JP2023078559A - 電気回路デバイス - Google Patents

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Toshiki Kinoshita
真弘 花井
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Abstract

【課題】筐体の防水性能を確保しつつ、壁面に取り付けたときの外観意匠の向上を図ることが可能な電気回路デバイスを提供する。【解決手段】電気回路デバイス1は、筐体2の内部の空洞C1に電気的な回路3を有する。筐体2は、筐体2の正面壁部11及び下面壁部14を一体に形成した第一筐体用部材2Aと、筐体2の背面壁部12及び上面壁部13を一体に形成した第二筐体用部材2Bと、を備える。正面壁部11と背面壁部12とが前後方向に並ぶように、かつ、下面壁部14及び上面壁部13とが上下方向に並ぶように、第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとが組み合わされることで、空洞C1を有する筐体2が構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、電気回路デバイスに関する。
特許文献1には、洗面台の上側に設けられる電気回路デバイスとして、化粧台用表示装置が開示されている。当該化粧台用表示装置では、化粧台を構成する筐体の内部に、各種情報を表示する表示部、化粧台に対面する利用者を撮影するカメラ、これら表示部及びカメラの動作を制御する制御部などを設けている。これら表示部、カメラ、制御部などは化粧台用表示装置の電気的な回路を構成している。
特開2020-154026号公報
特許文献1の化粧台用表示装置などのように、洗面台の上側に設置される電気回路デバイスには、洗面台側からの水しぶきがかかりやすい。このため、電気回路デバイスの筐体には、その内部への水分の侵入を防ぐ防水性能が要求される。
内部に空洞を有する電気回路デバイスの筐体が、一つの部品で構成される場合には、筐体の防水性能を確保できる。しかしながら、この場合には、筐体を住宅等の壁面に取り付ける際に、別途介在部品(例えばL字状の金具)を壁面に対してネジ止めによって取り付けた上で、当該介在部品に対して筐体をネジ止めによって固定する必要がある。このため、電気回路デバイスを壁面に取り付けた状態で、介在部品が外側から見えてしまう。すなわち、壁面に取り付けた電気回路デバイスの外観意匠が低い、という問題がある。
上記事情を踏まえ、本発明は、筐体の防水性能を確保しつつ、壁面に取り付けたときの外観意匠の向上を図ることが可能な電気回路デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、筐体の内部の空洞に電気的な回路を有する電気回路デバイスであって、前記筐体は、前記筐体の正面壁部及び下面壁部を一体に形成した第一筐体用部材と、前記筐体の背面壁部及び上面壁部を一体に形成した第二筐体用部材と、を備える。前記正面壁部と前記背面壁部とが前後方向に並ぶように、かつ、前記下面壁部及び前記上面壁部とが上下方向に並ぶように、前記第一筐体用部材と前記第二筐体用部材とが組み合わされることで、前記空洞を有する前記筐体が構成される。
本発明によれば、電気回路デバイスの筐体の防水性能を確保しつつ、電気回路デバイスを壁面に取り付けたときの外観意匠の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る電気回路デバイス及びこれに接続される外部機器を壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電気回路デバイスを模式的に示す斜視図である。 図1,2の電気回路デバイスを外部機器及び壁面に対して取り付けた状態を示す断面図である。 図1~3の筐体の分解斜視図である。 図2の電気回路デバイスにおいて筐体と非接触センサとの関係を示す断面図である。 図2の電気回路デバイスにおいて筐体と表示部との関係を示す断面図である。
以下、図1~6を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る電気回路デバイス1は、内部に空洞C1を有する筐体2と、筐体2の空洞C1に設けられた電気的な回路3と、を有する。本実施形態の電気的な回路3には、非接触センサ4、表示部5(デバイス側表示部5)、制御部6などがある。
非接触センサ4は、可視光線や赤外線を利用して電気回路デバイス1の利用者U1(図1参照)の手を非接触で検出する。本実施形態の非接触センサ4には、静脈センサ4Aと、温度センサ4Bと、がある。静脈センサ4Aは、可視光線での撮影により利用者U1の手の静脈を検出するカメラである。本実施形態の静脈センサ4Aは、利用者U1の手のひら領域UH1の静脈を撮影により検出する。静脈センサ4Aによって検出された手の静脈の情報は、利用者U1の認証(個人識別)に用いられる。温度センサ4Bは、赤外線により利用者U1の手の温度を検出する赤外線センサである。本実施形態の温度センサ4Bは、利用者U1の手のひら領域UH1の温度を検出する。
表示部5は、発光により情報を表示する。表示部5は、例えば電気回路デバイス1の利用者U1に提供する情報を表示する。本実施形態において、表示部5は、温度センサ4Bによって検出された利用者U1の手の温度を表示する。なお、表示部5は、例えば静脈センサ4Aによって検出された利用者U1の手の静脈を基に認証された利用者U1に関する情報を表示してもよい。利用者U1に関する情報としては、例えば、利用者U1の氏名、手の温度に関連したヘルスケア情報などが挙げられる。ヘルスケア情報としては、例えば利用者U1の体組成情報(例えば体重、体脂肪率などの身体情報)などが挙げられる。
制御部6は、非接触センサ4(静脈センサ4A、温度センサ4B)、表示部5に対してそれぞれ電気的に接続されている。制御部6は、静脈センサ4Aの検出結果(手のひら領域UH1の画像)のデータ、及び、温度センサ4Bが検出した温度データを処理し、これらの処理結果を出力する。本実施形態において、制御部6は、温度データの処理結果を表示部5に出力する。なお、認証された利用者U1に関する情報を表示部5に表示する場合、制御部6は、静脈センサ4Aの検出結果のデータの処理結果として、利用者U1の手の静脈を基に認証された利用者U1に関する情報を、表示部5に出力してもよい。
また、本実施形態において、制御部6は、静脈センサ4Aや温度センサ4Bが利用者U1の手を検出した際に当該検出した結果に基づく情報(すなわち前述した「処理結果」)を、後述する外部機器100(図1参照)に出力する。
図1~3に示すように、筐体2は、正面壁部11と、背面壁部12と、上面壁部13と、下面壁部14と、を有する。また、筐体2は、二つの側面壁部15を有する。
正面壁部11は、電気回路デバイス1の利用者U1側(前側)に向く壁部である。背面壁部12は、電気回路デバイス1の後側に向く壁部であり、正面壁部11の後側に間隔をあけて配置される。上面壁部13は、正面壁部11及び背面壁部12の上端に接続されて筐体2の上側に向く壁部である。下面壁部14は、正面壁部11及び背面壁部12の下端に接続されて筐体2の下側に向く壁部である。背面壁部12は、上面壁部13の下側に間隔をあけて配置される。正面壁部11、背面壁部12、上面壁部13及び下面壁部14は、両端が開口する筒状体(符号なし)を構成する。筐体2の二つの側面壁部15は、当該筒状体の両端の開口を塞ぐ壁部である。
図1~6において、X軸方向は、筐体2の正面壁部11と背面壁部12とが並ぶ方向を示しており、前後方向と呼ぶことがある。X軸正方向は筐体2の前側(利用者U1から見て手前側)を示し、X軸負方向は筐体2の後側(利用者U1から見て奥側)を示している。また、Z軸方向は、筐体2の上面壁部13と下面壁部14とが並ぶ方向を示しており、上下方向と呼ぶことがある。Z軸正方向は筐体2の上側を示し、Z軸負方向は筐体2の下側を示している。また、Y軸方向は、二つの側面壁部15が並ぶ方向を示しており、左右方向と呼ぶことがある。Y軸正方向は利用者U1から見て筐体2の右側を示し、Y軸負方向は利用者U1から見て筐体2の左側を示している。前後方向(X軸方向)、上下方向(Z軸方向)、左右方向(Y軸方向)は互いに直交している。
図1~3に示すように、本実施形態の筐体2は、前後方向、上下方向及び左右方向にそれぞれ延びる辺を有する直方体(あるいは四角柱)形状の外観を有する。図示例では、筐体2の長手方向が左右方向となっている。筐体2の正面壁部11及び背面壁部12は、左右方向に長い長方形の板状に形成されている。正面壁部11及び背面壁部12の板厚方向は、前後方向に向いている。筐体2の上面壁部13及び下面壁部14は、左右方向に長い長方形の板状に形成されている。上面壁部13及び下面壁部14の板厚方向は、上下方向に向いている。筐体2の二つの側面壁部15は、左右方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
図3,4に示すように、筐体2は、第一筐体用部材2Aと、第二筐体用部材2Bと、を有する。
第一筐体用部材2Aは、筐体2の正面壁部11及び下面壁部14を一体に形成した部材である。このため、第一筐体用部材2Aは左右方向から見てL字状に形成されている(図3参照)。本実施形態の第一筐体用部材2Aは、二つの外側側面壁部15Aをさらに有する。二つの外側側面壁部15Aは、正面壁部11及び下面壁部14の左右方向の両端部に一体に形成されている。外側側面壁部15Aは、それぞれ筐体2の側面壁部15のうち筐体2の外面側の部位を構成する。
第二筐体用部材2Bは、筐体2の背面壁部12及び上面壁部13を一体に形成した部材である。このため、第二筐体用部材2Bは左右方向から見てL字状に形成されている(図3参照)。本実施形態の第二筐体用部材2Bは、二つの内側側面壁部15Bをさらに有する。二つの内側側面壁部15Bは、背面壁部12及び上面壁部13の左右方向の両端部に一体に形成されている。内側側面壁部15Bは、それぞれ筐体2の側面壁部15のうち筐体2の内面側の部位を構成する。
第二筐体用部材2Bは、背面壁部12及び上面壁部13に一体に形成された補強部16をさらに有する。補強部16は、背面壁部12及び上面壁部13の左右方向の中途部に設けられている。補強部16は、第一、第二筐体用部材2A,2Bを組み合わせた状態で、第一筐体用部材2Aの下面壁部14の内面に突き当てられる。
内部に空洞C1を有する筐体2は、正面壁部11と背面壁部12とが前後方向に並ぶように、かつ、下面壁部14と上面壁部13とが上下方向に並ぶように、第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとが組み合わされることで構成される。
具体的に、第一、第二筐体用部材2A,2Bを組み合わせる際には、第二筐体用部材2Bの上面壁部13の前端を、第一筐体用部材2Aの正面壁部11の内面の上端部分に突き当てる。また、第二筐体用部材2Bの背面壁部12の下端を、第一筐体用部材2Aの下面壁部14の内面の後端部分に突き当てる。また、第二筐体用部材2Bの二つの内側側面壁部15Bを、それぞれ第一筐体用部材2Aの二つの外側側面壁部15Aの内面側に重ねると共に、第一筐体用部材2Aの下面壁部14の内面に突き当てる。また、内側側面壁部15Bと同様に、第二筐体用部材2Bの補強部16を第一筐体用部材2Aの下面壁部14の内面に突き当てる。これにより、第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとの相互の位置決めがなされる。
第一、第二筐体用部材2A,2Bが上記のように組み合わされることで、第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとの継ぎ目は、筐体2の上側及び後側のみに現れ、筐体2の下側、前側及び側方(左右方向)には現れない。
本実施形態において、上記のように組み合わされた第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとは、ネジ止めによって相互に固定される。図4に示す例では、複数のネジ51を、筐体2の外側から第一筐体用部材2Aの下面壁部14に通した上で、下面壁部14の内面に接触する第二筐体用部材2Bの内側側面壁部15B及び補強部16に噛み合わせることで、第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとがネジ止め固定される。
図2,5に示すように、本実施形態の筐体2は、前述した静脈センサ4A及び温度センサ4Bを筐体2の下側に露出させるように構成されている。このため、図5に示すように、筐体2の下面壁部14は、ベース板部141と、カバー部材142と、を有する。
ベース板部141は、その板厚方向(上下方向)に貫通するセンサ用貫通孔143を有する。静脈センサ4A及び温度センサ4Bは、ベース板部141のセンサ用貫通孔143を通して筐体2の下側に露出する。
カバー部材142は、可視光線や赤外線を透過可能に構成されている。カバー部材142は、センサ用貫通孔143を覆うように設けられている。本実施形態において、カバー部材142は、センサ用貫通孔143を筐体2の外側から覆う。本実施形態のカバー部材142には、可視光線を透過可能な可視光透過部材142Aと、赤外線を透過可能な赤外線透過部材142Bと、がある。
本実施形態の可視光透過部材142Aは、アクリル製である。このため、可視光透過部材142Aは、可視光線を透過するが、赤外線を透過しにくい。本実施形態の赤外線透過部材142Bは、赤外線を透過可能なポリプロピレン(PP)製や高密度ポリエチレン(HDPE)製である。このため、赤外線透過部材142Bは、可視光線を透過しにくい。
可視光透過部材142Aは、板状に形成され、センサ用貫通孔143の全体を覆うようにベース板部141に取り付けられる。ここで、ベース板部141のうちセンサ用貫通孔143の周囲には、ベース板部141の外面から窪む第一収容凹部144が形成されている。可視光透過部材142Aは、第一収容凹部144に収容される。これにより、ベース板部141に取り付けられた可視光透過部材142Aが、ベース板部141の外面から突出することを防ぐことができる。
静脈センサ4Aは、このように取り付けられた可視光透過部材142Aを通して筐体2の外側(下側)に露出する。これにより、静脈センサ4Aと検出対象である利用者U1の手との間に可視光透過部材142Aが介在していても、静脈センサ4Aは利用者U1の手の静脈を検出することができる。
ベース板部141に取り付けられる可視光透過部材142Aには、赤外線を通すための赤外線用貫通孔145が形成されている。赤外線用貫通孔145は、可視光透過部材142Aがベース板部141に取り付けられた状態で、筐体2の内部と外部とをつなぐ。
赤外線透過部材142Bは、シート状に形成され、筐体2の外側から赤外線用貫通孔145の全体を覆うように可視光透過部材142Aに取り付けられる。可視光透過部材142Aのうち赤外線用貫通孔145の周囲には、可視光透過部材142Aの外面から窪む第二収容凹部146が形成されている。赤外線透過部材142Bは、第二収容凹部146に収容される。これにより、可視光透過部材142Aに取り付けられた赤外線透過部材142Bが、可視光透過部材142Aの外面やベース板部141の外面から突出することを防ぐことができる。
温度センサ4Bは、このように取り付けられた赤外線透過部材142Bを通して筐体2の外側(下側)に露出する。これにより、温度センサ4Bと検出対象である利用者U1の手との間に赤外線透過部材142Bが介在していても、利用者U1の手の温度を検出することができる。
本実施形態において、静脈センサ4A及び温度センサ4Bは、下面壁部14に沿う方向に隣り合わせて配置されている。図5において、静脈センサ4A及び温度センサ4Bは、左右方向(Y軸方向)に隣り合わせて配置されている。このため、図2に示すように、筐体2の下側に利用者U1の手をかざすことで、静脈センサ4Aは利用者U1の手の静脈を検出でき、かつ、温度センサ4Bは利用者U1の手の温度を検出できる。
本実施形態の筐体2は、前述した表示部5を筐体2の前側に露出させるように構成されている。このため、図6に示すように、筐体2の正面壁部11は、ベース板部111と、透過部材112と、を有する。
ベース板部111は、その板厚方向(前後方向)に貫通する表示用貫通孔113を有する。表示部5は、ベース板部111の表示用貫通孔113を通して筐体2の前側に露出する。本実施形態において、正面壁部11のベース板部111は、下面壁部14(特に図5に示すベース板部141)と一体に形成されている。
透過部材112は、表示部5の光を透過可能な部材である。透過部材112は、表示用貫通孔113を覆うようにベース板部111の外面(外側の面)に重ねられる。透過部材112は、例えばベース板部111の外面の一部領域にのみ重ねられてもよいが、本実施形態ではベース板部111の外面の全体に重ねられている。
本実施形態の透過部材112は、化粧シート114を含む。化粧シート114は、光(可視光線)を透過可能なシートに、図柄(例えば木目、タイル、大理石、抽象柄などの模様)や単色を印刷等により形成したものである。透過部材112として化粧シート114を利用することにより、筐体2の外観意匠の向上を図りながら、表示部5に表示された情報を、正面壁部11を通して視認することができる。本実施形態の化粧シート114は、可撓性を有する。
また、本実施形態の透過部材112は、透明板115を含む。透明板115は、表示部5の光を透過可能であり、ベース板部111の外面よりも表面粗さが小さい。本実施形態の透明板115は、アクリル製の板である。透明板115は、ベース板部111の外面と化粧シート114との間に設けられる。すなわち、ベース板部111の外面に、透明板115と化粧シート114とがこの順番で重ねられる。
正面壁部11がこのように構成されていることで、表面粗さに基づくベース板部111の凹凸が化粧シート114の表面に現れることを抑制または防止することができる。したがって、筐体2の外観意匠の向上を図ることができる。
以上のように構成される本実施形態の筐体2は、図1~3に示すように、上下方向に延びる建物などの壁面W1に固定される。筐体2は、その背面壁部12が壁面W1に対向する状態で、壁面W1に固定される。本実施形態において、筐体2はネジ止めによって壁面W1に固定される。筐体2を壁面W1に固定した状態では、筐体2の正面壁部11及び壁面W1が利用者U1側に向いている。
次に、本実施形態の電気回路デバイス1と関係する外部機器100について説明する。
図1に示す外部機器100は、電気回路デバイス1(特に制御部6)から出力された情報に基づいて動作する機器であったり、当該情報に基づいて電気回路デバイス1との間で各種情報をやり取りしたりする機器(電気回路デバイス1との間で双方向通信を行う機器)である。本実施形態の外部機器100は、ミラーディスプレイ100である。
ミラーディスプレイ100は、ハーフミラー101と、表示部102(以下、機器側表示部102と呼ぶ。)と、を備える。また、ミラーディスプレイ100は、不図示の処理部を備える。
ハーフミラー101は、入射する一部に光を透過させ、入射する光の他の一部を反射する。機器側表示部102は、ハーフミラー101の背面側(X軸負方向側)に配置される。機器側表示部102は、発光により各種の視覚的な情報(文字や図形など)を表示する。機器側表示部102に表示される情報は、機器側表示部102の光がハーフミラー101の正面側に透過することで、ミラーディスプレイ100に対面する利用者U1に視認される。
本実施形態において、機器側表示部102はハーフミラー101の背面のほぼ全体に配置されている。これにより、機器側表示部102で表示される情報をハーフミラー101のほぼ全面に表示することができる。なお、機器側表示部102はハーフミラー101の背面の一部にだけ配置されてもよい。
機器側表示部102は、電気回路デバイス1及びミラーディスプレイ100に対面する利用者U1に提供する情報を表示する。機器側表示部102は、前述した表示部5(デバイス側表示部5)と同様に、温度センサ4Bによって検出された利用者U1の手の温度の情報や、静脈センサ4Aによって検出された利用者U1の手の静脈を基に認証された利用者U1に関する情報などを表示してよい。また、機器側表示部102は、例えばインターネット回線等のネットワークを介して時間、天気、ニュースなどの情報を表示してよい。
処理部は、電気回路デバイス1から出力された情報を処理する。処理部において処理された情報は、例えば機器側表示部102に出力される。これにより、機器側表示部102に利用者U1の手の温度の情報、利用者U1に関する情報を表示することができる。
また、処理部は、例えば電気回路デバイス1から出力された情報を処理することで、ミラーディスプレイ100を動作させてもよい。すなわち、電気回路デバイス1から出力された情報に基づいて、ミラーディスプレイ100の操作が行われてもよい。例えば、ミラーディスプレイ100がスリープモードである状態で、利用者U1が静脈センサ4Aや温度センサ4Bに対して手をかざすことで、制御部6が、静脈センサ4Aや温度センサ4Bの検出結果に基づく情報として、スリープモードを解除する操作情報を電気回路デバイス1からミラーディスプレイ100に出力してよい。また、例えば、利用者U1が静脈センサ4Aや温度センサ4Bに対して手をかざすことで、機器側表示部102に表示される情報が切り換えられてよい。
なお、前述したスリープモードは、例えばミラーディスプレイ100が一定時間操作されないことで、機器側表示部102への情報の表示を停止する等して、消費電力を節約するモードである。
電気回路デバイス1(特に制御部6)とミラーディスプレイ100(特に処理部)との間での情報のやり取りは、有線通信で行われてもよいし、無線通信で行われてもよい。有線通信の場合には、例えば、制御部6に電気接続された電気回路デバイス1の接続端子7(図2参照)を、処理部に電気接続されたミラーディスプレイ100の接続端子に接続すればよい。図2において、電気回路デバイス1の接続端子7は、電気的な回路3に接続されて上面壁部13を通して筐体2の上方に延びる電気配線8の先端に設けられているが、例えば筐体2の上面壁部13の外面に露出するように設けられてもよい。
図1,3に示すように、ミラーディスプレイ100は、電気回路デバイス1と同様に壁面W1に固定される。本実施形態において、ミラーディスプレイ100は電気回路デバイス1の上側に隣接している。また、図3に示すように、電気回路デバイス1は、壁面W1に加え、ミラーディスプレイ100にもネジ止めによって固定される。具体的には、筐体2の上面壁部13がミラーディスプレイ100の下端部に対してネジ止めによって固定される。
次に、本実施形態の電気回路デバイス1を壁面W1及びミラーディスプレイ100に取り付ける方法の一例について図3を参照して説明する。
この方法においては、はじめに、第二筐体用部材2Bの背面壁部12を壁面W1に押し付けると共に、上面壁部13をミラーディスプレイ100の下端部に押し付ける。これにより、第二筐体用部材2Bを壁面W1及びミラーディスプレイ100に対して位置決めすることができる。
次いで、第二筐体用部材2Bの背面壁部12を壁面W1に対してネジ止めにより固定する。この際、ネジ52を背面壁部12の内面側から背面壁部12に通した上で壁面W1に噛み合わせればよい。また、ネジ53を上面壁部13の内面側から上面壁部13に通した上でミラーディスプレイ100に噛み合わせればよい。以上により、筐体2の第二筐体用部材2Bを壁面W1及びミラーディスプレイ100に対して簡単に正しい位置に固定することができる。
最後に、第一筐体用部材2Aを、第二筐体用部材2Bに組み付けた上で第二筐体用部材2Bに対してネジ止めによって固定することで、壁面W1及びミラーディスプレイ100に対する電気回路デバイス1の取り付けが完了する。なお、電気回路デバイス1をミラーディスプレイ100に対して有線接続する場合には、第二筐体用部材2Bを壁面W1及びミラーディスプレイ100に対して位置決めする前に、電気回路デバイス1の接続端子7(図2参照)をミラーディスプレイ100の接続端子に接続しておけばよい。
本実施形態の電気回路デバイス1及びミラーディスプレイ100は、例えば洗面台の上側に設置されてよい。
以上説明したように、本実施形態の電気回路デバイス1では、筐体2が、その正面壁部11及び下面壁部14を一体に形成した第一筐体用部材2Aと、背面壁部12及び上面壁部13を一体に形成した第二筐体用部材2Bと、によって構成されている。このため、第一筐体用部材2Aと第二筐体用部材2Bとの継ぎ目が、筐体2の前側及び下側に現れることを抑制又は防止することができる。これにより、例えば洗面台の蛇口から水を出すことで、筐体2の正面壁部11及び下面壁部14に向けて水しぶきが飛んでも、当該水しぶきが第一、第二筐体用部材2A,2Bの継ぎ目から筐体2の内部に侵入することを抑制又は防止することができる。したがって、筐体2の防水性能を確保することができる。また、これら二つの筐体用部材2A,2Bの他に、防水対策用の部品を使用する必要がないため、簡易な構成で筐体2の防水性能を確保することができる。
また、筐体2が第一、第二筐体用部材2A,2Bの二つの部材により構成されていることで、別途介在部品を用いることなく、電気回路デバイス1を住宅等の壁面W1に取り付けることが可能となる。具体的には、筐体2の第二筐体用部材2Bを壁面W1に固定した後に、第一筐体用部材2Aを第二筐体用部材2Bに組み付けることができるため、別途介在部品を用いずに電気回路デバイス1を壁面W1に取り付けることができる。したがって、壁面W1に取り付けた電気回路デバイス1の外観意匠の向上を図ることができる。
また、筐体2が第一、第二筐体用部材2A,2Bの二つの部材で構成されていることで、予め壁面W1に取り付けられたミラーディスプレイ100に対する位置決めも容易に行うことができる。具体的には、筐体2の第二筐体用部材2Bを壁面W1及びミラーディスプレイに対して簡単に位置合わせすることができる。その後、第一筐体用部材2Aを第二筐体用部材2Bに組み付けるだけで、電気回路デバイス1の壁面W1及びミラーディスプレイへの取り付けを完了することができる。
なお、従来のように介在部品を介して電気回路デバイスの筐体を壁面W1に取り付ける場合には、予め壁面W1に取り付けられたミラーディスプレイ100に対する電気回路デバイスの取付位置を予測しながら、介在部品を壁面W1に取り付ける必要がある。このため、電気回路デバイスをミラーディスプレイ100に対して位置決めすることは難しい。
また、本実施形態の電気回路デバイス1では、非接触センサ4(静脈センサ4A、温度センサ4B)を外部に露出させるための下面壁部14のベース板部141のセンサ用貫通孔143が、可視光線や赤外線を透過可能なカバー部材142によって覆われている。このため、筐体2の下面壁部14に向けて水しぶきが飛んでも、当該水しぶきがベース板部141のセンサ用貫通孔143を通して筐体2の内部に侵入することを抑制又は防止することができる。したがって、電気回路デバイス1が非接触センサ4を有していても、筐体2の防水性能を確保することができる。
また、本実施形態の電気回路デバイス1では、可視光線を利用して手の静脈を検出する静脈センサ4Aが、カバー部材142の一つであり、可視光線を透過可能な可視光透過部材142Aによって覆われている。このため、可視光透過部材142Aが静脈センサ4Aの機能を阻害することを防止できる。同様に、赤外線を利用して手の温度を検出する温度センサ4Bは、カバー部材142の一つであり、赤外線を透過可能な赤外線透過部材142Bによって覆われている。このため、赤外線透過部材142Bが温度センサ4Bの機能を阻害することを防止できる。すなわち、カバー部材142が非接触センサ4の機能を阻害することを防止することができる。
また、本実施形態の電気回路デバイス1では、表示部5を外部に露出させるための正面壁部11のベース板部111の表示用貫通孔113が、表示部5の光を透過可能な透過部材112によって覆われている。このため、筐体2の正面壁部11に向けて水しぶきが飛んでも、当該水しぶきがベース板部111の表示用貫通孔113を通して筐体2の内部に侵入することを抑制又は防止することができる。したがって、筐体2の防水性能を確保することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明において、カバー部材142は、例えば可視光線及び赤外線の両方を透過可能な単一の部材であってもよい。
本発明において、正面壁部11を構成する透過部材112は、例えば透明板115及び化粧シート114の一方のみであってよい。
本発明において、筐体2は任意の外観形状を有してよい。例えば、筐体2の正面壁部11や背面壁部12は、前後方向(X軸方向)に対して直交することに限らず、例えば傾斜してもよい。同様に、筐体2の上面壁部13や下面壁部14は、上下方向(Z軸方向)に対して直交することに限らず、例えば傾斜してもよい。
1 電気回路デバイス
2 筐体
2A 第一筐体用部材
2B 第二筐体用部材
3 電気的な回路
4 非接触センサ
5 表示部
11 正面壁部
111 ベース板部
112 透過部材
113 表示用貫通孔
12 背面壁部
13 上面壁部
14 下面壁部
141 ベース板部
142 カバー部材
143 センサ用貫通孔
C1 空洞

Claims (3)

  1. 筐体の内部の空洞に電気的な回路を有する電気回路デバイスであって、
    前記筐体は、前記筐体の正面壁部及び下面壁部を一体に形成した第一筐体用部材と、前記筐体の背面壁部及び上面壁部を一体に形成した第二筐体用部材と、を備え、
    前記正面壁部と前記背面壁部とが前後方向に並ぶように、かつ、前記下面壁部及び前記上面壁部とが上下方向に並ぶように、前記第一筐体用部材と前記第二筐体用部材とが組み合わされることで、前記空洞を有する前記筐体が構成される電気回路デバイス。
  2. 前記電気的な回路は、可視光線及び赤外線の少なくとも一方を利用して利用者の手を非接触で検出する非接触センサを含み、
    前記下面壁部は、前記非接触センサを外部に露出させるためのセンサ用貫通孔を有するベース板部と、前記センサ用貫通孔を覆うように前記ベース板部に設けられ、可視光線及び赤外線の少なくとも一方を透過可能なカバー部材と、を有する請求項1に記載の電気回路デバイス。
  3. 前記電気的な回路は、発光により情報を表示する表示部を含み、
    前記正面壁部は、前記表示部を外部に露出させるための表示用貫通孔を有するベース板部と、前記表示用貫通孔を覆うように前記ベース板部の外側の面に重ねられ、前記表示部の光を透過可能な透過部材と、を備える請求項1又は請求項2に記載の電気回路デバイス。
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