JP2023070790A - 光電気複合コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバへの引張荷重を軽減することが可能な光電気複合コネクタを提供する。【解決手段】光電気複合コネクタ100は、光ファイバ及び複数の電線が収容された光電気複合ケーブルの一端と接続するためのコネクタである。光電気複合コネクタ100は、基板40aと、基板40a上に設けられ、複数の電線300のうち第1電線が接続される第1端子台60aと、複数の電線300のうち第2電線が接続される第2端子台60bとを備える。また、光電気複合コネクタ100は、基板40a上に設けられ、基板40aにおける同一平面上であって、第1端子台60aと、第2端子台60bとの間に位置し、光ファイバ200が接続される光電変換モジュールを備える。また、光電気複合コネクタ100は、第1電線及び第2電線に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する第1ハウジング部及び第2ハウジング部を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、光電気複合コネクタに関する。
従来、大量のデータを伝送するための光信号伝送を実現する光ファイバと、制御や電源用の信号を伝送するための電気信号伝送用の電気ワイヤとを複合させた光電気複合ケーブルがある。また、この光電気複合ケーブルの端部に取り付けられる光電気複合コネクタが提案されている。特許文献1には、ハウジング内に電気コネクタ部と、光コネクタ部とを備える光電気複合コネクタが開示されている。特許文献1に開示された光電気複合コネクタは、ハウジング内で電線及び光ファイバをそれぞれ電気コネクタ部及び光コネクタ部に接続する。
一般的に、光電気複合ケーブルに使用される電線及び光ファイバは物理的強度が異なる。例えば、電線は、銅線等の心線周りに樹脂等で被覆を施したものであり、長手方向の引張荷重に対して耐久性がある。一方で、光ファイバは、ガラスやプラスチックで形成され、また、線径が細いため長手方向の伸び縮みに弱く、引張荷重に対する耐久性が低い。そのため、例えば、特許文献1で開示された光電気複合コネクタにおいては、引張荷重が、伸び縮みに弱い光ファイバへ集中した場合、光ファイバが破断する恐れがある
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、光ファイバへの引張荷重を軽減することが可能な光電気複合コネクタを提供することにある。
本発明の態様に係る光電気複合コネクタは、光ファイバ及び複数の電線が収容された光電気複合ケーブルの一端と接続するための光電気複合コネクタであって、基板と、基板上に設けられ、複数の電線のうち第1電線が接続される第1端子台と、基板上に設けられ、複数の電線のうち第2電線が接続される第2端子台と、基板上に設けられ、基板における同一平面上であって、第1端子台と、第2端子台との間に位置し、光ファイバが接続される光電変換モジュールと、第1端子台に接続され、第1電線の一部を収納する第1ハウジング部と、第2端子台に接続され、第2電線の一部を収納する第2ハウジング部と、を備え、第1ハウジング部及び第2ハウジング部は、第1電線及び第2電線に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部を有する。
本発明によれば、光ファイバへの引張荷重を軽減することが可能な光電気複合コネクタを提供することができる。
以下、図面を用いて本実施形態に係る光電気複合コネクタ100について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
図1は、本実施形態に係る光電気複合コネクタ100が適用されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。例えば、近年発展している自動運転を実現するには、車両にカメラや多数のセンサ等を設置し、カメラやセンサで取得した大量のデータを伝送する必要がある。また、カメラの解像度増加に伴うデータ転送速度の高速化により、大量のデータを伝送することが可能な光信号伝送が必要とされている。
図1に示すカメラシステムは、映像機能、通信機能、及び光電変換機能を備え、カメラにより取得した映像を送信する送信部10を備える。また、カメラシステムは、ECU(Electronic Control Unit)機能を備え、送信部10から送信された画像データや制御信号を受信する受信部20を備える。また、送信部10と、受信部20とは、光ファイバ200、及び複数の電線300により接続される。
光ファイバ200は、例えば、数Gbpsでの高速通信を可能とし、カメラシステムにおける画像データを伝送するのに用いられる。光ファイバ200は、ガラスやプラスチックにより形成される。また、電線300は、制御用の信号や電源用の信号を伝送するために用いられ、例えば、数Mbpsでの低速通信を実現する。電線300は、例えば、銅線等の心線周りに樹脂等で被覆を施すことにより形成される。
送信部10における映像機能は、レンズユニット11と、イメージセンサ12と、EEPROM15(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と、を備える。映像機能は、レンズユニット11を介して取得した映像を、EEPROMに格納されたパラメータに従ってイメージセンサ12において映像データとして取得する。
また、送信部10は通信機能として、シリアライザ13、及びOSC16(発信回路、Oscillator)を備える。シリアライザ13は、イメージセンサ12で取得した映像データをOSC16で生成された周波数に従って、シリアライズ(直列化)する。
さらに、送信部10は、光電変換機能として、FOT14(光電変換モジュール、Fiber Optical Transceiver)、電源回路17、及び光電気複合コネクタ100を備える。FOT14は、シリアライザ13でシリアライズされた映像データである電気信号を光信号に変換し、光電気複合コネクタ100に送る。光電気複合コネクタ100は、光ファイバ200及び電線300の一端と接続するためのコネクタである。光電気複合コネクタ100の詳細については後述する。
受信部20は、光電気複合コネクタ100、FOT21、デシリアライザ22、SOC23及び出力回路24を備える。光電気複合コネクタ100は、上述の送信部10の光電気複合コネクタと同様に、光ファイバ200及び電線300の一端と接続するためのコネクタである。FOT21は、光電変換モジュールであり、受信部20の光電気複合コネクタ100で受信した光信号の映像データを電気信号に変換する。デシリアライザ22は、FOT21で電気信号に変換された映像データをデシリアライズ(並列化)し、SOC23に送る。SOC23(System On Chip)は、制御線を介して送信部10及び受信部20の各機能を制御するためのユニットであり、例えば、CPUやGPU(Graphics Processing Unit)を含んで構成される。
すなわちカメラシステムは、SOC23からの制御信号に基づいて、レンズユニット11を介して取得した映像を映像データとして、光ファイバ200を介して、SOC23まで伝送し、SOC23において所定の処理が実施される。あるいは、SOC23は取得した映像データを外部の処理部(図示なし)に送信し、外部の処理部において所定の処理が実施される。ここで、所定の処理は、例えば、自動運転に用いられる映像データの解析等の処理である。本実施形態のおける光電気複合コネクタ100は、送信部10と、受信部20とを接続する光ファイバ200及び電線300のコネクタである。また、光ファイバ200及び複数の電線300は、光電気複合ケーブルに収容される。
本実施形態において、送信部10及び受信部20における光電気複合コネクタ100は、同じ構成とし、以下において、送信部10の光電気複合コネクタ100について説明する。
図2は、送信部10の構造の一例を示す模式図である。図2に示すように送信部10は、カメラモジュール筐体30の内部に積層されて構成される。また、送信部10は、基板40a、基板40b、及び基板40cにより階層化される。基板40a、基板40b、及び基板40cは、BtoBコネクタ50(Board to Board Connectors)によって接続される。図2における垂直方向の最上位の基板40aには、FOT14と、端子台60とが備えられる。以降、基板40a、基板40b、及び基板40cのそれぞれを区別して説明する必要がない場合は、単に「基板40」と表記する。
図3Aは、基板40aを図2における垂直方向の上部から見た場合の模式図である。図3Aに示すように、FOT14の両側の端子台60には、それぞれ2本の電線300が接続されている。本実施形態において、電線300a及び電線300bを通信線(制御線)、電線300cをGND線、及び電線300dを電源線とする。
図3Bは、基板40aを図2における垂直方向の下部から見た場合の模式図である。図3Bにおいては、BtoBコネクタ50と、電源回路17とが示されている。
図4Aは、FOT14に光ファイバ200が接続され、端子台60に電線300が接続された場合における基板40aにかかる引張応力について説明するための模式図である。図4Aに示す例においては、FOT14は、はんだ付けフィレット70によって、基板40aに固定されている。
図4Bは、図4Aに示す例において、基板40aに対する垂直方向の上部から光ファイバ200及び電線300に対して引張応力が掛かった場合の状態を示す模式図である。図4Bに示すように、光ファイバ200及び電線300に引張荷重がかかった場合には、基板40aに歪が発生する。また、この基板40aに対する歪は、FOT14の場所により大きな力がかかる。
この引張荷重に対して、引張方向とは逆の方向に引張応力が発生する。引張応力は以下の式(1)によって示される。δは、抗張力(MPa)、Fは最大引張荷重(N)、Aは、試験片の断面積(mm2)を示す。
δ = F / A ・・・(1)
δ = F / A ・・・(1)
図5Aは、端子台60の間隔が短い場合の引張応力について説明するための模式図である。図5Aは、端子台60の間隔が短い点を除き、図4Aに示す例と同じである。
図5Bは、図5Aに示す例において、基板40aに対する垂直方向の上部から光ファイバ200及び電線300に対して引張荷重がかかった場合の状態を示す模式図である。図5Bに示すように、光ファイバ200及び電線300に引張荷重がかかった場合には、基板40aに歪が発生する。また、この基板40aに対する歪は、FOT14の場所により大きな力がかかる。ここで、上記式(1)に基づき、図5Bにおいては、図4Bに示す例に比べ断面積であるAが狭い。そのため、図5Bに示す例においては、図4Bに示す例に比べ、式(1)に示す引張応力の値が大きくなり、図4Bに比べて基板40aの歪が小さくなる。
図6は、本実施形態に係る光電気複合コネクタ100の構成を説明するための模式図である。本実施形態においては、端子台60及びFOT14に接する形で、それぞれ電線用ハウジング80及び光ファイバ用ハウジング90を備える。図6に示す例において、電線300aは、第1の通信線であり、電線300cは、GND線である。なお、第1の通信線である電線300aは、第1電線に相当する。また、GND線である電線300cは第2電線に相当する。
図6に示すように、光電気複合コネクタ100は、基板40a上に設けられ、複数の電線300のうち第1の通信線が接続される第1端子台60aと、基板40a上に設けられ、複数の電線300のうちGND線が接続される第2端子台60bと、を備える。また、光電気複合コネクタ100は、基板40a上に設けられ、基板40aにおける同一平面上であって、第1端子台60aと、第2端子台60bとの間に位置し、光ファイバ200が接続されるFOT14(光電変換モジュール)を備える。
光ファイバ用ハウジング90は、光ファイバ200を支えるためのハウジング(保護部材)である。光ファイバ200は、光ファイバ用ハウジング90の内部の凹凸によって、略直線に支えられる。なお、光ファイバ用ハウジング90の有無は、本実施形態の構成を限定するものではない。
電線用ハウジング80は、電線300の一部を収納するハウジングである。図6に示す例においては、第1端子台60aに接続された電線用ハウジング80を電線用ハウジング80aとし、第2端子台60bに接続された電線用ハウジング80を電線用ハウジング80cとする。なお、電線用ハウジング80aは、第1ハウジング部に相当する。また、電線用ハウジング80cは、第2ハウジング部に相当する。
電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80cは、第1の通信線及びGND線に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する。電線300は、電線用ハウジング80の内部の凹凸形状の突出部81によって、蛇行状となり、電線用ハウジング80の内部で撓むように支えられる。なお、本実施形態において、電線300を電線用ハウジング80の内部で余長部分を持たせて保持する状態は、電線300が外部から引っ張られた場合に、余長部分が解けないように固定されている状態とする。
すなわち、電線300は、電線用ハウジング80の内部で撓むように支えられることで、電線用ハウジング80の外部においては引張荷重が掛かる状態となる。また、電線用ハウジング80は、光ファイバ200が接続されるFOT14の両側に位置する。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300が先に引っ張られることになる。すなわち、光電気複合コネクタ100は、光電気複合コネクタ100に引張荷重がかかった場合、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
図7Aは、本実施形態に係る電線用ハウジング80における電線300の状態を説明するための断面模式図である。図7Aに示すように、電線用ハウジング80の内部の凹凸形状の突出部81によって、電線300が蛇行状に保持される。そのため、電線用ハウジング80の内部の凹凸形状の突出部81によって、電線300に撓みが発生し、電線300は、電線用ハウジング80の内部において保持された状態で余長部分が生じることになる。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
なお、電線用ハウジング80の内部の構造は、電線300に対して、余長部分を持たせて保持するものであれば、図7Aに示す例に限定されない。例えば、図7Bに示すように、電線用ハウジング80の内部の構造は、電線300が、らせん状になるような構成としてもよい。このように電線300を電線用ハウジング80の内部でらせん状に保持することで、電線用ハウジング80の内部により多くの余長部分を持たせて保持することが可能となり、電線300は、電線用ハウジング80の外部においては応力が掛かる状態となる。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重をより多く軽減することが可能となる。
また、電線用ハウジング80は、第1端子台60a及び第2端子台60bの上部に少なくとも一つ備えられる。図8A及び図8Bは、電線用ハウジング80が、第1端子台60a及び第2端子台60bの上部に一つ備えられる場合の例を平面図により示す。すなわち、図8A及び図8Bは、基板40aの平面に対する垂直方向の上部から平面視した場合の図である。
図8Aに示す例においては、第1の通信線である電線300a及びGND線である電線300cに対して、電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80cが設けられている。電線300a及び電線300cは、この電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80cにより、ハウジング内で余長部分を持たせて保持されることになる。すなわち、電線300a及び電線300cは、ハウジングの外部の配線部分においては、ハウジングを有さない場合と比べ、引っ張られた状態となる。
また図8Aに示すように、FOT14における光ファイバ200の接続点(図8Aにおける光ファイバ200の位置)は、電線用ハウジング80aにおける電線300aの引出口と、電線用ハウジング80cにおける電線300cの引出口とを結ぶ直線上にある。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a及び電線300cが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。なお、図8A、図8B、図9A、及び図9Bにおいて、FOT14における光ファイバ200の接続点は、基板40aの平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、光ファイバ200が示される位置に該当する。同様に、電線用ハウジング80における電線300の引出口は、基板40aの平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、電線300が示される位置に該当する。
同様に、図8Bに示す例においては、第1の通信線である電線300a、及び電源線である電線300dに対して、電線用ハウジング80が設けられている。電線300aに対応する電線用ハウジング80を電線用ハウジング80aとし、電線300dに対応する電線用ハウジング80を電線用ハウジング80dとする。電線300a及び電線300dは、この電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80dにより、ハウジング内で余長部分を持たせて保持されることになる。すなわち、電線300a及び電線300dは、ハウジングの外部の配線部分においては、ハウジングを有さない場合と比べ、引っ張られた状態となる。
また図8Bに示すように、FOT14における光ファイバ200の接続点は、電線用ハウジング80aにおける電線300aの引出口と、電線用ハウジング80dにおける電線300dの引出口とを結ぶ直線上にある。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a及び電線300dが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
図9Aは、電線用ハウジング80が、第1端子台60a及び第2端子台60bの上部に、それぞれ二つ備えられる場合の例を平面図により示す。すなわち、図9A及び図9Bは、基板40aの平面に対する垂直方向の上部から平面視した場合の図である。
図9Aに示す例においては、通信線である電線300a及び電線300b、GND線である電線300c、並びに電源線である電線300dに対して、電線用ハウジング80が設けられている。なお、電線300bは、第3電線に相当する。また、電線300dは、第4電線に相当する。
電線300a~電線300dに対応する電線用ハウジング80を、それぞれ電線用ハウジング80a~電線用ハウジング80dとする。なお、電線用ハウジング80bは、第3ハウジング部に相当する。また、電線用ハウジング80dは、第4ハウジング部に相当する。
電線300a~電線300dは、この電線用ハウジング80a~電線用ハウジング80dにより、ハウジング内で余長部分を持たせて保持されることになる。すなわち、電線300a~電線300dは、ハウジングの外部の配線部分においては、ハウジングを有さない場合と比べ、引っ張られた状態となる。
また図9Aに示すように、FOT14における光ファイバ200の接続点は、電線用ハウジング80a~電線用ハウジング80dにおける電線300の引出口を結ぶことにより形成される矩形領域の内部に存在する。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a~電線300dが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
図9Bは、電線用ハウジング80が、第1端子台60aの上部に二つ備えられ、第2端子台60bの上部に一つ備えられる場合の例を平面図により示す。
図9Bに示す例においては、通信線である電線300a、電線300b、及びGND線である電線300cに対して、電線用ハウジング80が設けられている。電線300a、電線300b、及び電線300cに対応する電線用ハウジング80を、それぞれ電線用ハウジング80a、電線用ハウジング80b、及び電線用ハウジング80cとする。電線300a、電線300b、及び電線300cは、この電線用ハウジング80a、電線用ハウジング80b、及び電線用ハウジング80cにより、ハウジング内で余長部分を持たせて保持されることになる。すなわち、電線300a、電線300b、及び電線300cは、ハウジングの外部の配線部分においては、ハウジングを有さない場合と比べ、引っ張られた状態となる。
また図9Bに示すように、FOT14における光ファイバ200の接続点は、電線用ハウジング80a、電線用ハウジング80b、及び電線用ハウジング80cにおける電線300の引出口を結ぶことにより形成される領域の内部に存在する。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a、電線300b、及び電線300cが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
上述の通り、本実施形態に係る光電気複合コネクタ100は、光ファイバ及び複数の電線が収容された光電気複合ケーブルの一端と接続するためのコネクタである。光電気複合コネクタ100は、基板40aと、基板40a上に設けられ、複数の電線300のうち第1電線が接続される第1端子台60aと、複数の電線300のうち第2電線が接続される第2端子台60bとを備える。また、光電気複合コネクタ100は、基板40a上に設けられ、基板40aにおける同一平面上であって、第1端子台60aと、第2端子台60bとの間に位置し、光ファイバ200が接続される光電変換モジュールを備える。また、光電気複合コネクタ100は、第1電線及び第2電線に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80cを備える。
これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。なお、電線用ハウジング80aは、第1ハウジング部に相当する。また、電線用ハウジング80cは、第2ハウジング部に相当する。
また、図7Aに示すように電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80cは、突出部81により、第1電線及び第2電線を、蛇行状に余長部分を持たせて保持してもよい。これにより、光電気複合コネクタ100は、電線用ハウジング80の内部の凹凸形状の突出部81によって、電線300が蛇行状に保持される。そのため、電線用ハウジング80の内部の凹凸形状の突出部81によって、電線300に撓みが発生し、電線300は、電線用ハウジング80の内部において保持された状態で余長部分が生じることになる。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a及び電線300cが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
また、図7Bに示すように、電線用ハウジング80a及び電線用ハウジング80cは、突出部81により、第1電線及び第2電線を、らせん状に余長部分を持たせて保持してもよい。このように電線300を電線用ハウジング80の内部でらせん状に保持することで、電線用ハウジング80の内部により多くの余長部分を持たせて保持することが可能となり、電線300は、電線用ハウジング80の外部においては応力が掛かる状態となる。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重をより多く軽減することが可能となる。
また、FOT14(光電変換モジュール)における光ファイバ200の接続点は、電線用ハウジング80aにおける第1電線の引出口と、電線用ハウジング80cにおける第2電線の引出口とを結ぶ直線上に位置してもよい。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a及び電線300dが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
また、第1端子台60aに接続され、複数の電線300のうち第3電線の一部を、余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する電線用ハウジング80bをさらに備えてもよい。また、FOT14におけるファイバの接続点は、電線用ハウジング80aにおける第1電線の引出口と、電線用ハウジング80cにおける第2電線の引出口と、電線用ハウジング80bにおける第3電線の引出口と、を結んで形成される領域の内部に位置してもよい。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a、電線300b、及び電線300dが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
また、第2端子台60bに接続され、複数の電線300のうち第4電線の一部を、余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する電線用ハウジング80dをさらに備えてもよい。FOT14における光ファイバ200の接続点は、電線用ハウジング80a~電線用ハウジング80dにおける第1電線~第4電線の引出口を結んで形成される矩形領域の内部に位置してもよい。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、電線300a~電線300dが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
(他の実施形態)
実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
上述の実施形態において、電線用ハウジング80の内部に設けられた突出部81は、図7A及び図7Bに示すように、断面形状において三角形である例を示したが、この突出部81の構造は、本実施形態の構成を限定するものではない。例えば、突出部81は断面形状において、矩形形状や半円形状であってもよい。すなわち、突出部81は、電線用ハウジング80の内部において、電線300の一部に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状であれば、本実施形態において、その形状を限定するものではない。
上述の実施形態において、FOT14における光ファイバ200の接続点が、電線用ハウジング80a~電線用ハウジング80dにおける第1電線~第4電線の引出口を結んで形成される矩形領域の内部の場合(図9A)について示した。また、FOT14における光ファイバ200の接続点が、電線用ハウジング80a~電線用ハウジング80cにおける第1電線~第3電線の引出口を結んで形成される領域(三角形)の内部の場合(図9B)について示した。これら、電線300の引出口を結んで形成される領域は三角形及び四角形に限定されるものではない。例えば、電線300を4本より多い場合において、五角形以上の領域の内部に、FOT14における光ファイバ200の接続点を設ける構成としてもよい。
以下に、光電気複合コネクタ100の特徴について記載する。
第1の態様に係る光電気複合コネクタ100は、光ファイバ及び複数の電線が収容された光電気複合ケーブルの一端と接続するための光電気複合コネクタである。光電気複合コネクタ100は、基板40aと、基板40a上に設けられ、複数の電線300のうち第1電線が接続される第1端子台60aと、基板40a上に設けられ、複数の電線300のうち第2電線が接続される第2端子台60bと、を備える。また、光電気複合コネクタ100は、基板40a上に設けられ、基板40aにおける同一平面上であって、第1端子台60aと、第2端子台60bとの間に位置し、光ファイバ200が接続される光電変換モジュールを備える。また、光電気複合コネクタ100は、第1端子台60aに接続され、第1電線の一部を収納する第1ハウジング部と、第2端子台60bに接続され、第2電線の一部を収納する第2ハウジング部と、を備える。さらに、光電気複合コネクタ100の第1ハウジング部及び第2ハウジング部は、第1電線及び第2電線に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する。
上記構成によれば、光電気複合コネクタ100は、光電気複合コネクタ100に引張荷重がかかった場合には、第1電線及び第2電線が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
第2の態様に係る光電気複合コネクタ100の第1ハウジング部及び第2ハウジング部は、突出部81により、第1電線及び第2電線を、蛇行状に余長部分を持たせて保持してもよい。
上記構成によれば、光電気複合コネクタ100は、第1ハウジング部及び第2ハウジング部の内部の凹凸形状の突出部81によって、第1電線及び第2電線が蛇行状に保持される。そのため、第1ハウジング部及び第2ハウジング部の内部の凹凸形状の突出部81によって、第1電線及び第2電線に撓みが発生し、第1電線及び第2電線は、電線用ハウジング80の内部において保持された状態で余長部分が生じることになる。これにより、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、第1電線及び第2電線が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
第3の態様に係る光電気複合コネクタ100の第1ハウジング部及び第2ハウジング部は、突出部81により、第1電線及び第2電線を、らせん状に余長部分を持たせて保持してもよい。
上記構成によれば、光電気複合コネクタ100に、引張荷重がかかった場合には、第1電線及び第2電線が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重をより多く軽減することが可能となる。
第4の態様に係る光電変換モジュールにおける光ファイバの接続点は、基板40aの平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、第1ハウジング部における第1電線の引出口と、第2ハウジング部における第2電線の引出口とを結ぶ直線上にあってもよい。
上記構成によれば、光電気複合コネクタ100は、光電気複合コネクタ100に引張荷重がかかった場合には、第1電線及び第2電線が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
第5の態様に係る光電気複合コネクタ100は、第1端子台60aに接続され、複数の電線300のうち第3電線の一部を、余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する第3ハウジング部をさらに備えてもよい。光電変換モジュールにおける光ファイバ200の接続点は、基板40aの平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、第1ハウジング部~第3ハウジング部における第1電線~第3電線のそれぞれの引出口を結んで形成される領域の内部に位置してもよい。
上記構成によれば、光電気複合コネクタ100は、光電気複合コネクタ100に引張荷重がかかった場合には、第1電線、第2電線、及び第3電線が先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
第6の態様に係る光電気複合コネクタ100は、第2端子台60bに接続され、複数の電線300のうち第4電線の一部を、余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部81を有する第4ハウジング部をさらに備えてもよい。光電変換モジュールにおける光ファイバ200の接続点は、基板40aの平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、第1ハウジング部~第4ハウジング部における第1電線~第4電線の引出口を結んで形成される矩形領域の内部に位置してもよい。
上記構成によれば、光電気複合コネクタ100は、光電気複合コネクタ100に引張荷重がかかった場合には、電線300a~電線300dが先に引っ張られることになり、光ファイバ200への引張荷重を軽減することが可能となる。
14、21 FOT
40、40a~40c 基板
60 端子台
60a 第1端子台
60b 第2端子台
80、80a、80b、80c、80d 電線用ハウジング
90 光ファイバ用ハウジング
100 光電気複合コネクタ
200 光ファイバ
300、300a~300d 電線
40、40a~40c 基板
60 端子台
60a 第1端子台
60b 第2端子台
80、80a、80b、80c、80d 電線用ハウジング
90 光ファイバ用ハウジング
100 光電気複合コネクタ
200 光ファイバ
300、300a~300d 電線
Claims (6)
- 光ファイバ及び複数の電線が収容された光電気複合ケーブルの一端と接続するための光電気複合コネクタであって、
基板と、
前記基板上に設けられ、前記複数の電線のうち第1電線が接続される第1端子台と、
前記基板上に設けられ、前記複数の電線のうち第2電線が接続される第2端子台と、
前記基板上に設けられ、前記基板における同一平面上であって、前記第1端子台と、前記第2端子台との間に位置し、前記光ファイバが接続される光電変換モジュールと、
前記第1端子台に接続され、前記第1電線の一部を収納する第1ハウジング部と、
前記第2端子台に接続され、前記第2電線の一部を収納する第2ハウジング部と、を備え、
前記第1ハウジング部及び前記第2ハウジング部は、前記第1電線及び前記第2電線に余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部を有する、
光電気複合コネクタ。 - 前記第1ハウジング部及び前記第2ハウジング部は、前記突出部により、前記第1電線及び前記第2電線を、蛇行状に前記余長部分を持たせて保持する、
請求項1に記載の光電気複合コネクタ。 - 前記第1ハウジング部及び前記第2ハウジング部は、前記突出部により、前記第1電線及び前記第2電線を、らせん状に前記余長部分を持たせて保持する、
請求項1に記載の光電気複合コネクタ。 - 前記光電変換モジュールにおける前記光ファイバの接続点は、前記基板の平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、前記第1ハウジング部における前記第1電線の引出口と、前記第2ハウジング部における前記第2電線の引出口とを結ぶ直線上にある、
請求項1から3のいずれか一項に記載の光電気複合コネクタ。 - 前記第1端子台に接続され、前記複数の電線のうち第3電線の一部を、余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部を有する第3ハウジング部をさらに備え、
前記光電変換モジュールにおける前記光ファイバの接続点は、前記基板の平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、前記第1ハウジング部における前記第1電線の引出口と、前記第2ハウジング部における前記第2電線の引出口と、前記第3ハウジング部における前記第3電線の引出口と、を結んで形成される領域の内部に位置する、
請求項1に記載の光電気複合コネクタ。 - 前記第2端子台に接続され、前記複数の電線のうち第4電線の一部を、余長部分を持たせて保持するための凹凸形状の突出部を有する第4ハウジング部をさらに備え、
前記光電変換モジュールにおける前記光ファイバの接続点は、前記基板の平面に対する垂直方向の上部からの平面視において、前記第1ハウジング部における前記第1電線の引出口と、前記第2ハウジング部における前記第2電線の引出口と、前記第3ハウジング部における前記第3電線の引出口と、前記第4ハウジング部における前記第4電線の引出口と、を結んで形成される矩形領域の内部に位置する、
請求項5に記載の光電気複合コネクタ。
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JP2021183128A JP2023070790A (ja) | 2021-11-10 | 2021-11-10 | 光電気複合コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021183128A JP2023070790A (ja) | 2021-11-10 | 2021-11-10 | 光電気複合コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023070790A true JP2023070790A (ja) | 2023-05-22 |
Family
ID=86395229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021183128A Pending JP2023070790A (ja) | 2021-11-10 | 2021-11-10 | 光電気複合コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023070790A (ja) |
-
2021
- 2021-11-10 JP JP2021183128A patent/JP2023070790A/ja active Pending
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