JP2023075558A - トランスグルタミナーゼi産生促進剤及びインボルクリン産生促進剤 - Google Patents

トランスグルタミナーゼi産生促進剤及びインボルクリン産生促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、表皮角化促進剤及び皮膚バリア機能改善剤を提供する。【解決手段】本発明は波長域570~730nmと400~515nmとのPPFD比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とする、表皮角化促進及び皮膚バリア機能改善を目的とする化粧品、医薬品、医薬部外品及び食品である。本発明の波長域570~730nmと400~515nmとのPPFD比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物は、トランスグルタミナーゼI産生促進効果及びインボルクリン産生促進効果をもち、表皮角化促進及び皮膚バリア機能改善効果を示した。【選択図】なし

Description

本発明は、特定の波長域を有する光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、表皮角化促進剤及び皮膚バリア機能改善剤に関するものである。
皮膚は、紫外線や乾燥などの外界からの刺激を緩和したり、体内の水分の蒸散を防いだりする機能を有している。この機能は皮膚バリア機能と呼ばれ、機能の維持には表皮にある角層が重要な役割を担っている。
角層は角質細胞と、細胞間を埋める細胞間脂質から構成される。角質細胞はケラチン線維を主成分とし、細胞膜を裏打ちする構成物質であるコーニファイドエンベロープ(角化肥厚膜;CE)に覆われている。CEは表皮細胞の分化に従って細胞内で産生されるインボルクリンやロリクリンなどのタンパク質からなり、タンパク質架橋化酵素であるトランスグルタミナーゼによって架橋され不溶化するとともに細胞膜直下に凝集される。CEが不完全な状態で形成されると、不全角化が誘発され、角質細胞や細胞間脂質の構造に異常が生じ、角質のバリア機能が低下することで、肌の乾燥や肌荒れが生じる。
トランスグルタミナーゼは、タンパク質間のイソペプチド結合の形成を触媒する酵素である。トランスグルタミナーゼには数種類のアイソザイムが存在するが、表皮に特異的に存在するアイソザイムとしては、トランスグルタミナーゼI、III、Vが知られており、トランスグルタミナーゼI及びIIIはCEの形成に関与し、トランスグルタミナーゼVは表皮の分化に関与している(非特許文献1)。中でも、トランスグルタミナーゼIは表皮の顆粒層で発現し、細胞膜に移行してインボルクリンやロリクリンの架橋・重合に関与している。また、トランスグルタミナーゼIの変異が病因である葉状魚鱗癬患者において、コーニファイドエンベロープの不全(非特許文献2)及びバリア機能の低下(非特許文献3)が確認されている。
インボルクリンは水溶性のタンパク質であり、トランスグルタミナーゼの作用を受け、互いに架橋し不溶化することでCEを形成する。更にセラミドなどと共有結合することにより、皮膚のバリア機能の恒常性を維持している。
レモンバーム(別名:メリッサ、学名:Melissa officinalis)は、シソ科コウスイハッカ属に属する多年草である。レモンバームは、民間的に発熱、頭痛、感冒、歯痛などの治療に用いられてきた。また、香り成分が含まれることから、ハーブティーの材料、スパイスとして用いられ、浴用剤や化粧品原料としても利用されている。レモンバームの有効成分としては、シトロネラール、シトラール、ゲラニアールなどが知られている。レモンバームの有効性としては、抗酸化、抗炎症、収斂作用が知られている。
即ち、トランスグルタミナーゼI及びインボルクリンの産生を促進することで、表皮の角化を促進し、正常なCEを形成し、バリア機能の低下を抑制することが可能であると考えられる。今までに、レモンバームの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼ産生促進剤(特許文献1)、インボルクリン産生促進剤(特許文献2)等が知られている。しかしながら、これらの従来技術による働きは弱く、より高い効果を発揮する原料の開発が求められる。
一方で、植物の栽培方法によって植物の薬効を高める方法として、植物体内のビタミンやポリフェノール、ルチン等の機能性物質を特徴的に増加させる方法は、既に特許文献で報告されている。特許文献3には、大豆もやしに近紫外~青色領域波長の光を照射することにより、含有ビタミンA、ビタミンEを増量させる方法が開示されており、特許文献4には、小松菜に対して、人工紫外線照射を1日5分間行うことで、機能性物質であるα-トコフェロールやビタミンCを増加させる栽培方法が開示され、特許文献5には、人工光の青色光、赤色光及び遠赤色光の強度を調整することにより、小松菜、レタスのビタミンCやビタミンAを増加させる方法が開示されている。
レモンバームに特定の波長域を有する光を照射して栽培することにより、従来の太陽光や蛍光灯で栽培した植物よりもメラニン産生抑制効果、MMP抑制効果、抗炎症効果、皮膚細胞増殖促進効果が高まることが報告されている(特許文献6)。しかしながら、効果の増強にはそれぞれ特異な照射条件を選択する必要があり、トランスグルタミナーゼI産生促進効果及びインボルクリン産生促進効果に関しては何ら知られていない。
特開2008-7411 特開2008-7412 特開平11-103680 特開2004-305040 特開平8-205677 特開2017-101003
J Invest Dermatol.,124(3),481-492(2005) J Dermatol Sci.,24(2),119-125(2000) Exp Dermatol.,11(3),248-256(2002)
そこで、本発明が解決する課題は、優れたトランスグルタミナーゼI産生促進効果及びインボルクリン産生促進効果を有する新規な皮膚外用剤又は内用剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題の解決に向け鋭意検討を行った結果、特定の波長域を有する2種の光を同時に照射して栽培したレモンバームの抽出物に、トランスグルタミナーゼI産生促進効果及びインボルクリン産生促進効果が優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、表皮角化促進剤及び皮膚バリア機能改善剤に関する。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI産生促進剤。
(2)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするインボルクリン産生促進剤。
(3)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とする表皮角化促進剤。
(4)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とする皮膚バリア機能改善剤。
本発明のレモンバームの抽出物は、トランスグルタミナーゼI及びインボルクリン産生促進効果に優れていた。また、この抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI及びインボルクリン産生促進剤は、皮膚の角化を促進し、皮膚バリア機能を改善する。本発明のトランスグルタミナーゼI及びインボルクリン産生促進剤は、作用が緩和な植物の抽出物を有効成分とすることから、副作用がなく安全性が高い。よって、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品に安心して使用できる。
本発明におけるトランスグルタミナーゼIは、タンパク質の架橋に働く酵素である。表皮では角化扁平上皮の最終分化時に発現し、インボルクリンやロリクリンの架橋・重合を介してCEの形成に働く。別名で、トランスグルタミナーゼ1、TGase1、TGaseI、TG1、TGM1、LI、KTG、LI1、TGK、ICR2、ARCI1、TGASEとも呼ばれる。
本発明におけるインボルクリンは、表皮において基底上表皮層(有棘層及び顆粒層)に限定して発現しており、トランスグルタミナーゼIの作用を受け、インボルクリン同士あるいはその他のタンパク質と結合し、CEを形成する。
本発明における表皮角化とは、角化細胞(ケラチノサイト)が基底層で分裂し、有棘層、顆粒層と分化をしながら上層へ移行し、角質細胞となり角層へと至る過程を指す。この過程においてCEや細胞間脂質といった皮膚バリア機能が形成される。
本発明における皮膚バリア機能は、角層内側の水分の蒸散を防ぎ、外界からの異物(アレルゲン・細菌など)の侵入を防御する機能を指す。
本発明に用いるレモンバームは、シソ科コウスイハッカ属のレモンバーム(別名:メリッサ、学名:Melissa officinalis)のことである。葉はシトラールを含み、ハーバルでフローラルな、レモンを思わせる香りがする。晩夏には小さな白い花又は黄色い花をつける。
本発明のレモンバームの栽培方法としては、土を用いた栽培や水耕栽培などの方法で栽培することができるが、栽培管理が容易で収穫効率が良いことから水耕栽培が好ましい。水耕栽培で行う場合には、種子を播種後、出根した状態で、水耕栽培に供することができる。栽培は、温度、光、二酸化炭素濃度が制御された施設で栽培することが好ましい。栽培温度は、通常は10~30℃、好ましくは20~25℃である。栽培期間は、温度や光の照射条件によって異なるが、概ね10~40日が好ましく、20~40日が更に好ましい。播種床としては、土以外の不織布、ペーパータオル、スポンジ、バーミキュライト、パーライトなどが好ましく、そのまま水耕栽培に移行することが効率的である。播種量としては、栽培面積当たり、0.4~5粒/cmが好ましい。水耕栽培方法としては、密植された状態でも、根に対し効率的に、水分と併せて空気を供給できる方法が好ましく、例えば循環型水耕栽培やバブリングによる空気の供給が好ましい。
光源は、植物の栽培施設で用いる光源等を使用することができ、中でもLED等の人工光が最も好ましい。人工光源は、発光ダイオード(LED)、レーザーダイオード等の光半導体素子が挙げられるが、特定の範囲の波長域が選択的に照射できる光源であれば良い。
照射する波長としては、波長域570~730nmの赤色光、400~515nmの青色光であることが好ましく、波長域630~680nm、430~460nmの光が更に好ましい。これらの光は、同時に照射することが最も好ましい。このときの波長は、照射スペクトルの極大波長(ピーク波長)のことをいう。このような波長のピークを有する光源であれば、独自に作製したものや市販のものを使用することもできる。また、上記波長を選択的に照射できるように、光学フィルタを用いても良い。上記の2種の範囲の光に加え、太陽光や蛍光灯等の光源も使用することもできる。
照射する光量としては、光合成有効光量子束密度(PPFD)として表される。発光体を2種組み合わせて照射する場合には、その合計の光量を意味する。その光量は、発芽後は10~300μmol・m-2-1が好ましく、50~200μmol・m-2-1が更に好ましい。この範囲外の光強度の場合は、生育障害、生育不良になる場合がある。照射は、レモンバームの上部10~50cmの位置から照射することが好ましい。照射時間は、植物の特性や目的に応じて適宜変更できるが、1日当たり6時間以上が好ましく、12~24時間がより好ましい。
中でも、植物体の収量を高めるには、赤色と青色の光量比が1:0~2:1が好ましく、その中でも特に、赤色と青色の光量比が4:1~2:1に高い収量が得られた。
トランスグルタミナーゼI産生促進作用においては、赤色と青色の光量比が4:1~2:1が効果の面で好ましい。その中でも特に、赤色と青色の光量比が2:1が最も好ましい。
インボルクリン産生促進作用においては、赤色と青色の光量比が4:1~2:1が効果の面で好ましい。その中でも特に、赤色と青色の光量比が2:1が最も好ましい。
以上のことを総じていえば、赤色と青色の光量比4:1~2:1が好ましく、特に2:1が最も好ましい。
本発明に用いるレモンバームは、成体及び幼植物体(スプラウト)の全草又はその一部を用いてもよく、生の状態でも乾燥して用いてもよい。また、生や乾燥物のまま摂取しても良いし、抽出物を摂取することもできる。本発明に用いるレモンバームの抽出物を得るための抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良い。
抽出方法は、特に限定されないが、水もしくは熱水、又は水と有機溶媒の混合溶媒を用い、撹拌又はカラム抽出する方法等により行うことができる。抽出溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3-ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いても良い。特に好ましい抽出溶媒としては、水、水-エタノールの混合極性溶媒又は水-1,3-ブチレングリコールの混合極性溶媒が挙げられる。溶媒の使用量については、特に限定はなく、例えばレモンバームの全草(乾燥重量)に対し、10倍以上、好ましくは20倍以上であれば良いが、抽出後に濃縮を行ったり、単離したりする場合の操作の便宜上100倍以下であることが好ましい。また、抽出温度や時間は、用いる溶媒の種類や抽出時の圧力等によって適宜選択できる。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良いが、必要に応じて、本発明の効果を奏する範囲で、濃縮(減圧濃縮、膜濃縮等による濃縮)、希釈、濾過、活性炭等による脱色、脱臭、エタノール沈殿等の処理を行ってから用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
本発明は、上記抽出物をそのまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲で、化粧品、医薬部外品、医薬品又は食品等に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形剤、皮膜剤、甘味料、酸味料等の成分が含有されていても良い。
本発明は、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品のいずれにも用いることができ、その剤形としては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、錠菓、チョコレート、ガム、飴、飲料、ティーバック散剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、シロップ剤、丸剤、懸濁剤、液剤、乳剤、坐剤、注射用溶液等の他、スパイス、サラダ等の生鮮食品が挙げられる。
外用の場合、本発明に用いる上記抽出物の含有量は、固形物に換算して0.0001重量%以上が好ましく、0.001~10重量%がより好ましい。更に、0.01~5重量%が最も好ましい。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を超えると、効果の増強は認められにくく不経済である。
内用の場合、摂取量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なる。通常、成人1人当たりの1日の摂取量としては、5mg以上が好ましく、10mg~1gがより好ましい。更に、20mg~0.5gが最も好ましい。また、植物体そのものを使用する場合には、固形物の含量などを考慮して配合できる。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いる抽出物の製造例、処方例及び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。製造例と処方例に示す%とは、重量%を示す。
(1)実験材料及び生育条件
水分を含んだ不織布にレモンバーム種子を播種し、温度21℃で48時間、蛍光灯下で栽培し、芽を出させた。この不織布を、十分に酸素を含む水耕液の液面近くに設置して、室温21℃で24時間、植物の真上30cmの位置から、赤色LED(ピーク波長660nm)及び青色LED(ピーク波長450nm)を同時に照射し、赤色と青色LEDの合計光合成有効光量子束密度が、100μmol・m-2-1となるように、赤色と青色の光量比を1:0(赤色のみ)、8:1、4:1、3:1、2:1、1;1、1:2、0:1(青色のみ)にして栽培を行った。尚、栽培中は光量比を変えなかった。4週間栽培した後、収穫し、乾燥させることで、レモンバームの乾燥物を得た。栽培例の中で、生育速度と有効性に優れた4:1、3:1、2:1を選択し、それぞれ栽培例1~3とし、太陽光条件下で、任意の栽培方法にて約2か月栽培したレモンバームを比較栽培例1とした(表1)。
Figure 2023075558000001
(2)抽出
製造例1A レモンバームの熱水抽出物
栽培例1のレモンバームの乾燥物10gに精製水400mLを加え、95~100℃で1時間抽出した後、ろ過し、そのろ液を濃縮し、凍結乾燥してレモンバームの熱水抽出物を2.1g得た。
製造例1B レモンバームの50%エタノール抽出物
栽培例1のレモンバームの乾燥物10gに50%エタノール水溶液200mLを加え、常温で7日間抽出した後、ろ過し、そのろ液を濃縮乾固して、レモンバームの50%エタノール抽出物を1.8g得た。
製造例1C レモンバームのエタノール抽出物
栽培例1のレモンバームの乾燥物10gにエタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、ろ過し、そのろ液を濃縮乾固して、レモンバームのエタノール抽出物を0.5g得た。
製造例1D レモンバームの1,3-ブチレングリコール抽出物
栽培例1のレモンバームの乾燥物20gに1,3-ブチレングリコール水溶液400mLを加え、常温で7日間抽出した後、ろ過し、レモンバームの1,3-ブチレングリコール抽出物を370g得た。
上記の栽培例1と同様に、栽培例2及び3の条件で栽培したレモンバームを用いて、上記の製造例1A~1Dと同様に抽出し、栽培条件によりそれぞれ2A~2D及び3A~3Dとした。また、比較栽培例1の条件で栽培したレモンバームを用いて、上記の製造例1A~1Dと同様に抽出し、比較製造例1A~1Dとした(表2)。
Figure 2023075558000002
(処方例1) パック
処方 含有量(部)
1.製造例1Aの抽出物 0.1
2.ポリビニルアルコール 12.0
3.エタノール 5.0
4.1,3-ブチレングリコール 8.0
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
6.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
7.クエン酸 0.1
8.クエン酸ナトリウム 0.3
9.香料 適量
10.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~10を均一に溶解し製品とする。
(比較処方例1) 従来のパック
処方例1において、製造例1Aの抽出物を比較製造例1Aの抽出物に置き換えたものを、従来のパックとした。
(処方例2) クリーム
処方 含有量(部)
1.製造例1Bの抽出物 0.1
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.1,3-ブチレングリコール 8.5
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
(処方例3) 乳液
処方 含有量(部)
1.製造例1Cの抽出物 0.01
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分10~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
(処方例4) 化粧水
処方 含有量(部)
1.製造例2Aの抽出物 0.1
2.1,3-ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~6及び11と、成分7~10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
(処方例5) ゲル剤
処方 含有量(部)
1.製造例2Bの抽出物 0.1
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3-ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~5と、成分1及び6~11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
(処方例6) ファンデーション
処方 含有量(部)
1.製造例2Cの抽出物 0.1
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9を良く膨潤させ、続いて、成分10~13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14~17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、乳化する。その後、冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
(処方例7) 浴用剤
処方 含有量(部)
1.製造例2Dの抽出物 0.1
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号(1) 適量
4.香料 適量
5.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1~5を均一に混合し製品とする。
(処方例8) 軟膏
処方 含有量(部)
1.製造例3Bの抽出物 0.5
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び6~8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
(処方例9) 散剤
処方 含有量(部)
1.製造例3Cの抽出物 1.0
2.乾燥コーンスターチ 39.0
3.微結晶セルロース 60.0
[製造方法]成分1~3を混合し、散剤とする。
(処方例10) 錠剤
処方 含有量(部)
1.製造例3Dの抽出物 5.0
2.乾燥コーンスターチ 25.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 20.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
[製造方法]成分1~4を混合し、次いで成分5の水溶液を結合剤として加えて顆粒成型する。成型した顆粒に成分6を加えて打錠する。1錠0.52gとする。
(処方例11) 錠菓
処方 含有量(部)
1.製造例1Dの抽出物 2.0
2.乾燥コーンスターチ 49.8
3.エリスリトール 40.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 0.1
7.精製水 0.1
[製造方法]成分1~4及び7を混合し、顆粒成型する。成型した顆粒に成分5及び6を加えて打錠する。1粒1.0gとする。
(処方例12) 飲料
処方 含有量(部)
1.製造例3Aの抽出物 0.05
2.ステビア 0.05
3.リンゴ酸 5.0
4.香料 0.1
5.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2及び3を少量の水に溶解する。次いで、成分1、4及び5を加えて混合する。
次に、本発明の効果を詳細に説明するため、実験例を挙げる。尚、比較例としては太陽光条件下で栽培したものを用いた。
実験例1 トランスグルタミナーゼI(TGM1)産生促進効果、インボルクリン(IVL)産生促進効果
TGM1及びIVLmRNA発現量の測定を行った。ヒト正常ケラチノサイトを6well plateに5×104個播種し、KG-2培地(クラボウ)にて、37℃、5%CO条件下で培養した。セミコンフルエントな状態になったところで、各試料を最終濃度10及び30μg/mLとなるように添加したKG-2培地にて72時間培養した後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(タカラバイオ)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT-PCR法により行った。リアルタイムRT-PCR法には、High Capacity RNA-to-cDNA Kit(Applied Biosystems)及びSYBR Select Master Mix(Applied Biosystems)を用いた。即ち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、TGM1及びIVLmRNAの発現量を、内部標準である18S rRNAの発現量に対する割合として求めた。TGM1及びIVL発現促進率は、コントロール(試料未添加)群のTGM1及びIVLmRNAの発現量に対する試料添加群のTGM1及びIVLmRNAの発現量の比率として算出した。尚、各遺伝子の発現量の測定に使用したプライマーは次の通りである。
TGM1用のプライマーセット
CACCTGAACCATGATTCTGTC(配列番号1)
AGAAGATGCCACTGCTAGTC(配列番号2)
IVL用のプライマーセット
TGCCTGAGCAAGAATGTGAG(配列番号3)
AGCTGCTGATCCCTTTGTGT(配列番号4)
18S rRNA用のプライマーセット
CCGAGCCGCCTGGATAC(配列番号5)
CAGTTCCGAAAACCAACAAAATAGA(配列番号6)
TGM1mRNA発現に及ぼす実験結果を表3に示す。その結果、本発明の抽出物は、太陽光を照射して栽培したレモンバームの抽出物と比較して、ケラチノサイトに対してトランスグルタミナーゼI産生促進効果を示した。その中でも特に、赤色と青色の光量比が2:1に高い効果が認められた。また、50%エタノール抽出物(製造例1B~3B)、エタノール抽出物(製造例1C~3C)、1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例1D~3D)についても同様の効果が認められた。
Figure 2023075558000003
IVLmRNA発現に及ぼす実験結果を表4に示す。その結果、本発明の抽出物は、太陽光を照射して栽培したレモンバームの抽出物と比較して、ケラチノサイトに対してインボルクリン産生促進効果を示した。その中でも特に、赤色と青色の光量比が2:1に高い効果が認められた。また、50%エタノール抽出物(製造例1B~3B)、エタノール抽出物(製造例1C~3C)、1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例1D~3D)についても同様の効果が認められた。
Figure 2023075558000004
以上のことから、本発明に関わる、波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、表皮角化促進剤及び皮膚バリア機能改善剤は、各剤の目的に対して優れた改善効果を発揮する。従って、表皮角化促進及び皮膚バリア機能改善を目的とする医薬品、医薬部外品、化粧品及び食品を提供することができる。

Claims (4)

  1. 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするトランスグルタミナーゼI産生促進剤。
  2. 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とするインボルクリン産生促進剤。
  3. 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とする表皮角化促進剤。
  4. 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が4:1~2:1の光を照射して栽培したレモンバームの抽出物を含有することを特徴とする皮膚バリア機能改善剤。
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