JP2023078949A - ケーブル被覆剥離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被覆の剥離のための所要時間を短くし、作業員が被るリスクを少なくすることができるケーブル被覆剥離装置を提供する。【解決手段】 内蔵物12とその周囲の被覆11とからなるケーブル1を1対のローラ21Uおよび21Dに挟んで搬送する搬送部20と、搬送部20により搬送されるケーブル1を挟む1対のカッタ31Uおよび31Cにより、ケーブル1の被覆11に1対の切れ目13Uおよび13Dを入れ、被覆11を第1部分11aと第2部分11bとに分ける切断部30と、切断部30を通過したケーブル1の第1部分11aと第2部分11bとを相互に離す方向の第1の力F1および第2の力F2を発生する加圧分離部である楔40Uおよび40Dと、を含む。1対のローラ21Uおよび21Dの間隔は、ケーブル1の太さに応じて自動調整される。【選択図】図1
Description
本発明は、廃ケーブルの被覆を剥離するケーブル被覆剥離装置に関する。
廃止措置段階の原子力発電所に敷設されているケーブルは、総延長2,000km以上と言われている。それらの中には、長期の運転期間中に雰囲気中の放射能を帯びた塵などにより表面が汚染されたものが含まれている。ここで、ケーブルをそのまま廃棄処分すればその全てが放射性廃棄物となり、ドラム缶に詰める場合には数万本の量となる。一方、汚染されているケーブルのうち大半のものは被覆のみが汚染されており、ケーブルの内部、特に銅線は放射性物質ではなく再利用可能な有価物である。
そこで、ケーブルを自動搬送しつつ1対のカッタによりケーブルの被覆に1対の切れ目を入れ、この1対の切れ目により分断された被覆を剥離するケーブル被覆剥離装置が提供されている。なお、この種のケーブル被覆剥離装置は、例えば特許文献1に開示されている(特許文献1ではケーブル分解装置)。
しかしながら、従来のケーブル被覆剥離装置は、ケーブルの処理を行う都度、ケーブルの太さに応じて、ハンドルの手動操作によりカッタの刃の位置を調整する必要があり、このため、被覆の剥離のための所要時間が長くなり、作業員が被るリスクが高くなる問題がある。
この発明は以上に説明した課題に鑑みてなされたものであり、被覆の剥離のための所要時間を短くし、作業員が被るリスクを少なくする技術的手段を提供することを目的とする。
この発明によるケーブル被覆剥離装置は、内蔵物とその周囲の被覆とからなるケーブルを搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送されるケーブルを挟む1対のカッタにより、前記ケーブルの被覆に1対の切れ目を入れ、前記被覆を第1部分と第2部分とに分ける切断部と、前記切断部を通過したケーブルの前記第1部分と前記第2部分とを相互に離す方向の第1の力および第2の力を発生する加圧分離部と、を含み、前記切断部の1対のカッタの間隔が前記ケーブルの太さに応じて自動調整されることを特徴とする。
この発明によれば、切断部の1対のカッタの間隔がケーブルの太さに応じて自動調整されるので、被覆の剥離のための所要時間を短くし、作業員の被ばくリスクを減らすことができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるケーブル被覆剥離装置100Aの側面図である。図2は同ケーブル被覆剥離装置100Aの平面図である。このケーブル被覆剥離装置100Aには、一定長に切断され、表面が洗浄されたケーブル1が自動搬送される。そして、ケーブル被覆剥離装置100A内では、ケーブル1を自動搬送しつつケーブル1から被覆を剥離する処理が行われる。以下では、ケーブル1の搬送方向に平行なx軸と、x軸と直交して水平方向に延びるy軸と、x軸と直交して鉛直方向に延びるz軸とからなる直交座標系を想定し、ケーブル被覆剥離装置100Aの構成を説明する。
図1はこの発明の第1実施形態であるケーブル被覆剥離装置100Aの側面図である。図2は同ケーブル被覆剥離装置100Aの平面図である。このケーブル被覆剥離装置100Aには、一定長に切断され、表面が洗浄されたケーブル1が自動搬送される。そして、ケーブル被覆剥離装置100A内では、ケーブル1を自動搬送しつつケーブル1から被覆を剥離する処理が行われる。以下では、ケーブル1の搬送方向に平行なx軸と、x軸と直交して水平方向に延びるy軸と、x軸と直交して鉛直方向に延びるz軸とからなる直交座標系を想定し、ケーブル被覆剥離装置100Aの構成を説明する。
図1において、ゲート10は、処理対象であるケーブル1を受け容れる部位である。一定長に切断されたケーブル1は、このゲート10に設けられた開口を通過し、ケーブル被覆剥離装置100A内をx軸方向に自動搬送される。このケーブル1は、被覆11とその内側の内蔵物12とからなる。内蔵物12は、単線である銅線のみからなる場合もあり、撚線である銅線とそれを覆う絶縁物とからなる場合もある。
搬送部20は、z軸方向に並んだ1対のローラ21Uおよび21Dと、上側筐体20Uおよび下側筐体20Dと、y軸方向に並んだ1対のローラ22Lおよび22Rとを有する。
ローラ21Uおよび21Dは、ケーブル1をz軸方向両側から挟み、x軸方向に搬送する手段である。これらのローラ21Uおよび21Dは、いずれも歯車である。ここで、ローラ21Dは、下側筐体20Dに回転軸が支持されており、-z側からケーブル1に接触する。また、ローラ21Uは、上側筐体20Uに回転軸が支持されており、+z側からケーブル1に接触する。本実施形態において、ローラ21Uを支持する上側筐体20Uおよびローラ21Dを支持する下側筐体20Dは、鉛直方向に移動可能に支持されている。ローラ21Uはケーブル1から受ける力により鉛直方向に移動し、このローラ21Uの移動に上側筐体20Uが連動する。さらに同様にローラ21Dを支持する下側筐体20Dも鉛直方向に移動する。これにより、ローラ21Uおよび21Dが適度な圧力でケーブル1を挟むようにローラ21Uおよび21D間の距離がケーブル1の太さに応じて自動調整される。ローラ21Uは、上側筐体20U内のモータ(図示略)により外周面におけるケーブル1との接触部がx軸方向に移動する回転方向に回転駆動される。また、ローラ21Dは、下側筐体20D内のモータ(図示略)により外周面におけるケーブル1との接触部がx軸方向に移動する回転方向に回転駆動される。ローラ22Lおよび22Rも、ケーブル1の太さに合わせて間隔が自動調整され、また、図示しないモータにより回転駆動される。適度に加圧され、モータによって駆動されるローラ21Uおよび21Dと、ローラ22Lおよび22Rは、後述する切断部30による切断抵抗に抗する推力をケーブル1に与える。
ローラ22Lおよび22Rは、切断部30の処理が施されているケーブル1を挟んで搬送する手段である。従って、ローラ22Lおよび22Rについては、切断部30の構成の説明の後に、その構成を説明する。
切断部30は、カッタ31Uおよび31Dと、支持部32Uおよび32Dとを有する。カッタ31Uおよび31Dは、各々の刃31Ucおよび31Dcに対して超音波振動を与える超音波カッタである。なお、カッタ31Uおよび31Dは、回転刃、レーザカッタ等であってもよい。
カッタ31Dは、刃31Dcをケーブル1の被覆11に-z側から切り込ませた状態で支持部32Dにより下側筐体20Dに支持される。また、カッタ31Uは、刃31Ucをケーブル1の被覆11に+z側から切り込ませた状態で支持部32Uにより上側筐体20Uに支持される。切断部30は、搬送部20により搬送されるケーブル1を挟む1対のカッタ31Uおよび31Dにより、ケーブル1の被覆11に1対の切れ目13Uおよび13Dを入れ、被覆11を第1部分11aと第2部分11bとに分ける手段である。上述したように、本実施形態では、ケーブル1の太さに応じて、上側筐体20Uの下側筐体20Uからの距離が自動調整される。そして、カッタ31Uは上側筐体20Uの移動に連動し、カッタ31Dは下側筐体20Dの移動に連動する。従って、上側筐体20Uの下側筐体20Uからの距離が自動調整されることにより、刃31Ucおよび31Dc間の間隔がケーブル1の太さに応じた最適値に調整される。
次にローラ22Lおよび22Rについて説明する。ローラ22Lおよび22Rは、ケーブル1において刃31Ucおよび31Dcが接触する位置の付近の領域をy軸方向両側から挟み、ケーブル1をx軸方向に搬送する手段である。ローラ22Lおよび22Rの間隔は、ケーブル1の太さに応じて自動調整される。ローラ22Lおよび22Rは、いずれも歯車であり、図示しないモータにより回転駆動される。また、本実施形態では、ローラ22Lおよび22Rがy軸方向に並んでいるのに対し、上述したローラ21Uおよび21Dはz軸方向に並んでいる。このため、本実施形態は、撚れた状態で搬送されてくるケーブル1をx軸方向に安定して搬送することができる。なお、ローラ22Lおよび22Rがケーブル1をy軸方向両側から挟む力を強くした場合、被覆11がz軸方向両側に盛り上がり、切れ目13Uおよび13Dが入れ易くなる効果が発生する可能性がある。しかし、この効果は必須ではなく、発生しなくてもよい。
楔40Uおよび40Dは、切断部30を通過したケーブル1の第1部分11aと第2部分11bとを相互に離す方向の第1の力F1および第2の力F2を発生する加圧分離部40を構成している。ここで、楔40Uは支持部20Usにより上側筐体20Uに支持され、楔40Dは支持部20Dsにより下側筐体20Dに支持されている。上述したように、上側筐体20Uおよび下側筐体20Dは、ケーブル1の太さに応じて鉛直方向に移動する。楔40Uおよび40Dはこの上側筐体20Uおよび下側筐体40Dの移動に各々連動する。このため、楔40Uおよび40Dの間隔がケーブル1の太さに応じた最適値に自動調整される。
本実施形態において、ケーブル1の第1部分11aおよび第2部分11bは、搬送部20により搬送され、加圧分離部40の楔40Uおよび40Dに到達することにより、加圧分離部40から第1の力F1および第2の力F2を受ける。さらに詳述すると、本実施形態において、加圧分離部40の楔40Uおよび40Dは、先の尖った2等辺三角形状の楔であり、ケーブル1の搬送方向において切断部30の下流の位置Pに先端が位置する。この位置Pは、カッタ31Uの刃31Ucおよびカッタ31Dの刃31Dcの下流であって、刃31Ucおよび31Dcに接近した位置であることが好ましい。楔40Uおよび40Dは、ケーブル1の被覆11に形成された1対の切れ目13Uおよび13Dに対し、搬送方向の逆方向から先端部が挿入される。そして、1対の楔40Uおよび40Dは、第1部分11aと接する側面および第2部分11bと接する側面から第1の力F1および第2の力F2を各々発生する。
切断部30の処理を経たケーブル1は、加圧分離部である楔40Uおよび40Dを通過することにより、被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bと、内蔵物12とに分離され、ケーブル搬出部50により分別されて排出される。
図3はケーブル排出部50の構成例を示す平面図である。このケーブル排出部50は入口および出口が開口した中空直方体形状の箱体である。この箱体の内部は、箱体の底面に回転自在に立設された一連のポール51により3つの領域50L、50Cおよび50Rに区分されている。楔40Uおよび40Dにより分離された第1部分11a、第2部分11bおよび内蔵物12は領域50L、50Rおよび50Cを各々通過し、第1部分11aおよび第2部分11bの組と、内蔵物12は、別々の収容先に収容される。
本実施形態において、ゲート10を介して搬入されたケーブル1は、ローラ21Uおよび21Dに挟まれて搬送される。その際、上側筐体20Uがケーブル1の太さに応じて鉛直方向に移動し、この上側筐体20Uの移動にカッタ31Uおよび楔40Uが連動する。この結果、カッタ31Uおよび31Dの間隔と、楔40Uおよび40Dの間隔がケーブル1の太さに応じた最適値に自動調整される。そして、ケーブル1は、搬送部20によりx軸方向に自動搬送されつつ、切断部30のカッタ31Uおよび31Dにより1対の切れ目13Uおよび13Dが被覆11に形成される。
この切れ目13Uおよび13Dは位置Pにおいて加圧分離部40の楔40Uおよび40Dの先端に到達する。この楔40Uおよび40Dの先端は、切れ目13Uおよび13Dに搬送方向の逆方向から挿入される。そして、楔40Uおよび40Dにおいて、第1部分11aと接する側面および第2部分11bと接する側面から図1に示す第1の力F1および第2の力F2が各々発生される。
図4(A)~(C)はこの楔40Uおよび40Dの作用を示す図である。位置Pでは図4(A)に示すように切れ目13Uおよび13Dの両側の第1部分11aおよび第2部分11bが楔40Uおよび40Dの先端部(暑さ0)に接触し、図1に示す第1の力F1および第2の力F2が発生する。位置Pより下流側にケーブル1が進むと、図4(B)に示すように第1部分11aおよび第2部分11bは、楔40Uおよび40Dの先端部より厚みのある部分に接触し、相互に引き離される。さらに下流側にケーブル1が進むと、図4(C)に示すように第1部分11aおよび第2部分11bが接触する楔40Uおよび40Dの厚みがさらに増す。このように第1部分11aおよび11bは、位置Pから下流側に進むに従って第1の力F1および第2の力F2により互いに引き離され、内蔵物12からも引き離される。
以上のように、本実施形態によれば、カッタ31Uおよび31Dの間隔と、楔41Uおよび41Dの間隔がケーブル1の太さに応じた最適値に自動調整される。よって、本実施形態によれば、従来、ケーブル1を処理する毎に必要とされたケーブル被覆剥離装置の手作業による設定操作が不要になり、被覆の剥離のための所要時間を短くし、作業員の被ばくリスクを減らすことができる。
また、本実施形態において、ケーブル1は、搬送部20により搬送されつつ、切断部30により被覆11に1対の切れ目13Uおよび13Dが入れられる。そして、ケーブル1の被覆11における切れ目の両側の第1部分11aおよび第2部分11bは、搬送部20によって搬送され、加圧分離部である楔40Uおよび40Dに到達することにより、加圧分離部から両者を引き離す第1の力F1および第2の力F2を受ける。この結果、被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bは相互に引き離され、内蔵物12からも引き離される。
上述した特許文献1に開示された装置は、切れ目の入ったケーブルの先端の被覆の左右両側の部分を左右の2対のピンチローラに挟んでクランプさせる手作業が必要であり(特許文献1の段落0061参照)、被覆の剥離のための所要時間が長くなり、作業員の被ばくリスクが高くなる問題がある。本実施形態では、このような手作業は不要である。よって、本実施形態によれば、作業員による手作業に頼ることなく、自動的にケーブル1から被覆11を剥離することができる。
<第2実施形態>
図5はこの発明の第2実施形態であるケーブル被覆剥離装置100Bの斜視図である。このケーブル被覆剥離装置100Bも、上記第1実施形態(図1および図2)のゲート10およびケーブル排出部50に相当するものを有しているが、その図示は省略されている。
図5はこの発明の第2実施形態であるケーブル被覆剥離装置100Bの斜視図である。このケーブル被覆剥離装置100Bも、上記第1実施形態(図1および図2)のゲート10およびケーブル排出部50に相当するものを有しているが、その図示は省略されている。
図5において、z軸方向に延びた回転軸を有する1対のローラ60Lおよび60Rと、y軸方向に延びた回転軸を有する1対のローラ80Uおよび80Dと、z軸方向に延びた回転軸を有する1対のローラ90Lおよび90Rは、ケーブル1を挟んでx軸方向に自動搬送する搬送部として機能する。上記第1実施形態と同様、これらのロータは、図示しないモータにより回転駆動される。また、1対のローラの間隔は、ケーブル1の太さに応じて調整される。
カッタ70Uおよび70Dからなる切断部70は、ケーブル1の搬送方向において、1対のローラ60Lおよび60Rと、1対のローラ80Lおよび80Rとの間の位置に設けられている。上記第1実施形態と同様、カッタ70Uおよび70Dは、各々の刃70Ucおよび70Dcに超音波振動を与える超音波カッタである。なお、カッタ70Uおよび70Dは、回転刃、レーザカッタ等であってもよい。
上記第1実施形態と同様、切断部70は、搬送部により搬送されるケーブル1を挟む1対のカッタ70Uおよび70Dにより、ケーブル1の被覆11に1対の切れ目13Uおよび13Dを入れ、被覆11を第1部分11aと第2部分11bとに分ける手段である。上記第1実施形態と同様、カッタ70Uおよび70Dの間隔は、ケーブル1の太さに応じた最適値に自動調整される。
本実施形態において、ローラ60Lおよび60Rは、ケーブル1を搬送する役割を果たす。また、ローラ80Uおよび80Dは、ケーブル1を搬送する役割の他、ケーブル1の被覆11に生じた切れ目13Uおよび13Dのうち内蔵物12に達していない不完全なものを内蔵物12に達した完全なものにする役割を果たす第1分離ローラとして機能する。
また、本実施形態において、ローラ90Lおよび90Rは、ケーブル1を搬送する役割の他、切断部70を通過したケーブル1の第1部分11aと第2部分11bとを相互に離す方向の第1の力F1および第2の力F2を発生する加圧分離部90の第2分離ローラとしての役割を果たす。本実施形態において、ローラ90Lおよび90R間の距離は、ケーブル1の太さに応じた最適値に自動調整される。上記第1実施形態と同様、本実施形態において、ケーブル1の第1部分11aおよび第2部分11bは、搬送部により搬送され、加圧分離部であるローラ90Lおよび90Rに到達することにより、加圧分離部から第1の力F1および第2の力F2を受ける。
図6はローラ60Lおよび60Rによって挟まれたケーブル1をローラ60Lおよび60Rの上流側から見た断面図である。図6に示すように、ケーブル1は、切れ目13Uおよび13Dを含む平面の両側からローラ60Lおよび60Rによって挟まれる。
図7はカッタ70Uの刃70Dcおよびカッタ70Dの刃70Dcによって切れ目13Uおよび13Dが被覆11に入れられるケーブル1をローラ60Lおよび60Rの上流側から見た断面図である。
図8はローラ80Uおよび80Dによって挟まれたケーブル1をローラ80Uおよび80Dの上流側から見た断面図である。本実施形態において、ローラ80Uおよび80Dは、ケーブル1の1対の切れ目13Uおよび13D間の区間を挟む1対の分離ローラとして機能する。このローラ80Uの周面には、切れ目13Uとの接触位置(図8におけるy=0の位置)からローラ80Uの軸方向両側に向けて互いに逆方向の第1の螺旋ネジ81ULおよび第2の螺旋ネジ80URが各々形成されている。また、ローラ80Dの周面には、切れ目13Dとの接触位置(図8におけるy=0の位置)からローラ80Dの軸方向両側に向けて互いに逆方向の第1の螺旋ネジ81DLおよび第2の螺旋ネジ80DRが各々形成されている。さらにローラ80Uの周面においてy=0の位置には、ローラ80Uを1周するネジ山81UCが設けられ、ローラ80Dの周面においてy=0の位置には、ローラ80Dを1周するネジ山81DCが設けられている。
ここで、ローラ80Uがケーブル1と接触して回転すると、第1部分11aと接触する第1の螺旋ネジ81ULが+y側に移動し、第2部分11bと接触する第2の螺旋ネジ81URが-y側に移動する。同様に、ローラ80Dがケーブル1と接触して回転すると、第1部分11aと接触する第1の螺旋ネジ81DLが+y側に移動し、第2部分11bと接触する第2の螺旋ネジ81DRが-y側に移動する。このようにして、ローラ80Uおよび80Dは、切れ目13Uおよび13Dにより分けられた被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bに対し、両者を相互に引き離す力を与える。これによりローラ80Uおよび80Dは、ケーブル1の被覆11に生じた切れ目13Uおよび13Dのうち内蔵物12に達していない不完全なものを内蔵物12に達した完全なものにする。なお、ローラ80Uおよび80Dは、被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bを相互に引き離す力を発生する手段の一例であり、他の機構により第1部分11aおよび第2部分11bを相互に引き離してもよい。
図9はローラ90Lおよび90Rによって挟まれたケーブル1をローラ90Lおよび90Rの上流側から見た断面図である。本実施形態において、ローラ90Lおよび90Rは、ケーブル1の被覆11に形成される1対の切れ目13Uおよび13Dを含む平面の両側からケーブル1を挟む1対の分離ローラとして機能する。ローラ90Lおよび90Rは、いずれも歯車であり、その周面とケーブル1の被覆11との間に大きな摩擦力が発生する。このため、ローラ90Lおよび90Rは、ケーブル1の被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bと各々接触して回転することにより、第1部分11aおよび11bを相互に引き離す第1の力F1および第2の力F2を発生し、接触している第1部分11aおよび11bに与える。この結果、第1部分11aおよび11bは相互に分離され、また、内蔵物12からも分離される。なお、ローラ90Lおよび90Rは、被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bを相互に引き離す力を発生する加圧分離部の一例であり、他の機構により第1部分11aおよび第2部分11bを相互に引き離してもよい。本実施形態においても、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記第1実施形態では、加圧分離部として、xy平面で切った断面形状が搬送方向の逆側に尖った2等辺三角形であり、かつ、yz平面で切った断面形状が長方形である楔40Uおよび40Dを用いた。しかし、楔40Uおよび40Dの形状は、このような形状に限定されるものではない。図10に示す楔40U’および40D’は、xy平面で切った断面形状が搬送方向の逆側に尖った2等辺三角形であり、かつ、yz平面で切った断面形状が直線(先端部の場合)または内蔵物12から離れる側に尖った2等辺三角形である。
この態様において、楔40U’および40D’の先端の位置では、図10(A)に示すように楔40U’および40D’の断面形状は直線になる。図10(A)に示す位置よりも搬送方向の下流側に移動すると、図10(B)に示すように楔40U’および40D’の断面形状は内蔵物12から離れる側に尖った2等辺三角形となる。さらに図10(B)に示す位置よりも搬送方向の下流側に移動すると、図10(C)に示すように、楔40U’および40D’の断面形状である2等辺三角形の底辺が図10(B)の2等辺三角形の底辺より長くなる。
図10(A)~(C)に示す楔40U’および40D’は、上記第1実施形態と同様、切れ目を入れることにより分けられた被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bを相互に引き離し、かつ、内蔵物12からも引き離すことができる。また、図10(A)~(C)に示す態様では、ケーブル1が搬送方向に進むに従って、楔40U’および40D’の傾斜した側面が第1部分11aおよび第2部分11bを内蔵物12から離す方向に付勢するので、第1部分11aおよび第2部分11bを内蔵物12から引き離す効果を高めることができる。
(2)上記第2実施形態において、ローラ80Uおよび80Dが、切れ目13Uおよび13Dにより分けられた被覆11の第1部分11aおよび第2部分11bに対し、両者を相互に引き離す力を発生する際、ローラ80Uおよび80Dの形状によっては、第1部分11aおよび第2部分11bを完全に引き離し、かつ、内蔵物からも完全に引き離すことができる十分な力を発生できる場合がある。そのような場合、ローラ80Uおよび80Dを加圧分離部として機能させ、ローラ90Lおよび90Rを省略してもよい。この場合、加圧分離部を構成する第1分離ローラであるローラ80Uおよび80Dの間隔をケーブル1の太さに応じて自動調整することが好ましい。
(3)上記第2実施形態において、ローラ80Uおよび80Dを省略するか、歯が形成されていないローラに置き換えてもよい。
(4)上記第1実施形態では、ローラ21Uを支持する上側筐体20Uがケーブル1の太さに応じてz軸方向に移動し、この上側筐体20Uの移動にカッタ31Uが連動することによりカッタ31Uおよび31Dの刃の間隔と、楔40Uおよび40Dの間隔が自動調整された。しかし、カッタ31Uおよび31Dの刃の間隔の自動調整の態様は、これに限定されるものではない。例えばカメラ、レーザ等の手段によりケーブル1の太さを計測し、この計測結果に基づいて、例えばモータ等で駆動することにより、カッタ31Uおよび31Dの刃の間隔と、楔40Uおよび40Dの間隔とを調整してもよい。
(5)上記第1実施形態では、1対のローラ21Uおよび21Dの両方がケーブル1の搬送方向を直交する方向に移動可能な筐体20Uおよび20Dに支持され、1対のカッタ31Uおよび31Dの両方が筐体20Uおよび20Dに支持された。しかし、そのようにする代わりに、1対のローラ21Uおよび21Dの一方(例えばローラ21)がケーブル1の搬送方向を直交する方向に移動可能な筐体(例えば筐体20U)に支持され、1対のカッタ31Uおよび31Dの一方(例えばカッタ31U)が筐体(例えば筐体20U)に支持された構成としてもよい。
(6)本発明は、原子力発電所から出る廃棄ケーブルに限らず、アスベスト等の付着した汚損ケーブル等、一般産業廃棄物にも適用可能である。
100A,100B……ケーブル被覆剥離装置、1……ケーブル、11……被覆、11a……第1部分、11b……第2部分、13U,13D……切れ目、12……内蔵物、10……ゲート、20……搬送部、20U……上側筐体、20D……下側筐体、21U,21D,22L,22R,60L,60R,80U,80D,90L,90R……ローラ、30……切断部、31U,31D,70U,70D……カッタ、31Uc,31Dc,70Uc,70Dc……刃、32U,32D……支持部、40U,40D,40U’,40D’……楔、40,90……加圧分離部、50……ケーブル排出部、51……ポール。
Claims (9)
- 内蔵物とその周囲の被覆とからなるケーブルを1対のローラにより挟んで搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されるケーブルを挟む1対のカッタにより、前記ケーブルの被覆に1対の切れ目を入れ、前記被覆を第1部分と第2部分とに分ける切断部と、
前記切断部を通過したケーブルの前記第1部分と前記第2部分とを相互に離す方向の第1の力および第2の力を発生する加圧分離部と、を含み、
前記切断部の1対のカッタの間隔が前記ケーブルの太さに応じて自動調整されるケーブル被覆剥離装置。 - 前記1対のローラの一方又は両方が前記ケーブルの搬送方向を直交する方向に移動可能な筐体に支持され、
前記1対のカッタの一方又は両方が前記筐体に支持され、
前記1対のカッタが前記ケーブルの太さに応じた前記筐体の移動に連動する請求項1に記載のケーブル被覆剥離装置。 - 前記ケーブルの前記第1部分および前記第2部分は、前記搬送部により搬送され、前記加圧分離部に到達することにより、前記加圧分離部から前記第1の力および前記第2の力を受ける請求項1または2に記載のケーブル被覆剥離装置。
- 前記加圧分離部は、前記ケーブルの搬送方向において前記切断部の下流に位置し、前記ケーブルの被覆に形成される1対の切れ目に対し、前記搬送方向の逆方向から挿入される先の尖った1対の楔を有し、この1対の楔における前記第1部分と接する側面および前記第2部分と接する側面から前記第1の力および前記第2の力を各々発生する請求項3に記載のケーブル被覆剥離装置。
- 前記1対の楔の間隔が前記ケーブルの太さに応じて自動調整される請求項4に記載のケーブル被覆剥離装置。
- 前記加圧分離部は、前記ケーブルの搬送方向において前記切断部の下流に位置し、前記ケーブルの1対の切れ目間の区間を挟む1対の第1分離ローラを有し、前記第1分離ローラの周面には、前記切れ目との接触位置から前記第1分離ローラの軸方向両側に向けて互いに逆方向の第1および第2の螺旋ネジが各々形成され、前記第1分離ローラが前記ケーブルと接触して回転することにより、前記第1および第2の螺旋ネジが前記第1の力および前記第2の力を発生する請求項3に記載のケーブル被覆剥離装置。
- 前記1対の第1分離ローラの間隔が前記ケーブルの太さに応じて自動調整される請求項6に記載のケーブル被覆剥離装置。
- 前記加圧分離部は、前記ケーブルの搬送方向において前記切断部の下流に位置し、前記ケーブルの被覆に形成される1対の切れ目を含む平面の両側から前記ケーブルを挟む1対の第2分離ローラを有し、この1対の第2分離ローラにより前記第1の力および前記第2の力を発生する請求項3に記載のケーブル被覆剥離装置。
- 前記1対の第2分離ローラの間隔が前記ケーブルの太さに応じて自動調整される請求項8に記載のケーブル被覆剥離装置。
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JP2021192292A JP2023078949A (ja) | 2021-11-26 | 2021-11-26 | ケーブル被覆剥離装置 |
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- 2021-11-26 JP JP2021192292A patent/JP2023078949A/ja active Pending
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