JP2023076890A - 光出射装置および測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、光の出射強度をモニタ可能な光出射装置を提供することが一例として挙げられる。【解決手段】光出射装置10は、発光素子14、ミラー22、および受光素子19を備える。ミラー22は、反射面に貫通孔221を有する。受光素子19は、発光素子14から出力され、貫通孔221を通った光を受光する。光出射装置10は、ミラー22で反射した光を出射する。光出射装置10は、受光素子19の検出結果に基づいて、発光素子14への印加電圧を制御する制御部120をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光出射装置および測定装置に関する。
光出射装置は、たとえば対象物との距離を測定するような測定装置に用いられる。測定装置では、対象物に対して光を出射し、反射された光を受光する。そして、光の出射から受光までの時間を用いて対象物までの距離を算出する。
そこで、たとえば測定性能を一定に保ったり、対象物の反射率をさらに測定したりするためには、光の出射強度を一定に保つ必要がある。一方、レーザーダイオード等の発光素子は、印加電圧が同じであっても温度等に依存して、流れる電流が変わり、発光強度が変動することがある。
特許文献1には、出力レーザ光をビームスプリッタにより分岐し、分岐されたレーザ光の強度を測定することが記載されている。そして、測定された強度を設定値と比較してターゲットに照射される出力レーザ光の出力強度をコントロールすることが記載されている。
特開平1-197719号公報
しかし、光出射装置の小型化等が求められる中、装置内の限られたスペースに、出力強度モニタするために所望の分岐をさせるようなビームスプリッタを配置するのは容易では無いことがある。その結果、ビームスプリッタの構造が複雑化し、光出射装置の製造コストを高めることとなる。
本発明が解決しようとする課題としては、簡単な構成で、光の出射強度をモニタ可能な光出射装置を提供することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
発光素子と、
反射面に貫通孔を有するミラーと、
前記発光素子から出力され、前記貫通孔を通った光を受光する受光素子とを備え、
前記ミラーで反射した光を出射する
光出射装置である。
請求項9に記載の発明は、
請求項1~8のいずれか一項に記載の光出射装置と、
当該光出射装置から出射され、対象物で反射された反射光を受光する受光部とを備える
測定装置である。
第1の実施形態に係る光出射装置の構成を例示する図である。 第1の実施形態に係る制御部のハードウエア構成を例示する図である。 第2の実施形態に係る光出射装置の構成を例示する図である。 第2の実施形態に係る光出射装置のミラーを駆動するための構造を例示する斜視図である。 第2の実施形態に係る光出射装置のミラーを駆動するための構造を例示する平面図である。 第1コイルの位置を示す図である。 第2コイルの位置を示す図である。 可動部に発生する第2軸を軸とした駆動力を説明するための図である。 可動部が第2軸を軸に揺動している状態を例示する図である。 可動部に発生する第1軸を軸とした駆動力を説明するための図である。 ミラーが第1軸を軸に揺動している状態を例示する図である。 図5のB-B断面におけるミラー、受光素子、および第1磁石の関係を例示する図である。 第2の実施形態に係る光出射装置の変形例1について説明するための図である。 第2の実施形態に係る光出射装置の変形例2について説明するための図である。 第3の実施形態に係る測定装置の構成を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光出射装置10の構成を例示する図である。本実施形態に係る光出射装置10は、発光素子14、ミラー22、および受光素子19を備える。ミラー22は、反射面に貫通孔221を有する。受光素子19は、発光素子14から出力され、貫通孔221を通った光を受光する。光出射装置10は、ミラー22で反射した光を出射する。以下に詳しく説明する。
ミラー22では、発光素子14からの光のうち所定の既知の割合の光のみが貫通孔221を通って受光素子19に導かれ、残りの光が反射されて光出射装置10から出射される。したがって、受光素子19での受光強度をモニタすることで、光出射装置10からの出力強度を把握することができる。
本実施形態に係る光出射装置10は、受光素子19の検出結果に基づいて、発光素子14への印加電圧を制御する制御部120をさらに備える。具体的には制御部120は、受光素子19で検出された光の強度と、予め定められた目標値とを比較する。そして、受光素子19で検出される光の強度が目標値に近づくように発光素子14への印加電圧、すなわち入力電力を調整する。発光素子14がパルス光を出射する場合、具体的には制御部120は、発光素子14へ印加する電圧パルスのピーク値を制御する。たとえば、受光素子19で検出される光の強度が目標値より小さい場合には、発光素子14への印加電圧を高くする。一方、受光素子19で検出される光の強度が目標値より大きい場合には、発光素子14への印加電圧を低くする。制御部120が行うこの制御は、電圧印加によって発光素子14に流れる電流を所望の電流値とし、その結果、発光素子14の発光強度を所望の強度とする様な制御である。たとえば、制御部120が行うこの制御により、電圧印加によって発光素子14に流れる電流を温度等によらず略一定とし、その結果、発光素子14の発光強度を略一定とすることができる。このように受光素子19の検出結果に基づいて発光素子14への印加電圧を制御することにより、受光素子19での受光強度を目標値に保つことができ、ひいては、光出射装置10からの光の出射強度を所望の強度に保つことができる。本実施形態に係る光出射装置10は、光の出射強度をモニタするための、光の分岐に用いるビームスプリッタを備えていない。
ミラー22の形状は特に限定されないが、ミラー22の反射面に垂直な方向から見て、たとえば楕円や真円等の円形、または矩形やその他の多角形等である。貫通孔221の形状は特に限定されないが、貫通孔221の反射面に垂直な方向から見て、たとえば楕円や真円等の円形、または矩形やその他の多角形等である。貫通孔221の径はミラー22の厚さ方向に一定であっても良いし、貫通孔221はテーパー構造を有していても良い。
ミラー22の反射面において、発光素子14からの光のスポットは、貫通孔221に少なくとも一部が重なる。ミラー22の反射面において、貫通孔221は、全体が発光素子14からの光のスポットと重なることが好ましい。また、ミラー22の反射面において、貫通孔221は、発光素子14からの光のスポットの略中心に位置することが好ましい。
ミラー22の大きさは特に限定されないが、発光素子14からの光のスポットは、ミラー22の反射面内に収まることが好ましい。ミラー22の反射面における貫通孔221の面積SHは特に限定されないが、発光素子14から出力された光のミラー22の反射面におけるスポットの面積SLは、ミラー22の反射面における貫通孔221の面積SHの1×10倍以上1×10倍以下であることが好ましく、5×10倍以上2×10倍以下であることがより好ましい。そうすれば、光出射装置10からの出力光を大きく低減することがなく、かつ、安定して光強度のモニタを行える。なお、貫通孔221には、光の透過率を低減する減光フィルターがさらに設けられていても良い。
本図の例において、光出射装置10は駆動回路141をさらに備える。発光素子14は、たとえばレーザーダイオードであり、駆動回路141は発光素子14を駆動するための回路である。発光素子14が出力する光は連続光であっても良いし、パルス光であっても良い。発光素子14が出力する光は可視光であっても良いし、赤外光であっても良い。駆動回路141は、制御部120からの制御信号に基づき発光素子14を発光させるための回路であり、たとえばスイッチング回路や容量素子を含んで構成される。制御部120は、発光素子14の発光タイミングおよび、発光素子14へ供給する電力の大きさを制御する。
本図の例において光出射装置10は検出回路191をさらに備える。受光素子19は、たとえばフォトダイオード(PD)である。検出回路191は、I-Vコンバータや増幅器を含み、受光素子19による光の受光強度を示す信号を出力する。制御部120は、検出回路191から受光素子19の受光強度を示す信号を取得することができる。
図2は、本実施形態に係る制御部120のハードウエア構成を例示する図である。制御部120は、集積回路80を用いて実装されている。集積回路80は、例えば SoC(System On Chip)である。
集積回路80は、バス802、プロセッサ804、メモリ806、ストレージデバイス808、入出力インタフェース810、及びネットワークインタフェース812を有する。バス802は、プロセッサ804、メモリ806、ストレージデバイス808、入出力インタフェース810、及びネットワークインタフェース812が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ804などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ804は、マイクロプロセッサなどを用いて実現される演算処理装置である。メモリ806は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現されるメモリである。ストレージデバイス808は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどを用いて実現されるストレージデバイスである。
入出力インタフェース810は、集積回路80を周辺デバイスと接続するためのインタフェースである。本実施形態において、入出力インタフェース810には、検出回路191および駆動回路141が接続されている。
ネットワークインタフェース812は、集積回路80を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば CAN(Controller Area Network)、Ethernet、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)等の通信網である。なお、ネットワークインタフェース812が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
ストレージデバイス808は、制御部120の機能を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ804は、このプログラムモジュールをメモリ806に読み出して実行することで、制御部120の機能を実現する。また、ストレージデバイス808は、上述した目標値を示す情報を記憶する。
集積回路80のハードウエア構成は本図に示した構成に限定されない。例えば、プログラムモジュールはメモリ806に格納されてもよい。この場合、集積回路80は、ストレージデバイス808を備えていなくてもよい。
以上、本実施形態によれば、受光素子19は、発光素子14から出力され、貫通孔221を通った光を受光する。したがって、簡単な構成で光の出射強度をモニタすることができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る光出射装置10の構成を例示する図である。本実施形態に係る光出射装置10は、ミラー22の反射面の角度が可変である点を除いて第1の実施形態に係る光出射装置10と同じである。以下に詳しく説明する。
図4は、本実施形態に係る光出射装置10のミラーを駆動するための構造を例示する斜視図であり、図5は、本実施形態に係る光出射装置10のミラーを駆動するための構造を例示する平面図である。本実施形態において、ミラー22は、MEMSアクチュエータの一部である。ミラー22および貫通孔221は、半導体微細加工技術により高精度に形成可能である。本実施形態において、ミラー22は、2軸駆動可能である。具体的には、ミラー22は、第2軸211を揺動軸として揺動可能であり、かつ、第1軸222を揺動軸として揺動可能である。第2軸211と第1軸222は互いに非平行である。図3から図5の例において、第2軸211と第1軸222とは互いに直交している。
図3の例において、光出射装置10はミラー22の駆動回路163をさらに備える。制御部120は、駆動回路163に対して制御信号を出力する。駆動回路163は、制御部120からの制御信号に基づきミラー22の駆動電流を出力する。本実施形態において、集積回路80の入出力インタフェース810には、駆動回路163がさらに接続されている。ミラー22の駆動について、図4および図5を参照し、以下に詳しく説明する。
本実施形態に係る光出射装置10は、基材12、プレート20、第1磁石411、第2磁石412、第3磁石421、および第4磁石422を備える。プレート20は、ミラー22、可動部21、フレーム23、接続部201および接続部202を含む。フレーム23はxy平面に平行な主面を有する。x軸方向、y軸方向、およびz軸方向は、互いに直交する三方向である。フレーム23は基材12に対して固定されている。第2磁石412および第4磁石422および支持部121は可動部21を貫通している。第1磁石411は、z軸方向から見てミラー22と重なっている。第1磁石411のミラー22に対向する面には、S極とN極がx軸方向に並んでいる。第3磁石421はz軸方向から見て、可動部21の外側に位置する。可動部21が揺動されることにより、ミラー22が揺動される。
図6は、第1コイル31の位置を示す図であり、図7は、第2コイル32の位置を示す図である。本実施形態に係る光出射装置10は、第1コイル31および第2コイル32をさらに備える。図6および図7に示す例において、z軸方向は、第1コイル31および第2コイル32に電流が流れていない状態での第1コイル31および第2コイル32の中心軸方向である。
第1コイル31および第2コイル32は互いに異なるループを形成している。第1コイル31および第2コイル32のそれぞれにおいて、コイルの巻数は特に限定されない。また、一本の導線により第1コイル31および第2コイル32の両方が構成されていても良いし、第1コイル31および第2コイル32は互いに異なる導線で構成されていても良い。第1コイル31と第2コイル32とは同一平面内に位置する。
第1コイル31および第2コイル32はそれぞれ可動部21に対して固定されている。第1コイル31を構成する導線の一部はz軸方向から見て第1磁石411と第2磁石412との間に位置する。第1コイル31の動線を介して互いに対向している第1磁石411の面と第2磁石412の面とは、互いに極性が異なる。第1コイル31には第1磁石411および第2磁石412からの磁束が作用する。駆動回路163から第1コイル31に駆動電流を流すことにより、詳しく後述するように、可動部21が第1軸222に対して揺動され、ひいてはミラー22が第1軸222に対して揺動される。そして、第2コイル32を構成する導線の一部はz軸方向から見て第3磁石421と第4磁石422との間に位置する。z軸方向から見て第2コイル32の動線を介して互いに対向している第3磁石421の面と第4磁石422の面とは、互いに極性が異なる。第2コイル32には第3磁石421および第4磁石422からの磁束が作用する。駆動回路163から第2コイル32に駆動電流を流すことにより、詳しく後述するように、可動部21が第2軸211に対して揺動され、ひいてはミラー22が第2軸211に対して揺動される。
基材12および支持部121は磁性材料を含む部材である。磁性材料としては、鉄、ニッケル、コバルト、およびこれらのうち少なくともいずれかを含む合金等が挙げられる。第1磁石411、および第3磁石421は、基材12に対して固定されている。第2磁石412および第4磁石422は支持部121に対して固定されている。そして、支持部121は基材12と一体に構成されている。
可動部21には、ミラー22が揺動可能に取り付けられている。そして、ミラー22は、反射面の角度が可動部21に対して可変となるよう、第1軸222を軸として揺動可能である。すなわち、ミラー22は、第1軸222を軸として所定の角度範囲で回動可能である。具体的にはミラー22は可動部21に対して接続部202で接続されている。接続部202はミラー22の両端に設けられている。そして、第1軸222は接続部202を通り、可動部21の長辺に垂直な中心線に一致する。また、第1軸222はy軸方向に平行である。
一方、可動部21は、フレーム23に対し第2軸211を軸として揺動可能である。すなわち、可動部21は、第2軸211を軸として所定の角度範囲で回動可能である。具体的には、可動部21はフレーム23に対して接続部201で接続されている。接続部201は可動部21の両端に設けられている。そして、第2軸211は接続部201を通り、可動部21の短辺に垂直な中心線に一致する。また、第2軸211はx軸方向に平行である。
プレート20はたとえばMEMSであり、Si等の材料を微細加工することにより得られる。Si等の材料はたとえばシリコンウエハである。また、プレート20はたとえば一部がくり抜かれた板状であり、厚さ方向がz軸方向に一致する。プレート20の厚さはたとえば0.05mm以上0.3mm以下である。
プレート20において、可動部21、ミラー22、およびフレーム23は一体に形成されている。具体的には、フレーム23の内側に接続部201を介して可動部21が接続されている。接続部202にはコイルの導線等が設けられていない。したがって、スムーズなミラー22の揺動が可能である。
第1磁石411から第4磁石422は互いに異なる種類の磁石であっても良いし、同じ種類の磁石であっても良い。第1磁石411から第4磁石422はそれぞれ永久磁石であっても良いし、電磁石であってもよい。永久磁石としてはフェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石が挙げられる。なお、磁石はゴムや樹脂を含むボンド磁石であってもよい。中でも磁束密度の高さから、第1磁石411から第4磁石422はネオジム磁石であることが好ましい。
以下、図8から図11を参照してミラー22の駆動原理について説明する。
図8は、可動部21に発生する第2軸211を軸とした駆動力を説明するための図である。本図では、第2コイル32に流れる電流が黒矢印で、第2コイル32に印加される磁場が破線矢印で、第2コイル32に発生する力が白矢印で例示されている。なお、電流および磁場の方向は本例と逆であってもよいし、必要に応じて切り替わっても良い。
第2コイル32のうち、第3磁石421と第4磁石422との間を通る部分において、第2コイル32にはx軸方向に平行な方向に電流が流れ、第3磁石421と第4磁石422とにより生じる磁場が作用する。ここで、第3磁石421と第4磁石422との間を通る部分において、第3磁石421と第4磁石422との間の磁場は少なくともy軸方向に平行な方向の成分を含む。その結果、第2コイル32には、z軸方向に平行な方向の力が生じる。ここで、発生する力の方向は、第2軸211に対して軸対象となる。
図9は、可動部21が第2軸211を軸に揺動している状態を例示する図である。第2コイル32は可動部21に固定されているため、第2コイル32に対して発生した力によって、可動部21が第2軸211を軸として駆動される。また同時に、ミラー22が第2軸211を軸として駆動される。ここで、第2軸211を軸とした可動部21の動きとミラー22の動きはほぼ等しく生じる。可動部21の駆動方向は第2コイル32に流れる電流の方向に応じて切り替え可能であり、可動部21の駆動量は第2コイル32に流れる電流の大きさを調整することで制御できる。第2コイル32に流される電流のパターンは特に限定されないが、第2コイル32には、たとえば三角波の電流が流される。なお、第2コイル32には、第2軸211に対する可動部21の振動(回動)の非共振周波数の電流が流されてもよい。また、第2コイル32に流される電流は、三角波に限定されず、矩形波、正弦波、のこぎり波等であってもよいし、切り替え可能な直流電流であっても良い。
図10は、可動部21に発生する第1軸222を軸とした駆動力を説明するための図である。本図は図5のA-A断面に相当する。本図では、第1コイル31に印加される磁場が破線矢印で、第1コイル31に発生する力が白矢印で例示されている。第1コイル31の電流は、本図の奥から手前に向かって流れているとする。なお、電流および磁場の方向は本例と逆であってもよいし、必要に応じて切り替わっても良い。
本図の例において第1コイル31は、第1磁石411に対してz軸方向にずれた位置にある。しかし、第1磁石411から第2磁石412に向かう磁束は第1磁石411の第1コイル31側にも広がる。したがって、第1コイル31には第1磁石411と第2磁石412による磁束が作用する。
第1コイル31のうち、z軸方向から見て第1磁石411と第2磁石412との間を通る部分において、第1コイル31にはy軸方向に平行な方向に電流が流れ、第1磁石411と第2磁石412とにより生じる磁場が作用する。ここで、第1コイル31が第1磁石411と第2磁石412との間を通る部分において、第1磁石411と第2磁石412との間の磁場は少なくともx軸方向に平行な方向の成分を含む。その結果、第1コイル31には、少なくともz軸方向に平行な方向の力が生じる。本図の例では、第1磁石411と第2磁石412との間で第1コイル31に作用する磁場にはz軸方向に平行な成分がさらに含まれる。したがって、第1コイル31には、x軸方向に平行な方向の力が合わせて生じ、全体としてz軸方向に対して傾いた方向の力が生じる。
図11は、ミラー22が第1軸222を軸に揺動している状態を例示する図である。第1コイル31は可動部21に固定されているため、第1コイル31に対して発生した力によって、可動部21が第1軸222を軸として駆動される。そして、ミラー22は可動部21の駆動に応じて揺動する。ミラー22の揺動振幅は、可動部21の揺動振幅よりも大きくなり得る。可動部21の駆動方向、すなわちミラー22の駆動方向は第1コイル31に流れる電流の方向に応じて切り替え可能であり、可動部21の駆動の大きさ、すなわちミラー22の揺動振幅は第1コイル31に流れる電流の大きさを調整することで制御できる。第1コイル31に流される電流のパターンは特に限定されないが、第1コイル31には、第1軸222に対するミラー22の揺動の共振周波数に近い周波数の交流電流が流されることが好ましい。そうすれば、ミラー22を高効率で駆動することができる。交流電流としては、特に限定されないが、矩形波、正弦波、三角波等が挙げられる。また、共振周波数に近い周波数とは、たとえば、共振周波数をfr2としたとき、0.8×fr2以上1.2×fr2以下の周波数である。
本実施形態の光出射装置10において、第1コイル31は第3磁石421と第4磁石422との間を通らないことから、第1コイル31に流れる電流はほとんど、可動部21の第1軸222を軸とする駆動のみに作用する。すなわち、可動部21の第2軸211を軸とする駆動に対する、第1コイル31に流れる電流によるクロストークが非常に小さい。
一方、本実施形態の光出射装置10において、第2コイル32は第1磁石411と第2磁石412との間を通らないことから、第2コイル32に流れる電流はほとんど可動部21の第2軸211を軸とする駆動のみに作用する。すなわち、可動部21の第1軸222を軸とする駆動に対する、第2コイル32に流れる電流によるクロストークが非常に小さい。特に、二軸方向の揺動の共振周波数が互いに近い場合であっても、クロストークによる問題を避けることができる。
なお、本実施形態に係る光出射装置10のミラー22を駆動するための構成は、上述した例に限定されない。
図12は図5のB-B断面におけるミラー22、受光素子19、および第1磁石411の関係を例示する図である。本図のように、受光素子19は、ミラー22と第1磁石411との間に位置する。そうすることで、第2軸211を透過した光を受光する事ができる。ミラー22は、第1磁石411側とは反対側の面が反射面220となっている。たとえば反射面220には反射層が形成されている。発光素子14からの光はミラー22の反射面220へ入射する。
反射面220の角度が可変である場合、発光素子14からの光の入射角度が可変となる。そして、ミラー22へ入射する光のうち、貫通孔221を通過する光の割合は、入射角度に依存して変化しうる。
本実施形態に係る制御部120の第1の処理例について以下に説明する。本例において制御部120は、反射面220の角度が所定値であるときの受光素子19の受光結果に基づいて、発光素子14への印加電圧を制御する。すなわち、入射角が周期的に変化する場合、基準とする入射角を決めておき、その入射角での目標値を定めておく。そして、制御部120は各周期において、発光素子14からの光の入射角がその基準とする入射角となるタイミングの受光素子19の受光結果を取得する。そして、第1の実施形態と同様に、発光素子14への電力供給を制御する。なお、制御部120は、駆動回路163への制御信号に基づいて各時点での入射角を特定することができる。
本実施形態に係る制御部120の第2の処理例について以下に説明する。本例において制御部120は、反射面220の角度に基づいて受光素子19の受光結果を補正する。本例の場合、制御部120からアクセス可能な記憶部(たとえばストレージデバイス808)には予め、反射面220の角度と、補正パラメータとの関係が複数示された補正テーブルが保持されている。補正テーブルは、事前に実験的な測定を行うことにより、反射面220の角度と受光素子19での受光量の変化との関係を確認して準備することができる。そして、制御部120は、受光素子19の受光結果を取得すると、その受光結果を取得したタイミングにおける反射面220の角度をその受光結果に関連付ける。そして、制御部120は、記憶部から補正テーブルを読み出して取得し、受光結果に関連付けられた角度に対応する補正パラメータを特定する。そして、制御部120は特定した補正パラメータを用いて受光結果を補正する。制御部120はたとえば所定の数式に補正パラメータと受光結果を代入することにより、補正した受光結果を得る事ができる。補正した受光結果では、反射面220の角度変化の影響が低減される。そして、制御部120は、補正した受光結果を用いて、第1の実施形態と同様に、発光素子14への電力供給を制御する。本例によれば、反射面220の角度によらず、任意のタイミングで受光素子19の受光結果をモニタして用いることができる。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られる。くわえて、ミラー22の反射面の角度が可変であることにより、光出射装置10からの出射角度を可変とすることができる。
(変形例1)
図13は、第2の実施形態に係る光出射装置10の変形例1について説明するための図である。本図は図12に対応する。本変形例に係る光出射装置10は、以下に説明する点を除いて第2の実施形態に係る光出射装置10と同じである。
本変形例に係る光出射装置10において、ミラー22の反射面220とは反対側の面は、ミラー22を駆動するための磁石(第1磁石411)に対向しており、受光素子19は、この磁石(第1磁石411)に設けられた開口に入射した光を受光する。本変形例において、第1磁石411には開口が設けられており、その開口内に受光素子19が配置されている。この様な構成でも同様にミラー22の貫通孔221を透過した光を受光素子19で受光できる。また、図10等の例によれば、第1磁石411のエッジからの磁束がミラー22の駆動に主に作用することから、図13のように第1磁石411の中心部に開口を設けても駆動への影響は少ない。なお、受光素子19の受光面と第1磁石411のミラー22側の面との位置関係は特に限定されない。受光素子19の受光面と第1磁石411のミラー22側の面は同一平面上にあっても良いし、受光素子19の受光面が第1磁石411のミラー22側の面よりもミラー22に近くても良いし、ミラー22から遠くても良い。
(変形例2)
図14は、第2の実施形態に係る光出射装置10の変形例2について説明するための図である。本図は図12に対応する。本変形例に係る光出射装置10は、以下に説明する点を除いて第2の実施形態に係る光出射装置10と同じである。
本変形例に係る光出射装置10においても、変形例1と同様、ミラー22の反射面220とは反対側の面は、ミラー22を駆動するための磁石(第1磁石411)に対向しており、受光素子19は、この磁石(第1磁石411)に設けられた開口に入射した光を受光する。ただし、本変形例において開口は貫通孔410である。本変形例においては、第1磁石411には貫通孔410が設けられており受光素子19とミラー22との間に第1磁石411が位置する。そして、発光素子14からの光の一部はミラー22の貫通孔221および第1磁石411の貫通孔410を介して受光素子19に入射する。本変形例においても、第1磁石411の中心部に開口を設けても駆動への影響は少ない。
(第3の実施形態)
図15は、第3の実施形態に係る測定装置50の構成を例示する図である。本実施形態に係る測定装置50は、第1または第2の実施形態に係る光出射装置10、およびこの光出射装置10から出射され、対象物で反射された反射光を受光する受光部を備える。光出射装置10は測定装置50の一部である。以下に詳しく説明する。
測定装置50は、たとえばパルス光の出射タイミングと反射光(反射したパルス光)の受光タイミングとの差に基づいて、測定装置50から走査範囲160内にある物体(対象)までの距離を測定する装置である。測定装置50は、発光素子14、ミラー22、および受光素子19を備える。パルス光はたとえば赤外光等の光である。また、パルス光はたとえばレーザパルスである。測定装置50に備えられた発光素子14から出力され、測定装置50の外部へ出射されたパルス光は、物体で反射されて少なくとも一部が測定装置50に向かって戻る。そして、反射光が測定装置50内に入射する。受光部は受光素子18および検出回路181を含む。本実施形態において、集積回路80の入出力インタフェース810には、検出回路181がさらに接続されている。測定装置50に入射した反射光は受光素子18で受光される。ここで、測定装置50では発光素子14からパルス光が出射されてから反射光が受光素子18で検出されるまでの時間が測定される。そして、測定装置50に備えられた制御部120は、測定された時間とパルス光の伝搬速さを用いて測定装置50と物体との距離を算出する。測定装置50はたとえばライダー(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging, Laser Illuminated Detection and Ranging またはLiDAR:Light Detection and Ranging)装置である。
測定装置50は、たとえば可動であるミラー22を備える。ミラー22は、たとえば一軸可動または二軸可動のMEMSミラーである。ミラー22の反射面の向きを変えることにより、測定装置50から出射されるパルス光の出射方向を変化させることができる。ミラー22が二軸可動のMEMSミラーである場合、ミラー22を二軸駆動する事により、所定の範囲内をパルス光でラスタスキャンすることができる。ただし、測定装置50に含まれるミラー22は可動でなくてもよい。
制御部120は、複数のパルス光による測定結果を含む点群データを生成する。たとえば、走査範囲160内をラスタスキャンする場合、第1の方向161に光の出射方向を変化させる事によりライン状の走査を行う。そして、第2の方向162に光の出射方向を変化させながら複数のライン状走査を行う事により、走査範囲160内の複数の測定結果を含む点群データを生成する事ができる。本図の例において、第1の方向161と第2の方向162とは直交している。
一度のラスタスキャンで生成される点群データの単位をフレームと呼ぶ。ひとつのフレームについて測定が終わると、光の出射方向は初期位置に戻り、次のフレームの測定が行われる。こうして、繰り返しフレームが生成される。点群データにおいては、パルス光で測定された距離と、そのパルス光の出射方向を示す情報とが関連付けられている。または、点群データは、パルス光の反射点を示す三次元座標を含んでもよい。制御部120は、算出された距離と、各パルス光を出射する時のミラー22の角度を示す情報とを用いて点群データを生成する。生成された点群データは測定装置50の外部に出力されても良いし、制御部120からアクセス可能な記憶装置に保持されても良い。
本図の例において、測定装置50は孔付きミラー15、および集光レンズ13をさらに備える。発光素子14から出力されたパルス光は孔付きミラー15の孔を通過し、一部がミラー22で反射された後に測定装置50から出射される。また、測定装置50に入射した反射光はミラー22および孔付きミラー15で反射された後、集光レンズ13を介して受光素子18に入射する。なお、測定装置50は、コリメートレンズやミラー等をさらに含んでもよい。
制御部120は、発光素子14、およびミラー22を制御することができる。また、制御部120は、受光素子18から受光信号を受信し、上述したように測定装置50から走査範囲160内の物体までの距離を算出する。また、制御部120は受光素子19からの受光信号に基づいて発光素子14へ供給する電力を制御する。
本実施形態に係る測定装置50は、第1または第2の実施形態に係る光出射装置10を備える事により、安定した強度の光出射が可能であり、ひいては、安定した測定が行われる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 光出射装置
14 発光素子
19 受光素子
20 プレート
21 可動部
22 ミラー
23 フレーム
31 第1コイル
32 第2コイル
50 測定装置
80 集積回路
120 制御部
211 第2軸
220 反射面
221 貫通孔
222 第1軸
411 第1磁石
412 第2磁石
421 第3磁石
422 第4磁石

Claims (9)

  1. 発光素子と、
    反射面に貫通孔を有するミラーと、
    前記発光素子から出力され、前記貫通孔を通った光を受光する受光素子とを備え、
    前記ミラーで反射した光を出射する
    光出射装置。
  2. 請求項1に記載の光出射装置において、
    前記受光素子の検出結果に基づいて、前記発光素子への印加電圧を制御する制御部をさらに備える
    光出射装置。
  3. 請求項2に記載の光出射装置において、
    前記反射面の角度は可変である
    光出射装置。
  4. 請求項3に記載の光出射装置において、
    前記制御部は、前記反射面の角度が所定値であるときの前記受光素子の受光結果に基づいて、前記発光素子への印加電圧を制御する
    光出射装置。
  5. 請求項3に記載の光出射装置において、
    前記制御部は、前記反射面の角度に基づいて前記受光素子の受光結果を補正する
    光出射装置。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の光出射装置において、
    前記ミラーの前記反射面とは反対側の面は、前記ミラーを駆動するための磁石に対向しており、
    前記受光素子は、前記磁石に設けられた開口に入射した光を受光する
    光出射装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の光出射装置において、
    前記ミラーは、MEMSアクチュエータの一部である
    光出射装置。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の光出射装置において、
    前記反射面において、前記発光素子から出力された光のスポットの面積は、前記貫通孔の面積の5×10倍以上2×10倍以下である
    光出射装置。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の光出射装置と、
    当該光出射装置から出射され、対象物で反射された反射光を受光する受光部とを備える
    測定装置。
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