JP2023077230A - X線診断装置、医用画像処理装置、およびプログラム - Google Patents

X線診断装置、医用画像処理装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいて高精度にターゲットのセグメンテーションを行うこと。【解決手段】実施形態に係るX線診断装置は、画像取得部と、セグメンテーション部とを有する。画像取得部は、第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲットを含む2次元の第1X線画像を取得するとともに、第1のX線エネルギーとは異なる第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづくターゲットを含む2次元の第2X線画像を取得する。セグメンテーション部は、第1X線画像と第2X線画像にもとづいて、ターゲットをセグメンテーションする。【選択図】 図2

Description

本明細書および図面に開示の実施形態は、X線診断装置、医用画像処理装置、およびプログラムに関する。
X線診断装置で収集されたX線画像の観察を支援するため、X線画像を観察対象(ターゲット)の領域をセグメンテーションすることがある。たとえばターゲットが造影血管である場合は、X線画像に含まれる造影血管をセグメンテーションし、セグメンテーション結果をX線画像に重畳することで、ユーザは容易にX線画像に含まれる造影血管を観察することができる。
ところが、通常の臨床に用いられる一般的なX線画像は、骨、軟部組織、造影血管などの様々な構成要素を含んでいる。このため、他の構成要素の影響によってターゲットのセグメンテーションの精度が低下してしまう。
特表2009-525084号公報
クリストファー M. ビショップ(Christopher M. Bishop)著、「パターン認識と機械学習(Pattern recognition and machine learning)」、(米国)、第1版、スプリンガー(Springer)、2006年、P.225-290
本明細書および図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいて高精度にターゲットのセグメンテーションを行うことである。
実施形態に係るX線診断装置は、画像取得部と、セグメンテーション部とを有する。画像取得部は、第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲットを含む2次元の第1X線画像を取得するとともに、第1のX線エネルギーとは異なる第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづくターゲットを含む2次元の第2X線画像を取得する。セグメンテーション部は、第1X線画像と第2X線画像にもとづいて、ターゲットをセグメンテーションする。
一実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置10の一構成例を示すブロック図。 図1に示す処理回路34のプロセッサにより、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいて高精度にターゲットのセグメンテーションを行う際の概略的な手順の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係るセグメンテーション手順の一例を示すフローチャート。 (a)は骨厚さ画像Tboneと造影血管をセグメンテーションした骨厚さ画像Tbone_segの一例を示す説明図、(b)は通常エネルギー仮想画像iIMと、当該仮想画像iIMにセグメンテーションされた造影血管VEsを重畳した重畳画像の一例を示す説明図。 骨厚さ画像Tboneにもとづいて造影血管をセグメンテーションした骨厚さ画像Tbone_segを生成する際のデータフローの一例を示す図。 第1実施形態に係るセグメンテーション機能343の学習時におけるデータフローの一例を示す説明図。 第1実施形態に係るセグメンテーション機能343の運用時におけるデータフローの一例を示す説明図。 第2実施形態に係るセグメンテーション手順の一例を示すフローチャート。 高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILにもとづいて血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg62を生成する際のデータフローの一例を示す図。 第2実施形態に係るセグメンテーション機能343の学習時におけるデータフローの一例を示す説明図。 第2実施形態に係るセグメンテーション機能343の運用時におけるデータフローの一例を示す説明図。 変形例に係る仮想エネルギー画像生成機能344の学習時におけるデータフローの一例を示す説明図。 変形例に係る仮想エネルギー画像生成機能344の運用時におけるデータフローの一例を示す説明図。
以下、図面を参照しながら、X線診断装置、医用画像処理装置、およびプログラムの実施形態について詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るX線診断装置、医用画像処理装置、およびプログラムは、スペクトラルイメージング技術を利用可能であり、異なる複数のX線エネルギーのそれぞれに対応するX線画像を取得する。
図1は、一実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置10の一構成例を示すブロック図である。なお、X線診断装置10は、異なる複数のX線エネルギーのそれぞれに対応するX線画像が収集可能なものであればよく、たとえばX線TV装置やX線アンギオ装置、一般撮影装置、乳房X線撮像装置(マンモグラフィ装置)などを含む。
X線診断装置10は、図1に示すように、撮像装置20と医用画像処理装置の一例としてのコンソール30を有する。
撮像装置20は、通常は検査室に設置され、被検体に関する画像データを生成するよう構成される。医用画像処理装置の一例としてのコンソール30は、たとえば検査室に隣接する操作室に設置され、画像データにもとづくX線画像を生成して表示を行なう。なお、コンソール30は、撮像装置20が設置される検査室に設置されてもよいし、撮像装置20とネットワークを介して接続されて検査室と離れた遠隔地に設置されてもよい。
撮像装置20は、X線管21、X線可動絞り22、FPD23、天板24、ディスプレイ25、およびコントローラ26などを有する。
X線管21は、高電圧を印加されてX線を発生する。X線管21に印加される管電圧はコンソール30の処理回路34により制御される。
X線可動絞り22は、X線管21によって発生されたX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。たとえば、X線可動絞り22は2対の可動羽根を有し、各対の可動羽根が開閉することでX線管21から照射されるX線の照射範囲を調整する。
FPD23は、複数のX線検出素子(撮像素子群)を有するフラットパネルディテクタ(平面検出器、FPD:Flat Panel Detector)により構成され、FPD23に照射されたX線を検出し、この検出したX線にもとづいて、X線透視画像やX線撮影画像(以下、X線透視画像およびX線撮影画像をX線画像と総称する)の画像データを所定のフレームレートで出力する。この画像データはコンソール30に与えられる。より具体的には、FPD23は、X線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する半導体素子により構成されたX線検出素子を複数有する。複数のX線検出素子はマトリクス状に配列される。FPD23としては、たとえばCMOS-FPDなどを用いることができる。
X線管21とFPD23は、天板24に載置された被検体を挟んで対向配置されればよい。たとえば、X線管21とFPD23は、図1に示すように被検体を挟んで対向配置されるようにCアームなどの支持部材の両端部にそれぞれ支持されてもよい。また、X線管21とFPD23は、それぞれが独立な支持部材に支持されてもよい。
なお、図1にはCアームがX線管21を天板24の下方に位置するよう支持するアンダーチューブタイプの場合を例として示したが、X線管21を天板24の上方に位置するよう支持するオーバーチューブタイプであってもよい。また、図1では1つのCアームから構成されたシングルプレーンのX線診断装置10を例示したが、X線診断装置10は2つのアームを備えたバイプレーンのX線診断装置であってもよい。また、Cアームは、X線管焦点とX線検出器の距離(SID:Source Image receptor Distance)を変更可能なようにX線管21とFPD23を保持してもよい。
天板24は、寝台の上部に設けられ、被検体を載置する。図示しない高電圧電源は、コンソール30の処理回路34に制御される。高電圧電源は、X線管21に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管21が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。
ディスプレイ25は、1または複数の表示領域により構成され、処理回路34が生成した画像などの各種情報を表示する。ディスプレイ25は、検査室内のユーザが視認可能な位置に配置され、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成される。
コントローラ26は、プロセッサおよび記憶回路を少なくとも有する。コントローラ26は、この記憶回路に記憶されたプログラムに従ってコンソール30により制御されて、撮像装置20の各コンポーネントを統括制御する。たとえば、コントローラ26は、コンソール30により制御されて、複数のX線エネルギーで被検体を撮像してそれぞれのX線エネルギーに対応するX線画像データを生成し、コンソール30に与える。
一方、コンソール30は、ディスプレイ31、入力インターフェース32、記憶回路33、および処理回路34を有する。
ディスプレイ31は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路34の制御に従って処理回路34が生成した画像などの各種情報を表示する。
入力インターフェース32は、たとえばトラックボール、スイッチ、ボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行なうタッチパッド、光学センサを用いた非接触入力インターフェース、および音声入力インターフェース等などの一般的な入力装置により実現され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路34に出力する。また、入力インターフェース32は、ばく射のオンオフを制御するばく射スイッチを含む。
記憶回路33は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。記憶回路33の記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は、電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされてもよいし、光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して記憶回路33に与えられてもよい。
処理回路34は、X線診断装置10を統括制御する機能を実現する。また、処理回路34は、記憶回路33に記憶された画像処理プログラムを読み出して実行することにより、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいて高精度にターゲット(観察対象)のセグメンテーションを行うための処理を実行するプロセッサである。
ターゲットは、X線画像に含まれる骨、造影血管、軟部組織などを含む。
処理回路34のプロセッサは、図1に示すように、画像取得機能341、物質弁別機能342、セグメンテーション機能343、仮想エネルギー画像生成機能344、および表示制御機能345を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路33に記憶されている。なお、処理回路34の機能341-345の一部は、ネットワークを介してコンソール30にデータ送受信可能に接続された外部のプロセッサにより実現されてもよい。
画像取得機能341は、第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲットを含む2次元の第1X線画像を取得するとともに、第1のX線エネルギーとは異なる第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづくターゲットを含む2次元の第2X線画像を取得する。画像取得機能341は画像取得部の一例である。
X線エネルギーの変化は、管電圧の切り替えやビームフィルタの変更などにより実現することができる。
第1X線画像と第2X線画像は、撮像装置20を制御してX線撮像を実行させて撮像装置20からリアルタイムに取得されてもよいし、X線診断装置10による検査終了後に、X線診断装置10からまたはX線診断装置10にネットワークを介して接続された画像サーバからポストプロセスで取得されてもよい。画像サーバは、たとえばPACS(Picture Archiving and Communication System:医用画像保管通信システム)に備えられる画像の長期保管用のサーバであり、ネットワークを介して接続されたX線診断装置10で生成されたX線透視画像やDSA画像などのX線画像を記憶している。
以下の説明では、適宜、第1X線画像を高管電圧に対応する高エネルギー撮像画像IHといい、第2X線画像を低管電圧に対応する低エネルギー撮像画像ILという。
物質弁別機能342は、第1X線画像と第2X線画像にもとづいて、物質弁別処理により第1の物質の厚さ分布を示す第1物質弁別画像と、第2の物質の厚さ分布を示す第2物質弁別画像とを生成する。以下の説明では、第1物質弁別画像が、第1X線画像と第2X線画像にもとづく物質弁別処理により骨を弁別した骨厚さ画像Tboneであり、第2物質弁別画像が、第1X線画像と第2X線画像にもとづく物質弁別処理により軟部組織を弁別した軟部組織厚さ画像Ttissueである場合の例を示す。物質弁別機能342は弁別部の一例である。
セグメンテーション機能343は、第1X線画像と第2X線画像にもとづいて、ターゲットをセグメンテーションする。セグメンテーション機能343は、セグメンテーション部の一例である。
仮想エネルギー画像生成機能344は、第1X線画像と第2X線画像にもとづいて、第1のX線エネルギーおよび第2のX線エネルギーのいずれとも異なる第3のX線エネルギーを用いたX線撮像を模した2次元の仮想的な第3X線画像を生成する。仮想エネルギー画像生成機能344は仮想画像生成部の一例である。
仮想エネルギー画像生成機能344は、管電圧およびビームフィルタの少なくとも一方を仮想的に調整することにより、第3のX線エネルギーに対応するスペクトルによる投影をシミュレートする。
以下の説明では、第3のX線エネルギー(通常エネルギー)に対応する管電圧が、第1のX線エネルギー(高エネルギー)に対応する高管電圧と第2のX線エネルギー(低エネルギー)に対応する低管電圧との中間の管電圧である場合の例を示す。また、以下の説明では、仮想的な第3X線画像を通常エネルギー仮想画像ImaginaryIM(iIM)という。
表示制御機能345は、セグメンテーションされたターゲットの画像を、仮想的な第3X線画像と並列に、または仮想的な第3X線画像に重畳させて、ディスプレイ25やディスプレイ31に表示させる。表示制御機能345は表示制御部の一例である。表示制御機能345は、セグメンテーションされたターゲットの画像を、第1X線画像または第2X線画像に重畳させてディスプレイ25やディスプレイ31に表示させてもよい。
図2は、図1に示す処理回路34のプロセッサにより、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいて高精度にターゲットのセグメンテーションを行う際の概略的な手順の一例を示すフローチャートである。図2において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、画像取得機能341は、入力インターフェース32のばく射スイッチが押されたか否かを判定する。ばく射スイッチが押されていないときは(ステップS1のNO)、一連の手順は終了となる。一方、ばく射スイッチが押されると(ステップS1のYES)、画像取得機能341は、第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲット(たとえば造影血管)を含む2次元の高エネルギー撮像画像IHを取得するとともに(ステップS2)、第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲット(たとえば造影血管)を含む2次元の低エネルギー撮像画像ILを取得する(ステップS3)。ステップS2とステップS3の順序は逆でもよい。
次に、ステップS4において、セグメンテーション機能343は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILにもとづいて、ターゲット(たとえば造影血管)をセグメンテーションする。
以上の手順により、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいてターゲットのセグメンテーションが行われる。1つのX線エネルギーに対応した1つのX線画像にもとづくセグメンテーションに比べ、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像を利用することにより、高精度にターゲットをセグメンテーションすることができる。
以下、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづくターゲットのセグメンテーション方法について詳細に説明する。以下の説明では、ターゲットが造影血管である場合の例を示す。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態に係るセグメンテーション手順の一例を示すフローチャートである。図3においてSに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。図2と同等のステップには同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図4(a)は骨厚さ画像Tboneと造影血管をセグメンテーションした骨厚さ画像Tbone_segの一例を示す説明図であり、(b)は通常エネルギー仮想画像iIMと、当該仮想画像iIMにセグメンテーションされた造影血管VEsを重畳した重畳画像の一例を示す説明図である。
また、図5は、骨厚さ画像Tboneにもとづいて造影血管をセグメンテーションした骨厚さ画像Tbone_segを生成する際のデータフローの一例を示す図である。
ステップS2およびステップS3で高エネルギー撮像画像IHおよび低エネルギー撮像画像ILが取得されると、ステップS11において、物質弁別機能342は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILにもとづいて、物質弁別処理により骨厚さ画像Tboneと軟部組織厚さ画像Ttissueを生成する(図4(a)の左、図5参照)。
図3-5に示す手順では、物質弁別機能342は、物質弁別処理において、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの各画素について、次の式(1)と式(2)の連立方程式を満たすような骨など(骨と造影血管など)の厚みdboneと軟部組織の厚みdsoftとを算出する。
Figure 2023077230000002
Figure 2023077230000003
ただし、
Figure 2023077230000004
Figure 2023077230000005
である。
式(1)~(4)において、N(high)(E)は第1のX線エネルギーのスペクトル、N(low)(E)は第2のX線エネルギーのスペクトル、μbone(E)は骨などのX線の吸収係数、μsoft(E)は軟部組織の吸収係数をそれぞれ表す。N(high)(E)、N(low)(E)、μbone(E)、μsoft(E)は、既知の値として記憶回路33にあらかじめ記憶される。
そして、物質弁別機能342は、各画素について求めた骨などの厚みdboneに応じた輝度値を各画素に割り当てて骨厚さ画像Tboneを生成するとともに(図4(a)の左参照)、各画素について求めた軟部組織の厚みdsoftに応じた輝度値を各画素が有するように軟部組織厚さ画像Ttissueを生成する。
次に、ステップS12において、セグメンテーション機能343は、第1物質弁別画像と第2物質弁別画像のうち、ターゲットが含まれている画像において、ターゲットをセグメンテーションする。
セグメンテーション方法としては、動的輪郭法(snakes法)、Level set法、機械学習により構築された学習済みモデルを用いるセマンティックセグメンテーション法など、従来各種のものが知られており、これらのうち任意のものを使用することが可能である。セマンティックセグメンテーションを用いる場合については、図6-7を用いて後述する。
第1物質弁別画像または第2物質弁別画像は、X線画像よりも物質ごとのコントラストが明確になっている。このため、第1物質弁別画像または第2物質弁別画像をセグメンテーションすることで、X線画像をセグメンテーションするよりも正確なセグメンテーションが期待できる。
たとえば、ターゲットが軟部組織の場合は、軟部組織厚さ画像Ttissueにおいて少なくとも軟部組織がセグメンテーションされる。
ターゲットが造影血管の場合は、セグメンテーション機能343は、骨厚さ画像Tboneにおいて少なくとも造影血管VEをセグメンテーションすることで、セグメンテーションされた造影血管VEsを含む血管セグメンテーション済み画像Tbone_segを生成する(図4(a)の右参照)。これは、血管を造影する造影剤のX線の吸収係数が骨に近いため、造影血管VE(第3の物質)が骨とともに骨厚さ画像Tboneに描出されるためである(図4(a)の左参照)。
次に、ステップS13において、仮想エネルギー画像生成機能344は、骨厚さ画像Tboneと軟部組織厚さ画像Ttissueの各画素について、仮想的なX線エネルギーのスペクトルを用いた仮想的な投影処理を行うことにより、仮想的な通常エネルギー仮想画像iIMを生成する。
具体的には、仮想エネルギー画像生成機能344は、ステップS4で求められた骨などの厚みdboneと軟部組織の厚みdsoftとを次の式(5)に代入し、仮想的な第3のX線エネルギー(たとえば通常の臨床に適した通常エネルギー)のスペクトルN(middle)(E)を用いて各画素について投影をシミュレートすることで、仮想的な通常エネルギー仮想画像iIMを生成する(図4(b)左、図5参照)。
Figure 2023077230000006
仮想的な第3のX線エネルギーのスペクトルN(middle)(E)は、管電圧を仮想的に設定することでシミュレートしてもよいし、ビームフィルタを仮想的に切り替えてシミュレートしてもよいし、管電圧とビームフィルタの両方を調整してシミュレートしてもよい。また、仮想エネルギー画像生成機能344は、式(5)を用いて、さらに仮想的な第4のX線エネルギーのスペクトルN(middle2)(E)にもとづいて仮想的な第2の通常エネルギー仮想画像を生成してもよい(たとえば、仮想的な第3のX線エネルギーが管電圧80kVに対応するとき、仮想的な第4のX線エネルギーはそれより少し小さい管電圧70kVに対応するなど)。
次に、ステップS14において、表示制御機能345は、セグメンテーション結果をディスプレイ25やディスプレイ31に表示させる。このとき、表示制御機能345は、セグメンテーション結果を、通常エネルギー仮想画像iIMと並列に、または通常エネルギー仮想画像iIMに重畳させて(図4(b)の右参照)、ディスプレイ25やディスプレイ31に表示させるとよい。
骨厚さ画像Tboneや軟部組織厚さ画像Ttissueは、物質の厚さ分布を示す画像である。このため、骨厚さ画像Tboneや軟部組織厚さ画像Ttissueは通常のX線画像とはコントラストが異なり、ユーザにとって違和感があり直感的な観察が困難な場合がある。このため、セグメンテーション結果を骨厚さ画像Tboneに重畳させる場合に比べ、セグメンテーション結果を通常エネルギー仮想画像iIMに重畳させたほうが、ユーザは見慣れたコントラストを有する画像を観察することができるため、より高精度に診断を行うことができる。
また、通常エネルギー仮想画像iIMに重畳されるセグメンテーション結果は、血管セグメンテーション済み画像Tbone_segそのものであってもよいし、セグメンテーションされた造影血管VEsだけでもよい。図4(b)の右および図5には、セグメンテーションされた造影血管VEsを通常エネルギー仮想画像iIMに重畳する場合の一例を示した。また、セグメンテーションされた造影血管VEsは、高エネルギー撮像画像IHまたは低エネルギー撮像画像ILに重畳してもよい。
以上の手順により、骨厚さ画像Tboneまたは軟部組織厚さ画像Ttissueなどの物質弁別画像からターゲットをセグメンテーションすることができる。また、以上の手順により、スペクトラルイメージング技術における両極端なX線エネルギーを用いたX線撮像を行うだけで、通常の臨床に適した画像を生成するためのX線撮像を特別に行って被検体の被ばく線量を増大させてしまうことなく、通常の臨床に適した画像を仮想的に生成し、当該画像にセグメンテーション結果を重畳して表示することができる。
次に、学習済みモデルを用いたセマンティックセグメンテーションにより物質弁別画像からターゲットをセグメンテーションする方法を説明する。
セグメンテーション機能343は、機械学習により構築された学習済みモデルを用いてセマンティックセグメンテーションを行うことで物質弁別画像からターゲットを検出してもよい。この場合、機械学習としてCNN(畳み込みニューラルネットワーク)や畳み込み深層信念ネットワーク(CDBN:Convolutional Deep Belief Network)などの、多層のニューラルネットワークを用いた深層学習を用いてもよい。以下、セグメンテーション機能343が深層学習により構築された学習済みモデルを用いる場合の例について説明する。
図6は、第1実施形態に係るセグメンテーション機能343の学習時におけるデータフローの一例を示す説明図である。セグメンテーション機能343は、多数のトレーニングデータセットを用いて深層学習を行うことにより、パラメータデータ52を逐次的に更新する。
学習済みモデルは、ターゲットごとに異なるモデルが構築されて利用される。以下、ターゲットが造影血管である場合に利用される学習済みモデルについて説明する。
多数のトレーニングデータセットのそれぞれのトレーニングデータセットは、学習用データ41と教師データ42の組からなる。学習用データ41は、造影血管VEを含む骨厚さ画像Tbone411、412、413、・・・である。教師データ42は、骨厚さ画像Tbone411、412、413、・・・に対応する血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg421、422、423、・・・である。
血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg421、422、423、・・・は、それぞれ骨厚さ画像Tbone411、412、413、・・・を手動などによりセグメンテーションしたものである。このセグメンテーションは、ターゲットが造影血管である場合は、たとえば血管セグメンテーション済み画像Tbone_segを造影血管の領域とその他の領域とに分類するように行われる。
セグメンテーション機能343は、トレーニングデータセットが与えられるごとに、学習用データ41をニューラルネットワーク51で処理した結果が教師データ42に近づくようにパラメータデータ52を更新していく、いわゆる学習を行う。一般に、パラメータデータ52の変化割合が閾値以内に収束すると、学習は終了と判断される。以下、学習後のパラメータデータ52を特に学習済みパラメータデータ52tという。ニューラルネットワーク51と学習済みパラメータデータ52tは学習済みモデル50を構成する。
図7は、第1実施形態に係るセグメンテーション機能343の運用時におけるデータフローの一例を示す説明図である。運用時には、セグメンテーション機能343は、造影血管VEを含む骨厚さ画像Tbone61を入力され、学習済みモデル50を用いて、血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg62を生成する。
学習済みモデル50はニューラルネットワーク51と学習済みパラメータデータ52tにより構成される。この種の学習の方法および学習済みモデルの構築方法については、非特許文献1に開示された方法など種々の方法が知られている。ニューラルネットワーク51は、プログラムの形態で記憶回路33に記憶される。学習済みパラメータデータ52tは、記憶回路33に記憶されてもよいし、ネットワークを介して処理回路34と接続された記憶媒体に記憶されてもよい。
学習済みモデル50(ニューラルネットワーク51と学習済みパラメータデータ52t)が記憶回路33に記憶される場合、処理回路34のプロセッサにより実現されるセグメンテーション機能343は、記憶回路33から学習済みモデル50を読み出して実行することで、造影血管VEを含む骨厚さ画像Tbone61から血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg62を生成することができる。
また、学習済みモデル50は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路によって構築されてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に示すX線診断装置10、医用画像処理装置およびプログラムは、骨厚さ画像Tboneからではなく高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILにもとづいて血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg62を生成する点で、第1実施形態および第2実施形態に示すX線診断装置10、医用画像処理装置およびプログラムと異なる。
図8は、第2実施形態に係るセグメンテーション手順の一例を示すフローチャートである。図8においてSに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。図2、図3と同等のステップには同一符号を付し、重複する説明を省略する。
また、図9は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILにもとづいて血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg62を生成する際のデータフローの一例を示す図である。
ステップS11で骨厚さ画像Tboneと軟部組織厚さ画像Ttissueが生成されると、ステップS21において、セグメンテーション機能343は、ターゲットを含む高エネルギー撮像画像IHとターゲットを含む低エネルギー撮像画像ILとにもとづいてターゲットをセグメンテーションする(図9参照)。
図10は、第2実施形態に係るセグメンテーション機能343の学習時におけるデータフローの一例を示す説明図である。
第2実施形態に係るセグメンテーション機能343のトレーニングデータセットは、学習用データ43と教師データ44の組からなる。学習用データ43は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの組431、432、433、・・・である。教師データ44は、血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg441、442、443、・・・である。教師データ44は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの少なくとも一方において手動などで造影血管をセグメンテーションした画像であってもよいし、第1実施形態に係るセグメンテーション機能343の教師データ42と同じく、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILにもとづいて生成された骨厚さ画像Tboneを手動などで造影血管をセグメンテーションした画像であってもよい。
セグメンテーション機能343は、トレーニングデータセットが与えられるごとに、学習用データ43をニューラルネットワーク71で処理した結果が教師データ44に近づくようにパラメータデータ72を更新し、学習済みパラメータデータ72tを得る。ニューラルネットワーク71と学習済みパラメータデータ72tは学習済みモデル70を構成する。
図11は、第2実施形態に係るセグメンテーション機能343の運用時におけるデータフローの一例を示す説明図である。
第2実施形態では、運用時には、セグメンテーション機能343は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの組63を入力され、学習済みモデル70を用いて血管セグメンテーション済み画像Tbone_seg64を生成すればよい。
1つのX線エネルギーに対応した1つのX線画像にもとづくセグメンテーションでは、ターゲットが背景の濃度に暗く沈んでしまった場合やターゲットのコントラストが悪い場合がある。このような場合であっても、第2実施形態に係るX線診断装置10のセグメンテーション機能343は、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応した複数のX線画像にもとづいてターゲットをセグメンテーションすることができるため、高精度にターゲットをセグメンテーションすることができる。
(仮想エネルギー画像生成機能344の変形例)
仮想エネルギー画像生成機能344は、機械学習により構築された学習済みモデルを用いて高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILから通常エネルギー仮想画像iIMを生成してもよい。この場合、機械学習としてCNN(畳み込みニューラルネットワーク)や畳み込み深層信念ネットワーク(CDBN:Convolutional Deep Belief Network)などの、多層のニューラルネットワークを用いた深層学習を用いてもよい。以下、仮想エネルギー画像生成機能344が深層学習により構築された学習済みモデルを用いる場合の例について説明する。
なお、この仮想エネルギー画像生成機能344の変形例を第2実施形態に適用する場合、図8のステップS11は省略されてもよい。
図12は、変形例に係る仮想エネルギー画像生成機能344の学習時におけるデータフローの一例を示す説明図である。仮想エネルギー画像生成機能344は、多数のトレーニングデータセットを用いて深層学習を行うことにより、パラメータデータ102を逐次的に更新する。
多数のトレーニングデータセットのそれぞれのトレーニングデータセットは、学習用データ81と教師データ82の組からなる。学習用データ81は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの組811、812、813、・・・である。教師データ82は、第3のX線エネルギーを用いて実際にX線撮像を行って取得した実際の第3X線画像(通常エネルギー撮像画像)rIM821、822、823、・・・である。実際の第3X線画像(通常エネルギー撮像画像)rIM821、822、823、・・・のそれぞれは、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの組811、812、813、・・・のそれぞれとX線エネルギーを除き同一の撮像条件で取得される。
仮想エネルギー画像生成機能344は、トレーニングデータセットが与えられるごとに、学習用データ81をニューラルネットワーク101で処理した結果が教師データ82に近づくようにパラメータデータ102を更新し、学習済みパラメータデータ102tを得る。ニューラルネットワーク101と学習済みパラメータデータ102tは学習済みモデル100を構成する。
図13は、変形例に係る仮想エネルギー画像生成機能344の運用時におけるデータフローの一例を示す説明図である。運用時には、仮想エネルギー画像生成機能344は、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILの組91を入力され、学習済みモデル100を用いて、通常エネルギー仮想画像iIM92を生成する。
学習済みモデル100(ニューラルネットワーク101と学習済みパラメータデータ102t)が記憶回路33に記憶される場合、処理回路34のプロセッサにより実現される仮想エネルギー画像生成機能344は、記憶回路33から学習済みモデル100を読み出して実行することで、高エネルギー撮像画像IHと低エネルギー撮像画像ILから通常エネルギー仮想画像iIMを生成することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、複数のX線エネルギーのそれぞれに対応したX線画像にもとづいて高精度にターゲットのセグメンテーションを行うことができる。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサがたとえばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。また、プロセッサがたとえばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、当該プログラムに相当する機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行するハードウェア処理により各種機能を実現する。あるいはまた、プロセッサは、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせて各種機能を実現することもできる。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 X線診断装置
25 ディスプレイ
30 コンソール(医用画像処理装置)
31 ディスプレイ
41、43、81 学習用データ
42、44、82 教師データ
50、70、100 学習済みモデル
341 画像取得機能
342 物質弁別機能
343 セグメンテーション機能
344 仮想エネルギー画像生成機能
345 表示制御機能
bone 厚み
soft 厚み
Tbone 骨厚さ画像
Tbone_seg 血管セグメンテーション済み画像
VE 造影血管
VEs セグメンテーションされた造影血管
iIM 通常エネルギー仮想画像(仮想的な第3X線画像)

Claims (10)

  1. 第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲットを含む2次元の第1X線画像を取得するとともに、前記第1のX線エネルギーとは異なる第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく前記ターゲットを含む2次元の第2X線画像を取得する画像取得部と、
    前記第1X線画像と前記第2X線画像にもとづいて、前記ターゲットをセグメンテーションするセグメンテーション部と、
    を備えたX線診断装置。
  2. 前記第1X線画像と前記第2X線画像にもとづいて、前記第1のX線エネルギーおよび前記第2のX線エネルギーのいずれとも異なる第3のX線エネルギーを用いたX線撮像を模した2次元の仮想的な第3X線画像を生成する仮想画像生成部と、
    セグメンテーションされた前記ターゲットの画像を、前記仮想的な第3X線画像に重畳させてディスプレイに表示させ、または前記仮想的な第3X線画像と並列に前記ディスプレイに表示させる表示制御部と、
    をさらに備えた請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記第1X線画像と前記第2X線画像にもとづいて第1物質弁別画像と第2物質弁別画像を生成する弁別部、
    をさらに備え、
    前記仮想画像生成部は、
    前記第1物質弁別画像と前記第2物質弁別画像の各画素について、前記第3のX線エネルギーに対応するスペクトルを用いた仮想的な投影処理を行うことにより、前記仮想的な第3X線画像を生成する、
    請求項2記載のX線診断装置。
  4. 前記弁別部は、
    前記第1X線画像と前記第2X線画像にもとづいて第1の物質および第2の物質の厚みを求め、前記第1物質弁別画像および前記第2物質弁別画像の各画素がそれぞれ前記第1の物質および前記第2の物質の厚みに応じた輝度値を有するよう前記第1物質弁別画像および前記第2物質弁別画像を生成する、
    請求項3記載のX線診断装置。
  5. 前記ターゲットは、
    前記第1物質弁別画像に描出される前記第1の物質もしくは第3の物質、または前記第2物質弁別画像に描出される前記第2の物質であり、
    前記セグメンテーション部は、
    前記第1物質弁別画像にもとづいて前記第1の物質または前記第3の物質をセグメンテーションした画像を生成する学習済みモデルに対して前記第1物質弁別画像を入力することにより、前記第1の物質または前記第3の物質をセグメンテーションした画像を生成し、または、前記第2物質弁別画像にもとづいて前記第2の物質をセグメンテーションした画像を生成する学習済みモデルに対して前記第2物質弁別画像を入力することにより、前記第2の物質をセグメンテーションした画像を生成する、
    請求項4記載のX線診断装置。
  6. 前記セグメンテーション部は、
    前記第1X線画像と前記第2X線画像とにもとづいて前記ターゲットをセグメンテーションした画像を生成する学習済みモデルに対して前記第1X線画像と前記第2X線画像とを入力することにより、前記ターゲットをセグメンテーションした画像を生成する、
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  7. 前記仮想画像生成部は、
    前記第1X線画像と前記第2X線画像とにもとづいて前記仮想的な第3X線画像を生成する学習済みモデルに対して前記第1X線画像と前記第2X線画像を入力することにより、前記仮想的な第3X線画像を生成する、
    請求項2ないし6のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  8. 第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲットを含む2次元の第1X線画像を取得するとともに、前記第1のX線エネルギーとは異なる第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく前記ターゲットを含む2次元の第2X線画像を取得する画像取得部と、
    前記第1X線画像と前記第2X線画像にもとづいて、前記ターゲットをセグメンテーションするセグメンテーション部と、
    を備えた医用画像処理装置。
  9. セグメンテーションされた前記ターゲットの画像を、前記第1X線画像または前記第2X線画像に重畳させてディスプレイに表示させる表示制御部、
    をさらに備えた請求項1記載のX線診断装置。
  10. コンピュータに、
    第1のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく、ターゲットを含む2次元の第1X線画像を取得するとともに、前記第1のX線エネルギーとは異なる第2のX線エネルギーを用いたX線撮像にもとづく前記ターゲットを含む2次元の第2X線画像を取得するステップと、
    前記第1X線画像と前記第2X線画像にもとづいて、前記ターゲットをセグメンテーションするステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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