JP2023070381A - 光デバイス及び光通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クロストークを抑制しながら、変調効率及び結合効率の向上を図る光デバイス等を提供することを目的とする。【解決手段】光デバイスは、電気光学結晶層と、前記電気光学結晶層に形成された第1の光導波路と、前記第1の光導波路に電気信号を印加する電極と、を有する。更に、光デバイスは、前記電気光学結晶層に形成され、かつ、前記第1の光導波路に接続された、アモルファス状態の第2の光導波路を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、光デバイス及び光通信装置に関する。
例えば、光変調器のような光デバイスは、表面の光導波路上に信号電極が配置され、信号電極に電圧が印加されると、光変調器の表面に対して垂直方向の電界が光導波路内に発生する。この電界によって光導波路の屈折率が変化するため、光導波路を伝搬する光の位相が変化し、光を変調することが可能となる。すなわち、光変調器の光導波路は、例えば、マッハツェンダ干渉計を構成し、平行に配置された複数の光導波路間の光の位相差により、例えば、XY偏波多重されるIQ信号を出力することができる。
図7は、光変調器100の構成の一例を示す平面模式図、図8は、図7に示すE-E線断面部位の一例を示す略断面図である。図7に示す光変調器100は、入力部101と、分岐部102と、2本の光導波路103と、電極部104と、合波部105と、出力部106とを有する。尚、光変調器100の長さ方向をY方向、幅方向をZ方向、厚さ方向をX方向とする。
入力部101は、光ファイバからの光を入力する。分岐部102は、入力部101からの光を分岐する。2本の光導波路103は、平行に配置され、分岐部102で分岐された各光を変調する光導波路である。電極部104は、2本の光導波路103に電気信号を印加する電極である。電極部104は、一対の接地電極104Bと、一対の接地電極104Bに挟まれるように配置された信号電極104Aとを有する。信号電極104Aは、光導波路103に電気信号を印加する電極である。接地電極104Bは、光導波路103に印加された電気信号を接地する電極である。各光導波路103は、信号電極104Aからの電気信号に応じて光屈折率を変化させることで光の位相を変化して光を変調する、マッハツェンダ(MZ)の相互作用部である。そして、各光導波路103は、変調後の光を合波部105に出力する。合波部105は、各光導波路103からの変調後の光を合波する。出力部106は、合波部105からの変調後の光を光ファイバに出力する。
図8に示す光変調器100は、基板111と、基板111上に積層された中間層112と、中間層112に積層されたLN(LiNbO3)材料の薄膜LN層113とを有する。更に、光変調器100は、薄膜LN層113で形成された2本の光導波路103と、薄膜LN層113上に形成されたバッファ層114と、バッファ層114上に形成された電極部104とを有する。
基板111は、例えば、Si又はLN等の材料の基板である。中間層112は、LNよりも光屈折率の低い、例えば、SiO2の層である。薄膜LN層113は、光の閉じ込めが強く小型化が有利となる薄膜基板である。尚、薄膜LN層113の結晶軸は、Z方向である。
光導波路103は、薄膜LN層113で形成されるため、例えば、挿入損失や伝送特性の面で優れている。薄膜LN層113は、Xカット基板であるため、構造対称性によりチャープフリー動作が可能であり、長距離伝送に適している。各光導波路103は、接地電極104Bと信号電極104Aとの間に配置される。信号電極104Aは、例えば、金や銅等の金属材料の電極である。接地電極104Bは、例えば、金や銅等の金属材料の電極である。バッファ層114は、光導波路103上を伝搬する光が電極部104で吸収されるのを防ぐために設けられる、例えば、SiO2の層である。
薄膜LN層113の電気光学効果が最も強く発現する結晶方向は、信号進行方向(Y方向)と直交する幅方向(Z方向)である。各光導波路103は、信号電極104Aから接地電極104Bへの電界方向の電界に応じて光屈折率が変化する。
図9は、TEモード及びTMモードの一例を示す説明図である。光導波路103には、光フィールドの電界の主成分の方向によって2つのモードが存在する。図9に示すように、電界の主成分が平面方向のTEモードと、電界の主成分が垂直方向のTMモードとがある。尚、図9中の矢印は、電界の主成分の方向、図9中の点線の範囲は、光の分布範囲である。
Xカットの薄膜LN層113の光変調器100は、図9の(A)に示すように、光導波路103の平面方向にZ方向が位置するため電極部104から印加される電界によって変調される信号光は平面方向の電界を主成分とするTEモードである。従って、電界の主成分が垂直方向のTMモードは、光変調器100の動作には不要なモードと言える。
また、光変調器100の変調効率は、電界を印加する各光導波路103の相互作用部の長さ、すなわち光学長の影響が大きく、変調効率を維持したまま、小型化を図るためには相互作用部を長くして相互作用部を折り返す構造が求められている。
図10は、折り返し構造の光変調器100Aの構成の一例を示す平面模式図、図11は、図10に示すF-F線断面部位及びG-G線断面部位の一例を示す略断面図である。尚、図7及び図8に示す光変調器100と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図10に示す光変調器100Aの光導波路は、往路側の光導波路103A(103)と、折り返しの光導波路108と、復路側の光導波路103B(103)とを有する。
往路側の光導波路103A及び復路側の光導波路103Bは、伝搬方向(伝搬角度)が0度であるY方向に沿って薄膜LN層113に形成された光導波路である。図11の(A)に示すF-F線断面部位は、往路側の光導波路103Aに相当する。尚、往路側の光導波路103A及び復路側の光導波路103Bのコアの厚さは同一である。往路側の光導波路103A及び復路側の光導波路103Bのコアは、例えば、X方向及びY方向の屈折率を2.21、Z方向の屈折率を2.14とする。
折り返しの光導波路108は、伝搬方向(伝搬角度)が0度以外、例えば、90度であるZ方向に沿って薄膜LN層113に形成された光導波路である。図11の(B)に示すG-G線断面部位は、折り返しの光導波路108に相当する。折り返しの光導波路108のコアの厚さは、往路側の光導波路103A及び復路側の光導波路103Bのコアの厚さと同一とする。折り返しの光導波路108のコアは、例えば、X方向及びY方向の屈折率を2.21、Z方向の屈折率を2.14とする。つまり、折り返しの光導波路108、往路側の光導波路103A及び復路側の光導波路103Bのコアの方位毎の屈折率は同一である。
図12Aは、光導波路103のコアの厚さを1μmとしたの場合の実効屈折率に対する伝搬角度の依存性の一例を示す説明図である。光導波路103のコアの厚さを1μmとした場合、Xカットの薄膜LN層113では、平面方向の屈折率が光導波路103の伝搬方向によって変化するため、TEモードの実効屈折率も変化することになる。また、垂直方向の屈折率は光導波路103の伝搬方向によらず一定のため、TMモードの実効屈折率は光導波路103の伝搬方向が変化してもほとんど変化がない。
光変調器100Aでは、光導波路103の伝搬角度としてY方向を0度、Z方向を90度とした場合、図12Aに示すように、光導波路103の伝搬角度が90度に近づくに連れてTEモードの実効屈折率が高くなる。従って、光変調器100Aでは、光導波路103のコアを厚くした場合、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが一致する伝搬角度が発生する。その結果、信号光のTEモードが不要光のTMモードに変換されて、TEモードに対して不要なTMモードがクロストークとなる。
そこで、光導波路103のコアの厚さを薄くした場合、TMモードに対するクロストークを抑制できる。図12Bは、光導波路103のコアの厚さを0.4μmとした場合の実効屈折率に対する伝搬角度の依存性の一例を示す説明図である。光導波路103のコアの厚さを、例えば、0.4μmとした場合、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが一致する伝搬角度が発生しないため、TEモードに対するクロストークを抑制できる。
しかしながら、光変調器100Aでは、クロストークを抑制する上で光導波路103のコアの厚さを薄くした場合、薄膜LN層113への光の閉じ込めが弱くなる。図13は、光導波路103のコアの厚さに応じて変調効率の変化の一例を示す説明図である。光変調器100Aでは、光導波路103のコアの厚さを薄くした場合、薄膜LN層113への光の閉じ込めが弱くなるため、変調効率が劣化することになる。図14は、光導波路103のコアの厚さに応じて結合効率の変化の一例を示す説明図である。光変調器100Aでは、光導波路103のコアの厚さを薄くした場合、薄膜LN層113への光の閉じ込めが弱くなるため、コアの厚さが薄くしたことによる光モードフィールドの縮小による光ファイバとの結合効率が劣化することになる。従って、光変調器100Aでは、TEモードに対するクロストークの抑制と、変調効率及び結合効率の改善とがトレードオフの関係にある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、クロストークを抑制しながら、変調効率及び結合効率の向上を図る光デバイス等を提供することを目的とする。
本願が開示する光デバイスは、1つの態様において、電気光学結晶層と、前記電気光学結晶層に形成された第1の光導波路と、前記第1の光導波路に電気信号を印加する電極と、を有する。更に、光デバイスは、前記電気光学結晶層に形成され、かつ、前記第1の光導波路に接続された、アモルファス状態の第2の光導波路を有する。
本願が開示する光デバイス等の1つの態様によれば、クロストークを抑制しながら、変調効率及び結合効率の向上を図る。
以下、本願が開示する光デバイス等の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1の光通信装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す光通信装置1は、出力側の光ファイバ2A(2)及び入力側の光ファイバ2B(2)と接続する。光通信装置1は、DSP(Digital Signal Processor)3と、光源4と、光変調器5と、光受信器6とを有する。DSP3は、デジタル信号処理を実行する電気部品である。DSP3は、例えば、送信データの符号化等の処理を実行し、送信データを含む電気信号を生成し、生成した電気信号を光変調器5に出力する。また、DSP3は、受信データを含む電気信号を光受信器6から取得し、取得した電気信号の復号等の処理を実行して受信データを得る。
光源4は、例えば、レーザダイオード等であって、所定の波長の光を発生させて光ファイバ4Aを通じて光変調器5及び光受信器6へ供給する。光変調器5は、DSP3から出力される電気信号によって、光源4から供給される光を変調し、得られた光送信信号を光ファイバ2Aに出力する光デバイスである。光変調器5は、例えば、LN(Lithium Niobate:ニオブ酸リチウム)の光導波路とコプレーナ(CPW:Coplanar Waveguide)構造の信号電極とを備えるLN光変調器等の光デバイスである。
光受信器6は、光ファイバ2Bから光信号を受信し、光源4から供給される光を用いて受信光信号を復調する。そして、光受信器6は、復調した受信光信号を電気信号に変換し、変換後の電気信号をDSP3に出力する。
図2は、実施例1の光変調器5の構成の一例を示す平面模式図である。図2に示す光変調器5は、入力部11と、分岐部12と、往路側の2本の第1の光導波路13A(13)と、電極部14と、合波部15と、第2の光導波路16と、復路側の第1の光導波路13B(13)と、出力部17とを有する。尚、光変調器5の長さ方向(伝搬方向)をY方向、幅方向(平面方向)をZ方向、厚さ方向をX方向とする。
入力部11は、光ファイバ4Aからの光を入力する。尚、光ファイバ4Aからの光は、光源4からの光である。分岐部12は、入力部11からの光を分岐する。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、平行に配置され、分岐部12にて分岐された各光を変調する、マッハツェンダ(MZ)の相互作用部の光導波路である。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、例えば、コアと、コアの両脇にコアの厚さよりも薄いスラブとを有するリッジ型導波路である。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、後述する薄膜LN層33の結晶軸のZ方向と略直交する方向、例えば、Y方向に沿って薄膜LN層33に形成された光導波路である。
電極部14は、往路側の2本の第1の光導波路13Aに電気信号を印加する電極である。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、電極部14からの電気信号に応じて光屈折率が変化して光を変調し、各変調後の光を合波部15に出力する。電極部14は、信号電極14Aと、一対の接地電極14Bとを有する。信号電極14Aは、往路側の第1の光導波路13Aに電気信号を印加する電極である。接地電極14Bは、往路側の第1の光導波路13Aに印加された電気信号を接地する電極である。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、信号電極14Aからの電気信号に応じて光屈折率を変化させることで光の位相を変化して光を変調し、変調後の光を合波部15に出力する。合波部15は、往路側の2本の第1の光導波路13Aで変調した変調後の各光を合波する。光変調器5は、往路側の2本の第1の光導波路13Aと電極部14とで変調部20を成す。
第2の光導波路16は、合波部15からの変調後の光を通過する折り返しの光導波路である。第2の光導波路16は、Z方向と略直交するY方向以外の方向に沿って薄膜LN層33に形成された直線導波路又は、伝搬方向が滑らかに変化する曲がり導波路の内、少なくとも何れか一つを含む光導波路である。
復路側の第1の光導波路13Bは、第2の光導波路16からの変調後の光を通過する光導波路である。復路側の第1の光導波路13Bは、薄膜LN層33の結晶軸のZ方向と略直交するY方向に沿って薄膜LN層33に形成された光導波路である。出力部17は、光ファイバ2Aと接続し、復路側の第1の光導波路13Bからの変調後の光を光ファイバ2Aに出力する。
図3は、図2に示すA-A線断面部位及びB-B線断面部位の一例を示す略断面図である。図3の(A)に示す第1の光導波路13の部位は、基板31と、基板31上に積層された中間層32と、中間層32に積層された薄膜LN層33と、薄膜LN層33で形成された2本の第1の光導波路13と、薄膜LN層33上のバッファ層34とを有する。更に、図3の(B)に示す第2の光導波路16の部位は、基板31と、基板31上に積層された中間層32と、中間層32に積層された薄膜LN層33と、薄膜LN層33で形成された第2の光導波路16と、薄膜LN層33上のバッファ層34とを有する。
基板31は、例えば、SiO2(二酸化ケイ素)、TiO2(二酸化チタン)、Si又はLN等の材料の基板である。中間層32は、LNよりも光屈折率の低い、例えば、SiO2又はTiO2の層である。尚、中間層32は、例えば、薄膜LN層33に形成された第1の光導波路13及び第2の光導波路16を伝搬する光信号が基板31側へ放射しないように、薄膜LN層33と基板31との間の距離を光学的に十分に離すために、ある程度の厚みを備える。更に、その厚さは、例えば、2μm~6μm程度である。薄膜LN層33は、電気光学結晶であるLN結晶の薄膜を用いた基板であって、所定箇所を上方へ突起する凸形状の第1の光導波路13が形成される。LN材料であるため、光の閉じ込めが強く小型化が有利となる。しかも、LN材料は、電界を印加した場合に屈折率が変化する、例えば、ポッケルス係数が約30pm/Vの異方性材料である。
薄膜LN層33は、Xカットの基板である。薄膜LN層33は、電気光学結晶、例えば、LN(LiNbO3)材料の基板である。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、薄膜LN層33で形成され、その材料は、LNであるため、例えば、挿入損失や伝送特性の面で優れている。光変調器5は、構造対称性によりチャープフリー動作が可能であり、長距離伝送に適している。
バッファ層34は、第1の光導波路13を伝搬する光が電極部14で吸収されるのを防ぐために設けられる、例えば、SiO2の層である。中間層32とバッファ層34との間には、厚さが0.5~3μmの薄膜LN層33が挟まれている。薄膜LN層33に形成された凸形状の第1の光導波路13となる突起の幅は、例えば、1~8μm程度である。薄膜LN層33及び第1の光導波路13は、バッファ層34によって被覆されている。
信号電極14Aは、例えば、金や銅等の金属材料からなり、幅が2~10μm、厚みが1~20μmの電極である。接地電極14Bは、例えば、金や銅等の金属材料からなり、厚みが1μm以上の電極である。DSP3から出力される電気信号に応じた駆動電圧が信号電極14Aによって伝送されることにより、信号電極14Aから接地電極14Bへ向かう方向の電界が発生し、この電界が第1の光導波路13に印加される。その結果、第1の光導波路13への電界印加に応じて第1の光導波路13の屈折率が変化し、第1の光導波路13を伝搬する光を変調することが可能となる。
往路側の2本の第1の光導波路13Aは、薄膜LN層33の結晶軸のZ方向を90度、Y方向を0度とした場合、光変調器5のチップ内に形成される光導波路の内、ほぼ0度のY方向に沿って形成される直線の光導波路である。尚、ほぼ0度には、0度の他に、例えば、0度を狙って光導波路を製造される際に第1の光導波路13の製造誤差の範囲、例えば、±20度以内を含むものとする。往路側の2本の第1の光導波路13Aのコアは、薄膜LN層33の結晶軸のZ方向と略直交するY方向に沿って薄膜LN層33に形成されるため、非アモルファス状態とする。復路側の第1の光導波路13B、入力部11及び出力部17のコアも、往路側の2本の第1の光導波路13Aのコアと同様に、非アモルファス状態のコアとする。往路側の第1の光導波路13A及び復路側の第1の光導波路13Bのコアは、非アモルファス状態であるため、例えば、X方向及びY方向の屈折率を約2.21、Z方向の屈折率を約2.14とする。
第2の光導波路16のコアは、Z方向に直交しない方向、すなわちほぼ0度のY方向以外の方向に沿って薄膜LN層33に形成される光導波路とし、アモルファス状態のコアである。尚、Z方向に直交しない方向とは、例えば、実際にY方向からズレる角度よりも大きく、かつ、Z方向の90度以下の範囲である。第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15のコアは、アモルファス状態であるため、例えば、X方向、Y方向及びZ方向の屈折率を約2.175とする。第2の光導波路16のコアは、アモルファス状態であるため、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが交わる伝搬角度が無くなる。その結果、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できる。尚、分岐部12及び合波部15のコアも、第2の光導波路16のコアと同様にアモルファス状態とする。尚、第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15は、第1の光導波路13と接続する引き回しの第2の光導波路とする。
往路側の第1の光導波路13A、復路側の第1の光導波路13B、入力部11及び出力部17のコアは、非アモルファス状態であるため、例えば、X方向及びY方向の屈折率を約2.21、Z方向の屈折率を約2.14とする。これに対して、第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15のコアは、アモルファス状態であるため、例えば、X方向、Y方向及びZ方向の屈折率を約2.175とする。
アモルファス状態及び非アモルファス状態を形成する工程としては、例えば、非アモルファス状態にするコアをマスクして薄膜LN層33の表面からアルゴン(Ar+)イオンを注入する。Ar+イオンを注入することで、薄膜LN層33のコアのLN結晶方位を崩して光屈折率の異方性を取り除くアモルファス状態にする。また、マスクしたコアは非アモルファス状態のままである。その結果、アモルファス状態にすることで、信号光のTEモードの実効屈折率と不要光のTMモードの実効屈折率とが一致する角度がなくなるため、クロストークを抑制できる。
実施例1の光変調器5は、往路側の第1の光導波路13A、復路側の第1の光導波路13B、入力部11及び出力部17のコアを非アモルファス状態、第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15のコアをアモルファス状態にする。アモルファス状態のコアでは、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが交わる伝搬角度が無くなる。その結果、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できる。しかも、コアの厚さを厚くしたとしても、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できるため、変調効率及び結合効率が改善される。つまり、クロストークを抑制しながら、変調効率及び結合効率を改善できる。
第2の光導波路16は、Xカットの薄膜LN層33の結晶軸のY軸方向に光が伝搬する方向以外の方向に沿って薄膜LN層33に形成された直線導波路又は曲がり導波路である。その結果、第2の光導波路16のコアは、アモルファス状態にするため、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できる。
尚、説明の便宜上、Xカットの薄膜LN層33を例示したが、Yカットの薄膜LN層を使用した光変調器5でも良い。光変調器5は、Yカットの薄膜LN層33と、薄膜LN層の結晶軸のZ方向と略直交する方向に沿って薄膜LN層33に形成された第1の光導波路13と、第1の光導波路13に接続する引き回しの第2の光導波路16とを有する。第2の光導波路16は、薄膜LN層33の結晶軸のX軸方向に光が伝搬する方向以外の方向に沿って薄膜LN層33に形成された直線導波路又は曲がり導波路である。そして、往路側の第1の光導波路13A、復路側の第1の光導波路13B、入力部11及び出力部17のコアを非アモルファス状態、第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15のコアをアモルファス状態にする。アモルファス状態のコアでは、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが交わる伝搬角度が無くなる。その結果、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できる。しかも、コアの厚さを厚くしたとしても、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できるため、変調効率及び結合効率が改善される。
また、薄膜LN層33を例示したが、電気光学結晶の材料はLNに限定されるものではなく、異方性の電気光学結晶であれば良い。例えば、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)、PLZT(ランタンドープジルコン酸チタン酸鉛)やBaTiO3(チタン酸バリウム)等のペロブスカイト型酸化物でもよく、適宜変更可能である。尚、PZTのポッケルス係数は約110pm/V、PLZTのポッケルス係数は約700pm/V、BaTiO3のポッケルス係数は約1850pm/Vであるため、本発明に適用する電気光学結晶のポッケルス係数は、10~2000pm/Vの範囲内の材料である。
また、第1の光導波路13及び第2の光導波路16は、リッジ型導波路を例示したが、リッジ型導波路に限定されるものではなく、例えば、チャネル型導波路にも適用可能である。
第1の光導波路13と接続する引き回しの光導波路として、第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15を例示したが、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、電極部14からの電気信号が印加する第1の光導波路13以外の第2の光導波路16のコアは、アモルファス状態にする場合を例示した。しかしながら、例えば、第2の光導波路16のコアの内、光伝搬方向が第1の光導波路13と平行になるコアは非アモルファス状態にしても良く、適宜変更可能である。
尚、実施例1の光変調器5は、往路側の2本の第1の光導波路13Aに電極部14からの電気信号を印加する場合を例示した。しかしながら、往路側の2本の第1の光導波路13Aに加えて、復路側の2本の第1の光導波路13Cにも相互作用部を配置しても良く、その実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。
図4は、実施例2の光変調器5Aの構成の一例を示す平面模式図である。尚、実施例2の光変調器5Aと同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図4に示す光変調器5Aは、入力部11と、分岐部12と、往路側の2本の第1の光導波路13Aと、折り返しの2本の第2の光導波路16Bとを有する。更に、光変調器5Aは、復路側の2本の第1の光導波路13Cと、第1の電極部141(14)と、第2の電極部142(14)と、合波部15Aと、出力部17とを有する。
入力部11は、光ファイバ4Aから光を入力する。分岐部12は、入力部11からの光を分岐する。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、平行に配置され、分岐部12にて分岐された各光を変調するMZの相互作用部の光導波路である。2本の第2の光導波路16Bは、往路側の2本の第1の光導波路13Aと接続する折り返しの光導波路である。復路側の2本の第1の光導波路13Cは、平行に配置され、2本の第2の光導波路16Bと接続するMZの相互作用部の光導波路である。
一方の往路側の第1の光導波路13Aは、一方の第2の光導波路16Bと接続し、一方の第2の光導波路16Bは、一方の復路側の第1の光導波路13Cと接続する。他方の往路側の第1の光導波路13Aは、他方の第2の光導波路16Bと接続し、他方の第2の光導波路16Bは、他方の復路側の第1の光導波路13Cと接続する。
第1の電極部141は、往路側の2本の第1の光導波路13A間に配置された第1の電極141Aと、復路側の2本の第1の光導波路13Cの外側に配置された第2の電極141B及び第3の電極141Cとを有する。第2の電極部142は、復路側の2本の第1の光導波路13C間に配置された第4の電極142Aと、往路側の2本の第1の光導波路13Aの外側に配置された第5の電極142B及び第6の電極142Cとを有する。第2の電極部142は、第1の電極部141の電位に比較して電位を高くする。
一方の往路側の第1の光導波路13Aは、第2の電極部142の第6の電極142Cから第1の電極部141の第1の電極141Aに-Z方向に電界を印加する。一方の復路側の第1の光導波路14Cは、第2の電極部142の第4の電極142Aから第1の電極部141の第3の電極141Cに-Z方向に電界を印加する。その結果、一方の往路側の第1の光導波路13A及び一方の復路側の第1の光導波路13Cに印加する電界方向が-Z方向と同一であるため、同一方向の位相変化が発生して変調効率が改善されることになる。
他方の往路側の第1の光導波路13Aは、第2の電極部142の第5の電極142Bから第1の電極部141の第1の電極141Aに+Z方向に電界を印加する。他方の復路側の第1の光導波路13Cは、第2の電極部142の第4の電極142Aから第1の電極部141の第2の電極141Bに+Z方向に電界を印加する。その結果、他方の往路側の第1の光導波路13A及び他方の復路側の第1の光導波路13Cに印加する電界方向が+Z方向と同一であるため、同一方向の位相変化が発生して変調効率が改善されることになる。
合波部15Aは、復路側の2本の第1の光導波路13Cを通過する変調後の光を合波する。出力部17は、合波部15Aにて合波した変調後の光を光ファイバ4Aに出力する。
往路側の2本の第1の光導波路13A、復路側の2本の第1の光導波路13C、入力部11及び出力部17のコアは非アモルファス状態にする。往路側の第1の光導波路13A、復路側の第1の光導波路13C、入力部11及び出力部17のコアは、非アモルファス状態であるため、例えば、X方向及びY方向の屈折率を約2.21、Z方向の屈折率を約2.14とする。第2の光導波路16B、分岐部12及び合波部15Aのコアはアモルファス状態にする。第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15Aのコアは、アモルファス状態であるため、例えば、X方向、Y方向及びZ方向の屈折率を約2.175とする。
アモルファス状態及び非アモルファス状態を形成する工程としては、例えば、非アモルファス状態にするコアをマスクして薄膜LN層33の表面からAr+イオンを注入する。Ar+イオンを注入することで、薄膜LN層33のコアのLN結晶方位を崩して光屈折率の異方性を取り除くアモルファス状態にする。また、マスクしたコアは非アモルファス状態のままである。その結果、アモルファス状態にすることで、信号光のTEモードの実効屈折率と不要光のTMモードの実効屈折率とが一致する角度がなくなるため、クロストークを抑制できる。
実施例2の光変調器5Aは、往路側の2本の第1の光導波路13A、復路側の2本の第1の光導波路13C、入力部11及び出力部17のコアを非アモルファス状態、第2の光導波路16B、分岐部12及び合波部15Aのコアをアモルファス状態にする。アモルファス状態のコアでは、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが交わる伝搬角度が無くなる。その結果、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できる。しかも、コアの厚さを厚くしたとしても、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できるため、変調効率及び結合効率が改善される。
光変調器5Aでは、折り返し前後の往路側の2本の第1の光導波路13A及び復路側の2本の第1の光導波路13Cで電界を印加することで、変調効率の改善と小型化を図ることができる。
尚、実施例1の光変調器5は、往路側の第1の光導波路13Aに電極部14を配置して相互作用部とする場合を例示した。しかしながら、往路側の第1の光導波路13Aの他に、復路側の第1の光導波路13Cに他の電極部14を配置して他の相互作用部を備えても良く、その実施の形態につき、実施例3として以下に説明する。
図5は、実施例3の光変調器5Bの構成の一例を示す平面模式図である。尚、実施例1の光変調器5と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図5に示す光変調器5Bは、入力部11と、分岐部12と、往路側の2本の第1の光導波路13Aと、第3の電極部143と、第2の光導波路16Bと、復路側の2本の第1の光導波路13Cと、第4の電極部144と、合波部15Aと、出力部17とを有する。
入力部11は、光ファイバ4Aからの光を入力する。分岐部12は、入力部11からの光を分岐する。往路側の2本の第1の光導波路13Aは、平行に配置され、分岐部12にて分岐された各光を変調するMZの相互作用部の第1の光導波路13である。第3の電極部143は、往路側の2本の第1の光導波路13Aに第1の電気信号を印加する信号電極143Aと、往路側の2本の第1の光導波路13Aから第1の電気信号を接地する接地電極143Bとを有する。尚、往路側の2本の第1の光導波路13Aと第3の電極部143とで第1の変調部20A(20)を構成する。第1の変調部20Aは、第3の電極部143から第1の電気信号としてバイアス電圧を往路側の2本の第1の光導波路13Aに印加する、例えば、DC(Direct Current)変調部である。
第2の光導波路16Bは、平行に配置され、往路側の2本の第1の光導波路13Aと接続し、往路側の2本の第1の光導波路13Aで変調した光が通過する折り返しの光導波路である。
復路側の2本の第1の光導波路13Cは、平行に配置され、2本の第2の光導波路16Bと接続する第1の光導波路13である。第4の電極部144は、復路側の2本の第1の光導波路13Cに第2の電気信号を印加する信号電極144Aと、復路側の2本の第1の光導波路13Cから第2の電気信号を接地する接地電極114Bとを有する。尚、復路側の2本の第1の光導波路13Cと第4の電極部144とで第2の変調部20B(20)を構成する。第2の変調部20Bは、第4の電極部144が第2の電気信号として高周波信号を復路側の2本の第1の光導波路13Cに印加する、例えば、RF(Radio Frequency)変調部である。
合波部15Aは、復路側の2本の第1の光導波路13Cと接続し、復路側の2本の第1の光導波路13Cで変調した光を通過する変調後の各光を合波する。出力部17は、合波部15Aにて合波した変調後の光を光ファイバ2Aに出力する。
往路側の2本の第1の光導波路13A、復路側の2本の第1の光導波路13C、入力部11及び出力部17のコアは非アモルファス状態にする。往路側の第1の光導波路13A、復路側の第1の光導波路13C、入力部11及び出力部17のコアは、非アモルファス状態であるため、例えば、X方向及びY方向の屈折率を約2.21、Z方向の屈折率を約2.14とする。第2の光導波路16B、分岐部12及び合波部15Aのコアはアモルファス状態にする。第2の光導波路16、分岐部12及び合波部15Aのコアは、アモルファス状態であるため、例えば、X方向、Y方向及びZ方向の屈折率を約2.175とする。
アモルファス状態及び非アモルファス状態を形成する工程としては、例えば、非アモルファス状態にするコアをマスクして薄膜LN層33の表面からAr+イオンを注入する。Ar+イオンを注入することで、薄膜LN層33のコアのLN結晶方位を崩して光屈折率の異方性を取り除くアモルファス状態にする。また、マスクしたコアは非アモルファス状態のままである。その結果、アモルファス状態にすることで、信号光のTEモードの実効屈折率と不要光のTMモードの実効屈折率とが一致する角度がなくなるため、クロストークを抑制できる。
実施例3の光変調器5Bは、往路側の2本の第1の光導波路13A、復路側の2本の第1の光導波路13C、入力部11及び出力部17のコアを非アモルファス状態にし、第2の光導波路16B、分岐部12及び合波部15Aのコアはアモルファス状態にする。第2の光導波路16のコアは、アモルファス状態であるため、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが交わる伝搬角度が無くなる。その結果、折り返しの前段に第1の変調部20Aと、折り返しの後段に第2の変調部20Bを配置した場合でも、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できる。しかも、コアの厚さを厚くしたとしても、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制できるため、変調効率及び結合効率が改善される。
尚、説明の便宜上、第1の変調部20AをDC変調部、第2の変調部20BをRF変調部とする場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、第2の変調部20BをDC変調部としても良く、適宜変更可能である。
図6は、実施例4の光変調器5Cの構成の一例を示す平面模式図である。図6に示す光変調器5Cは、IQ変調器である。光変調器5Cは、入力部11と、第1の分岐部12Aと、一対の第2の分岐部12Bと、前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1及び13A2と、第5の電極部145と、前段の第2の光導波路16A1及び16A2とを有する。光変調器5Cは、前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1及び13C2と、第6の電極部146と、一対の第1の合波部15Bと、2本の中段の第2の光導波路16B1とを有する。更に、光変調器5Cは、後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dと、第7の電極部147と、後段の第2の光導波路16Cと、後段の復路側の光導波路13Eと、出力部17とを有する。
入力部11は、光ファイバ4Aから光を入力する。第1の分岐部12Aは、入力部11からの光を分岐する。各第2の分岐部12Bは、第1の分岐部12Aにて分岐された光を変調する各往路側の2本の第1の光導波路13A1及び13A2に出力する。
各前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1及び13A2は、平行に配置され、第2の分岐部12Bにて分岐された各光を変調するMZの相互作用部の光導波路である。第5の電極部145は、第1の信号電極145A1及び第2の信号電極145A2と、第1の接地電極145C1、第2の接地電極145C2及び第3の接地電極145C3とを有する。第1の信号電極145A1は、一方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1に第1の電気信号を印加する。第1の接地電極145B1は、往路側の2本の第1の光導波路13A1の内、一方の第1の光導波路13A1から第1の電気信号を接地する。第2の接地電極145B2は、前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1の内、他方の第1の光導波路13A1から第1の電気信号を接地する。一方の前段の往路側の第1の光導波路13A1及び第5の電極部145は、第1のRF変調部20A1である。
第2の信号電極145A2は、他方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A2に第2の電気信号を印加する。第3の接地電極145B3は、他方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A2の内、他方の前段の往路側の第1の光導波路13A2から第2の電気信号を接地する。第2の接地電極145B2は、他方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A2の内、一方の前段の往路側の第1の光導波路13A2から第2の電気信号を接地する。他方の前段の往路側の第1の光導波路13A2及び第5の電極部145は、第2のRF変調部20A2である。
前段の第2の光導波路16Aは、平行に配置され、一方の前段の2本の第2の光導波路16A1と、他方の前段の2本の第2の光導波路16A2とを有する。一方の前段の2本の第2の光導波路16A1は、一方の往路側の2本の第1の光導波路13A1と接続し、一方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1で変調した光が通過する折り返しの光導波路である。他方の前段の2本の第2の光導波路16A2は、他方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A2と接続し、他方の前段の往路側の2本の第1の光導波路13A2で変調した光が通過する折り返しの光導波路である。
一方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1は、平行に配置され、一方の前段の2本の第2の光導波路16A1と接続する第1の光導波路である。他方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C2は、平行に配置され、他方の前段の2本の第2の光導波路16A2と接続する第1の光導波路である。
第6の電極部146は、第1の信号電極146A1及び第2の信号電極146A2と、第1の接地電極146B1、第2の接地電極146B2及び第3の接地電極146B3とを有する。第6の電極部146の第1の信号電極146A1は、一方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1に第3の電気信号を印加する。第6の電極部146の第1の接地電極146B1は、一方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1の内、一方の前段の復路側の第1の光導波路13C1から第3の電気信号を接地する。第6の電極部146の第2の接地電極146B2は、一方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1の内、他方の前段の復路側の第1の光導波路13C1から第3の電気信号を接地する。一方の前段の復路側の第1の光導波路13C1及び第6の電極部146は、第1のDC変調部20B1(20)である。
第6の電極部146の第2の信号電極146A2は、他方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C2に第4の電気信号を印加する。第6の電極部146の第3の接地電極146B3は、他方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C2の内、他方の前段の復路側の第1の光導波路13C2から第4の電気信号を接地する。第6の電極部146の第2の接地電極146B2は、他方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C2の内、一方の前段の復路側の第1の光導波路13C2から第4の電気信号を接地する。他方の前段の復路側の第1の光導波路13C2及び第6の電極部146は、第2のDC変調部20B2(20)である。
一方の第1の合波部15B1は、一方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1と接続し、一方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1で変調した光を通過する変調後の光を合波する。他方の第1の合波部15B2は、他方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C2と接続し、他方の前段の復路側の2本の第1の光導波路13C2で変調した光を通過する変調後の光を合波する。
中段の第2の光導波路16Bは、平行に配置され、一方の中段の第2の光導波路16B1と、他方の中段の第2の光導波路16B2とを有する。一方の中段の第2の光導波路16B1は、一方の第1の合波部15B1と接続し、一方の第1の合波部15B1からの光が通過する折り返しの光導波路である。他方の中段の第2の光導波路16B2は、他方の第1の合波部15B2と接続し、他方の第1の合波部15B2からの光が通過する折り返しの光導波路である。
後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dは、中段の第2の光導波路16B1及び16B2と接続する第1の光導波路である。第7の電極部147は、後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dに第5の電気信号を印加する信号電極147Aと、後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dから第5の電気信号を接地する一対の接地電極147Bとを有する。後段の往路側の2本の第1の光導波路13D及び第7の電極部147は、親DC変調部20Cである。
第2の合波部15Cは、後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dと接続し、後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dで変調した光を合波する。後段の第2の光導波路16Cは、第2の合波部15Cと接続し、第2の合波部15Cからの光が通過する折り返しの光導波路である。後段の復路側の1本の第1の光導波路13Eは、後段の第2の光導波路16Cと接続する第1の光導波路である。出力部17は、後段の復路側の第1の光導波路13Eと接続し、後段の復路側の第1の光導波路13Eからの光を光ファイバ2Aに出力する。
つまり、光変調器5Cは、前段の往路側の第1の光導波路13A上の第1のRF変調部20A1及び第2のRF変調部20A2と、前段の復路側の第1の光導波路13C上の第1のDC変調部20B1及び第2のDC変調部20B2とを有する。更に、光変調器5Cは、後段の往路側の第1の光導波路13D上の親DC変調部20Cを有する。その結果、光変調器5CはIQ変調器を構成することになる。
前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1及び13A2、前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1及び13C2、後段の往路側の2本の第1の光導波路13D、後段の復路側の第1の光導波路13E、入力部11及び出力部17のコアは非アモルファス状態にする。前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1及び13A2、前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1及び13C2、後段の往路側の2本の第1の光導波路13D、後段の復路側の第1の光導波路13E、入力部11及び出力部17のコアは、非アモルファス状態であるため、例えば、X方向及びY方向の屈折率を約2.21、Z方向の屈折率を約2.14とする。
これに対して、前段の第2の光導波路16A1及び16A2、中段の第2の光導波路16B1及び16B2、後段の第2の光導波路16C、第1の分岐部12A、第2の分岐部12B、第1の合波部15B及び第2の合波部15Cのコアはアモルファス状態にする。前段の第2の光導波路16A1及び16A2、中段の第2の光導波路16B1及び16B2、後段の第2の光導波路16C、第1の分岐部12A、第2の分岐部12B、第1の合波部15B及び第2の合波部15Cのコアは、アモルファス状態であるため、例えば、X方向、Y方向及びZ方向の屈折率を約2.175とする。
アモルファス状態及び非アモルファス状態を形成する工程としては、例えば、非アモルファス状態にするコアをマスクして薄膜LN層33の表面からAr+イオンを注入する。Ar+イオンを注入することで、薄膜LN層33のコアのLN結晶方位を崩して光屈折率の異方性を取り除くアモルファス状態にする。また、マスクしたコアは非アモルファス状態のままである。その結果、アモルファス状態にすることで、信号光のTEモードの実効屈折率と不要光のTMモードの実効屈折率とが一致する角度がなくなるため、クロストークを抑制できる。
実施例4の光変調器5Cは、前段の往路側の2本の第1の光導波路13A1及び13A2、前段の復路側の2本の第1の光導波路13C1及び13C2、後段の往路側の2本の第1の光導波路13Dのコアを非アモルファス状態にする。更に、光変調器5Cは、後段の復路側の第1の光導波路13E、入力部11及び出力部17のコアをアモルファス状態にする。アモルファス状態のコアでは、TEモードの実効屈折率とTMモードの実効屈折率とが交わる伝搬角度が無くなる。その結果、IQ変調器を構成した場合でも、TEモードに対する不要なTMモードのクロストークを抑制しながら、変調効率及び結合効率の改善を図ることができる。
1 光通信装置
3 DSP
4 光源
5,5A,5B,5C 光変調器
11 入力部
12 分岐部
13 第1の光導波路
13A 往路側の第1の光導波路
13B 復路側の第1の光導波路
13C 復路側の第1の光導波路
14 電極部
15 合波部
16 第2の光導波路
17 出力部
33 薄膜LN層
3 DSP
4 光源
5,5A,5B,5C 光変調器
11 入力部
12 分岐部
13 第1の光導波路
13A 往路側の第1の光導波路
13B 復路側の第1の光導波路
13C 復路側の第1の光導波路
14 電極部
15 合波部
16 第2の光導波路
17 出力部
33 薄膜LN層
Claims (14)
- 電気光学結晶層と、
前記電気光学結晶層に形成された第1の光導波路と、
前記第1の光導波路に電気信号を印加する電極と、
前記電気光学結晶層に形成され、かつ、前記第1の光導波路に接続された、アモルファス状態の第2の光導波路と、
を有することを特徴とする光デバイス。 - 前記第2の光導波路は、
前記電気光学結晶層がXカットの薄膜LN層の場合に、前記薄膜LN層の結晶軸のY軸方向に光が伝搬する光導波路以外の光導波路であることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。 - 前記第2の光導波路は、
前記電気光学結晶層がYカットの薄膜LN層の場合に、前記薄膜LN層の結晶軸のX軸方向に光が伝搬する光導波路以外の光導波路であることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。 - 前記電気光学結晶のポッケル係数が10~2000pm/Vの範囲内であることを特徴とする請求項1~3の何れか一つに記載の光デバイス。
- 前記第2の光導波路の少なくともコアの一部は、
前記アモルファス状態であると共に、
前記第1の光導波路のコアは、
非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の光デバイス。 - 光を入力する入力部と、
前記入力部からの光を分岐する分岐部と、
前記分岐部にて分岐された、前記第1の光導波路である往路側の2本の第1の光導波路と、
前記往路側の2本の第1の光導波路に電気信号を印加する電極と、
前記往路側の2本の第1の光導波路と接続し、前記電気信号に応じて前記往路側の2本の第1の光導波路で変調した光を合波する合波部と、
前記合波部と接続し、前記合波部にて合波した変調後の光が通過する前記第2の光導波路と、
前記第2の光導波路と接続する、前記第1の光導波路である復路側の2本の第1の光導波路と、
前記復路側の2本の第1の光導波路を通過する変調後の光を出力する出力部と、を有し、
前記第2の光導波路の少なくともコアの一部は、
前記アモルファス状態であると共に、
前記往路側の2本の第1の光導波路のコアは、
非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の光デバイス。 - 前記第2の光導波路、前記分岐部及び前記合波部のコアは、
前記アモルファス状態であると共に、
前記往路側の2本の第1の光導波路、前記復路側の2本の第1の光導波路、前記入力部及び前記出力部のコアは、
前記非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項6に記載の光デバイス。 - 光を入力する入力部と、
前記入力部からの光を分岐する分岐部と、
前記分岐部にて分岐された、前記第1の光導波路である往路側の2本の第1の光導波路と、
前記往路側の2本の第1の光導波路と接続する前記第2の光導波路と、
前記第2の光導波路と接続する、前記第1の光導波路である復路側の2本の第1の光導波路と、
前記往路側の2本の第1の光導波路及び前記復路側の2本の第1の光導波路に印加する電極と、
前記復路側の2本の第1の光導波路を通過する変調後の光を合波する合波部と、
前記合波部にて合波した変調後の光を出力する出力部と、を有し、
前記第2の光導波路の少なくともコアの一部は、
前記アモルファス状態であると共に、
前記往路側の2本の第1の光導波路は、
前記非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の光デバイス。 - 前記第2の光導波路、前記分岐部及び前記合波部のコアは、
前記アモルファス状態であると共に、
前記往路側の2本の第1の光導波路、前記復路側の2本の第1の光導波路、前記入力部及び前記出力部のコアは、
前記非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項8に記載の光デバイス。 - 光を入力する入力部と、
前記入力部からの光を分岐する分岐部と、
前記分岐部にて分岐された、前記第1の光導波路である往路側の2本の第1の光導波路と、
前記往路側の2本の第1の光導波路に第1の電気信号を印加する第1の電極と、
前記往路側の2本の第1の光導波路と接続し、前記第1の電気信号に応じて前記往路側の2本の第1の光導波路で変調した光が通過する前記第2の光導波路と、
前記第2の光導波路と接続する、前記第1の光導波路である復路側の2本の第1の光導波路と、
前記復路側の2本の第1の光導波路に第2の電気信号を印加する第2の電極と、
前記復路側の2本の第1の光導波路と接続し、前記第2の電気信号に応じて前記復路側の2本の第1の光導波路で変調した光を通過する変調後の光を合波する合波部と、
前記合波部にて合波した変調後の光を出力する出力部と、を有し、
前記第2の光導波路の少なくともコアの一部は、
前記アモルファス状態であると共に、
前記往路側の2本の第1の光導波路及び前記復路側の2本の第1の光導波路は、
非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の光デバイス。 - 前記第2の光導波路、前記分岐部及び前記合波部のコアは、
前記アモルファス状態であると共に、
前記往路側の2本の第1の光導波路、前記復路側の2本の第1の光導波路、前記入力部及び前記出力部のコアは、
前記非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項10に記載の光デバイス。 - 光を入力する入力部と、
前記入力部からの光を分岐する第1の分岐部と、
前記第1の分岐部にて分岐された光を分岐する第2の分岐部と、
前記第2の分岐部にて分岐された、前記第1の光導波路である前段の往路側の2本の第1の光導波路と、
前記前段の往路側の2本の第1の光導波路に第1の電気信号を印加する第1の電極と、
前記前段の往路側の2本の第1の光導波路と接続し、前記第1の電気信号に応じて前記前段の往路側の2本の第1の光導波路で変調した光が通過する、前記第2の光導波路である前段の第2の光導波路と、
前記前段の第2の光導波路と接続する、前記第1の光導波路である前段の復路側の2本の第1の光導波路と、
前記前段の復路側の2本の第1の光導波路に第2の電気信号を印加する第2の電極と、
前記前段の復路側の2本の第1の光導波路と接続し、前記第2の電気信号に応じて前記前段の復路側の2本の第1の光導波路で変調した光を通過する変調後の光を合波する第1の合波部と、
前記第1の合波部と接続し、前記第1の合波部からの光が通過する、前記第2の光導波路である中段の第2の光導波路と、
前記中段の第2の光導波路と接続する、前記第1の光導波路である後段の往路側の2本の第1の光導波路と、
前記後段の往路側の2本の第1の光導波路に第3の電気信号を印加する第3の電極と、
前記後段の往路側の2本の第1の光導波路と接続し、前記第3の電気信号に応じて前記後段の往路側の2本の第1の光導波路で変調した光を通過する変調後の光を合波する第2の合波部と、
前記第2の合波部と接続し、前記第2の合波部からの光が通過する、前記第2の光導波路である後段の第2の光導波路と、
前記後段の第2の光導波路と接続する、前記第1の光導波路である後段の復路側の第1の光導波路と、
前記後段の復路側の第1の光導波路と接続し、前記後段の復路側の第1の光導波路からの光を出力する出力部と、を有し、
前記前段の第2の光導波路、前記中段の第2の光導波路及び前記後段の第2の光導波路の少なくともコアの一部は、
前記アモルファス状態であると共に、
前記前段の往路側の2本の第1の光導波路、前記前段の復路側の2本の第1の光導波路及び前記後段の往路側の2本の第1の光導波路は、
非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の光デバイス。 - 前記前段の第2の光導波路、前記中段の第2の光導波路、前記後段の第2の光導波路、前記第1の分岐部、前記第2の分岐部、前記第1の合波部及び前記第2の合波部のコアは、
前記アモルファス状態であると共に、
前記前段の往路側の2本の第1の光導波路、前記前段の復路側の2本の第1の光導波路、前記後段の往路側の2本の第1の光導波路、前記後段の復路側の第1の光導波路、前記入力部及び前記出力部のコアは、
前記非アモルファス状態である
ことを特徴とする請求項12に記載の光デバイス。 - 電気信号に対する信号処理を実行するプロセッサと、
光を発生させる光源と、
前記プロセッサから出力される電気信号を用いて、前記光源から発生する光を変調する光デバイスと、を有し、
前記光デバイスは、
電気光学結晶層と、
前記電気光学結晶層に形成された第1の光導波路と、
前記第1の光導波路に電気信号を印加する電極と、
前記電気光学結晶層に形成され、かつ、前記第1の光導波路に接続された、アモルファス状態の第2の光導波路と、
を有することを特徴とする光通信装置。
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