JP2023074584A - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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Kunihiko Takeuchi
圭介 小澤
Keisuke Ozawa
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Takahiko Hakamada
貴啓 北川
Takahiro Kitagawa
徹 波多江
Toru Hatae
拓哉 中山
Takuya Nakayama
寿久 八木
Toshihisa Yagi
光広 加藤
Mitsuhiro Kato
裕之 大野
Hiroyuki Ono
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Abstract

【課題】体格の大型化を抑えること。【解決手段】外周壁11に囲われた収容室10aを有する金属製の筐体10と、筐体の外から収容室に引き込まれた第1シールド電線We1と第2シールド電線We2とを電気接続させる導電部材21,22,24、及び、導電部材を保持し、かつ、収容室で筐体の固定部15に被固定部27cを螺子止め固定させる絶縁部材27,28を具備する電気接続具20と、第2シールド電線の編組体が物理的且つ電気的に接続される電気接続部31を有する端子金具30と、端子金具と固定部との間に介在して、端子金具を固定部に電気接続させる導電性の端子固定部材40と、を備え、端子固定部材は、絶縁部材に組み付けられる被組付け部41と、絶縁部材の外壁に配置させ、端子金具を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部42と、被固定部と一緒に固定部に共締め固定され、かつ、固定部に電気接続させる共締め固定部43と、を有すること。【選択図】図3

Description

本発明は、電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
従来、車両には、例えば、二次電池と複数の給電対象との間に介在させて、電源をそれぞれの給電対象に分配させるなど、第1接続対象物側の電線と第2接続対象物側の電線とを筐体の中で電気接続させる電気接続箱が搭載されている。そして、その筐体の内方の収容室には、それぞれの電線の電気接続を担う部品や電気回路上に配置される部品(リレー、ヒューズ等)などの様々な部品が収容される。更に、この電気接続箱においては、収容室へのノイズの侵入を抑えるべく、筐体を金属材料で成形したものが知られている。例えば、下記の特許文献1には、この種の電気接続箱について開示されている。このような電気接続箱は、第1接続対象物側や第2接続対象物側から収容室に引き込まれた複数本の電線と共に、ワイヤハーネスを構成する。
特開2014-93888号公報
ところで、電気接続箱においては、第1接続対象物側や第2接続対象物側から金属製の筐体の収容室にシールド電線を引き込み、そのシールド電線の編組体を収容室の中で端子金具を介して筐体に固定することによって、その編組体に乗ったノイズを筐体から車体に逃がすものが知られている。このようなノイズ対策が施された電気接続箱においては、収容室に配置される様々な部品の収容スペースや着脱作業スペースだけでなく、そのノイズ除去用の端子金具の収容スペースや着脱作業スペースも収容室に確保しなければならない。このため、従来の電気接続箱は、収容室の容積が大きい筐体を必要とし、その筐体の大型化によって、全体の体格の大型化を招いてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、体格の大型化を抑え得る電気接続箱を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、外周壁に囲われた収容室を有し、かつ、導電性の車体に固定された金属製の筐体と、前記筐体の外から前記収容室に引き込まれた第1接続対象物側の第1シールド電線の芯線と第2接続対象物側の第2シールド電線の芯線とを電気接続させる導電部材、及び、前記導電部材を保持し、かつ、前記収容室で前記筐体の固定部に被固定部を螺子部材によって螺子止め固定させる電気絶縁性の絶縁部材を具備する電気接続具と、前記第2シールド電線の編組体が物理的且つ電気的に接続される電気接続部を有する端子金具と、前記端子金具が物理的且つ電気的に接続され、前記端子金具と前記筐体の前記固定部との間に介在して、前記端子金具を前記筐体の前記固定部に電気接続させる導電性の端子固定部材と、を備え、前記端子固定部材は、前記絶縁部材に組み付けられる被組付け部と、前記絶縁部材の外壁に配置させ、前記端子金具を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部と、前記絶縁部材の前記被固定部と一緒に前記筐体の前記固定部に前記螺子部材で共締め固定され、かつ、前記筐体の前記固定部に電気接続させる共締め固定部と、を有することを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、第1接続対象物側の第1シールド電線と、第2接続対象物側の第2シールド電線と、外周壁に囲われた収容室を有し、かつ、導電性の車体に固定された金属製の筐体と、前記筐体の外から前記収容室に引き込まれた前記第1シールド電線の芯線と前記第2シールド電線の芯線とを電気接続させる導電部材、及び、前記導電部材を保持し、かつ、前記収容室で前記筐体の固定部に被固定部を螺子部材によって螺子止め固定させる電気絶縁性の絶縁部材を具備する電気接続具と、前記第2シールド電線の編組体が物理的且つ電気的に接続される電気接続部を有する端子金具と、前記端子金具が物理的且つ電気的に接続され、前記端子金具と前記筐体の前記固定部との間に介在して、前記端子金具を前記筐体の前記固定部に電気接続させる導電性の端子固定部材と、を備え、前記端子固定部材は、前記絶縁部材に組み付けられる被組付け部と、前記絶縁部材の外壁に配置させ、前記端子金具を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部と、前記絶縁部材の前記被固定部と一緒に前記筐体の前記固定部に前記螺子部材で共締め固定され、かつ、前記筐体の前記固定部に電気接続させる共締め固定部と、を有することを特徴としている。
本発明に係る電気接続箱は、電気接続具の絶縁部材に端子固定部材と端子金具を予め組み付けておき、かつ、その電気接続具に接続した第2シールド電線の編組体を端子金具に組み付けておくことができる。このため、この電気接続箱においては、収容室の室内での端子金具の組付け作業が不要になる。よって、この電気接続箱においては、その端子金具の組付け作業スペースを収容室に設ける必要がないので、この収容室のコンパクト化が可能になり、筐体の大型化を抑えることができる。よって、本発明に係る電気接続箱は、全体の体格の大型化を抑えることができる。また、本発明に係るワイヤハーネスは、このような電気接続箱を具備するものであり、この電気接続箱が得られる効果を同様に奏することができる。
図1は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスを示す斜視図である。 図2は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスを部分的に分解した分解斜視図である。 図3は、実施形態の電気接続箱及びワイヤハーネスを模式的に表して説明する説明図である。 図4は、ケース本体と電気接続具との間の分解斜視図である。 図5は、カバー部材を取り外した電気接続具と端子固定部材を示す分解斜視図である。 図6は、筐体と電気接続具と端子固定部材の共締め箇所について説明する断面図である。 図7は、端子金具と端子固定部材の固定箇所について説明する断面図である。 図8は、端子金具の変形形態の配置について説明する底壁側から見た断面図(底壁除く)である。
以下に、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図8に基づいて説明する。
図1から図3の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。また、図1から図3の符号WHは、その電気接続箱1を備えた本実施形態のワイヤハーネスを示す。
電気接続箱1は、第1接続対象物(図示略)と第2接続対象物(図示略)との間に介在させ、この第1接続対象物側の第1電線We1と第2接続対象物側の第2電線We2とを内方に引き込んで電気接続させるものである(図1から図3)。そして、この電気接続箱1は、その第1電線We1及び第2電線We2と共にワイヤハーネスWHを成す。この電気接続箱1及びワイヤハーネスWHにおいては、その第1電線We1と第2電線We2とが少なくとも1本ずつ用いられる。例えば、ここで示す電気接続箱1及びワイヤハーネスWHは、第1電線We1と第2電線We2とに各々シールド電線を利用し、外部からのノイズの侵入抑止対策が採られている。よって、以下においては、第1電線We1の一例としての第1シールド電線We1と第2電線We2の一例としての第2シールド電線We2とを備えるものとして、電気接続箱1とワイヤハーネスWHの説明を行う。
第1シールド電線We1は、図示しないが、円柱状の導電性の芯線と、この芯線を同心で覆う円筒状の絶縁性の内部被覆(内部シース)と、この内部被覆を同心で覆う円筒状の導電性の編組体と、この編組体を同心で覆う円筒状の絶縁性の外部被覆(外部シース)と、を備える。また、第2シールド電線We2は、図示しないが、円柱状の導電性の芯線と、この芯線を同心で覆う円筒状の絶縁性の内部被覆(内部シース)と、この内部被覆を同心で覆う円筒状の導電性の編組体と、この編組体を同心で覆う円筒状の絶縁性の外部被覆(外部シース)と、を備える。
ここで例示する電気接続箱1及びワイヤハーネスWHは、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載され、第1接続対象物としての二次電池と第2接続対象物としての電源分配対象物(例えば、給電対象となる補記類等)との間を電気接続させることによって、電源分配対象物に電源を分配させる。よって、ここで例示する電気接続箱1及びワイヤハーネスWHにおいては、二次電池に電気接続させた一対の第1シールド電線We1,We1(正極用の第1シールド電線We1、負極用の第1シールド電線We1)と、電源分配対象物に電気接続させた一対の第2シールド電線We2,We2(正極用の第2シールド電線We2、負極用の第2シールド電線We2)と、が用いられている。また、ここで例示する電気接続箱1及びワイヤハーネスWHにおいては、その一対の第2シールド電線We2,We2が複数組用いられている。
この電気接続箱1は、金属製の筐体10を備える(図1から図3)。また、この電気接続箱1は、その筐体10の内方で第1シールド電線We1と第2シールド電線We2とを電気接続させる導電性の電気接続具20を備える(図2及び図3)。また、この電気接続箱1は、第2シールド電線We2の編組体に乗ったノイズを逃がす端子金具30と、この端子金具30を筐体10に対して間接的に固定させる導電性の端子固定部材40と、を備える(図3)。
筐体10は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属材料で成形され、導電性の車体(図示略)に固定される。また、この筐体10は、外周壁11に囲われた収容室10aを有する(図2から図4)。そして、この筐体10には、収容室10aに配置させる部品の挿入作業や組付け作業を行う際の作業用開口10bが設けられている(図2から図4)。
収容室10aには、第1シールド電線We1と第2シールド電線We2と電気接続具20と端子金具30と端子固定部材40が収容される。この筐体10においては、第2シールド電線We2と端子金具30と端子固定部材40とを組み付けた電気接続具20が作業用開口10bから収容室10aに挿入され、その後、第1シールド電線We1が作業用開口10bから収容室10aに挿入される。
ここで示す筐体10においては、外周壁11が筒状に形成されており、この外周壁11の一端の開口を底壁12で塞いでいる(図1から図4)。よって、この筐体10においては、その外周壁11と底壁12とで共に囲った収容室10aが形成されている。具体的に、ここで示す筐体10は、外周壁11と底壁12とを有し、その外周壁11の他端を開口させた金属製のケース本体10Aを備える(図1から図4)。
このケース本体10Aにおいては、外周壁11の他端の開口が作業用開口10bとして利用される。このケース本体10Aにおいては、作業用開口10bから収容室10aに電気接続具20が挿入され、その作業用開口10bから電気接続具20が螺子止め固定される。そして、このケース本体10Aにおいては、作業用開口10bから収容室10aに第1シールド電線We1が挿入され、この第1シールド電線We1の一方の端末のコネクタ51が収容室10aの電気接続具20に物理的且つ電気的に接続される(図2及び図3)。また、電気接続具20には、収容室10aへと収める前に、端子金具30と端子固定部材40が予め組み付けられ、かつ、第2シールド電線We2の一方の端末のコネクタ52が物理的且つ電気的に接続される(図3)。よって、ケース本体10Aにおいては、作業用開口10bから収容室10aに電気接続具20が挿入される際に、端子金具30と端子固定部材40と第2シールド電線We2も一緒になって作業用開口10bから収容室10aに挿入される。尚、ここでの図示は省略するが、第1シールド電線We1の他方の端末には、第1接続対象物側に電気接続させるコネクタが設けられている。また、第2シールド電線We2の他方の端末には、第2接続対象物側に電気接続させるコネクタが設けられている。
ケース本体10Aには、外周壁11における作業用開口10b側の端部に、一対の第1シールド電線We1,We1を筐体10の外から収容室10aに引き込ませるための(換言するならば、第1シールド電線We1,We1を収容室10aから筐体10の外に引き出すための)第1切欠き13aが形成されている(図2から図4)。この第1切欠き13aにおける作業用開口10b側の端面は、この第1切欠き13aの中に一対の第1シールド電線We1,We1を差し入れる際の挿入口13aとして利用される。この第1切欠き13aは、後述するカバー10Bがケース本体10Aに組み付けられた状態で、このカバー10Bによって挿入口13aが塞がれた開口を成す。ここでは、その開口が筐体10の内外を繋ぐ開口になっており、一対の第1シールド電線We1,We1の引込口又は引出口として利用される。尚、第1切欠き13aは、それぞれの第1シールド電線We1毎に設けてもよい。
ここで示す一対の第1シールド電線We1,We1は、例えば合成樹脂製の電線保持具55によって一纏めにされた状態で保持され、この電線保持具55を介して筐体10に固定される(図1及び図2)。その電線保持具55は、第1切欠き13aの中に配置される。そして、この電線保持具55は、ケース本体10Aに螺子止め固定することによって、筐体10に固定される。ケース本体10Aの収容室10aには、雌螺子部N1を有する電線固定部14が外周壁11の内壁面11aから突出させた状態で設けられている(図2及び図4)。電線保持具55は、その雌螺子部N1に雄螺子部材B1(図2)を螺合させることによって、電線固定部14に螺子止め固定される。
また、ケース本体10Aには、外周壁11における作業用開口10b側の端部に、一対の第2シールド電線We2,We2を筐体10の外から収容室10aに引き込ませるための(換言するならば、第2シールド電線We2,We2を収容室10aから筐体10の外に引き出すための)第2切欠き13bが形成されている(図2から図4)。この第2切欠き13bにおける作業用開口10b側の端面は、この第2切欠き13bの中に一対の第2シールド電線We2,We2を差し入れる際の挿入口13bとして利用される。この第2切欠き13bは、後述するカバー10Bがケース本体10Aに組み付けられた状態で、このカバー10Bによって挿入口13bが塞がれた開口を成す。ここでは、その開口が筐体10の内外を繋ぐ開口になっており、一対の第2シールド電線We2,We2の引込口又は引出口として利用される。この第2切欠き13bは、一対の第2シールド電線We2,We2毎に設けられている。尚、第2切欠き13bは、それぞれの第2シールド電線We2毎に設けてもよい。また、図中では、1箇所の第2切欠き13bのみを例に挙げて示している。
この筐体10は、作業用開口10bを車両上方に向けて車体に固定される。例えば、ここでは、ケース本体10Aが車体のフロアパネルに螺子止め固定される。
また、ここで示す筐体10は、ケース本体10Aの外周壁11における作業用開口10b側の周縁部に組み付けられて、その作業用開口10bを塞ぐ金属製のカバー10Bを備える(図1から図3)。このカバー10Bは、ケース本体10Aに螺子止め固定されている。ここでは、ケース本体10Aの外周壁11における作業用開口10b側の端面に複数の雌螺子部N2が形成され、この雌螺子部N2毎に雄螺子部材B2を螺合させることによって、カバー10Bをケース本体10Aに螺子止め固定させる(図2)。
電気接続具20は、その筐体10の収容室10aに収容され、この収容室10aで筐体10に螺子止め固定される。そして、この電気接続具20は、その収容室10aの中で第1シールド電線We1の芯線と第2シールド電線We2の芯線とを電気接続させる。
電気接続具20は、第1シールド電線We1の芯線と第2シールド電線We2の芯線とを電気接続させる導電部材を備える。ここで示す電気接続具20は、その導電部材として、一対の第1シールド電線We1,We1における一方の第1シールド電線We1の芯線を電気接続させ、かつ、一対の第2シールド電線We2,We2における一方の第2シールド電線We2の芯線を電気接続させる第1バスバ21と、一対の第1シールド電線We1,We1における他方の第1シールド電線We1の芯線を電気接続させ、かつ、一対の第2シールド電線We2,We2における他方の第2シールド電線We2の芯線を電気接続させる第2バスバ22と、を備える(図5)。その第1バスバ21と第2バスバ22のそれぞれの主体21a,22aは、金属材料で板状に成形される。
また、電気接続具20は、第1バスバ21に対して第1端子部23aを物理的且つ電気的に接続させ、かつ、この第1バスバ21と一方の第2シールド電線We2との間に介在させたヒューズ23を備える(図5)。そして、この電気接続具20は、更に別の導電部材として、そのヒューズ23の第2端子部23bを物理的且つ電気的に接続させ、かつ、一方の第2シールド電線We2の芯線を電気接続させる第3バスバ24を備える(図5)。この第3バスバ24の主体24aは、金属材料で板状に成形される。このヒューズ23と第3バスバ24は、一方の第2シールド電線We2毎に設ける。
更に、この電気接続具20は、ヒューズ23の第1端子部23aを第1バスバ21に螺子止め固定するための雄螺子部材25Aと、ヒューズ23の第2端子部23bを第3バスバ24に螺子止め固定するための雄螺子部材25Bと、を備える。そして、この電気接続具20は、その雄螺子部材25A,25Bに各々螺合させる雌螺子部材26を備える(図5)。
また、電気接続具20は、導電部材(第1バスバ21、第2バスバ22、第3バスバ24)を保持し、かつ、収容室10aで筐体10に螺子止め固定させる電気絶縁性の絶縁部材を備える。この電気接続具20は、その絶縁部材として、導電部材(第1バスバ21、第2バスバ22、第3バスバ24)の保持と筐体10への螺子止め固定を担う保持部材(以下、「バスバ保持部材」という。)27を備える(図4及び図5)。このバスバ保持部材27は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。ここで示すバスバ保持部材27は、導電部材(第1バスバ21、第2バスバ22、第3バスバ24)に対してインサート成形によって一体成形されている。また、ここでは、雄螺子部材25A,25Bに対してもバスバ保持部材27がインサート成形によって一体成形されている。
このバスバ保持部材27は、第1バスバ21と第2バスバ22と第3バスバ24のそれぞれの主体21a,22a,24aを作業用開口10b側の天面27Uで露出させ(図5)、かつ、その天面27Uから雄螺子部材25A,25Bを作業用開口10b側に突出させている。第1バスバ21と第3バスバ24においては、その主体21a,24aの露出面がヒューズ接続部として利用される。電気接続具20は、更に別の絶縁部材として、バスバ保持部材27に組み付けられ、主体21a,22a,24aと雄螺子部材25A,25Bを作業用開口10b側から覆い隠すカバー部材28を備える(図2から図4)。このカバー部材28は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
電気接続具20においては、収容室10aで作業用開口10b側に突出させた第1コネクタ部28aと第2コネクタ部28bとがカバー部材28に形成されている(図3及び図4)。第1コネクタ部28aは、一方の第1シールド電線We1のコネクタ51が嵌合接続されることによって、内方の第1バスバ21の端子部に一方の第1シールド電線We1の芯線を電気接続させる。また、第2コネクタ部28bは、他方の第1シールド電線We1のコネクタ51が嵌合接続されることによって、内方の第2バスバ22の端子部に他方の第1シールド電線We1の芯線を電気接続させる。
更に、この電気接続具20においては、収容室10aで底壁12側に突出させた第1コネクタ部27aと第2コネクタ部27bとがバスバ保持部材27の底壁12側の下面27Lに形成されている(図3及び図5)。第1コネクタ部27aは、一方の第2シールド電線We2のコネクタ52が嵌合接続されることによって、内方の第3バスバ24の端子部に一方の第2シールド電線We2の芯線を電気接続させる。この第1コネクタ部27aは、第3バスバ24毎(一方の第2シールド電線We2毎)に設ける。また、第2コネクタ部27bは、他方の第2シールド電線We2のコネクタ52が嵌合接続されることによって、内方の第2バスバ22の端子部に他方の第2シールド電線We2の芯線を電気接続させる。この第2コネクタ部27bは、第2バスバ22の端子部毎(他方の第2シールド電線We2毎)に設ける。その第1コネクタ部27aと第2コネクタ部27bは、1つずつ対になって組み合わされる。この電気接続具20においては、その第1コネクタ部27aと第2コネクタ部27bの組み合わせが複数組設けられている。
この電気接続具20は、収容室10aでバスバ保持部材27又はカバー部材28を筐体10の固定部15に螺子部材(雄螺子部材又は雌螺子部材)によって螺子止め固定させる(図3及び図4)。その固定部15は、ケース本体10Aの外周壁11の内壁面11aから突出させた平板状の片体であり、一方の平面を作業用開口10bに向け且つ他方の平面を底壁12に向けて配置される。この固定部15には、その平面に対する直交方向を螺子軸とする雌螺子部N3が形成されている(図4)。バスバ保持部材27又はカバー部材28には、その外周面よりも突出させた平板状の片体であり、収容室10aで一方の平面を作業用開口10bに向け且つ他方の平面を底壁12に向けて配置される被固定部27cが設けられている(図3から図5)。この被固定部27cには、雄螺子部材B3を挿通させる貫通孔27cが形成されている(図4及び図5)。この被固定部27cは、他方の平面を固定部15の一方の平面に対向配置させ、貫通孔27cに差し込んだ雄螺子部材B3を雌螺子部N3に螺合させることによって、その固定部15に螺子止め固定させる。これにより、バスバ保持部材27又はカバー部材28は、収容室10aの中でケース本体10Aに固定される。ここでは、バスバ保持部材27に被固定部27cを設け、このバスバ保持部材27を筐体10の固定部15に螺子止め固定させる。
この電気接続箱1には、その対になる固定部15と被固定部27cの組み合わせが複数組(ここでは、4組)設けられている。尚、この電気接続箱1においては、固定部15にスタッドボルト等の雄螺子部材B3を設けておき、この雄螺子部材B3に雌螺子部材(図示略)を螺合させることによって、固定部15と被固定部27cとを螺子止め固定してもよい。
ここで、収容室10aは、組み付けられた電気接続具20から作業用開口10bまでの空間(以下、「第1収容室」という。)10aと、その電気接続具20から底壁12までの空間(以下、「第2収容室」という。)10aと、に大別される(図3)。この収容室10aにおいては、コネクタ51付きの第1シールド電線We1が第1収容室10aに収容され、この第1シールド電線We1が第1収容室10aから外に引き出される。また、この収容室10aにおいては、コネクタ52付きの第2シールド電線We2が第2収容室10aに収容され、この第2シールド電線We2が第2収容室10aから第1収容室10aに引き回されて当該第1収容室10aから外に引き出される。
端子金具30と端子固定部材40は、金属材料で成形される。端子金具30は、第2シールド電線We2の編組体を物理的且つ電気的に接続させ、かつ、端子固定部材40に対して物理的且つ電気的に接続させる。そして、端子固定部材40は、端子金具30と筐体10の固定部15との間に介在して、その端子金具30を筐体10の固定部15に電気接続させる。よって、端子金具30は、筐体10に対して端子固定部材40を介して間接的に電気接続される。従って、この電気接続箱1においては、第2シールド電線We2の編組体に乗ったノイズを端子金具30と端子固定部材40を介して筐体10から車体に逃がす。
端子金具30は、第2シールド電線We2の編組体が物理的且つ電気的に接続される電気接続部31と、端子固定部材40に対して固定させる被固定部32と、を有する(図3及び図4)。
電気接続部31とは、具体的に、外部被覆が一部剥ぎ取られて又は全周に亘って剥ぎ取られて剥き出しになった第2シールド電線We2の編組体に対して物理的且つ電気的に接続させた筒状の部位のことである。ここで示す電気接続部31は、その剥き出しの編組体を筒内に配置して、その筒の内周壁を剥き出しの編組体に対して物理的且つ電気的に接続させている。例えば、この電気接続部31は、編組体に接続される前の形状が片体形状になっており、これを剥き出しの編組体に外側から巻き付けながら加締め圧着させることによって、その筒状体の内周壁を編組体に対して物理的且つ電気的に接続させている。
被固定部32は、平板状の片体として形成されており、円形の貫通孔32aが形成されている(図4)。
ここで示す端子金具30は、旗端子として成形されている(図4)。旗端子とは、筒軸方向を同じ向きに合わせた2つの電気接続部31を並列に配置し、かつ、この2つの電気接続部31の集合体に対して被固定部32をオフセット配置したもののことである。図中の端子金具30は、旗端子の一例を示している。
この端子金具30は、一対の第1コネクタ部27aと第2コネクタ部27bの組み合わせ毎に設けられている。そして、この端子金具30においては、その一対の第1コネクタ部27aと第2コネクタ部27bの内の一方に繋がれた第2シールド電線We2の編組体を2つの電気接続部31の内の一方に対して物理的且つ電気的に接続させ、その一対の第1コネクタ部27aと第2コネクタ部27bの内の他方に繋がれた第2シールド電線We2の編組体を2つの電気接続部31の内の他方に対して物理的且つ電気的に接続させる。尚、図中では、1箇所の端子金具30を例に挙げて示している。
端子固定部材40は、電気接続具20の絶縁部材に組み付けられる被組付け部41と、その絶縁部材の外壁に配置させ、端子金具30を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部42と、その絶縁部材の被固定部27cと一緒に筐体10の固定部15に雄螺子部材B3で共締め固定され、かつ、筐体10の固定部15に電気接続させる共締め固定部43と、を有する(図3及び図5)。つまり、この端子固定部材40は、端子金具30を介して第2シールド電線We2の編組体を筐体10に電気接続させる導電体である。ここでは、この端子固定部材40が板状のバスバ(アース用バスバ)として成形されている。
この端子固定部材40は、電気接続具20の絶縁部材としてのバスバ保持部材27に組み付けてもよく、その絶縁部材としてのカバー部材28に組み付けてもよい。ここでは、端子固定部材40をバスバ保持部材27に組み付ける。このため、バスバ保持部材27にカバー部材28を組み付けることで端子固定部42と共締め固定部43を露出させることができなければ、そのカバー部材28には、端子固定部材40における少なくとも端子固定部42と共締め固定部43を露出させるための切欠き(図示略)が形成される。
ここで、この端子固定部材40は、少なくとも1つの端子金具30を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部42を少なくとも1つ有するものとして成形される。例えば、ここで示す端子固定部材40は、2つの端子金具30を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部42を1つ有している(図4)。そして、ここで示す電気接続箱1は、この端子固定部材40を複数備えている。尚、図中では、1箇所の端子固定部材40を例に挙げて示している。
ここで示す端子固定部42は、略矩形の平板状に形成され、かつ、端子金具30毎の貫通孔42aが形成されている(図4から図6)。この端子固定部42には、その貫通孔42aに被固定部32の貫通孔32aを合わせて端子金具30が配置され、それぞれの貫通孔32a,42aに挿通させた雄螺子部材B4と雌螺子部材N4を螺合させることによって、被固定部32が螺子止め固定される(図3及び図6)。
例えば、ここで示す端子固定部材40においては、その端子固定部42を平面に沿ってバスバ保持部材27の外壁の被端子固定部27dに組み付けていく(図5及び図6)。ここでは、端子固定部42の周縁を溝状の被端子固定部27dに嵌入させていくことによって、この端子固定部42の周縁を被端子固定部27dに嵌合させる。よって、バスバ保持部材27の外壁には、その外壁面を凹ませた略矩形の平板状の凹部であり、端子固定部42を配置させる収容部27eが形成されている(図5及び図6)。そして、被端子固定部27dは、その収容部27eの周縁を囲い、かつ、その収容部27eに挿入されてきた端子固定部42の周縁が嵌め込まれる溝状に形成されている。ここで示す端子固定部材40においては、その端子固定部42の周縁で且つ被端子固定部27dに嵌め込まれる部分が被組付け部41として利用される。
更に、バスバ保持部材27においては、その収容部27eの壁面を成す平板状の壁部に端子金具30毎の貫通孔27fが形成され、この貫通孔27fを介した収容部27eの裏側に当該貫通孔27fの孔軸と同軸の雌螺子部材N4が端子金具30毎に配置されている(図5及び図6)。その貫通孔27fは、端子固定部42が被端子固定部27dに組み付けられた際に、この端子固定部42の貫通孔42aと同軸上に配置される。よって、ここでは、その貫通孔42aに被固定部32の貫通孔32aを合わせて端子金具30を配置し、それぞれの貫通孔32a,42a,27fに挿通させた雄螺子部材B4を雌螺子部材N4に螺合させることによって、被固定部32と端子固定部42をバスバ保持部材27に共締めする。
ここでは、絶縁部材(バスバ保持部材27)の外壁の内、収容室10aで外周壁11の内壁面11aに対向配置される側壁27gに端子固定部42を配置させる(図5)。よって、バスバ保持部材27においては、全周に亘る側壁27gの所定の場所に被端子固定部27dと収容部27eが端子固定部材40毎に形成される。例えば、被端子固定部27dと収容部27eは、その側壁27gの中でも被固定部27cの近傍に形成される。
共締め固定部43は、平板状の片体であり、収容室10aで一方の平面を作業用開口10bに向け且つ他方の平面を底壁12に向けて配置される。また、この共締め固定部43には、その平面に対する直交方向を孔軸とする貫通孔43aが形成されている(図5及び図7)。ここで示す共締め固定部43は、端子固定部42に対して直交させる。そして、ここで示す共締め固定部43は、端子固定部材40が絶縁部材(バスバ保持部材27)に組み付けられることによって、一方の平面を被固定部27cの他方の平面に面接触させる。つまり、この共締め固定部43は、収容室10aで他方の平面を固定部15の一方の平面に面接触させ、その固定部15と被固定部27cとの間に挟み込ませる。よって、この共締め固定部43は、被固定部27cの貫通孔27cと共締め固定部43の貫通孔43aに差し込んだ雄螺子部材B3を固定部15の雌螺子部N3に螺合させることによって、その被固定部27cと固定部15とに共締めされる。これにより、この共締め固定部43は、筐体10に対して固定部15を介して電気接続される。
ここで、共締め固定部43と固定部15との間に被固定部27cを介在させる場合、その共締め固定部43は、固定部15に対して直接的に接触できない。よって、この場合、共締め固定部43は、雄螺子部材B3を介して固定部15に電気接続させる。
また、ここでは、固定部15に雌螺子部N3を形成している。しかしながら、良好な組付け作業性を考慮するのであれば、固定部15にスタッドボルトとしての雄螺子部材(図示略)を設け、この雄螺子部材に雌螺子部材(図示略)を螺合させることによって、固定部15と被固定部27cと共締め固定部43を共締め固定してもよい。
以上示した電気接続箱1においては、電気接続具20の絶縁部材(バスバ保持部材27)に端子固定部材40を組み付けた上で、その絶縁部材(バスバ保持部材27)と端子固定部材40に端子金具30を固定する。また、この電気接続箱1においては、電気接続具20にコネクタ52付きの第2シールド電線We2を組み付け、かつ、この第2シールド電線We2の編組体を端子金具30に接続する。この電気接続箱1においては、その端子金具30と端子固定部材40とコネクタ52付きの第2シールド電線We2とが予め組み付けられた電気接続具20をケース本体10Aの作業用開口10bから収容室10aに収容する。その収容の際には、第2シールド電線We2をケース本体10Aの第2切欠き13bから外に引き出させておく。そして、この電気接続箱1においては、絶縁部材(バスバ保持部材27)の被固定部27cと端子固定部材40の共締め固定部43をケース本体10Aの固定部15に作業用開口10bから螺子止め固定する。更に、この電気接続箱1においては、コネクタ51付きの第1シールド電線We1を電気接続具20に組み付けて、この第1シールド電線We1をケース本体10Aの第1切欠き13aから外に引き出させておく。しかる後、この電気接続箱1においては、ケース本体10Aにカバー10Bを螺子止め固定する。
このように、本実施形態の電気接続箱1は、電気接続具20の絶縁部材(バスバ保持部材27)に端子固定部材40と端子金具30を予め組み付けておき、かつ、その電気接続具20に接続した第2シールド電線We2の編組体を端子金具30に組み付けておくことができる。このため、この電気接続箱1においては、収容室10aの室内での端子金具30の組付け作業が不要になる。よって、この電気接続箱1においては、その端子金具30の組付け作業スペースを収容室10aに設ける必要がないので、この収容室10aのコンパクト化が可能になり、ケース本体10Aの大型化を抑えることができる。従って、本実施形態の電気接続箱1は、筐体10の大型化が抑えられ、全体の体格の大型化を抑えることができる。そして、本実施形態の電気接続箱1は、全体の体格の大型化を抑えることで原価低減を図ることもできる。
更に、本実施形態の電気接続箱1においては、予め端子金具30と端子固定部材40とコネクタ52付きの第2シールド電線We2とが電気接続具20に組み付けられている。このため、収容室10aの室内では、その電気接続具20を筐体10に組み付けて、この電気接続具20のコネクタ51付きの第1シールド電線We1を組み付ければよい。従って、本実施形態の電気接続箱1は、収容室10aの室内での組付け作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の電気接続箱1は、端子金具30が収容室10aに配置されるので、第2シールド電線We2の編組体に流れるノイズの低減効果を高めることができる。そして、本実施形態の電気接続箱1においては、底壁12付きのケース本体10Aの作業用開口10bをカバー10Bで塞ぐことによって、収容室10aの気密性と液密性を高めることができるので、ノイズの低減効果の更なる向上が可能になり、かつ、塵埃や液体の浸入の抑止効果を高めることができる。このようなことから、本実施形態の電気接続箱1は、その製品品質を向上させることができる。
また、本実施形態の電気接続箱1は、電気接続具20と端子金具30と端子固定部材40とコネクタ51付きの第1シールド電線We1とコネクタ52付きの第2シールド電線We2とが収容室10aに収められた上で、第1シールド電線We1と第2シールド電線We2を外に引き出させている。このため、本実施形態の電気接続箱1は、その収容室10aの室内の部品を周辺部品や周辺環境から守ることができるので、この点からも製品品質を向上させることができる。
また、本実施形態の電気接続箱1は、筐体10の外壁面形状を平滑にするなど、この外壁面形状を簡易な形状に作ることができる。このため、この電気接続箱1は、車両に搭載した際の周辺部品との干渉対策又は周辺部品の干渉対策を簡素なものにすることができる。そして、本実施形態の電気接続箱1は、筐体10の外壁面形状が簡素であるがため、例えば、ケース本体10Aを鋳造する際の鋳型の簡素化等、型費を低く抑えることができる。
本実施形態のワイヤハーネスWHは、このような電気接続箱1を具備するものであり、この電気接続箱1が得られる効果を同様に奏することができる。
ところで、ここまで説明してきた本実施形態の電気接続箱1においては、絶縁部材(バスバ保持部材27)の外壁の内、収容室10aで外周壁11の内壁面11aに対向配置される側壁27gに対して端子固定部材40の端子固定部42を配置することによって、端子金具30を外周壁11の内壁面11aと絶縁部材(バスバ保持部材27)の側壁27gとの間に配置している。
しかしながら、例えば、電気接続箱1においては、外周壁11の内壁面11aと絶縁部材(バスバ保持部材27)の側壁27gとの間に、端子金具30を配置できるだけの空間が存在していない場合も考えられる。この場合には、その間に端子固定部42を配置させる端子固定部材40に替えて、絶縁部材(バスバ保持部材27)の外壁の内、収容室10aで底壁12の内壁面12a(図3)に対向配置される壁部27hに端子固定部142を配置させる端子固定部材140を用いればよい(図8)。また、電気接続箱1においては、外周壁11の内壁面11aと絶縁部材(バスバ保持部材27)の側壁27gとの間に、全ての端子金具30を配置できるだけの空間が存在していない場合も考えられる。この場合には、その間に端子固定部42を配置させる端子固定部材40と共に、絶縁部材(バスバ保持部材27)の外壁の内、収容室10aで底壁12の内壁面12aに対向配置される壁部27hに端子固定部142を配置させる端子固定部材140を用いればよい。
その端子固定部材140は、壁部27hに1つ又は複数配置される。尚、図中では、1箇所の端子固定部材140を例に挙げて示している。
この端子固定部材140は、先の端子固定部材40と同様のものであり、端子固定部142の他に、被組付け部141と共締め固定部143とを有している。例えば、ここで示す端子固定部材140は、矩形の平板状に成形される。そして、ここで示す被組付け部141は、端子固定部142と共通の部位として形成され、端子金具30の被固定部32と共に絶縁部材(バスバ保持部材27)の壁部27hに組み付けられる。ここでは、その被固定部32の貫通孔32aと同軸の貫通孔142aが端子固定部142(被組付け部141)に形成されており、雄螺子部材B4(図示略)と絶縁部材(バスバ保持部材27)の雌螺子部材(図示略)とを用いて被固定部32と端子固定部142(被組付け部141)が壁部27hに共締め固定される。これにより、端子金具30は、絶縁部材(バスバ保持部材27)の壁部27hに配置される。また、ここで示す共締め固定部143は、絶縁部材(バスバ保持部材27)の被固定部27cと筐体10の固定部15との間で雄螺子部材B3(図示略)によって共締め固定され、かつ、筐体10の固定部15に電気接続させる。
このように、本実施形態の電気接続箱1は、外周壁11の内壁面11aと絶縁部材(バスバ保持部材27)の側壁27gとの間に、端子金具30を配置できるだけの空間が存在していなければ、絶縁部材(バスバ保持部材27)における底壁12側の壁部27hに端子固定部材140を設置し、その底壁12と壁部27hとの間に端子金具30を配置すればよい。また、本実施形態の電気接続箱1は、外周壁11の内壁面11aと絶縁部材(バスバ保持部材27)の側壁27gとの間に、全ての端子金具30を配置できるだけの空間が存在していなければ、例えば、余った端子金具30を底壁12側の壁部27hに設置した端子固定部材140の端子固定部142に組み付けて、底壁12と壁部27hとの間にも端子金具30を配置すればよい。
1 電気接続箱
10 筐体
10a 収容室
10A ケース本体
10B カバー
11 外周壁
11a 内壁面
12 底壁
12a 内壁面
15 固定部
20 電気接続具
21 第1バスバ(導電部材)
22 第2バスバ(導電部材)
24 第3バスバ(導電部材)
27c 被固定部
27c 貫通孔
27g 側壁
27 バスバ保持部材(絶縁部材)
27h 壁部
28 カバー部材(絶縁部材)
30 端子金具
31 電気接続部
40,140 端子固定部材
41,141 被組付け部
42,142 端子固定部
43,143 共締め固定部
B3 雄螺子部材(螺子部材)
We1 第1シールド電線
We2 第2シールド電線
WH ワイヤハーネス

Claims (7)

  1. 外周壁に囲われた収容室を有し、かつ、導電性の車体に固定された金属製の筐体と、
    前記筐体の外から前記収容室に引き込まれた第1接続対象物側の第1シールド電線の芯線と第2接続対象物側の第2シールド電線の芯線とを電気接続させる導電部材、及び、前記導電部材を保持し、かつ、前記収容室で前記筐体の固定部に被固定部を螺子部材によって螺子止め固定させる電気絶縁性の絶縁部材を具備する電気接続具と、
    前記第2シールド電線の編組体が物理的且つ電気的に接続される電気接続部を有する端子金具と、
    前記端子金具が物理的且つ電気的に接続され、前記端子金具と前記筐体の前記固定部との間に介在して、前記端子金具を前記筐体の前記固定部に電気接続させる導電性の端子固定部材と、
    を備え、
    前記端子固定部材は、前記絶縁部材に組み付けられる被組付け部と、前記絶縁部材の外壁に配置させ、前記端子金具を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部と、前記絶縁部材の前記被固定部と一緒に前記筐体の前記固定部に前記螺子部材で共締め固定され、かつ、前記筐体の前記固定部に電気接続させる共締め固定部と、を有することを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記端子固定部材は、少なくとも1つの前記端子金具を物理的且つ電気的に接続させる前記端子固定部を少なくとも1つ有することを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記端子固定部は、前記絶縁部材の前記外壁の内、前記収容室で前記外周壁の内壁面に対向配置される側壁に配置させることを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記筐体は、前記外周壁の一端の開口を塞ぎ、前記外周壁と共に囲った前記収容室を形成する底壁を有することを特徴とした請求項1,2又は3に記載の電気接続箱。
  5. 前記端子固定部は、前記絶縁部材の前記外壁の内、前記収容室で前記底壁の内壁面に対向配置される壁部に配置させることを特徴とした請求項4に記載の電気接続箱。
  6. 前記端子金具は、旗端子であることを特徴とした請求項1から5の内の何れか1つに記載の電気接続箱。
  7. 第1接続対象物側の第1シールド電線と、
    第2接続対象物側の第2シールド電線と、
    外周壁に囲われた収容室を有し、かつ、導電性の車体に固定された金属製の筐体と、
    前記筐体の外から前記収容室に引き込まれた前記第1シールド電線の芯線と前記第2シールド電線の芯線とを電気接続させる導電部材、及び、前記導電部材を保持し、かつ、前記収容室で前記筐体の固定部に被固定部を螺子部材によって螺子止め固定させる電気絶縁性の絶縁部材を具備する電気接続具と、
    前記第2シールド電線の編組体が物理的且つ電気的に接続される電気接続部を有する端子金具と、
    前記端子金具が物理的且つ電気的に接続され、前記端子金具と前記筐体の前記固定部との間に介在して、前記端子金具を前記筐体の前記固定部に電気接続させる導電性の端子固定部材と、
    を備え、
    前記端子固定部材は、前記絶縁部材に組み付けられる被組付け部と、前記絶縁部材の外壁に配置させ、前記端子金具を物理的且つ電気的に接続させる端子固定部と、前記絶縁部材の前記被固定部と一緒に前記筐体の前記固定部に前記螺子部材で共締め固定され、かつ、前記筐体の前記固定部に電気接続させる共締め固定部と、を有することを特徴としたワイヤハーネス。
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