JP2023069725A - 物品管理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023069725000001
【課題】使い勝手性を向上させることが可能な物品管理装置を提供する。
【解決手段】物品を取り出しおよび返却可能に保管する保管部62と、保管部62から物品が取り出される際に関連情報を記憶部66に記憶させる取出処理と保管部62に物品が返却される際に関連情報を記憶部66に記憶させる返却処理とを行う制御部65と、を備え、制御部65は、保管部62から取り出された物品の返却を伴わずに当該物品の返却が行われたと見なして関連情報を記憶部66に記憶させる見なし返却処理、および、保管部62から物品が既に取り出されている状態で、当該物品の取り出しが行われたと見なして関連情報を記憶部66に記憶させる見なし取出処理、のうちの少なくともいずれか一方の転貸処理を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、物品管理装置に関する。
従来、物品としての鍵を管理する鍵管理装置にあっては、予め入力された予約情報に基づき鍵貸出ダイヤグラムを作成して、鍵の取り出しおよび返却を管理する鍵管理手段を、作成された鍵貸出ダイヤグラムにしたがって制御することで、スケジュール通りに鍵の貸し出しを行う鍵管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この鍵管理装置では、カードリーダなどの利用者特定手段により利用者情報を特定し、この特定された利用者情報が対応付けされている貸出時間帯にだけ鍵管理手段からの鍵の貸し出しが許可されるようになっている。
特開2012-47018号公報
鍵管理装置等の物品管理装置においては、使い勝手性を向上させることが要望されている。
本発明は、使い勝手性を向上させることが可能な物品管理装置の提供を目的とする。
本発明に係る第1の態様は、物品を取り出しおよび返却可能に保管する保管部と、前記保管部から物品が取り出される際に関連情報を記憶部に記憶させる取出処理と前記保管部に物品が返却される際に関連情報を記憶部に記憶させる返却処理とを行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記保管部から取り出された物品の返却を伴わずに当該物品の返却が行われたと見なして関連情報を記憶部に記憶させる見なし返却処理、および、前記保管部から物品が既に取り出されている状態で、当該物品の取り出しが行われたと見なして関連情報を記憶部に記憶させる見なし取出処理、のうちの少なくともいずれか一方の転貸処理を行う。
本発明によれば、使い勝手性を向上させることが可能な物品管理装置を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の物品管理装置の斜視図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の前カバーを開いた状態を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の鍵および保管部を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の要部のブロック図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の用紙への印字例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の変形例1-1の操作表示部の表示例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の変形例1-2の操作表示部の表示例を示す正面図である。 本発明に係る一実施形態の物品管理装置の変形例1-2の操作表示部の表示例を示す正面図である。
本発明に係る一実施形態の物品管理装置を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、「前」は前後方向の前側つまり使用者から見て手前側であり、「後」は前後方向の後側つまり使用者から見て奥側であり、「左」は使用者から見て左側であり、「右」は使用者から見て右側である。
本実施形態の物品管理装置11は、例えば銀行等の金融機関の店舗等で使用されるもので、図1に示すように、メインユニット12とサブユニット13とからなっている。サブユニット13は、メインユニット12の右側に配置されて、メインユニット12に固定されている。メインユニット12は、ユニット本体21とユニット本体21の前面側を開閉する前面カバー22を有している。
図2に示すように、ユニット本体21は、中央から左側部分が、前面カバー22で開閉される開閉部31となっている。ユニット本体21は、開閉部31よりも上側部分が、前面カバー22で開閉されずに常時露出する上部前面構成部32となっており、開閉部31よりも右側部分が、前面カバー22で開閉されずに常時露出する右部前面構成部33となっている。前面カバー22は、ユニット本体21の左端縁部に設けられたヒンジ34を介して一端側がユニット本体21に回動可能に連結されており、開閉部31の前面を開閉する。物品管理装置11は、ユニット本体21の上面に持ち運び用の取っ手35が設けられており、持ち運び可能となっている。物品管理装置11は、図示略の内蔵バッテリを有し、内蔵バッテリで駆動可能となっている。
ユニット本体21には、上部前面構成部32の左側の部分にICカードのICチップからデータを読み取るICカードリーダ41が設けられている。ユニット本体21には、上部前面構成部32の右側の部分に、使用者による操作入力を受け付けると共に使用者に向けて表示を行う操作表示部42(入力部)が設けられている。操作表示部42はタッチパネル式の液晶ディスプレイであり、日時、操作状況、アラーム情報およびガイダンス等を表示する。ユニット本体21には、上部前面構成部32の操作表示部42よりも右側の部分に外部に向けて音声を出力する音声出力部43が設けられている。ユニット本体21には、右部前面構成部33に磁気カードからデータを読み取る磁気カードリーダ45が設けられている。
サブユニット13には、上部に、使用者の指紋情報を読み取る指紋リーダ51が設けられている。サブユニット13には、上下方向の中間部に、必要な情報を用紙の紙面に印字して排紙口55から排紙するプリンタ部56が設けられている。ICカードおよび磁気カードには、物品管理装置11の使用が許可された全ての担当者にそれぞれ個別に準備されて他者との識別のための個別の使用者識別情報等が記憶されている。なお、指紋リーダ51で読み取られる指紋情報も他者との識別のための個別の使用者識別情報である。使用者識別情報は、例えば、ID番号と氏名とを含んでいる。
ユニット本体21の前面カバー22で開閉される開閉部31には、その前面位置に、管理対象の物品である図3に示す鍵61を取り出しおよび返却可能に保管する複数の保管部62が設けられている。保管部62は、図2に示すように、上下方向の位置を合わせて左右方向に複数、具体的には10カ所並べられ、このように10カ所並べられた保管部62が、上下つまり高さ方向に複数段、具体的には3段並べられている。
ユニット本体21には、ICカードリーダ41、操作表示部42、音声出力部43、磁気カードリーダ45、指紋リーダ51、プリンタ部56および複数の保管部62を制御する図4に示す制御部65と、各種情報を記憶する記憶部66とが設けられている。
図3に示すように、鍵61は、解錠および施錠の対象に挿入されて解錠および施錠を行う鍵本体71と、一対一で対応する鍵本体71を保持する鍵ホルダー72とを有している。鍵ホルダー72は、着脱部材75と、この着脱部材75に鍵本体71を連結する連結部材76とからなっている。着脱部材75は、鍵ホルダー72を他の鍵ホルダー72と識別するための個別のホルダー識別情報が記憶された図4に示すICタグ78を有している。図3に示すように、保管部62は、それぞれが一対一で対応する鍵ホルダー72を着脱可能に支持する。保管部62は、対応する鍵ホルダー72の着脱部材75を取り外し不可となるようにロック状態で保持する。
ここで、鍵本体71は、その用途が、会議室の扉の開閉用、金融機関に設置された金庫の扉の開閉用、現金処理機の扉の開閉用、現金処理機の扉内の現金収納庫の扉の開閉用、現金処理機の扉内の回収庫の扉の開閉用、現金処理機の主電源のオン・オフ切り換え用等となっている。保管部62は、その保管の対象物品である保管対象物品(言い換えれば管理対象物品)としての鍵ホルダー72すなわち鍵61を保持する。
ユニット本体21には、図1に示すように前面カバー22が閉状態にあるときに前面カバー22に設けられた図示略の係合部をロックする電磁駆動式の図2に示すカバーロック機構81が開閉部31の右端側に設けられている。カバーロック機構81は、図4に示す制御部65で制御される。ユニット本体21には、図1に示すように前面カバー22が閉状態にあるときに前面カバー22の図示略の検知部を検出することで前面カバー22が全閉状態にあるか否かを検出する図4に示す全閉検出センサ82が設けられている。制御部65は、前面カバー22が閉じられたことを全閉検出センサ82が検出すると、カバーロック機構81をロック状態にする。これにより、カバーロック機構81は前面カバー22の係合部をロックすることになり、その結果、図1に示すように前面カバー22が閉状態でユニット本体21にロックされる。また、制御部65がカバーロック機構81のロック状態を解除すると、カバーロック機構81による前面カバー22の係合部へのロックが解除される。すると、図2に示すように前面カバー22がユニット本体21に対し開放可能となる。
図3に示すように、複数の保管部62は、それぞれ、鍵本体71に連結された鍵ホルダー72の着脱部材75が抜き差しされる個別の挿入穴85を有している。着脱部材75は、保管部62に対し着脱可能であって装着状態でロックされる。複数の保管部62は、それぞれ、挿入穴85に着脱部材75が差し込まれるとこれをロックして支持し、またロック解除可能な電磁駆動式の図4に示す鍵ロック機構86を有している。
また、図3に示すように、複数の保管部62は、それぞれ、表示ランプが一体化されたランプ付操作ボタン91を有している。ランプ付操作ボタン91は、同じ保管部62を構成する挿入穴85と左右方向の位置を合わせて上下に近接している。ランプ付操作ボタン91は、それぞれ同じ保管部62を構成する図2に示す鍵ロック機構86によるロックを解除する際に押圧される操作ボタンであり、ランプ付操作ボタン91は、消灯、点灯および点滅することで操作を案内する。保管部62において、例えば、ランプ付操作ボタン91が点灯中のランプ付操作ボタン91が押されると、制御部65は、このランプ付操作ボタン91が設けられた保管部62の鍵ロック機構86のロックを解除し、この保管部62からの鍵ホルダー72の取り外しを可能とする。
また、図3に示すように、複数の保管部62は、それぞれ、保管部62の個別の保管部識別情報を表示する表示板95を有している。表示板95は、同じ保管部62を構成する挿入穴85と左右方向の位置を合わせて、ランプ付操作ボタン91と挿入穴85との間に設けられている。
また、複数の保管部62は、それぞれが、装着された着脱部材75の図4に示すICタグ78と通信可能であって通信状態から非通信状態への切り替えで鍵ホルダー72すなわち鍵61の取り出しを検出し非通信状態から通信状態への切り替えで鍵61の返却を検出するICタグリーダ101を有している。物品管理装置11は、ICタグリーダ101の検出に基づいて管理対象物品としての鍵61の取り出しおよび返却を管理する。すなわち、一の保管部62において、ICタグリーダ101が、この保管部62に一対一で対応するICタグ78と通信可能な状態から、このICタグ78と通信不可な状態になると、この保管部62に一対一で対応する保管対象の鍵61が物品管理装置11から取り出されたことを検出する。また、この保管部62において、この状態から、ICタグリーダ101が、この保管部62に一対一で対応するICタグ78と通信可能な状態になると、この保管部62に一対一で対応する保管対象の鍵61が物品管理装置11に返却されたことを検出する。
制御部65は、保管部62からの物品としての鍵61の取り出しおよび保管部62への鍵61の返却を制御する。また、制御部65は、保管部62から鍵61が取り出される際に関連情報を記憶部66に記憶させる取出処理と、保管部62に鍵61が返却される際に関連情報を記憶部66に記憶させる返却処理と、を行う。
また、制御部65は、保管部62から取り出された鍵61の返却を伴わずに当該鍵61の返却が行われたと見なして関連情報を記憶部66に記憶させる見なし返却処理、および、保管部62から鍵61が既に取り出されている状態で、当該鍵61の取り出しが行われたと見なして関連情報を記憶部66に記憶させる見なし取出処理を含む転貸処理を行う。
次に、物品管理装置11の主な作動について説明する。
物品管理装置11が待機状態にあるとき、制御部65は、操作表示部42に、ICカード、磁気カード、生体情報および番号入力のいずれで使用者の認証処理を行うかの選択画面を待機画面として表示させている。ここでは、ICカードによる認証が選択された場合の認証処理を例にとり説明する。
この待機画面において、ICカードによる認証処理が選択されると、制御部65は、認証処理を開始し、ICカードリーダ41へのICカードの近接を促す案内画面を操作表示部42に表示させる。この状態で、ICカードリーダ41にICカードが近づけられると、ICカードリーダ41は、ICカードのICチップからこれに予め記憶されている、他の使用者との識別のための個別の使用者識別情報を読み出す。制御部65は、このようにICカードから読み出した使用者識別情報を、記憶部66に予め記憶されている物品管理装置11を使用可能な使用者識別情報の使用可能者リストと照らし合わせる。ICカードから読み出した使用者識別情報と同じ使用者識別情報が使用可能者リストの使用者識別情報になければ、制御部65は、操作表示部42に、物品管理装置11を使用不可である旨を表示させると共に音声出力部43に所定時間アラーム音を発生させて認証処理を終了し、物品管理装置11を待機状態に戻す。
ICカードから読み出した使用者識別情報と同じ使用者識別情報が使用可能者リストの使用者識別情報にあると、制御部65は、この使用者識別情報を適正と認証して認証状態となる。そして、制御部65は、記憶部66に使用者識別情報毎に個別に設定されている操作可能な操作可能項目の中から、今回適正と認証した使用者識別情報に対して許可されている操作可能項目を読み出し、操作可能項目の中から一つを選択させるためのメニュー画面を操作表示部42に表示させて認証処理を終了する。そして、制御部65は、操作可能項目の選択入力を待つ。なお、操作可能項目の中には、一つの使用者識別情報が適正と認証された場合(いわゆるシングル認証時)に選択可能となるものと、異なる二つの使用者識別情報が適正と認証された場合(いわゆるダブル認証時)に選択可能となるものとがある。
認証処理において適正と認証された使用者識別情報が、保管部利用処理が可能な使用者識別情報である場合、制御部65は、このメニュー画面に、保管部利用処理である、保管部62への鍵61の取出処理、返却処理および転貸処理のいずれかを行う場合に選択される「ホルダー取出処理/返却」ボタンを含める。このメニュー画面において「ホルダー取出処理/返却」ボタンがタッチ操作で選択されると、制御部65は、保管部利用処理を開始する。なお、保管部利用処理が可能な使用者識別情報であっても、保管部62への鍵61の取出処理および返却処理は可能であるものの転貸処理は不可となる使用者識別情報と、取出処理、返却処理および転貸処理が全て可能になる使用者識別情報とがある。ここでは、認証処理において適正と認証された使用者識別情報が、取出処理、返却処理および転貸処理が全て可能になる使用者識別情報である場合を例にとり説明する。
保管部利用処理では、制御部65は、カバーロック機構81のロックを解除して、前面カバー22を開放可能とすると共に、この保管部利用処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に対して、保管部利用処理において利用が許可されている保管部62の保管部識別情報を記憶部66から読み出す。それと共に、制御部65は、図5に示すように、保管部利用処理のうち、保管部62からの鍵61の取出処理を行うのか、保管部62への鍵61の返却処理を行うのか、鍵61の転貸処理を行うのか、の入力を促す表示画面111を操作表示部42に表示させて、選択入力を待つ。この表示画面111は、取出処理の選択時にタッチ操作される「取出」ボタン112と、返却処理の選択時にタッチ操作される「返却」ボタン113と、転貸処理の選択時にタッチ操作される「転貸」ボタン114と、を含んでいる。ここで、この表示画面111は、「戻る」ボタン115を含んでいる。表示画面111において、「戻る」ボタン115がタッチ操作で選択されると、制御部65は、前画面である、上記したメニュー画面を操作表示部42に表示させて、メニュー画面への入力を待機する状態になる。また、表示画面111を表示させた状態の操作表示部42において、ホームボタン116がタッチ操作されると、制御部65は、その時点で認証状態が解除されて、物品管理装置11を待機状態に戻す。なお、認証処理において適正と認証された使用者識別情報が、転貸処理が不可な使用者識別情報であった場合、表示画面111に「転貸」ボタン114は表示されず、転貸処理は選択不可となる。
[取出処理]
取出操作は、取出処理が行われる際に、使用者が物品管理装置11に対して行う操作である。
表示画面111において、「取出」ボタン112がタッチ操作で選択される。すると、制御部65は、取出処理を行う。取出処理では、制御部65は、前面カバー22が開かれたことが全閉検出センサ82で検出されると、全ての保管部62のうち、この取出処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部識別情報をもつ保管部62のランプ付操作ボタン91を点滅させる。そして、制御部65は、利用が許可されている保管部62の点滅中のランプ付操作ボタン91のうち、鍵61のある保管部62のランプ付操作ボタン91が押されると、この保管部62の鍵ロック機構86を駆動してロックを解除する。勿論、制御部65は、消灯中のランプ付操作ボタン91が押されても、このランプ付操作ボタン91が設けられた保管部62の鍵ロック機構86のロックを解除することはない。
なお、取出処理では、制御部65は、表示画面111において「取出」ボタン112がタッチ操作されなくても、前面カバー22が開かれて、利用が許可されている保管部62の点滅中のランプ付操作ボタン91のうち、鍵61のある保管部62のランプ付操作ボタン91が押されると、この保管部62の鍵ロック機構86を駆動してロックを解除する。
そして、この保管部62から鍵ホルダー72すなわち鍵61が取り外されたことをICタグリーダ101が鍵ホルダー72のICタグ78を検出しなくなることで検知すると、制御部65は、取出操作が入力された旨の操作名情報と、この取出処理開始に当たっての認証処理で適正と認証された使用者識別情報と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この保管部62の保管部識別情報と、その時点すなわち取出処理実行時の日時情報とを、関連付けて、今回の取出処理の関連情報である取出履歴情報として記憶部66に記憶させる。ここで、一度の取出処理で複数の保管部62からそれぞれ鍵61が取り出された場合に、制御部65は、複数の保管部62のそれぞれについて、取出履歴情報を記憶部66に記憶させる。
取出履歴情報を記憶部66に記憶させた後、前面カバー22が閉じられたことが、全閉検出センサ82で検出されると、制御部65は、認証状態が解除されて、点滅中のランプ付操作ボタン91を消灯させると共に、カバーロック機構81を駆動し前面カバー22を閉状態でロックして取出処理を終了し、物品管理装置11を待機状態に戻す。なお、取出処理中であっても、表示画面111のホームボタン116がタッチ操作されると、制御部65は、その時点で認証状態が解除されて、点滅中のランプ付操作ボタン91を消灯させ、取出処理を終了する。その後、前面カバー22が閉じられたことが、全閉検出センサ82で検出されると、制御部65は、カバーロック機構81を駆動し前面カバー22を閉状態でロックして、物品管理装置11を待機状態に戻す。
[返却処理]
返却操作は、返却処理が行われる際に、使用者が物品管理装置11に対して行う操作である。
表示画面111において、「返却」ボタン113がタッチ操作で選択される。すると、制御部65は、返却処理を行う。返却処理では、制御部65は、前面カバー22が開かれたことが全閉検出センサ82で検出されると、全ての保管部62のうち、この返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部62の保管部識別情報をもつ保管部62のランプ付操作ボタン91を点滅させる。そして、制御部65は、利用が許可されていてランプ付操作ボタン91が点滅中の保管部62のうち、鍵61のない保管部62に、鍵61の鍵ホルダー72が挿入されたことをICタグリーダ101が鍵ホルダー72のICタグ78と通信可能となることで検出すると、このICタグリーダ101に鍵ホルダー72のICタグ78の鍵識別情報を読み取らせ、この鍵識別情報がこの保管部62の保管部識別情報に対応する適正なもの(この保管部62で保管すべきもの)であるか否かを判断する。挿入された鍵ホルダー72の鍵識別情報が、この保管部62の保管部識別情報に対応する適正なものであれば、制御部65は、この保管部62の鍵ロック機構86を駆動して鍵ホルダー72をロックする。
なお、制御部65は、表示画面111において「返却」ボタン112がタッチ操作されなくても、前面カバー22が開かれて、利用が許可されていてランプ付操作ボタン91が点滅中の保管部62のうち、鍵61のない保管部62のICタグリーダ101が鍵ホルダー72のICタグ78と通信可能な状態になると、このICタグリーダ101に鍵ホルダー72のICタグ78の鍵識別情報を読み取らせ、この鍵識別情報がこの保管部62の保管部識別情報に対応する適正なものであるか否かを判断する。この場合、制御部65は、使用者によるランプ付操作ボタン91の押圧操作を伴わずに判断する。そして、この場合も、挿入された鍵ホルダー72の鍵識別情報が、この保管部62の保管部識別情報に対応する適正なものであれば、制御部65は、この保管部62の鍵ロック機構86を駆動して鍵ホルダー72をロックする。
そして、この保管部62に、適正な鍵ホルダー72すなわち鍵61が挿入されたことをICタグリーダ101が鍵ホルダー72のICタグ78を検出することで検知すると、制御部65は、返却操作が入力された旨の操作名情報と、この返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この保管部62の保管部識別情報と、その時点の日時情報すなわち返却処理実行時の日時情報とを、関連付け、この返却処理と同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理の取出履歴情報と合わせて、今回の返却処理の関連情報である返却履歴情報として記憶部66に記憶させる。ここで、一度の返却処理で複数の保管部62のそれぞれに鍵61が返却された場合に、制御部65は、複数の保管部62のそれぞれについて、返却履歴情報を記憶部66に記憶させる。
なお、挿入された鍵ホルダー72の鍵識別情報が保管部62の保管部識別情報に対応する適正なものでない場合、制御部65は、この保管部62に鍵ホルダー72をロックすることはなく、操作表示部42に、この保管部62の保管部識別情報と返却異常の警告画面を表示させると共に音声出力部43に所定時間アラーム音を発生させる。また、利用が許可されていない、ランプ付操作ボタン91が消灯中の保管部62のうち、鍵61のない保管部62のICタグリーダ101が鍵ホルダー72のICタグ78と通信可能な状態になると、制御部65は、この保管部62に鍵ホルダー72をロックすることはなく、操作表示部42に、この保管部62の保管部識別情報と返却異常の警告画面を表示させると共に音声出力部43に所定時間アラーム音を発生させる。
返却履歴情報を記憶部66に記憶させた後、前面カバー22が閉じられたことが、全閉検出センサ82で検出されると、制御部65は、認証状態が解除されて、点滅中のランプ付操作ボタン91を消灯させると共に、カバーロック機構81を駆動し前面カバー22を閉状態でロックして返却処理を終了して、物品管理装置11を待機状態に戻す。なお、返却処理中であっても、表示画面111のホームボタン116がタッチ操作されると、制御部65は、その時点で認証状態が解除されて、点滅中のランプ付操作ボタン91を消灯させ、返却処理を終了する。その後、前面カバー22が閉じられたことが、全閉検出センサ82で検出されると、制御部65は、カバーロック機構81を駆動し前面カバー22を閉状態でロックして、物品管理装置11を待機状態に戻す。
[転貸処理]
上記した取出処理は、保管部62から鍵61が実際に取り出される際に関連情報である取出履歴情報を記憶部66に記憶させる処理である。また、上記した返却処理は、保管部62に鍵61が実際に返却される際に関連情報である返却履歴情報を記憶部66に記憶させる処理である。これらに対して、転貸処理は、保管部62から取り出された鍵61の返却を伴わずに当該鍵61の返却が行われたと見なして関連情報である見なし返却履歴情報を記憶部66に記憶させる見なし返却処理と、保管部62から鍵61が既に取り出されている状態で、当該鍵61の取り出しが行われたと見なして関連情報である見なし取出履歴情報を記憶部66に記憶させる見なし取出処理と、を含んでいる。
見なし返却処理は、鍵61がなくても鍵61を対応する適正な保管部62に返却したと見なして、転貸を受けた使用者の履歴等の関連情報を記憶部66に記憶する処理である。見なし取出処理は、鍵61がなくても鍵61を対応する適正な保管部62から取り出したと見なして、関連情報を記憶部66に記憶する処理である。見なし取出処理は、例えば、鍵61の使用場所が特定の場所に限られている場合に、物品管理装置11に当該鍵61がないにもかかわらず、当該鍵61を取り出したものと見なしてその関連情報を記憶部66に記録できるようにし、後の取り出し者は、当該鍵61の使用場所である特定の場所に移動して、当該特定の場所において、前の取り出し者から当該鍵61の受け渡しを受けられるようにする。
プリンタ部56は、転貸処理のうちの見なし返却処理において記憶部66に記憶された見なし返却履歴情報と、転貸処理のうちの見なし取出処理において記憶部66に記憶された見なし取出履歴情報となどを用紙に印字して出力する。
[見なし返却処理]
見なし返却操作(転貸操作)は、転貸処理のうちの見なし返却処理が行われる際に、使用者が物品管理装置11に対して行う操作である。
見なし返却処理は、例えば、取出処理において実際に物品管理装置11の保管部62から鍵61を取り出した使用者が、この鍵61を他の者に転貸し、その後、この転貸を物品管理装置11の記憶部66に記憶させるために行う処理である。
ここで、前提として、対象となる鍵61の使用場所などにおいて、転貸前使用者(物品管理装置11から正規に鍵61を取り出した人)が転貸を希望する転貸後使用者(鍵61の転貸を受ける人)に、当該鍵61の使用権限があることを口頭などで確認した上で、転貸後使用者に当該鍵61を転貸することになる。口頭確認は、転貸が可能な条件を満たしているかを、転貸前使用者および転貸後使用者のうちの少なくとも一方が確認する。
一例として、転貸前使用者が鍵61の使用終了時間までに余裕があること、例えば、鍵61(この鍵61を使用する施設)の予約を15時までしていたが、14時半で終了し、残り30分利用が可能であることを転貸前使用者が理解していた場合がある。または、転貸後使用者が、転貸前使用者の利用直後に、当該鍵61を直後の時間帯で利用予約済みであって、当該鍵61の使用場所にて転貸前使用者を待ち受けて、その場で転貸前使用者からの鍵61の転貸を受けようとする場合などがある。この場合、転貸後使用者は、そのまま、物品管理装置11には赴かずに当該鍵61(この鍵61を使用する施設)を使用する。また、この場合、転貸前使用者のみが物品管理装置11に赴いて、見なし返却操作(鍵61がない状態での返却操作)を行う。
表示画面111において、「転貸」ボタン114がタッチ操作で選択されると、制御部65は、転貸処理を行う。言い換えれば、表示画面111を表示させた状態の操作表示部42に転貸処理が選択入力されると、制御部65は、転貸処理を行う。なお、この転貸処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報が、転貸処理が許可された使用者識別情報のリストになければ、表示画面111において、「転貸」ボタン114は表示されず、よって、これは選択不可となる。転貸処理は基本的に好ましくないと考える場合には、転貸処理を行うには、ダブル認証を必要とすることもでき、管理者のみシングル認証でも済ませるようにすることも可能である。
転貸処理において、制御部65は、この転貸処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報を含む関連情報の中に、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の取出履歴情報があるか否かを判定する。このような取出履歴情報があれば、制御部65は、転貸処理のうちの見なし返却処理を行う。見なし返却処理では、制御部65は、この取出処理の取出履歴情報を読み出して操作表示部42に表示させる。この取出履歴情報は一般的には1つであるが、この転貸処理にあたって、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の取出履歴情報が複数ある場合には、制御部65が操作表示部42にこれらをリスト形式で表示させて選択させる。
見なし返却処理では、制御部65は、例えば、この取出履歴情報のうちの保管部識別情報、すなわち同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の保管部62の保管部識別情報を含む、図6に示すような表示画面121を操作表示部42に表示させる。保管部識別情報は、保管部62の保管部番号情報と、この保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報と、この鍵61の解錠対象情報とを含んでいる。表示画面121も上記と同様の「戻る」ボタン115および上記と同様のホームボタン116を含んでいる。
図6の例の場合、取出履歴情報が1つであり、それに含まれる保管部識別情報が、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵07」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第1会議室」である情報を含んでいる。この例の表示画面121では、制御部65は、表示領域122に、保管部識別情報に含まれる「鍵07:第1会議室」を表示させると共に、その右横に「選択」ボタン123を表示させる。なお、鍵番号情報が「鍵07」の鍵61を保管する保管部62の保管部番号情報は「ホルダー07」である。
表示画面121において、「選択」ボタン123がタッチ操作で選択されると、制御部65は、選択された保管部識別情報に対して利用が許可されている使用者識別情報を記憶部66から読み出し転貸先候補の使用者識別情報として、図7に示すような表示画面131を操作表示部42に表示させる。すなわち、鍵番号情報が「鍵07」の鍵61を保管する、保管部番号情報が「ホルダー07」の保管部62の利用が許可されている使用者識別情報を記憶部66から読み出して転貸先候補の使用者識別情報とする。表示画面131も上記と同様の「戻る」ボタン115および上記と同様のホームボタン116を含んでいる。
表示画面131は、転貸先候補の使用者識別情報が複数ある場合のリスト表示となっている。使用者識別情報は、使用者のID番号と使用者の氏名とを含んでいる。表示画面131は、転貸先候補の使用者識別情報として「ID番号:氏名」を表示している。すなわち、表示画面131は、転貸先候補の使用者識別情報が、「ID=1300:○△ 次郎」と、「ID=2256:□× 九郎」と、「ID=3398:▽□ 良子」と、「ID=5510:△○ 百恵」と、である場合を示している。
表示画面131は、表示領域132に「ID=1300:○△ 次郎」を表示すると共に、その右横にこの表示領域132に対応する「選択」ボタン133を表示している。また、表示画面131では、表示領域134に「ID=2256:□× 九郎」を表示すると共に、その右横にこの表示領域134に対応する「選択」ボタン135を表示している。また、表示画面131では、表示領域136に「ID=3398:▽□ 良子」を表示すると共に、その右横にこの表示領域136に対応する「選択」ボタン137を表示している。また、表示画面131では、表示領域138に「ID=5510:△○ 百恵」を表示すると共に、その右横にこの表示領域138に対応する「選択」ボタン139を表示している。なお、表示の順番は、上記のような使用者識別情報のID番号の順であっても良く、見なし返却処理を行う頻度の高い順であっても良く、氏名の50音順であっても良い。
表示画面131は、下方向ボタン140および上方向ボタン141を含んでいる。転貸先候補の使用者識別情報が、表示領域132,134,136,138では表示しきれない場合には、下方向ボタン140がタッチ操作されると、制御部65は、転貸先候補の使用者識別情報を下にスクロールさせて表示領域132,134,136,138に表示させる。上方向ボタン141がタッチ操作されると、制御部65は、転貸先候補の使用者識別情報を上にスクロールさせて表示領域132,134,136,138に表示させる。
表示画面131において、「選択」ボタン133,135,137,139のいずれか一つがタッチ操作で選択されると、制御部65は、操作表示部42に、確定して良いか否かを問う確認画面を表示させる。この確認画面において、確定して良い旨の「はい」ボタンがタッチ操作で選択されると、制御部65は、この見なし返却処理において行われた見なし返却操作の操作名情報と、この見なし返却処理に際して入力され適正と認証された使用者識別情報と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この見なし返却処理において「選択」ボタン133,135,137,139のうちタッチ操作で選択されたものに対応する使用者識別情報すなわち転貸先の使用者識別情報と、その時点すなわち、この見なし返却処理実行時の日時情報とを、関連付けると共に、この見なし返却処理と同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理の取出履歴情報と合わせて、この見なし返却処理の関連情報である、見なし返却履歴情報として記憶部66に記憶させる。それと共に、制御部65は、このような見なし返却履歴情報をプリンタ部56によって用紙に印字させる。見なし返却履歴情報の印字は、見なし返却処理の都度行われる。なお、上記の確認画面において、確定しない旨の「いいえ」ボタンがタッチ操作で選択されると、制御部65は、操作表示部42に前画面である表示画面131を表示させて、表示画面131への入力を待機する状態になる。
ここで、見なし返却履歴情報のプリンタ部56による用紙Pへの印字の具体例は、例えば、図8に示すようになる。この具体例は、表示画面131において、「ID=3398:▽□ 良子」の表示領域136に対応する「選択」ボタン137がタッチ操作で選択された場合である。
この具体例は、同じ保管部62(「鍵07:第1会議室」を含む保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理および見なし返却処理のそれぞれの実行時の日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報151と、これら一連の取出処理および見なし返却処理に共通の保管部62の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報152と、その解錠対象の名称である「名称:第1会議室」の解錠対象情報153と、を含んでいる。
また、この具体例は、この見なし返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の転貸元の使用者番号氏名情報155と、その認証の方法を示す「ICカード」の認証識別情報156と、この転貸元の使用者番号氏名情報155を含む使用者識別情報によって、この見なし返却処理と一連で行われた取出処理の「取出操作」の操作名情報157と、この見なし返却処理で、表示画面131において選択された転貸先の使用者識別情報であるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の使用者番号氏名情報158と、を含んでいる。
また、この具体例は、この見なし返却処理で、表示画面121において選択された保管部識別情報を含む取出履歴情報に含まれる日時情報すなわち、この見なし返却処理と同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理実行時の日時情報のうちの時刻を示す「10:00」の取出時刻情報160と、この見なし返却履歴情報を記憶部66に記憶する時点の日時情報のうちの時刻、すなわち見なし返却処理実行時の時刻を示す「10:50」の見なし返却時刻情報161と、を含んでいる。
すなわち、この見なし返却履歴情報の具体例は、<20XX年09月17日>に、「ホルダー07」かつ「名称:第1会議室」の保管部62の鍵61が、「ICカード」で認証されたID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」によって「10:00」に保管部62から「取出操作」され、その後、この転貸元のID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」によって、「10:50」に、見なし返却され、その際に指定した転貸先の登録者が、ID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」であることを示している。
その後、この保管部62に、この保管部62で保管する鍵識別番号の鍵61が、転貸先の使用者によって、上記の返却処理と同様の返却操作が行われて、この保管部62に返却される。
制御部65は、この返却処理後に、この返却処理において行われた返却操作の操作名情報と、この返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この返却処理が行われた保管部62の保管部識別情報と、この返却処理実行時の日時情報とを、関連付けると共に、いずれもこの返却処理といずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理の取出履歴情報および見なし返却処理の見なし返却履歴情報と合わせて、この返却処理の関連情報である見なし返却後返却履歴情報として記憶部66に記憶させる。それと共に、制御部65は、このような見なし返却後返却履歴情報をプリンタ部56で用紙に印字させる。見なし返却後返却履歴情報の印字は、見なし返却後返却処理の都度行われる。
ここで、見なし返却後返却履歴情報のプリンタ部56による用紙Pへの印字の具体例は、例えば、図9に示すようになる。
この具体例は、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のそれぞれの日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報171と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理の対象となる共通の保管部62の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報172と、その解錠対象の名称である「名称:第1会議室」の解錠対象情報173と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の転貸先の使用者番号氏名情報175と、その認証の方法を示す「ICカード」の認証識別情報176と、返却処理の操作を示す「返却操作」の操作名情報177と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし返却履歴情報に含まれる日時情報のうちの時刻であって見なし返却処理実行時の時刻(転貸による登録時刻)を示す「10:50」の見なし返却時刻情報178と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの返却処理によって見なし返却後返却履歴情報を記憶する際の日時情報のうちの時刻すなわち見なし返却処理後の返却処理実行時の時刻の情報を示す「12:00」の返却時刻情報179と、を含んでいる。
すなわち、この見なし返却後返却履歴情報の具体例は、<20XX年09月17日>において、「10:50」に見なし返却処理で転貸登録された「ホルダー07」かつ「名称:第1会議室」の保管部62の鍵61が、「ICカード」で認証されたID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」によって、「12:00」に、適正な保管部62に実際に「返却操作」されたことを示している。
なお、制御部65は、上記したメニュー画面において、履歴確認のための精査のまとめ印字が選択されると、見なし返却処理後の返却処理については、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理の取出履歴情報、見なし返却履歴情報および見なし返却後返却履歴情報を合わせて、プリンタ部56によって用紙に印字させる。
ここで、見なし返却処理後の返却処理についての用紙Pへまとめ印字の具体例は、例えば、図10に示すようになる。
この具体例は、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のそれぞれの実行時の日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報191と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの取出処理および見なし返却処理に共通の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報192と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの取出処理の取出履歴情報に含まれる、この取出処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の使用者番号氏名情報195と、この取出処理の「取出操作」の操作名情報196と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし返却履歴情報に含まれる、この見なし返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の転貸元の使用者番号氏名情報197と、この見なし返却処理の「転貸操作」の操作名情報198と、を含んでいる。ここで、「転貸操作」は、転貸元のID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の使用者から、転貸先の使用者に鍵61を転貸する操作である。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理および返却処理に共通の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号識別情報200を含んでいる。また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし返却履歴情報に含まれる、転貸先、言い換えれば転借元の使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の使用者番号氏名情報201と、この見なし返却処理の「転借操作」の操作名情報202と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの返却処理の見なし返却後返却履歴情報に含まれる、この返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の使用者番号氏名情報203と、この返却処理の「返却操作」の操作名情報204と、を含んでいる。ここで、「転借操作」は、転借先のID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の使用者から、転借元のID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」が鍵61を転借する操作である。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの取出処理の取出履歴情報に含まれる日時情報すなわち取出処理実行時の日時情報のうちの時刻を示す「10:00」の取出時刻情報206と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし返却履歴情報に含まれる日時情報のうちの時刻であって見なし返却処理実行時の時刻すなわち転貸操作での見なし返却の時刻を示す「10:50」の見なし返却時刻情報207と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし返却履歴情報に含まれる日時情報のうちの時刻であって見なし返却処理実行時の時刻すなわち転借操作での見なし取り出しの時刻を示す「10:50」の見なし返却時刻情報208と、これら一連の取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの返却処理の見なし返却後返却履歴情報に含まれる日時情報のうちの時刻であって返却処理実行時の時刻すなわち実返却の時刻の情報を示す「12:00」の返却時刻情報209と、を含んでいる。
すなわち、この印字の具体例は、<20XX年09月17日>に、「ホルダー07」の保管部62の鍵61が、ID番号「1234」かつ氏名「○○ 「太郎」によって「10:00」に保管部62から「取出操作」され、ID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」によって「10:50」に見なし返却操作である「転貸操作」されたことと、「ホルダー07」の保管部62の鍵61が、「10:50」にID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」によって見なし取出操作である「転借操作」され、ID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」によって、「12:00」に「返却操作」されたことと、を示している。
上記したように、図5に示す表示画面111において、「転貸」ボタン114がタッチ操作で選択されると、制御部65は、転貸処理を行うが、その際に、制御部65は、この転貸処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に関連しない関連情報の中に、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の取出履歴情報があるか否かを判定する。このような取出履歴情報があれば、制御部65は、転貸処理のうちの見なし取出処理を行う。
[見なし取出処理]
見なし取出操作は、見なし取出処理が行われる際に、使用者が物品管理装置11に対して行う操作である。
見なし取出処理は、例えば、使用者が、物品管理装置11の保管部62から所望の鍵61の取出操作を行おうとしたところで、所望の鍵61がまだ他の使用者によって取り出し中であることを認識した場合に行う処理である。
見なし取出処理では、制御部65は、上記のように適正と認証された使用者識別情報に関連しない関連情報の中に、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の取出履歴情報があれば、このような取出履歴情報のうち、この使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部62の保管部識別情報を含む取出履歴情報を記憶部66から読み出して操作表示部42に表示させる。この取出履歴情報は1つまたは複数であるが、この見なし取出処理にあたって、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の取出履歴情報が複数ある場合は、リスト形式で表示させて、選択を行わせる。なお、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の取出履歴情報に加えて、この使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部62の保管部識別情報のうち取出処理前(鍵61が取り出されていない)の保管部62の保管部識別情報を合わせて操作表示部42に表示させて、選択可能としても良い。
制御部65は、例えば、このような1つまたは複数の取出履歴情報のうちの保管部識別情報、すなわち同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の保管部62の保管部識別情報を含む、図11に示すような表示画面221を操作表示部42に表示させる。表示画面221は、同じ保管部識別情報の取出処理後かつ返却処理前の取出処理の複数の取出履歴情報がある場合であって、それぞれの保管部識別情報を表示している場合を示している。
図11の具体例の場合、対象の取出履歴情報が3つであり、それらの保管部識別情報のうちの一つの保管部識別情報に、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵07」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第1会議室」である情報を含んでいる。なお、鍵番号情報が「鍵07」の鍵61を保管する保管部62の保管部番号情報を「ホルダー07」である。また、他の一つの保管部識別情報に、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵08」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第2会議室」である情報を含んでいる。なお、鍵番号情報が「鍵08」の鍵61を保管する保管部62の保管部番号情報は「ホルダー08」である。さらに他の一つの保管部識別情報に、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵09」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第3会議室」である情報を含んでいる。なお、鍵番号情報が「鍵09」の鍵61を保管する保管部62の保管部番号情報は「ホルダー09」である。
この具体例の場合、表示領域222に、保管部識別情報に含まれる「鍵07:第1会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域222に対応する「選択」ボタン223を表示している。また、表示領域224に、保管部識別情報に含まれる「鍵08:第2会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域224に対応する「選択」ボタン225を表示している。また、表示領域226に、保管部識別情報に含まれる「鍵09:第3会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域226に対応して「選択」ボタン227を表示している。この表示画面221は、上記と同様の「戻る」ボタン115およびホームボタン116を含んでいる。
表示画面221において、「選択」ボタン223,225,227のいずれか一つがタッチ操作で選択されると、制御部65は、操作表示部42に、確定して良いか否かを問う確認画面を表示させる。この確認画面において、確定して良い旨の「はい」ボタンがタッチ操作で選択されると、制御部65は、選択された保管部62の未返却状態にある鍵61が取り出されたものと見なして記憶部66に記憶する。すなわち、制御部65は、この見なし取出処理において行われた見なし取出操作の操作名情報と、この見なし取出処理に際して入力され適正と認証された使用者識別情報(転借元の使用者識別情報)と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この見なし取出処理において「選択」ボタン223,225,227のうちタッチ操作で選択されたものに対応する保管部識別情報と、その時点すなわちこの見なし取出処理実行時の日時情報とを、関連付けると共に、この見なし取出処理といずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理の取出履歴情報と合わせて、この見なし取出処理の関連情報である、見なし取出履歴情報として記憶部66に記憶させる。それと共に、制御部65は、このような見なし取出履歴情報をプリンタ部56によって用紙に印字させる。見なし取出履歴情報の印字は、見なし取出処理の都度行われる。なお、上記の確認画面において、確定しない旨の「いいえ」ボタンがタッチ操作で選択されると、制御部65は、操作表示部42に前画面である表示画面221を表示させて、表示画面221への入力を待機する状態になる。
ここで、見なし取出履歴情報のプリンタ部56による用紙Pへの印字の具体例は、例えば、図12に示すようになる。この具体例は、表示画面221において、「鍵07:第1会議室」の表示領域222に対応する「選択」ボタン223がタッチ操作で選択された場合である。
この具体例は、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理および見なし取出処理のそれぞれの実行時の日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報241と、この見なし取出処理で、表示画面221において選択された保管部識別情報の保管部62の「ホルダー07」の保管部番号情報242と、その解錠対象の名称である「名称:第1会議室」の解錠対象情報243と、を含んでいる。
また、この具体例は、この見なし取出処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の転借元の使用者番号氏名情報245と、その認証の方法を示す「指認証」の認証識別情報246と、この転借元の使用者番号氏名情報245を含む使用者識別情報によって行われた見なし取出操作を示す「転借操作」の操作名情報247と、を含んでいる。また、この具体例において、この見なし取出履歴情報は、この見なし取出履歴情報を記憶する時点の日時情報のうちの時刻すなわち見なし取出処理実行時の時刻すなわち転借の登録情報を示す「10:50」の見なし取出時刻情報251を含んでいる。
すなわち、この見なし取出履歴情報の具体例は、<20XX年09月17日>に、「ホルダー07」かつ「名称:第1会議室」の保管部62の鍵61が、「指認証」で認証されたID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」によって「10:50」に保管部62から「転借操作」されたこと、すなわち見なし取出操作されたことを示している。
その後、転借元の使用者から、転借先すなわち転貸元の使用者に、鍵番号情報が「鍵07」であり、解錠対象情報が「名称:第1会議室」の鍵61が渡される。その後、転貸元の使用者によって、上記の見なし返却処理時と同様の見なし返却操作が行われる。
そして、制御部65は、このような見なし取出処理後の見なし返却処理においては、この見なし返却処理に際して入力され適正と認証された使用者識別情報と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この見なし返却処理の対象となる保管部62の保管部識別情報と、この見なし返却処理実行時の日時情報と、を関連付けると共に、いずれもこの見なし返却処理と同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理の取出履歴情報および見なし取出処理の見なし取出履歴情報と合わせて、この見なし返却処理の関連情報である見なし取出後見なし返却履歴情報として記憶部66に記憶させる。それと共に、制御部65は、このような見なし取出後見なし返却履歴情報をプリンタ部56で用紙に印字させる。見なし取出後見なし返却履歴情報の印字は、見なし取出処理後の見なし返却処理の都度行われる。
ここで、見なし取出後見なし返却履歴情報のプリンタ部56による用紙Pへの印字の具体例は、例えば、図13に示すようになる。
この具体例は、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理、見なし取出処理および見なし返却処理のそれぞれの実行時の日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報261と、これら一連の取出処理、見なし取出処理および見なし返却処理の対象の保管部62の保管部識別情報である「ホルダー07」の保管部番号情報262と、その解錠対象の名称である「名称:第1会議室」の解錠対象情報263と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理および見なし返却処理のうちの見なし返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の転貸元の使用者番号氏名情報265と、その認証の方法を示す「ICカード」の認証識別情報266と、この転貸元の使用者番号氏名情報265を含む使用者識別情報によって行われた、見なし取出後の見なし返却処理の操作である「転貸操作」の操作名情報267と、この見なし取出後の見なし返却処理で、転貸先として選択された使用者識別情報であるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の使用者番号氏名情報268と、を含んでいる。
また、この具体例において、この見なし取出後見なし返却履歴情報は、これら一連の取出処理、見なし取出処理および見なし返却処理のうちの取出処理の取出履歴情報に含まれる日時情報のうちの時刻、すなわち取出処理実行時の時刻を示す「10:00」の取出時刻情報271と、この見なし取出後見なし返却履歴情報を記憶する時点の日時情報のうちの時刻すなわち見なし取出後の見なし返却処理実行時の時刻すなわち転貸の登録時刻の情報を示す「11:00」の見なし取出後の見なし返却時刻情報272と、を含んでいる。なお、転貸の登録がなかった場合、見なし取出後の見なし返却時刻情報272には、転借の登録時刻を印字する。
すなわち、この見なし取出後見なし返却履歴情報の具体例は、<20XX年09月17日>に、「ホルダー07」かつ「名称:第1会議室」の保管部62の鍵61が、「ICカード」で認証されたID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」によって「10:00」に保管部62から取り出され、その後、この転貸元のID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」によって、「11:00」に、見なし返却操作である「転貸操作」され、その転貸先が、ID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」であることを示している。
その後、これら一連の取出処理、見なし取出処理および見なし返却処理の対象の保管部62に、この保管部62で保管する鍵番号情報をもつ鍵61が、転貸先の使用者によって、上記の返却処理と同様の返却操作が行われて返却される。
制御部65は、このような見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理においては、返却操作が入力された旨の操作名情報と、この返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報と、その認証の方法を示す認証識別情報と、この保管部62の保管部識別情報と、この見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理実行時の日時情報とを、関連付けると共に、いずれもこの返却処理と同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理の取出履歴情報、見なし取出処理の見なし取出履歴情報および見なし返却処理の見なし取出後見なし返却履歴情報と合わせて、今回の返却処理の関連情報である見なし取出後見なし返却後返却履歴情報として記憶部66に記憶させる。それと共に、制御部65は、このような見なし取出後見なし返却後返却履歴情報をプリンタ部56で用紙に印字させる。見なし取出後見なし返却後返却履歴情報の印字は、見なし取出処理後の見なし返却処理後の返却処理の都度行われる。
ここで、見なし取出後見なし返却後返却履歴情報のプリンタ部56による用紙Pへの印字の具体例は、例えば、図14に示すようになる。
この具体例は、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のそれぞれの日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報281と、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理の共通の対象である保管部62の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報282と、その解錠対象の名称である「名称:第1会議室」の解錠対象情報283と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の転貸先の使用者番号氏名情報285と、その認証の方法を示す「指認証」の認証識別情報286と、この転貸先の使用者番号氏名情報285を含む使用者識別情報によって行われた「返却操作」の操作名情報287と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの取出処理の取出履歴情報と、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし取出処理の見なし取出履歴情報と、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし取出後見なし返却履歴情報とに共通の使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の転貸元の使用者番号氏名情報288を含んでいる。
また、この具体例は、この見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理で、鍵61の返却がされた保管部62の保管部識別情報を含む見なし取出後見なし返却履歴情報に含まれる日時情報のうちの時刻であって見なし取出後の見なし返却処理実行時の時刻すなわち転借の登録時刻を示す「10:50」の見なし取出後の見なし返却時刻情報291と、この見なし取出後見なし返却後返却履歴情報を記憶する時点の日時情報のうちの時刻すなわちこの見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理実行時の時刻の情報を示す「12:00」の返却時刻情報292と、を含んでいる。
すなわち、この見なし取出後見なし返却後返却履歴情報の具体例は、<20XX年09月17日>において、転貸元のID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」から、「10:50」に転借された「ホルダー07」かつ「名称:第1会議室」の保管部62の鍵61が、「指認証」されたID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」によって、「12:00」に、適正な保管部62に実際に「返却操作」されたことを示している。
なお、制御部65は、上記したメニュー画面において、履歴確認のための精査のまとめ印字が選択されると、見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理については、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理の、取出履歴情報、見なし取出履歴情報、見なし取出後見なし返却履歴情報および見なし取出後見なし返却後返却履歴情報に基づいて、プリンタ部56によって用紙Pに例えば図10に示すような情報を印字させる。
ここで、見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理についてのまとめ印字の具体例は、例えば、図15に示すようにしても良い。
この具体例は、いずれも同じ保管部62(保管部識別情報)に対して行われた一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理実行時および返却処理実行時の日時情報のうちの通常は同日となる年月日の情報を示す<20XX年09月17日>の年月日情報301を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの取出処理の取出履歴情報の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報302と、この取出履歴情報にいずれも含まれる、この取出処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の使用者番号氏名情報303と、この取出処理において行われた「取出操作」の操作名情報304およびその実行時の「10:00」の時刻情報305と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし取出処理の見なし取出履歴情報の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報308と、この見なし取出履歴情報にいずれも含まれる、この見なし取出処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の転借元の使用者番号氏名情報309と、この見なし取出処理において行われた「転借操作」の操作名情報310およびその実行時刻である「10:50」の時刻情報311と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理の見なし取出後見なし返却履歴情報の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報314と、この見なし取出後見なし返却履歴情報にいずれも含まれる、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの見なし返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「1234」かつ氏名「○○ 太郎」の転貸元の使用者番号氏名情報315と、この見なし返却処理において行われた「転貸操作」の操作名情報316と、取出処理の実行時刻である「10:00」の時刻情報317と、日時情報のうちの時刻であって見なし取出後の見なし返却処理実行時の時刻の情報を示す「11:00」の見なし取出後の見なし返却時刻情報318と、を含んでいる。
また、この具体例は、これら一連の取出処理、見なし取出処理、見なし返却処理および返却処理のうちの返却処理の見なし取出後見なし返却後返却履歴情報の保管部識別情報に含まれる「ホルダー07」の保管部番号情報321と、この見なし取出後見なし返却後返却履歴情報にいずれも含まれる、この返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に含まれるID番号「3398」かつ氏名「▽□ 良子」の使用者番号氏名情報322と、この返却処理において行われた「返却操作」の操作名情報323およびその実行時刻である「12:00」の時刻情報325と、この返却処理前にこれと一連で行われた見なし取出処理の「転借操作」の実行時刻である「10:50」の時刻情報326と、を含んでいる。
なお、制御部65は、見なし取出処理が行われたことで、見なし返却処理があったとみなすようにしても良い。
また、鍵61について見なし取出処理を行った後に、当該鍵61の使用場所である特定の場所での当該鍵61の転貸ができないことが発生しうる。すなわち、物品管理装置11の設置場所と鍵61の使用場所である特定の場所とが離れている場合、取出処理を行った前の使用者と、見なし取出処理を行った後の使用者との間でお互いが会うことのない行き違いが発生し得る。
このような行き違いの場合には、取出処理を行った前の使用者による当該鍵61の物品管理装置11への返却処理が現実に行われる。このため、その事実を物品管理装置11の制御部65が記憶部66に記録させることになる。これに伴い、見なし取出処理によって鍵61を持たない状態での取り出しが記録された、後の使用者の見なし取出処理の関連情報等については、制御部65が記憶部66から消去すれば良い(履歴を残さない)。または、消去の代わりに見なし取出処理の記録の取消を記録すれば良い(履歴を残す)。
この状態で、後の使用者が物品管理装置11に来た場合には、通常の取出操作を行えば良いことになる。
以上に述べた実施形態の物品管理装置11は、物品である鍵61を取り出しおよび返却可能に保管する保管部62と、保管部62からの鍵61の取り出しおよび保管部62への鍵61の返却を制御する制御部65と、を備えている。制御部65は、保管部62から鍵61が実際に取り出される際に関連情報を記憶部66に記憶させる取出処理と、保管部62に鍵61が実際に返却される際に関連情報を記憶部66に記憶させる返却処理と、を行う。加えて、制御部65は、保管部62から取り出された鍵61の返却を伴わずに当該鍵61の返却が行われたと見なして関連情報を記憶部66に記憶させる見なし返却処理と、保管部62から鍵61が既に取り出されている状態で、当該鍵61の取り出しが行われたと見なして関連情報を記憶部66に記憶させる見なし取出処理と、を含む転貸処理を行う。よって、鍵61の転貸が可能になるため、物品管理装置11の使い勝手性を向上させることが可能となる。例えば、見なし返却処理を行うことで、転貸を受けた使用者は物品管理装置11まで行かなくても鍵61を正当に使用することが可能になる。
しかも、物品管理装置11は、制御部65が、見なし返却処理の関連情報を記憶部66に記憶させると共に、見なし取出処理の関連情報を記憶部66に記憶させるため、セキュリティ性を確保することができる。なお、制御部65は、見なし返却処理および見なし取出処理のうちの少なくともいずれか一方の転貸処理を行うものであっても良い。
また、物品管理装置11は、記憶部66に記憶された転貸処理の関連情報を出力可能なプリンタ部56をさらに備えるため、例えば、管理者が出力結果を見ることで、転貸処理の内容確認を容易に行うことができる。
また、物品管理装置11は、転貸処理が選択入力される操作表示部42を備え、制御部65は、操作表示部42に転貸処理が選択入力されると転貸処理を行うため、例えば、使用者が転貸処理を希望する場合に、容易に転貸処理を選択することができる。また、転貸処理の可および不可を容易に制御できることになり、セキュリティ性を確保することができる。
<変形例1>
<変形例1-1>
ここで、上記においては、取り出しの対象の鍵61を取り出す際に使用者は、取り出しの対象の鍵61が物品管理装置11から取り出し中であると気づいた状態で、図5に示す表示画面111に対して、「転貸」ボタン114をタッチ操作して選択し、続いて、図11に示す表示画面221に対して見なし取出操作を行う場合を示した。しかしながら、取り出しの対象の鍵61が、物品管理装置11から取り出し中であると気づかずに、取出操作を行ってしまう場合もある。すなわち、使用者は、取り出しの対象の鍵61が、物品管理装置11から取り出し中であると気づかずに、図5に示す表示画面111に対して、「取出」ボタン112をタッチ操作して選択してしまう場合もある。
このため、制御部65は、「取出」ボタン112がタッチ操作で選択されると、その前の一連の認証処理において適正と認証された使用者識別情報に対して、保管部利用処理において利用が許可されている保管部62の保管部識別情報を記憶部66から読み出して表示させると共に、鍵61が取り出し中の保管部62については、見なし取出処理(転貸処理)を選択可能とし、鍵61が取り出し中ではない保管部62については、取出処理を選択可能とする。
すなわち、「取出」ボタン112がタッチ操作で選択されると、制御部65は、例えば、図16に示すような表示画面331を操作表示部42に表示させる。
図16に示す表示画面331の具体例の場合、適正と認証された使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部62の保管部識別情報うちの一つの保管部識別情報が、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵07」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第1会議室」であり、この鍵61が取り出し中であって「転貸」可能である情報を含んでいる。また、他の一つの保管部識別情報が、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵08」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第2会議室」であり、この鍵61が取り出し中であって「転貸」可能である情報を含んでいる。さらに他の一つの保管部識別情報が、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵09」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第3会議室」であり、この鍵61が取り出し中ではなく取出処理が「選択」可能である情報を含んでいる。
この具体例の場合、表示画面331では、表示領域332に、保管部識別情報に含まれる「鍵07:第1会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域332に対応する「転貸」ボタン333を表示している。また、表示領域334に、保管部識別情報に含まれる「鍵08:第2会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域334に対応する「転貸」ボタン335を表示している。また、表示領域336に、保管部識別情報に含まれる「鍵09:第3会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域336に対応する「選択」ボタン337を表示している。さらに、表示画面331では、表示領域338に、他の保管部識別情報に表示を切り替えるための「その他の取出し可能鍵」を表示している。この表示画面331は、上記と同様の「戻る」ボタン115およびホームボタン116を含んでいる。
そして、例えば、「転貸」ボタン333がタッチ操作で選択されると、制御部65は、「鍵07」および「第1会議室」を含む保管部識別情報をもつ保管部62を対象として、上記した見なし取出処理と同様の処理を行う。すなわち、図6に示す見なし取出処理の表示画面121の「選択」ボタン123がタッチ操作で選択された場合と同様の制御を行う。
また、例えば、図16に示す「選択」ボタン337がタッチ操作で選択されると、制御部65は、「鍵09」および「第3会議室」を含む保管部識別情報をもつ保管部62を対象として、上記した取出処理と同様の処理を行う。その際に、制御部65は、この保管部識別情報をもつ保管部62のランプ付操作ボタン91が押されると、この保管部62の鍵ロック機構86を駆動してロックを解除する。
<変形例1-2>
変形例1-1においては、図17に示すように、表示画面111にかえて、表示画面111の「転貸」ボタン114のない表示画面111Aとすることも可能である。この場合、制御部65は、表示画面111Aにおいて、「取出」ボタン112がタッチ操作で選択されると、図16に示すような表示画面331を操作表示部42に表示させる。
このような表示画面111Aとすると、見なし返却操作の場合、表示画面111Aにおいて、「返却」ボタン113がタッチ操作で選択される。すると、制御部65は、図18に示すような表示画面351を表示させる。すなわち、制御部65は、見なし返却処理開始に当たっての認証処理において適正と認証された使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部62のうちの鍵61が取り出し中の保管部62の保管部識別情報を記憶部66から読み出して表示させると共に、これら保管部識別情報のうち、見なし取出処理が行われ、かつ見なし返却処理が行われていない保管部識別情報の保管部62は、見なし返却処理を選択可能とし、それ以外の保管部62は返却処理を選択可能とする。
図18に示す表示画面351の具体例の場合、適正と認証された使用者識別情報に対して利用が許可されている保管部62の保管部識別情報うちの一つの保管部識別情報が、保管部62の保管部識別情報が、保管部62で保管する鍵61の鍵番号情報が「鍵07」であり、この保管部62で保管する鍵61の解錠対象情報が「第1会議室」であり、この鍵61が取り出し中であって、見なし取出処理が行われ、かつ見なし返却処理が行われていないため、見なし返却処理すなわち「転貸」可能である情報を含んでいる。また、利用が許可されている保管部62のうちの鍵61が取り出し中であって、上記以外の保管部62については、返却処理するために「選択」可能である情報を含んでいる。
この具体例の場合、表示画面351では、表示領域352に、保管部識別情報に含まれる「鍵07:第1会議室」を表示すると共に、その右横にこの表示領域352に対応する「転貸」ボタン353を表示している。また、表示領域354に、「その他の鍵の返却」を表示すると共に、その右横にこの表示領域354に対応する「選択」ボタン355を表示している。
そして、例えば、「転貸」ボタン353がタッチ操作で選択されると、制御部65は、「鍵07」および「第1会議室」を含む保管部識別情報をもつ保管部62を対象として、上記した見なし取出処理後の見なし返却処理と同様の処理を行う。
また、例えば、「選択」ボタン355がタッチ操作で選択されると、制御部65は、上記した見なし取出後の見なし返却処理後の返却処理と同様の処理を行う。
<変形例2>
転貸を認めるか認めないかを事前に選択設定可能にしても良い。つまり、同一の物品管理装置11であっても、転貸処理を認めるユーザーは、物品管理装置11を上記の転貸処理を有効とする設定とし、転貸処理は好ましくないため認めないと考えるユーザーは、物品管理装置11を転貸処理が不可な設定とする。また、転貸処理を有効とする設定としても、図5に示すように転貸処理を積極的に選択可能とする設定と、図17に示すように、転貸処理を積極的には選択可能としない設定とを選択設定できるようにしても良い。
<変形例3>
さらには、使用時刻を含めたスケジュール機能がある場合、または、他の施設予約システムと連携可能な場合には、事前予約情報を絡めた制御を行うことができる。
<変形例3-1>
例えば、取出操作で鍵61を取り出した使用者が、鍵61の使用場所において、次の予約者に鍵61を転貸した場合であって、先に取り出した使用者による見なし返却操作で制御部65が見なし返却処理(転貸登録)する場合、図7における、転貸先の登録に際しては、この事前予約情報を活用して、表示されるリストは、当該対象の鍵61の次の時間帯で使用登録した使用者が最初に表示され、次段以下は、参加者登録された他の使用者であって、利用権限を有する者がID順など、リスト表示されるようにすることで、転貸先の選択登録を容易とする。
<変形例3-2>
使用者が、取出操作を行おうとしたところで、当該鍵61がまだ取り出し中であることを認識した場合(図11)、または当該鍵61がまだ取り出し中であることを認識していない場合(図16)も、使用者が、事前予約している場合には、直前に適正と認証された使用者に関わる、取り出し予定時刻が迫った鍵61(一般的には1個)が存在することになる。図11または図16に対しては、当該鍵61を選択させるように図6と同様の表示画面121を表示することで、直前に適正と認証された使用者が予約している鍵61が優先的に見なし取出処理可能すなわち転借可能に選択表示されるので、使用者は、これをタッチする。
この場合、使用者が適正と認証されているので、当該使用者が予約した取り出し予定の鍵61があるが、認証時は未返却状態にある。当該鍵61を、見なし取出処理する鍵61としてリスト表示することで、誤った鍵61の見なし取出処理すなわち転借登録を防止することができる。
<変形例4>
物品管理装置11を、スマートホン等の携帯端末やパーソナルコンピュータ等の他の端末にネットワーク接続させる。
<変形例4-1>
そして、操作表示部42で行われる見なし返却操作を、他の端末に設けられた入力部で行うことを可能とする。言い換えれば、操作表示部42で行われる見なし返却操作を行う入力部を、ネットワーク接続された端末側に設ける。これにより、見なし返却処理に際し、鍵61を取り出した前(転貸元)の使用者が、ネットワーク接続された他の端末により見なし返却操作を行うことができるため、物品管理装置11に赴く必要はなくなる。
見なし取出処理に際しては、物品管理装置11での見なし取出操作を省略して、他の端末で見なし取出操作を行うことで、直ちに前(転貸元)の使用者から後(転貸先)の使用者に鍵61を転貸できるように、後の使用者が、当該鍵61の使用場所の施設等に赴き、施設等で、見なし取出操作を行うことができる。したがって、使い勝手性をさらに向上させることが可能となる。
<変形例4-2>
転貸処理後、当該転貸処理の対象の鍵61が保管部62に実際に返却されると、制御部65は、その旨の通知をネットワーク接続された端末に送信する。これにより、例えば前(転貸元)の使用者が、自身の端末等の他の端末で転貸処理後の鍵61の返却処理を確認でき、安心感が増す。
<変形例4-3>
転貸処理が、見なし返却処理である場合に、制御部65は、見なし返却処理の際に転貸先の使用者が指定されると、その確認通知をネットワーク接続された端末に送信する。これにより、例えば、前(転貸元)の使用者が見なし返却処理の際に、後(転貸先)の使用者を指定すると、例えば後の使用者のスマートホンやパーソナルコンピュータ等の端末に確認通知を送信することができる。このように、後の使用者の端末に確認依頼を通知することができれば、例えば、後の使用者の端末で確認完了操作が入力されると、見なし返却処理の後の使用者を確定するようにできる。これにより、見なし返却処理での、後の使用者の情報入力ミスや架空の転貸を防止することができ、安心感が増す。
変形例4のこれらの構成・制御によれば、転貸後の再転貸も容易に可能となり、より使い勝手が増す。このような場合、変形例4-2に関しては、後の使用者が鍵61をさらにその後の使用者に転貸した際には、前の使用者の端末に「再転貸通知」が届くようにしても良い。
11…物品管理装置、42…操作表示部(入力部)、56…プリンタ部(出力部)、61…鍵(物品)、62…保管部、65…制御部、66…記憶部。

Claims (6)

  1. 物品を取り出しおよび返却可能に保管する保管部と、
    前記保管部から物品が取り出される際に関連情報を記憶部に記憶させる取出処理と前記保管部に物品が返却される際に関連情報を記憶部に記憶させる返却処理とを行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記保管部から取り出された物品の返却を伴わずに当該物品の返却が行われたと見なして関連情報を記憶部に記憶させる見なし返却処理、および、前記保管部から物品が既に取り出されている状態で、当該物品の取り出しが行われたと見なして関連情報を記憶部に記憶させる見なし取出処理、のうちの少なくともいずれか一方の転貸処理を行う、
    物品管理装置。
  2. 前記記憶部に記憶された転貸処理の関連情報を出力可能な出力部をさらに備える請求項1記載の物品管理装置。
  3. 転貸処理が選択入力される入力部を備え、
    前記制御部は、前記入力部に転貸処理が選択入力されると転貸処理を行う請求項1または2記載の物品管理装置。
  4. 前記入力部は、ネットワーク接続された端末側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の物品管理装置。
  5. 転貸処理後、当該転貸処理の対象物品が前記保管部に返却されると、前記制御部は、その旨の通知をネットワーク接続された端末に送信することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項記載の物品管理装置。
  6. 転貸処理は、見なし返却処理であり、
    前記制御部は、見なし返却処理の際に転貸先利用者が指定されると、その確認通知をネットワーク接続された端末に送信することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項記載の物品管理装置。
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