開いた状態に保持するように前記開口部に接続された筒部と、
    前記筒部の上端部から、前記筒部の中心軸と直交する直交方向における外向きに張り出す形状を有するフランジと、
    前記フランジの上面から上向きに突出するとともに前記筒部の前記中心軸まわりに環状につながる形状を有し、トップシール材を受けることが可能な受け部と、を有し、
    前記直交方向における前記受け部の内周面の前記中心軸からの距離は、前記直交方向における前記筒部の外周面の前記中心軸からの距離以上であり、
    前記フランジは、前記受け部から前記直交方向における外向きに突出する突出部を有する、包装容器。
  2. 前記直交方向における前記中心軸及び前記受け部の内周面間の距離は、前記直交方向における前記中心軸及び前記筒部の外周面間の距離よりも大きく、
    前記筒部の外周面と前記フランジの下面との境界部は、湾曲部で構成されており、
    前記湾曲部の曲率半径は、前記直交方向における前記筒部の外周面及び前記受け部の内周面間の距離以下である、請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記受け部の内周面と前記フランジの上面との境界部、及び、前記受け部の外周面と前記フランジの上面との境界部は、湾曲する形状に形成されている、請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 前記包装袋は、幅方向における前記収容部の少なくとも片側に形成されており、高さ方向に延びる形状を有するサイドシール部を有し、
    前記突出部は、前記サイドシール部よりも前記直交方向における外側に位置している、請求項1に記載の包装容器。
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