JP2023075721A - 電動工具及び電動工具システム - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手を向上させた電動工具及び電動工具システムを提供する。【解決手段】電動工具2は、締付部23と、制御部21と、センサ部24と、通信部25と、記憶部27と、可搬型の工具本体と、を備える。制御部21は締付部23の動作を制御する。センサ部24は、締付部23による締付トルクを少なくとも測定する。通信部25は、センサ部24の測定結果に関連する作業データを送信する。通信部25が作業データを送信する通信モードは無線通信モードと有線通信モードとを少なくとも含む。無線通信モードでは、無線通信部251が、1回又は複数回の締付作業が終わると、センサ部24が出力した測定結果に関連する作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する。有線通信モードでは、有線通信部252が、有線通信モードで動作中に記憶部27に記憶された作業データを有線通信方式で送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、電動工具及び電動工具システムに関する。より詳細には、本開示は、作業者が締付作業に使用する電動工具、及び、電動工具を含む電動工具システムに関する。
特許文献1は、電動工具と、センター装置とからなる電動工具制御システム(電動工具システム)を開示する。センター装置は、予め設定されたネジ締め情報をネットワークを介して電動工具に送信する。電動工具は、受信したネジ締め情報に基づいてモータの回転制御を行う。また、センター装置は、これまでに行われたネジ締め作業の履歴を電動工具からネットワークを介して受信し、履歴に基づいてネジ締めラインにおいてネジ締めの対象が移動するライン速度を制御する。
特開2000-334670号公報
特許文献1に記載の電動工具制御システムでは、電動工具を用いる作業の間に電動工具からセンター装置にネジ締め作業の履歴が無線で送信されるため、送信する履歴の情報が多くなると、通信に長い時間が必要であった。電動工具が履歴の情報を送信するのに長い時間が必要になると、送信中はネジ締め作業が行えないため、ネジ締め作業を行えない時間が長くなり、電動工具の使い勝手が低下するという問題があった。
本開示の目的は、使い勝手を向上させた電動工具及び電動工具システムを提供することにある。
本開示の一態様の電動工具は、締付部と、制御部と、センサ部と、通信部と、記憶部と、可搬型の工具本体と、を備える。前記締付部は、動力源の駆動力によって部材の締付作業を行う。前記制御部は、前記締付部の動作を制御する。前記センサ部は、前記締付部による締付トルクを少なくとも測定する。前記通信部は、前記センサ部の測定結果に関連する作業データを送信する。前記工具本体は、前記締付部、前記制御部、前記センサ部、前記通信部、及び前記記憶部を収容する。前記通信部は、前記作業データを無線通信方式で送信する無線通信部と、前記作業データを有線通信方式で送信する有線通信部とを含む。前記通信部が前記作業データを送信する通信モードは、無線通信モードと、有線通信モードとを少なくとも含む。前記無線通信モードでは、前記無線通信部が、1回又は複数回の前記締付作業が終わると、前記センサ部が出力した前記測定結果に関連する前記作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する。前記有線通信モードでは、前記有線通信部が、前記有線通信モードで動作中に前記記憶部に記憶された前記作業データを有線通信方式で送信する。
本開示の一態様の電動工具システムは、前記電動工具と、受信機と、を含む。前記受信機は、前記無線通信部から送信された前記作業データを受信する。
本開示によれば、使い勝手を向上させた電動工具及び電動工具システムを提供することができる。
図1は、一実施形態に係る電動工具を含む電動工具システムの概略的なブロック図である。 図2は、同上の電動工具システムの概略的なシステム構成図である。 図3は、同上の電動工具の概略的な側面図である。 図4は、同上の電動工具の一部破断した側面図である。 図5は、同上の電動工具の要部の斜視図である。 図6は、同上の電動工具の無線通信モードの動作を説明するフローチャートである。 図7は、同上の電動工具の有線通信モードの動作を説明するフローチャートである。
(実施形態)
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本開示の実施形態に係る電動工具及び電動工具システムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態(変形例を含む)は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
(1)概要
まず、本実施形態に係る電動工具2、及び、電動工具2を含む電動工具システム1の概要について図1及び図2を参照して説明する。
電動工具2は、締付部23と、制御部21と、センサ部24と、通信部25と、記憶部27と、可搬型の工具本体200と、を備える。
締付部23は、動力源の駆動力によって部材の締付作業を行う。
制御部21は、締付部23の動作を制御する。
センサ部24は、締付部23による締付トルクを少なくとも測定する。
通信部25は、センサ部24の測定結果に関連する作業データを送信する。
工具本体200は、締付部23、制御部21、センサ部24、通信部25、及び記憶部27を収容する。
通信部25は、作業データを無線通信方式で送信する無線通信部251と、作業データを有線通信方式で送信する有線通信部252とを含む。
通信部25が作業データを送信する通信モードは、無線通信モードと、有線通信モードとを少なくとも含む。無線通信モードでは、無線通信部251が、1回又は複数回の締付作業が終わると、センサ部24が出力した測定結果に関連する作業データを無線通信方式で送信する。有線通信モードでは、有線通信部252が、有線通信モードで動作中に記憶部27に記憶された作業データを有線通信方式で送信する。
ここにおいて、電動工具2は、部材の締付作業に使用される。電動工具2はユーザが携帯して使用する可搬型の工具である。電動工具2を使用して行われる「締付作業」は、例えば第1部材であるナットを、第2部材であるボルトに締結する作業であるが、第1部材及び第2部材はそれぞれナットとボルトに限定されず、適宜変更が可能である。また、締付作業は、複数の第1部材を、一つの第2部材に対して締め付ける作業でもよく、複数の第1部材は、1種類の部材でもよいし、複数種類の部材でもよい。センサ部24の測定結果に関連する「作業データ」は、センサ部24が測定した締付トルクの測定値(最大値又は平均値など)でもよいし、締付作業中の締付トルクの時間的な変化を示す時系列データ(波形データ)でもよい。また、作業データは、センサ部24が測定した締付トルクの測定値等に基づいて作業内容の良否を判定した判定結果などのデータでもよい。また、センサ部24は、締付トルク以外に動力源であるモータの回転数、モータに流れる電流値等を測定してもよく、センサ部24の測定対象は適宜変更が可能である。
この電動工具2では、通信部25の通信モードが無線通信モードと有線通信モードとを少なくとも含む。有線通信モードでは、有線通信部252が、有線通信モードで動作中に記憶部27に記憶された作業データを有線通信方式で送信するので、締付作業の合間に作業データを無線通信方式で送信する場合に比べて、作業データの送信によって締付作業が妨げられるのを抑制でき、使い勝手が向上するという利点がある。また、電動工具2と通信相手との間での無線通信が良好ではない環境では、通信部25の通信モードを有線通信モードに設定することによって、有線通信モードで作業データを送信することができ、使い勝手が向上するという利点もある。また、一般的に有線通信方式は無線通信方式に比べて伝送速度が速いので、有線通信モードで動作中に記憶部27に記憶された作業データを短時間で送信でき、使い勝手が向上する。なお、無線通信モードでは、締付作業に関する作業指示情報を受信して動作するのであるが、有線通信モードでは、有線通信方式で作業指示情報を受信した後は、電動工具2が単独で動作するため、有線通信モードをスタンドアローンモードとも言う。
なお、通信モードが無線通信モード及び有線通信モードの両方に設定された場合、通信部25は、無線通信部251による無線通信と、有線通信部252による有線通信との両方を実行可能な状態となる。無線通信部251による無線通信は常時可能であり、有線通信部252と端末装置3とが有線接続された状態では、有線通信部252による有線通信も可能になる。
なお、以下の実施形態では、通信部25の通信モードが無線通信モード及び有線通信モードのいずれかに設定される場合について説明する。
また、図1及び図2に示すように、電動工具システム1は、電動工具2と、受信機4と、を含む。受信機4は、電動工具2から送信された作業データを受信する。
なお、図1及び図2では電動工具2が1台しか図示されていないが、電動工具2の数は複数でもよい。つまり、電動工具システム1は複数の電動工具2を含んでもよく、受信機4は、複数の電動工具2の各々と通信可能である。
(2)詳細
以下、実施形態に係る電動工具2、及び、電動工具2を含む電動工具システム1について図面を参照して詳細に説明する。
(2.1)構成
以下、電動工具システム1の構成について、図1~図3を参照して説明する。
本実施形態の電動工具システム1は、例えば、工場において製品の組立作業を行う組立ラインに用いられる。なお、電動工具システム1の使用用途は、工場の組立ラインに限らず、他の使用用途であってもよい。電動工具システム1は、例えば、建設工事等の施工現場において建築物を施工する作業に用いられてもよい。
電動工具システム1は、図1に示すように、電動工具2と、受信機4と、を含む。また、電動工具システム1は、受信機4とネットワーク6を介して通信可能な上位装置5を更に含んでもよい。ここにおいて、電動工具システム1が上位装置5を備えることは必須ではなく、上位装置5は適宜省略が可能である。また、電動工具2には、電動工具2に通信線CB1を介して接続されて電動工具2と有線通信を行う端末装置3が接続可能である。
次に、電動工具システム1を構成する各機器の詳細について図面を参照して説明する。
(2.1.1)電動工具
電動工具2は、図1に示すように、制御部21と、操作部22と、締付部23と、センサ部24と、通信部25と、電源部26と、記憶部27と、表示部28と、を備える。
また、電動工具2は、図2~図4に示すように、各部を収容又は保持するための可搬型の工具本体200を備えている。工具本体200は、筒形状の胴体部201と、胴体部201の周面から径方向に突出する握り部202とを備える。胴体部201の軸方向における一端側からは出力軸231が突出している。出力軸231には、作業対象の第1部材に合わせた先端工具(例えばトルクレンチビットなど)が着脱自在に取り付けられるソケットが取り付けられる。したがって、出力軸231にはソケットを介して所望の先端工具が取り付けられる。また、握り部202の一端(図3における下端)には電池取付座203が設けられている。電池取付座203には、樹脂製のケース内に電源部26を収納した電池パック261が着脱自在に取り付けられる。
締付部23は、出力軸231と、出力軸231を回転させるモータと、モータを駆動する駆動回路と、を備えている。なお、本実施形態の電動工具2はインパクト工具であり、締付部23は、出力軸231に打撃力を発生させるインパクト機構を有している。インパクト機構は、出力トルクが所定レベル以下であれば、モータの出力軸の回転を減速して出力軸231に伝達し、第1部材を回転させるように構成されている。また、インパクト機構は、出力トルクが所定レベルを超えると、出力軸231に打撃力を加えて、第1部材を回転させるように構成されている。なお、モータ及びインパクト機構は、胴体部201の内部に収容されている。
制御部21は、締付部23、センサ部24、及び通信部25等の動作を制御する。制御部21は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部21として機能する。プログラムは、ここでは制御部21のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部21は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されてもよい。制御部21を構成するマイクロコントローラ(回路基板等)は、例えば握り部202の内部に収容されている。
操作部22は、握り部202に設けられたトリガスイッチ221を備える。トリガスイッチ221がユーザによって操作されると、トリガスイッチ221の引き込み量(操作量)に比例した大きさの操作信号が、制御部21に入力される。制御部21は、操作部22からの操作信号に応じた回転速度で出力軸231が回転するように、締付部23が備えるモータの回転速度を調整する。
センサ部24は、締付部23による締付トルクを測定する。センサ部24は、例えば、出力軸231に取り付けられた磁歪式のトルクセンサを備えている。磁歪式のトルクセンサは、出力軸231にトルクが加わることにより発生する歪みに応じた透磁率の変化を、非回転部分に設置したコイルで検出し、歪みに比例した電圧信号を出力する。これによりセンサ部24は、出力軸231に加わったトルクを測定する。つまり、センサ部24は、電動工具2が作業対象の第1部材に与えるトルク(締付トルク)を測定する。センサ部24は、測定したトルク(締付トルク)を制御部21へ出力する。なお、センサ部24は、モータの出力軸に加わるトルクを測定してもよく、モータの出力軸に加わるトルク、及び減速機構の減速比等に基づいて、出力軸231に加わる締付トルクを測定してもよい。なお、センサ部24は磁歪式のトルクセンサを備えるものに限定されず、センサ部24の具体化手段は適宜変更が可能である。例えば、センサ部24は、締付部23が備えるモータに流れる電流を検出することによって、第1部材を第2部材に対して締め付ける締付トルクを測定してもよい。
制御部21は、第1部材の締付トルクが、受信機4又は端末装置3から入力される作業指示情報に基づいて設定されるトルク設定値となるように締付部23を制御する。制御部21は、例えば、センサ部24で測定された締付トルクが、トルク設定値に達すると、締付部23のモータの回転を停止させる。なおトルク設定値は変更可能であり、受信機4又は端末装置3から電動工具2に送信される作業指示情報に基づいて制御部21によって変更される。ここにおいて、「作業指示情報」とは、電動工具2を用いて行う1回又は複数回の締付作業の作業内容に関する情報を含むことが好ましい。作業指示情報は、例えば、1回又は複数回の締付作業に対応する作業内容を示す情報を含む。電動工具2を用いて行う作業が締付作業である場合、作業指示情報は、締付トルクに関する情報を含むのが好ましい。締付トルクに関する情報は、締付トルクの設定値(トルク値)でもよいし、電動工具2がインパクト工具の場合は打撃回数でもよい。また、電動工具2を用いて行う締付作業が、所定の作業内容の単位作業を連続的に複数回実行するような所謂バッチ作業を含む場合、作業指示情報は、単位作業の作業内容(例えば締付トルクの設定値)に関するバッチ作業情報と、単位作業を連続的に実行する回数に関する回数情報と、を含むことが好ましい。なお、単位作業を連続的に複数回実行するとは、単位作業を間断なく繰り返し実行することに限定されず、別の作業が間に入るのでなければ、時間を開けて単位作業を実行してもよい。
通信部25は、上述したように、無線通信部251と、有線通信部252と、を含む。
無線通信部251は、例えばZigBee(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う通信モジュールである。無線通信部251は、この種の通信方式で、受信機4との間で無線通信を行う。無線通信モードでは、無線通信部251は、制御部21が有するRAM(Random Access Memory)等のメモリに一時的に記憶されている作業データを、無線通信方式で受信機4に送信する。無線通信部251が、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)等の記憶部27から作業データを読み出して受信機4に無線送信する場合は、記憶部27にアクセスする時間が必要なため、作業データの送信に時間を要する。制御部21は、通信部25が作業データを送信する間は締付部23の締付作業を停止させているため、作業データの送信に長時間を要すると、次回の締付作業を開始するまでの時間が長くなり、締付作業を繰り返し行う場合の作業周期が長くなるという問題がある。それに対して、本実施形態では、無線通信部251は、RAM等のメモリに一時的に記憶されている作業データを、無線通信方式で受信機4に送信するため、EEPROM等の記憶部27にアクセスする時間が不要になり、締付作業を開始するまでの時間を短くでき、締付作業を繰り返し行う場合の作業周期を短くできるという利点がある。
なお、無線通信部251と受信機4との間の無線通信の方式は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信であってもよい。例えば、無線通信部251は、握り部202の内部に収容されており、無線通信部251のアンテナは、胴体部201の内部に収容されている。
有線通信部252は、電動工具2に通信線CB1を介して接続される端末装置3との間で、例えばUSB規格に準拠した有線通信方式で通信を行う。有線通信モードでは、有線通信部252は、記憶部27に記憶されている作業データを記憶部27から読み出して、端末装置3へ送信する。本実施形態では、電動工具2の胴体部201の後部の周面には、図5に示すように凹部204が設けられ、凹部204の底面の孔205内にメス側のUSBコネクタCN1が露出している。通信線CB1の両端にはオス側のUSBコネクタCN2,CN3がそれぞれ設けられている。通信線CB1の第1端のUSBコネクタCN2を電動工具2のUSBコネクタCN1に接続し、通信線CB1の第2端のUSBコネクタCN3を端末装置3のメス側のUSBコネクタに接続することで、電動工具2が通信線CB1を介して端末装置3に接続される。この状態で、電動工具2の有線通信部252と、端末装置3の有線通信部31(図1参照)との間で有線通信方式で通信が行われる。なお、USBコネクタCN1から通信線CB1のUSBコネクタCN2又はCN3が取り外された状態では、胴体部201の凹部204には、柔軟性を有する合成樹脂製の蓋材206が着脱可能な状態で取り付けられており、USBコネクタCN1等に埃や水などが付着するのを抑制している。
電源部26は、蓄電池を備えている。電源部26は、電池パック261内に収容されている。電池パック261は、樹脂製のケース内に電源部26を収容して構成されている。電池パック261を工具本体200の電池取付座203から取り外し、取り外した電池パック261を充電器に接続することによって、電源部26の蓄電池を充電することができる。電源部26は、蓄電池に充電された電力で、制御部21を含む電気回路とモータとに動作に必要な電力を供給する。
記憶部27は、例えば、ROM(Read Only Memory)、及び、不揮発性メモリを含む。不揮発性メモリには、例えばEEPROM又はフラッシュメモリ等がある。記憶部27は、制御部21が実行する制御プログラムを記憶する。また記憶部27は、受信機4又は端末装置3から受信した作業指示情報、及び、作業指示情報に基づいて行った作業の実施内容に関連する作業データを記憶する。作業データは、例えば、作業を実行したことを示す情報でもよいし、作業の実行結果に関する情報でもよい。作業が第1部材を第2部材に締め付ける締付作業である場合、作業の実行結果に関する情報は、例えば、センサ部24が測定した締付トルクの測定値、締付作業を行った第1部材の本数(以下、作業済み本数とも言う)等の情報を含むことが好ましい。また、作業の実行結果に関する情報は、作業指示情報に基づいて行った作業の良否を示す判定情報を含んでもよい。また記憶部27は、個々の電動工具2に割り当てられた識別情報や、個々の電動工具2の品種(例えば製造メーカとその製造メーカで決められた品番とを含む情報)などの情報(工具種別の情報)を記憶する。ここで、識別情報は、例えば電動工具2に割り当てられるIPアドレスを含むことが好ましい。
表示部28は、例えば、工具本体200の表面(例えば電池取付座203の上面)に露出して設けられた、2桁の7セグメントLED(Light Emitting Diode)を有する。また、表示部28は、工具本体200の表面(例えば胴体部201の後端面)に露出して設けられた、例えば青色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとを有している。
なお、電池取付座203の内部には有線通信部252等の回路部品が実装された回路基板101が収容されている。また、胴体部201の内部には、表示部28が備える発光ダイオード等の回路部品が実装された回路基板102と、USBコネクタCN1等の回路部品が実装された回路基板103とが収容されている。このように、工具本体200の内部には、回路基板101~103を含む複数の回路基板が収容されているが、電動工具2の回路部品が複数の回路基板に分かれて実装されていることは必須ではなく、1枚の回路基板にまとめて実装されていてもよい。
(2.1.2)受信機
受信機4は、図1に示すように、無線通信部41と、有線通信部42と、制御部43と、操作部44と、表示部45と、記憶部46と、を備えている。
制御部43は、無線通信部41、有線通信部42、及び表示部45等の動作を制御する。制御部43は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部43として機能する。プログラムは、ここでは制御部43のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部43は、例えば、FPGA、又はASIC等で構成されてもよい。
無線通信部41は、電動工具2の無線通信部251と同じ通信方式(例えばZigBee)で、近距離の無線通信を行う通信モジュールである。無線通信部41は、電動工具2の無線通信部251と無線通信を行う。
有線通信部42は、通信線を介して有線通信を行う通信モジュールである。有線通信部42は、上位装置5の通信部51と例えばEthernet(登録商標)等のネットワーク6を介して有線通信を行う。ネットワーク6は、電動工具2が使用される工場等の施設に設けられたLAN(Local Area Network)でもよいし、インターネット等のWAN(Wide Area Network)でもよい。
操作部44は、ユーザの操作を受け付ける操作スイッチ等を含む。
表示部45は、例えば複数の発光ダイオードを含み、複数の発光ダイオードの点灯、点滅、又は消灯により受信機4の動作状態等を表示する。なお表示部45は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置を含んでもよい。
記憶部46は、例えば、ROM、RAM、及び不揮発性メモリ(例えば、EEPROM又はフラッシュメモリ等)を含む。記憶部46は、電動工具2を用いる締付作業の作業内容に関する作業指示情報、電動工具2から受信した作業データ等を電動工具2の識別情報と対応付けて記憶する。これにより、記憶部46は、複数の電動工具2の各々について、電動工具2に送信する作業指示情報及び電動工具2から受信した作業情報を記憶することができる。また、記憶部46は、個々の受信機4に割り当てられた識別情報や、個々の受信機4の品種(例えば製造メーカとその製造メーカで決められた品番とを含む情報)などの情報を記憶する。ここで、識別情報は、例えば受信機4に割り当てられるIPアドレスを含む。
(2.1.3)上位装置
上位装置5は、例えばサーバである。上位装置5は、通信部51と、記憶部52と、制御部53と、を備えている。
通信部51は、通信線を介して有線通信を行う通信モジュールである。通信部51は、受信機4の有線通信部42と例えばEthernet等のネットワーク6を介して有線通信を行う。
記憶部52は、例えば、ROM、RAM、及び不揮発性メモリ(例えば、EEPROM又はフラッシュメモリ等)を含む。記憶部52は、複数の電動工具2の各々について、電動工具2を用いる締付作業の作業内容に関する作業指示情報、及び電動工具2が行った作業の作業データの履歴等を、電動工具2の識別情報と対応付けて記憶する。
制御部53は、通信部51等の動作を制御する。制御部53は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部53として機能する。プログラムは、ここでは制御部53のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部53は、例えば、FPGA、又はASIC等で構成されてもよい。
制御部53は、電動工具2を用いる締付作業の作業内容に関する作業指示情報を通信部51から受信機4に対して送信させる。
また制御部53は、通信部51が受信機4から受信した、電動工具2を用いて行った作業の作業データの履歴を記憶部52に記憶させる。
(2.1.4)端末装置
端末装置3は、電動工具2の通信モードの設定、及び電動工具2から有線通信方式で作業データを受信するためのデータ取込用アプリ(プログラム)がインストールされたコンピュータ端末である。端末装置3は、ノート型のコンピュータでもよいし、タブレット型のコンピュータでもよいし、スマートフォン等の通信端末でもよい。
端末装置3は、制御部30と、有線通信部31と、HMI(Human Machine Interface)32と、を備える。
有線通信部31は、通信線CB1を介して電動工具2と接続される。有線通信部31は、通信線CB1を介して電動工具2の有線通信部252との間で、例えばUSB規格に準拠した有線通信方式で通信を行う。
HMI32は、端末装置3を使用する管理者が入力した情報を受け付ける入力部と、端末装置3を使用する管理者に対して情報を出力する出力部と、を備える。管理者が入力した情報を受け付ける入力部には、キーボード、マウス、スイッチ、音声入力用のマイク等が含まれる。管理者に対して情報を出力する出力部としては、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置、LED等のランプ、音声出力用のスピーカー等が含まれる。
制御部30は、有線通信部31及びHMI32等の動作を制御する。制御部30は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部30として機能する。プログラムは、ここでは制御部30のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部30は、例えば、FPGA、又はASIC等で構成されてもよい。
以下では、端末装置3及び受信機4を使用する管理者が、電動工具2を用いて締付作業を行うユーザと別の人である場合を例に説明を行うが、端末装置3及び受信機4を使用する管理者と、電動工具2を用いて締付作業を行うユーザは同じ人でもよい。
(2.2)動作説明
次に、電動工具システム1が備える電動工具2の動作を図6及び図7等に基づいて説明する。上述のように、電動工具2が作業データを送信する通信モードは無線通信モードと有線通信モードとを含み、この2つの通信モードについて以下に説明する。
電動工具2の通信モードは、例えば端末装置3を用いて設定される。電動工具2が通信線CB1を介して端末装置3に接続された状態で、管理者が、端末装置3にインストールされたデータ取込用アプリを実行させ、データ取込用アプリ上で通信モードを無線通信モード及び有線通信モードのいずれかに設定する。管理者がデータ取込用アプリで通信モードを設定すると、制御部30は有線通信部31から電動工具2に通信モードを設定するモード設定情報を送信する。電動工具2の有線通信部252がモード設定情報を受信すると、制御部21は、モード設定情報に基づいて通信モードを無線通信モード及び有線通信モードのいずれかに設定する。言い換えると、制御部21は、有線通信部252に通信線CB1を介して接続された端末装置3から有線通信部252が受信したモード設定情報に基づいて、通信モードを無線通信モード又は有線通信モードに設定する。これにより、端末装置3を用いて電動工具2の通信モードを無線通信モード又は有線通信モードに設定することができる。管理者がデータ取込用アプリを終了し、電動工具2から通信線CB1を取り外すと、電動工具2は、設定された通信モードで動作を開始する。なお、端末装置3が実行するデータ取込用アプリでは、電動工具2が記憶部27に記憶する作業データの種類を選択することも可能である。また、端末装置3が実行するデータ取込用アプリでは、電動工具2から取り出す作業データの種類を選択することも可能であり、端末装置3から電動工具2に対して取得対象の作業データの種類を指定するデータ種別情報も送信される。
(2.2.1)無線通信モードの動作
電動工具2が無線通信モードに設定されている場合の動作を図6等に基づいて説明する。なお、電動工具2は、端末装置3から入力されたデータ種別情報に基づき、作業の良否を示す判定結果の情報と、締付トルクの時系列データとを作業データとして受信機4に送信するように設定されている。電動工具2は、データ種別情報に基づいて、締付トルクの測定値(最大値又は平均値など)を作業データとして受信機4に送信してもよい。なお、作業データとして締付トルクの測定値を受信機4に送信することは必須ではなく、作業データの内容は適宜変更が可能である。
無線通信モードで動作中の電動工具2には、受信機4から作業指示情報が無線通信方式で送信される。
受信機4を使用する管理者が操作部44を用いて電動工具2に出力する1回又は複数回分の締付作業に関する作業指示情報(例えば締付トルク、本数等の情報)を作成すると、作成した作業指示情報が無線通信部41から設定対象の電動工具2に送信される。なお、受信機4は、端末装置3と通信可能に構成されており、端末装置3で作成された作業指示情報を端末装置3から取得して設定対象の電動工具2に送信してもよい。また、受信機4は、上位装置5で作成された作業指示情報を上位装置5から取得して設定対象の電動工具2に送信してもよい。
電動工具2の無線通信部251が受信機4から送信された作業指示情報を受信すると(ステップS11:Yes)、制御部21は作業指示情報を記憶部27に記憶させる。また、制御部21は、表示部28が備える7セグメントLEDを用いて、作業指示情報を受信し締付作業を開始する準備が整ったことを表示する。なお、無線通信部251が受信機4から作業指示情報を受信している間、制御部21は、表示部28が有する通信表示用の発光ダイオードを点灯させて、受信機4と通信中であることを表示する。そして、無線通信部251と受信機4との通信が終了すると、制御部21は、表示部28が有する通信表示用の発光ダイオードを点滅させて、受信機4との通信が終了したことを表示し、締付部23による締付作業を開始する準備が整っていることを表示する。
締付部23による締付作業を開始する準備が整うと、ユーザは電動工具2を持って作業場所まで移動する。ユーザが、電動工具2の出力軸231にソケットを介して取り付けられた先端工具を第1部材に当てて、トリガスイッチ221を引くと、制御部21が作業指示情報に基づいて締付部23を制御し、第1部材を第2部材に締め付ける締付作業が行われる(ステップS12)。作業指示情報には締付トルクの情報が含まれており、制御部21は、センサ部24により測定される締付トルクの測定値が、作業指示情報に含まれる締付トルクの値に一致するように締付部23を制御する。このように、無線通信モードでは、無線通信部251が、締付作業に関する作業指示情報を受信し、制御部21は作業指示情報に基づいて締付部23を制御する。これにより、受信機4から、離れた場所にある電動工具2に対して締付作業に関する作業指示情報を送信できるので、電動工具2を通信線CB1を介して端末装置3に接続して端末装置3から作業指示情報を受け取る手間が省け、使い勝手が向上する。
締付部23による1回の締付作業が完了すると、制御部21は、センサ部24の測定結果に基づいて作業の良否を判定した判定結果の情報、締付トルクの測定値(平均値、最大値等)、及び、1回の締付作業の開始から終了までの締付トルクの時系列データを作業データとして制御部21のメモリに一時的に記憶させる。また、制御部21は、メモリに一時的に記憶された判定結果の情報を含む作業データと電動工具2の識別情報とを無線通信部251から受信機4に送信させる(ステップS13)。言い換えると、無線通信モードにおいて、無線通信部251は、1回の締付作業が終わると、作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する。これにより、1回の締付作業が終わるごとに、電動工具2を用いて行った締付作業の作業データを受信機4に送信できるので、次の締付作業を開始する前に締付作業の良否を判断でき、締付作業が不良である場合には締付作業をやり直すことができ、また次の締付作業の品質向上に生かすことができる。受信機4の無線通信部41が電動工具2から送信された作業データを受信すると、受信した作業データ(判定結果の情報)と送信元の電動工具2の識別情報と受信時刻とを対応付けて記憶部46に記憶させる。なお、制御部21は、無線通信部251が作業データを送信する送信期間において、締付部23による締付作業を停止しており、締付部23が締付作業を行うことで発生する電磁ノイズによって無線通信部251と受信機4との無線通信に通信エラーが発生する可能性を低減している。
また、制御部21は、判定結果の情報に基づいて表示用の発光ダイオードを点灯又は点滅させることで、電動工具2を使用するユーザに対して判定結果の情報を通知することができる。
ここで、ステップS11で受信した作業指示情報に基づく1回又は複数回分の締付作業が全て終了していなければ(ステップS14:No)、電動工具2はステップS12に戻って締付作業を繰り返す。
一方、ステップS11で受信した作業指示情報に基づく1回又は複数回分の締付作業が全て終了していれば(ステップS14:Yes)、制御部21は、締付部23による締付作業を停止し、ステップS11に戻って新たな作業指示情報の受信を待機する。つまり、制御部21は、作業指示情報に基づく締付作業が全て終了すると、締付部23による締付作業を停止しており、作業指示情報が電動工具2に設定されていない状態で、電動工具2による締付作業が継続される可能性を低減できる。
なお、制御部21のメモリには、作業データとして締付トルクの時系列データも一時的に記憶されているが、締付トルクの時系列データはデータ量が大きいため、判定結果の情報を送信する時間に比べて、締付トルクの時系列データを送信する時間は長くなる。電動工具2を用いて締付作業を行う途中に締付トルクの時系列データを送信する場合、締付トルクの時系列データの送信によって締付作業を行えない時間が長くなる。そこで、制御部21は、作業指示情報に基づく1回又は複数回分の締付作業が全て終了した後に無線通信部251から受信機4に締付トルクの時系列データを無線送信させており、締付トルクの時系列データと電動工具2の識別情報とを無線送信することによって、締付作業の実施が遅れる可能性を低減できる。
なお、電動工具2に入力された作業指示情報が、所定の単位作業を複数回繰り返すようなバッチ作業に関する作業指示である場合、無線通信部251は、バッチ作業が終了した時点で、制御部21のメモリに一時的に記憶されている作業データの少なくとも一部(例えば締付トルクの時系列データ)を受信機4に送信してもよい。また、電動工具2に入力された作業指示情報が、複数回分の締付作業に関する作業指示である場合も、無線通信部251は、作業指示情報が示す複数回分の締付作業が終了した時点で、制御部21のメモリに一時的に記憶されている作業データの少なくとも一部を受信機4に送信してもよい。このように、無線通信モードにおいて、無線通信部251は、複数回の締付作業が終わると、作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信してもよく、無線通信の回数を少なくすることで、作業データの送信による締付作業の中断を無くすことができ、タクトタイムが短い締付作業にも対応できる。また、無線通信の回数を少なくすることで、消費電力の低減を図ることもできる。また、複数回の締付作業が終わったタイミングで、電動工具2を用いて行った締付作業の作業データを受信機4に送信できるので、次の締付作業を開始する前に締付作業の良否を確認でき、締付作業が不良である場合には締付作業をやり直すことが可能になる。
また、無線通信モードでは、無線通信部251は、制御部21のメモリに一時的に記憶されている作業データを送信しており、記憶部27に記憶されている作業データを記憶部27から読み出して送信する場合に比べて記憶部27にアクセスする時間を短縮できるので、無線送信にかかる時間を短縮できるという利点もある。
なお、本実施形態では、1回の締付作業を終えるごとに、制御部21は、作業の良否を判定した判定結果の情報を無線通信部251から受信機4に送信させているが、締付トルクの測定値を無線通信部251から受信機4に送信させてもよい。また、1回の締付作業を終えるごとに、制御部21は、作業の良否を判定した判定結果の情報と、締付トルクの測定値とを無線通信部251から受信機4に送信させてもよい。
(2.2.2)有線通信モードの動作
電動工具2が有線通信モードに設定されている場合の動作を図7等に基づいて説明する。なお、電動工具2は、端末装置3から入力されたデータ種別情報に基づき、作業の良否を示す判定結果の情報と、締付トルクの時系列データとを作業データとして端末装置3に送信するように設定されている。電動工具2は、データ種別情報に基づいて、締付トルクの測定値(最大値又は平均値など)を作業データとして受信機4に送信してもよい。なお、作業データとして締付トルクの測定値を受信機4に送信することは必須ではなく、作業データの内容は適宜変更が可能である。
管理者は、電動工具2のUSBコネクタCN1に通信線CB1のUSBコネクタCN2を接続し、通信線CB1のUSBコネクタCN3を端末装置3に接続して、電動工具2と端末装置3とを通信線CB1を介して接続する(ステップS1)。電動工具2と端末装置3とが通信線CB1を介して接続され、有線通信部252が有線通信部31と通信可能な状態になると、制御部21は、表示部28が有する通信表示用の発光ダイオードを点灯させて、有線通信方式による通信が開始したことを表示する。
管理者は、端末装置3のHMI32を用いてデータ取込用アプリを実行し、設定対象の電動工具2を選択する。管理者が、端末装置3のHMI32を用いて電動工具2に設定する1回又は複数回分の締付作業に関する作業指示情報(例えば締付トルク、本数等の情報)を作成すると、有線通信部31が電動工具2に作業指示情報を送信する。電動工具2の有線通信部252が端末装置3から送信された作業指示情報を受信すると(ステップS2)、制御部21は作業指示情報を記憶部27に記憶させる。また、制御部21は、表示部28が備える7セグメントLEDを用いて、作業指示情報を受信し締付作業を開始する準備が整ったことを表示する。なお、端末装置3は、受信機4を介して上位装置5から取得した作業指示情報を電動工具2に設定してもよい。
電動工具2を用いて締付作業を開始する準備が整うと、電動工具2を用いて締付作業を行うユーザが、電動工具2のUSBコネクタCN1からUSBコネクタCN2を取り外し(ステップS3)、胴体部201の凹部204に蓋材206を取り付ける。USBコネクタCN1からUSBコネクタCN2が取り外されると、有線通信部31と有線通信部252との通信が不通になるので、制御部21は、表示部28が有する通信表示用の発光ダイオードを消灯させて、有線通信部31の通信が停止したことを表示する。
その後、ユーザが電動工具2を持って作業場所まで移動し、電動工具2の出力軸231にソケットを介して取り付けられた先端工具を第1部材に当てて、トリガスイッチ221を引くと、制御部21が作業指示情報に基づいて締付部23を制御し、第1部材を第2部材に締め付ける締付作業が行われる(ステップS4)。締付部23による1回の締付作業が完了すると、制御部21は、センサ部24の測定結果に基づき、作業の良否を判定した判定結果の情報、締付トルクの測定値、及び、1回の締付作業の開始から終了までの締付トルクの時系列データを作業データとして記憶部27に記憶させる(ステップS5)。
ここで、制御部21は、作業指示情報に基づく締付作業が全て終了したか否かを判断し(ステップS6)、全ての締付作業が完了していない場合(ステップS6:No)はステップS4に戻って次の締付作業を実施する。
一方、作業指示情報に基づく締付作業が全て終了した場合(ステップS6:Yes)、制御部21は、締付部23による締付作業を停止させ、トリガスイッチ221が引かれても締付部23を回転させない。また、制御部21は、例えば7セグメントLEDを用いて全ての締付作業を終了したことを表示する。
その後、ユーザが電動工具2を持って端末装置3が置かれている場所まで移動し、電動工具2のUSBコネクタCN1に通信線CB1のUSBコネクタCN2を接続し、通信線CB1のUSBコネクタCN3を端末装置3に接続して、電動工具2と端末装置3とを通信線CB1を介して接続する(ステップS7)。電動工具2と端末装置3とが通信線CB1を介して接続され、有線通信部252が有線通信部31と通信可能な状態になると、制御部21は、表示部28が有する通信表示用の発光ダイオードを点灯させて、有線通信方式による通信が開始したことを表示する。
そして、ユーザ又は管理者が、端末装置3のHMI32を操作してデータ取込用アプリを実行させ、電動工具2から作業データを取得するための操作を行うと、制御部30は、有線通信部31から電動工具2へ作業データの転送を指示する転送指示情報を送信する。電動工具2の有線通信部252が端末装置3から転送指示情報を受信すると、制御部21は、記憶部27に記憶されている作業データ(判定結果の情報、締付トルクの測定値、及び締付トルクの時系列データ)を読み出し、有線通信部252から端末装置3へ有線通信方式で送信させる(ステップS8)。ここで、電動工具2から端末装置3への作業データの転送が完了すると、制御部21は、記憶部27に記憶されている作業データを消去してもよい。また、電動工具2から端末装置3に転送される作業データは、判定結果の情報、締付トルクの測定値、及び締付トルクの時系列データのうちの少なくとも一つでもよいし、全てでもよい。
電動工具2から端末装置3への作業データの転送が完了すると、端末装置3のHMI32が作業データの転送完了を出力する。ユーザ又は管理者は、作業データの転送完了を確認すると、電動工具2からコネクタCN2を取り外して締付作業を終了する。なお、ユーザ又は管理者はHMI32を操作して新たな作業指示情報を電動工具2に設定してもよく、電動工具2を用いて新たな締付作業を開始することもできる。
このように、有線通信モードでは、電動工具2が有線通信モードで動作中に記憶部27に記憶された作業データが、電動工具2と端末装置3とを通信線CB1を介して接続したタイミングで、電動工具2から端末装置3に送信される。したがって、電動工具2を用いて締付作業を行う途中に作業データを無線送信する場合に比べて、無線通信により締付作業が妨げられる可能性を低減でき、使い勝手が向上するという利点がある。また、無線通信方式に比べて伝送速度が速い有線通信方式で締付トルクの時系列データを送信しているので、締付トルクの時系列データの送信にかかる時間を短縮でき、使い勝手が向上する。また、電動工具2と受信機4との無線通信が良好でない場合、通信部25の通信モードを有線通信モードに設定することで、電動工具2から端末装置3へ有線通信モードで作業データを送信することができ、使い勝手が向上するという利点もある。なお、端末装置3は受信機4と通信可能に構成されており、端末装置3のメモリに記憶された作業データを端末装置3が受信機4に送信してもよい。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、電動工具システム1が有する電動工具2と同様の機能は、電動工具2の通信制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る電動工具2の通信制御方法では、通信部25が作業データを送信する通信モードを、無線通信モード又は有線通信モードに設定する。無線通信モードでは、無線通信部251が、1回又は複数回の締付作業が終わると、センサ部24が出力した測定結果に関連する作業データを無線通信方式で送信する。有線通信モードでは、有線通信部252が、有線通信モードで動作中に記憶部27に記憶された作業データを有線通信方式で送信する。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、上記の電動工具2の通信制御方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における電動工具システム1(具体的には、電動工具2、受信機4、及び上位装置5)及び端末装置3は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電動工具システム1(具体的には、電動工具2、受信機4、及び上位装置5)及び端末装置3としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここで言うIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここで言うコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
上記の実施形態において、通信部25の通信モードが、無線通信モードと、有線通信モードとに加えて、両用モードを更に含んでもよい。両用モードでは、無線通信部251による無線通信と有線通信部252による有線通信との両方を実行可能である。この場合、制御部21は、端末装置3から受信したモード設定情報に基づいて、通信モードを無線通信モード、有線通信モード、及び両用モードのうちのいずれかに設定する。通信部25の通信モードが両用モードに設定された場合、無線通信部251による無線通信が所望のタイミングで行われ、また電動工具2が端末装置3に有線接続された状態では有線通信部252による有線通信を実行できる。したがって、両用モードでは、無線通信部251による無線通信と、有線通信部252による有線通信とを同時に行うことも可能である。
上記の実施形態において、複数の装置に分散されている受信機4及び上位装置5の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、受信機4と上位装置5とに分散されている一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。また、端末装置3の少なくとも一部の機能と、受信機4及び/又は上位装置5の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、受信機4、上位装置5、及び端末装置3における複数の機能は、1つの筐体内に集約されてもよいし、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。また、受信機4の少なくとも一部の機能(例えば、制御部43の一部の機能)がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
なお、図1及び図2では電動工具2の数が1つであるが、1つの受信機4が通信可能な電動工具2の数は1つに限定されず、2つ以上でもよく、適宜変更が可能である。また、図1及び図2では端末装置3の数が1つであるが、端末装置3の数は1つに限定されず、適宜変更が可能である。また、図1及び図2では受信機4の数が1つであるが、1つの上位装置5に複数の受信機4が接続されてもよく、受信機4の数は適宜変更が可能である。
上記の実施形態では、電動工具2が、締付部材の締付作業を行うインパクト工具であったが、インパクト機構234は必須ではなく、インパクト機構234を備えていない電動工具でもよい。
また、上記の実施形態では電動工具2を用いる作業が第1部材を第2部材に締め付ける締付作業であったが、電動工具2は締付作業以外の作業(例えば穴開け作業、切削作業、切断作業など)に使用される電動工具でもよく、作業データの内容は電動工具2を用いる作業の内容に応じて適宜変更が可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の電動工具(2)は、締付部(23)と、制御部(21)と、センサ部(24)と、通信部(25)と、記憶部(27)と、可搬型の工具本体(200)と、を備える。締付部(23)は、動力源の駆動力によって部材の締付作業を行う。制御部(21)は、締付部(23)の動作を制御する。センサ部(24)は、締付部(23)による締付トルクを少なくとも測定する。通信部(25)は、センサ部(24)の測定結果に関連する作業データを送信する。工具本体(200)は、締付部(23)、制御部(21)、センサ部(24)、通信部(25)、及び記憶部(27)を収容する。通信部(25)は、作業データを無線通信方式で送信する無線通信部(251)と、作業データを有線通信方式で送信する有線通信部(252)とを含む。通信部(25)が作業データを送信する通信モードは、無線通信モードと、有線通信モードとを少なくとも含む。無線通信モードでは、無線通信部(251)が、1回又は複数回の締付作業が終わると、センサ部(24)が出力した測定結果に関連する作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する。有線通信モードでは、有線通信部(252)が、有線通信モードで動作中に記憶部(27)に記憶された作業データを有線通信方式で送信する。
この態様によれば、通信部(25)の通信モードが無線通信モードと有線通信モードとを少なくとも含む。有線通信モードでは、有線通信部(252)が、有線通信モードで動作中に記憶部(27)に記憶された作業データを有線通信方式で送信するので、締付作業の合間に作業データを無線通信方式で送信する場合に比べて、作業データの送信によって締付作業が妨げられるのを抑制でき、使い勝手が向上するという利点がある。
第2の態様の電動工具(2)では、第1の態様において、無線通信モードにおいて、無線通信部(251)は、1回の締付作業が終わると、作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する。
この態様によれば、1回の締付作業が終わるごとに、無線通信部(251)が作業データを無線通信方式で送信するので、次の締付作業を実行する前に、作業データに基づいて締付作業の良否を判断することができる。
第3の態様の電動工具(2)では、第1の態様において、無線通信モードにおいて、無線通信部(251)は、複数回の締付作業が終わると、作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する。
この態様によれば、複数回の締付作業の作業データを無線通信方式で送信するので、無線通信の回数を減らすことができる。
第4の態様の電動工具(2)では、第1~3のいずれかの態様において、無線通信モードにおいて、無線通信部(251)は、締付作業に関する作業指示情報を受信し、制御部(21)は作業指示情報に基づいて締付部(23)を制御する。
この態様によれば、離れた場所にある電動工具(2)に対して新たな締付作業に関する作業指示情報を送信できるので、使い勝手が向上するという利点がある。
第5の態様の電動工具(2)では、第4の態様において、制御部(21)は、作業指示情報に基づく締付作業が全て終了すると、締付部(23)による締付作業を停止する。
この態様によれば、締付作業に関する作業指示情報が入力されていない状態で、締付部(23)による締付作業が実行されるのを抑制できる。
第6の態様の電動工具(2)では、第1~5のいずれかの態様において、制御部(21)は、無線通信部(251)が作業データを送信する送信期間において、締付部(23)による締付作業を停止する。
この態様によれば、締付部(23)による締付作業が行われることで発生するノイズによって、無線通信部(251)の通信エラーが発生する可能性を低減できる。
第7の態様の電動工具(2)では、第1~6のいずれかの態様において、制御部(21)は、有線通信部(252)に通信線(CB1)を介して接続された端末装置(3)から有線通信部(252)が受信したモード設定情報に基づいて、通信モードを無線通信モード又は有線通信モードに設定する。
この態様によれば、端末装置(3)を用いて通信モードを設定することができる。
第8の態様の電動工具システム(1)は、第1~7のいずれかの態様の電動工具(2)と、受信機(4)と、を含む。受信機(4)は、無線通信部(251)から送信された作業データを受信する。
この態様によれば、電動工具(2)の通信部(25)の通信モードが無線通信モードと有線通信モードとを少なくとも含む。有線通信モードでは、有線通信部(252)が、有線通信モードで動作中に記憶部(27)に記憶された作業データを有線通信方式で送信するので、締付作業の合間に作業データを無線通信方式で送信する場合に比べて、作業データの送信によって締付作業が妨げられるのを抑制でき、使い勝手が向上するという利点がある。
上記態様に限らず、上記実施形態に係る電動工具(2)の種々の構成(変形例を含む)は、電動工具(2)の制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。
第2~第7の態様に係る構成については、電動工具(2)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 電動工具システム
2 電動工具
3 端末装置
4 受信機
21 制御部
23 締付部
24 センサ部
25 通信部
27 記憶部
200 工具本体
251 無線通信部
252 有線通信部

Claims (8)

  1. 動力源の駆動力によって部材の締付作業を行う締付部と、
    前記締付部の動作を制御する制御部と、
    前記締付部による締付トルクを少なくとも測定するセンサ部と、
    前記センサ部の測定結果に関連する作業データを送信する通信部と、
    記憶部と、
    前記締付部、前記制御部、前記センサ部、前記通信部、及び前記記憶部を収容する可搬型の工具本体と、を備え、
    前記通信部は、前記作業データを無線通信方式で送信する無線通信部と、前記作業データを有線通信方式で送信する有線通信部とを含み、
    前記通信部が前記作業データを送信する通信モードは、無線通信モードと、有線通信モードとを少なくとも含み、
    前記無線通信モードでは、前記無線通信部が、1回又は複数回の前記締付作業が終わると、前記センサ部が出力した前記測定結果に関連する前記作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信し、
    前記有線通信モードでは、前記有線通信部が、前記有線通信モードで動作中に前記記憶部に記憶された前記作業データを有線通信方式で送信する、
    電動工具。
  2. 前記無線通信モードにおいて、前記無線通信部は、1回の前記締付作業が終わると、前記作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する、
    請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記無線通信モードにおいて、前記無線通信部は、複数回の前記締付作業が終わると、前記作業データの少なくとも一部を無線通信方式で送信する、
    請求項1に記載の電動工具。
  4. 前記無線通信モードにおいて、前記無線通信部は、前記締付作業に関する作業指示情報を受信し、前記制御部は前記作業指示情報に基づいて前記締付部を制御する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電動工具。
  5. 前記制御部は、前記作業指示情報に基づく前記締付作業が全て終了すると、前記締付部による前記締付作業を停止する、
    請求項4に記載の電動工具。
  6. 前記制御部は、前記無線通信部が前記作業データを送信する送信期間において、前記締付部による前記締付作業を停止する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の電動工具。
  7. 前記制御部は、前記有線通信部に通信線を介して接続された端末装置から前記有線通信部が受信したモード設定情報に基づいて、前記通信モードを前記無線通信モード又は前記有線通信モードに設定する、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の電動工具。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の電動工具と、
    受信機と、を含み、
    前記受信機は、前記無線通信部から送信された前記作業データを受信する、
    電動工具システム。
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