JP2023069837A - オンライン健康相談装置、オンライン健康相談システムおよびオンライン健康相談方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】オンラインでの健康相談を簡便かつ安全に提供するオンライン健康相談装置、オンライン健康相談システム及びオンライン健康相談方法を提供する。【解決手段】オンラインでの健康相談を簡便かつ安全に提供するオンライン健康相談システム1において、オンライン健康相談装置100は、記憶部110と、処理部120と、通信部130と、センサー群140と、を備える。処理部120は、オンライン健康相談装置100全体を統括的に制御する。センサー群140は、各種センサーであって、利用者Aの生体情報、健康指標情報、あるいは周辺の状況を検知する。【選択図】図2
Description
本発明は、オンライン健康相談装置、オンライン健康相談システムおよびオンライン健康相談方法に関する。
特許文献1には、「診療支援装置2により、患者情報取得工程と、取得した患者情報から、薬剤の処方内容を含む診療方針提案書を作成する診療方針提案書作成工程と、作成された診療方針提案書を利用者端末1および医療機関端末3に送信する診療方針提案書送信工程と、作成された診療方針提案書の前記処方内容を、利用者端末1と医療機関端末3とのリアルタイム通信による診療により、維持または変更して決定する薬剤決定工程と、決定された前記処方内容に基づく薬剤を医療機関に配送するように発注を行う薬剤発注工程とが実行される」と記載されている。
上記技術では、患者はオンライン診療を受けるために利用者端末を操作するだけでなく、生体情報を取得するためのデバイスについても逐一自ら操作する必要がある。例えば、血圧、体温、体重等を取得する際には血圧計、体温計、体重計等を自ら用意し操作する必要がある。また、オンラインでの健康相談を受けるためのソフトウェア利用環境、カメラ等のハードウェア環境の整備および操作についても、患者自身がすべてを賄わなければならない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、オンラインでの健康相談を簡便かつ安全に提供することを目的とする。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るオンライン健康相談装置は、利用希望者の生体情報を取得して所定の生体情報認証局へ送信して前記利用希望者の認証を行う生体認証部と、認証された前記利用希望者の健康指標情報をセンサーを介して取得する健康指標情報取得部と、認証された前記利用希望者と、予め登録された相談員とのオンラインでのオンライン健康相談を実施するオンライン相談部と、を備え、前記生体情報は、個人を恒常的に識別可能な情報であることを特徴とする。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記生体情報は、静脈の撮影画像であってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記健康指標情報は、体温、脈拍、血圧、血中酸素濃度、呼吸頻度、体重のいずれかまたは組み合わせが含まれるものであってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記健康指標情報取得部は、前記健康指標情報を、時系列に記憶部に格納し、前記記憶部から前記健康指標情報を時系列に応じて取得して表示する表示部を備えるものであってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記健康指標情報を用いて所定の健康異常の検出を試み、異常が検出された場合には前記オンライン相談部による前記オンライン健康相談を推奨表示する相談推奨部を備えるものであってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記オンライン相談部による前記オンライン健康相談の予約を受け付ける予約受付部を備えるものであってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記オンライン相談部による前記オンライン健康相談の予約を受け付ける予約受付部を備え、前記オンライン相談部は、認証された前記利用希望者が前記予約の日時の所定時間前に認証された場合に、前記オンライン健康相談を開始するものであってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、前記オンライン相談部は、前記オンライン健康相談を開始すると、前記健康指標情報を前記相談員と共有するものであってもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置においては、認証された前記利用希望者の身体部位を撮影する撮像部を備え、前記オンライン相談部は、前記オンライン健康相談を開始すると、前記撮像部により撮影した前記身体部位の画像を前記相談員と共有するものであってもよい。
本発明の他の態様に係るオンライン健康相談システムは、個人を恒常的に識別可能な生体情報を受け付けて利用者を認証する生体情報認証局と、オンライン健康相談装置と、予め登録された相談員が用いる相談員端末と、を備え、前記オンライン健康相談装置は、利用希望者の前記生体情報を取得して前記生体情報認証局へ送信して前記利用希望者の認証を行う生体認証ステップと、認証された前記利用希望者の健康指標情報をセンサーを介して取得する健康指標情報取得ステップと、認証された前記利用希望者と、前記予め登録された相談員とのオンラインでのオンライン健康相談を前記オンライン健康相談装置と前記相談員端末との間で実施するオンライン相談ステップと、を実施することを特徴とする。
本発明の他の態様に係るオンライン健康相談方法は、個人を恒常的に識別可能な生体情報を受け付けて利用者を認証する生体情報認証局と、オンライン健康相談装置と、予め登録された相談員が用いる相談員端末と、を備えるオンライン健康相談システムを用いるオンライン健康相談方法であって、前記オンライン健康相談装置は、利用希望者の前記生体情報を取得して前記生体情報認証局へ送信して前記利用希望者の認証を行う生体認証ステップと、認証された前記利用希望者の健康指標情報をセンサーを介して取得する健康指標情報取得ステップと、認証された前記利用希望者と、前記予め登録された相談員とのオンラインでのオンライン健康相談を前記オンライン健康相談装置と前記相談員端末との間で実施するオンライン相談ステップと、を実施することを特徴とする。
本発明によれば、オンラインでの健康相談を簡便かつ安全に提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、オンライン健康相談システムの概要の一例を示す図である。オンライン健康相談システム1は、薬局等の健康ステーションSに来た利用者A(認証されていないため、厳密には利用希望者Aであるが、以降利用者Aと称呼する)に、オンライン健康相談装置100を利用してあらかじめ登録された相談員Cあるいは相談員D(例えば、相談員C、Dは医師であってもよいし、その他各種のいわゆるカウンセラー等であってもよい)との健康相談を提供するシステムである。また、健康ステーションSが薬局である場合には、職員Bは所属する薬剤師等であってよいし、その場合には薬の処方を行うものであってもよい。
利用者A(利用希望者A)が健康ステーションSに来ると、職員Bは利用者Aを椅子型等のオンライン健康相談装置100に案内する。利用者Aが、オンライン健康相談装置100に座ると、オンライン健康相談装置100は利用者Aの生体情報(例えば、指静脈画像)および健康指標情報(例えば、体温、脈拍数、血圧、血中酸素、呼吸、体重、不整脈、肺雑音、身体の歪み、大腿部の径、血管年齢、及びこれらから算出するBMI、脈圧、平均血圧等)を取得する。オンライン健康相談装置100は、取得した健康指標情報を、利用者Aに対して表示するとともに、インターネット等を含むネットワーク50を介してサーバー装置200に送信する。
オンライン健康相談システム1では、オンライン健康相談装置100に座った利用者Aに対してオンライン健康相談(相談員が医師の場合には、いわゆるリモート診療を含む)を提供することができる複数の相談員端末300が、ネットワーク50を介してオンライン健康相談装置100と通信可能に接続されている。図1では、相談員Cの有する相談員端末300と、相談員Dの有する相談員端末300とがネットワーク50に接続されている。以降、利用者Aが薬局である健康ステーションSからオンライン健康相談装置100を用いて相談員Cにオンライン健康相談を行う場合について説明する。
なお、本実施形態におけるオンライン健康相談システム1において、オンライン健康相談を行う相談員は医師に限定されない。例えば、保健師、管理栄養士等であってよい。即ち、オンライン健康相談は医療行為に限定されるものではなく、広く健康に関する相談に応じるものであればよい。
利用者Aは、オンライン健康相談を希望する場合、相談を希望する相談先をオンライン健康相談装置100に入力する。その結果、オンライン健康相談装置100と、選択された相談先の相談員端末300とを用いたオンラインでの健康相談が実施される。オンライン健康相談では、オンライン健康相談装置100が取得した利用者Aの健康指標情報が使用される。
オンライン健康相談が終了すると、相談員Cは、医師であれば、利用者A向けの薬の処方を決定する。薬を処方する場合には、医師の処方指示(カルテの記載)に基づき医療事務担当者がレセプトコンピュータ(通称レセコン)を用いて紙出力する。しかし、法規制に応じて、法が許す限りにおいて、医師の決定に基づいた処方による電子処方箋を出力するようにしてもよい。
又は、医師は、ファクシミリ等によって利用者Aのいる薬局へ処方箋の送信を行ってもよい。処方箋データを取得した健康ステーション端末400は、必要に応じて処方箋データを印刷してもよい。
又は、医師は、ファクシミリ等によって利用者Aのいる薬局へ処方箋の送信を行ってもよい。処方箋データを取得した健康ステーション端末400は、必要に応じて処方箋データを印刷してもよい。
健康ステーションSの職員Bは、薬剤師等が適法に処理する限りにおいて、医師である相談員Cが作成した処方箋をファクシミリ等により受信して薬を処方し、利用者Aに処方薬を提供する。健康ステーション端末400は、必要に応じて、オンライン健康相談装置100が取得した健康指標情報を表示してもよい。これにより、職員Bは利用者Aの健康指標情報を参考に、服薬指導、健康観察、生活指導等を行うことができる。この薬の処方は、健康ステーションSが適法に薬を処方できる薬局等ではない場合には、薬局である最寄りの健康ステーションで行うようにしてもよい。
本実施形態によれば、利用者Aは薬局である健康ステーションSを訪問することにより、健康指標情報に応じた医療サービスを享受でき、その場で症状に応じた処方薬を直接受け取ることも可能となる。
図2は、オンライン健康相談システムの機能ブロックの例を示す図である。オンライン健康相談システム1は、オンライン健康相談装置100と、健康ステーション端末400と、サーバー装置200と、相談員端末300と、がネットワーク50を介して互いに通信可能に接続される。
オンライン健康相談装置100は、健康ステーションSに設置される例えば椅子型の端末であって、後述のプロセッサーにより各種機能が実現される。健康ステーション端末400は、例えば薬局等の健康ステーションSに設置される情報処理装置であって、健康ステーションSの職員Bによって操作される。サーバー装置200は、例えばサーバーコンピューターであって、オンライン健康相談システム1のサービス提供者により管理される。相談員端末300は、例えば病院等の医療機関に設置される情報処理装置であって、医師により操作される。
オンライン健康相談装置100は、記憶部110と、処理部120と、通信部130と、センサー群140と、を備える。処理部120は、オンライン健康相談装置100全体を統括的に制御する。センサー群140は、各種センサーであって、利用者Aの生体情報、健康指標情報、あるいは周辺の状況を検知する。
記憶部110には、生体情報記憶部111と、健康指標情報記憶部112と、が含まれる。生体情報記憶部111は、利用者Aの生体認証に必要な情報、すなわち個人を恒常的に識別可能な生体情報を利用者ごとに記憶する。健康指標情報記憶部112は、利用者Aの健康に関する情報すなわち体温、脈拍、血圧、血中酸素濃度、呼吸頻度、体重のいずれかまたは組み合わせを利用者ごとに取得日時に対応付けて記憶する。
図4は、生体情報記憶部のデータ構造例を示す図である。生体情報記憶部111には、事前に登録された利用者Aを特定する利用者ID111Aと、利用者名111Bと、住所111Cと、電話番号111Dと、一又は複数の指静脈を撮影した生体情報111Eと、が対応付けて格納される。すなわち、生体情報記憶部111には、利用者を特定し得る情報が格納されている。その他、生体情報記憶部111には、住所111Cと、電話番号111Dと、に代えてあるいは加えて、生年月日、身長、体重等の基礎となる情報が格納されるものであってもよい。なお、生体情報111Eは、指静脈に限られず、センサー群140に含まれるいずれかのセンサーにより取得され、利用者を所定以上の精度で特定しうる生体情報が1または複数格納されるものであってよい。
図5は、健康指標情報記憶部のデータ構造例を示す図である。健康指標情報記憶部112には、利用者ID112Aと、健康指標の計測日時を特定する日時112Bと、体温112Cと、脈拍数112Dと、最高血圧である血圧(上)112Eと、最低血圧である血圧(下)112Fと、血中酸素飽和度である血中酸素112Gと、所定時間(例えば1分)あたりの呼吸数112Hと、体重112Jと、が対応付けて格納される。すなわち、健康指標情報記憶部112には、利用者の健康に関する測定情報が取得日時に対応付けて記憶される。
処理部120には、生体認証部121と、健康指標情報取得部122と、オンライン相談部123と、表示部124と、相談推奨部125と、予約受付部126と、撮像部127と、環境調節部128と、が含まれる。
生体認証部121は、利用者Aの生体情報を取得して登録済みの利用者の生体情報と対比することで利用者Aの認証を行う。具体的には、生体認証部121は、センサー群140に含まれるセンサーにより利用者Aの生体情報の一つまたは複数(例えば、指静脈)を取得し、生体情報記憶部111に格納されている生体情報111Eと照合し、少なくとも利用者ID111Aを特定する(ローカル認証)。また、生体認証部121は、ローカル認証に限られず、サーバー装置200に生体情報の一つまたは複数を送信し、サーバー装置200から少なくとも利用者IDを受信する(リモート認証)ようにしてもよい。付言すれば、生体認証部121で取得された生体情報については、例えば認証用生体情報である指静脈を登録する際に、健康ステーションSを含む医療機関・相談先への健康指標情報の提供について、利用者Aの許諾を得ることができる。
健康指標情報取得部122は、認証された利用者Aの健康指標情報をセンサーを介して取得する。具体的には、健康指標情報取得部122は、センサー群140を用いて利用者Aの健康指標情報を取得する。なお、健康指標情報取得部122は、健康指標情報として、上述以外の情報、例えば利用者Aの身体のむくみ、不整脈、肺雑音、身体の歪み、大腿部の径、血管年齢等を取得して、健康指標情報に含めてもよい。また、健康指標情報取得部122は、センサー群140を用いて取得した各種情報から、BMI、脈圧、及び平均血圧等を特定して健康指標情報に含めてもよい。そして、健康指標情報取得部122は、健康指標情報を、時系列に健康指標情報記憶部112に格納するとともに、サーバー装置200へ送信する。なお、健康指標情報取得部122が健康指標情報を取得する該処理において、環境調節部128が連動して、環境センサー105Bを用いて、オンライン健康相談装置100の周辺環境の状況を示す気温、湿度、気圧等の情報を取得する。健康指標情報取得部122は、取得した健康指標情報と、周辺環境の状況を示す情報とを関連付けて、サーバー装置200に送信することもできる。
オンライン相談部123は、認証された利用者Aと、予め登録された相談員Cとのオンラインでのオンライン健康相談を実施する。具体的には、オンライン相談部123は、ネットワーク50を介して接続された相談員端末300との間でオンライン健康相談(リモート診療を含む)を実行する。オンライン相談部123は、例えばリモート診療アプリケーションプログラムを使用して、利用者Aにより選択された医師の相談員Cと利用者Aとが会話可能となるよう設定する。オンライン相談部123は、撮像部127により取得された画像を相談員端末300に送信するとともに、相談員端末300から受信した相談員Cの顔画像を表示部124により表示することができる。
また、オンライン相談部123は、認証された利用者Aが予約の日時の所定時間前に認証された場合に、当該認証されたことをトリガーとして相談員Cの相談員端末300に接続し、オンライン健康相談を開始するようにしてもよい。なお、オンライン相談部123は、オンライン相談を開始すると、健康指標情報を利用者Aと相談員Cとの間で共有する。
表示部124は、利用者Aに各種表示を行い、利用者Aからの操作入力を受け付ける。例えば、表示部124は、タッチパネルディスプレイ107に後述のメニュー画面1100を表示し、利用者Aの選択に応じた画面遷移を実行する。また、表示部124は、健康指標情報記憶部112から、利用者の所定期間の健康指標情報を取得して時系列に応じて表あるいはグラフにより表示する。
相談推奨部125は、健康指標情報を用いて所定の健康異常の検出を試み、異常が検出された場合にはオンライン相談部123によるオンライン健康相談を推奨表示する。一例を挙げるならば、後述する利用開始処理の処理ステップの一つとして行われるものであってよいし、あるいは健康指標情報表示画面1200の表示の際に行われる処理であってもよい。なお、相談推奨部125は、所定の健康異常の検出に限られず、所定の期間の経過(例えば、直近の実施日から6か月経過)をトリガーとしてオンライン相談部123によるオンライン健康相談を推奨表示するようにしてもよい。また、所定の健康異常の検出の態様として、予め定められた閾値あるいは正常範囲からの逸脱を検出するものであってもよいし、利用者Aの時系列の健康指標情報の変化量の正常範囲からの逸脱を検出するものであってもよい。
予約受付部126は、オンライン相談部123によるオンライン健康相談の予約に係る日付や相談先等のパラメータを所定の画面遷移において受け付け、予約を行う。
撮像部127は、会話用カメラ108あるいは接写用カメラ109を用いて利用者の身体部位を撮影する。
環境調節部128は、オンライン健康相談装置100の周辺環境を制御する処理を実行する。例えば、環境調節部128は、オンライン健康相談装置100を照らす照明器具の明るさを調節する。一例として、環境調節部128は、利用者Aを診察する際、相談員Cに利用者Aの身体が見えやすいよう、利用者A自身の入力操作に応じて、利用者Aを照らすよう照明器具を調節する。なお、環境調節部128は、例えばオンライン健康相談時に表示される相談員Cの顔画像等の明るさを検知し、所定以下の明るさである場合に利用者A周辺の照明器具を暗くするなど、タッチパネルディスプレイ107に表示する画像の明るさ又は表示内容に応じて、照明器具を調節してもよい。
また、環境調節部128は、会話用カメラ108や接写用カメラ109が撮影を開始する時に照明器具を調節してもよい。例えば、後述の体温センサー105Aが会話用カメラ108により撮影された画像に基づいて体温を検知するものである場合に、照明器具を調節するものであってもよい。
また例えば、環境調節部128は、オンライン健康相談装置100周辺の空調を調節する。一例として、環境調節部128は、健康指標情報として取得された利用者Aの体温や血圧が所定値以上であって、室温が適正でない場合に、室内の空調を調節して、室内を冷却することができる。
一例として、環境調節部128が制御可能な照明器具、空調器具は、環境調節部128により制御されることを目的としてオンライン健康相談装置100に設置された機器である。他の例として、環境調節部128が制御可能な照明器具、空調器具は、健康ステーションSに予め設置され、いわゆるIoT(Internet of Things)技術により、ネットワーク50に接続された他の機器からの制御を受け付けるよう設定された機器である、この場合、これらの機器は、オンライン健康相談装置100から出力される信号を用いて周辺環境を調整する。
通信部130は、ネットワーク50を介して接続された健康ステーション端末400、サーバー装置200、及び相談員端末300との情報の送信及び受信を仲介する。
センサー群140は、少なくとも1以上の各種センサーを含む。センサーには、体温センサーと、環境センサーと、酸素飽和度センサーと、呼吸センサーと、血圧センサーと、体重センサー、指静脈センサーとが含まれてよい。なお、センサー群140に含まれる各種センサーは、これらに限定されない。例えば、センサー群140は、身体のむくみを検知するセンサーであって、画像を用いた非接触式センサー又は電極を用いた専用の接触式センサーであるむくみ検知センサー、不整脈の兆候を検出する心電センサー、撮影した利用者Aの画像等に基づいて身体の歪みを検知する歪み検知センサー、大腿部の径を推定するセンサーであって、画像等を用いた非接触式又は専用のパッド等による接触式の大腿径測定センサー、又は脈波データを用いた血管年齢推定センサー等を含んでいてもよい。
サーバー装置200は、記憶部210と、処理部220と、通信部230と、を備える。処理部220は、サーバー装置200の全体を統括的に制御する。記憶部210は、処理部220の処理に必要な情報を記憶する。記憶部210は、生体情報記憶部211と、健康指標情報記憶部212と、相談予約記憶部213と、を備える。
生体情報記憶部211には、オンライン健康相談装置100において登録処理を行われた利用者についての生体情報が記憶される。そのデータ構造は、オンライン健康相談装置100の生体情報記憶部111のデータ構造と同じであるため、説明は省略する。
健康指標情報記憶部212には、オンライン健康相談装置100において計測された利用者についての健康指標情報が記憶される。そのデータ構造は、オンライン健康相談装置100の健康指標情報記憶部112のデータ構造と同じであるため、説明は省略する。
相談予約記憶部213には、オンライン健康相談装置100において予約処理された利用者についてのオンライン健康相談の予約情報が記憶される。
図6は、相談予約記憶部のデータ構造例を示す図である。相談予約記憶部213には、利用者ID213Aと、健康相談を実施する日時を特定する相談日時213Bと、健康相談に応じる相談員あるいはその組織を特定する相談先213Cと、利用者が相談に用いるオンライン健康相談装置100が配されている健康ステーションSを特定する利用ステーション213Dと、予約を申し込みした日を特定する申込日213Eと、が含まれる。
その他、記憶部210には、適法である場合に相談員端末300から受信した処方箋データを記憶してもよい。
通信部230は、オンライン健康相談装置100、健康ステーション端末400、及び相談員端末300との情報の送信及び受信を仲介する。
なお、オンライン健康相談装置100、健康ステーション端末400、及び相談員端末300は、サーバー装置200に管理されている健康指標情報を表示することができる。健康指標情報の表示は、サーバー装置200により提供されるブラウザプログラムにより行われてもよいし、オンライン健康相談装置100、健康ステーション端末400、及び相談員端末300にインストールされたアプリケーションプログラムにより行われてもよい。
処理部220には、認証制御部221と、健康指標情報管理部222と、予約管理部223と、が含まれる。認証制御部221は、オンライン健康相談装置100における生体認証部121の生体情報と同様の強度・同様の精度の認証を行う。また、認証制御部221は、健康ステーション端末400、及び相談員端末300からの利用時においても、同様の生体認証を行う。
健康指標情報管理部222は、オンライン健康相談装置100から健康指標情報を受け付けて、健康指標情報記憶部212に格納する。また、健康指標情報管理部222は、利用者Aの利用者ID、氏名、年齢、性別、及び保険証の特定に必要な保険証情報を関連付け、記憶部210の図示しない領域に記憶している。また、健康指標情報管理部222は、オンライン健康相談装置100、相談員端末300あるいは健康ステーション端末400から要求を受け付けると、認証制御部221による認証後、オンライン健康相談装置100の利用者Aの健康指標情報を読み出して送信する。
予約管理部223は、オンライン相談部123によるオンライン健康相談の予約に係る日付や相談先等のパラメータを予約受付部126から受け取り、相談予約記憶部213に格納する。
相談員端末300および健康ステーション端末400は、いわゆるパーソナルコンピューターやスマートフォン、あるいはスレート型コンピューター(タブレット端末)等の一般的な情報処理装置である。
図3は、オンライン健康相談装置100の概要の一例を示す図である。本図には、接写用カメラ109が取り外し可能に設けられているほか、酸素飽和度センサー105C及び血圧センサー105Eが利用者Aの指および手首部分に位置するよう設けられ、体重センサー105Fがキャスター受け部分に設けられ、指静脈センサー105Gが利用者の指部分に設けられている。なお、各センサー装置及びカメラの設置位置は、本図に示す例に限定されない。
また、オンライン健康相談装置100は、図3に示すセンサー以外にも、例えば身体の痛み、むくみ、不整脈、肺雑音など、利用者Aの健康指標情報を取得することのできる各種センサーを備えることができる。
図7は、オンライン健康相談装置100のハードウェア構成例を示す図である。オンライン健康相談装置100は、プロセッサー101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信装置104と、センサー群105と、スピーカー/マイク106と、タッチパネルディスプレイ107と、会話用カメラ108と、接写用カメラ109とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
プロセッサー101は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)等の処理装置であり、メモリ102又はストレージ103に記録されたプログラムに従って処理を実行する。オンライン健康相談装置100では、メモリ102又はストレージ103上に読み出されたプログラムに従って動作する。処理部120は、プロセッサー101がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。少なくとも、一つのプロセッサーは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。あるいは、処理の一部又は全部を行うハードウェア記述言語によりゲートアレイの集合体である回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサデバイスでもよい。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。ストレージ103は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)、NVME(Non-Volatile Memory Express)ドライブ、又は、SCM(Storage Class Memory)等である。
通信装置104は、インターネットなどの通信ネットワークを介して他のコンピュータと通信する、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスである。
センサー群105は、オンライン健康相談装置100の利用者Aの健康指標情報を取得するセンサーを一つ以上含む。このセンサー群105には、体温センサー105Aと、環境センサー105Bと、酸素飽和度センサー105Cと、呼吸センサー105Dと、血圧センサー105Eと、体重センサー105Fと、指静脈センサー105Gと、が少なくとも含まれる。
体温センサー105Aは、利用者Aの体温を検知する。例えば体温センサー105Aは、非接触式のサーマルカメラ等を用いて、利用者Aの体温を検知する。なお、体温センサー105Aは、利用者Aの体温を検知できる装置であればよく、会話用カメラ108により撮影された利用者Aの顔画像を用いて体温を検知してもよいし、オンライン健康相談装置100に接する利用者Aの皮膚の温度を用いて、体温を検知してもよい。
環境センサー105Bは、オンライン健康相談装置100の周辺の気温、温度、及び大気圧の少なくとも1つを測定する。酸素飽和度センサー105Cは、血中の酸素飽和度を測定する。例えば、酸素飽和度センサー105Cは、赤色光及び赤外光を発生させるLEDと、受光センサーとを使用し、光の吸収値から酸素飽和度を計算する。なお、酸素飽和度センサー105Cは、血中の酸素飽和度を測定可能であればよく、装置構成は本例に限定されない。例えば酸素飽和度センサー105Cは、発光部から発生した光の反射光を測定することにより、酸素飽和度を出力するものであってもよい。
呼吸センサー105Dは、利用者Aの呼吸数を計測する。呼吸センサー105Dは、例えば身体にセンサーを接触させ、振動数を使用して呼吸数を計算する。呼吸センサー105Dは、会話用カメラ108により撮影された利用者Aの顔画像を用いて呼吸数を決定してもよい。
血圧センサー105Eは、血圧を測定することのできる一般的な血圧計を用いることができる。血圧センサー105Eは、例えば利用者Aの腕の一部に加圧した結果生じる圧力振動を検出することにより血圧を測定する機器であってもよいし、会話用カメラ108により撮影された利用者Aの顔画像を用いて血圧を決定してもよい。また、血圧センサー105Eは、脈拍数を測定可能である。体重センサー105Fは、オンライン健康相談装置100の座面やキャスター部分への加重を検知し、利用者Aの体重を決定する。指静脈センサー105Gは、利用者Aの指先等の静脈撮影画像を取得する。
スピーカー/マイク106は、それぞれ、音声を出力する装置であって、例えばオンライン健康相談において相談員Cの音声を出力したり、健康ステーションSの職員Bによる後述の健康指導に関する音声を出力したりするデバイスと、音声を取得する装置であって、例えば利用者Aの音声を取得するデバイスである。
タッチパネルディスプレイ107は、OLCD(Organic Liquid Crystal Display)ディスプレイ等のディスプレイに、該ディスプレイ上のタッチ位置を検出するタッチ検出デバイスを複合したデバイスである。タッチパネルディスプレイ107は、利用者Aに対して情報を表示し、利用者Aからの入力操作を受け付ける入出力装置である。
会話用カメラ108は、周辺の画像を撮影する装置であって、例えば利用者Aの顔周辺の画像を取得する。なお、会話用カメラ108により取得された利用者Aの顔画像は、例えば職員Bや相談員Cとの会話時に相手方に送信されて使用される。
接写用カメラ109は、周辺の画像を撮影する入力装置であって、例えば、オンライン健康相談装置100から取り外して使用することができる。一例として、接写用カメラは最短撮影距離が15cm以下であって、利用者Aの体の一部を至近距離から撮影した画像すなわち拡大画像を取得することができる。例えば利用者Aは、相談員Cからの要求に応じて患部の画像を撮影する。撮影した画像は、相談員端末300に送信され、オンライン健康相談の際に表示される。
また、以下の説明では、「オンライン健康相談装置」の処理部は、一つ以上の物理的な計算機で構成されたシステムでもよいし、物理的な計算リソース群(例えば、クラウド基盤)上に実現されたシステム(例えば、クラウドコンピューティングシステム)でもよい。オンライン健康相談装置100が表示用情報を「表示する」ことは、表示デバイスに表示用情報を表示することであってもよいし、表示用計算機に表示用情報を送信することであってもよい(後者の場合は表示用計算機によって表示用情報が表示される)。
健康ステーション端末400、サーバー装置200、及び相談員端末300のハードウェア構成は、一般的なコンピュータと同様であるため、説明を省略する。
図8は、利用開始処理の処理フローの例を示す図である。利用開始処理は、利用者Aが健康ステーションSを訪問し、職員Bがオンライン健康相談装置100に利用者Aを案内し、職員Bが、センサー群140の適切な位置に利用者Aの身体の特定の部位を固定するなど、生体情報を含む健康指標情報の取得に必要な下準備を行い、開始指示が与えられることで開始される。
まず、生体認証部121は、生体情報(指静脈)を検出する(ステップS001)。そして、生体認証部121は、生体認証を行う(ステップS002)。具体的には、生体認証部121は、センサー群140に含まれるセンサーにより利用者Aの生体情報の一つまたは複数(例えば、指静脈)を取得し、生体情報記憶部111に格納されている生体情報111Eと照合し、少なくとも利用者ID111Aを特定する。
そして、生体認証部121は、生体認証に成功したか否か判定する(ステップS003)。具体的には、生体認証部121は、利用者ID111Aを特定できた場合に、成功と判定し、できなかった場合には、失敗と判定する。
そして、生体認証に成功した場合(ステップS003にて「YES」の場合)には、生体認証部121は、利用者の過去の健康指標情報を取得する(ステップS004)。具体的には、生体認証部121は、特定した利用者IDを有する利用者の健康指標情報を、時系列に健康指標情報記憶部112から読み出す。あるいは、生体認証部121は、サーバー装置200へ健康指標情報を要求し、受信する。
そして、生体認証部121は、メニュー画面を表示させる(ステップS005)。
生体認証に失敗した場合(ステップS003にて「NO」の場合)には、生体認証部121は、制御をステップS001に戻す。
以上が、利用開始処理の流れである。利用開始処理によれば、オンライン健康相談装置100は、利用者が登録された利用者であれば認証してメニューを表示させ、未登録の利用者であれば利用開始させないようにすることができる。したがって、利用者Aは第三者に自身の健康指標情報や予約を野放図に利用されることを防ぎつつ、オンライン健康相談サービスを簡便に利用することができる。
図9は、利用開始処理の出力画面の例を示す図である。利用開始処理のステップS005において、認証された利用者に対して、メニュー画面1100が表示される。
メニュー画面1100は、選択可能に表示された健康チェック選択ボタン1101と、オンライン健康相談選択ボタン1102と、セルフメニュー選択ボタン1103と、を含む。
健康チェック選択ボタン1101は、健康指標情報の取得指示を受け付けるための入力領域である。健康チェック選択ボタン1101が選択されると、健康指標情報取得部122は利用者Aの健康指標情報を取得する。
オンライン健康相談選択ボタン1102は、オンライン健康相談の開始指示を受け付ける入力領域である。オンライン健康相談選択ボタン1102が選択されると、後述のオンライン相談処理が開始される。
セルフメニュー選択ボタン1103は、健康に関するコンテンツを表示し、入力操作に応じて利用者A自身の健康状態を測定するセルフチェックの開始指示を受け付ける入力領域である。セルフメニュー選択ボタン1103が選択されると、後述のコンテンツ選択画面1300に表示画面が遷移する。
図10は、健康指標情報表示画面の例を示す図である。健康指標情報表示画面1200は、健康チェック選択ボタン1101が選択された後、健康指標情報取得部122が利用者Aの健康指標情報を取得した後に表示される。健康指標情報表示画面1200は、センサー群140により取得された健康指標情報を表示する健康指標情報表示領域1201を含む。健康指標情報表示画面1200では、現時点で取得された健康指標情報に加え、利用開始処理のステップS005にて過去に取得された健康指標情報あるいは健康指標情報を統計処理した値を表あるいはグラフにより表示してもよい。
図11は、コンテンツ選択画面の例を示す図である。コンテンツ選択画面1300は、セルフメニュー選択ボタン1103が選択された後に表示される。コンテンツ選択画面1300は、複数のコンテンツを示す情報を選択可能に表示するコンテンツ選択領域1301を含む。コンテンツは、利用者Aの入力操作に応じて利用者A自身の健康状態を測定するものであり、利用者Aはコンテンツに対して入力操作を行うことにより、自身の健康状態を確認することができる。なお、コンテンツ選択画面1300において選択可能なコンテンツには、利用者Aによる入力操作を必要とせず、利用者Aに対し一方的に情報提供を行うことを目的としたインストラクションムービー等の情報が含まれていてもよい。
図12は、オンライン相談処理の処理フローの例を示す図である。オンライン相談処理は、オンライン健康相談選択ボタン1102が選択された後に開始される。
まず、予約受付部126は、予約済みの相談を問い合わせる(ステップS101)。具体的には、予約受付部126は、サーバー装置200の予約管理部223に問い合わせて、利用者Aの予約情報を取得する。予約管理部223は、相談予約記憶部213を参照して利用者Aの予約情報を取得し、オンライン健康相談装置100に戻す。
そして、予約受付部126は、予約済みの相談を一覧表示する(ステップS102)。具体的には、予約受付部126は、後述する予約一覧画面1400を作成し、表示部124に表示させる。
そして、予約受付部126は、新規予約の選択がなされたか否か判定する(ステップS103)。具体的には、予約受付部126は、予約一覧画面1400において新規予約の指示を受け付けたか否か判定する。
新規予約の選択ではない場合(ステップS103にて「NO」の場合)には、健康指標情報取得部122は、健康指標情報の取得が済んでいるか否か判定する(ステップS104)。具体的には、健康指標情報取得部122は、利用者Aの健康指標情報取得が直近に(例えば1時間以内に)行われたか否か、健康指標情報記憶部112を参照してチェックする。
健康指標情報を未取得の場合(ステップS104にて「NO」の場合)には、健康指標情報取得部122は、健康指標情報を取得する(ステップS105)。そして、健康指標情報取得部122は、制御をステップS104に戻す。
健康指標情報を取得済みの場合(ステップS104にて「YES」の場合には、オンライン相談部123は、相談先とビデオ通話を行う(ステップS106)。このとき、オンライン相談部123は、撮像部127による撮像画像と、健康指標情報とを、表示部124によりサブ画面(ワイプ画面)に表示させる。そして、オンライン相談部123は、相談員端末300が参照可能なように画面共有を行うことで、撮像画像と健康指標情報とを利用者Aと相談員Cとの間で共有する。また、オンライン相談部123は、利用者Aの生体情報(指静脈情報)を相談員端末300に送信すると、相談員端末300はサーバー装置200に保険証情報を要求する。サーバー装置200は、利用者Aと関連する保険証情報(あるいは、その他医療保険に関する個人証明書情報等)を相談員端末300に送信する。
そして、環境調節部128は、周辺環境を調節する(ステップS107)。具体的には、環境調節部128は、相談員Cの顔画像等の明るさを検知し、所定以下の明るさである場合に利用者A周辺の照明器具を暗くするなど、タッチパネルディスプレイ107に表示する画像の明るさ又は表示内容に応じて、照明器具を調節する。
あるいは、環境調節部128は、会話用カメラ108や接写用カメラ109が撮影を開始する時に照明器具を調節する。またあるいは、環境調節部128は、オンライン健康相談装置100周辺の空調を調節する。
そして、オンライン相談部123は、通話が終了したか否か判定し(ステップS108)、通話終了した場合(ステップS108にて「YES」の場合)には、オンライン相談部123は、制御をステップS109に進める。通話終了していない場合(ステップS108にて「NO」の場合)には、オンライン相談部123は、制御をステップS106に戻す。
新規予約の選択がなされた場合(ステップS103にて「YES」の場合)には、予約受付部126は、後述する予約処理を行う(ステップS109)。
以上が、オンライン相談処理の流れである。オンライン相談処理によれば、予約済みの相談員と予約時刻にオンライン相談を簡易な操作で行うことができる。また、継続して相談を後日行う場合にも、相談後に新規の予約操作にシームレスに進めるため、コンピュータ操作に不慣れな利用者でも簡単に利用できる。
図13は、オンライン相談処理の予約一覧画面の例を示す図である。予約一覧画面1400は、ステップS102の実施により表示される。予約一覧画面1400は、一又は複数の予約時刻が近い(例えば、1時間以内の)相談先を示す情報を選択可能に表示する相談先選択領域1401を含む。相談先選択領域1401には、相談先を示すボタン1402が含まれ、ボタン1402は選択入力を受けると、所定の相談先とのビデオ通話を開始する。また、予約一覧画面1400は、新規予約を受け付ける新規予約ボタン1403を含む。
図14は、予約処理の処理フローの例を示す図である。予約処理は、オンライン相談処理のステップS109において開始される。
まず、予約受付部126は、予約可能な相談先を一覧表示する(ステップS201)。具体的には、予約受付部126は、予め登録してある相談先の一覧を含む予約相談先選択画面1500を作成し、表示部124に表示させる。なお、予約相談先選択画面1500では、何らかの地域、例えば利用者の居住地や勤務地を基準とする所定距離内の相談先に絞り込んで表示してもよい。あるいは、評価の高い相談先を優先して表示するようにしてもよい。
そして、予約受付部126は、予約したオンライン相談処理のキャンセルの選択がなされたか否か判定する(ステップS202)。具体的には、予約受付部126は、予約相談先選択画面1500において予約キャンセルの指示を受け付けたか否か判定する。
キャンセルの選択がなされなかった場合(ステップS202にて「NO」の場合)には、予約受付部126は、選択された相談先の予約可能な日時を表示し受け付ける(ステップS203)。
そして、予約受付部126は、サーバー装置200に予約情報を送信する(ステップS204)。なお、予約情報を受け付けたサーバー装置200の予約管理部223は、相談予約記憶部213に予約情報を格納する。
キャンセルの選択がなされた場合(ステップS202にて「YES」の場合)には、予約受付部126は、図示しない予約キャンセル処理を行う(ステップS205)。具体的には、予約受付部126は、利用者Aの予約情報からキャンセルする予約を受け付けて、サーバー装置200にキャンセルを送信する。なお、キャンセルを受け付けたサーバー装置200の予約管理部223は、相談予約記憶部213の該当する予約情報を削除する。
以上が、予約処理の流れである。予約処理によれば、相談先(相談員)と希望する時刻にオンライン相談の予約を簡易な操作で行うことができる。
図15は、予約相談先選択画面の例を示す図である。予約相談先選択画面1500は、ステップS201の実施により表示される。予約相談先選択画面1500は、一又は複数の予約可能な相談先を示す情報を選択可能に表示する予約先選択領域1501を含む。予約先選択領域1501には、予約先を示すボタン1502が含まれ、ボタン1502は選択入力を受けると、相談の予約を開始する。また、予約相談先選択画面1500は、予約のキャンセルを受け付ける予約キャンセルボタン1503を含む。
オンライン健康相談装置100によれば、オンラインでの健康相談を簡便かつ安全に提供することができる。
特に、利用者Aが特別な機器を保有しない場合であっても、健康ステーションSで取得された生体情報を用いたオンライン健康相談を受けることができ、それが医師によるリモート診療である場合には、その場で診療に応じた処方薬を直接受け取ることも可能となる。また、健康ステーションSが薬の処方を合法に行うことができる薬局である場合、かつ職員Bが薬剤師である場合には、利用者Aは健康ステーションSにおいて処方された薬に関して、職員Bによる健康指導や服薬指導を受けることができ、利便性が向上する。
以上、本発明に係る実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。
例えば、上記した実施形態では、生体認証をオンライン健康相談装置100にて行っているが、これに限られるものではない。オンライン健康相談装置100は、ネットワーク50を介して生体情報認証局(指静脈認証局を実現する所定のクラウドサービス等)に取得した生体情報を送信して認証を依頼し、その結果を認証の成否として用いるものであってもよい。このようにすることで、より信頼性を高めることができる。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記のオンライン健康相談装置100、サーバー装置200、相談員端末300及び健康ステーション端末400の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。上述に示す通り、オンライン健康相談装置100、サーバー装置200、相談員端末300及び健康ステーション端末400の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
1:オンライン健康相談システム、50:ネットワーク、100:オンライン健康相談装置、110:記憶部、111:生体情報記憶部、112:健康指標情報記憶部、120:処理部、121:生体認証部、122:健康指標情報取得部、123:オンライン相談部、124:表示部、125:相談推奨部、126:予約受付部、127:撮像部、128:環境調節部、130:通信部、140:センサー群、200:サーバー装置、210:記憶部、211:生体情報記憶部、212:健康指標情報記憶部、213:相談予約記憶部、220:処理部、221:認証制御部、222:健康指標情報管理部、223:予約管理部、230:通信部、300:相談員端末、400:健康ステーション端末
Claims (11)
- 利用希望者の生体情報を取得して所定の生体情報認証局へ送信して前記利用希望者の認証を行う生体認証部と、
認証された前記利用希望者の健康指標情報をセンサーを介して取得する健康指標情報取得部と、
認証された前記利用希望者と、予め登録された相談員とのオンラインでのオンライン健康相談を実施するオンライン相談部と、
を備え、
前記生体情報は、個人を恒常的に識別可能な情報である、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記生体情報は、静脈の撮影画像である、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1または2に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記健康指標情報は、体温、脈拍、血圧、血中酸素濃度、呼吸頻度、体重のいずれかまたは組み合わせが含まれる、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記健康指標情報取得部は、前記健康指標情報を、時系列に記憶部に格納し、
前記記憶部から前記健康指標情報を時系列に応じて取得して表示する表示部を備える、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記健康指標情報を用いて所定の健康異常の検出を試み、異常が検出された場合には前記オンライン相談部による前記オンライン健康相談を推奨表示する相談推奨部を備える、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1~5のいずれか一項に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記オンライン相談部による前記オンライン健康相談の予約を受け付ける予約受付部を備える、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1~5のいずれか一項に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記オンライン相談部による前記オンライン健康相談の予約を受け付ける予約受付部を備え、
前記オンライン相談部は、認証された前記利用希望者が前記予約の日時の所定時間前に認証された場合に、前記オンライン健康相談を開始する、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載のオンライン健康相談装置であって、
前記オンライン相談部は、前記オンライン健康相談を開始すると、前記健康指標情報を前記相談員と共有する、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 請求項1~8のいずれか一項に記載のオンライン健康相談装置であって、
認証された前記利用希望者の身体部位を撮影する撮像部を備え、
前記オンライン相談部は、前記オンライン健康相談を開始すると、前記撮像部により撮影した前記身体部位の画像を前記相談員と共有する、
ことを特徴とするオンライン健康相談装置。 - 個人を恒常的に識別可能な生体情報を受け付けて利用者を認証する生体情報認証局と、オンライン健康相談装置と、予め登録された相談員が用いる相談員端末と、を備え、
前記オンライン健康相談装置は、
利用希望者の前記生体情報を取得して前記生体情報認証局へ送信して前記利用希望者の認証を行う生体認証ステップと、
認証された前記利用希望者の健康指標情報をセンサーを介して取得する健康指標情報取得ステップと、
認証された前記利用希望者と、前記予め登録された相談員とのオンラインでのオンライン健康相談を前記オンライン健康相談装置と前記相談員端末との間で実施するオンライン相談ステップと、
を実施することを特徴とするオンライン健康相談システム。 - 個人を恒常的に識別可能な生体情報を受け付けて利用者を認証する生体情報認証局と、オンライン健康相談装置と、予め登録された相談員が用いる相談員端末と、を備えるオンライン健康相談システムを用いるオンライン健康相談方法であって、
前記オンライン健康相談装置は、
利用希望者の前記生体情報を取得して前記生体情報認証局へ送信して前記利用希望者の認証を行う生体認証ステップと、
認証された前記利用希望者の健康指標情報をセンサーを介して取得する健康指標情報取得ステップと、
認証された前記利用希望者と、前記予め登録された相談員とのオンラインでのオンライン健康相談を前記オンライン健康相談装置と前記相談員端末との間で実施するオンライン相談ステップと、
を実施することを特徴とするオンライン健康相談方法。
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